JP7180993B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、発電システムおよびその制御方法に関する。
近年、環境問題等を考慮して太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電システムの導入が促進されているが、導入の促進に伴い新たな課題が生じている。
一例として、再生可能エネルギー発電が電力系統に大量に導入されたため、連系容量枠が不足し、新たな発電装置を電力系統に連系できないという課題がある。例えば再生可能エネルギーの発電サイトに、新たに再生可能エネルギーの発電装置を追加設置したい場合に、当該発電サイトを電力系統に接続するときの連系容量枠をオーバーしてしまい、新規発電装置の追加設置が行えないという問題である。
さらに、再生可能エネルギー発電の出力する電力(発電出力)は天候による変動が大きいため、確保された連系容量を使い切ることができないという課題もある。例えば、太陽光発電の場合、夜間や悪天候時には発電できないため、確保された連系容量を使い切ることができず、太陽光発電装置の設備利用率が低下する。ここで、設備利用率とは、発電装置が連系容量以下で100%運転を続けた場合に得られる電力量に対し、実際に発電された電力量の割合である。
上述の課題を解決すべく、太陽光発電装置に風力発電装置を組み合わせて同一の連系点に接続し、互いの発電効率を補完する技術が提案されている(特許文献1)。特許文献1には、商用電力系統に対する連系容量を超えることなく、設備利用率を向上させることが可能な技術が開示されている。
特許第6108510号明細書
設備利用率向上のために、既設の太陽光発電装置に対して後から風力発電装置を増設する場合を検討する。この場合、連系容量は先に設置された太陽光発電装置の定格出力で決まっている。太陽光発電装置と風力発電装置の両方を備えた発電サイトも、太陽光発電装置と風力発電装置との合成出力は連系容量を超えてはならない。そのために、合成出力が連系容量を超えないように、増設した風力発電装置を制御するか、あるいは余った電力を蓄電装置に充電させる必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、信頼性を維持しながら効率を向上できるようにした発電システムおよびその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明の一つの観点による発電システムは、電力系統に接続される発電システムであって、複数の発電装置と、各発電装置に接続される蓄エネルギー装置と、各発電装置と蓄エネルギー装置とを制御する制御装置と、を備え、制御装置は、各発電装置の発電出力の合計が所定の閾値を超える可能性を示す超過リスク値に応じて、各発電装置および蓄エネルギー装置を制御する。
本発明によれば、超過リスク値に応じて、各発電装置および蓄エネルギー装置を制御することができる。
再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体図である。 統括コントローラの機能構成図である。 太陽光発電装置が発電する時間帯と連系容量を超過するリスクとの関係を示すグラフである。 連系容量と太陽光発電出力と風力発電装置との関係に基づいて、蓄電池の充放電を制御する説明図である。 パワーコンディショナ(PCS)の効率カーブを示す特性図である。 連系容量を超過するリスクに応じて蓄エネルギー装置の充放電を補正することのできる統括コントローラの機能構成図である。 連系容量を超過するリスクに応じて蓄エネルギー装置の充放電を補正する処理を示すフローチャートである。 連系容量を超過した場合は所定時間充電を継続する制御の説明図である。 所定の単位時間(例えば30分間)での同時同量を守ることで、連系容量の超過を抑制できることを示す説明図である。 第2実施例に係り、再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体図である。 統括コントローラの機能構成図である。 第3実施例に係り、再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体図である。 統括コントローラの機能構成図である。 履歴情報を用いてリスク条件を算出する機能を持つ統括コントローラの機能構成図である。 第4実施例に係り、再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体図である。 統括コントローラの機能構成図である。 第5実施例に係り、FIT単価に応じていずれの発電装置を制御する処理を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、第1発電装置2と、第2発電装置5と、蓄エネルギー装置8と、電力制御装置11を備え、第1発電装置の発電出力と第2発電装置の発電出力との合計値Psysが所定の閾値PLを超えるリスクに応じて、蓄エネルギー装置8の充電と放電を切り替える。所定の閾値は、連系容量に対し所定量のマージンを加えて設定してもよい。
本実施形態によれば、太陽光発電装置2と風力発電装置5との合成出力が連系容量PLを超過することなく、設備利用率を向上させることができる。さらに、本実施形態によれば、既に系統連系枠が無い地域にも発電装置2,5のいずれかを新規で追加導入することができる。
図1~図9を用いて第1実施例を説明する。図1は、本実施例に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの全体構成を示すブロック図である。本実施例では、複数の再生可能エネルギー発電装置を有する再生可能エネルギーハイブリッド発電システムの一例として、太陽光発電装置と風力発電装置を備える太陽光風力ハイブリッド発電システム100を説明する。発電システム100は、電力系統1に連系されている。再生可能エネルギー発電装置は、太陽光発電装置と風力発電装置に限らない。潮力発電装置、波力発電装置、地熱発電装置などの発電装置を採用してもよい。
発電システム100は、例えば、太陽光発電装置2と、風力発電装置5と、蓄エネルギー装置8と、電力制御装置11とを備える。
太陽光発電装置2から出力される太陽光発電出力Ppvと、風力発電装置5から出力される風力発電出力Pwtと、蓄エネルギー装置8から出力される充放電電力Pbatとの総和が、システム電力Psysとして電力系統1へ供給される。ここで、システム電力Psysの上限値は、連系容量PLである。
太陽光発電装置2は、例えば、太陽光パネル3と、太陽光用パワーコンディショナ4(以下、「太陽光用PCS4」と称す)とを含む。太陽光パネル3は、例えば、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、微結晶シリコン型、アモルファスシリコン型等のシリコン系の太陽電池を複数直並列接続することにより構成することができる。
太陽光パネル3を、例えば、InGaAs系、GaAs系、CIS系(カルコバライト系)等の化合物系の太陽電池を複数直並列接続することにより構成してもよい。太陽光パネル3を構成する太陽電池として、例えば、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池等の有機系の太陽電池を用いてもよい。
太陽光PCS4は、太陽光パネル3から出力された直流の発電電力を交流の太陽光発電電力Ppvに変換し、電力系統1へ出力する。したがって、電力系統1に供給される太陽光発電電力Ppvは、太陽光PCS4の定格出力により制限される。
風力発電装置5は、例えば、風車6と、風車用パワーコンディショナ7(以下、「風車用PCS7」と称す)とを含む。風力発電装置5は、風車用PCS7により発電出力を制御する機能(PCS制御)と、風車の羽根の角度制御により発電出力を制御する機能(ピッチ角制御)とを持つ。
風車6の発電電力が定格出力に達するまでは風の力だけで風車を回転させて発電し、定格出力に達するとピッチ角を制御して回転数を一定に保つ。発電機の回転数から発電可能量を算出し、風車用PCS7へ与える。風車用パワーコンディショナ7は、風車6のタワー下に設置される場合もある。風力発電装置5から出力される風力発電電力Pwtは、電力系統1へ供給される。
蓄エネルギー装置8は、例えば、蓄電池用パワーコンディショナ9(以下、「蓄電池用PCS9」と称す)と、蓄電池10とを含む。蓄電池10から出力される直流の充放電電力は、蓄電池PCS9で交流の充放電電力Pbatに変換され、電力系統1へ出力される。なお、蓄電池PCS9、太陽光用PCS4、風車用PCS7は、系統連系インバータと称される場合もある。蓄電池10は、例えば鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池、ニッケル・水素蓄電池など二次電池により構成される。
後述の統括コントローラ12は、太陽光発電装置2および風力発電装置5からの情報と、蓄エネルギー装置8から蓄電池10の充電率(SOC)とに基づいて、充放電目標値Pbat*を算出し、蓄電池用PCS9へ送信する。本実施例では、蓄エネルギー装置8として、蓄電池10を例に挙げて説明する。これに限らず、揚水発電、燃料電池など電気エネルギーを蓄積できる他の装置を用いてもよい。以下、蓄エネルギー装置として蓄電池10を例示するため、充電、放電といった用語を使用する。充電は「エネルギーの貯蔵」と、放電は「エネルギーの放出」と呼び代えてもよい。
電力制御装置11は、発電システム100から出力されるシステム電力Psysを連系容量PL以下に抑えつつ、設備利用率を向上するように電力を制御する装置である。電力制御装置11は、例えば、統括コントローラ12と、通信ネットワーク13(インターネット等)と、外部コントローラ14と、端末15とを備える。
電力制御装置11内において、統括コントローラ12は、通信ネットワーク13を介して、外部コントローラ14と通信可能に接続される。外部コントローラ14は、シリアルバスまたはパラレルバス等を介して、端末15に接続される。
電力制御装置11では、オペレータが、発電システム100から離れた場所に設置された外部コントローラ14を介して、統括コントローラ12の処理動作を制御することができる。例えば、オペレータが端末15を操作することにより、外部コントローラ14を介して統括コントローラ12へアクセスし、各種制御に必要な各種設定値などを入力することができる。オペレータは、発電システム100の状態(動作状況)を端末15に表示させることもできる。本実施例では、電力制御装置11に、外部コントローラ14と通信ネットワーク13および端末15が含まれる構成例を説明するが、これに限らず、外部コントローラ14と通信ネットワーク13と端末15を電力制御装置11の外部に設ける構成でもよい。
統括コントローラ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置を含んでいる。統括コントローラ12は、通信網を介して、太陽光用PCS4と、風車用PCS7と、蓄電池用PCS9とに接続されている。
通信接続態様は、任意に設定することができる。例えば、無線通信および有線通信のいずれの態様も適用することができる。統括コントローラ12は、詳細は後述するが、太陽光用PCS4により計測される太陽光発電電力Ppvのモニタ信号(以下、「太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fb」と称す)を取得する。
太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbは、太陽光用PCS4とは別個に設けられた図示せぬ電力計等により計測されてもよい。風力発電装置5に関しても同様で、統括コントローラ12は、計測される風力発電電力Pwtのモニタ信号(以下、「風力発電電力モニタ信号Pwt_fb」と称す)を取得する。風力発電電力モニタ信号Pwt_fbは、風力発電装置5とは別個に設けられた図示せぬ電力計等により計測されてもよい。なお、統括コントローラ12によるこれらの各種信号(各種情報)の取得動作は、定期的に行ってもよいし、不定期で行ってもよい。
統括コントローラ12は、太陽光用PCS4から入力された太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと、風力発電装置5から入力された風力発電電力モニタ信号Pwt_fbとに基づいて、発電システム100のシステム電力Psysが連系容量PLを超過するリスク値(以下、「超過リスク」または「リスク」と称す)を判定する。統括コントローラ12は、システム電力Psysが連系容量PLを超過しないための各種演算を行う。
図1では、太陽光発電装置2と風力発電装置5をそれぞれ単体にて設置する場合を示しているが、これに限られない。例えば、多数の太陽光パネル3を備えるいわゆるメガソーラ等の大規模な太陽光発電装置2では、複数の太陽光パネル3に応じて複数台の太陽光用PCS4を設置する。同様に、風力発電装置5は、多数の風車6を備えるウィンドファーム等の大規模な風力発電装置であってもよい。
図2を用いて、各発電装置2,5の発電電力の合計値であるシステム電力Psysが連系容量PLを超えないように発電システム100を制御するための演算方法の一例を説明する。図2は、統括コントローラ12の詳細な構成例を示す。図2の上側には、統括コントローラ12の機能構成が示されている。図2の下側には、統括コントローラ12の動作の一例が示されている。
統括コントローラ12は、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbとを用いて、システム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクが所定のリスク閾値以上であるか判定する。統括コントローラ12は、リスク判定の結果により、蓄エネルギー装置8の制御を切り替える。
統括コントローラ12は、例えば、リスク判定部121と、充放電制御部122とを備える。システム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクを判定するためには、例えば、時刻、連系容量PL、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fb、風力発電電力モニタ信号Pwt_fbのうち少なくとも1つ以上の情報が必要である。これらの情報は、例えば、リスク算出用パラメータと呼ぶことができる。判定に用いる情報数(パラメータ数)が多いほど、連系容量PLを超過するリスクの判定精度は向上する。
時刻、連系容量PL、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fb、風力発電電力モニタ信号Pwt_fbのうち少なくとも1つ以上の情報をリスク判定部121へ入力すると、統括コントローラ12のリスク判定部121は、現在のシステム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクRを算出する(S11)。
リスク判定部121は、算出されたリスクRが所定のリスク閾値Th1以上であるか判定し(S12)、その判定結果を出力する。統括コントローラ12は、リスクRが所定のリスク閾値Th1以上であると判定すると(S12:YES)、蓄エネルギー装置8を充電モードに移行させて、システム電力Psysの一部を蓄電池10に充電させる。これにより、システム電力Psysが連系容量PLを超過するのを抑制することができる。
一方、統括コントローラ12は、ステップS11で算出されたリスクRが所定の閾値Th1未満であると判定すると(S12:NO)、蓄エネルギー装置8を放電モードへ移行させて、蓄電池10に蓄えられた電力の少なくとも一部を放電させる(S14)。蓄エネルギー装置8に貯蔵されていた電力を電力系統1へ供給することにより、蓄エネルギー装置8に蓄えられていた太陽光発電装置2および風力発電装置5の発電電力を有効に利用でき、売却益を得ることができる。
図3は、超過リスクの大小が時間帯で異なる例を示す。太陽光発電装置2は、その発電原理上、太陽が昇る時間帯のみで発電可能である。したがって、日の出前および日没後では、風力発電装置5が最大で発電したとしてもシステム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクは小さいと判断できる。
そこで、日の出時刻t1から日没時刻t2までの時間帯(t1<t<t2)では、連系容量PLを超過するリスクが高いと判断する。日の出時刻t1および日の入り時刻t2は、あらかじめ季節毎に設定してもよいし、あるいは、年間の最も早い日の出時刻と最も遅い日没時刻とに設定してもよい。詳しくは後述するが、過去の発電履歴情報を用いて日の出時刻および日没時刻を算出し、算出した値を使用してもよい。
後述するように、連系容量PLの値に制御マージンPmを設定することもできる。すなわち、超過リスクの高い時間帯(t1<t<t2)では、連系容量PLにマージンPmを設定した値PL2を用い、超過リスクの低い時間帯(t<t1,t2<t)では、マージンを設定しない値PL1を用いることもできる。
図4は、超過リスクの大小をさらに細かく検討した例を示す。風力発電装置5の発電可能領域は、連系容量PLと太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbとの差分(=PL-Ppv_fb)から決定する。差分(PL-Ppv_fb)が風力発電装置5のシステム定格出力よりも大きい場合に、連系容量PLの超過リスクが小さいと判断する。
太陽光発電装置2と風力発電装置5のシステム定格出力の比は、超過リスクの値に影響を与える。例えば、太陽光発電装置:風力発電装置=1:1の場合は、常に超過リスクが高い。これに対し、太陽光発電装置:風力発電装置=2:1の場合は、超過リスクの高い時間帯と超過リスクの低い時間帯とが存在する。
太陽の出ている時間帯に超過リスクの高い時間帯と低い時間帯とが存在する場合を検討する。日の出時刻t1を過ぎた場合であっても太陽の高度が低い間は、太陽光発電装置2の発電出力は太陽高度が高い間(昼間)の発電出力よりも低いと考えられる。同様に、日の入り時刻t2の前であっても太陽の高度が低い場合、太陽光発電装置2の発電出力は太陽高度が高い間(昼間)の発電出力よりも低いと考えられる。
したがって、図4の場合、統括コントローラ12は、超過リスクを算出すると(S21)、算出した超過リスクの大小を判定し(S22)、超過リスクが大きい場合は蓄エネルギー装置8を充電モードへ移行させる(S23)。一方、統括コントローラ12は、超過リスクが小さいと判定すると、蓄エネルギー装置8を放電モードへ移行させると共に(S24)、風力発電装置5の発電出力を許可することもできる(S25)。超過リスクRが閾値Th1以上のときに超過リスクが大きいと判定し、超過リスクが閾値Th1未満のときに超過リスクが小さいと判定することができる。超過リスクが小さい場合、常に蓄エネルギー装置8を放電モードへ移行させる必要はなく、必要に応じて移行させればよい。
以上から、時刻、連系容量PL、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fb、風力発電電力モニタ信号Pwt_fbといったパラメータのうち少なくとも1つのパラメータを使用することができれば、連系容量PLを超過するリスクを判定できる。
したがって、超過リスクの大きい場合(高い場合)に蓄エネルギー装置8に充電し、超過リスクの小さい場合(低い場合)に蓄エネルギー装置8から放電させることができる。さらに、超過リスクの小さい場合には、風力発電装置5の発電出力を許可できる。
この結果、本実施例によれば、連系容量PLを超過することなく、発電システム100の設備利用率を向上させることができる。
図5は、PCSの効率カーブを示す。PCSの効率が最大の点で蓄エネルギー装置8から放電させることにより、損失を低減することができる。これにより、太陽光発電装置2および風力発電装置5で得た電力を効率的に電力系統1へ供給することができる。
図6を用いて、本実施例の変形例を説明する。図6に示す統括コントローラ12(2)の構成は、図2に示す統括コントローラ12の構成に比べて、充放電補正部123が追加されている。充放電補正部123は、蓄エネルギー装置8の充放電時に制御マージンを設定する機能である。
連系容量PLを超過するリスクが大きい場合、制御遅れや通信遅れ等により制御指令値にずれが生じると、システム電力Psysが連系容量PLを超過するおそれがある。そこで、統括コントローラ12(2)は、超過リスクが大きいと判定された場合に、充放電電力にマージンを設定する。統括コントローラ12(2)は、超過リスクが大きい場合、充電モードでは蓄エネルギー装置8へ多めに充電させ、放電モードでは蓄エネルギー装置8から少なめに放電させる。これにより、統括コントローラ12(2)は、システム電力Psysが連系容量PLを超過することを防止する。
なお、蓄エネルギー装置8を利用せずに、太陽光発電装置2の発電出力または風力発電装置5の発電電力を通常よりも多めに抑制してもよい。これにより、システム電力Psysが連系容量PLを超過するのを防止できる。
図7は、図6の統括コントローラ12(2)における演算処理を示すフローチャートである。まず、連系容量PLの超過リスクRを算出し(S31)、超過リスクRが所定の閾値Th2以上であるか判定する(S32)。統括コントローラ12(2)は、超過リスクRが閾値Th2(2)以上である場合(S32:YES)、蓄エネルギー装置8の充放電電力にマージンを設定し(S33)、本処理を終了する。統括コントローラ12(2)は、超過リスクが閾値Th2未満であると判定すると(S32:NO)、ステップS33をスキップし、本処理を終了する。
閾値Th1とTh2とは同一の値に設定することもできるし、異なる値に設定することもできる。
図8は、本実施例の他の変形例を示す。図8では、システム電力Psysが一度連系容量PLを超過した場合には、超過状態が連続するのを防止すべく、少なくとも所定の充電時間tc、充電モードを継続させる。図8の上側のグラフは、システム電力Psysの時間変化を示す。図8の下側のフローチャートは、統括コントローラ12の実行する充放電モード設定処理を示す。
統括コントローラ12は、システム電力Psysが連系容量PLを超過したか判定する(S41)。システム電力Psysが連系容量PLを超過した場合(S41:YES)、しばらくは超過リスクの大きい状態が続くと考えられる。そこで、統括コントローラ12は、蓄エネルギー装置8を充電モードへ移行させる(S42)。これと同時に、統括コントローラ12は、充電モードの継続時間を規定するタイマtcを設定する(S43)。
統括コントローラ12は、タイマtcがタイムアップすると(S44:YES)、現在のシステム電力Psysと蓄エネルギー装置8に蓄電した電力Pbatとの合計が連系容量PL以下であるか判定する(S45)。もしも、システム電力Psysと蓄電電力Pbatとの合計が連系容量PL以下になった場合(S45:YES)、統括コントローラ12は、充電モードを解除する(S46)。
その後、統括コントローラ12は、所定の放電条件が成立したときに、蓄エネルギー装置8を放電モードへ移行させて放電させる(S47)。
図8に示す変形例では、時刻T1においてシステム電力Psysが連系容量PLを超過すると、統括コントローラ12は、少なくとも所定の充電時間tcは蓄エネルギー装置8を充電モードで運用する(S42)。そして、統括コントローラ12は、所定の充電時間tcが経過した時刻T2になるまで充電を継続した後、システム電力Psysと蓄電電力Pbatの合計が連系容量PLを超過しないことを確認できたら、充電モードを停止し、通常モードに戻す(S46)。ここで、図8の斜線部は、蓄エネルギー装置8に充電された電力を示す。もしも斜線部が充電されなかったとすると、システム電力Psysが連系容量PLを再び超過してしまう。
このように制御することで、システム電力Psysが連系容量PLを連続的に超過するのを未然に防止することができる。さらに、蓄エネルギー装置8に充電させることにより、溜めた電力を時間をずらして電力系統1へ放電できるため(S47)、設備利用率を向上させることができる。
なお、強制的な充電時間を規定するためのタイマtcの値は、蓄電池10の充電率(SOC)に基づいて設定してもよい。例えば、充電率の大きい場合はタイマtcの値を短く設定し、充電率の少ない場合はタイマtcの値を長く設定する。
図9を用いてさらに別の変形例を説明する。図9は、所定の単位時間(例えば30分間)でのシステム電力Psysの積算値(kWh)が連系容量PLを超過しないように制御する例を示すグラフである。
一般的に、電力の瞬時値(kW)は監視せずに、所定の単位時間分の積算値(kWh)を監視する場合が多い。そこで、図9に示す変形例では、統括コントローラ12は、一度システム電力Psysが連系容量PLを超過すると、所定の単位時間内に超過分を蓄エネルギー装置8へ充電させる。これにより、システム電力Psysの積算値が連系容量PLを超過することを防止できる。この変形例の制御を用いることにより、瞬時値ではなく、積算値で連系容量PLの超過を判断する場合に、連系容量の超過を防止し、設備利用率を向上させることができる。ここで、図9の斜線部は、所定の単位時間におけるシステム電力Psysの超過分を蓄エネルギー装置8への充電で打ち消す様子を示す。図9において、連系容量PLを超えた領域の面積と、斜線部の面積とはほぼ等しくなるように、統括コントローラ12は蓄エネルギー装置8の充電を制御する。
このように構成される本実施例によれば、太陽光発電装置2と風力発電装置5との合成出力が連系容量PLを超過することなく、設備利用率を向上させることができる。さらに、本実施例によれば、既に系統連系枠が無い地域にも発電装置2,5のいずれかを新規で追加導入することができる。
図10,図11を用いて第2実施例を説明する。図10は、本実施例に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100Aの全体構成を示すブロック図である。図10に示す発電システム100Aは図1に示す発電システム100に対して、発電予測部16が追加されている。
電力制御装置11Aの統括コントローラ12Aには、システム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクを判定するために、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbとに加えて、発電予測部16から得られる予測値も入力される。発電予測部16が予測する予測値には、例えば、太陽光発電予測電力Ppv_preと、風力発電予測電力Pwt_preと、天気予報等の気象データを含めることができる。
図11は、本実施例における統括コントローラ12Aの詳細を示す。図11に示す統括コントローラ12Aが図2で述べた統括コントローラ12と異なる点は、リスク判定部121Aに太陽光発電予測電力Ppv_preと風力発電予測電力Pwt_preとが入力される点である。
発電予測電力Ppv_pre,Pwt_preを使用することで、統括コントローラ12Aは、超過リスクが大きくなることを事前に知ることができる。統括コントローラ12Aは、実測値である太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbも使用できるため、太陽光発電予測電力Ppv_preと風力発電予測電力Pwt_preをそれぞれリアルタイムに補正することができる。
したがって、本実施例によれば、事前に超過リスクを予測することができ、かつその予測値を最新の情報で補正することができるため、システム電力Psysが連系容量PLを超過するのを防止することができる。
さらに、本実施例では、第1実施例と同様に、超過リスクの大きい場合は蓄エネルギー装置8へ充電し、超過リスクの小さい場合は蓄エネルギー装置8から放電させることにより、設備利用率を向上させることもできる。
晴天時は曇天時と比較して太陽光発電装置2の発電電力が大きくなるため、システム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクが大きくなると予測できる。本実施例の統括コントローラ12Aは気象データを利用することができるため、前日のうちに翌日の超過リスクを算出することができ、より一層高い信頼性で電力系統1の安定を保持できると共に、設備利用率を向上させることができる。
図12~図14を用いて第3実施例を説明する。図12は、本実施例に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100Bの全体構成を示すブロック図である。図12の電力制御装置11Bには、図1に示す電力制御装置11に比べて、発電電力の履歴を管理する履歴データ蓄積部17が追加されている。
本実施例における統括コントローラ12Bは、超過リスクを判定するために、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbとに加えて、履歴データ蓄積部17から得られる履歴データも利用可能になっている。履歴データ蓄積部17で管理される履歴データとしては、例えば、太陽光発電電力履歴Ppv_pas、風力発電電力履歴Pwt_pas、システム電力履歴Psys_pas、充放電電力履歴Pbat_pasがある。
図13は、本実施例における統括コントローラ12Bの詳細を示す。図13の統括コントローラ12Bが図2の統括コントローラ12と異なるのは、リスク判定部121に太陽光発電電力履歴Ppv_pasと風力発電電力履歴Pwt_pasとが入力されている点である。
統括コントローラ12Bは、発電電力の履歴情報を使用することで、超過リスクを事前に予測することができる。さらに、統括コントローラ12Bは、実測値である太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbも使用できるため、履歴情報に基づく予測値をリアルタイムで補正することができる。
したがって、本実施例のように履歴情報を使用することにより、事前に超過リスクを判定することができ、かつ実測値による最新の情報で補正できるため、システム電力Psysが連系容量PLを超過するのを防止することができる。
さらに、本実施例によれば、第1実施例と同様に、超過リスクの大きい場合は蓄エネルギー装置8に充電させ、超過リスクの小さい場合は蓄エネルギー装置8から放電させることにより、設備利用率も向上させることができる。
図14は、本実施例の変形例を示す。図14の統括コントローラ12B(2)は、図13で述べた統括コントローラ12Bと比較して、リスク条件を算出するリスク条件算出部124をさらに備える。図14の統括コントローラ12B(2)では、リスク判定部121B(2)にリスク条件算出部124の算出結果が入力される。
履歴データ蓄積部17から得られる、太陽光発電電力履歴Ppv_pasと風力発電電力履歴Pwt_pasとシステム電力履歴Psys_pasと充放電電力履歴Pbat_pasとのうちいずれか1つ以上の情報がリスク条件算出部124に入力されると、リスク条件算出部124は、入力されたデータを用いて学習し、超過リスクが大きくなる条件を算出する。
例えば、リスク条件算出部124は、履歴データに蓄積されている過去に連系容量PLを超過したときの電力情報を用いて、波形の特徴を抽出する。太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbとが、リスク条件算出部124で抽出された波形の特徴と同じ挙動を示した場合に、リスク判定部121は、超過リスクが大きいと判断することができる。リスク判定部121B(2)により超過リスクが大きいと判定されると、充放電制御部122は蓄エネルギー装置8を充電モードに切り替える。
なお、図3で述べた日の出時刻t1および日の入り時刻t2と、図4で述べた時刻t3,t4を、履歴データ蓄積部17に保存されている太陽光発電電力履歴Ppv_pasから決定することもできる。
このように構成される本実施例によれば、発電システム100Bは、実測値である太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbとに加えて、履歴データ蓄積部17に保存されている履歴データを使用することにより、システム電力Psysが電力系統1の連系容量PLを超過するリスクを、事前に、かつ、より正確に判定することができる。この結果、本実施例によれば、システム電力Psysが連系容量PLを超過する事態を抑制することができ、設備利用率が向上する。
図15,図16を用いて第4実施例を説明する。図15は、本実施例に係る再生可能エネルギーハイブリッド発電システム100Cの全体構成を示すブロック図である。図15に示す発電システム100Cには、図1に示す発電システム100に比べて、日射量計18および風速計19が追加されている。
図16は、本実施例における統括コントローラ12Cの詳細を示す。図16の統括コントローラ12Cが図2の統括コントローラ12と異なるのは、太陽光発電電力モニタ信号Ppv_fbと風力発電電力モニタ信号Pwt_fbとに加えて、日射量計18から得られる日射量SRと風速計19から得られる風速WVとが、リスク判定部121Cへ入力されている点である。
発電システム100Cに日射量計18および風速計19を設置することにより、太陽光用PCS4および風車用PCS7からの発電モニタ信号よりも早く、日射量SRおよび風速WVを入手できる。したがって、統括コントローラ12Cは、太陽光発電装置2の発電電力および風力発電装置5の発電電力を早期に予測することができる。
本実施例によれば、リスク判定部121Cに日射量SRおよび風速WVを入力することにより、システム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクを早期に予測することができる。したがって、本実施例によれば、連系容量PLを超過しないよう事前に蓄エネルギー装置8等を制御することができる。
第5実施例を説明する。本実施例では、気象データ(天気予報等)を用いて蓄電池10の充電率(SOC)を調整する方法を説明する。
システム電力Psysが連系容量PLを超過するリスクが大きい場合、蓄エネルギー装置8は、充電のために使用される。ここで、晴天時等の太陽光発電装置2が発電している時間帯では、超過リスクが大きい。そこで、超過リスクが大きい時間帯での充電に備えて、蓄エネルギー装置8のSOCをあらかじめ下げておいた方がよい。そこで、本実施例では、気象データに基づいて翌日の天気が晴天であると予測した場合であって、本日の超過リスクが小さいと判定されたときにはできるだけ放電して、SOCを下げておく。
図17を用いて第6実施例を説明する。本実施例では、太陽光発電装置2と風力発電装置5のうち売電単価の高い方の発電を優先させる。太陽光発電装置2と風力発電装置5の売電単価(例えば、固定価格買い取り制度(FIT:Feed-in Tariff)における買い取り価格)は、一般的に異なる。そのため、太陽光発電装置2と風力発電装置5のいずれを優先的に発電させるかによって、発電システム100の運用利益に影響が出る。
図17は、発電装置の優先度を決定する処理を示すフローチャートである。統括コントローラ12は、太陽光発電装置2の売電単価Cost_pvと風力発電装置5の売電単価Cost_wtとを取得し(S51)、両者を比較する(S52)。
統括コントローラ12は、風力発電装置5の売電単価Cost_wtの方が太陽光発電装置2の売電単価Cost_pvよりも大きいと判定すると(S52:YES)、風力発電装置5による発電を優先させる(S53)。風力発電装置5の発電を優先させてシステム電力Psysを電力系統1へ供給する方が、発電システム100の利益向上になるためである。したがって、この場合、太陽光発電装置2による発電電力を制限したり、太陽光発電装置2の発電電力を蓄エネルギー装置8へ蓄えたりする。
一方、太陽光発電装置2の売電単価Cost_pvの方が風力発電装置5の売電単価Cost_wtよりも高い場合(S52:NO)、太陽光発電装置2の発電出力を優先させた方が、発電システム100の利益が増す。そこで、この場合は、風力発電装置5の発電出力を制限したり、蓄エネルギー装置8へ充電させたりする。
本実施例によれば、売電単価の高い方の発電装置を優先的に発電させて、その発電電力を電力系統1へ売却することができるため、発電システム100の利益が向上する。
第7実施例を説明する。本実施例では、電力会社からの出力抑制指令に対応する方法について述べる。
電力系統1には図示せぬ大量の再生可能エネルギー発電装置が連系されている。電力需給のバランスを保つために、電力会社から各再生可能エネルギー発電装置に対して、出力抑制指令が出される場合がある。多数の再生可能エネルギー発電装置から電力系統1へ電力が供給されると、これらの逆潮流により電力品質が低下等するためである。
そこで、発電システム100では、電力会社からの出力抑制指令を受信した場合に、その出力抑制指令を最優先の指令値として扱う。つまり、統括コントローラ12は、連系容量PLを出力抑制指令値に置き換え、前記各実施例で述べたと同様に処理する。これにより、本実施例では、電力会社の出力抑制指令を遵守しながら、システム電力Psysが連系容量PLを超過するのを防止する。さらに、本実施例では、蓄エネルギー装置8にあらかじめ充電しておき、超過リスクが小さいと判定されたときに放電させることにより、設備利用率を向上させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含むことができる。例えば、上記実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、太陽光発電装置と風力発電装置を組み合わせた再生可能エネルギーハイブリッド発電システムに限らず、太陽光発電装置と潮力発電装置、波力発電装置と風力発電装置のように、異なる種類の発電装置を組み合わせた発電システムでもよい。発電方式や最適な発電条件の異なる複数種類の再生可能エネルギー発電装置を組み合わせてなる発電システムに本発明を適用すれば、信頼性を維持しつつ設備利用率を高めることができる。
ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換も可能である。本実施例に含まれる技術的特徴は、特許請求の範囲に記載した組合せ以外にも組み合わせることができる。
1:電力系統、2:太陽光発電装置、3:太陽光パネル、4:太陽光用パワーコンディショナ、5:風力発電装置、6:風車、7:風車用パワーコンディショナ、8:蓄エネルギー装置、9:蓄電池用パワーコンディショナ、10:蓄電池、11,11A,11B:電力制御装置、12,12A,12B,12C:統括コントローラ、13:通信ネットワーク、14:外部コントローラ、15:端末、16:発電予測部、17:履歴データ蓄積部、18:日射量計、19:風速計、100,100A,100B,100C:太陽光風力ハイブリッド発電システム、121,121A,121B,121C:リスク判定部、122:充放電制御部、123:充放電補正部、124:リスク条件算出部

Claims (4)

  1. 電力系統に接続される発電システムであって、
    複数の再生可能エネルギー発電装置と、
    前記各再生可能エネルギー発電装置に接続される蓄エネルギー装置と、
    前記各再生可能エネルギー発電装置と前記蓄エネルギー装置とを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、リスク条件算出部と、リスク判定部と、充放電制御部とを備え、
    前記リスク条件算出部は、履歴データに蓄積されている過去に連系容量を超過したときの電力情報を用いて波形の特徴を抽出し、
    前記リスク判定部は、前記再生可能エネルギー発電装置の発電出力が前記リスク条件算出部で抽出された波形の特徴と同じ挙動を示した場合に、前記各再生可能エネルギー発電装置の発電出力の合計が所定の閾値を超える可能性を示す超過リスク値が所定の上限値に達すると判定し、前記蓄エネルギー装置を充電モードに移行させ
    発電システム。
  2. 前記制御装置は、前記超過リスク値に応じて、前記所定の閾値に制御マージンを設定する、
    請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記制御装置は、前記蓄エネルギー装置を放電させる場合、前記各再生可能エネルギー発電装置の発電出力と前記蓄エネルギー装置からの放電出力との合計が前記所定の閾値を超えないように制御する、
    請求項1に記載の発電システム。
  4. 前記制御装置は、前記蓄エネルギー装置に設けられる電力変換器の効率が所定の範囲に収まるように、前記蓄エネルギー装置から放電させる、
    請求項に記載の発電システム。
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