JP7182917B2 - 肌改善用組成物 - Google Patents

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本発明は、肌改善用組成物等に関する。
表皮角質層は外界から侵入する有害物質から皮膚を守る働きがあり、皮脂によって弱酸性の脂肪膜が作られるため皮膚の保護作用を合わせて持っている。表皮角質層は表皮角化細胞の分化により角質細胞となり積み上げられ形成され、古くなった角質層が剥がれ落ちる。この一連のターンオーバーと呼ばれる過程は通常一定の周期で繰り返されるが、例えば加齢、乾燥、紫外線、ストレスなどの内的・外的要因によって、表皮角化細胞の増殖が異常に亢進し、ターンオーバー機能に異常が発生する。正常なターンオーバーが行なわれていない皮膚では、ターンオーバー過程でおきるはずの表皮角化細胞の分化にも異常が発生しており、正常な分化によって産生される皮膚の保湿因子であるNMFやセラミドなどの角質細胞間脂質の産生に異常をきたし、皮膚本来の働きが失われて肌のかさつき、乾燥、肌荒れなどのトラブルを引き起こす。
このような状況において、肌を改善できる手法、特に肌の保湿を向上させる手法が求められている。
特開2014-14372号公報 国際公開第12/099216号 特開2014-187948号公報 特開2014-187949号公報 国際公開第12/099224号
本発明は、肌を改善する手法、特に肌の保湿を向上させる手法を提供することを課題とする。
本発明者らは、プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物が肌の保湿を向上させる可能性を見出し、さらに改良を重ねて本発明を完成させるに至った。
本発明は例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
プロテオグリカン、及び/又は
イチジクの乳酸菌醗酵物
を含有する、肌改善用組成物。
項2.
肌保湿用、又は肌バリア向上若しくは改善用である、項1に記載の肌改善用組成物。
項3.
皮膚水分蒸発量(TEWL)抑制用、及び/又は
角質水分量向上用である、
項1又は2に記載の肌改善用組成物。
項4.
イチジクの乳酸菌醗酵物が、イチジクのラクトバチルス・ペントサス醗酵物である、項1~3のいずれかに記載の肌改善用組成物。
項5.
経口組成物である、項1~4のいずれかに記載の肌改善用組成物。
項6.
プロテオグリカン、及び
イチジクの乳酸菌醗酵物
を含有する、項1~5のいずれかに記載の肌改善用組成物。
本発明に係る肌改善用組成物は、肌の機能を改善させる効果を奏する。肌の機能としては、特に保湿が好ましく挙げられ、この場合肌改善とは、より具体的には水分蒸散量(TEWL)増加抑制や角質水分量増加などが挙げられる。また、肌荒れ改善効果も好ましく挙げられる。その他、肌のキメをよくしたり、化粧のりをよくしたり、吹き出物を抑制したりするなどの効果も上げられる。また、肌のハリを向上させる、肌のたるみを抑制する、といった効果や、肌(特に顔肌)の毛穴の引き締め効果も挙げられる。
また、本発明に係る肌改善用組成物は、肌の機能が不調である場合にこれを改善して通常の状態に戻す効果のみならず、肌機能を通常の状態からさらに優れた状態にする効果をも有する。すなわち、本発明に係る肌改善用組成物は、肌機能修復用組成物としてのみならず、肌機能亢進用組成物としても用いることができる。またさらに、本発明に係る肌改善用組成物は、肌機能低下を予防する効果も奏し得る。つまり、肌機能が低下はしていないものの、低下する可能性がある場合に予め摂取しておくことで肌機能の低下を抑制することができる。より具体的には、例えば、腸内炎症に起因する肌機能低下を予防することができる。
プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物を6週間摂取した際の、水分蒸散量(TEWL)について検討した結果を示す。 プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物を6週間摂取した際の、角質水分量について検討した結果を示す。 プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物を2週間摂取した際の、「肌のキメ」、「肌荒れ」、「化粧のり」、及び「吹き出物の量」についてアンケート集計結果(摂取開始2週目での初期値に対する相対値)を示す。 プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物を4週間摂取した際の、「肌のキメ」、「肌荒れ」、「化粧のり」、及び「吹き出物の量」についてアンケート集計結果(摂取開始4週目での初期値に対する相対値)を示す。 プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物を6週間摂取した際の、「肌のキメ」、「肌荒れ」、「化粧のり」、及び「吹き出物の量」についてアンケート集計結果(摂取開始6週目での初期値に対する相対値)を示す。 大腸炎モデルマウスにプロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物を予め投与しておいた場合に、皮膚水分蒸散量がどのように変化するか検討した結果を示す。 プロテオグリカンを摂取したヒトの、糞便中フェノール量の解析結果を示す。 プロテオグリカンを6週間摂取した際の、「肌のハリ」、「肌のたるみ」、及び「毛穴の目立ち」についてアンケート集計結果を示す。
以下、本発明の各実施形態について、さらに詳細に説明する。
本発明に包含される肌改善用組成物は、プロテオグリカン、及び/又は、イチジクのラクトバチルス・ペントーサス醗酵物、を含有する。なお、当該組成物により改善される肌の部位は、特に制限はされないが、例えば顔、腕、首、背中、肩、胸、腹、足等が挙げられ、特に顔、腕が好ましい。
プロテオグリカンはタンパク質をコアとして、コンドロイチン硫酸やデルマタン硫酸等のグリコサミノグリカンが共有結合した複合多糖であり、動物組織、特に軟骨組織に多く存在する。プロテオグリカンは生体内で、コア蛋白質がさらにヒアルロン酸に結合した構造で存在することも知られており、その分子量は、数万~数千万と大きい。その中でも、分子量が20万~2000万程度のものが好ましく、100万~1800万程度のものがより好ましく、150万~1600万程度のものがより好ましく、250万~1500万程度のものがさらに好ましく、500万~1500万のものがよりさらに好ましい。なお、プロテオグリカンは分離精製したものだけでなく、粗精製物も使用できる。プロテオグリカンの定量は、ゲルクロマトグラフィーを用いて分子量分画を行ない(分子量マーカー;分子量既知デキストラン)、分子量が1万以上でかつ酸性糖および蛋白質の存在が確認された画分(又はその乾燥物)を測定することで行なう事ができる。なお、酸性糖の存在及び量は、カルバゾール硫酸法でウロン量を測定することにより、確認することができる。また、蛋白質の存在及び量は、280nm付近における吸光度により測定することができる。このような好ましいプロテオグリカンは、例えば国際公開第12/099216号及び特開2017-066097号公報に記載の手法により調製し、また分子量を測定することができる。
本発明に係る肌改善用組成物による、成人一日あたりのプロテオグリカン摂取量は、本発明の効果が得られる範囲であれば特に制限はされない。例えば、乾燥質量換算で、10~10000mg/dayが好ましく、50~5000mg/dayがより好ましく、100~1000mg/dayがさらに好ましく、100~500mg/dayがよりさらに好ましい。
イチジクの乳酸菌醗酵物としては、イチジク破砕物を乳酸菌で醗酵処理したものが好ましく挙げられる。
イチジク(無花果)は、中近東原産のクワ科イチジク属の落葉高木であり、カプリフィッグ型(雄品種)とフィッグ型(雌品種)に区分される雌雄異株の植物であることが知られている。本発明では、イチジクのフィッグ型株が実らせる、果実内部に花が着生する隠花果を用いることが好ましい。品種としては限定するものではないが、「蓬莱柿」や「桝井ドーフィン」を好適に用いることができる。
イチジク破砕物は、イチジクの実(特に隠花果)を摘果後、必要に応じて花軸を除去し、収穫時の状態のまま(丸ごと)粉砕処理して得られるもの(全果破砕物)が好ましい。破砕方法については特に限定されるものではなく常法を使用することができる。また破砕度合いについては、醗酵処理において支障が出ない程度の流動性を有する破砕物であれば特に制限はされず、適宜設定することができる。破砕処理時の温度は常温でも良いが、15℃以下、更に好ましくは10℃以下の温度において処理することが好ましい。また、凍結した状態の果物をそのまま粉砕処理して得られるイチジク破砕物も、好ましい態様の一つである。
用いられる乳酸菌としては、例えばラクトバチルス・ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)およびラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)等が好ましく挙げられ、特にラクトバチルス・ペントサスが好ましい。
醗酵処理としては、例えば、イチジク全果破砕物1gあたり10個以上、好ましくは10~10個接種する方法が挙げられる。好ましい態様としては、10~1011CFU/mlの乳酸菌を含有するスターターをイチジク全果破砕物に対して0.5~10質量%添加することで接種する方法が挙げられる。醗酵過程では醗酵液のpHが徐々に低下する。本発明ではpHが5.0以下になるまで醗酵させることが好ましく、4.6以下がより好ましく、4.3以下がさらに好ましい。また、醗酵は、好気醗酵、嫌気醗酵のいずれでも可能であるが、好ましくは嫌気醗酵である。好気醗酵の場合には撹拌醗酵よりも静置醗酵が好ましい。乳酸菌醗酵は、15℃~45℃、好ましくは20℃~40℃、より好ましくは25℃~37℃の温度で行うことができる。醗酵させるイチジク全果破砕物が殺菌等の目的で行う加熱処理により温度が高い場合には、その余熱を利用し、乳酸菌スターターを上記温度内で加えることで醗酵を開始させることもできる。乳酸菌醗酵の時間は、例えば5時間~72時間、好ましくは10時間~36時間である。なお、長時間醗酵を行うと、乳酸菌以外の残存微生物が増殖して品質を劣化させることがあるため、前述の発酵時間を目安に、出来るだけ短時間で終末酸度に達するように、接種される乳酸菌の菌種と菌数を調整することが好ましい。
本発明に係る肌改善用組成物による、成人一日あたりのイチジクの乳酸菌醗酵物摂取量は、本発明の効果が得られる範囲であれば特に制限はされない。例えば、乾燥質量換算で、10~10000mg/dayが好ましく、50~5000mg/dayがより好ましく、100~1000mg/dayがさらに好ましく、200~800mg/dayがよりさらに好ましい。
また、本発明に係る肌改善用組成物における、プロテオグリカンとイチジクの乳酸菌醗酵物との含有質量比(プロテオグリカン:イチジクの乳酸菌醗酵物)は、例えば、1:0.1~10程度が好ましく、1:0.5~5程度がより好ましく、1:1~4程度がさらに好ましく、1:2~3程度がよりさらに好ましい。
本発明に係る肌改善用組成物における、プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物の含有量は、本発明の効果が損なわれない範囲で適宜設定することができる。例えば、プロテオグリカンについては、1~90質量%程度、10~80質量%、もしくは20~50質量%程度等が挙げられる。また例えば、イチジクの乳酸菌醗酵物については、0.1~99質量%程度、10~80質量%、もしくは20~50質量%程度等が挙げられる。
本発明に係る肌改善用組成物は、肌の機能を改善させる効果を奏する。肌の機能としては、特に保湿が好ましく挙げられる。保湿機能が改善することから、本発明の肌改善用組成物は、肌バリア向上若しくは改善用として好ましく用いることができる。保湿機能の改善としては、より具体的には、水分蒸散量(TEWL)増加抑制や角質水分量増加などが挙げられる。また、肌荒れ改善効果も好ましく挙げられる。その他、肌のキメをよくしたり、化粧のりをよくしたり、吹き出物を抑制したりするなどの効果も挙げられる。また、肌のハリを向上させる、肌のたるみを抑制する、といった効果や、肌(特に顔肌)の毛穴の引き締め効果も挙げられる。
また、本発明に係る肌改善用組成物は、肌の機能が不調である場合にこれを改善して通常の状態に戻す効果のみならず、肌機能を通常の状態からさらに優れた状態にする効果をも有する。すなわち、本発明に係る肌改善用組成物は、肌機能修復用組成物としてのみならず、肌機能亢進用組成物としても用いることができる。またさらに、本発明に係る肌改善用組成物は、肌機能低下を予防する効果も奏し得る。つまり、肌機能が低下はしていないものの、低下する可能性がある場合に予め摂取しておくことで肌機能の低下を抑制することができる。より具体的には、例えば、腸内炎症に起因する肌機能低下を予防することができる。
また、当該肌改善用組成物は、上記プロテオグリカン又は上記イチジクの乳酸菌醗酵物を含有することにより、肌改善という効果を奏することができる。ここで、上記プロテオグリカンは、特に経口摂取してから肌改善効果(特に肌荒れ抑制効果)が奏される時間が比較的長く持続する。つまり、当該効果が長く発現する。このため、上記プロテオグリカンを含有する肌改善用組成物は、特に徐放性又は持続性肌改善用組成物ということもできる。一方、上記イチジクの乳酸菌醗酵物は、特に経口摂取してから肌改善効果(特に肌荒れ抑制効果)が奏されるまでの時間が比較的短い。つまり、当該効果がすぐに発現する。このため、上記イチジクの乳酸菌醗酵物を含有する肌改善用組成物は、特に即効性肌改善用組成物ということもできる。このことから、特に上記プロテオグリカン及び上記イチジクの乳酸菌醗酵物を含有する肌改善用組成物は、即効性及び徐放性(持続性)の両方の効果を奏することができ、特に好ましい。
本発明に係る肌改善用組成物は、特に制限されないが、経口組成物であることが好ましく、特に飲食品組成物であることが好ましい。また、組成物の形態も、特に制限はされず、例えば固形状、液状、ゲル状等であり得る。また例えば、タブレット、カプセル、ドリンク、ゼリー、顆粒等であり得る。このような各組成物は常法によって調製することができる。
また、当該肌改善用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物以外の成分を含有させることもできる。このようなその他成分としては、例えばpH調整剤、増粘剤、界面活性剤、香味剤、甘味剤、湿潤剤等が挙げられるが、特に限定はされない。このような成分は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の組成物が液状又はゲル状であって、pH複合電極を用いて測定することができる場合において、組成物のpHは、例えば、好ましくは3.0~8.0、より好ましくは3.0~7.さらに好ましくは3.0~5.5である。pH複合電極による測定は、組成物を希釈等を行なわずに、組成物そのままの状態で行なう。測定温度は20℃で測定時間は2分とする。また、組成物のpHを調整する場合は、通常使用されるpH調整剤、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、グルコン酸、マレイン酸、アスパラギン酸、コハク酸、グルクロン酸、フマル酸、グルタミン酸、アジピン酸、およびこれらの塩や、重炭酸ナトリウム、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを使用することができる。
増粘剤としては、例えばグアーガム、寒天、カラギーナン、キサンタンガム、アラビアガム等を挙げることができる。増粘剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤または両性界面活性剤を配合することができる。具体的には、ノニオン界面活性剤としてはショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン付加係数が4~15、アルキル基の炭素数が10~18であるポリオキシエチレンアルキルエーテル系またはポリオキシエチレン付加係数が10~18、アルキル基の炭素数が9であるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、セバシン酸ジエチル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレンラノリン、ポリエチレンステロール、ポリエチレンラノリンアルコール、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等の硫酸エステル塩、ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、ココイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム等のアシルアミノ酸塩、ココイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン型活性剤、N-ココイル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のイミダゾリン型活性剤、N-ラウリルジアミノエチルグリシン等のアミノ酸型活性剤等が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。ただ、食品組成物として用いる場合には、多量の界面活性剤を配合することは刺激性を高めることにつながるため、留意すべきである。
香味剤としては、例えばメントール、カルボン酸、アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチル、リモネン、オシメン、n-デシルアルコール、シトロネール、α-テルピネオール、メチルアセテート、シトロネニルアセタート、メチルオイゲノール、シネオール、リナロール、エチルリナロール、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油、ピメント油などの香料を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。香味剤の配合量は、組成物全量に対して、例えば0.01~5質量%、好ましくは0.03~1質量%配合することができる。
甘味剤としては、例えばサッカリン、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビアエキス、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、ソウマチン、アスパルチルフェニルアラニンメチルエステル、メトキシシンナミックアルデヒド、パラチノース、パラチニット、キシリトール、ラクチトールなどが挙げられる。これら甘味剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
湿潤剤としては、例えばグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ソルビトール、低分子量のポリエチレングリコール、単糖類、2糖類、オリゴ糖、還元水飴などの糖類などを単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
なお、本明細書において「含む」とは、「本質的にからなる」と、「からなる」をも包含する(The term "comprising" includes "consisting essentially of” and "consisting of.")。
以下、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。
〔プロテオグリカンの調製〕
国際公開第12/099216号の実施例における、凍結サケ鼻軟骨小片からプロテオグリカンを抽出する方法に準じてプロテオグリカンを調製した。具体的には、凍結サケ鼻軟骨を破砕機で2mm程度サイズに粗粉砕し、水および温水による洗浄後、2.5倍量の蒸留水を加えて95℃で3.5時間加熱し、加熱後、ろ過及び16000rpmの遠心分離により不要物(残渣)を除き、得られた上清を減圧濃縮により濃縮し、濃縮液を得た。下記のヒト試験には、当該濃縮液を凍結乾燥して得た凍結乾燥物を用いた。また、下記の大腸炎モデルマウスの検討には、当該濃縮液を水で希釈して用いた。
なお、特開2017-066097号公報実施例に記載の方法で、得られた濃縮液に含有されるプロテオグリカン分子量(カルバゾール硫酸法により測定したウロン酸量クロマトグラムにより確認)を測定したところ、当該濃縮液は分子量180万以上のプロテオグリカンを含有していた。なお、分子量分布は180万~2000万程度であった。
〔イチジクの乳酸菌醗酵物の調製〕
桝井ドーフィンのイチジクの花軸部分を除去し、水で洗浄した。水分を除去した後に、フードプロセッサーを用いて粉砕し、イチジクの全果破砕物を得た。当該イチジクの全果破砕物200gに対して、乳酸菌菌液を10g加え、均一になるように軽く混合した後、嫌気的条件下にて、30℃、24時間静置にて醗酵した。乳酸菌としては、ラクトバチルス・ペントサス(Lactobacillus pentosus)を使用した。醗酵処理においては、醗酵処理物のpH及び酸度を測定することにより醗酵処理の終点の確認を行った。得られた醗酵処理物を凍結乾燥させ、イチジクの乳酸菌醗酵物として用いた。
ヒト試験(水分蒸散量(TEWL)及び角質水分量の検討)
下記成分を含有する3種類のハードカプセルを調製した。
カプセル1(PG):上記プロテオグリカン(乾燥物)200mg及びデキストリン472.5mg/6粒あたり
カプセル2(イチジク):上記イチジクの乳酸菌醗酵物(乾燥物)472.5mg及びデキストリン472.5mg/6粒あたり
カプセル3(プラセボ):デキストリン472.5mg/3粒あたり
そして、30~50代の女性33名を3グループ(カプセル1(PG)摂取群、カプセル2(イチジク)摂取群、及びカプセル3(プラセボ)摂取群)に分け、プラセボ対照二重盲検並行群間試験にて、6週間各カプセルを経口摂取させた。カプセル1(PG)摂取群及びカプセル2(イチジク)摂取群には一日6粒、カプセル3(プラセボ)摂取群には一日3粒、それぞれ摂取させた。
摂取開始時、摂取開始4週間目、及び摂取開始6週目に腕の皮膚の水分蒸散量(TEWL)及び角質水分量を測定した。
水分蒸散量測定はCutometer MPA580、Tewameter TM300プローブ(Courage + Khazaka electronic GmbH社製)を用いて、また角質水分量測定はSKICON-200EX-USB(株式会社ヤヨイ)を用いて、それぞれ行った。
結果を図1a(水分蒸散量(TEWL))及び図1b(角質水分量)に示す。図1aの*はp<0.05を示し、図1bの+はp<0.1を示す。なお、図1aでは「カプセル1(PG)摂取群における摂取前と摂取6週間後との比較」、並びに「カプセル2(イチジク)摂取群における摂取前と摂取6週間後との比較」、において有意差が認められた。また、図1bでは、「カプセル3(プラセボ)摂取群の摂取6週間後とカプセル2(イチジク)摂取群の摂取6週間後との比較」において有意差が認められた。
プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物は、水分蒸散量(TEWL)を減少させ、また、角質水分量を増加させることがわかった。
またさらに、摂取開始時、摂取開始2週間目、摂取開始4週間目、及び摂取開始6週目に、アンケートを行い、「肌のキメ」、「肌荒れ」、「化粧のり」、及び「吹き出物の量」についての回答を集計した。具体的には、初期値(試験開始時)を4とした時の検査終了直後の値を1~7の7段階(数値が大きいほど良好である)で答えてもらい、平均値を算出し、初期値との相対値をグラフにまとめた。
当該グラフを図2a~図2cに示す。図2aには初期値と摂取開始2週間目での値の比較(相対値)を、図2bには初期値と摂取開始4週間目での値の比較(相対値)を、図2cには初期値と摂取開始6週間目での値の比較(相対値)を、それぞれ示す。
プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物は、いずれも、摂取2週間では全てのアンケート項目で優れた効果を示した。なかでも、肌荒れについては、プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物のいずれも、摂取期間全体(6週間)にわたって優れた改善効果を示し、特にイチジクの乳酸菌醗酵物には即効性が、またプロテオグリカンには持続性が、それぞれ認められた。なお、4週目又は6週目においては、効果が認められない場合も見られるが、プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物のいずれかには効果が認められるか、あるいは誤差範囲であると考えられる。
大腸炎モデルマウスを用いた検討
腸炎は、本来体内へ吸収すべきではない物質を吸収することにつながり、これによって体内での炎症が起こりやすくなり、結果として肌への悪影響を及ぼすと予測した。当該予測のもと、大腸炎誘発モデルヘアレスマウスに対する、プロテオグリカン及びイチジクの乳酸菌醗酵物の皮膚水分蒸散量(TEWL)増加抑制効果を検討した。
使用動物:HR-1系雌性マウス(日本SLC,8週齢)40匹(n=10)
病態惹起物質:デキストラン硫酸(DSS)(分子量36000~50000;MP Biomedicals)
試験群:4群(投与物質により群分け)
蒸留水群(陰性対照群)、
1.5%DSS群(陽性対照群)、
1.5%DSS+イチジクの乳酸菌醗酵物群(被験物質A投与群)、
1.5%DSS+プロテオグリカン群(被験物質B投与群)
測定項目:皮膚水分蒸散量(TEWL)
具体的には、マウスを4群に分け、14日間連続して上記の各投与物質を摂取させた。なお、イチジクの乳酸菌醗酵物は一日あたり1gを、プロテオグリカンは一日あたり5mgを、それぞれ摂取させた。その後、7日間連続してDSSを摂取させ、さらにその後7日間は投与物質及びDSSはいずれも摂取させず、さらにまたその後にDSSを7日間連続して摂取させた。
各投与物質を摂取させた期間初日(day-14)及び最終日(day0)、その後連続してDSSを摂取させた期間の最終日(day7)、さらにその後投与物質及びDSSのいずれも摂取させなかった期間の最終日(day14)、並びに、さらに又その後にDSS摂取を再開した期間の1日目、2日目、3日目、4日目、及び5日目(day15、16、17、18、19)において、測定した皮膚水分蒸散量(TEWL)を図3に示す。図3において*はp<0.05(陽性対照群との比較)を示す。
大腸炎モデルマウス(陽性対照群)は、上記予測通り、皮膚水分蒸散量(TEWL)が増加していた。一方、プロテオグリカン又はイチジクの乳酸菌醗酵物群を最初に摂取させた群では、DSS摂取再開後の期間における皮膚水分蒸散量(TEWL)の増加が抑制された。
このことから、プロテオグリカン又はイチジクの乳酸菌醗酵物群には、腸炎に起因する肌機能低下(特に皮膚水分蒸散量増加)を抑制する効果があることがわかった。
ヒト試験2(糞便中フェノール量及び肌の状態の検討)
下記成分を含有する2種類のハードカプセルを調製した。
カプセル1(PG):上記プロテオグリカン(乾燥物)200mg及びデキストリン472.5mg/3粒あたり
カプセル3(プラセボ):デキストリン472.5mg/3粒あたり
そして、30~50代の女性31名を2グループ(カプセル1(PG)摂取群、及びカプセル3(プラセボ)摂取群)に分け、プラセボ対照二重盲検並行群間試験にて、6週間各カプセルを経口摂取させた。カプセル1(PG)摂取群には一日3粒、カプセル3(プラセボ)摂取群には一日3粒、それぞれ摂取させた。なお、試験期間中に便秘薬を摂取した対象1名を解析から除外した。このため、カプセル1摂取群15名、カプセル3摂取群15名、で下述する結果解析を行った。
摂取開始時、摂取開始2週間目、及び摂取開始6週間目、に糞便を採取し、含まれるフェノールの量を測定した。糞便中フェノール量の測定は、株式会社テクノスルガ・ラボに委託した。
糞便中フェノール量の群間比較を行った結果を図4に示す。図4において、*はp<0.05を、**はp<0.01を、それぞれ示す。プロテオグリカンは、糞便中フェノール量を有意に減少させる効果を奏することがわかった。また、これにより、フェノールの皮膚への移行量が抑えられ、表皮の角化が正常となり、皮膚における水分が保持されると期待される。
またさらに、摂取開始時、摂取開始2週間目、摂取開始4週間目、及び摂取開始6週目に、アンケートを行い、「肌のハリ」、「肌のたるみ」、及び「毛穴の目立ち」についての回答を集計した。アンケートは、視覚的アナログスケール(Visual Analogue Scale:VAS)形式で行った。より具体的には、被験者本人にとって普通の状態(中央)を0.5、最も悪い状態を0、最も良好な状態を1.0とし、左端が最も悪い状態(0)で右端が最も良好な状態(1.0)と設定した線分を被験者に与え、主観的な程度を当該直線上に印をつけてもらい、その印の位置から被験者の評価値を得た。当該評価値の平均値を算出し、比較した。結果を図5に示す。
図5において、*は摂取開始時に比べて有意差がある(p<0.05)ことを示す。プロテオグリカン摂取群では摂取前に比べて有意な差がみられたが、プラセボ摂取群では有意な差はみられなかった。

Claims (4)

  1. イチジクの乳酸菌醗酵物
    を含有する、肌改善用経口組成物であって、
    前記イチジクの乳酸菌醗酵物が、イチジクのラクトバチルス・ペントサス醗酵物である、肌改善用経口組成物
  2. 肌保湿用、又は肌バリア向上若しくは改善用である、請求項1に記載の肌改善用経口組成物。
  3. 皮膚水分蒸発量(TEWL)抑制用、及び/又は
    角質水分量向上用である、
    請求項1又は2に記載の肌改善用経口組成物。
  4. さらにプロテオグリカンを含有する、請求項1~のいずれかに記載の肌改善用経口組成物。
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