JP7172569B2 - 粉体のサンプリング装置 - Google Patents

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Description

本開示は粉体のサンプリング装置に関する。
所定の通路を落下する製造物や廃棄物等の粉体について光学的手法を用いて分析するため、当該粉体を通路外に抽出する装置が知られている(特許文献1及び2参照)。
特公昭53-8508号公報 特開平9-145556号公報
通路内を落下している粉体を分析する場合、特許文献1又は2に示されたような装置を用いて、当該粉体を一旦通路外に抽出することが考えられる。一方、このような装置については、粉体の付着による汚染や粉体との衝突による破損などの発生を抑制することが望ましい。
本開示は、上述の事情を鑑みて成されたものである。即ち、本開示は、粉体の付着による汚染や衝突による破損の発生を抑制することが可能なサンプリング装置の提供を目的とする。
本開示の第1の態様は粉体のサンプリング装置であって、筐体と、前記粉体の落下方向に面する収集面を有し、前記筐体の外側の第1位置と前記筐体の内側の第2位置との間を往復可能に、且つ、前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置に静止可能に設けられる試料台と、前記筐体に設けられると共に、前記第1位置と前記第3位置との間において前記試料台の軌道よりも上方に位置する均し板と、前記筐体に設けられると共に、前記第3位置と前記第2位置との間において前記試料台の前記軌道よりも上方に位置するスクレーパとを備え、前記均し板は、前記試料台から第1距離だけ上方に離れ、前記スクレーパは、前記試料台から前記第1距離よりも小さい第2距離だけ上方に離れていることを要旨とする。
前記均し板の前記縁部は、前記試料台の前記軌道に沿った方向に対して前記軌道に向けて湾曲した曲面を有してもよい。前記筐体は、前記試料台の軌道よりも下方に位置し、前記第2位置から前記第1位置に向かうにつれて前記軌道からの距離が大きくなるように傾斜した傾斜面を有してもよい。
前記サンプリング装置は、前記収集面に堆積した前記粉体の重量を検知するセンサを更に備えてもよい。この場合、前記試料台は、前記収集面に堆積した前記粉体の重量として所定値以上の値を前記センサが検知したときに前記第1位置から前記第3位置に移動してもよい。
前記筐体は、前記粉体が落下する経路を構成する壁面に着脱可能に設けられてもよい。
本開示の第2の態様は廃棄物処理プラントであって、第1の態様に係るサンプリング装置を備えることを要旨とする。
本開示によれば、粉体の付着による汚染や衝突による破損の発生を抑制することが可能なサンプリング装置を提供できる。
本実施形態に係るサンプリング装置の設置例を示す図である。 本実施形態に係るサンプリング装置の構成図である。 本実施形態に係る試料台、均し板及びスクレーパの間の位置関係を示す図であり、(a)は当該位置関係を示す側面図、(b)は当該位置関係を示す平面図である。 サンプリング装置の動作を説明するための図であり、当該動作を(a)~(h)まで時系列順に示したものである。 サンプリング装置をレーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)に適用した例を示すブロック図である。
以下、本開示の実施形態について添付図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本実施形態に係るサンプリング装置10の設置例を示す図である。図2は、サンプリング装置10の構成図である。図3は、本実施形態に係る試料台12、均し板13及びスクレーパ14の間の位置関係を示す図であり、(a)は当該位置関係を示す側面図、(b)は当該位置関係を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るサンプリング装置10は、経路50を構成する壁面51に設置される。経路50内では粉体52が落下している。サンプリング装置10は、この落下している粉体52を経路50の内側から外側に抽出するために構成される。
上述の経路50は、例えば、廃棄物処理プラントの排出口である。排出口からは、粉体52としての飛灰が排出される。飛灰には重金属などの微量な物質が含まれており、このような微量な物質の特定及び濃度を分析する場合がある。後述の通り、本実施形態に係るサンプリング装置10は、例えば、レーザー誘起ブレークダウン分光法(Laser Induced Breakdown Spectroscopy:以下、LIBS)に適用される。この場合、飛灰などの落下する粉体52をサンプリング装置10が抽出し、粉体52中の微量成分は、LIBSによって検出される。なお、サンプリング装置10が適用される光学分析はLIBSに限られず、レーザー誘起蛍光分析(LIF)、レーザーラマン分光、吸収分光等の他の光学分析にも適用できる。
経路50は鉛直に設けられており、粉体52は自重によって落下する。一方、経路50内には、サンプリング装置10の試料台12が露出する。試料台12は、経路50を落下している粉体52を受け止め、受け止められた粉体52は試料台12の収集面12aに堆積する。一定量の粉体52が試料台12に堆積した後、試料台12は経路50から退避し、観測窓15と対向する位置に静止する。
静止した試料台12の上方には観測窓15が設けられている。後述の通り、粉体52には、この観測窓15を介してプローブ光31が照射される。プローブ光31の照射によって、粉体52からは光33(図5参照)が放出される。分析装置35(図5参照)は、この光33の波長及び強度を計測する。
図2に示すように、サンプリング装置10は、筐体11と、試料台12と、均し板13と、スクレーパ14とを備える。後述の通り、試料台12は往復可能(移動可能に)に筐体11に収容されている。また、試料台12は筐体11の外側に露出する位置まで移動する。以下、説明の便宜上、試料台12が静止する位置のうち、筐体11の外側(即ち、経路50の内側)の位置を第1位置P1、筐体11の内側の位置を第2位置P2、筐体11の内側、且つ、第1位置P1と第2位置P2との間の位置を第3位置P3と称する。
筐体11は、一側面に開口16を有する箱体である。筐体11は、粉体52の経路50を構成する壁面51に設置される。経路50の壁面51には開口53が形成されている。開口53は、試料台12の往復移動と、筐体11から経路50への粉体52の流入を許容する。筐体11の開口16は、この開口53の形状と同一又は若干小さい形状を有する。筐体11は、当該筐体11の開口16を経路50の開口53に合わせた状態で、経路50の壁面51に設置される。なお、筐体11は、壁面51に対して着脱可能に設けられてもよい。この場合、粉体52等の付着による洗浄や交換が容易になる。
試料台12は、アクチュエータ17との間を連結する連結部材18によって支持され、連結部材18は摺動可能に筐体11に支持されている。或いは、連結部材18は、その一端側で試料台12を支持すると共に、他端側がアクチュエータ17に支持されてもよい。何れの場合も、試料台12は、第1位置P1と第2位置P2との間を往復可能に設けられる。また、試料台12は、第1位置P1と第2位置P2との間の第3位置P3に静止可能に設けられる。
試料台12は、プローブ光31が照射されてもブレークダウンが発生しにくい材料で構成されてもよい。このような材料はプローブ光31に対して光学的に透明な物質であり、例えば、石英ガラスである。試料台12自体のブレークダウンが抑えられるため、試料台12自体からの発光による迷光や、不要なスペクトルの発生等が抑えられる。また、試料台12自体のブレークダウンによる紛体52の散逸も抑制できる。
アクチュエータ17は、試料台12と連結部材18を、例えば水平方向に移動(往復)させる。また、アクチュエータ17は、連結部材18を介して、試料台12を第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3のうちの何れかの位置に静止させる(位置決めする)。アクチュエータ17には周知の構成が適用できる。例えば、アクチュエータ17は、エアシリンダ等の流体を用いる構成でもよく、電動モータを用いる構成でもよい。
制御部19は例えばコンピュータであり、アクチュエータ17を制御する。なお、制御部19は、後述する光源30及び分析装置35の制御部として機能してもよい。この場合、制御部19は、分析装置35から出力された波長及び強度を分析すると共に、粉体52の組成を特定(検出)する。
試料台12は、粉体52の落下方向FDに面した収集面12aを有する。落下方向FDは、粉体52が流れる経路50の上流側から下流側に向かう方向であり、鉛直方向と平行な方向、或いは略鉛直方向に沿った方向である。即ち、収集面12aは上方に面している。収集面12aは平面状に形成され、その上に粉体52が堆積する。
筐体11には観測窓15が設置される。観測窓15は、試料台12の軌道において第1位置P1と第2位置P2との間に位置する第3位置P3を臨む位置に設けられる。例えば、観測窓15は第3位置P3の上方に設けられる。
プローブ光31は、この観測窓15を介して、第3位置P3に位置する試料台12上の粉体52に照射される。また、プローブ光31の照射によって粉体52から放出された光33(図5参照)は、観測窓15を介して、分析装置35に入射し、検出される。
観測窓15は、プローブ光31及び粉体52から放出された光33に対して所望の透過率が得られる周知の材料によって形成されている。なお、観測窓15は、筐体に対して着脱可能に取り付けられてもよい。この場合、粉体52等の付着による洗浄や交換が容易になる。
なお、プローブ光31及び粉体52から放出された光33は、観測窓15は介さなくてもよい。例えば、粉体52にプローブ光31を照射する場合、プローブ光31は筐体11の内側で発生させてもよく、或いは、光ファイバ等の光学部材(図示せず)を用いて筐体11の外側から内側に導入してもよい。また、粉体52から放出された光33についても、筐体11の内側に設置した分析装置35によって検出されてもよく、或いは、光ファイバ等の光学部材(図示せず)を用いて筐体11の内側から外側に導くと共に、筐体11の外側に設置した分析装置35によって検出されてもよい。
筐体11には均し板13が設けられる。均し板13は、試料台12の往復方向RDと直交し、試料台12の収集面12aの幅W1よりも大きい水平方向の幅W2を有する板状部材である。均し板13は、第1位置P1と第3位置P3との間において試料台12の軌道よりも上方に位置する。
均し板13は、試料台12から第1距離D1だけ上方に離れている。具体的には、均し板13は、試料台12に面すると共に、水平に延伸する縁部13aを有し、往復方向RDから見て、この縁部13aが試料台12の収集面12aから第1距離D1だけ上方に離れている。後述の通り、均し板13は粉体52の照射面52aを形成し、第1距離D1は分析時の粉体52の厚さを規定する。
試料台12は、粉体52が収集面12aに堆積した状態で、第1位置P1から第3位置P3に向けて進行する。一方、均し板13は第1位置P1と第3位置P3の間に位置する。従って、収集面12aに堆積した粉体52のうち、均し板13に接触する部分は水平方向に押し退けられる。この結果、堆積した粉体52の上部は平面に均され、照射面52aが形成される。照射面52aには、例えば、光源30からのプローブ光31が照射される。
均し板13の縁部13aは、試料台12に向けて湾曲した曲面を有してもよい。上述の通り、均し板13は粉体52の上部を平面に均し、照射面52aを形成する。実質的には、縁部13aがこの平面(照射面52a)を形成する。縁部13aが上述の曲面を有する場合、均し板13によって押し退けられている最中の粉体52の一部が、縁部13aの下に潜入しやすくなる。これにより、縁部13aと収集面12aの間に圧縮作用が生じ、平坦且つ崩れにくい照射面52aを形成することができる。
筐体11にはスクレーパ14が設けられる。スクレーパ14は往復方向RDに延伸し、試料台12の収集面12aの幅W1よりも大きい水平方向の幅W3を有する板状部材である。スクレーパ14は、第3位置P3と第2位置P2との間において試料台12の軌道よりも上方に位置する。例えば、スクレーパ14は、第2位置P2に位置する試料台12の上方に位置する。
スクレーパ14は、試料台12から第2距離D2だけ上方に離れている。第2距離D2は0よりも大きい。従って、試料台12の全体はスクレーパ14と干渉することなく、スクレーパ14の下の空間に静止できる、或いは、当該空間を通過できる。
また、第2距離D2は第1距離D1よりも小さい。一方、スクレーパ14は、筐体11の開口16に面した側面14aを有する。第2距離D2は第1距離D1よりも小さいため、試料台12がスクレーパ14の下に進行している間に、収集面12a上の粉体52は、この側面14aに当接することで、収集面12a(試料台12)から脱落する。
なお、スクレーパ14は、粉体52に当接する側面14aを有し、第3位置への試料台の進行を妨げない限り、全体の形状は任意である。
筐体11は傾斜面11aを有してもよい。傾斜面11aは、試料台12の軌道よりも下方に位置し、第2位置P2から第1位置P1に向かうにつれて軌道からの距離が大きくなるように傾斜している。傾斜面11aは平面でもよく、湾曲してもよい。何れの場合も、試料台12から落下した粉体52は、傾斜面11aに到達した後、経路50内に滑り落ちる。即ち、傾斜面11aは試料台12から落下した粉体52を経路50に戻す。
なお、筐体11は、試料台12から落下した粉体52を経路50に戻す傾斜面11a等の構成を持たなくてもよい。例えば、筐体11は、スクレーパ14の側面14aから下方の位置に穴11bを有してもよい。この場合、粉体52は、スクレーパ14によって試料台12から落下した後、穴11bを通じて筐体11の外側に排出される。
また、筐体11は、試料台12から落下した粉体52を一時的に捕集する面を有してもよい。例えば、筐体11は、傾斜面11aの代わりに水平面(図示せず)を有してもよい。この場合、サンプリング装置10は、水平面(図示せず)に堆積した紛体52を除去(回収)する機構(図示せず)を有してもよい。
サンプリング装置10は、試料台12の収集面12aに堆積した粉体52の重量を検知するセンサ21を備えていてもよい。センサ21は、例えば収集面12aの下面に設置され、収集面12a上の粉体52の重量を計測し、その結果を制御部19に出力する(図2参照)。制御部19は、センサ21が計測した収集面12a上の粉体52の重量に基づいて、アクチュエータ17を制御し、試料台12を移動させる。例えば、センサ21が、12aに堆積した粉体52の重量として所定値以上の値を検知した時、試料台12は第1位置P1から第3位置P3に移動してもよい。
なお、センサ21は、収集面12a上の粉体52の重量に相当する物理量を計測するものもよい。例えば、センサ21は、収集面12a上の粉体52の重量変化に伴って、連結部材18に生じる物理量の変化を検出してもよい。この場合、センサ21は連結部材18に取り付けられ、連結部材18からの圧力、鉛直方向における連結部材18の移動量、水平方向に対する連結部材18の傾斜角の変化を計測するものでもよい。
次に、サンプリング装置10の動作について説明する。図4はサンプリング装置10の動作を説明するための図であり、当該動作を(a)~(h)まで時系列順に示したものである。
制御部19はアクチュエータ17を制御し、試料台12を第1位置P1に移動させる(図4(a))。試料台12は、収集面12aが上向きの状態で経路50の内側に位置する。経路50には粉体52が落下している。従って、収集面12aには徐々に粉体52が堆積していく。粉体52の堆積が上限に達した後(図4(b))、制御部19はアクチュエータ17を制御し、試料台12を第3位置P3に向けて移動させる(図4(c))。この移動の間に、堆積した粉体52の上部は、均し板13によって平面に均され、照射面52aが形成される。
制御部19はアクチュエータ17を制御し、試料台12を第3位置P3に停止させる(図4(d))。その後、照射面52aには、例えば、光源30からのプローブ光31が照射される(図4(e))。プローブ光31の照射によって粉体52から放出された光33は、観測窓15を介して、分析装置35に入射し、波長や強度等の各種の分析が行われる。
プローブ光31が照射された後、制御部19はアクチュエータ17を制御し、試料台12を第2位置P2に向けて移動させる。この移動の間に、収集面12a上の粉体52はスクレーパ14に当接し、更なる試料台12の移動によって、収集面12aから落下する(図4(f)。収集面12aから落下した粉体52は、例えば、傾斜面11a(図2参照)に到達し、その後、経路50に滑り落ちる。
制御部19はアクチュエータ17を制御し、第2位置P2で停止させる(図4(g))。試料台12が第2位置P2に到達したことによって、収集面12a上の粉体52は除去される。その後はこの停止を維持し、試料台12を経路50から退避させてもよい。或いは、制御部19はアクチュエータ17を制御し、試料台12を第1位置P1に向けて移動させ(図4(h))、第1位置P1で停止させてもよい(図4(a))。試料台12が第1位置P1に位置したことによって、収集面12aにおける粉体52の堆積が再開する。
上述の通り、本実施形態に係るサンプリング装置10では、経路50を落下する粉体52を収集するときのみ、試料台12が経路50内に露出する。それ以外の時、試料台12は経路50から筐体11内に退避している。従って、粉体52の不要な付着による汚染や衝突による破損の発生を抑制することができ、サンプリング装置10の使用可能時間を長期化させることができる。
また、抽出された粉体52は分析時に経路50外に移動する。つまり、経路50内の粉体52の落下を妨げることなく、抽出された粉体52の分析を行うことができる。
第2位置P2に搬送された粉体52の上面は、均し板13によって照射面52aとして平面に均され、粉体52は照射面52aにおいて均一に分布しやすくなる。また、試料台12と均し板13の距離は略一定であるため、照射面52aにおけるプローブ光31の照射位置(焦点)も安定する。従って、照射面52aにおける単位面積当たりのプローブ光31の強度も安定し、精度の良い分析が可能になる。
なお、上述のセンサ21を併用した場合、適切なタイミングで試料台12を第1位置P1から第2位置P2に移動させることができる。換言すれば、試料台12を必要以上長期に経路50内に放置することを抑制でき、使用可能時間を更に長期化させることができる。
次に、本実施形態に係るサンプリング装置10をLIBSに適用した例について説明する。図5は、サンプリング装置10をLIBSに適用した例を示すブロック図である。なお、本実施形態に係るサンプリング装置10の適用対象はLIBSに限られず、他の光学的分析法にも適用できる。
LIBSでは、測定対象である粉体52の照射面52aに、プローブ光31としてのレーザー光を照射する。照射面52aには粉体52のプラズマが発生し、物質固有の波長の光を放出する。つまり、プラズマから放出された光の波長と強度を計測することによって、粉体52の組成や濃度などを分析することができる。
光源30は、パルス状のレーザー光31Aを所定の周期で繰り返し発生する。光源30は、例えば、パルスレーザー光源であるNd:YAGレーザーである。本実施形態のNd:YAGレーザーは2倍波である532nmのパルスレーザー光を、数十fs~数百nsのパルス幅、且つ、10Hz程度の周波数で出力する。
なお、レーザー光31Aの波長は測定対象の組成に応じて設定される。例えば、Nd:YAGレーザーの基本波(1064nm)、3倍波(355nm)、或いは、4倍波(266nm)でもよい。また、光源30はNd:YAGレーザーに限られず、測定対象固有の発光を促す波長とエネルギーをもつレーザー光を発生する他の光源でもよい。波長は例えば193nm~10.6μmであり、エネルギー(パルスエネルギー)は例えば0.1mJ以上である。
照射光学系32は、レンズ、(平面、凹面)ミラー、光ファイバ等の周知の光学素子によって構成され、光源30から出力されたレーザー光31Aを、粉体52の照射面52aに導く。
観測光学系34は、照射光学系32と同様に、レンズ、(平面、凹面)ミラー、光ファイバ等の周知の光学素子によって構成され、レーザー光31A照射によって照射面52aから放出された光33を受光し、分析装置35に導く。
分析装置35は所謂分光器である。レーザー光31Aによって粉体52の照射面52aから放出され、観測光学系34によって導かれる光33の波長と強度を計測する。本実施形態の分析装置35は、所定の範囲内の波長の光を一度に計測するポリクロメータやマルチチャネル型分光器である。但し、分析装置35は、モノクロメータでもよい。
なお、本開示は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
10…サンプリング装置、11…筐体、11a…傾斜面、11b…穴、12…試料台、12a…収集面、13…均し板、13a…縁部、14…スクレーパ、14a…側面、15…観測窓、16…開口、17…アクチュエータ、18…連結部材、19…制御部、21…センサ、30…光源、31…プローブ光、31A…レーザー光、32…照射光学系、33…光、34…観測光学系、35…分析装置、50…経路、51…壁面、52…粉体、52a…照射面、53…開口、D1…第1距離、D2…第2距離、P1…第1位置、P2…第2位置、P3…第3位置、FD…落下方向、RD…往復方向、W1、W2、W3…幅

Claims (6)

  1. 粉体のサンプリング装置であって、
    筐体と、
    前記粉体の落下方向に面した収集面を有し、前記筐体の外側の第1位置と前記筐体の内側の第2位置との間を往復可能に、且つ、前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置に静止可能に設けられる試料台と、
    前記筐体に設けられると共に、前記第1位置と前記第3位置との間において前記試料台の軌道よりも上方に位置する均し板と、
    前記筐体に設けられると共に、前記第3位置と前記第2位置との間において前記試料台の前記軌道よりも上方に位置するスクレーパと
    を備え、
    前記均し板は、前記試料台から第1距離だけ上方に離れ、
    前記スクレーパは、前記試料台から前記第1距離よりも小さい第2距離だけ上方に離れている
    サンプリング装置。
  2. 前記均し板の縁部は、前記試料台の前記軌道に沿った方向に対して前記軌道に向けて湾曲した曲面を有する
    請求項1に記載のサンプリング装置。
  3. 前記筐体は、前記試料台の軌道よりも下方に位置し、前記第2位置から前記第1位置に向かうにつれて前記軌道からの距離が大きくなるように傾斜した傾斜面を有する
    請求項1または2に記載のサンプリング装置。
  4. 前記収集面に堆積した前記粉体の重量を検知するセンサ
    を更に備え、
    前記試料台は、前記収集面に堆積した前記粉体の重量として所定値以上の値を前記センサが検知したときに前記第1位置から前記第3位置に移動する
    請求項1から3のうちの何れか一項に記載のサンプリング装置。
  5. 前記筐体は、前記粉体が落下する経路を構成する壁面に着脱可能に設けられる
    請求項1から4のうちの何れか一項に記載のサンプリング装置。
  6. 請求項1から5のうちの何れか一項に記載のサンプリング装置を設けられた廃棄物処理プラント。
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