JP7168931B2 - トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いることができるトマト用台木 - Google Patents

トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いることができるトマト用台木 Download PDF

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Description

本発明は、トマト用台木等に関する。
近年、食への関心の高まりと共に、高糖度トマトが広く認知されるようになっている。それと共に、その需要も増加傾向にある。トマトは、通常、土壌の水分量を調整することや、根域を制限すること等によって高糖度化することが知られている。しかし、これらの技術は、土壌の水分管理等の煩雑な作業を要してしまう。
特許文献1には、サイクリンF-boxタンパク質に特定の変異を導入することにより、ト
マトの糖度を向上させる技術が記載されている。しかし、この技術も、遺伝子変異の導入等、煩雑な作業を要する。
また、トマトに限らず、作物は、各種ストレスによって被害を受け得る。この被害を低減するためには、通常は、栽培環境、栽培条件等が厳密に管理される。
国際公開第2017/022859号
本発明は、より簡便且つ効率的に高糖度トマトを得ることができる且つ/或いは耐ストレス性を向上させることができる技術を提供することを課題とする。
本発明者は、研究を進める中で、溢泌液量に着目し、さらに研究を進める中でこの溢泌液量がトマトの高糖度化や耐ストレス性と関連していることを見出した。この知見に基づいてさらに鋭意研究を進めた結果、トマト穂木と接ぎ木した場合の溢泌液量が、前記トマト穂木の植物を自根栽培した場合の溢泌液量に対して80%以下である、トマト用台木、を利用することにより、上記課題を解決できることを見出した。
即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
項1. トマト穂木と接ぎ木した場合の溢泌液量が、前記トマト穂木の植物を自根栽培した場合の溢泌液量に対して80%以下である、トマト用台木。
項2. マイクロトムの植物組織A、及び本来の茎頂端方向が根側に配置された植物組
織Bからなる群より選択される少なくとも1種を含む、項1に記載のトマト用台木。
項3. 前記植物組織Bがトマトの植物組織である、項2に記載のトマト用台木。
項4. トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるための、項1~3のいずれかに記載のトマト用台木。
項5. 前記耐ストレス性が、低温耐性、及び病害抵抗性からなる群より選択される少
なくとも1種である、項4に記載のトマト用台木。
項6. トマト穂木、及び項1~5のいずれかに記載のトマト用台木を含む接ぎ木材料が接ぎ木されている、植物体。
項7. トマト穂木、及び項1~5のいずれかに記載のトマト用台木を含む接ぎ木材料を接ぎ木する工程を含む、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性を向上させる方法。
項8. 前記耐ストレス性が、低温耐性、及び病害抵抗性からなる群より選択される少なくとも1種である、項7に記載の方法。
項9. 項6に記載の植物体から採取された、トマト果実。
項10. トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性が、トマト穂木の植物を自根栽培した場合に比べて向上している、項9に記載のトマト果実。
項11. (A)トマト穂木と被検台木とを接ぎ木する工程、及び(B)前記工程Aで得
られた植物体の溢泌液量を指標に、前記台木を、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるためのトマト用台木として選択する工程、を含む、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるためのトマト用台木をスクリーニングする方法。
本発明によれば、より簡便に高糖度トマトを得ることができる。さらに、本発明によれば、トマトの耐ストレス性(例えば低温耐性、病害抵抗性等)を向上させることも可能である。
各接ぎ木組合せにおける果実糖度と根乾燥重または溢泌液量の関係を示す(試験例1)。(A)溢泌液採取後の根乾燥重量と果実糖度の関係(B)栽培終了後、穂木の主茎を切断し、切断後1時間に出液する溢泌液の量を調べ、果実糖度との関係を示した。果実糖度は第1果房から第3果房の平均値。*は5%水準で有意であることを示す。 各区における溢泌液量を示す(試験例2)。栽培終了後、穂木の主茎を切断し、切断後1時間に出液する溢泌液の量を調査した。 ウドンコ病に感染した様子を示す(試験例3)。各区3枚の小葉を試験に用いた。写真は、試験開始約2週間後の様子。 低温処理後の接ぎ木苗の様子を示す(試験例4)。A、B、CおよびDはそれぞれ自根、セルフ接ぎ木、‘マイクロトム’及び‘がんばる根’を台木に用いた接ぎ木組合せを示す。低温処理(図4も同様)は、無加温のパイプハウスに1晩静置し、最低気温-1.9℃、零度以下に8時間遭遇した。電解質の漏出は、成長点から2枚目の葉の先端小葉を測定した。 低温処理後のトマト葉からの電解質の漏出データを示す(試験例4)。低温処理は図4と同様である。 低温処理後の草丈の成長を示す(試験例4)。 逆さ接ぎ木と断根挿し接ぎの方法を示す(試験例5)。
本明細書中において、「含有」及び「含む」なる表現については、「含有」、「含む」、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
本明細書において、「セルフ接ぎ木」とは、ある植物を任意の部位で切断し、当該切断
植物をそれぞれ穂木、台木として、その切断部位で接ぎ木し、切断前と同じ構造の植物を得ることをいう。
本明細書において、「自根栽培」とは、他の植物と接ぎ木せず、且つセルフ接ぎ木せずに栽培することをいう。
1.トマト用台木、植物体、トマト果実
本発明は、その一態様において、トマト穂木と接ぎ木した場合の溢泌液量が、前記トマト穂木の植物を自根栽培した場合の溢泌液量に対して80%以下である、トマト用台木(本明細書において、「本発明の台木」と示すこともある。)に係る。以下に、これについて説明する。
本発明の台木は、接ぎ木に使用され、接ぎ木体の下方に(穂木の下方に)配置されるものである限り、特に制限されない。
本発明の台木には、根を備える場合と、根を備えない場合とが包含される。後者の場合は、接ぎ木後の栽培を経て最終的には根を備えることが好ましい。後者の場合は、或いは、本発明の台木を中間台木として使用し、その下方に根を備える(或いは接ぎ木後に最終的に根を備える)台木を配置することが好ましい。
本発明の台木には、接ぎ木に適した部位(すなわち、他の植物組織と接触する部位)が既に形成されている場合と、該部位が未だ形成されていない場合(植物体そのもの)とが包含される。後者の場合は、通常、接ぎ木の際に接ぎ木に適した部位を形成してから使用する。接ぎ木に適した部位としては、公知の各種の形態、例えば平坦状、V字状等の凹状
、突起状の凸状等、必要に応じて良好な接触が得られるような切断面が挙げられる。接ぎ木に適した部位の位置は、トマト穂木との接ぎ木が可能であり、且つ得られる接ぎ木体からトマト果実を得ることができる限り特に制限されず、任意の位置であり得るが、一態様として、子葉の付け根の下5cmから子葉の付け根の上5cmの間の部位であることが好ましい。
本発明の台木は、1種の植物種の植物組織又は植物体のみから構成されるものであって
もよいし、2種以上の植物種の植物組織から構成されるものであってもよい。後者の場合
、各植物組織間は、通常、接ぎ木されている。
なお、植物組織とは、植物の全体(植物体)における任意の一部分からなる構造体であって、接ぎ木可能な構造体である限り、特に制限されない。本発明の台木を構成する植物組織としては、通常、茎、幹等の地上部が含まれ、さらに根、地下茎等の地下部も含まれることが好ましい。
本発明の台木を構成する植物種は、トマト穂木と接ぎ木和合性を有する植物種である限り特に制限されない。該植物種としては、好適には、ナス科植物が挙げられる。
ナス科植物としては、特に限定されず、例えば、タバコ属、アントケルキス属(Anthocercis)、アントツロケ属(Anthotroche)、クレニディウム属(Crenidium)、キファン
テラ属(Cyphanthera)、ドゥボイシア属(Duboisia)、グラムモソレン属(Grammosolen)、シモナンツス属(Symonanthus)、ペチュニア属、ベンタミエラ属(Benthamiella)
、ボウケティア属(Bouchetia)、バンマツリ属(Brunfelsia)、コムベラ属(Combera)、ファビアナ属(Fabiana)、フンジケリア属(Hunzikeria)、レプトグロッシス属(Leptoglossis)、アマモドキ属(Nierembergia)、パンタカンタ属(Pantacantha)、カリブラコア属(Calibrachoa)、プロウマニア属(Plowmania)、トウガラシ属、リキアンテス
属(Lycianthes)、ナス属、ヤルトマタ属(Jaltomata)、チョウセンアサガオ属、キダ
チチョウセンアサガオ属、ホオズキ属、イガホオズキ属、ハダカホオズキ属、ハシリドコロ属、ヒヨス属、ベラドンナ属、マンドラゴラ属、クコ属、カリブラコア属等に属する植物が挙げられる。これらの中でも、トマト穂木との接ぎ木和合性がより高いことから、ナス属植物が挙げられる。
ナス属に属する植物としては、特に限定されず、例えばSolanum lycopersicum L(トマト)、Solanum melongena L(ナス)、Solanum tuberosum L、Solanum acaule Bitt、Solanum aethiopicum L、Solanum betaceum Cav、Solanum jasminoides Paxt、Solanum mammosum L、Solanum muricatum Aiton、Solanum nigrum L、Solanum pseudocapsicum L、Solanum ptychanthum Dunal等が挙げられる。これらの中でも、トマト穂木との接ぎ木和合性がより高いことから、Solanum lycopersicum L(トマト)が挙げられる。
本発明の台木は、トマト穂木と接ぎ木した場合の溢泌液量が、前記トマト穂木の植物を自根栽培した場合の溢泌液量に対して80%以下である、という特性を有する。
「トマト穂木と接ぎ木した場合の溢泌液量」とは、台木をトマト穂木と接ぎ木した場合に測定される溢泌液量であり、次の方法により測定される。台木をトマト穂木と接ぎ木して得られた植物体を栽培し、果実収穫期(好ましくは収穫終了後)に、接ぎ木部から10cm上部の位置で主茎にプラスチックパラフィンフィルムを巻き、その部分を切断し、直ちに切断面を蒸留水で洗浄した後、チューブを繋ぎ、切り口から出てくる木部溢泌液を容器に採取し、主茎の切断から1時間の間に採取される液量を測定する。なお、接ぎ木部は、子
葉付近(例えば、子葉の付け根の下5cmから子葉の付け根の上5cmの間の部位)である。
「トマト穂木の植物を自根栽培した場合の溢泌液量」とは、上記した「トマト穂木と接ぎ木した場合の溢泌液量」の測定に使用される「トマト穂木」と同じトマト穂木の植物を、他の植物と接ぎ木せず、且つ自家接ぎ木せずに栽培した場合に測定される溢泌液量である。該溢泌液量は、次の方法により測定される。トマト穂木の植物を自根栽培し、果実収穫期(好ましくは収穫終了後)に、子葉付近から10cm上部の位置で主茎にプラスチックパラフィンフィルムを巻き、その部分を切断し、直ちに切断面を蒸留水で洗浄した後、チューブを繋ぎ、切り口から出てくる木部溢泌液を容器に採取し、主茎の切断から1時間の間
に採取される液量を測定する。
「トマト穂木と接ぎ木した場合の溢泌液量」は、「前記トマト穂木の植物を自根栽培した場合の溢泌液量」に対して、トマト果実の糖度及び耐ストレス性の向上効果の観点から、好ましくは75%以下、より好ましくは70%以下、さらに好ましくは65%以下である。トマト果実の糖度及び耐ストレス性の向上効果を顕著に高めることができるという観点から、該割合は、特に好ましくは60%以下、55%以下、50%以下である。該割合の下限は、接ぎ木体がトマト果実を収穫可能な程度まで生育可能な限り特に制限されず、例えば10%、20%、30%、35%である。
上記した溢泌液量を容易に得ることができるという観点から、本発明の台木は、マイクロトムの植物組織A、及び本来の茎頂端方向が根側に配置された植物組織Bからなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
植物組織Aは、マイクロトム及び/又はその変異体の植物組織である限り、特に制限さ
れない。植物組織Aには、通常、茎、幹等の地上部が含まれ、さらに根、地下茎等の地下
部も含まれることが好ましい。
植物組織Bは、本来の茎頂端方向が根側に配置されている。すなわち、植物組織Bは、本
来の茎頂端方向が、本発明の台木においては根側を向いている。これは、代表的には、逆さ接ぎ木(図7参照)により得ることができる。植物組織Bには、通常、茎、幹等の地上
部が含まれるものの、その方向性の性質上、通常は、根、地下茎等の地下部は含まれない。植物組織Bの植物種は、トマトであることが好ましい。
本発明の台木は、トマト用台木である。すなわち、本発明の台木は、トマト穂木を含む接ぎ木材料との接ぎ木に用いられる。このため、本発明は、その一態様において、トマト穂木、及び本発明のトマト用台木を含む接ぎ木材料を接ぎ木する工程を含む、植物体の製造方法(本明細書において、「本発明の製造方法」と示すこともある。)、並びにトマト穂木、及び本発明のトマト用台木を含む接ぎ木材料が接ぎ木されてなる、植物体(本明細書において、「本発明の植物体」と示すこともある。)にも係る。
接ぎ木材料は、接ぎ木に使用される植物組織である。接ぎ木材料は、本発明の台木及びトマト穂木のみであってもよいし、他の植物組織を含むものであってもよい。他の植物組織を含む場合、例えば他の植物組織を中間台木として使用する場合や、本発明の台木を中間台木として使用し、他の植物組織をその下方に配置される台木として使用する場合が挙げられる。
接ぎ木は、公知の方法に従って又は準じて行うことができる。本発明において、接ぎ木は、典型的には、必要に応じて、接ぎ木材料の任意の部位(例えば、子葉の付け根の下5cmから子葉の付け根の上5cmの間の部位)を切断する工程(工程1)、及び接ぎ木材料の切
断面同士を接触させて栽培する工程(工程2)を含む方法によって行うことができる。
工程1において、接ぎ木材料の切断面は、切断面同士の接触面積がより広くなる形態に
加工されることが好ましい。例えば、斜め切断を行うことや、一方の切断面中央部に1~2
cm程度の切れ込みを入れ、他方の切断面をV字型に切削すること等が挙げられる。これらの加工は、例えば片刃のカミソリを用いて行うことができる。
工程2において、切断面同士の接触の態様は特に制限されない。接触は、接ぎ木材料に
ダメージを与えぬように静かに行うことが望ましい。
工程2において、接触後は、接触部位ができる限り動かないように、接触部位を固定す
ることが好ましい。固定は、例えば接触部位をパラフィルム等のシート状のもので巻くことにより行うことができる。
工程2における栽培の初期においては、地上部側の接ぎ木材料(例えば、穂木、中間台
木等)全体を保湿状態に保つことが望ましい。保湿は、例えば水を霧吹きしたプラスチックバックで地上部側の接ぎ木材料を覆うことによって行うことができる。
工程2における栽培の初期において保湿処理した場合、栽培の後期(例えば接触から~30日間)においては保湿処理が無い状態で栽培することが好ましい。
3つの接ぎ木用部分構造体を接ぎ木する場合、先に2つの接ぎ木材料を上記工程1及び2により接ぎ木し、得られた植物体から得られた接ぎ木材料と3つ目の接ぎ木材料を接ぎ木す
ることが望ましい。4つ以上の接ぎ木材料を接ぎ木する場合も、これに準じた方法で接ぎ
木することが望ましい。
本発明の植物体は、接ぎ木後、必要に応じて、さらに栽培される。栽培方法は、特に制限されず、公知の方法を採用することができる。
本発明の植物体は、トマト穂木の植物を自根栽培した場合に比べて、トマト果実糖度が向上し得る。また、本発明の台木を使用すれば、水分管理をせずとも、トマト果実糖度を向上させることができる。この観点から、好ましい態様において、本発明の技術は、水分管理が不要である。
本発明の植物体のトマト果実糖度(Brix値)は、例えばトマト穂木の植物を自根栽培した場合の糖度(Brix値)よりも、例えば0.5°以上、1°以上、1.5°以上、2°以上、2.5
°以上、3°以上高い。また、本発明の植物体のトマト果実糖度(Brix値)は、例えば6°以上、6.5°以上、7°以上、7.5°以上である。なお、糖度の上昇の程度、及び糖度の絶
対値は、栽培時期や栽培環境によっても異なり得るものであるが、トマトの栽培に適した時期及び環境においては、糖度向上効果を高いレベルで発揮することができる。
本発明の植物体は、トマト穂木の植物を自根栽培した場合に比べて、耐ストレス性が向上し得る。
耐ストレス性としては、例えば低温耐性、病害抵抗性、乾燥耐性、耐塩性、高温耐性等が挙げられる。これらの中でも、好ましくは低温耐性、病害抵抗性等が挙げられる。
本発明の植物体は、上記の通りトマト果実糖度が向上しており、さらに耐ストレス性の向上も可能であるので、本発明は、その一態様において、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるための本発明の台木に係る。また、トマト穂木、及び本発明のトマト用台木を含む接ぎ木材料を接ぎ木する工程を含む、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性を向上させる方法にも係る。さらには、本発明は、その一態様において、本発明の植物体から採取された、トマト果実にも係る。
2.スクリーニング方法
本発明は、その一態様において、(A)トマト穂木と被検台木とを接ぎ木する工程、及
び(B)前記工程Aで得られた植物体の溢泌液量を指標に、前記台木を、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるためのトマト用台木として選択する工程、を含む、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるためのトマト用台木をスクリーニングする方法に係る。
工程Bは、好ましくは(B)前記工程Aで得られた植物体の溢泌液量が、前記トマト穂木
の植物を自根栽培した場合の溢泌液量に対して80%以下である場合に、前記台木を、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるためのトマト用台木として選択する工程である。
トマト穂木、台木、接ぎ木、溢泌液量、トマト果実糖度の向上、耐ストレス性の向上等については、上記「1.トマト用台木、植物体、トマト果実」における定義が援用される
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
試験例1.高糖度試験1
試験例1-1.材料および方法
供試株の栽培試験は埼玉県農業技術研究センター(埼玉県熊谷市須賀広784)において
行った。
供試品種は、穂木に‘CF桃太郎はるか’(タキイ種苗社製)を用い、台木にわい性品種の‘マイクロトム’(NBRPトマトより分譲)、‘レジナ’(サカタのタネ社製)、‘ちびっこ’(丸種社製)、トマト品種‘M82’ (NBRPトマトより分譲)、トマト台木品種の‘がんばる根’、‘スパイク’、‘トリパー’(愛三種苗社製)の品種を用いた。
台木に用いた供試品種は2016年9月30日、穂木は、2016年10月4日に播種した。播種は培養土(北海道ピートモス社製、以下鉢上げおよび定植は同一の培養土を使用)を充填した128穴セルトレーに行い、台木は接ぎ木前に直径6cm、深さ5.5cmの黒プラスチック鉢に鉢
上げした。
2016年11月2日に、穂木は子葉の下約2cm以下、台木は子葉の上約5cm以下を切断し、斜
め切断接ぎ木により接ぎ木を行った。なお、セルフ接ぎ木は、2016年10月4日に播種した
‘CF桃太郎はるか’を子葉の下で切断し、同一個体で斜め切断接ぎ木を行った。
接ぎ木後は養生管理を1週間程度行い、接ぎ木2週間後に直径10.5cm、深さ8.5cmの黒プ
ラスチック鉢に鉢上げした。
定植は第1花房の開花を確認後、ガラスハウス(間口7.5m、奥行き21m)に2016年12月12日に直径30cm、深さ28cmの不織布の鉢(グンゼ社製)に定植した。栽植密度は畝幅170cm
、株間30cmの1条植えとした。肥料は全量元肥で緩効性肥料(N:P2O5:K2O=13:9:11、
ジェイカムアグリ社製)、緩効性肥料(N:CaO=12:23、ジェイカムアグリ社製)および
化成肥料(N:P2O5:K2O =15:15:12、ジェイカムアグリ社製)を64.5:6.5:29の割合
でよく混和し、N:P2O5:K2O:CaO =13.5:11:11:2g/鉢となるように施用した。かん
水はpF値が2.2以下となるように管理した。また、最低温度は14℃を維持するように加温
した。主枝1本仕立てとし、第3果房上に本葉を2枚残して摘心し、各花にトマトトーン(4-CPA、日産化学工業社製)100倍液を処理した。
各接ぎ木組合せからサンプリングした果実について屈折糖度計 (PAL-1、アタゴ(株))を用い糖度を測定した。
収穫終了後、接ぎ木部から10cm上部の位置で主茎にプラスチックパラフィンフィルムを巻き、その部分をセラミック製のハサミで切断し、直ちに切断面を蒸留水で洗浄した後、シリコンチューブを繋ぎ切り口から出てくる木部溢泌液をプラスチックの容器に採取した。木部溢泌液の採取後、根を洗浄し乾物重量を測定した。
試験例1-2.結果
‘マイクロトム’を台木に用いた場合、他の台木と比較して総収量が4割程度減少した
。果実糖度(Brix値)は、‘マイクロトム’を台木に用いた場合、他の台木と比較して第1果房で2.3~1.9°、第2果房で2.6~2°、第3果房で3.2~2.1°高い結果となった(表1
)。
続いて、穂木の主茎を切断した時に得られる溢泌液量と根の乾燥重量を調査した。その結果、果実糖度と根の乾燥重量の相関(r=0.6)よりも、果実糖度と溢泌液量が少ないこととの相関(r=0.77)が高く(図1)、果実糖度は、溢泌液量が少ないほど上昇する結果となった。
Figure 0007168931000001
試験例2.高糖度試験2(穂木を変更)
試験例2-1.材料および方法
供試株の栽培試験は埼玉県農業技術研究センター(埼玉県熊谷市須賀広784)において
行った。供試品種は、穂木に‘Moneymaker’ (NBRPトマトより分譲)を用い、台木にわ
い性品種の‘マイクロトム’を用いた。台木に用いた供試品種は2016年9月30日、穂木は
、2016年10月15日に播種した。2016年11月19日に穂木は子葉の下、台木は子葉の上で切断し、斜め切断接ぎ木により接ぎ木を行った。なお、セルフ接ぎ木は、2016年10月15日に播種した‘Moneymaker’を子葉の下で切断し、同一個体で斜め切断接ぎ木を行った。ガラスハウス(間口7.5m、奥行き21m)に2016年12月12日に直径30cm、深さ28cmの不織布の鉢(
グンゼ社製)に定植し、高糖度試験と同様の栽培管理を行った。
試験例2-2.結果
‘マイクロトム’を台木に用いた場合、セルフ接ぎ木と比較して総収量が2割程度減少
し、果実糖度(Brix値)は、第1果房で1.3°、第2果房で1.6°、第3果房で1.4°高い結果となった(表2)。果実糖度は、溢泌液量の少ない‘マイクロトム’を台木に用いることで高い結果となった(表2、図2)。穂木を変えても溢泌液量が少ない‘マイクロトム’を台木に用いることで果実糖度は高くなった。
Figure 0007168931000002
試験例3.病害抵抗性
試験例3-1.材料および方法
高糖度試験においてガラスハウスに定植したセルフ接ぎ木と‘マイクロトム’を台木に用いた植物体から2017年2月6日に小葉を採取し、実験室内で乾燥しないように三角フラスコに蒸留水を満たし小葉の元の部分を差し込み、ウドンコ病に罹病したトマトの周りにランダムに配置した。約2週間後に小葉の状態を調査した。三角フラスコの蒸留水は、適宜
補充した。
試験例3-2.結果
‘マイクロトム’を台木に用いた場合、セルフ接ぎ木よりもウドンコ病の病斑が少なく(図3)、ウドンコ病に対して抵抗性を示すことが分かった。
試験例4.低温耐性試験
試験例4-1.材料および方法
供試株の栽培試験は埼玉県農業技術研究センター(埼玉県熊谷市須賀広784)において
行った。
供試品種は、穂木に‘CF桃太郎はるか’(タキイ種苗社製)を用い、台木にわい性品種の‘マイクロトム’、トマト台木品種の‘がんばる根’を用いた。
台木に用いた供試品種は2017年9月26日、穂木は、2017年10月2日に播種した。
接ぎ木は2017年10月26日、定植は2017年12月21日に行った。定植に直径18cm、深さ19cmの不織布の鉢を用いた以外は、高糖度試験と同様の栽培管理を行った。ガラスハウスで栽培し、第2花房開花後、無加温のパイプハウス(間口2.3m、奥行き2.3m)に1晩静置して低温処理を行い、処理後はガラスハウスに戻し調査を行った。
低温処理3日後、成長点から3枚目の葉の先端小葉を採取し、蒸留水を20ml加え2時間浸漬して電気伝度を測定した。この値をオートクレーブ処理後に再度測定した電気伝導度で除して電解質漏出(%)を調査した。また、無処理区および低温処理区の草丈を低温処理
直後と3日後に測定し、その差から無処理区の値を100として草丈の生育(%)を計算した
試験例4-2.結果
低温耐性の指標として、電解質の漏出と草丈の生育を調査した。‘マイクロトム’を台木に用いた場合、他の台木と比較して低温処理後、葉への低温障害はほとんど観察されず
(図4)、電解質の漏出が少なく(図5)、草丈の成長抑制も小さい(図6)結果が得られ、‘マイクロトム’を台木に用いることにより低温耐性が高まった。
試験例5.高糖度試験3(糖度と溢泌液量の関係)
試験例5-1.材料および方法
供試株の栽培試験は埼玉県農業技術研究センター(埼玉県熊谷市須賀広784)において
行った。供試品種は、‘CF桃太郎はるか’を用い、2018年2月1日に播種した。2018年2月20日に逆さ接ぎ木及び断根さし接ぎ(図7)、2018年2月20日にセルフ接ぎ木を行った。ガラスハウス(間口7.5m、奥行き21m)に2018年4月4日に直径30cm、深さ28cmの不織布の鉢
(グンゼ社製)に定植し、 高糖度試験と同様の栽培管理を行い、果実の収量性と栽培終
了後、溢泌液量を調査した。
試験例5-2.結果
溢泌液量を少なくする接ぎ木の方法として逆さ接ぎ木、その対照区として断根挿し接ぎを行った。逆さ接ぎ木の場合、断恨挿し接ぎよりも総収量は3割程度減少し、果実糖度は
、第4果房で0.6°高く、溢泌液量は、少ない結果となった(表3)。‘マイクロトム’を台木に用いること、あるいは逆さ接ぎ木を行うことで溢泌液量は少なくなり、果実糖度(Brix値)は上昇した。なお、本試験例においては、果実の収穫時期が夏季であり、トマト果実が高糖度化しにくい時期であった。
Figure 0007168931000003

Claims (6)

  1. トマト穂木、及びトマト用台木を含む接ぎ木材料を接ぎ木する工程を含む、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性を向上させる方法であって、接ぎ木した場合の溢泌液量が、前記トマト穂木の植物を自根栽培した場合の溢泌液量に対して80%以下である、方法
  2. 前記接ぎ木材料が、本来の茎頂端方向が茎頂端側に配置された植物組織、又は本来の茎頂端方向が根側に配置された植物組織であるトマト用台木を含む、請求項1に記載の方法
  3. 前記トマト用台木が、マイクロトム及び/又はその変異体の植物組織である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記植物組織がトマトの植物組織である、請求項2に記載の方法
  5. 前記耐ストレス性が、低温耐性、及び病害抵抗性からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~4のいずれかに記載の方法
  6. (A)トマト穂木と被検台木とを接ぎ木する工程、及び
    (B)前記工程Aで得られた植物体の溢泌液量が、前記トマト穂木の植物を自根栽培した場合の溢泌液量に対して80%以下であることを指標に、前記台木を、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるためのトマト用台木として選択する工程、
    を含む、トマト果実糖度及び/又は耐ストレス性の向上に用いるためのトマト用台木をスクリーニングする方法。
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