JP7169715B1 - カバー付ドレープユニット、係止カバーおよび医療用ロボット - Google Patents

カバー付ドレープユニット、係止カバーおよび医療用ロボット Download PDF

Info

Publication number
JP7169715B1
JP7169715B1 JP2022502605A JP2022502605A JP7169715B1 JP 7169715 B1 JP7169715 B1 JP 7169715B1 JP 2022502605 A JP2022502605 A JP 2022502605A JP 2022502605 A JP2022502605 A JP 2022502605A JP 7169715 B1 JP7169715 B1 JP 7169715B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
drape unit
drape
unit
locking cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022502605A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2023062687A1 (ja
Inventor
直也 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riverfield Inc
Original Assignee
Riverfield Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riverfield Inc filed Critical Riverfield Inc
Application granted granted Critical
Publication of JP7169715B1 publication Critical patent/JP7169715B1/ja
Publication of JPWO2023062687A1 publication Critical patent/JPWO2023062687A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B34/00Computer-aided surgery; Manipulators or robots specially adapted for use in surgery
    • A61B34/30Surgical robots
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B46/00Surgical drapes
    • A61B46/10Surgical drapes specially adapted for instruments, e.g. microscopes

Abstract

清潔領域と不潔領域とを十分に分離できるとともに、ドレープユニットを再装着する際に正確かつ短時間で装着完了すること。本発明の一態様は、医療用ロボットと術具との間に配置されて医療用ロボットの動力伝達部からの動力を術具に伝達するドレープユニットと、ドレープユニットに再装着可能な係止カバーと、を備えるカバー付ドレープユニットである。ドレープユニットは、動力伝達部に係合する第1係合部と、術具の可動部に係合する第2係合部とを有するスライダと、スライダの一部を挿通させる貫通孔を有し医療用ロボットに対して脱着可能に装着されるセパレータ本体と、を備える。係止カバーは、貫通孔の全体を覆うことが可能な本体部と、本体部のセパレータ本体に対する相対位置を脱着可能に保持する保持部と、本体部とスライダとの相対位置を保持するように本体部に設けられ第2係合部に係合可能なスライダ保持部と、を備える。

Description

本発明は、医療用ロボットと術具とを分離するドレープユニットと係止カバーとを備えたカバー付ドレープユニット、係止カバーおよび医療用ロボットに関する。
医療用ロボットを用いた手術は、術者の負担軽減のみならず、高精度かつ安定した処置による患者への負担軽減や遠隔医療の可能性を高める技術として注目されている。医療用ロボットを用いる場合、術具は滅菌されているため清潔領域となるが、医療用ロボット側は術具側ほど滅菌されていないため不潔領域となる。このため、医療用ロボットを用いた手術では、清潔領域と不潔領域とを分けるため医療用ロボット側をドレープで覆うようにしている。
特許文献1には、低侵襲および/またはコンピュータ支援外科システムであるように構成され得る外科システムが開示される。システムの動作は、システムの第1の区分から第2の区分への力の伝達によって制御され得る。第1の区分および第2の区分は、仕切または障壁によって分離され得る。第1の区分は、非無菌区分であり得、第2の区分は、外科システムの無菌区分であり得る。
また、特許文献2には、外科用ロボットアームの少なくとも一部を覆う外科用ドレープが開示される。このドレープは、器具がアームと係合しているときにアームと器具の間に配置可能なインターフェース部と、インターフェース部を取り囲むバルク部と、を含んで構成されている。
また、特許文献3には、医療用マニピュレータシステムが開示される。この医療用マニピュレータシステムは、処置具チャンネルを有するガイド器具と、処置具チャンネルに挿通される挿入体と、挿入体に対して着脱可能な動力源部と、挿入体の関節部が処置具チャンネル内に位置している状態に対応する第一領域、及び関節部が処置具チャンネルの先端から露出されている状態に対応する第二領域、を有し第一領域と第二領域とからなる所定の直線方向に動力源部を進退移動可能に案内するガイドレールと、ガイドレールにおける動力源部の進退移動経路のうち第一領域と第二領域との境界に介在され、挿入体が動力源部に取り付けられた状態での第二領域から第一領域への挿入体の移動を規制する規制部とを備える。
特開2021-100601号公報 特表2019-523072号公報 国際公開第2016/125385号
医療用ロボットにおいて術具を取り付ける部分には、術具に駆動力を伝える可動部材や、可動部材の動きをガイドする開口が設けられる。清潔領域と不潔領域との間にこのような開口があると清潔領域と不潔領域との分離が不十分となる。
しかしながら、清潔領域と不潔領域とを分離するためには駆動部全体を覆う必要があり、装置の小型化が困難となる。また、医療用ロボットと術具との間に中間部材であるドレープユニットを介在させているが、ドレープユニットを医療用ロボットに再装着する際に、駆動部とドレープユニットの可動部との位置合わせに手間取ると、誤装着を起こしたり、再装着に時間を要したりすることになる。
本発明は、清潔領域と不潔領域とを十分に分離できるとともに、医療用ロボットと術具との間に介在するドレープユニットを再装着する際に正確かつ短時間で装着完了できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、術具を保持する医療用ロボットと術具との間に配置されて術具と医療用ロボットとを分離するとともに、術具に設けられた可動部に医療用ロボットが備える動力伝達部からの進退方向の動力を伝達するドレープユニットと、ドレープユニットに再装着可能な係止カバーと、を備えるカバー付ドレープユニットである。
ドレープユニットは、動力伝達部に係合する第1係合部と、術具の可動部に係合する第2係合部とを有して、動力伝達部から受けた動力を可動部に伝えるスライダと、スライダの一部を挿通させる貫通孔を有し医療用ロボットに対して脱着可能に装着されるセパレータ本体と、を備える。
係止カバーは、貫通孔の全体を覆うことが可能な本体部と、本体部のセパレータ本体に対する相対位置を脱着可能に保持する保持部と、本体部とスライダとの相対位置を保持するように本体部に設けられ第2係合部に係合可能なスライダ保持部と、を備える。
このような構成によれば、ドレープユニットに係止カバーを装着するとセパレータ本体に設けられた貫通孔の全体を覆うようになり、清潔領域と不潔領域との分離が行われる。また、ドレープユニットに係止カバーを装着すると、係止カバーの本体部のセパレータ本体に対する相対位置が保持され、本体部とスライダとの相対位置がスライダ保持部によって保持される。これにより、ドレープユニットに術具を取り付ける際、医療用ロボットの可動部からドレープユニットのスライダを介した術具の可動部までの位置合わせが正確に行われる。
上記カバー付ドレープユニットにおいて、本体部が光透過性を有し、係止カバーがセパレータ本体に保持されている状態で、スライダのセパレータ本体に対する相対位置を視認可能であってもよい。
上記カバー付ドレープユニットにおいて、保持部はセパレータ本体側に突出する凸部を有し、ドレープユニットは、凸部を受容して、凸部の進退方向の動きを規制する係止受容部を有し、係止受容部において係止カバーが保持されたときに、スライダ保持部により相対位置が保持されたスライダは、第1係合部において動力伝達部に係合可能であってもよい。これにより、ドレープユニットに係止カバーを装着して、凸部が係止受容部に受容されると、係止カバーの進退方向への動きが規制され、スライダ保持部によってスライダの相対位置が保持される。
上記カバー付ドレープユニットにおいて、ドレープユニットは、凸部を受容して係止カバーを仮保持する初期受容部と、初期受容部から係止受容部へと進退方向に凸部を案内する案内部と、を有し、係止受容部には、案内部に導かれて凸部が進退方向の一方に移動することを許容するが、進退方向の他方の移動を規制する係止壁が設けられていてもよい。これにより、ドレープユニットに係止カバーを装着して、凸部が初期受容部に受容されると、スライダ保持部によってスライダの相対位置が保持され、凸部を進退方向の一方向に案内することで、スライダを基準位置に配置することができる。
上記カバー付ドレープユニットにおいて、初期受容部は、係止カバーが仮保持されたときに、貫通孔の進退方向の一方側の端まで移動したスライダの第2係合部に、スライダ保持部が係合可能とされていてもよい。スライダを貫通孔の進退方向の一方側の端まで移動した状態で係止カバーを装着すれば、スライダの第2係合部にスライダ保持部を正確に係合させることができる。
上記カバー付ドレープユニットにおいて、係止カバーの概形は、所定の断面を対称面とする対称形状を有していることが好ましい。この対称面は、ドレープユニットの進退方向に沿った方向を含む面であったり、ドレープユニットの進退方向に直交する面であったりする。これにより、係止カバーをドレープユニットに装着する際、進退方向における向きを問わずに装着することができる。
上記カバー付ドレープユニットにおいて、少なくとも一つのスライダ保持部は、対称面により等分割されていることが好ましい。これにより、係止カバーをドレープユニットに装着する際、進退方向における向きを問わずに装着することができる。
本発明の他の一態様は、上記カバー付ドレープユニットが備える係止カバーであって、貫通孔の全体を覆うことが可能な本体部と、本体部のセパレータ本体に対する相対位置を脱着可能に保持する保持部と、本体部とスライダとの相対位置を保持するように本体部に設けられ第2係合部に係合可能なスライダ保持部と、を備える。
このような構成によれば、ドレープユニットに係止カバーを装着するとセパレータ本体に設けられた貫通孔の全体を覆うようになり、清潔領域と不潔領域との分離が行われる。また、ドレープユニットに係止カバーを装着すると、係止カバーの本体部のセパレータ本体に対する相対位置が保持され、本体部とスライダとの相対位置がスライダ保持部によって保持される。これにより、ドレープユニットに術具を取り付ける際、医療用ロボットの可動部からドレープユニットのスライダを介した術具の可動部までの位置合わせが正確に行われる。
本発明の他の一態様は、上記カバー付ドレープユニットが備えるドレープユニットが術具との間に配置されて術具に進退方向の動力を伝える医療用ロボットであって、ドレープユニットは、動力伝達部に係合する第1係合部と、術具の可動部に係合する第2係合部とを有して、動力伝達部から受けた動力を可動部に伝えるスライダと、スライダの一部を挿通させる貫通孔を有し医療用ロボットに対して脱着可能に装着されるセパレータ本体と、を備え、ドレープユニットが取り付けられるときに、動力伝達部が進退方向の所定の位置に保持されるように、動力伝達部を駆動するアクチュエータ部を制御する取付時制御部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、ドレープユニット側は、係合カバーの装着によってセパレータ本体に対するスライダの相対位置が決められており、医療用ロボット側は取付時制御部によるアクチュエータ部の制御で動力伝達部の進退方向の位置が決められる。したがって、医療用ロボットにドレープユニットを取り付ける際、スライダと動力伝達部とを正確かつ短時間に係合させることができる。
本発明によれば、清潔領域と不潔領域とを十分に分離できるとともに、医療用ロボットと術具との間に介在するドレープユニットを再装着する際に正確かつ短時間で装着完了することが可能となる。
本実施形態に係る医療用ロボットおよびドレープユニットを例示する斜視図である。 術具の装着状態を例示する斜視図である。 ドレープユニットへの術具の取り付けを例示する斜視図である。 医療用ロボットの駆動部分を例示する平面図である。 本実施形態に係るドレープユニットの分解斜視図である。 本実施形態に係るドレープユニットの構成を例示する断面図である。 カバー付ドレープユニットを例示する斜視図である。 カバー付ドレープユニットを例示する分解斜視図である。 図8AのA部拡大図である。 係止カバーを例示する図である。 係止カバーを例示する図である。 ドレープユニットの再装着の方法を例示する模式図である。 ドレープユニットの再装着の方法を例示する模式図である。 ドレープユニットの再装着の方法を例示する模式図である。 ドレープユニットの再装着の方法を例示する模式図である。 ドレープユニットの再装着の方法を例示する模式図である。 カバー付ドレープユニットの再装着から術具の取り付けについて例示する斜視図である。 カバー付ドレープユニットの再装着から術具の取り付けについて例示する斜視図である。 係止カバーの他の例を示す斜視図である。 係止カバーの他の例を示す平面図である。 係止カバーの他の例を示す底面図である。 係止カバーの他の例を示す右側面図である。 係止カバーの他の例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(医療用ロボットおよびドレープユニットの構成)
図1は、本実施形態に係る医療用ロボットおよびドレープユニットを例示する斜視図である。
図2は、術具の装着状態を例示する斜視図である。
図3は、ドレープユニットへの術具の取り付けを例示する斜視図である。
図4は、医療用ロボットの駆動部分を例示する平面図である。
図1および図2に示すように、医療用ロボット500は、遠隔操作可能なマニピュレータである多自由度アーム510を有する。多自由度アーム510の先端部分には本実施形態に係るドレープユニット1を取り付ける装着部520が設けられる。術具100は、ドレープユニット1を介して多自由度アーム510に取り付けられる。
ドレープユニット1にはセパレータ本体20が設けられる。セパレータ本体20は、多自由度アーム510の装着部520に着脱可能に取り付けられ、術具100はドレープユニット1のセパレータ本体20に着脱自在に取り付けられる。また、ドレープユニット1には医療用ロボット500の外側を覆うドレープ50が設けられる。これにより、ドレープユニット1は、術具100を保持する医療用ロボット500と術具100との間に配置されて術具100と医療用ロボット500とを分離する役目を果たす。また、ドレープユニット1は、術具100に設けられた可動部150に、医療用ロボット500が備える動力伝達部550からの進退方向の動力を伝達する役目も果たす。
ここで、本実施形態において、動力伝達部550からドレープユニット1に与えられる動力の方向(進退方向)をZ方向、Z方向と直交する方向の一つをX方向、Z方向およびX方向と直交する方向をY方向ということにする。
本実施形態では、Z方向は、多自由度アーム510の先端部分が延出する方向でもある。また、多自由度アーム510の先端部分(装着部520)はZ方向の軸回りに回転するようになっている。さらに、多自由度アーム510のアーム部も軸回転可能となっている。したがって、医療用ロボット500に取り付けられた術具100は、多自由度アーム510によって様々な角度から患者にアプローチすることができる。
図2に示すように、術具100は、本体110と、本体110から延在するシャフト120と、シャフト120の先端(本体110とは反対側の端部)に設けられる処置部130とを備える。処置部130は例えば鉗子である。なお、図2では、術具100およびドレープユニット1と医療用ロボット500の装着部520との関係が理解しやすいように、術具100にドレープユニット1が装着された状態で医療用ロボット500の装着部520に装着する様子が描かれている。実際の施術時には、図3に示されるように、医療用ロボット500の装着部520にまずドレープユニット1を装着し、装着状態のドレープユニット1に術具100が取り付けられる。
図3および図4に示すように、医療用ロボット500には、アクチュエータ部511と、制御部512と、が設けられている。アクチュエータ部511は、術具100を動作させる駆動力を発生させるものである。アクチュエータ部511には、ドレープユニット1に対して進退方向(Z方向)の駆動力を伝達する動力伝達部550(図5参照)が接続されている。
本実施形態では、アクチュエータ部511が空気などの気体や、流体を用いて駆動力を発生させるものである例に適用して説明する。なお、アクチュエータ部511としては、電動モータを用いたものであってもよく、その動力を発生させる形式を限定するものではない。また、アクチュエータ部511としては、ピストンおよびシリンダを用いた構成を有するものであってもよいし、その他の公知の流体から駆動力を発生させる構成を有するものであってもよく、その具体的な構成を限定するものではない。
制御部512は、アクチュエータ部511における駆動力の発生を制御するものである。また、動力伝達部550におけるZ方向の移動や、動力伝達部550の配置位置を制御するものである。本実施形態では、アクチュエータ部511に対する空気などの気体の供給を制御部512が制御する例に適用して説明する。制御部512は、後述する取付時制御部512aとしても機能する。
術具100を多自由度アーム510に取り付けるには、多自由度アーム510の装着部520に取り付けられたドレープユニット1のセパレータ本体20に、術具100の本体110を例えばX方向にスライドさせるようにして嵌め込む。
本体110のセパレータ本体20への嵌め込みによって、動力伝達部550からの動力がドレープユニット1を介して本体110に伝達可能となる。本体110内には、動力を処置部130に伝えるリンク手段(例えば、ワイヤ)が設けられ、動力伝達部550の動作がドレープユニット1から術具100のリンク手段に伝わり、処置部130を動作させることができる。
医療用ロボット500に取り付けられる術具100は滅菌処理されており清潔領域に配置される。一方、医療用ロボット500は術具100ほど清潔ではない不潔領域に配置される。ドレープユニット1は清潔領域と不潔領域とを区画するもので、ドレープユニット1も滅菌処理されている。
図1に示すように、ドレープユニット1は、膜状のドレープ50を含む。ドレープ50は、ベアリング構造のジョイント部材40から多自由度アーム510側を覆う第1ドレープ51と、ジョイント部材40から装着部520側を覆う第2ドレープ52とを有する。第1ドレープ51は多自由度アーム510の外側に被せられ、ジョイント部材40によって多自由度アーム510側を覆うように接続される。第2ドレープ52は、第1ドレープ51を被せた状態でセパレータ本体20を装着部520に装着することによりジョイント部材40よりも装着部520側を覆うように取り付けられる。
(ドレープユニットの詳細構造)
図5は、本実施形態に係るドレープユニットの分解斜視図である。
図6は、本実施形態に係るドレープユニットの構成を例示する断面図である。
図6には、ドレープユニット1のYZ断面が示される。説明の都合上、図6には、ドレープユニット1の断面図のほか、医療用ロボット500の動力伝達部550および術具100の可動部150についてドレープユニット1と分離した状態の断面図も示される。
図5および図6に示すように、ドレープユニット1は、医療用ロボット500の動力伝達部550から動力を受けるスライダ10と、スライダ10の一部を挿通させる貫通孔20hを有し医療用ロボット500に対して脱着可能に装着されるセパレータ本体20と、を備える。
セパレータ本体20は、第1固定部分21と、第2固定部分22とを備える組み立て体になっている。この第1固定部分21と第2固定部分22との間にスライダ10が挟まれるように配置され、セパレータ本体20から脱落不能に収容される。
セパレータ本体20は、スライダ10が進退方向の端部(可動端)に移動したとき、貫通孔20hの貫通方向(Y方向)にみてスライダ10の一部を覆う収容部25を有する。すなわち、スライダ10がZ方向の可動端に移動したとき、スライダ10の一部がセパレータ本体20の収容部25に収容される構成のため、スライダ10の外部への露出が抑制される。特に、手術中に術具100を取り替える場合には、医療用ロボット500に装着されていた術具100を外して別の術具100を取り付けるまでの間、ドレープユニット1のセパレータ本体20が露出した状態となる。このとき、セパレータ本体20に、施術者や介助者(助手)が不用意に触ってしまったり、何らかのもの(例えば隣に配置されたロボットアーム)が衝突したりする危険性がある。本実施形態に係る医療用ロボット500では、上記のようにドレープユニット1のスライダ10のZ方向の可動端がセパレータ本体20の収容部25に収容されるため、スライダ10が接触・衝突によって想定外に動いたり脱落・破損したりする不具合が生じにくい。
また、本実施形態のような医療用ロボット500に設けられるドレープユニット1の場合には、動力伝達部550が設けられたユニットが自由に回転・移動するため、これに伴いドレープユニット1の貫通孔20hも様々な方向を向く。本実施形態に係るドレープユニット1ではスライダ10がセパレータ本体20に脱落不能に収容されているため、ドレープユニット1の貫通孔20hがいかなる方向を向く場合であっても、スライダ10によって不潔領域の露出を適切に防ぐことができる。
(スライダの詳細構造)
スライダ10は、動力伝達部550から動力を受ける第1可動部分11と、術具100の可動部150へと動力を伝達する第2可動部分12と、第2可動部分12から進退方向(Z方向)に延在する第3可動部分13とを有する。
第1可動部分11には動力伝達部550の突起部550aが嵌合する第1係合部11aが設けられる。ドレープユニット1を多自由度アーム510の装着部520に取り付けると、動力伝達部550の突起部550aがスライダ10の第1可動部分11の第1係合部11aに嵌め込まれる。これにより、動力伝達部550が進退動作した際の動力が第1可動部分11に伝達され、スライダ10の進退動作が可能となる。
また、第2可動部分12には、術具100の可動部150の突起部(可動部突起部150a)が嵌合する第2係合部12aが設けられる。術具100の本体110をドレープユニット1に取り付けると、本体110の裏面から突出する可動部突起部150aが第2可動部分12の第2係合部12aに嵌め込まれる。これにより、スライダ10と術具100の可動部150とが係合状態となり、動力伝達部550の進退動作がスライダ10から術具100の可動部150に伝達可能となる。すなわち、動力伝達部550を進退動作させると、その動力がスライダ10から可動部150に伝えられ、可動部150の進退動作がワイヤ160に伝わり、ワイヤ160を介して処置部130を動作させることができる。
第3可動部分13は、第2可動部分12からZ方向(進退方向)に延在する部分である。Y方向にみると第3可動部分13は第2可動部分12よりも大きく設けられているため、貫通孔20hをカバーする役目を果たす。
(セパレータ本体の詳細構造)
第1固定部分21にはスライダ10の第1可動部分11を挿通させる第1開口21hが設けられ、第2固定部分22にはスライダ10の第2可動部分12を挿通させる第2開口22hが設けられる。Y方向にみて第1開口21hと第2開口22hとが重なる領域が貫通孔20hである。第1開口21hおよび第2開口22hはそれぞれZ方向に延在する長孔になっており、長孔の範囲内でスライダ10のZ方向の進退動作を案内する。
すなわち、スライダ10は、第1開口21hおよび第2開口22hの長孔の範囲内でZ方向に進退動作可能となっている。第1固定部分21と第2固定部分22との間におけるスライダ10の可動領域のうち、Y方向にみて第1固定部分21と重なる部分が収容部25となる。
(カバー付ドレープユニット)
図7は、カバー付ドレープユニットを例示する斜視図である。
図8Aは、カバー付ドレープユニットを例示する分解斜視図であり、図8Bは、図8AのA部拡大図である。
図9Aおよび図9Bは、係止カバーを例示する図である。図9Aには係止カバー300を裏面からみた平面図が示され、図9Bには係止カバーの断面図が示される。
カバー付ドレープユニット200は、先に説明したドレープユニット1と、ドレープユニット1に再装着可能な係止カバー300とを備える。カバー付ドレープユニット200は、ドレープユニット1を医療用ロボット500の装着部520に装着したり、再装着したりする際に適用される。
ドレープユニット1に係止カバー300を装着したカバー付ドレープユニット200では、セパレータ本体20に設けられた貫通孔20hの全体を係止カバー300で覆うようになっているため、清潔領域と不潔領域との分離が確実に行われる。
また、ドレープユニット1を医療用ロボット500に装着するとき、誤ってドレープ50を噛み込んでしまったり、正確な位置で装着できていない誤装着を起こしてしまったりする場合がある。そのような場合には、一旦、ドレープユニット1を装着部520から外し、ドレープ50の噛み込みを直したり、装着位置を見直したりしてから装着し直すこと(再装着)が行われる。
ドレープユニット1の再装着を行う際、ドレープユニット1に係止カバー300を取り付けることで、セパレータ本体20に対するスライダ10の相対位置が保持され、ドレープユニット1の正確な装着を短時間で行うことができる。
(係止カバー)
係止カバー300は、本体部311と、保持部314と、スライダ保持部313a、313bおよび313cとを備える。なお、スライダ保持部313a、313bおよび313cを区別せずに総称するときはスライダ保持部313ということにする。
本体部311は、係止カバー300をドレープユニット1のセパレータ本体20に取り付けた際に貫通孔20hの全体を覆うことが可能な板状の部材である。本体部311の表面には突起311aが設けられていてもよい。この突起311aが設けられていることで、係止カバー300をセパレータ本体20の上でスライドさせる際に指に引っ掛かりやすくなってスライド動作が容易となる。この突起311aの突出高さの具体例として、0.1mm以上0.5mm以下が挙げられ、より具体的な例として、0.25mm以上0.35mm以下が挙げられる。
保持部314は、本体部311の幅方向の両端部に設けられた立片であり、本体部311のセパレータ本体20に対する相対位置を着脱可能に保持する部分である。係止カバー300をセパレータ本体20に取り付ける場合、セパレータ本体20の両方の側面20sを抱え込むように保持部314がセパレータ本体20と係合する。
具体的には、保持部314は本体部311に対してバネ性を有する状態で設けられているとともに、保持部314のセパレータ本体20の側面20sに対向する位置に、内側に向けて突出する凸部312が設けられている。一方、ドレープユニット1のセパレータ本体20の両方の側面20sには、凸部312を受容して凸部312の進退方向(Z方向)の動きを規制する係止受容部411が設けられる。
スライダ保持部313は、係止カバー300をセパレータ本体20に取り付けた際、スライダ10の第2係合部12aと係合する。本実施形態では、3つのスライダ10のそれぞれの第2係合部12aに、スライダ保持部313a、313bおよび313cが係合する。第2係合部12aにスライダ保持部313が係合することで、本体部311とスライダ10との相対位置が保持される。
したがって、係止カバー300をセパレータ本体20の上に被せ、保持部314の凸部312が係止受容部411に嵌合して係止カバー300が保持されたときに、スライダ保持部313によりスライダ10の相対位置が保持される。これによって、スライダ10は、第1係合部11aにおいて動力伝達部550の突起部550aに正確に係合可能となる。
セパレータ本体20の側面20sには、保持部314に設けられた凸部312を受容して係止カバー300を仮保持する初期受容部421と、初期受容部421から係止受容部411へと進退方向に凸部312を案内する案内部431とが設けられる。また、係止受容部411には係止壁441が設けられる。
例えば、初期受容部421、案内部431および係止受容部411はセパレータ本体20の側面20sに設けられた溝によって構成される。溝は進退方向(Z方向)に延在し、初期受容部421は進退方向の一方側、係止受容部411は他方側に配置される。係止壁441は、係止受容部411の初期受容部421側に設けられる。
この初期受容部421に凸部312が係合して係止カバー300が仮保持されたときには、貫通孔20hの進退方向の一方側の端まで移動したスライダ10の第2係合部12aにスライダ保持部313が係合可能となる。
係止壁441は、初期受容部421から係止受容部411に向かう方向に高くなる(X方向に側面20sから遠ざかる)傾斜面を有する。このような係止壁441によって、凸部312は案内部431に導かれて進退方向の一方(初期受容部421から係止受容部411に向けた方向)に移動することを許容するが、進退方向の他方(係止受容部411から初期受容部421に向けた方向)の移動を規制することができる。
係止カバー300の本体部311は、光透過性を有していることが好ましい。これにより、係止カバー300がセパレータ本体20に保持されている状態で、スライダ10のセパレータ本体20に対する相対位置を視認しやすくなる。
また、図9Aに示すように、係止カバー300の概形は、所定の断面を対称面とする対称形状を有しているとよい。この対称面としては、進退方向(Z方向)に沿った方向を含む面(YZ面)であったり、進退方向(Z方向)に直交する面(XY面)であったりする。これにより、係止カバー300をドレープユニット1に装着する際、進退方向における向きを問わずに装着することができる。
(ドレープユニットの再装着方法)
図10Aから図11Bは、ドレープユニットの再装着の方法を例示する模式図である。
先ず、図10Aに示すように、ドレープユニット1を装着部520から外した状態で、スライダ10をセパレータ本体20の一方側の端まで移動させる。ドレープユニット1が装着部520から外れている状態ではスライダ10と動力伝達部550とは係合していないため、スライダ10はフリーとなっている。したがって、例えばセパレータ本体20の先端側を下に向けることでスライダ10は自重で下に移動し、貫通孔20hに沿って一番下まで移動することになる。
次に、図10Bに示すように、係止カバー300をセパレータ本体20に装着する。この装着では、係止カバー300の保持部314に設けられた凸部312を初期受容部421に係合させて、係止カバー300を仮保持する。係止カバー300を仮保持した状態では、セパレータ本体20の一方側の端に移動しているスライダ10の第2係合部12aに、係止カバー300のスライダ保持部313が係合するようになり、スライダ10をセパレータ本体20の一方側の端に位置させた状態で保持できるようになる。
次に、図10Cに示すように、係止カバー300のセパレータ本体20に対する位置を進退方向の他方側にスライド移動させる。この際、係止カバー300の本体部311の表面に突起311a(図7、図8A参照)が設けられていると、指に引っ掛かりやすくなってスライド動作が容易となる。このスライド動作によって、保持部314の凸部312が初期受容部421から係止壁441を越えて案内部431に導かれ、係止受容部411まで到達する。これにより、係止カバー300のセパレータ本体20に対する相対位置が固定される。この際、係止カバー300のスライド移動とともに、スライダ保持部313と係合するスライダ10も移動することになる。例えば、凸部312が係止受容部411に受容され、係止カバー300が所定位置で固定されると、スライダ10は貫通孔20hによる進退方向の中立位置に配置される。
次に、図11Aに示すように、係止カバー300が所定位置で固定されたカバー付ドレープユニット200を、医療用ロボット500の装着部520に再装着する。この際、動力伝達部550が進退方向の所定の位置に保持されるように、動力伝達部550を駆動するアクチュエータ部511を制御部512によって制御しておく。例えば、図4に示す制御部512を取付時制御部512aとして機能させ、アクチュエータ部511を制御して、動力伝達部550を進退方向の所定の位置(例えば、中立位置)に移動させておく。この状態でカバー付ドレープユニット200を装着部520に装着すると、ドレープユニット1のスライダ10の第1係合部11aに動力伝達部550の突起部550aを正確に係合させることができる(図11B参照)。
図12Aおよび図12Bは、カバー付ドレープユニットの再装着から術具の取り付けについて例示する斜視図である。
図12Aに示すように、カバー付ドレープユニット200を医療用ロボット500の装着部520に再装着した後は、係止カバー300を取り外す。係止カバー300を取り外しても、スライダ10の第1係合部11aと動力伝達部550の突起部550aとが係合しているため、スライダ10の位置がずれることはない。ここで、係止カバー300は、XY面に沿って取り外しやすいようになっている。このため、保持部314は本体部311に対してX方向に切れ込みが設けられた片持ち状に設けられている。したがって、例えば一方の保持部314を親指で引っ掛けてXY面に沿って引き上げることで、他方の保持部314を支点として回転するように取り外すことができる。これにより、片手でも容易に係止カバー300を取り外すことができる。
次に、図12Bに示すように、ドレープユニット1のセパレータ本体20に術具100を取り付ける。この際、セパレータ本体20のスライダ10は全て中立位置に配置されているため、各スライダ10の第2係合部12aはX方向に揃った状態となっている。これにより、術具100の本体110をX方向にスライドさせるようにして嵌め込むことで、正確な位置に術具100を取り付けることができる(図3参照)。
このように、ドレープユニット1の再装着を行う際、装着部520から一旦外したドレープユニット1に係止カバー300を取り付け、係止カバー300を仮保持し、係止カバー300をスライド移動させることで、全てのスライダ10をセパレータ本体20に対して所定の位置(例えば、中立位置)に揃えることができる。これにより、ドレープユニット1を外したことでフリーになったスライダ10の位置を、再装着に必要な位置に揃えた状態で保持しておくことができ、カバー付ドレープユニット200の状態で装着部520に再装着すると、スライダ10の第1係合部11aと動力伝達部550の突起部550aとを正確かつ短時間に係合させることができる。したがって、不必要にドレープユニット1を触ることがなく、衛生を保ちつつドレープユニット1の再装着を行うことが可能となる。
(係止カバーの他の例)
図13は、係止カバーの他の例を示す斜視図である。
図14は、係止カバーの他の例を示す平面図である。
図15は、係止カバーの他の例を示す底面図である。
図16は、係止カバーの他の例を示す右側面図である。
図17は、係止カバーの他の例を示す正面図である。
係止カバー300の他の例において、左側面図は右側面図と対称であり、背面図は正面図と対称である。
係止カバー300の他の例においては、本体部311の幅方向の両端部に設けられた保持部314に延出部分314aが設けられている。延出部分314aは、保持部314の隅部からX方向へ延出するように設けられる。本体部311の幅方向の両端部にそれぞれ保持部314が設けられている場合、それぞれの保持部314の隅部からX方向外方に延出する延出部分314aが設けられる。
延出部分314aの延出長さは、指を引っ掛けやすい程度でよい。延出部分314aの延出長さの具体例として、1mm以上5mm以下が例示され、より具体的な例として2mm以上3mm以下が挙げられる。延出部分314aは保持部314のZ方向の全域に設けられていてもよいし、Z方向の一部に設けられていてもよい。
延出部分314aが設けられていることで、医療用ロボット500の装着部520に取り付けられた係止カバー300を取り外す際、一方の保持部314の延出部分314aを例えば親指で引っ掛けてXY面に沿って引き上げるようにすると、他方の保持部314を支点として係止カバー300を回転するように容易に取り外すことができる。
上記説明したように、本実施形態によれば、清潔領域と不潔領域とを十分に分離できるとともに、医療用ロボットと術具との間に介在するドレープユニットを再装着する際に正確かつ短時間で装着完了することができるカバー付ドレープユニット200、係止カバー300および医療用ロボット500を提供することが可能となる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では3つのスライダ10が並置される例を示したが、スライダ10の数は限定されない。また、術具100の処置部130として鉗子の例を示したが、鉗子以外の処置部130であってもよい。また、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の構成例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1 ドレープユニット
10 スライダ
11 第1可動部分
11a 第1係合部
12 第2可動部分
12a 第2係合部
13 第3可動部分
20 セパレータ本体
20h 貫通孔
20s 側面
21 第1固定部分
21h 第1開口
22 第2固定部分
22h 第2開口
25 収容部
40 ジョイント部材
50 ドレープ
51 第1ドレープ
52 第2ドレープ
100 術具
110 本体
120 シャフト
130 処置部
150 可動部
150a 可動部突起部
160 ワイヤ
200 カバー付ドレープユニット
300 係止カバー
311 本体部
311a 突起
312 凸部
313,313a,313b,313c スライダ保持部
314 保持部
314a 延出部分
411 係止受容部
421 初期受容部
431 案内部
441 係止壁
500 医療用ロボット
510 多自由度アーム
511 アクチュエータ部
512 制御部
512a 取付時制御部
520 装着部
550 動力伝達部
550a 突起部

Claims (11)

  1. 術具(100)を保持する医療用ロボット(500)と前記術具(100)との間に配置されて前記術具(100)と前記医療用ロボット(500)とを分離するとともに、前記術具(100)に設けられた可動部(150)に前記医療用ロボット(500)が備える動力伝達部(550)からの進退方向の動力を伝達するドレープユニット(1)と、前記ドレープユニット(1)に再装着可能な係止カバー(300)と、を備えるカバー付ドレープユニット(200)であって、
    前記ドレープユニット(1)は、
    前記動力伝達部(550)に係合する第1係合部(11a)と、前記術具(100)の前記可動部(150)に係合する第2係合部(12a)とを有して、前記動力伝達部(550)から受けた前記動力を前記可動部(150)に伝えるスライダ(10)と、
    前記スライダ(10)の一部を挿通させる貫通孔(20h)を有し前記医療用ロボット(500)に対して脱着可能に装着されるセパレータ本体(20)と、を備え、
    前記係止カバー(300)は、
    前記貫通孔(20h)の全体を覆うことが可能な本体部(311)と、
    前記本体部(311)の前記セパレータ本体(20)に対する相対位置を脱着可能に保持する保持部(314)と、
    前記本体部(311)と前記スライダ(10)との相対位置を保持するように前記本体部(311)に設けられ前記第2係合部(12a)に係合可能なスライダ保持部(313a,313b,313c)と、
    を備えることを特徴とするカバー付ドレープユニット。
  2. 前記本体部(311)が光透過性を有し、前記係止カバー(300)が前記セパレータ本体(20)に保持されている状態で、前記スライダ(10)の前記セパレータ本体(20)に対する相対位置を視認可能である、請求項1に記載のカバー付ドレープユニット。
  3. 前記保持部(314)は前記セパレータ本体(20)側に突出する凸部(312)を有し、
    前記ドレープユニット(1)は、前記凸部(312)を受容して、前記凸部(312)の前記進退方向の動きを規制する係止受容部(411)を有し、
    前記係止受容部(411)において前記係止カバー(300)が保持されたときに、前記スライダ保持部(313)により相対位置が保持された前記スライダ(10)は、前記第1係合部(11a)において前記動力伝達部に係合可能である、請求項1または請求項2に記載のカバー付ドレープユニット。
  4. 前記ドレープユニット(1)は、
    前記凸部(312)を受容して前記係止カバー(300)を仮保持する初期受容部(421)と、
    前記初期受容部(421)から前記係止受容部(411)へと前記進退方向に前記凸部(312)を案内する案内部(431)と、を有し、
    前記係止受容部(411)には、前記案内部(431)に導かれて前記凸部(312)が前記進退方向の一方に移動することを許容するが、前記進退方向の他方の移動を規制する係止壁(441)が設けられている、請求項3に記載のカバー付ドレープユニット。
  5. 前記初期受容部(421)において前記係止カバー(300)が仮保持されたときに、前記貫通孔(20h)の前記進退方向の一方側の端まで移動した前記スライダ(10)の前記第2係合部(12a)に、前記スライダ保持部(313)は係合可能とされた、請求項4に記載のカバー付ドレープユニット。
  6. 前記係止カバー(300)の概形は、所定の断面を対称面とする対称形状を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のカバー付ドレープユニット。
  7. 前記係止カバー(300)を前記ドレープユニット(1)に装着した状態において、前記対称面は、前記ドレープユニット(1)の進退方向に沿った方向を含む面からなる、請求項6に記載のカバー付ドレープユニット。
  8. 前記係止カバー(300)を前記ドレープユニット(1)に装着した状態において、前記対称面は、前記ドレープユニット(1)の進退方向に直交する面からなる、請求項6または請求項7に記載のカバー付ドレープユニット。
  9. 少なくとも一つの前記スライダ保持部(313a,313b,313c)は、前記対称面により等分割される、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のカバー付ドレープユニット。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載されるカバー付ドレープユニット(200)が備える係止カバー(300)であって、
    前記貫通孔(20h)の全体を覆うことが可能な本体部(311)と、
    前記本体部(311)の前記セパレータ本体(20)に対する相対位置を脱着可能に保持する保持部(314)と、
    前記本体部(311)と前記スライダ(10)との相対位置を保持するように前記本体部(311)に設けられ前記第2係合部(12a)に係合可能なスライダ保持部(313a,313b,313c)と、
    を備えることを特徴とする係止カバー。
  11. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載されるカバー付ドレープユニット(200)が備えるドレープユニット(1)が術具(100)との間に配置されて前記術具(100)に進退方向の動力を伝える医療用ロボット(500)であって、
    前記ドレープユニット(1)は、
    前記動力伝達部(550)に係合する第1係合部(11a)と、前記術具(100)の前記可動部(150)に係合する第2係合部(12a)とを有して、前記動力伝達部(550)から受けた前記動力を前記可動部(150)に伝えるスライダ(10)と、
    前記スライダ(10)の一部を挿通させる貫通孔(20h)を有し前記医療用ロボット(500)に対して脱着可能に装着されるセパレータ本体(20)と、を備え、
    前記ドレープユニット(1)が取り付けられるときに、前記動力伝達部(550)が進退方向の所定の位置に保持されるように、前記動力伝達部(550)を駆動するアクチュエータ部(511)を制御する取付時制御部(512a)を有することを特徴とする医療用ロボット(500)。
JP2022502605A 2021-10-11 2021-10-11 カバー付ドレープユニット、係止カバーおよび医療用ロボット Active JP7169715B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/037588 WO2023062687A1 (ja) 2021-10-11 2021-10-11 カバー付ドレープユニット、係止カバーおよび医療用ロボット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7169715B1 true JP7169715B1 (ja) 2022-11-11
JPWO2023062687A1 JPWO2023062687A1 (ja) 2023-04-20

Family

ID=83996959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022502605A Active JP7169715B1 (ja) 2021-10-11 2021-10-11 カバー付ドレープユニット、係止カバーおよび医療用ロボット

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7169715B1 (ja)
CN (1) CN117835936A (ja)
WO (1) WO2023062687A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104854A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Terumo Corp 医療用マニピュレータ
JP2020500606A (ja) * 2016-12-20 2020-01-16 バーブ サージカル インコーポレイテッドVerb Surgical Inc. ロボット外科用システムに使用するための無菌アダプタ
JP2020163104A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社メディカロイド ストッパおよびアダプタ
JP2021129664A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 リバーフィールド株式会社 ドレープユニット

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107205788A (zh) 2015-02-06 2017-09-26 奥林巴斯株式会社 医疗用机械手系统
JP6867997B2 (ja) 2015-07-17 2021-05-12 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ ロボット手術システム、方法、および装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104854A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Terumo Corp 医療用マニピュレータ
JP2020500606A (ja) * 2016-12-20 2020-01-16 バーブ サージカル インコーポレイテッドVerb Surgical Inc. ロボット外科用システムに使用するための無菌アダプタ
JP2020163104A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社メディカロイド ストッパおよびアダプタ
JP2021129664A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 リバーフィールド株式会社 ドレープユニット

Also Published As

Publication number Publication date
CN117835936A (zh) 2024-04-05
JPWO2023062687A1 (ja) 2023-04-20
WO2023062687A1 (ja) 2023-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BR112017010278B1 (pt) Dispositivo para cirurgia assistida por robô, trava estéril e método para esterilizar um braço manipulador para uma cirurgia assistida por robô
RU2635321C2 (ru) Устройство для роботизированной хирургии
JP2022122953A (ja) 手術器具、ロボットアーム、およびロボットアーム用の制御システム
US11446100B2 (en) Surgical instrument, robotic surgical system, and method of detaching surgical instrument attached to robot arm of robotic surgical system through adaptor
US20200305990A1 (en) Adaptor and robotic surgical system
JP2007167644A (ja) 無菌外科手術アダプタ
CN113556988B (zh) 遮盖单元
US11553978B2 (en) Stopper and adaptor
WO2016125385A1 (ja) 医療用マニピュレータシステム
JP2011510789A (ja) 遠隔内視鏡ハンドルマニピュレーション
EP3714799B1 (en) Adapter, robotic surgical system, and adapter attaching method
US20210113283A1 (en) Robotic surgical apparatus, surgical instrument, and method of attaching surgical instrument to robot arm
JP7169715B1 (ja) カバー付ドレープユニット、係止カバーおよび医療用ロボット
US11490974B2 (en) Method of fixing surgical instrument to robot arm
KR20220139965A (ko) 로봇 수술 시스템용 멸균 어댑터, 조립체, 시스템 및 방법
EP3888524B1 (en) Endoscope adaptor
US20220117691A1 (en) Adaptor, method of detaching adaptor from robot arm, and robotic surgical system
CN113766891B (zh) 手术工具
EP2982310A1 (en) Medical manipulator
EP2982319A1 (en) Medical manipulator
JP6867665B1 (ja) 医療用ロボット、術具および装着部
US20220395346A1 (en) Sterile drape, surgical robot, and method of attaching sterile drape
US20230363624A1 (en) Endoscope
KR101234523B1 (ko) 수술용 의료 기기
CN114828771A (zh) 医疗用机器人以及医疗用机器人的安装部

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220114

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7169715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350