JP7181691B2 - 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法 - Google Patents

再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7181691B2
JP7181691B2 JP2018007863A JP2018007863A JP7181691B2 JP 7181691 B2 JP7181691 B2 JP 7181691B2 JP 2018007863 A JP2018007863 A JP 2018007863A JP 2018007863 A JP2018007863 A JP 2018007863A JP 7181691 B2 JP7181691 B2 JP 7181691B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
power
renewable energy
limit
wind
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018007863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019129547A (ja
Inventor
裕子 佐野
洋平 河原
知治 中村
憲久 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2018007863A priority Critical patent/JP7181691B2/ja
Priority to PCT/JP2018/045021 priority patent/WO2019142534A1/ja
Publication of JP2019129547A publication Critical patent/JP2019129547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7181691B2 publication Critical patent/JP7181691B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • H02J3/46Controlling of the sharing of output between the generators, converters, or transformers
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/76Power conversion electric or electronic aspects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、複数の再生可能エネルギー発電装置を備えた再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法に関する。
近年、環境問題等を考慮して太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電システムの導入が促進されているが、導入の促進に伴い新たな課題が生じている。
この一例として、再生可能エネルギー発電が電力系統に大量に導入されたため、連系容量枠が不足し、新たな発電設備を電力系統に連系できないという課題がある。例えば再生可能エネルギーの発電サイトに、新たに再生可能エネルギーの発電設備を追加設置したい場合に、当該発電サイトを電力系統に接続するときの連系容量枠をオーバーしてしまい、新規発電設備の追加設置が行えないという問題である。
また、再生可能エネルギー発電の出力電力は天候による変動が大きく、例えば太陽光発電の場合、夜間や悪天候時に発電できないため、確保された連系容量を使い切れず、太陽光発電設備の設備利用率が低下するという課題がある。ここで、設備利用率とは、発電設備が連系容量以下で100%運転を続けた場合に得られる電力量に対し、実際の発電電力量の割合である。
これらの課題を解決するため、従来、太陽光発電設備に風力発電設備を組み合わせて同一の連系点に接続することで、互いの発電効率を補完する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、商用電力系統に対する連系容量を超えることなく設備利用率を向上させることが可能な技術が開示されている。
特許文献1には、「第1のエネルギー源により電力を発電する第1の発電設備と、第2のエネルギー源により電力を発電する第2の発電設備と、前記第2の発電設備が出力する発電電力を制御する第2の発電設備制御装置と、前記第1の発電設備が出力する発電電力と前記第2の発電設備が出力する発電電力とを合計した電力を商用電力系統へ供給する制御を行うハイブリッド発電制御装置と、を備えてなり、前記ハイブリッド発電制御装置は、前記第1の発電設備の発電電力を予測する発電電力予測手段と、前記商用電力系統に対して予め設定された上限の電力である連系容量から前記発電電力予測手段により予測された前記第1の発電設備の発電電力の予測値を差し引いた電力値に基づき、前記第2の発電設備の発電電力の制約値を算出し、前記算出した制約値を前記第2の発電設備制御装置に設定する制約値設定手段と、を有することを特徴とするハイブリッド発電システム。」と記載されている。
特許第6108510号
設備利用率向上のため、既設の太陽光発電設備に風力発電設備を増設する場合、当該発電サイトを電力系統に接続する際の連系容量は太陽光発電設備の定格出力で決まっているため、太陽光発電設備と風力発電設備の合成出力は連系容量を超えてはならない。
そのため、合成出力が連系容量を超えないように、増設した風力発電設備を制御する必要がある。然しながら、風車の応答速度は太陽光発電設備よりも遅いため、太陽光発電出力が急増した際の風車の出力抑制が間に合わず、連系容量を超過するという課題がある。
以上のことから本発明の目的は、風車の応答速度の遅さを、太陽光発電設備や蓄電池装置で補うことで、太陽光発電設備と風力発電設備の合成出力が連系容量を超過せず、設備利用率を向上させることができる再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法を提供することにある。
以上のことから本発明においては「再生可能エネルギーを用いて発電を行う第1の発電設備と第2の発電設備の合成電力を電力系統に連系するとともに、合成電力が連系電力枠内に制限されている再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法であって、応答速度の速い第1の発電設備は第1の制限電力以下で運転され、応答速度の遅い第2の発電設備は、第1の発電設備の出力と連系電力枠の差以下で運転され、合成電力が連系電力枠を超過する際に、連系電力枠と合成電力との差分を第1の発電設備により調整することを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法」としたものである。
また本発明は「再生可能エネルギーを用いて発電を行う第1の発電設備と第2の発電設備の合成電力を電力系統に連系するとともに、合成電力が連系電力枠内に制限されている再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法であって、蓄電装置を備え、蓄電装置の出力を含めた電力を合成電力として電力系統に連系し、応答速度の速い第1の発電設備は第1の制限電力以下で運転され、応答速度の遅い第2の発電設備は、第1の発電設備の出力と連系電力枠の差以下で運転され、合成電力が連系電力枠を超過する際に、連系電力枠と合成電力との差分を第1の発電設備、および蓄電装置のいずれか一方または双方により調整することを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法」としたものである。
また本発明は「太陽光発電設備と風力発電設備の合成電力を電力系統に連系するとともに、前記合成電力が連系電力枠内に制限されている再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、太陽光発電設備と風力発電設備に制御指令信号を与える統括コントローラは、太陽光発電設備の出力電力を入力して、第1の制限電力以下とする第1の制御指令信号を作成して太陽光発電設備に与える太陽光発電制限量算出部と、風力発電設備の出力電力を入力して、太陽光発電設備の出力と連系電力枠の差以下とする第2の制御指令信号を作成して風力発電設備に与える風力発電制限量算出部と、合成電力が連系電力枠を超過する際に、連系電力枠と合成電力との差分による第3の制御指令信号を作成して太陽光発電設備に与える太陽光発電制限量補正部を備えていることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム」としたものである。
また本発明は「太陽光発電設備と風力発電設備の合成電力を電力系統に連系するとともに、前記合成電力が連系電力枠内に制限されている再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、蓄電装置を備え、蓄電装置の出力を含めた電力を合成電力として電力系統に連系し、太陽光発電設備と風力発電設備と蓄電装置に制御指令信号を与える統括コントローラは、太陽光発電設備の出力電力を入力して、第1の制限電力以下とする第1の制御指令信号を作成して太陽光発電設備に与える太陽光発電制限量算出部と、風力発電設備の出力電力を入力して、太陽光発電設備の出力と連系電力枠の差以下とする第2の制御指令信号を作成して風力発電設備に与える風力発電制限量算出部と、合成電力が前記連系電力枠を超過する際に、連系電力枠と合成電力との差分による第3の制御指令信号を作成して蓄電装置に与える充放電電力算出部を備えていることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム」としたものである。
本発明によれば、太陽光発電設備と風力発電設備の合成出力が連系容量を超過せずに、設備利用率を向上させることができる。さらに、既に系統連系枠がない地域にも発電設備を新規で導入することができる。
本発明の実施例1に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示すブロック図。 実施例1に係る統括コントローラ9の詳細構成を示す図。 実施例1に係る統括コントローラ9の演算処理の一例を示すフローチャート。 太陽光発電設備2と風力発電設備5の合成出力Psysが連系容量を超過する様子を示す図。 連系容量PLを超過しないように風力発電設備5を制限したときの波形を示す図。 連系容量PLを超過しないように太陽光発電設備2を制限したときの波形を示す図。 実施例2に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示す図。 実施例2に係る統括コントローラ9の詳細構成を示す図。 実施例2に係る統括コントローラ9の演算処理の一例を示すフローチャート。 実施例3に係る太陽光発電設備2のみに技術要件がある場合の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示す図。 実施例3に係る太陽光発電設備2のみに技術要件がある場合の統括コントローラ9の詳細構成を示す図。 実施例3に係る風力発電設備5のみに技術要件がある場合の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成例を示す図。 実施例3に係る風力発電設備5のみに技術要件がある場合の統括コントローラ9の詳細構成を示す図。 実施例3に係る太陽光発電設備2と風力発電設備5の両方に技術要件がある場合に、最後に平滑化するときの統括コントローラ9の詳細構成を示す図。 実施例3に係る太陽光発電設備2と風力発電設備5の両方に技術要件がある場合に、最初に平滑化するときの統括コントローラ9の詳細構成を示す図。 実施例4における蓄電池システム13の運用方法を示すフローチャー。 実施例5における発電機の優先度を決定するためのフローチャート。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。なお本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1は、本発明の実施例1に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成を示すブロック図である。
図1の太陽光風力ハイブリッド発電装置100は電力系統1に連系されている。太陽光風力ハイブリッド発電装置100は、太陽光発電設備2と風力発電設備5と電力制御装置8とを備える。太陽光発電設備2から出力された太陽光発電出力Ppvと、風力発電設備5から出力された風力発電出力Pwtの総和が、システム出力Psysとして電力系統1に供給される。ここで、システム出力Psysの上限値は、連系容量PLである。
太陽光発電設備2は、太陽光パネル3と太陽光用パワーコンディショナ4から構成されている。太陽光パネル3は、例えば、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、微結晶シリコン型、アモルファスシリコン型等のシリコン系の太陽電池を複数直並列接続することにより構成することができる。また、太陽光パネル3を、例えば、InGaAs系、GaAs系、CIS系(カルコバライト系)等の化合物系の太陽電池を複数直並列接続することにより構成してもよい。さらに、本実施例では、太陽光パネル3を構成する太陽電池として、例えば、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池等の有機系の太陽電池を用いてもよい。また、太陽光パワーコンディショナ4は太陽光パネル3から出力された直流の発電電力を交流の太陽光発電電力Ppvに変換し、電力系統1に出力する。したがって、電力系統1に供給される太陽光発電電力Ppvは、太陽光パワーコンディショナ4の定格出力により制限される。
風力発電設備5は、風車6と風車用パワーコンディショナ7から構成されている。風力発電設備5は、風車用パワーコンディショナ7により発電出力を制御する機能(PCS制御)と、風車の羽根の角度制御により発電出力を制御する機能(ピッチ角制御)を持っている。一般的に、風車6の発電出力が定格出力に達するまではピッチは制御せず、風任せの運転をする。風速が定格風速に達して風車6の発電電力が定格出力に達すると、発電機の回転数を一定に保つようにピッチ角を制御する。また、発電機の回転数から発電可能量を算出し、風車用パワーコンディショナ7与える。ここで、風車用パワーコンディショナ7は風車6のタワー下に設置される場合もある。風力発電設備5から出力される風力発電電力Pwtは電力系統1に供給される。
電力制御装置8は、太陽光風力ハイブリッド発電装置100から出力されるシステム出力Psysを連系容量以下に抑えつつ、設備利用率を向上するように電力を制御するための機能を有し、統括コントローラ9、通信ネットワーク10(インターネット等)、外部コントローラ11、端末12を備える。電力制御装置8内において、統括コントローラ9は、通信ネットワーク10を介して、外部コントローラ11と通信可能に接続され、外部コントローラ11は、シリアルバス又はパラレルバス等を介して端末12に接続される。
このような構成の電力制御装置8では、オペレータが、太陽光風力ハイブリッド発電装置100から離れた場所に設置された外部コントローラ11を介して、統括コントローラ9の処理動作を制御することができる。例えば、オペレータが端末12を操作することにより、外部コントローラ11を介して統括コントローラ9にアクセスし、各種制御に必要な各種設定値などを入力することができる。また、例えば、オペレータは、太陽光風力ハイブリッド発電装置100の状態(動作状況)を端末12に表示することができる。なお、実施例1では、電力制御装置8に外部コントローラ11、通信ネットワーク10及び端末12が含まれる構成例を説明するが、本発明はこれに限定されず、これらの構成が当該発電サイトの外部に設けられていてもよい。
統括コントローラ9は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置により構成される。統括コントローラ9は通信網を介して、太陽光用パワーコンディショナ4、風力発電設備用パワーコンディショナ7と接続されている。この場合に、通信接続態様は任意に設定することができ、例えば、無線通信及び有線通信のいずれの態様でも適用することができる。統括コントローラ9は、詳細は後述するが、太陽光用パワーコンディショナ4により計測される太陽光発電電力Ppvのモニタ信号(以下、「太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fb」と称す)を取得する。なお、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbは、太陽光用パワーコンディショナ4とは別個に設けられた電力計等により計測されてもよい。
風力発電設備5に関しても同様で、統括コントローラ9は、風車用パワーコンディショナ7により計測される風力発電電力Pwtのモニタ信号(以下、「風力発電電力モニタ信号Pwt_fb」と称す)を取得する。なお、風力発電電力モニタ信号Pwt_fbは、風力発電設備5とは別個に設けられた電力計等により計測されてもよい。なお、統括コントローラ9によるこれらの各種信号(各種情報)の取得動作は、定期的に行ってもよいし、不定期で行ってもよい。
また、統括コントローラ9は、太陽光用パワーコンディショナ4から入力された太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと、風車用パワーコンディショナ7から入力された風車用発電モニタ信号Pwt_fbに基づいて、連系容量を超過せずに設備利用率を向上させるための各種演算を行う。図1では、太陽光用パワーコンディショナ4、風車用パワーコンディショナ7をそれぞれ単体にて設置する場合を示しているがこれに限られない。例えば、多数の太陽光パネル3を備えるメガソーラ等の大規模な太陽光発電設備2では、複数の太陽光パネル3に応じて複数台の太陽光用パワーコンディショナ4を設置する。同様に、多数の風車6を備えるウィンドファーム等の大規模な風力発電設備5としても良い。
具体的な演算方法について、図2を用いて説明する。図2は統括コントローラ7の詳細構成を示す図である。統括コントローラ9は、システム出力Psysが電力系統1の連系容量を超過しないように、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbを制御する。
統括コントローラ9は、太陽光発電制限量算出部91、太陽光発電制限量補正部92、風力発電制限量算出部93から構成される。システム出力Psysが連系容量を超過しないように、太陽光発電制限量算出部91と風力発電制限量算出部93は各発電量の制限値Ppv_lim、Pwt_limを算出する。
ここで、風力発電装置5の応答速度は太陽光発電設備2と比較して遅いため、風力発電装置5の出力制限が間に合わず、連系容量を超過してしまう可能性がある。そのため、風力発電設備5が制限しきれなかった電力情報を太陽光発電制限量補正部92に入力し、太陽光発電設備2の制限量を補正する。また、太陽光発電設備2の発電電力が急激に減少した場合、連系容量に余裕ができるため、風力発電設備5の出力制限を解放し、発電を急増させることにより設備利用率を向上させることができる。
しかし、一度太陽光発電設備2の発電ポテンシャルが高い日中は、発電電力が急激に減少した後、再び急激に増加する可能性がある。その場合、連系容量を超過しないように風力発電設備5の発電電力を急激に減少させる必要があるが、応答速度が遅いため出力制限が間に合わず連系容量を超過する可能性がある。そこで、太陽光発電設備2の発電電力が急増しても、風力発電設備5の応答速度が原因で連系容量を超過しないよう、太陽光発電設備2の発電出力が急減した後、太陽光発電設備2の上限値を風力発電設備5の応答速度に合わせて少しずつ増加させる。これにより、太陽光発電設備2の発電電力が急増しても、システム出力が連系容量を超過することを防止する。
図3は統括コントローラ9の演算処理の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートの最初の処理である処理ステップS11では、検出した太陽光発電出力Ppv_fbを太陽光用パワーコンディショナ7の定格出力と、連系容量PLのどちらか小さい値で制限する。このときの制限値を太陽光発電制限値Ppv_limとする。これにより太陽光発電出力Ppvは連系容量PL以下の値とされる。なお太陽光発電制限値Ppv_limを設定する際に、これを連系容量PLと同じ値としてもよいが、連系容量PLの例えば90%程度の値に設定しておくものであってもよい。応答の遅い風力発電設備5に合わせて適宜に低減された太陽光発電制限値Ppv_limとするのがよい。係る配慮により、合成電力が連系容量PLを超過しにくくなる。
次に処理ステップS12では、連系容量PLと制限後の太陽光発電出力Ppvの差分を計算し、その結果を風力発電制限値Pwt_limとする。その後処理ステップS13において、風力発電電力モニタ信号Pwt_fbを風力発電制限値Pwt_limで制限する。
上記の処理によれば、この発電サイトは、連系容量PL以下であるときに太陽光発電を優先的に実行し、連系容量PLの順守の観点から風力発電を付随的に制御したものということができる。またここまでの処理によれば、太陽光発電制限値Ppv_limと、風力発電制限値Pwt_limにより制限されて運転された結果としてのシステム出力Psysは、連系容量PL以下の値とされている。
但し、応答速度が遅い風力発電を連系容量PLの順守の観点から付随的に制御しているため、システム出力Psysが連系容量PLを急激に超過するときの対応には遅れが生じてくることから、最後に処理ステップS14において、連系容量PLを超過する電力と同等の電力ΔPを、太陽光発電設備2の発電電力から減算する。このときには、処理ステップS11で算出した太陽光発電制限値Ppv_limから連系容量PLを超過する電力と同等の電力ΔPを差し引いた新たな値を、太陽光発電制限値Ppv_limとして太陽光発電設備2を制御する。
上記の考え方によれば、システム出力Psysが連系容量PLを急激に超過したときに、応答の早い太陽光発電出力Ppvが急減することにより、連系容量PLの順守を可能としている。
図4a、図4b、図4cを用いて本発明による効果を説明する。まず、図4aは太陽光発電設備2と風力発電設備5の合成出力Psysが連系容量を超過する様子を示す。この事例では、連系容量PLを超過しないようにするための対応を実施していない場合を示している。連系容量PLの超過期間が長期に及んでいる。
図4bは連系容量PLを超過しないように風力発電設備5を制限したときの波形を示す。風力発電設備5の応答速度が遅いため、出力抑制が間に合わず、連系容量PLを超過してしまう。
そのため実施例1では、図4bの連系容量PLを超過した電力と同等の電力ΔPを、太陽光発電設備2の発電電力から減算することで、図4cに示すようにシステム出力Psysを連系容量PL以下に抑えることができる。
以上により、太陽光風力ハイブリッド発電システム100は、電力系統の連系容量PLを超過せずに、最大限発電することができる。
図5は実施例2に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成を示す。図5は図1に対し、蓄電池システム13を追加した構成となっている。
蓄電池併設太陽光風力ハイブリッド発電装置101では、太陽光発電設備2から出力された太陽光発電出力Ppvと、風力発電設備5から出力された風力発電出力Pwtの総和が、合成発電出力Pgenとして供給される。また、合成発電出力Pgenと蓄電池システム11から出力される充放電出力Pbatの総和が、システム出力Psysとして電力系統1に供給される。ここで、システム出力Psysの上限値は、連系容量PLである。
蓄電池システム13は、蓄電池14および蓄電池用パワーコンディショナ15から構成されている。蓄電池14から出力される直流の充放電電力は蓄電池パワーコンディショナ15で交流の充放電電力Pbatに変換され、電力系統1に出力される。なお、蓄電池パワーコンディショナ15、上述の太陽光用パワーコンディショナ4、風車用パワーコンディショナ7は、系統連系インバータと称される場合もある。
蓄電池14は、例えば鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池、ニッケル・水素蓄電池など二次電池により構成される。
統括コントローラ9は、太陽光発電設備2および風力発電設備5からの情報に加え、蓄電池システム13から蓄電池14の充電率SOCを受け取り、充放電目標値Pbat*を蓄電池用パワーコンディショナ15へ送信する。
図6は実施例2に係る統括コントローラ9の詳細構成例を示す図である。図6の構成によれば、統括コントローラ9は太陽光発電制限量算出部91、風力発電制限量算出部93、充放電電力算出部94から構成されている。
この構成においても、太陽光発電制限量算出部91と風力発電制限量算出部93は、実施例1の図2の構成と基本的に同様に機能する。これらは、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbをそれぞれ入力し、合成発電出力Pgenが連系容量PLを超過しないように、太陽光発電設備2の制限量Ppv_limを太陽光発電制限量算出部91で、風力発電設備5の制限量Pwt_limを風力発電制限量算出部93で算出する。
実施例1では、システム出力Psysが連系容量PLを急激に超過するときの対応を太陽光発電設備2において実施したが、実施例2ではこの処理対応を蓄電池システム11で実行する。
充放電電力算出部94は、風力発電設備5の制限量Pwt_limとSOCの情報を元に、蓄電システム11の充放電目標値Pbat*を算出する。したがって、風力発電設備5の応答が遅く、出力制限が間に合わずに連系容量を超過する電力を蓄電池に充電することで、蓄電池併設太陽光風力ハイブリッド発電装置101の設備利用率を向上させることができる。
図7は実施例2における統括コントローラ9の演算処理の一例を示すフローチャートである。図3との違いは、最後の処理ステップが処理ステップS14から処理ステップS15になった点のみである。
図7のフローチャートの最初の処理である処理ステップS11では、検出した太陽光発電出力Ppv_fbを太陽光用パワーコンディショナ7の定格出力と、連系容量PLのどちらか小さい値で制限する。このときの制限値を太陽光発電制限値Ppv_limとする。これにより太陽光発電出力Ppvは連系容量PL以下の値とされる。なお太陽光発電制限値Ppv_limを設定する際に、これを連系容量PLと同じ値としてもよいが、連系容量PLの例えば90%程度の値に設定しておくものであってもよい。応答の遅い風力発電設備5に合わせて適宜に低減された太陽光発電制限値Ppv_limとするのがよい。係る配慮により、合成電力が連系容量PLを超過しにくくなる。
次に処理ステップS12では、連系容量PLと制限後の太陽光発電出力Ppvの差分を計算し、その結果を風力発電制限値Pwt_limとする。その後処理ステップS13において、風力発電電力モニタ信号Pwt_fbを風力発電制限値Pwt_limで制限する。
上記の処理によれば、この発電サイトは、連系容量PL以下であるときに太陽光発電を優先的に実行し、連系容量PLの順守の観点から風力発電を付随的に制御したものということができる。またここまでの処理によれば、太陽光発電制限値Ppv_limと、風力発電制限値Pwt_limにより制限されて運転された結果としてのシステム出力Psysは、連系容量PL以下の値とされている。
但し、応答速度が遅い風力発電を連系容量PLの順守の観点から付随的に制御しているため、システム出力Psysが連系容量PLを急激に超過するときの対応には遅れが生じてくることから、最後に処理ステップS15において、連系容量PLを超過する電力と同等の電力ΔPを、蓄電池14に充電する。
上記の考え方によれば、合成発電出力Pgenが連系容量PLを急激に超過したときに、応答の早い蓄電池14に充電することにより、システム出力Psysの連系容量PLの順守を可能としている。
以上により、蓄電池併設太陽光風力ハイブリッド発電システム101は、電力系統の連系容量を超過せず、蓄電池システム11を活用することで発電電力を無駄にせず、設備利用率を向上させることができる。
実施例3では、電力会社が出力変動に対する規制(技術要件)を定めている地域に蓄電池付き再生可能エネルギーハイブリッド発電システムを導入する場合について説明する。
ここで電力会社が定めた出力変動に対する規制とは、総量規制に当たる連系容量PLの順守とは別に、連系容量PL以下であっても太陽光風力ハイブリッド発電装置100が与える発電電力の変動を例えば1%以下に制限することを求めたものである。ここで、技術要件は太陽光発電設備2のみにある場合、風力発電設備5のみにある場合、太陽光発電設備2と風力発電設備5の両方にある場合の3通りが考えられる。まず、太陽光発電設備2のみに技術要件がある場合について説明する。
図8は実施例3において、太陽光発電設備2のみに技術要件がある場合の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成を示す。図8は図1に対し、蓄電池システム13を太陽光発電設備2に追加した構成となっている。また図8は、図5の構成に対し、蓄電池システム13を太陽光発電設備2側に追加した構成であり、図8の各部電力に付与した記号が図5のそれとは、一部相違している。
図9は実施例3において太陽光発電設備2のみに技術要件がある場合の統括コントローラ9の詳細構成例を示す図である。
図9の統括コントローラ9は、実施例1の構成要素である太陽光発電制限量算出部91、太陽光発電制限量補正部92、風力発電制限量算出部93と、実施例2の構成要素である充放電電力算出部94と、さらに太陽光発電設備2の出力を平滑化する平滑化部95から構成されている。ここでは、実施例1、実施例2で述べた各機能(太陽光発電制限量算出部91、太陽光発電制限量補正部92、風力発電制限量算出部93、充放電電力算出部94)は、実施例3でも同様に動くものであるので、ここでの詳細説明は簡単に行うものとする。
まず、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbを平滑化部95に入力して出力変動を平滑化する。平滑化に必要な充放電出力は充放電電力算出部94で算出する。その後の処理は実施例1および実施例2と同様で、平滑化後の太陽光発電電力Ppv’と風力発電電力Pwtの合成出力(システム出力Psys)が連系容量PLを超過しないように、太陽光発電制限量算出部91と風力発電制限量算出部93は各発電量の制限値Ppv_lim、Pwt_limを算出する。
ここで、風力発電装置5の応答速度は太陽光発電設備2と比較して遅いため、風力発電装置5の出力制限が間に合わず、連系容量を超過してしまう可能性がある。そのため、風力発電設備5が制限しきれなかった電力情報を太陽光発電制限量補正部92に入力し、太陽光発電設備2の制限量を補正する。あるいは、風力発電設備5が制限しきれなかった電力情報を充放電電力算出部94に入力し、蓄電池14の充放電電力Pbat*を算出する。以上により、電力会社の技術要件を守りつつ、連系容量の超過を防止することができる。
次に、風力発電設備5のみに技術要件がある場合について説明する。図10は実施例3において、風力発電設備5のみに技術要件がある場合の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成を示す。図10は図1に対し、蓄電池システム13を風力発電設備5に追加した構成となっている。また図10は、図5、図8の構成に対し、蓄電池システム13を風力発電設備5側に追加した構成であり、図10の各部電力に付与した記号が図5、図8のそれとは、一部相違している。
図11は実施例3において風力発電設備5のみに技術要件がある場合の統括コントローラ9の詳細構成例を示す図である。図11は図9と異なり、平滑化部95が風力発電制限量算出部93の前に設置されている。ここで追加された平滑化部95は、電力会社が技術要件を定めている地域では、既設の太陽光発電設備2に風力発電設備5を新設する場合に、新設する風力発電設備5の出力変動を平滑化しなければならないものとすることから設備されたものである。この場合、太陽光発電側についてみると、太陽光発電制限量算出部91は、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbを入力して、これを連系容量PL以下に制限すべく太陽光発電設備2の制限量Ppv_limを設定する。
風力発電側についてみると、平滑化部95において風力発電電力モニタ信号Pwt_fbを平滑化する。その後、風力発電制限量算出部73は、風力発電電力モニタ信号Pwt_fbの平滑化信号を用いて、合成発電出力Pgenが連系容量PLを超過しないように制限すべく風力発電設備5の制限量Pwt_limを設定する。
そのうえで、風力発電装置5の応答速度が遅く、連系容量を超過する電力は太陽光発電制限量補正部92にて太陽光発電装置2を制限するか、あるいは充放電電力算出部94を介して蓄電池14に充電する。
以上により、電力会社の技術要件を守り、連系容量の超過を防止でき、設備利用率も向上させることができる。
次に、太陽光発電設備2と風力発電設備5の両方に技術要件がある場合について説明する。太陽光発電設備2と風力発電設備5の両方の出力変動を平滑化しなければいけない場合、図5に示す再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成でも良いし、太陽光発電装置2と風力発電装置5のそれぞれに蓄電池システムを設置する構成でも良い。
図12は実施例3において、太陽光発電設備2と風力発電設備5の両方に技術要件がある場合に、最後に平滑化するときの統括コントローラ9の詳細構成例を示す。
図12は図9および図11と異なり、平滑化部95が太陽光発電制限量算出部91と風力発電制限量算出部93の後ろに設置されている。統括コントローラ9は、太陽光発電制限量算出部91、風力発電制限量算出部93、充放電電力算出部94、平滑化部95から構成される。
図12は実施例1および実施例2と同様に、太陽光用パワーコンディショナ4から得られる太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと、風車用パワーコンディショナ7から得られる風力発電電力モニタ信号Pwt_fbを統括コントローラ9に入力し、合成発電出力Pgenが連系容量PLを超過しないように、太陽光発電設備2の制限量Ppv_limを太陽光発電制限量算出部91で、風力発電設備5の制限量Pwt_limを風力発電制限量算出部93で算出する。
制限後の合成発電出力Pgenを平滑化部95で平滑化し、平滑化に必要な蓄電池システム13の充放電目標値Pbat*を充放電電力算出部94で算出する。更に、充放電電力算出部94では、風車6の応答性が原因で連系容量PLを超過した分も充電するように、充放電目標値Pbat*を補正する。
以上により、電力会社の技術要件を守り、連系容量の超過を防止でき、設備利用率も向上させることができる。
これに対し、図13は実施例3において、太陽光発電設備2と風力発電設備5の両方に技術要件がある場合に、最初に平滑化するときの統括コントローラ9の詳細構成例を示す。統括コントローラ9の構成は図12と変わらないが、処理の順序が異なっている。
まず、太陽光用パワーコンディショナ4から得られる太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと、風車用パワーコンディショナ7から得られる風力発電電力モニタ信号Pwt_fbを平滑化部95に入力し、合成発電出力Pgenを平滑化する。ここで、平滑化部95の処理の例として合成発電出力Pgenを平滑化する場合について説明したが、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと、風力発電電力モニタ信号Pwt_fbを個別に平滑化しても良い。充放電電力算出部94は、合成発電出力Pgenを平滑化し、連系容量PLを超過しないための蓄電池14の充放電目標値Pbat*を算出し、蓄電池用パワーコンディショナへ送信する。
以上から、技術要件が定められている地域にも蓄電池併設太陽光風力ハイブリッド発電装置101を導入することが可能となる。更に、風力発電装置5の応答性を補うように太陽光発電設備2あるいは蓄電池システム11を活用するため、設備利用率を向上させることができる。
なお、実施例1、実施例2では説明を省略しているが、太陽光発電設備2および風力発電設備5は、夫々の制限量Ppv_limあるいはPwt_limを統括コントローラ9から入手したときに、この制限量を上限としてその範囲内に制限する制限運転を行ってもよいし、この制限量を目標値とする帰還制御のいずれを実行するものであってもよい。制限量は制御指令信号を意味するのみであって、受け側の制御の仕方は任意に定めることができるものである。
これに対し、実施例3の場合には、制御指令信号である制限量を受けた太陽光発電設備2および風力発電設備5は、これを帰還制御の目標値として使用する。制限量Ppv_limあるいはPwt_limは、平滑化部95において太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbあるいは風力発電電力モニタ信号Pwt_fbを平滑化した信号を用いているので、短周期での時間変動成分が除外されている。この結果として平滑化された制御指令信号を目標値とする帰還制御により、発電電力の変動を例えば1%以下に制限することができる。
実施例4では、図5の構成における蓄電池システム13の運用方法について説明する。
蓄電池併設太陽光風力ハイブリッド発電装置101において、蓄電池システム13は風力発電装置5の応答速度が遅く、連系容量PLを超過した電力を充電するために使用する。したがって、蓄電池14のSOCは低い状態にあるほうが良い。
図14は実施例4における蓄電池システム13の運用方法のフローチャートを示す。まず処理ステップS31では、合成発電出力Pgenが連系容量PLに到達していないかを判断する。到達していない場合、連系容量まで余裕があるため、処理ステップS32では、蓄電池14から放電する。このとき、システム出力Psysの上限値は連系容量となる。連系容量PLに到達している場合は蓄電池14からの放電は不可能なため、蓄電池システム13は稼動させない。なお蓄電装置は、高出力型と容量型を併設し、高出力放電時は、高出力型電池を使用するのがよい。
以上により、蓄電池14のSOCを常に低めに保つことができるため、急な充電時にも蓄電池システム13が応答できるようになる。
実施例5では、実施例1から実施例3における、太陽光発電設備2と風力発電設備5の発電の優先度について説明する。太陽光発電設備2と風力発電設備5の売電単価は一般的に異なる。そのため、どちらを優先的に発電するかによって、売電利益に差がつく。
図15は発電機の優先度を決定するためのフローチャートである。まず処理ステップS41では、太陽光発電設備2の売電単価Cost_pvと風力発電設備5の売電単価Cost_wtを比較する。太陽光発電設備2の売電単価Cost_pvが高い場合、太陽光発電設備2を優先的に発電し、発電電力を売電した方が儲かる。そのため処理ステップS43において、風力発電設備5を優先的に制限する。
一方、風力発電設備5の売電単価Cost_wtが高い場合、風力発電設備5を優先的に発電し、発電電力を売電した方が儲かるため、処理ステップS43において太陽光発電設備2を優先的に制限する。
売電単価をトリガーとするスイッチで切り替える方式にすることで、売電単価が変動しても、優先する発電装置をすぐに切り替えることができる。
以上により、常に売電単価の高い発電装置を優先的に発電し、発電電力を売電できるため、利益が向上する。
実施例5までは太陽光発電設備2と風力発電設備5のハイブリッドシステムについて述べてきたが、太陽光や風力に限らず、応答性の異なる2種類の発電設備であれば本発明が適用可能である。
1:電力系統
2:太陽光発電設備
3:太陽光パネル
4:太陽光用パワーコンディショナ
5:風力発電設備
6:風車
7:風車用パワーコンディショナ
8:電力制御装置
9:統括コントローラ
10:ネットワーク
11:外部コントローラ
12:端末
13:蓄電池システム
14:蓄電池
15:蓄電池用パワーコンディショナ
91:太陽光発電制限量算出部
92:太陽光発電制限量補正部
93:風力発電制限量算出部
94:充放電電力算出部
95:平滑化部
100:太陽光風力ハイブリッド発電装置
101:蓄電池併設太陽光風力ハイブリッド発電装置
Ppv:太陽光発電電力
Ppv_fb:太陽光発電電力モニタ信号
Pwt:風力発電電力
Pwt_fb:風力発電電力モニタ信号
Ppv_lim:太陽光発電制限値
Pwt_lim:風力発電制限値
Pgen:合成発電出力
Pbat:充放電電力
Psys:システム出力
Pbat*:充放電目標値
SOC:充電率

Claims (13)

  1. 再生可能エネルギーを用いて発電を行う第1の発電設備と第2の発電設備の合成電力を電力系統に連系するとともに、前記合成電力が連系電力枠内に制限されている再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法であって、
    応答速度の速い前記第1の発電設備は第1の制限電力以下で運転され、応答速度の遅い前記第2の発電設備は、前記第1の発電設備の出力と前記連系電力枠の差以下で運転され、前記合成電力が前記連系電力枠を超過する際に、前記連系電力枠と前記合成電力との差分を前記第1の発電設備により調整することを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法。
  2. 請求項1に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法であって、
    前記第1の発電設備における前記第1の制限電力は、前記第2の発電設備の応答速度により決定されることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電シ
    ステムの制御方法であって、
    前記第1の発電設備が太陽光発電、前記第2の発電設備が風力発電であることを特徴と
    する再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの制御方法。
  4. 太陽光発電設備と風力発電設備の合成電力を電力系統に連系するとともに、前記合成電力が連系電力枠内に制限されている再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    前記太陽光発電設備と前記風力発電設備に制御指令信号を与える統括コントローラは、
    前記太陽光発電設備の出力電力を入力して、第1の制限電力以下とする第1の制御指令信号を作成して前記太陽光発電設備に与える太陽光発電制限量算出部と、前記風力発電設備の出力電力を入力して、前記太陽光発電設備の出力と前記連系電力枠の差以下とする第2の制御指令信号を作成して前記風力発電設備に与える風力発電制限量算出部と、前記合成電力が前記連系電力枠を超過する際に、前記連系電力枠と前記合成電力との差分による第3の制御指令信号を作成して前記太陽光発電設備に与える太陽光発電制限量補正部を備えていることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  5. 太陽光発電設備と風力発電設備の合成電力を電力系統に連系するとともに、前記合成電力が連系電力枠内に制限されている再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    蓄電装置を備え、該蓄電装置の出力を含めた電力を前記合成電力として電力系統に連系し、
    前記太陽光発電設備と前記風力発電設備と前記蓄電装置に制御指令信号を与える統括コントローラは、
    前記太陽光発電設備の出力電力を入力して、第1の制限電力以下とする第1の制御指令信号を作成して前記太陽光発電設備に与える太陽光発電制限量算出部と、前記風力発電設備の出力電力を入力して、前記太陽光発電設備の出力と前記連系電力枠の差以下とする第2の制御指令信号を作成して前記風力発電設備に与える風力発電制限量算出部と、前記合成電力が前記連系電力枠を超過する際に、前記連系電力枠と前記合成電力との差分による第3の制御指令信号を作成して前記蓄電装置に与える充放電電力算出部と、前記合成電力が前記連系電力枠を超過する際に、前記連系電力枠と前記合成電力との差分による第4の制御指令信号を作成して前記太陽光発電設備に与える太陽光発電制限量補正部を備えており、
    前記合成電力が前記連系電力枠を超過する際に、前記連系電力枠と前記合成電力との差分を前記太陽光発電設備と前記蓄電装置の双方により調整することを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  6. 請求項4または請求項5に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    前記風力発電制限量算出部は、前記風力発電設備の出力電力を平滑した信号を入力していることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  7. 請求項4または請求項5に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    前記太陽光発電制限量算出部は、前記太陽光発電設備の出力電力を平滑した信号を入力していることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  8. 請求項4または請求項5に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    前記風力発電制限量算出部は、前記風力発電設備の出力電力を平滑した信号を入力しており、前記太陽光発電制限量算出部は、前記太陽光発電設備の出力電力を平滑した信号を入力していることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  9. 請求項5に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    充放電電力算出部は、前記風力発電設備の出力電力と前記太陽光発電設備の出力電力を平滑した信号を入力していることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  10. 請求項4から請求項9のいずれか1項に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    前記太陽光発電設備と前記風力発電設備の切り替えスイッチを有し、売電単価の高い発電設備を優先的に発電することを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  11. 蓄電装置を備え、該蓄電装置の出力を含めた電力を前記合成電力として電力系統に連系している、請求項4から請求項10のいずれか1項に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    前記蓄電装置に充電されている電力を、前記連系電力枠が空いている時間帯に前記蓄電装置から放電し、
    前記蓄電装置に充電されている電力を、売電単価の高い時間帯にまとめて放電することを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  12. 請求項11に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    前記蓄電装置は前記太陽光発電設備と前記風力発電設備の出力変動を平滑化するために使用され、前記太陽光発電設備と前記風力発電設備は連系容量枠以下で一定出力となるように制御されることを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
  13. 請求項11に記載の再生可能エネルギーハイブリッド発電システムであって、
    前記蓄電装置は高出力型と容量型を併設し、高出力放電時は、高出力型電池を使用することを特徴とする再生可能エネルギーハイブリッド発電システム。
JP2018007863A 2018-01-22 2018-01-22 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法 Active JP7181691B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018007863A JP7181691B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法
PCT/JP2018/045021 WO2019142534A1 (ja) 2018-01-22 2018-12-07 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018007863A JP7181691B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019129547A JP2019129547A (ja) 2019-08-01
JP7181691B2 true JP7181691B2 (ja) 2022-12-01

Family

ID=67302177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018007863A Active JP7181691B2 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7181691B2 (ja)
WO (1) WO2019142534A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220200435A1 (en) * 2019-02-06 2022-06-23 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electric power system and power conversion device

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7205125B2 (ja) * 2018-09-18 2023-01-17 富士電機株式会社 発電制御装置、発電制御方法、およびプログラム
JP7379062B2 (ja) * 2019-10-04 2023-11-14 株式会社東芝 電源制御装置および電源制御システム
MA47841B1 (fr) 2019-12-31 2021-10-29 Univ Ibn Tofail Système compact de production d'énergie renouvelable hybride pv-eolien

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008067484A (ja) 2006-09-07 2008-03-21 Tokyo Gas Co Ltd 蓄電池設備と自家発電設備を組み合せた自家発電システムおよび該システムにおける自家発電設備の出力制御方法
JP2014072929A (ja) 2012-09-27 2014-04-21 Kyocera Corp エネルギー管理システム、制御装置、及び制御方法
JP2015136210A (ja) 2014-01-16 2015-07-27 三菱重工業株式会社 制御装置、それを備えた発電システム、及び制御方法並びに制御プログラム
WO2018003947A1 (ja) 2016-07-01 2018-01-04 株式会社日立パワーソリューションズ 発電システム、発電制御装置、発電制御方法、および発電システムの連系発電電力の拡大方法
JP2018007521A (ja) 2016-07-08 2018-01-11 株式会社Ihi 出力平滑化装置及び出力平滑化方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008067484A (ja) 2006-09-07 2008-03-21 Tokyo Gas Co Ltd 蓄電池設備と自家発電設備を組み合せた自家発電システムおよび該システムにおける自家発電設備の出力制御方法
JP2014072929A (ja) 2012-09-27 2014-04-21 Kyocera Corp エネルギー管理システム、制御装置、及び制御方法
JP2015136210A (ja) 2014-01-16 2015-07-27 三菱重工業株式会社 制御装置、それを備えた発電システム、及び制御方法並びに制御プログラム
WO2018003947A1 (ja) 2016-07-01 2018-01-04 株式会社日立パワーソリューションズ 発電システム、発電制御装置、発電制御方法、および発電システムの連系発電電力の拡大方法
JP2018007521A (ja) 2016-07-08 2018-01-11 株式会社Ihi 出力平滑化装置及び出力平滑化方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220200435A1 (en) * 2019-02-06 2022-06-23 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electric power system and power conversion device
US11979021B2 (en) * 2019-02-06 2024-05-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electric power system and power conversion device connected to a DC bus

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019142534A1 (ja) 2019-07-25
JP2019129547A (ja) 2019-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7181691B2 (ja) 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法
JP7011881B2 (ja) ハイブリッド発電システム及び電力制御装置
US20210296928A1 (en) Systems and methods for auxiliary power management of behind-the-meter power loads
EP2722521B1 (en) Power output control device, method and program for wind farm
JP6430775B2 (ja) 蓄電池装置
US11936188B2 (en) Hybrid power plant and a method for controlling a hybrid power plant
Xiao et al. Flat tie-line power scheduling control of grid-connected hybrid microgrids
US9502903B2 (en) Energy management systems and methods
CN109713734B (zh) 一种光伏功率调节方法、装置、设备及介质
JP7180993B2 (ja) 発電システム
JP2018007323A (ja) 電力変動制御装置及び方法
JP2018007521A (ja) 出力平滑化装置及び出力平滑化方法
US20230411966A1 (en) A method for improved power ramping in a hybrid power plant
JP6768571B2 (ja) 電力制御装置、方法及び発電システム
JP7051156B2 (ja) 電力制御システム
US20230223760A1 (en) Hybrid power plant fast frequency response
JP7181160B2 (ja) 発電制御装置、発電制御方法および再生可能エネルギーハイブリッド発電システム
CN110896230B (zh) 一种sofc发电系统以及sofc发电系统的控制方法
KR101299269B1 (ko) 배터리 에너지 저장 시스템
JP6573546B2 (ja) 再生可能エネルギ発電装置の電力変動制御装置
CN116316915B (zh) 计及功率预测误差的风电场有功出力优化控制方法及装置
WO2024109557A1 (zh) 一种风光储场站的无功补偿容量配置方法、装置和设备
JP7111461B2 (ja) 再生可能エネルギー発電システム
Kadda et al. Optimization of the managed electrical energy within a hybrid renewable energy system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7181691

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150