JP2017168052A - 予測支援システム、予測支援方法及びプログラム - Google Patents

予測支援システム、予測支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】過去の統計データから将来の予測を行う手法における予測精度及び検証容易性の向上に貢献する。【解決手段】予測支援システムは、第1、第2の時系列データを蓄積するデータ蓄積手段と、ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の選択を受け付けるデータ選択手段と、前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する予測値提示手段と、前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの選択操作を受けた場合、前記予測値の作成に用いた第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの詳細データを前記ユーザから選択された期間とともに提示するカテゴリー別データ提示手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、予測支援システム、予測支援方法及びプログラムに関し、特に、過去のデータを用いて将来の予測値を提示する予測支援システム、予測支援方法及びプログラムに関する。
非特許文献1に記載されているとおり、平成28(2016)年度から、電気事業におけるライセンス制の導入と同時に、計画値同時同量制度の導入が予定されている。計画値同時同量制度とは、契約者(小売電気事業者)及び発電契約者のそれぞれが、30分毎に需要計画(又は発電計画)と、需要実績(又は発電実績)を一致させるように調整を行う制度であり、自由化後の電力の安定供給を実現するため一つの要となっている。
一般に電力の需要は、その日の天気、気温、曜日あるいは、その地域で行われているイベント等の要素によって変動することが知られている(特許文献1の背景技術欄参照)。また、各種の数式等を用いて電力需要の予測値を求める手法もいくつか提案されている。例えば、特許文献1では、気温予測値・湿度予測値に基づいて算出される外気エンタルピ係数及び日射係数とに基づいて、前記所定地域における電力需要の予測値である電力需要予測支援値を算出する電力需要予測支援部を備える電力需要予測支援装置が開示されている。
特開2015−97059号公報
電力広域的運営推進機関、"広域機関システムに関する事業者説明会"、[online]、[平成28年3月7日検索]、インターネット〈URL:https://www.occto.or.jp/oshirase/hoka/files/koiki_sys_jigyoushasetsumeikai_shiryou_r3.pdf〉
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。電力需要の予測に限られず、特定の商品の売り上げや施設への来場者(滞在者)を予測する手法として、特許文献1の技術のような自動化とは別のアプローチとして、過去の統計データから将来の予測を行う手法が知られている。この手法は、予測作業自体は比較的簡単であるが、予測に用いるデータの選択が難しく、また予測外れが起きたときに、検証やフィードバックが難しいという問題点がある。例えば、明日の電力需要を予測するに際し、天気、気温、曜日等が同じ特徴を持つ過去の電力需要データを用いて予測を行うことができる。しかしながら、天気、気温、曜日等が同じでも、ある需要家によってはその日が休業日であったり、また別の需要家にとっては操業延長日に当たっている等のさまざまな要因で予測外れは起こり得る。同様に、特定の商品の売り上げを予測する際にも、天気、気温、曜日だけでなく、予測を行う地域でのイベントの有無や広告実施スケジュール等も考慮する必要がある。
本発明は、過去の統計データから将来の予測を行う手法における予測精度及び検証容易性の向上に貢献できる予測支援システム、予測支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
第1の視点によれば、第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積するデータ蓄積手段と、ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の選択を受け付けるデータ選択手段と、前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する予測値提示手段と、前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの選択操作を受けた場合、前記予測値の作成に用いた第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報を前記ユーザから選択された期間とともに提示するカテゴリー別データ提示手段と、を備えた予測支援システムが提供される。
第2の視点によれば、第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積するデータ蓄積手段と、前記ユーザから前記第1、第2の時系列データに共通する共通期間の選択を受け付け、前記共通期間の第1、第2の時系列データを用いて全体の予測データを作成し、前記ユーザに提示する第1の予測値提示手段と、ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の再選択を受け付けるデータ選択手段と、前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する第2の予測値提示手段と、を備えた予測支援システムが提供される。
第3の視点によれば、第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積するデータ蓄積手段を備えたコンピュータが、ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の選択を受け付けるステップと、前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示するステップと、前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの選択操作を受けた場合、前記予測値の作成に用いた第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報を前記ユーザから選択された期間とともに提示するステップと、を含む予測支援方法が提供される。本方法は、上記データ蓄積手段及びその蓄積データを用いた各種処理を実施するプロセッサを備えたコンピュータという、特定の機械に結びつけられている。
第4の視点によれば、第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積するデータ蓄積手段を備えたコンピュータに、ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の選択を受け付ける処理と、前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する処理と、前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの選択操作を受けた場合、前記予測値の作成に用いた第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報を前記ユーザから選択された期間とともに提示する処理と、を実行させるプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な(非トランジエントな)記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明によれば、過去の統計データから将来の予測を行う手法における予測精度及び検証容易性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態の構成及び動作を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態の構成及び動作を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態の効果を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の電力需要予測支援システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の電力需要予測支援システムの実績データ記憶手段に保持される情報の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実績データの階層構造の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実績データの階層構造の別の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の電力需要予測支援システムのイベント記憶手段に保持される情報の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の電力需要予測支援システムの動作を表した流れ図である。 本発明の第1の実施形態の電力需要予測支援システムにアクセスする端末上に表示される画面の一例である。 図10のカレンダーから予測に用いる日を選択した状態を示す図である。 図11の選択した日を用いて予測データの計算を行った状態を示す図である。 図12の領域304の拡大図である。 図12の需要家A選択ボタンを押下した状態を示す図である。 図14の需要家グループAの比率変更画面の一例を示す図である。 図12の需要家B選択ボタンを押下した状態を示す図である。 図14の需要家グループAの予測に用いる時系列データの変更した例を示す図である。 図17の変更による書き換えられた予測データの例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の電力需要予測支援システムにアクセスする端末上に表示される画面の一例である。 図19の需要家選択ボタンを押下した後、一括設定ボタンを押下した状態を示す図である。 一括設定ボタンによる一括変更処理(かさ下げ)の一例を示す図である。 図21の一括変更により書き換えられた予測データの例を示す図である。 本発明の一実施形態の変形構成及び動作を説明するための概念図である。
はじめに本発明の一実施形態の概要について図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明は、その一実施形態において、図1に示すように、データ蓄積手段11と、選択受付手段12と、予測値提示手段13と、予測対象別データ提示手段14と、を備える予測支援システムにて実現できる。
データ蓄積手段11は、第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積する。前記第1、第2の時系列データは、予測を行うデータ全体のうち、変化の傾向が似ているデータをそれぞれ異なるカテゴリーに区分けして集計し、その集計値の時系列変化を記録して構成される。例えば、ガソリンスタンドの売上の時間変化を予測したい場合、第1の予測対象としてガソリンの売上が集計されて蓄積され、第2の予測対象として軽油の売り上げが集計されて蓄積される。そして、これら過去のデータは、主にガソリン及び軽油の販売によって構成されるガソリンスタンドの将来のある一日の売り上げの変化を予測するために用いられる。
選択受付手段12は、ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の選択を少なくとも1つ以上受け付ける。例えば、図1の例では、第1の時系列データについては2016年3月5日と、2016年3月6日のデータが選択されている。同様に、第2の時系列データについては2016年3月6日と、2016年3月13日のデータが選択されている。
予測値提示手段13は、前記選択された2以上の第1の時系列データの平均と、前記選択された2以上の第2の時系列データの平均との和を含んで構成された時系列データを、予測値としてユーザに提示する。例えば、図1の例では、第1の時系列データについては2016年3月5日と、2016年3月6日の平均が計算され、第2の時系列データについては2016年3月6日と、2016年3月13日の平均が計算されている。その上で、両者を加算することで、第1、第2の時系列データのそれぞれの変化の傾向を反映した予測データが得られる(図1の吹き出し内右下「全体予測値Pr1」参照)。なお、図1の例では、第1、第2の時系列データについてそれぞれ2つの時系列データの選択を受付けて予測値を計算しているが、選択を受け付ける時系列データの数を2つに固定する必要はない。例えば、第1のカテゴリーに属するデータについては、2つの期間を選択するまでもなく良好な精度が得られるのであれば、選択する期間は1つでよい。また、3以上の期間を選択してその平均を取って、予測値を計算するようにしてもよい。
また、第1、第2の時系列データの平均の和のほかに、考慮すべき要素(例えば、寒冷地での灯油販売の売り上げ)が存在する場合、その値を加算したり、第1、第2の時系列データの和に所定の係数を乗ずる等の補正を行ってもよい。例えば、前述のガソリン、軽油の売り上げのほかに、予測対象日に、過去のデータにない臨時的な売り上げ(例えば、キャンペーンによるカー用品の販売)が見込まれる場合には、その数を加算するといった処理を行うことが望ましい。
予測対象別データ提示手段14は、前記予測値提示手段13によって計算された予測値の「確からしさ」を確認し、必要に応じて、予測に用いるデータの再選択を促す機能を提供する。具体的には予測対象別データ提示手段14は、前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの選択操作を受けた場合、前記予測値の作成に用いた第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報を前記ユーザから選択された期間とともに提示する。例えば、図2の吹き出し内に示すように、予測対象別データ提示手段14は、全体予測値Pr1を構成する第1の時系列データが選択された場合、その算出に用いられた2016年3月5日と、2016年3月6日の第1の時系列データの詳細をユーザに提示する。同様に、予測対象別データ提示手段14は、全体予測値Pr1を構成する第2の時系列データが選択された場合、その算出に用いられた2016年3月6日と、2016年3月13日の第2の時系列データの詳細をユーザに提示する。なお、予測関連情報の態様は図2の例に限られない。例えば、選択された時系列データが1つであれば、その時系列データだけを表示してもよいし、その他時系列データが作成された日の実況情報データを併せて表示してもよい。
以上のような予測支援システムによれば、予測対象別データ提示手段14によって提示された情報により、予測値提示手段13によって提示された全体の予測値の算出根拠を確認することができる。
また、上記のような予測支援システムによれば、上記のように算出した予測値の「確からしさ」を確認することができる。例えば、図3の上段のグラフのように、予測した「全体予測値Pr1」と、前年の同日の実績値にズレが生じている場合を考える。ユーザは、そのズレ量を見て、「全体予測値Pr1」が適切でないということに気づきを得ることができる。例えば、図3の下段に示すように、ユーザが、第2の時系列データの予測に用いるデータ期間の再選択を行うことで、再度、全体予測値の再計算を行って、その確からしさを再確認することができる。
また、上記のような予測支援システムによれば、同様の原理で、予測外れが生じた際の原因の分析等も容易化される。図3の上段に示すような予測外れが発生した場合、ユーザは、次回、同様の条件で予測を行う際に、予測に用いた期間が適切でなかったことに気付き、第1、第2の時系列データについて、予測を行う期間との類似度の検討を行ってから、第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間を選択する。即ち、上記した予測支援システムは、ユーザに気付きを与えることで、予測精度を向上させることができる構成となっている。
上記実施形態は、図23に示すように、データ蓄積手段11と、第1の予測値提示手段15と、選択受付手段12と、(第2の)予測値提示手段13と、を備える構成に変形できる。第1の予測値提示手段15は、ユーザから前記第1、第2の時系列データに共通する共通期間の選択を受け付け、共通期間の第1、第2の時系列データを用いて全体の予測データを作成し、前記ユーザに提示する。
本実施形態によれば、第1の予測値提示手段15が、選択受付手段12にてデータ選択を受け付けるに先だって、図23の上段に示すように、前記共通期間の第1、第2の時系列データを用いて全体の予測データ(全体予測値)を作成し、前記ユーザに提示する。このため、選択受付手段12におけるユーザの期間の選択が容易化され、簡便に、精度の高い予測値を得ることが可能となる。なお図23では予測対象別データ提示手段14が省略されているが、この実施形態においても、予測対象別データ提示手段14を設けることが可能である。
[第1の実施形態]
続いて、本発明を電力需要の予測に適用した第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の第1の実施形態の電力需要予測支援システム100の構成を示す図である。図4を参照すると、実績データ記憶手段110と、イベント記憶手段111と、日時選択手段120と、実績データ選択支援手段130と、予測データ作成支援手段140と、入力手段150と、出力手段160と、を備えた構成が示されている。
実績データ記憶手段110は、上記したデータ蓄積手段11に相当し、契約者(小売電気事業者)のサービス提供エリアの日別時間別の電力需要の実績データ(時系列データ)を記憶する。電力需要の実績データ(時系列データ)には、これらのデータが測定された日時における実況情報を対応付けて記憶することも好ましい。
図5は、実績データ記憶手段110に保持される情報の一例を示す図である。図5を参照すると、実績データが作成された曜日のほか、各時刻における天気、気温、湿度、風向・風速及び電力需要の実績値を格納したテーブルが示されている。なお、天気、気温、湿度、風向・風速は、あくまで一例として示したものであり、これらのうちいくつかを省略してもよいし、またその他、電力需要に影響し得る項目を追加してもよい。また、電力需要予測支援システム100又はユーザが、ネットワーク上のサーバ等から実績データ記憶手段110に保持すべき情報を入手して実績データ記憶手段110に保存することが好ましい。このようにすることで、実績データ記憶手段110に逐次最新のデータが蓄積される。
また、図5の電力需要(計)欄以下には、当該エリアにおける需要家グループの電力消費の実績値が格納されている。例えば、これら需要家グループは、当該エリアにおける需要全体に対し、所定の割合を占める需要家を抽出し、その消費傾向が似た需要家同士をグループ化したものである。図5の例では、2つの需要家グループA、Bを作成し、それぞれ日別時間別の需要の実績値を格納している。このような需要家グループの例としては、休業日や操業時間が同じである特定の企業グループに属する企業や、製造プロセス中に電気を多く使用する工程のある製品等を製造している同業の企業群等が挙げられる。
図6は、上記需要家グループA、Bを含む実績データの階層構造を示す図である。図6の例では、エリアAに、需要家グループAと、需要家グループBが設定されている。もちろん、いずれの需要家グループに属さない電力需要家があってもよい。また、図7のように、需要家グループをさらに細分化し、いくつかのサブグループを設定してもよい。同一である企業グループであっても、業種により休業日や操業時間等の消費傾向が変わり得るからである。しかしながら、図6、図7を比較しても分かるとおり、グループの増大は、予測対象となるカテゴリーの増大をもたらし、ユーザの負担が増えてしまう。この観点からすると、いたずらにグループ数を増やすよりも、最少のグループ数で、より良好な予測結果が得られるような需要家のグループ分けを行う方が有効である。もちろん、予測対象に応じて、必要最小限のグループ、サブグループが必要となる場合もある。
イベント記憶手段111は、契約者(小売電気事業者)のサービス提供エリアにおける電力需要の予測を行うための過去のデータを選択するために有益なイベント情報等を記憶する。図8は、電力需要予測支援システムのイベント記憶手段111に保持される情報の一例を示す図である。例えば、図8によると2016/3/16は、需要家グループAに属する需要家Aの休業日として記録されている。予測対象日が、需要家グループAの休業日に当たる場合、予測に用いるデータの1つとして2016/3/16の時系列データを選択することで、少なくとも需要家グループAについては良好な予測結果が得られることになる。同様に、図8の2016/3/18は、需要家グループBに属する需要家Bの終日操業日となっている。予測対象日が、需要家グループBの終日操業日に当たる場合、予測に用いるデータの1つとして2016/3/18の時系列データを選択することで、少なくとも需要家グループBについては良好な予測結果が得られることになる。なお、このイベント情報はユーザが入力してもよいが、電力需要予測支援システム100が、ネットワーク上のサーバ等から入手してイベント記憶手段111に保存するようにしてもよい。
日時選択手段120は、入力手段150を介してユーザが、電力需要の予測を行う日時の選択を受け付ける。より好ましい形態において、日時選択手段120は、ユーザが作成すべき需要計画の日付のうち最も早い日(現時点から最も近い日)の選択をユーザに促すように構成されていることが好ましい。例えば、翌日の需要計画を提出することが義務付けられている場合、日時選択手段120は、日付選択欄の初期値に、翌日の日付を設定する。このようにすることで、ユーザの日付選択ミスを抑止することができる。
実績データ選択支援手段130は、上記した選択受付手段12として機能するカレンダー表示手段131と、候補日比較用グラフ表示手段132とを備えている。カレンダー表示手段131は、日付選択用のカレンダーを表示してユーザから、予測に用いる実績データの候補となる日(候補日)の選択を受け付ける(例えば図10の領域302参照)。候補日比較用グラフ表示手段132は、実績データ記憶手段110から、カレンダー表示手段131にて選択された日(候補日)のデータを読み出して、各候補日を比較するためのグラフを表示する(図10の領域303参照)。
またこのとき、実績データ選択支援手段130が、イベント記憶手段111から、カレンダー表示手段131にて選択された日のイベントを読み出して表示するようにしてもよい(図10の領域301参照)。
予測データ作成支援手段140は、予測データ作成手段141と、カテゴリー別データ提示手段142と、を備えている。具体的には、予測データ作成手段141は、実績データ記憶手段110から、実績データ選択支援手段130にて選択を受付けた日の時系列データを読み出して、ユーザに提示する。予測データ作成支援手段140は、実績データ選択支援手段130にて選択を受付けた日が2つ以上ある場合、その時系列データの平均を計算して予測データとする。また、予測データ作成手段141は、実績データ選択支援手段130にて選択を受付けた日が2つ以上ある場合において、それぞれの時系列データに適用する重みの入力を受付けて、加重平均を計算して予測データとしてもよい(例えば図10の領域305の「比率」参照)。カテゴリー別データ提示手段142は、前述の予測対象別データ提示手段14に相当する。その詳細は、後に図14から図18を用いて説明する。
また、予測データ作成手段141は、前記作成した予測値の時系列変化を表したグラフを作成して、カレンダー表示手段131にて選択された日(候補日)の実績データのグラフと重ねて表示する(図11の領域304参照)。ユーザは、計算された値に加えて、グラフを参照して、予測値の妥当性を確認することができる。
予測データ作成手段141は、ユーザから予測データの確定指示(出力指示)を受け付けると、出力手段160を介して、所定の記憶装置に予測データを出力する。この予測データに対し、契約者(小売電気事業者)自身の発電設備で発電する電力や外部から調達した電力を割り当てることで、需要計画が作成される。
入力手段150及び出力手段160は、端末等を用い、あるいは、直接、電力需要予測支援システム100にアクセスするユーザからの指示を受付け、その結果を出力する対話的操作を実現するフロントエンドアプリケーションプログラム等によって構成される。本実施形態では、図10等に示す電力需要予測支援画面を用いて、ユーザに情報を提示して、ユーザから各種の指示を受け付けるものとして説明する。
なお、図4に示した電力需要予測支援システム100の各部(処理手段)は、電力需要予測支援システム100を構成するコンピュータに、そのハードウェアを用いて、上記した各処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現することもできる。なお、本実施形態で用いている「手段」は、「ユニット」にも置き換えることができる。
続いて本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図9は、本発明の第1の実施形態の電力需要予測支援システムの動作を表した流れ図である。図9を参照すると、電力需要予測支援システム100は、ユーザから電力需要の予測を行う対象日時の選択を受け付ける(ステップS101)。
次に、電力需要予測支援システム100は、イベント記憶手段111から、前記選択された日時のイベント情報を読み出して表示する。また、電力需要予測支援システム100は、前記選択された日時を含むカレンダーを表示する(ステップS102)。ここでは、2016年3月23日(水)が選択されたものとして説明する。
図10は、ステップS101の時点における需要予測支援画面の一例を示す図である。図10を参照すると、領域301に、対象日情報として、ステップS101で選択された日時である2016年3月23日(水)のイベント情報が表示されている。また、領域302には、2016年3月23日(水)が属する2016年3月のカレンダーが表示されている。ユーザは、このような情報を見て、2016年3月23日(水)の電力需要を予測するために参考になりそうな過去の日時(候補日)の実績データ(以下、この「候補日の実績データの期間」が前述の第1、第2の時系列データの期間に相当する。)を選択する。
ここで例えば、ユーザが領域302のカレンダーの任意の日付(候補日)を選択すると、電力需要予測支援システム100は、実績データ記憶手段110から該当する日のデータを読み出して、領域303に表示する(ステップS103、S104)。なお、本実施形態においては、日付(候補日)は複数選択可能であり、選択された日のデータは、他の日のデータと比較できるように領域303において、予測を行う対象日時のデータと重ねて又は並列して表示されることが好ましい。
図11、図12は、ステップS103において、2016年3月23日(水)の電力需要を予測するために参考になりそうな過去の日時として、その前週、前々週の2016年3月16日(水)及び9日(水)が選択された状態を示す図である。ここで、選択された日は、カレンダー表示手段131が領域302のカレンダーにおいて強調表示することが好ましい。図11の例では、強調表示の一例として、2016年3月16日(水)及び9日(水)の数字が点線で囲われている。
図11、図12の例では、領域303の上段に、予測対象日である2016年3月23日(水)の天気予報データと、2016年3月16日(水)、9日(水)の天気の推移が表示されている。領域303の下段には、予測対象日である2016年3月23日(水)の予想気温と、2016年3月16日(水)、9日(水)の気温の推移が表示されている。また、図11、図12において、ドロップダウンリストの表示を「天気・気温」から「気温・湿度」に切り替えることで、各日の気温と湿度の遷移を比較するグラフを表示することができる。ユーザは、領域303を参照して、予測対象日のコンディションに近い日を選択することができる。
次に、電力需要予測支援システム100は、領域305に、ユーザから選択された日時(候補日)の実績データを表示する。ここで、電力需要予測支援システム100は、ユーザから各日の実績データに適用する比率の入力を受け付けることができる(ステップS105)。図11の例では、特に入力操作が行われなかったため、2016年3月16日のデータを「1」とし、2016年3月9日のデータを「1」とする初期値が入力されている。
その後、ユーザが需要予測支援画面の計算ボタン307をクリックすると(ステップS106)、電力需要予測支援システム100は、ステップS105で受け付けた比率を各日の実績データに適用して、予測データを作成し表示する(ステップS107)。
上記予測データの表示と並行して、電力需要予測支援システム100は、図12の需要予測支援画面の下段の領域304に、ステップS103において選択された日付(候補日)の需要家別の電力需要から求めた需要家別の予測データと、これら需要家別の予測データを集計したエリア全体の電力需要を示す予測データとを対比確認するためのグラフを表示する。ユーザは、領域304に表示されたグラフや、その他イベントや天気等を考慮しながら、領域305の予測データを修正する。
ここで、図12の需要予測支援画面の下段の領域304に表示される予想データの計算方法について説明する。電力需要予測支援システム100は、実績データ記憶手段110からステップS103において選択された日付(候補日)の需要家別の電力需要の実績データを読み出して、需要家別に予測データを作成する。ここでは、2016年3月16日(水)、9日(水)が選択されているので、電力需要予測支援システム100は、2016年3月16日(水)、9日(水)の需要家グループAの実績データを用いて、その平均値により需要家グループAの予測データを作成する(図13の需要家A予測値参照)。電力需要予測支援システム100は、2016年3月16日(水)、9日(水)の需要家グループBの実績データを用いて、その平均値により需要家グループBの予測データを作成する(図13の需要家B予測値参照)。そして両者の和に、必要に応じてその他需要家の電力需要分を加算して、エリア全体の予測データが得られる(図13のエリア全体(需要家A+B)AVG参照)。
上記領域304における実績データと、予測データとの対比確認等が完了すると、ユーザが図12の予測完了ボタン306をクリックする。前記予測完了ボタン306のクリック操作を受け付けると、電力需要予測支援システム100は、後続する処理である調達計画(電源の割り当て)を作成するための装置が参照する所定の記憶装置に、前記予測した電力需要の予測データ(需要計画データ)を出力する(ステップS109)。なお、予測データの作成は、何度でも日付の再選択(見直し処理)が可能であり、例えば、図9の例では、図12の上段の「やり直し」ボタン308をクリックすることで、ステップS107のデータ修正操作に戻って予測のやり直しを行うことができる。
上記やり直しを行う場合において、本実施形態では、図12の需要家選択ボタン310a、310bをクリックすることで、カテゴリー別データ提示手段142により、需要家別の予測データと、その算出に使われた候補日の需要家別実績データを確認可能となっている。図14は、需要家選択ボタン310aをクリックした場合に領域304に表示されるグラフの例である。図14の例では、2016年3月16日(水)、9日(水)の需要家グループAの実績データが、需要家グループAの予測データとともに表示されている。
電力需要予測支援システム100は、需要家別の予測データを作成する際の各候補日のデータに適用する比率を変更可能となっている。図15は、図14の需要家グループAの比率変更画面305a(重み受付手段に相当)の一例を示す図である。図15の例では、上から2行目の需要家別比率欄に「2:1」という比率が入れられている。この状態で、計算ボタン307をクリックすると図15の最右列に示されたように、需要家別の予測データを修正することが可能となっている。このような比率変更画面305aは図12の領域305に表示するようにしてもよいし、別途、サブウィンドウで表示するようにしてもよい。
図16は、需要家選択ボタン310bをクリックした場合に領域304に表示されるグラフの例である。図16の例では、2016年3月16日(水)、9日(水)の需要家グループBの実績データが、需要家グループBの予測データとともに表示されている。ユーザは、このような需要家別の予測データとその計算根拠となった候補日の実績データを示すグラフを見て、需要家別の予測データの「確からしさ」を確認することができる。
また、ユーザは、需要家別の予測データの計算根拠となった候補日が適切でないと判断した場合、需要家別の予測データの計算根拠となった候補日を変更することができる。具体的には、電力需要予測支援システム100は、図12の領域302に示されるカレンダーを介して、ユーザから需要家別に候補日の再選択を受け付ける。
例えば、図13に示すエリア全体の予測データが全体的に高めの数値になっていると感じたユーザは、図14に示す需要家グループAの2016年3月9日(水)のデータを他の日に変更することができる。図17は、需要家グループAの予測に用いていた候補日を2016年3月9日(水)から2016年3月22日(火)に変更した場合のグラフの変化を表した図である。需要家グループAの予測に用いていた候補日を2016年3月9日(水)から2016年3月22日(火)に変更した結果、需要家グループAの予測値を表す線が下方に移動している。
図18は、上記需要家グループA予測値の変更後のエリアA全体の予測データの変化を表した図である。同図に示されたとおり、需要家グループAの予測値を表す線が下方修正された結果、エリアA全体の予測データが下方修正されている。このようにして、ユーザは、候補日を変更することで、予測データの修正を行うことができる。また、この候補日の変更や、需要家別の予測データに適用した比率を保存しておくことで、予測データがどのような候補日を基準に、どのような考え方で作成されたのかを記録に残すことが可能となる。
以上の見直し操作により、「確からしさ」のある予測データが得られたならば、ユーザは、図12の予測完了ボタン306をクリックする。前記予測完了ボタン306のクリック操作を受け付けると、電力需要予測支援システム100は、前述したとおり、所定の記憶装置に、前記予測した電力需要の予測データ(需要計画データ)を出力する(ステップS109)。
以上、説明したように、本実施形態によれば、基本的には、予測したい日と同じような条件にある候補日を複数選択するだけで、電力需要を正確に見積もることが可能となる。さらに、本実施形態では、図13〜図18を用いて、需要家別に予測をやり直すことが可能となっているため、需要家毎のイベント等を考慮に入れて予測をやり直し、その結果を上位の結果であるエリア別の電力需要の予測データに反映させることが可能となっている。また、この予測データの作成に使用した日時やこれらに適用した比率を別途記録しておくことで、予測データの作成根拠も残しておくことができる。このような予測データの作成根拠は、契約者(小売電気事業者)が需要計画を提出する際に社内で合意を得るための資料や、予測が外れた際の検証過程において有効に利用することができる。
なお、上記した実施形態では、実績データ選択支援手段130は、候補日比較用グラフ表示手段132を備えるものとして説明したが、グラフに代えて、表、その他視覚的に候補日のデータと予測対象日のデータを比較できるアイコンの羅列(例えば、時系列の天気アイコン、気温を色で表したアイコン)等を表示してもよい。
なお、上記した実施形態では、領域302、304において線グラフを重ねて表示することとして説明したが、グラフの表示態様は、この態様に限られない。例えば、線グラフに代えて棒グラフを用いてもよいし、数値や別のグラフ等を併せて表示するようにしてもよい。例えば、過去の日付のデータの変化を表したグラフと、予測対象日のデータの変化を表したグラフとを上下2段又は左右に配置して対比できるようにした形態も採用可能である。また例えば、予測データと併せて、通年や各月の平均予測データを併せて表示してもよい。
[第2の実施形態]
続いて、第1の実施形態に、一括補正機能を追加した第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と略同様の構成で実現可能であるので、以下、その相違点を中心に説明する。図19は本発明の第2の実施形態の電力需要予測支援システムにアクセスする端末上に表示される画面の一例である。図12等に示した第1の実施形態との相違点は、領域304に、需要家選択ボタン310a/310bが1つにまとめられていること、一括設定ボタン310cが設けられている点である。
図20は、需要家選択ボタン310a/310bをクリックした後、一括設定ボタン310cをクリックした場合に領域304に表示されるグラフと、一括設定ウィンドウ500を示している。一括設定ウィンドウ500内のフィールド501は、数値入力欄である。一括設定ウィンドウ500内のドロップダウンボックス502は、数値入力欄に入力された値を用いた予測データへの加算、減算、乗算、除算等の補正の内容の選択のために用いられる。例えば、図20に示したように、数値入力欄501に「500」という数字を入れて、kW減算を選択し、実行ボタン503をクリックすると、需要家グループAの予測データを下方にシフトさせることが可能となっている。
また、第1の実施形態と同様、上記のような需要家グループAの予測データの下方修正は、図22に示すように、エリアA全体の予測データにも反映され、エリアA全体の予測データを下方修正することができる。同様に、kW加算を選択すると、需要家グループAの予測データを上方にシフトさせることができ、乗算、除算を選択すると、需要家グループAの予測データをn倍、1/nに補正することができる。
また、本実施形態において、上記予測データのうち、補正が適用される時間範囲を選択できるようにしてもよい。例えば、図21の3時〜15時を選択して、反転された状態で、一括設定ウィンドウ500の実行ボタン503をクリックすると、3時〜15時の範囲だけ、入力した補正内容が適用されるようにしてもよい。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、各図面に示したネットワーク構成、各要素の構成、メッセージの表現形態は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。
例えば上記した実施形態では、本発明を電力需要の予測分野に適用した例を挙げて説明したが、本発明は、過去のデータを用いて予測を行うことのできるものであれば、その適用分野に制限はない。例えば、電力需要に限らず、ガス、水道等の過去のデータによる予測が有効な分野に好ましく適用することができる。また、上記した需要家別、日別の実績データに代えて、予測対象のデータに応じたカテゴリー別、適切な時間単位で集計した実績データを用意することで、例えば、イベント等における人出の予測や、施設における滞在者数の予測等にも適用することが可能である。
最後に、本発明の好ましい形態を要約する。
[第1の形態]
(上記第1の視点による予測支援システム参照)
[第2の形態]
第1の形態の予測支援システムにおいて、
前記ユーザから前記第1、第2の時系列データについてそれぞれ予測に用いる期間の選択を受け付ける前に、前記ユーザから前記第1、第2の時系列データに共通する共通期間の選択を受け付け、前記共通期間の第1、第2の時系列データを用いて全体の予測データを作成し、前記ユーザに提示する手段を備える予測支援システム。
[第3の形態]
第1又は第2の形態の予測支援システムにおいて、
前記データ選択手段は、前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データの少なくとも一方について1以上の期間の選択を受け付け、
前記予測値提示手段は、前記1以上の期間が選択された時系列データの平均を用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する予測支援システム。
[第4の形態]
第3の形態の予測支援システムにおいて、
前記カテゴリー別データ提示手段は、前記予測関連情報として、前記1以上の期間が選択された時系列データを、前記ユーザから選択された期間とともに提示する予測支援システム。
[第5の形態]
第3又は第4の形態の予測支援システムにおいて、
さらに、前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの少なくとも一方の2以上の時系列データに適用する重みの入力を受け付ける重み受付手段を備え、
前記予測値提示手段は、前記重み値を用いて、前記2以上の時系列データの加重平均を計算し、前記予測値を作成する予測支援システム。
[第6の形態]
第1から第5いずれか一の形態の予測支援システムにおいて、
前記カテゴリー別データ提示手段による、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報の提示中に、
前記データ選択手段は、前記第1、第2の時系列データの少なくとも一方について予測に用いる期間の再選択を受け付け、
前記予測値提示手段及び前記カテゴリー別データ提示手段は、前記再選択された時系列データを用いて予測値を再計算し、前記ユーザに提示する予測支援システム。
[第7の形態]
第3から第6いずれか一の形態の予測支援システムにおいて、
前記カテゴリー別データ提示手段による、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報の提示中に、
前記データ選択手段は、前記第1、第2の時系列データの少なくとも一方について、補正する指示を受け付け、
前記予測値提示手段及び前記カテゴリー別データ提示手段は、前記補正された時系列データを用いて予測値を再計算し、前記ユーザに提示する予測支援システム。
[第8の形態]
第7の形態の予測支援システムにおいて、
前記補正は、前記時系列データの平均に、一律に所定の値を加算又は減算する処理である予測支援システム。
[第9の形態]
第1から第8いずれか一の形態の予測支援システムにおいて、
前記第1、第2の時系列データは、あるエリアの需要家毎に集計されたエネルギー消費の日別時系列データであり、
前記予測値提示手段は、前記あるエリアの需要家の過去の日別時系列データの組み合わせから、予測対象日の時系列データを作成し、
前記カテゴリー別データ提示手段は、前記予測対象日の時系列データを構成する需要家別の時系列データを提示する予測支援システム。
[第10の形態]
(上記第2の視点による予測支援方法参照)
[第11の形態]
(上記第3の視点によるプログラム参照)
なお、上記第10〜第11の形態は、第1の形態と同様に、第2〜第9の形態に展開することが可能である。
なお、上記の特許文献および非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
11 データ蓄積手段
12 選択受付手段
13 予測値提示手段
14 予測対象別データ提示手段
15 第1の予測値提示手段
100、100a 電力需要予測支援システム
110 実績データ記憶手段
111 イベント記憶手段
120 日時選択手段
130 実績データ選択支援手段
131 カレンダー表示手段
132 候補日比較用グラフ表示手段
133 イベント表示手段
140 予測データ作成支援手段
141 予測データ作成手段
142 カテゴリー別データ提示手段
150 入力手段
160 出力手段

Claims (12)

  1. 第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積するデータ蓄積手段と、
    ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の選択を受け付けるデータ選択手段と、
    前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する予測値提示手段と、
    前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの選択操作を受けた場合、前記予測値の作成に用いた第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報を前記ユーザから選択された期間とともに提示するカテゴリー別データ提示手段と、
    を備えた予測支援システム。
  2. 前記ユーザから前記第1、第2の時系列データについてそれぞれ予測に用いる期間の選択を受け付ける前に、前記ユーザから前記第1、第2の時系列データに共通する共通期間の選択を受け付け、前記共通期間の第1、第2の時系列データを用いて全体の予測データを作成し、前記ユーザに提示する手段を備える請求項1の予測支援システム。
  3. 前記データ選択手段は、前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データの少なくとも一方について1以上の期間の選択を受け付け、
    前記予測値提示手段は、前記1以上の期間が選択された時系列データの平均を用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する請求項1又は2の予測支援システム。
  4. 前記カテゴリー別データ提示手段は、前記予測関連情報として、前記1以上の期間が選択された時系列データを、前記ユーザから選択された期間とともに提示する請求項3の予測支援システム。
  5. さらに、前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの少なくとも一方の2以上の時系列データに適用する重みの入力を受け付ける重み受付手段を備え、
    前記予測値提示手段は、前記重み値を用いて、前記2以上の時系列データの加重平均を計算し、前記予測値を作成する請求項3又は4の予測支援システム。
  6. 前記カテゴリー別データ提示手段による、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報の提示中に、
    前記データ選択手段は、前記第1、第2の時系列データの少なくとも一方について予測に用いる期間の再選択を受け付け、
    前記予測値提示手段及び前記カテゴリー別データ提示手段は、前記再選択された時系列データを用いて予測値を再計算し、前記ユーザに提示する請求項1から5いずれか一の予測支援システム。
  7. 前記カテゴリー別データ提示手段による、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報の提示中に、
    前記データ選択手段は、前記第1、第2の時系列データの少なくとも一方について、補正する指示を受け付け、
    前記予測値提示手段及び前記カテゴリー別データ提示手段は、前記補正された時系列データを用いて予測値を再計算し、前記ユーザに提示する請求項3から6いずれか一の予測支援システム。
  8. 前記補正は、前記時系列データの平均に、一律に所定の値を加算又は減算する処理である請求項7の予測支援システム。
  9. 前記第1、第2の時系列データは、あるエリアの需要家毎に集計されたエネルギー消費の日別時系列データであり、
    前記予測値提示手段は、前記あるエリアの需要家の過去の日別時系列データの組み合わせから、予測対象日の時系列データを作成し、
    前記カテゴリー別データ提示手段は、前記予測対象日の時系列データを構成する需要家別の時系列データを提示する請求項1から8いずれか一の予測支援システム。
  10. 第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積するデータ蓄積手段と、
    ユーザから前記第1、第2の時系列データに共通する共通期間の選択を受け付け、前記共通期間の第1、第2の時系列データを用いて全体の予測データを作成し、前記ユーザに提示する第1の予測値提示手段と、
    ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の再選択を受け付けるデータ選択手段と、
    前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する第2の予測値提示手段と、
    を備えた予測支援システム。
  11. 第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積するデータ蓄積手段を備えたコンピュータが、
    ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の選択を受け付けるステップと、
    前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示するステップと、
    前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの選択操作を受けた場合、前記予測値の作成に用いた第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報を前記ユーザから選択された期間とともに提示するステップと、
    を含む予測支援方法。
  12. 第1のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第1の時系列データと、前記第1のカテゴリーとは異なる第2のカテゴリーに属するデータの時系列変化を実測した第2の時系列データと、を蓄積するデータ蓄積手段を備えたコンピュータに、
    ユーザから、前記第1、第2の時系列データについて、それぞれ予測に用いる期間の選択を受け付ける処理と、
    前記選択された第1の時系列データと、前記選択された第2の時系列データとを用いて作成した時系列データを、予測値としてユーザに提示する処理と、
    前記ユーザから、前記第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの選択操作を受けた場合、前記予測値の作成に用いた第1の時系列データ又は前記第2の時系列データの予測関連情報を前記ユーザから選択された期間とともに提示する処理と、
    を実行させるプログラム。
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