JP7170269B2 - 空調制御システム、及び、空調制御方法 - Google Patents

空調制御システム、及び、空調制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7170269B2
JP7170269B2 JP2019030807A JP2019030807A JP7170269B2 JP 7170269 B2 JP7170269 B2 JP 7170269B2 JP 2019030807 A JP2019030807 A JP 2019030807A JP 2019030807 A JP2019030807 A JP 2019030807A JP 7170269 B2 JP7170269 B2 JP 7170269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
notification
user
route
unit
mobile terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019030807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020134068A (ja
Inventor
祐 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2019030807A priority Critical patent/JP7170269B2/ja
Publication of JP2020134068A publication Critical patent/JP2020134068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7170269B2 publication Critical patent/JP7170269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本開示は、快適な帰宅を実現するための空調装置の制御に関する。
空調装置を制御するための様々な技術が知られている。例えば、下記の特許文献1には、空調機システムが開示されている。この空調機システムは、利用者が所持する端末装置の現在位置、環境情報に含まれる移動速度、および、空調機位置情報から利用者が空調機の位置に到着する到着時刻を推定し、移動速度を用いて利用者の行動パターンを推定し、環境情報および推定した行動パターンから空調機の制御パターンを決定し、到着時刻および推定した制御パターンから空調機への制御情報を含む制御信号を送信する。
国際公開第2016/157283号
特許文献1に記載の空調機システムは、定期的に取得される、行動パターン及び利用者の周辺の環境情報に基づいて空調機の制御パターンを決めている。このため、利用者の帰宅直前の行動パターン及び環境情報に合わせて空調機が制御される。このような空調機システムは、利用者が外出先から帰宅するまでの経路を移動するに際して当該利用者に加わる身体的負担を考慮していないと考えられる。
本開示は、利用者の身体的負担を考慮した空調装置の制御を利用者に提案することができる空調制御システムを提供する。
本開示の一態様に係る空調制御システムは、利用者が携行する移動端末が検知した現在位置情報及び加速度情報の少なくとも一方に基づき、前記利用者の往路における移動手段及び移動時間を特定する往路特定部と、特定された前記往路における移動手段及び移動時間に基づいて、復路における移動手段及び移動時間を推定する復路推定部と、前記移動端末が検知した現在位置情報に基づいて、前記移動端末が所定の通知範囲内であるか否かを判定する通知範囲判定部と、前記移動端末が前記所定の通知範囲内であると判定された場合に、外部から取得される温湿度情報と推定された前記復路における移動手段及び移動時間とを用いて算出される前記利用者の快適性を示す指標に基づいて、空調装置の制御に関する前記利用者への通知が必要か否かを判定する制御通知判定部とを備える。
本開示の空調制御システムは、利用者の身体的負担を考慮した空調装置の制御を利用者に提案することができる。
図1は、実施の形態1に係る制御システムの機能構成を示す第1のブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る制御システムの機能構成を示す第2のブロック図である。 図3は、移動端末の表示部に表示される、通知パターン2に対応する通知画面の一例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る空調制御システムの動作のフローチャートである。 図5は、往路特定部によって特定された往路を示す図である。 図6は、復路推定部によって特定された復路を示す図である。 図7は、負担指標の算出方法を示す図である。 図8は、補正値の一例を示す図である。 図9は、一般的な不快指数の値と体感との関係を示す図である。 図10は、移動端末の表示部に表示される、通知パターン1に対応する通知画面の一例を示す図である。 図11は、制御要否再判定処理のフローチャートである。 図12は、移動端末の表示部に表示される、通知パターン3に対応する通知画面の一例を示す図である。 図13は、実際の復路が推定された復路と異なる場合を示す図である。 図14は、実施の形態2に係る空調制御システムの動作のフローチャートである。 図15は、実施の形態3に係る空調制御システムの動作のフローチャートである。 図16は、変更要否判定処理のフローチャートである。 図17は、移動端末の表示部に表示される、通知パターン4に対応する通知画面の一例を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
[構成]
以下、実施の形態1に係る制御システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る制御システムの機能構成を示す第1のブロック図であって、空調制御システムの構成を詳細に示すブロック図である。図2は、実施の形態1に係る制御システムの機能構成を示す第2のブロック図であって、空調制御システム以外の装置の機能構成を詳細に示すブロック図である。
図1及び図2に示されるように、実施の形態に係る制御システム100は、空調制御システム10と、移動端末20と、空調装置30と、天気情報サーバ40とを備える。
空調制御システム10は、利用者の自宅などに設けられた空調装置30を制御することにより、利用者の帰宅時に自宅内を快適な環境にすることができるシステムである。
空調制御システム10は、利用者が出発地(例えば、自宅)から目的地(例えば、会社)へ向かう移動経路(以下、往路とも記載される)を、利用者が携行する移動端末20から得られる情報に基づき特定し、特定結果に基づいて目的地から出発地へ戻る際の移動経路(以下、復路とも記載される)を推定する。
空調制御システム10は、さらに、利用者が復路を実際に移動して所定の通知範囲内に入ると、天気情報サーバ40から提供される温湿度情報と推定された復路に関する情報とを用いて利用者の快適性を示す指標(以下、負担指標とも記載される)を算出し、算出した負担指標に基づき、必要に応じて空調装置30の制御に関する利用者への通知を行う。図3は、このような通知として移動端末20の表示部25に表示される通知画面の一例を示す図である。
移動端末20は、図3のような通知画面が表示されているときに受け付けた利用者の操作に基づいて制御内容の変更を行うための情報などを空調制御システム10にフィードバックする。これにより、利用者が帰宅するときには自宅が快適な環境となる。以下、このような制御システム100を構成する各装置の構成について詳細に説明する。
[移動端末]
まず、主として図2を参照しながら移動端末20の構成について詳細に説明する。移動端末20は、利用者によって携行される端末であり、具体的には、スマートフォン、タブレット端末、または、ウェアラブル端末などである。移動端末20は、現在位置情報、及び、加速度情報を検知し、検知した現在位置情報及び加速度情報を空調制御システム10に送信する。また、移動端末20は、図3のような通知画面が表示されているときの利用者の操作に基づいて情報を空調制御システム10にフィードバックする。また、移動端末20は、空調制御システム10から通知命令を受信する。移動端末20は、具体的には、加速度検知部21と、位置情報検知部22と、端末情報記憶部23と、端末制御部24と、表示部25と、端末通信部26とを備える。
加速度検知部21は、移動端末20の加速度情報を検知する。加速度情報は、移動端末20を携行する利用者の移動手段を推定するために用いられる。加速度検知部21は、例えば、少なくとも1方向の加速度情報を検知する加速度センサであるが、ジャイロセンサ(角加速度センサ)であってもよい、加速度検知部21は、傾き、動き、振動、または、衝撃などを検知可能なセンサであってもよい。
位置情報検知部22は、移動端末20の現在位置情報を検知する。位置情報検知部22は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号(つまり、衛星から送信される電波)を取得し、取得したGPS信号に基づいて移動端末20の現在位置情報を検知(言い換えれば、計測)するGPSモジュールである。なお、位置情報検知部22は、移動端末20の基地局、または、無線LANのアクセス情報などを用いて現在位置情報の検知精度を上げる機能(例えば、補助GPS(A-GPS)機能)を備えてもよい。
端末情報記憶部23は、加速度検知部21によって検知された加速度情報、位置情報検知部22によって検知された現在位置情報、空調制御システム10から受信した通知命令(通知パターンを指示する情報を含む)に基づいて表示部25に通知画面を表示するための表示画面情報(つまり、通知パターン及び通知画面が紐づけられた情報)などが記憶される記憶装置である。端末情報記憶部23は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
なお、端末情報記憶部23には、必要に応じて、移動端末20によって実行される制御内容情報、利用者の自宅位置を示す自宅位置情報、乗換案内などから取得した経路情報、利用者が指定した通知範囲を示す情報、快適温度範囲を示す情報、及び、移動手段を示す情報などが記憶されてもよい。
端末制御部24は、移動端末20の動作を統括的に制御する。端末制御部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサによって実現されるが、マイクロコンピュータによって実現されてもよい。
表示部25は、端末制御部24から受け取った表示画面情報にしたがって画面を表示する。表示部25は、具体的には、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。また、表示部25には、タッチパネルなどの利用者の操作を受け付ける入力デバイスが含まれ、利用者は、通知画面を通じて、空調装置30の設定温度、空調装置30の制御を許可するか否かなどを空調制御システム10にフィードバックすることができる。なお、表示部25の具体的な構成については特に限定されない。
端末通信部26は、移動端末20が空調制御システム10と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。端末通信部26は、例えば、空調制御システム10から通知命令を受信する。また、端末通信部26は、加速度検知部21によって検知された加速度情報、及び、位置情報検知部22によって検知された現在位置情報、及び、通知画面への操作に基づくフィードバック結果を送信する。なお、端末通信部26が送信及び受信する情報はこのような情報に限定されず、必要に応じてその他の情報が送信及び受信されてもよい。
[空調装置]
次に、主として図2を参照しながら空調装置30の構成について詳細に説明する。空調装置30は、利用者の自宅内に設置され、利用者の自宅内の温度及び湿度を制御する。空調装置30は、具体的には、室内情報検知部31と、空調情報記憶部32と、空調制御部33と、空調通信部34とを備える。
室内情報検知部31は、空調装置30の周辺温度を検知する。室内情報検知部31には、例えば、空調装置30の本体に取り付けられた、空調装置30の周辺温度を計測する温度センサが含まれる。室内情報検知部31には、空調装置30が設置された空間における人を検知することができるサーモセンサまたはカメラが含まれてもよい。また、室内情報検知部31には、空調装置30の周辺湿度を計測する湿度センサ、空調装置30の周囲の明るさを計測する照度センサなどが含まれてもよい。つまり、室内情報検知部31は、複数種類の室内情報(言い換えれば、環境パラメータ)の検知が可能であってもよい。
空調情報記憶部32は、室内情報検知部31によって検知された情報、及び、空調装置30の制御情報などを記憶する。空調情報記憶部32は、例えば、半導体メモリによって実現される。
空調制御部33は、空調装置30の動作を統括的に制御する。空調制御部33は、例えば、室内情報検知部31によって検知された室内情報を空調情報記憶部32に格納する。また、空調制御部33は、例えば、空調通信部34が空調制御システム10から受信した制御命令に基づいて空調装置30の制御を行う。空調制御部33は、例えば、CPUなどのプロセッサによって実現されるが、マイクロコンピュータによって実現されてもよい。
空調通信部34は、空調装置30が空調制御システム10と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。空調通信部34は、制御情報、及び、センシング情報などを空調制御システム10に対して送信し、空調制御システム10から制御命令を受信する。
[天気情報サーバ]
次に、主として図2を参照しながら天気情報サーバ40の構成について詳細に説明する。天気情報サーバ40は、利用者の移動経路を含む地域における天気情報(より具体的には、温度及び湿度の予測情報)を空調制御システム10に提供するサーバである。天気情報サーバ40は、具体的には、天気情報記憶部41と、天気情報送信部42とを備える。
天気情報記憶部41は、天気情報が記憶される記憶装置である。天気情報記憶部41は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などによって実現される。天気情報は、具体的には、地点情報(経度情報、及び、緯度情報)と、地点情報が示す地点における温度情報、及び、湿度情報を含む情報である。
天気情報送信部42は、天気情報サーバ40が空調制御システム10と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。天気情報送信部42は、天気情報記憶部41に記憶された天気情報を空調制御システム10に送信する。天気情報は、例えば、24時間分(あるいは12時間ずつに分割されてもよい)の情報を含み、1時間ごとに定期的に送信される。
[空調制御システム]
次に、主として図1を参照しながら空調制御システム10の構成について説明する。空調制御システム10は、具体的には、室内環境判定部11と、通知範囲判定部12と、往路特定部13と、復路推定部14と、制御通知判定部15と、システム制御部16と、データ集積部17と、システム通信部18とを備える。室内環境判定部11、通知範囲判定部12、往路特定部13、復路推定部14、制御通知判定部15、及び、システム制御部16のそれぞれは、例えば、CPUなどのプロセッサ、または、マイクロコンピュータなどによって実現される。これらの構成要素の一部または全部は、1つのプロセッサまたはマイクロコンピュータとして実現されてもよい。
室内環境判定部11は、空調装置30から取得した室内の温度が所定の温度範囲内か否かを判定する。室内環境判定部11は、室内の環境状態の判定を行えばよく、温度の判定を行う構成に限定されない。例えば、室内環境判定部11は、温度の判定に代えて、または、温度の判定に加えて、空調装置30から取得した室内の湿度が所定の湿度範囲内か否かを判定してもよい。また、空調装置30が人を検知するセンサを有している場合、室内環境判定部11は、人の在不在に基づく判定を行ってもよい。
なお、所定の温度範囲(または所定の湿度範囲)は、上限値及び下限値の少なくとも一方を有していればよく、上限値及び下限値の両方を有していることは必須ではない。所定の温度範囲は、空調制御システム10の管理者、または、利用者によって設定されてもよい。
通知範囲判定部12は、移動端末20が検知した現在位置情報に基づいて、移動端末20が所定の通知範囲内であるか否かを判定する。通知範囲判定部12は、データ集積部17にあらかじめ設定(言い換えれば、登録)された利用者の自宅位置情報が示す位置を中心とした一定範囲を所定の通知範囲として、移動端末20が検知した現在位置情報が示す現在位置が所定の通知範囲内であるか否かを判定する。自宅位置情報は、例えば、移動端末20が所定のアプリケーションを実行することなどによって取得されるが、空調装置30の購入者のお客様情報から取得することも可能である。
所定の通知範囲は、空調制御システム10の管理者によって設定されてもよいし、利用者が所定のアプリケーションを実行中の移動端末20を操作することで設定することも可能である。
また、所定の通知範囲は、例えば、地図上で円形の範囲であるが、所定の通知範囲がこのような形状を有していることは必須ではない。例えば、所定の場所(駅など)が所定の通知範囲として設定されれば、通勤などの日々のルーティンで所定の場所を通るときのみに通知が行われるなど、通知の条件を絞ることも可能である。
往路特定部13は、利用者が携行する移動端末20が検知した現在位置情報及び加速度情報の少なくとも一方に基づき、利用者の往路における移動手段及び移動時間を特定する。現在位置情報及び加速度情報は、言い換えれば、行動履歴情報であり、例えば、システム通信部18が利用者の所有する移動端末20から定期的に受信する。受信された現在位置情報及び加速度情報は、データ集積部17に時系列データとして記憶され、往路特定部13は往路を特定する際にこれを読み出して使用する。
移動手段の特定方法は、以下の方法が例示される。往路特定部13は、例えば、現在位置情報の取得間隔と、現在位置情報の変位から利用者の移動速度を示す速度情報を算出することが可能である。例えば、速度情報が示す移動速度が20km/h以上であって、かつ、加速度情報が示す加速度の大きさが比較的小さい場合(例えば、所定値よりも小さい安静状態である場合)、移動手段を車と判断することが可能である。なお、その他の移動手段の特定方法として、現在位置情報と加速度情報の相関係数から特定する方法なども存在する。
また、移動端末20がスマートフォンやタブレットの場合、移動端末20のOS(Operating System)がAPI(Application Programming Interface)として、加速度情報及び現在位置情報から移動手段を推定する機能を備えている場合がある。このような場合、空調制御システム10は、移動端末20によって推定された移動手段を移動端末20から取得してもよい。また、移動端末20において乗り換え案内などのアプリと連携が行われることで、利用者の復路が予め設定されれば、移動手段の特定精度の向上を図ることができる。また、マップマッチング技術を使用して移動手段の特定精度の向上を図ることもできる。
復路推定部14は、往路特定部13によって特定された往路における移動手段及び移動時間に基づいて、復路における移動手段及び移動時間を推定する。復路推定部14は、例えば、利用者が復路も往路と同じ経路を移動すると仮定し、往路特定部13によって特定された移動手段を時間的に逆にした経路を復路として推定する。
制御通知判定部15は、移動端末20が所定の通知範囲内であると判定された場合に、外部から取得される温湿度情報と推定された復路における移動手段及び移動時間とを用いて算出される利用者の快適性を示す指標に基づいて、空調装置30の制御に関する利用者への通知が必要か否かを判定する。
システム制御部16は、空調制御システム10の動作を統括的に制御する。システム制御部16は、空調装置30の制御に関する利用者への通知が必要と判定された場合に、当該通知として、移動端末20に画像を表示させる表示制御部16aを含む。
データ集積部17は、移動端末20、空調装置30、および、天気情報サーバ40のそれぞれから受信された情報、並びに、空調制御システム10内部で生成された情報が記憶される記憶装置である。データ集積部17は、例えば、HDDなどによって実現される。
システム通信部18は、空調制御システム10が移動端末20、空調装置30、及び、天気情報サーバ40と通信を行うための通信回路である。システム通信部18は、例えば、移動端末20、空調装置30、及び、天気情報サーバ40から情報を受信する。また、システム通信部18は、移動端末20に通知命令を送信し、空調装置30に制御命令を送信する。システム通信部18は、復路変更部18aを含む。
[動作]
次に、空調制御システム10の動作について説明する。図4は、空調制御システム10の動作のフローチャートである。
まず、通知範囲判定部12は、移動端末20が検知した現在位置情報に基づいて、移動端末20が所定の通知範囲内であるか否かを判定する(S101)。通知範囲判定部12は、具体的には、システム通信部18によって受信された後データ集積部17に記憶された現在位置情報と、データ集積部17にあらかじめ記憶された所定の通知範囲とを比較することで上記判定を行う。所定の通知範囲は、例えば、利用者の自宅の位置を中心とした円形の範囲であるが、特に限定されない。
通知範囲判定部12によって移動端末20が所定の通知範囲内でない(言い換えれば、所定の通知範囲外)と判定されると(S101でNo)、動作は終了となる。
一方、通知範囲判定部12によって移動端末20が所定の通知範囲内である(つまり、利用者が自宅の近くにいる)と判定されると(S101でYes)、室内環境判定部11は、室内環境(具体的には、自宅内)が快適な状態であるか否かを判定する(S102)。室内環境判定部11は、例えば、データ集積部17に記憶されている、自宅内の温度情報及び快適温度範囲を示す情報を比較することにより、自宅内(言い換えれば、空調装置30が設置された室内)が快適な状態であるか否かを判定する。
自宅内の温度情報は、空調装置30の室内情報検知部31によって検知され、空調通信部34によって送信された情報であり、システム通信部18によって受信された後データ集積部17に記憶される。快適温度範囲を示す情報は、例えば、利用者の表示部25への操作に基づいて生成され、端末通信部26によって送信された情報であり、システム通信部18によって受信された後データ集積部17に記憶される。
室内環境判定部11によって自宅内が快適な状態でないと判定されると(S102でNo)、システム制御部16は、通知パターン1を選択し(S103)、後述のステップS109以降の処理を行う。一方、室内環境判定部11によって自宅内が快適な状態であると判定されると(S102でYes)、システム制御部16は、通知パターン2を選択する(S104)。続いて、往路特定部13は、利用者が携行する移動端末20が検知した現在位置情報及び加速度情報の少なくとも一方に基づき、利用者の往路における移動手段及び移動時間を特定する(S105)。上述のように、往路特定部13は、例えば、現在位置情報の取得間隔と、現在位置情報の変位から利用者の移動速度を示す速度情報を算出し、加速度情報及び速度情報に基づいて移動手段の経時変化を特定することができる。図5は、往路特定部13によって特定された往路を示す図である。
なお、往路の特定には、例えば、利用者が自宅位置から離れた時刻から、所定の通知範囲外であって、かつ、所定時間以上ほとんど同じ位置に滞在するようになった時刻(つまり、会社についたと推定される時刻)までに検知された現在位置情報及び加速度情報が用いられる。このような現在位置情報及び加速度情報は、あらかじめ移動端末20によって検知され、データ集積部17に記憶される。移動手段が電車、バス、自動車のいずれであるかの区別は、例えば、速度情報に基づいて行われる。
次に、復路推定部14は、往路特定部13によって特定された往路における移動手段及び移動時間に基づいて、復路における移動手段及び移動時間を推定する(S106)。復路推定部14は、例えば、利用者が復路も往路と同じ経路を移動すると仮定し、往路特定部13によって特定された移動手段を時間的に逆にした経路を復路として推定する。図6は、復路推定部14によって特定された復路を示す図である。図6は、図5に対応している。図5に示されるように、往路が「自宅から徒歩20分、電車30分、バス20分で会社へ移動」の場合、復路は「会社からバス20分、電車30分、徒歩20分で自宅へ移動」となる。
次に、制御通知判定部15は、利用者の負担指標を算出する(S107)。負担指標は、例えば、不快指数(DI:Discomfort Index)を補正することによって算出される。図7は、負担指標の算出方法を示す図である。
不快指数の算出には、天気情報サーバ40から提供される天気情報に含まれる、復路の各地点に利用者が位置すると考えられる時刻における温度情報、及び、湿度情報が用いられる。このような情報は、あらかじめデータ集積部17に記憶される。不快指数は、蒸し暑さを指数化したもので下記の式で表される。Tは乾球気温[℃]、Hは湿度[%]である。
DI=0.81T+0.01H×(0.99T-14.3)+46.3
図6の(a)に示されるように、各地点において気温が27.5℃、湿度が60%であるとすると、不快指数は76となる。
次に、制御通知判定部15は、各地点における不快指数を補正する。制御通知判定部15は、例えば、各地点における移動手段に応じた量の補正を行う。図8は、補正値の一例を示す図であり、図8では、徒歩で移動している地点における補正値は2.0、自転車で移動している地点における補正値は1.5、電車で移動している地点における補正値は1、バスで移動している地点における補正値は1、自動車で移動している地点における補正値は0である。図7の(b)に示されるように、制御通知判定部15は、各地点における不快指数に、当該地点における補正値を加算することで補正後不快指数を算出する。そして、図7の(c)に示されるように、制御通知判定部15は、複数の補正後不快指数の平均値を負担指標として算出する。つまり、負担指標は、下記の式で表される。
負担指標=Σ(不快指数(DI)+移動手段に応じた補正値)/分割地点数
次に、制御通知判定部15は、負担指標に基づいて、空調装置30の制御に関する利用者への通知が必要か否かを判定する(S108)。制御通知判定部15は、具体的には、負担指標が閾値以上である場合に、通知が必要であると判定し(S108でYes)、負担指標が閾値未満である場合に、通知が不要であると判定する(S108でNo)。
一般に、不快指数は75を超えると人口の1割の人が不快であると感じ、80を超えると全員が不快であると感じると言われている。図9は、一般的な不快指数の値と体感との関係を示す図である。ただし、人種によって不快であると感じる度合いも異なり、日本人の場合、不快指数が77になると不快であると感じ、85になると93%の人が暑さによって不快であると感じるといわれている。そこで、空調制御システム10が日本で利用される場合、閾値は、例えば、77に設定される。なお、閾値は、地域性、国民性を考慮して設定されるとよい。
制御通知判定部15は、負担指標が閾値未満であり、往路における利用者の負担は軽く、快適に帰宅できる場合には、通知が必要でないと判定し(S108でNo)、動作は終了となる。一方、制御通知判定部15は、負担指標が閾値以上であり、利用者が快適に帰宅できない場合には、通知が必要であると判定する(S108でYes)。
制御通知判定部15によって通知が必要であると判定されると、表示制御部16aは、システム通信部18に移動端末20へ通知命令を送信させる(S109)。この処理は、ステップS103が行われたときにも行われる。
ステップS108の後で送信される通知命令は、通知パターン2に対応する通知画面を表示させるための通知命令であり、このような通知命令を受信した移動端末20の表示部25には、上記図3のような通知画面が表示される。一方、ステップS103の後で送信される通知命令は、通知パターン1に対応する通知画面を表示させるための通知命令であり、このような通知命令を受信した移動端末20の表示部25には、図10のような通知画面が表示される。図10は、移動端末20の表示部25に表示される、通知パターン1に対応する通知画面の一例を示す図である。このような通知画面の表示は、通知パターンを指示する情報を含む通知命令と端末情報記憶部23に記憶された表示画面情報(通知パターンと通知画面とが紐づけられた情報)とを用いて実現される。
なお、通知命令には、通知パターンを指示する情報の他に、復路の経路情報、復路推定部14によって推定された移動時間から算出した帰宅時間、及び、帰宅時の設定温度の情報が含まれ、通知画面はこのような情報を含む。
また、利用者は、通知画面を通じて、空調装置30の設定温度または運転モードの変更、空調装置30の制御を実行するか否かの選択、空調装置30の制御の開始時刻の変更、推定した復路の変更などを行うことができる。このような変更の結果または選択の結果は、変更指示情報として空調制御システム10にフィードバックされる。つまり、空調制御システム10の復路変更部18aは、移動端末20からフィードバック結果を受信する(S110)。なお、変更指示情報のうち、空調装置30の制御を実行するか否かを示す情報は、制御可否情報とも記載される。
次に、システム制御部16は、フィードバック結果に含まれる制御可否情報に基づいて空調装置30の制御が必要であるか否かを判定する(S111)。制御可否情報が制御否を示す場合、システム制御部16は制御が不要であると判定し(S111でNo)、動作は終了となる。
一方、制御可否情報が制御可を示す場合、システム制御部16は制御が必要であると判定し(S111でYes)、ステップS110において受信されたフィードバック結果に復路の変更指示が含まれているか否かを判定する(S112)。
システム制御部16は、フィードバック結果に復路の変更指示が含まれていないと判定すると(S112でNo)、推定される利用者の帰宅予定時刻に空調装置30が設置された空間の温度が設定温度に到達するように制御開始時刻を算出し(S113)、制御開始時刻に空調装置30が動作を開始するように空調装置30へ制御命令を送信する(S114)。システム制御部16は、例えば、帰宅予定時刻から逆算した所定時刻に制御命令をシステム通信部18に空調装置30へ送信させる。この結果、空調装置30は、制御命令に従って動作する。
一方、システム制御部16は、フィードバック結果に復路の変更指示が含まれていると判定すると(S112でYes)、制御要否再判定処理を行い(S115)、制御の要否を再判定する。図11は、制御要否再判定処理のフローチャートである。
制御要否再判定処理において、制御通知判定部15は、変更後の復路に基づいて利用者の負担指標を再計算する(S116)。次に、制御通知判定部15は、再計算後の負担指標が閾値以上であるか否かを判定する(S117)。負担指数が閾値以上であると判定されると(S117でYes)、制御は必要であると判定され、図4のS113以降の処理が行われる。
一方、制御通知判定部15によって負担指標が閾値未満であると判定されると(S117でNo)、システム制御部16は、システム通信部18に移動端末20へ確認通知命令を送信させる(S118)。確認通知命令を受信した移動端末20の表示部25には、図12のような通知画面が表示される。図12は、移動端末20の表示部25に表示される、通知画面の一例を示す図である。この通知画面は、快適に帰宅できる状態であるが空調装置30の制御を行うかどうかを利用者に確認するための確認画面である。通知画面の表示は、確認通知命令に含まれる通知パターン3を指示する情報と端末情報記憶部23に記憶された表示画面情報(通知パターンと通知画面とが紐づけられた情報)とを用いて実現される。
また、利用者は、確認画面を通じて、空調装置30の制御を実行するか否かを選択することができる。選択の結果は、指示情報として空調制御システム10にフィードバックされる。つまり、空調制御システム10のシステム通信部18は、移動端末20からフィードバック結果を受信する(S119)。フィードバック結果には、制御可否情報が含まれる。
次に、システム制御部16は、フィードバック結果に含まれる制御可否情報に基づいて空調装置30の制御が必要であるか否かを判定する(S120)。制御可否情報が制御否を示す場合、システム制御部16は制御が不要であると判定し(S120でNo)、動作は終了となる。
一方、制御可否情報が制御可を示す場合、システム制御部16は制御が必要であると判定し(S120でYes)、図4のS113以降の処理が行われる。
以上説明したように、空調制御システム10は、利用者が外出先から帰宅するまでの経路を移動するに際して当該利用者に加わる身体的負担を示す負担指数に基づいて空調装置30の制御に関する通知を行うか否かを判定する。つまり、空調制御システム10は、利用者の身体的負担を考慮した空調装置30の制御を利用者に提案することができる。
(実施の形態2)
利用者は、所定の通知範囲外で推定された復路と異なる経路を実際の復路とする場合がある。図13は、実際の復路が推定された復路と異なる場合を示す図であり、図13の(a)は、推定された復路を示し、図13の(b)は、実際の復路が所定の通知範囲外で推定された復路と異なる場合を示す。実施の形態2では、利用者が図13の(b)のような復路を使用する場合の空調制御システム10の動作について説明する。図14は、実施の形態2に係る空調制御システム10の動作のフローチャートである。なお、以下の説明では、実施の形態1と重複する内容については説明が省略または簡略化される。
図14のフローチャートにおいて、復路推定部14によって復路が推定された後(S106)、システム制御部16は、実際の復路を特定する(S201)。実際の復路の特定方法は、往路特定部13による往路の特定方法と同様に、現在位置情報に基づいて行われる。このとき特定される実際の復路は、所定の通知範囲外の経路となる。
次に、システム制御部16は、ステップS106で推定された復路の所定の通知範囲外の部分と、ステップS201で特定された実際の復路とが異なるか否かを判定する(S202)。ここでの異なるとは、例えば、実質的に差異があることを意味し、違いがわずかである場合などは異ならないと判定される。
システム制御部16は、復路が異なると判定すると(S202でYes)、復路を変更する(S203)。システム制御部16は、具体的には、ステップS106で推定された復路の所定の通知範囲外の部分を実際の復路に置き換えることにより、復路を変更する。その後、変更後の復路を用いてステップS107以降の処理が行われる。
一方、システム制御部16によって復路が異ならない(復路が実質的に同一である)と判定されると(S202でNo)、復路を変更せずにステップS106で推定された復路をそのまま使用してステップS107以降の処理(ステップS107の負担指標の算出処理、及び、ステップS108において制御通知判定部15によって行われる判定処理など)が行われる。
以上説明したように、実施の形態2では、現在位置情報に基づいて、利用者が推定された復路と異なる経路を通った後推定された復路に復帰したと判定され、かつ、復帰地点が所定の通知範囲外である場合に、制御通知判定部15は、復帰地点までの実際の経路に基づいて計算された負担指標に基づき、通知が必要か否かを判定する。
このように、利用者が推定された復路と異なる復路を使用した場合に、推定された復路ではなく実際に使用した復路に基づいて負担指標が算出されれば、ステップS109の通知が必要か否かの判定精度が高められる。
(実施の形態3)
上記図13の(c)に示されるように、利用者は、所定の通知範囲内で、推定された復路と異なる経路を実際の復路とする場合がある。具体的には、利用者は、空調装置30の制御が開始されてから推定された復路と異なる経路を実際の復路とする場合がある。実施の形態3では、このような場合の空調制御システム10の動作について説明する。図15は、実施の形態3に係る空調制御システム10の動作のフローチャートである。なお、以下の実施の形態3の説明では、実施の形態1と重複する内容については説明が省略または簡略化される。
ステップS114において制御命令が送信された後、制御通知判定部15は、利用者が推定された復路から外れたか否かを判定する(S301)。この判定は、推定した復路と、現在位置情報に基づいて定められる利用者の実際の復路とを比較することにより行われる。
制御通知判定部15によって利用者が推定された復路から外れていないと判定されると(S301でNo)動作は終了となる。一方、制御通知判定部15によって利用者が推定された復路から外れたと判定されると(S301でYes)、変更要否判定処理が行われる(S302)。図16は、変更要否判定処理のフローチャートである。
変更要否判定処理において、制御通知判定部15は、システム通信部18に移動端末20へ変更通知命令を送信させる(S303)。
変更通知命令は、通知パターン4に対応する通知画面を表示させるための通知であり、このような通知を受信した移動端末20の表示部25には、図17のような通知画面が表示される。図17は、移動端末20の表示部25に表示される、通知パターン4に対応する通知画面の一例を示す図である。このような通知画面の表示は、変更通知命令に含まれる通知パターン4を指示する情報と端末情報記憶部23に記憶された表示画面情報(通知パターンと通知画面とが紐づけられた情報)とを用いて実現される。
利用者は、通知画面を通じて、空調装置30の設定温度または運転モードの変更、空調装置30の制御を実行するか否かの選択、推定した復路の変更などを行うことができる。また、利用者は、通知画面を通じて、空調装置30の制御の取り消しを行うこともできる。このような変更の結果または取り消しの結果は、指示情報として空調制御システム10にフィードバックされる。つまり、空調制御システム10のシステム通信部18は、移動端末20からフィードバック結果を受信する(S304)。
次に、システム制御部16は、フィードバック結果に基づいて空調装置30の制御内容の変更(制御の取り消しを含む)が必要であるか否かを判定する(S305)。システム制御部16は、空調装置30の制御内容の変更が必要であると判定すると(S305でYes)、空調装置30に変更後の動作を行わせるための制御命令をシステム通信部18に空調装置30へ送信させる(S306)。この結果、空調装置30は、制御命令に従って動作する。一方、空調装置30の制御内容の変更が必要でない(不要である)と判定された場合(S305でNo)、動作は終了となる。
以上説明したように、実施の形態3では、現在位置情報に基づいて、利用者が推定された復路と異なる経路を通った後に推定された復路に復帰したと判定され、かつ、復帰地点が所定の通知範囲内である場合に、制御通知判定部15は、空調装置30の制御内容の変更の要否、及び、空調装置30の制御の取消の要否の少なくとも一方を利用者へ通知する。
このように、利用者が推定された復路と異なる復路を使用した場合に、推定された復路ではなく実際に使用した復路に基づいて空調装置30の制御が変更されれば、利用者により快適な環境を提供することができる。
[効果等]
以上説明したように、空調制御システム10は、利用者が携行する移動端末20が検知した現在位置情報及び加速度情報の少なくとも一方に基づき、利用者の往路における移動手段及び移動時間を特定する往路特定部13と、特定された往路における移動手段及び移動時間に基づいて、復路における移動手段及び移動時間を推定する復路推定部14と、移動端末20が検知した現在位置情報に基づいて、移動端末20が所定の通知範囲内であるか否かを判定する通知範囲判定部12と、移動端末20が所定の通知範囲内であると判定された場合に、外部から取得される温湿度情報と推定された復路における移動手段及び移動時間とを用いて算出される利用者の快適性を示す負担指標に基づいて、空調装置30の制御に関する利用者への通知が必要か否かを判定する制御通知判定部15とを備える。
このような空調制御システム10は、利用者の身体的負担を考慮した空調装置30の制御を利用者に提案することができる。
また、例えば、空調制御システム10は、さらに、通知が必要と判定された場合に、通知として、移動端末20に画像を表示させる表示制御部16aを備える。画像には、推定された復路における移動手段及び移動時間が含まれる。
このような空調制御システム10は、推定された復路を利用者に通知することができる。
また、例えば、空調制御システム10は、さらに、復路における移動手段及び移動時間を変更するための変更指示情報を移動端末20から受信する復路変更部18aを備える。
このような空調制御システム10は、推定された復路を、移動端末20から送信される変更指示情報に応じて変更することができる。
また、例えば、現在位置情報に基づいて、利用者が推定された復路と異なる経路を通った後推定された復路に復帰したと判定され、かつ、復帰地点が所定の通知範囲外である場合に、制御通知判定部15は、復帰地点までの実際の経路に基づいて算出された負担指標に基づき、通知が必要か否かを判定する。
このように、利用者が推定された復路と異なる復路を使用した場合に、推定された復路ではなく実際に使用した復路に基づいて負担指標が算出されれば、通知が必要か否かの判定精度が高められる。
また、例えば、現在位置情報に基づいて、利用者が推定された復路と異なる経路を通った後に推定された復路に復帰したと判定され、かつ、復帰地点が所定の通知範囲内である場合に、制御通知判定部15は、空調装置30の制御内容の変更の要否、及び、空調装置30の制御の取消の要否の少なくとも一方を利用者へ通知する。
このように、利用者が推定された復路と異なる復路を使用した場合に、推定された復路ではなく実際に使用した復路に基づいて空調装置30の制御が変更されれば、利用者により快適な環境を提供することができる。
また、例えば、快適性を示す負担指標は、温湿度情報に基づいて算出される指標(例えば、不快指数)を、推定された復路における移動手段に応じて補正することによって算出される。
このような空調制御システム10は、利用者の復路を移動中の気温、及び、湿度に加えて利用者の移動手段を考慮して負担指標を算出することができる。
また、空調制御システム10などのコンピュータによって実行される空調制御方法は、利用者が携行する移動端末20が検知した現在位置情報及び加速度情報の少なくとも一方に基づき、利用者の往路における移動手段及び移動時間を特定し、特定された往路における移動手段及び移動時間に基づいて、復路における移動手段及び移動時間を推定し、移動端末20が検知した現在位置情報に基づいて、移動端末20が所定の通知範囲内であるか否かを判定し、移動端末20が所定の通知範囲内であると判定された場合に、外部から取得される温湿度情報と推定された復路における移動手段及び移動時間とを用いて算出される利用者の快適性を示す指標に基づいて、空調装置30の制御に関する利用者への通知が必要か否かを判定する。
このような空調制御方法は、利用者の身体的負担を考慮した空調装置30の制御を利用者に提案することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、不快指数は天気情報サーバから提供される温度及び湿度の予測情報を用いて算出されたが、利用者が復路を移動している時間帯における温度及び湿度の実測値を取得できる場合、不快指数は実測値を用いて算出されてもよい。
また、上記実施の形態における負担指数は、利用者の快適性を示す指標の一例である。利用者への通知が必要か否かの判定には、利用者の快適性を示す指標であって、利用者の移動手段等を用いて算出されるその他の指標が用いられてもよい。
また、上記実施の形態では、目的地は会社であると説明されたが、目的地は行楽地などであってもよく、特に限定されない。また、出発地も自宅に限定されず、宿泊施設などであってもよい。
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本開示の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本開示は、空調制御方法として実現されてもよいし、空調制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
また、上記実施の形態に係る空調制御システムは、単一の装置として実現されてもよいし、複数の装置によって実現されてもよい。空調制御システムが複数の装置によって実現される場合、上記実施の形態で説明された空調制御システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
10 空調制御システム
11 室内環境判定部
12 通知範囲判定部
13 往路特定部
14 復路推定部
15 制御通知判定部
16 システム制御部
16a 表示制御部
17 データ集積部
18 システム通信部
18a 復路変更部
20 移動端末
21 加速度検知部
22 位置情報検知部
23 端末情報記憶部
24 端末制御部
25 表示部
26 端末通信部
30 空調装置
31 室内情報検知部
32 空調情報記憶部
33 空調制御部
34 空調通信部
40 天気情報サーバ
41 天気情報記憶部
42 天気情報送信部
100 制御システム

Claims (7)

  1. 利用者が携行する移動端末が検知した現在位置情報及び加速度情報の少なくとも一方に基づき、前記利用者の往路における移動手段及び移動時間を特定する往路特定部と、
    特定された前記往路における移動手段及び移動時間に基づいて、復路における移動手段及び移動時間を推定する復路推定部と、
    前記移動端末が検知した現在位置情報に基づいて、前記移動端末が所定の通知範囲内であるか否かを判定する通知範囲判定部と、
    前記移動端末が前記所定の通知範囲内であると判定された場合に、外部から取得される温湿度情報と推定された前記復路における移動手段及び移動時間とを用いて算出される前記利用者の快適性を示す指標に基づいて、空調装置の制御に関する前記利用者への通知が必要か否かを判定する制御通知判定部とを備える
    空調制御システム。
  2. さらに、前記通知が必要と判定された場合に、前記通知として、前記移動端末に画像を表示させる表示制御部を備え、
    前記画像には、推定された前記復路における移動手段及び移動時間が含まれる
    請求項1に記載の空調制御システム。
  3. さらに、前記復路における移動手段及び移動時間を変更するための変更指示情報を前記移動端末から受信する復路変更部を備える
    請求項2に記載の空調制御システム。
  4. 前記現在位置情報に基づいて、前記利用者が推定された前記復路と異なる経路を通った後推定された前記復路に復帰したと判定され、かつ、復帰地点が前記所定の通知範囲外である場合に、前記制御通知判定部は、前記復帰地点までの実際の経路に基づいて算出された前記指標に基づき、前記通知が必要か否かを判定する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  5. 前記現在位置情報に基づいて、前記利用者が推定された前記復路と異なる経路を通った後に推定された前記復路に復帰したと判定され、かつ、復帰地点が前記所定の通知範囲内である場合に、前記制御通知判定部は、前記空調装置の制御内容の変更の要否、及び、前記空調装置の制御の取消の要否の少なくとも一方を利用者へ通知する
    請求項1~4のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  6. 前記快適性を示す指標は、前記温湿度情報に基づいて算出される指標を、推定された前記復路における移動手段に応じて補正することによって算出される
    請求項1~5のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  7. コンピュータによって実行される空調制御方法であって、
    利用者が携行する移動端末が検知した現在位置情報及び加速度情報の少なくとも一方に基づき、前記利用者の往路における移動手段及び移動時間を特定し、
    特定された前記往路における移動手段及び移動時間に基づいて、復路における移動手段及び移動時間を推定し、
    前記移動端末が検知した現在位置情報に基づいて、前記移動端末が所定の通知範囲内であるか否かを判定し、
    前記移動端末が前記所定の通知範囲内であると判定された場合に、外部から取得される温湿度情報と推定された前記復路における移動手段及び移動時間とを用いて算出される前記利用者の快適性を示す指標に基づいて、空調装置の制御に関する前記利用者への通知が必要か否かを判定する
    空調制御方法。
JP2019030807A 2019-02-22 2019-02-22 空調制御システム、及び、空調制御方法 Active JP7170269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019030807A JP7170269B2 (ja) 2019-02-22 2019-02-22 空調制御システム、及び、空調制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019030807A JP7170269B2 (ja) 2019-02-22 2019-02-22 空調制御システム、及び、空調制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020134068A JP2020134068A (ja) 2020-08-31
JP7170269B2 true JP7170269B2 (ja) 2022-11-14

Family

ID=72263180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019030807A Active JP7170269B2 (ja) 2019-02-22 2019-02-22 空調制御システム、及び、空調制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7170269B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005328377A (ja) 2004-05-14 2005-11-24 Noritz Corp 遠隔運転操作システム
JP2017216572A (ja) 2016-05-31 2017-12-07 シャープ株式会社 サーバおよびその制御方法、並びに制御プログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005328377A (ja) 2004-05-14 2005-11-24 Noritz Corp 遠隔運転操作システム
JP2017216572A (ja) 2016-05-31 2017-12-07 シャープ株式会社 サーバおよびその制御方法、並びに制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020134068A (ja) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110503590B (zh) 同乘支援装置、同乘支援系统及同乘支援方法
KR102399591B1 (ko) 관심 지역 및 입구의 위치를 결정하는 시스템
JP2019020787A (ja) 車両の走行スケジュールを管理するためのシステム、方法、及びプログラム
JP6310606B1 (ja) 乗車意図判定装置、乗車意図判定方法および乗車意図判定プログラム
US20150116135A1 (en) Road information sharing method, road information sharing system, road information sharing device, and road information sharing program
JP2017116539A (ja) 情報処理装置、及び、情報処理システム
US20200211043A1 (en) Information processing device, information processing method, and non-transitory storage medium in which program is stored
JP2019057265A (ja) 乗車意図判定装置、乗車意図判定方法および乗車意図判定プログラム
JP2015076079A (ja) 利用目的推定システム、端末装置、利用目的推定方法、およびプログラム
JP7170269B2 (ja) 空調制御システム、及び、空調制御方法
US11407276B2 (en) Information providing apparatus, method for providing information, non-transitory storage medium storing program, and method of controlling air-conditioner of vehicle
US11173931B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
JP2014235161A (ja) 経路案内装置、サーバ及び経路案内方法
JP6687648B2 (ja) 推定装置、推定方法及び推定プログラム
US20200342336A1 (en) Visiting-facility recommending device and visiting-facility recommending method
JP2009229199A (ja) 到着予定時間算出装置、及び到着予定時間算出方法等
US20160011002A1 (en) Map information creation device, information presentation device, map information creation method and information provision method
CN111242711A (zh) 信息提示方法、装置、电子设备和存储介质
JP6443967B2 (ja) エリア属性推定装置及びエリア属性推定方法
JP7180754B2 (ja) 配車車両抽出サーバ、配車車両抽出手段、配車車両抽出方法、ならびに、配車車両表示端末
KR20160016102A (ko) 내비게이션 장치, 그 방법 및 컴퓨터 프로그램이 기록된 기록매체
JP2013088204A (ja) ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム
JP5305168B2 (ja) ナビゲーションシステム及びプログラム
JP6390689B2 (ja) マッチング装置、端末、センサネットワークシステム、マッチング方法、およびマッチングプログラム
US20230032915A1 (en) Information processing method, information processing system, information processing device, and information terminal

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211122

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221024

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7170269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151