JP7179713B2 - 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート並びに配管取付け治具 - Google Patents

配管固定具及びそれに用いる取付けプレート並びに配管取付け治具 Download PDF

Info

Publication number
JP7179713B2
JP7179713B2 JP2019238848A JP2019238848A JP7179713B2 JP 7179713 B2 JP7179713 B2 JP 7179713B2 JP 2019238848 A JP2019238848 A JP 2019238848A JP 2019238848 A JP2019238848 A JP 2019238848A JP 7179713 B2 JP7179713 B2 JP 7179713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
pedestal
load
covering
load transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019238848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021107718A (ja
Inventor
聡 吉岡
Original Assignee
Awj株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Awj株式会社 filed Critical Awj株式会社
Priority to JP2019238848A priority Critical patent/JP7179713B2/ja
Publication of JP2021107718A publication Critical patent/JP2021107718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7179713B2 publication Critical patent/JP7179713B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Description

本発明は、各種配管をブラケットや架台あるいは振れ止めに固定する際に用いられる配管固定具及びそれに用いる取付けプレートに関する。
空気調和設備工事や衛生設備工事においては、用途や目的に応じてさまざまな配管が用いられており、材質で分類すると概ね金属管と樹脂管に大別される。
例えば、給水管には、ポリエチレンや硬質ポリ塩化ビニルで内面を被覆したライニング鋼管や、硬質ポリ塩化ビニル管、ポリエチレン管などの樹脂管が用いられており、給湯管には、ステンレス鋼管や耐熱性硬質ポリ塩化ビニルライニング鋼管が用いられている。
これらの配管を建物内に設置するにあたっては、横走り管であれば、吊りバンドで天井や上階スラブから吊持するほか、壁面に取り付けられたブラケットや床面に設置された門型架台に載せた上、これらのブラケットや架台にUボルトで固定し、立ち上がり管であれば、立てバンドで壁に固定するほか、壁面に取り付けられた振れ止めにUボルトで固定する。
ここで、Uボルトを用いて配管を固定するには、配管を跨ぐようにUボルトを配管に配置した上、該Uボルトの各端に形成された雄ネジをブラケットや門型架台あるいは振れ止めのボルト孔にそれぞれ挿通し、しかる後、該雄ネジにナットを螺合する。
株式会社昭和コーポレーション、[online]、[令和元年12月8日検索]、インターネット<URL :https://www.showa-cp.jp/products-own/sleeperl/>
配管内を温冷水が流れる場合、特に冷却水が流れる場合には、結露水が金属製品を腐食させたり、下方に滴り落ちて様々な不具合を生じさせたりするおそれがあるため、配管周囲には、熱損失を防止する観点でも保温材の巻付けが必要になるほか、配管固定具が設けられた箇所では、ブラケット等の取付け側部材に結露が生じないよう、該配管固定具との間に断熱材を介在させる必要があり、例えば硬質ウレタンフォームで形成されたドーナツ状の断熱材の周囲をUバンドで取り囲み、該Uバンドをブラケット、門型架台、振れ止め等の取付け側部材に固定する配管固定具が知られている(非特許文献1)。
しかしながら、かかる断熱材には、配管固定のための荷重を伝達させる機能を併せ持つことが求められるため、断熱性能には限度がある。
すなわち、配管支持に適した硬質ウレタンフォーム製の断熱材としては、熱伝導率を0.057、圧縮強さを50kgf/cm2としたもの(日栄インテック株式会社HPの「断熱配管支持」から抜粋)、あるいは熱伝導率を0.053、圧縮強さを46kgf/cm2(450N/cm2)としたもの(株式会社昭和コーポレーションHPの「スリーパーL」から抜粋)が知られているが、熱伝導率はいずれも0.05程度であるため、断熱構造の厚みを抑えるにも限度があり、狭隘な箇所での施工が困難になるという問題や、配管周囲に巻く保温材を配管固定具の上から重ねることは当然ながら難しくなるため、配管周囲の保温材と配管固定具の断熱材との間に隙間が生じると、該隙間に結露が生じる懸念があるという問題を生じていた。
ちなみに、熱伝導率を空気と同程度にまで小さくした断熱材も知られているが、例えば硬質ウレタンフォーム保温板2種1号が、熱伝導率が0.023以下である反面、圧縮強さは10N/cm2以上(ウレタンフォーム工業会HPの「硬質ウレタンフォーム断熱材 標準施工マニュアル 材料編」から抜粋)となっていることからもわかる通り、断熱性が優れている分、強度は概ね1/50と格段に小さくなるため、配管支持を兼ねた断熱材として使用することは難しい。
また非特許文献1記載の配管固定具においては、上述した問題のほか、断熱材とUバンドとが別体であるため、配管固定作業が煩雑になるという問題も生じていた。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、荷重伝達機能を維持しつつ、断熱性能を向上させることが可能でなおかつ配管固定の際の作業性を改善可能な配管固定具及びそれに用いる取付けプレートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る配管固定具は請求項1に記載したように、全体がU字状をなし内側空間に配管が挿通配置されるようになっているとともに各端近傍に雄ネジがそれぞれ設けられてなる金属製の固定部材と、該固定部材の周面をその周方向に沿って全周で覆う被覆部と、該被覆部の配管配置側に隣接配置された荷重伝達部とで構成され、該荷重伝達部を、前記被覆部に連続一体化する形で設けるとともに前記配管の材軸を中心とした半円筒状となるようにかつその内周面が全面で平滑になるように構成、前記配管の材軸方向に沿って少なくとも該荷重伝達部の両端近傍まで延びる空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成し、前記被覆部を前記固定部材がインサート成形によって該被覆部に埋設される形で設けたものである。
また、本発明に係る配管固定具は、前記各空隙の両端が閉じるように前記荷重伝達部を構成したものである。
また、本発明に係る配管固定具は、前記各空隙をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁を介して互いに近接配置したものである。
また、本発明に係る配管固定具は、前記配管の材軸方向に沿った寸法を幅として、前記荷重伝達部の幅を、前記固定部材及び前記被覆部の全体幅よりも大きく設定したものである。
また、本発明に係る配管固定具は、前記固定部材をUボルトとしたものである。
また、本発明に係る取付けプレートは請求項に記載したように、請求項1乃至請求項5のいずれか一記載の配管固定具と併用される取付けプレートであって、
前記雄ネジがそれぞれ挿通されるボルト孔を離間形成したプレート本体と、該プレート本体のうち、前記ボルト孔の間に位置する部位であって前記配管が配置される側に突設された台座とで構成してなり、該台座を、その配管対向面が前記配管の材軸を中心とした湾曲内面となるようにかつその湾曲内面が全面で平滑になるように構成するとともに、前記配管の材軸方向に沿って少なくとも該台座の両端近傍まで延びる台座空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成したものである。
また、本発明に係る取付けプレートは、前記各台座空隙の両端を閉塞したものである。
また、本発明に係る取付けプレートは、前記各台座空隙をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁を介して互いに近接配置したものである。
また、本発明に係る配管取付け治具は請求項9に記載したように、全体がU字状をなし内側空間に配管が挿通配置されるようになっているとともに各端近傍に雄ネジがそれぞれ設けられてなる金属製の固定部材と、該固定部材の周面をその周方向に沿って全周で覆う被覆部と、該被覆部の配管配置側に隣接配置された荷重伝達部とで構成され、該荷重伝達部を、前記被覆部に連続一体化する形で設けるとともに前記配管の材軸を中心とした半円筒状となるようにかつその内周面が全面で平滑になるように構成し、前記配管の材軸方向に沿って少なくとも該荷重伝達部の両端近傍まで延びる空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成し、前記被覆部を前記固定部材がインサート成形によって該被覆部に埋設される形で設けた配管固定具と、
前記雄ネジがそれぞれ挿通されるボルト孔を離間形成したプレート本体と、該プレート本体のうち、前記ボルト孔の間に位置する部位であって前記配管が配置される側に突設された台座とで構成してなり、該台座を、その配管対向面が前記配管の材軸を中心とした湾曲内面となるようにかつその湾曲内面が全面で平滑になるように構成するとともに、前記配管の材軸方向に沿って少なくとも該台座の両端近傍まで延びる台座空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成した取付けプレートとを備えた配管取付け治具であって、
ブラケット、門形架台、振れ止め等の取付け側部材に前記取付けプレートが載置されるとともに前記取付け側部材及び前記ボルト孔に前記雄ネジが挿通され該雄ネジに螺合されたナットによって締付けトルクが導入された状態で、前記被覆部の雄ネジ側端部及び前記荷重伝達部の雄ネジ側端部が前記プレート本体に当接されるように、前記被覆部及び前記荷重伝達部を構成することにより、前記ナットによる締込みが制限されるようにしたものである。
本発明に係る配管固定具においては、固定部材の周面を覆う被覆部の配管配置側で該被覆部に荷重伝達部を隣接配置してあるが、該荷重伝達部には、配管の材軸方向に沿って延びる空隙が該配管の周方向に沿って離散配置してある。
このようにすると、被覆部及び荷重伝達部の形成材料を適宜選定するとともに空隙の離散配置形態を適宜設定しておくことで、荷重伝達機能を確保しつつ、荷重伝達部内に十分な体積の断熱空間を形成することが可能となり、従来の硬質ウレタンフォームを用いた断熱材と同等、あるいはそれ以上の断熱性能を、より経済性に優れた形で持たせることができる。
また、本発明に係る配管固定具においては、荷重伝達部を、配管の材軸を中心とした半円筒状となるようにかつその内周面が全面で平滑になるように構成してあるので、荷重伝達部の内周面に配管の外周面が当接した状態では、配管からの荷重は、分散状態で荷重伝達部に載荷されて被覆部へと伝達され、さらには固定部材へと伝達される一方、固定部材からの荷重は、被覆部を介して荷重伝達部に伝達され、さらに該荷重伝達部の内周面を介して分散状態で配管の外周面に載荷されることとなり、かくして配管や荷重伝達部に応力集中が生じるのを未然に回避することが可能となる。
固定部材は、Uボルト又はUバンドで構成される場合が典型例となるが、ブラケット、門型架台、振れ止め等の取付け側部材に配管を固定できる限り、その構成は任意である。
被覆部は、固定部材との間で荷重伝達が確実に行われる限り、どのように構成するかは任意であるが、固定部材がインサート成形によって被覆部に埋設される形で設けた構成とするならば、被覆部と固定部材との接着強度が高くなり、固定部材との間での荷重伝達がより確実となる。
ここで、荷重伝達部を被覆部に対して着脱自在とすることも可能であるが、被覆部に連続一体化する形で該荷重伝達部を設けたならば、固定部材、被覆部及び荷重伝達部の一体性が高まり、断熱材が別体であった従来よりも配管固定時の作業性が格段に向上する。
荷重伝達部に生じるであろう荷重には、固定部材による締付け荷重、配管に生じる地震時荷重、配管内を流れる流体の振動荷重あるいは温度荷重などが含まれる。
被覆部及び荷重伝達部は、固定部材と配管との間で荷重伝達が可能となる剛性及び強度を有する材料で形成するものとし、例えば熱可塑性エラストマーを射出材料とした射出成形で形成するのが望ましい。
荷重伝達部は、配管の材軸を中心とした半円筒状となるようにかつその内周面が全面で平滑になるように構成するが、配管を確実に固定することができる限り、必ずしも半円筒、つまり横断面でみたときの中心角が概ね180゜としたものである必要はなく、180゜未満、例えば120゜としたものでもかまわない。
ここで、内周面が全面で平滑になるようにするとは、内周面のみかけの面積(周縁で囲まれた領域の面積)を荷重伝達に寄与し得る面積としても、設計上、差し支えない状態を意味するものとする。
荷重伝達部に形成される空隙は、例えば蓮根に形成されているような横断面が円形の孔(円孔)で構成することができるが、所要の断熱性能が得られる限り、その横断面形状は任意である。
ここで、各空隙の両端が開くように荷重伝達部を構成した場合には、射出成形の際、金型を用いた製作が容易となるが、これに代えて、各空隙の両端が閉じるように荷重伝達部を構成したならば、空隙を出入りする空気移動が阻止されるため、断熱性能をさらに向上させることができる。
なお、空隙は、いずれの場合であっても、荷重伝達部における断熱性能が実質的に確保されるよう、少なくとも荷重伝達部の両端近傍まで延びるように形成する。
各空隙の両端を閉じるための具体的構成は任意であるが、例えば荷重伝達部の端面と同様の平面形状、例えば扇状をなす閉塞板を該荷重伝達部の各端面にそれぞれ貼着して構成することが可能である。
また、各空隙をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁を介して互いに近接配置したならば、荷重伝達部がハニカム構造で構成されることになるため、十分な荷重伝達機能を確保しつつ、ほぼ最大限に近い断面積で空隙を形成することが可能となり、断熱性能を格段に向上させることができる。
そのため、従来よりも断熱構造の厚みを抑えることが可能となり、狭隘な箇所での施工性が改善されるとともに、配管周囲に巻く保温材を配管固定具の上から重ねることもできるので、配管周囲の保温材と配管固定具の荷重伝達部との間に隙間が生じたとしても、その隙間で結露が生じるおそれもない。
荷重伝達部は、配管の材軸方向に沿った寸法(以下、幅)を、固定部材及び被覆部の全体幅と同等にすることも可能であるが、該全体幅よりも大きく設定したならば、荷重伝達部における内周面の面積が増加し、その分、荷重分散の程度がさらに高まるため、配管や荷重伝達部に応力集中が生じる事態をより確実に防止することができる。
上述した本発明に係る配管固定具と併用される取付けプレートは、ブラケット、門型架台、振れ止め等の取付け側部材と配管との間に挟み込まれる形で用いられるものであって、配管固定具を構成する固定部材の雄ネジが挿通される2つのボルト孔の間には、配管を受けるための台座を突設してあるが、該台座には、配管の材軸方向に沿って少なくとも該台座の両端近傍まで延びる台座空隙が該配管の周方向に沿って離散配置してある。
このようにすると、台座の形成材料を適宜選定するとともに空隙の離散配置形態を適宜設定しておくことで、荷重伝達機能を確保しつつ、台座内に十分な体積の断熱空間を形成することが可能となり、従来の硬質ウレタンフォームを用いた断熱材と同等、あるいはそれ以上の断熱性能を、より経済性に優れた形で持たせることができる。
また、本発明の台座は、その配管対向面が配管の材軸を中心とした湾曲内面となるようにかつその湾曲内面が全面で平滑になるように構成してあるので、台座の湾曲内面に配管の外周面が当接した状態では、配管からの荷重は、分散状態で台座に載荷されてプレート本体へと伝達され、さらにはブラケット、門型架台、振れ止め等の取付け側部材へと伝達される一方、該取付け側部材からの荷重は、プレート本体を介して台座に伝達され、さらに該台座の湾曲内面を介して分散状態で配管の外周面に載荷されることとなり、かくして配管や台座に応力集中が生じるのを未然に回避することが可能となる。
台座は、ブラケット、門型架台、振れ止め等の取付け側部材と配管との間で荷重伝達が可能となる剛性及び強度を有する材料で形成するものとし、例えば熱可塑性エラストマーを射出材料とした射出成形で形成するのが望ましい。
ここで、湾曲内面が全面で平滑になるようにするとは、湾曲内面のみかけの面積(周縁で囲まれた領域の面積)を荷重伝達に寄与し得る面積としても、設計上、差し支えない状態を意味するものとする。
台座空隙は、例えば蓮根に形成されているような横断面が円形の孔(円孔)で構成することができるが、所要の断熱性能が得られる限り、その横断面形状は任意である。
ここで、各台座空隙の両端が開くように台座を構成した場合には、射出成形の際、金型を用いた製作が容易となるが、これに代えて、各台座空隙の両端が閉じるように台座を構成したならば、台座空隙を出入りする空気移動が阻止されるため、断熱性能をさらに向上させることができる。
なお、台座空隙は、いずれの場合であっても、台座における断熱性能が実質的に確保されるよう、少なくとも台座の両端近傍まで延びるように形成する。
各台座空隙の両端を閉じるための具体的構成は任意であるが、例えば台座の端面と同様の平面形状を有する閉塞板を該台座の各端面にそれぞれ貼着して構成することが可能である。
また、各台座空隙をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁を介して互いに近接配置したならば、台座がハニカム構造で構成されることになるため、十分な荷重伝達機能を確保しつつ、ほぼ最大限に近い断面積で空隙を形成することが可能となり、断熱性能を格段に向上させることができる。
そのため、従来よりも断熱構造の厚みを抑えることが可能となり、狭隘な箇所での施工性が改善されるとともに、配管周囲に巻く保温材を配管固定具の上から重ねることもできるので、配管周囲の保温材と取付けプレートの台座との間に隙間が生じたとしても、その隙間で結露が生じるおそれもない。
本実施形態に係る配管固定具1の全体斜視図。 同じく本実施形態に係る配管固定具1の図であり、(a)は正面図、(b)はA-A線方向から見た矢視図(側面図)、(c)はB-B線に沿う断面図。 同じく本実施形態に係る配管固定具1の図であり、(a)はC-C線方向から見た矢視図(平面図)、(b)はD-D線方向から見た矢視図(底面図)。 配管固定具1の作用を示した説明図。 配管固定具1及び取付けプレート61を用いて配管2をブラケット51に固定する様子を示した組立斜視図。 同じく配管固定具1及び取付けプレート61を用いて配管2をブラケット51に固定する様子を示した図であり、(a)は組立前の正面図、(b)は組立後の正面図。 変形例に係る配管固定具の正面図。 別の変形例に係る配管固定具の図であり、(a)は分解斜視図、(b)は断面図。 配管固定具1を別の形態でブラケット51に固定する様子を示した組立斜視図。 配管固定具1及び取付けプレート103を用いて配管2をブラケット51に固定する様子を示した図であり、(a)は組立前の正面図、(b)は組立後の正面図。 変形例に係る配管固定具の組立斜視図。 同じくその正面図であり、(a)は組立前の正面図、(b)は組立後の正面図。 別の変形例に係る配管固定具の斜視図。 別の変形例に係る配管固定具であり、(a)は正面図、(b)はE-E線方向から見た矢視図(側面図)、(c)はF-F線方向に沿う断面図。
以下、本発明に係る配管固定具の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る配管固定具を示した全体斜視図、図2は正面図、側面図及び断面図、図3は平面図及び底面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る配管固定具1は、全体がU字状をなし内側空間に配管2が挿通配置されるようになっているとともに各端近傍に雄ネジ3,3がそれぞれ形成されてなる金属製固定部材としてのUボルト4と、該Uボルトの周面を覆う被覆部5と、該被覆部に連続一体化する形でその配管配置側に隣接配置された荷重伝達部6とで構成してある。
配管2は、その内部に断熱が必要となる冷温水、特に冷却水が流れているものを対象とする。
被覆部5は、周方向についてはUボルト4の全周にわたって、材軸方向については雄ネジ3,3を除く部分にわたって、Uボルト4がインサート成形によって埋設される形で設けてある。
荷重伝達部6は、配管2の材軸を中心とした半円筒状となるように構成してあるとともに、配管2の材軸方向に沿った寸法を幅としたとき、図2(c)でよくわかるように、幅Wが、Uボルト4及びその周面に被覆された被覆部5の全体幅Wよりも大きくなるように形成してある。
被覆部5及び荷重伝達部6は、Uボルト4と配管2との間で荷重伝達を行うことが可能な剛性及び強度を有するように、例えば熱可塑性エラストマーを射出材料とした射出成形で形成するのが望ましい。
なお、荷重伝達部6のうち、被覆部5の側に位置する半円筒壁6aは、被覆部5との間の荷重伝達を担う部位であるという点で荷重伝達部6に属するものであるが、成形プロセスによっては、被覆部5とともに形成される場合がある。
例えば、荷重伝達部6を射出成形で先行形成しておき、これに連続一体化させる形で、Uボルト4をインサート(埋設物)とした被覆部5を射出成形する場合や、Uボルト4をインサートとした被覆部5を射出成形で先行形成しておき、これに連続一体化させる形で荷重伝達部6を射出成形する場合、半円筒壁6aは、強度上の信頼性をより高める上で、被覆部5を形成する際に該被覆部と同時に成形するのが望ましい。
荷重伝達部6は、図1,図2(a)、図2(c)、図3(b)に示す通り、その内周面11が全面で平滑になるように、換言すれば、内周面11のみかけの面積(周縁で囲まれた領域の面積)を荷重伝達に寄与し得る面積としても、設計上、差し支えない状態となるように形成してある。
ここで、荷重伝達部6のうち、被覆部5の側に位置する上述した半円筒壁6aは、被覆部5との間でもっぱら荷重伝達を行う部位として機能するが、半円筒壁6aを除く他の部分は、荷重伝達機能に加えて、断熱機能を担う部位として機能するように、配管2の材軸方向に沿って両端まで延び該両端で開いた空隙12が該配管の周方向及び径方向に沿って離散配置されるように構成してある。
空隙12は、それらの横断面形状が六角形となるように形成してあり、六角形状隔壁13を介して互いに近接配置してある。
本実施形態に係る配管固定具1においては、Uボルト4の周面を覆う被覆部5に連続一体化する形でその配管配置側に荷重伝達部6を隣接配置してあるが、該荷重伝達部には、配管2の材軸方向に沿って両端まで延び該両端で開いた空隙12が離散配置してある。
このようにすると、被覆部5及び荷重伝達部6に荷重伝達機能が確保されつつ、荷重伝達部6に十分な体積の断熱空間が形成される。
また、荷重伝達部6は、配管2の材軸を中心とした半円筒状となるようにかつその内周面11が全面で平滑になるように構成してある。
このようにすると、配管2との接触状態が、Uボルト2単体の場合のような周方向に沿った線接触ではなく(図4(b))、荷重伝達部6の内周面11全体が荷重伝達面として機能する、換言すれば内周面11のみかけ面積がそのまま荷重伝達面積として機能する帯状の面接触となって(図4(a))、接触面積が大幅に拡大する。
したがって、荷重伝達部6の内周面11に配管2の外周面が当接した状態では、配管2からの荷重は、分散状態で荷重伝達部6に載荷されて被覆部5へと伝達され、さらにはUボルト4へと伝達される一方、Uボルト4からの荷重は、被覆部5を介して荷重伝達部6に伝達され、さらに該荷重伝達部の内周面11を介して分散状態で配管2の外周面に載荷される。
図5及び図6は、配管固定具1を用いて配管2を取付け側部材であるブラケット51に固定する様子を示した図である。これらの図に示すように、ブラケット51への固定には取付けプレート61を用いる。
取付けプレート61は、雄ネジ3,3がそれぞれ挿通されるボルト孔62,62を離間形成したプレート本体63と、該プレート本体のうち、ボルト孔62,62の間に位置する部位であって配管2が配置される側に突設された台座64とで構成してなる。
台座64は、ブラケット51と配管2との間で荷重伝達、主として配管に作用する鉛直荷重の伝達を行うことが可能な剛性及び強度を有するように、例えば熱可塑性エラストマーを射出材料とした射出成形で形成するのが望ましい。
台座64は、その配管対向面が配管2の材軸を中心とした湾曲内面65となるように、かつその湾曲内面が全面で平滑になるように、換言すれば、湾曲内面65のみかけの面積(周縁で囲まれた領域の面積)を荷重伝達に寄与し得る面積としても、設計上、差し支えない状態となるように形成してある。
ここで、台座64は、荷重伝達機能に加えて、断熱機能を担う部位として機能するように、配管2の材軸方向に沿って両端まで延び該両端で開いた台座空隙66が該配管の周方向及び径方向に沿って離散配置されるように構成してある。
台座空隙66は、それらの横断面形状が六角形となるように形成してあり、六角形状隔壁67を介して互いに近接配置してある。
本実施形態に係る取付けプレート61を用いて配管2をブラケット51に固定するには、該ブラケットに設けられたボルト孔52,52にプレート本体63のボルト孔62,62が位置決めされるように、取付けプレート61をブラケット51の上に載置し、次いで、取付けプレート61の台座64に配管2を載せ、しかる後、配管2を跨ぐように配管固定具1を配置してその雄ネジ3,3をプレート本体63のボルト孔62,62、さらにはブラケット51のボルト孔52,52に挿通し、その先端にナット53,53を螺合して締め付ければよい。
ここで、取付けプレート61の台座64には、配管2の材軸方向に沿って両端まで延び該両端で開いた台座空隙66が離散配置してある。
このようにすると、台座64に荷重伝達機能が確保されつつ、該台座に十分な体積の断熱空間が形成される。
また、台座64は、その配管対向面が配管2の材軸を中心とした湾曲内面65となるように、かつその湾曲内面65が全面で平滑になるように構成してある。
したがって、台座64の湾曲内面65に配管2の外周面が当接した状態では、配管2からの荷重は、分散状態で台座64に載荷され、プレート本体63を介してブラケット51へと伝達される一方、ブラケット51からの荷重は、プレート本体63を介して台座64に伝達され、さらに該台座の湾曲内面65を介して分散状態で配管2の外周面に載荷される。
以上説明したように、本実施形態に係る配管固定具1によれば、Uボルト4の周面を覆う被覆部5の配管配置側で該被覆部に荷重伝達部6を隣接配置してあるとともに、該荷重伝達部に配管2の材軸方向に沿って両端まで延び該両端で開いた空隙12を離散配置したので、被覆部5及び荷重伝達部6に荷重伝達機能を確保しつつ、荷重伝達部6に十分な体積の断熱空間を形成することができる。
そのため、従来の硬質ウレタンフォームを用いた断熱材と同等、あるいはそれ以上の断熱性能を、より経済性に優れた形で持たせることができる。
また、本実施形態に係る配管固定具1によれば、被覆部5を、Uボルト4がインサート成形によって該被覆部に埋設される形で設けた構成としたので、被覆部5とUボルト4との接着強度が高くなって両者の一体性が高まり、Uボルト4との間での荷重伝達はより確実となる。
また、本実施形態に係る配管固定具1によれば、被覆部5に連続一体化する形で荷重伝達部6を隣接配置したので、Uボルト4、被覆部5及び荷重伝達部6の一体性が高まり、かくして断熱材が別体であった従来よりも配管固定時の作業性が格段に向上する。
また、本実施形態に係る配管固定具1によれば、各空隙12をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁13を介して互いに近接配置したので、荷重伝達部6がハニカム構造で構成されることとなり、かくして十分な荷重伝達機能を確保しつつ、ほぼ最大限に近い断面積で空隙を形成することが可能となり、断熱性能を格段に向上させることができる。
そのため、従来よりも断熱構造の厚みを抑えることが可能となり、狭隘な箇所での施工性が改善されるとともに、配管周囲に巻く保温材を配管固定具1の上から重ねることもできるので、配管周囲の保温材と配管固定具1の荷重伝達部6との間に隙間が生じたとしても、その隙間で結露が生じるおそれもない。
また、本実施形態に係る配管固定具1によれば、配管2の材軸を中心とした半円筒状となるように荷重伝達部6を構成するとともに、該荷重伝達部の内周面11が全面で平滑になるように構成したので、荷重伝達部6の内周面11に配管2の外周面が当接した状態では、配管2からの荷重は、分散状態で荷重伝達部6に載荷されて被覆部5へと伝達され、さらにはUボルト4へと伝達される一方、Uボルト4からの荷重は、被覆部5を介して荷重伝達部6に伝達され、さらに該荷重伝達部の内周面11を介して分散状態で配管2の外周面に載荷されることとなり、かくして配管2や荷重伝達部6に応力集中が生じるのを未然に回避することが可能となる。
また、本実施形態に係る配管固定具1によれば、荷重伝達部6の幅を、Uボルト4及び被覆部5の全体幅よりも大きく設定したので、荷重伝達部6における内周面11の面積が増加し、その分、荷重分散の程度がさらに高まるため、配管2や荷重伝達部6に応力集中が生じる事態をより確実に防止することができる。
また、本実施形態に係る取付けプレート61によれば、プレート本体63に突設された台座64に、配管2の材軸方向に沿って両端まで延び該両端で開いた台座空隙66を離散配置したので、台座64に荷重伝達機能を確保しつつ、該台座に十分な体積の断熱空間を形成することができる。
そのため、従来の硬質ウレタンフォームを用いた断熱材と同等、あるいはそれ以上の断熱性能を、より経済性に優れた形で持たせることができる。
また、本実施形態に係る取付けプレート61によれば、各台座空隙66をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁67を介して互いに近接配置したので、台座64がハニカム構造で構成されることとなり、かくして十分な荷重伝達機能を確保しつつ、ほぼ最大限に近い断面積で台座空隙を形成することが可能となり、断熱性能を格段に向上させることができる。
そのため、従来よりも断熱構造の厚みを抑えることが可能となり、狭隘な箇所での施工性が改善されるとともに、配管周囲に巻く保温材を配管固定具1の上から重ねることもできるので、配管周囲の保温材と取付けプレート61の台座64との間に隙間が生じたとしても、その隙間で結露が生じるおそれもない。
また、本実施形態に係る取付けプレート61によれば、台座64の湾曲内面65が全面で平滑になるように構成したので、該湾曲内面に配管2の外周面が当接した状態では、配管2からの荷重は、分散状態で台座64に載荷され、プレート本体63を介してブラケット51へと伝達される一方、ブラケット51からの荷重は、プレート本体63を介して台座64に伝達され、さらに該台座の湾曲内面65を介して分散状態で配管2の外周面に載荷されることとなり、かくして配管2や台座64に応力集中が生じるのを未然に回避することが可能となる。
本実施形態では特に言及しなかったが、被覆部5及び荷重伝達部6は、Uボルト4をインサートとした射出成形を行う形で同時形成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、荷重伝達部に設ける空隙を、横断面形状が六角形となるように形成された空隙12としたが、本発明の空隙はかかる形状に限定されるものではなく、例えば図7(a)に示したように円形の空隙71としてもよいし、同図(b)に示すように三角形状の空隙72としてもよい。台座に設ける空隙についても同様である。
また、本実施形態では、荷重伝達部に設ける空隙を、配管2の材軸方向に沿って両端まで延び該両端で開いた空隙12としたが、図8に示すように、本発明の荷重伝達部を、荷重伝達部6と同様に構成された荷重伝達本体6′の両端に扇状をなす閉塞板81,81をそれぞれ貼着して構成することにより、該荷重伝達部に形成される空隙を、配管2の材軸方向に沿って両端近傍まで延び、該両端でそれぞれ閉じた形となるように形成された空隙82としてもよい。
かかる変形例によれば、空隙82に出入りする空気移動が防止されるため、断熱性能をさらに向上させることができる。
なお、上記変形例は、台座にも同様に適用できるが、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態では、取付けプレート61を介して配管2を受けるようにしたが、これに代えて、図9に示すように、硬質ウレタンフォームで形成された配管受け91を介して配管2を受けるようにしてもよい。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、図10に示すように、取付けプレート61に代えて、雄ネジ3,3がそれぞれ挿通されるボルト孔62,62を離間形成したプレート本体63と、該プレート本体のうち、ボルト孔62,62の間に位置する部位であって配管2が配置される側に突設され配管対向面に湾曲内面65と同様の湾曲内面102が形成されてなる台座101とで構成した取付けプレート103を用いるとともに、その台座101を、湾曲内面102の両脇に位置する平面部104,104が、配管固定具1を構成する荷重伝達部6の平面部105,105にそれぞれ当接するように形成してもよい。
かかる変形例によれば、同図(b)に示すように、配管固定箇所においても配管2の周面が露出しないため、現場でウレタンフォームを吹き付ける等の断熱施工が不要になる。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、図11及び図12に示すように、ブラケット51に雄ネジ3,3が挿通され該雄ネジに螺合されたナット53,53によって所要の締付けトルクが導入された状態で、被覆部5の雄ネジ側端部111及び荷重伝達部6を構成する半円筒壁6aの雄ネジ側端部112が、ブラケット51に配置された取付けプレート61のプレート本体63に当接されるように、被覆部5及び荷重伝達部6を構成してもよい。
かかる構成によれば、Uボルト4の雄ネジ3,3に螺合されたナット53,53を締め込んでいく際、予定されたトルクが導入された後は、被覆部5の雄ネジ側端部111及び荷重伝達部6を構成する半円筒壁6aの雄ネジ側端部112が取付けプレート61に当接してそれ以上の締込みができなくなるため、配管2に作用する締付け力が過大になるのを未然に防止することが可能となる。
また、本実施形態では、配管と固定部材との間における荷重伝達において、配管や荷重伝達部に応力集中が生じにくくなるよう、該荷重伝達部を、幅Wが、Uボルト4及びその周面に被覆された被覆部5の全体幅Wよりも大きくなるように形成してなる荷重伝達部6で構成したが、応力集中の懸念がないのであれば、図13に示すように、本発明の荷重伝達部を、幅Wが、Uボルト4及びその周面に被覆された被覆部5の全体幅Wと同等になるように形成されてなる荷重伝達部6″としてもかまわない。
なお、荷重伝達部6″は、幅Wが荷重伝達部6の幅Wよりも小さいことを除き、荷重伝達部6と同様の構成であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
また、本実施形態では、本発明に係る金属製の固定部材をUボルト4で構成したが、これに代えて、図14に示すように、Uバンド141で構成してもよい。
同図に示した変形例に係る配管固定具140は、全体がU字状をなし内側空間に配管2が挿通配置されるようになっているバンド本体142の各端に溶接等で雄ネジ部材143,143が連結されてなるUバンド141と、バンド本体142の周面を覆う被覆部144と、該被覆部に連続一体化する形でその配管配置側に隣接配置された荷重伝達部145とで構成してある。
被覆部144は、Uバンド141がインサート成形によって埋設される形で設けてある。
荷重伝達部145は、配管2の材軸を中心とした半円筒状となるように構成してあるとともに、配管2の材軸方向に沿った寸法を幅としたとき、図14(c)でよくわかるように、幅Wが、バンド本体142及びその周面に被覆された被覆部144の全体幅Wよりも大きくなるように形成してある。
被覆部144及び荷重伝達部145は、Uバンド141と配管2との間で荷重伝達を行うことが可能な剛性及び強度を有するように、例えば熱可塑性エラストマーを射出材料とした射出成形で形成するのが望ましい。
なお、荷重伝達部145のうち、被覆部144の側に位置する半円筒壁6aは、被覆部144との間の荷重伝達を担う部位であるという点で荷重伝達部145に属するものであるが、成形プロセスによっては、被覆部144とともに形成される場合がある。
例えば、荷重伝達部145を射出成形で先行形成しておき、これに連続一体化させる形で、Uバンド141をインサート(埋設物)とした被覆部144を射出成形する場合や、Uバンド141をインサートとした被覆部144を射出成形で先行形成しておき、これに連続一体化させる形で荷重伝達部145を射出成形する場合、半円筒壁6aは、強度上の信頼性をより高める上で、被覆部144を形成する際に該被覆部と同時に成形するのが望ましい。
荷重伝達部145は、図14に示す通り、その内周面11が全面で平滑になるように、換言すれば、内周面11のみかけの面積(周縁で囲まれた領域の面積)を荷重伝達に寄与し得る面積としても、設計上、差し支えない状態となるように形成してある。
ここで、荷重伝達部145のうち、被覆部144の側に位置する上述した半円筒壁6aは、被覆部144との間でもっぱら荷重伝達を行う部位として機能するが、半円筒壁6aを除く他の部分は、荷重伝達機能に加えて、断熱機能を担う部位として機能するように、配管2の材軸方向に沿って両端まで延び該両端で開いた空隙12が該配管の周方向及び径方向に沿って離散配置されるように構成してある。
空隙12は、それらの横断面形状が六角形となるように形成してあり、六角形状隔壁13を介して互いに近接配置してある。
以下、配管固定具140の作用効果については、上述した実施形態と概ね同様であるので、ここではその説明を省略する。
なお、配管固定具140についても、取付けプレート61を併用することができるとともに、上述した実施形態の変形例は、すべて配管固定具140にも適用することが可能である。
1 配管固定具
2 配管
3,3 雄ネジ
4 Uボルト(固定部材)
5 被覆部
6 荷重伝達部
11 内周面
12 空隙
13 六角形状隔壁
61 取付けプレート
62,62ボルト孔
63 プレート本体
64 台座
65 湾曲内面
66 台座空隙
67 六角形状隔壁
71 空隙
72 空隙
82 空隙
141 Uバンド
144 被覆部
145 荷重伝達部

Claims (9)

  1. 全体がU字状をなし内側空間に配管が挿通配置されるようになっているとともに各端近傍に雄ネジがそれぞれ設けられてなる金属製の固定部材と、該固定部材の周面をその周方向に沿って全周で覆う被覆部と、該被覆部の配管配置側に隣接配置された荷重伝達部とで構成され、該荷重伝達部を、前記被覆部に連続一体化する形で設けるとともに前記配管の材軸を中心とした半円筒状となるようにかつその内周面が全面で平滑になるように構成、前記配管の材軸方向に沿って少なくとも該荷重伝達部の両端近傍まで延びる空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成し、前記被覆部を前記固定部材がインサート成形によって該被覆部に埋設される形で設けたことを特徴とする配管固定具。
  2. 前記各空隙の両端が閉じるように前記荷重伝達部を構成した請求項1記載の配管固定具。
  3. 前記各空隙をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁を介して互いに近接配置した請求項1又は請求項2記載の配管固定具。
  4. 前記配管の材軸方向に沿った寸法を幅として、前記荷重伝達部の幅を、前記固定部材及び前記被覆部の全体幅よりも大きく設定した請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の配管固定具。
  5. 前記固定部材をUボルトとした請求項1記載の配管固定具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一記載の配管固定具と併用される取付けプレートであって、
    前記雄ネジがそれぞれ挿通されるボルト孔を離間形成したプレート本体と、該プレート本体のうち、前記ボルト孔の間に位置する部位であって前記配管が配置される側に突設された台座とで構成してなり、該台座を、その配管対向面が前記配管の材軸を中心とした湾曲内面となるようにかつその湾曲内面が全面で平滑になるように構成するとともに、前記配管の材軸方向に沿って少なくとも該台座の両端近傍まで延びる台座空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成したことを特徴とする取付けプレート。
  7. 前記各台座空隙の両端が閉じるように前記台座を構成した請求項6記載の取付けプレート。
  8. 前記各台座空隙をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁を介して互いに近接配置した請求項6又は請求項7記載の取付けプレート。
  9. 全体がU字状をなし内側空間に配管が挿通配置されるようになっているとともに各端近傍に雄ネジがそれぞれ設けられてなる金属製の固定部材と、該固定部材の周面をその周方向に沿って全周で覆う被覆部と、該被覆部の配管配置側に隣接配置された荷重伝達部とで構成され、該荷重伝達部を、前記被覆部に連続一体化する形で設けるとともに前記配管の材軸を中心とした半円筒状となるようにかつその内周面が全面で平滑になるように構成し、前記配管の材軸方向に沿って少なくとも該荷重伝達部の両端近傍まで延びる空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成し、前記被覆部を前記固定部材がインサート成形によって該被覆部に埋設される形で設けた配管固定具と、
    前記雄ネジがそれぞれ挿通されるボルト孔を離間形成したプレート本体と、該プレート本体のうち、前記ボルト孔の間に位置する部位であって前記配管が配置される側に突設された台座とで構成してなり、該台座を、その配管対向面が前記配管の材軸を中心とした湾曲内面となるようにかつその湾曲内面が全面で平滑になるように構成するとともに、前記配管の材軸方向に沿って少なくとも該台座の両端近傍まで延びる台座空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成した取付けプレートとを備えた配管取付け治具であって、
    ブラケット、門形架台、振れ止め等の取付け側部材に前記取付けプレートが載置されるとともに前記取付け側部材及び前記ボルト孔に前記雄ネジが挿通され該雄ネジに螺合されたナットによって締付けトルクが導入された状態で、前記被覆部の雄ネジ側端部及び前記荷重伝達部の雄ネジ側端部が前記プレート本体に当接されるように、前記被覆部及び前記荷重伝達部を構成することにより、前記ナットによる締込みが制限されるようにしたことを特徴とする配管取付け治具。
JP2019238848A 2019-12-27 2019-12-27 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート並びに配管取付け治具 Active JP7179713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019238848A JP7179713B2 (ja) 2019-12-27 2019-12-27 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート並びに配管取付け治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019238848A JP7179713B2 (ja) 2019-12-27 2019-12-27 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート並びに配管取付け治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021107718A JP2021107718A (ja) 2021-07-29
JP7179713B2 true JP7179713B2 (ja) 2022-11-29

Family

ID=76968210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019238848A Active JP7179713B2 (ja) 2019-12-27 2019-12-27 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート並びに配管取付け治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7179713B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017109249A2 (es) 2015-12-21 2017-06-29 Abarcones Uco, S.L.. Abarcón

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5323018U (ja) * 1976-08-06 1978-02-27
US4397437A (en) * 1980-07-21 1983-08-09 Robroy Industries Beam clamp
JPS5833881U (ja) * 1981-08-31 1983-03-05 石川島播磨重工業株式会社 管体のホイツプ抑制装置
JPS63123885U (ja) * 1987-02-05 1988-08-11
JP2601649Y2 (ja) * 1993-10-01 1999-11-29 昭和飛行機工業株式会社 緩衝材
JPH1163302A (ja) * 1997-08-08 1999-03-05 Nhk Spring Co Ltd 配管用断熱支持装置
JPH11118092A (ja) * 1997-10-17 1999-04-30 Showa Corporation:Kk 断熱配管支持具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017109249A2 (es) 2015-12-21 2017-06-29 Abarcones Uco, S.L.. Abarcón

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021107718A (ja) 2021-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4629769B2 (ja) 保冷形定点管体支持装置
US7950609B2 (en) Acoustic dampening pipe shoe
US10914405B2 (en) Insulated riser clamp
JP7179713B2 (ja) 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート並びに配管取付け治具
KR101709238B1 (ko) 입상배관용 클램프
US20080042018A1 (en) Acoustic dampening pipe shoe
JP7335180B2 (ja) 配管支持具
JP7057244B2 (ja) 管材固定具
KR200209862Y1 (ko) 건축용 배관파이프의 지지장치
KR0139081Y1 (ko) 건축용 배관덕트의 배관지지장치
JP2023014156A (ja) 配管支持具及びその製造方法
EP2881644A1 (en) Device for mounting and fixing installations
JP2015218846A (ja) 配管締結構造体、及び配管締結方法
KR20160045470A (ko) 파이프 행거 지지용 슬래브 인서트 앵커너트 및 그 제작방법
JP7254015B2 (ja) 配管固定具及びそれに用いる取付けプレート
JP7227937B2 (ja) 配管固定用アタッチメント
JP2022106607A (ja) 配管固定台座
KR200158707Y1 (ko) 파이프 지지장치
JP7360356B2 (ja) 配管支持用アタッチメント
JP2023001397A (ja) 配管支持バンド及び配管支持用アタッチメント並びにそれらを用いた配管支持具
KR101932439B1 (ko) 콘크리트 구조물용 지수관연결장치
KR200142369Y1 (ko) 건축용 배관덕트의 배관지지장치
KR200362351Y1 (ko) 건축용 배관 파이프의 지지장치
JPH08277970A (ja) 配管設備用保温材
KR101574298B1 (ko) 폼타이, 이를 포함하는 콘크리트 구조체 및 콘크리트 구조체 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7179713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150