JP7171338B2 - 濾過装置 - Google Patents

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Description

本発明は、濾過装置に関する。
原液の濾過方法として、例えば、槽内を仕切板により濾液室と濾過室とに区画された処理槽内に、外面に濾布を有する濾過筒を上記濾液室と連通状態で上記濾過室内に吊り下げて、上記濾過室内に供給された原液を上記濾過筒で濾過し、濾滓を上記濾布で捕捉しつつ濾液を上記濾過筒内から処理槽外へ排出する濾過処理と、この濾過処理後に、濾過筒内にガスを供給して、濾布を通して濾過筒外に排出させて、上記濾布上に堆積した濾滓を濾布から剥離する濾滓剥離処理とを繰り返し行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2707277号公報
ところで、濾過処理により濁度の低い濾液を得ようとすると、濾滓剥離処理において濾布から剥離する濾滓の剥離率が低減し、濾滓剥離処理において濾布から剥離する濾滓の剥離率を向上させようとすると、濾過処理により濁度の低い濾液が得られない場合がある。
そこで、本発明の目的は、濾過処理により濁度の低い濾液を得ることと、濾滓剥離処理において濾布から剥離する濾滓の剥離率の向上との両立を可能とする濾過装置を提供することである。
本発明に係る実施形態は、処理槽と、前記処理槽内に設置された濾布を有する濾過体と、を有し、前記濾過体の外部に原液を供給して前記濾過体で濾過して、濾滓を前記濾布で捕捉しつつ濾液を前記濾過体内から前記処理槽外へ排出する濾過処理と、前記濾過処理後、前記濾過体内にガスを供給し、前記濾布を通して、濾過体外へ排出して、前記濾滓を前記濾布から剥離する濾滓剥離処理とを行う濾過装置であって、前記濾布の通気度は、1.2cm/cm・s~10cm/cm・sの範囲であり、前記処理槽は、槽内を仕切板により濾液室と濾過室とに区画され、前記濾過体は、前記濾過室内に吊り下げられ、
前記濾過体は、多孔性の筒状体を有し、前記筒状体の外周は前記濾布により覆われており、前記濾布の外径は、前記濾過体の下端側から上端側に向かって大きくなっていて、前記濾布の厚さが、前記濾過体の下端側から上端側に向かって厚くなり、前記濾過処理では、前記原液が前記濾過室に供給されて、前記濾過体で濾過され、前記濾過体で濾過された前記濾液が、前記濾過体内を上昇して、前記濾液室内に集水され、前記処理槽外へ排出される。
また、本発明に係る実施形態は、処理槽と、前記処理槽内に設置された濾布を有する濾過体と、を有し、前記濾過体の外部に原液を供給して前記濾過体で濾過して、濾滓を前記濾布で捕捉しつつ濾液を前記濾過体内から前記処理槽外へ排出する濾過処理と、前記濾過処理後、前記濾過体内にガスを供給し、前記濾布を通して、濾過体外へ排出して、前記濾滓を前記濾布から剥離する濾滓剥離処理とを行う濾過装置であって、前記濾布の通気度は、1.2cm/cm・s~10cm/cm・sの範囲であり、前記処理槽は、槽内を仕切板により濾液室と濾過室とに区画され、前記濾過体は、前記濾過室内に吊り下げられ、前記濾過体は、多孔性の筒状体を有し、前記筒状体の外周は前記濾布により覆われており、前記筒状体の外径は、前記濾過体の下端側から上端側に向かって小さくなっていて、前記濾布の厚さが、前記濾過体の下端側から上端側に向かって厚くなり、前記濾過処理では、前記原液が前記濾過室に供給されて、前記濾過体で濾過され、前記濾過体で濾過された前記濾液が、前記濾過体内を上昇して、前記濾液室内に集水され、前記処理槽外へ排出される。
また、前記濾過装置において、前記濾布の材質がナイロンであることが好ましい。
また、前記濾過装置において、前記濾布の外表面にはフッ素含有膜が形成されていないことが好ましい。
また、前記濾過装置において、前記濾布の通気度は、前記濾過体の下端側から上端側に向かって高くなっていることが好ましい。
また、前記濾過装置において、前記濾過体の長さの所定位置より下側の濾布の外表面にはフッ素含有膜が形成され、前記所定位置より上側の濾布の外表面にはフッ素含有膜が形成されていないことが好ましい。
本発明によれば、濾過処理により濁度の低い濾液を得ることと、濾滓剥離処理において濾布から剥離する濾滓の剥離率の向上との両立を可能とする濾過装置を提供することができる。
本実施形態に係る濾過装置の構成の一例を示す模式断面図である。 仕切板に取り付けられた濾過体の変形例を示す模式断面図である。 仕切板に取り付けられた濾過体の変形例を示す模式断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る濾過装置の構成の一例を示す模式断面図である。図1に示す濾過装置1は、処理槽10と、濾過体12とを備える。
図1に示す処理槽10は、槽内を仕切板14により濾過室16と濾液室18に区画されている。濾過室16の底部には、原液導入管20、原液排出管22が接続され、濾過室16の側面には、ガス排出管24が接続されている。濾液室18には濾液排出管26、ガス導入管28が接続されている。また、濾液排出管26には吸気管30が接続されている。各管には、バルブが設けられている。
図1に示す濾過体12は、仕切板14に取り付けられ、濾過室16内に吊り下げられている。なお、濾過体12は、1つ以上設けられている。図1に示す濾過体12は、多孔性の筒状体32と、筒状体32の外周を覆う濾布34を有する。なお、筒状体32と濾布34の間に、濾液の片流れを抑制するためのスペーサを設けてもよい。また、図1に示す濾過体12は、多孔性の筒状体32の内部に挿入された内管36を備えている。内管36の上端は濾液室18内で開口し、内管36の下端は濾過体12の内部で開口し、これにより、濾過体12の内部と濾液室18内とが連通した状態となっている。
多孔性の筒状体32は、例えば、金属製、樹脂製、又はセラミック製の網を筒状に形成したもの、又は金属製、樹脂製、又はセラミック製の筒の側面や底面に複数の開口部を形成したもの等である。図1に示す多孔性の筒状体32は、有底筒状体であるが、底を有しない筒状体でもよい。多孔性の筒状体32の材質としては、例えば、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂が好ましい。
濾布34は、例えば、繊維を数多く束ねた糸を編んだ織布や繊維を糸にすることなく3次元的に重ね合わせ結合した不織布等が用いられる。濾布34の材質(繊維の材質)は、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、等が挙げられる。
濾布34の通気度は、1.2cm/cm・s~10cm/cm・sの範囲である。濾布34の通気度は、JISL 1096 8.26.1に記載のA法(フラジール形法)法に準じて測定された値である。
以下に、図1に示す濾過装置1の動作の一例について説明する。なお、濾過装置1の処理対象となる原液は、Si、Al,Feなどの無機物、その他、懸濁物質(SS)等を含む水等であり、具体的には、凝集処理によって生じた無機汚泥や、生物処理の余剰汚泥等が挙げられる。
原液導入管20に設けられた弁20a及びガス排出管24に設けられた弁24aが開放され、原液導入管20から原液が濾過室16内に供給される。濾過室16内が原液で満たされると、ガス排出管24に設けられた弁24aは閉止され、引き続き原液導入管20から原液は圧入される。これにより、濾過室16内の原液は、濾過体12の濾布34で濾過され、原液中の濾滓(懸濁物質等)は、濾布34に捕捉される。また、濾布34を通過した濾液は、濾過室16内の内管36を上昇し、濾液室18内に導入される。濾液室18内の濾液は、濾液排出管26を通り、濾過装置1外へ排出される。
上記のような濾過処理を継続していくと、濾過体12の濾布34上に濾滓が堆積していくため、所定時間経過後に、原液導入管20に設けられた弁20a及び濾液排出管26に設けられた弁26aを閉じて、濾過処理を停止する。
次に、濾滓剥離処理の前処理として、吸気管30に設けられた弁30aが開放され、吸気管30に接続された真空ポンプ等(不図示)により、濾液室18及び濾過体12内部が減圧される。これにより、濾液室18及び濾過体12内に残存する濾液が、吸気管30から濾過装置1外へ排出される。なお、濾過体12内部が減圧されることにより、濾布34上に堆積した濾滓が強く密着して、濾布34上に比較的均一な濾滓層が形成され易くなる。所定時間経過後、吸気管30に設けられた弁30aが閉じられ、原液排出管22に設けられた弁22aが開放され、濾過室16内に残存する原液が原液排出管22から濾過装置1外へ排出される。排出が終了すると弁22aは閉止される。
次に、ガス導入管28に設けられた弁28aが開放される。弁28aの1次側にはコンプレッサー等で圧縮されたガスが蓄えられており(不図示)、弁28aが解放されることで圧縮ガスが一気にガス導入管28から濾液室18を経て濾過体12内に供給される。供給された圧縮ガスは、濾布34を内側から押圧するように作用し、濾布34上に形成された濾滓(濾滓層)を押しのけて、濾過体12外へ排出される。この際、濾滓は、濾布34から剥離され、濾過室16の底部に堆積する。その後原液排出管22に設けられた弁22aが開放され、濾過室16の底部に堆積した濾滓が、原液排出管22から濾過装置1外へ排出される。このような濾滓剥離処理後には、再度前述の濾過処理が再開され、濾過処理と濾滓剥離処理が繰り返し行われる。
本実施形態のように、通気度が1.2cm/cm・s~10cm/cm・sの範囲である濾布34を用いることで、濾過処理により濁度の低い濾液が得られ、また、濾滓剥離処理において濾布34から剥離する濾滓の剥離率が向上する。その結果、例えば、原液の濃縮倍率の低下抑制、処理槽内の清掃の不要化、清澄な濾液が得られることによる濾液の後段処理の不要化等が可能となる。一方、通気度が1.2cm/cm・s未満の濾布を用いた場合には、上記範囲を満たす場合と比較して、濾布の目が緻密になるため、濾滓剥離工程において、濾布を通して濾過体外へ排出するガスの勢いが弱まり、濾布から剥離する濾滓の剥離率が低下する。また、通気度が10cm/cm・s超の濾布を用いた場合には、上記範囲を満たす場合と比較して、濾布の目が大きくなるため、濾過処理工程において、濾布を通過する濾滓の量が増加し、濾液の濁度が増加する。
以下、濾布34について更に詳述する。
濾布34の通気度は、前述したように、1.2cm/cm・s~10cm/cm・sの範囲であればよいが、濾過処理による濾液の濁度低減及び濾滓剥離処理における濾布の濾滓剥離率の向上等の点で、1.2cm/cm・s~9cm/cm・sの範囲が好ましい。
また、濾布34の通気度は、濾過体12の下端側から上端側に向かって高くなっていることが好ましい。図1に示すように、濾過体12を吊り下げた濾過装置1においては、濾過体12の下部では、上部からの濾滓の落下および筒状体32内部に残存していた水による押し出し効果の為比較的濾滓が剥離し易く、濾布34上への濾滓の堆積(又は濾布34の目詰まり)は、濾過体12の上部で起こり易くなる。そこで、濾布34の通気度を濾過体12の下端側から上端側に向かって高くして、濾過体12の上部における圧力損失を下げることにより、濾滓剥離工程において濾布34の上部から剥離される濾滓の剥離率を増加させることができ、ろ布全体としての濾滓の剥離率を増加させることができる。ここで、濾布34の通気度が濾過体12の下端側から上端側に向かって高くなっているとは、濾過体12の下端から上端まで連続的に濾布34の通気度が高くなっている場合だけでなく、濾過体12の上下方向(長さ方向)において段階的に濾布34の通気度が高くなっている場合も含む。例えば、濾過体12の上部の濾布34の通気度が濾過体12の下部の濾布34の通気度より高くなっている場合等である。
濾布34の通気度の調整方法は、特に限定されるものではないが、例えば、濾布34の材質、繊維密度、組織、厚み、表面加工、繊維糸径、糸構造(モノフィラメント又はマルチフィラメント)、等を制御することにより、濾布34の通気度を調整することができる。なお、濾布34の材質については、濾布34が縦糸と横糸で織り込まれた織布である場合、横糸の材質を変えることで、濾布34の通気度を調整することが好ましい。
濾布34が多孔性の筒状体32の外周を覆っている濾過体12では、多孔性の筒状体32の通気度も、濾過体12の下端側から上端側に向かって高くなっていることが好ましい。
濾布34の材質は、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等が挙げられるが、濾滓剥離工程において濾布34から剥離される濾滓の剥離率を向上させる点で、ナイロンが好ましく、ナイロンの中では、特に66ナイロンが好ましい。
一般的に、濾布の表面には、フッ素処理によるフッ素含有膜が形成されているが、本実施形態において、濾布34の表面には、フッ素含有膜が形成されていないことが好ましい。濾布34の表面にフッ素含有膜が形成されていない方が、フッ素含有膜が形成されている場合より、濾滓剥離工程において濾布34から剥離される濾滓の剥離率を向上させることができる。
本実施形態において、濾布34の表面にフッ素含有膜を形成してもよいが、濾布34の表面にフッ素含有膜を形成する場合には、濾過体12の長さの所定位置より下側の濾布34の表面にフッ素含有膜を形成し、前述の所定位置の上側の濾布34の表面にフッ素含有膜を形成しないことが好ましい。これにより、濾布34の表面全体にフッ素含有膜が形成されている場合と比較して、濾滓剥離工程において濾布34から剥離される濾滓の剥離率を向上させることができる。例えば、所定位置は、濾過体12の上端から濾過体12の長さの10%~90%の範囲の位置である。
図2及び図3は、仕切板に取り付けた濾過体の変形例を示す模式断面図である。図2に示す濾布34は、濾布34の径が、濾過体12の下端側から上端側に向かって大きくなっている。このように、濾布34の径を濾過体12の下端側から上端側に向かって大きくした方が、濾布34の径が一定の場合と比べて、剥離ガス導入時により多くのガスが透過すると同時に余剰部が膨張することで、比較的剥離しづらい上端側の剥離率が上昇するため、濾滓剥離工程において濾布34から剥離される濾滓の全体的な剥離率を向上させることができる。また、図3に示す多孔性の筒状体32は、筒状体32の径が、濾過体12の下端側から上端側に向かって小さくなっている。このように、多孔性の筒状体32の径を濾過体12の下端側から上端側に向かって小さくした方が、筒状体32の径が一定の場合と比べて、図2の例と同様、剥離ガス導入時により余剰部が膨張することで、比較的剥離しづらい上端側の剥離率が上昇するため、濾滓剥離工程において濾布34から剥離される濾滓の剥離率を向上させることができる。
図1に示す濾過装置1は一例であって、装置構成はこれに限定されるものではない。例えば、図1に示す処理槽10は、濾液室18と濾過室16の2室を有するが、濾過室16の1室からなるものでもよい。また、濾過体12は、濾布34を有していればよく、多孔性の筒状体32や内管36を備えていなくてもよい。なお、濾布34の強度等を考慮すれば、多孔性の筒状体32を備えることが好ましく、濾液の排出性等を考慮すれば、内管36を備えることが好ましい。また、濾滓剥離工程で使用するガスは、空気、酸素ガス、不活性ガス等、特に限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
図1に示す濾過装置を用いて、試験を行った。実施例1では、通気度が1.3cm/cm・sである66ナイロン製濾布を用いた。実施例1の濾布の表面にフッ素処理を施し、フッ素含有膜を形成した。
濾過装置による試験は、まず、汚泥濃度1.0%の原液を濾過室内に供給し、濾過室内を原液で満たした段階で、0.18~0.2MPaの圧入圧力にて30分間の濾過処理を行った。濾過処理により得られた濾液の濁度を積分球式濁度計により測定した。その結果を表1に示す。
次に、濾滓剥離処理の前処理として、真空ポンプにより、濾液室及び濾過体内部を減圧し、濾液室及び濾過体内に残存する濾液を、吸気管から濾過装置外へ排出した。また、濾過室内に残存する原液を排出管から濾過装置外へ排出した。
そして、ガス導入管に設けられている弁を開放して圧縮空気をろ液室内に導入し、濾滓剥離処理を行った。そして、濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率を算出した。その結果を表1に示す。濾滓の剥離率は、濾滓剥離処理前の濾過体に付着している濾滓の重量に対する濾滓剥離処理後の濾過体から剥離した濾滓の重量の比率(%)である。
<実施例2>
実施例2では、通気度が1.8cm/cm・sである66ナイロン製濾布を用いた。実施例2の濾布の表面にはフッ素処理を施しておらず、フッ素含有膜を形成しなかった。それ以外は、実施例1と同様に試験を行った。そして、濾過処理により得られた濾液の濁度及び濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率を測定し、その結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例3では、通気度が2.9cm/cm・sである66ナイロン製濾布を用いた。実施例3の濾布の表面にはフッ素処理を施しておらず、フッ素含有膜を形成しなかった。それ以外は、実施例1と同様に試験を行った。そして、濾過処理により得られた濾液の濁度及び濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率を測定し、その結果を表1に示す。
<実施例4>
実施例4では、通気度が3.2cm/cm・sである66ナイロン製濾布を用いた。実施例4の濾布の表面にはフッ素処理を施しておらず、フッ素含有膜を形成しなかった。それ以外は、実施例1と同様に試験を行った。そして、濾過処理により得られた濾液の濁度及び濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率を測定し、その結果を表1に示す。
<実施例5>
実施例5では、通気度が3.0cm/cm・sであるポリエステル製濾布を用いた。実施例5の濾布の表面にフッ素処理を施しておらず、フッ素含有膜を形成しなかった。それ以外は、実施例1と同様に試験を行った。そして、濾過処理により得られた濾液の濁度及び濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率を測定し、その結果を表1に示す。
<実施例6>
実施例6では、通気度が9.6cm/cm・sであるポリプロピレン製濾布を用いた。実施例6の濾布の表面にフッ素処理を施しておらず、フッ素含有膜を形成しなかった。それ以外は、実施例1と同様に試験を行った。そして、濾過処理により得られた濾液の濁度及び濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率を測定し、その結果を表1に示す。
<比較例1>
比較例1では、通気度が1.0cm/cm・sである66ナイロン製濾布を用いた。比較例1の濾布の表面にはフッ素処理を施し、フッ素含有膜を形成した。それ以外は、実施例1と同様に試験を行った。そして、濾過処理により得られた濾液の濁度及び濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率を測定し、その結果を表1に示す。
<比較例2>
比較例2では、通気度が13.1cm/cm・sであるポリエステル製濾布を用いた。比較例2の濾布の表面にフッ素処理を施しておらず、フッ素含有膜を形成しなかった。それ以外は、実施例1と同様に試験を行った。そして、濾過処理により得られた濾液の濁度及び濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率を測定し、その結果を表1に示す。
Figure 0007171338000001
実施例1~6は、濾過処理により得られた濾液の濁度が8度以下であったので、濁度の低い濾液が得られたと言える。また、実施例1~6は、濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率が80%以上であり、比較例1及び2と比べて、濾滓の剥離率が向上したと言える。比較例1は、濁度の低い濾液は得られたが、濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率は75%であり、実施例1~6より低い結果となった。また、比較例2は、濾液の濁度が高く、また、濾滓の剥離率は実施例1~6より著しく低い結果となった。
これらのことから、濾布の通気度を1.2cm/cm・s~10cm/cm・sの範囲とすることで、濾過処理により濁度の低い濾液を得ることと、濾滓剥離処理において濾布から剥離される濾滓の剥離率の向上との両立が可能であると言える。
また、実施例の中で、通気度が同程度である実施例3~5を比べると、66ナイロン製の濾布を使用した実施例3,4は、ポリエステル製の濾布を使用した実施例5より、濾滓の剥離率が向上した。また、実施例の中で、通気度が同程度である実施例1~2を比べると、濾布の表面にフッ素含有膜を形成していない実施例2は、濾布の表面にフッ素含有膜を形成した実施例1より、濾滓の剥離率が向上した。
1 濾過装置、10 処理槽、12 濾過体、14 仕切板、16 濾過室、18 濾液室、20 原液導入管、20a,22a,24a,26a,28a,30a 弁、22原液排出管、24 ガス排出管、26 濾液排出管、28 ガス導入管、30 吸気管、32 筒状体、34 濾布、36 内管。

Claims (6)

  1. 処理槽と、前記処理槽内に設置された濾布を有する濾過体と、を有し、前記濾過体の外部に原液を供給して前記濾過体で濾過して、濾滓を前記濾布で捕捉しつつ濾液を前記濾過体内から前記処理槽外へ排出する濾過処理と、前記濾過処理後、前記濾過体内にガスを供給し、前記濾布を通して、濾過体外へ排出して、前記濾滓を前記濾布から剥離する濾滓剥離処理とを行う濾過装置であって、
    前記濾布の通気度は、1.2cm/cm・s~10cm/cm・sの範囲であり、
    前記処理槽は、槽内を仕切板により濾液室と濾過室とに区画され、
    前記濾過体は、前記濾過室内に吊り下げられ、
    前記濾過体は、多孔性の筒状体を有し、前記筒状体の外周は前記濾布により覆われており、
    前記濾布の外径は、前記濾過体の下端側から上端側に向かって大きくなっていて、前記濾布の厚さが、前記濾過体の下端側から上端側に向かって厚くなり、
    前記濾過処理では、前記原液が前記濾過室に供給されて、前記濾過体で濾過され、前記濾過体で濾過された前記濾液が、前記濾過体内を上昇して、前記濾液室内に集水され、前記処理槽外へ排出されることを特徴とする濾過装置。
  2. 処理槽と、前記処理槽内に設置された濾布を有する濾過体と、を有し、前記濾過体の外部に原液を供給して前記濾過体で濾過して、濾滓を前記濾布で捕捉しつつ濾液を前記濾過体内から前記処理槽外へ排出する濾過処理と、前記濾過処理後、前記濾過体内にガスを供給し、前記濾布を通して、濾過体外へ排出して、前記濾滓を前記濾布から剥離する濾滓剥離処理とを行う濾過装置であって、
    前記濾布の通気度は、1.2cm/cm・s~10cm/cm・sの範囲であり、
    前記処理槽は、槽内を仕切板により濾液室と濾過室とに区画され、
    前記濾過体は、前記濾過室内に吊り下げられ、
    前記濾過体は、多孔性の筒状体を有し、前記筒状体の外周は前記濾布により覆われており、
    前記筒状体の外径は、前記濾過体の下端側から上端側に向かって小さくなっていて、前記濾布の厚さが、前記濾過体の下端側から上端側に向かって厚くなり、
    前記濾過処理では、前記原液が前記濾過室に供給されて、前記濾過体で濾過され、前記濾過体で濾過された前記濾液が、前記濾過体内を上昇して、前記濾液室内に集水され、前記処理槽外へ排出されることを特徴とする濾過装置。
  3. 前記濾布の材質がナイロンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の濾過装置。
  4. 前記濾布の外表面にはフッ素含有膜が形成されていないことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の濾過装置。
  5. 前記濾布の通気度は、前記濾過体の下端側から上端側に向かって高くなっていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の濾過装置。
  6. 前記濾過体の長さの所定位置より下側の濾布の外表面にはフッ素含有膜が形成され、前記所定位置より上側の濾布の外表面にはフッ素含有膜が形成されていないことを特徴とする請求項1~3、5のいずれか1項に記載の濾過装置。
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