JP7185155B1 - 評価装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 0007185155000001
【課題】省エネ制御を行った期間の消費電力実績と省エネ制御を行わない期間の消費電力実績とに対して、比較目的に応じた補正を行い、種々の観点から消費電力に関する評価を実現可能とする。
【解決手段】設備の消費電力を評価する端末装置であって、この設備の消費電力実績を取得する通信制御部と、この設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する処理部と、を備える。処理部は、省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方を、他方の運転期間の消費電力実績と比較できるように補正I、補正II(II’)を行った上で、省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する。
【選択図】図8

Description

本開示は、評価装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、省エネルギー運転制御を開始した第1の期間における第2の期間毎の第1の消費電力量と外気情報とから第1の消費電力量と外気情報との近似式を算出し、第1の期間に先行する第3の期間における、省エネルギー運転を行っていたと仮定した場合における第2の消費電力量を、第3の期間における第2の期間毎の外気情報と近似式とを用いて算出し、第3の期間における、第2の期間よりも長い第4の期間毎の実績消費電力量と第2の消費電力量とに基づいて、省エネルギー運転を行っていたと仮定した場合における省エネルギー率を算出し、算出された省エネルギー率と第1の消費電力量とから、省エネルギー運転による省エネルギー量を算出することについて記載されている。
特開2003-70163号公報
省エネ制御を行った期間の消費電力実績と省エネ制御を行わない期間の消費電力実績との比較では、省エネ効果の確認だけでなく、気温等の環境の差異の影響の確認や、比較における精度の検証等の様々な評価を行うことが求められる。
本開示は、省エネ制御を行った期間の消費電力実績と省エネ制御を行わない期間の消費電力実績とに対して、比較目的に応じた補正を行い、種々の観点から消費電力に関する評価を実現可能とすることを目的とする。
本開示の評価装置は、設備の消費電力を評価する評価装置であって、前記設備の消費電力実績を取得する取得部と、前記設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する出力部と、を有し、前記出力部は、前記省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と前記省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方を、他方の運転期間の消費電力実績と比較できるように補正した上で、前記省エネルギー運転前および前記省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する、評価装置である。
このようにすれば、省エネ制御を行った期間の消費電力実績と省エネ制御を行わない期間の消費電力実績とに対して、比較目的に応じた補正を行い、種々の観点から消費電力に関する評価を実現可能とすることができる。
ここで、前記出力部は、前記省エネルギー運転前の消費電力実績と前記省エネルギー運転後の消費電力実績のいずれか一方の消費電力実績を、前記他方の運転期間の消費電力実績に係る運転期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、省エネ運転前後の期間において外気環境の影響を排除した省エネ運転の効果を比較することができる。
また、前記出力部は、前記環境条件補正を行った消費電力実績に対してさらに、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、出力部による補正精度を確認することができる。
また、前記出力部は、前記環境条件補正を行った消費電力実績とは異なる前記他方の運転期間の消費電力実績に対して、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、出力部による補正精度を確認することができる。
また、前記出力部は、前記省エネルギー運転前の消費電力実績と前記省エネルギー運転後の消費電力実績のいずれか一方の消費電力実績に対して、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、省エネ運転前後の期間において省エネ対策以外の条件による消費電力の差異を確認することができる。
また、前記出力部は、前記省エネルギー補正を行った消費電力実績に対してさらに、前記他方の運転期間の消費電力実績に係る運転期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、出力部による補正精度を確認することができる。
また、前記出力部は、前記省エネルギー補正を行った消費電力実績とは異なる前記他方の運転期間の消費電力実績に対して、前記省エネルギー補正を行った消費電力実績に係る期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、出力部による補正精度を確認することができる。
また、前記出力部により出力された前記省エネルギー運転前後の各期間における前記消費電力実績を表示する表示部をさらに備えることとしても良い。
このようにすれば、補正された消費電力実績の比較結果をユーザが直感的かつ視覚的に把握することが容易になる。
また、本開示のプログラムは、設備の消費電力を評価する評価装置を構成するコンピュータを、前記設備の消費電力実績を取得する取得手段と、前記設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する出力手段として機能させ、前記出力手段の機能において、前記省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と前記省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方を、他方の運転期間の消費電力実績と比較できるように補正した上で、前記省エネルギー運転前および前記省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する、プログラムである。
このプログラムをインストールしたコンピュータによれば、省エネ制御を行った期間の消費電力実績と省エネ制御を行わない期間の消費電力実績とに対して、比較目的に応じた補正を行い、種々の観点から消費電力に関する評価を実現可能とすることができる。
本実施形態による評価装置が利用される設備機器の制御システムの全体構成を示す図である。 サーバの構成を示す図である。 制御装置の構成を示す図である。 制御装置およびサーバのハードウェア構成例を示す図である。 設備機器の構成を示す図である。 端末装置の構成を示す図である。 端末装置のハードウェア構成例を示す図である。 消費電力実績情報に対する補正の態様を示す図であり、図8(A)は前年の消費電力実績情報に対する補正の態様を示し、図8(B)は本年の消費電力実績情報に対する補正の態様を示す図である。 端末装置の表示部に表示される操作画面の例を示す図である。 消費電力実績情報の処理結果の表示例を示す図である。 消費電力実績情報の処理結果の他の表示例を示す図である。 消費電力実績情報の処理結果の他の表示例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本実施形態による評価装置が利用される設備機器の制御システムの全体構成を示す図である。この制御システムは、制御装置100と、被制御装置である設備機器200と、サーバ300と、端末装置400とを備える。制御装置100と設備機器200とは、ネットワークを介して接続されている。このネットワークは、専用回線によるLAN(Local Area Network)であっても良いし、WAN(Wide Area Network)やインターネット上に設定されたVPN(Virtual Private Network)等を用いても良い。
設備機器200は、電力を使用して作動する設備や機器である。制御装置100は、一または複数の設備機器200の動作を制御する。図1には、制御装置100が複数の設備機器200を制御する構成例を示している。設備機器200は、電力を使用して動作し、制御装置100により動作を制御される設備や機器であれば、その種類を問わない。以下の説明では、設備機器200の具体例として空調機器の制御に本実施形態の制御システムを適用した例について説明する場合がある。
また、設備機器200は、制御装置100からの指示にしたがって自装置を制御する制御手段を備えている。制御装置100は、制御対象である設備機器200を制御するための指示(以下、「制御指示」と呼ぶ)を生成し、生成した制御指示を各設備機器200に対して送信する。各設備機器200は、制御装置100から制御指示を取得し、自装置の制御手段により、取得した制御指示にしたがって自装置の設定を行い、動作を制御する。
制御装置100、サーバ300および端末装置400は、ネットワークを介して接続されている。図1に示す構成例では、サーバ300に接続された一つの制御装置100が示されているが、実際には、複数の制御装置100がサーバ300に接続される。そして、各制御装置100に、一または複数の設備機器200が接続される。制御装置100とサーバ300とを接続するネットワークには、例えば、インターネットが用いられる。また、LANやWANを用いても良い。
端末装置400は、サーバ300に接続して情報の送受信を行い、設備機器200における消費電力実績の情報(以下、「消費電力実績情報」と呼ぶ)を処理するための装置である。詳細は後述するが、端末装置400は、サーバ300に管理されている設備機器200の消費電力実績情報を取得する。そして、端末装置400は、取得した消費電力実績情報に対し、省エネルギー運転や環境条件に関する補正等の処理を行って、ユーザに提示する。
<電気料金と設備機器200の制御の関係>
ここで、電気料金について説明する。電気料金は、主に基本料金と電力量料金とにより構成され、月ごとに特定される。基本料金は、基本料金単価と契約電力とに基づいて計算される。契約電力は、当月から遡って1年以内の最大需要電力の最大値とされる。最大需要電力とは、月間の時限(デマンド時限:30分)ごとの平均使用電力の最大値である。平均使用電力とは、各時限における需要電力(使用電力)の平均値である。また、電力量料金は、電力量料金単価と月ごとの使用電力量とに基づいて計算される。
上述したように、契約電力は、過去1年以内の最大需要電力の最大値である。したがって、ある月の最大需要電力(言い換えれば、その月におけるある時限の平均使用電力)が契約電力となると、その月以後、その契約電力よりも低い最大需要電力を維持し続けたとしても、1年間にわたり、この契約電力に基づく基本料金が課されることとなる。また、ある時限において平均使用電力がそれまでの契約電力の値を上回り、その時限が含まれる月の最大需要電力となると、この時限の平均使用電力(最大需要電力)が、新たな契約電力として、それ以降の基本料金の計算に用いられる。
また、電力量料金単価の設定には様々な態様があり、所定の条件に基づいて電力量料金単価が変動する設定が行われ得る。例えば、1日の中の時間帯、平日か休日かの別、季節などに応じて、電力量料金単価が変動する設定が行われる場合がある。また、電力が市場で取引されるようになり、市場における電力の取引価格を反映させて変動する電力量料金単価が設定される場合もある。
設備機器200の制御において、設備機器200の運転に要する電気料金を削減することを指向して制御が行われる場合がある。この場合、平均使用電力が現在の契約電力を超えないように設備機器200を制御することが求められる。また、電力量料金単価が変動する場合、電気料金を低下させる観点では、単価の低い時間帯よりも単価の高い時間帯で使用する電力量を削減する方が、効率が良い。ただし、電力量料金単価が時限ごとの電力量料金に対してのみ影響するのに対し、契約電力は当月以後の1年間の電気料金に対して影響する。このため、電力量料金単価の変動を考慮した制御よりも、平均使用電力を考慮した制御の方が優先される。平均使用電力が現在の契約電力を超えないように行われる制御をデマンド制御と呼ぶ。
電気料金は、電力供給の契約者である需要家に対して課される。需要家は、一または複数の設備機器200を有する。制御装置100は、一または複数の需要家の設備機器200を制御する。また、制御装置100は、需要家ごとに設定された電気料金(基本料金および電力量料金)に応じて、各需要家の設備機器200に対し、時限ごとの平均使用電力や電力量料金単価を考慮した制御を行う。
<サーバ300の構成>
図2は、サーバ300の構成を示す図である。サーバ300は、例えば、ネットワークのクラウド環境上に構築されたサーバ(いわゆるクラウドサーバ)等として実現される。サーバ300は、需要家管理部310と、実績情報管理部320と、目標電力設定部330と、制御情報生成部340と、通信制御部350とを備える。
需要家管理部310は、需要家の情報を管理する。需要家の情報には、需要家自身を特定する情報の他、例えば、各需要家の契約電力や各需要家が有する設備機器200の情報等が含まれる。
実績情報管理部320は、各需要家の設備機器200の実績情報を取得し、管理する。実績情報には、設備機器200の稼働状況に関する情報(以下、「稼働情報」と呼ぶ)や消費電力実績情報等が含まれる。消費電力実績情報には、設備機器200の実際の稼働に基づく時限ごとの平均使用電力や使用電力量等が含まれる。時限ごとの平均使用電力の情報には、各時限を特定する年月日および時間も含まれる。実績情報管理部320は、例えば、各需要家の設備機器200を制御する制御装置100から実績情報を取得する。実績情報管理部320は、各時限の終了後に、終了した時限における実績情報を取得して記憶装置(図示せず)に格納する。実績情報の取得方法は、時限ごとに、個々の時限が終了して実績情報が取得可能となった段階で随時取得することとしても良いし、定期的に複数の時限の実績情報をまとめて(例えば、1日単位で)取得することとしても良い。
目標電力設定部330は、各需要家の設備機器200による時限ごとの平均使用電力の目標値(以下、「目標電力」と呼ぶ)を設定する。需要家の電力使用による平均使用電力が契約電力を超えると、この平均使用電力が新たな契約電力となって、電気料金における基本料金を引き上げてしまう。そこで、デマンド制御の運用において、契約電力に基づく目標電力を設定し、時限ごとの平均使用電力が目標電力を超えないように制御することが行われる。なお、目標電力は、契約電力以下の値、例えば、契約電力よりも一定値だけ低い値に設定される。
目標電力設定部330は、各需要家の設備機器200による時限ごとの平均使用電力を予測し、予測結果に基づき、各需要家の時限ごとの平均使用電力に対する目標電力を設定しても良い。平均使用電力の予測は、既存の種々の予測方法により行い得る。例えば、設備機器200の環境情報や稼働情報と電力の使用実績とを蓄積し、将来の時限において想定される環境および設備機器200の稼働状態から平均使用電力を予測することが考えられる。設備機器200の環境情報、稼働情報、電力の使用実績などの情報は、例えば、各設備機器200において収集され、制御装置100を介して取得し得る。例えば、稼働情報および消費電力実績情報としては、実績情報管理部320により制御装置100から取得される実績情報を用いても良い。
制御情報生成部340は、各需要家の設備機器200を制御するための制御情報を生成する。制御情報は、予め定められた制御方針に基づいて、制御装置100に設備機器200を制御させるための情報である。例えば、上記の目標電力に基づく制御方針として、需要家の設備機器200による時限ごとの平均使用電力が目標電力設定部330により設定されたその需要家におけるその時限の目標電力を超えないように制御することが考えられる(デマンド制御)。また、設備機器200の利用者の快適性や利便性を大きく落とさずに消費電力を低減させる制御が考えられる。以下、後者の方針による制御を省エネルギー制御と呼ぶ。制御情報は、単一の制御方針のみに基づく制御を実行するものに限らず、制御内容が矛盾しなければ、複数の制御方針に基づく制御を実行するものであっても良い。例えば、上記のデマンド制御と省エネルギー制御とを同時に実行する制御情報を生成し得る。制御情報生成部340は、各制御情報による制御が行われる時限が開始される前に、該当する時限の制御情報を生成する。
通信制御部350は、制御情報生成部340により生成された制御情報を、各制御情報に対応する需要家の設備機器200を制御する制御装置100へ送信する。通信制御部350は、各制御情報による制御が行われる時限が開始される前に、該当する時限の制御情報を制御装置100へ送信する。通信制御部350は、各時限の制御情報を制御装置100へ送信する場合に、送信しようとする時限の直前の時限における平均使用電力から低下させる制御情報を、送信しようとする時限の直前の時限における平均使用電力から上昇させる制御情報よりも先に送信するようにしても良い。
また、通信制御部350は、端末装置400からのアクセス要求に応じて情報の送受信を行う。具体的には、通信制御部350は、端末装置400から要求された消費電力実績情報を端末装置400へ送信する。
<制御装置100の構成>
図3は、制御装置100の構成を示す図である。制御装置100は、ネットワークを介してサーバ300および設備機器200と接続された情報処理装置として実現される。制御装置100は、制御対象の設備機器200の近隣に設けられた装置(例えば、エッジサーバ)であっても良いし、クラウド環境上に構築されたサーバ(クラウドサーバ)であっても良い。制御装置100は、制御情報取得部110と、稼働情報取得部120と、記憶部130と、制御指示生成部140と、制御指示出力部150と、稼働情報出力部160とを備える。
制御情報取得部110は、サーバ300から設備機器200の制御情報を取得する。制御情報には、需要家ごとに設定された平均使用電力の目標電力の情報が含まれる。制御情報取得部110は、設備機器200に対して時限ごとの制御情報に基づく制御が行われる前に、該当する時限の制御情報を取得する。
稼働情報取得部120は、制御装置100の制御対象である設備機器200の稼働情報を取得する。ここで、稼働情報取得部120が取得する稼働情報には、広く、設備機器200の稼働に関する種々の情報が含まれる。例えば、設備機器200の稼働率や継続稼働時間等の動作状態を表す情報が含まれる。また、稼働された時間帯、平日の稼働と休日の稼働の別等、設備機器200の稼働に影響を及ぼすと考えられる種々の情報を含んでも良い。さらに、稼働情報取得部120は、気温や湿度等の設備機器200が設置された環境の情報(環境情報)を取得しても良い。これらの情報は、情報の種類に応じて、既存の種々の方法で取得し得る。例えば、設備機器200自体から取得し得る他、各種のセンサ装置等から取得し得る。また、日時の情報は、例えば、制御装置100に設けられた時計機能やカレンダー機能により得られる。
記憶部130は、制御情報取得部110および稼働情報取得部120により取得された各種の情報を記憶する。制御情報取得部110により取得された制御情報は、設備機器200を制御するために用いられる。制御情報は、その制御情報による制御が行われる時限が開始される前に、記憶部130に記憶される。稼働情報取得部120により取得された設備機器200の稼働情報は、所定のタイミングでサーバ300へ送られ、サーバ300の実績情報管理部320により管理される。
制御指示生成部140は、制御情報取得部110により取得された制御情報に基づいて、設備機器200を制御するための制御指示を生成する。制御指示生成部140は、各需要家の設備機器200による時限ごとの平均使用電力が、時限ごとに需要家に対して設定された目標電力を超えないように設備機器200を動作させる制御指示を生成する。一の需要家が複数の設備機器200を有する場合は、時限ごとに、その一の需要家が有する全ての設備機器200の平均使用電力の積算値が対応する時限の目標電力を超えないように制御指示が生成される。この場合、目標電力を超えないようにするために、需要家が自身の複数の設備機器200に対して電力を割り振る方法については、特に限定しない。例えば、設備機器200の種類や装置規模等に応じて均等に割り振っても良い。また、特定の設備機器200に対して十分に電力を割り当て、残りの電力を他の設備機器200に割り振っても良い。また、ある時限では、一部の設備機器200を動作させず、一部の設備機器200のみで電力を使用するようにしても良い。また、制御指示生成部140は、稼働情報取得部120により取得した設備機器200の稼働情報を参酌して制御指示を生成しても良い。
制御指示出力部150は、制御情報取得部110により取得された制御情報に基づいて制御指示生成部140により生成された制御指示を、その制御情報による制御が行われる時限が開始する際に記憶部130から読み出し、各制御指示の制御対象の設備機器200へ送信する。
稼働情報出力部160は、稼働情報取得部120により取得され、記憶部130に保持された設備機器200の稼働情報を、所定の条件に応じて、記憶部130から読み出してサーバ300へ送信する。稼働情報の読み出しおよび送信は、サーバ300からの要求に応じて行っても良いし、1日の決まった時間等に定期的に行っても良い。
<制御装置100およびサーバ300のハードウェア構成>
図4は、制御装置100およびサーバ300のハードウェア構成例を示す図である。制御装置100およびサーバ300は、例えば、コンピュータにより実現される。制御装置100およびサーバ300がクラウド環境に構築されたサーバとして実現される場合であっても、ネットワーク上の図4に示すような物理的なコンピュータのシステムリソースを用いた仮想的なシステムとして構成される。
制御装置100およびサーバ300を実現するコンピュータは、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)101と、記憶手段であるRAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、記憶装置104とを備える。RAM102は、主記憶装置(メイン・メモリ)であり、CPU101が演算処理を行う際の作業用メモリとして用いられる。ROM103にはプログラムや予め用意された設定値等のデータが保持されており、CPU101はROM103から直接プログラムやデータを読み込んで処理を実行することができる。記憶装置104は、プログラムやデータの保存手段である。記憶装置104にはプログラムが記憶されており、CPU101は記憶装置104に格納されたプログラムを主記憶装置に読み込んで実行する。また、記憶装置104には、CPU101による処理の結果が格納され、保存される。記憶装置104としては、例えば磁気ディスク装置やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。
制御装置100が図4に示すコンピュータにより実現される場合、図3を参照して説明した制御情報取得部110、稼働情報取得部120、制御指示生成部140、制御指示出力部150および稼働情報出力部160の各機能は、例えば、CPU101がプログラムを実行することにより実現される。記憶部130は、例えば、RAM102や記憶装置104により実現される。また、サーバ300が図4に示すコンピュータにより実現される場合、図2を参照して説明した需要家管理部310、実績情報管理部320、目標電力設定部330、制御情報生成部340および通信制御部350の各機能は、例えば、CPU101がプログラムを実行することにより実現される。なお、図4に示したハードウェア構成は、制御装置100およびサーバ300をコンピュータにより実現する場合の一例に過ぎない。
<設備機器200の構成>
図5は、設備機器200の構成を示す図である。設備機器200は、受け付け部210と、動作制御部220と、出力部230とを備える。なお、設備機器200は、その種類に応じて、設備機器200の機能を実現するために動作する機構や装置を有している。例えば、設備機器200が空調機器である場合、設備機器200は、室内機および室外機等を有する。また、設備機器200が照明設備である場合、設備機器200は、照明器具や制御スイッチ等を有する。このような機構等の種類や態様は、設備機器200の種類に応じて様々であるため、ここでは図示しない。
受け付け部210は、制御装置100から出力された制御指示を、図示しないネットワークインターフェイスを用い、ネットワークを介して受け付ける。
動作制御部220は、受け付け部210により受け付けた制御指示に基づいて、設備機器200に設けられた機構や装置の動作を制御する。具体的には、例えば、設備機器200が空調機器である場合、受け付け部210により制御指示として設定温度を特定する情報を受け付け、動作制御部220は、受け付けた設定温度になるように室内機および室外機の動作を制御する。なお、ここでは温度設定に係る制御の例を挙げたが、その他、空調機器により制御可能な気体に関する種々の制御(例えば、湿度や気体成分の制御等)に対して、動作制御部220による制御指示に基づく制御を適用し得る。また、空調機器以外の種々の設備機器200においても、動作制御部220は、制御装置100から受け付ける制御指示にしたがって、設備機器200の種類に応じた制御を実行する。
出力部230は、設備機器200の動作状態に関する情報を、図示しないネットワークインターフェイスを用い、ネットワークを介して制御装置100へ出力する。
受け付け部210、動作制御部220および出力部230は、例えば、コンピュータにより実現される。動作制御部220を実現するコンピュータは、図4を参照して説明した構成としても良い。この場合、受け付け部210、動作制御部220および出力部230の各機能は、例えば、図4に示したCPU101がプログラムを実行することにより実現される。また、受け付け部210、動作制御部220および出力部230の各機能を、専用のハードウェアにより実現しても良い。例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、その他の回路により実現される。さらに、CPU101がプログラム(ソフトウェア)を実行して実現される機能と、専用のハードウェアにより実現される機能とを組み合わせて、受け付け部210、動作制御部220および出力部230としても良い。
<端末装置400の構成>
図6は、端末装置400の構成を示す図である。端末装置400は、ネットワークを介してサーバ300と接続可能な情報処理装置により実現される。具体的には、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット型情報端末、スマートフォン等の情報機器を端末装置400として用い得る。端末装置400は、表示部410と、受け付け部420と、表示制御部430と、処理部440と、通信制御部450とを備える。端末装置400は、設備の消費電力を評価する評価装置の一例である。
表示部410は、各種の画面を表示する。表示部410に表示される画面には、ユーザの操作を受け付けるための操作画面や、ユーザに種々の情報を提示するための情報提示画面等が含まれる。本実施形態では、表示部410に表示される画面に、複数の時期的範囲における消費電力実績情報の比較結果を表す画面が含まれる。消費電力実績情報の比較結果を表す画面の詳細については後述する。
受け付け部420は、ユーザによる入力操作を受け付ける。本実施形態では、入力操作として、例えば、比較する消費電力実績情報を指定する操作、消費電力実績情報を比較可能にするための処理の実行を指示する操作、比較結果の表示方法を指示する操作等が行われる。受け付け部420として、タッチセンサと表示部410の表示領域とを組み合わせたタッチパネルを設け、表示部410に表示される操作画面に触れて行われた操作を受け付ける構成としても良い。受け付け部420をこのような構成とすれば、画面に対する接触操作という直感的な操作により各種の操作を行うことができる。
表示制御部430は、表示部410における画面の表示を制御する。具体的には、例えば、サーバ300から取得した情報に基づき画面を構成して表示部410に表示したり、表示部410における表示の切り替え制御を行ったりする。
処理部440は、各種の演算処理を行う。本実施形態において、処理部440は、表示部410に表示された操作画面で行われた操作に応じて、サーバ300から取得した消費電力実績情報を処理し、評価する。そして、処理部440は、評価結果のデータを表示部410へ出力し、表示させる。処理部440は、出力部の一例である。ここで、消費電力実績情報に対する処理には、複数の時期的範囲における消費電力実績情報のうち、二つの相異なる時期的範囲における消費電力実績情報を比較する処理が含まれる。また、比較しようとする二つの相異なる時期的範囲における消費電力実績情報の少なくとも一方に対し、他方の消費電力実績情報と比較可能にするための補正を行う処理が含まれる。
二つの相異なる時期的範囲における消費電力実績は、通常、各々の実績に係る設備機器200の運転が行われた期間における環境条件が異なる。また、各々の実績に係る設備機器200の運転が行われた期間における制御内容が異なる場合がある。そこで、これらの消費電力実績情報を比較可能とするため、環境条件や制御内容の差異に応じた補正を行う。具体的な補正の内容については後述する。
通信制御部450は、サーバ300に接続し、情報の送受信を行う。具体的には、通信制御部450は、サーバ300から比較しようとする複数の時期的範囲における消費電力実績情報を受信する。また、通信制御部450は、受け付け部420により受け付けられたユーザの操作の内容を示す情報をサーバ300へ送信する。通信制御部450は、取得部の一例である。
<端末装置400のハードウェア構成>
図7は、端末装置400のハードウェア構成例を示す図である。端末装置400は、例えば、コンピュータにより実現される。端末装置400を実現するコンピュータは、演算手段であるCPU401と、記憶手段であるRAM402、ROM403、記憶装置404と、表示装置405と、入力装置406とを備える。RAM402は、主記憶装置であり、CPU401が演算処理を行う際の作業用メモリとして用いられる。ROM403にはプログラムや予め用意された設定値等のデータが保持されており、CPU401はROM403から直接プログラムやデータを読み込んで処理を実行することができる。記憶装置404は、プログラムやデータの保存手段である。記憶装置404にはプログラムが記憶されており、CPU401は記憶装置404に格納されたプログラムを主記憶装置に読み込んで実行する。また、記憶装置404には、CPU401による処理の結果が格納され、保存される。記憶装置404としては、例えば磁気ディスク装置やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。
表示装置405は、CPU401の制御により画像を表示させる表示手段である。表示装置405としては、例えば液晶ディスプレイ等が用いられる。入力装置406は、ユーザが入力操作を行うための入力手段である。入力装置406としては、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチセンサ等の入力デバイスが用いられる。入力装置406として透明なタッチセンサを用い、このタッチセンサを表示装置405の表示領域に重ねて配置し、表示装置405に表示される操作画面に対して指等を触れることにより入力が可能なタッチパネルを構成しても良い。
端末装置400が図7に示すコンピュータにより実現される場合、図6を参照して説明した表示制御部430、処理部440および通信制御部450の各機能は、例えば、CPU401がプログラムを実行することにより実現される。表示部410は、表示装置405により実現される。受け付け部420は、入力装置406により実現される。なお、図7に示したハードウェア構成は、端末装置400をコンピュータにより実現する場合の一例に過ぎない。
<消費電力実績の評価方法>
次に、消費電力実績の評価方法について説明する。本実施形態では、複数の時期的範囲における消費電力実績情報を比較して、各時期的範囲における消費電力実績に対する評価を行う。各時期的範囲における消費電力実績は、対応する期間の環境条件に依存する。このため、比較しようとする二つの期間の消費電力実績には、この二つの期間における環境条件の差異に基づく差異がある。また、比較しようとする二つの期間のうち、一方の期間における設備機器200の稼働に関して特定の省エネルギー制御が行われており、他方の期間における設備機器200の稼働に関してこの特定の省エネルギー制御が行われていない場合、比較しようとする二つの期間の消費電力実績には、この特定の省エネルギー制御の有無に基づく差異がある。そこで、比較しようとする消費電力実績情報の少なくとも一方に対し、これらの環境条件および省エネルギー制御を他方の消費電力実績情報に合わせる補正を行うことが考えられる。
この場合、比較しようとする消費電力実績情報のどちらに対して補正を行うか、環境条件および省エネルギー制御の何れに関して補正を行うかによって、比較対象の組み合わせとして複数の組が考えられる。以下、比較しようとする二つの消費電力実績情報の各々に対して、環境条件の差異に応じた補正および省エネルギー制御の有無に応じた補正のそれぞれを行った場合の消費電力実績情報の態様を示し、比較対象の組み合わせについて説明する。
一例として、比較する消費電力実績情報における時期的範囲を1年間(例えば、1月初日から12月末日までの1年間)とし、相異なる二つの時期に得られた各1年分の消費電力実績情報を比較する場合について説明する。また、比較対象の消費電力実績情報に係る二つの時期を、ある1年の期間(以下、「本年」と呼ぶ)と、その直前の1年の期間(以下、「前年」と呼ぶ)とする。本年の設備機器200の稼働に対しては、特定の省エネルギー制御が行われており、前年の設備機器200の稼働に対しては、かかる特定の省エネルギー制御が行われていないものとする。
図8は、消費電力実績情報に対する補正の態様を示す図である。図8(A)は前年の消費電力実績情報に対する補正の態様を示し、図8(B)は本年の消費電力実績情報に対する補正の態様を示す図である。前年の消費電力実績情報と本年の消費電力実績情報とには、前年と本年の環境条件の差異に基づく差異と、特定の省エネルギー制御の有無に基づく差異とがある。したがって、消費電力実績情報に対する補正としては、環境条件の差異に基づく影響を取り除く補正と、特定の省エネルギー制御の有無に基づく影響を取り除く補正とを行い得る。以下の説明では、前者の補正を「補正I」と呼び、後者の補正を「補正II」と呼ぶ。また、補正IIに関しては、特定の省エネルギー制御を行わなかった期間の消費電力実績情報に対して特定の省エネルギー制御を行ったと仮定した場合の消費電力実績情報に変換する補正と、反対に特定の省エネルギー制御を行った期間の消費電力実績情報に対して特定の省エネルギー制御を行わなかったと仮定した場合の消費電力実績情報に変換する補正とがある。図8(A)、(B)に示すように、これらを区別する場合には、後者の補正IIを「補正II’」と記述する。
図8(A)、(B)において、各ノードは、補正の態様に応じて区別された各消費電力実績情報を表す。各時期的範囲(「前年」および「本年」)において得られたままの消費電力実績情報をノード「A」(図8では、時期的範囲の区別と共に、「前年A」、「本年A」のように記載。以下、各ノードについて同様)として白い四角形で表す。また、補正Iが行われた消費電力実績情報をノード「B」として網掛けを付した四角形で表す。また、補正II(図8(B)では補正II’)が行われた消費電力実績情報をノード「C」として二重の四角形で表す。また、補正Iおよび補正IIの両方が行われた消費電力実績情報をノード「D」として外枠に網掛けを付した二重の四角形で表す。
図8(A)に示す例において、ノード「前年A」は、特定の省エネルギー制御を行わなかった前年の消費電力実績情報を示す。ノード「前年B」は、前年の消費電力実績情報に対し、補正Iを実行したものである。ここでは、補正Iは、前年の消費電力実績情報を、本年の環境条件で設備機器200が運転された場合の消費電力実績情報に変換する補正である。ノード「前年C」は、前年の消費電力実績情報に対し、補正IIを実行したものである。ここでは、補正IIは、前年の消費電力実績情報を、特定の省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績情報に変換する補正である。ノード「前年D」は、前年の消費電力実績情報に対し、補正Iおよび補正IIを実行したものである。ノード「前年D」の消費電力実績情報は、既に補正Iが行われたノード「前年B」の消費電力実績情報に対して補正IIを実行するか、既に補正IIが行われたノード「前年C」の消費電力実績情報に対して補正Iを実行することにより得られる。
図8(B)に示す例において、ノード「本年A」は、特定の省エネルギー制御を行った本年の消費電力実績情報を示す。ノード「本年B」は、本年の消費電力実績情報に対し、補正Iを実行したものである。ここでは、補正Iは、本年の消費電力実績情報を、前年の環境条件で設備機器200が運転された場合の消費電力実績情報に変換する補正である。ノード「本年C」は、本年の消費電力実績情報に対し、補正II’を実行したものである。ここでは、補正II’は、本年の消費電力実績情報を、特定の省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績情報に変換する補正である。ノード「本年D」は、本年の消費電力実績情報に対し、補正Iおよび補正II’を実行したものである。ノード「本年D」の消費電力実績情報は、既に補正Iが行われたノード「本年B」の消費電力実績情報に対して補正II’を実行するか、既に補正II’が行われたノード「本年C」の消費電力実績情報に対して補正Iを実行することにより得られる。
上記の補正Iおよび補正IIを考慮すると、図8(A)、(B)において、左上のノード(図8(A)の「前年A」および図8(B)の「本年D」)は、前年の環境条件において省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績情報を表す。より詳細には、図8(A)のノード「前年A」は前年の設備機器200の運転により得られた実績値であり、図8(B)のノード「本年D」は本年の設備機器200の運転により得られた消費電力実績に基づく計算値である。
右上のノード(図8(A)の「前年B」および図8(B)の「本年C」)は、本年の環境条件において省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績情報を表す。より詳細には、図8(A)のノード「前年B」は前年の設備機器200の運転により得られた消費電力実績に基づく計算値であり、図8(B)のノード「本年C」は本年の設備機器200の運転により得られた消費電力実績に基づく計算値である。
左下のノード(図8(A)の「前年C」および図8(B)の「本年B」)は、前年の環境条件において省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績情報を表す。より詳細には、図8(A)のノード「前年C」は前年の設備機器200の運転により得られた消費電力実績に基づく計算値であり、図8(B)のノード「本年B」は本年の設備機器200の運転により得られた消費電力実績に基づく計算値である。
右下のノード(図8(A)の「前年D」および図8(B)の「本年A」)は、本年の環境条件において省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績情報を表す。より詳細には、図8(A)のノード「前年D」は前年の設備機器200の運転により得られた消費電力実績に基づく計算値であり、図8(B)のノード「本年A」は本年の設備機器200の運転により得られた実績値である。
補正I、IIに関してさらに説明する。環境条件を変換する補正Iに関して、環境条件の要素としては、主に気温と湿度とが挙げられる。また、日照時間、風向、風速、降雨量などの様々な気象条件を環境条件として考慮しても良い。ただし、設備機器200の消費電力に対して影響が大きい要素は気温および湿度であり、特に気温の影響が大きい。そのため、簡易的には、環境条件として、気温または気温と湿度に着目して補正を行っても良い。具体的には、比較しようとする消費電力実績情報のうち、一方が得られた年の気温(または気温と湿度)のデータを、他方が得られた年の気温(または気温と湿度)のデータと一致するように変換し、かかる一方の消費電力実績情報を補正することが考えられる。
また、補正IIに関して、省エネルギー制御の有無は、比較しようとする消費電力実績情報の一方に適用された特定の省エネルギー制御に対する区別である。図8の例では、本年の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転において実施された特定の省エネルギー制御が行われたか否かが対象となる。したがって、比較しようとする消費電力実績情報の他方において、対象となる特定の省エネルギー制御以外の省エネルギー制御が行われているか否かは問わない。図8の例では、前年の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転において、省エネルギー制御が全く行われていない場合の他、本年の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転で行われた特定の省エネルギー制御とは異なる省エネルギー制御が行われていても良い。
図8に示した消費電力実績情報の各態様において、端末装置400の処理部440が消費電力実績情報を評価するための比較対象の組み合わせについて考える。前年の消費電力実績情報と本年の消費電力実績情報とを比較する場合、図8に示した例における組み合わせは、{前年A,本年A}、{前年A,本年B}、{前年A,本年C}、{前年A,本年D}、{前年B,本年A}、{前年B,本年B}、{前年B,本年C}、{前年B,本年D}、{前年C,本年A}、{前年C,本年B}、{前年C,本年C}、{前年C,本年D}、{前年D,本年A}、{前年D,本年B}、{前年D,本年C}、{前年D,本年D}の16種類である。
各比較対象の組について、個別に検討する。
{前年A,本年A}の組み合わせは、前年の実績値と、本年の実績値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、環境条件および特定の省エネルギー制御の有無の両方が異なる消費電力実績情報の比較である。
{前年A,本年B}の組み合わせは、前年の実績値と、本年の実績を前年の環境条件に対応するように補正した補正値との組み合わせである。このみ合わせの比較は、前年の環境条件において、特定の省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績情報(前年)と特定の省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績情報(本年)との比較である。
{前年A,本年C}の組み合わせは、前年の実績値と、本年の実績から特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、前年の環境条件において特定の省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績情報と、本年の環境条件において特定の省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績情報との比較である。
{前年A,本年D}の組み合わせは、前年の実績値と、本年の実績値に対して前年の環境条件に対応するように補正すると共に、特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、前年の環境条件において省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績に関する、実績値と補正により得られた値との比較である。
{前年B,本年A}の組み合わせは、前年の実績を本年の環境条件に対応するように補正した補正値と、本年の実績値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、本年の環境条件において、特定の省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績情報(前年)と特定の省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績情報(本年)との比較である。
{前年B,本年B}の組み合わせは、前年の実績を本年の環境条件に対応するように補正した補正値と、本年の実績を前年の環境条件に対応するように補正した補正値との組み合わせである。この組み合わせは、前年の実績および本年の実績に対し、互いに相手の環境条件に変換する補正を行っているため、比較対象の組み合わせから除外しても良い。
{前年B,本年C}の組み合わせは、前年の実績を本年の環境条件に対応するように補正した補正値と、本年の実績から特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、本年の環境条件において省エネルギー制御を行わなかった場合の消費電力実績に関する、補正により得られた値どうしの比較である。
{前年B,本年D}の組み合わせは、前年の実績を本年の環境条件に対応するように補正した補正値と、本年の実績値に対して前年の環境条件に対応するように補正すると共に、特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値との組み合わせである。この組み合わせは、前年の実績および本年の実績に対し、互いに相手の環境条件に変換する補正を行っているため、比較対象の組み合わせから除外しても良い。
{前年C,本年A}の組み合わせは、前年の実績に対して特定の省エネルギー制御の効果を加えた補正値と、本年の実績値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、前年の環境条件において特定の省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績情報と、本年の環境条件において特定の省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績情報との比較である。
{前年C,本年B}の組み合わせは、前年の実績に対して特定の省エネルギー制御の効果を加えた補正値と、本年の実績を前年の環境条件に対応するように補正した補正値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、前年の環境条件において省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績に関する、補正により得られた値どうしの比較である。
{前年C,本年C}の組み合わせは、前年の実績に対して特定の省エネルギー制御の効果を加えた補正値と、本年の実績から特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、前年の実績および本年の実績に対し、省エネルギー制御の有無を入れ替える補正を行っているため、比較対象の組み合わせから除外しても良い。
{前年C,本年D}の組み合わせは、前年の実績に対して特定の省エネルギー制御の効果を加えた補正値と、本年の実績値に対して前年の環境条件に対応するように補正すると共に、特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、前年の実績および本年の実績に対し、省エネルギー制御の有無を入れ替える補正を行っているため、比較対象の組み合わせから除外しても良い。
{前年D,本年A}の組み合わせは、前年の実績値に対して前年の環境条件に対応するように補正すると共に、特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値と、本年の実績値との組み合わせである。この組み合わせの比較は、本年の環境条件において省エネルギー制御を行った場合の消費電力実績に関する、実績値と補正により得られた値との比較である。
{前年D,本年B}の組み合わせは、前年の実績値に対して前年の環境条件に対応するように補正すると共に、特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値と、本年の実績を前年の環境条件に対応するように補正した補正値との組み合わせである。この組み合わせは、前年の実績および本年の実績に対し、互いに相手の環境条件に変換する補正を行っているため、比較対象の組み合わせから除外しても良い。
{前年D,本年C}の組み合わせは、前年の実績値に対して前年の環境条件に対応するように補正すると共に、特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値と、本年の実績から特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値との組み合わせである。この組み合わせは、前年の実績および本年の実績に対し、省エネルギー制御の有無を入れ替える補正を行っているため、比較対象の組み合わせから除外しても良い。
{前年D,本年D}の組み合わせは、前年の実績値に対して前年の環境条件に対応するように補正すると共に、特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値と、本年の実績値に対して前年の環境条件に対応するように補正すると共に、特定の省エネルギー制御の効果を除いた補正値との組み合わせである。この組み合わせは、前年の実績および本年の実績に対し、互いに相手の環境条件に変換すると共に、省エネルギー制御の有無を入れ替える補正を行っているため、比較対象の組み合わせから除外しても良い。
上記の組み合わせのうち、{前年A,本年A}、{前年A,本年B}および{前年B,本年A}の各組み合わせを対象とする比較は、消費電力実績の評価として、本年の設備機器200の運転において行われた特定の省エネルギー制御の効果を確認する場合に特に有効である。このうち、{前年A,本年B}および{前年B,本年A}を対象とする比較は、特定の省エネルギー制御の効果を確認するのに、より一層有効である。これらの組み合わせでは、前年の消費電力実績情報および本年の消費電力実績情報のうち、一方の環境条件を他方の環境条件に合わせるように補正を行っている。このため、同じ環境条件で特定の省エネルギー制御を行った場合と行わなかった場合の消費電力実績を直接比較することができる。
また、上記の組み合わせのうち、{前年A,本年C}および{前年C,本年A}の各組み合わせを対象とする比較は、消費電力実績の評価として、前年と本年との環境条件の差異が設備機器200の運転に与える影響を確認する場合に特に有効である。これらの組み合わせでは、前年の消費電力実績情報および本年の消費電力実績の一方に対し、特定の省エネルギー制御の有無を合わせる補正を行っている。このため、特定の省エネルギー制御の有無の影響を受けずに、前年の環境条件における消費電力実績と本年の環境条件における消費電力実績とを直接比較することができる。
また、上記の組み合わせのうち、{前年A,本年D}、{前年B,本年C}、{前年C,本年B}および{前年D,本年A}の各組み合わせを対象とする比較は、消費電力実績の評価として、補正の精度を確認する場合に特に有効である。前年の消費電力実績情報および本年の消費電力実績の少なくとも一方に対し、環境条件と特定の省エネルギー制御の有無の両方を合わせる補正を行っている。このため、補正が正しく行われていれば、各組み合わせにおける消費電力実績情報は一致する。したがって、この組み合わせの比較において消費電力実績情報に差異が検出された場合、この差異は、補正の精度に起因するものと考えられる。
なお、環境条件に係る補正の精度は、省エネルギー制御の条件が同じである複数の時期的範囲の消費電力実績情報を、環境条件を合わせる補正を行って比較することにより、個別に判断し得る。省エネルギー制御の条件が同じである場合、複数の消費電力実績情報の差異は、環境条件の差異に基づくもののみとなる。したがって、この比較において比較対象の消費電力実績情報を一致させる補正を実現し、かかる補正を上記の{前年A,本年D}、{前年B,本年C}、{前年C,本年B}および{前年D,本年A}の各組み合わせを対象とする比較における環境条件に係る補正に適用すれば、この比較において検出された消費電力実績情報の差異は、省エネルギー制御に係る補正の精度に起因するものであると特定し得る。
<比較対象の消費電力実績情報の指定方法>
消費電力実績の評価における比較対象の消費電力実績情報の指定は、例えば、端末装置400の表示部410に比較対象の消費電力実績情報を指定するための操作画面を表示させ、この操作画面においてユーザが指定操作を行うことにより行われる。
図9は、端末装置400の表示部410に表示される操作画面の例を示す図である。図9に示す操作画面には、例えば、時期的範囲(図9では、「範囲」と記載)や省エネルギー制御の内容(図9では、「制御内容」と記載)を指定条件として入力可能な指定情報入力欄411が設けられている。ユーザは、指定情報入力欄411に指定情報を入力し、比較対象の各消費電力実績情報を特定する。図9に示す例では、テキスト入力により指定情報を入力する構成であるが、この構成には限定されない。例えば、指定可能な時期的範囲や省エネルギー制御の内容等をメニュー表示し、ユーザの選択を受け付ける構成としても良い。また、指定条件の一部が入力されると、入力可能な他の指定条件を操作画面に表示してユーザによる選択を受け付けるようにしても良い。
ユーザが指定情報入力欄411に指定情報を入力すると、端末装置400は、サーバ300にアクセスして指定情報に合致する消費電力実績情報を取得し、表示部410に取得した消費電力実績情報の識別情報を表示する。このとき、指定情報に合致する消費電力実績情報が三つ以上ある場合、端末装置400は、取得した各消費電力実績情報の一覧を表示し、ユーザによる比較対象の選択を受け付けても良い。図9に示す例では、取得した消費電力実績情報の表示412として、消費電力実績情報1と、消費電力実績情報2とが表示されている。
図9に示す操作画面において、比較対象の消費電力実績情報が表示されたならば、ユーザは、この消費電力実績情報に対する補正の指定を行う。図9に示す例では、消費電力実績情報1および消費電力実績情報2の各々に対し、項目のチェックにより、環境条件に係る補正と省エネルギー制御に係る補正とを行うか否かの指定を受け付ける補正指示欄413が表示されている。図示の例では、消費電力実績情報1に対しては環境条件に係る補正を行い、消費電力実績情報2に対しては何れの補正も行わないことが指定されている。消費電力実績情報1を、図8を参照して説明した前年の消費電力実績情報とし、消費電力実績情報2を本年の消費電力実績情報とすると、図9の補正指示欄413で指定された補正が行われた場合、比較対象の消費電力実績情報は、{前年B,本年A}の組み合わせとなる。
なお、比較対象の消費電力実績情報の指定方法としては、比較対象となり得る消費電力実績情報および消費電力実績情報に対して行う補正の種類を特定できれば良く、上記の操作画面を用いた指定方法には限定されない。上記の例では、比較対処となる消費電力実績情報の各々に関して指定情報を入力して指定する構成としたが、一の消費電力実績情報の指定に応じて、比較対象となり得る消費電力実績情報を操作画面に表示してユーザによる選択を受け付けるようにしても良い。また、比較対象の消費電力実績情報の指定条件は、上記の時期的範囲および省エネルギー制御の内容には限定しない。
<比較結果の表示方法>
端末装置400は、処理部440による消費電力実績情報の評価結果を表示部410に表示する。表示方法は、消費電力実績情報の比較結果を示すものであれば良く、具体的な表示の仕方は特に限定しない。一例として、比較対象の各消費電力実績情報をグラフ化し、視認による比較が容易な形式で表示部410に表示することが考えられる。以下、いくつかの具体的な表示例について説明する。
図10は、消費電力実績情報の処理結果の表示例を示す図である。図10に示す例では、時期的範囲を1年とし、年度単位で得られる消費電力実績情報の比較結果を、年度ごとの消費電力量の積算値(図10では、「年間積算消費電力量」と記載)のグラフで示している。また、図10に示す例では、図8を参照して説明した前年(図10では、「昨年度」)の消費電力実績情報と、本年(図10では、「今年度」)の消費電力実績情報とを比較した結果が示されている。図10に示す例において、昨年度の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転では特定の省エネルギー制御が行われておらず(図10では、「制御無し」と記載)、今年度の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転では特定の省エネルギー制御が行われたものとする(図10では、「制御有り」と記載)。また、これらの消費電力実績情報を比較するにあたり、環境条件を昨年度または今年度の条件に合わせる補正が行われている。したがって、グラフに示された比較対象のデータは、図8に示した{前年A,本年B}または{前年B,本年A}の組み合わせに該当する。
図10に示す例では、昨年度の年間積算消費電力量が449953.4kWhであり、今年度の年間積算消費電力量が360660.8kWhである。したがって、特定の省エネルギー制御を行ったことにより、昨年度の年間積算消費電力量よりも今年度の年間積算消費電力量が減少した。図10の表示例では、この結果がグラフでも示されており、年間積算消費電力量の減少が直感的かつ視覚的に把握しやすく示されている。
図11は、消費電力実績情報の処理結果の他の表示例を示す図である。図11に示す例では、時期的範囲を1年とし、年度単位で得られる消費電力実績情報の比較結果を、月ごと(図11では、4月~3月)の消費電力量のグラフで示している。また、図11に示す例では、図10と同様に、昨年度の消費電力実績情報と、今年度の消費電力実績情報とを比較した結果が示されている。図11に示す例において、昨年度の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転では特定の省エネルギー制御が行われておらず(図11では、「制御無し」と記載)、今年度の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転では特定の省エネルギー制御が行われたものとする(図11では、「制御有り」と記載)。また、これらの消費電力実績情報を比較するにあたり、環境条件を昨年度または今年度の条件に合わせる補正が行われている。したがって、グラフに示された比較対象のデータは、図8に示した{前年A,本年B}または{前年B,本年A}の組み合わせに該当する。
図11に示す例では、対応する月ごとに、昨年度の消費電力実績情報に基づく消費電力量の値と、今年度の消費電力実績情報に基づく消費電力量の値とを表示している。図11を参照すると、月ごとに差分のばらつきがあるが、11月を除く全ての月において、省エネルギー制御を行ったことにより、昨年度の消費電力量よりも今年度の消費電力量が減少している。図11の表示例では、この結果がグラフでも示されており、月ごとの消費電力量の差異が直感的かつ視覚的に把握しやすく示されている。
図12は、消費電力実績情報の処理結果の他の表示例を示す図である。図12に示す例では、時期的範囲を1日とし、比較対象として選択された日に関して、1日の時限ごと(30分ごと)に得られた消費電力実績情報の比較結果を、時限ごと(図12では、0:00~23:30)の消費電力量のグラフで示している。図12に示す例において、白い棒グラフで示された第1日の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転では特定の省エネルギー制御が行われておらず(図12では、「制御無し」と記載)、網掛けを付した棒グラフで示された第2日の消費電力実績情報に係る設備機器200の運転では特定の省エネルギー制御が行われたものとする(図12では、「制御有り」と記載)。これらの消費電力実績情報を比較するにあたり、環境条件を第1日または第2日の条件に合わせる補正が行われている。
図12に示す例では、1日の各時限において、省エネルギー制御を行ったことにより、第1日の消費電力量よりも第2日の消費電力量が減少している。図12の表示例では、この結果がグラフで示されており、月ごとの消費電力量の差異が直感的かつ視覚的に把握しやすく示されている。
<補正方法の例>
消費電力実績情報に対する補正方法の具体例を説明する。まず、環境条件に係る補正(図8に示した補正I)の方法について説明する。この補正では、例えば、設備機器200の特性に基づく補正や、実測データに基づく補正が考えられる。設備機器200の特性に基づく補正では、例えば、設備機器200のメーカーにより公開されている特性情報を用い、各機器の特性に応じて消費電力実績情報を補正する。設備機器200が空調機である場合を例にすると、特性情報には、室外の外気温度と室内温度とで、空調機が出力できる能力[kcal/h]と、消費電力[kW]の特性がどのように変わるかが示されている。具体例を挙げると、特性情報において、冷房運転時、外気温度35.0℃、室内温度19.5℃という条件で、消費電力が6.10kWとされており、外気温度が37.0℃の場合(他の条件は同一)、消費電力が6.28kWとされているものとする。この場合、外気温度が35.0℃の場合と比較して37.0℃の場合は、消費電力が0.18kW大きいことがわかる。このように、設備機器200の特性情報から環境条件と消費電力との関係性を抽出し、環境条件の差異に基づく消費電力の変動量を求めることができる。
一方、実測データに基づく補正では、実際に設備機器200を稼働して得られた環境情報および消費電力量の情報を用い、これらの関係性から設備機器200の特性式を導出し、得られた特性式に基づいて比較対象の消費電力実績情報を補正する。実際の稼働に応じて得られた環境情報および消費電力量の情報から特性式を導出する手法としては、例えば、回帰分析等による既存の手法を用い得る。あるいは、機械学習等の手法を用いても良い。導出された特性式に対し、環境情報における外気温度等の値を代入することで、その環境条件における消費電力量が得られる。これにより、比較対象の各消費電力実績情報における環境情報の差異に基づく消費電力の変動量を求めることができる。
なお、環境情報は、設備機器200の設置場所や設備機器200自体に設けられたセンサから取得する他、気温や湿度のデータは、外部サーバ(例えば、気象庁のデータベース等)にアクセスして取得しても良い。比較対象の時期的範囲を1年とする場合、二つの消費電力実績情報を比較するので、少なくとも2カ年度分のデータを取得することが必要である。
次に、省エネルギー制御に係る補正(図8に示した補正II)の方法について説明する。省エネルギー制御に係る補正は、例えば、予め実験施設等で実際に設備機器200を運転して得られた消費電力の実績値に基づいて導出される補正式を用いて行われる。この設備機器200の運転は、補正に係る省エネルギー制御を行う場合と行わない場合とでそれぞれ行われる。そして、得られたそれぞれの場合の実績値から補正式が導出される。例えば、設備機器200が空調機である場合、運転時の条件(外気温度・室内温度・空調負荷など)ごとに消費電力を測定し、条件ごとの消費電力量の削減効果を求める。具体例を挙げると、上記の運転による実測で、省エネルギー制御を行うことにより、外気温度が26℃のときに消費電力において55%の削減効果があり、外気温度が32℃のときには消費電力において20%の削減効果があることがわかったものとする。この場合、省エネルギー制御を行っていない消費電力実績情報に対して省エネルギー制御を行った場合の値を得る補正では、上記の実測値にしたがって補正値を算出すれば良い。一方、省エネルギー制御を行った消費電力実績情報に対して省エネルギー制御を行わない場合の値を得る補正では、上記の実測値による削減効果の逆演算を行い、外気温度が26℃のときに消費電力が122%(=0.55÷(1-0.55))増加し、32℃のときに消費電力が25%(=0.2÷(1-0.2))増加するように、補正値を算出する。
なお、実際には、設備機器200の運転に関して複数のパラメータが想定されるので、通常は、一の条件のみをパラメータとし、他の条件を同一にして補正式を求める方法がとられる。例えば、上記の外気温度の差異に関する補正式は、室温などの室内条件や負荷を一定にし、外気温度をパラメータとして導出される。また、外気温度を一定にして、室内温度をパラメータとする補正式を導出することも考えられる。
以上、補正方法の例について説明したが、上記の手法は、本実施形態において用い得る補正方法の一例に過ぎない。上記の手法の他、既存の種々の手法により、環境条件に係る補正および省エネルギー制御の有無に係る補正を行い得る。
以上、実施形態について説明したが、本開示の技術的範囲は上記実施形態には限定されない。例えば、上記の実施形態では、端末装置400がサーバ300から比較対象の消費電力実績情報を取得し、環境条件に係る補正や省エネルギー制御の有無に係る補正を行った。これに対し、端末装置400において比較対象の消費電力実績情報と補正内容を指定し、サーバ300において消費電力実績情報に対する補正を行っても良い。この場合、比較対象の消費電力実績情報に対する補正の指示と、補正後の消費電力実績情報の送信要求とが、端末装置400からサーバ300へ送信される。そして、サーバ300において対象の消費電力実績情報に対する補正が行われた後、補正後の消費電力実績情報がサーバ300から端末装置400へ返送される。
また、上記の実施形態では、二つの消費電力実績情報を比較したが、三つ以上の消費電力実績情報を比較して、各消費電力実績情報を評価しても良い。また、一つの消費電力実績情報に関して、補正した実績情報と補正を行わない実績情報との比較や、異なる補正を行った実績情報どうしの比較を行い、この消費電力実績情報を評価しても良い。前者の比較は、例えば、図8に示した例において{本年A,本年B}、{本年A,本年C}、{本年A,本年D}の組み合わせを比較する場合であり、後者の比較は、例えば、図8に示した例において{本年B,本年C}、{本年B,本年D}、{本年C,本年D}の組み合わせを比較する場合である。さらに、図8に示した例における三つ以上のノードに係る消費電力実績情報を比較しても良い。例えば、{前年A,前年C,本年B}の組み合わせや、{前年C,前年D,本年A}の組み合わせを比較しても良い。このように多様な組み合わせによる比較を行うことにより、各補正による消費電力の変動に関して、より多くの情報を得ることができる。
さらに、図8に示した例におけるノードの組み合わせについて、評価結果を受領する対象となるユーザの設備管理に対する立場(例えば、管理者、利用者、メンテナンス事業者など)や、過去に行った評価に関する報告事例に基づき、比較対象としての実績情報の組み合わせを特定しても良い。かかる組み合わせの特定は、例えば機械学習により最適な組み合わせを抽出することにより行っても良い。その他、本開示の技術思想の範囲から逸脱しない様々な変更や構成の代替は、本開示に含まれる。
ここで、上記にて説明した実施形態は、以下のように捉えることができる。本開示の評価装置は、設備の消費電力を評価する端末装置400であって、この設備の消費電力実績を取得する通信制御部450と、この設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する処理部440と、を有し、処理部440は、省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方を、他方の運転期間の消費電力実績と比較できるように補正した上で、省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する、評価装置である。
このようにすれば、省エネ制御を行った期間の消費電力実績と省エネ制御を行わない期間の消費電力実績とに対して、比較目的に応じた補正を行い、種々の観点から消費電力に関する評価を実現可能とすることができる。
ここで、処理部440は、省エネルギー運転前の消費電力実績と省エネルギー運転後の消費電力実績のいずれか一方の消費電力実績を、他方の運転期間の消費電力実績に係る運転期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、省エネ運転前後の期間において外気環境の影響を排除した省エネ運転の効果を比較することができる。
また、処理部440は、環境条件補正を行った消費電力実績に対してさらに、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、処理部440による補正精度を確認することができる。
また、処理部440は、環境条件補正を行った消費電力実績とは異なる他方の運転期間の消費電力実績に対して、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、処理部440による補正精度を確認することができる。
また、処理部440は、省エネルギー運転前の消費電力実績と省エネルギー運転後の消費電力実績のいずれか一方の消費電力実績に対して、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、省エネ運転前後の期間において省エネ対策以外の条件による消費電力の差異を確認することができる。
また、処理部440は、省エネルギー補正を行った消費電力実績に対してさらに、他方の運転期間の消費電力実績に係る運転期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、処理部440による補正精度を確認することができる。
また、処理部440は、省エネルギー補正を行った消費電力実績とは異なる他方の運転期間の消費電力実績に対して、省エネルギー補正を行った消費電力実績に係る期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行うこととしても良い。
このようにすれば、処理部440による補正精度を確認することができる。
また、処理部440により出力された省エネルギー運転前後の各期間における消費電力実績を表示する表示部をさらに備えることとしても良い。
このようにすれば、補正された消費電力実績の比較結果をユーザが直感的かつ視覚的に把握することが容易になる。
また、本開示のプログラムは、設備の消費電力を評価する評価装置を構成するコンピュータを、この設備の消費電力実績を取得する取得手段である通信制御部450と、この設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する出力手段である処理部440として機能させ、処理部440の機能において、省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方を、他方の運転期間の消費電力実績と比較できるように補正した上で、省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する、プログラムである。
このプログラムをインストールしたコンピュータによれば、省エネ制御を行った期間の消費電力実績と省エネ制御を行わない期間の消費電力実績とに対して、比較目的に応じた補正を行い、種々の観点から消費電力に関する評価を実現可能とすることができる。
100…制御装置、200…設備機器、300…サーバ、400…端末装置、410…表示部、411…グラフ、415…グラフ、420…受け付け部、430…表示制御部、440…処理部、450…通信制御部

Claims (5)

  1. 設備の消費電力を評価する評価装置であって、
    前記設備の消費電力実績を取得する取得部と、
    前記設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する出力部と、を有し、
    前記出力部は、前記省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と前記省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方の消費電力実績に対し、他方の運転期間の消費電力実績に係る運転期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行い、前記環境条件補正を行った消費電力実績に対してさらに、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行った上で、前記省エネルギー運転前および前記省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する、評価装置。
  2. 設備の消費電力を評価する評価装置であって、
    前記設備の消費電力実績を取得する取得部と、
    前記設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する出力部と、を有し、
    前記出力部は、前記省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と前記省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方の消費電力実績に対し、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行い、前記省エネルギー補正を行った消費電力実績に対してさらに、他方の運転期間の消費電力実績に係る運転期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行った上で、前記省エネルギー運転前および前記省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する、評価装置。
  3. 前記出力部により出力された前記省エネルギー運転前後の各期間における前記消費電力実績を表示する表示部をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の評価装置。
  4. 設備の消費電力を評価する評価装置を構成するコンピュータを、
    前記設備の消費電力実績を取得する取得手段と、
    前記設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する出力手段として機能させ、
    前記出力手段の機能において、前記省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と前記省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方の消費電力実績に対し、他方の運転期間の消費電力実績に係る運転期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行い、前記環境条件補正を行った消費電力実績に対してさらに、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行った上で、前記省エネルギー運転前および前記省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する、プログラム。
  5. 設備の消費電力を評価する評価装置を構成するコンピュータを、
    前記設備の消費電力実績を取得する取得手段と、
    前記設備において省エネルギー運転前および省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する出力手段として機能させ、
    前記出力手段の機能において、前記省エネルギー運転前の期間の消費電力実績と前記省エネルギー運転後の期間の消費電力実績のいずれか一方の消費電力実績に対し、省エネルギー対策による消費電力の変化を補正する省エネルギー補正を行い、前記省エネルギー補正を行った消費電力実績に対してさらに、他方の運転期間の消費電力実績に係る運転期間の外気環境条件に合わせる環境条件補正を行った上で、前記省エネルギー運転前および前記省エネルギー運転後の消費電力実績に関するデータを出力する、プログラム。
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