JP7179720B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本技術は、狭域通信に用いられる無線通信装置及び無線通信方法に関する。
特許文献1には、狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communications)システムを用いた車載用無線通信装置が記載されている。車載用無線通信装置では、路側に設置された基地局から送信された高周波信号が受信される。受信された高周波信号は、局部発振器(LO:Local Oscillator)により発振されるミクシング周波数に基づいて中間周波数に変換され、デジタルデータ等が読み出される。(特許文献1の明細書段落[0002][0003][0017][0019]図1等)。
特開2009-5279号公報
このような狭域通信を利用した種々のシステムが開発されており、無線通信装置の小型化を実現するための技術が求められている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、装置の小型化を実現可能な狭域通信用の無線通信装置、及び無線通信方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る無線通信装置は、通信部と、変換部と、生成部と、供給部とを具備する。
前記通信部は、狭域通信用の電波を送受信可能である。
前記変換部は、第1の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の受信に応じて生成された受信信号を中間周波数に変換する。
前記生成部は、前記第1の基準信号とは異なる周波数の第2の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の送信に用いられる送信信号を生成する。
前記供給部は、前記変換部への前記第1の基準信号の供給、及び前記生成部への前記第2の基準信号の供給を切替可能である。
この無線通信装置では、互いに異なる周波数を有する第1及び第2の基準信号が、適宜切替えられて変換部及び生成部に供給される。これにより、例えば中間周波数を制御することが可能となり、外部フィルタ等を用いることなくデータの受信が可能となる。この結果、無線通信装置の小型化を実現することが可能となる。
前記変換部は、前記第1の基準信号と前記受信信号とを混合することで、前記受信信号を前記中間周波数に変換してもよい。この場合、前記供給部は、前記中間周波数が、前記受信信号及び前記送信信号の周波数差よりも小さくなるように、前記第1の基準信号の周波数を制御してもよい。
中間周波数の値を小さくすることでフィルタリングが容易になる。これにより、外部フィルタ等が不要となり、装置を小型化することが可能となる。
前記変換部は、前記中間周波数を含む第1の帯域の周波数成分を通過させ、前記第1の帯域に含まれない周波数成分を規制する第1の内部フィルタを有してもよい。
これにより、例えば集積回路内に構成されたバンドパスフィルタによるフィルタリングが可能となる。この結果、装置を十分に小型化することが可能となる。
前記中間周波数は、絶対値が2.2MHz以上2.8MHz以下であってもよい。
これにより、対象チャネル以外の狭域通信のチャネルの信号が妨害波となることを抑制することが可能となり、通信精度を向上することが可能となる。
前記中間周波数は、絶対値が略2.5MHzであってもよい。
これにより、妨害波等の余分な信号を十分にカットすることが可能となり、通信精度を十分に向上することが可能となる。
前記供給部は、前記中間周波数が略ゼロとなるように、前記第1の基準信号の周波数を制御してもよい。
これにより、例えば第1の高周波信号に含まれるデータ等を直接復調することが可能となる。この結果、装置構成がシンプルになり装置を小型化することが可能となる。
前記変換部は、前記中間周波数を含む第2の帯域の周波数成分を通過させ、前記第2の帯域の上限周波数よりも高い周波数成分を規制する第2の内部フィルタを有してもよい。
これにより、例えば集積回路内に構成されたローパスフィルタによるフィルタリングが可能となる。この結果、装置を十分に小型化することが可能となる。
前記供給部は、前記第1及び前記第2の基準信号を切替えて発振可能な位相同期回路を含んでもよい。
これにより、第1及び第2の基準信号を高精度に生成することが可能となり、動作精度を向上させることが可能である
前記供給部は、前記第2の基準信号の周波数を所定の割合で分周して分周信号を生成する分周部を有してもよい。この場合、前記生成部は、ベースバンド信号に対する前記分周信号の混合、及び第2の基準信号の混合を実行することで、前記送信信号を生成してもよい。
これにより、送信される第2の高周波信号の周波数と、第2の基準信号との周波数とが異なる値となる。この結果、周波数のカップリングによる不具合等を抑制可能となる。
前記所定の割合は、1/2、1/4、及び1/6のいずれかであってもよい。
例えば分周器等を用いて容易に周波数を分割することが可能となる。これにより構成がシンプルでカップリング等に耐性のある装置を提供することが可能となる。
前記無線通信装置は、さらに、前記中間周波数の信号に基づいてデータ信号を生成する信号生成部を具備してもよい。
これにより、例えばデータ処理等を行なう後段の回路等に合わせてデータ信号を生成することが可能となり、高い汎用性が発揮される。
前記データ信号は、QPSK信号、ASK信号、搬送波強度信号の少なくとも1つを含んでもよい。
これにより、狭域通信で用いられる各種の通信方式等に対応することが可能となる。
前記信号生成部は、前記中間周波数の信号をデジタル化してフィルタリングするデジタルフィルタ部と、前記デジタルフィルタ部の出力を復調するための周波数に変換するミクサ部を有してもよい。
これにより、デジタル領域でフィルタリングされた信号に基づいてデータ信号を復調することが可能となり、通信精度を大幅に向上することが可能となる。
前記デジタルフィルタ部及び前記ミクサ部は、基準クロック信号に基づいて動作してもよい。
基準クロック信号を用いることで、例えば専用のクロック回路等が不要となり、装置を小型化することが可能となる。
前記受信信号は、前記送信信号よりも周波数が低い信号であってもよい。
これにより、移動しながら通信を行なう移動局として機能する無線通信装置を提供することが可能となる。
前記無線通信装置は、車載器として構成されてもよい。
これにより、狭域通信が可能な小型の車載器を提供することが可能となる。
本技術の一形態に係る無線通信方法は、狭域通信用の電波を送受信することを含む。
第1の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の受信に応じて生成された受信信号が中間周波数に変換される。
前記第1の基準信号とは異なる周波数の第2の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の送信に用いられる送信信号が生成される。
前記第1の基準信号の供給、及び前記第2の基準信号の供給が切替えられる。
以上のように、本技術によれば、狭域通信用の無線通信装置の小型化を実現することが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す模式図である。 DSRC方式の通信に用いられるチャネルの関係を模式的に示す図である。 チャネルの周波数関係を示す模式図である。 直交ミクサによる中間周波数への変換の一例を示す模式図である。 第1の実施形態に係る無線通信装置の他の構成例を示す模式図である。 比較例としてあげる無線通信装置の構成例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す模式図である。 第3の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す模式図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
[無線通信装置の構成]
図1は、本技術の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す模式図である。無線通信装置100は、狭域通信方式(DSRC方式)での通信が可能な車載器として構成され、路側等に設置された基地局等との通信に用いられる。
無線通信装置100を自動車等の車両に搭載することで、ETC(Electronic Toll Collection System)(登録商標)サービスを用いた通行料金の支払いや、ETC2.0サービスを用いた渋滞情報の取得等が可能となる。
図1に示すように、無線通信装置100は、通信部10、受信部20、送信部30、及び局部発振器(LO:Local Oscillator)40を有する。また無線通信装置100は、図示しないコントローラを有する。
通信部10は、アンテナ11、バンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)12、及びスイッチ素子13を有する。
アンテナ11は、DSRC方式で用いられる周波数帯域(5.8GHz帯)の電波を送受信可能である。アンテナ11は、受信された電波と同様の周波数の電気信号を出力し、入力された電気信号と同様の周波数の電波を放射する。例えばアンテナ11として、基板上に形成されたパターンアンテナや、基板上に実装可能なチップアンテナ等が用いられる。この他アンテナ11の具体的な構成は限定されず、任意のアンテナが用いられてよい。
バンドパスフィルタ12は、当該バンドパスフィルタ12に入力する電気信号の周波数成分のうち、DSRC方式で用いられる周波数帯域の周波数成分を通過させる。またバンドパスフィルタ12は、DSRC方式で用いられる周波数帯域とは異なる他の帯域の周波数成分を規制する。バンドパスフィルタ12の具体的な構成は限定されず、任意のフィルタが用いられてよい。
スイッチ素子13は、コントローラから出力された制御信号に基づいて、入力する電気信号の出力先を切替える。スイッチ素子13の具体的な構成は限定されず、例えば回路を切替えて接続可能な任意の素子が用いられてよい。
基地局等から車載器への通信(下り通信)が行われる場合は、アンテナ11により、基地局等から送信されたDSRC方式に対応した第1の周波数を有する電波が受信される。受信された電波に応じた電気信号がバンドパスフィルタ12に出力されフィルタリングされる。これにより第1の周波数を有する第1の高周波信号51がスイッチ素子13に出力される。第1の高周波信号51は、スイッチ素子13を介して受信部20に出力される。
車載器から基地局等への通信(上り通信)が行われる場合は、後述するように、送信部30によりDSRC方式に対応した第2の周波数を有する第2の高周波信号52が生成される。第2の高周波信号52は、スイッチ素子13を介してバンドパスフィルタ12に出力される。バンドパスフィルタ12によりフィルタリングされた第2の高周波信号52に基づいて、アンテナ11から第2の周波数を有する電波が送信される。
スイッチ素子13を用いることで、1つのアンテナ11を使って送信及び受信を切替えて実行することが可能となる。これにより部品点数を抑えることが可能となり装置コストを下げることが可能となる。スイッチ素子13の具体的な構成は限定されず、例えば回路を切替えて接続可能な任意の素子が用いられてよい。
なおDSRC方式では、下り通信と上り通信とで、互いに異なる周波数を有する電波が用いられる。下り通信に用いられる電波は、上り通信に用いられる電波よりも周波数が低い電波である。またDSRC方式では、下り通信及び上り通信で用いられる各電波には40MHzの周波数差が規定されている。
従ってDSRC方式に対応した第1及び第2の周波数は、互いに異なる周波数となる。また第1の高周波信号51は、第2の高周波信号52よりも周波数が低い信号となり、第1の高周波信号51及び第2の高周波信号52の周波数差は40MHzとなる。本実施形態において、第1の高周波信号51は、狭域通信用の電波の受信に応じて生成された受信信号に相当し、第2の高周波信号52は、狭域通信用の電波の送信に用いられる送信信号に相当する。
受信部20は、受信用増幅器21、直交ミクサ22、及びバンドパスフィルタ(BPF)23を有する。
受信用増幅器21は、スイッチ素子13を介して出力される第1の高周波信号51を増幅する。一般にアンテナ11により通信用の電波から変換された電気信号は、強度が小さく微弱である。受信用増幅器21は、こうした微弱な電気信号を信号処理等に用いられる強度まで増幅する低ノイズアンプ(LNA:Low Noise Amplifier)として機能する。増幅された電気信号(第1の高周波信号51)は、直交ミクサ22に出力される。
受信用増幅器21としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路等を用いた増幅器が用いられる。この他、例えばガリウム砒素(GaAs)またはシリコンゲルマニウム(SiGe)等を用いた低雑音の増幅器が用いられてもよい。またアンテナ11の受信感度等に応じて、受信用増幅器21のゲインや雑音指数等が適宜設定されてよい。
直交ミクサ22は、受信用増幅器21により増幅された第1の高周波信号51を、中間周波数に変換する。中間周波数への変換には、後述する局部発振器40により発振された第1の基準信号41が用いられる。直交ミクサ22は、第1の基準信号41と第1の高周波信号51とを混合することで、第1の高周波信号51を中間周波数に変換する。
一般に、周波数がf1及びf2である2つの信号を混合した場合、各信号が積算された信号が出力される。この積算された信号には、2つの信号の周波数の差(f1-f2)と同様の周波数を有する周波数成分が含まれる。また積算された信号には、2つの信号の周波数の和(f1+f2)と同様の周波数を有する周波数成分が含まれる。
直交ミクサ22では、第1の基準信号41と第1の高周波信号51とを混合することで、第1の基準信号41と第1の高周波信号51との周波数の差及び和に対応する周波数成分を含む信号が生成される。本実施形態では、第1の基準信号41と第1の高周波信号51との周波数の差が中間周波数となる。従って例えば、第1の基準信号41の周波数を適宜設定することで、中間周波数を任意の値に制御することが可能である。
図1に示すように、直交ミクサ22からは、中間周波数の信号としてI信号53及びQ信号54が出力される。I信号53及びQ信号54は、四位相偏移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)方式で変調されたデータを含む信号である。
例えば直交ミクサ22は、第1の基準信号41と同位相(Inter-Phase)の基準I信号と、基準I信号とは位相が90°ずれた直交位相(Quadrature-Phase)の基準Q信号とを生成する。基準I信号は、局部発振器40から出力された第1の基準信号をそのまま用いることで生成される。また基準Q信号、位相を90°シフトさせるπ/2位相器等を用いて、第1の基準信号41の位相をシフトすることで生成される。
第1の高周波信号51と基準I信号とが混合され、I信号53が生成される。また、第1の高周波信号51と基準Q信号とが混合され、Q信号54が生成される。各信号の混合には、2つの信号を積算して出力する混合器等が用いられる。これにより、第1の高周波信号51は、中間周波数の周波数成分を含むI信号53及びQ信号54に変換される。I信号53及びQ信号54は、バンドパスフィルタ23に出力される。
直交ミクサ22は、例えばI信号53及びQ信号54をそれぞれ出力する2つの混合器等を備えた回路で構成される。直交ミクサ22の具体的な構成は限定されず、例えばI信号53及びQ信号54を出力可能な回路等が適宜用いられてよい。以下では、I信号53及びQ信号54を第1のI/Q信号55と記載する場合がある。
バンドパスフィルタ23は、中間周波数を含む第1の帯域の周波数成分を通過させ、第1の帯域に含まれない周波数成分を規制する。すなわち、バンドパスフィルタ23は、直交ミクサ22から出力された第1のI/Q信号55に含まれる中間周波数の周波数成分を抽出する。本実施形態では、バンドパスフィルタ23は、第1の内部フィルタに相当する。
第1の帯域は、例えばDSRC方式で用いられる各チャネルの占有帯域幅(4.4MHz)に基づいて設定される。例えば第1の帯域として、中間周波数を中心とする帯域幅が4.4MHzの帯域が設定される。これにより、例えば第1の基準信号41と第1の高周波信号51との周波数の和に対応する周波数成分や、他のノイズ成分等を十分に低減することが可能となる。これに限定されず、例えば中間周波数の周波数成分を抽出可能な任意の帯域が第1の帯域として設定されてよい。
バンドパスフィルタ23は、集積回路内に構成される内部フィルタであり、例えばチップ上の抵抗、キャパシタ、トランジスタ等により構成される。この他、バンドパスフィルタ23の具体的な構成は限定されず、例えば中間周波数の周波数成分を抽出可能なフィルタが適宜用いられてよい。
バンドパスフィルタ23によりフィルタリングされた第1のI/Q信号55は、後段の回路に出力されQPSK方式で復調される。なお、DSRC方式では、QPSK方式の他に、振幅偏移変調(ASK:Amplitude Shift Keying)方式が用いられる。例えばI信号53及びQ信号54(第1のI/Q信号55)の信号強度を検出することで、ASK方式での復調を行なうことが可能である。
本実施形態において、受信部20は、第1の基準信号に基づいて、狭域通信用の電波の受信に応じて生成された受信信号を中間周波数に変換する変換部に相当する。
送信部30は、変調部31、及び送信用増幅器32を有する。
変調部31は、局部発振器40から供給される第2の基準信号42に基づいて、コントローラにより生成されたベースバンド信号を変調して第2の高周波信号を生成する。第2の基準信号42は、第1の基準信号41とは周波数が異なる信号である。本実施系形態では、第2の基準信号42の周波数は、上り通信で使用される第2の周波数に設定される。変調部31は、第2の基準信号42をベースバンド信号と混合することで、第2の周波数を有する第2の高周波信号52を生成する。
図1に示すように、変調部31には、QPSK方式又はASK方式に対応したベースバンド信号が入力される。図1では、ベースバンド信号がI信号56及びQ信号57(第2のI/Q信号58)として図示されている。
変調部31では、第2の基準信号42と同位相の基準I信号と、基準I信号とは位相が90°ずれた直交位相の基準Q信号とが生成される。変調部31は、基準I信号とI信号56とを混合し、基準Q信号とQ信号57とを混合する。混合されたI信号56及び混合されたQ信号57は、加算回路等を用いて加算されて出力される。これによりI信号56及びQ信号57の情報を含む第2の周波数を有する第2の高周波信号52が生成される。
送信用増幅器32は、変調部31により生成された第2の高周波信号52を増幅する。一般にアンテナ11から送信される電波の強度は、アンテナ11に入力される電気信号の強度に応じた値となる。送信用増幅器32は、電波が適正な強度でアンテナ11から送信されるように、第2の高周波信号を増幅するパワーアンプ(PA:Power Amplifier)として機能する。増幅された第2の高周波信号は、通信部10に出力される。
送信用増幅器32としては、例えばCMOS回路等を用いた増幅器が用いられる。またアンテナ11の受信感度等に応じて、送信用増幅器32のゲインや雑音指数等が適宜設定されてよい。
本実施形態において、送信部30は、第1の基準信号とは異なる周波数の第2の基準信号に基づいて、狭域通信用の電波の送信に用いられる送信信号を生成する生成部に相当する。
局部発振器40は、DSRC方式の電波の送受信に応じて、受信部20への第1の基準信号41の供給、及び送信部30への第2の基準信号42の供給を切替えて実行する。すなわち、第1の周波数の電波が受信される場合には、第1の基準信号41を受信部20に供給し、第2の周波数の電波が送信される場合には、第2の基準信号42を送信部に供給する。本実施形態では、局部発振器40は、供給部に相当する。
例えば、無線通信装置100が受信/送信を行なう状態にある場合、コントローラからは受信状態/送信状態を表す制御信号が出力される。局部発振器40は、通信状態信号に基づいて、受信状態では第1の基準信号41を発振し、送信状態では第2の基準信号42を発振する。これにより、第1及び第2の基準信号41及び42の供給を切替えることが可能となる。なお、第1及び第2の基準信号41及び42の供給を切替える方法等は限定されず、任意の方法が用いられてよい。
局部発振器40としては、第1及び第2の基準信号41及び42を切替えて発振可能な位相同期(PLL:Phase lock loop)回路が用いられる。図1に示すようにPLL回路には、LO基準クロック信号43が入力される。LO基準クロック信号43は、水晶振動子等を用いて生成された周波数安定度の高いクロック信号である。
PLL回路では、フィードバック制御が実行され、LO基準クロック信号43を基準とする周期的な信号が生成される。このフィードバック制御に用いられる信号等を適宜操作することで、生成される信号の周波数を変更することが可能である。
例えば、無線通信装置100の通信状態に応じて、フィードバック制御に用いられる信号を変更することで、互いに周波数の異なる第1及び第2の基準信号41及び42を切替えて生成することが可能となる。なお、局部発振器40の具体的な構成は限定されず、第1及び第2の基準信号41及び42を切替えて供給可能な任意の発振回路等が用いられてよい。
コントローラは、例えばCPU、ROM、RAM、及びHDD等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。CPUがROM等に予め記録されているプログラムをRAMにロードして実行することにより、本技術に係る無線通信方法が実行される。コントローラの具体的な構成は限定されず、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスが用いられてもよい。
プログラムは、例えば種々の記録媒体を介して無線通信装置100にインストールされる。あるいは、インターネット等を介してプログラムのインストールが実行されてもよい。
コントローラは、無線通信装置100全体の動作を制御する。コントローラにより例えば通信状態に応じて、受信状態及び送信状態を表す制御信号が生成される。生成された制御信号に基づいて、スイッチ素子13及び局部発振器40等の動作が制御される。
またコントローラは、DSRC方式で送受信される通信データを処理する。例えば、受信されたデータに基づいて送信用のデータが生成される。送信用のデータは、ベースバンド信号(第2のI/Q信号58)として、送信部30に出力される。
図2は、DSRC方式の通信に用いられるチャネルの関係を模式的に示す図である。DSRC方式では、通信周波数ごとにチャネルが設定されており、周波数差が40MHzとなるチャネルのペアを用いて下り通信及び上り通信が実行される。また、各周波数のチャネルの占有帯域幅は4.4MHzとなるように規定される。
DSRC方式では、下り通信用に5775MHz、5780MHz、…、5805MHzの5MHzおきの7つのチャネルが規定されている。また上り通信用に5815MHz、5820MHz、…、5845MHzの5MHzおきのチャネルが規定されている。これらのチャネルのうち、周波数差が40MHzとなる下り通信及び上り通信のチャネルがペアとなる。
従って図2に示すように、DSRC方式では、下り通信及び上り通信のチャネルの7つのペアA~ペアGが用意される。そのうちの1つのペアを使って基地局等と無線通信装置100との通信が行なわれる。例えばペアAでは、5775MHzの下り通信のチャネルと、5815MHzの上り通信のチャネルとが用いられることになる。なお、基地局はチャネルを固定して通信を行い、無線通信装置100は基地局が使用するチャネルに合わせて通信を行なう。
例えば、基地局が設置された路側の近傍を、無線通信装置100を搭載した車両が通過するとする。はじめ基地局が使用するチャネル(下り通信用チャネル)は不明であり、無線通信装置100はチャネルの探索を実行する。下り通信用チャネルが選定されると、無線通信装置100は選定されたチャネルを受信チャネルとして設定し、受信チャネルとペアとなるチャネルを送信チャネルとして設定する。
受信及び送信チャネルとして、例えば5790MHz及び5830MHz(ペアD)が設定されたとする。無線通信装置100が送信状態にある場合、局部発振器40は第2の基準信号として5830MHzの周波数の信号を発振し、送信部30に供給する。送信部30では、変調部31により、5830MHzの第2の基準信号とベースバンド信号とが混合され、5830MHzの第2の高周波信号52が生成される。生成された第2の高周波信号は、通信部10に出力される。
通信部10により、第2の高周波信号52に基づいて、5830MHzの電波が送信される。電波が送信されると、無線通信装置100は、基地局からの応答を受信する受信状態に移行される。例えばスイッチ素子13は、通信部10の接続先を送信部30から受信部20に切替える。また局部発振器40は、第2の基準信号42から第1の基準信号41に発振周波数を切替える。
基地局から、無線通信装置100に対する応答として5790MHzの電波が送信される。通信部10により、5775MHzの電波が受信され、5790MHzの第1の高周波信号51が生成される。生成された第1の高周波信号51は、受信部20に入力される。
受信部20では、直交ミクサ22により、第1の基準信号41と第1の高周波信号51とが混合され、第1の高周波信号51は、中間周波数を有する第1のI/Q信号55に変換される。第1のI/Q信号55は、後段の回路により復調され、基地局からの応答内容がコントローラに出力される。このように、無線通信装置100では、下り通信及び上り通信のチャネルのペアを用いて基地局との通信が行なわれる。なお、上記ではペアDのチャネルを例に挙げたが、もちろん他のチャネルのペアが用いられてもよい。
図3は、チャネルの周波数関係を示す模式図である。図3では、無線通信装置100が受信用に用いる受信チャネル60(下り通信のチャネル)と、その次隣接チャネル61a及び61bとが模式的に図示されている。なお図中の横軸は周波数であり、受信チャネル60の中心周波数が0Hzとなるように目盛が設定されている。
次隣接チャネル61a及び61bは、受信チャネル60の低周波側及び高周波側の2番目に近いチャネルである。例えば受信チャネル60が図2に示すペアDの5790MHzのチャネルであった場合、次隣接チャネル61a及び61bは、5780MHz及び5800MHzのチャネルとなる。すなわち、次隣接チャネル61a及び61bは、受信チャネル60から低周波側及び高周波側に10MHz離れたチャネルとなる。
DSRC方式では、最も近くに隣接するチャネル間での干渉や漏洩電力による通信エラー等を回避・低減するため、最隣接する2つのチャネルの使用には制限が設けられている。このため、最隣接する2つのチャネルが同時に受信されることは少ない。従って、受信チャネル60にとっては、2番目に近い次隣接チャネル61a及び61bで行なわれる通信等が主要な妨害波となる可能性が高い。
例えば、受信チャネル60の電波に加え、次隣接チャネル61a及び61b等の妨害波が受信されることが考えられる。この場合、通信部10からは、受信チャネル60の周波数成分と次隣接チャネル61a及び61bの周波数成分とを含む信号が出力される。従って通信部10からは、第1の高周波信号51(受信チャネル60の周波数成分)と、妨害信号62(次隣接チャネル61a及び61bの周波数成分)とを含む信号が出力されることになる。
第1の高周波信号51は、直交ミクサ22により第1の基準信号41と混合され、受信チャネル60と次隣接チャネル61a及び61bとの周波数成分がそれぞれ周波数変換される。この結果、受信チャネル60の中心は中間周波数にシフトし、次隣接チャネル61a及び61bの各中心は低周波側及び高周波側に中間周波数から10MHz離れた周波数にそれぞれシフトする。すなわち、各チャネルの周波数成分は、第1の基準信号41の周波数だけ低周波側に一律にシフトされる。
低周波側にシフトされた各チャネルの周波数成分は、受信部20のバンドパスフィルタ23に入力される。バンドパスフィルタ23の第1の帯域は、受信チャネル60の周波数成分を抽出して、次隣接チャネル61a及び61bの周波数成分を規制するように設定される。すなわち、バンドパスフィルタ23は、中間周波数から10MHz離れた妨害信号62(次隣接チャネル61a及び61bの周波数成分)を除去するように構成される。
一般に、フィルタの通過帯域の幅が一定である場合には、通過帯域が設定される周波数が低いほどフィルタを容易に構成することが可能である。例えば数十MHzの周波数領域で10MHzの通過帯域を抽出する場合、急峻なバンドパス特性を持った外部フィルタ等を設ける必要が生じる場合がある。一方で、数MHzの周波数領域で10MHzの通過帯域を抽出する場合、集積回路内に構成された内部フィルタ等を用いて妨害信号を除去することが可能となる。
上記したように、本実施形態では、中間周波数を制御することが可能である。従って中間周波数の周波数を低い周波数領域に設定することで、バンドパスフィルタ23の通過帯域(第1の帯域)も低い周波数領域に設定することが可能となる。これにより、バンドパスフィルタ23の構成を簡素化することが可能となる。この結果、例えば、外部フィルタ等が不要となり、装置を小型化することが可能となる。
本実施形態では、局部発振器40により、中間周波数が、第1の高周波信号51及び第2の高周波信号の周波数差よりも小さくなるように、第1の基準信号の周波数が制御される。具体的には、第1の基準信号41は、中間周波数が40MHzよりも小さい値となるように設定される。
中間周波数の値が小さく設定されるため、バンドパスフィルタ23の通過帯域である第1の帯域も、低い周波数領域に設定される。すなわち第1の帯域の中心周波数は、40MHzよりも小さい周波数に設定される。これにより、例えばバンドパスフィルタ23を内部フィルタとして構成することが可能となり、装置を十分に小型化することが可能となる。
直交ミクサ22から出力される受信チャネル60の周波数成分と次隣接チャネル61a及び61bの各周波数成分との周波数差は、中間周波数の値に係らず10MHzのままである。このため、中間周波数の値を小さくした場合でも、バンドパスフィルタ23の通過帯域(第1の帯域)の幅はほとんど変更されない。従って、中間周波数の値が小さいほど、通過帯域が設定される周波数も低くなり、受信チャネル60の周波数成分を容易に抽出することが可能となる。
図4は、直交ミクサ22による中間周波数への変換の一例を示す模式図である。図4A~4Cには、直交ミクサ22により周波数がシフトされた受信チャネル60と次隣接チャネル61a及び61bとが模式的に示されている。
中間周波数の値を下げていくと、周波数がマイナスとなる周波数成分が生じる。マイナスの周波数は、例えば混合器(直交ミクサ22)での周波数の減算によって生じる周波数である。例えば周波数f1の信号と、f1よりも大きい周波数f2の信号とを混合すると、2つの信号の周波数差(f1-f2)は見かけ上マイナスとなる。この場合、混合器からは、2つの信号の周波数差の絶対値|f1-f2|の周波数成分が出力される。この周波数成分は、0Hzを基準に折り返された成分と見做すことが可能であり、イメージ妨害等の原因となる。
図4Aに示すように、例えば中間周波数を10MHzに設定した場合、低周波側の次隣接チャネル61aの中心周波数は0Hzとなる。この場合、次隣接チャネル61aのマイナスの周波数成分は、0Hzを基準に折り返されてプラスの周波数として検出される。従って次隣接チャネル61aに対応する妨害信号62は、0Hzから2.2MHzまでの周波数成分を有する信号となる。
このように、中間周波数の値を下げていくと、次隣接チャネル61aの妨害信号62等が0Hzで折り返されることになる。中間周波数の値によっては、折り返された妨害信号62が受信チャネル60と重なることもあり得る。この場合、後段のバンドパスフィルタ23等を用いて妨害信号62を除去することは難しく、通信エラーが生じる可能性がある。
本実施形態では、中間周波数の絶対値が略2.2MHz以上2.8MHz以下となるように設定される。すなわち、中間周波数をFiとすると、-2.8MHz≦Fi≦-2.2MHzまたは2.2MHz≦Fi≦2.8MHzとなるように、中間周波数Fiが設定される。
例えば、中間周波数が2.2MHzに設定された場合、受信チャネル60の帯域は0Hz~4.4MHzとなる。また低周波側の次隣接チャネル61aは0Hzで折り返され、その帯域は、受信チャネル60とは重ならない。これにより、受信チャネル60に折り返しが生じない最小の周波数まで、中間周波数を下げることが可能となる。
また例えば、中間周波数が2.8MHzに設定された場合、受信チャネル60の帯域の上限周波数は5MHzとなる。また低周波側の次隣接チャネル61aは0Hzで折り返され、その帯域の下限周波数は5MHzとなる。従って受信チャネル60と次隣接チャネル61aとは5MHzで各帯域が接触することになる。この場合でも各チャネルの帯域は重ならない。
中間周波数が2.2MHz以上2.8MHz以下の範囲にある場合には、低周波側の次隣接チャネル61aが受信チャネル60に重なることはない。これによりイメージ妨害等の影響を回避しつつ、中間周波数の値を十分に下げることが可能となる。この結果、バンドパスフィルタ23の構成を大幅に簡素化することが可能となり、装置を十分に小型化することが可能となる。
なお、中間周波数がマイナスである場合には、受信チャネル60が0Hzを基準に折り返されることになる。この場合、中間周波数を-2.8MHz以上-2.2MHz以下に設定することで、高周波側の次隣接チャネル61bと重ならないように、受信チャネル60を折り返すことが可能である。これにより、バンドパスフィルタ23の構成を大幅に簡素化することが可能となる。
また本実施形態では、中間周波数の絶対値が略2.5MHzに設定される。すなわち中間周波数の値が+2.5MHzまたは-2.5MHzとなるように、受信チャネル60の周波数に合わせて第1の基準信号が設定される。図4B及び図4Cには、中間周波数が+2.5MHz及び-2.5MHzである場合の各チャネルの周波数関係が示されている。
例えば受信チャネル60が5790MHzであったとする。この場合、第1の基準信号41の周波数を5787.5MHzに設定することで、中間周波数は2.5MHzとなる。また第1の基準信号41の周波数を5792.5MHzに設定することで、中間周波数は-2.5MHzとなる。他の受信チャネル60が選定された場合には、中間周波数の絶対値が略2.5MHzとなるように、選定された受信チャネル60の周波数に合わせて第1の基準信号41が適宜設定される。
図4Bに示すように、受信チャネル60が+2.5MHzに変換されると、低周波側の次隣接チャネル61aは、-7.5MHzに変換される。従って、低周波側の次隣接チャネル61aは+7.5MHzを中心周波数としたチャネルに折り返される。従って直交ミクサ22からは、受信チャネル60、低周波側の次隣接チャネル61a、及び高周波側の次隣接チャネル61bの各周波数成分が5MHz間隔でこの順番に並んだ信号が出力される。
図4Cに示すように、受信チャネル60が-2.5MHzに変換されると、受信チャネル60は2.5MHzを中心周波数としたチャネルに折り返される。また低周波側の次隣接チャネル61aは、-12.5MHzから+12.5MHzに折り返される。従って直交ミクサ22からは、受信チャネル60、高周波側の次隣接チャネル61b、及び低周波側の次隣接チャネル61aの各周波数成分が5MHz間隔でこの順番に並んだ信号が出力される。
中間周波数の絶対値を略2.5MHzに設定するための第1の基準信号41は、例えば受信チャネルを探索する回路等を用いて容易に生成することが可能である。上記したように、下り通信のチャネルの間隔は5MHzであり、受信チャネルを探索する回路は5MHzステップで周波数を変更する。例えば周波数を1/2に分周する分周期等を用いることで、周波数のステップを2.5MHzに容易に変更することが可能であり、第1の基準信号41を容易に生成することが可能である。
このように、中間周波数の絶対値が略2.5MHzに設定されている場合、第1の基準信号を容易に供給することが可能である。これにより、イメージ妨害等の影響を回避しつつ、十分に小さい中間周波数を容易に実現することが可能となる。この結果、部品点数の少ない小型の装置を提供することが可能となる。
上記では、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)が、第1の高周波信号51及び第2の高周波信号の周波数差(受信チャネル及び送信チャネルの周波数差)よりも小さい値に設定された。このような中間周波数を低い値に設定するLow-IF方式では、例えば復調までの周波数変換の回数を減らすことが可能であり、部品点数を抑えることが可能である。
本技術は、Low-IF方式のみならず、ゼロ-IF方式に適用することも可能である。ゼロ-IF方式では、中間周波数が略ゼロとなるように設定され、第1の高周波信号51からベースバンド信号を直接復調するダイレクトコンバージョンが実行される。図5に示すように、直交ミクサ22の後段にローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)24を備えることで、ゼロ-IF方式での通信を実行することが可能である。
ゼロ-IF方式では、局部発振器40は、中間周波数が略ゼロとなるように、第1の基準信号41の周波数を制御する。例えば第1の基準信号41を受信チャネル60と略同様の周波数に設定することで、中間周波数を略ゼロにすることが可能である。無線通信装置200が受信状態にある場合、局部発振器40により、受信チャネル60と同様の周波数を有する第1の基準信号41が発振される。発振された第1の基準信号41は直交ミクサ22に供給される。
直交ミクサ22により、第1の高周波信号51と受信チャネル60と同様の周波数を有する第1の基準信号41とが混合される。これにより、直交ミクサ22からは、互いに同様の周波数(受信チャネル60の周波数)の差及び和に対応する周波数成分を含む信号が生成される。
第1の高周波信号51と第1の基準信号41との周波数の差は略0Hzであり、その周波数成分はベースバンド信号の成分に相当する。また周波数の和は受信チャネル60の略2倍の周波数となり、その周波数成分は高周波のノイズ成分となる。直交ミクサ22からは、ベースバンド信号の成分及び高周波のノイズ成分を含む信号が、ローパスフィルタ24に出力される。
なお直交ミクサ22では、ベースバンド信号がI信号53及びQ信号54に分けて復調される。上記したように、I信号53及びQ信号54は、互いに位相が直交する基準I信号及び基準Q信号に基づいて復調される。このため、周波数の折り返しに伴うイメージ妨害等の影響を回避して、ベースバンド信号の復調を実現することが可能である。このように、直交ミクサ22は、I/Q信号を復調するI/Q復調器として機能するとも言える。
ローパスフィルタ24は、内部フィルタとして集積回路内に構成される。ローパスフィルタ24は、中間周波数を含む第2の帯域の周波数成分を通過させ、第2の帯域の上限周波数よりも高い周波数成分を規制する。第2の帯域は、例えば0Hzから上限周波数までの帯域である。本実施形態では、ローパスフィルタ24は、第2の内部フィルタに相当する。
第2の帯域の上限周波数は、例えばDSRC方式で用いられるチャネルの周波数に基づいて設定される。例えば図2で説明したように、DSRC方式では、ペアAの下り通信チャネル(5775MHz)が最も低周波のチャネルである。上限周波数として、例えばペアAの下り通信チャネルの周波数よりも低い周波数が設定される。
上限周波数をDSRC方式の最も低周波のチャネルよりも低く設定することで、各チャネルの周波数成分や各チャネルの2倍の周波数を有するノイズ信号等を十分に減衰することが可能となる。これにより、直交ミクサ22から出力されたベースバンド信号を高精度に抽出することが可能となる。なお、上限周波数を設定する方法等は限定されず、例えば後段の回路構成等に応じて上限周波数が適宜設定されてよい。
抽出されたベースバンド信号は、例えば直接デジタル信号に変換され、コントローラに出力される。このように、ゼロ-IF方式では、ベースバンド信号を直接復調することで、周波数の変換等に用いられる部品等の点数を大幅に減らすことが可能となる。これにより装置を十分に小型化することが可能となる。
以上、本実施形態に係る無線通信装置100では、互いに異なる周波数を有する第1及び第2の基準信号41及び42が、適宜切替えられて受信部20及び送信部30に供給される。これにより、例えば中間周波数を制御することが可能となり、外部フィルタ等を用いることなくデータの受信が可能となる。この結果、無線通信装置100の小型化を実現することが可能となる。
図6は、比較例としてあげる無線通信装置300の構成例を示す模式図である。DSRC方式での通信方法として、送信側及び受信側の各回路を同一の周波数を有するLO発振信号に基づいて動作させる方法が考えられる。この方法では、送信チャネルの信号を生成するために用いた周波数を使って、受信チャネルの信号が中間周波数に変換される。DSRC方式では、送信チャネルと受信チャネルとの周波数差は40MHzに規定されており、中間周波数は40MHzとなる。
無線通信装置300では、局部発振器340により、受信側の回路(受信部320)と送信側の回路(送信部330)とに同じ周波数のLO発振信号341が出力される。図6に示すように受信部320では、混合器(ミクサ)322により、受信用増幅器321から出力された受信チャネルの信号とLO発振信号341が混合され、40MHzの中間周波数を有するIF信号355が出力される。
中間周波数が40MHzである場合、10MHz離れている次隣接チャネルに対して十分な選択度を確保するためには、急峻なバンドパス特性を持つフィルタが必要となる。このため、図6に示すような外付けのSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ323が必要不可欠となってくる。SAWフィルタ323を外部に設けるため、例えば受信側の回路をチップに収めることは難しくなる。また外付け用の配線や、設置位置の確保等に伴い、回路全体が大きくなってしまうといった問題が生じる。
本実施形態に係る無線通信装置100では、局部発振器40により、互いに周波数の異なる第1及び第2の基準信号41及び42が、無線通信装置100の通信状態に合わせて発振される。受信状態では第1の基準信号41が受信部20に供給され、送信状態では第2の基準信号42が送信部30に供給される。このように、通信状態に応じて第1及び第2の基準信号41及び42を切替可能であるため、中間周波数を所望の値に設定することが可能である。
第1の基準信号41の周波数は、中間周波数が第1及び第2の高周波信号51及び52の周波数差である40MHzよりも小さくなるように制御される。中間周波数を低く設定することで、SAWフィルタ等の外部フィルタが不要となる。このため、SAWフィルタ等を設けるための配線や設置面等も不要となり、コストを抑えつつ装置サイズを小さくすることが可能となる。
また中間周波数の信号をフィルタリングするバンドパスフィルタ23を内部フィルタとして集積回路内に構成することが可能となる。これにより、受信部20をチップ内に収めることが可能となり、装置を十分に小型化することが可能となる。
本実施形態では、中間周波数が略2.5MHzに設定される。これにより、DSRC方式における次隣接チャネル等の周波数成分によって生じるイメージ妨害等を十分に回避することが可能となる。この結果、例えば無線通信装置100のイメージリジェクション比が小さい場合であっても、高精度に通信を行なうことが可能となる。
<第2の実施形態>
本技術に係る第2の実施形態の無線通信装置について説明する。これ以降の説明では、上記の実施形態で説明した無線通信装置400における構成及び作用と同様な部分については、その説明を省略又は簡略化する。
図7は、第2の実施形態に係る無線通信装置400の構成例を示す模式図である。無線通信装置400は、通信部410、受信部420、送信部430、局部発振器440、及び分周器460を有する。通信部410は、例えば図1に示す通信部410と同様の構成を有する。
受信部420は、受信用増幅器421、第1の混合器422、直交ミクサ423、及びフィルタ部424を有する。受信用増幅器421は、例えば図1に示す受信部20の受信用増幅器21と同様の構成を有する。受信用増幅器421は、受信チャネルの周波数成分を含む第1の高周波信号451を増幅するLNAとして機能する。
第1の混合器422は、受信用増幅器421により増幅された第1の高周波信号451と局部発振器440から供給される第1の基準信号441とを混合する。直交ミクサ423は、第1の混合器422から出力された信号と分周器460から供給される第1の分周信号461とを混合する。このように第1の高周波信号451は、第1の混合器422及び直交ミクサ423により2段階に分けて周波数変換される。
2回の周波数変換により、第1の高周波信号451の周波数は、互いに異なる4つの周波数にそれぞれ変換される。例えば、第1の高周波信号451(受信チャネル)、第1の基準信号、及び第1の分周信号の各周波数をそれぞれfr、fs1、及びfd1とすると、直交ミクサ423からは、fr+fs1+fd1、fr+fs1-fd1、fr-fs1+fd1、及びfr-fs1-fd1の4つの周波数にそれぞれ対応する周波数成分が出力される。
これらの4つの周波数のうち、最も低い周波数(fr-fs1-fd1)が中間周波数となる。このように本実施形態では、第1の混合器422及び直交ミクサ423により、第1の高周波信号451が中間周波数に変換される。
フィルタ部424は、直交ミクサ423から出力された信号から、中間周波数の周波数成分を抽出する。フィルタ部424は、例えば、Low-IF方式ではバンドパスフィルタ(BPF)として構成され、ゼロ-IF方式ではローパスフィルタ(LPF)として構成される。フィルタ部424の構成等は限定されず、例えば図1に示すバンドパスフィルタ23や図5に示すローパスフィルタ24等を用いて適宜構成されてよい。
送信部430は、変調部431、第2の混合器432、バンドストップフィルタ433、及び送信用増幅器434を有する。
変調部431は、ベースバンド信号458と分周器460から供給される第2の分周信号462とを混合する。これによりベースバンド信号458は、第2の分周信号462と同様の周波数を有する信号に変調される。第2の混合器432は、変調部431から出力された信号と局部発振器440から供給される第2の基準信号442とを混合する。このようにベースバンド信号458は、変調部431及び第2の混合器432により2段階に分けて周波数変換される。
第2の混合器432からは、第2の分周信号462の周波数fd2と第2の基準信号442の周波数fs2の差及び和に対応する周波数成分を含む信号が出力される。本実施形態では、第2の分周信号462と第2の基準信号442との周波数の和(fd2+fs2)が第2の高周波信号452(送信チャネル)の周波数ftとなる。このように本実施形態では、変調部431及び第2の混合器432により、ベースバンド信号に対する第2の分周信号462の混合、及び第2の基準信号442の混合が実行され、第2の高周波信号452が生成される。
バンドストップフィルタ433は、第3の帯域の周波数成分を規制し、第3の帯域に含まれない周波数成分を通過させる。第3の帯域は、例えば第2の混合器432から出力される信号のうち、第2の分周信号462及び第2の基準信号442の周波数の差に対応する周波数成分を規制し、周波数の和に対応する周波数成分を通過させるように設定される。従って第2の高周波信号452(送信チャネル)の周波数成分は、バンドストップフィルタ433を通過することになる。
送信用増幅器434は、バンドストップフィルタ433を通過した第2の高周波信号452を増幅する。送信用増幅器434は、例えば図1に示す送信部30の送信用増幅器32と同様の構成を有する。送信用増幅器434は、送信チャネルの周波数成分を含む第2の高周波信号452を増幅するPAとして機能する。
局部発振器440は、DSRC方式の電波の送受信に応じて、第1の基準信号441と、第1の基準信号441とは異なる周波数の第2の基準信号442を切替えて発振する。第1及び第2の基準信号441及び442は、第1及び第2の混合器422及び432にそれぞれ供給される。また第1及び第2の基準信号441及び442は、分岐点445で分岐されて分周器460に入力される。局部発振器440としては、第1及び第2の基準信号441及び442を切替えて発振可能なPLL回路等が適宜用いられる。
分周器460は、局部発振器440により発振された信号(第1及び第2の基準信号441及び442)の周波数を所定の割合で分周する。例えば分周器460は、第1の基準信号441の周波数を所定の割合で分周して第1の分周信号461を生成する。また分周器460は、第2の基準信号442の周波数を所定の割合で分周して第2の分周信号462を生成する。本実施形態では、分周器460は、分周部に相当し、第2の分周信号462は、分周信号に相当する。また本実施形態では、局部発振器440及び分周器460により、供給部が構成される。
周波数を分周する所定の割合(分周比)は、1/2、1/4、及び1/6のいずれかとなるように設定される。このように単純な分周比を用いることで分周器460を容易に構成することが可能となる。図7に示す例では、分周比が1/4の分周器460が用いられる。例えば分周器460に5800MHzの信号が入力された場合、分周器460からは5800/4=1450MHzの周波数を有する信号が出力される。
受信チャネル及び送信チャネルが設定され、無線通信装置400と基地局との通信が行なわれるとする。以下、上り通信(送信状態)及び下り通信(受信状態)での無線通信装置400の動作について説明する。
送信状態では、局部発振器440により、第2の基準信号442が発振される。図7では、第2の基準信号442の周波数fs2は、送信チャネルの周波数ftの4/5となるように設定される。分周器460により、分岐点445を介して入力された第2の基準信号442の周波数fs2が1/4に分周され、第2の分周信号462が生成される。第2の分周信号462の周波数fd2は、fd2=(fs2)/4=(ft×4/5)/4=ft/5となる。
変調部431により、ベースバンド信号と第2の分周信号462とが混合される。変調部431からは、ft/5の周波数に変調されたベースバンド信号が出力され、第2の混合器432に入力される。第2の混合器432により、変調部431から出力された信号と分岐点445を介して入力された第2の基準信号442とが混合される。第2の混合器432では、各信号の周波数が加算(ft/5+ft×4/5=ft)及び減算(|ft/5-ft×4/5|=ft×3/5)される。
従って第2の混合器432からは、送信チャネルと同様の周波数ftを有する第2の高周波信号452と、周波数がft×3/5の信号とが出力される。バンドストップフィルタ433により、第2の混合器432の出力のうち、第2の高周波信号452が抽出される。そして送信用増幅器434により、第2の高周波信号452が増幅され、通信部410に送信される。
このように、図7に示す無線通信装置400は、第2の基準信号442の周波数を送信チャネルの周波数の4/5に設定することで、ベースバンド信号が送信チャネルの周波数に変調されるように構成されている。すなわち、無線通信装置400では、局部発振器440の発振周波数(LO周波数)と送信チャネルの周波数(送信周波数)との比率は4:5となる。
送信周波数とLO発振周波数とがずれているため、例えばパワーアンプである送信用増幅器434から、局部発振器440へのローカルプリング等の影響を十分に軽減することが可能である。これにより局部発振器440を安定して動作させることが可能となり、通信エラーや装置の不具合等を十部に抑制することが可能となる。
なお、送信チャネルは5MHz間隔であるため、チャネルを変更する場合は、5MHz×4/5=4MHzのステップで第2の基準信号442の周波数を変更すればよい。これにより第2の基準信号442を生成するための回路構成等を簡素化することが可能となる。この結果部品点数を抑えることが可能となり、部品コストを低減するとともに、信頼性の高い小型の装置を実現することが可能である。
受信状態では、局部発振器440により第1の基準信号441が発振される。第1の基準信号441の周波数fs1は、中間周波数fiが所定の値となるように、受信チャネル(第1の高周波信号451)の周波数frに合わせて設定される。第1の基準信号441及び第1の基準信号441を分周して生成された第1の分周信号461は受信部420に供給され、第1の高周波信号451が中間周波数fiに変換される。
図7では、第1の分周信号461の周波数fd1は、第1の基準信号441の周波数fs1の1/4である。上記したように中間周波数fiは、fr-fs1-fd1と表される。従って中間周波数fiは、fi=fr-fs1-fs1/4=fr-fs1×5/4となる。
例えば、ゼロ-IF方式では、中間周波数fi≒0Hzとなるように第1の基準信号441の周波数fs1が設定される。この場合、第1の基準信号441の周波数fs1を受信チャネルの周波数frの4/5に設定することで、中間周波数fiを略ゼロにすることが可能である。なおチャネルを変更するには、第1の基準信号を4MHzのステップで変化させればよい。
また例えば、Low-IF方式において、中間周波数がfi≒2.5MHzとなるように第1の基準信号441を設定することも可能である。この場合、fs1=fr×4/5-2MHzとすることで、中間周波数fiを略2.5MHzにすることが可能である。すなわち、ゼロ-IF方式での周波数から2MHzずれた周波数を作ることで、容易に中間周波数が2.5MHzのLow-IF方式を実現することが可能である。
このように、局部発振器440により発振された信号(第1及び第2の基準信号441及び442)と、それを分周した信号(第1及び第2の分周信号461及び462)とを用いて、2段階に分けて周波数変換を行なうことが可能である。このような複数の周波数変換を行なうスライディングIF方式を用いることで、例えばローカルプリング等の影響が十分に低減された回路構成を容易に実現することが可能である。
なお、分周器460に設定される分周比が、1/2や1/6に設定された場合でも、第1及び第2の基準信号441及び442の各周波数等を適宜設定することで、無線通信装置400を構成することが可能である。もちろん分周器460に設定される分周比は現手されず、例えば1/2、1/4、及び1/6以外の、任意の分周比が用いられてもよい。また、2段階の周波数変換を行なう場合に限定されず、3段階や4段階の周波数変換を実行する場合にも本技術は適用可能である。この場合、複数回の周波数変換を実行することで、局部発振器440に対する周波数のカップリング(ローカルプリング)等による影響を十分に抑制することが可能となる。
<第3の実施形態>
図8は、第3の実施形態に係る無線通信装置500の構成例を示す模式図である。無線通信装置500は、通信ユニット510、信号生成部570、及びシステムクロック生成部580を有する。通信ユニット510は、上記の実施形態で説明した各無線通信装置と略同様の構成を有する。図8には、図1に示す構成が図示されているが、図5及び図7に示す構成が用いられてもよい。
信号生成部570は、通信ユニット510の受信部520の後段に設けられる回路であり、中間周波数の信号に基づいてデータ信号550を生成する。図8に示すように、信号生成部570は、デジタル変換部571、デジタル信号処理部572、アナログ変換部573、及び直交ミクサ574を有する。
デジタル変換部571は、受信部520から出力された中間周波数の信号であるI/Q信号555をデジタル信号に変換する。図8に示すようにI/Q信号555は、I信号553とQ信号554とを含む信号である。デジタル変換部571は、I信号553及びQ信号554をそれぞれデジタル信号に変換する。以下では、I信号553及びQ信号554のそれぞれに対して行なわれる処理を、I/Q信号555に対する処理として説明する場合がある。
デジタル変換部571としては、例えばADC(Analog-to-Digital Converter)等が用いられる。デジタル変換部571の具体的な構成は限定されず、例えばベースバンド信号をデジタルサンプリング可能な任意のデジタル変換回路等が適宜用いられてよい。
デジタル信号処理部572は、デジタル領域でI/Q信号555の処理を行う。図8に示すように、デジタル信号処理部572は、チャネル選択フィルタ575、レベル検出部576、及び周波数変換部577を有する。
チャネル選択フィルタ575は、デジタル信号に変換されたI/Q信号555をフィルタリングする。チャネル選択フィルタ575により、例えば受信部520のアナログフィルタ(BPFやLPF)で落としきれなかったノイズ成分等が除去される。これにより、中間周波数に変換された受信チャネルに含まれる周波数成分を高精度に取り出すことが可能であり、また他のチャネルの成分を高精度に取り除くことが可能である
レベル検出部576は、チャネル選択フィルタ575から出力されたI/Q信号555の振幅強度を検出する。例えばI/Q信号555の振幅の時間変化を検出することで、ASK方式で変調された信号を検波することが可能である。例えばレベル検出部576は、I/Q信号555の振幅強度をビットに変換しASK検波出力556として出力する。本実施形態では、ASK検波出力556は、ASK信号に相当する。
また例えばI/Q信号555の振幅強度に基づいて、対象としている周波数(チャネル)に搬送波(キャリア)が存在しているか否かを判定することが可能である。例えば振幅強度が所定の閾値よりも小さい場合、キャリアは存在しないと判定され、所定の閾値よりも大きい場合、キャリアが存在していると判定される。判定結果はキャリア検出出力557として出力され、受信チャネルの選定等に用いられる。本実施形態では、キャリア検出出力557は、搬送波強度信号に相当する。
周波数変換部577は、デジタル領域での周波数変換により、チャネル選択フィルタ575から出力されたI/Q信号555の周波数を略0Hzに変換する。これは、デジタル領域においてI/Q信号をベースバンド信号に変換しているとも言える。これにより、例えば基地局と無線通信装置500とのLO基準クロック信号のずれ等を補正することが可能である。略0Hzに周波数変換されたI/Q信号555は、アナログ変換部573に出力される。
このようにデジタル信号処理部572は、I/Q信号555に対して種々のデジタル処理を実行する。デジタル信号処理部としては、例えばデジタル信号のフィルタリング処理等がプログラミングされたDSP(Digital Signal Processor)が用いられる。この他、デジタル信号処理部572の具体的な構成は限定されない。またチャネル選択フィルタ575、レベル検出部576、及び周波数変換部577がそれぞれ個別の素子により構成されてもよい。
アナログ変換部573は、周波数変換部577から出力されたI/Q信号555をアナログ信号に変換する。アナログ変換部573としては、例えばDAC(Digital-to-Analog Converter)等が用いられる。アナログ変換部573の具体的な構成は限定されない。
本実施形態では、デジタル変換部571、デジタル信号処理部572、及びアナログ変換部573により、中間周波数の信号をデジタル化してフィルタリングするデジタルフィルタ部が構成される。
直交ミクサ574は、アナログ信号に変換されたI/Q信号555と、システムクロック生成部580から出力された復調用の周波数を有する基準信号581とを混合する。復調用の周波数としては、後段の信号処理用の回路(コントローラ等)で用いられるシステム基準クロック信号582を基準とした周波数(8.192MHz)が設定される。
直交ミクサ574は、I信号553及びQ信号554(I/Q信号555)をそれぞれ復調用の周波数に変換する。変換されたI信号553及ぶQ信号554は、加算回路等を用いて加算されて、QPSK用出力558として出力される。本実施形態では、直交ミクサ574は、デジタルフィルタ部の出力を復調するための周波数に変換するミクサ部に相当する。また本実施形態では、QPSK用出力558は、QPSK信号に相当する。
システムクロック生成部580、システム基準クロック信号582に基づいて、信号処理用の回路等に入力されるシステムクロック信号583と、復調用の基準信号581とを生成する。なお、システムクロック信号583及び基準信号581の周波数は、互いに同様であってもよいし、互いに異なっていてもよい。システムクロック生成部580としては、例えば信号処理用に用意されたPLL回路等が用いられる。
図8に示すように、システムクロック信号583は、デジタル変換部571、デジタル信号処理部572、アナログ変換部573、及び後段のコントローラ等の信号処理用の回路に出力される。また、復調用の基準信号581は、直交ミクサ574に出力される。このように、信号生成部570に含まれる各部は、システム基準クロック信号582に基づいて動作する。本実施形態では、システム基準クロック信号582は、基準クロック信号に相当する。
例えば、無線通信装置500が受信チャネルの探索を実行しているとする。この場合、受信部520からは、例えば7つの下り通信のチャネル(図2参照)に対応するI/Q信号555が順番に出力される。信号生成部570は、各I/Q信号555に対してデジタル領域のフィルタリングを実行し、I/Q信号555の振幅強度に基づいてキャリア検出出力557を出力する。これにより、7つのチャネルから、基地局が送信に使用しているチャネル(受信チャネル)を選定することが可能である。
また例えば、無線通信装置500が受信状態である場合、受信部520からは、受信チャネルに対応するI/Q信号555が出力される。信号生成部570は、受信チャネルのI/Q信号555に対してデジタル領域のフィルタリングを実行し、I/Q信号555の振幅強度に基づいてASK検波出力556を出力する。また信号生成部570は、フィルタリングされたI/Q信号555に対してデジタル領域及びアナログ領域での周波数変換実行し、QPSK用出力558として出力する。
このように信号生成部570は、中間周波数の信号に基づいて、QPSK用出力558、ASK検波出力556、及びキャリア検出出力557を含むデータ信号550を生成する。これにより、例えばデータ処理等を行なう後段の回路(コントローラ)等に合わせてデータ信号を生成することが可能となり、高い汎用性が発揮される。
例えば図6に比較例として挙げた無線通信装置300では、40MHzの中間周波数に変換された信号に基づいて、QPSK用出力358、ASK検波出力356、及びキャリア検出出力357が生成される。図6に示す無線通信装置300では、QPSK用出力358を生成するために、40MHzから8.192MHzへの周波数変換を行なうための専用の基準信号381が必要となる。このため図6では、水晶振動子382及びPLL回路383等を含む専用の発振回路384が必要となる。
本実施形態に係る無線通信装置500では、復調用の周波数(8.192MHz)に変換するための基準信号581は、コントローラ等で使用されるシステムクロックを発振するシステムクロック生成部580により生成される。従って、I/Q信号555を復調用の周波数に変換するための専用の発振回路等は不要であり、部品点数を抑えることが可能となる。これにより、装置を十分に小型化することが可能となる。
また無線通信装置500は、図6に示す無線通信装置300と同様のデータ信号550を出力することが可能である。別の観点では、図6に示す無線通信装置300の後段で使用される信号処理用の回路(コントローラ等)を、本実施系形態に係る無線通信装置500の後段として使用することが可能であるとも言える。このように、本技術を適用することで、装置サイズが小さく汎用性の高い無線通信装置500を提供することが可能となる。
本実施形態では、信号生成部570によりI/Q信号555がデジタル領域でフィルタリングされる。従って無線通信装置500では、受信部20のアナログフィルタ(LPF又はBPF)及び信号生成部のデジタルフィルタにより、I/Q信号555が2段階でフィルタリングされる。これにより高精度にQPSK用出力558やASK検波出力556等のデータ信号550を生成することが可能となり、通信精度を大幅に向上することが可能となる。
<その他の実施形態>
本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
図8に示す無線通信装置500では、QPSK方式の復調を実行するために、中間周波数を有するI/Q信号が、復調用の周波数に変換された。例えば受信部の直交ミクサにより、復調用の周波数を有するI/Q信号が直接生成されてもよい。すなわち中間周波数が8.192MHzに設定されてもよい。この場合、復調処理までに必要な周波数変換が1回となり、部品点数等を少なくすることが可能である。これに限定されず、中間周波数の値は、後段での処理に応じて適宜設定されたよい。
上記の実施形態では、無線通信装置100、200、400、及び500は移動局である車載器として構成された。これに限定されず、無線通信装置が基地局として構成された場合でも、本技術は適用可能である。
例えば基地局の送信状態及び受信状態に応じて、局部発振器の発振周波数を適宜切替えることで、中間周波数の値を制御することが可能となる。これにより外部フィルタ等を使用することなく装置を構成することが可能となり、装置の小型化を計ることが可能となる。この他、車両等に搭載される車載器に限定されず、モバイル機器やウェアラブル機器等の装置として、本技術に係る無線通信装置を構成することも可能である。
以上説明した本技術に係る特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。すなわち各実施形態で説明した種々の特徴部分は、各実施形態の区別なく、任意に組み合わされてもよい。また上記で記載した種々の効果は、あくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果が発揮されてもよい。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)狭域通信用の電波を送受信可能な通信部と、
第1の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の受信に応じて生成された受信信号を中間周波数に変換する変換部と、
前記第1の基準信号とは異なる周波数の第2の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の送信に用いられる送信信号を生成する生成部と、
前記変換部への前記第1の基準信号の供給、及び前記生成部への前記第2の基準信号の供給を切替可能な供給部と
を具備する無線通信装置。
(2)(1)に記載の無線通信装置であって、
前記変換部は、前記第1の基準信号と前記受信信号とを混合することで、前記受信信号を前記中間周波数に変換し、
前記供給部は、前記中間周波数が、前記受信信号及び前記送信信号の周波数差よりも小さくなるように、前記第1の基準信号の周波数を制御する
無線通信装置。
(3)(1)又は(2)に記載の無線通信装置であって、
前記変換部は、前記中間周波数を含む第1の帯域の周波数成分を通過させ、前記第1の帯域に含まれない周波数成分を規制する第1の内部フィルタを有する
無線通信装置。
(4)(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の無線通信装置であって、
前記中間周波数は、絶対値が2.2MHz以上2.8MHz以下である
無線通信装置。
(5)(1)から(4)のうちいずれか1つに記載の無線通信装置であって、
前記中間周波数は、絶対値が略2.5MHzである
無線通信装置。
(6)(1)又は(2)に記載の無線通信装置であって、
前記供給部は、前記中間周波数が略ゼロとなるように、前記第1の基準信号の周波数を制御する
無線通信装置。
(7)(6)に記載の無線通信装置であって、
前記変換部は、前記中間周波数を含む第2の帯域の周波数成分を通過させ、前記第2の帯域の上限周波数よりも高い周波数成分を規制する第2の内部フィルタを有する
無線通信装置。
(8)(1)から(7)のうちいずれか1つに記載の無線通信装置であって、
前記供給部は、前記第1及び前記第2の基準信号を切替えて発振可能な位相同期回路を含む
無線通信装置。
(9)(1)から(8)のうちいずれか1つに記載の無線通信装置であって、
前記供給部は、前記第2の基準信号の周波数を所定の割合で分周して分周信号を生成する分周部を有し、
前記生成部は、ベースバンド信号に対する前記分周信号の混合、及び第2の基準信号の混合を実行することで、前記送信信号を生成する
無線通信装置。
(10)(9)に記載の無線通信装置であって、
前記所定の割合は、1/2、1/4、及び1/6のいずれかである
無線通信装置。
(11)(1)から(10)のうちいずれか1つに記載の無線通信装置であって、さらに、
前記中間周波数の信号に基づいてデータ信号を生成する信号生成部を具備する
無線通信装置。
(12)(11)に記載の無線通信装置であって、
前記データ信号は、QPSK信号、ASK信号、搬送波強度信号の少なくとも1つを含む
無線通信装置。
(13)(11)又は(12)に記載の無線通信装置であって、
前記信号生成部は、前記中間周波数の信号をデジタル化してフィルタリングするデジタルフィルタ部と、前記デジタルフィルタ部の出力を復調するための周波数に変換するミクサ部を有する
無線通信装置。
(14)(13)に記載の無線通信装置であって、
前記デジタルフィルタ部及び前記ミクサ部は、基準クロック信号に基づいて動作する
無線通信装置。
(15)(1)から(14)のうちいずれか1つに記載の無線通信装置であって、
前記受信信号は、前記送信信号よりも周波数が低い信号である
無線通信装置。
(16)(15)に記載の無線通信装置であって、
車載器として構成される
無線通信装置。
fi…中間周波数
10…通信部
100、200、400、500…無線通信装置
20、420、520…受信部
22、423…直交ミクサ
23…バンドパスフィルタ
24…ローパスフィルタ
30、430…送信部
31、431…変調部
40、440…局部発振器
41、441…第1の基準信号
42、442…第2の基準信号
51、451…第1の高周波信号
52、452…第2の高周波信号
458…ベースバンド信号
462…第2の分周信号
550…データ信号
556…ASK検波出力
557…キャリア検出出力
558…QPSK用出力
570…信号生成部
574…直交ミクサ
582…システム基準クロック信号

Claims (16)

  1. 狭域通信用の電波を送受信可能な通信部と、
    第1の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の受信に応じて生成された受信信号を中間周波数に変換する変換部と、
    前記第1の基準信号とは異なる周波数の第2の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の送信に用いられる送信信号を生成する生成部と、
    前記変換部への前記第1の基準信号の供給、及び前記生成部への前記第2の基準信号の供給を切替可能な供給部と
    を具備し、
    前記供給部は、前記第2の基準信号の周波数を所定の割合で分周して分周信号を生成する分周部を有し、
    前記生成部は、ベースバンド信号に対する前記分周信号の混合、及び前記第2の基準信号の混合を実行することで、前記送信信号を生成する
    無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記変換部は、前記第1の基準信号と前記受信信号とを混合することで、前記受信信号を前記中間周波数に変換し、
    前記供給部は、前記中間周波数が、前記受信信号及び前記送信信号の周波数差よりも小さくなるように、前記第1の基準信号の周波数を制御する
    無線通信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の無線通信装置であって、
    前記変換部は、前記中間周波数を含む第1の帯域の周波数成分を通過させ、前記第1の帯域に含まれない周波数成分を規制する第1の内部フィルタを有する
    無線通信装置。
  4. 請求項1から3のうちいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記中間周波数は、絶対値が2.2MHz以上2.8MHz以下である
    無線通信装置。
  5. 請求項1から4のうちいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記中間周波数は、絶対値が略2.5MHzである
    無線通信装置。
  6. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記供給部は、前記中間周波数が略ゼロとなるように、前記第1の基準信号の周波数を制御する
    無線通信装置。
  7. 請求項6に記載の無線通信装置であって、
    前記変換部は、前記中間周波数を含む第2の帯域の周波数成分を通過させ、前記第2の帯域の上限周波数よりも高い周波数成分を規制する第2の内部フィルタを有する
    無線通信装置。
  8. 請求項1から7のうちいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記供給部は、前記第1及び前記第2の基準信号を切替えて発振可能な位相同期回路を含む
    無線通信装置。
  9. 請求項1から8のうちいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記所定の割合は、1/2、1/4、及び1/6のいずれかである
    無線通信装置。
  10. 請求項1から9のうちいずれか一項に記載の無線通信装置であって、さらに、
    前記中間周波数の信号に基づいてデータ信号を生成する信号生成部を具備する
    無線通信装置。
  11. 請求項10に記載の無線通信装置であって、
    前記データ信号は、QPSK信号、ASK信号、搬送波強度信号の少なくとも1つを含む
    無線通信装置。
  12. 請求項10に記載の無線通信装置であって、
    前記信号生成部は、前記中間周波数の信号をデジタル化してフィルタリングするデジタルフィルタ部と、前記デジタルフィルタ部の出力を復調するための周波数に変換するミクサ部を有する
    無線通信装置。
  13. 請求項12に記載の無線通信装置であって、
    前記デジタルフィルタ部及び前記ミクサ部は、基準クロック信号に基づいて動作する
    無線通信装置。
  14. 請求項1から13のうちいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記受信信号は、前記送信信号よりも周波数が低い信号である
    無線通信装置。
  15. 請求項14に記載の無線通信装置であって、
    車載器として構成される
    無線通信装置。
  16. 狭域通信用の電波を送受信し、
    第1の基準信号に基づいて、前記狭域通信用の電波の受信に応じて生成された受信信号を中間周波数に変換し、
    前記第1の基準信号とは異なる周波数の第2の基準信号の周波数を所定の割合で分周した分周信号を生成し、
    ベースバンド信号に対する前記分周信号の混合、及び前記第2の基準信号の混合を実行することで、前記狭域通信用の電波の送信に用いられる送信信号を生成し、
    前記第1の基準信号の供給、及び前記第2の基準信号の供給を切替る
    無線通信方法。
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