JP7172178B2 - 磁気センサ - Google Patents

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本発明は磁気センサに関し、特に、センサチップにバイアス磁界を印加する永久磁石を備えた磁気センサに関する。
磁気センサの中には、センサチップにバイアス磁界を印加する永久磁石を備えた磁気センサが存在する。例えば、特許文献1には、N極とS極の位置を互いに反転させた2つの永久磁石と、これら2つの永久磁石に挟まれるように配置されたセンサチップを備えた磁気センサが開示されている。特許文献1に記載された磁気センサでは、2つの永久磁石の間の中心位置にセンサチップが配置されている。
特許第6209674号公報
しかしながら、磁気センサには、センサチップに磁束を集めるための集磁部材が用いられることがある。この場合、集磁部材によって磁束の流れが変化するため、センサチップを2つの永久磁石の間の中心位置にアライメントすると、十分な検出感度が得られないことがあった。
したがって、本発明は、センサチップにバイアス磁界を印加する永久磁石と、センサチップに磁束を集めるための集磁部材を備えた磁気センサにおいて、検出感度をより高めることを目的とする。
本発明による磁気センサは、第1の方向に配列された第1及び第2の永久磁石と、第1の方向から第1及び第2の永久磁石に挟まれるよう配置され、感磁素子を有するセンサチップと、第1の方向から第1及び第2の永久磁石に挟まれるよう配置され、感磁素子に磁束を集める集磁部材とを備え、集磁部材の第1の方向における中心位置は、第1の永久磁石と第2の永久磁石の間の第1の方向における中心にアライメントされ、感磁素子の第1の方向における位置は、第1の永久磁石と第2の永久磁石の間の第1の方向における中心に対してオフセットしていることを特徴とする。
本発明によれば、集磁部材が第1の永久磁石と第2の永久磁石の間の中心にアライメントされていることから、バイアス磁界の変化に応じて集磁部材に流れる磁束を大きく変化させることができる。しかも、感磁素子は、第1の永久磁石と第2の永久磁石の中心に対してオフセットして配置されていることから、集磁部材の角部近傍から放出される磁束が感磁素子に効率よく印加される。これにより、感磁素子を第1の永久磁石と第2の永久磁石の中心にアライメントした場合と比べ、より高い検出感度を得ることが可能となる。
本発明において、センサチップは感磁素子が形成された素子形成面を有し、素子形成面は、第1の方向と直交するものであっても構わない。これによれば、素子形成面と平行な磁束を検出することができる。
本発明において、素子形成面の第1の方向における位置は、集磁部材と重なりを有していても構わない。これによれば、磁束が素子形成面により効率よく印加されることから、よりいっそう高い検出感度を得ることが可能となる。
本発明による磁気センサは、センサチップ及び集磁部材と第1の永久磁石の間に配置された第1の磁気シールドと、センサチップ及び集磁部材と第2の永久磁石の間に配置された第2の磁気シールドとをさらに備えていても構わない。これによれば、第1及び第2の永久磁石からの磁束がセンサチップに直接印加されないため、感磁素子が飽和しにくくなる。
本発明による磁気センサは、主面にセンサチップ及び集磁部材が搭載された回路基板をさらに備え、センサチップの素子形成面は、回路基板の主面と平行であり、集磁部材は、センサチップの素子形成面と接することなく回路基板の主面に搭載されていても構わない。これによれば、集磁部材がセンサチップの素子形成面と接しない構造を有していることから、仮に集磁部材に外力が加わったとしても、これがセンサチップの素子形成面に伝わることがない。
本発明において、センサチップは、回路基板の主面に対して垂直であり、互いに平行な第1及び第2の側面をさらに有し、集磁部材は、センサチップの第1及び第2の側面をそれぞれ覆う第1及び第2の部分と、第1の部分と第2の部分を接続する第3の部分とを有するものであっても構わない。これによれば、第3の部分によって集めた磁束を第1及び第2の部分によって曲げることが可能となる。
本発明において、集磁部材は、磁性材料からなる磁性部と非磁性材料からなる非磁性部とを含み、非磁性部は、回路基板の主面と磁性部の間に位置するものであっても構わない。これによれば、金属磁性体など薄型の磁性部を用いることが可能となる。
このように、本発明によれば、センサチップにバイアス磁界を印加する永久磁石と、センサチップに磁束を集めるための集磁部材を備えた磁気センサにおいて、検出感度をより高めることが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態による磁気センサ1の構造を説明するための模式的な透視斜視図である。 図2は、磁気センサ1の断面図である。 図3は、回路基板10に搭載されたセンサチップ20及び集磁部材30の構造を説明するための略斜視図である。 図4は、回路基板10に搭載されたセンサチップ20及び集磁部材30の構造を説明するための略側面図である。 図5は、磁束φの流れを説明するための模式的なxy平面図である。 図6は、感磁素子R1,R2の接続関係を示す回路図である。 図7は、磁束φの流れを説明するための模式的なyz平面図である。 図8は、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrと検出感度との関係を示すグラフである。 図9は、第1の変形例による磁気センサ1aの主要部の構成を説明するためのxz側面図である。 図10は、第2の変形例による磁気センサ1bの主要部の構成を説明するためのxz側面図である。 図11は、第1の変形例によるセンサチップ20Aの素子形成面25の構造を示す略平面図である。 図12は、第2の変形例によるセンサチップ20Bの素子形成面25の構造を示す略平面図である。 図13は、第1の変形例による集磁部材30Aの形状を示す平面図である。 図14は、第2の変形例による集磁部材30Bの形状を示す平面図である。 図15は、本発明の第2の実施形態による磁気センサ2の主要部の構造を説明するための模式的な斜視図である。 図16は、磁気センサ2の主要部の構造を説明するための模式的なxy側面図である。 図17は、変形例による磁気センサ2aの主要部の構造を説明するための模式的なxy側面図である。 図18は、本発明の第3の実施形態による磁気センサ3の構造を説明するための模式的な断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による磁気センサ1の構造を説明するための模式的な透視斜視図である。また、図2は磁気センサ1の断面図である。
図1及び図2に示すように、第1の実施形態による磁気センサ1は、樹脂などの非磁性材料からなる筐体50と、筐体50に内蔵された回路基板10、センサチップ20、集磁部材30、永久磁石41,42を備えている。永久磁石41,42は、いずれもy方向を磁極方向とし、互いにN極とS極の位置が反転している。これにより、永久磁石41と永久磁石42の間には図2に示す磁束φが発生し、これがバイアス磁界として用いられる。回路基板10、センサチップ20及び集磁部材30は、永久磁石41と永久磁石42によって、z方向から挟まれるように配置される。回路基板10の主面11には、センサチップ20及び集磁部材30が搭載されている。
ここで、永久磁石41のz方向におけるセンサチップ20側の端面の位置をZ1とし、永久磁石42のz方向におけるセンサチップ20側の端面の位置をZ2とした場合、集磁部材30のz方向における中心位置は、位置Z1と位置Z2のz方向における中心Z0にアライメントされている。中心Z0と位置Z1,Z2のz方向における距離は、いずれもdである。
図3及び図4は、それぞれ回路基板10に搭載されたセンサチップ20及び集磁部材30の構造を説明するための略斜視図及び略側面図である。
図3に示すように、回路基板10の主面11はxy面を構成し、センサチップ20及び集磁部材30は回路基板10の主面11に搭載されている。センサチップ20は、yz面を構成する側面21,22と、xz面を構成する側面23,24と、xy面を構成する素子形成面25及び裏面26とを有しており、裏面26が回路基板10の主面11と向かい合うよう、回路基板10に搭載されている。センサチップ20の固定は、回路基板10とセンサチップ20の裏面26の間に接着剤を塗布することにより行うことができる。また、センサチップ20と回路基板10の電気的接続は、図示しないボンディングワイヤなどを用いて行うことができる。
素子形成面25には、2つの感磁素子R1,R2が形成されている。感磁素子R1,R2としては、磁界の向き及び強さに応じて抵抗値が変化する磁気抵抗素子を用いることができる。このうち、感磁素子R1は側面21の近傍に配置され、感磁素子R2は側面22の近傍に配置されている。
集磁部材30は、フェライトなどの単一の磁性材料からなるブロックであり、センサチップ20の側面21,22をそれぞれ覆う第1及び第2の部分31,32と、第1の部分31と第2の部分32を接続する第3の部分33を有している。図3に示す例では、集磁部材30の第1及び第2の部分31,32がセンサチップ20の側面21,22の一部をそれぞれ覆っているが、センサチップ20の側面21,22を完全に覆う形状であっても構わない。
集磁部材30は、第3の部分33によってy方向の磁束を集め、これを第1及び第2の部分31,32に分配する役割を果たす。y方向から見た略側面図である図4に示すように、集磁部材30のz方向における一方の端面(下面)の位置をZ3とし、集磁部材30のz方向における他方の端面(上面)の位置をZ4とした場合、集磁部材30のz方向における中心位置は、上述した中心Z0にアライメントされている。中心Z0と位置Z3,Z4のz方向における距離は、いずれもhである。
これに対し、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrは、上述した中心Z0に対してオフセットしている。本実施形態においては、y方向から見て感磁素子R1,R2と集磁部材30が重なりを有しており、感磁素子R1,R2の位置Zrは、中心Z0と位置Z4の間に存在している。
図5は、磁束φの流れを説明するための模式的なxy平面図である。
図5に示すように、y方向の磁束φは第3の部分33から集磁部材30に吸い込まれ、これが第1及び第2の部分31,32によってx方向に曲げられる。そして、集磁部材30の第1及び第2の部分31,32のx方向における近傍には、感磁素子R1,R2が配置されていることから、集磁部材30を通過する磁束φは、感磁素子R1,R2の近傍においてy方向成分だけでなく、x方向成分を持つことになる。
ここで、感磁素子R1,R2の固定磁化方向は、図5に示す矢印Pが示す方向(x方向)に揃えられている。これに対し、集磁部材30に吸い込まれた磁束φのx方向成分は、感磁素子R1と感磁素子R2で互いに逆となることから、磁束φの密度によって感磁素子R1,R2の抵抗値に差が生じることになる。かかる抵抗値の差は、図6に示す直列回路から出力信号Voutとして取り出され、これにより磁束φを検出することが可能となる。
図7は、磁束φの流れを説明するための模式的なyz平面図である。
図7に示すように、集磁部材30に吸い込まれたy方向の磁束φは、集磁部材30の角部近傍から外部に抜けようとする。つまり、集磁部材30の内部においては、磁束φがz方向における端部である位置Z3,Z4へ曲げられる結果、集磁部材30から放出される磁束φの密度は、中心Z0よりも位置Z3,Z4の方が高くなる。この点を考慮し、本実施形態においては、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrを中心Z0から位置Z4側にオフセットさせている。これにより、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrを中心Z0にアライメントした場合に比べ、より多くの磁束φが感磁素子R1,R2に与えられることから、より高い検出感度を得ることが可能となる。
図8は、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrと検出感度との関係を示すグラフである。
図8に示すように、本実施形態による磁気センサ1は、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrが集磁部材30と重なる場合、つまり、位置Zrが位置Z3と位置Z4の間にある場合に高い検出感度が得られる。しかしながら、検出感度のピークは中心Z0にはなく、位置Z3の近傍及び位置Z4の近傍にピークが存在する。これは、上述の通り、集磁部材30に吸い込まれた磁束φが角部から外部に抜けようとするためである。したがって、検出感度がピークとなるz方向位置に感磁素子R1,R2をレイアウトすることにより、最も高い検出感度を得ることが可能となる。
しかも、本実施形態においては、センサチップ20の側面21~23が集磁部材30によって覆われる一方、センサチップ20の素子形成面25が集磁部材30によって覆われない構造を有していることから、仮に集磁部材30に外力が加わったとしても、この外力がセンサチップ20の素子形成面25に直接伝わることがない。このため、センサチップ20の素子形成面25にストレスが加わりにくく、結果的に磁気センサ1の信頼性を向上させることが可能となる。但し、センサチップ20の素子形成面25が集磁部材30によって部分的に覆われていても構わない。この場合であっても、センサチップ20の素子形成面25と集磁部材30が直接的に、或いは、接着剤などを介して間接的に接していない限り、集磁部材30に外力が加わったとしても、この外力がセンサチップ20の素子形成面25に直接伝わることがない。
上記実施形態では、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrを中心Z0から位置Z4側にオフセットさせているが、これとは逆に、中心Z0から位置Z3側にオフセットさせても構わない。
図9は、第1の変形例による磁気センサ1aの主要部の構成を説明するためのxz側面図である。図9に示す例では、センサチップ20の厚みを集磁部材30のz方向における厚みの半分未満とし、これにより、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrを中心Z0から位置Z3側にオフセットさせている。このような構成であっても、上記実施形態と同じ効果を得ることが可能となる。
図10は、第2の変形例による磁気センサ1bの主要部の構成を説明するためのxz側面図である。図10に示す例では、センサチップ20を上下反転させて回路基板10に搭載している。つまり、素子形成面25と主面11が向かい合うよう、センサチップ20を回路基板10に搭載している。これにより、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrを中心Z0から位置Z3側にオフセットさせることができるため、上記実施形態と同じ効果を得ることが可能となる。しかも、図10に示す例では、センサチップ20の素子形成面25が回路基板10の主面11で覆われる構造となることから、センサチップ20の素子形成面25が物理的に保護されるという利点も得られる。
図11は、第1の変形例によるセンサチップ20Aの素子形成面25の構造を示す略平面図である。第1の変形例によるセンサチップ20Aは、素子形成面25上に磁性体層51,52が形成されている点において、上述したセンサチップ20と相違している。磁性体層51,52は、樹脂材料に磁性フィラーが分散された複合磁性材料からなる膜であっても構わないし、ニッケル又はパーマロイなどの軟磁性材料からなる薄膜もしくは箔であっても構わないし、フェライトなどからなる薄膜又はバルクシートであっても構わない。また、磁性体層51,52は、感磁素子R1,R2よりも上層に位置していても構わないし、下層に位置していても構わないし、同層に位置していても構わない。
そして、第1の変形例によるセンサチップ20Aにおいては、磁性体層51が感磁素子R1に隣接して側面21の近傍に配置され、磁性体層52が感磁素子R2に隣接して側面22の近傍に配置されている。これにより、感磁素子R1,R2の近傍における磁気抵抗が低くなることから、より多くの磁束を感磁素子R1,R2に印加することが可能となる。
図12は、第2の変形例によるセンサチップ20Bの素子形成面25の構造を示す略平面図である。第2の変形例によるセンサチップ20Bは、素子形成面25上に磁性体層53がさらに追加されている点において、第1の変形例によるセンサチップ20Aと相違している。磁性体層53は、磁性体層51,52と同じ磁性材料からなるものであっても構わない。磁性体層53についても、感磁素子R1,R2よりも上層に位置していても構わないし、下層に位置していても構わないし、同層に位置していても構わない。
そして、第2の変形例によるセンサチップ20Bにおいては、磁性体層53が感磁素子R1と感磁素子R2によってx方向から挟まれるように配置されていることから、磁性体層51,52と磁性体層53の間で磁束が流れやすくなる。これにより、感磁素子R1,R2に印加される磁束のx方向成分が高められることから、より高い検出感度を得ることが可能となる。
図13は、第1の変形例による集磁部材30Aの形状を示す平面図である。第1の変形例による集磁部材30Aは、第1及び第2の部分31,32のx方向における幅が先端に向かうほど細くなるよう、両側面がテーパー状にカットされている点において、上述した集磁部材30と相違している。これによれば、第3の部分33から取り込まれた磁束φがテーパー状である第1及び第2の部分31,32によって感磁素子R1,R2に集められることから、感磁素子R1,R2にx方向成分の磁束φを印加することが可能となる。
図14は、第2の変形例による集磁部材30Bの形状を示す平面図である。第2の変形例による集磁部材30Bは、平面視で略C字型であり、第3の部分33がセンサチップ20の側面23と大きく離れている点において、上述した集磁部材30と相違している。このように、本発明において、センサチップ20の側面21~23と集磁部材30の第1~第3の部分31~33がそれぞれ近接している点は必須でなく、センサチップ20の側面23と集磁部材30Bの第3の部分33が離間していても構わない。このような構造においても、第3の部分33から取り込まれた磁束φが第1及び第2の部分31,32を介して感磁素子R1,R2に印加されるとともに、感磁素子R1,R2に印加される磁束φのx方向成分を高めることが可能となる。
<第2の実施形態>
図15は、本発明の第2の実施形態による磁気センサ2の主要部の構造を説明するための模式的な斜視図である。
図15に示すように、第2の実施形態による磁気センサ2は、集磁部材30が磁性材料からなる磁性部30Mと非磁性材料からなる非磁性部30Nからなる点において、第1の実施形態による磁気センサ1と相違している。その他の基本的な構成は、第1の実施形態による磁気センサ1と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
集磁部材30の磁性部30Mは、y方向の磁束を集め、これをセンサチップ20の感磁素子R1,R2に印加する役割を果たす部分である。これに対し、集磁部材30の非磁性部30Nは、回路基板10の主面11と磁性部30Mの間に位置し、磁性部30Mのz方向における高さを感磁素子R1,R2の高さまで嵩上げする役割を果たす部分である。つまり、y方向から見た略側面図である図16に示すように、磁性部30Mの下部に存在する非磁性部30Nによって、回路基板10の主面11を基準とした磁性部30Mの下面の位置Z3と上面の位置Z4の間に感磁素子R1,R2が位置するよう、磁性部30Mの高さが維持される。
そして、本実施形態においては、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrが中心Z0から位置Z3側にオフセットしている。これにより、第1の実施形態と同じ効果を得ることが可能となる。或いは、図17に示す本実施形態の第1の変形例による磁気センサ2aのように、感磁素子R1,R2のz方向における位置Zrが中心Z0から位置Z4側にオフセットしていても構わない。
本実施形態においては、磁性部30Mをパーマロイなどの金属磁性材料によって構成し、非磁性部30Nを非磁性の樹脂によって構成することができる。この場合、パーマロイなどからなる金属磁性板を打ち抜き工法によって所定の形状に加工し、これを樹脂に貼り付けることによって図15~図17に示す集磁部材30を作製することができる。パーマロイなどの金属磁性板を打ち抜くことによって磁性部30Mを作製する場合、磁性部30Mの厚さについては一定となるのに対し、センサチップ20の厚みについては、製品によって異なる場合がある。このような場合であっても、非磁性部30Nの厚みを変えることにより、磁性部30Mの高さを所望の高さに維持することが可能となる。
<第3の実施形態>
図18は、本発明の第3の実施形態による磁気センサ3の構造を説明するための模式的な断面図である。
図18に示すように、第3の実施形態による磁気センサ3は、磁気シールド61,62が追加されている点において、第1の実施形態による磁気センサ1と相違している。その他の基本的な構成は、第1の実施形態による磁気センサ1と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
磁気シールド61は、永久磁石41とセンサチップ20及び集磁部材30の間に配置され、磁気シールド62は、永久磁石42とセンサチップ20及び集磁部材30の間に配置されている。磁気シールド61,62は、永久磁石41,42からの磁束がセンサチップ20に直接印加されるのを防止する役割を果たす。このため、磁気シールド61,62を設けることによって、感磁素子R1,R2が飽和しにくくなるという効果を得ることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1,1a,1b,2,2a,3 磁気センサ
10 回路基板
11 主面
20,20A,20B センサチップ
21~24 側面
25 素子形成面
26 裏面
30,30A,30B 集磁部材
30M 磁性部
30N 非磁性部
31 第1の部分
32 第2の部分
33 第3の部分
41,42 永久磁石
50 筐体
51~53 磁性体層
61,62 磁気シールド
R1,R2 感磁素子
φ 磁束

Claims (4)

  1. 第1の方向に配列された第1及び第2の永久磁石と、
    前記第1の方向から前記第1及び第2の永久磁石に挟まれるよう配置され、第1及び第2の感磁素子を有するセンサチップと、
    前記第1の方向から前記第1及び第2の永久磁石に挟まれるよう配置され、前記第1及び第2の感磁素子に磁束を集める集磁部材と、を備え、
    前記センサチップは、前記第1の方向と直交し、前記第1及び第2の感磁素子が形成された素子形成面と、前記素子形成面に対して垂直であり、互いに平行な第1及び第2の側面と、前記素子形成面、前記第1の側面及び前記第2の側面に対して垂直な第3の側面とを有し、
    前記第1及び第2の感磁素子は、前記第1及び第2の側面に対して垂直な第2の方向を固定磁化方向とし、
    前記第1の感磁素子は前記第1の側面の近傍に配置され、
    前記第2の感磁素子は前記第2の側面の近傍に配置され、
    前記集磁部材は、前記センサチップの前記第1、第2及び第3の側面をそれぞれ覆う第1、第2及び第3の部分を有し、
    前記集磁部材の前記第1の方向における中心位置は、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石の間の前記第1の方向における中心にアライメントされ、
    前記第1及び第2の感磁素子の前記第1の方向における位置は、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石の間の前記第1の方向における中心に対してオフセットしており、
    前記素子形成面の前記第1の方向における位置は、前記第3の側面に対して垂直な第3の方向から見て、前記第1、第2及び第3の部分の前記第1の方向における中心位置と前記第1、第2及び第3の部分の前記第1の方向における一方の端面の間、或いは、前記第1、第2及び第3の部分の前記第1の方向における中心位置と前記第1、第2及び第3の部分の前記第1の方向における他方の端面の間に存在し、これにより前記集磁部材と重なりを有していることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記センサチップ及び前記集磁部材と前記第1の永久磁石の間に配置された第1の磁気シールドと、
    前記センサチップ及び前記集磁部材と前記第2の永久磁石の間に配置された第2の磁気シールドと、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 主面に前記センサチップ及び前記集磁部材が搭載された回路基板をさらに備え、
    前記センサチップの前記素子形成面は、前記回路基板の前記主面と平行であり、
    前記集磁部材は、前記センサチップの前記素子形成面と接することなく前記回路基板の前記主面に搭載されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気センサ。
  4. 前記集磁部材は、磁性材料からなる磁性部と非磁性材料からなる非磁性部とを含み、
    前記非磁性部は、前記回路基板の前記主面と前記磁性部の間に位置することを特徴とする請求項3に記載の磁気センサ。
JP2018121542A 2018-06-27 2018-06-27 磁気センサ Active JP7172178B2 (ja)

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