JP7173779B2 - 構造物の出来形計測方法及び計測システム - Google Patents
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Description
図3(a)は第1の計測対象面17の正面図、すなわち第1のブロック14の出来形を橋軸方向Xからみた正面図であり、図3(b)は図3(a)のC方向からみた第1のブロック14の出来形の側面図である。図3(a)では分かりやすいように第1の計測対象面17にハッチングを施している。図4は施工済みの第1のブロック14の一部を示す、図2(b)のB部付近の斜視図である。第2のブロック15の鉄筋19が第1の計測対象面17から橋軸方向Xに延びており、その下にコンクリート打設用の仮設構造物である型枠20が設置されている。第1のブロック14の上面(以下、第1の水平面23という)と型枠20の上面(以下、第2の水平面26という)は互いに平行な水平面であり、第1の計測対象面17は第1の水平面23及び第2の水平面26と直交する鉛直面である。
次に輪郭線抽出手段3によって、点群から構造物(第1のブロック14)の第1の計測対象面17の輪郭線Cを抽出する。まず、図5に示すように、輪郭線抽出手段3は第1及び第2のターゲット22a,22bを示す点群22aX,22bXを抽出し、点群空間における第1及び第2のターゲット22aX,22bXの中心位置(すなわち、市松模様の中心位置)を決定する。次に、輪郭線抽出手段3は第1及び第2のターゲット22aX,22bXの中心同士を結ぶ線とその延長線(これらをまとめて線25Xという)を設定する。線25Xは第1のステップでターゲット22を設置する際に用いた線25に実質的に一致する。
次にフィッティング手段4が、輪郭線Cに近似したパターンプレートPを輪郭線Cにフィッティングする。パターンプレートPは輪郭線Cに近似しているものであれば特に限定されないが、一例として橋梁上部工11の設計図、すなわち橋梁上部工11の設計輪郭線から求めることができる。図9はフィッティング方法の基本的な概念を示す。同図は説明の便宜上、第1の計測対象面17より単純な図形を示している。図9(a)はパターンプレートPの一例を示している。パターンプレートPは第1の線S1(辺)~第5の線S5(辺)からなる五角形であり、パターンプレートPには所定の位置と他の所定の位置との間の寸法、ここでは第1の線S1の中点と、第1の線S1の中点から引いた垂線の第4の線S4との交点との間の距離Dを自動計測する指示が与えられている。図9(b)はパターンプレートPと輪郭線C0を示している。パターンプレートPと輪郭線C0の近似性はこの程度で十分であり、「輪郭線C0に近似した」とは、パターンプレートPが輪郭線C0を構成する複数の区間にそれぞれ対応する複数の線S1~S5から構成されることを意味する。換言すれば、輪郭線C0が多角形で近似可能な場合、近似された輪郭線C0の辺の数とパターンプレートPの辺の数が一致していれば両者は近似しているとみなすことができる。また、輪郭線C0における面取り部のように寸法計測に直接関係しない部位は辺から除外することもできる。この場合、多角形で近似された輪郭線C0から面取り部の線を除いた辺の数がパターンプレートPの辺の数と一致していれば両者は近似しているとみなすことができる。
次に寸法計測手段5が、フィッティングされたパターンプレートPFに基づき第1の計測対象面17の寸法D3を計測する。パターンプレートPFは形状が変更されているが、寸法計測指示は維持されているため、図9(f)に示すフィッティングが終了した状態で寸法D3(図9における寸法D)が自動計測される。前述のように、点群の各点は実空間と同じ固有の位置座標を持つため、第1の計測対象面17における寸法はパターンプレートPFから容易に測定することができる。他の寸法D1,D2,D4~D10も同様にして求めることができる。
2 3次元スキャナ
3 輪郭線抽出手段
4 フィッティング手段
5 寸法計測手段
11 橋梁上部工(構造物)
17 第1の計測対象面
17Y 計測基準面
18 第2の計測対象面
22 ターゲット
22a 第1のターゲット
22b 第2のターゲット
23 第1の水平面
24 交線(エッジ)
26 第2の水平面
C 輪郭線
P パターンプレート
Claims (13)
- 計測対象面を含む構造物の表面を走査して前記表面の点群を取得することと、
前記点群から前記計測対象面の輪郭線を抽出することと、
前記輪郭線に近似したパターンプレートを前記輪郭線にフィッティングすることと、
フィッティングされた前記パターンプレートに基づき前記構造物の寸法を計測することと、有する構造物の出来形計測方法。 - 前記パターンプレートは前記輪郭線を構成する複数の区間にそれぞれ対応する複数の線を有し、前記フィッティングは前記パターンプレートの前記線ごとに行われる、請求項1に記載の構造物の出来形計測方法。
- 前記パターンプレートに、前記パターンプレート上の所定の位置と他の所定の位置との間の距離を自動計測する指示が与えられる、請求項1または2に記載の出来形計測方法。
- 前記パターンプレートは前記構造物の設計輪郭線から求められる、請求項1から3のいずれか1項に記載の出来形計測方法。
- 前記構造物の寸法の計測は、前記構造物の施工中に現れる第1の計測対象面と、前記第1の計測対象面の後に現れ、前記第1の計測対象面に近似した第2の計測対象面と、に対して行われ、
前記第1の計測対象面の前記輪郭線にフィッティングされた前記パターンプレートが、前記第2の計測対象面の前記輪郭線にフィッティングされるパターンプレートとして用いられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の出来形計測方法。 - 前記点群は、3次元スキャナを複数の計測ポイントまで走行させ、各計測ポイントで前記3次元スキャナによって前記表面を走査することによって得られた点群を合成することによって取得される、請求項1から5のいずれか1項に記載の出来形計測方法。
- 前記計測対象面は、前記構造物または仮設構造物の水平面と垂直な鉛直面であり、
前記点群を取得する際に、前記水平面に複数のターゲットが設置され、前記複数のターゲットの点群が併せて取得され、
取得された前記点群が分布する点群空間において、前記複数のターゲットの点群から前記計測対象面を含む計測基準面が設定され、前記点群から前記計測基準面と直交する複数の面が抽出され、前記複数の面と前記計測基準面との交線から前記輪郭線が抽出される、請求項1から6のいずれか1項に記載の出来形計測方法。 - 前記複数のターゲットは、前記計測対象面と前記水平面との交線から所定距離離れた第1のターゲットと、前記交線と垂直で前記第1のターゲットを通る線上の前記第1のターゲットと異なる位置に配置された第2のターゲットと、を有し、
前記計測基準面の設定手段に、前記計測対象面が前記第1のターゲット側にあるか前記第2のターゲット側にあるかの位置情報が入力され、
前記設定手段は前記位置情報に基づき、前記点群空間において、前記第1のターゲットと前記第2のターゲットとを通る線と垂直で且つ前記第1のターゲットから前記所定距離離れた面を前記計測基準面として設定する、請求項7に記載の出来形計測方法。 - 前記複数のターゲットは直角三角形の各頂点に位置する第1~第3のターゲットを有し、前記直角三角形は、前記計測対象面と前記水平面との交線と平行で且つ前記交線から所定距離離れ、両端に前記第1及び第2のターゲットが位置する第1の辺と、前記第1の辺と直交し前記第1の辺と長さが異なり、両端に前記第2及び第3のターゲットが位置する第2の辺とを備え、
前記計測基準面の設定手段は、前記計測対象面が前記第1の辺に関し前記第3のターゲット側にあるか前記第3のターゲットの反対側にあるかの位置情報を記憶しており、前記第1~第3のターゲットは前記位置情報に従って配置され、
前記設定手段は前記位置情報に基づき、前記点群空間において、前記第2のターゲットと前記第3のターゲットとを通る線と垂直で且つ前記第1のターゲットと前記第2のターゲットとを通る線から前記所定距離離れた面を前記計測基準面として設定する、請求項7に記載の出来形計測方法。 - 前記複数のターゲットは、前記計測対象面と前記水平面との交線と垂直な線上の互いに異なる位置に配置された第1及び第2のターゲットを有し、前記点群を取得する際に、前記水平面と垂直な線上の互いに異なる位置に、前記第1のターゲットと前記第2のターゲットとの間隔と異なる間隔で第3及び第4のターゲットが配置され、前記第1~第4のターゲットのいずれかである基準ターゲットが前記計測対象面を含む面から所定距離離れた位置に配置され、前記第3及び第4のターゲットの点群が併せて取得され、
前記計測基準面の設定手段は、前記計測対象面と前記第1~第4のターゲットとの位置情報を記憶しており、前記第1~第4のターゲットは前記位置情報に従って配置され、
前記設定手段は、前記点群空間の鉛直方向を前記第3のターゲットと前記第4のターゲットとを通る線と平行な方向であると定義し、
前記設定手段は前記位置情報に基づき、前記点群空間において、前記第1のターゲットと前記第2のターゲットとを通る線と垂直で且つ前記基準ターゲットから前記所定距離離れた鉛直面を前記計測基準面として設定する、請求項7に記載の出来形計測方法。 - 前記構造物の計測された寸法が所定の許容範囲内にあるかどうかの判定結果が帳票に出力される、請求項1から10のいずれか1項に記載の出来形計測方法。
- 前記構造物は張出し架設工法によって施工される橋梁上部工である、請求項1から11のいずれか1項に記載の出来形計測方法。
- 構造物の表面を走査して前記表面の点群を取得する3次元スキャナと、
前記点群から前記構造物の計測対象面の輪郭線を抽出する輪郭線抽出手段と、
前記輪郭線に近似したパターンプレートを前記輪郭線にフィッティングするフィッティング手段と、
フィッティングされた前記パターンプレートに基づき前記構造物の寸法を計測する寸法計測手段と、を有する構造物の出来形計測システム。
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JP2018147374A JP7173779B2 (ja) | 2018-08-06 | 2018-08-06 | 構造物の出来形計測方法及び計測システム |
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