JP7178358B2 - 鼻送達工具、システム、及び使用の方法 - Google Patents

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Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2017年3月28日に「鼻送達工具、システム、及び使用の方法」と題して出願された米国仮出願第62/477,829号の優先権を主張するものであり、その内容の全体が、参照することによって、ここに含まれるものとする。
[参照による援用]
本明細書に記載される全ての刊行物及び特許出願は、あたかも各刊行物又は特許出願が具体的に且つ個別に参照することによってここに含まれるのと同程度に、参照することによって、それらの全体がここに含まれるものとする。
[発明の分野]
体内に配置される移植片、移植片を送達するための工具、及び移植片及び工具を用いるためのシステム及び方法が、本明細書に記載されている。更に詳細には、鼻移植片、鼻移植片を送達するための工具、及びこのような移植片及び工具を用いるためのシステム及び方法が、本明細書に記載されている。
人の特定の鼻解剖学的構造は、種々の問題、例えば、美容上の懸念、呼吸困難、睡眠時無呼吸、又はいびきを引き起こし、又はその原因をもたらし、人の健康を損なうか又は生活の質を低下させる可能性がある。例えば、外鼻弁又は内鼻弁は、鼻から肺への気流を通しにくくし、人が血液に十分な酸素を吸入するのを妨げることがある。
典型的には、鼻形成術、鼻外傷、又は加齢等において観察される鼻外側軟骨による支持の喪失によって特徴付けられる鼻弁の潰れは、鼻気道狭窄の原因になることが多い。適切に機能する鼻軟骨は、鼻通路を開状態に保つように作用する。もし外側軟骨が弱くなると、これらの外側軟骨は、人が呼吸する時に気流に対する負圧によって内方に潰れることになる。この問題は、現状では、大半の患者が老年又は鼻手術の履歴を有するという事実と相まって現在の修復技術に付随する複雑さ及び大きなバラツキ結果に起因して、殆ど治療されていない。
概して、鼻弁潰れは、極めて少数の外科医によって行われてきた無数の複雑な手術による一貫性のない結果に起因して、未治療問題とされることが多い。従って、単純な一貫性のある方法によって鼻弁を修復する内視鏡的方法が必要とされている。また、使用が容易であり、長持ちし、最小侵襲的であり、コストが掛からず、且つ効果的な鼻解剖学的構造に起因する問題に対処する改良が必要とされている。更に、鼻移植片の送達の改良及び鼻移植片を送達するための送達工具の改良が必要とされている。
移植片を送達するための工具、送達工具及び鼻移植片を備えるシステム、及び移植片を体内に配置するために送達工具を用いる方法が、本明細書に記載されている。更に詳細には、鼻移植片、鼻移植片を送達するための工具、及びこのような移植片及び工具を用いるためのシステム及び方法が、本明細書に記載されている。また、鼻移植片位置決めガイドも本明細書に記載されている。
概して、一実施形態では、、鼻移植片送達工具は、内側ハンドル、外側ハンドル、ニードル、及びプッシュロッドを備えている。内側ハンドルは、鼻移植片を受け入れるように構成された装填チャンバを備えている。外側ハンドルは、内側ハンドルに対して軸方向に移動するように構成されている。ニードルは、内側ハンドルから遠位側に延在し、中心内腔及び遠位開口を有している。プッシュロッドは、鼻移植片が装填チャンバから中心内腔を通してニードルの遠位開口から外に移動するように構成されている。プッシュロッドは、外側ハンドルが内側ハンドルに対して軸方向に移動した時内側ハンドルに対して軸方向に移動するように、外側ハンドルに連結されている。
この及び他の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を備えることができる。ニードルの遠位端は、平坦なベベルチップを備えていてもよい。ニードルの遠位端は、鋭利なチップを備えていてもよい。鋭利なチップは、50°以下のベベルを有する2つ以上の表面を備えていてもよい。外側ハンドルは、内側ハンドルに対して複数の異なる係止位置間で移動するように構成されていてもよい。係止位置は、遠位側展開位置、準備位置、及び近位側移植片装填位置に対応していてもよい。プッシュロッドは、外側ハンドルが遠位側展開位置にある時、鼻移植片がニードルの遠位開口を超えて部分的に又は完全に前進するように、遠位側に前進するようになっていてもよい。ニードルの中心内腔は、外側ハンドルが準備位置にある時、鼻を保持するように構成されていてもよい。装填チャンバは、外側ハンドルが近位側移植片装填位置にある時に露出するようになっていてもよい。送達工具は、外側ハンドル上に第1のボタン及び第2のボタンを更に備えていてもよい。第1のボタンは、第1のボタンが押し下げられた時に外側ハンドルが準備位置から遠位側展開位置に移動することを可能にするように、構成されていてもよい。第1のボタンは、ハンドルが移植片装填位置にある時に第1のボタンが押し下げられるのを防ぐために、内側ハンドル上の第2の係止特徴部と係合するように構成された第1の係止特徴部を備えていてもよい。第2のボタンは、第2のボタンが押し下げられた時に外側ハンドルが準備位置から近位側移植片装填位置に移動することを可能にするように、構成されていてもよい。第1のボタン又は第2のボタンは、第1又は第2のボタンが押し下げられていない時に内側ハンドルの対応する係合面と係合するように構成された係合面を備えていてもよい。第1又は第2のボタンは、第1又は第2のボタンが押し下げられた時に、係合面が内側ハンドルの対応する係合面から離脱し、内側ハンドルと外側ハンドルとの間の相対移動を可能にするために、係合面を移動させるように構成されていてもよい。送達工具は、送達工具内の鼻移植片の配向を示すように構成された移植片配向インジケータを更に備えていてもよい。移植片配向インジケータは、送達工具から第1の方向に突出する第1のアームと、送達工具から第2の方向に突出する第2のアームとを備えていてもよい。第1のアーム及び第2のアームは、展開形態にある鼻移植片の第1のアーム及び第2のアームによって形成された面と実質的に同様の面を画定していてもよい。ニードルは、ニードルの外面に低摩擦皮膜を備えていてもよい。低摩擦被膜は、PTFE、シリコーン、又はポリ(p―キシレン)を含んでいてもよい。ニードルは、ニードルに沿った種々の位置にバンド状マーキングを備えていてもよい。ニードルの中心内腔は、非円断面を有する部分を備えていてもよい。外側ハンドルは、内側ハンドルの近位端を完全に覆うように構成されていてもよい。内側ハンドルは、ユーザーの手で保持されるように構成されたグリップを備えていてもよい。
概して、一実施形態では、鼻移植片を鼻組織に送達する方法は、(1)送達工具のニードルを鼻組織内に挿入するステップであって、送達工具は、鼻移植片を収容する内側ハンドルを備える、ステップと、(2)移植片を送達工具のニードルを通して鼻組織内に遠位側に前進させるために、内側ハンドルの位置を保持しながら、送達工具の外側ハンドルを内側ハンドルに対して遠位側に前進させるステップと、(3)送達工具を鼻組織から引き出すステップと、を含んでいる。
この及び他の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を備えることができる。移植片は、移植片の遠位端における第1のアーム及び移植片の遠位端における第2のアームを備え、前進ステップ中、第1のアームは、移植片の中心長軸から離れる方に移動し、第2のアームは、移植片の中心長軸から離れる方に移動するようになっていてもよい。移植片を前進させるステップは、第1のアーム及び第2のアームが各々組織に係合するように、移植片を遠位側に押し出すことを含んでいてもよい。この方法は、送達工具を鼻組織から引き出す前に、外側ハンドルを遠位側係止位置に前進させることを更に含んでいてもよい。この方法は、ニードルの挿入の前に、内側ハンドルの移植片装填チャンバを露出させるために、外側ハンドルを内側ハンドルに対して近位側に摺動させることを更に含んでいてもよい。この方法は、移植片装填チャンバが露出された後に移植片を送達工具の移植片装填チャンバ内に装填することを更に含んでいてもよい。この方法は、移植片装填チャンバを露出させるために外側ハンドルを近位側に摺動させる前に、外側ハンドルを内側ハンドルから離脱させるために、外側ハンドル上のボタンを押圧することを更に含んでいてもよい。この方法は、送達工具の外側ハンドルを遠位側に前進させる前に、外側ハンドルを内側ハンドルから離脱させるために、外側ハンドルのボタンを押圧することを更に含んでいてもよい。この方法は、挿入ステップ中に移植片とニードルとの間の既知の配向を維持することを更に含んでいてもよい。移植片とニードルとの間の既知の配向を維持するステップは、移植片を非円断面を有するニードルの内腔の部分と係合させることを含んでいてもよい。この方法は、ニードを挿入する前に、鼻移植片ガイドを用いて鼻移植片の位置及び配向を計画することを更に含んでいてもよい。
概して、一実施形態では、鼻移植片ガイドは、鼻移植片ガイド部分とハンドルとを備えている。鼻移植片ガイド部分は、近位開口と、複数のマーキングと、遠位開口と、フォーク状開口とを備えている。近位開口は、患者の鼻外壁にマークを付けることを可能にするように構成され、鼻移植片の近位特徴部に対応している。複数のマーキングは、近位特徴部と翼条リム縁との間の距離を見積るための定規を外科医にもたらすように構成されている。遠位開口は、患者の鼻外壁上にマークを付けることを可能にするように構成され、鼻移植片の遠位フォークの基部に対応している。フォーク状特徴部は、遠位開口から遠位側に突出し、鼻移植片の遠位側フォーク状特徴部の拡張形態に対応している。ハンドルは、鼻移植片ガイド部分に係合され、鼻移植片片ガイド部分を鼻外壁に対して位置決めするように手で把持可能となるように構成されている。
この及び他の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を備えることができる。鼻移植片ガイド部分は、鼻移植片の形状の一部と同じ見た目の形状を更に備えていてもよい。ハンドルは、鼻移植片ガイド部分の主軸と約90°をなすように鼻移植片ガイド部分に係合されていてもよい。フォーク状特徴部は、第1の突起及び第2の突起を備えていてもよい。。
概して、一実施形態では、システムは、前述の送達工具のいくつかと、前述の鼻移植片を備えている。システムは、前述の鼻移植片ガイドのいずれかを更に備えていてもよい。
本発明の新規の特徴は、後続の請求項に詳細に記載されている。本発明の特徴及び利点は、本発明の原理が利用される例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明及び以下の図面を参照することによって、より理解されるだろう。
上側に位置する皮膚又は組織が省略された下側に位置する鼻の解剖学的構造及び組織を示す図である。 例示的な鼻移植片を示す図である。 鼻の解剖学的構造内への鼻移植片の配置を示す図である。 複数の位置にある鼻移植片を含む送達工具を示す図である(図2A,2Bは、移植片を含むニードルの斜視図である)。 複数の位置にある鼻移植片を含む送達工具を示す図である(図2C,2Dは、鼻移植片の端がニードルから延出し、鼻移植片の残りがニードル内に隠れている状態を示す図である)。 複数の位置にある移植片を含む他の送達工具を示す図である(図3A,3Bは、移植片を含むニードルの斜視図であり、図3Cは、鼻移植片の端がニードルから延出し、鼻移植片の残りがニードル内に隠れている状態を示す図である)。 図3Dは、長軸に沿って切断された図3A-3Cの装置の外側ハンドルの断面図である。図3Eは、長軸と直交する方向に沿って切断された図3A-3Cの装置の断面図である。 長軸に沿って切断された図3A-3Cの装置全体の中心部分の断面図である。 図3A-3Cの送達工具の送達を示す側面図及び側断面図である。 内側ハンドルに対する外側ハンドルの近位側後退を可能にするための近位ボタンの使用を示す図である。 内側ハンドルに対する外側ハンドルの近位側後退を可能にするための近位ボタンの使用を示す図である。 移植片装填形態にある図3A-3Cの送達工具の断面図である。 図5Bは、移植片装填形態にある送達工具の上面図である。図5Cは、移植片装填形態にあるラッチ機構の拡大図である。図5Dは、移植片装填形態にある係止機構を示す図である。 移植片装填形態にある急停止ストッパを示す図である。 鼻移植片を展開するために展開ボタンを押圧した後の図3A-3Cの送達工具を示す図である。 移植片を展開するための図3A-3Cの送達工具の外側ハンドルの前進を示す図である。 移植片の送達後の図3A-3Cの送達工具の外側ハンドルの位置を示す図である。 後退ロックを備える図3A-3Cの送達工具のハンドルの部分を示す図である。 展開ボタン、内側ラッチ機構、及びリセット機構の操作を例示する図3A-3Cの送達工具のハンドルの一部を示す図である。 展開ボタン、内側ラッチ機構、及びリセット機構の操作を例示する図3A-3Cの送達工具のハンドルの一部を示す図である。 送達工具のニードルの例示的なチップの種々の図である。 送達工具のニードルの他の例示的なチップの種々の図である、 他の例示的な送達工具のハンドルの一部を示す図である。 他の例示的な送達工具のハンドルの一部を示す図である。 他の例示的な送達工具の一部を示す図である。 明瞭にするために外側ハンドルの一部が破断されている他の例示的な送達工具の一部を示す図である。 他の例示的な送達工具のハンドルの一部を示す図である。 他の例示的な送達工具のハンドルの一部を示す図である。 他の例示的な送達工具のハンドルの一部を示す図である。 他の例示的な送達工具のハンドルの一部を示す図である。 図13A-13Dの送達工具と同様の送達工具の断面図である。 図13A-13Dの送達工具と同様の他の送達工具の断面図である。 鼻解剖学的構造に対する鼻移植片の位置及び配向を計画するために医療従事者が用いることができる例示的な外部鼻ガイドの種々の実施形態を示す図である。 鼻解剖学的構造に対する鼻移植片の位置及び配向を計画するために医療従事者が用いることができる例示的な外部鼻ガイドの種々の実施形態を示す図である。 鼻解剖学的構造に対する鼻移植片の位置及び配向を計画するために医療従事者が用いることができる例示的な外部鼻ガイドの種々の実施形態を示す図である。 移植片を配置するための例示的な鼻ガイドの使用を示す図である。 移植片を配置するための他の例示的な鼻ガイドの使用を示す図である。
鼻移植片、鼻移植片を送達するための送達工具、移植片を用いる方法、工具を用いて鼻移植片を送達する方法、及び鼻移植片の配置を支援する外部鼻ガイドが、本明細書に記載されている。本明細書に記載される送達工具、装置、システム、及び方法は、種々の利点及び改良をもたらすことができる。例えば、送達工具は、改良された人間工学的構造及び改良された片手操作使用をもたらすことができる。改良された人間工学的構造は、不完全な鼻移植片展開及び/又は鼻移植片の不正確な位置決めの可能性を低減することができる。また、改良された人間工学的構造は、ニードルの位置決め及び配向の維持を容易にし、これによって、工具の後退によって移植片が移動する可能性及び移植片の配向が変化する可能性を少なくすることができる。
鼻移植片送達工具の実施形態が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態では、鼻移植片送達工具は、鼻移植片を受け入れるように構成された移植片装填チャンバを備える内側ハンドルと、内側ハンドル部分に対して軸方向に移動するように構成された手で把持可能となるように構成された外側ハンドルとを備えている。鼻移植片送達工具は、内側ハンドルの一部から遠位側に延在するニードルを備えることができる。いくつかの実施形態では、ニードルは、非円形断面を有していてもよい。非円形断面は、移植片配向特徴部として機能し、これによって、鼻移植片が一定の既知の回転方位を保って内腔内を移動することが可能になる。この装置は、移植片装填チャンバとニードルの近位端との間に開口又は通路を備えていてもよい。この開口又は通路は、移植片が移植片装填チャンバからニードル内の位置に移動することを可能にするように適合されている。一例では、ニードルは、装填チャンバ及び装填斜面路に付設されていてもよい。装填傾斜路は、移植片をニードルの内腔内に挿入するために移植片アームを圧縮することを可能にするものである。鼻移植片工具は、突出し要素/アクチュエータ(例えば、プッシュロッド)を備えていてもよい。突出し要素/アクチュエータは、鼻移植片を装填チャンバからニードル内腔を通してニードルの遠位端の開口から外に移動させるように構成されている。突出し要素/アクチュエータは、外側ハンドルに係合又は連結され、外側ハンドル部分の軸方向移動に付随して、内側ハンドルに対して軸方向に移動するようになっていてもよい。外側ハンドルは、例えば、1つ又は複数のボタンを用いて、内側ハンドルに対して複数の異なる係止位置間で移動するように適合されていてもよい。
いくつかの実施形態では、鼻移植片送達工具は、(ニードル内腔内の移植片の配向に対応する)展開形態にある鼻移植片の第1のアーム及び第2のアームによって形成される面の視覚的表示をもたらすように構成された移植片配向インジケータを備えることができる。内側ハンドル部分が、(ニードル内腔内の移植片の配向に対応する)展開形態にある鼻移植片の第1のアーム及び第2のアームによって形成される面の視覚的表示をもたらすように構成された移植片配向インジケータを備えていてもよい。移植片配向インジケータは、工具のオペレータが工具の配向及び展開形態にある鼻移植片のアームによって形成された面の対応する配向を迅速に観察することができるように設計されていてもよい。移植片配向インジケータは、工具のオペレータが装置の使用中に移植片配向インジケータを覆わないように又は曖昧にしないようにするために、ハンドルの一部から延在していてもよい。移植片配向インジケータは、ハンドルから第1の方向に突出する第1のアームとハンドルから第2の方向に突出する第2のアームを備えることができる。第1のアーム及び第2のアームは、ニードル内腔内の移植片の配向に対応する展開形態にある鼻移植片の第1のアーム及び第2のアームによって形成された面と実質的に同様の面を画定していてもよい。
いくつかの実施形態では、移植片装填チャンバは、展開形態にある鼻移植片を受け入れるように構成されている。更に、移植片装填チャンバは、鼻移植片がニードル内腔内に前進する時、拡張形態から圧縮された送達形態又は準備形態に移行するように構成されていてもよい。移植片装填チャンバとニードルとの間の傾斜路は、移植片のアームをニードル内腔内において圧縮された送達形態に移行させるように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、ニードルは、ニードルの外面上に低摩擦皮膜を備えている。いくつかの例では、低摩擦皮膜は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、シリコーン、又はポリ(p-キシレン)とすることができる。いくつかの実施形態では、ニードルは、ニードルに沿った種々の位置に実質的に縞状のマーキングを備えている。縞状のマーキングは、鼻組織内におけるニードルの深さ及び位置に関する情報を外科医にもたらすことができる。
いくつかの実施形態では、鼻移植片送達工具は、鼻移植片を収容することができる。移植片は、本明細書に記載される鼻移植片のいずれであってもよい。一例では、装填工具と共に用いられる鼻移植片は、遠位端と、近位端と、近位端と遠位端との間に配置された中心部分とを有する本体を備えている。移植片は、第1のアーム及び第2のアームを更に備えている。第1のアームは、遠位端に配置されている。第1のアームは、本体に固定された近位端と本体に固定されていない遠位端とを有している。このアームの遠位端は、送達形態から展開形態に移行するように本体の中心長軸から離れる方に移動するように構成されている。第2のアームは、本体に固定された近位端と本体に固定されていない遠位端とを備えている。第2のアームの遠位端は、送達形態から展開形態に移行するように本体の中心長軸から離れる方に移動するように構成されている。第1のアーム及び第2のアームは、これらのアームが本体の中心長軸から離れる方に移動した展開形態にある時に1つの面を画定するようになっている。
患者の鼻の組織区域を支持する方法も。本実施形態に提示されている。いくつかの実施形態では、この方法は、本明細書に記載される送達工具のニードルを鼻の組織内に挿入するステップを含んでいる。この方法は、外側ハンドルを前進させ、これによって、移植片をニードル内腔から遠位側に前進させ、移植片の遠位端を鼻組織内に配置させるステップを含むことができる。移植片は、移植片の遠位端の第1のアーム及び移植片の遠位端の第2のアームを備えることができる。この方法は、前進ステップ中に第1のアームを移植片の長軸から離れる方に移動させ、前進ステップ中に第2のアームを移植片の長軸から離れる方に移動させるステップを含むことができる。この方法は、鼻組織から送達工具を引き出し、移植片によって組織区域を支持するステップを含むことができる。
いくつかの実施形態では、この方法は、送達工具を鼻組織から引き出す前に外側ハンドルを遠位側係止位置に前進させるステップを更に含むことができる。遠位側係止位置を用いることによって、外科医による外側ハンドルの不完全な前進を阻止することができる。何故なら、もし遠位側係止位置に達していないなら、外側ハンドルは、後退中に摺動し、移植片が完全に展開しなかったことを外科医に知らせるからである。この方法は、外側ハンドルを近位側に摺動させ、内側ハンドル部分の移植片装填チャンバを露出させるステップを更に含むことができる。また、この方法は、移植片装填チャンバを露出させるために外側ハンドルを近位側に摺動させる前に、外側ハンドルのボタンを押圧し、外側ハンドルを内側ハンドルから離脱させるステップを含むことができる。加えて、この方法は、移植片を送達工具の移植片装填チャンバ内に装填するステップを含むことができる。装填ステップは、ニードル内に挿入する前に、移植片の第1のアーム及び第2のアームを折り畳むステップを含むことができる。この方法は、外側ハンドル及び突出し要素/アクチュエータを内側ハンドル部分に対して前進させることによって、移植片を移植片装填チャンバからニードル内腔内に前進させるステップを更に含むことができる。移植片を前進させるステップは、移植片をニードル内腔から遠位側に前進させ、移植片の遠位端を鼻組織内に配置する前に、外側ハンドルを係止点に前進させ、続いて、外側ハンドルの係止を解除することを更に含んでいてもよい。この方法は、鼻解剖学的構造に対するニードル及び内側ハンドルの移動を阻止しながら、内側ハンドル部分から独立して外側ハンドルの係止を解除し、前進させるステップを含むことができる。外側ハンドルの係止を解除するステップは、外側ハンドルのボタンを押し下げ、外側ハンドルを内側ハンドル部分の係止面から離脱させることを含んでいてもよい。
本明細書にはシステムも記載されている。システムは、本明細書に記載される送達工具のいずれかと、鼻移植片とを備えることができる。鼻移植片は、本明細書に記載される鼻移植片のいずれであってもよい。鼻移植片は、ニードル内に配置されてもよいし、又は送達工具と別に準備されてもよい。また、システムは、本明細書に記載される鼻移植片ガイドのいずれかの1つ又は複数を備えることができる。
図1Aは、顔の内側の解剖学的構造及び組織を示している。図では、内側の軟骨及び構造をなす骨をより明瞭に示すために、外側の皮膚の外層及び筋肉が省略されている。鼻は、顔の中心に位置し、嗅覚(嗅ぐ能力)及び呼吸制御(例えば、空気流れを制限することによる呼吸制御)をもたらす。鼻は、2つの気流経路を有している。1つの気流経路が(鼻孔から始まる)鼻の各側に位置し、これら気流経路が組み合わされ、体内への単一気流経路を形成している。鼻からの空気は、気管を通って肺内に流れ、肺内において肺小葉に拡がり、体の全体に用いられる酸素が吸収される。鼻内の2つの気流経路の各々は、鼻の気流経路の各々に沿って(外鼻弁及び内鼻弁と呼ばれる)鼻を通る気流を制御する2種類の鼻弁を含むいくつかの区域を有している。外鼻弁及び内鼻弁は、連携して、体に出入りする気流を制御する。これらの鼻弁は、気流を包囲する組織であり、気流に対して与える抵抗の大きさは、これらの鼻弁の形状及び大きさ(例えば、これらの鼻弁の内側の断面積)によって主に決定される。各気流経路上の内鼻弁は、鼻の気流経路における最も狭い区域であり、概して、抵抗の殆どを生じることになる。気流を制御する重要な機能に加え、内鼻弁は、鼻にその特有の形状を与える。鼻弁は、鼻及び顔の種々の構造によって形作られ、且つ支持される。上方の外側鼻軟骨は、弁の形状及び機能に著しく大きい役割を果たす。更に、内鼻弁構造の大きい変化又は小さい変化が鼻呼吸を損なうことがあり、及び/又は鼻の美容外観を変化させることがある。このような変化は、概して、内鼻弁の断面積を減らすように作用し、外科的/医療的処置又は顔の外傷によって生じることがある。加えて、鼻弁構造には個人差があり、人によっては、(一般的に鼻閉(鼻詰まり)として観察される)弱くなった軟骨又は奇形の軟骨によって著しく狭くなった弁を有することがある。弁領域が狭くなると、気流の加速度が上昇し、同時に内腔圧が減少し、これによって、弁が潰れることがある。正常な鼻弁であっても大きな呼吸圧力によって潰れることがあるが、機能障害を起こしている内鼻弁は、正常な呼吸中にも潰れることがあり、その結果、酸素流量が減少し、いびき及び/又は口呼吸が生じることになる。
鼻は、顔から突出する外鼻及び外鼻の下の鼻腔を備えている。上から下に向かって外、鼻は、鼻根、鼻梁、鼻背(鼻筋)、鼻自由先端(鼻尖)、及び鼻柱を有している。外鼻は、頭蓋骨内の鼻腔の梨状開口部の連続する自由縁部である梨状開口に付随しており、鼻骨及び上顎骨によって形成されている。図1Aに示されるように、鼻は、顔の中心に位置し、頭部の骨によって取り囲まれ、鼻の上方に位置する前頭骨2と、その外側に位置する上顎骨前頭突起6と、その下方に位置する上顎骨前鼻棘20とを有している(この図では、鼻の他の側の他の外側上顎骨頭突起が見えていない)。外骨は、外側から内側に向かって3つの層:すなわち、(この図では省略されている)外側の皮膚及び筋肉層と、中間の軟骨及び骨格層と、(この図では、殆ど見えていない)内側の粘膜層とに大別される。
中央の軟骨及び骨格層は、鼻に形状及び構造をもたらし、且つ鼻を支持する一方、鼻に柔軟性及び揺動性をもたらし、種々の方向における鼻の屈曲を可能にする。中央の軟骨及び骨格層は、上から下に向かって、3つの区域、すなわち、上部(上方)3分の1の骨質区域、中間3分の1の軟膏質区域、及び下部(下方)3分の1の軟骨質区域に大別される。上部3分の1の区域は、対の左鼻骨4a及び右鼻骨4bを備えている。これらの鼻骨4a,4bは、鼻の中央において結合し、鼻梁の上部(又は上方)部分を形成している。鼻骨4aは、(外側上顎骨前頭突起6と共に)上方で前頭骨2と結合し、前頭鼻骨(鼻根点)縫合線5を形成している。外側において、鼻骨4aは、上顎前頭突起6において上顎骨に結合し、上顎鼻骨縫合線7(又は鼻骨上顎縫合線)において線維性接合部を形成している。軟骨及び骨格層の中間3分の1の区域は、中隔軟骨10を備えている。中隔軟骨10は、鼻の中隔の一部を形成し、鼻の内部で鼻腔同士及び2つの気流経路を互いに隔てている。中核軟骨10の外側突起8は、上方で上部外側軟骨11と同化している(この図では、鼻の他方の側の上部外側軟骨と同化する鼻の他の側の他の外側突起は、見えていない)。図1Aは、小鼻翼軟骨24も示している。小鼻翼軟骨24は、(鼻を支持し、可動にすると共に、鼻の複雑な3次元形状に影響を及ぼす)いくつかの副軟骨の1つである。上部外側軟骨11は、通常、かなり堅く、鼻の側部を支持する役割の殆どを担っている。上部外側軟骨11は、中隔軟骨組織と共に内鼻弁を形成することに寄与するものである。内鼻弁は、上部外側軟骨の下の鼻の内側に位置し、この図ではよく見えていない。
前述したように、2つの内鼻弁(鼻の各側に1つずつ)がある。各内鼻弁は、その内側境界が中隔軟骨10によって画定され、その外側境界が上部外側軟骨の尾側縁13によって画定され、下側境界が下鼻甲介の尖端(この図では見えない)によって画定されている。中隔(中隔軟骨)に対する上部外側軟骨の結合によって、(「弁角度」とも呼ばれる)内鼻弁角度を画定する角度が形成される。内鼻弁角度が付いた箇所は、鼻気道の最も狭い部分であり、鼻気道を通る気流を制御する抵抗を生じる。人の鼻弁角度には、ある程度の自然なバラツキがある。また、弁角度は、老化の自然な結果として経年変化する。弁角度は、遺伝によって決定されることもあり、また民族は、民族に特有の平均的な弁角度を有している。更に、特定の民族であっても人によって弁角度にバラツキがあり、左右の弁の間にもバラツキがある。また、鼻弁角度は、手術、外傷、又は他の介入の結果として変化することもある。約10°未満の弁角度を有する弁は、概して、潰れていると見なされ、これによって、吸気時に鼻側壁の潰れによって鼻気道狭窄が生じる可能性がある。このような弁は、本明細書に記載されるような治療を受けるべきであると考えられる。弁角度が約10°を上回っている場合でニードルも、何らかの気道狭窄及び/又は美容的問題を生じる可能性があり、前述の治療を受けるべきであると考えられるが、この場合の弁の機能障害は、概して、潰れた弁ほど深刻ではない。このような治療を必要とする弁が、本明細書に記載の移植片、装置、システム、及び方法を用いる治療の対象になる。
軟骨及び骨格層の下部3分の1の区域は、鼻孔及び鼻先端を形作る大鼻翼軟骨を備えている(大鼻翼軟骨は、その位置に基づき、また上部外側軟骨と区別するために、下部外側軟骨又は下方外側軟骨とも呼ばれる)。この軟骨は、上部外側軟骨よりも柔らかくて動きやすく、鼻先端を動かすことも可能である。大鼻翼軟骨14は、U字形であり、外側脚16及び内側脚18を備えている。大鼻翼軟骨14は、(外鼻孔とも呼ばれる)鼻孔17の周りに外鼻弁の一部を形成しているが、横方向において骨に全く達していない。軟骨及び骨格層の下部3分の1の区域は、外側脚16と骨との間の隙間を埋める尾翼の翼部線維性脂肪組織26をを備えている。また、図1Aは、軟骨及び骨格層の大鼻翼軟骨と外側軟骨8とを連結する小さい副鼻翼軟骨12を示している。
前述したように、鼻は、複雑な3次元構造である。鼻の機能又は外観(美観)を改良又は維持するためには、鼻の形状を変更し、又は鼻の構造の支持を強化することが望まれるが、鼻の一側面を別の部分に悪影響を及ばさずに変更することは、困難である。実際、これまでの外科的介入は、鼻弁機能の変化の一因となっている。このような場合、本明細書に記載されるシステム及び方法を用いて治療されるとよい。本明細書に記載されているのは、鼻を含む体の構造又は形状の一側面を変更又は支持するように機能する移植片、装置、システム、及び方法である。
(例えば、本明細書に記載される送達工具と共に用いられる)例示的な鼻移植片32が、図1B及び図1Cに示されている。移植片32は、第1のアーム76a及び第2のアーム76bを有する中心体を備えている。これらのアーム76a,76bは、各々、移植片32の遠位端の半径方向外面に第1アーム外側ベベル78a及び第2のアーム外側ベベル78bを有している。外側ベベル78a,78bは、例えば、移植片を送達装置内に案内するために、移植片を収縮形態に収縮させるために、送達装置内において移植片を配向させるために、又は送達装置内を通る移植片を案内するために、有用である。第1及び第2のアーム76a,76bは、内側ベベル80a,80bを追加的に備えている。いくつかの実施形態では、内側ベベル80a,80b及び外側ベベル78a,78bは、二重ベベルを形成していてもよい。内側ベベル80a,80b及び外側ベベル78a,78bは、縁を共有していてもよいし(例えば、2つの傾斜面が90°以外の任意の角度で互いに交差していてもよいし)、又は互いにフレア状に拡がっていてもよい。いくつかの例では、内側ベベル80a,80b及び外側ベベル78a,78bは、90°以外の任意の角度で互いに交差し、縁を共有していなくてもよい(例えば、ベベルは、互いに異なる縁から形成されていてもよい)。ベベル78a,78b及び80a,80bは、アームの端又は突起、又は突起又は突出部の側部に沿って位置していてもよい。
移植片32は、近位端に近位特徴部74を更に備えている。近位特徴部74は、(図示されるように)丸められた非外傷性鈍角端、鋭利端、又は平坦端とすることができる。非外傷性近位特徴部74は、移植片近位端が損傷又は切除されるのを防ぎ、又は近位特徴部74が組織、例えば、鼻組織内の適所に配置されたなら、組織から後退しないようにするものである。また、近位特徴部74は、組織内の適所に移植された移植片を係留又は他の形態で保持することを助長するものである。
移植片32は、近位特徴部74のすぐ遠位側に歪緩和区域82も備えている。図示されるように、歪緩和区域82は、移植片32の他の部分よりも比較的小さい断面積(例えば、直径)を有している。いくつかの実施形態では、歪緩和区域82は、他の領域よりも大きくてもよいが、この場合、異なる形態又は異なる材料を有することによって歪緩和をもたらすようになっているとよい。
移植片32は、遠位アーム76a,76bと近位特徴部74との間に中心橋渡し領域42も備えている。中心橋渡し領域42は、両方の端(両端)の構造間における支持を必要とする領域、例えば、脆弱な又は潰れた領域を橋掛けするために特に有用である。例えば、中心橋渡し領域42は、鼻内の脆弱な又は潰れた鼻弁を橋渡しするようになっている。中心領域42は、(隆起とも呼ばれる)1つ又は複数のリブ60を備えている。これらのリブ60は、例えば、リブ60又はリブ60間の谷に組織を捕獲させることによって、移植片32を適所に係留させるのに寄与する。図1Bに示されるように、第1のリブ60は、第1のリブ幅W1を有し、第2のリブ60は、第2のリブ幅W2を有している。リブ幅W1及びW2は、同じ大きさであってもよいし、異なる大きさであってもよい。第1のリブ60は、第1のリブ直径を有し、第2のリブ60は、第2のリブ直径を有していてもよい。第1及び第2のリブ直径は、同じであってもよいし、又は異なっていてもよい。移植片32は、もう1つの他の中心体特徴部、例えば、ベベル、貝殻片、又は翼を追加的に備えていてもよい。
移植片32と同様の移植片が、米国特許出願公開第2016/0058556号に記載されている。この文献は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。
図1Dは、鼻移植片62の他の実施形態を示している。移植片62は、中心体58、2つのフォーク状アーム50,52を有する遠位端56、及び非外傷性近位端54を備えている。移植片62は、アーム50,52が中心体58に繋がる移植片の部分に2つの棘部65を備えている。棘部65は、フォーク状アーム52,50によって画定される面を横切って延在している。棘部65は、移植片の2つの互いに向き合う側から延在しており、成形又は剥離によって形成される。加えて、中心体58は、それらの周りに一連のリブ55を備えている。移植片62と同様の移植片が、2017年12月26日に「鼻移植片及び使用方法」と題して出願された国際特許出願第PCT/US17/68419号に記載されている。この文献は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。
図1E及び図1Fは、それぞれ、(例えば、本明細書に記載される送達工具によって)患者の鼻内に移植され、患者の鼻の組織区域を支持する(例えば、移植片32又は62と同じであってもよい)移植片732を示す正面図及び側面図である。移植片732は、鼻の機能又は外観を維持又は改良するのに有用であり、(内側に位置する鼻構造及び移植片を良好に示すために、図において省略されている)皮膚及び筋肉の下側に配置させることができる。図1E及び図1Fは、内鼻弁を支持し又は変化させるために適所に配置された移植片732を示している。従って、移植片732は、皮膚及び筋肉の下に軟骨及び骨格層の構造と並置されている。移植片732は、近位端734、遠位端736、及び近位端と遠位端との間の中心部分738を備える本体を有している。中心部分738は、鼻軟骨と患者皮膚又は筋肉との間の位置にある。中心部分738は、上部外側軟骨711及び下部外側軟骨723の下部外側脚721と更に並置されている。前述したように、中隔軟骨と共に、上部外側軟骨の尾側端は、内側弁角度を画定している。また、移植片732の中心部分738は、上部外側軟骨711の尾側端748と並置され、内弁壁を覆うか又は内弁壁に作用し、これによって、内弁を支持し又は内弁の形状を変化させることになる。移植片732の遠位端736は、軟骨及び骨格の上側部分の構造と並置されている。アーム740,742は、鼻骨704、上顎骨の前頭突起706、上顎鼻骨縫合線707(鼻骨上顎縫合線)に並置されている。いくつかの変更例では、移植片の遠位端は、上側層の多くの構造の1つに並置されるか又は近接して配置されてもよいし、又は中央又は下側の軟骨及び骨格層(例えば、副軟骨、大鼻翼軟骨、小鼻翼軟骨、中隔軟骨、上顎骨、等)の構造又は組織のいずれかに並置されるか又は近接して配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、移植片(例えば、移植片32,62,732)を鼻組織内に送達するために、専用の工具が用いられるとよい。
図2A~図2Cを参照すると、(本明細書に記載される移植片のいずれであってもよい)移植片132を送達するために、送達工具100を用いることができる。送達工具100は、手で把持可能なハンドル102と、ハンドル102から延在するニードル106と、プッシュロッド109に取り付けられたプランジャー104とを備えている。プランジャー104は、ニードル106内において鼻移植片132を前進させるように構成されている。いくつかの実施形態では、ニードル106は、移植片がニードル106内において適切に位置整合することを可能にする非円形断面を備えている(例えば、移植片132をニードル106内において配向させるために、移植片の複数のアームは、主軸の外方向にいくらか分岐している)。更に、ハンドル102は、移植片配向特徴部110を備えている。移植片132がニードル106内において適切に位置決めされると、移植片配向特徴部110は、移植片132の拡張形態にあるアーム又はフォークと同一の長軸に沿って配向されるようになっている。従って、配向特徴部110は、ユーザーが拡張形態にある移植片132のアームによって画定された面を視覚化するのに役立つことになる。いくつかの実施形態では。ハンドル102は、移植片装填窓108を備えている。移植片装填窓108によって、装置10が準備(用意)位置にある時、ハンドル102を通して移植片132を観察することが可能になる。加えて、いくつかの実施形態では、送達工具100は、プランジャーOリングを備えていてもよい。Oリングは、プランジャー104の展開を通して一定の低摩擦をもたらすように(すなわち、展開を滑らかに保つように)、及びもし工具100が移動されたならプランジャー104が意図せず移動しないように保持するように構成されている。
図2A~図2Cは、工具100からの移植片132の適切な展開の段階を示している。展開の段階1(図2A)中に、ユーザーがプランジャー104に加える力(FPRESS)は、ニードル106内において摺動する移植片132の最小摩擦(FIMPLANT)及び工具100内、すなわち、Oリングに沿ったプッシュロッド109の摩擦(FO-RING)を上回る力に対応する。移植片132がニードル106から出て鼻組織と相互作用し始める時、プランジャー力は、低く且つ一定に保持される。展開の段階2(図2B)中、移植片132のフォーク状アームがニードル106の遠位端を出て、隣接する鼻組織と相互作用し始める。これによって、プランジャー104に対して真っ直ぐに伝達される力(FPIERCE)が生じる。その結果、FPRESSは、移植片232のフォークが組織に刺入するまで大きくなる。段階3(図2C)中、完全に展開した時、プランジャー104がその移動端に達するまで、例えば、プランジャー104がハンドル102の近位端と当接するまで、大きな力(FPRESS)でプランジャー104を継続的に押し込む。いくつかの実施形態では、移植片132のフォーク状アームがニードル106の遠位先端を約4mm超えて組織内に突入する間、工具100は、組織に対して静止状態で維持される。
図2Dは、工具100からの移植片232の不適切な展開を示している。FPRESSを加えている最中に反牽引力をもたらすために、ユーザーは、場合によっては、工具100のハウジング、例えば、主ハンドル本体102を掴むことによって、装置100を支えようとする。装置100を支えることによって、ユーザーは、反力FGRIPを受ける。何故なら、ユーザーがハンドル102を近位側に引っ張ることによって、力FPRESSに対抗しようとするからである。従って、工具100が組織から近位側に後退する間、移植片132は、静止状態に維持される。その結果、移植片132は、その所望の又は意図される位置に到達せず、所望の位置の約4~6mm後方(手前側)に留まることになる。訓練されていないと、展開中にこの反作用が検知されず、正確な展開と見なされる。しかし、この不正確な展開は、移植片片132の取外しを必要とし、又は移植片132が望み通りに鼻組織を適切に支持できないことになる。従って、いくつかの実施形態では、送達工具は、展開中の不注意による後退の可能性を阻止するか又は最小限に抑えるように構成される必要がある。
図3A~図3Fは、展開中の不注意による後退の可能性を阻止するか又は最小限に抑えることができる送達工具200の実施形態を示している。送達工具200は、手で把持可能な外側ハンドル202と、内側ハンドル208と、(例えば、送達工具100に関して記載されたような非円断面を有する一部を備える)ニードル206と、を備えている。外側ハドル202は、内側ハンドル208に対して摺動可能であり、遠位ボタン204a及び近位ボタン204bを備えている。内側ハンドル208は、フランジ252及びその遠位端の配向特徴部210、及びいくつかの実施形態における移植片装填窓を有している。図3D及び図3Eに示されるように、内側ハンドル208と外側ハンドル202との間において摺動を生じさせるために、内側ハンドル208の支持面238aが外側ハンドル202の内面のレール222a~222dに沿って摺動可能になっている。レール222a~222dは、外側ハンドル202の長さの50~80%、例えば、略60%に及び、支持面238a~238dは、内側ハンドル2308の実質的に全長に及んでいる。工具100と同様、工具200の移植片配向特徴部210は、(本明細書に記載される任意の移植片であってもよい)移植片232のアームと長手方向において真っ直ぐに並ぶように位置決めされている。
鼻移植片232は、外側ハンドル202をニードル206に対して遠位側に前進させることによって、ニードル206を通って前進することができる。外側ハンドル202は、プッシュロッド214に堅く接続されており(図3F参照)、外側ハンドル202が内側ハンドル208の周りに沿って遠位側に移動すると、プッシュロッド214が移植片232に力を加え、これによって、移植片232をニードル206を通って遠位側に移動させることになる。遠位ボタン204aは、押し下げられることによって、内側ハンドル208に対する外側ハンドル202の遠位方向の移動を可能にするように構成されている。更に、近位ボタン204bは、押し下げられることによって、外側ハンドル202を内側ハンドル298から離脱させ、これによって、外側ハンドル202が内側ハンドル208に対して近位側に移動し、移植片232の装填を可能にするように、構成されている。
図3A~図3Cは、工具200による移植片232の展開の段階を示している。図3Aでは、移植片232は、ニードル206内に装填され、展開の準備が整えられている。ユーザーが遠位ボタン204aを押し下げるまで、移植片232は、展開しない。図3Bの工具200では、移植片232の部分的展開が生じている。遠位ボタン204aが押下位置にあり、これによって、内側ハンドル208が外側ハンドル202から離脱している。装置100と同様、移植片232のフォーク状アームが組織に係合し始めるまで、移植片232を展開させる力は、低い。この時点で、外側ハンドル208及び移植片232を前進させる力は、フォーク状アームが軟組織内に刺入されるまで増大する。移植片232が組織内において展開する送達工具200の展開形態が、図3Cに示されている。外側ハンドル202が内側ハンドル208に対して前方に移動すると、移植片232のフォーク状アームは、ニードル206から遠位側に押し出され、組織内に入る。外側ハンドル202が内側ンドル208の周りに沿って完全に延びた時、外側ハンドル202が急停止し(すなわち、フランジ252へに当接によって急停止し)、停止位置に係止される。外側ハンドル202が完全に前進した時、該ハンドルが適所に係止され、この時、ユーザーによって検知可能な聴覚及び触覚クリックが生じる。もし外側ハンドル202が急停止ストッパ及び関連する係止位置まで十分に前進していないなら、装置200を後退させ、その結果、外側ハンドル202が近位側に摺動し、鼻移植片232の十分な展開が達成されなかったことがユーザーに警告される。
有利には、ユーザーが装置200の外側ハンドル202のみを保持し、内側ハンドル208を保持しないので、ユーザーは、内側ハンドル208又はニードル206に反負荷(すなわち、図2DのFGRIP)を加えることがない。その結果、工具200は、展開中、組織に対して後退しない。また、ユーザーが外側ハンドル202を把持機構及びプランジャーの両方として用いるので、ユーザーは、使用中に手の握り又は配向を変化させることが殆どなく、これによって、工具200、従って、移植片232の配向を展開中に一定に維持することが確実になる。
図4A~図4Cは、装填前形態(すなわち、移植片が収容されていない形態)にある送達装置200を示している。図4Bの断面図は、内側ハンドル208のラッチ212に係合された遠位ボタン204aを示している(なお、遠位ボタン204aは、押し下げられていない)。この位置では、近位ボタン204bも押し下げられていない。近位ボタン204bの片持ち部分205bが近位ボタン204bを上方向に付勢するバネ状特性を有している。この片持ち部分205bは、外側ハンドル202の遠位側の内面に熱カシメされるか又は接合され、近位ボタンの近位側のリブ特徴部251によって支持されている。更に、内側ハンドル208の後退停止タング216が、外側ハンドル202の遠位歯228と係合している。この係合によって、装填前形態における内側ハンドル208に対する外側ハンドル202の近位側後退が阻止される。図4D及び図4Eを参照すると、移植片を装置200内に装填するために、近位ボタン204bが押し下げられ、後退停止タング216が遠位歯228から離れる方に押される。近位ボタン204bが押下状態で維持されると、外側ハンドル202を内側ハンドル208に対して近位側に、具体的には、遠位歯228及び近位歯229を超えて後退させることができ、これによって、移植片の装填が可能になる。
図5A~図5Eは、移植片の装填準備のための装填形態にある送達工具200を示している。移植片装填チャンバ218を露出させるために、外側ハンドル202が内側ハンドル208に対して近位側に後退されている。この後退位置において、内側ハンドル208及び外側ハンドル202が完全に分離しないようにするために、内側ハンドル208の後退停止タング216が停止歯239に当接し、同時に(停止タング216に接続された)タングラッチ220が停止リブ220bに当接するようになっている。外側ハンドル202の後退によって、移植片装填チャンバ219が露出し、内側プッシュロッド214が近位側に十分に引っ張られ、これによって、移植片装填チャンバ218が空き、移植片を装填することが可能になる。一実施形態では、送達工具は、装填形態中、(装置を準備形態に移動させる最中の移植片の偶発的な展開を阻止するために)、遠位ボタン204aの押下が阻止されるように構成されている。図5Dに示されるように、装填形態では、ラッチ212の内面のt字状特徴部219が内側ハンドル208上のレール221に乗り上げ、これによって、遠位ボタン204aの下方への押圧が防がれるようになっている。レール221は、内側ハンドル208の長さの一部(例えば、40~80%、具体的には、60%)にわたって延在し、準備形態又は装填前形態におけるt字状長孔特徴部219の位置においてまさに終端し、(これによって、t字状長孔特徴部210が離脱され、ボタン204aの下方への押圧が可能になる)。
鼻移植片を装填チャンバ219内に装填した後、図6Aに示されるように、外側ハンドル202は、内側ハンドル208の準備位置急停止ストッパ262に達するまで、遠位側に摺動可能である。これによって、装置200は、図3Aに示される準備形態に戻ることになる。この位置において、遠位ボタン204aを非押下状態に維持するt字状長孔特徴部219が内側ハンドル208のレール221から離脱される。この位置において、展開ボタンは、展開準備のために押し下げ可能である。
次いで、ユーザー(例えば、外科医)は、送達工具を用いて、鼻移植片を目標とする鼻組織に送達することになる。ユーザーは、準備形態にある(移植片が配置された)送達装置200のニードル206を患者の鼻壁内に挿入することができる。ユーザーが鼻壁解剖学的構造に沿って操縦する間、装置200は、目標組織の摩擦及び抵抗による張力及び圧縮負荷の両方を受けるが、ハンドル208,202は、互いに対して移動しない。
図6A~図6Dを参照すると、いったんユーザーが装置200を体内の適所に位置し、移植片の展開の準備が整ったなら、遠位ボタンタン204aが押し下げられる。遠位ボタン204aが押し下げられると、該ボタン204aがラッチ212を下方に押し(すなわち、隙間268内に向かって押し)、(図6Aから図6Bの状態変化に示されるように)ラッチ212が外側ハンドル202のリップ269の下に捕獲される。いくつかの実施形態では、この作動によって、聴覚及び/又は触覚フィードバック機構が移植片の展開準備が整ったこと(すなわち、展開ロックが解除されたこと)をユーザーに示すことができる。いったんラッチされたなら、ユーザーは、(ボタンを解除することなく)遠位ボタン204aから手を離すことができる。何故なら、遠位ボタン204aは、(ラッチ212がリップ269に捕獲されていることによって)押下状態で維持されるからである。遠位ボタン204aを押圧した後、図6C及び図6Dの状態変化に示されるように、ユーザーは、外側ハンドル202を前方に摺動させることができる(何故なら、ラッチ212は、もはや、内側ハンドル108のリップ262に係合されていないからである)。外側ハンドル202が前方に移動すると、プッシュロッド214が遠位側に移動し、移植片を装填チャンバ218から押出し、移植片を展開させる。図6C及び図6Dの状態変化に示されるように、ユーザーは、外側ハンドル202がフランジ252に対して急停止するまで、外側ハンドル202を前方に前進させることができる。
図7A及び図7Bに示されるように、いったん外側ハンドル202がフランジ252に対して急停止すると、ハンドル202は、装置200の後退を可能にするために適所に係止される。図7Bを参照すると、この位置において、後退停止タング216が近位側停止歯229の近位側に移動し、近位歯229に対して静止し、これによって、外側ハンドル202が内側ハンドル208に対して近位側に移動することが阻止される。この係止によって、外科医は、装置200を外側ハンドル202を内側ハンドル208から鞘出しすることなく軟組織から後退させることができる。このラッチ動作によって、聴覚及び/又は触覚フィードバック機構が、移植片が十分に展開又は十分に開放されたこと及び装置が展開位置にラッチされたこと(すなわち、完全な開放の前に、外側ハンドル202が内側ハンドル208に対して近位側に移動され、これによって、移植片が適切に又は十分に開放されていないこと)を示す指示をもたらすことが可能になる。
鼻移植片を送達した後、ボタン204aを図4A~図4Dに関して前述したように押すことによって、他の移植片によって更に再装填されてもよい。更に、図8A~図8Cを参照すると、外側ハンドル202が近位側に引っ張られると、展開ボタン204aは、移植片装填チャンバ218の近位端と係合し、ラッチ212をリップ269との係合から外れる方に押し、これによって、ラッチ212及びボタン204aが上方に跳ね上がることが可能になる(例えば、ボタン204a及び/又はラッチ212は、上方位置に向かってバネ付勢され、ボタン204aが、図8Aから図8Cの状態変化に示されるように上方に移動する)。
図9A~図9Fを参照すると、ニードル(例えば、装置200のニードル206)のチップを用いることによって、鼻移植片232を送達するための送達ニードル206の位置決め中の組織の刺入及び/又は組織分離を促進することができる。例えば、図9A及び図9Bを参照すると、チップ996aは、3つの異なる面997a~997cを備える3つのベベルカット面形態を有している。これらの3つのベベルカット面は、各々、傾斜している(すなわち、主ベベル直交面から45°で傾斜している)。更に、チップ996aは、約11~15°の範囲内の主角αを有している。他の例では、図9C及び図9Dを参照すると、チップ996bは、カット面を有しない平坦ベベル面として設計されていてもよい。チップ006bは、15~20°の範囲内の主角αを有することができる。平坦ベベルチップ996bは、(例えば、チップ996aよりも)面の数が少なく、以下の機能:改良された面検出のための組層(すなわち、真皮、上下の外側軟骨、粘膜)の識別、種々の組織形式に生じる力の識別、及び軟組織面の切除を改良するためのカニューレ移動ベクトル偏りの低減の1つ又は複数を可能にする。図9E及び図9Fを参照すると、チップ996Cは、鋭利な尖端998で交差する(例えば、45°で傾斜した)2つのベベル面999a,999bを有している。チップ996cは、11~20°の主角αを有している。チップ996a,996b,996cのベベル構成は、鼻弁壁の中厚面へ容易なアクセスを容易にする。また、チップ996a,996b,996cのベベル設計によって、移植片展開のための上顎の上に配置された時、頭部への移動に対して高められた抵抗をもたらすことになる。ベベル研磨角は、チップの幾何学的形状の強度とチップ切れ味とのバランスを保ち、軟組織係合中の移植片アーム(フォーク)の相互作用に影響を与える。
本明細書に記載される送達工具において、例えば、ハンドルのボタン及び急停止ストッパ、及び送達工具の内側ハンドル部分内の係止構造に対して、多数の代替的実施形態が用いられてもよい。
いくつかの実施形態では、磁気ラッチング設計されたボタンが用いられてもよい。図10A~図10Cは、例示的な送達工具300のハンドルの一部を示している。送達工具300は、遠位ボタン304aが押し下げられた時に磁気ストッパ333が付設されたラッチ312を押すことを除けば、送達工具200と同様である。ボタン304aは、ボタン304aを上方に付勢する活性バネ337を備えている。(図10Aから10Bへの状態変化に示されるように)、ボタン304aは、押し下げられると、枢軸331を中心として枢動するラッチ312を押し込むことになる。ラッチ312の底面の磁石339が、磁気ストッパ333に吸引される。これによって、ラッチ312が外れ、送達工具200に対して説明したように、展開が可能になる。図10Cに示されるように、外側ハンドル302が後退すると、移植片装填ポート318の近位縁330がリセット傾斜ボス334と相互作用し、磁石339をストッパ333の上方に引っ張り、これによって、ボタン304aがバネ付勢によって上方に戻ることになる。
いくつかの実施形態では、送達工具の係止機構の1つ又は複数にバネが用いられてもよい。図11A及び図11Bは、バネ係止機構を備えることを除けば、装置200と同様の送達工具400を示している。バネ係止機構は、遠位ボタン404aと係合し、遠位ボタン404aをリセットするようになっている。(板バネのような)バネ444がボタン404aを上方位置に付勢している。従って、(図11Aから11Bの状態変化によって示されるように)、ボタン404aが押し下げられた時、バネ444が平坦化される。この実施形態では、ボタン404aは、押下状態によって係止をもたらすのではなく、展開中にユーザーによって押下状態が保持されるようになっている。近位側への後退中、遠位ボタン404aは、バネ444によってリセットされる。
いくつかの実施形態では、ボタン及びラッチは、送達装置の外側部分において組み合わされてもよい。例えば、図12A及び図12Bは、遠位ボタン504aが中心旋回点555を有するバネ付勢ラッチとして機能することを除けば、装置200と同様である。小さいバネ(例えば、型抜きバネ)がボタン504aを上位置に付勢している。展開中、ユーザーは、ボタン504aを押下状態で保持する。ラッチは、準備位置(図12A)又は展開位置(図12B)に配置されるように構成されている。準備位置から、ユーザーは、レバー555の遠位部分(隆起部分)を内側ハンドル508の近位側係止位置から離脱させるために、このレバー555の遠位部分(隆起部分)を押圧し且つその状態を保持する。次いで、(図5Bに示されるように)レバー555が内側ハンドルの係止位置554に達するまで、外側ハンドル502を遠位側に移動する。この位置において、移植片が展開されることになる。
いくつかの実施形態では、バネ及びスナップ嵌合式戻り止めを有するバネが用いられてもよい。図13A~図13Dは、遠位ボタン604aがバネ及びスナップ嵌合式戻り止めインサートを備えることを除けば、装置200と同様の送達工具600を示している。図13Aは、準備位置にある装置600を示している。この位置では、遠位ボタン604aが「上」位置にあり、ボタンラッチ666も内側ハンドル上の急停止ストッパ662に当接した「上」位置にある。準備形態では、バネ664は、ボタンラッチ666を持ち上げており、装置200と同様、内側ハンドル208に対する外側ハンドル602の後退を防ぐために後退停止タングが係止されている。図13Bは、ボタン604aが押し下げられた状態を示している。この時、ボタンラッチ666は、バネ664に抗して底方に押し下げられ、これによって、バネ664が圧縮され、ボタンラッチ666が内側ハンドル608の急停止ストッパ662から離脱される。いくつかの実施形態では、ボタン604aは、クリック音を生じ、及び/又は触覚応答をもたらす。(なお、クリックを生じ、ボタンの上方への跳ね上げ及びそれに続く離脱を抑える例示的な実施形態が、以下の図14A~図14Dにおいて更に詳細に示されている)。次いで、外側ハンドル602は、移植片の展開のために、ハンドル208の周囲に沿って遠位側に前進される。図13Cは、装置600の最終的展開状態を示している。外側ハンドル602は、内側ハンドル608のフランジに当接している。この位置において、内側ハンドル上の後退停止タングは、装置200に関して説明したように、外側ハンドルの近位端の第2のロック位置にバネ付勢される。図13Dは、ボタン604aのリセット機構を示している。装置を再装填可能とするために、ユーザーは、工具200に関して前述したように後退ボタンを押し下げる。外側ハンドル602を内側ハンドル608に対して後退させると、その間に装填ポート斜面673が展開ボタン604a上の中心リブ671と係合するようになっている。これらの2つの特徴部673,671を斜面とする設計によって、遠位ボタン604aが押し上げられ、(図14A~図14Dに関して説明するように)遠位ボタン604aを押し下げる戻り止めの拘束を上回り、これによって、展開ボタン604a及びボタンラッチ666が跳ね上がることになる。
図14A及び図14Bに示されるように、例示的な一実施形態では、ボタン604aは、両側のあるボタン戻り止めインサート上の個別的な位置に係合する両側のある接続リンケージを備えている。図14Aは、準備位置(上位置)にあるボタン604aを通る線に沿って切断された装置600の例示的な断面図である。この位置では、貯蔵寿命中の構成部品の予負荷を防ぐために、展開ボタンアーム669a,669b上の戻り止めバンプ663a,663bは、戻り止めインサートタブ667a,667b上の第1の逃げ664a,664b内に配置されている。図14Bを参照すると、ボタン604aが押し下げられた時、展開ボタンアーム669a,669bの戻り止めバンプ663a,663bは、係留インサートタブ667a,667bの片持ちアーム661a,661bを押し(図14Bの矢印によって示されるように)偏らせ、第2の逃げ665a,665bの位置に達したなら、その位置にスナップ嵌合される。適所にスナップ嵌合させることによって、聴覚クリック及び/又は触覚応答が生じ、戻り止めインサートタブ667a,667bは、ボタン604aを下方/押下位置に保持することになる。
図14C及び図14Dは、ボタン604aが両側のあるボタン戻り止めインサート上の個別的な位置に係合する両側のある接続リンケージを備える他の例示的実施形態を示している。この実施形態は、アーム1469a,1469bの戻り止めバンプ1463a,1463bがボタンを押し下げるのに必要な力を低減させるために傾斜していることを除けば、図14A及び図14Bの実施形態と同様である。加えて、逃げ1464a,1464bは、強力な保持をもたらすためにドーム形状を有している。更に、戻り止めインサートタブ1467a,1467bは、各々、半円又はD字形状を有し、展開中に、(図14Dの矢印によって示されるように)、D字形状の直線縁が外方に撓むようになっている。図14A及び図14Bの実施形態に示されるように、戻り止めバンプ1463a,1463bは、準備形態(図14C)から展開形態(図14D)に移行する時、上側逃げ1464a,1464bから下側逃げ1465a,1465bに移動する。下側戻り止め1465a,1465bは、ボタン604a,604bが装填中にリセットされるまで、ボタン604a,604bを下方/押下形態に保持することになる。
本明細書に記載される送達工具は、多数の利点を備えている。例えば、ニードルのベベルチップによって、組織への刺入に代わって組織の切除を行うための組織面の識別が可能になる。単一ベベルカニューレの鈍角チップは、切断トロカールのベベルチップのような鋭利なチップよりも組織層を貫通しにくく、意図された切除面の検出を容易にし、中間展開前進を最小限に抑えることができる。例えば、上顎上の最終展開において、鈍角チップは、移植片の展開中、鋭利なチップよりも頭部に前進しにくい。
本明細書に記載される送達工具は、ユーザーに対して改良された人間工学的な構造をもたらす。外側ハンドルが移植の前進に用いられるという展開機構に起因して、最小限の反牽引力しか装置に加える必要がなく、又は反牽引力を装置に全く加える必要がない。プランジャーを作動させるための外側ハンドルの使用によっても、移植片展開中にニードルが組織から引き出され、鼻移植片を不注意によって所望の移植片位置又は配向から移動させる可能性が低減される。
また、本明細書に記載される送達工具は、装置の改良された片手操作を可能にする。本明細書に記載の送達工具によって、工具の最小限の操作によって、移植片を展開することが可能である。外科医は、装置を手で掴んで保持しながら、ニードルを軟組織の所望の箇所に位置決めすることができる。展開の準備が整ったなら、ユーザーは、握りの操作を殆ど又は全く行うことなく、遠位ボタン(例えば、展開アクチュエータボタン)に容易にアクセスし且つ遠位ボタンを押し下げ、次いで、把持された外側ハンドルを前方に摺動させ、これによって、鼻移植片をニードルを通して目標となる位置において展開させることができる。片手操作は、有利である。何故なら、使用中に送達装置の回転及び偏向を回避することができるからである。
更に、本明細書に記載される装置の作動及び後退のロックは、時期尚早の展開を阻止するように設計されている。同様に、使用中の装置の不注意による展開を阻止するために、ボタンの周りのシュラウドが用いられてもよい。
一実施形態に関して本明細書に記載される1つ又は複数の任意の特徴部は、他の実施形態に関して本明細書に記載される1つ又は複数の任意の特徴部と組み合わされてもよいし、又は置き換えられてもよいことを理解されたい。
本明細書に記載される送達工具は、代替的に又は付加的に、2016年9月23日に「鼻移植片及びシステム及び使用の方法」と題して出願された米国特許出願第15/274,986号に記載される特徴部を備えていてもよい。この文献は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の送達工具のいずれかによって鼻移植片を送達する時に、鼻移植片位置決めガイドが用いられてもよい。
図15A~図15Fは、鼻解剖学的構造に対する移植片の位置及び配向を計画するために用いられる外部ガイドを示している。鼻移植片ガイド1400は、各々、ハンドル1412及び移植片ガイド部分1410(例えば、展開の方法を示すためにその片側又は両側に鼻移植片の模倣された部分を有する鼻移植片ガイド部分1410)を備えている。鼻移植片ガイド1400は、各々、近位開口1402及び遠位開口1406を更に備えている。鼻移植片ガイド1400は、遠位開口1406から遠位側に突出するフォーク特徴部1408を備えている。いくつかの実施形態では、鼻移植片ガイド1400は、近位特徴部と翼条リム縁との間の距離を見積るために、近位開口1402に隣接する位置に配置されたユーザーに定規をもたらすように適合された複数のマーキング(例えば、6つの小さいボス)を更に備えている。これらのマーキング1404は、近位開口1402に対応するボール端の中心から4mmの位置から始まり、互いに2mmを隔てて離間している。いくつかの実施形態では、ハンドル1412は、鼻移植片ガイド部分1410に対して軸方向において真っ直ぐに並ぶように係合されている。他の実施形態では、ハンドル1412は、鼻移植片ガイド部分1410の主軸に対して略90°をなすように、鼻移植片ガイド部分1410に係合している。
図15Aは、軸方向において互いに真っ直ぐに並んだハンドル1412a及び移植片ガイド部分1410aを有する移植片1400aを示している。図15Bは、ハンドル1412bがガイド部分1410bに対して90°の角度で傾斜しているガイド1400bを示している。近位開口1402b及び遠位開口1406bは、より大きいマーキングペンの先端を収容するために、開口1402a,1406aよりも更に大きくなっている。支援ガイド1410bのフォーク状特徴部408bは、移植片フォークの位置決めをより明瞭にするために、移植片フォークの輪郭を有するように構成されている。装置1400bのマーキングは、示されていない。図15Cは、4mm,6mm、及び8mmの突起の形態にあるマーキング1404cを有する装置1400cを示している。図15Dは、4mm,8mm,及び12mmの突起の形態にあるマーキング1404dを示している。図15Eは、4mm,8mm,及び12mmの切込目盛の形態にあるマーキング1404eを示している。
(図15B及び図15Cに示されるように)ハンドル1412の位置をガイド部分1412に対して90°で傾斜させることによって、場合によっては、ユーザーは、この工具を患者の顔の周りに保持し、これによって、工具を意図された軌道と一直線に並んで保持する時、目標とする解剖学的構造をより良好に視覚化することができる。この90°の設計によって、左利き又は右利きのいずれのユーザーであっても、ガイド1400を用いて、鼻解剖学的構造のいずれの側においても操作することが可能になる。
本明細書に記載される鼻移植片ガイドは、計画/マーキングの補助器具として用いることができ、移植片を模倣し、外科医が好ましい移植片位置を模式的に描くことが意図されている。例えば、図16A及び図16Bに示されるように、鼻移植片ガイド1600は、(本明細書に記載されるいずれの移植片であってもよい)移植片1632の配置をガイドするために用いられる。ガイド1500aと同様、ガイド1600は、ガイド部分1610と軸方向において真っ直ぐに並ぶハンドル1612を有している。図16Aに示されるように、ガイド1600は、以下のように、すなわち、ユーザーがハンドル1612を保持し、(フォーク状特徴部1608を移植片1632の遠位側フォーク状アーム1676a,1676bの位置に対応させながら)送達工具のニードルの遠位端の所望の位置を示すように、遠位開口1606を通して鼻側壁にマークを描くことが可能となるように位置決めされる。同様に、ユーザーは、移植片1632の近位特徴部1674の所望の位置を示すマークを近位開口1602を通して鼻外壁上に描くことができる。マーキング1604は、有利には、翼状のリム縁1660から移植片の近位特徴部1674までの距離を視覚化するために定規として用いられるとよい。ハンドル1612の長さは、計画/マーキング中にガイド1600及び解剖学的構造の視覚化をユーザーの手が邪魔しないように設計されている。
図16Bに示されるように、鼻移植片1632を鼻解剖学的構造1665内に位置決めするために、具体的には、フォーク状アーム1676a,1676bを上顎骨に隣接して且つ上顎骨を超えて位置決めし、中心橋渡し領域1642を上部外側軟骨及び下部外側軟骨を支持するように位置決めするために、ガイド1600のマーキングを用いることができる。
図17A及び図17Bを参照すると、同様に、移植片1732を鼻解剖学的構造1735内に位置決めするために、鼻移植片1700が、鼻解剖学的構造1735上に配置されている。
本明細書において、ある特徴部又は要素が他の特徴部又は要素の「上」に位置すると記載される時、該特徴部又は要素は、他の特徴部又は要素の上に直接位置してもよいし、又は介在する特徴部又は要素が存在してもよい。対照的に、ある特徴部又は要素が他の特徴部又は要素の「直接上」に位置すると記載される時、どのような介在する特徴部又は要素も存在しない。また、ある特徴部又は要素が他の特徴部又は要素に「接続」、「付着」、又は「連結」されると記載される時、該特徴部又は要素は、他の特徴部又は要素に直接的に接続、付着、又は連結されてもよいし、又は介在する特徴部又は要素が存在してもよいことも理解されたい。対照的に、ある特徴部又は要素が他の特徴部又は要素に「直接接続」、「直接付着」又は[直接連結]されると記載される時、どのような介在する特徴部又は要素も存在しない。一実施形態においてしか記載又は図示されていなくても、そのように記載又は図示される特徴部又は要素は、他の実施形態に適用されてもよい。また、他の特徴部に「隣接して」配置される構造又は特徴部への言及は、隣接する特徴部の上又は下に位置する部分を含むことは、当業者によって理解されるだろう。
本明細書に用いられる専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明を制限することを意図していない。例えば、本明細書に用いられる単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかに別のことを指摘しない限り、複数形も含むことが意図されている。本明細書に用いられる「~を備える(comprise)」及び/又は「~を備えている(comprising)」という用語は、記載される特徴、ステップ、操作、要素、及び/又は構成部品の存在を特定するが、1つ又は複数の他の特徴、ステップ、操作、要素、構成部品、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しないことを更に理解されたい。本明細書に用いられる「及び/又は」という用語は、列挙された関連項目の1つ又は複数のあらゆる組合せを含み、「/」と略されることもある。
「~の下に」、「~の下方に」、「~の下側」、「~の上に」、「~の上側に」等の空間に関連する用語は、本明細書において、図面に示される1つの要素又は特徴部と1つ又は複数の他の要素又は特徴部との関係の記述を容易にするために用いられる。空間に関連する用語は、図面に描かれる方位に加えて、使用時又は操作時における装置の別の方位も含むことが意図されていることを理解されたい。例えば、図面において装置が反転した場合、他の要素又は特徴部の「下方に」又は「真下に」に位置すると記載される要素は、他の要素又は特徴部の「上方に」に配向される。従って、「~の下方に」という例示的な用語は、上方の方位と下方の方位の両方を含んでいる。装置は、これ以外に配向されることもあり(すなわち、90°又は他の方位に回転することもあり)、この場合には、本明細書に用いられる空間に関連する用語も、これに応じて解釈されるとよい。同様に、「上方に」、「下方に」、「垂直の」、「水平の」等の用語は、本明細書では、特に他のことが指定されない限り、単なる説明のために用いられている。
「第1の」及び「第2の」という用語は、本明細書において、種々の特徴部/要素を記載するために用いられるが、これらの特徴部/要素は、文脈が他のことを指定しない限り、これらの用語によって制限されるべきではない。これらの用語は、1つの特徴/要素を他の特徴部/要素から区別するために用いられる。従って、本発明の示唆から逸脱することなく、先に述べた第1の特徴部/要素は、第2の特徴部/要素と呼ばれてもよく、同様に、先に述べた第2の特徴部/要素は、第1の特徴部/要素と呼ばれてもよい。
本明細書及び請求項に用いられる全ての数字、例えば、実施例に用いられる全ての数字は、他のことが明示的に指摘されない限り、「約(about)」又は「略(approximately)」の語句が、仮にその語句が明白に記載されていなくても、付記されていると読み取られるとよい。「約」又は「略」という語句は、記載される値及び/又は位置がそれらの値及び/又は位置の合理的な予測範囲内にあることを示す大きさ及び/又は位置を記述する時に用いられるとよい。例えば、数値は、記載される値(又は値の範囲)の±0.1%、±1%、±2%、±5%、±10%、等の値を有する。本明細書に記載されるどのような数値範囲も、全ての部分範囲を含むことが意図されている。
以上、種々の例示的な実施形態について説明してきたが、請求項に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、種々の実施形態に対してどのような多くの変更がなされてもよい。例えば、種々の記載の方法ステップが行われる順序は、多くの場合、代替的実施形態において変更されてもよく、他の代替的実施形態では、1つ又は複数の方法ステップが一緒に省略されてもよい。種々の装置及びシステム実施形態の任意選択的な特徴は、いくつかの実施形態に含まれてもよいし、他の実施形態において含まれなくてもよい。従って、前述の記載は、主に例示を目的としてなされており、請求項に記載される本発明の範囲を制限すると解釈されるべきではない。
本明細書に含まれる実例及び説明図は、主題を実施する特定の実施形態を単に例示的に示すにすぎず、制限するものではない。前述したように、他の実施形態が利用されてもよいし、そこから導き出されてもよく、構造的及び論理的な置換及び変更が本開示の範囲から逸脱することなくなされてもよい。本発明の主題のこのような実施形態は、本明細書では、単に慣習的に個別的又は集合的に「発明(invention)」という用語によって呼ばれるが、もし2つ以上が実際に開示されたなら、この出願の範囲をどのような単一の発明又は単一の発明概念にも制限することが意図されていない。従って、特定の実施形態が図示されかつ記載されているが、図示される特定の実施形態に対して同一の目的を達成するためのどのような構成がなされてもよい。本開示は、種々の実施形態のあらゆる全ての修正及び変更を包含することが意図されている。当業者にとって、前述の説明を再検討すれば、上記の実施形態の組合せ及び本明細書に具体的に記載されない他の実施形態が明らかになるだろう。



Claims (10)

  1. 鼻移植片を受け入れるように構成された装填チャンバを備える内側ハンドルと、
    少なくとも一つのボタンを含む外側ハンドルであって、前記少なくとも一つのボタンが押し下げられることに応答して前記内側ハンドルの周囲に沿って軸方向に移動するように構成された外側ハンドルと、
    前記内側ハンドルから遠位側に延在するニードルであって、中心内腔及び遠位開口を有するニードルと、
    前記鼻移植片を前記装填チャンバから前記中心内腔を通して前記ニードルの前記遠位開口から外に移動させるように構成されたプッシュロッドであって、前記外側ハンドルが前記内側ハンドルに対して軸方向に移動する時に前記内側ハンドルに対して軸方向に移動するように、前記外側ハンドルに連結されている、プッシュロッドと、
    を備えている鼻移植片送達工具。
  2. 前記外側ハンドルは、前記内側ハンドルに対して複数の異なる係止位置間で移動するように構成されている、請求項1に記載の送達工具。
  3. 前記複数の異なる係止位置は、遠位側展開位置、準備位置、及び近位側移植片装填位置に対応しており、
    前記プッシュロッドは、前記外側ハンドルが前記遠位側展開位置にある時、前記鼻移植片が前記ニードルの前記遠位開口を超えて部分的に又は完全に前進するように、遠位側に前進するようになっており、
    前記ニードルの前記中心内腔は、前記外側ハンドルが前記準備位置にある時、前記鼻移植片を保持するように構成されており、
    前記装填チャンバは、前記外側ハンドルが前記近位側移植片装填位置にある時に露出するようになっている、請求項2に記載の送達工具。
  4. 前記少なくとも一つのボタンは、第1のボタン及び第2のボタンを含み、
    前記第1のボタンは、前記第1のボタンが押し下げられた時に前記外側ハンドルが前記準備位置から前記遠位側展開位置に移動することを可能にするように構成されており
    前記第2のボタンは、前記第2のボタンが押し下げられた時に前記外側ハンドルが前記準備位置から前記近位側移植片装填位置に移動することを可能にするように構成されている、
    請求項に記載の送達工具。
  5. 前記第1のボタンは、前記外側ハンドルが前記近位側移植片装填位置にある時に前記第1のボタンが押し下げられるのを防ぐために、前記内側ハンドル上の第2の係止特徴部と係合するように構成された第1の係止特徴部を備えている、請求項に記載の送達工具。
  6. 前記第1のボタン又は第2のボタンである一方のボタンは、当該一方のボタンが押し下げられていない時に前記内側ハンドルの対応係合面と係合するように構成された係合面を備えており、
    前記一方のボタンは、当該一方のボタンが押し下げられた時に、前記係合面が前記内側ハンドルの前記対応係合面から離脱るように構成されている、請求項4に記載の送達工具。
  7. 前記送達工具内の前記鼻移植片の配向を示すように構成された移植片配向インジケータを更に備えており、
    前記移植片配向インジケータは、前記送達工具から第1の方向に突出する第1のアームと、前記送達工具から第2の方向に突出する第2のアームとを備えており、
    前記第1のアーム及び前記第2のアームは、展開形態にある前記鼻移植片の第1のアーム及び第2のアームによって形成された面と実質的に同様の面を画定している、請求項1に記載の送達工具。
  8. 前記外側ハンドルは、当該外側ハンドルが前記内側ハンドルに対して展開位置にある時に前記内側ハンドルの近位端を完全に覆うように構成されている、請求項1に記載の送達工具。
  9. 前記ニードルの遠位端は、平坦なベベルチップを含む、請求項1に記載の送達工具。
  10. 前記ニードルの遠位端は、鋭利なチップを含み、
    前記鋭利なチップは、50°以下のベベルを有する2つ以上の表面を含む、請求項1に記載の送達工具。
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