この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図5を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。図1は遠隔操作システムが適用された給湯機システムの全体構成を示すブロック図である。図2は遠隔操作システムの電圧値による異常判定テーブルの一例を示す図である。図3は遠隔操作システムの電流値による異常判定テーブルの一例を示す図である。図4は遠隔操作システムの電圧及び電流による異常判定テーブルの一例を示す図である。そして、図5は遠隔操作システムのリモコン表示内容の一例を示す図である。
この実施の形態に係る遠隔操作システムは、操作対象機器と遠隔操作装置とを備えている。操作対象機器は、遠隔操作装置により遠隔から操作される対象の機器である。遠隔操作装置は、操作対象機器の使用者等が当該操作対象機器を遠隔から操作するためのいわゆるリモコンである。
以降においては、遠隔操作システムを給湯機システムに適用した構成例について説明する。この実施の形態に係る遠隔操作システムが適用された給湯機システムは、図1に示すように、給湯機1、台所リモコン2及び浴室リモコン3を備えている。給湯機1は、操作対象機器である。台所リモコン2及び浴室リモコン3は、遠隔操作装置である。なお、ここで説明する遠隔操作装置の数は、台所リモコン2及び浴室リモコン3の2台であるが、これに限られない。遠隔操作装置の数は1台以上であればよい。
台所リモコン2及び浴室リモコン3は、給湯機1と2本一対のリモコン線4を介して電気的に接続されている。台所リモコン2及び浴室リモコン3は、リモコン線4を介して動作用電力の供給を受けて動作する。
リモコン線4は、1台の給湯機1から分岐部80で分岐して台所リモコン2及び浴室リモコン3の2台のリモコンに接続されている。なお、リモコンが2台以上設けられている場合には、リモコン線4は、1台の給湯機1から分岐部80で分岐して2台以上のリモコンに接続されることになる。
給湯機1は、給湯機制御用基板11を備えている。給湯機制御用基板11には、給湯機1の動作全般を制御するための回路が搭載されている。具体的には、給湯機制御用基板11には、リモコン供給用電源21、電流検知回路31、給湯機本体用マイコン41及び給湯機本体通信回路51が搭載されている。給湯機本体用マイコン41は、マイクロコンピュータであり、図示しないプロセッサ及びメモリを備えている。給湯機本体用マイコン41は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより、予め設定された処理を実行し、給湯機1を制御する。
台所リモコン2は、台所リモコン基板12を備えている。台所リモコン基板12には、台所リモコン2を動作させるための回路が搭載されている。具体的には、台所リモコン基板12には、台所リモコン内部電源回路22、台所リモコン電圧検知回路32、台所リモコン用マイコン42、台所リモコン通信回路52、台所リモコン表示器62及び台所リモコン操作部72が搭載されている。台所リモコン用マイコン42は、マイクロコンピュータであり、図示しないプロセッサ及びメモリを備えている。台所リモコン用マイコン42は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより、予め設定された処理を実行し、台所リモコン2を動作させる。
浴室リモコン3は、浴室リモコン基板13を備えている。浴室リモコン基板13には、浴室リモコン3を動作させるための回路が搭載されている。具体的には、浴室リモコン基板13には、浴室リモコン内部電源回路23、浴室リモコン電圧検知回路33、浴室リモコン用マイコン43、浴室リモコン通信回路53、浴室リモコン表示器63及び浴室リモコン操作部73が搭載されている。浴室リモコン用マイコン43は、マイクロコンピュータであり、図示しないプロセッサ及びメモリを備えている。浴室リモコン用マイコン43は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより、予め設定された処理を実行し、浴室リモコン3を動作させる。
台所リモコン表示器62及び浴室リモコン表示器63は、現在時刻、設定温度及び各種メッセージ等を表示可能な液晶ディスプレイである。台所リモコン操作部72及び浴室リモコン操作部73は、設定温度、運転開始、運転終了等を操作するためのスイッチである。なお、台所リモコン2及び浴室リモコン3は、これらの表示器と操作部とを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。
リモコン線4の一端は、給湯機1の給湯機本体通信回路51に接続されている。分岐部80により分岐したリモコン線4の他端のそれぞれは、台所リモコン2の台所リモコン通信回路52と浴室リモコン3の浴室リモコン通信回路53とに接続されている。
給湯機本体用マイコン41と台所リモコン用マイコン42とは、リモコン線4と給湯機本体通信回路51及び台所リモコン通信回路52とを介して、双方向に信号をやり取り可能である。例えば、台所リモコン操作部72を操作して設定した内容を、台所リモコン用マイコン42から給湯機本体用マイコン41に送信できる。また、給湯機1の運転状況を、給湯機本体用マイコン41から台所リモコン用マイコン42に送信できる。
同様に、給湯機本体用マイコン41と浴室リモコン用マイコン43とは、リモコン線4と給湯機本体通信回路51及び浴室リモコン通信回路53とを介して、双方向に信号をやり取り可能である。例えば、浴室リモコン操作部73を操作して設定した内容を、浴室リモコン用マイコン43から給湯機本体用マイコン41に送信できる。また、給湯機1の運転状況を、給湯機本体用マイコン41から浴室リモコン用マイコン43に送信できる。
リモコン供給用電源21は、台所リモコン2及び浴室リモコン3に動作用電力を供給するための電源回路である。給湯機1は、図示しない商用電源に接続され、当該商用電源から電源供給を受けて動作する。リモコン供給用電源21は、商用電源から供給された電力の一部をリモコン線4による送電に適した電圧、電流に変換し、リモコン線4から台所リモコン2及び浴室リモコン3に送る。リモコン供給用電源21は、一対のリモコン線4のうちの一方に接続されている。一対のリモコン線4のうちの他方は、給湯機1側において接地されている。
リモコン線4から台所リモコン2に送られた電力は、台所リモコン内部電源回路22において、台所リモコン2の各部の動作に適した電圧、電流に変換される。また、リモコン線4から浴室リモコン3に送られた電力は、浴室リモコン内部電源回路23において、浴室リモコン3の各部の動作に適した電圧、電流に変換される。
台所リモコン電圧検知回路32及び浴室リモコン電圧検知回路33は、一対のリモコン線4間の電圧値を検知する電圧検知手段である。台所リモコン電圧検知回路32は、分岐部80と台所リモコン内部電源回路22との間のリモコン線4に設けられている。そして、台所リモコン電圧検知回路32は、分岐部80よりも台所リモコン2側における一対のリモコン線4間の電圧値を検知する。また、浴室リモコン電圧検知回路33は、分岐部80と浴室リモコン内部電源回路23との間の一対のリモコン線4に設けられている。そして、浴室リモコン電圧検知回路33は、分岐部80よりも浴室リモコン3側における一対のリモコン線4間の電圧値を検知する。このように、電圧検知手段である台所リモコン電圧検知回路32及び浴室リモコン電圧検知回路33は、分岐部80よりもそれぞれのリモコン側における一対のリモコン線4間の電圧値を検知する。
台所リモコン電圧検知回路32は、台所リモコン用マイコン42に接続されている。台所リモコン電圧検知回路32の検知結果は、台所リモコン用マイコン42に入力される。台所リモコン用マイコン42は、台所リモコン電圧検知回路32により検知された電圧値が正常か異常であるかを判定する。
台所リモコン用マイコン42は、台所リモコン電圧検知回路32により検知された電圧値が基準電圧値以下の場合に、電圧が異常であると判定する。例えば、台所リモコン用マイコン42のメモリには、電圧異常判定用テーブルが予め記憶されている。台所リモコン用マイコン42は、この電圧異常判定用テーブルを用いて台所リモコン電圧検知回路32により検知された電圧値が異常であるか否かを判定する。
電圧異常判定用テーブルの具体例を図2に示す。この例では、検知された電圧値が11V以下のときに異常とする。そして、検知された電圧値が11Vを超えて13V以下までのときに正常とする。すなわち、図2の電圧異常判定用テーブルは、前述した基準電圧値を11Vに設定した場合の例である。
台所リモコン用マイコン42は、台所リモコン電圧検知回路32により検知された電圧値が異常であると判定した場合、電圧異常検知信号を給湯機本体用マイコン41に送信する。電圧異常検知信号には、電圧異常の発生時刻情報が含まれていてもよい。そして、電圧異常検知信号を受信した給湯機本体用マイコン41は、台所リモコン2において電圧異常が検知された旨と電圧異常の発生時刻情報とを例えばメモリに記憶する。
浴室リモコン電圧検知回路33は、浴室リモコン用マイコン43に接続されている。浴室リモコン電圧検知回路33の検知結果は、浴室リモコン用マイコン43に入力される。浴室リモコン用マイコン43は、浴室リモコン電圧検知回路33により検知された電圧値が正常か異常であるかを判定する。
浴室リモコン用マイコン43は、浴室リモコン電圧検知回路33により検知された電圧値が基準電圧値以下の場合に、電圧が異常であると判定する。例えば、浴室リモコン用マイコン43のメモリには、電圧異常判定用テーブルが予め記憶されている。浴室リモコン用マイコン43は、この電圧異常判定用テーブルを用いて浴室リモコン電圧検知回路33により検知された電圧値が異常であるか否かを判定する。
電圧異常判定用テーブルすなわち基準電圧値は、台所リモコン2と共通のものを使用できる。すなわち、浴室リモコン用マイコン43が使用する電圧異常判定用テーブルの具体例としても図2に示すものが挙げられる。そして、この例では、前述した基準電圧値が11Vに設定されている。
浴室リモコン用マイコン43は、浴室リモコン電圧検知回路33により検知された電圧値が異常であると判定した場合、電圧異常検知信号を給湯機本体用マイコン41に送信する。電圧異常検知信号には、電圧異常の発生時刻情報が含まれていてもよい。そして、電圧異常検知信号を受信した給湯機本体用マイコン41は、浴室リモコン3において電圧異常が検知された旨と電圧異常の発生時刻情報とを例えばメモリに記憶する。
給湯機制御用基板11の電流検知回路31は、リモコン線4の電流値を検知する電流検知手段である。電流検知回路31は、リモコン供給用電源21とリモコン線4との間に設けられている。電流検知回路31は、給湯機本体用マイコン41に接続されている。電流検知回路31の検知結果は、給湯機本体用マイコン41に入力される。給湯機本体用マイコン41は、電流検知回路31により検知された電流値が正常か異常であるかを判定する。
給湯機本体用マイコン41は、電流検知回路31により検知された電流値が下側基準電流値以下の場合に、電流が異常であると判定する。また、給湯機本体用マイコン41は、電流検知回路31により検知された電流値が上側基準電流値以上の場合にも、電流が異常であると判定する。上側基準電流値は、下側基準電流値よりも大きい。例えば、給湯機本体用マイコン41のメモリには、電流異常判定用テーブルが予め記憶されている。給湯機本体用マイコン41は、この電流異常判定用テーブルを用いて電流検知回路31により検知された電流値が異常であるか否かを判定する。
電流異常判定用テーブルの具体例を図3に示す。この例では、検知された電流値が20mA以下のときに異常(低電流)とする。また、検知された電流値が80mA以上のときには異常(高電流)とする。そして、検知された電流値が20mAを超えて80mA未満のときに正常とする。すなわち、図3の電流異常判定用テーブルは、前述した下側基準電流値を20mAに設定し、前述した上側基準電流値を80mAに設定した場合の例である。給湯機本体用マイコン41は、電流検知回路31により検知された電流値が異常であると判定した場合、電流異常の内容(低電流か高電流か)と電流異常の発生時刻情報とを給湯機本体用マイコン41のメモリ等に記憶する。
給湯機本体用マイコン41は、電流検知回路31により検知された電流値が異常であると判定した場合、又は、台所リモコン2及び浴室リモコン3のいずれかから電圧異常検知信号を受信した場合に、リモコン線4の異常を判定する。このリモコン線4の異常の判定において、給湯機本体用マイコン41は、その時刻における電圧異常検知状況と電流異常検知状況及び電流異常の内容とを確認し、リモコン線4の異常内容及び異常箇所を判定する。例えば、給湯機本体用マイコン41のメモリには、異常内容及び異常箇所の判定用テーブルが予め記憶されている。給湯機本体用マイコン41は、この判定用テーブルを用いて、リモコン線4の異常内容及び異常箇所を判定する。
異常内容及び異常箇所の判定用テーブルの具体例を図4に示す。この例では、まず、電流検知回路31により検知された電流値(以下において「制御基板電流値」ともいう)、台所リモコン電圧検知回路32により検知された電圧値(以下において「台所リモコン電圧値」ともいう)及び浴室リモコン電圧検知回路33により検知された電圧値(以下において「浴室リモコン電圧値」ともいう)の全てが正常である場合、リモコン線4は正常であり異常箇所はないと給湯機本体用マイコン41は判定する。なお、それぞれの検知値が異常であると判定されていない場合、当該検知値は正常である。
次に、制御基板電流値が正常である場合について説明する。この場合において、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の一方又は両方が異常であるとき、リモコン線4は半断線の異常であると給湯機本体用マイコン41は判定する。この場合の異常箇所の判定については以下のようになる。まず、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の一方が異常であるとき、当該電圧異常が検知されたリモコンと分岐部80との間のリモコン線4が異常箇所であると給湯機本体用マイコン41は判定する。そして、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の両方が異常であるときは、両方のリモコンと分岐部80との間のリモコン線4が異常箇所であると給湯機本体用マイコン41は判定する。
次に、制御基板電流値が低電流の異常である場合について説明する。まず、この場合において、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の両方が正常であるとき、異常について判定不能であり異常箇所も不明であると給湯機本体用マイコン41は判定する。次に、この場合において、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の一方又は両方が異常であるとき、リモコン線4は断線の異常であると給湯機本体用マイコン41は判定する。この場合の異常箇所の判定については以下のようになる。まず、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の一方が異常であるとき、当該電圧異常が検知されたリモコンと分岐部80との間のリモコン線4が異常箇所であると給湯機本体用マイコン41は判定する。そして、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の両方が異常であるときは、両方のリモコンと分岐部80との間のリモコン線4が異常箇所であると給湯機本体用マイコン41は判定する。
次に、制御基板電流値が高電流の異常である場合について説明する。この場合、リモコン線4は半短絡の異常であると給湯機本体用マイコン41は判定する。この場合の異常箇所の判定については以下のようになる。まず、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の両方が正常であるとき、異常箇所は不明であると給湯機本体用マイコン41は判定する。次に、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の一方が異常であるとき、当該電圧異常が検知されたリモコンと分岐部80との間のリモコン線4が異常箇所であると給湯機本体用マイコン41は判定する。そして、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値の両方が異常であるときは、両方のリモコンと分岐部80との間のリモコン線4が異常箇所であると給湯機本体用マイコン41は判定する。
以上のような遠隔操作システムにおいて、給湯機本体用マイコン41、台所リモコン用マイコン42及び浴室リモコン用マイコン43は、リモコン線4の電流値及び一対のリモコン線4間の電圧値に基づいてリモコン線4の異常を判定する異常判定手段を構成している。そして、このような異常判定手段を備えることで、リモコン線4の断線のみならず、半断線についても検出できる。
具体的には、この異常判定手段は、リモコン線4の電流値が前述の下側基準電流値以上で、かつ、一対のリモコン線4間の電圧値が前述の基準電圧値以下である場合にリモコン線4の半断線であると判定する。そして、異常判定手段は、リモコン線4の電流値が前述の下側基準電流値未満で、かつ、一対のリモコン線4間の電圧値が前述の基準電圧値以下である場合にリモコン線4の断線であると判定する。
このため、遠隔操作装置と操作対象機器とを接続するリモコン線4の半断線を検知可能であり、リモコン線4が完全に断線してリモコンが使用不能になる前に修理等の対応を促すことができる。
さらに、この実施の形態の遠隔操作システムでは、前述した異常判定手段は、リモコン線4の電流値が前述の上側基準電流値以上である場合にリモコン線4の半短絡であると判定する。したがって、リモコン線4の半短絡発生時にも、修理等の対応を促すことができる。
さらに、この実施の形態の遠隔操作システムでは、リモコン線4を分岐部80で分岐させて複数のリモコンに接続しているため、給湯機1側のリモコン線4用端子を一組にできる。したがって、複数のリモコン毎に個別にリモコン線4を接続する必要がないため、施工性が良好である。そして、前述した異常判定手段は、分岐部80で分岐したリモコン線4の異常発生箇所を判定可能である。このため、保守点検すべき箇所の特定が容易になり、作業効率の向上を図ることができる。
なお、以上で説明した構成例では、それぞれのリモコンのマイコンで電圧異常か否かを判定し、電圧異常を検知した場合に、その旨を信号を給湯機1に送信している。この点に関し、それぞれのリモコンからリモコン線4を介して検知電圧値を給湯機1に送信し、給湯機本体用マイコン41で検知電圧値の正常/異常を判定してもよい。すなわち、給湯機本体用マイコン41だけでリモコン線4の異常を判定する異常判定手段を構成してもよい。ただし、ここで説明した構成例のようにそれぞれのリモコンのマイコンで電圧異常か否かを判定し、電圧異常を検知した場合のみに信号を給湯機1に送信することで、各リモコンと給湯機1間での通信量の削減を図ることができる。
給湯機本体用マイコン41によりリモコン線4に異常が発生していると判定された場合、給湯機本体用マイコン41は、リモコン線4を介して報知信号を台所リモコン用マイコン42及び浴室リモコン用マイコン43に送信する。この報知信号には、異常の判定結果、すなわちリモコン線4の異常内容及び異常箇所の情報が含まれている。
報知信号を受信した台所リモコン用マイコン42は、台所リモコン表示器62に、異常の判定結果、すなわちリモコン線4の異常内容及び異常箇所の情報を表示させる。同様に、報知信号を受信した浴室リモコン用マイコン43は、浴室リモコン表示器63に、リモコン線4の異常内容及び異常箇所の情報を表示させる。台所リモコン表示器62及び浴室リモコン表示器63は、前述した異常判定手段がリモコン線4の異常を判定した場合に報知する報知手段を構成している。
図5に示すのは、台所リモコン表示器62の表示内容の一例を示す台所リモコン2の正面図である。なお、浴室リモコン表示器63についても同様の表示を行う。同図の例は、分岐部80と台所リモコン2との間のリモコン線4において半断線の異常が発生していると判定された場合のものである。
この例では、台所リモコン表示器62に「台所側のリモコン線に断線の傾向があります。断線する前に施工店へ手直しを依頼してください。」という報知文が表示されている。すなわち、前述の報知手段は、前述の異常判定手段がリモコン線4の異常を判定した場合に台所リモコン表示器62(及び浴室リモコン表示器63)に報知文を表示させる。
なお、報知文は、前述の異常判定手段がリモコン線4の断線であると判定したか半断線であると判定したかに応じて異なるようにしてもよい。また、報知文は、異常発生箇所の判定結果に応じて異なるようにしてもよい。すなわち、具体的に例えば、他に例えば、分岐部80と浴室リモコン3との間のリモコン線4において断線の異常が発生していると判定された場合の報知文の一例を挙げると、「浴室側のリモコン線が断線しています。施工店へ修理を依頼してください。」等となる。
このような報知により使用者にリモコン線4の断線の予兆を知らせることができる。このため、完全にリモコン線4が断線して台所リモコン2又は浴室リモコン3が動作しなくなる前に使用者がリモコン線4の異常に気付き、施工店へ修理を依頼できるようになる。
なお、前述した異常判定手段は、遠隔操作装置すなわちリモコンの台数に応じて前述の下側基準電流値及び前述の基準電圧値の一方又は両方を変更するようにしてもよい。台所リモコン2又は浴室リモコン3の一方しか設置しない場合、又は、リモコンを3台以上に増設した場合等、リモコンの設置状況が異なれば、リモコン動作時の電流値及び電圧値の一方又は両方が異なる可能性がある。
そこで、給湯機本体用マイコン41は台所リモコン用マイコン42、浴室リモコン用マイコン43、及び他のマイコンと通信を行ない、給湯機1に接続されているリモコンの台数を検出する。それぞれのリモコン台数に応じた各種の異常判定テーブルを予め給湯機本体用マイコン41等に記載させておき、検出したリモコンの台数に応じた異常判定テーブルを使用することで、前述の下側基準電流値及び前述の基準電圧値の一方又は両方を変更する。このようにすることで、リモコンの設置状況に応じた適切な基準値で異常判定を行うことができ、リモコン線4の異常判定精度の向上を図ることが可能である。
なお、リモコンの台数だけでなく、リモコンの種類に応じて前述の下側基準電流値及び前述の基準電圧値の一方又は両方を変更するようにしてもよい。リモコンの種類とは、例えば、機能を限定したサブリモコン、インターホン機能を有するリモコン等である。
実施の形態2.
図6及び図7を参照しながら、この発明の実施の形態2について説明する。図6は遠隔操作システムの電圧値による異常判定テーブルの一例を示す図である。そして、図7は遠隔操作システムの電流値による異常判定テーブルの一例を示す図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、リモコンから音声を出力するか否かに応じて、異常判定用の電圧基準値等を変更するようにしたものである。以下、この実施の形態2に係る遠隔操作システムについて、実施の形態1との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1と基本的に同様である。
この実施の形態に係る遠隔操作システムが適用された給湯機システムにおいては、台所リモコン2及び浴室リモコン3は、図示しないスピーカを備えている。スピーカは、周囲にいる使用者に対して、音声を鳴らすための音声出力器である。台所リモコン2及び浴室リモコン3がスピーカを備えている場合、スピーカが音声鳴動中には、台所リモコン2及び浴室リモコン3の消費電流が大きくなる。台所リモコン2及び浴室リモコン3の消費電流が大きいと、リモコン線4等での電圧降下が大きくなるため、台所リモコン基板12及び浴室リモコン基板13上でのリモコン線4部の電圧は低くなる。
このようにリモコンのスピーカが音声鳴動中であるか否かに応じて、給湯機制御用基板11からリモコン線4に出力される電流値、及び、各リモコン側におけるリモコン線4の電圧は変化する。そこで、この実施の形態では、前述の異常判定手段は、台所リモコン2及び浴室リモコン3の音声出力器が音声出力中か否かに応じて、前述の下側基準電流値及び前述の基準電圧値の一方又は両方を変更する。なお、リモコンのスピーカからの音声鳴動を可能とするのか無効にするのかの設定ができる場合、実際にスピーカが音声出力中であるか否かによらず、音声出力を可能とするか否かの設定状態に応じて前述の下側基準電流値及び前述の基準電圧値の一方又は両方を変更するようにしてもよい。
次に、この実施の形態における電圧異常判定用テーブル及び電流異常判定用テーブルの具体例について、図6及び図7を参照しながら説明する。まず、図6に示すのは、電圧異常判定用テーブルの具体例である。同図に示すように、この実施の形態の電圧異常判定用テーブルは、音声出力無効状態と音声出力状態の2つの状態について、リモコン側で検知された電圧値と正常か異常かの判定結果との対応関係が定められている。なお、音声出力無効状態とは、リモコンのスピーカからの音声鳴動を無効に設定した状態である。また、音声出力状態とは、リモコンのスピーカからの音声鳴動を可能に設定した状態である。
この例では、まず、音声出力無効状態の場合、検知された電圧値が11V以下のときに異常とする。そして、検知された電圧値が11Vを超えて13V以下までのときに正常とする。また、音声出力状態の場合、検知された電圧値が7V以下のときに異常とする。そして、検知された電圧値が7Vを超えて13V以下までのときに正常とする。すなわち、図6の電圧異常判定用テーブルは、音声出力無効状態では前述した基準電圧値を11Vに設定し、音声出力状態では前述した基準電圧値を7Vに変更する場合の例である。
次に、図7に示すのは、電流異常判定用テーブルの具体例である。同図に示すように、この実施の形態の電流異常判定用テーブルは、音声出力無効状態と音声出力状態の2つの状態について、リモコン側で検知された電圧値と正常か異常かの判定結果との対応関係が定められている。この例では、まず、音声出力無効状態の場合、検知された電流値が20mA以下のときに異常(低電流)とする。また、検知された電流値が80mA以上のときには異常(高電流)とする。そして、検知された電流値が20mAを超えて80mA未満のときに正常とする。
一方、音声出力状態の場合、検知された電流値が20mA以下のときに異常(低電流)とする。また、検知された電流値が500mA以上のときには異常(高電流)とする。そして、検知された電流値が20mAを超えて500mA未満のときに正常とする。すなわち、図7の電流異常判定用テーブルは、音声出力無効状態か音声出力状態かによっては前述した下側基準電流値を変更せずに20mAに設定した場合の例である。もちろん、音声出力無効状態か音声出力状態かによって前述した下側基準電流値を変更してもよい。また、この例では、音声出力無効状態では前述した上側基準電流値を80mAに設定し、音声出力状態では前述した上側基準電流値を500mAに変更している。
なお、この実施の形態のようにリモコンがスピーカを備えている場合には、リモコン線4の異常が判定された場合にスピーカから報知文を音声で鳴動させるようにしてもよい。すなわち、前述の報知手段は、前述の異常判定手段がリモコン線4の異常を判定した場合にリモコンの音声出力器に報知文を鳴動させるようにしてもよい。このようにすることで、リモコンの表示器を目視で確認できなくとも、音声によりリモコン線4の異常発生について注意喚起できる。
以上のように構成された遠隔操作システムにおいても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。さらに、リモコンから音声を出力するか否かに応じて、異常判定用の電圧基準値等を変更することで、リモコン線4の異常の検知精度を向上し、誤検知及び見逃しの抑制を図ることができる。
実施の形態3.
図8を参照しながら、この発明の実施の形態3について説明する。図8は遠隔操作システムにおける電圧値の異常判定基準値の経時変化例を示す図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成において、操作対象機器すなわちリモコンの電源が投入されてからの経過時間に応じて、リモコン線の異常判定を行うか否か、及び、異常判定の基準値を変更するようにしたものである。以下、この実施の形態3に係る遠隔操作システムについて、実施の形態1の構成を元にした場合を例に挙げ、実施の形態1との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1又は実施の形態2と基本的に同様である。
台所リモコン2及び浴室リモコン3に電源を投入してから、台所リモコン2及び浴室リモコン3の起動が完了して安定動作に移るまでの過渡期においては、台所リモコン基板12及び浴室リモコン基板13上のリモコン線4接続部における電圧値、電流値も変化して一定でない。
そこで、この実施の形態に係る遠隔操作システムが適用された給湯機システムにおいては、前述の異常判定手段は、台所リモコン2及び浴室リモコン3の電源が投入されてから予め設定された第1の時間が経過するまではリモコン線4の異常の判定を行わず、前述の第1の時間が経過した後にリモコン線4の異常の判定を開始する。このようにすることで、リモコン線4の異常の誤検知及び見逃しの発生を抑制できる。
また、この実施の形態では、前述の異常判定手段は、台所リモコン2及び浴室リモコン3の電源が投入されてから予め設定された第2の時間の経過前後で、前述の下側基準電流値及び前述の基準電圧値の一方又は両方を変更する。ここで、第2の時間は、前述した第1の時間よりも後の時間である。このようにすることで、リモコン線4の異常の誤検知及び見逃しの発生を抑制しつつ、リモコンの電源投入後のより早いタイミングから、リモコン線4の異常判定を開始できる。
次に、図8を参照しながら、この実施の形態に係る遠隔操作システムが適用された給湯機システムにおける、前述の基準電圧値の設定例について説明する。同図中の時刻t0に台所リモコン2及び浴室リモコン3の電源を投入するとこれらのリモコンは起動を開始する。リモコン起動中には、台所リモコン基板12及び浴室リモコン基板13上のリモコン線4接続部における電圧値が0Vから約8Vにまで上昇する。その後リモコンは立上動作に入り、電圧値は約8Vで推移する。そして、同図中の時刻t1になると立上動作が終了し、リモコンは安定動作に入る。
時刻t0から時刻t1までの時間が前述した第1の時間である。したがって、時刻t1まではリモコン線4の異常判定を開始せず、時刻t1以降にはリモコン線4の異常判定を開始する。時刻t0から時刻t1までの時間は、具体的に例えば1分間である。
リモコン線4の異常判定を開始した直後は、リモコン線4の種類、長さ等の設置環境に応じてリモコン側のリモコン線4接続部における電圧値のバラツキが大きい。そこで、前述の基準電圧値を低めの5Vとする。そして、同図中の時刻t2になると、前述の基準電圧値を9Vに変更する。すなわち、時刻t0から時刻t2までの時間が前述した第2の時間である。
なお、時刻t2以降の基準電圧値を、時刻t2以前の検知電圧値によって決定してもよい。同図の例では、異常判定を開始した時刻t1から時刻t2までの検知電圧値は10Vである。そこで、時刻t2以降の基準電圧値を、時刻t1から時刻t2までの検知電圧値より例えば10%低い9Vに決定する。この基準電圧値を決定するため時刻t1から時刻t2までの時間は、具体的に例えば10分間である。
以上のように構成された遠隔操作システムにおいても、実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果を奏することができる。さらに、リモコンの電源が投入されてから安定動作に入るまでの間におけるリモコン線4の異常誤検知を抑制を図ったり、安定動作後のリモコン線4の異常検知精度の向上を図ったりすることができる。
実施の形態4.
図9及び図10を参照しながら、この発明の実施の形態4について説明する。図9は遠隔操作システムが適用された給湯機システムの全体構成を示すブロック図である。そして、図10は遠隔操作システムの電圧及び電流による異常判定テーブルの一例を示す図である。
ここで説明する実施の形態4は、前述した実施の形態1から実施の形態3のいずれかの構成において、操作対象機器である給湯機を通信ネットワークを介して外部端末と通信可能にしたものである。以下、この実施の形態4に係る遠隔操作システムについて、実施の形態1の構成を元にした場合を例に挙げ、実施の形態1との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1から実施の形態3のいずれかと基本的に同様である。
この実施の形態に係る遠隔操作システムが適用された給湯機システムは、図9に示すように、外部ネットワーク接続装置5を備えている。外部ネットワーク接続装置5は、リモコン線4を介して給湯機1に接続されている。したがって、ここで説明する構成例では、給湯機1に、台所リモコン2、浴室リモコン3及び外部ネットワーク接続装置5の3つの機器が接続されている。このため、リモコン線4は、分岐部80において3つに分岐している。
給湯機1が設置された家屋には、ホームゲートウェイ6及びブロードバンドルーター7が設置されている。外部ネットワーク接続装置5は、ホームゲートウェイ6と例えば無線方式により相互通信可能である。ホームゲートウェイ6とブロードバンドルーター7とは、例えば有線方式により相互通信可能に接続されている。なお、これらの装置間の通信方式は無線、有線のどちらでもよく、ここで説明するのは一例である。ブロードバンドルーター7は、インターネット8に接続されている。インターネット8は、外部の通信ネットワークの一例である。
スマートフォン9及び異常監視システム10は、外部端末の例である。なお、外部端末はこれらの例に限られず、他に例えばタブレット端末や、バーソナル・コンピュータ(PC)等であってもよい。
スマートフォン9は、ブロードバンドルーター7又はインターネット8に接続して通信可能である。例えば、スマートフォン9は、ブロードバンドルーター7の無線通信範囲内ではブロードバンドルーター7に接続する。また、ブロードバンドルーター7の無線通信範囲外では、スマートフォン9は、インターネット8に接続することでブロードバンドルーター7と通信可能である。
スマートフォン9は、例えば専用アプリケーションをインストールすることで、台所リモコン2及び浴室リモコン3と同等の機能を実現できる。すなわち、給湯機1の使用者は、スマートフォン9を操作することで、例えば、給湯機1の設定内容を確認したり、給湯温度を設定したりできる。
異常監視システム10は、例えば給湯機1のメーカーの製品修理サービスセンター等に設置される。異常監視システム10には、当該メーカーの給湯機1の設置住所、機種、販売元等の情報がデータベースとして記憶されている。異常監視システム10は、製品修理サービスセンターの監視員又は保守員等は、異常監視システム10を用いて給湯機1の異常を監視できる。
給湯機本体用マイコン41によりリモコン線4に異常が発生していると判定された場合、給湯機本体用マイコン41は、リモコン線4を介して報知信号を外部ネットワーク接続装置5にも送信する。外部ネットワーク接続装置5は、少なくともホームゲートウェイ6とブロードバンドルーター7とを介して、スマートフォン9に報知信号を送信する。また、外部ネットワーク接続装置5は、ホームゲートウェイ6、ブロードバンドルーター7及びインターネット8を介して、異常監視システム10にも報知信号を送信する。
スマートフォン9が報知信号を受信すると、スマートフォン9のディスプレイに、異常の判定結果、すなわちリモコン線4の異常内容及び異常箇所の情報を表示する。また、異常監視システム10が報知信号を受信すると、異常監視システム10の監視盤、モニタ等に異常の判定結果、すなわちリモコン線4の異常内容及び異常箇所の情報を表示する。このようにして、前述の報知手段は、前述の異常判定手段がリモコン線4の異常を判定した場合に、通信ネットワークを介して外部端末に報知を行うことができる。
さらに、報知信号を受信した異常監視システム10は、リモコン線4に異常が発生した給湯機1に関する設置住所、機種、販売元等の情報をデータベースから取得し、これらの情報を対応付けて監視員等に提示する。製品修理サービスセンターの監視員等は、この情報を基に、販売元へリモコン線4の点検、手直しを依頼できる。このため、給湯機1の使用者が施工店へ手直し等を依頼する手間を削減することが可能である。
なお、この実施の形態の給湯機システムにおいては、外部ネットワーク接続装置5にも、台所リモコン2及び浴室リモコン3と同様の電圧検知回路を設け、分岐部80よりも外部ネットワーク接続装置5側のリモコン線4の電圧異常を検知できるようにしてもよい。この場合、給湯機本体用マイコン41は、前述した制御基板電流値、台所リモコン電圧値及び浴室リモコン電圧値に加えて、外部ネットワーク接続装置5の電圧検知回路により検知された電圧値(以下において「外部ネットワーク接続装置電圧値」ともいう)を用いて、リモコン線4の異常内容及び異常箇所を判定する。
この場合の異常内容及び異常箇所の判定用テーブルの具体例を図10に示す。この例では、実施の形態1で説明した図4の例において、外部ネットワーク接続装置電圧値の列が追加されている。
この例においても、リモコン線4の異常内容、すなわち、断線、半断線、半短絡の判定は、図4の例と基本的な考えは同じである。すなわち、制御基板電流値が正常であり、台所リモコン電圧値、浴室リモコン電圧値及び外部ネットワーク接続装置電圧値の少なくともいずれかが異常であれば、リモコン線4は半断線であると判定される。また、制御基板電流値が低電流異常であり、台所リモコン電圧値、浴室リモコン電圧値及び外部ネットワーク接続装置電圧値の少なくともいずれかが異常であれば、リモコン線4は断線であると判定される。そして、制御基板電流値が高電流異常であれば、リモコン線4は半短絡であると判定される。
また、リモコン線4の異常箇所の判定についても、図4の例と基本的な考えは同じである。すなわち、台所リモコン電圧値、浴室リモコン電圧値及び外部ネットワーク接続装置電圧値のうち、異常が検知されたリモコン又は接続装置と分岐部80との間のリモコン線4が異常箇所であると判定する。ただし、この例では、台所リモコン電圧値、浴室リモコン電圧値及び外部ネットワーク接続装置電圧値の全てが異常であった場合、分岐部80とリモコン及び接続装置の全てとの間で異常が同時に発生していると考えるよりも、分岐部80と給湯機1との間で異常が発生している可能性の方が高いという判定にしている。
以上のように構成された遠隔操作システムにおいても、実施の形態1から実施の形態3のいずれかと同様の効果を奏することができる。さらに、操作対象機器である給湯機1を通信ネットワークを介して外部端末であるスマートフォン9及び異常監視システム10と通信可能にし、リモコン線4の異常を判定した際にこれらの外部端末に報知することで、外部においてリモコン線4の異常を知ることができる。また、外部ネットワーク接続装置5に接続されるリモコン線4の異常を検知できるようにすることで、メンテナンス性の向上等を図ることが可能である。