JP7173421B1 - 給電制御装置 - Google Patents

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Abstract

給電制御装置(10)は、素子部(52)及び電圧変換部(30)を備える。電圧変換部(30)は、蓄電部(92)からの電力に基づく入力電圧を昇圧又は降圧する変換動作を行う。素子部(52)は、自身を介して電力路(80)側へ電流が流れることが許容され、且つ自身を介して蓄電部(92)側へ電流が流れることを遮断可能とされている。第2導電路(42)は、スイッチ部(60)と電圧変換部(30)の間又はスイッチ部(60)と電力路(80)の間に配される導電路に電気的に接続される。スイッチ部(60)は、自身がオフ状態のときに電力路(80)から第3導電路(43)に電流が流れることを遮断し、自身がオン状態のときに第3導電路(43)と電力路(80)の間において自身を介した通電を許容する。

Description

本開示は、給電制御装置に関する。
特許文献1には、電力供給システムが開示される。特許文献1の電力供給システムは、メインバッテリとサブバッテリとを備え、メインバッテリ側からの電力供給が途切れた時に負荷への電力供給元をメインバッテリ側からサブバッテリ側に切り替えるように動作する。特許文献1の電力供給システムは、サブバッテリと負荷との間のスイッチにおいてボディダイオードが設けられ、メインバッテリからの電力が途切れた時、上記スイッチがオフ状態でもボディダイオードを介して負荷に電力が供給されるため電力供給が途切れない。
特開2020-182318号公報
特許文献1の電力供給システムは、サブバッテリの出力電圧が低下した場合に負荷に適正な電圧を供給できない懸念がある。
本開示は、電源部とは異なる蓄電部に基づく電力を供給するバックアップ動作が可能な給電制御装置において、バックアップ動作時に、より迅速に電力を供給しやすく、蓄電部の出力電圧が変化しても適切な電圧を出力しやすい技術を提供する。
本開示の一つである給電制御装置は、
電力を供給する電源部と、前記電源部に基づく電力が伝送される経路である電力路と、前記電源部とは異なる蓄電部と、を備える車載システムに用いられ、前記蓄電部からの給電を制御する給電制御装置であって、
前記蓄電部の出力に基づく電圧が印加される第1導電路と、
自身の一端が前記第1導電路に電気的に接続される素子部と、
前記素子部の他端に電気的に接続され、前記素子部と前記電力路の間の通電経路をなす第2導電路と、
前記蓄電部と前記電力路の間において前記素子部に対して並列に接続され、前記蓄電部からの電力に基づく入力電圧を昇圧又は降圧する変換動作を行う電圧変換部と、
前記電圧変換部と前記電力路の間において前記電圧変換部に電気的に接続される第3導電路と、
前記第3導電路と前記電力路の間に設けられるスイッチ部と、
前記電圧変換部を制御する制御部と、
を備え、
前記素子部は、自身を介して前記電力路側へ電流が流れることが許容可能とされ、且つ自身を介して前記蓄電部側へ電流が流れることを遮断可能とされており、
前記第2導電路は、前記スイッチ部と前記電圧変換部の間又は前記スイッチ部と前記電力路の間に配される導電路に電気的に接続され、
前記スイッチ部は、自身がオフ状態のときに前記電力路から前記第3導電路に電流が流れることを遮断し、自身がオン状態のときに前記第3導電路と前記電力路の間において自身を介した通電を許容する。
本開示に係る技術は、バックアップ動作時に、より迅速に電力を供給しやすく、蓄電部の出力電圧が変化しても適切な電圧を出力しやすい。
図1は、第1実施形態の給電制御装置を含む車載システムの一例を概略的に示す回路図である。 図2は、第1実施形態の給電制御装置において行われるバックアップ用の制御の流れを例示するフローチャートである。 図3の上段は、バックアップ用の制御がなされているときの電圧の変化を示すグラフであり、図3の下段は、バックアップ用の制御がなされているときの電流の変化を示すグラフである。 図4は、第2実施形態の給電制御装置を含む車載システムの一例を概略的に示す回路図である。 図5は、第3実施形態の給電制御装置を含む車載システムの一例を概略的に示す回路図である。
[本開示の実施形態の説明]
以下では、本開示に係る実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕~〔12〕の特徴は、矛盾しない組み合わせでどのように組み合わされてもよい。
〔1〕電力を供給する電源部と、前記電源部に基づく電力が伝送される経路である電力路と、前記電源部とは異なる蓄電部と、を備える車載システムに用いられ、前記蓄電部からの給電を制御する給電制御装置であって、
前記蓄電部の出力に基づく電圧が印加される第1導電路と、
自身の一端が前記第1導電路に電気的に接続される素子部と、
前記素子部の他端に電気的に接続され、前記素子部と前記電力路の間の通電経路をなす第2導電路と、
前記蓄電部と前記電力路の間において前記素子部に対して並列に接続され、前記蓄電部からの電力に基づく入力電圧を昇圧又は降圧する変換動作を行う電圧変換部と、
前記電圧変換部と前記電力路の間において前記電圧変換部に電気的に接続される第3導電路と、
前記第3導電路と前記電力路の間に設けられるスイッチ部と、
前記電圧変換部を制御する制御部と、
を備え、
前記素子部は、自身を介して前記電力路側へ電流が流れることが許容可能とされ、且つ自身を介して前記蓄電部側へ電流が流れることを遮断可能とされており、
前記第2導電路は、前記スイッチ部と前記電圧変換部の間又は前記スイッチ部と前記電力路の間に配される導電路に電気的に接続され、
前記スイッチ部は、自身がオフ状態のときに前記電力路から前記第3導電路に電流が流れることを遮断し、自身がオン状態のときに前記第3導電路と前記電力路の間において自身を介した通電を許容する
給電制御装置。
上記〔1〕の給電制御装置は、蓄電部に基づく電力を供給するバックアップ動作を行う際に、素子部を介した経路と電圧変換部を介した経路を利用することができる。例えば、この給電制御装置は、電圧変換部を介した経路によって十分な電力供給がなされない時期に素子部を介した経路を利用して迅速に電力を供給する対応が可能である。一方で、蓄電部の出力電圧が低下した場合には、電圧変換部によって昇圧動作を行い、第3導電路に所望の出力電圧を印加するようにバックアップ動作を行う対応が可能である。更に、この給電制御装置は、スイッチ部がオフ状態のときには、電力路側から電圧変換部側への電流の流れ込みを遮断することができ、スイッチ部がオン状態のときには、電力路に向けて電流を流す際の損失を低減することができる。
〔2〕前記制御部は、前記電源部から前記電力路への電力の供給が失陥状態となった場合に前記スイッチ部を前記オン状態に切り替え、且つ前記第3導電路に第1の値の出力電圧を印加するように前記電圧変換部に前記変換動作を行わせ、
前記失陥状態において前記第2導電路の電圧が第2の値以下である場合に前記蓄電部側から前記素子部を介して前記電力路側に電流が流れ、
少なくとも前記失陥状態となった後、前記素子部において前記第2導電路側から前記蓄電部側に電流が流れることを遮断する
〔1〕に記載の給電制御装置。
上記〔2〕の給電制御装置は、上記失陥状態において第2導電路の電圧が第2の値以下である場合に蓄電部側から素子部を介して電力路側に電流が流れる構成をなす。つまり、電圧変換部の出力が「第2導電路の電圧が第2の値を超える程度」に上昇していない時期には、蓄電部に基づく電力を、素子部を介して電力路側に供給することができるため、電圧変換部の出力が低い時期には素子部を介した経路によって電流を補うことができる。更に、制御部は、電源部から電力路への電力の供給が上記失陥状態でない通常状態のときに、スイッチ部をオフ状態とすることもでき、このようにすれば、電力路側から電圧変換部側に電流が流れ込むことを遮断することができる。更に、少なくとも上記失陥状態となった後には、素子部において第2導電路側から蓄電部側に電流が流れることを遮断することができるため、このような遮断機能が発揮されている間は、電圧変換部からの出力に基づく電流が第2導電路側から蓄電部側に流れ込むことを防ぐことができる。
〔3〕前記制御部は、前記失陥状態となった場合に、前記第3導電路に前記第1の値の前記出力電圧を印加する前記変換動作を前記電圧変換部に行わせた後、前記第3導電路に前記第1の値よりも小さい第3の値の前記出力電圧を印加する前記変換動作を前記電圧変換部に行わせる
〔2〕に記載の給電制御装置。
上記〔3〕の給電制御装置は、前記失陥状態となった場合に、第3導電路に第1の値の出力電圧を印加するように電圧変換を行った後、第1の値よりも低い第3の値の出力電圧を印加するように電圧変換を切り替えることができる。よって、この給電制御装置は、ある程度の時間が経過した後には、電圧変換部が出力する電圧を抑え、出力エネルギーを抑制することができる。
〔4〕前記スイッチ部がオン状態の際に前記第2導電路と前記第3導電路が前記スイッチ部を介して又は介さずに短絡する構成であり、
前記第2の値は、前記第1導電路に印加される電圧の値から前記素子部で生じる電圧降下分の値を減じた値であり、
前記第1の値は、前記第2の値よりも大きく、
前記第3の値は、前記第1の値よりも小さく前記第2の値よりも大きい
〔3〕に記載の給電制御装置。
上記〔4〕の給電制御装置は、失陥状態となった場合に、上記の第2の値よりも大きい第1の値の出力電圧を印加するように電圧変換を行い、第3導電路の電圧を相対的に高い目標電圧(第1の値)に早期に近づけるように動作することができる。そして、この給電制御装置は、失陥状態からある程度の時間が経過した後には、電圧変換部が出力する電圧を第3の値に抑えることにより出力エネルギーを抑制し、第3の値を第2の値よりも大きい値とすることで、素子部を介しての電流の流れ込みを抑えることができる。
〔5〕前記スイッチ部がオン状態の際に前記第2導電路と前記第3導電路が前記スイッチ部を介して又は介さずに短絡する構成であり、
前記第2の値は、前記第1導電路に印加される電圧の値から、前記素子部において前記第1導電路から前記第2導電路に電流が流れる場合の前記素子部で生じる電圧降下分の値を減じた値であり、
前記第3の値は、前記第1の値よりも小さく前記第2の値よりも小さい
〔3〕に記載の給電制御装置。
上記〔5〕の給電制御装置は、失陥状態からある程度の時間が経過した後には、電圧変換部が出力する電圧を第3の値に抑えることにより出力エネルギーを抑制することができ、第3の値を第2の値よりも小さい値とすることで、上記出力エネルギーをより一層抑えることができる。
〔6〕前記素子部は、ダイオードと、前記ダイオードに対して並列に設けられる開閉部を有し、
前記ダイオードのアノードには、前記蓄電部の出力に基づく電圧が印加され、
前記ダイオードのカソードは、前記第2導電路に電気的に接続され、
前記開閉部はオン状態のときに双方向の通電が許容され、
前記第2の値は、前記開閉部がオン状態のときには前記第1導電路に印加される電圧の値から前記開閉部及び前記ダイオードで生じる電圧降下分の値を減じた第1減算値であり、前記開閉部がオフ状態のときには前記第1導電路に印加される電圧の値から前記ダイオードで生じる電圧降下分の値を減じた第2減算値であり、
前記第1の値は前記第1減算値及び前記第2減算値のいずれよりも大きく、
前記制御部は、前記電源部から前記電力路への電力の供給が前記失陥状態ではない通常状態から前記失陥状態に変化した場合に前記スイッチ部をオン状態とし且つ前記開閉部をオン状態とし、前記スイッチ部をオン状態に切り替えた後、前記電圧変換部が前記変換動作を行っている状態で所定条件が成立した場合に前記開閉部をオフ状態に切り替え、前記開閉部をオフ状態に切り替えた後、前記第3導電路に前記第3の値の前記出力電圧を印加する前記変換動作を前記電圧変換部に行わせ、
前記第3の値は、前記第2減算値よりも大きい
〔4〕に記載の給電制御装置。
上記〔6〕の給電制御装置は、ダイオードと開閉部が並列に設けられるように素子部が構成され、ダイオードのアノードが第1導電路に接続され、カソードが第2導電路に接続される。よって、素子部では、開閉部がオフ状態であっても、第1導電路の電圧に対して第2導電路の電圧が一定値以上低い場合に、第1導電路から第2導電路に電流が流れることが継続的に許可され、開閉部がオン状態のときには開閉部を介しての通電が許可される。更に、この給電制御装置は、通常状態から失陥状態に変化した場合に開閉部をオン状態にすることで、素子部での損失を低減しつつ素子部を介してより早期により大きな電力を供給できるようにする。更に、この給電制御装置は、スイッチ部をオン状態に切り替えた後、変換動作中の所定条件の成立に応じて開閉部をオフ状態に切り替える。よって、この給電制御装置は、所定条件が成立するまで電圧変換動作が進行した後に、素子部において電流が逆流しないようにすることができる。更に、この給電制御装置は、開閉部をオフ状態に切り替えた後、第3導電路に対して第3の値(第1の値よりも小さく第2減算値よりも大きい大きい値)の出力電圧を印加する変換動作を電圧変換部に行わせる。よって、この給電制御装置は、ある程度の時間が経過した後には、ダイオードにおいて順方向の電流を確実に抑制しつつ、エネルギーを抑制した電圧変換部の出力動作によって電力供給を継続することができる。
〔7〕前記所定条件は、前記第2導電路の電圧が、前記第1導電路の電圧以上の所定値に達したことである
〔6〕に記載の給電制御装置。
上記〔7〕の給電制御装置は、失陥状態後に、第2導電路の電圧が上昇するまで開閉部を介した通電を継続することができ、上昇した後には、素子部における逆流を確実に防ぐことができる。
〔8〕前記所定条件は、前記失陥状態後に前記電圧変換部が前記第3導電路に電流を出力し始めてから所定時間が経過したことである
〔6〕に記載の給電制御装置。
上記〔8〕の給電制御装置は、失陥状態後、電圧変換部が電流の出力を開始してから所定時間が経過するまで、開閉部を介した通電を継続することができ、所定時間が経過した後には、素子部における逆流を確実に防ぐことができる。
〔9〕前記所定条件は、前記素子部を流れる電流が下限値以下に達したことである
〔6〕に記載の給電制御装置。
上記〔9〕の給電制御装置は、失陥状態後、素子部を流れる電流が下限値以下に達するまで開閉部を介した通電を許容することができ、素子部を流れる電流が下限値以下に達した場合に、素子部における逆流を確実に防ぐことができる。
〔10〕前記所定条件は、前記失陥状態後に前記電圧変換部が前記第3導電路に出力する電流が基準値以上に達したことである
〔6〕に記載の給電制御装置。
上記〔10〕の給電制御装置は、失陥状態後、電圧変換部が第3導電路に出力する電流が基準値以上に達するまで開閉部を介した通電を許容することができ、電圧変換部が第3導電路に出力する電流が基準値以上に達した場合に、素子部における逆流を確実に防ぐことができる。
〔11〕前記制御部は、前記電源部から前記電力路に供給される電力が前記失陥状態ではない通常状態において前記第3導電路に前記第1の値の前記出力電圧を印加する前記変換動作を前記電圧変換部に行わせ、
前記スイッチ部は、前記オフ状態のとき前記第3導電路から前記電力路に電流が流れることを遮断する
〔2〕から〔10〕のいずれか一つに記載の給電制御装置。
上記〔11〕の給電制御装置は、通常状態のときに電圧変換部に変換動作を行わせ、失陥状態に備えて準備しつつ、このような準備の際に電圧変換部から電力路に電流が流れ込むことを遮断しておくことができる。
〔12〕前記スイッチ部は、アノードが前記第3導電路に電気的に接続され、カソードが前記電力路に電気的に接続される第2ダイオードを有し、
前記スイッチ部がオフ状態のときに前記電力路の電圧が前記第3導電路の電圧よりも一定値以上低下した場合に前記第3導電路側から前記第2ダイオードを介して前記電力路側に電流が流れる
〔1〕から〔10〕のいずれか一つに記載の給電制御装置。
上記〔12〕の給電制御装置は、第3導電路の電位に対して電力路の電位が一定値以上低下した場合に、スイッチ部がオフ状態であっても即座に電流を流すことができる。
[本開示の実施形態の詳細]
<第1実施形態>
1.車載システムの概要
図1には、車載システム2が示される。図1の車載システム2は、主に、車載用電源システム3と負荷101とを備える。車載用電源システム3は、以下の説明において電源システム3とも称される。車載システム2は、電源システム3によって負荷101に電力を供給し、負荷101を動作させるシステムである。図1では、車載用の負荷の一例として負荷101が例示されるが、車載システム2にはこれ以外の負荷が設けられていてもよい。
負荷101は、車両に搭載される電気部品である。負荷101は、電力路80を介して供給される電力を受けて動作する。負荷101の種類は限定されない。負荷101としては、公知の様々な車載部品が採用され得る。負荷101は、複数の電気部品を有していてもよく、単一の電気部品であってもよい。
電源システム3は、負荷101に電力を供給するシステムである。電源システム3は、電源部91又は蓄電部92を電力供給源として負荷101に電力を供給する。電源システム3は、電源部91から負荷101に電力を供給することができ、例えば、故障などによって電源部91からの電力供給が途絶えた場合には、蓄電部92から負荷101に電力を供給することができる。
2.電源システムの概要
電源システム3は、電源部91、蓄電部92、給電制御装置10、電力路80、ダイオード71などを備える。
電源部91は、負荷101へ電力を供給し得る車載用電源である。電源部91は、例えば、鉛バッテリ等の公知の車載バッテリとして構成されている。電源部91は、鉛バッテリ以外のバッテリによって構成されていてもよく、バッテリに代えて又はバッテリに加えてバッテリ以外の電源手段を有していてもよい。電源部91の正極は、電力路80の一部である第1電力路81に短絡した構成で第1電力路81に電気的に接続される。電源部91の負極は、グラウンドに短絡した構成でグラウンドに電気的に接続される。電源部91は、第1電力路81に一定値の直流電圧を印加する。電源部91が第1電力路81に印加する電圧は、上記一定値から多少変動してもよい。
蓄電部92は、電源部91とは異なる電源である。蓄電部92は、少なくとも電源部91からの電力供給が途絶えたときに電力供給源となる電源である。蓄電部92は、例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)等の公知の蓄電手段によって構成されている。蓄電部92は、電気二重層キャパシタ以外のキャパシタによって構成されていてもよく、キャパシタに代えて又はキャパシタに加えて他の蓄電手段(バッテリなど)を備えていてもよい。蓄電部92の正極は、第1導電路41に短絡した構成で第1導電路41に電気的に接続される。蓄電部92の負極は、グラウンドに短絡した構成でグラウンドに電気的に接続される。蓄電部92の出力電圧(蓄電部92によって第1導電路41に印加される電圧)は、電源部91の出力電圧(電源部91によって第1電力路81に印加される電圧)よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
本明細書において、電圧とは、特に限定が無い限り、グラウンド電位(例えば0V)に対する電圧であり、グラウンド電位との電位差である。例えば、第1電力路81に印加される電圧とは、第1電力路81の電位とグラウンド電位との電位差である。第1導電路41に印加される電圧とは、第1導電路41の電位とグラウンド電位との電位差である。
電力路80は、電源部91に基づく電力が伝送される経路であり、電源部91に基づく電力を負荷101に供給する経路である。図1の例では、電力路80は、ダイオード71よりも電源部91側に設けられる第1電力路81と、ダイオード71よりも負荷101側に設けられる第2電力路82とを有する。第1電力路81には、電源部91の出力電圧と同一又は略同一の電圧が印加される。第1電力路81の一端は、電源部91の正極に短絡した構成で当該正極に電気的に接続される。第1電力路81の他端は、ダイオード71のアノードに電気的に接続される。第1電力路81には、リレーやヒューズが設けられていてもよい。第2電力路82の一端は、ダイオード71のカソードに電気的に接続される。図1の例では、第2電力路82が負荷101の一端に短絡する。
ダイオード71は、電力路80に介在する素子である。ダイオード71は、電力路80において第1電力路81側から第2電力路82側へ電流が流れることを許容し、第2電力路82側から第1電力路81側へ電流が流れることを遮断する。ダイオード71は、後述の失陥状態が生じることにより第1電力路81の電圧が第2電力路82の電圧よりも大きく低下した場合に、第2電力路82側から第1電力路81側へ電流が流れることを防止する機能を有する。
3.給電制御装置の詳細
給電制御装置10は、車載システム2に用いられ、蓄電部92からの給電を制御する装置である。給電制御装置10は、蓄電部92に基づく電力を出力し得るバックアップ装置である。給電制御装置10は、第1導電路41、第2導電路42、第3導電路43、第4導電路44、制御部16、電圧変換部30、素子部52、スイッチ部60、電流検出部12、電圧検出部14などを備える。
第1導電路41は、素子部52の一端に電気的に接続される導電路である。図1の例では、第1導電路41の一端が素子部52の一端に短絡し、第1導電路41の他端が蓄電部92の一端である正極に短絡する。第1導電路41には、蓄電部92の出力に基づく電圧が印加される。図1の例では、第1導電路41の電位、素子部52を構成するFET(Field Effect Transistor)のソースの電位、ダイオード52Bのアノードの電位、及び蓄電部92の一端(正極)が互いに同電位とされる。
第2導電路42は、素子部52の他端に電気的に接続される導電路である。第2導電路42は、素子部52と電力路80の間の通電経路をなす。図1の例では、第2導電路42の一端が素子部52の他端に短絡し、第2導電路42の他端が第3導電路43に短絡する。図1の例では、第2導電路42の電位、素子部52のドレインの電位、ダイオード52Bのカソードの電位、及び第3導電路43の電位が互いに同電位とされる。第2導電路42は、スイッチ部60と電圧変換部30の間に配される導電路(第3導電路43)に電気的に接続される。図1では、第2導電路42と第3導電路43の接続点が符号P1で示される。
第3導電路43は、電圧変換部30とスイッチ部60の間に配置される導電路である。第3導電路43は、電圧変換部30と電力路80の間において電圧変換部30に電気的に接続される。図1の例では、第3導電路43の一端が電圧変換部30に電気的に接続され、第3導電路43の他端がスイッチ部60に電気的に接続される。
第4導電路44は、スイッチ部60と電力路80の間に配置される導電路である。図1の例では、第4導電路44の一端がスイッチ部60に電気的に接続され、第4導電路44の他端が電力路80に電気的に接続される。図1では、第4導電路44と電力路80の接続点が符号P2で示される。
素子部52は、第1導電路41と第2導電路42の間に設けられる素子である。素子部52の一端は、第1導電路41に電気的に接続される。素子部52の他端は、第2導電路42に電気的に接続される。素子部52は、自身を介して電力路80側へ電流が流れることが許容され、且つ自身を介して蓄電部92側へ電流が流れることを遮断可能とされる。図1の例では、素子部52は、Nチャネル型のFETとして構成され、ボディダイオードとして構成されるダイオード52Bと、ダイオード52Bに対して並列に設けられる開閉部52Aを有する。図1の例では、開閉部52Aは、FETとして構成される素子部52において、ボディダイオードとして構成される部分を除く部分であり、オン状態のときに双方向の通電が許容され、オフ状態のときに通電が双方向に遮断される部分である。このような構成であるため、ダイオード52Bのアノードには、蓄電部92の出力に基づく電圧が印加される。ダイオード52Bのカソードは、第2導電路42に電気的に接続される。
スイッチ部60は、第3導電路43と電力路80の間に設けられるスイッチである。図1の例では、スイッチ部60は、Nチャネル型のFETとして構成されたスイッチ素子61及びスイッチ素子62を有する。スイッチ素子61は、ドレインが第4導電路44に電気的に接続される。スイッチ素子61のボディダイオードの向きは、電力路80側をカソード側とし、当該ボディダイオードを介して電力路80側から第3導電路43側に電流が流れない向きとされている。スイッチ素子62は、ドレインが第3導電路43に電気的に接続される。スイッチ素子62のボディダイオードの向きは、第3導電路43側をカソード側とし、当該ボディダイオードを介して第3導電路43側から電力路80側に電流が流れない向きとされている。図1の例において、スイッチ部60のオン状態とは、スイッチ素子61及びスイッチ素子62がいずれもオン状態であることを意味し、スイッチ部60のオフ状態とは、スイッチ素子61及びスイッチ素子62がいずれもオフ状態であることを意味する。スイッチ部60がオフ状態のときには、スイッチ素子61,62がいずれもオフ状態であるため、スイッチ部60は、電力路80から第3導電路43に電流が流れることを遮断する。スイッチ部60がオン状態のときには、スイッチ素子61,62がいずれもオン状態であるため、スイッチ部60は、第3導電路43と電力路80の間において自身を介した通電を許容する。
図1の例では、スイッチ部60がオン状態のときでも、スイッチ部60がオフ状態のときでも、第2導電路42と第3導電路43がスイッチ部60を介さずに短絡する構成である。
電圧変換部30は、入力電圧を昇圧又は降圧し得る装置である。図1の例では、電圧変換部30は、蓄電部92と電力路80の間において素子部52に対して並列に接続される。電圧変換部30は、例えばDCDCコンバータなどの公知の電圧変換回路によって構成されている。図1の例では、電圧変換部30は、第1導電路41と第3導電路43との間で電圧変換を行う。電圧変換部30は、第1導電路41に印加される直流電圧を降圧又は昇圧して第3導電路43に出力電圧を印加する第1の変換動作を行い得る。第1の変換動作の際には、第1導電路41に印加される直流電圧は、蓄電部92からの電力に基づく入力電圧である。電圧変換部30は、第3導電路43に印加される電圧を昇圧又は降圧して第1導電路41に電圧を印加するように第2の変換動作を行う機能、即ち、双方向に電圧変換を行う機能を有していてもよい。電圧変換部30の動作は、制御部16によって制御される。なお、電圧変換部30は、第3導電路43の電圧の値を検出し得る電圧センサ及び第3導電路43を流れる電流の値を検出し得る電流センサを備えており、制御部16は、これらのセンサからの情報を取得することで、第3導電路43を流れる電流の値及び第3導電路43の電圧の値を特定する。
制御部16は、電圧変換部30、素子部52、スイッチ部60を制御する装置である。制御部16は、情報処理機能、演算機能、制御機能などを有する情報処理装置を有しており、この情報処理装置によって構成されていてもよく、情報処理装置と他の装置とによって構成されていてもよい。例えば、制御部16は、共通の制御装置が、電圧変換部30、素子部52、スイッチ部60をいずれも制御してもよく、電圧変換部30、素子部52、スイッチ部60の各々を別々の装置が制御してもよい。
電圧検出部14は、電力路80に印加された電圧の値を特定し得る検出値(例えば、アナログ電圧値)を制御部16に与える回路である。電圧検出部14は、電力路80に印加された電圧の値と同一の電圧値を制御部16に入力する回路であってもよく、電力路80に印加された電圧の値に比例した値を制御部16に入力する回路であってもよい。例えば、電圧検出部14は分圧回路とされており、第1電力路81に印加された電圧の値を分圧回路によって分圧した値が検出値として制御部16に入力される。制御部16は、電圧検出部14から入力される検出値に基づいて第1電力路81に印加された電圧の値を特定する。
電流検出部12は、第4導電路44を流れる電流の値を検出する電流センサである。電流検出部12から制御部16に入力される検出値は、第4導電路44を流れる電流の値を特定し得る情報である。制御部16は、電流検出部12から入力される検出値に基づいて第4導電路44を流れる電流の値を特定する。
4.給電制御装置の動作
次の説明は、給電制御装置10によって行われるバックアップ動作用の制御に関する。図2は、バックアップ動作用の制御の流れを示すフローチャートである。図3は、図2の制御が行われる場合の電圧や電流の変化を具体的に示すグラフである。
制御部16は、予め定められた開始条件が成立した場合に、図2に示されるバックアップ動作用の制御を開始する。上記の「開始条件」は、例えば、「車両が始動状態になる」という条件であってもよく、その他の条件であってもよい。以下で説明される代表例では、制御部16は、車載システム2が搭載された車両が始動状態となった場合に上記開始条件の成立と判定し、図2に示されるバックアップ動作用の制御を開始する。車両が始動状態になった場合とは、例えば、ハイブリッド車におけるイグニッションスイッチや電気自動車におけるパワースイッチなどの始動スイッチがオン状態となった場合である。
制御部16は、図2に示されるバックアップ動作用の制御を開始した場合、第1の値V1を目標値として第3導電路に目標値の出力電圧を印加するように電圧変換部30に変換動作(昇圧動作又は降圧動作)開始させる。制御部16は、ステップS1において上記第1の値V1を目標値とする上記変換動作を電圧変換部30に開始させた場合、所定の終了条件が成立するか、ステップS7の処理を実行するまでは、第1の値V1を目標値とする上記変換動作を継続させる。所定の終了条件は、例えば、車両の始動スイッチがオフになったことである。なお、所定の終了条件が成立した場合、図2の制御は強制的に中止される。
制御部16は、ステップS1にて上記変換動作を開始させた後、ステップS2にて、予め定められた失陥状態が生じたか否かを判定する。失陥状態は、電源部91から電力路80への電力の供給が所定の基準まで低下した又は停止した異常状態である。失陥状態の判定方法は公知の様々な方法が採用され得る。以下で説明される代表例では、第1電力路81の電圧が閾値以下に低下した状態が失陥状態である。この場合の閾値は、電源部91の満充電時の出力電圧よりも小さく、0V以上の値である。
制御部16は、ステップS2において失陥状態が発生していないと判定した場合、ステップS1においてNoの判定を行い、ステップS1の判定を繰り返す。図2の例では、図2の制御が開始された後、失陥状態が発生していない間は、上述の所定の終了条件が成立するまで失陥状態の判定が継続的に繰り返される。なお、以下で説明される代表例では、制御部16は、上記失陥状態が発生していない間は、スイッチ部60及び素子部52をいずれもオフ状態で維持する。
制御部16は、ステップS2において失陥状態が発生したと判定した場合(ステップS2にてYesの場合)、ステップS3においてスイッチ部60をオン状態に切り替える。このように、制御部16は、電源部91から電力路80への電力の供給が上記失陥状態となった場合にスイッチ部60をオン状態に切り替え、且つ上記第1の値を目標値とする変換動作(第3導電路43に印加される出力電圧を第1の値に近づける変換動作)を電圧変換部30に行わせ続ける。
例えば、図3の例は、時間0において図2の制御が開始され、時間t1にて上述の失陥状態が発生した例である。図3の例では、時間t1の後、時間t2のタイミングでスイッチ部60がオン状態に切り替えられている。なお、図3の上段のグラフと下段のグラフの横軸の時間は対応しており、上段のグラフと下段のグラフとで、時間t1~時間t5の各タイミングが対応している。図3の上段のグラフにおいて、太線の実線は、第2導電路42及び第3導電路43に印加される電圧である。
図3の上段のグラフにおいて、太線の破線は、第1導電路41に印加される電圧の値から素子部52で生じる電圧降下分を減じた電圧であり、第2の値に相当する。つまり、太線の破線は、第2の値の変化を示す。第2の値は、開閉部52Aがオン状態のときには第1導電路41に印加される電圧の値から開閉部52A及びダイオード52Bで生じる電圧降下分の値を減じた第1減算値である。第2の値は、開閉部52Aがオフ状態のときには第1導電路41に印加される電圧の値からダイオード52Bで生じる電圧降下分の値を減じた第2減算値である。本実施形態では、第1の値V1は、第2の値よりも大きく、具体的には、第1の値V1は、上記第1減算値及び上記第2減算値のいずれよりも大きい。本実施形態では、上述の失陥状態において第2導電路42の電圧が第2の値以下である場合に蓄電部92側から素子部52を介して電力路80側に電流が流れるようになっている。
図3の上段のグラフにおいて、細線の実線は、負荷に必要な電圧の下限(下限電圧)である。なお、図3の例では、第1の値V1は、15Vである。図3において、Vbは、期間A1における第2減算値であり、期間A1において開閉部52Aがオフ状態のときに第1導電路41に印加される電圧の値からダイオード52Bで生じる電圧降下分の値Vfを減じた値である。図3の例では、Vbは、10.8Vである。図3においてV3は、第3の値の一例に相当する。図3の例では、V3は、10.2Vである。
図3の例では、時間t2の前から第1の値V1を出力する電圧変換動作が継続しているため、制御部16がステップS3にてスイッチ部60をオン状態とし、時間t2にてスイッチ部60がオン状態に切り替わると、図3の下段のように電圧変換部30からの電流は徐々に上昇するが、電圧変換部30の負荷応答性が低いと、即座に大電流を供給することは難しい。具体的には、図3の上段のように、時間t2の前後で電圧変換部30の目標値は第1の値V1に維持されているものの、時間t2の直後に実際に電圧変換部30から第3導電路43に印加される出力電圧は低下し、第2導電路42には素子部52を介して電流が流れ込む。つまり、時間t2の直後には、電圧変換部30はあまり大きな電流を出力できないが、素子部52を介して大きな電流を流すことができる。時間t2の直後には、第2導電路42及び第3導電路43に対して、時間t2の時点の蓄電部92の出力電圧(第1導電路41に印加される電圧)の値からダイオード52Bで生じる電圧降下分の値Vfを減じた値の電圧が印加される。そして、時間t2から時間が経過するにつれて、電圧変換部30によって第3導電路43に印加される電圧は上昇し、電圧変換部30によって第3導電路43に供給される電流も上昇する。
制御部16は、ステップS3にてスイッチ部60をオン状態とした後、ステップS4にて素子部52をオン状態に切り替える。このような切り替えがなされると、素子部52において、開閉部52Aを介しての通電及びダイオード52Bを介しての通電が許容され、損失を抑えた通電が可能となる。なお、制御部16が素子部52をオン状態に切り替える制御は、ステップS3と同時に行われてもよく、ステップS3の前に行われてもよい。
制御部16において、ステップS4の制御を実行する部分は、ステップS1の制御を実行する部分やステップS3の制御を実行する部分とは異なっていてもよい。ステップS4の制御を実行する部分が専用で設けられる場合、その専用部分は、例えば、ダイオード52Bに流れる電流を検出可能に構成され、ダイオード52Bに電流が流れていない場合に素子部52をオフ状態で維持し、ダイオード52Bに電流が流れた場合にステップS4を実行して素子部52をオン状態に切り替えてもよい。
制御部16は、ステップS4の後、ステップS5において所定条件が成立したか否かを判定する。なお、ステップS3、S4が行われた後、上記所定条件が成立するまでステップS5においてNoの判断を繰り返し、ステップS5の判定を繰り返す。上記所定条件は、例えば、「第2導電路の電圧が第1導電路の電圧以上の所定値に達したこと」である。代表例では、所定値は、第1導電路の電圧である。つまり、代表例では、「第2導電路の電圧が第1導電路の電圧以上に達したこと」が所定条件である。なお、所定値は、第1導電路の電圧よりも大きい別の値であってもよい。
制御部16は、ステップS3、S4が行われた後、上記所定条件が成立したと判定した場合(ステップS5にてYesの場合)、ステップS6において素子部52をオフ状態に切り替える。このような切り替えがなされると、素子部52において、開閉部52Aを介しての通電が遮断され、ダイオード52Bを介しての通電のみが許容される。図3の例では、時間t3のタイミングで第2導電路42の電圧と第1導電路41の電圧の大小が切り替わっており、時間t3のタイミングで第2導電路42の電圧が第1導電路41の電圧に達している。従って、時間t3の直後に素子部52がオフ状態に切り替えられる。このように、給電制御装置10は、上述の失陥状態となった後、所定条件が成立した場合に、素子部52において第2導電路42側から蓄電部92側に電流が流れることを遮断するように動作する。
制御部16は、ステップS6にて素子部52をオフ状態に切り替えた後、ステップS7において、電圧変換部30の目標値を第1の値V1よりも小さい第3の値V3に切り替える。このように、制御部16は、失陥状態となった場合に、第3導電路43に第1の値V1の出力電圧を印加する変換動作を電圧変換部30に行わせた後、第3導電路43に第3の値V3の出力電圧を印加する変換動作を電圧変換部30に行わせる。第3の値V3は、ステップS6にて第3の値V3に切り替えた時点の第2の値(第1導電路41の電圧から素子部52での電圧降下分を減じた値)よりも大きく、それ以降の第2の値よりも大きい。よって、素子部52を介しての電流の流れ込みは抑制される。制御部16がステップS7を実行するタイミングは、第2導電路42及び第3導電路43の電圧が第1の値V1に達したタイミングであってもよく、第2導電路42及び第3導電路43の電圧が第1の値V1に達してから所定時間経過した後のタイミングであってもよい。
このように、制御部16は、通常状態(失陥状態では状態)から失陥状態に変化した場合にスイッチ部60をオン状態とし且つ開閉部52Aをオン状態とするように動作する。そして、制御部16は、スイッチ部60をオン状態に切り替えた後、電圧変換部30が変換動作を行っている状態で所定条件が成立した場合に開閉部52Aをオフ状態に切り替えるように動作する。更に、制御部16は、開閉部52Aをオフ状態に切り替えた後、第3導電路43に第3の値V3の出力電圧を印加する変換動作を電圧変換部30に行わせる。そして、第3の値V3は、ステップS7にて目標値を第3の値V3に切り替えた以降の第2減算値よりも大きい値とされている。
5.効果の例
給電制御装置10は、蓄電部92に基づく電力を供給するバックアップ動作を行う際に、素子部52を介した経路と電圧変換部30を介した経路を利用することができる。例えば、給電制御装置10は、電圧変換部30を介した経路によって十分な電力供給がなされない時期に素子部52を介した経路を利用して迅速に電力を供給する対応が可能である。一方で、蓄電部92の出力電圧が低下した場合には、電圧変換部30によって昇圧動作を行い、第3導電路43に所望の出力電圧を印加するようにバックアップ動作を行う対応が可能である。更に、給電制御装置10は、スイッチ部60がオフ状態のときには、電力路80側から電圧変換部30側へ電流が流れ込むことを遮断することができ、スイッチ部60がオン状態のときには、電力路80に向けて電流を流す際の損失を低減することができる。
給電制御装置10は、失陥状態において第2導電路42の電圧が第2の値以下である場合に蓄電部92側から素子部52を介して電力路80側に電流が流れる構成をなす。つまり、電圧変換部30の出力が「第2導電路42の電圧が第2の値を超える程度」に上昇していない時期には、蓄電部92に基づく電力を、素子部52を介して電力路80側に供給することができるため、電圧変換部30の出力が低い時期には素子部52を介した経路によって電流を補うことができる。更に、制御部16は、電源部91から電力路80への電力の供給が上記失陥状態でない通常状態のときに、スイッチ部60をオフ状態とすることもでき、このようにすれば、電力路80側から電圧変換部30側に電流が流れ込むことを遮断することができる。更に、上記失陥状態となった後には、素子部52において第2導電路42側から蓄電部92側に電流が流れることを遮断することができるため、このような遮断機能が発揮されている間は、電圧変換部30からの出力に基づく電流が第2導電路42側から蓄電部92側に流れ込むことを防ぐことができる。
給電制御装置10は、失陥状態となった場合に、第3導電路43に第1の値の出力電圧を印加するように電圧変換を行った後、第1の値よりも低い第3の値の出力電圧を印加するように電圧変換を切り替えることができる。よって、この給電制御装置10は、ある程度の時間が経過した後には、電圧変換部30が出力する電圧を抑え、出力エネルギーを抑制することができる。
給電制御装置10は、失陥状態となった場合に、上記の第2の値よりも大きい第1の値の出力電圧を印加するように電圧変換を行い、第3導電路43の電圧を相対的に高い目標電圧(第1の値)に早期に近づけるように動作することができる。更に、給電制御装置10は、失陥状態からある程度の時間が経過した後には、電圧変換部30が出力する電圧を上記の第1の値よりも小さい第3の値に抑えることにより、出力エネルギーを抑制することができる。そして、上記の第3の値は、第2の値よりも大きい値であるため、素子部52を介した第2導電路42側への電流の流れ込みが抑えられる。
給電制御装置10は、ダイオード52Bと開閉部52Aが並列に設けられるように素子部52が構成され、ダイオード52Bのアノードが第1導電路41に接続され、カソードが第2導電路42に接続される。よって、素子部52では、開閉部52Aがオフ状態であっても、第1導電路41の電圧に対して第2導電路42の電圧が一定値以上低い場合には、第1導電路41から第2導電路42に電流が流れることが継続的に許可され、開閉部52Aがオン状態のときには開閉部52Aを介しての通電が許可される。更に、この給電制御装置10は、通常状態から失陥状態に変化した場合に開閉部52Aをオン状態にすることで、素子部52での損失を低減しつつ素子部52を介してより早期により大きな電力を供給できるようにする。更に、この給電制御装置10は、スイッチ部60をオン状態に切り替えた後、変換動作中の所定条件の成立に応じて開閉部52Aをオフ状態に切り替える。よって、この給電制御装置10は、所定条件が成立するまで電圧変換動作が進行した後に、素子部52において電流が逆流しないようにすることができる。更に、この給電制御装置10は、開閉部52Aをオフ状態に切り替えた後、第3導電路43に対して第3の値(第1の値よりも小さく第2減算値よりも大きい大きい値)の出力電圧を印加する変換動作を電圧変換部30に行わせる。よって、この給電制御装置10は、ある程度の時間が経過した後には、ダイオード52Bにおいて順方向の電流を確実に抑制しつつ、エネルギーを抑制した電圧変換部30の出力動作によって電力供給を継続することができる。
上記の所定条件は、電圧変換部30が第1の値の出力電圧を出力することであってもよい。この場合、給電制御装置10は、失陥状態後に、第3導電路43に印加される出力電圧が第1の値まで上昇するまでは開閉部52Aを介した通電を継続することができ、出力電圧が第1の値まで上昇した後には、素子部52における逆流を確実に防ぐことができる。
給電制御装置10は、通常状態のときに電圧変換部30に変換動作を行わせ、失陥状態に備えて準備しつつ、このような準備の際にスイッチ部60において双方向の通電を遮断することで、電圧変換部30から電力路80に電流が流れ込むことを遮断しておくことができる。
<第1実施形態の変更例1>
第1実施形態の代表例では、所定条件の一例が示されたが、上記所定条件は、「上述の失陥状態後に電圧変換部30が第3導電路43に電流を出力し始めてから所定時間が経過したこと」であってもよい。変更例1では、所定条件以外は、第1実施形態と同一の内容とすることができる。
この給電制御装置10は、上述の失陥状態後、電圧変換部30が電流の出力を開始してから所定時間が経過するまで、開閉部52Aを介した通電を継続することができ、所定時間が経過した後には、素子部52における逆流を確実に防ぐことができる。
<第1実施形態の変更例2>
第1実施形態の代表例では、所定条件の一例が示されたが、上記所定条件は、「素子部52を流れる電流が下限値以下に達したこと」であってもよい。変更例2では、所定条件以外は、第1実施形態と同一の内容とすることができる。
この給電制御装置10は、上述の失陥状態後、素子部52を流れる電流が下限値以下に達するまで開閉部52Aを介した通電を許容することができ、素子部52を流れる電流が下限値以下に達した場合に、素子部52における逆流を確実に防ぐことができる。
<第1実施形態の変更例3>
第1実施形態の代表例では、所定条件の一例が示されたが、所定条件は、「上述の失陥状態後に電圧変換部30が第3導電路43に出力する電流が基準値以上に達したこと」であってもよい。変更例3では、所定条件以外は、第1実施形態と同一の内容とすることができる。
この給電制御装置10は、上述の失陥状態後、電圧変換部30が第3導電路43に出力する電流が基準値以上に達するまで開閉部52Aを介した通電を許容することができ、電圧変換部30が第3導電路43に出力する電流が基準値以上に達した場合に、素子部52における逆流を確実に防ぐことができる。
<第2実施形態>
次の説明は、第2実施形態に関する。
図4に示される第2実施形態の給電制御装置210は、図1の構成からスイッチ素子62が省略された点のみが第1実施形態の給電制御装置10と異なり、その他の点は、第1実施形態の給電制御装置10と同一である。
図4のように、第2実施形態の給電制御装置210は、スイッチ素子61がスイッチ部に相当する。スイッチ素子61のボディダイオードが第2ダイオードの一例に相当し、このボディダイオードは、アノードが第3導電路43に電気的に接続され、カソードが電力路80に電気的に接続される。このボディダイオードのカソードは第2電力路82と同電位とされるように短絡していてもよく、図4のように電流検出部12を介して接続されていてもよい。図4の構成では、スイッチ部60がオフ状態のときに電力路80の電圧が第3導電路43の電圧よりも一定値以上低下した場合に第3導電路43側から上記ボディダイオードを介して電力路80側に電流が流れる。なお、第2実施形態の給電制御装置210が行うバックアップ動作用の制御は第1実施形態と同一であり、図2のような流れで行われる。
<第3実施形態>
次の説明は、第3実施形態に関する。
図5に示される第3実施形態の給電制御装置310は、図1の構成からスイッチ部60の位置が変更された点のみが第1実施形態の給電制御装置10と異なり、その他の点は、第1実施形態の給電制御装置10と同様である。
図5の給電制御装置310は、第2導電路42の他端が第4導電路44に電気的に接続されている。この構成では、スイッチ部60がオン状態の際に第2導電路42と第3導電路43がスイッチ部60を介して短絡する。なお、第3実施形態の給電制御装置310が行うバックアップ動作用の制御は第1実施形態と同一であり、図2のような流れで行われる。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
上述された実施形態では、給電制御装置10の外部に蓄電部92が設けられるが、蓄電部92が給電制御装置10に含まれた構成であってもよい。
上述された実施形態では、スイッチ部60がFETによって構成されていたが、FET以外の半導体スイッチによってスイッチ部が構成されていてもよく、機械式リレーによって構成されていてもよい。
上述された実施形態では、第1電力路81の電圧が閾値以下に低下した場合が失陥状態とされるが、この例に限定されない。例えば、第1電力路81において所定時間内で規定値を超える電圧の低下があった場合を失陥状態としてもよく、その他の判定方法で判定してもよい。
上述された実施形態では、ダイオード71が設けられるが、ダイオード71の代わりにFETなどのスイッチが設けられてもよい。この場合、失陥状態の発生時に即座にスイッチを遮断する構成を有していればよい。
上述された実施形態では、素子部52がFETによって構成されるが、FETに代えてダイオードを設け、このダイオードのアノードを第1導電路41に接続し、カソードを第2導電路42に接続するように素子部を構成してもよい。この場合、図2の制御において、ステップS4、S6の処理を省略すればよい。
上述された実施形態では、スイッチ部60がオン状態の際に第2導電路42と第3導電路43がスイッチ部を介して又は介さずに短絡する構成であり、上述の第2の値は、第1導電路41に印加される電圧の値から、素子部52において第1導電路41から第2導電路42に電流が流れる場合の素子部52で生じる電圧降下分の値を減じた値とされている。上述された実施形態は、このような構成のものにおいて、上記第3の値が上記第1の値よりも小さく上記第2の値よりも大きいが、この例に限定されず、上記第3の値が上記第1の値よりも小さく第2の値よりも小さくてもよい。具体的には、第2の値が、第1導電路41に印加される電圧の値から「素子部52がオン状態のときに第1導電路41から第2導電路42に電流が流れる場合に素子部52で生じる電圧降下分の値」を減じた値である場合、この第2の値よりも第3の値のほうが小さくてもよい。この例では、上述のいずれかの実施形態と同一のハードウェア構成を採用した上で、図2のステップS7の処理を、第2の値よりも第3の値を小さくするように変更してもよく、以下のようにしてもよい。例えば、第1実施形態の図1の構成から素子部52を「オフ状態のときに双方向の通電が遮断され、オン状態のときに双方向の通電が許容される構成(例えば、スイッチ部60と同様の構成)に変更した上で、図2のステップS6において素子部をオフ状態とすることにより素子部において双方向の通電を遮断した上で、ステップS7において第3の値を第1の値よりも小さく第2の値よりも小さくするように変更してもよい。この例では、失陥状態からある程度の時間が経過した後には、電圧変換部が出力する電圧を第3の値に抑えることにより出力エネルギーを抑制することができ、第3の値を第2の値よりも小さい値とすることで、上記出力エネルギーをより一層抑えることができる。その際に、素子部において第1導電路41側から第2導電路42側への流れ込みは遮断される。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 :車載システム
3 :電源システム
10 :給電制御装置
12 :電流検出部
14 :電圧検出部
16 :制御部
30 :電圧変換部
41 :第1導電路
42 :第2導電路
43 :第3導電路
44 :第4導電路
52 :素子部
52A :開閉部
52B :ダイオード
60 :スイッチ部
61 :スイッチ素子
62 :スイッチ素子
71 :ダイオード
80 :電力路
81 :第1電力路
82 :第2電力路
91 :電源部
92 :蓄電部
101 :負荷
210 :給電制御装置
310 :給電制御装置

Claims (12)

  1. 電力を供給する電源部と、前記電源部に基づく電力が伝送される経路である電力路と、前記電源部とは異なる蓄電部と、を備える車載システムに用いられ、前記蓄電部からの給電を制御する給電制御装置であって、
    前記蓄電部の出力に基づく電圧が印加される第1導電路と、
    自身の一端が前記第1導電路に電気的に接続される素子部と、
    前記素子部の他端に電気的に接続され、前記素子部と前記電力路の間の通電経路をなす第2導電路と、
    前記蓄電部と前記電力路の間において前記素子部に対して並列に接続され、前記蓄電部からの電力に基づく入力電圧を昇圧又は降圧する変換動作を行う電圧変換部と、
    前記電圧変換部と前記電力路の間において前記電圧変換部に電気的に接続される第3導電路と、
    前記第3導電路と前記電力路の間に設けられるスイッチ部と、
    前記電圧変換部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記素子部は、自身を介して前記電力路側へ電流が流れることが許容可能とされ、且つ自身を介して前記蓄電部側へ電流が流れることを遮断可能とされており、
    前記第2導電路は、前記スイッチ部と前記電圧変換部の間又は前記スイッチ部と前記電力路の間に配される導電路に電気的に接続され、
    前記スイッチ部は、自身がオフ状態のときに前記電力路から前記第3導電路に電流が流れることを遮断し、自身がオン状態のときに前記第3導電路と前記電力路の間において自身を介した通電を許容する
    給電制御装置。
  2. 前記制御部は、前記電源部から前記電力路への電力の供給が失陥状態となった場合に前記スイッチ部を前記オン状態に切り替え、且つ前記第3導電路に第1の値の出力電圧を印加するように前記電圧変換部に前記変換動作を行わせ、
    前記失陥状態において前記第2導電路の電圧が第2の値以下である場合に前記蓄電部側から前記素子部を介して前記電力路側に電流が流れ、
    少なくとも前記失陥状態となった後、前記素子部において前記第2導電路側から前記蓄電部側に電流が流れることを遮断する
    請求項1に記載の給電制御装置。
  3. 前記制御部は、前記失陥状態となった場合に、前記第3導電路に前記第1の値の前記出力電圧を印加する前記変換動作を前記電圧変換部に行わせた後、前記第3導電路に前記第1の値よりも小さい第3の値の前記出力電圧を印加する前記変換動作を前記電圧変換部に行わせる
    請求項2に記載の給電制御装置。
  4. 前記スイッチ部がオン状態の際に前記第2導電路と前記第3導電路が前記スイッチ部を介して又は介さずに短絡する構成であり、
    前記第2の値は、前記第1導電路に印加される電圧の値から前記素子部で生じる電圧降下分の値を減じた値であり、
    前記第1の値は、前記第2の値よりも大きく、
    前記第3の値は、前記第1の値よりも小さく前記第2の値よりも大きい
    請求項3に記載の給電制御装置。
  5. 前記スイッチ部がオン状態の際に前記第2導電路と前記第3導電路が前記スイッチ部を介して又は介さずに短絡する構成であり、
    前記第2の値は、前記第1導電路に印加される電圧の値から、前記素子部において前記第1導電路から前記第2導電路に電流が流れる場合の前記素子部で生じる電圧降下分の値を減じた値であり、
    前記第3の値は、前記第1の値よりも小さく前記第2の値よりも小さい
    請求項3に記載の給電制御装置。
  6. 前記素子部は、ダイオードと、前記ダイオードに対して並列に設けられる開閉部を有し、
    前記ダイオードのアノードには、前記蓄電部の出力に基づく電圧が印加され、
    前記ダイオードのカソードは、前記第2導電路に電気的に接続され、
    前記開閉部はオン状態のときに双方向の通電が許容され、
    前記第2の値は、前記開閉部がオン状態のときには前記第1導電路に印加される電圧の値から前記開閉部及び前記ダイオードで生じる電圧降下分の値を減じた第1減算値であり、前記開閉部がオフ状態のときには前記第1導電路に印加される電圧の値から前記ダイオードで生じる電圧降下分の値を減じた第2減算値であり、
    前記第1の値は前記第1減算値及び前記第2減算値のいずれよりも大きく、
    前記制御部は、前記電源部から前記電力路への電力の供給が前記失陥状態ではない通常状態から前記失陥状態に変化した場合に前記スイッチ部をオン状態とし且つ前記開閉部をオン状態とし、前記スイッチ部をオン状態に切り替えた後、前記電圧変換部が前記変換動作を行っている状態で所定条件が成立した場合に前記開閉部をオフ状態に切り替え、前記開閉部をオフ状態に切り替えた後、前記第3導電路に前記第3の値の前記出力電圧を印加する前記変換動作を前記電圧変換部に行わせ、
    前記第3の値は、前記第2減算値よりも大きい
    請求項4に記載の給電制御装置。
  7. 前記所定条件は、前記第2導電路の電圧が、前記第1導電路の電圧以上の所定値に達したことである
    請求項6に記載の給電制御装置。
  8. 前記所定条件は、前記失陥状態後に前記電圧変換部が前記第3導電路に電流を出力し始めてから所定時間が経過したことである
    請求項6に記載の給電制御装置。
  9. 前記所定条件は、前記素子部を流れる電流が下限値以下に達したことである
    請求項6に記載の給電制御装置。
  10. 前記所定条件は、前記失陥状態後に前記電圧変換部が前記第3導電路に出力する電流が基準値以上に達したことである
    請求項6に記載の給電制御装置。
  11. 前記制御部は、前記電源部から前記電力路に供給される電力が前記失陥状態ではない通常状態において前記第3導電路に前記第1の値の前記出力電圧を印加する前記変換動作を前記電圧変換部に行わせ、
    前記スイッチ部は、前記オフ状態のとき前記第3導電路から前記電力路に電流が流れることを遮断する
    請求項2から請求項10のいずれか一項に記載の給電制御装置。
  12. 前記スイッチ部は、アノードが前記第3導電路に電気的に接続され、カソードが前記電力路に電気的に接続される第2ダイオードを有し、
    前記スイッチ部がオフ状態のときに前記電力路の電圧が前記第3導電路の電圧よりも一定値以上低下した場合に前記第3導電路側から前記第2ダイオードを介して前記電力路側に電流が流れる
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の給電制御装置。
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