JP7165482B2 - デュアルコネクティビティにおけるアップリンク電力の共有 - Google Patents
デュアルコネクティビティにおけるアップリンク電力の共有 Download PDFInfo
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Description
この出願は、2014年3月19日に出願された特許協力条約(PCT)出願の出願番号第PCT/CN2014/073678号の利益を主張しており、その開示は、参照によりその全体を本明細書に組み入れられる。
によって与えられる。なお、ここで、
・PCMAX,c(i)は、サービングセルcに対するサブフレームiにおける3GPPの技術仕様書(TS)36.101 V12.2.0で規定された、設定されたUEの送信電力であり、
は、PCMAX,cの(i)の線形値であり、
・MPUSCH,c(i)は、サブフレームiとサービングセルcとに対して有効なリソースブロックの個数で表現されたPUSCHリソース割り当ての帯域幅であり、
・PO_PUSCH,c(j)は、サービングセルcに対するリソースブロック当たりの所望の受信された電力レベルであり、
・αc(j)は、1以下の値を取り得るパラメータであって、部分的な経路損失の補償を可能にするものであり、
・PLcは、デシベル(dB)を単位として、サービングセルcに対してUEにおいて計算されるダウンリンク経路損失の推定値であり、ここで、PLc=referenceSignalPower-より高いレイヤのフィルタリングされた参照信号受信電力(RSRP)であり、referenceSignalPowerは、より高いレイヤによって提供され、RSRPは、参照サービングセルに対して3GPPのTSの36.214 V12.0.0で規定され、より高いレイヤのフィルタ構成は、参照サービングセルに対して3GPPのTSの36.331 V12.0.0で規定されている。
・ΔTF,c(i)は、PUSCHの特定の変調およびコーディング方式に対する電力オフセットであり、
・fc(i)は、電力制御コマンドによる調整である。
を超えるであろう場合には、UEは、サブフレームiにおけるサービングセルcに対する
をスケーリングし、その結果、条件
が満たされるのであるが、ここで、
は、PPUCCH(i)の線形値であり、
は、PPUSCH,c(i)の線形値であり、
は、サブフレームiにおける3GPP TS 36.101 V12.2.0で規定されたUEのすべての設定された最大出力電力PCMAXの線形値であり、w(i)は、0≦w(i)≦1であるのであるが、サービングセルcに対するスケーリングファクタ
である。サブフレームiにおいてPUCCH送信がない場合には、
が成立する。
および
を規定することによって、強制され、
(1)
が成立する。ここで、
は、MeNBリンク上の無線デバイス12の最大出力電力の線形値であり、
は、SeNBリンク上の無線デバイス12の最大出力電力の線形値であり、
は、サブフレームiに対する無線デバイス12の設定された全最大出力電力PCMAXの線形値である。無線デバイス12の全最大出力電力
は、固定されている(すなわち、すべてのサブフレームに対して同一)であり得るか、または、可変(たとえば、時間経過に伴い少なくともいくつかのサブフレームの間で変動する)であり得る。
および
は、無線デバイス12だけでなく、MeNB14およびSeNB16の両方にも知られている。静的な最大送信電力レベル
および
は、時間経過と共に変動することはない。特に、いくつかの実施形態では、静的な最大送信電力レベル
および
は、無線デバイス12の全最大出力電力
の静的な比すなわち静的なパーセンテージとして規定される。しかし、静的な比は時間経過に伴って変動することはないが、全最大出力電力
は、いくつかの実施形態では、時間経過と共に変動し得る、ということに注意すべきである。結果的に、静的な最大送信電力レベル
および
は、実際には、時間経過に伴い変動し得るが、全最大出力電力
の比率は変化せず、この全最大出力電力は、
および
に対応する。静的な最大送信電力レベル
および
を用いる利点の1つは、明示的なシグナリングが不要であることである。
である。しかし、これは単なる一例である。この開示を読むことで当業者によって認識されるように、この静的なシナリオは、より一般的には、
および
として表現され得るのであるが、ここで、
である。
および
は、任意の適切な態様で、配分され得る。第1の例として、最大送信電力レベルである
および
は、
として配分され得る。この配分は、MeNBリンクとSeNBリンクとを、アップリンク電力の点で、等しく扱っている。第2の例としては、MeNBリンクとSeNBリンクとが、たとえば、無線デバイス12が2つのリンク上で用いるアップリンクアンテナポートの個数、2つのリンクのそれぞれの上でのアップリンク送信が設定されるサービングセルの個数、または2つのリンク上で無線デバイス12が割り当てられることが予想されるリソースブロック(RB)の平均個数などに従い、等しくない最大電力レベル(すなわち、
)を割り当てられ得る。
および
の静的構成に従って動作する無線デバイス12の動作を図解するフローチャートである。このプロセスは、上述された実施形態のうちのいくつかを単に例証している。図解されているように、無線デバイス12は、MeNB14およびSeNB16への同時リンクに対する最大送信電力レベル
および
を決定する(ステップ100)。上で論じられたように、最大送信電力レベル
および
は、無線デバイス12の全最大許容可能出力電力
の静的な比すなわちパーセンテージとして規定され得る。これらの静的な比は、上の
および
として示され、任意の適切な態様(たとえば、無線デバイス12によって規定される、または、MeNB14によって設定される)で割り当てられ得る。無線デバイス12は、それぞれ最大送信電力レベル
および
に従って、MeNBリンクおよびSeNBリンク上に、アップリンク送信を送信する(ステップ102)。
が決定される態様を図解している。同じプロセスが、最大送信電力レベル
を決定するのに用いられ得る。図解されているように、サブフレームインデクスが、最初に初期化(たとえば、0の値に)される(ステップ200)。無線デバイス12は、次に、本明細書ではリンクkと称されるMeNB14へのリンクのサブフレームiに対する最大送信電力レベル
を、最大送信電力レベル
の静的規定に従って、サブフレームiに対する無線デバイス12の最大許容可能送信電力
の比として、決定する(ステップ202)。インデクスiは、次に、インクリメントされ(ステップ204)、プロセスは、次に、ステップ202に戻る。この態様で、無線デバイス12は、リンクk(すなわち、MeNB14へのリンク)上で送信される各サブフレームiに対する最大送信電力レベル
を決定する。
を、最大送信電力レベル
の静的規定に従って、リンクk’上で送信されるサブフレームiに対する最大許容可能送信電力の比として、決定する。特に、この議論のためには、最大許容可能送信電力レベル
は、リンクk上で送信されるサブフレームiの要件とリンクk’上で送信されるサブフレームiの要件とを考慮に入れることによって決定される、ということが仮定される。
および
を、たとえば、無線デバイス12が2つのリンク上で用いるアップリンクアンテナポートの個数、2つのリンクのそれぞれの上でのアップリンク送信が設定されるサービングセルの個数、または2つのリンク上で無線デバイス12が割り当てられることが予想されるRBの平均個数などの基準に基づいて、割り当てる。これに関し、図17は、無線デバイス12が、最大送信電力レベル
および
を、本開示のいくつかの実施形態による規定された基準に基づいて、(潜在的に等しくない)値を、最大送信電力レベル
および
に割り当てることによって、決定する図15のプロセスを図解している。
および
を、(潜在的に等しくない)値を、最大送信電力レベル
および
として、予め規定された基準に基づいて割り当てる(ステップ300)ことにより、決定する(ステップ100)。上で論じられたように、予め規定された基準は、たとえば、無線デバイス12が2つのリンク上で用いるアップリンクアンテナポートの個数、2つのリンクのそれぞれの上でのアップリンク送信をが設定されるサービングセルの個数、または2つのリンク上で無線デバイス12が割り当てられることが予想されるRBの平均個数であり得る。いくつかの実施形態では、これらの基準のうちの複数が、考慮されることがあり得る。上で論じられたように、無線デバイス12は、最大送信電力レベル
および
にそれぞれ従って、MeNBリンクおよびSeNBリンク上でアップリンク送信を送信する(ステップ102)。
および
の静的構成に関する。次に、議論を、最大送信電力レベル
および
の構成が準静的である実施形態に変更することにする。
および
が、間隔Tの間は固定されており(たとえば、間隔Tの間、最大許容可能送信電力
の比またはパーセンテージが固定されている)、他方で、最大送信電力レベル
および
が、ある時間間隔Tから別の時間間隔までの間に変動し得る(たとえば、最大許容可能送信電力レベル
の比またはパーセンテージが、ある時間間隔Tから別の時間間隔までの間に変動し得る)。
および
の準静的な構成が、図18に図解されている。この例では、最大送信電力レベル
および
が、準静的な比すなわちパーセンテージ
および
として規定されるのであるが、これらはそれぞれ、最大許容可能送信電力
の準静的な比すなわちパーセンテージである。特に、第1の時間間隔(T1)の間の最大送信電力レベル
および
は、
および
と示されるのであるが、これらの間には、
および
が成立し、ここで、
および
は、第1の時間間隔T1に対して規定される準静的に規定された比であり、
が成立する。特に、この例では、最大許容可能送信電力レベル
が、第1の時間間隔T1の間は一定であることが仮定されているが、本開示は、そのように制限されない。同様に、第2の時間間隔(T2)の間の最大送信電力レベル
および
は、
および
と示されるのであるが、これらの間には、
および
が成立し、ここで、
および
は、第2の時間間隔T2に対して規定される準静的に規定された比であり、
が成立する。特に、この例では、最大許容可能送信電力レベル
が、第2の時間間隔T2の間はやはり一定であることが仮定されているが、本開示は、そのように制限されない。
および
の調整は、低速である(すなわち、Tが長い)ことが予想される(たとえば、調整は、無線リソース制御(RRC)シグナリングなど何らかの準静的なシグナリング経由で、準静的になされ得る)。たとえば、無線デバイス12が屋外環境から屋内環境にまたはその反対の方向に移動するときに、調整が望まれ得る。利点は、最大送信電力レベル
および
が、無線デバイス12が経験する変動する条件と整合するように、時間経過に伴い、調整され得る、ということである。いくつかの実施形態では、無線デバイス12は、最大送信電力レベル
および
の準静的な調整を実行し、最大送信電力レベル
および
に対する結果的な値を、MeNB14およびSeNB16にシグナリングする。
および
を選択する。このアプローチは、経路損失を補償するために、より高い方の電力をより不十分な方のリンクに比例的に配分することにより、2つのリンク上で同一のデータレートを維持しようとするのである。
および
を選択する。このアプローチは、より良いチャネル条件を備えたリンクにより多くの電力を配分することにより、2つのリンク上での集約データレートを最大化しようとするのである。
および
を変動させることがあり得る。
および
が、既知のパターンを有する2つまたはそれより多くのレベルを取り得るということがある。一例が、図19に図解されている。これは、MeNB14またはSeNB16の不連続送信(DTX)を取り扱うのに有用であり得る。たとえば、より高いレベルは無線デバイス12がアップリンク送信を有し得るサブフレームに対するものであり、より低いレベルはアップリンク送信が存在しないことが知られている間隔に対するものである。図19は単なる一例であることに注意すべきである。パターンは、時間間隔Tの間に2つまたはそれより多い任意の数の最大送信電力レベルを有し得る。
および
は、MeNB14およびSeNB16へのアップリンクにおけるすべての計算された送信電力が最大許容可能送信電力レベル
を超えるときにだけ、適用される。準静的な最大送信電力レベル
および
は、MeNB14およびSeNB16に対するすべての計算された送信電力が最大許容可能送信電力レベル
を超えないときには、適用されない。一例が、図20に与えられている。
よりも大きいかどうかを判断する(ステップ400)。大きくない場合には、無線デバイス12は、計算された送信電力レベルを用いて、それぞれのリンク上でMeNB14およびSeNB16にアップリンク送信を送信し(ステップ402)、次に、プロセスは、MeNBおよび/またはSeNBへの予定されているUL送信が存在する場合には、ステップ400に戻る。計算された送信電力レベルは、たとえば、一方のリンクのアップリンク送信電力レベルを計算するとき(すなわち、2つのリンクに対する送信電力レベルを別々に計算するとき)に、他方のリンクのアップリンク送信電力レベルを考慮に入れることなく計算された送信電力レベル(たとえば、従来の態様において)であり得る。
よりも大きい場合には、無線デバイス12は、MeNBリンクおよびSeNBリンクのそれぞれに対する準静的な最大送信電力レベル
および
を決定する(ステップ404)。上で論じられたように、いくつかの実施形態では、準静的な最大送信電力レベル
および
は、それらが、準静的な比
および
に従って規定されるという点で、準静的であるが、これらのそれぞれで表される準静的な比は、最大許容可能送信電力レベル
の準静的な比であり、ここで、最大許容可能送信電力レベル
は、静的または可変であり得る。特に、この実施形態では、最大送信電力レベル
および
(または、同様に、比
および
)は、各時間間隔Tに対して更新される。無線デバイス12は、次に、ステップ404で決定された最大送信電力レベル
および
に従って、対応するリンク上で、MeNB14およびSeNB16にアップリンク送信を送信する(ステップ406)。プロセスは、次に、ステップ400に戻り、反復される。いくつかの実施形態では、プロセスは2つのリンクのそれぞれの各サブフレームに対して反復される。
が、最大送信電力レベル
の準静的な規定に従い、最大許容可能送信電力レベル
の比として決定される態様を図解している。同じプロセスが、最大送信電力レベル
を決定するのにも用いられ得る。図解されているように、サブフレームインデクスが、まず、(たとえば、0の値に)初期化される(ステップ500)。無線デバイス12は、次に、本明細書ではリンクkと称されるMeNB14へのリンクのサブフレームiに対する最大送信電力レベル
を、最大送信電力レベル
の準静的な規定に従って、サブフレームiに対する無線デバイス12の最大許容可能送信電力レベル
の比として、決定する(ステップ502)。次に、インデクスiがインクリメントされ(ステップ504)、プロセスは、ステップ502に戻る。このようにして、無線デバイス12は、リンクk(すなわち、MeNB14へのリンク)上で送信される各サブフレームiに対する最大送信電力レベル
を決定する。
を、最大送信電力レベル
の準静的規定に従って、リンクk’上で送信されるサブフレームiに対する最大許容可能送信電力レベルの比として、決定する。特に、この議論のためには、最大許容可能送信電力レベルは、リンクk上で送信されるサブフレームiの要件とリンクk’上で送信されるサブフレームiの要件とを考慮に入れることによって決定される、ということが仮定される。
および
を、たとえば、(a)無線デバイス12が生じさせるアップリンク干渉、(b)無線デバイス12が2つのリンク上で用いるアップリンクアンテナポートの個数、(c)無線デバイス12が割り当てられるRBの平均個数、(d)2つのリンク上のベアラのQCI、および/または(e)各リンク上のアップリンク送信をが設定されるサービングセルの個数などの基準に基づいて、準静的に割り当てる。これに関し、図23は、無線デバイス12が、最大送信電力レベル
および
を、本開示のいくつかの実施形態による規定された基準に基づいて、(潜在的に等しくない)値を、最大送信電力レベル
および
に準静的に割り当てることによって、決定する図21のプロセスを図解している。
および
を、(潜在的に等しくない)準静的な値を、最大送信電力レベル
および
として、予め規定された基準に基づいて割り当てる(ステップ600)ことにより、決定する(ステップ404)。上で論じられたように、予め規定された基準は、たとえば、(a)無線デバイス12が生じさせるアップリンク干渉、(b)無線デバイス12が2つのリンク上で用いるアップリンクアンテナポートの個数、(c)無線デバイス12が割り当てられるRBの平均個数、(d)2つのリンク上のベアラのQCI、および/または(e)各リンク上のアップリンク送信が設定されるサービングセルの個数などであり得る。いくつかの実施形態では、これらの基準のうちの複数が、考慮されることがあり得る。
および
の静的および準静的な構成に焦点を合わせてきた。これからの議論では、最大送信電力レベル
および
の構成が動的である実施形態に方向を転じることにする。上で論じられた実施形態と同様に、アップリンク電力制御が、無線デバイス12が2つのネットワークノードへの2つの接続またはリンクをそれぞれ有しているシナリオに対して提供される。各接続またはリンクは、さらに、無線デバイス12と関連する1つまたは複数のサービングセルから構成され得る。特に、マスタセルグループ(MCG)は、MeNB14と関連するサービングセルのグループであり、セカンダリセルグループ(SCG)は、SeNB16と関連するサービングセルのグループである。
および
の動的な構成の一例が、図24に図解されている。図解されているように、2つのリンク上のサブフレームの境界が位置合わせされていない非同期の場合には、無線デバイス12が、SeNBリンク(リンクk’)の1つまたは複数の重複するサブフレームにおいて用いられる送信電力を考慮に入れることにより、MeNBリンク(リンクk)の上の各サブフレームiに対する最大送信電力レベル
を決定するのであるが、その逆も行われる。図解されているように、MeNBリンク上の各サブフレームは、SeNBリンク上に2つの重複するサブフレームを有する。同様に、SeNBリンク上の各サブフレームは、MeNBリンク上に2つの重複するサブフレームを有する。たとえば、SeNBリンク上のサブフレームiは、MeNBリンク上のサブフレームiおよびi+1によって部分的に重複される。ここでは、単純化のために、MeNBおよびSeNBのサブフレームは共に変数「i」や「i-1」などを用いて示されているが、一般的には、MeNBおよびSeNBのサブフレームは、実質的に異なるサブフレームのナンバリングを有し得るのであって、2つの異なる変数を用いて示され得る、ということに、注意することが重要である。たとえば、一般的には、MeNBのサブフレームはインデクスEを用いて示され、他方で、SeNBのサブフレームはインデクスFを用いて示される。以下で詳細に論じられるように、いくつかの実施形態では、両方の重複するサブフレームの上の送信電力が考慮に入れられる。別の実施形態では、2つの重複するサブフレームのうちの(時間的に)先行するものだけの送信電力が考慮に入れられる。さらに、いくつかの実施形態では、リンクkおよびk’の特定のサブフレームに対する動的な送信電力制御は、サブフレームと他方のリンク上のそれに重複するサブフレームとに対するすべての計算された送信電力が無線デバイス12の最大許容可能送信電力を超える場合にだけ、実行される。
および
を決定するために、以下で概観される手順に従う。簡潔にするために、後述される手順では、各リンクにおける1つのセルだけがアップリンクを設定しており、ただ1つのアップリンクチャネルだけがアップリンクサブフレームにおいて送られる(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH))、と仮定される。
を計算する。特に、「スロット」という用語が用いられているが、当業者には理解され得るように、値
は、リンクk’の上の重複するサブフレームiの送信電力を考慮に入れると、より正確には、リンクkのサブフレームi(すなわち、リンクkの上のサブフレームiと部分的に重複するリンクk’の上の2つのサブフレームの先行する方)に対する最大送信電力レベルであることを指摘することが重要である。この重複は、2つのリンクkおよびk’のサブフレームの境界の間の時間オフセットに応じた任意の量の重複であり得る。ある特定の場合または例では、タイミングオフセットは、リンクkのサブフレームiとリンクk’の重複するサブフレームiとの間の重複が1つのスロットと等しい、というものである。しかし、重複はそのような重複に限定されることはない。こうして、以下で論じられるように、リンクkの上のサブフレームiの第1のスロットと重複すると称されるリンクk’の上のサブフレームは、(a)リンクkの上のサブフレームiの開始サブフレーム境界よりも(時間的に)前にある開始サブフレーム境界と、(b)リンクkの上のサブフレームiの開始サブフレーム境界よりも後にあるが、リンクkの上のサブフレームiの終了サブフレーム境界よりも前にある終了サブフレーム境界と、を有するリンクk’の上のサブフレームとして理解され得る。逆に、リンクkの上のサブフレームiの第2のスロットと重複すると称されるリンクk’の上のサブフレームは、(a)リンクkの上のサブフレームiの開始サブフレーム境界よりも後であるが、リンクkの上のサブフレームiの終了サブフレーム境界よりも前にある開始サブフレーム境界と、(b)リンクkの上のサブフレームiの終了サブフレーム境界よりも後にある終了サブフレーム境界と、を有するリンクk’の上のサブフレームとして理解され得る。
を計算するのであるが、ここで、
は、全体の設定された最大出力電力PCMAXの線形値を指し、
は、リンクkの上のサブフレームiの第1のスロットと重複するサブフレームの上の他方のリンクk’によって用いられる電力レベルを指し、
は、リンクkは、無線デバイス12がリンクkのサブフレームiの全体の継続時間においてアップリンク送信を有する単一のリンクであると仮定して(すなわち、リンクk’と重複しないことを仮定して)、リンクkに対して計算された線形電力値である。よって、
は、リンクkが、無線デバイス12がリンクkのサブフレームiの全体の継続時間においてアップリンク送信を有する単一のリンクであると仮定する場合の、リンクkに対して計算された線形電力値と、リンクkの上のサブフレームiの第1のスロットと重複するサブフレームの上の他方のリンクk’において用いられる電力を考慮するときに、リンクkのサブフレームiに対する最大出力電力
の未使用分との小さい方である。リンクkのサブフレームiの第1のスロットと重複する他方のリンク(リンクk’)の上に送信がない場合には、
および
が成立する。
を、リンクkの上のサブフレームiの第2のスロットに従って、計算する。リンクkの上のサブフレームiの第2のスロットと重複する他方のリンクk’の上にアップリンク送信が存在する場合には、
は、リンクkのサブフレームiが、リンクk’の重複しているサブフレームとサブフレーム境界において位置合わせされているものとして、計算される。このステップでは、2つのリンクの間のアップリンクチャネルタイプの優先順位が考慮に入れられる。他方のリンクk’の上に、リンクkのサブフレームiの第2のスロットと重複するアップリンク送信がない場合には、
である。
または
)は、
である。この電力レベルは、与えられたリンクに対する、すなわち、MeNBおよびSeNBの一方の例におけるすべての利用可能な電力を表す。これは、これらのリンクのいずれかにおけるすべてのキャリアに対するすべての利用可能な電力を表す。たとえば、リンクkが2つのアップリンクコンポーネントキャリアを用いて設定されている場合には、リンクkのすべての利用可能な電力は、さらに、2つのアップリンクキャリアの上の送信によって共有される。2つのリンクのサブフレーム境界が位置合わせされている(あるタイミングアドバンスグループ(TAG)を用いた同期ネットワークの)場合には、計算は、縮退し、
となることに注意すべきである。この同じプロセスが、リンクkの各サブフレームに対して反復される。同様に、このプロセスは、リンクk’に対する
を決定するように、実行される。
となる。
は、リンクk’との重複がないと仮定して、リンクkの上のアップリンクチャネル(PUSCHまたはPUCCH)に対して計算された線形電力値である。
は、リンクkの上のアップリンクチャネルの最終的な電力レベルである。ステップ1および2の説明において仮定されたシナリオである。逆に、リンクkの上に2つの同時アップリンクチャネルがある場合には(たとえば、あるサブフレームにおける同時的なPUSCHおよびPUCCH)、
は、リンクk’との重複が存在しないと仮定して、リンクkの上のアップリンクチャネル(PUSCHおよびPUCCH)に対して計算された線形電力値の和である。ほとんどの場合に、
である。ステップ2において得られる
は、リンクkの上の両方のアップリンクチャネルに対する最大電力である。2つの同時アップリンクチャネルの間で
をさらに配分するために、それぞれの個別のアップリンクチャネルの最終的な電力レベルが、既存の式を用い、
を
であるとして、計算される。
を計算する。リンクkの上のサブフレームiの第1のスロットと重複する他方のリンクk’の上にアップリンク送信がある場合には、
を計算するのであるが、ここで、
は、無線デバイス12の全体の設定された最大出力電力PCMAXの線形値を指し、
は、サブフレームiの第1のスロットと重複する他方のリンクk’におけるサービングセルc’によって用いられる電力レベルを指し、
は、リンクkは、無線デバイス12がサブフレームiの全体の継続時間においてアップリンク送信を有する単一のリンクであると仮定して(すなわち、リンクk’と重複しないことを仮定して)、リンクkにおけるサービングセルcに対して計算された線形電力値である。リンクkのサブフレームiの第1のスロットと重複する他方のリンク(リンクk’)の上に送信がない場合には、
および
が成立する。
を、リンクkの上のサブフレームiの第2のスロットに従って、計算する。リンクkの上のサブフレームiの第2のスロットと重複する他方のリンクk’の上のアップリンク送信がある場合には、
は、リンクkのサブフレームiがサブフレーム境界においてリンクk’の重複するサブフレームと位置合わせされているように、計算される。このステップでは、2つのリンクの間のアップリンクチャネルタイプの優先順位が考慮に入れられる。リンクkの上のサブフレームiの第2のスロットと重複する他方のリンクk’の上のアップリンク送信がない場合には、
が成立する。
である。
である場合には、リンクkのサブフレームiにおけるサービングセルcに対する最終的な電力レベルは、ステップ1で決定されたように、
であり、そうではなくて、
である場合には、リンクkのサブフレームiにおけるサービングセルcに対する最終的な電力レベルは、ステップ2で決定されたように、
である。
・ステップ1.
であり、ここで、
は、MeNBとの重複がないと仮定して、SeNBリンクのサブフレームiの計算された電力値であり;
・ステップ2.
が、SeNBのサブフレームiがMeNBのサブフレームiと位置合わせされていると仮定して、計算される。このステップでは、MeNBリンクとSeNBリンクとの間のアップリンクチャネルタイプの優先順位が考慮される。
・ステップ3.SeNBのサブフレームiの最終的な電力は、
である。MeNBのサブフレームiに対しては:
・ステップ1.
であり、ここで、
は、SeNBとの重複がないと仮定して、MeNBリンクのサブフレームiの計算された電力値である。
・ステップ2.
が、MeNBのサブフレームiがSeNBのサブフレーム(i+1)と位置合わせされていると仮定して、計算される。このステップでは、MeNBリンクとSeNBリンクとの間のアップリンクチャネルタイプの優先順位が考慮される。
・ステップ3.MeNBのサブフレームiの最終的な電力は、
である。
を動的に決定し、決定された最大送信電力レベル
に従いリンクkの上にアップリンク送信を送信する無線デバイス12の動作を図解するフローチャートである。図解されているように、無線デバイス12は、リンクkのサブフレームiとリンクk’のサブフレームiおよびi+1との間の重複を考慮に入れ、たとえば、上述した動的プロセスのうちのいずれか1つを用いて、リンクkのサブフレームiに対する最大送信電力レベル
を決定する(ステップ700)。無線デバイス12は、決定された最大送信電力レベル
に従い、リンクkのサブフレームiの上に、アップリンク送信を送信する(ステップ702)。無線デバイス12は、次に、サブフレームインデクスiをインクリメントし(ステップ704)、次には、プロセスが、リンクkの上の次のサブフレームに対して反復される。この同じプロセスが、リンクk’のサブフレームに対しても、同じ態様で用いられ得る。
を、ステップ800および802で計算された第1および第2の電力レベルの最小値として決定する(ステップ804)。このプロセスは、リンクkの各サブフレームに対して反復される。同じ態様で、このプロセスは、リンクk’の各サブフレームに対する最大送信電力レベル
を決定するのに用いられ得る。
を動的に決定し、決定された最大送信電力レベル
に従いリンクkの上にアップリンク送信を送信する無線デバイス12の動作を図解するフローチャートである。図解されているように、無線デバイス12は、リンクkのサブフレームiとリンクk’のサブフレームi(すなわち、リンクk’の2つの重複するサブフレームのうちの先行するもの)との間の重複だけを考慮に入れ、たとえば、上述した動的プロセスのうちのいずれか1つを用いて、リンクkのサブフレームiに対する最大送信電力レベル
を決定する(ステップ900)。無線デバイス12は、決定された最大送信電力レベル
に従い、リンクkのサブフレームiの上に、アップリンク送信を送信する(ステップ902)。無線デバイス12は、次に、サブフレームインデクスiをインクリメントし(ステップ904)、次には、プロセスが、リンクkの上の次のサブフレームに対して反復される。この同じプロセスが、リンクk’のサブフレームに対しても、同じ態様で用いられ得る。
に従って、決定される。この方程式では、最も外側の最小化関数における上側の項は、リンクk’(すなわち、SeNBリンク)の重複するサブフレームi-1における用いられた送信電力を考慮するということである。この例では、用いられた送信電力は、SeNBリンクに対して用いられたPUSCH送信電力とPUCCH送信電力とである。よって、上側の項(これ自体が最少関数である)は、(a)サブフレームiに対する最大許容可能送信電力と、(b)最大許容可能送信電力とSeNBリンクの重複するサブフレームi-1における既に用いられたすべての送信電力と(PUSCHおよびPUCCHの両方)の差との最小値を、戻す。上の方程式における下側の項は、従来型のPUCCH送信電力である。よって、MeNBリンク上のサブフレームiに対するPUCCH送信電力は、(a)PCMAX,c(i)と、(b)SeNBリンクの重複するサブフレームi-1において既に用いられたすべての送信電力を考慮に入れるときの、PCMAX(i)の用いられていない量と、(c)SeNBリンクの重複するいずれのサブフレームも考慮に入れない従来型のPUCCH送信電力との最小値である。
として決定する。
に従って、決定される。この方程式では、最も外側の最小化関数における上側の項は、リンクk(すなわち、MeNBリンク)の重複するサブフレームi-1における用いられた送信電力を考慮するということである。この例では、用いられた送信電力は、MeNBリンクに対して用いられたPUSCH送信電力とPUCCH送信電力とである。よって、上側の項(これ自体が最少関数である)は、(a)サブフレームiに対する最大許容可能送信電力と、(b)最大許容可能送信電力とMeNBリンクの重複するサブフレームi-1における既に用いられたすべての送信電力と(PUSCHおよびPUCCHの両方)の差との最小値を、戻す。上の方程式における下側の項は、従来型のPUCCH送信電力である。よって、SeNBリンク上のサブフレームiに対するPUCCH送信電力は、(a)PCMAX,c(i)と、(b)MeNBリンクの重複するサブフレームi-1において既に用いられたすべての送信電力を考慮に入れるときの、PCMAX(i)の用いられていない量と、(c)MeNBリンクの重複するいずれのサブフレームも考慮に入れない従来型のPUCCH送信電力との最小値である。
として決定する。このプロセスは、MeNBリンクおよびSeNBリンクの両方の各サブフレームに対して、無線デバイス12によって反復され得る。
を超えており(ステップ1100)、SeNBリンク上のサブフレームi-1からMeNBリンク上のサブフレームiにおいて時間的に重複する送信がある場合には(ステップ1102)、無線デバイス12は、サブフレームiにおけるMeNBリンク上のサービングセルcに対するPUSCH送信電力レベル
をスケーリングする(ステップ1104)。いくつかの実施形態では、無線デバイス12は、サブフレームiにおけるMeNBリンク上のサービングセルcに対するPUSCH送信電力レベル
をスケーリングするのであるが、この場合に、スケーリングは、w1(i)をスケーリングファクタとして、
という条件が満たされるように、行われる。
をスケーリングする(ステップ1108)。いくつかの実施形態では、無線デバイス12は、サブフレームiにおけるSeNBリンク上のサービングセルcに対するPUSCH送信電力レベル
をスケーリングするのであるが、この場合に、スケーリングは、
という条件が満たされるように、行われる。
によって与えられるのであるが、ここで、
は、連続的なPUCCH送信が存在しないものと仮定して、ゼロでもあり得る。別の場合には、MeNBリンク(リンクk)の上のPUSCH送信は、MeNBリンク上のPUCCH送信だけを考慮するのであり、たとえば、MeNBリンク上のPUSCH送信は、MeNBリンク上のPUCCH送信だけを考慮する。同じことが、SeNBリンクについても正しい。
を超えており、一方のリンク上のサブフレームi-1から他方のリンク上のサブフレームiにおいて時間的に重複する送信がある場合には(ステップ1300)、無線デバイス12は、他方のリンクのサブフレームiに対するPUSCH送信電力レベルをスケーリングする(ステップ1302)。さらに詳しくは、いくつかの実施形態では、無線デバイス12のすべての送信電力が、
を超えており、SeNBリンク上のサブフレームi-1からMeNBリンク上のサブフレームiにおいて時間的に重複する送信がある場合には、無線デバイス12は、MeNBリンク(リンクk)の上で、サブフレームiにおいて、サービングセルcに対する
をスケーリングするのであるが、このスケーリングは、
という条件が満たされるように、行われる。逆に、MeNBリンク上のサブフレームi-1からSeNBリンク上のサブフレームiにおいて時間的に重複する送信がある場合には、無線デバイス12は、MeNBリンク(リンクk)の上で、サブフレームiにおいて、サービングセルcに対して、
をスケーリングするのであるが、この場合に、スケーリングは、
という条件が満たされるように、行われる。
が成立することが仮定されていた。あるいは、最大送信電力レベル
および
は、最大の電力の和が
と等しくなければならないようには、規定されていない。たとえば、無線デバイス12は、他方の(1つまたは複数の)リンクが存在しないことを仮定して、最初に、MeNBリンクおよびSeNBリンクに対する送信電力を別々に決定することができる。次に、無線デバイス12は、先のステップで決定された2つ(または、それより多く)のリンクに対する全体の電力が最大の許容される電力
を超える場合には、2つ(または、それより多く)の同時リンク上で電力スケーリングを実行し得る。
および
を、別々に設定する(ステップ1400)。この実施形態では、設定された最大送信電力レベル
および
の和は、無線デバイス12に対する最大許容可能送信電力レベル
を超える可能性がある。しかし、ある特別な場合には、
および
の両方が、
に等しい。
および
の相対値によって設定され得るということに注意すべきである。ある例では、
および
が成立する。この場合には、無線デバイス12は、SeNBリンクによって制限されることなく、MeNBリンク上の(1つまたは複数の)アップリンクチャネルの電力を決定し(ステップ1402において後述されるように)、MeNBリンクによって制限されることなく、SeNBリンク上の(1つまたは複数の)アップリンクチャネルの電力を決定する(ステップ1402において後述されるように)。無線デバイス12は、次に、
がスケーリングを伴わない和よりも小さい場合には、ステップ1404において、MeNBリンクおよびSeNBリンク上のアップリンクチャネルの電力を、等しくスケーリングする(後述される)のである。
および
が成立する。この場合には、後述されるステップ1402において、無線デバイス12が、SeNBリンクによって制限されることなく、MeNBリンク上のアップリンクチャネルに対する送信電力を決定するが、他方で、無線デバイス12は、SeNBチャネルにおける最大の全体電力が0.5×
を超えないという制限付きで、SeNBリンク上のアップリンクチャネルに対する送信電力を決定する。これは、等しいスケーリングがステップ1404において適用される場合(すなわち、
)には、MeNBリンクチャネルに有利になるように、電力配分にバイアスを与える。
および
を設定した後で、無線デバイス12は、MeNBリンクおよびSeNBリンク上で送信されるアップリンクチャネルに対する送信電力レベルを計算する、または、それ以外の態様で決定する(ステップ1402)。いくつかの実施形態では、各リンクに対して、対応するアップリンクチャネルに対する送信電力の計算は、電力スケーリングだけでなくチャネル優先順位決定を含むLTEリリース11のキャリアアグリゲーション(CA)のための原理を再利用できる。特に、上で論じたように、いくつかの実施形態では、MeNBリンク上のPUCCHとSeNBリンク上のPUCCHとの間の相対的な優先順位が、
および
の相対値によって設定され得る。この相対的な優先順位は、上で論じたように、アップリンクチャネルに対する送信電力を計算するときに、考慮に入れられ得る。
を超えないように、両方のリンクに対するすべての(アクティブな)チャネルの上の送信電力レベルのスケーリングを実行する(ステップ1404)。いくつかの実施形態では、無線デバイス12は、全体の電力が
を超えないように、
に従って、MeNBリンクおよびSeNBリンクの両方に対するすべてのアクティブなチャネルの上でスケーリングを実行するのであるが、
および
は、それぞれが、MeNBリンクおよびSeNBリンクに対するスケーリングファクタであり、
が成立する。MeNBリンクおよびSeNBリンクに対する電力スケーリングは、同じ場合または異なる場合のいずれかがあり得る。いくつかの実施形態では、MeNBリンクおよびSeNBリンクに対するスケーリングファクタの比率が、無線デバイス12にシグナリングされる。他の実施形態では、スケーリングファクタは同じであり、無線デバイス12によって決定される。最後に、無線デバイス12は、スケーリングされた送信電力レベルに従って、MeNBリンクおよびSeNBリンクの両方に対してすべてのチャネルを送信する(ステップ1406)。
および
のいずれかと組み合わせることが可能である。MeNBリンクとSeNBリンクとの間の非同期のサブフレームの処理は、両方のスロットにおける重複を考慮する、または、第1のスロットにおける重複だけを考慮することによって、行うことが可能である。
および
が、リンクにまたはリンク上で送信されるアップリンクチャネルに割り当てられた優先順位に基づいて、割り当てられる。この点では、いくつかの実施形態において、以下のアップリンク送信の優先順位pが、MeNBリンクおよびSeNBリンク上で送信され得る異なるタイプのアップリンクチャネルの間で割り当てられる。
・物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)(p=1)
・アップリンク制御情報(UCI)を備えたPUCCH(p=2)
・UCIを備えたPUSCH(p=3)
・UCIを有さないPUSCH(p=4)
・SRS(p=5)
これらの優先順位に基づいて、最大送信電力レベル
および
を、たとえば、以下のように割り当てることが可能である。
・2つのリンク上の送信が同じ優先順位レベルpを有する場合には、電力を等しく共有する;
・より高い優先順位レベルpを備えたリンクに十分な電力を与え、次いで、次の優先順位の送信に残りを与える;
・それがより高い優先順位チャネルと重複する場合には、SRSを脱落させる。ただし、SRSは、すべての時間で脱落させられ得るのではない。たとえば、要求されるSRS電力がリンクの保証された電力レベルよりも低い場合には、SRSが脱落させられることはあり得ない。
・PRACH(p=1)
・HARQ-ACKを有するPUCCH(p=2)
・HARQ-ACKを有するPUSCH(p=3)
・CSIだけを有するPUSCH(すなわち、HARQ-ACKを有さない)(p=4)
・CSIだけを有するPUCCH(すなわち、HARQ-ACKを有さない)(p=5)
・SRS(p=6)
・UCIを有するPUSCHは、eNBによってトリガされた非周期的なCSI報告を運ぶ
として規定される。
および
を割り当てるためにアップリンクチャネルの優先順位決定を用いるある実施形態を図解しているフローチャートである。図解されているように、無線デバイス12は、リンクに対する最大送信電力レベル
および
を、それらのリンクと関連する優先順位に基づき、割り当てる(ステップ1500)。上で論じられたように、リンクと関連する優先順位は、少なくともいくつかの実施形態では、リンク上で送信されるアップリンクチャネルに割り当てられたまたはそれ以外の態様で関連する優先順位に基づいているが、そのようなアップリンクチャネルは、本明細書では、リンクに対するアクティブなアップリンクチャネルと称される。優先順位は、チャネルタイプ、または、チャネルの情報もしくはコンテンツに基づいて、アップリンクチャネルに割り当てられ得る。無線デバイス12は、アクティブなアップリンクチャネルを含むアップリンク送信を、リンク上で、割り当てられた最大送信電力レベル
および
に従って、送信する(ステップ1502)。
および
を決定するように動作する。送信モジュール52は、
および
に対して決定された値に従って、リンクkおよびk’の上を(図36には示されていないが、無線デバイス36の関連する(1つまたは複数の)送信機を経由して)送信するように動作する。
を計算することと、を含むが、ここで、
は、UEのすべての設定された最大出力電力レベルPCMAXを指し、
は、サブフレームiの第1のスロットと重複する他方のリンクk’によって用いられる電力レベルを指し、
は、リンクkが、サブフレームiの全体の継続時間においてUEがアップリンク送信を有する単一のリンクであると仮定する場合(すなわち、リンクk’と重複しないと仮定して)の、リンクkに対して計算された線形電力値である。この方法は、さらに、第1のサブフレームの第2のスロットと重複する第2のリンク上でアップリンク送信があるかどうかを判断することを含む。そうである場合には、この方法は、あたかもリンクkのサブフレームiがリンクk’の重複サブフレームとサブフレーム境界において位置合わせされているように、第1のサブフレームの次にある第2のサブフレームに対して、電力
を計算することを含む。
・ μs マイクロ秒
・ ACK 肯定応答(Acknowledgement)
・ AL アグリゲーションレベル(Aggregation Level)
・ ASIC 特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit)
・ CA キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)
・ CC コンポーネントキャリア(Component Carrier)
・ CCE 制御チャネルエレメント(Control Channel Element)
・ CFI 制御フォーマットインジケータ(Control Format Indicator)
・ CIF キャリアインジケータフィールド(Carrier Indicator Field)
・ CPU 中央処理装置(Central Processing Unit)
・ CRC 巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check)
・ C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier)
・ CRS 共通参照シンボル(Common Reference Symbol)
・ CSI チャネル状態情報(Channel State Information)
・ dB デシベル(Decibel)
・ dBm ミリデシベル(Milli-Decibels)
・ DCI ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information)
・ DFT 離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform)
・ DL PCC ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリア(Downlink Primary Component Carrier)
・ DTX 不連続送信(Discontinuous Transmission)
・ eNB エンハンストまたはエボルブドノードB(Enhanced or Evolved Node B)
・ ePDCCH エンハンスト物理ダウンリンク制御チャネル(Enhanced Physical Downlink Control Channel)
・ FDD 周波数分割複信(Frequency Division Duplex)
・ FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array)
・ GNSS ブローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigation Satellite System)
・ HARQ ハイブリッド自動再送リクエスト(Hybrid Automatic Repeat Request)
・ LTE Long Term Evolution
・ MAC 媒体アクセス制御(Medium Access Control)
・ MCG マスタセルグループ(Master Cell Group)
・ MeNB マスタエンハンストまたはエボルブドノードB(Master Enhanced or Evolved Node B)
・ MHz メガヘルツ(Megahertz)
・ ms ミリ秒(Millisecond)
・ NACK 否定応答(Non-Acknowledgement)
・ OFDM 直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)
・ PCell プライマリセル(Primary Cell)
・ PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel)
・ PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel)
・ PRACH 物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel)
・ PRB 物理リソースブロック(Physical Resource Block)
・ PUCCH 物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel)
・ PUSCH 物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel)
・ QCI サービス品質クラス識別子(Quality of Service Class Indicator)
・ QPSK 直交位相シフトキーイング(Quadrature Phase Shift Keying)
・ RB リソースブロック(Resource Block)
・ REG リソースエレメントグループ(Resource Element Group)
・ RLC 無線リンク制御(Radio Link Control)
・ RNTI 無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier)
・ RRC 無線リソース制御(Radio Resource Control)
・ RSRP 参照信号受信電力(Reference Signal Received Power)
・ SCC セカンダリコンポーネントキャリア(Secondary Component Carrier)
・ SCG セカンダリセルグループ(Secondary Cell Group)
・ SeNB セカンダリエンハンストまたはエボルブドノードB(Secondary Enhanced or Evolved Node B)
・ SRS サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal)
・ TAG タイミングアドバンスグループ(Timing Advance Group)
・ TDD 時分割複信(Time Division Duplex)
・ TP 送信点(Transmission Point)
・ TPC 送信電力制御(Transmit Power Control)
・ TS 技術仕様書(Technical Specification)
・ UCI アップリンク制御情報(Uplink Control Information)
・ UE ユーザ機器(User Equipment)
・ UL アップリンク(Uplink)
・ UL PCC アップリンクプライマリコンポーネントキャリア(Uplink Primary Component Carrier)
・ VRB 仮想リソースブロック(Virtual Resource Block)
Claims (12)
- 無線通信ネットワーク(10)における第1の無線ネットワークノード(14)への第1のリンクと、前記無線通信ネットワーク(10)における第2の無線ネットワークノード(16)への第2のリンクとを有する無線デバイス(12)を動作させる方法であって、
前記第1のリンクに対する設定された最大送信電力レベルを、無線リソース制御(RRC)シグナリング経由で受信することと、
前記無線デバイス(12)から前記第2の無線ネットワークノード(16)への前記第2のリンクに対する最大送信電力レベルを決定することであって、前記第2のリンクに対する最大送信電力レベルが、最大許容可能送信電力レベルと、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiのうちの少なくとも一方の送信電力との関数であり、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiのうちの少なくとも一方の送信電力は、前記第1のリンクに対する設定された最大送信電力レベルにより制限されている、決定する(100、404、700、900)ことと、
前記第2のリンク上で、サブフレームjにおいて、前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルを超えないように送信をする(102、406、702、902)ことと、
を含み、
前記第1のリンク及び前記第2のリンクは、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiの時間スロットが前記第2のリンクのサブフレームjの時間スロットと部分的に重複する、同時的なデュアルコネクティビティ接続であり、
前記第1のリンク及び前記第2のリンクの各々は、複数のアグリゲートされたキャリアと、制御チャネル又はランダムアクセスチャネルを含む複数のアップリンクチャネルタイプとをサポートするように設定されており、
前記無線デバイス(12)から前記第1の無線ネットワークノード(14)への前記第1のリンクに対する最大送信電力レベルと前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルとの和が前記最大許容可能送信電力レベル以下である、方法。 - 前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルが、前記最大許容可能送信電力レベルと前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)の前記送信電力との関数である、請求項1に記載の方法。
- 前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルが、前記最大許容可能送信電力レベルと前記第1のリンクのサブフレームiの前記送信電力との関数である、請求項1に記載の方法。
- 前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルが、前記最大許容可能送信電力レベルと前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)の前記送信電力と前記第1のリンクのサブフレームiの前記送信電力との関数である、請求項1に記載の方法。
- 前記無線デバイス(12)から前記第1の無線ネットワークノード(14)への前記第1のリンクのサブフレームiに対する最大送信電力レベルを、前記最大許容可能送信電力レベルと前記第2のリンクのサブフレームjの前記送信電力との関数として決定する(100、404、700、900)ことと、
サブフレームiに対する前記最大送信電力レベルを超えないように、サブフレームiにおいて、前記第1のリンク上で送信をする(102、406、702、902)ことと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記最大許容可能送信電力レベルがサブフレームごとに変動する、請求項1に記載の方法。
- 前記第1および第2のリンクが非同期であり重複する送信を有しており、
前記第1のリンクのサブフレームと前記第2のリンクの重複するサブフレームとにわたる全送信電力が前記第1のリンクの前記サブフレームに対する前記最大許容可能送信電力レベルを超えるかどうかを決定する(1300)ことと、
前記第1のリンクの前記サブフレームと前記第2のリンクの前記重複するサブフレームとにわたる前記全送信電力が前記第1のリンクの前記サブフレームに対する前記最大許容可能送信電力レベルを超える場合には、スケーリングの後に前記第1のリンクの前記サブフレームと前記第2のリンクの前記重複するサブフレームとにわたる前記全送信電力が前記第1のリンクの前記サブフレームに対する前記最大許容可能送信電力レベルを超えないように、前記第1のリンクの前記サブフレームにおけるアップリンクチャネルまたは信号に対する送信電力レベルをスケーリングする(1302)ことと、
をさらに備える、請求項6に記載の方法。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の方法に従って動作する無線デバイス(12)。
- 無線通信ネットワーク(10)における第1の無線ネットワークノード(14)への第1のリンクと、前記無線通信ネットワーク(10)における第2の無線ネットワークノード(16)への第2のリンクとを有する、無線デバイス(12)であって、
前記第1のリンクに対する設定された最大送信電力レベルを、無線リソース制御(RRC)シグナリング経由で受信するための手段と、
前記無線デバイス(12)から前記第2の無線ネットワークノード(16)への前記第2のリンクに対する最大送信電力レベルを決定するための手段であって、前記第2のリンクに対する最大送信電力レベルが、最大許容可能送信電力レベルと、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiのうちの少なくとも一方の送信電力との関数であり、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiのうちの少なくとも一方の送信電力は、前記第1のリンクに対する設定された最大送信電力レベルにより制限されている、決定するための手段と、
前記第2のリンク上で、サブフレームjにおいて、前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルを超えないように送信をするための手段と、
を備え、
前記第1のリンク及び前記第2のリンクは、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiの時間スロットが前記第2のリンクのサブフレームjの時間スロットと部分的に重複する、同時的なデュアルコネクティビティ接続であり、
前記第1のリンク及び前記第2のリンクの各々は、複数のアグリゲートされたキャリアと、制御チャネル又はランダムアクセスチャネルを含む複数のアップリンクチャネルタイプとをサポートするように設定されており、
前記無線デバイス(12)から前記第1の無線ネットワークノード(14)への前記第1のリンクに対する最大送信電力レベルと前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルとの和が前記最大許容可能送信電力レベル以下である、無線デバイス(12)。 - 無線通信ネットワーク(10)における第1の無線ネットワークノード(14)への第1のリンクと、前記無線通信ネットワーク(10)における第2の無線ネットワークノード(16)への第2のリンクとを有する、無線デバイス(12、36)であって、
送信機(44)と、
少なくとも1つのプロセッサ(38)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(38)によって実行可能なソフトウェア命令を包含するメモリ(40)とを備え、これにより、前記無線デバイス(12、36)が、
前記第1のリンクに対する設定された最大送信電力レベルを、無線リソース制御(RRC)シグナリング経由で受信し、
前記無線デバイス(12、36)から前記第2の無線ネットワークノード(16)への前記第2のリンクに対する最大送信電力レベルを決定し、
前記送信機(44)を経由して、前記第2のリンク上で、サブフレームjにおいて、前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルを超えないように送信をする、
ように動作し、
前記第1のリンク及び前記第2のリンクは、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiの時間スロットが前記第2のリンクのサブフレームjの時間スロットと部分的に重複する、同時的なデュアルコネクティビティ接続であり、
前記第1のリンク及び前記第2のリンクの各々は、複数のアグリゲートされたキャリアと、制御チャネル又はランダムアクセスチャネルを含む複数のアップリンクチャネルタイプとをサポートするように設定されており、
前記第2のリンクに対する最大送信電力レベルが、最大許容可能送信電力レベルと、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiのうちの少なくとも一方の送信電力との関数であり、前記第1のリンクのサブフレーム(i-1)及びサブフレームiのうちの少なくとも一方の送信電力は、前記第1のリンクに対する設定された最大送信電力レベルにより制限されており、
前記無線デバイス(12、36)から前記第1の無線ネットワークノード(14)への前記第1のリンクに対する最大送信電力レベルと前記第2のリンクに対する前記最大送信電力レベルとの和が前記最大許容可能送信電力レベル以下である、無線デバイス(12、36)。 - 少なくとも1つのプロセッサの上で実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から7のいずれか一項に記載された方法を行わせる命令を備えるコンピュータプログラム。
- 請求項11の前記コンピュータプログラムを包含するコンピュータ可読記憶媒体。
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