JP7165767B2 - モータギヤユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車輪に取り付けられる電動パーキングブレーキのモータギヤユニットに関する。
例えば、特許文献1には、割り体からなるハウジング本体とハウジング蓋体との合わせ面に、内側シール部材及び外側シール部材からなる二重シール構造を備えた車両用アクチュエータが開示されている。
特許第2601385号公報
ところで、特許文献1に開示されたシール構造では、ハウジング本体とハウジング蓋体との間から水が進入した場合、水が外側シール部材、又は、外側シール部材及び内側シール部材の両方まで浸透するおそれがある。
この結果、特許文献1に開示されたシール構造では、シール部材の劣化や、水がハウジングの内部まで進入するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、水等の異物がかかった場合に、水等の異物がケース部材の内部まで進入することを抑制してシール性能を向上させることが可能なモータギヤユニットを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車輪に取り付けられる電動パーキングブレーキのモータギヤユニットであって、内部に複数のギヤ及びモータが収納されたケース部材と、前記ケース部材に結合される蓋部材と、を備え、前記ケース部材は、前記複数のギヤが収納されたギヤ収納部を有し、前記蓋部材は、前記ギヤ収納部を覆うギヤ蓋部を有し、前記ギヤ蓋部と前記ケース部材とは、車幅方向に沿って突き合わされ、前記ギヤ蓋部と前記ケース部材の合わせ面において、前記ケース部材と前記ギヤ蓋部との一方が他方と重畳し、前記一方が前記合わせ面を覆っており、前記ケース部材又は前記ギヤ蓋部は、前記ギヤ収納部の周りにシール部材が装着される溝部を有し、前記溝部の外方側には、外側壁が設けられ、前記電動パーキングブレーキは、円板状のバックプレートをさらに有し、前記外側壁は、前記モータギヤユニットが前記バックプレートに取り付けられた際、前記バックプレートを正面から見て、前記バックプレートと重畳していない非重畳領域に設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明は、車輪に取り付けられる電動パーキングブレーキのモータギヤユニットであって、内部に複数のギヤ及びモータが収納されたケース部材と、前記ケース部材に結合される蓋部材と、を備え、前記ケース部材は、前記複数のギヤが収納されたギヤ収納部を有し、前記蓋部材は、前記ギヤ収納部を覆うギヤ蓋部を有し、前記ギヤ蓋部と前記ケース部材とは、車幅方向に沿って突き合わされ、前記ギヤ蓋部と前記ケース部材の合わせ面において、前記ケース部材と前記ギヤ蓋部との一方が他方と重畳し、前記一方が前記合わせ面を覆っており、前記ケース部材又は前記ギヤ蓋部は、前記ギヤ収納部の周りにシール部材が装着される溝部を有し、前記溝部の外方側には、外側壁が設けられ、前記ギヤ蓋部には、穴部が設けられ、前記ケース部材には、前記穴部に挿通される位置決め用凸部が設けられ、前記穴部と前記位置決め用凸部は、前記シール部材よりも外側に配置され、前記穴部の内面と前記位置決め用凸部の外面との間には、クリアランスが設けられていることを特徴とする。
本発明では、水等の異物がかかった場合に、水等の異物がケース部材の内部まで進入することを抑制してシール性能を向上させることが可能なモータギヤユニットを得ることができる。
本発明の実施形態に係るモータギヤユニットが組み込まれた電動パーキングブレーキの正面図である。 図1に示す電動パーキングブレーキの分解斜視図である。 図2に示すモータギヤユニットの分解斜視図である。 図2に示すモータギヤユニットの一部破断斜視図である。 図4に示すA部の拡大端面図である。 モータギヤユニットを構成するケース部材の拡大斜視図である。 図6のVII-VII線に沿った拡大端面図である。 図7に示すケース部材に対してギヤ蓋部が装着された状態を示す一部仮想断面図である。 モータギヤユニットの一部省略拡大斜視図である。 図9のX-X線に沿った拡大端面図である。 モータギヤユニットの上部に対してモータ蓋部が装着された状態の一部断面斜視図である。 図11に示すB部の拡大端面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るモータギヤユニットが組み込まれた電動パーキングブレーキの正面図、図2は、図1に示す電動パーキングブレーキの分解斜視図である。
図1及び図2に示されるように、電動パーキングブレーキ10は、ドラム式ブレーキからなり、バックプレート12と、バックプレート12の外側(車輪の外側)に配置されるブレーキシュー機構14と、バックプレート12の内側(車輪の内側)に配置され、本実施形態に係るモータギヤユニット16とを備えて構成されている。
図2に示されるように、バックプレート12は、正面視して円板状からなり、図示しない車両の車輪に固定される。ブレーキシュー機構14は、バックプレート12の外側(車輪の外側)に対向配置される左右一対のブレーキシュー18、18を含む。各ブレーキシュー18の外周部には、各ブレーキシュー18を囲繞して車輪と共に回転する図示しないブレーキドラムの内周面に摺接可能なライニング20がそれぞれ設けられている(図2参照)。
各ブレーキシュー18の一端側には、左右のブレーキシュー18、18の一端側同士を繋ぐばね部材22が張設されている。このばね部材22のばね力によって相互に近接する方向に付設された左右ブレーキシュー18、18の一端側は、バックプレート12に固定されたアンカブロック24に支承されている。
また、左右一対のブレーキシュー18、18の他端同士の間には、ホイルシリンダ26が配置されている。左右一対のブレーキシュー18、18の他端は、このホイルシリンダ26の両端から突出する図示しない作動ピストンに当接している。ホイルシリンダ26の下方には、左右一対のブレーキシュー18、18の他端側同士を繋ぐ戻しばね28が張設されている。
図2に示されるように、バックプレート12には、中心部に設けられた円形状取付孔30と、この円形状取付孔30の外径側に位置する略矩形状取付孔32とがそれぞれ設けられている。モータギヤユニット16は、バックプレート12の略矩形状取付孔32を介してアンカブロック24に固定されている。
図3は、図2に示すモータギヤユニットの分解斜視図である。このモータギヤユニット16は、ケース部材34と、蓋部材36とを有する。ケース部材34は、ケース本体35の一側面に設けられ、側面視して略L字状を呈するギヤ部開口38と、ケース本体35の上端に設けられたモータ部開口40とを有する。ギヤ部開口38には、互いに噛合する複数のギヤ42が収納されたギヤ収納部44に設けられている。モータ部開口40は、ケース部材34の上部に設けられた円形状の開口部からなり、モータ46が収納されるモータ部48に設けられている。なお、ギヤ収納部44には、複数のギヤ42の支軸が固定された支持板49が収納されている。
蓋部材36は、ギヤ部開口38に装着されて、このギヤ部開口38を閉塞するギヤ蓋部50と、モータ部開口40に装着されて、このモータ部開口40を閉塞するモータ蓋部52とから構成されている。
図4は、図2に示すモータギヤユニットの一部破断斜視図、図5は、図4に示すA部の拡大端面図、図6は、モータギヤユニットを構成するケース部材の拡大斜視図、図7は、図6のVII-VII線に沿った拡大端面図、図8は、図7に示すケース部材に対してギヤ蓋部が装着された状態を示す一部仮想断面図である。
図4及び図5に示されるように、ケース部材34のギヤ部開口38とギヤ蓋部50との間には、このギヤ部開口38をシールする第1シール部材(例えば、ゴムパッキン)54が介装されている。この第1シール部材54は、ケース部材34のギヤ部開口38に沿って設けられた溝部56に沿って装着されている。この溝部56は、該溝部56の外側に設けられた外側壁58と、該溝部56の内側に設けられた内側壁60との間で構成されている。なお、図7に示されるように、外側壁58の肉厚は、内側壁60の肉厚と比較して厚肉に構成されている。
図6に示されるように、この外側壁58は、ケース部材34の平面部62からギヤ蓋部50側に向かって突出する凸部からなり、その一端58aが第3ボルトB3の近傍部位から延在し、その他端58bが第6ボルトB6の近傍部位まで連続して設けられている。
また、外側壁58は、モータギヤユニット16がバックプレート12に取り付けられた際、バックプレート12を正面から見て、車幅方向においてバックプレート12と重畳していない非重畳領域64に設けられている(図1参照)。換言すると、外側壁58は、バックプレート12の外径から外部にはみ出した領域(非重畳領域64)に設けられている。
ケース部材34のモータ部開口40とモータ蓋部52との間には、このモータ部開口40をシールする第2シール部材(例えば、Oリング)66が介装されている(図3参照)。この第2シール部材66は、ケース部材34のモータ部開口40に沿って設けられた溝部68に沿って装着されている。
図3に示されるように、ギヤ収納部44を覆うギヤ蓋部50は、複数のボルト(例えば、第1ボルト~第8ボルトB1~B8からなる8本のボルト)を介して、ケース部材34に締結固定されている。また、モータ蓋部52は、複数のボルト(例えば、第9ボルトB9~B11からなる3本のボルト)を介して、ケース部材34に締結固定されている。
図5に示されるように、また、ギヤ収納部44を覆うギヤ蓋部(一方)50とケース部材(他方)34とは、車幅方向に沿って突き合わされた面からなる合わせ面70が設けられている。この合わせ面70は、車幅方向と略直交する方向に沿って配置された第1合わせ面~第3合わせ面72a~72cからなる3つの合わせ面によって構成されている。なお、本実施形態では、その一例として合わせ面70を3つの合わせ面72a~72cで構成しているが、これに限定されるものではない。
第1合わせ面72a及び第2合わせ面72bは、第1シール部材54が装着される溝部56を跨いだ両側に設けられている。第3合わせ面72cは、第1合わせ面72a、第2合わせ面72b、及び、第3ボルトB3よりも外径側に設けられている。
この合わせ面70では、ギヤ蓋部50とケース部材34とが車幅方向に沿って重畳するように設けられている。ギヤ蓋部50(一方)の外径部には、ケース部材34側に向かって車幅方向内側に延出し、この合わせ面70を覆う被覆部74が設けられている。この被覆部74は、車幅方向と直交する方向でケース部材34と重畳することで、ケース部材34とギヤ蓋部50との間で突き合わされた合わせ面70を覆うようになる。
被覆部74の先端部74aは、合わせ面70(72a~72c)の外径側に位置していると共に、合わせ面70(72a~72c)よりも車幅方向内側に位置して合わせ面70(72a~72c)を覆っている(図5参照)。また、被覆部74は、ケース部材34の全周にわたって連続して設けられているが、少なくとも、路面からの水しぶきを浴びる蓋然性が高いボルトB2~ボルトB5の領域にわたって曲線状に連続して設けられることが好ましい。
ケース部材34には、ギヤ蓋部50の被覆部74に対応して、断面略L字状の凹部73が設けられている(図5参照)。なお、本実施形態では、合わせ面70を覆う被覆部74をギヤ蓋部50側に設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、被覆部74をケース部材34側に設けるようにしてもよい。
ケース部材34とギヤ蓋部50とが結合された際、ケース部材34とギヤ蓋部50との間には、間隙75が設けられている。この間隙75は、ケース部材34とギヤ蓋部50との合わせ面70における開口部76よりも大きい断面積で構成されている(図8参照)。間隙75は、モータギヤユニット16がバックプレート12に取り付けられた際、バックプレート12を正面から見て、車幅方向においてバックプレート12と重畳していない非重畳領域64(図1参照)に設けられている。換言すると、間隙75は、バックプレート12の外径から外部にはみ出した領域(非重畳領域64)に設けられている。なお、この間隙75は、例えば、ケース部材34を一体成形する際に肉抜きされた部分であり、ギヤ蓋部50がケース部材34に装着されたときに間隙75として構成されるものである。
図9及び図10に示されるように、ギヤ蓋部50には、車両前後方向で離間する一組の穴部78が設けられている。ケース部材34には、一組の穴部78に対応する位置に、各穴部78に対して挿通される一組の位置決め用凸部80、80が設けられている。各位置決め用凸部80には、位置決めピン82を挿通するための挿通孔84が設けられている(図10参照)。
図9は、モータギヤユニットの一部省略拡大斜視図、図10は、図9のX-X線に沿った拡大端面図である。
この各穴部78と各位置決め用凸部80は、第1シール部材54よりも外側に配置されている(図6参照)。各穴部78の内面と各位置決め用凸部80の外面との間には、クリアランス86が設けられている(図10参照)。後記するように、このクリアランス86を介して、ケース部材34とギヤ蓋部50との間に進入した水を外部に排出することができる。
図11は、モータギヤユニットの上部に対してモータ蓋部が装着された状態の一部断面斜視図、図12は、図11に示すB部の拡大端面図である。
図12に示されるように、蓋部材36のうちケース部材34の上部に取り付けられるモータ蓋部52とケース部材34とは、その合わせ面88においてラビリンス構造部90を有している。このラビリンス構造部90は、ケース部材34からモータ蓋部52に向かって延びるケース側延出部92と、モータ蓋部52からケース部材34に向かって延びる蓋部側延出部94と、ケース側延出部92の先端部が臨む蓋部側凹部96と、蓋部側延出部94の先端部が臨むケース側凹部98とによって構成されている。
図11及び図12に示されるように、また、モータ蓋部52は、ケース部材34の外形よりも大きい外形を有する覆い部100が設けられている。この覆い部100は、合わせ面88を構成する第1合わせ面102a及び第2合わせ面102bを覆うように設けられている。
本実施形態に係るモータギヤユニット16が組み込まれた電動パーキングブレーキ10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態において、ギヤ蓋部50とケース部材34とは、車幅方向に沿って突き合わされ、ギヤ蓋部50とケース部材34との間で合わせ面70(72a~72c)が構成されている。この合わせ面70において、ケース部材34とギヤ蓋部50とが車幅方向に沿って重畳し、ギヤ蓋部50の外径に設けられた被覆部74によって合わせ面70が覆われている。
本実施形態では、ギヤ蓋部50の外径部に、ケース部材34側に向かって車幅方向内側に延出し、この合わせ面70を覆う被覆部74が設けられている。この被覆部74は、車幅方向と直交する方向でケース部材34と重畳することで、ケース部材34とギヤ蓋部50との間で突き合わされた合わせ面70を覆うようになる。また、被覆部74の先端部74aは、合わせ面70(72a~72c)の外径側に位置していると共に、合わせ面70(72a~72c)よりも車幅方向内側に位置して合わせ面70(72a~72c)を覆っている。この結果、本実施形態では、合わせ面70を覆う被覆部74を介して、水等の異物がかかった場合に、水等の異物がケース部材34の内部まで進入することを抑制して第1シール部材54のシール性能を向上させることができる。
特に、電動パーキングブレーキ10は、車輪の内部に設けられるため路面からの水しぶきを浴びる蓋然性が高くなっているが、上記のような構造を採用することで、水等の異物が進入を抑制することができる。
また、本実施形態において、ケース部材34は、ギヤ収納部44の周りに第1シール部材54が装着される溝部56を有し、この溝部56の外方側には、外側壁58が設けられている。車輪に取り付けられる電動パーキングブレーキ10のモータギヤユニットは、走行中に車輪の回転によって下方から水しぶきがかかるおそれがある。そこで、本実施形態では、第1シール部材54が装着される溝部56の外側に外側壁58を設けることで、ケース部材34とギヤ蓋部50との間に勢いよく水が流れ込んでしまった場合であっても外側壁58によって阻まれるため、溝部56内に水が入り込むことを抑制することができる。
さらに、本実施形態において、外側壁58は、モータギヤユニット16が電動パーキングブレーキ10のバックプレート12に取り付けられた際、バックプレート12を正面から見て、バックプレート12と重畳していない非重畳領域64に設けられている。
バックプレート12から外部にはみ出した非重畳領域64は、下方から水が進入する蓋然性が高い部分である。そこで、本実施形態では、水が進入する蓋然性が高い領域である非重畳領域64に障害物として機能する外側壁58を設けることで、下方からの水の進入をより抑制することができる。また、ケース部材34の全体において、厚さの薄い部分を最小とすることで、ケース部材34の剛性・強度を確保することができる。
さらにまた、本実施形態において、ケース部材34とギヤ蓋部50とが結合された際、ケース部材34とギヤ蓋部50との間には、間隙75が設けられている。この間隙75は、ケース部材34とギヤ蓋部50との合わせ面70における開口部76よりも大きい断面積で構成されている。
これにより、本実施形態では、ケース部材34とギヤ蓋部50の合わせ面70の開口部76から進入した水が、開口部76と比較して内部空間が広い間隙75に導入され、水の圧力(間隙75内に流入する水の勢い)が低下する。この結果、本実施形態では、水が第1シール部材54まで到達(流入)することを抑制することができる。
さらにまた、本実施形態において、間隙75は、モータギヤユニット16がバックプレート12に取り付けられた際、バックプレート12を正面から見て、車幅方向においてバックプレート12と重畳していない非重畳領域64に設けられている。
バックプレート12から外部にはみ出した非重畳領域64は、下方から水が進入する蓋然性が高い部分である。そこで、本実施形態では、水が進入する蓋然性が高い領域である非重畳領域64に間隙75を設けることで、間隙75内に流入する水の圧力を低下させて下方からの水の進入をより抑制することができる。また、ケース部材34の全体において、厚さの薄い部分を最小とすることで、ケース部材34の剛性・強度を確保することができる。
さらにまた、本実施形態において、ギヤ蓋部50には、車両前後方向で離間する一組の穴部78、78が設けられている。ケース部材34には、一組の穴部78、78に対応する位置に、各穴部78に対して挿通される一組の位置決め用凸部80、80が設けられている。この各穴部78と各位置決め用凸部80は、第1シール部材54よりも外側に配置されている。各穴部78の内面と各位置決め用凸部80の外面との間には、クリアランス86が設けられている。
本実施形態では、仮に、ケース部材34とギヤ蓋部50との間から水が進入した場合、各穴部78の内面と各位置決め用凸部80の外面との間に設けられたクリアランス86を介して水を外部に排出することができる。また、このような排水機能を有する各穴部78と各位置決め用凸部80とがそれぞれ第1シール部材54の外側に配置することで、進入した水が第1シール部材54に到達する前に排水することができる。この結果、本実施形態では、ケース部材34の内部への水の進入を抑制すると共に、第1シール部材54のシール性の劣化を好適に回避することができる。
さらにまた、本実施形態において、ケース部材34の上部に取り付けられるモータ蓋部52とケース部材34とは、その合わせ面88においてラビリンス構造部90を有している。モータ蓋部52は、ケース部材34の外形よりも大きい外形を有する覆い部100が設けられている。この覆い部100は、合わせ面88を構成する第1合わせ面102a及び第2合わせ面102bを覆うように設けられている。
モータ蓋部52は、ケース部材34の上方に取り付けられているため、その合わせ面88は、上方から水がかかるおそれがある。本実施形態では、例えば、ケース部材34からモータ蓋部52に向かって延びるケース側延出部92と、モータ蓋部52からケース部材34に向かって延びる蓋部側延出部94と、ケース側延出部92の先端部が臨む蓋部側凹部96と、蓋部側延出部94の先端部が臨むケース側凹部98とによって構成されたラビリンス構造部90を設けることで、水の進入を阻止すると共に、覆い部100を有することで、上方からモータ蓋部52にかかる水を合わせ面88(102a、102b)よりも外方へ落下させることができる。
10 電動パーキングブレーキ
12 バックプレート
34 ケース部材
36 蓋部材
44 ギヤ収納部
50 ギヤ蓋部
52 モータ蓋部
54 第1シール部材(シール部材)
56 溝部
58 外側壁
64 非重畳領域
70、72a~72c、88、102a、102b 合わせ面
74 被覆部
75 間隙
76 開口部
78 穴部
80 位置決め用凸部
86 クリアランス
90 ラビリンス構造部
100 覆い部

Claims (4)

  1. 車輪に取り付けられる電動パーキングブレーキのモータギヤユニットであって、
    内部に複数のギヤ及びモータが収納されたケース部材と、
    前記ケース部材に結合される蓋部材と、
    を備え、
    前記ケース部材は、前記複数のギヤが収納されたギヤ収納部を有し、
    前記蓋部材は、前記ギヤ収納部を覆うギヤ蓋部を有し、
    前記ギヤ蓋部と前記ケース部材とは、車幅方向に沿って突き合わされ、
    前記ギヤ蓋部と前記ケース部材の合わせ面において、前記ケース部材と前記ギヤ蓋部との一方が他方と重畳し、前記一方が前記合わせ面を覆っており、
    前記ケース部材又は前記ギヤ蓋部は、前記ギヤ収納部の周りにシール部材が装着される溝部を有し、
    前記溝部の外方側には、外側壁が設けられ、
    前記電動パーキングブレーキは、円板状のバックプレートをさらに有し、
    前記外側壁は、前記モータギヤユニットが前記バックプレートに取り付けられた際、前記バックプレートを正面から見て、前記バックプレートと重畳していない非重畳領域に設けられていることを特徴とするモータギヤユニット。
  2. 請求項記載のモータギヤユニットにおいて、
    前記ギヤ蓋部には、穴部が設けられ、
    前記ケース部材には、前記穴部に挿通される位置決め用凸部が設けられ、
    前記穴部と前記位置決め用凸部は、前記シール部材よりも外側に配置され、
    前記穴部の内面と前記位置決め用凸部の外面との間には、クリアランスが設けられていることを特徴とするモータギヤユニット。
  3. 請求項1記載のモータギヤユニットにおいて、
    前記蓋部材のうち前記ケース部材の上部に取り付けられるモータ蓋部と前記ケース部材とは前記合わせ面においてラビリンス構造部を有すると共に、前記モータ蓋部は、前記ケース部材の外形よりも大きい外形を有する覆い部を有していることを特徴とするモータギヤユニット。
  4. 車輪に取り付けられる電動パーキングブレーキのモータギヤユニットであって、
    内部に複数のギヤ及びモータが収納されたケース部材と、
    前記ケース部材に結合される蓋部材と、
    を備え、
    前記ケース部材は、前記複数のギヤが収納されたギヤ収納部を有し、
    前記蓋部材は、前記ギヤ収納部を覆うギヤ蓋部を有し、
    前記ギヤ蓋部と前記ケース部材とは、車幅方向に沿って突き合わされ、
    前記ギヤ蓋部と前記ケース部材の合わせ面において、前記ケース部材と前記ギヤ蓋部との一方が他方と重畳し、前記一方が前記合わせ面を覆っており、
    前記ケース部材又は前記ギヤ蓋部は、前記ギヤ収納部の周りにシール部材が装着される溝部を有し、
    前記溝部の外方側には、外側壁が設けられ、
    前記ギヤ蓋部には、穴部が設けられ、
    前記ケース部材には、前記穴部に挿通される位置決め用凸部が設けられ、
    前記穴部と前記位置決め用凸部は、前記シール部材よりも外側に配置され、
    前記穴部の内面と前記位置決め用凸部の外面との間には、クリアランスが設けられていることを特徴とするモータギヤユニット。
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