JP7182458B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機を有する作業機械に関する。
近年、情報化施工への対応に伴い、作業機械においてブーム、アーム、バケットなどの被駆動部材を有する作業機の姿勢やバケット等の作業具の位置をオペレータに対して表示するマシンガイダンスの機能や、バケット等の作業具が施工目標面に沿って動くよう制御するマシンコントロールの機能などを有するものが実用化されている。このような機能の代表的なものとしては、油圧ショベルのバケット先端位置とバケット角度をモニタへ表示したり、バケット先端が施工目標面に一定以上近づかないように動作に制限をかけたりするものがある。
このような機能を実現には、作業機の姿勢演算が必要であり、この姿勢演算の精度が高いほど質の高い施工を実現することができる。作業機の姿勢を演算するためには、例えば、ポテンショメータや慣性計測装置(IMU)などのセンサを用いてブーム、アーム、バケットのそれぞれの回転角度を検出する必要がある。
また、高精度な姿勢演算には、センサの取り付け位置や角度などを正確に把握する必要である。しかしながら、実際の運用においては、センサを作業機械に取り付ける際に取り付け誤差が生じるため、作業機械の作業機の姿勢を正確に演算するためには、そのような誤差を補正するための何らかの較正手段を備える必要がある。
このようなセンサの較正に係る技術として、例えば、特許文献1には、下部走行体と、予め設定された旋回軸回りに旋回可能となるように前記下部走行体上に設けられた上部旋回体とを備えた建設機械であって、予め設定されたX検出軸回りの角速度を検出するX軸ジャイロセンサと、前記X検出軸と直交するY検出軸回りの角速度を検出するY軸ジャイロセンサと、前記X検出軸及び前記Y検出軸と直交するZ検出軸回りの角速度を検出するZ軸ジャイロセンサと、前記各ジャイロセンサによる検出結果に基づいて前記旋回軸回りの前記上部旋回体の角速度を算出する角速度算出手段とを備え、前記角速度算出手段は、前記X検出軸、前記Y検出軸、及び前記Z検出軸により定義される検出用3次元座標系を、前記旋回軸に一致するZ基準軸とこれに直交する平面上で互いに直交するX基準軸及びY基準軸とにより定義される基準3次元座標系に座標変換することにより前記検出用3次元座標系と前記基準3次元座標系とのずれを補正して前記Z基準軸回りの角速度を算出するために、(A)前記Z検出軸が前記Z基準軸に対して前記X基準軸回りに第1角度回転し、かつ、前記Y基準軸回りに第2角度回転している場合に、前記各ジャイロセンサによる検出結果、前記第1角度、及び前記第2角度を用いて前記基準3次元座標系における3軸回りの角速度をそれぞれ表す3つの関係式のうち前記X基準軸及び前記Y基準軸に関する2つの関係式により表される角速度がそれぞれ0であることを利用して、これら2つの関係式に基づいて前記第1角度及び前記第2角度を算出し、(B)前記3つの関係式のうち前記Z基準軸に関する関係式と、算出された前記第1角度及び前記第2角度とに基づいて前記Z基準軸回りの角速度を算出するものが開示されている。
特開2015-1385号公報
しかしながら、一般に知られているように、ジャイロセンサの出力は何らかのバイアス(ジャイロバイアス)を持つため、実際に角速度が発生していない軸方向についてもジャイロセンサから何らかの値が出力されてしまう。また、ジャイロバイアスはセンサ素子の温度などによって大きく変化してしまうため、較正動作を行う環境によって較正の精度が著しく異なることが考えられる。したがって、ジャイロバイアスの影響について考慮していない上記従来技術において、ジャイロセンサからの出力値は、ジャイロバイアスの影響によって真の取り付け角から誤差を持った値となる。
また、上記従来技術においては、較正の過程において逆正接関数(tan^(-1))を利用し、かつ、逆正接関数の変数の分母部分に旋回角速度ωz、分子部分に角速度ωyが含まれており、角速度ωyのノイズなどの影響を小さくするためには、分母の旋回角速度ωzを大きくする必要がある。しかしながら、角速度ωyのノイズなどの影響が小さくなるような旋回角速度ωzが得られるほど旋回速度を大きくすることは困難であり、較正の精度を向上することができない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、姿勢情報を検出するためのセンサの取り付け誤差を精度良く算出することができ、センサの較正精度を向上することができる作業機械を提供することを目的とする。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、下部走行体と、前記下部走行体に対して旋回可能に設けられた上部旋回体とからなる車体と、前記車体に取り付けられ、回動可能に連結された複数のフロント部材からなる多関節型の作業機と、前記作業機の少なくとも1つのフロント部材に設けられ、そのフロント部材の姿勢情報を検出する1つ以上の第一姿勢検出装置と、前記上部旋回体に設けられ、前記上部旋回体の姿勢情報を検出する第二姿勢検出装置と、前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出する制御装置とを備えた作業機械において、前記制御装置は、前記上部旋回体を前記下部走行体に対して予め定めた方向に向けた第一較正姿勢における前記第一姿勢検出装置および前記第二姿勢検出装置の検出結果に基づいて、前記上部旋回体の旋回軸に垂直に前方に向けて設定された第一軸回りにおける前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出し、前記上部旋回体を前記下部走行体に対して前記第一較正姿勢から90度旋回させた第二較正姿勢における前記第二姿勢検出装置の検出結果と、前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差とに基づいて、前記上部旋回体の旋回軸及び前記第一軸に垂直に側方に向けて設定された第二軸回りにおける前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出するものとする。
本発明によれば、姿勢情報を検出するためのセンサの取り付け誤差を精度良く算出することができ、センサの較正精度を向上することができる。
第1の実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を模式的に示す図である。 油圧ショベルに搭載されるコントローラの処理機能の一部を模式的に示す図である。 コントローラの姿勢演算装置の処理機能を概略的に示す機能ブロック図である。 姿勢検出装置較正部の処理機能を概略的に示す機能ブロック図である。 油圧ショベルの上面図である。 油圧ショベルの側面図である。 油圧ショベルの背面図である。 油圧ショベルの側面図である。 下部走行体に対して上部旋回体を旋回動作させた場合の車体慣性計測装置のロール角およびピッチ角の計測結果の変化の一例を示す図である。 姿勢演算装置の処理内容を示すフローチャートである。 姿勢演算装置の処理内容を示すフローチャートである。 姿勢演算装置の処理内容を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における姿勢演算装置の姿勢検出装置較正部の処理機能を概略的に示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態における姿勢演算装置の処理内容を示すフローチャートである。 下部走行体に対して上部旋回体を旋回動作させた場合の車体慣性計測装置の真のロール角と慣性計測装置による検出結果としてのロール角との計測結果の変化の一例を示す図である。 下部走行体に対して上部旋回体を旋回動作させた場合の車体慣性計測装置の真のロール角と慣性計測装置による検出結果としてのロール角との計測結果の変化の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態では、作業機械の一例として、フロント作業機の先端に作業具としてバケットを備える油圧ショベルを例示して説明するが、ブレーカやマグネットなどのバケット以外のアタッチメントを備える油圧ショベルに本発明を適用することも可能である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態を図1~図12を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を模式的に示す図である。
図1において、油圧ショベル100は、垂直方向にそれぞれ回動する複数の被駆動部材(ブーム4、アーム5、バケット(作業具)6)を連結して構成された多関節型のフロント作業機(作業機)1と、車体を構成する上部旋回体2及び下部走行体3とを備え、上部旋回体2は下部走行体3に対して旋回可能に設けられている。また、フロント作業機1のブーム4の基端は上部旋回体2の前部に垂直方向に回動可能に支持されており、アーム5の一端はブーム4の基端とは異なる端部(先端)に垂直方向に回動可能に支持されており、アーム5の他端にはバケット6が垂直方向に回動可能に支持されている。ブーム4、アーム5、バケット6、上部旋回体2、及び下部走行体3は、油圧アクチュエータであるブームシリンダ4a、アームシリンダ5a、バケットシリンダ6a、旋回モータ2a、及び左右の走行モータ3a(ただし、一方の走行モータのみ図示)によりそれぞれ駆動される。
ブーム4、アーム5及びバケット6は、フロント作業機1を含む平面上で動作し、以下ではこの平面を動作平面と称することがある。つまり動作平面とは、ブーム4、アーム5及びバケット6の回動軸に直交する平面であり、ブーム4、アーム5及びバケット6の幅方向の中心に設定することができる。
オペレータが搭乗する運転室9には、油圧アクチュエータ2a~6aを操作するための操作信号を出力する操作レバー(操作装置)9a,9bが設けられている。図示はしないが操作レバー9a,9bはそれぞれ前後左右に傾倒可能であり、操作信号であるレバーの傾倒量、すなわちレバー操作量を電気的に検知する図示しない検出装置を含み、検出装置が検出したレバー操作量を制御装置であるコントローラ20(後の図2参照)に電気配線を介して出力する。つまり、操作レバー9a,9bの前後方向または左右方向に、油圧アクチュエータ2a~6aの操作がそれぞれ割り当てられている。なお、詳述を省略するが、運転室9には走行モータ3aを操作するための操作信号を出力する走行操作レバーも設けられている。
ブームシリンダ4a、アームシリンダ5a、バケットシリンダ6a、旋回モータ2a及び左右の走行モータ3aの動作制御は、図示しないエンジンや電動モータなどの原動機によって駆動される油圧ポンプ装置7から各油圧アクチュエータ2a~6aに供給される作動油の方向及び流量をコントロールバルブ8で制御することにより行う。コントロールバルブ8は、図示しないパイロットポンプから電磁比例弁を介して出力される駆動信号(パイロット圧)により行われる。操作レバー9a,9bからの操作信号に基づいてコントローラ20で電磁比例弁を制御することにより、各油圧アクチュエータ2a~6aの動作が制御される。
なお、操作レバー9a,9bは油圧パイロット方式であってもよく、それぞれオペレータにより操作される操作レバー9a,9bの操作方向及び操作量に応じたパイロット圧をコントロールバルブ8に駆動信号として供給し、各油圧アクチュエータ2a~6aを駆動するように構成しても良い。
上部旋回体2の上部には、GNSS(Global Navigation Satellite System)用の受信アンテナ18が配置されており、受信アンテナ18で受信した信号に基づいて図示しない位置演算装置で油圧ショベル100の地球座標系における位置の演算を行う。
上部旋回体2、ブーム4、アーム5、及びバケット6には、それぞれ、姿勢センサとして慣性計測装置(IMU: Inertial Measurement Unit)13~16が配置されている。以降、これらの慣性計測装置を区別する必要が有る場合は、それぞれ、車体慣性計測装置13、ブーム慣性計測装置14、アーム慣性計測装置15、及びバケット慣性計測装置16と称する。
慣性計測装置13~16は、角速度及び加速度を計測するものである。慣性計測装置13~16が配置された上部旋回体2や各被駆動部材4~6が静止している場合を考えると、各慣性計測装置13~16に設定されたIMU座標系における重力加速度の方向(つまり、鉛直下向き方向)と、各慣性計測装置13~16の取り付け状態(つまり、各慣性計測装置13~16と上部旋回体2や各被駆動部材4~6との相対的な位置関係)とに基づいて、各被駆動部材4~6の向き(対地角度:水平方向に対する角度)、及び、上部旋回体2の前後方向の対地角度(ピッチ角)や左右方向の対地角度(ロール角)を検出することができる。ここで、慣性計測装置14~16は、複数の被駆動部材のそれぞれの姿勢に関する情報(以降、姿勢情報と称する)を検出する姿勢情報検出装置を構成している。
図2は、油圧ショベルに搭載されるコントローラの処理機能の一部を模式的に示す図である。
図2において、コントローラ(制御装置)20は、油圧ショベル100の所定の位置に搭載されるものであって、油圧ショベル100の動作を制御するための種々の機能を有しており、その一部として姿勢演算装置21、モニタ表示制御装置22、油圧システム制御装置23、及び施工目標面演算装置24の各機能部を有している。
姿勢演算装置21は、慣性計測装置13~16からの検出結果に基づいて、フロント作業機1を含む油圧ショベル100の姿勢情報を演算する姿勢演算処理(後述)を行う。なお、前記姿勢演算装置21において油圧ショベル100の姿勢を演算する際には、車体(上部旋回体2及び下部走行体3)、ブーム4、アーム5、及び、バケット6のそれぞれの角度が必要であり、前記姿勢演算装置21は、各慣性計測装置13~16から検出信号として入力される各慣性計測装置13~16自身の姿勢情報(対地角度:水平方向に対する角度)を油圧ショベル100の姿勢へと変換している。
施工目標面演算装置24は、図示しない記憶装置などに施工管理者によって予め記憶されている3次元施工図面などの施工情報17に基づいて、施工対象の目標形状を定義する施工目標面を演算する。
モニタ表示制御装置22は、運転室9に設けられた図示しないモニタの表示を制御するものであり、施工目標面演算装置24で演算された施工目標面と、姿勢演算装置21で演算された油圧ショベル100の姿勢とに基づいて、オペレータに対する操作支援の指示内容を演算し、運転室9のモニタに表示する。すなわち、モニタ表示制御装置22は、例えば、ブーム4、アーム5、バケット6などの被駆動部材を有するフロント作業機1の姿勢や、バケット6の先端位置と角度、バケット6と施工目標面との相対位置などをモニタに表示してオペレータの操作を支援するマシンガイダンスシステムとしての機能の一部を担っている。
油圧システム制御装置23は、油圧ポンプ装置7やコントロールバルブ8、各油圧アクチュエータ2a~6a等からなる油圧ショベル100の油圧システムを制御するものであり、施工目標面演算装置24で演算された施工目標面と、姿勢演算装置21で演算されたフロント作業機1の姿勢とに基づいて、フロント作業機1の動作を演算し、その動作を実現するように油圧ショベル100の油圧システムを制御する。すなわち、油圧システム制御装置23は、例えば、バケット6などの作業具の先端が施工目標面に一定以上近づかないように動作に制限をかけたり、作業具(例えば、バケット6の爪先)が施工目標面に沿って動くよう制御したりするマシンコントロールシステムとしての機能の一部を担っている。
図3は、コントローラの姿勢演算装置の処理機能を概略的に示す機能ブロック図であり、図4は、姿勢演算装置の姿勢検出装置較正部の処理機能を概略的に示す機能ブロック図である。また、図5~図8は、各慣性計測装置の油圧ショベルにおける設置位置や、油圧ショベルおよび各慣性計測装置の予め設定された座標系との関係などを示す図であり、図5は油圧ショベルの上面図、図6及び図8は側面図、図7は背面図である。
まず、本実施の形態における較正処理の基本原理について説明する。
図5~図8に示すように、本実施の形態では、油圧ショベル100が配置される空間の座標系として、上部旋回体2の水平方向前方向きにx軸を、x軸に垂直な水平方向左向きにy軸を、垂直上向き方向にz軸をそれぞれ設定する。また、x軸の方向を向いて時計回り方向を正方向とするロール角、x軸の方向を向いて上方向を正方向とするピッチ角を定義する。なお、以降の説明においては、各変数の添え字として記載するbdは車体に関するものであること、bmはブーム4に関するものであること、amはアーム5に関するものであること、bkはバケット6に関するものであることをそれぞれ示すものとする。
図6に示すように、本実施の形態で定義した座標系においては、例えば、フロント作業機1の被駆動部材(ブーム4、アーム5、バケット(作業具)6)の各リンク長をそれぞれLbm、Lam、Lbk、上部旋回体2及びフロント作業機1の被駆動部材4~6の姿勢角(対地角:水平方向に対する角度)をそれぞれθbd、θbm、θam、θbkとすると、ブーム4の車体側の端部の回動中心からバケット6のツメ先までの水平距離Xは下記の(式1)から求めることができる。
Figure 0007182458000001
図5に示すように、車体慣性計測装置13は加速度の検出におけるセンサ軸として、上部旋回体2の旋回軸に沿って上方向きにz軸、z軸に垂直となる前方にx軸、z軸及びx軸に垂直左向きにy軸を設定する。同様に、慣性計測装置14~16は加速度の検出におけるセンサ軸として、各被駆動部材4~6のリンク長方向前方にx軸、x軸の方向を向いてフロント作業機1の動作平面に垂直な方向左向きにy軸、x軸及びy軸に垂直な上方向きにz軸を設定する。また、車体慣性計測装置13の検出値を(x0,y0,z0)、ブーム慣性計測装置14の検出値を(x1,y1,z1)、アーム慣性計測装置15の検出値を(x2,y2,z2)、バケット慣性計測装置16の検出値を(x3,y3,z3)と示すものとする。ここで、例えば、車体慣性計測装置13は、ピッチ方向の取り付け誤差θt0、ロール方向の取り付け誤差φt0をもって上部旋回体2に取り付けられているものとする。
また、図7に示すように、油圧ショベル100が角度(斜度)φgの斜面上に設置されている状況を考える。図5においては、油圧ショベル100は静止状態にあると仮定すると、車体慣性計測装置13で検出される加速度は重力加速度Gのみである。このため、車体慣性計測装置13自身のロール角(対地角)をφ0とすると、センサ軸のy軸及びz軸の方向における加速度は下記の(式2)及び(式3)でそれぞれ得ることができる。
Figure 0007182458000002
Figure 0007182458000003
すなわち、車体慣性計測装置13は、上記の(式2)及び(式3)で算出される加速度y0,z0を利用して、車体慣性計測装置13自身のロール角を下記の(式4)によって算出することができる。
Figure 0007182458000004
ここで、上記の(式4)で得られた車体慣性計測装置13自身のロール角φ0は、下記の(式5)に示すように、取り付け誤差φt0と斜面角度φgの差になっている。
Figure 0007182458000005
車体慣性計測装置13についての上記の(式5)の演算は、フロント作業機1に備えられたブーム慣性計測装置14、アーム慣性計測装置15、及び、バケット慣性計測装置16のそれぞれについても同様に行うことができる。すなわち、各慣性計測装置14~16のロール角をφi、取り付け誤差をφti(i=1~3)とすると、ブーム4、アーム5、及び、バケット6のそれぞれについて下記の(式6)~(式8)を得ることができる。
Figure 0007182458000006
Figure 0007182458000007
Figure 0007182458000008
次に、ロール角における取り付け各誤差の演算について説明する。
一般に、慣性計測装置などのセンサの取り付け誤差は平均値が0(ゼロ)となる正規分布に従う。したがって、この原理に従えば、各慣性計測装置13~16の取り付け誤差の総和は0(ゼロ)となる。つまり、上記の(式5)~(式8)の総和を取ると0(ゼロ)になることから、斜面角度φgを下記の(式9)で得ることができる。
Figure 0007182458000009
上記の(式9)によって得られた斜面角度φgを上記の(式5))に代入することにより、下記の(式10)のように取り付け誤差φt0を算出することができる。
Figure 0007182458000010
次に、斜面角度の演算について説明する。
上記の(式10)によって、ロール方向の取り付け誤差φt0が既に算出できている。したがって、車体慣性計測装置13の検出結果(出力値)を用いることにより、ロール角について演算した上記の(式4)及び(式5)を用いて、下記の(式11)から斜面の傾斜角度φgを算出することができる。
Figure 0007182458000011
次に、ピッチ角における取り付け誤差の演算について説明する。
ロール角の演算の際と同様に、車体が静止状態にある場合、車体慣性計測装置13自身のピッチ角をθ0とすると、センサ軸のx軸及びz軸の方向における加速度は下記の(式12)及び(式13)でそれぞれ得ることができる。
Figure 0007182458000012
Figure 0007182458000013
すなわち、車体慣性計測装置13は、上記の(式12)及び(式13)で算出される加速度x0,z0を利用して、車体慣性計測装置13自身のピッチ角を下記の(式14)によって算出することができる。
Figure 0007182458000014
ここで、上記の(式14)で得られた車体慣性計測装置13自身のピッチ角θ0は、下記の(式15)に示すように、取り付け誤差φt0と真のピッチ角θ0rの差になっている。
Figure 0007182458000015
図9は、下部走行体に対して上部旋回体を旋回動作させた場合の車体慣性計測装置のロール角およびピッチ角の計測結果の変化の一例を示す図であり、横軸に旋回角を、縦軸にロール角及びピッチ角をそれぞれ示している。
図9に示すように、下部走行体3に対して上部旋回体2を旋回動作させると、車体慣性計測装置13の検出値は取り付け誤差θt0によらず、車体の配置位置の傾斜角φgの2倍の値(2φg)を振幅とする正弦曲線を示す。また、車体慣性計測装置13により検出されるロール角とピッチ角は、ヨー方向(旋回軸周り)に90度旋回した場合と一致し、旋回角に対する正弦曲線と余弦曲線の関係を有する。したがって、図9に示すように、例えば、旋回角0度で真のロール角A1の値(すなわち、上記の(式4)で算出したφ0、取り付け誤差φt0を適用した値)から旋回角90度における真のピッチ角B1を推定することができる。そして、このようにして求めた旋回角90度の真のピッチ角B1(推定値)から、上記の(式14)で計算したピッチ角B2の値を引くことで取り付け誤差θt0を算出することできる。なお、上記の(式14)で旋回角90度のピッチ角を計算するには、実際に上部旋回体2を初期姿勢(第1姿勢:下部走行体3の前方と上部旋回体2の前方を一致させた姿勢であり、旋回角0度の状態)に対して90度旋回させる必要がある。
本実施の形態においては、上述の基本原理に基づいて車体慣性計測装置13のロール角の取り付け誤差φt0およびピッチ角の取り付け誤差θt0を算出することにより、車体慣性計測装置13の検出値の較正を行う。このような車体慣性計測装置13の較正に係るコントローラ20の処理機能について、以下に詳細に説明する。
図3において、姿勢演算装置21は、慣性計測装置13~16からの検出結果に基づいて、フロント作業機1の姿勢を演算する姿勢演算処理を行うものであり、姿勢検出装置較正部211、姿勢角変換部212、ショベル姿勢演算部213、及び、較正結果記憶部214の各機能部を有している。
姿勢検出装置較正部211は後述する演算方法に従って、各部位に対する各慣性計測装置13~16の取り付け角度の誤差(取り付け角度誤差θt)を演算する。演算された取り付け角度誤差θtは、較正結果記憶部214に送られて保存される。なお、姿勢検出装置較正部211は、較正作業の短縮化、及び、較正精度の向上を図るために、較正結果記憶部214に保存されている前回の較正結果を初期較正値として用いてもよい。
較正結果記憶部214は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置であり、姿勢検出装置較正部211による較正結果、すなわち、姿勢検出装置較正部211によって演算される取り付け角度誤差θtを保存している。
姿勢角変換部212は、各慣性計測装置13~16の検出結果(すなわち、各慣性計測装置13~16自身の角度:検出角度θs)に較正結果記憶部214から出力された取り付け角度誤差(角度θt)を加算することで各部位の姿勢角度を算出する。
ショベル姿勢演算部213は、姿勢角変換部212で演算された各部位の姿勢角度に従って、油圧ショベル100の姿勢を算出する。
図4において、姿勢演算装置21の姿勢検出装置較正部211は、取り付け誤差の演算処理に係る処理部である、第1姿勢情報記憶部211a、第1軸誤差演算部211b、第2姿勢情報記憶部211c、第1軸角度演算部211d、第2軸角度演算部211e、及び、第2軸誤差演算部211fと、姿勢検出装置較正部211の全体の処理動作を制御する図示しない制御機能部とを備えている。
以下、姿勢検出装置較正部211を含む姿勢演算装置21の処理を図10~図12を参照しつつ説明する。図10~図12は、姿勢演算装置21の処理内容を示すフローチャートである。
図10~図12に示す姿勢演算装置21における較正作業の処理は、例えば、オペレータが運転室9内に搭載されたコンソールを操作することによって開始される。また、ガイダンスの指示表示に利用するモニタがタッチパネル式のタブレットPCであれば、このモニタにコンソールの機能を持たせてもよい。
図10において、較正作業が開始されると、姿勢演算装置21の姿勢検出装置較正部211は、まず、停止判定処理を行う(ステップS100)。図11に示すように、停止判定処理では、まず、姿勢検出器である慣性計測装置13~16の出力値を取得し(ステップS101)、慣性計測装置13~16の出力値から得られる全ての角速度(ここでは、絶対値)が予め定めた所定の閾値未満であるかどうかを判定し(ステップS102)、判定結果がNOの場合には、ステップS101,S102の処理を繰り返す。このとき、閾値は、ジャイロバイアスを考慮して0(ゼロ)でない正値に設定することが望ましい。
また、ステップS102での判定結果がYESの場合、すなわち、慣性計測装置13~16の出力値から得られる角速度の全てが予め定めた閾値未満である場合には、油圧ショベル100が作業を行っていない停止状態であると判定し(ステップS103)、判定結果が停止状態となるまで停止判定処理を繰り返す(ステップS110)。ステップS110での判定結果がYESの場合には、較正開始時の初期姿勢(第1姿勢)にて計測した各慣性計測装置13~16の検出値を第1姿勢情報記憶部211aに記憶する(ステップS120)。
続いて、第1軸誤差演算部211bは、第1姿勢情報記憶部211aに記憶された、第1姿勢における各慣性計測装置13~16の情報から、上述の基本原理に基づいて、車体慣性計測装置13のロール角方向(第1軸)の取り付け誤差φt0を算出する(ステップS130)。
続いて、姿勢演算装置21の姿勢検出装置較正部211は、姿勢変更指示処理を行う(ステップS140)。姿勢変更処理は、ピッチ角(第2軸)の較正を行うための情報の取得のために、操作レバー9a,9bの操作による上部旋回体2の旋回をオペレータに指示する処理である。
姿勢変更処理におけるオペレータへの指示は旋回角に応じて表示内容を逐次変更することで行うようにしてもよい。また、姿勢変更指示処理におけるオペレータへの指示方法としては、例えば、モニタ表示制御装置22を介して運転室9内のモニタに指示内容を表示する場合や、音声で指示内容を通知する場合などが考えられる。
図12に示すように、姿勢変更指示処理では、姿勢演算装置21の姿勢検出装置較正部211は、まず、姿勢検出器である各慣性計測装置13~16の出力値を取得し(ステップS141)、下部走行体3対する上部旋回体2の初期姿勢(第1姿勢)からの旋回角を演算する(ステップS142)。旋回角の演算は、ステップS141で取得した慣性計測装置13~16の出力値(角速度)をそれぞれ積分することにより得られる。
続いて、旋回角が所定値(閾値)の範囲内であるかどうかを判定する(ステップS143)。例えば、初期姿勢から旋回角10度ごとに慣性計測装置13~16の出力値を取得する場合には、所定値の範囲には10度を含む範囲を指定する。10度の整数倍の角度をそれぞれ含む範囲を所定値の範囲として設定することで、10度ごとの出力値を取得することができる。
ステップS143での判定結果がYESの場合には、旋回動作の停止をオペレータに指示する(ステップS144)。また、ステップS143での判定結果がNOの場合には、旋回動作の継続をオペレータに指示する(ステップS145)。このように、オペレータへの指示を開始した後は、所定の角度に到達するまで作業指示を継続することが望ましい。また、その際には、進捗状況をオペレータに通知することが望ましい。
ステップS140の姿勢変更指示処理が終了すると、油圧ショベル100が停止中であるかどうか、すなわち、慣性計測装置13~16の出力値から得られる全ての角速度(ここでは、絶対値)が予め定めた所定の閾値未満であるかどうかを判定する(ステップS150)。ステップS150の判定は、旋回動作による遠心加速度によって上記の(式14)が成立しなくなることを回避するための処理であり、角速度が完全に0(ゼロ)でなくてもよいため、ステップS110とは異なる判定条件を設定しても良い。
ステップS160での判定結果がYESの場合には、計測した各慣性計測装置13~16の検出値を第2姿勢情報記憶部211cに記憶し(ステップS160)、必要動作が完了したかどうかを判定する(ステップS170)。また、ステップS150での判定結果がNOの場合には、続いて、必要動作が完了したかどうかを判定する(ステップS170)。
ステップS170での判定結果がNOの場合、すなわち、以降の演算に必要な情報の取得が完了していないと判定した場合には、ステップS140~S160の処理を繰り返す。必要な情報とは、具体的には、例えば、旋回角0度の基本姿勢から旋回角90度以上の姿勢までの旋回角10度ごとの各慣性計測装置13~16の出力値である。ステップS140~S160の処理を繰り返すことで、姿勢情報をほぼ旋回角10度の間隔で取得することができる。
なお、ステップS143での判定に用いる所定範囲には細かい値(狭い範囲)を設定するほど理想的なプロット波形を得ることが可能になるが、旋回角を所定範囲に収めるためにはオペレータの技量が必要となってくる。よって、この所定範囲は、例えば、±1度程度の範囲に設定することでオペレータの負担を減らすことが好ましい。仮に旋回角が1度程度異なったとしても、ピッチ角の取り付け誤差の算出結果への影響は極めて小さい。
ステップS170での判定結果がYESの場合には、第1軸角度演算部211dは、第1軸誤差演算部211bで算出した取り付け誤差を用いて、上部旋回体2のロール角(第1軸まわりの角度)を算出する(ステップS180)。この演算は、第2姿勢情報記憶部211cに記憶された全てのデータに対して実行される。例えば、第2姿勢情報記憶部211cに旋回角0度~90度における10度毎の姿勢情報(慣性計測装置13~16の検出値)が記憶されている場合には、それらの情報に従って旋回角とロール角(検出値)との関係を描画し、第1軸誤差演算部211bで算出した取り付け誤差の分だけシフト演算を行うことで、真のロール角を描画することができる。
続いて、第2軸角度演算部211eは、第1軸角度演算部211dで演算したロール角に基づいてピッチ角の演算を行う(ステップS190)。ここで、ピッチ角の演算は、図9で説明したように、真のロール角A1の位相を90度ずらすことによって真のピッチ角B1を算出する操作に相当する。
続いて、第2軸誤差演算部211fは、第2姿勢情報記憶部211cに記憶された加速度に関する情報(ロール角の検出値)に基づいて各旋回角におけるピッチ角(例えば、図9のピッチ角B2(検出値)に相当)を算出し、第2軸角度演算部211eの演算結果であるピッチ角と比較することで、各慣性計測装置13~16のピッチ角の取り付け誤差(第2軸誤差)を算出する(ステップS200)。
続いて、姿勢検出装置較正部211は、第2軸誤差演算部211fでの演算結果(取り付け誤差)を較正結果記憶部214に送って記憶させ(ステップS210)、モニタ表示制御装置22を介して運転室9内のモニタに較正処理が終了したことを示す情報を表示して、オペレータに較正処理の終了を報知し(ステップS220)、処理を終了する。
以上のように構成した本実施の形態における効果を説明する。
作業機の姿勢を演算するためには、慣性計測装置(IMU)などのセンサを用いてブーム、アーム、バケットのそれぞれの回転角度を検出する必要がある。また、高精度な姿勢演算には、センサの取り付け位置や角度などを正確に把握する必要である。通常はセンサの取り付け作業には専用の治具などを利用するため、取り付け誤差は数度程度の小さな角度になる。しかしながら、油圧ショベルにおいてはフロント作業機の各部材のリンク長が数メートルオーダーとなるため、取り付け誤差が数度であってもツメ先位置の演算結果に与える影響は非常に大きくなる。例えば、20tクラスの油圧ショベルを考えると、フロント長が最長になる姿勢(いわゆるマックスリーチ)では10m程度になる。この姿勢では、車体のセンサの誤差が0.5度であったとしても、作業具(バケット)のツメ先位置の高さの誤差は、10m×sin(0.5×π÷180)≒0.09mと計算され、ツメ先位置の高さに9cmもの誤差が生じてしまうことになる。
従来技術には、ジャイロセンサを作業機械に取り付ける際に生じる取り付け誤差を補正するものがある。しかしながら、一般に知られているように、ジャイロセンサの出力は何らかのバイアス(ジャイロバイアス)を持つため、実際に角速度が発生していない軸方向についてもジャイロセンサから何らかの値が出力されてしまう。また、ジャイロバイアスはセンサ素子の温度などによって大きく変化してしまうため、較正動作を行う環境によって較正の精度が著しく異なることが考えられる。したがって、ジャイロバイアスの影響について考慮していない従来技術においては、ジャイロセンサからの出力値がジャイロバイアスの影響によって真の取り付け角から誤差を持った値となる。
これに対して、本実施の形態においては、下部走行体3と、下部走行体3に対して旋回可能に設けられた上部旋回体2とからなる車体と、車体に取り付けられ、回動可能に連結された複数のフロント部材(例えば、ブーム4、アーム5、バケット6)からなる多関節型の作業機(例えば、フロント作業機1)と、作業機の少なくとも1つのフロント部材に設けられ、そのフロント部材の姿勢情報を検出する1つ以上の第一姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置14~16)と、上部旋回体2に設けられ、上部旋回体2の姿勢情報を検出する第二姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置13)と、第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出する制御装置(コントローラ20)とを備えた作業機械において、制御装置は、上部旋回体2を下部走行体3に対して予め定めた方向に向けた第一較正姿勢(初期姿勢)における第一姿勢検出装置および第二姿勢検出装置の検出結果に基づいて、上部旋回体2の旋回軸に垂直に前方に向けて設定された第一軸回りにおける第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出し、上部旋回体2を下部走行体3に対して第一較正姿勢から90度旋回させた第二較正姿勢における第二姿勢検出装置の検出結果と、第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差とに基づいて、上部旋回体2の旋回軸及び第一軸に垂直に側方に向けて設定された第二軸回りにおける第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出するように構成したので、ジャイロバイアスを考慮する必要なく、姿勢情報を検出するためのセンサの取り付け誤差を精度良く算出することができ、センサの較正精度を向上することができる。
また、車体に取り付けられるセンサは、上部旋回体の筐体内や運転室内に取り付けられることが多いため、取り付け位置の外部からの確認が容易ではない。また、フロント作業機の各部材の回動中心は各リンクのピン位置として一意に定まるのに対し、上部旋回体のピッチ方向(前後の傾き方向)やロール方向(左右の傾き方向)への回転中心は一意に定まらない。このため、フロント作業機のブームやアーム、バケットなどに取り付けられるセンサとは異なり、トータルステーションなどの外部計測装置を利用した較正が容易ではない。
これに対して、本実施の形態においては、上部旋回体2に取り付けられる車体慣性計測装置13をトータルステーションのような外部計測装置を用いて測定する必要がないため、慣性計測装置の較正をより容易に行うことができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図13及び図14を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、フロント作業機を外部計測装置により計測した結果に基づいて、慣性計測装置のロール角の取り付け誤差を演算するものである。
図13は、本実施の形態における姿勢演算装置の姿勢検出装置較正部の処理機能を概略的に示す機能ブロック図である。また、図14は、本実施の形態における姿勢演算装置21の処理内容を示すフローチャートである。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
まず、本実施の形態における較正処理の基本原理について説明する。
図8に示したように、油圧ショベル100のフロント作業機1におけるブームフートピン位置P1(xa,ya,za)、及び、ブーム先端ピン位置P2(xb,yb,zb)の三次元座標をトータルステーションなどの外部計測装置で計測する場合を考える。このとき、位置P1,P2の各座標を用いて外部計測装置で取得したフロント作業機1のロール角φ1mesを下記の(式16)で表すことができる。
Figure 0007182458000016
なお、上記の(式16)は、フロント作業機1が下部走行体3に対して平行状態にある(すなわち、旋回していない姿勢である)ことを前提としている。
外部計測装置で取得したフロント作業機1のロール角φ1mesと、例えば、慣性計測装置14で取得したロール角φ1とを比較することによって、ブーム慣性計測装置14の取り付け誤差φt1を下記の(式17)で求めることができる。
Figure 0007182458000017
ここで、上記の(式6)及び(式17)を用いて斜面傾斜φgを算出することにより、上記の式(5)を変形した下記の(式18)から車体慣性計測装置13の取り付け誤差φt0を算出することができる。
Figure 0007182458000018
このように、外部計測装置を用いてブーム慣性計測装置14の較正を行い、その較正結果を用いることで、間接的に車体慣性計測装置13の取り付け誤差を算出して較正を実施することが可能である。なお、本実施の形態においては、外部計測装置によるブーム慣性計測装置14の較正結果を用いて車体慣性計測装置13の取り付け誤差φt0を算出する場合を例示して説明したが、外部計測装置によるアーム慣性計測装置15やバケット慣性計測装置16の較正結果を用いた場合でも、同様に上記の(式17)及び(式18)を用いることによって車体慣性計測装置13の取り付け誤差φt0を算出することができる。
図13において、姿勢検出装置較正部211Aは、取り付け誤差の演算処理に係る処理部である、第1姿勢情報記憶部211a、第1軸誤差演算部211b、第2姿勢情報記憶部211c、第1軸角度演算部211d、第2軸角度演算部211e、及び、第2軸誤差演算部211fと、姿勢検出装置較正部211の全体の処理動作を制御する図示しない制御機能部とを備えている。
以下、姿勢検出装置較正部211Aを含む姿勢演算装置21の処理を図14を参照しつつ説明する。
図14に示す較正作業の処理は、例えば、オペレータが運転室9内に搭載されたコンソールを操作することによって開始される。図14において、較正作業が開始されると、姿勢検出装置較正部211は、まず、較正結果記憶部214Aを参照し(ステップS80)、必要データがあるかどうかを判定する(ステップS90)。ここで、必要データとは、本実施の形態の較正処理の基本原理で説明した、外部計測装置によるフロント作業機1の較正結果であり、トータルステーションなどの外部計測装置によって予め測定されて較正結果記憶部214Aに記憶されている。
ステップS90での判定結果がYESの場合には、第1の実施の形態の図10におけるステップS130の処理を本実施の形態の基本原理に基づいて慣性計測装置13~16のロール角の取り付け誤差を算出するステップS130Aの処理に置き換えてステップS100~S220の処理を行う。
すなわち、ステップS130では、第1軸誤差演算部211bは、第1姿勢情報記憶部211aに記憶された第1姿勢における各慣性計測装置13の情報、及び、較正結果記憶部214Aに記憶された慣性計測装置14~16の外部計測装置による較正結果から、上述の基本原理に基づいて、車体慣性計測装置13のロール角方向(第1軸)の取り付け誤差φt0を算出する(ステップS130A)。
また、ステップS90での判定結果がNOの場合には、モニタ表示制御装置22を介して運転室9内のモニタに必要データが不足していることを示す情報を表示してオペレータに報知し(ステップS91)、処理を終了する。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態を図15及び図16を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、下部走行体に対して上部旋回体を旋回動作させたときの慣性計測装置の計測結果に基づいて、慣性計測装置のロール角の取り付け誤差を演算するものである。
図15及び図16は、下部走行体に対して上部旋回体を旋回動作させた場合の車体慣性計測装置の真のロール角と慣性計測装置による検出結果としてのロール角との計測結果の変化の一例を示す図であり、横軸に旋回角を、縦軸にロール角をそれぞれ示している。図中、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
まず、本実施の形態における較正処理の基本原理について説明する。
例えば、車体慣性計測装置13がロール角の取り付け誤差φt0、及び、ピッチ角の取り付け誤差θt0を持っていたとしても、油圧ショベル100の上部旋回体2を旋回動作させたときに上記の(式4)によって得られる検出値の最大値と最小値の差は傾斜角度φgの2倍になる。
図15では、初期姿勢(旋回角0度)の上部旋回体2の前後方向が傾斜角度φgの斜面の上下方向に対して直交するように油圧ショベル100を配置した場合(図7参照)に、上部旋回体を旋回動作させた場合の車体慣性計測装置の真のロール角と慣性計測装置による検出結果としてのロール角との計測結果の変化を示している。なお、油圧ショベル100の上部旋回体2は左右に自由に回転することができるので、旋回角は正負に値を持つが、説明の簡単のために正方向の旋回のみを示す。
まず、旋回角が0度のとき、真のロール角A1は斜面角度φgであるが、上記の(式4)で算出されるロール角A2は取り付け誤差φt0だけ小さな値、すなわち(φg-φt0)の値を取る。この関係は、旋回角が変わっても維持され続ける。
また、旋回角が180度になると、上部旋回体2の向きが反転するため、真のロール角A1は(-φg)の値をとる。一方で、上記の(式4)で算出されるロール角A2は(-φg-φt0)の値をとる。したがって、これらの関係から、旋回角が0度の場合の上記の(式4)のロール角の値と旋回角が180度の場合の上記の(式4)のロール角の値を減算すると、下記の(式19)の関係が得られる。
Figure 0007182458000019
すなわち、上記の(式19)の両辺を2で割ることによって、傾斜角φgを算出することができる。
なお、図15においては、初期姿勢(旋回角0度)の上部旋回体2の前後方向が傾斜角度φgの斜面の上下方向に対して直交するように油圧ショベル100を配置した場合を考えたが、初期姿勢が必ずこのような状態になるとは限らない。
そこで、図16に示すように、初期姿勢(旋回角0度)の上部旋回体2の前後方向が傾斜角度φgの斜面の上下方向に対して直交していない場合を考える。
図16においては、旋回角0度の場合と180度の場合のロール角A2の差は明らかに2φg未満であるが、旋回角120度の場合と300度の場合のロール角A2の差は2φgとなることがわかる。すなわち、どのような初期姿勢であっても、旋回角に対して上記の(式4)で得られる値の最大値と最小値に注目すれば、上記の(式19)の関係式が成立することがわかる。
図15及び図16における(式4)のロール角A2は、上部旋回体2を旋回動作させたときの車体慣性計測装置13の出力値(加速度)に従って上記の(式4)の演算を行うことでプロットすることができる。ただし、プロット波形に検出値の最大値と最小値が含まれるためには、旋回角180度以上、360度未満の旋回動作が必要になる。
上記の(式19)によって得られた傾斜角φgと、上記(式4)で得られる検出値φ0とを用いることにより、上記の(式10)から車体慣性計測装置13のロール角の取り付け誤差φt0を算出することができる。
その他の構成は第1及び第2の実施の形態と同様である。
以上のように構成した第3の実施の形態においても第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
次に上記の各実施の形態の特徴について説明する。
(1)上記の実施の形態では、下部走行体3と、前記下部走行体3に対して旋回可能に設けられた上部旋回体2とからなる車体と、前記車体に取り付けられ、回動可能に連結された複数のフロント部材(例えば、ブーム4、アーム5、バケット6)からなる多関節型の作業機(例えば、フロント作業機1)と、前記作業機の少なくとも1つのフロント部材に設けられ、そのフロント部材の姿勢情報を検出する1つ以上の第一姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置14~16)と、前記上部旋回体に設けられ、前記上部旋回体の姿勢情報を検出する第二姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置13)と、前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出する制御装置(例えば、コントローラ20)とを備えた作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記制御装置は、前記上部旋回体を前記下部走行体に対して予め定めた方向に向けた第一較正姿勢における前記第一姿勢検出装置および前記第二姿勢検出装置の検出結果に基づいて、前記上部旋回体の旋回軸に垂直に前方に向けて設定された第一軸回りにおける前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出し、前記上部旋回体を前記下部走行体に対して前記第一較正姿勢から90度旋回させた第二較正姿勢における前記第二姿勢検出装置の検出結果と、前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差とに基づいて、前記上部旋回体の旋回軸及び前記第一軸に垂直に側方に向けて設定された第二軸回りにおける前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出するものとした。
このように構成することにより、姿勢情報を検出するためのセンサの取り付け誤差を精度良く算出することができ、センサの較正精度を向上することができる。
(2)また、上記の実施の形態では、(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記制御装置(例えば、コントローラ20)は、第一較正姿勢における前記第一姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置14~16)の検出結果と前記第二姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置13)の検出結果との平均値に基づいて、前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差を算出するものとした。
(3)また、上記の実施の形態では、(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記制御装置(例えば、コントローラ20)は、前記作業機械の外部から前記第一姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置14~16)の前記第一軸回りの取り付け誤差を計測可能な外部計測装置(例えば、トータルステーション)によって得られた前記第一姿勢検出装置の取り付け誤差と、前記第一較正姿勢における前記第一姿勢検出装置の検出結果と、前記第二姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置13)の検出結果とに基づいて、前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差を算出するものとした。
(4)また、上記の実施の形態では、(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル100)において、前記制御装置(例えば、コントローラ20)は、前記上部旋回体2を前記下部走行体3に対して前記第一較正姿勢から180度以上旋回させた場合の前記第二姿勢検出装置(例えば、慣性計測装置13)の検出結果の最大値と最小値とから前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差を算出するものとした。
<付記>
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例や組み合わせが含まれる。また、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
1…フロント作業機(作業機)、2…上部旋回体、2a…旋回モータ、3…下部走行体、3a…走行モータ、4…ブーム、4a…ブームシリンダ、5…アーム、5a…アームシリンダ、6…バケット、6a…バケットシリンダ、7…油圧ポンプ装置、8…コントロールバルブ、9…運転室、9a,9b…操作レバー(操作装置)、13…車体慣性計測装置、14…ブーム慣性計測装置、15…アーム慣性計測装置、16…バケット慣性計測装置、17…施工情報、18…受信アンテナ、20…コントローラ、21…姿勢演算装置、22…モニタ表示制御装置、23…油圧システム制御装置、24…施工目標面演算装置、100…油圧ショベル、211,211A…姿勢検出装置較正部、211a…第1姿勢情報記憶部、211b…第1軸誤差演算部、211c…第2姿勢情報記憶部、211d…第1軸角度演算部、211e…第2軸角度演算部、211f…第2軸誤差演算部、212…姿勢角変換部、213…ショベル姿勢演算部、214,214A…較正結果記憶部

Claims (4)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体に対して旋回可能に設けられた上部旋回体とからなる車体と、
    前記車体に取り付けられ、回動可能に連結された複数のフロント部材からなる多関節型の作業機と、
    前記作業機の少なくとも1つのフロント部材に設けられ、そのフロント部材の姿勢情報を検出する1つ以上の第一姿勢検出装置と、
    前記上部旋回体に設けられ、前記上部旋回体の姿勢情報を検出する第二姿勢検出装置と、
    前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出する制御装置とを備えた作業機械において、
    前記制御装置は、
    前記上部旋回体を前記下部走行体に対して予め定めた方向に向けた第一較正姿勢における前記第一姿勢検出装置および前記第二姿勢検出装置の検出結果に基づいて、前記上部旋回体の旋回軸に垂直に前方に向けて設定された第一軸回りにおける前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出し、
    前記上部旋回体を前記下部走行体に対して前記第一較正姿勢から90度旋回させた第二較正姿勢における前記第二姿勢検出装置の検出結果と、前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差とに基づいて、前記上部旋回体の旋回軸及び前記第一軸に垂直に側方に向けて設定された第二軸回りにおける前記第二姿勢検出装置の取り付け誤差を算出することを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1記載の作業機械において、
    前記制御装置は、第一較正姿勢における前記第一姿勢検出装置の検出結果と前記第二姿勢検出装置の検出結果との平均値に基づいて、前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差を算出することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1記載の作業機械において、
    前記制御装置は、前記作業機械の外部から前記第一姿勢検出装置の前記第一軸回りの取り付け誤差を計測可能な外部計測装置によって得られた前記第一姿勢検出装置の取り付け誤差と、前記第一較正姿勢における前記第一姿勢検出装置の検出結果と、前記第二姿勢検出装置の検出結果とに基づいて、前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差を算出することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1記載の作業機械において、
    前記制御装置は、前記上部旋回体を前記下部走行体に対して前記第一較正姿勢から180度以上旋回させた場合の前記第二姿勢検出装置の検出結果の最大値と最小値とから前記第二姿勢検出装置の前記第一軸回りにおける取り付け誤差を算出することを特徴とする作業機械。
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