JP7165891B2 - 水揺動検知装置、入浴システム及び水揺動検知方法 - Google Patents

水揺動検知装置、入浴システム及び水揺動検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、水揺動検知装置、入浴システム及び水揺動検知方法に関する。
浴室における高齢者や障害者等の死亡事故は、欧米諸国に比べて高温のお湯に肩まで浸かるという日本人特有の入浴方法のために、我が国では発生頻度が高いことが知られている。また、プールや貯水槽などの貯水施設においては、不慮の死亡事故等が発生しうるものとなっている。
なお、特許文献1には、浴室内に直線偏波の電波を照射可能なアンテナ部と、電波の照射領域内の物体の動きを検知可能なセンサ部と、入出力信号の処理を行う信号処理部とを有する浴室内挙動検知装置を用いて、入浴者の挙動をセンサリングする旨が記載されている。
特開2004-348551号公報
浴室や貯水施設等における死亡事故を防ぐ手段として、これらをカメラ映像によって監視することが考えられるが、映像の変化を看過して事故を防げない可能性がある。
また、特許文献1では検知ノイズが抑制されてはいるが、ノイズを完全に除去することは困難であり、検知精度には限界がある。
本発明は、上記課題に鑑みて、水の動きを検知することにより、浴室や貯水施設等に生じる異変を検知しやすくした水揺動検知装置、浴室システム及び水揺動検知方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる水揺動検知装置は、上記課題に鑑みて、外側からの注水を受け入れ可能な中空筒枠と、該中空筒枠の内部において揺動自在に配された受圧板と、該受圧板の揺動に追従してスライドするボードと、前記ボードを挟持するように対向配置された発光素子及び受光素子と、を備えた水揺動検知装置であって、前記ボードは、前記中空筒枠内に存在する水の動きによる前記受圧板の揺動に伴ってスライドし、前記受光素子によって検知される前記発光素子からの光量を変化させる、ことを特徴とする。
また、本発明にかかる水揺動検知装置の一態様では、前記ボードには、1又は複数のスリットが配設される、ことを特徴としてもよい。
また、本発明にかかる水揺動検知装置の一態様では、前記ボードには、複数個のスリットが並設されて、前記発光素子の光路幅は、前記スリット幅、および、前記スリット間に存在する光遮光部の幅よりも狭い、ことを特徴としてもよい。
また、本発明にかかる水揺動検知装置の一態様では、対向配置される前記発光素子及び前記受光素子は、前記ボードのスライド方向に、少なくとも2個所の位置で並設される、ことを特徴としてもよい。
また、本発明にかかる水揺動検知装置の一態様では、前記中空筒枠内に水が入っていない状態において、前記受光素子のうちのいずれか1つは、対向する前記発光素子からの光を受光しないように配置され、前記受光素子のうちの他の1つは、対向する前記発光素子からの光を受光するように配置される、ことを特徴としてもよい。
また、本発明にかかる水揺動検知装置の一態様では、前記発光素子からの発光は、前記受光素子へと帯状の光路で進行し、前記中空筒枠内に水が入っていない状態において、前記帯状の光路が前記スリットおよび前記スリットが存在しない光遮光部において跨るように、前記発光素子および前記受光素子が配置される、ことを特徴としてもよい。
また、本発明にかかる水揺動検知装置の一態様では、前記中空筒枠の端部は、前記受圧板から離れるにつれて徐々に開口面積が拡大するように形成されている、ことを特徴としてもよい。
また本発明にかかる入浴システムは、上記課題に鑑みて、入浴用の浴槽と、前記浴槽に備え付けられて、浴槽内の水の揺動を検知する水揺動検知装置と、前記浴槽内に入浴者が入浴した後、前記水揺動検知装置による水の揺動が所定期間検知されない場合に、介護者又は前記入浴者に報知する報知手段と、を備えた入浴システムであって、前記水搖動検知装置は、外側からの注水を受け入れ可能な中空筒枠と、該中空筒枠の内部において揺動自在に配された受圧板と、該受圧板の揺動に追従してスライドするボードと、前記ボードを挟持するように対向配置された発光素子及び受光素子と、を備え、前記ボードは、前記中空筒枠内に存在する水の動きによる前記受圧板の揺動に伴ってスライドし、前記受光素子によって検知される前記発光素子からの光量を変化させる、ことを特徴とする。
また本発明にかかる水揺動検知方法は、上記課題に鑑みて、外側からの注水を受け入れ可能な中空筒枠と、該中空筒枠の内部において揺動自在に配された受圧板と、該受圧板の揺動に追従してスライドするボードと、前記ボードを挟持するように対向配置された発光素子及び受光素子と、を備えた水揺動検知装置を用いた水道検知方法であって、前記ボードは、前記中空筒枠内に存在する水の動きによる前記受圧板の揺動に伴ってスライドし、前記受光素子によって検知される前記発光素子からの光量を変化させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、水の動きを検知することにより、浴室や貯水施設等に生じる異変を検知しやすくした水揺動検知装置、浴室システム、水揺動検知方法を提供することができる。
第1の実施形態にかかる水揺動検知装置の分解斜視図である。 第1の実施形態にかかる水揺動検知装置の正断面図である。 第1の実施形態にかかる水揺動検知装置の側断面図である。 水に動きがあった状態の正断面図である。 図4とは逆向きに水に動きがあった状態の正断面図である。 第1の実施形態の変形例1の水揺動検知装置の正断面図である。 第1の実施形態の変形例2の水揺動検知装置の正断面図である。 第2の実施形態にかかる入浴システムの概略構成図である。 第2の実施形態にかかる入浴システムにおける処理の一例となるフローチャートを示す図である。
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1~図3に示すように、水揺動検知装置100は、中空となる筒状の部材で構成される中空筒枠10と、水の動きに伴う水圧を受けてスイングする受圧板20と、受圧板20の揺動に追従してスライドするボード30と、発光素子41及び受光素子42を備えるフォトインタラプタ40とによって構成されており、全体がカバー50によって覆われている。なお、本明細書における「水の動き」とは、水流を意味するのみならず、圧力変化に伴う水の移動も意味するものとする。
中空筒枠10は樹脂成形品であって、本実施形態では軸方向両端面が開口している。これにより、水揺動検知装置100を浴槽やプール等の内部に設置した際は、軸方向両端面の開口から中空筒枠10内へ水が流入し、中空筒枠10内には常時水が存在していることになる。水に動きがある場合は、中空筒枠10の軸方向に水が動くことになり、中空筒枠10の軸方向と水動方向は一致する。なお、中空筒枠10の上面中央には、受圧板20の挿入口となる挿入スリット11が、軸方向と直交するように形成されている。
中空筒枠10の断面形状(側面視形状)は、内部に水が流入可能である限り、特に制限はない。例えば、図3等に示す正方形のほか、長方形、円形、楕円形、三角形や五角形等の多角形、星型などでも構わない。製造性や設置容易性等を鑑みれば、四角形が好ましい。
受圧板20も樹脂成形品であって、扁平な薄板からなる。受圧板20の形状も特に制限は無いが、中空筒枠10の断面形状と相似形状であることが好ましい。中空筒枠10内においてスムーズに揺動できるからである。また、受圧板20の大きさ(平面積)は、できるだけ中空筒枠10の内部空間(水動路)の断面積に近いことが好ましい。受圧板20の平面積と水動路の断面積とがほぼ一致していれば、受圧板20が水動路を全面的に遮蔽する。これにより、水の動きに伴う水圧を効率よく受圧板20が受圧して、検知精度が向上する。
受圧板20の上縁中央には支柱21を有し、支柱21の中途部には支点体22が設けられている。支点体22は円柱形であり、その軸方向は受圧板20の揺動方向と一致する。受圧板20及び支柱21の厚みは中空筒枠10に設けられた挿入スリット11の開口幅(軸方向幅)よりも小さい。一方、支点体22の直径は、挿入スリット11の開口幅(軸方向幅)よりも大きい。したがって、受圧板20を挿入スリット11から中空筒枠10内へ挿通すると、支点体22は挿入スリット11を通過できず中空筒枠10の天面で受け止められることで、受圧板20の揺動支点となる。これにより、受圧板20は中空筒枠10に対して揺動自在に配される。つまり、てこの原理で説明すれば、支点体22が支点、受動板20が水圧により揺動する力点、支柱21の先端が作用点となる。
ボート30も樹脂成形品であって、本実施形態では、所定の長さを有する扁平な薄板部材であり、ボード30には、複数のスリット30aが長手方向に亘って全体的に形成されている。各スリット30aの大きさは全て同じであって、等間隔に並設されている。各スリット30aの間に存在するボード部は、光遮蔽部30bとして機能する。
ボード30の下縁中央には、凹部30cが形成されている。そして、この凹部30c内に支柱21の先端部を受け入れた状態で、ボード30は中空筒枠10の軸方向と平行に配される。換言すれば、ボード30は水動方向と平行に配される。さらに換言すれば、ボード30は受圧板20の揺動方向と平行に配される。これにより、各スリット30aが受圧板20の揺動方向と平行に並んでいることになる。そのうえで、受圧板20の揺動に追従してスリットボード30が揺動方向にスライドする。
なお、各図面に図示しているように、支柱21の先端縁及び凹部30cの奥縁(底縁)は平坦でも構わないが、支柱21の先端縁と凹部30cの奥縁(底縁)の少なくともいずれか一方、好ましくは双方が、円弧形であることが好ましい。これにより、受圧板20の揺動に追従してボード30がよりスムーズにスライド可能となる。
フォトインタラプタ40は、発光素子41からの光を受光素子42によって受光すると電流が多く流れて電圧が低下する一方、光路が何らかの物体によって遮蔽されており、発光素子41からの光が受光素子42によって受光されない状態では電流が流れず電圧が上昇する回路を備えている。本実施形態では、この電圧変化によって水の動きを検知している。
フォトインタラプタ40としては、上記電流回路や発光素子41及び受光素子42が予め組み込まれた市販品を使用できる。具体的には、電流回路を備える回路基盤43に、発光素子41と受光素子42が対向配置されており、各発光素子41及び受光素子42がそれぞれ独立して存在するようにカバー44によって覆われている。このカバー44の各対向面には、発光素子41からの光を照射し、受光素子42によって受光するための光路スリット44aがそれぞれ形成されている。各光路スリット44aの開口幅、すなわち発光素子41から受光素子42に至る光路幅は、ボード30のスリット30aの幅及び各光遮蔽部30bの幅よりも小さい。なお、本実施形態では、一対の発光素子41と受光素子42を2セット有するフォトインタラプタ40を使用している。
フォトインタラプタ40は、カバー50の天壁内面に固定された状態で、対向する発光素子41と受光素子42の間にボード30が存在するように、上方から覆い被せられる。つまり、発光素子41と受光素子42はボード30を挟んで対向配置され、発光素子41から受光素子42に至る光路(光路スリット44aによって幅が限定されて帯状となった光路)がボード30によって遮断される。また、本実施形態のフォトインタラプタ40は一対の発光素子41と受光素子42を2セット有することで、一対の発光素子41と受光素子42が、ボード30のスライド方向に並べて二ヶ所存在している。
なお、本実施形態では、水に動きの無い図2に示す静水状態(初期状態)において、二ヶ所設けられた1対の素子41・42のうち、一方の素子41・42はスリットボード30の光遮蔽部30と対向しており、他方の素子41・42は光遮蔽部30bとスリット30aに跨るように対向している。つまり、図2に示す初期状態では、一方の受光素子41は、対向する発光素子42からの光を受光できないが、他方の受光素子41は、対向する発光素子42からの光を受光できる状態となっている。
カバー50も樹脂成形品であって、上部は下面が開口する箱状となっており、下部は中空筒枠10の軸方向両端面及び下面が開口している。したがって、カバー50によってカバーした状態では、中空筒枠10の天壁より上方がカバー50によって全体的に覆われるが、中空筒枠10の軸方向両端開口はカバー50によって覆われない。カバー50の下縁には、係合爪50aが形成されている。したがって、カバー50を中空筒枠10に装着すると、カバー50の係合爪50aが中空筒枠10の下面と係合し、固定される。
次に、水揺動検知装置100によって水の動きを検知する原理について説明する。図2に示す初期状態(静水状態)では、図面基準(以下、説明の便宜上この方向を基準として説明する)で左側の光路スリット44aが光遮蔽部30bによって遮られていることで、受光素子42は発光素子41からの光を受光できない。一方、右側の光路スリット44aはスリット30aに跨っているので、受光素子42によって発光素子41からの光が受光されている。
そのうえで、水流や圧力変動が生じて中空筒枠10内の水が移動すると、受圧板20が水圧を受けることで、支点体22を中心として揺動する。これに伴い、支柱21の先端は支点体22を中心として受圧板20とは逆の方向に揺動する。すると、支柱21の先端が凹部30c内に入っていることで、ボード30が受圧板20に追従してスライドする。これにより、各光路スリット44aとスリットボード30との対向位置関係がズレることで、受光素子42による受光状態が変化し、水の動きを電圧変化として捉えて検知することができる。
なお、水流等の強さと受圧板20で受ける水圧とは比例するので、水流等が大きいほど、受圧板20の揺動量(揺動角度)、延いてはこれに追従するボード30のスライド量も大きくなる。これに伴い、受光素子42は受光状態と非受光状態とを繰り返すので、この受光状態と非受光状態との繰り返し回数、すなわち電圧変化回数を計測することで、水流等の強さや水の揺れ動きも検知することもできる。
さらに、本実施形態では1対の素子41・42がボード30のスライド方向に並んで2セット設けられていることで、水の動きの方向も検知することができる。具体的には、例えば図4に示すように水が左に移動すると、ボード30は右にスライドする。すると、初期状態では非受光状態であった左側(一方)の受光素子42が、初動時には受光状態となる。これに対し、初期状態では受光状態であった右側(他方)の受光素子42は、初動時には非受光状態となる。逆に、図5に示すように水が右側に移動すると、ボード30は左にスライドする。すると、初期状態では非受光状態であった左側(一方)の受光素子42が、初動時には受光状態となる。これに対し、初期状態では受光状態であった右側(他方)の受光素子42は、初動時に左側の受光素子42が受光状態となっても、受光状態が維持されている。このように、水の動く方向によって、受光素子42よる初動時の受光状態が異なることで、水の動く方向も検知することができる。
また、図6に示すように、ボード30を円弧形にするようにしてもよい(変形例1)。この場合、ボード30のスライド幅が、長方形状の場合よりも小さくなるので、装置のコンパクト化を図ることができる。なお、ボード30が円弧形でも、対向する発光素子41及び受光素子42との間に、ボード30が挟持される。また、ボード30における各スリット30aや光遮光部30bと、発光素子41や受光素子42との相対的な位置関係は、上述した長方形状の場合と同様になるようにしてもよい。
また、図7に示すように、中空筒枠10の軸方向両端へ、先端(軸方向外方)にいくにつれて徐々に開口面積が拡大するテーパーフランジ12を設けて、中空筒枠10の軸方向両端部をラッパ形状とするようにしてもよい(変形例2)。これによれば、テーパーフランジ12によって中空筒枠10内へ水の動きが導かれやすくなるので、水の動きの検知精度を向上することができる。
また、水の動きの方向を検知する必要性に乏しければ、対向する発光素子41と受光素子42は、1対のみでも構わない。また、対向する発光素子41と受光素子42を並べて2対設ける場合でも、2つの受光素子42における受光・非受光状態が双方同時に切り替わるようセットしてもよい。
なお、本実施形態では軸方向両端面が開口しているが、このような態様には必ずしも限定されず、少なくとも中空筒枠10が注水を受け入れるようになっていればよく、例えば、中空筒枠10の端面の一部が開口して水が受け入れられるようになっていればよい。
なお、本実施形態ではボード30において複数のスリット30aや光遮光部30bが配置されているが、このような態様には限定されない。ボード30の揺動により、受光素子42が受光する光の光量を変化させて、中空筒枠10内の水の揺動を検知できる構造であれば、ボード30にスリット30aが配設されておらずともよい。また、必ずしも、スリット30aが等間隔に並ばなくともよく、光遮光部30bとスリット30aの幅が同一にならずともよいし、各スリット30aや各光遮光部30bが同一幅で形成されなくてもよい。なお、本実施形態における2つの受光素子42は、受光状態と非受光状態とを検出してその繰り返し回数が計測されることで水の揺動が検知されるようになっているが、必ずしもこのような態様には限定されず、例えば、1対の発光素子41と受光素子42が配置されて、受光素子42が受光する光量の変化に基づいて水の揺動が検知されるようになっていてもよい。
なお、本実施形態の水揺動検知装置100は、浴槽のみならず、貯水槽、貯水池、又はプールなど、水を溜めておく施設や構造物等の水の動きの検知用としても使用できる。例えば、貯水槽、貯水池、又はプールなどの貯水施設ないし構造物において、水を使用していない静水状態において水の動きが検知されれば、異物が水没したことを検知できる。また、人が水に落ちた際の水難事故の発生を回避することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態にかかる入浴システム200について説明をする。図8で示されるように、入浴システム200は、水揺動検知装置100と、浴槽101と、中継パネル部102と、報知手段104とを含んで構成される。
同図で示されるように、水揺動検知装置100は、入浴者(特に高齢者や障害者)の浴槽内での事故防止用として使用できる。第2の実施形態では、水揺動検知装置100が浴槽101の内壁面に埋め込まれており、水揺動検知装置100からの信号が浴室内に存在する中継パネル部102に伝達される。なお、水揺動検知装置100は、中空筒枠10内に水が入り込む状態にできれば、設置方法は種々の方法を採用できる。具体的には、水面に浮かべるようにしてもよいし浴槽内面に取りつけるようにしてもよく、浴槽内の手すり等の介助装置に一体化させるような構成としてもよい。
中継パネル部102は、浴槽101付近に配置されて、追い炊きの操作等の操作パネルや音声出力部、タイマー処理部などを含んだ構成となっている。
そして本実施形態では、水揺動検知装置100によって、浴槽に溜まった水(お湯)の動きによって入浴者の挙動等を検知できる。具体的には、浴槽101にお湯を注水している際、設定量のお湯が貯まって入浴者が入浴する際、出浴する際などの各々において、受圧板20とボード30の揺動が異なる態様となるため、中継パネル部102にて受け取る信号に基づいて入浴の状況を判断することができるようになっている。
浴槽101への注水の際、水揺動検知装置100が水面下にある場合には、浴槽にお湯を溜めている間は水が規則的に動き続けるので、お湯を溜めている状態であることも検知できる。お湯が所定量溜まって給水が止まると、揺れが収束して静水となる。これにより、設定量のお湯が溜まったことを検知できる。なお、水揺動検知装置100を水面に浮設する場合は、お湯の給水量(水面の高さ)に関係なく給水状態と静水状態とを検知できるメリットがある。また、水揺動検知装置100を浴槽101に設置する手間も省けるというメリットもある。
なお、水揺動検知装置100を浴槽101に設置する場合は、少なくとも最低限量のお湯を溜めた場合でも中空筒枠10内にお湯が入り込む高さ位置に設置するとよい。お湯がある程度溜まって水面が水揺動検知装置100の高さ位置以上にまで到達すれば、給水を止めることで静水状態となったこととを検知できる。
そして、静水状態から入浴者が浴槽に浸かると再度水に動きが生じるので、入浴者が入浴し始めたことを検知できる。入出浴時は、浴槽101の水面の変動が大きくなることから、水揺動検知装置100の受圧板20およびボード30が大きく揺れることになる。また入浴者が入浴する際の受圧板20に水圧がかかる方向と、出浴する際の受圧板20に水圧がかかる方向とは、互いに反対方向となる傾向にあるため、第1の実施形態の水揺動検知装置100のように2対の発光素子41と受光素子42を配設することで、入出浴の判断ができるようになる。
なお、浴槽101の湯舟に入浴中の場合、入浴者が緩衝体として機能するため、入浴中の水の揺れ動きは、出浴後の水の揺れ動きよりも早く収束する傾向にある。したがって、このような揺動の収束時間に基づいて入出浴の判断をするようにしてもよく、収束時間が所定時間以上となる場合に、出浴時の水の揺れの動きであると判断をするようにしてもよい。150リットル以上250リットル以下の容積となる一般家庭の浴槽であれば、入浴者がお湯に浸かって所定体勢を維持している場合に、入浴後からおよそ1分以内で静水状態になる。
そして、入浴者がのぼせている状態や、溺死の危険性がある状態では、浴槽101内での静水状態が長期間続く傾向にある。水揺動検知装置100からの信号を受信して中継パネル部102において入浴者に異常があると判断された場合には、有線または無線によって接続された報知手段103にその旨の伝達がなされる。介護者等は、報知手段103からのアラームを受けて入浴者の安全確認に赴くことができるようになる。
具体的には、入浴者が、浴槽内で姿勢をまったく変えないことは稀であり、通常は、手足や胴体を動かしたりする。したがって第2の実施形態の入浴システム200では、水揺動検知装置100が、所定の期間、このような挙動による水の揺れを検知しなかった場合に、中継パネル102から報知手段103にアラームを発生させる指示を送信するようになっている。
図9は、第2の実施形態の入浴システム200の処理の一例を示す図である。同図で示される入浴みまもり処理では、まず、浴槽102への入浴者の入浴が検知される処理(S111)が実行される。本実施形態では、注水の検知後、予め定められた閾値および期間を超えるような大きな水の揺れを検知することで、入浴の検知がなされる。
その後、S112では、水の揺動が収束したことを検知する処理がなされる。ここでいう収束とは、浴槽101内の水流が完全に消失している状態であってもよいし、微小な水揺動が残存して浴槽101内でお湯がわずかに振動しているような状態であってもよい。中継パネル部102のタイマー処理部は、水揺動検知装置100が水の揺動の収束を検知した後、時間を計測する処理を開始する(S113)。
そしてS114aおよびS114bでは、入浴者が姿勢を変えるなどによる水揺動や出浴による水揺動の検知をする処理がなされる。具体的には、予め定められた閾値や期間を超えるような大きな水の揺動であった場合(S114bでYESの場合)には、出浴されたと判断をして、入浴みまもり処理を終了する。また、水揺動検知装置100が水の揺動を検知し、かつ、予め定められた閾値や期間を超えないような比較的小さな水の揺動であった場合(S114bでNOの場合)には、S112の処理まで戻されて、静水時間の計測が初期化される(S113)。
そして時間計測処理(S113)の開始後、水揺動が検知されずに静水状態のまま所定期間経過をした場合(S114cでYESの場合)には、中継パネル部102から報知手段103に信号が伝達されて、介護者にアラームを出力する処理を実行する(S115)。
S113やS1114cの時間計測処理としては、設定により、水揺動の収束後30秒以上180秒以下のタイミングで介護者に報知ができるようになっていてもよいし、40秒以上150秒以下のタイミングで介護者に報知をするようになっていてもよい。また、50秒以上120秒以下、あるいは、60秒以上90秒以下のタイミングで介護者に報知をするようにするのが好適であり、そのような範囲で設定できるようになっていてもよい。
なお、第2の実施形態においては、報知手段103が浴室の外部に設置されて介護者に注意音や注意音声を発するようにしているが、例えば、報知手段103を浴室内に置いて、入浴者に対して直接注意音や注意音声を発して動きを促すようにしてもよい。この注意音の発生後に、水の動きが検知されると、入浴者に意識があることがわかる。一方、水の動きを検知できなければ、入浴者が意識を失っているなど、何らかの問題が発生している可能性が高いことがわかるので、浴室外の介護者にさらに報知をするようにしてもよい。なお、報知手段103としては、このように注意音等を発生させるだけに限定されず、例えば、警告灯を点滅させるものや、「大丈夫ですか?」というような音声を出力させるようなものであってもよい。
なお、第2の実施形態においては、水揺動検知装置100によって入浴や出浴の検知を行うようにしているが、このような態様には限定されず、例えば、浴室内の中継パネル部102において配置される赤外線センサ等の他の手段により、浴槽101内への入出浴を判断するようにしてもよい。
なお、水揺動検知装置100による検知信号は、回路基盤43から延びるコード(図示せず)を中継パネル部102に接続させて伝達されることに限定されず、例えば、外部のPCや報知手段103に接続したり、電波によってPCや報知手段103にワイヤレスで信号を送ったりするようにしてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成、又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
10 中空筒枠
20 受圧板
22 支点体
30 ボード
30a スリット
30b 光遮蔽部0
40 フォトインタラプタ
41 発光素子
42 受光素子
43 回路基盤
44a 光路スリット
50 カバー
50a 係合爪
100 水揺動検知装置
101 浴槽
102 中継パネル部
103 報知手段

Claims (5)

  1. 外側からの注水を受け入れ可能な中空筒枠と、
    該中空筒枠の内部において揺動自在に配された受圧板と、
    該受圧板の揺動に追従してスライドするボードと、
    前記ボードを挟持するように対向配置された発光素子及び受光素子と、を備えた水揺動検知装置であって、
    前記ボードは、前記中空筒枠内に存在する水の動きによる前記受圧板の揺動に伴ってスライドし、前記受光素子によって検知される前記発光素子からの光量を変化させる、
    ことを特徴とする水揺動検知装置。
  2. 請求項1に記載された水揺動検知装置であって、
    前記ボードには、1又は複数のスリットが配設される、
    ことを特徴とする水揺動検知装置。
  3. 請求項2に記載された水揺動検知装置であって、
    前記ボードには、複数個のスリットが並設されて、
    前記発光素子の光路幅は、前記スリット幅、および、前記スリット間に存在する光遮光部の幅よりも狭い、
    ことを特徴とする水揺動検知装置。
  4. 入浴用の浴槽と、
    前記浴槽に備え付けられて、浴槽内の水の揺動を検知する水揺動検知装置と、
    前記浴槽内に入浴者が入浴した後、前記水揺動検知装置による水の揺動が所定期間検知されない場合に、介護者又は前記入浴者に報知する報知手段と、を備えた入浴システムであって、
    前記水揺動検知装置は、
    外側からの注水を受け入れ可能な中空筒枠と、
    該中空筒枠の内部において揺動自在に配された受圧板と、
    該受圧板の揺動に追従してスライドするボードと、
    前記ボードを挟持するように対向配置された発光素子及び受光素子と、を備え、
    前記ボードは、前記中空筒枠内に存在する水の動きによる前記受圧板の揺動に伴ってスライドし、前記受光素子によって検知される前記発光素子からの光量を変化させる、
    ことを特徴とする入浴システム。
  5. 外側からの注水を受け入れ可能な中空筒枠と、
    該中空筒枠の内部において揺動自在に配された受圧板と、
    該受圧板の揺動に追従してスライドするボードと、
    前記ボードを挟持するように対向配置された発光素子及び受光素子と、を備えた水揺動検知装置を用いた水揺動検知方法であって、
    前記ボードは、前記中空筒枠内に存在する水の動きによる前記受圧板の揺動に伴ってスライドし、前記受光素子によって検知される前記発光素子からの光量を変化させる、
    ことを特徴とする水揺動検知方法。
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