JP7182386B2 - 歯間清掃具 - Google Patents

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Description

本発明は、歯間清掃具及び歯間清掃具の製造方法に関する。
歯間の汚れや食べかすを取り除く歯間清掃具として、特許文献1に記載のものがある。特許文献1の歯間清掃具は、棒状の芯材と、芯材を被覆している発泡体と、を有する清掃部を備えている。この清掃部の発泡体は、第1部分と、第1部分よりも芯材の径方向外方に突出している突出部を含む第2部分と、を芯材の軸方向に沿って交互に備えており、発泡体の表面にはスキン層が形成されている。
特開2012-95868号公報
本発明者等の検討によれば、特許文献1の歯間清掃具は、清掃部の保形性に関し、なお改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、清掃部の保形性がより良好となる構造の歯間清掃具及び歯間清掃具の製造方法に関する。
本発明は、棒状の芯材と、前記芯材を被覆している発泡体と、を有する清掃部を備え、
前記発泡体は、第1部分と、前記第1部分よりも前記芯材の径方向外方に突出している突出部を含む第2部分と、を前記芯材の軸方向に沿って交互に備え、
前記第1部分の外周面の全周に亘ってスキン層が形成されている歯間清掃具を提供する。
本発明によれば、清掃部の保形性がより良好となる。
第1実施形態に係る歯間清掃具の斜視図である。 図2(a)、図2(b)、図2(c)および図2(d)は第1実施形態に係る歯間清掃具の清掃部を示す図であり、このうち図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のB-B線に沿った断面図、図2(c)は図2(a)のC-C線に沿った断面図であり、図2(d)は図2(a)のD-D線に沿った断面図である。 図3(a)及び図3(b)は第1実施形態に係る歯間清掃具の清掃部を示す図であり、このうち図3(a)は側面図、図3(b)は図3(a)のB-B線に沿った断面図である。 第1実施形態に係る歯間清掃具の清掃部の斜視図であり、把持部に取り付けられる前の状態を示す。 清掃部の材料となる母材を示す斜視図である。 第1実施形態に係る歯間清掃具の製造方法に用いられる金型の一部分を示す平面図である。 図7(a)は図6のA-A線に沿った断面図、図7(b)は図6のB-B線に沿った断面図、図7(c)は図6のC-C線に沿った断面図である。 図8(a)は第1実施形態に係る歯間清掃具の製造方法に用いられる金型の一部分を示す斜視図、図8(b)は金型のキャビティ形成凹部に切断母材を配置した状態を示す斜視図である。 図9(a)は金型を構成する第1金型部と第2金型部とを示す分解斜視図であり、図9(b)は複数の金型を所定間隔を空けて重ねて配置した状態を示す斜視図である。 図10(a)、図10(b)、図10(c)及び図10(d)は発泡体のセル径の測定方法を説明するための模式図である。 図11(a)、図11(b)、図11(c)および図11(d)は第2実施形態に係る歯間清掃具の清掃部を示す図であり、このうち図11(a)は平面図、図11(b)は図11(a)のB-B線に沿った断面図、図11(c)は図11(a)のC-C線に沿った断面図であり、図11(d)は図11(a)のD-D線に沿った断面図である。 図12(a)、図12(b)、図12(c)および図12(d)は第3実施形態に係る歯間清掃具の清掃部を示す図であり、このうち図12(a)は平面図、図12(b)は図12(a)のB-B線に沿った断面図、図12(c)は図12(a)のC-C線に沿った断面図であり、図12(d)は図12(a)のD-D線に沿った断面図である。 第4実施形態に係る歯科清掃具の清掃部を示す斜視図である。 変形例1に係る歯間清掃具の芯材の斜視図である。 図15(a)、図15(b)、図15(c)及び図15(d)の各々は変形例2に係る歯間清掃具の清掃部の断面図である。 変形例3に係る歯間清掃具の清掃部の断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図10(d)を用いて第1実施形態を説明する。
図1から図3(b)のいずれかに示すように、本実施形態に係る歯間清掃具100は、棒状の芯材11(図2(a)等)と、芯材11を被覆している発泡体12と、を有する清掃部10を備えている。図2(a)に示すように、発泡体12は、第1部分13と、第1部分13よりも芯材11の径方向外方に突出している突出部15を含む第2部分14と、を芯材11の軸方向に沿って交互に備えている。第1部分13の外周面の全周に亘ってスキン層12aが形成されている(図2(d)参照)。
本明細書では、発泡体12において、スキン層12a以外の部分(主としてスキン層12aの内側に位置する部分)を、コア層12bと称する。
スキン層12aはコア層12bよりも高剛性であるため、第1部分13の外周面の全周に亘ってスキン層12aが形成されていることにより、第1部分13を十分に高剛性にすることが可能となる。
したがって、第1部分13は、芯材11の軸方向における圧縮力に対して良好な耐変形性を有する。このため、第1部分13の両側に位置する突出部15の、芯材11の軸方向における位置を、安定的に維持させることができる。よって、清掃部10を歯間に差し入れる際などにおいて、突出部15が芯材11の軸方向において芯材11に対して位置ずれすることが抑制される。
このように、本実施形態によれば、清掃部10の保形性が良好となる。
なお、特許文献1の歯間清掃具においては、同文献の図6のX方向における両側の発泡体の側面にはスキン層が形成されていない。
ここで、第1部分13の外周面の全周に亘ってスキン層12aが形成されているとは、第1部分13の外周面の全周回に亘ってスキン層12aが形成されていることをいい、必ずしも、第1部分13の外周面の全域に隙間無くスキン層12aが形成されている構成には限定されない。
好ましくは、発泡体12が複数の第1部分13を有する場合において、少なくとも1つ以上の第1部分13については、その外周面の全域に亘ってスキン層12aが形成されており、より好ましくは、各第1部分13の外周面の全域に亘ってスキン層12aが形成されている。
また、各図中のY方向は、歯間清掃具100の芯材11の軸方向を示し、各図中のX方向は、Y方向に対して直交する方向であって歯間清掃具100の幅方向を示し、各図中のZ方向は、Y方向及びX方向に対して直交する方向であり、歯間清掃具100の上下方向を示している。
図1に示すように、歯間清掃具100は、例えば、清掃部10を保持する把持部20を備えている。把持部20は、歯間清掃具100の使用時に使用者に把持されるハンドルである。把持部20の形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、芯材11の軸方向に延在する棒状に形成されている。
本実施形態の場合、清掃部10も全体として芯材11の軸方向に延在する棒状に形成されており、清掃部10は把持部20の延長上に配置されている。
このため、本実施形態の場合、歯間清掃具100の全体が棒状に形成されており、把持部20の先端側に清掃部10が配置されている。
清掃部10の基端部17(図4参照)が把持部20に埋設されることで(図2(a)、図3(a)参照)、清掃部10は把持部20と一体化されている。
清掃部10は、歯間に挿入されて、歯間の汚れや食べかすを取り除く部位である。
本実施形態の場合、清掃部10の芯材11は、当該芯材11の軸方向に対して直交する断面(横断面)が円形状であり(図2(b)、図2(c)、図2(d)参照)、芯材11の軸方向が直線状に延在している。ただし、芯材11の形状は、この形状に特に限定されず、横断面が楕円状、十字状、長方形等の多角形状等でもよい。また、芯材11の軸方向は、曲線状に延在する部分を含んでいたり、折れ曲がり形状に延在していたりしてもよい。
図2(a)から図3(a)に示すように、芯材11の全周囲が発泡体12によって被覆されている。
図2(a)及び図3(a)に示すように、発泡体12は、複数の第1部分13と複数の第2部分14とを芯材11の軸方向に沿って交互に備えている。
本実施形態の場合、第2部分14は、芯材11の軸方向において等間隔に配置されている。ただし、芯材11の軸方向における第2部分14の間隔は、等間隔でなくてもよい。
なお、発泡体12において、最先端位置の第2部分14よりも先端側の部分のことを、先端部16と称する。
本実施形態の場合、芯材11の先端も発泡体12に覆われている(図2(a)、図3(a)参照)。
このため、清掃部10を歯間に挿入する際に、芯材11の先端が直に歯や歯茎に当たることが無く、歯間清掃具100の使い心地が良好となる。
上述のように、各第2部分14は、第1部分13よりも芯材11の径方向外方に突出している突出部15を含んでいる。
本実施形態の場合、突出部15の突出方向は、幅方向(X方向)となっている。各第2部分14は、例えば、幅方向(X方向)において互いに反対方向に突出している一対の突出部15を備えている。
例えば、図3(a)に示すように、各突出部15は、Z方向において発泡体12の両端間に亘って形成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、突出部15は、Z方向において発泡体12の一部分にのみ形成されていてもよい。
より詳細には、本実施形態の場合、例えば、突出部15の大きさは2種類であり、発泡体12は、突出部15として、突出長が相対的に大きい大突出部15aと、突出長が相対的に小さい小突出部15bと、を有する。
一例として、清掃部10の基端側に位置する複数(例えば5つ)の第2部分14は、一対の大突出部15aを有しており、清掃部10の先端側に位置する複数(例えば5つ)の第2部分14は、一対の小突出部15bを有している。
ただし、本発明は、この例に限らず、各突出部15の大きさは一定であってもよいし、突出部15の大きさ(例えば突出長)が3種類以上であってもよい。
また、X方向において、一方側(図2(a)における上側)に突出している突出部15と、他方側(図2(a)における下側)に突出している突出部15とが、芯材11の軸方向において互い違いに(千鳥状に)配置されていてもよい。
各図において、突出部15は突出方向における先端が丸みを帯びた形状となっている例を示しているが、突出部15の形状は、直方体形状などであってもよい。
また、本実施形態では、個々の突出部15の突出方向が一方向である例を示すが、本発明は、この例に限らず、個々の突出部15が第1部分13から複数の方向に突出していてもよく、また後述する他の実施形態のように個々の突出部15が芯材11の軸周りにおける全周囲に向けて第1部分13から突出していてもよい。
図2(a)に示すように、本実施形態の場合、発泡体12において突出部15を除く部分については、X方向における寸法が、清掃部10(において把持部20から突出している部分)の基端から先端に亘って一定の大きさとなっている。ただし、本発明は、この例に限らず、発泡体12において突出部15を除く部分のX方向における寸法は、清掃部10の先端側に向けて縮小していてもよい。
また、図3(a)に示すように、本実施形態の場合、Z方向における発泡体12の寸法は、清掃部10(において把持部20から突出している部分)の基端から先端に亘って一定の大きさとなっている。ただし、本発明は、この例に限らず、Z方向における発泡体12の寸法は、清掃部10の先端側に向けて縮小していてもよい。
また、本実施形態の場合、発泡体12において突出部15を除く部分については、X方向における寸法よりも、Z方向における寸法が大きい。ただし、本発明は、この例に限らず、発泡体12において突出部15を除く部分は、X方向における寸法とZ方向における寸法とが互いに等しくてもよい。
本実施形態の場合、芯材11の先端側における発泡体12の端面、すなわち図2(a)、図3(a)及び図4に示す先端部16の先端面16aにも、スキン層12aが形成されている。
このため、発泡体12の先端について、良好な耐久性を得ることができる。
本実施形態の場合、第1部分13の外周面の全周に亘ってスキン層12aが形成されているだけでなく、第2部分14の外周面の全周に亘ってスキン層12aが形成されている(図2(b)、図2(c)、図3(b)参照)。
このため、第2部分14の全体について、良好な耐久性を得ることができる。
ここで、第2部分14の外周面の全周に亘ってスキン層12aが形成されているとは、第2部分14の外周面の全周回に亘ってスキン層12aが形成されていることをいい、必ずしも、第2部分14の外周面の全域に隙間無くスキン層12aが形成されている構成には限定されない。
好ましくは、発泡体12が複数の第2部分14を有する場合において、少なくとも1つ以上の第2部分14については、その外周面の全域に亘ってスキン層12aが形成されており、より好ましくは、各第2部分14の外周面の全域に亘ってスキン層12aが形成されている。
より詳細には、本実施形態の場合、発泡体12において、把持部20から突出している部分の表面の全域に亘ってスキン層12aが形成されている(図2(b)、図2(c)、図2(d)及び図3(b)参照)。
すなわち、歯間清掃具100は、使用者に把持される把持部20を備え、把持部20によって清掃部10の基端部17(図4)が保持されており、発泡体12において把持部20から露出している表面の全域に亘ってスキン層12aが形成されている。
このため、発泡体12の全体について、良好な耐久性を得ることができる。
清掃部10は、Y方向における長さが3mm以上15mm以下であることが好ましい。後述する把持部20の長さ(L1)に対する清掃部10の長さ(L2)の割合(L2/L1)は、0.03以上0.3以下であることが好ましい。
芯材11の径、すなわちX方向又はZ方向における芯材11の寸法(芯材11の横断面が円形の場合、芯材11の直径)は、芯材11の強度及び清掃部10の歯間への挿入性の点から0.3mm以上1mm以下であることが好ましく、0.45mm以上0.8mm以下であることが特に好ましい。
Y方向における清掃部10の長さは、当該清掃部10を把持部20に固定するための基端部17を含めると、7mm以上50mm以下であることが好ましい。同方向における芯材11の長さも同様である。
芯材11の材料としては、発泡体を構成する樹脂材料よりも硬質の樹脂又は金属を使用することができる。金属としては、特に制限なく種々のものを使用できるが、折れ難さの観点からニッケルとチタンの合金で代表される形状記憶合金が好ましい。硬質の樹脂としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612等のナイロン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレングリコールテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン等を使用することができる。これらの中で強度の観点からナイロン610、ナイロン612、ポリブチレンテレフタレートが好ましい。尚、芯材11と発泡体12との接合性をより強固なものにするために、例えば、サンドブラスト処理や、やすりを用いて芯材11表面を粗面化処理したり、芯材11の表面をコロナ放電処理、フレーム処理したりしてもよい。同様の観点から、芯材11を構成する樹脂に、発泡体12を構成する樹脂を混合させてもよい。発泡体12を構成する樹脂を混合する際の、芯材11における当該樹脂の含有割合は2質量%以上30質量%以下の範囲が好ましい。
発泡体12の気泡タイプは、独立気泡タイプ及び連続気泡タイプのいずれでもよい。独立気泡タイプとは、各々の気泡が独立した気泡壁を有するタイプを意味し、連続気泡タイプとは、各々の気泡が連通しているタイプを意味する。
発泡体12を構成する樹脂としては、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、極性基を導入したポリエチレン等のオレフィン樹脂、アクリル酸エチル等のポリアクリル酸又はポリメタクリル酸系樹脂、ポリオレフィンエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ナイロンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリスチレン系エラストマー等のエラストマー等を使用することができ、引張り破断強度が高いとともに耐摩耗性と口腔内での使用の観点から、ポリウレタンエラストマー、ナイロンエラストマーを好ましく使用することができる。特に、芯材11の材料としてナイロン610、612を使用した場合には、芯材11と発泡体12との接着性の観点から、発泡体12を構成する樹脂として、ナイロンエラストマーを使用することが好ましい。また、発泡体12の気泡タイプが連続気泡タイプである場合には、連続気泡タイプ用の樹脂としては、引張り破断強度に優れるエラストマーが好ましく、引張り破断強度が5MPa以上のエラストマーが好ましく使用され、10MPa以上40MPa以下のエラストマーが強度と柔らかさを両立できる観点から特に好ましい。なお、引張り破断強度はJIS K-6251に基づき測定する。
清掃部10の柔らかさ及び弾力性と耐久性を両立する観点から、芯材11を被覆する発泡体12は、芯材11の材料よりも低い温度で溶融する樹脂で形成されている。従って、発泡体12に使用する樹脂が、ポリエチレンのような結晶性樹脂、又はEVAやナイロンエラストマーのような結晶部を有する樹脂である場合には、発泡体12の樹脂の融点又は結晶部の樹脂融点を、芯材11の材料の融点よりも低くする。また、発泡体12に使用する樹脂が、アクリル酸エチルやポリスチレン系エラストマーのような非晶性樹脂である場合には、発泡体12の樹脂の軟化温度を、芯材11の材料の融点よりも低くする。芯材11と発泡体12の接着性の観点から、芯材11の材料をナイロンとした場合には、発泡体12の樹脂はナイロンエラストマーが好ましく、芯材11の材料をポリエステルとした場合には発泡体12の樹脂はポリウレタンエラストマーが好ましい。また、芯材11は、曲げ弾性率が0.5GPa以上5GPa以下であるものが好ましい。ここで、曲げ弾性率はJIS K-7171に基づき測定する。
発泡体12を構成する樹脂は、柔らかくて弾力性がありながら、発泡体表面のべたつきを抑制し、金型内での成形時の離型性、歯間への挿入性、使用感を良好にする観点から、JIS-A硬度の測定値が40以上100以下であることが好ましく、JIS-A硬度の測定値が50以上80以下であることが特に好ましい。ここで、JIS-A硬度は、JIS K 6253に基づき測定する。
発泡体12は、柔らかで良好な感触を得る観点と、歯間挿入性と耐久性の観点から、気泡の平均セル面積が400μm以上70000μm以下であり、1900μm以上40000μm以下であることが好ましく、さらに5000μm以上30000μmm以下であることが好ましい。発泡体12は、未発泡部分が少ないことが好ましく、発泡体12の平均セル密度としては、1400個/cm以上140000個/cm以下の範囲が好ましく、さらに3000個/cm以上10000個/cm以下が好ましい。尚、平均セル面積、平均セル密度は、以下の方法により測定する。
<平均セル面積の測定法>
セル面積(気泡の面積)の測定は、走査型電子顕微鏡(リアルサーフェイス顕微鏡 商品名VE7800;(株)キーエンス製)を用いて測定する。清掃部10を切断し、走査型電子顕微鏡を用いて、清掃部10の切断面の拡大写真を撮影する。そして、この拡大写真から、10個の気泡(セル)を選択し、画像処理ソフト(商品名ウィンルーフ バージョン5.6.2 三谷商事製)を用いて、それぞれの気泡におけるセル面積(気泡面積)を測定する。それらの結果を平均して平均セル面積を算出する。
ここで、切断面におけるセルの形状は、円形に限らず、各種の形状となることが想定される。例えば、図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)に示すように、セル51の形状は、五角形状、矩形状、楕円形状、複数個連なった楕円形状などとなることが想定される。セルの面積は、セル51に内接する最大の仮想円52の面積とする。なお、図10(d)に示すように、セルが連続気泡の場合、最も大きい仮想円52(仮想円52aと仮想円52bとのうち仮想円52b)の面積がセルの面積であるものとする。
<平均セル密度の測定法>
平均セル面積の測定同様、走査型電子顕微鏡を用いて測定する。清掃部10の切断面10000μm当たりに、気泡が何個含まれているのかを10箇所、目視にて測定し、平均値を求める。この平均値を1cm当たりに換算した値を平均セル密度とする。
発泡体12のスキン層12aの平均厚みは、100μm以下であることが好ましい。ここで、スキン層12aとは、発泡体12の表面(表層)に存在し実質的に気泡を含まない部分を意味し、気泡があったとしても、そのセル面積が400μmよりも小さい気泡を含む領域のことを意味する。言い換えれば、表面から、セル面積が400μm以上の気泡が現れるまでの厚みを意味する。スキン層12aの平均厚みは、上記観点から、0μm以上100μm以下であることが好ましく、0μm以上70μm以下であることが更に好ましく、15μm以上70μm以下であることが特に好ましい。尚、スキン層12aの平均厚みは、以下の方法により測定する。
<スキン層の平均厚みの測定法>
スキン層12aの平均厚みも、上述した平均セル面積の測定同様、走査型電子顕微鏡を用いて測定する。清掃部10の切断面の拡大写真を撮影し、この拡大写真から、スキン層12aの厚みを10箇所測定し、測定値の平均をスキン層12aの平均厚みとする。
本発明において、発泡体12の突出部15の個数は、特に限定されないが、6個から50個であることが好ましい。
突出部15の突出長(本実施形態の場合、X方向における突出部15の寸法)は、清掃性と歯間挿入性を両立させる観点から、0.1mm以上2mm以下であることが好ましく、0.2mm以上2mm以下であることが更に好ましい。本実施形態の場合、大突出部15aの突出長は、0.3mm以上2mm以下であることが好ましく、小突出部15bの突出長は、0.2mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
突出部15の基端部のY方向における寸法は、清掃性、歯間挿入性及び耐久性を満足させる観点から、0.2mm以上1mm以下であることが好ましく、0.3mm以上0.7mm以下であることが更に好ましい。
突出部15の基端部のZ方向における寸法は、0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。
また、Y方向における突出部15どうしの間隙の長さは、0.3mm以上3mm以下であることが好ましい。
把持部20の材料としては、金属、樹脂等が挙げられ、軽量性などの観点から、樹脂が好ましい。樹脂としては、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、アクリロニトリルスチレン共重合体樹脂、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリエステルエラストマー、ナイロンエラストマー等が挙げられる。
次に、本実施形態に係る歯間清掃具の製造方法を説明する。
歯間清掃具100の清掃部10は、化学発泡法及び物理発泡法により製造することができる。化学発泡法としては、樹脂中に加熱分解とともにガスを発生させる化合物を用いて発泡体を得る方法を用いることができる。使用する化合物としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アゾ化合物等を用いることができる。これ以外の化学発泡法としては、樹脂中に水や酸と反応することによりガスを発生させる化合物を用いて発泡体を得る方法も用いることができる。使用する化合物としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、イソシアネート等を用いることができる。
物理発泡法としては、ペンタン、二酸化炭素や窒素の超臨界流体を発泡体の樹脂中に接触させて、含浸させた後に加熱ガス化又は減圧ガス化することにより発泡体を得る方法を用いることができる。化学発泡法及び物理発泡法の中でも、発泡体を構成する樹脂に超臨界流体を接触させる物理発泡法により得られる発泡成形体は、気泡の大きさやスキン層12aの厚み調整機能と製造性の観点、人体に対して安全である窒素や二酸化炭素を発泡剤として使用できる点で好ましい。超臨界流体を用いた物理発泡法には、バッチ法と連続法とがある。バッチ法とは、圧力容器内に清掃部10の母材(後述する切断母材33(図5))をセットした後、二酸化炭素や窒素を密閉状態の圧力容器に導入し、二酸化炭素や窒素を臨界点以上の超臨界流体とし、所定時間の間この超臨界流体を樹脂に接触させて含浸させた後、常圧まで減圧させて超臨界流体がガスになる際の体積膨張を利用して発泡成形体を得る方法である。連続法とは、射出成形機や押出機のシリンダー部において、溶融混錬されている樹脂中に二酸化炭素や窒素の超臨界流体を導入した後、金型内に射出成形又はダイを通して大気中に押出すことにより発泡成形体を得る方法である。
清掃部10は、以上に述べた何れの方法を用いても製造することができるが、以下に、臨界流体用原料として二酸化炭素を用いた物理発泡法であるバッチ法によって清掃部10を製造する方法を、図面を参照しながら説明する。
先ず、図5に示すように、芯材31と、芯材31の外周囲を被覆している樹脂材32と、を有する芯鞘構造(二重芯構造)の母材30を準備する。芯材31と樹脂材32とは互いに同軸に配置されていることが好ましい。母材30を所定長さに切断して得られる切断母材33が、清掃部10の材料となる。樹脂材32は、上述した発泡体12の材料となる樹脂である。樹脂材32を発泡させることにより発泡体12が形成される。芯材31は、母材30が所定長さに切断されることで芯材11となる。
また、図6から図9(a)を用いて、清掃部10の成形に用いられる金型40(図9(a))について説明する。
金型40は、例えば、互いに向かい合わせに配置される一対の金型、すなわち第1金型部41と第2金型部42とを備えて構成されている。
第1金型部41と第2金型部42とは互いに異なる形状であってもよいが、本実施形態の場合、第1金型部41と第2金型部42とは互いに同形状である。
以下、第1金型部41の構造を説明する。
図9(a)及び図8(a)に示すように、第1金型部41は、平板状に形成されている。第1金型部41の一方の面には、複数のキャビティ形成凹部43がアレイ状などの配置で形成されている。
なお、第1金型部41のキャビティ形成凹部43と第2金型部42のキャビティ形成凹部43とが互いに向かい合わせて配置されることで、清掃部10の成形時に切断母材33を収容するキャビティが形成される。
図6から図7(c)のいずれかに示すように、キャビティ形成凹部43は、清掃部10の基端部17を形成するための基端側配置部44と、第1部分13を形成するための第1空間部形成凹部45と、第2部分14を形成するための第2空間部形成凹部46と、先端部16を形成するための第3空間部形成凹部47と、を直線状の配置で備えている。複数の第1空間部形成凹部45と複数の第2空間部形成凹部46とは、交互に配置されている。第3空間部形成凹部47は、最先端位置(図6における上端位置)の第2空間部形成凹部46の先端側に配置されている。また、キャビティ形成凹部43は、第2空間部形成凹部46として、大突出部15aを有する第2部分14を形成するための第2空間部形成凹部(大)46aと、小突出部15bを有する第2部分14を形成するための第2空間部形成凹部(小)46bと、を備えている。
ここで、キャビティにおいて、第1空間部形成凹部45が向かい合わされて形成される部分は、切断母材33よりも太くなるように、第1空間部形成凹部45が形成されている。このため、キャビティにおける当該部分は、切断母材33の樹脂材32が発泡して拡大するための余裕空間を含んでいる。
第2空間部形成凹部46は第1空間部形成凹部45よりも幅方向に広く(図7(b)、図7(c))、キャビティにおいて第1空間部形成凹部45が向かい合わされて形成される部分は、切断母材33の樹脂材32が発泡して拡大するための余裕空間をより多く含んでいる。
また、キャビティにおいて第3空間部形成凹部47が向かい合わされて形成される部分も、切断母材33の樹脂材32が発泡して拡大するための余裕空間を含むように、第3空間部形成凹部47が形成されている。また、キャビティにおける当該部分は、樹脂材32が先端側(図6における上側)にも発泡して拡大するための余裕空間を含んでいる。
また、キャビティにおいて基端側配置部44が向かい合わされて形成される部分も、切断母材33の樹脂材32が発泡して拡大するための余裕空間を含むように、基端側配置部44が形成されている。キャビティにおける当該部分は、例えば、第1空間部形成凹部45が向かい合わされて形成される部分と比べて、より多くの余裕空間を含んでいる。
第1金型部41には、金型40の周囲からキャビティ形成凹部43に超臨界流体を導入するためのスリット48が形成されている。スリット48は、複数のキャビティ形成凹部43の基端側配置部44間に跨がって形成されており、且つ、第1金型部41の表裏を貫通している。
切断母材33を用いて清掃部10を作製するには、図8(b)に示すように、第1金型部41の各キャビティ形成凹部43に切断母材33を配置し、図9(a)に示すように、第1金型部41の各キャビティ形成凹部43と第2金型部42の各キャビティ形成凹部43とが対向するように第1金型部41と第2金型部42とを重ね合わせ、各金型40のキャビティに切断母材33が収容された状態とする。第1金型部41と第2金型部42とをボルト及びナット等の止着具(不図示)により相互に固定する。
なお、各キャビティは、スリット48を通して金型40の外部空間と連通した状態となっている。
そして、金型40を製造装置(不図示)の圧力チャンバー内にセットする。例えば、図9(b)に示すように、複数の金型40を上下に所定間隔で重ねて配置する
製造装置は、圧力チャンバーを減圧する機能と、圧力チャンバー内に超臨界流体用原料である二酸化炭素を供給する機能と、を備えている。
本実施形態に係る歯間清掃具の製造方法は、キャビティ内の切断母材33の樹脂材32に超臨界流体に接触させる工程と、その後に圧力チャンバーを減圧させる工程とを備えることが好ましい。
樹脂材32に超臨界流体に接触させる工程は、上記のように金型40がセットされた圧力チャンバーを、圧力チャンバーの周囲に設けられたヒーターによって加熱しながら、圧力チャンバーの内部に超臨界流体用原料(二酸化炭素又は超臨界二酸化炭素)を供給する工程を備える。
より詳細には、例えば、超臨界流体用原料を冷却器により冷却して液化させた後、加熱器により加熱しながら圧力チャンバーに供給する。
超臨界流体用原料として二酸化炭素を用いる場合の冷却器の冷却温度は、-10℃以上30℃以下であることが好ましく、-5℃以上5℃以下であることが更に好ましい。
超臨界流体用原料として二酸化炭素を用いる場合の加熱器の加熱温度としては、臨界温度Tc以上であることが好ましく、樹脂材32が結晶性の場合には、融点近傍がさらに好ましく(例えば融点±20℃、好ましくは±10℃)、非晶性の場合には、ガラス転移温度以上であることがさらに好ましい。
その後、超臨界流体用原料が供給された圧力チャンバーの内部を加熱しながら、超臨界流体用原料を圧力チャンバー内に供給し続けて、圧力チャンバー内の圧力を上げ、圧力チャンバーの内部を超臨界二酸化炭素の臨界温度Tc以上とし、さらに超臨界二酸化炭素の臨界圧力Pc以上とする。
圧力チャンバーの内部温度は、超臨界二酸化炭素の臨界温度Tc以上であって、さらに、樹脂材32の材料としてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ナイロンエラストマー等の結晶性樹脂を使用する場合には、その樹脂の融点近傍の温度が好ましく、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ポリメタクリル酸、ポリウレタンエラストマー等の非結晶性樹脂を使用する場合には、その樹脂のガラス転移温度以上の温度が好ましい。また、EVAのように結晶性樹脂の部分(ポリエチレンの部分)と非結晶性樹脂の部分(ポリ酢酸ビニルの部分)とを持つ共重合体を樹脂材32の材料として用いる場合には、非結晶性樹脂のガラス転移温度から結晶性樹脂の融点付近までの温度範囲が好ましい。このように圧力チャンバーの内部温度を設定することにより、未発泡の樹脂部分が発生し難く、成形された発泡体12を構成する樹脂に超臨界流体を接触させる物理発泡法は、成形された発泡体12が硬くなり難い。
圧力チャンバーの内部圧力としては、超臨界二酸化炭素の臨界圧力Pc以上であって、さらに、気泡サイズの適正化の観点から、12MPaよりも高圧が好ましく、19MPaよりも高圧がさらに好ましく、20MPa以上が特に好ましい。内部圧力の上限は、設備製造の容易さの観点から、50MPa以下であることが好ましい。
圧力チャンバー内の圧力が臨界圧力Pcを超えて十分に上昇したら、圧力チャンバーへの超臨界流体用原料の供給を停止し、圧力チャンバー内を一定の圧力と温度に保つことにより、樹脂材32を超臨界二酸化炭素に接触させて、超臨界流体を樹脂材32に拡散浸透(含浸)させる。
超臨界二酸化炭素を含浸させる時間としては、発泡に必要な量の超臨界二酸化炭素が樹脂材32に溶解する時間であれば良く、0.5時間(hr)以上3時間(hr)以下であることが好ましい。超臨界二酸化炭素は、気体のような高い拡散浸透性と低い粘度を有し、特に、液体に近い密度を持つ。このような性質によって、圧力チャンバー内においては、超臨界二酸化炭素が樹脂材32に拡散浸透し、樹脂材32の内部に均一に分散する。
超臨界二酸化炭素を十分に樹脂材32に接触させた後に、圧力チャンバー内を減圧させる工程を行う。
圧力チャンバー内を減圧させる工程は、第1減圧工程と、第1減圧工程よりも後で行われる第2減圧工程を有し、第2減圧工程での減圧スピードが、第1減圧工程での減圧スピードよりも遅いことが好ましい。
第1減圧工程の減圧スピードは、50MPa/分よりも速く1000MPa/分よりも遅いことが好ましく、100MPa/分以上800MPa/分以下であることがさらに好ましい。減圧スピードが50MPa/分よりも速ければ、成形される発泡体の気泡サイズが小さく、セル密度が大きくなるので好ましい。
第1減圧工程は、超臨界二酸化炭素の臨界点以上の圧力及び温度の領域にあることが好ましい。すなわち、第1減圧工程は、セル密度を大きくするという観点から、第1減圧工程終了時も、圧力チャンバー内の圧力が超臨界二酸化炭素の臨界圧力Pc以上であって、圧力チャンバー内の温度が超臨界二酸化炭素の臨界温度Tc以上であることが好ましい。
第1減圧工程終了時の圧力チャンバーの内部の圧力は、超臨界二酸化炭素の臨界圧力Pc以上であることが好ましく、さらに、成形される発泡体内部に大きな気泡のかたまりの発生を抑制し、セル密度を高くする観点から、19MPa以上11MPa以下であることが好ましく、18MPa以上12MPa以下であることがさらに好ましい。また、第1減圧工程では、減圧前後の圧力差が5MPa以上15MPa以下であることが好ましい。
第1減圧工程による圧力チャンバーの減圧後、第2減圧工程により圧力チャンバーの内部の圧力をさらに減圧する。第1減圧工程終了時から、減圧開始までの時間(中断時間)の長さは、0秒(sec)以上2秒(sec)以下であることが好ましい。中断時間を2秒以内とすることにより大きな気泡たまりがなくなるので好ましい。
第2減圧工程の減圧スピードは、0.1MPa/分よりも速く、10MPa/分よりも遅いことが好ましく、3MPa/分以上7MPa/分以下であることがさらに好ましい。減圧スピードが0.1MPa/分よりも速ければ、生産性が低下することがなく、10MPa/分よりも遅ければ、圧力チャンバーの内部表面にドライアイスが発生し難いので好ましい。
第2減圧工程は、超臨界二酸化炭素の臨界圧力Pcよりも低い圧力まで減圧することが好ましい。すなわち、気泡成長は臨界圧力よりも低い圧力において行われる。この時の減圧速度を遅くすることにより気泡サイズが小さくなりすぎることなく柔らかな成形発泡体を得る観点から、第2減圧工程終了時に、圧力チャンバー内の圧力が、臨界圧力Pcよりも低いことが好ましい。
第2減圧工程終了時の圧力チャンバーの内部の圧力は、超臨界二酸化炭素の臨界圧力Pc(7.13MPa)よりも低いことが好ましく、超臨界二酸化炭素では7MPa以下であることが好ましく、さらに、製造工程の簡素化の観点から、常圧であることが好ましい。圧力チャンバー内の圧力が3MPa以下であれば第2減圧工程の後に10MPa/分よりも速い速度で減圧を行っても良い。
第2減圧工程終了時の圧力チャンバーの内部の温度は、超臨界二酸化炭素の臨界温度Tc(32℃)以上であることが好ましく、さらに、気泡成長を促進するという観点から、超臨界二酸化炭素を樹脂材32に含浸させる温度よりも30℃以内の範囲で低いことが好ましい。
第2減圧工程による減圧後に、圧力チャンバー内の圧力を常圧とした後、圧力チャンバーから金型40を取り出し、更に金型40を第1金型部41と第2金型部42とに分離させて、金型40から清掃部10を取り出す。
更に、清掃部10の基端部17を把持部20に取り付ける。
こうして、歯間清掃具100を得ることができる。
このように、本実施形態に係る歯間清掃具の製造方法は、棒状の芯材11と、芯材11を被覆している発泡体12と、を有する清掃部10を備える歯間清掃具100を製造する方法であって、芯材11と、芯材11を被覆している樹脂材32(図5)と、を有する母材(切断母材33(図5))を準備する工程と、母材を金型40のキャビティに配置する工程と、金型40内の母材の樹脂材32に超臨界流体を接触させて樹脂材32を発泡させる工程と、を備えている。
キャビティは、母材よりも大径の第1空間部(例えば一対の第1空間部形成凹部45により形成される)と、第1空間部よりも芯材11の径方向外方に拡がっている第2空間部(例えば一対の第2空間部形成凹部46により形成される)と、を芯材11の軸方向に沿って交互に備え、金型40において第1空間部を囲む内周面は、芯材11の軸周りの全周において母材を囲む形状である。
スキン層12aは、樹脂材32が発泡して膨張して発泡体12となる際に、樹脂材32(発泡体12)の表面が金型40のキャビティの内周面と当接して冷却されることによって形成されると考えられる。このため、金型40において第1空間部を囲む内周面が、芯材11の軸周りの全周において母材(切断母材33)を囲む形状であることにより、第1空間部により画定される第1部分13の外周面の全周に亘ってスキン層12aが形成される。
より詳細には、本実施形態の場合、切断母材33のうち、発泡体12において把持部20から露出する部分の全体と対応する部位となる部分の全体が、金型40の内周面によって囲まれている。このため、発泡体12において把持部20から露出している表面の全域に亘ってスキン層12aが形成される。
また、樹脂材32が発泡及び膨張して発泡体12となる際に、樹脂材32は芯材11の軸周りの周囲全方向に均等に膨らもうとし、金型40の内面に達したところで膨らみが規制される。このため、芯材11は自ずと発泡体12の中心に配置され、芯材11の周囲にバランス良く発泡体12が形成される。よって、芯材11の軸心に対して直交する清掃部10の断面形状は、例えば、回転対称形となる(図2(b)、図2(c)、図2(d)参照)。
なお、第1金型部41及び第2金型部42には、基端側配置部44を横断してスリット48が形成されているため、例えば、図4に示すように、把持部20に取り付けられる前の清掃部10の基端部17は、棒状の基端本体部17aと、基端本体部17aから当該基端本体部17aの外周囲に円盤状に突出した基端突出部17bと、を備える形状となる。
このため、例えば、基端部17を把持部20の先端に形成された取付穴に圧入することによって清掃部10を把持部20に取り付ける場合において、清掃部10をより安定的に把持部20に取り付けることができ、把持部20からの清掃部10の脱落を好適に抑制できる。また、把持部20が一対の半割部分からなる分割構造となっていて、これら半割部分を相互に固定することによって基端部17を挟持し、把持部20に清掃部10を取り付ける場合にも、清掃部10をより安定的に把持部20に取り付けることができ、把持部20からの清掃部10の脱落を好適に抑制できる。
〔第2実施形態〕
次に、図11(a)、図11(b)及び図11(c)を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る歯間清掃具100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る歯間清掃具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る歯間清掃具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、図11(b)に示すように、大突出部15aを有する第2部分14について、X方向における両端面にはスキン層12aが非形成となっており、当該両端面においてコア層12bが露出している。なお、本実施形態でも、大突出部15aを有する第2部分14のX方向における両端面(大突出部15aの突出方向における端面)以外については、発泡体12において把持部20から露出している表面の全域に亘ってスキン層12aが形成されている。したがって、大突出部15aについても、Y方向における両面、並びに、Z方向における両面にはスキン層12aが形成されている。
本実施形態に係る歯間清掃具100の清掃部10を作製するためには、第1実施形態で説明した金型40とは異なる構造の金型を用いる。すなわち、切断母材33において、大突出部15aを有する第2部分14となる部分については、X方向における両側が開放した形状の金型を用いる。
〔第3実施形態〕
次に、図12(a)、図12(b)及び図12(c)を用いて第3実施形態を説明する。
本実施形態に係る歯間清掃具100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る歯間清掃具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る歯間清掃具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、突出部15が芯材11の軸周りにおける全周囲に向けて第1部分13から突出している。より詳細には、突出部15が円盤状に形成されている。
また、芯材11の軸周りにおける突出部15の外周面151には、スキン層12aが非形成となっており、当該外周面151においてコア層12bが露出している。なお、本実施形態でも、突出部15の外周面151以外については、発泡体12において把持部20から露出している表面の全域に亘ってスキン層12aが形成されている。したがって、突出部15についても、Y方向における両面にはスキン層12aが形成されている。
本実施形態に係る歯間清掃具100の清掃部10を作製するためには、第1実施形態で説明した金型40とは異なる構造の金型を用いる。すなわち、切断母材33において、第2部分14となる部分については、芯材11の軸周りにおける全周囲が開放した形状の金型を用いる。
〔第4実施形態〕
次に、図13を用いて第4実施形態を説明する。
本実施形態に係る歯間清掃具(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第3実施形態に係る歯間清掃具100と相違しており、その他の点では、上記の第3実施形態に係る歯間清掃具100と同様に構成されている。
図13に示すように、本実施形態の場合、突出部15の大きさ(芯材11の軸方向に対して直交する外径)が、清掃部10の先端側の突出部15ほど小さくなっている。本実施形態の場合、各突出部15の外周面151においては、第3実施形態と同様にスキン層12aが非形成となっている。
<変形例1>
次に、図14を用いて、上記の各実施形態の変形例1を説明する。
図14に示すように、芯材31は、樹脂材32の被覆前に予め軸周りにひねる(撚りをかける)ことによって、芯材31の外周面に螺旋状の凹部が形成されていてもよい。このようにすることによって、芯材31と樹脂材32との接触面積を十分に確保することができるため、芯材31と樹脂材32との密着性(接合性)を良好にすることができる。また、清掃部10の作製後においても、芯材11と発泡体12との接触面積を十分に確保できるため、歯間清掃具100の芯材11と発泡体12との密着性(接合性)を良好にすることができる。
<変形例2>
次に、図15(a)、図15(b)、図15(c)及び図15(d)を用いて、上記の各実施形態の変形例2を説明する。これらの図は、芯材11の軸方向に対して直交する清掃部10の断面図(横断面図)である。本変形例のように、芯材11の横断面形状は、円形以外の異形形状であってもよい。このようにすることによって、芯材11と発泡体12接触面積を十分に確保することができるため、芯材11と発泡体12との密着性(接合性)を良好にすることができる。
図15(a)に示す例の場合、芯材11の横断面形状は、正方形状である。
図15(b)に示す例の場合、芯材11の横断面形状は、長方形状である。
図15(c)に示す例の場合、芯材11の横断面形状は、五角形状である。
図15(d)に示す例の場合、芯材11の横断面形状は、星形である。
<変形例3>
次に、図16を用いて、上記の各実施形態の変形例3を説明する。図16は、芯材11の軸方向に対して直交する清掃部10の断面図(横断面図)である。本変形例のように、清掃部10における芯材11の本数は、複数本であってもよい。すなわち、発泡体12には、互いに並列に延在する複数本の芯材11が埋設されていてもよい。このようにすることによって、芯材11と発泡体12接触面積を十分に確保することができるため、芯材11と発泡体12との密着性(接合性)を良好にすることができる。
なお、図16には、発泡体12内の芯材11の本数が3本の例を示しているが、芯材11の本数は、2本であってもよいし、4本以上であってもよい。
また、発泡体12内の芯材11どうしは、互いに接触していても良いし、図16に示すように互いに離間していてもよい。
更に、発泡体12内の複数の芯材11どうしが互いに撚り合わされていてもよい。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記の各実施形態では、歯間清掃具100が把持部20を備える例を説明したが、歯間清掃具100は、把持部20を備えていなくてもよい(清掃部10のみ(図4参照)により構成されていてもよい)。
また、清掃部10は、把持部20に対して脱着可能に設けられていてもよく、この場合、清掃部10が汚れた場合などには清掃部10を交換することができる。
10 清掃部
11 芯材
12 発泡体
12a スキン層
12b コア層
13 第1部分
14 第2部分
15 突出部
15a 大突出部
15b 小突出部
151 外周面
16 先端部
16a 先端面
17 基端部
17a 基端本体部
17b 基端突出部
20 把持部
30 母材
31 芯材
32 樹脂材
33 切断母材
40 金型
41 第1金型部
42 第2金型部
43 キャビティ形成凹部
44 基端側配置部
45 第1空間部形成凹部
46 第2空間部形成凹部
46a 第2空間部形成凹部(大)
46b 第2空間部形成凹部(小)
47 第3空間部形成凹部
48 スリット
51 セル
52、52a、52b 仮想円
100 歯間清掃具

Claims (10)

  1. 棒状の芯材と、前記芯材を被覆している発泡体と、を有する清掃部を備え、
    前記発泡体は、第1部分と、前記第1部分よりも前記芯材の径方向外方に突出している突出部を含む第2部分と、を前記芯材の軸方向に沿って交互に備え、
    前記第1部分の外周面の全周に亘ってスキン層が形成されており、
    前記芯材の軸方向と前記突出部の突出方向との双方に直交する方向である第1方向における前記第1部分の寸法と前記第2部分の寸法とが互いに等しく、
    前記軸方向に対して直交する断面において、前記第1部分は、前記第1方向における両側に向けて円弧状に凸の形状であり、
    前記突出方向に対して直交する断面において、前記突出部は、前記第1方向における両側に向けて円弧状に凸の形状である歯間清掃具。
  2. 前記第1方向に対して直交する断面において、前記突出部の突出方向における先端部は、当該突出方向に向けて円弧状に凸の形状である請求項1に記載の歯間清掃具。
  3. 前記芯材の外周面に螺線状の凹部が形成されている請求項1又は2に記載の歯間清掃具。
  4. 複数本の前記芯材を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の歯間清掃具。
  5. 前記発泡体は、前記芯材の径方向外方における一方側に突出している前記突出部と、前記芯材の径方向外方における他方側に突出している前記突出部と、を前記芯材の軸方向に沿って交互に備えている請求項1から4のいずれか一項に記載の歯間清掃具。
  6. 前記芯材の先端が前記発泡体に覆われている請求項1から5のいずれか一項に記載の歯間清掃具。
  7. 前記芯材の前記先端側における前記発泡体の端面にも前記スキン層が形成されている請求項に記載の歯間清掃具。
  8. 前記第2部分の外周面の全周に亘って前記スキン層が形成されている請求項1からのいずれか一項に記載の歯間清掃具。
  9. 使用者に把持される把持部を備え、
    前記把持部によって前記清掃部の基端部が保持されており、
    前記発泡体において前記把持部から露出している表面の全域に亘って前記スキン層が形成されている請求項1からのいずれか一項に記載の歯間清掃具。
  10. 棒状の芯材と、前記芯材を被覆している発泡体と、を有する清掃部を備える歯間清掃具を製造する方法であって、
    前記芯材と、前記芯材を被覆している樹脂材と、を有する母材を準備する工程と、
    前記母材を金型のキャビティに配置する工程と、
    前記金型内の前記母材の前記樹脂材に超臨界流体を接触させて、前記樹脂材を発泡させて発泡体を形成する工程と、
    を備え、
    前記キャビティは、前記母材よりも大径の第1空間部と、前記第1空間部よりも前記芯材の径方向外方に拡がっている第2空間部と、を前記芯材の軸方向に沿って交互に備え、
    前記金型において前記第1空間部を囲む内周面は、前記芯材の軸周りの全周において前記母材を囲む形状であり、
    前記発泡体は、第1部分と、前記第1部分よりも前記芯材の径方向外方に突出している突出部を含む第2部分と、を前記芯材の軸方向に沿って交互に備え、
    前記第1部分の外周面の全周に亘ってスキン層が形成されており、
    前記芯材の軸方向と前記突出部の突出方向との双方に直交する方向である第1方向における前記第1部分の寸法と前記第2部分の寸法とが互いに等しく、
    前記軸方向に対して直交する断面において、前記第1部分は、前記第1方向における両側に向けて円弧状に凸の形状であり、
    前記突出方向に対して直交する断面において、前記突出部は、前記第1方向における両側に向けて円弧状に凸の形状である歯間清掃具の製造方法。
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