JP7182089B2 - 電源制御装置 - Google Patents

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本発明は、2系統の電源ラインを有する電源制御装置、に関する。
従来から、負荷に対して2系統の電源ラインを用意して、2系統の電源ラインの一方がデッドショートや断線などにより使用できなくなっても他方の電源ラインにより負荷に対する電源供給を継続できる電源装置が提案されている(特許文献1)。
特開2000-16201号公報
一般的に、デッドショートの検知は電源ラインに流れる電流に基づいて行っている。しかしながら、デッドショートが発生した場合、全ての系統の電源ラインに過電流が流れるため、デッドショートが発生している系統の電源ラインを特定できない、という問題があった。
このため、2系統の電源ラインをオフする2つのスイッチを交互にオフして、過電流が流れない方のスイッチを遮断することが考えられるが、スイッチを交互にオフしている間は負荷が使用できない、という課題が発生する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、迅速にデッドショートが発生した系統の電源ラインを遮断することができる電源制御装置、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電源制御装置は、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
互いの間に負荷が接続され、前記負荷に対する2系統の電源ラインをそれぞれオンオフする第1スイッチ及び第2スイッチと、
前記第1スイッチの両端の何れか一方の電圧に基づいてデッドショートを検知して前記第1スイッチをオフする第1デッドショート検知回路と、
前記第2スイッチの両端の何れか一方の電圧に基づいてデッドショートを検知して前記第2スイッチをオフする第2デッドショート検知回路と、を備え、
前記第1デッドショート検知回路及び前記第2デッドショート検知回路は各々、
前記電圧の変動率を変化させる、時定数が互いに異なる2つのフィルタ回路と、前記2つのフィルタ回路の出力を比較する比較回路と、を有している、
電源制御装置であること。
[2]
上記[1]に記載の電源制御装置において、
前記第1デッドショート検知回路及び前記第2デッドショート検知回路は、前記負荷から離れた側の電圧に基づいてデッドショートを検知する、
電源制御装置であること。
[3]
上記[1]又は[2]に記載の電源制御装置において、
電源ラインをループ状にすることにより、前記2系統の電源ラインを設けた、
電源制御装置であること。
[4]
上記[1]~[3]何れか1に記載の電源制御装置において、
電源を2つ設けることにより、前記2系統の電源ラインを設けた、
電源制御装置であること。
上記[1]の構成の電源制御装置によれば、2つのデッドショート検知回路のうちデッドショートが発生した箇所に近い方が早く、比較回路が反転してスイッチを遮断することができる。このため、迅速にデッドショートが発生した系統の電源ラインを遮断することができる。
上記[2]の構成の電源制御装置によれば、容易に遮断を維持することができる。
上記[3]及び[4]の構成の電源制御装置によれば、容易に2系統の電源ラインを設けることができる。
本発明によれば、迅速にデッドショートが発生した電源ラインを遮断することができる電源制御装置を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電源制御装置を組み込んだ電源装置を示す回路図である。 図2は、図1に示す第1、第2デッドショート検知回路の詳細を示す回路図である。 図3(A)は、デッドショートが発生したときの図2に示す比較回路の+入力電圧、-入力電圧のタイムチャートであり、図3(B)は、電源のリセットや電源欠陥が発生したときの図2に示す比較回路の+入力電圧、-入力電圧のタイムチャートである。 図4は、図1に示す電源制御装置の実装例を示す図である。 図5は、図1に示す第1、第2デッドショート検知回路の検知原理を説明するための説明図である。 図6(A)は、Pbバッテリと負荷との電源ラインでデッドショートが発生したときの第2デッドショート検知回路の比較回路の+入力電圧、-入力電圧のタイムチャートであり、図6(B)は、Pbバッテリと負荷との電源ラインでデッドショートが発生したときの第1デッドショート検知回路の比較回路の+入力電圧、-入力電圧のタイムチャートである。 図7は、デッドショートが発生したときの電流I、電圧V1、V2のタイムチャートである。 図8は、第2実施形態に係る電源制御装置を組み込んだ電源装置を示す回路図である。 図9は、第3実施形態に係る電源制御装置を組み込んだ電源装置を示す回路図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態における電源制御装置14について、図1を参照して説明する。本実施形態の電源制御装置14は、自動車等に搭載された負荷13に供給される電源を制御する装置である。図1に示すように、電源装置1は、車両に搭載された電源としての2つのLi(リチウム)バッテリ11、Pb(鉛)バッテリ12と、Liバッテリ11、Pbバッテリ12の2系統の電源ラインから電源供給を受ける負荷13と、2系統の電源ラインから負荷13への電源供給を制御する電源制御装置14と、を備えている。
Liバッテリ11、Pbバッテリ12は並列に接続されて、負荷13に電源を供給している。これにより、負荷13はLiバッテリ11、Pbバッテリ12の双方から独立して電源供給を受けることができる。即ち、Liバッテリ11及びPbバッテリ12のうち一方から電源ラインが遮断されたとしても他方からの電源が維持される。
電源制御装置14は、第1、第2スイッチSW1、SW2と、第1、第2ドライバD1、D2と、第1、第2デッドショート検知回路141、142と、制御部143と、を備えている。
上記負荷13は、一端が第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の間に接続され、他端がグランドに接続されている。第1スイッチSW1は、2系統の電源ラインの一方であるLiバッテリ11から負荷13への電源ラインをオンオフするスイッチである。第1スイッチSW1は、Liバッテリ11に接続されたDCDCコンバータ15と負荷13の一端との間に接続され、オフするとLiバッテリ11から負荷13への電源が遮断される。第1スイッチSW1は、Pbバッテリ12に対して並列に接続され、第1スイッチSW1をオフしてもPbバッテリ12から負荷13への電源供給は維持される。
第2スイッチSW2は、Pbバッテリ12から負荷13への電源供給をオンオフするスイッチである。第2スイッチSW2は、Pbバッテリ12と負荷13の一端との間に接続され、オフするとPbバッテリ12から負荷13への電源が遮断される。第2スイッチSW2は、Liバッテリ11に対して並列に接続され、第2スイッチSW2をオフしてもLiバッテリ11から負荷13への電源供給は維持される。
第1、第2スイッチSW1、SW2は、本実施形態では同様の構成をしている。第1、第2スイッチSW1、SW2は各々、ソースがバックツーバック接続され、寄生ダイオードの向きが逆向きに接続された2つのFETQから構成されている。この2つのFETQのソースは、第1ドライバD1又は第2ドライバD2に接続されている。また、2つのFETQの一方のドレインがLiバッテリ11又はPbバッテリ12に接続され、他方のドレインが負荷13の一端に接続されている。また、2つのFETQのゲートは、共通接続され、第1ドライバD1又は第2ドライバD2に接続されている。
第1、第2ドライバD1、D2は各々、後述する第1、第2デッドショート検知回路141、142や制御部143からの制御により、2つのFETQのゲート-ソース間に電圧を印加する。ゲート及びソースが各々共通接続された2つのFETQは、第1ドライバD1、D2の制御により同時にオンオフする。
第1デッドショート検知回路141は、第1スイッチSW1の両端のうち負荷13から離れた側の電圧V1に基づいて、電源ラインのデッドショートを検知する回路である。第2デッドショート検知回路142は、第2スイッチSW2の両端のうち負荷13から離れた側の電圧V2に基づいて、電源ラインのデッドショートを検知する回路である。
次に、第1、第2デッドショート検知回路141、142の詳細な構成について図2を参照して説明する。第1、第2デッドショート検知回路141、142は、本実施形態では同様の構成をしている。第1、第2デッドショート検知回路141、142は各々、2つのCR回路(フィルタ回路)14A、14Bと、2つのCR回路14A、14Bの出力を比較する比較回路14Cと、を有している。
2つのCR回路14A、14Bは、互いに異なる時定数を有していて、電圧V1、V2の変動率を各々異なる時定数で変化させる。CR回路14Aは、抵抗R11、R21及びコンデンサC1から構成されている。抵抗R11、R21は、互いに直列接続され、抵抗R21にコンデンサC1が並列接続されている。このCR回路14Aの出力が、比較回路14Cの+入力に接続される。
CR回路14Bは、抵抗R12、R22及びコンデンサC2から構成されている。抵抗R12、R22は、互いに直列接続され、抵抗R22にコンデンサC2が並列接続されている。このCR回路14Bの出力が、比較回路14Cの-入力に接続される。また、抵抗R11及びR12の一端は共通接続され、第1デッドショート検知回路141の場合は電圧V1が印加され、第2デッドショート検知回路142の場合は電圧V2が印加される。
なお、本実施形態では、電圧V1又はV2が一定のとき、比較回路14Cの-入力に供給される電圧が+入力に供給される電圧より高くなるようにCR回路14A、14Bの抵抗値や容量が設定されている。また、比較回路14Cの-入力に接続されるCR回路14Bの方が、+入力に接続されるCR回路14Aよりも時定数が小さくなるように設定されている。
図1に示すように、比較回路14Cは、出力が第1、第2ドライバD1、D2に接続される。本実施形態では、第1、第2ドライバD1、D2は、比較回路14Cの-入力電圧が+入力電圧よりも大きいときに第1、第2スイッチSW1、SW2をオンする。また、第1、第2ドライバD1、D2は、-入力電圧が+入力電圧よりも低くなり、比較回路14Cの出力が反転すると第1、第2スイッチSW1、SW2をオフする。
次に、上述した構成の第1、第2デッドショート検知回路141、142の検知原理について図3を参照して説明する。なお、図3において、点線が比較回路14Cの-入力電圧を示し、実線が比較回路14Cの+入力電圧を示す。
第1、第2デッドショート検知回路141、142は、電圧V1又はV2の電圧変動(電圧低下)が予め規定した電圧変動範囲内のときにデッドショートを検知する回路である。本実施形態では、デッドショート発生時に生じる電圧V1又はV2の5V/5μs程度の電圧変動を予め規定した電圧変動範囲としている。
電圧V1又はV2が一定の正常時は、比較回路14Cの-入力電圧の方が+入力電圧よりも高くなる。このときの比較回路14Cの出力により第1、第2ドライバD1、D2は第1、第2スイッチSW1、SW2をオンする。
一方、デッドショートが発生すると、電圧V1又はV2は、5V/5μs程度で0まで変化する。このとき、時定数が小さいCR回路14Bが接続される-入力電圧の方が、時定数が大きいCR回路14Aが接続される+入力電圧に比べて電圧低下が早くなる。このために、図3(A)に示すように、電圧V1又はV2が0になるまでの間に、-入力電圧の方が+入力電圧よりも低くなり、比較回路14Cの出力が反転して、第1、第2スイッチSW1、SW2をオフすることができる。
一方、リセットや電源欠陥などにより電圧V1又はV2が5V/5μsよりも緩やかに変動した場合、図3(B)に示すように、電圧V1又はV2が0になるまでの間に、-入力電圧が+入力電圧よりも低くなることはない。このため、比較回路14Cの出力は反転せずにデッドショート以外の電圧変化で第1、第2スイッチSW1、SW2がオフすることはない。
上述した予め規定した電圧変動範囲は、各CR回路14A、14Bの時定数により調整することができる。
制御部143は、マイクロコンピュータから構成され、外部機器との通信などにより第1、第2スイッチSW1、SW2のオンオフを制御する。
次に、上述した電源制御装置14の実装例について図4を参照して説明する。同図に示すように、電源制御装置14は、1つの基板144に、バスバB1~B3と、上述した第1、第2スイッチSW1、SW2と、上述した第1、第2ドライバD1、D2、第1、第2デッドショート検知回路141、142、制御部143と、が搭載されている。
バスバB1は、第1、第2スイッチSW1、SW2の双方と、負荷13とを接続するためのバスバである。バスバB1には、図示しない電線を介して負荷13が接続される。バスバB2は、第1スイッチSW1と、Liバッテリ11とを接続するためのバスバである。バスバB2には、図示しない電線を介してLiバッテリ11が接続される。バスバB3は、第2スイッチSW2と、Pbバッテリ12とを接続するためのバスバである。バスバB3には、図示しない電線を介してPbバッテリ12が接続される。
第1スイッチSW1は、基板144上のバスバB1とバスバB2との間に配置される。第2スイッチSW2は、バスバB1とバスバB3との間に配置される。そして、上記バスバB2、B3の第1、第2スイッチSW1、SW2から離れた側に上述した第1、第2ドライバD1、D2、第1、第2デッドショート検知回路141、142、制御部143が搭載される制御エリアA1が設けられている。
上述した第1デッドショート検知回路141は、バスバB2に接続され、このバスバB1の電圧V1に基づいてデッドショートを検知する。また、第2デッドショート検知回路142は、バスバB3に接続され、このバスバB3の電圧V2に基づいてデッドショートを検知する。
上述した第1デッドショート検知回路141は、Liバッテリ11と負荷13との電源ラインのデッドショートを検知して第1スイッチSW1をオフし、Pbバッテリ12と負荷13との電源ラインにデッドショートが発生しても第1スイッチSW1をオフすることはない。同様に、第2デッドショート検知回路142は、Pbバッテリ12と負荷13との電源ラインのデッドショートを検知して第2スイッチSW2をオフし、Liバッテリ11と負荷13との電源ラインのデッドショートが発生しても検知しない第2スイッチSW2をオフすることはない。
この理由について図5及び図6を参照して以下説明する。今、図5に示すように、Pbバッテリ12と負荷13との間の電源ラインであるバスバB2とPbバッテリ12とを接続する電線にデッドショートが発生した場合について説明する。電線にはインダクタンス成分があり、図5に示すように、電線にデッドショートが発生すると、第2デッドショート検知回路142の電圧V2の検知地点P2においてショート電流Iの下流側のインダクタンスが、上流側のインダクタンスに比べて小さくなる。このため、検知地点P2の電圧V2が急峻に低下する。なお、電源ラインに流れる電流Iはインダクタンスにより立ち上がりが遅れる。
第1デッドショート検知回路141の電圧V1の検知地点P1においても、ショート電流Iの下流側のインダクタンスが上流側のインダクタンスに比べて小さくなる。しかしながら、検知地点P1は、検知地点P2に比べてショート発生箇所から遠いため、下流側のインダクタンスが検知地点P1に比べると大きい。このため、検知地点P1の電圧V1も低下するが、電圧V2の低下に比べて緩やかになる。
このため、図6に示すように、デッドショート発生箇所に近い第2デッドショート検知回路142の比較回路14Cの出力がデッドショート発生箇所から遠い第1デッドショート検知回路141の比較回路14Cの出力よりも早く反転する。これにより、第2スイッチSW2がオフして、デッドショートが発生した電源ラインのみを遮断することができる。第2スイッチSW2がオフされるとデッドショートを遮断できるため、デッドショートから離れた側の電圧V1は上昇し、図6(B)に示すように、第1デッドショート検知回路141の比較回路14Cの出力が反転することはない。
上述した実施形態によれば、2つの第1、第2デッドショート検知回路141、142のうちデッドショートが発生した箇所に近い方が早く、比較回路14Cが反転してスイッチSW1又はSW2を遮断することができる。このため、コンピュータなどの処理が必要なく、迅速にデッドショートが発生した電源ラインを遮断することができる。
上述した電源制御装置14の効果について図7を参照して以下説明する。図7は、図5と同様の電源ラインを10mΩで地絡させてデッドショートを発生させた際の電流I、電圧V1、V2を測定した結果を示すタイムチャートである。同図に示すように、デッドショート(地絡)発生から第1、第2スイッチSW1、SW2の遮断までの遮断遅延時間T1を約50μsにすることができる。
これにより、デッドショート発生時の電流Iを160A以下に抑えることができる。10mΩで地絡させた場合、Pbバッテリ12の電圧を12Vとすると、飽和電流は12V/10mΩ=1200Aとなる。上述した160Aは、この飽和電流1200Aよりも遙かに低い電流であるため、機器へのダメージを低減することができる。
また、スイッチSWをオフにすると電線のインダクタに蓄えられていたエネルギーがスイッチSWに逆起電力としてかかってくるため、電圧V1は、定常電圧より一瞬高くなった後、定常電圧に戻る。このスイッチSWのオフから定常電圧に戻るまでのアバランシェ時間T2も6μsと非常に短くすることができる。
また、上述した実施形態によれば、第1、第2デッドショート検知回路141、142は、第1、第2スイッチSW1、SW2の負荷13から離れた側の電圧V1、V2に基づいてデッドショートを検知している。第1、第2デッドショート検知回路141、142は、第1、第2スイッチSW1、SW2の負荷13側の電圧V3、V4(図1)に基づいても同様にデッドショートを検知することができる。
しかしながら、電圧V3、V4は、第1、第2スイッチSW1、SW2をオフすると定常電圧に戻ってしまう。このため、デッドショートを検知した第1、第2デッドショート検知回路141、142の比較回路14Cの出力が反転して、第1、第2スイッチSW1、SW2がオンされてしまう。このため、制御部143によりデッドショート検知後、第1、第2スイッチSW1、SW2のオフを維持する制御を行う必要がある。
これに対して、電圧V1、V2は、第1、第2スイッチSW1、SW2をオフしてもデッドショートが発生している限り、低下した値を維持するため、比較回路14Cの出力が反転することない。このため、制御部143により第1、第2スイッチSW1、SW2を制御しなくとも、容易に第1、第2スイッチSW1、SW2による遮断を維持することができる。
また、上述した実施形態によれば、バッテリ11、12を2つ設けることにより、2系統の電源ラインを設けているので、容易に2系統の電源ラインを設けることができる。
なお、上述した実施形態によれば、フィルタ回路としてCR回路14A、14Bを用いていたが、これに限ったものではない。フィルタ回路としては、電圧V1、V2の変動率を変化できるものであればよく、CL回路などであってもよい。
また、上述した実施形態によれば、第1、第2デッドショート検知回路141、142は、第1、第2スイッチSW1、SW2の負荷13から離れた側の電圧V1、V2に基づいてデッドショートを検知していたが、これに限ったものではない。上述した第1、第2デッドショート検知回路141、142は、第1、第2スイッチSW1、SW2の負荷13側の電圧V3、V4に基づいてデッドショートを検知するようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図8は第2実施形態における電源制御装置を組み込んだ電源装置を示す回路図である。図8において、上述した第1実施形態で説明した図1の電源制御装置と同等の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、2つのバッテリ11、12からそれぞれ独立して負荷13に電源を供給することにより、2系統の電源ラインを設けていたが、これに限ったものではない。図8に示すように、ループ状の電源ラインの1か所にバッテリ16、オルタネータALTなどの電源に接続するようにして、2系統の電源ラインを設けるようにしてもよい。
第2実施形態においては、ループ状の電源ラインに第1、第2スイッチSW1、SW2を直列に接続し、第1、第2スイッチSW1、SW2の間に負荷13を接続する。これにより、負荷13には第1スイッチSW1を通る電源ラインL1と、第2スイッチSW2を通る電源ラインL2と、の2つが設けられる。また、第2実施形態においては、電源ラインL1、L2のバッテリ16、オルタネータALT側に過電流が流れると溶断する各々ヒューズF1、F2が設けられている。
これにより、例えば、電源ラインL1がデッドショートすると、第1実施形態と同様に、電源ラインL1上の第1スイッチSW1がオフされる。また、第1スイッチSW1オフ後もヒューズF1に過電流が流れ続けるため、ヒューズF1が溶断される。これにより、デッドショートが生じた電源ラインL1を切り離し、電源ラインL2を通じて負荷13への電源を維持することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図9は第3実施形態における電源制御装置を組み込んだ電源装置示す回路図である。図9において、上述した第1実施形態で説明した図1の電源制御装置と同等の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、ループ状の電源ラインの1か所にバッテリ16やオルタネータALTなどの電源を接続していたが、これに限ったものではない。図9に示すように、ループ状の電源ラインの複数個所に複数の電源17、18を接続するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、1つのループに1つの電源制御装置14を設けていたが、これに限ったものではない。図9に示すように、1つのループに複数の電源制御装置14D~14Gを設けるようにしてもよい。第3実施形態では、1つのループに4つの電源制御装置14D~14Gが設けられている。各電源制御装置14D~14Gの構成は第1実施形態で既に説明した電源制御装置14と同等であるため詳細な説明を省略する。
第3実施形態によれば、例えば、電源制御装置14D、14E間の電源ラインにデッドショートが発生した場合、第1実施形態と同様に、デッドショートの発生箇所に近い電源制御装置14Dの第2スイッチSW2、電源制御装置14Eの第1スイッチSW1がオフされる。これにより、第2実施形態のようにヒューズを設けなくてもデッドショートが発生した電源ラインを負荷13から切り離すことができ、ループに接続された全ての負荷13への電源供給を維持することができる。
ここで、上述した本発明に係る電源制御装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
互いの間に負荷(13)が接続され、前記負荷(13)に対する2系統の電源ラインをそれぞれオンオフする第1スイッチ(SW1)及び第2スイッチ(SW2)と、
前記第1スイッチ(SW1)の両端の何れか一方の電圧(V1)に基づいてデッドショートを検知して前記第1スイッチ(SW1)をオフする第1デッドショート検知回路(141)と、
前記第2スイッチ(SW2)の両端の何れか一方の電圧(V2)に基づいてデッドショートを検知して前記第2スイッチ(SW2)をオフする第2デッドショート検知回路(142)と、を備え、
前記第1デッドショート検知回路(141)及び前記第2デッドショート検知回路(142)は各々、
前記電圧(V1、V2)の変動率を変化させる、時定数が互いに異なる2つのフィルタ回路(14A、14B)と、前記2つのフィルタ回路(14A、14B)の出力を比較する比較回路(14C)と、を有している、
電源制御装置(14)。
[2]
上記[1]に記載の電源制御装置(14)において、
前記第1デッドショート検知回路(141)及び前記第2デッドショート検知回路(142)は、前記負荷(13)から離れた側の電圧(V1、V2)に基づいてデッドショートを検知する、
電源制御装置(14)。
[3]
上記[1]又は[2]に記載の電源制御装置(14)において、
電源ラインをループ状にすることにより、前記2系統の電源ラインを設けた、
電源制御装置(14)。
[4]
上記[1]~[3]何れか1に記載の電源制御装置(14)において、
電源を2つ設けることにより、前記2系統の電源ラインを設けた、
電源制御装置(14)。
13 負荷
14 電源制御装置
141 第1デッドショート検知回路
142 第2デッドショート検知回路
14A、14B CR回路(フィルタ回路)
14C 比較回路
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
V1 電圧(第1スイッチの両端の何れか一方の電圧)
V2 電圧(第2スイッチの両端の何れか一方の電圧)

Claims (4)

  1. 互いの間に負荷が接続され、前記負荷に対する2系統の電源ラインをそれぞれオンオフする第1スイッチ及び第2スイッチと、
    前記第1スイッチの両端の何れか一方の電圧に基づいてデッドショートを検知して前記第1スイッチをオフする第1デッドショート検知回路と、
    前記第2スイッチの両端の何れか一方の電圧に基づいてデッドショートを検知して前記第2スイッチをオフする第2デッドショート検知回路と、を備え、
    前記第1デッドショート検知回路及び前記第2デッドショート検知回路は各々、
    前記電圧の変動率を変化させる、時定数が互いに異なる2つのフィルタ回路と、前記2つのフィルタ回路の出力を比較する比較回路と、を有している、
    電源制御装置。
  2. 請求項1に記載の電源制御装置において、
    前記第1デッドショート検知回路及び前記第2デッドショート検知回路は、前記負荷から離れた側の電圧に基づいてデッドショートを検知する、
    電源制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電源制御装置において、
    電源ラインをループ状にすることにより、前記2系統の電源ラインを設けた、
    電源制御装置。
  4. 請求項1~3何れか1項に記載の電源制御装置において、
    電源を2つ設けることにより、前記2系統の電源ラインを設けた、
    電源制御装置。
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