JP7165208B2 - 医療支援システムおよび医療支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、医療スタッフによる作業を支援する技術に関する。
特許文献1は、作業順序が定められている医療器材の使用状況を管理する医療業務支援システムを提供する。この医療業務支援システムは、医療器材を作業に使用する前に、その使用状況を読み出して、当該医療器材を、その作業に使用することが作業順序に従っているか判定する。
特開2008-117382号公報
内視鏡は検査で使用された後、検査室内でのベッドサイド洗浄、洗浄室内での漏水検査、マニュアル洗浄(予備洗浄)および機械洗浄(本洗浄)を経て、清潔な状態に戻される。医療スタッフは、本洗浄済みの内視鏡を洗浄装置の洗浄槽から取り出すと、次の検査のため検査室に運び込むか、または保管庫に保管する。本洗浄済みの内視鏡を取り扱う医療スタッフの手は清潔である必要があり、したがって手が汚れている場合には、洗浄槽から内視鏡を取り出す前に手を洗わなければならず、所定の時間を要する。
本発明者は、医療スタッフに対して、実施するべき作業内容を通知することが作業効率の向上に有効であると考えた。本発明の目的は、作業内容を通知する医療スタッフを適切に選択することで、内視鏡検査の業務効率を向上する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の医療支援システムは、内視鏡が洗浄された状態にあるか否かを管理する内視鏡管理部と、医療スタッフの手が清潔な状態にあるか否かを管理するスタッフ管理部と、内視鏡に関する作業を実施するスタッフを、内視鏡管理部により管理されている内視鏡の状態およびスタッフ管理部により管理されている医療スタッフの状態にもとづいて特定するスタッフ特定部と、特定した医療スタッフに、内視鏡に関して実施する作業内容を通知する通知処理部とを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
実施例にかかる医療支援システムの構成を示す図である。 管理装置の機能ブロックを示す図である。 内視鏡のステータス遷移を示す図である。 RFIDリーダテーブルの例を示す図である。 スタッフ状態テーブルの例を示す図である。 スタッフの状態管理表の例を示す図である。 スタッフ特定処理のフローチャートを示す図である。
図1は、実施例にかかる医療支援システム1の構成を示す。医療支援システム1において内視鏡3には識別情報(スコープID)が付与されている。看護師や技師などの医療スタッフは、自身を識別するための識別情報(スタッフID)を有し、内視鏡検査の業務フローにしたがって内視鏡3に関する作業工程を実施する。管理装置10はスコープIDを用いて内視鏡3の状態を管理し、スタッフIDを用いてスタッフの状態を管理する。管理装置10は、LAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク2を通じて、検査室に設けられた観測装置4、洗浄室に設けられた漏水検査装置12、シンク14、洗浄装置16および保管庫18とそれぞれ通信可能に接続している。なお保管庫18は、洗浄室とは別の保管室に配置されてもよい。
医療スタッフによる各作業の実施場所には、スコープIDおよび/またはスタッフIDを読み取って管理装置10に送信するID読取装置が設けられている。具体的には検査室におけるID読取装置5およびID読取装置7、漏水検査装置12の近傍に設けられるID読取装置13、シンク14の近傍に設けられるID読取装置15、洗浄装置16の近傍に設けられるID読取装置17、保管庫18の近傍に設けられるID読取装置19が、スコープIDおよび/またはスタッフIDの読み取り機能および送信機能を有する。検査室においてID読取装置5は、検査開始前の内視鏡3のスコープIDを読み取るために利用され、ID読取装置7は、ベッドサイド洗浄開始前の内視鏡3のスコープIDを読み取るために利用される。ID読取装置5とID読取装置7は共通化されてもよい。図1には、1台の観測装置4、漏水検査装置12、シンク14、洗浄装置16および保管庫18を示しているが、それぞれは複数台存在してよい。複数台存在する場合、ID読取装置は、複数台のそれぞれに対して設けられてもよい。
なお医療スタッフ(単に「スタッフ」とも呼ぶ)が携帯型の端末装置を保持し、作業開始前、作業中、作業終了時の任意のタイミングで、スコープIDおよびスタッフIDを端末装置で読み取り、作業種別を特定する情報とともに、管理装置10に送信してもよい。いずれにしても医療支援システム1では、スタッフによる作業に際して、スコープIDおよび/またはスタッフIDが管理装置10に送信される仕組みが用意されていることが好ましい。
管理装置10は、医療施設における内視鏡3の状態とスタッフの状態とを管理して、内視鏡3に関する作業を実施するスタッフを特定して、当該スタッフに通知する機能をもつ。特定されるスタッフは、その時点で作業をしていない(手が空いている)状態にあることが一つの条件である。管理装置10は、作業を実施するスタッフを特定すると、そのスタッフに実施する作業種別を通知しつつ、当該作業種別における作業工程の具体的な内容を通知してよい。これによりスタッフは内視鏡に関する作業を円滑に実施でき、内視鏡検査の効率化が実現される。
図2は、管理装置10の機能ブロックを示す。管理装置10は、取得部30、内視鏡管理部32、スタッフ管理部34、スタッフ特定部36、手順保持部38、判定部40、通知処理部42、ステータス情報記録部44および検査画像記録部50を備える。ステータス情報記録部44は、内視鏡3の使用および洗浄履歴と、スタッフの作業履歴を記録する。
これらの構成はハードウエア的には、任意のプロセッサ、メモリ、補助記憶装置、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、実施例における内視鏡3のステータス遷移を示す。管理装置10は内視鏡3のステータスを、「検査使用中」(ST1)、「検査使用済」(ST2)、「ベッドサイド洗浄中」(ST3)、「ベッドサイド洗浄済」(ST4)、「漏水検査中」(ST5)、「漏水検査済」(ST6)、「予備洗浄中」(ST7)、「予備洗浄済」(ST8)、「本洗浄準備中」(ST9)、「本洗浄中」(ST10)、「本洗浄済」(ST11)、「保管中」(ST12)のステータスで管理する。図3において、矢印の向きは、内視鏡ステータスの代表的な遷移方向を示している。
スタッフは、スタッフIDを記録したIDカードを有し、作業場所に設置されたID読取装置にIDカードを接触またはかざすことで、ID読取装置にスタッフIDを読み取らせてよい。また内視鏡3にはスコープIDを印刷したテープが貼り付けられ、スタッフは、テープを貼り付けた箇所をID読取装置に接触またはかざすことで、ID読取装置にスコープIDを読み取らせてよい。スコープIDは、テープ以外の形態(たとえば防水加工が施された形態)で内視鏡3に付加されていてもよく、ID読取装置により読み取り可能であればよい。なおスタッフは、スタッフIDを記録したRFIDタグを有し、また内視鏡3は、スコープIDを記録したRFIDタグを有してもよい。このときスタッフは、スタッフIDおよびスコープIDを、RFIDリーダであるID読取装置に読み取らせる。
以下の例でスタッフIDおよびスコープIDは、それぞれRFIDタグに記録され、医療支援システム1における各ID読取装置はRFIDリーダであって、非接触のID読み取りを実現する。各ID読取装置は、各ID読取装置のデバイスIDとともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信する。管理装置10は、ID読取装置のデバイスIDを、当該ID読取装置の設置場所で実施される作業種別に対応付けて保持している。したがって管理装置10は、各ID読取装置のデバイスIDを取得することで、スタッフが内視鏡3に関して実施する作業種別を管理できる。
図4は、ID読取装置のデバイスIDと作業種別の対応を記述したRFIDリーダテーブル60の例を示す。RFIDリーダテーブル60は、ID読取装置のデバイスIDに対応付けて、ID読取装置の設置場所および作業種別を記録する。内視鏡管理部32およびスタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60を参照して、内視鏡3の状態およびスタッフの状態を管理する。RFIDリーダテーブル60は、ステータス情報記録部44に保持されていてよい。
図5は、スタッフの状態を管理するためのスタッフ状態テーブル62を示す。スタッフ管理部34は、スタッフが内視鏡に関して実施した作業にもとづいて、スタッフの作業ステータスを管理する。スタッフ管理部34はスタッフの作業ステータスを、「検査準備終了」(WP1)、「ベッドサイド洗浄中」(WP2)、「ベッドサイド洗浄終了」(WP3)、「漏水検査準備中」(WP4)、「漏水検査準備終了」(WP5)、「予備洗浄中」(WP6)、「予備洗浄終了」(WP7)、「本洗浄準備中」(WP8)、「本洗浄準備終了」(WP9)、「洗浄済み内視鏡の移送中」(WP10)、「洗浄済み内視鏡の移送終了」(WP11)、「保管作業中」(WP12)、「保管作業終了」(WP13)のステータスで管理する。
スタッフ状態テーブル62では、各作業ステータスに、スタッフの手の清潔さを示す情報と、スタッフが作業中の状態にあるか、または空きの状態にあるかを示す情報とが対応付けられている。手の清潔さを示す情報は、フラグ値として設定されてよい。手が清潔である状態は、本洗浄済みの内視鏡3を手洗いする必要なく取り扱える状態として定義され、手が清潔でない状態は、本洗浄済みの内視鏡3を取り扱うためには手洗いが必要な状態として定義される。
「作業中」の状態は、スタッフが作業ステータスで示される作業の実施中であることを示し、したがって管理装置10は、内視鏡3に実施するべき新たな作業が発生した場合に、「作業中」の状態にあるスタッフに作業を割り当てることはできない。一方で「空き」の状態は、スタッフが作業ステータスで示される作業を終了していることを示し、したがって管理装置10は、内視鏡3に実施するべき新たな作業が発生した場合に、「空き」の状態にあるスタッフに作業を割り当てることができる。
スタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60およびスタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフの状態を管理する。以下、図3に示す遷移図にしたがって内視鏡3のステータスが遷移するときの医療支援システム1における各構成の動作を説明する。この説明に際し、内視鏡3に関する作業の実施者を、全ての作業で統一して「スタッフ」と呼ぶが、各作業を実施するスタッフは同一人物である必要はない。
検査開始前、スタッフは、スタッフIDと、本洗浄済み内視鏡3のスコープIDをID読取装置5に読み取らせた後、内視鏡3を観測装置4に接続する。ID読取装置5は、ID読取装置5のデバイスID(RFIDReader_5)とともに、スコープIDおよびスタッフIDを管理装置10に送信する。観測装置4に設けられた検査開始ボタンが操作されると、観測装置4は、検査開始を示す情報を管理装置10に送信して、内視鏡検査が開始される。検査中、観測装置4は、内視鏡3で取得した画像データをモニタにリアルタイム表示し、また内視鏡3のレリーズスイッチが押されたタイミングで検査画像を取得して、管理装置10に送信する。なお検査画像の送信先は、管理装置10以外のネットワークストレージや画像管理システムであってもよい。また取得した検査画像は観測装置4に蓄積されて、検査終了後に、USBメモリ等に読み出されてもよい。観測装置4に設けられた検査終了ボタンが操作されると、観測装置4は、検査終了を示す情報を管理装置10に送信して、内視鏡検査が終了する。
検査開始前、ID読取装置5が、デバイスID(RFIDReader_5)とともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信すると、取得部30が、デバイスID(RFIDReader_5)、スタッフIDおよびスコープIDを取得する。取得部30は、取得した時刻とともに、デバイスID(RFIDReader_5)、スタッフIDおよびスコープIDをステータス情報記録部44に記録する。
内視鏡管理部32は、RFIDリーダテーブル60を参照して、ステータス情報記録部44に記録されたデバイスID(RFIDReader_5)から作業種別を特定する。ここで作業種別は「内視鏡検査」であり、スコープIDに対応する内視鏡3が内視鏡検査に使用されることを特定する。取得部30が観測装置4から検査開始情報を取得すると、内視鏡管理部32は内視鏡3のステータスを「検査使用中」(ST1)に設定する。
スタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_5)に対応付けられている作業種別が「内視鏡検査」であることを特定する。取得部30が観測装置4から検査開始情報を取得すると、スタッフ管理部34は、スタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフIDに対応するスタッフのステータスを「検査準備終了」(WP1)に設定する。「検査準備終了」(WP1)を設定されたスタッフは、手が清潔であり、また新たな作業に関する指示を受け入れ可能な状態にある。
検査中、観測装置4が検査画像データを管理装置10に送信すると、取得部30が検査画像データを取得して、検査画像記録部50に記録する。その後、取得部30が、観測装置4から検査終了情報を取得すると、スコープIDに関連づけて、取得した時刻と検査終了情報をステータス情報記録部44に記録する。この取得時刻は、検査終了時刻に相当する。このとき内視鏡管理部32は、内視鏡3のステータスを「検査使用済」(ST2)に設定する。
検査終了後、スタッフは検査室において、内視鏡外表面を拭き取り、吸引・鉗子チャンネルを吸引洗浄する。この洗浄工程は、ベッドサイド洗浄とも呼ばれる。上記したように、ベッドサイド洗浄するスタッフは、検査準備するスタッフと別人物であってよい。
ベッドサイド洗浄のスタッフは、スタッフIDをID読取装置7に読み取らせ、続いて内視鏡3のスコープIDをID読取装置7に読み取らせる。ベッドサイド洗浄開始前、ID読取装置7は、デバイスID(RFIDReader_7)とともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信する。管理装置10において取得部30は、デバイスID(RFIDReader_7)、スタッフIDおよびスコープIDを取得し、取得時刻とともに、デバイスID(RFIDReader_7)、スタッフIDおよびスコープIDをステータス情報記録部44に記録する。取得時刻はベッドサイド洗浄の開始時刻に相当する。
内視鏡管理部32は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_7)に対応付けられている作業種別が「ベッドサイド洗浄」であることを特定する。内視鏡管理部32は、内視鏡3のステータスを「ベッドサイド洗浄中」(ST3)に設定する。
スタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_7)に対応付けられている作業種別が「ベッドサイド洗浄」であることを特定する。スタッフ管理部34は、スタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフのステータスを「ベッドサイド洗浄中」(WP2)に設定する。「ベッドサイド洗浄中」(WP2)を設定されたスタッフは、手が清潔でなく、また作業中であるために新たな作業に関する指示を受け入れ不能な状態にある。
スタッフは、スタッフIDおよびスコープIDをID読取装置7に読み取らせた後、ベッドサイド洗浄を開始する。ベッドサイド洗浄では、スタッフが内視鏡外表面を拭き取り、吸引・鉗子チャンネルを吸引洗浄する。ベッドサイド洗浄を終了すると、スタッフは、スタッフIDおよびスコープIDをID読取装置7に読み取らせる。ID読取装置7は、デバイスID(RFIDReader_7)とともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信する。管理装置10において、取得部30が、ID読取装置7からデバイスID、スタッフIDおよびスコープIDを取得すると、取得時刻とともに、デバイスID、スタッフIDおよびスコープIDをステータス情報記録部44に記録する。この取得時刻は、ベッドサイド洗浄の終了時刻に相当する。内視鏡管理部32は、取得前の内視鏡3のステータスが「ベッドサイド洗浄中」(ST3)であって、新たにID読取装置7から同じスコープIDが送信された場合に、ベッドサイド洗浄の終了を判定して、内視鏡3のステータスを「ベッドサイド洗浄済」(ST4)に設定する。
スタッフ管理部34は、スタッフID取得前のスタッフのステータスが「ベッドサイド洗浄中」(WP2)であって、新たにID読取装置7から同じスタッフIDが送信された場合に、ベッドサイド洗浄の終了を判定して、スタッフのステータスを「ベッドサイド洗浄終了」(WP3)に設定する。「ベッドサイド洗浄終了」(WP3)を設定されたスタッフは、手が清潔でなく、また新たな作業に関する指示を受け入れ可能な状態にある。
内視鏡のベッドサイド洗浄が終了すると、スタッフは、ベッドサイド洗浄された内視鏡3を専用容器に入れて、洗浄室に運び込む。洗浄室では、運び込まれた内視鏡3が、漏水検査、予備洗浄、本洗浄の各作業を実施されて、検査で再使用可能な清潔な状態に戻される。
洗浄室には、運び込まれた内視鏡3を漏水検査するための漏水検査装置12、漏水検査された内視鏡3をスタッフがマニュアル洗浄(予備洗浄)するためのシンク14、予備洗浄された内視鏡3を自動機械洗浄するための洗浄装置16、自動機械洗浄(本洗浄)された内視鏡3を保管するための保管庫18が設けられている。なお本洗浄された内視鏡3は、保管庫18に保管されるが、ただちに検査で使用される場合には直接検査室に運ばれてよい。
漏水検査のスタッフは、漏水検査の開始前、スタッフIDをID読取装置13に読み取らせ、続いて内視鏡3のスコープIDをID読取装置13に読み取らせる。ID読取装置13は、デバイスID(RFIDReader_13)とともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信する。スタッフは、スタッフIDおよびスコープIDをID読取装置13に読み取らせた後、ベッドサイド洗浄された内視鏡3を漏水検査装置12にセットし、検査開始ボタンを操作して、漏水検査を開始する。検査開始ボタンが操作されると、漏水検査装置12は、デバイスID(RFIDReader_13)とともに、検査開始情報を管理装置10に送信する。
管理装置10において、取得部30が、ID読取装置13からデバイスID(RFIDReader_13)、スタッフIDおよびスコープIDを取得し、ステータス情報記録部44に記録する。スタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_13)に対応付けられている作業種別が「漏水検査」であることを特定する。スタッフ管理部34は、スタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフのステータスを「漏水検査準備中」(WP4)に設定する。「漏水検査準備中」(WP4)を設定されたスタッフは、手が清潔でなく、また作業中であるために新たな作業に関する指示を受け入れ不能な状態にある。
取得部30が漏水検査装置12から検査開始情報を取得すると、その前に取得したデバイスID、スタッフIDおよびスコープIDに紐付けて、取得時刻をステータス情報記録部44に記録する。取得時刻は、漏水検査の開始時刻に相当する。内視鏡管理部32はRFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_13)に対応付けられている作業種別が「漏水検査」であることを特定し、内視鏡3のステータスを「漏水検査中」(ST5)に設定する。
ステータス情報記録部44に、漏水検査の検査開始情報の取得時刻が記録されると、スタッフ管理部34は、漏水検査準備の終了を判定して、スタッフのステータスを「漏水検査準備終了」(WP5)に設定する。「漏水検査準備終了」(WP5)を設定されたスタッフは、手が清潔でなく、また新たな作業に関する指示を受け入れ可能な状態にある。
漏水検査が終了すると、漏水検査装置12は、漏水検査の終了情報を自動的に管理装置10に送信する。管理装置10において、取得部30が漏水検査の終了情報を取得すると、取得時刻とともに漏水検査の終了情報をステータス情報記録部44に記録する。この取得時刻は、漏水検査の終了時刻に相当する。このとき内視鏡管理部32は、内視鏡3のステータスを「漏水検査済」(ST6)に設定する。
予備洗浄のスタッフは、予備洗浄の開始前、シンク14の脇に設置されたID読取装置15に、まずスタッフIDを読み取らせてから、漏水検査で漏水のないことを確認された内視鏡3のスコープIDを読み取らせる。ID読取装置15は、デバイスID(RFIDReader_15)とともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信する。管理装置10において取得部30は、デバイスID(RFIDReader_15)、スタッフIDおよびスコープIDを取得し、取得時刻とともに、デバイスID(RFIDReader_15)、スタッフIDおよびスコープIDをステータス情報記録部44に記録する。取得時刻は予備洗浄の開始時刻に相当する。
内視鏡管理部32は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_15)に対応付けられている作業種別が「予備洗浄」であることを特定する。内視鏡管理部32は、内視鏡3のステータスを「予備洗浄中」(ST7)に設定する。
スタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_15)に対応付けられている作業種別が「予備洗浄」であることを特定する。スタッフ管理部34は、スタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフのステータスを「予備洗浄中」(WP6)に設定する。「予備洗浄中」(WP6)を設定されたスタッフは、手が清潔でなく、また作業中であるために新たな作業に関する指示を受け入れ不能な状態にある。
予備洗浄のスタッフは、スタッフIDおよびスコープIDをID読取装置15に読み取らせた後、内視鏡3の予備洗浄を開始する。スタッフは、内視鏡から送気・送水ボタン、吸引ボタン、鉗子栓などを取り外し、流水で内視鏡外表面を洗浄する。それからスタッフは、専用のチャンネル洗浄ブラシを用いて、吸引・鉗子チャンネルをブラッシングする。また取り外した送気・送水ボタン、吸引ボタン、鉗子栓をブラシを用いて洗浄する。
予備洗浄が終了すると、スタッフは、スタッフIDおよびスコープIDをID読取装置15に読み取らせる。ID読取装置15は、デバイスID(RFIDReader_15)とともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信する。管理装置10において、取得部30が、ID読取装置15からデバイスID、スタッフIDおよびスコープIDを取得すると、取得時刻とともに、デバイスID、スタッフIDおよびスコープIDをステータス情報記録部44に記録する。この取得時刻は、予備洗浄の終了時刻に相当する。内視鏡管理部32は、取得前の内視鏡3のステータスが「予備洗浄中」(ST7)であって、新たにID読取装置15から同じスコープIDが送信された場合に、予備洗浄の終了を判定して、内視鏡3のステータスを「予備洗浄済」(ST8)に設定する。
スタッフ管理部34は、スタッフID取得前のスタッフのステータスが「予備洗浄中」(WP6)であって、新たにID読取装置15から同じスタッフIDが送信された場合に、予備洗浄の終了を判定して、スタッフのステータスを「予備洗浄終了」(WP7)に設定する。「予備洗浄終了」(WP7)を設定されたスタッフは、手が清潔でなく、また新たな作業に関する指示を受け入れ可能な状態にある。
本洗浄のスタッフは、本洗浄の開始前、洗浄装置16に配置されたID読取装置17に、スタッフID、スコープIDを、この順番で読み取らせる。ID読取装置17は、デバイスID(RFIDReader_17)とともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信する。スタッフは、スタッフIDおよびスコープIDをID読取装置17に読み取らせた後、予備洗浄済の内視鏡3を、洗浄装置16の洗浄槽にセットし、内視鏡3の洗浄プログラムを選択してから洗浄開始ボタンを操作して、機械洗浄を開始する。洗浄開始ボタンが操作されると、洗浄装置16は、デバイスID(RFIDReader_17)とともに、洗浄開始情報を管理装置10に送信する。
管理装置10において、取得部30が、ID読取装置17からデバイスID(RFIDReader_17)、スタッフIDおよびスコープIDを取得し、ステータス情報記録部44に記録する。内視鏡管理部32は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_17)に対応付けられている作業種別が「本洗浄」であることを特定する。内視鏡管理部32は、内視鏡3のステータスを「本洗浄準備中」(ST9)に設定する。
スタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_17)に対応付けられている作業種別が「本洗浄」であることを特定する。スタッフ管理部34は、スタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフのステータスを「本洗浄準備中」(WP8)に設定する。「本洗浄準備中」(WP8)を設定されたスタッフは、手が清潔でなく、また作業中であるために新たな作業に関する指示を受け入れ不能な状態にある。
取得部30が洗浄装置16から洗浄開始情報を取得すると、その前に取得したデバイスID、スタッフIDおよびスコープIDに紐付けて、取得時刻をステータス情報記録部44に記録する。取得時刻は、本洗浄の開始時刻に相当する。内視鏡管理部32はRFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_17)に対応付けられている作業種別が「本洗浄」であることを特定し、内視鏡3のステータスを「本洗浄中」(ST10)に設定する。
ステータス情報記録部44に、本洗浄開始情報の取得時刻が記録されると、スタッフ管理部34は、本洗浄準備の終了を判定して、スタッフのステータスを「本洗浄準備終了」(WP9)に設定する。「本洗浄準備終了」(WP9)を設定されたスタッフは、手が清潔でなく、また新たな作業に関する指示を受け入れ可能な状態にある。
本洗浄が終了すると、洗浄装置16は、本洗浄の終了情報を自動的に管理装置10に送信する。管理装置10において、取得部30が本洗浄の終了情報を取得すると、取得時刻とともに本洗浄の終了情報を、本洗浄開始時に記録したスコープIDに紐付けてステータス情報記録部44に記録する。取得時刻は、本洗浄の終了時刻に相当する。このとき内視鏡管理部32は、内視鏡3のステータスを「本洗浄済」(ST11)に設定する。
本洗浄の終了後、スタッフは、本洗浄済みの内視鏡3を、所定の場所に移送する。移送場所は、検査室か、保管庫18であり、移送場所は管理装置10によりスタッフに指示される。スタッフは、洗浄装置16に配置されたID読取装置17に、スタッフIDを読み取らせる。ID読取装置17は、デバイスID(RFIDReader_17)とともに、読み取ったスタッフIDを管理装置10に送信する。スタッフは、スタッフIDをID読取装置17に読み取らせた後、洗浄装置16の蓋を開いて、洗浄済みの内視鏡3を洗浄槽から取り出し、所定の場所に移送する。この例ではスタッフが、保管庫18に移送することを管理装置10により指示されているものとする。
管理装置10において、取得部30が、ID読取装置17からデバイスID(RFIDReader_17)およびスタッフIDを取得し、ステータス情報記録部44に記録する。スタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_17)に対応付けられている作業種別が「本洗浄」であることを特定する。スタッフ管理部34は、当該洗浄装置16における内視鏡の洗浄が終了していることから、スタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフのステータスを「洗浄済み内視鏡の移送中」(WP10)に設定する。「洗浄済み内視鏡の移送中」(WP10)を設定されたスタッフは、手が清潔であり、また作業中であるために新たな作業に関する指示を受け入れ不能な状態にある。
スタッフが保管庫18まで本洗浄済み内視鏡を運ぶと、保管庫18に配置されたID読取装置19に、スタッフID、スコープIDを、この順番で読み取らせる。ID読取装置19は、デバイスID(RFIDReader_19)とともに、読み取ったスタッフIDおよびスコープIDを管理装置10に送信する。取得部30は、ID読取装置19からデバイスID(RFIDReader_19)、スタッフIDおよびスコープIDを取得し、ステータス情報記録部44に記録する。
スタッフ管理部34は、RFIDリーダテーブル60を参照して、デバイスID(RFIDReader_19)に対応付けられている作業種別が「保管」であることを特定する。スタッフ管理部34は、現在のスタッフのステータスが「洗浄済み内視鏡の移送中」(WP10)であることから、スタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフのステータスを「洗浄済み内視鏡の移送終了」(WP11)に設定する。「洗浄済み内視鏡の移送終了」(WP11)を設定されたスタッフは、手が清潔であり、また新たな作業に関する指示を受け入れ可能な状態にある。
続けてスタッフ管理部34は、スタッフ状態テーブル62を参照して、スタッフのステータスを「保管作業中」(WP12)に設定する。実施例では、スタッフのステータスを「洗浄済み内視鏡の移送終了」(WP11)から「保管作業中」(WP12)に変更しているが、スタッフ管理部34は、「洗浄済み内視鏡の移送中」(WP10)から「保管作業中」(WP12)に直接変更してもよい。
スタッフは保管庫18の扉を開けて、内視鏡を保管庫18内に保管し、扉を閉じてから、スタッフIDをID読取装置19に読み取らせる。ID読取装置19は、デバイスID(RFIDReader_19)とともに、読み取ったスタッフIDを管理装置10に送信する。取得部30が、ID読取装置19からデバイスID(RFIDReader_19)およびスタッフIDを取得すると、取得時刻とともにデバイスID(RFIDReader_19)およびスタッフIDをステータス情報記録部44に記録する。このとき内視鏡管理部32は、内視鏡3のステータスを「保管中」(ST12)に設定する。またスタッフ管理部34は、スタッフのステータスを、「保管作業終了」(WP13)に設定する。
管理装置10は、以上のように内視鏡3のステータスおよびスタッフの作業ステータスを管理する。図3に示すステータス遷移において、内視鏡3は、ステータスST2,ST4,ST6,ST8,ST11に遷移すると、実施するべき新たな作業が発生することになる。
具体的に、ステータスST2の内視鏡はベッドサイド洗浄される必要があり、ステータスST4の内視鏡は漏水検査される必要があり、ステータスST6の内視鏡は予備洗浄される必要があり、ステータスST8の内視鏡は本洗浄される必要がある。ステータスST11の内視鏡は、保管庫ないしは検査室に移送される必要がある。またステータスST12の内視鏡は、検査で必要となった場合に、保管庫18から取り出して検査室に運び込まれる必要がある。
内視鏡に関する作業は、スタッフにより速やかに実施されることで、効率的な内視鏡検査を実現できる。そこで管理装置10は内視鏡3のステータスをリアルタイムで管理し、内視鏡3が新たな作業を要するステータスになると、当該作業を実施可能なスタッフを探し出して、作業内容を指示する。たとえば各スタッフはヘッドセットなどの音声出力装置を装着しており、管理装置10は、作業を実施可能なスタッフに音声で作業指示を送ることで、スタッフが即時に作業内容を把握して対応できる。
図6は、スタッフ管理部34により管理される各スタッフの状態管理表64の例を示す。状態管理表64は、スタッフ管理部34により作成されて、ステータス情報記録部44に保持されてよい。スタッフ管理部34は、取得部30がスタッフIDを取得するたびに、状態管理表64を更新してよい。
実施例の管理装置10において、スタッフ特定部36が、内視鏡に関する作業を実施するスタッフを、内視鏡管理部32により管理されている内視鏡の状態およびスタッフ特定部36により管理されているスタッフの状態にもとづいて特定する。スタッフを特定するタイミングは、上記のように、内視鏡のステータスがST2,ST4,ST6,ST8,ST11のいずれかに遷移したタイミングであってよい。
内視鏡管理部32は、医療施設における全ての内視鏡のステータスを管理している。内視鏡のステータスST1~ST12を、内視鏡が洗浄済みの状態にあるか否かの観点から分類すると、ST1~ST10は、内視鏡が未洗浄の状態にあり、ST11~ST12は、内視鏡が洗浄された状態にある。したがって内視鏡管理部32は、内視鏡に関して実施される作業にもとづいて内視鏡のステータスを管理することで、内視鏡が洗浄された状態にあるか否かを管理している。
ステータスST11~12をもつ内視鏡は洗浄された状態にあるため、取り扱うスタッフの手は清潔である必要がある。取り扱うスタッフの手が汚れている場合には手洗いすればよいが、そもそも取り扱うスタッフの手が清潔であれば手洗いする必要がなく、作業効率は高い。そこでスタッフ特定部36は、洗浄された内視鏡の取り扱い作業を、その時点で手が清潔な状態にあるスタッフに割り当てる。
図6に示すように、スタッフ管理部34は、スタッフの作業ステータスを、手の清潔さに関連づけて管理している。つまりスタッフ管理部34は作業ステータスを管理することで、スタッフの手が清潔な状態にあるか否かを管理している。図6には、あるタイミングにおけるスタッフA~Eの作業ステータスの管理状況が示されているが、このタイミングでスタッフB、Dは、手が清潔な状態にあることが特定されている。
一例として、洗浄装置16における本洗浄が終了した場合について説明する。洗浄装置16は、本洗浄の終了情報をデバイスIDとともに管理装置10に送信し、取得部30が本洗浄の終了情報を、本洗浄開始時に記録したスコープIDに紐付けてステータス情報記録部44に記録する。このとき内視鏡管理部32は、内視鏡3のステータスを「本洗浄済」(ST11)に設定する。
内視鏡のステータスがST11に遷移したことを契機として、スタッフ特定部36は、状態管理表64を参照して、本洗浄済みの内視鏡を保管庫18に移送するスタッフを探索する。内視鏡管理部32はステータスST11の内視鏡を、洗浄された状態にある内視鏡として管理しており、したがってスタッフ特定部36は、手が清潔であり、且つ「空き」の状態にあるスタッフが存在するか探索する。図6を参照して、スタッフ特定部36は、該当条件にあうスタッフが「スタッフB」であることを特定する。
通知処理部42は、スタッフ特定部36が特定したスタッフBに、内視鏡に関して実施する作業内容を通知する。作業内容は、作業対象となる内視鏡の情報と、作業種別を含んでよい。医療施設における各スタッフがヘッドセットを装着している場合には、通知処理部42は、スタッフBのヘッドセットに、作業内容を示す音声データを通知する。この作業内容は、洗浄装置16の洗浄槽から洗浄済みの内視鏡を取り出して、保管庫18に保管することを指示するものであってよい。スタッフBは、音声指示を受けることで、速やかに実施するべき作業を認識できる。
以下、スタッフ特定部36によるスタッフ特定処理について説明する。
図7は、スタッフ特定処理のフローチャートを示す。内視鏡管理部32は、内視鏡3が所定のステータスに遷移するか否かを監視する(S10のN)。ここで所定のステータスは、スタッフによる新たな作業を必要とするステータスであり、上記したようにST2,ST4,ST6,ST8,ST11であってよい。内視鏡管理部32は、医療施設において利用されている全ての内視鏡3のステータスを監視し、したがって図7に示すフローは、内視鏡ごとに実施される。
内視鏡3が所定のステータスに遷移すると(S10のY)、内視鏡管理部32は、当該内視鏡3に関する作業にスタッフを割り当てることをスタッフ特定部36に要求する。スタッフ特定部36は、スタッフ管理部34により管理されている状態管理表64を参照して、各スタッフの状態を取得する。
スタッフ特定部36は、図6に示す状態管理表64を参照して、「空き」の状態にあるスタッフを探索する(S12)。ここでスタッフ特定部36は、スタッフBとスタッフCが「空き」の状態にあることを判定する(S12のY)。なお、もし「空き」の状態にあるスタッフが存在しなければ(S12のN)、スタッフ特定部36は、スタッフの状態が「空き」にまで待機する。
スタッフ特定部36は、作業を必要とする内視鏡3が洗浄された状態にあるか否かを判定する(S14)。ここで内視鏡3がST2,ST4,ST6,ST8のステータスにあれば、スタッフ特定部36は、内視鏡3が洗浄されていない状態にあることを判定し(S14のN)、内視鏡3がST11のステータスにあれば、スタッフ特定部36は、内視鏡3が洗浄された状態にあることを判定する(S14のY)。
内視鏡3が洗浄された状態にある場合(S14のY)、スタッフ特定部36は、「空き」状態にあるスタッフの中で、手洗いを必要としないスタッフがいるか確認する(S16)。「手が清潔」な空きスタッフがいる場合(S16のY)、スタッフ特定部36は、そのスタッフを特定して(S18)、作業を割り当てる。図6に示す状態管理表64においては、手の清潔な空きスタッフがスタッフBであるため、スタッフ特定部36は、スタッフBを特定して、内視鏡3に関する作業を割り当てる。なお手の清潔な空きスタッフが存在しなければ(S16のN)、スタッフ特定部36は、「手が清潔でない」空きスタッフを特定して(S22)、作業を割り当てる。この場合、作業を割り当てられたスタッフは、手洗いした後に、作業を実施する必要がある。
一方で、内視鏡3が洗浄されていない状態にある場合(S14のN)、スタッフ特定部36は、「空き」状態にあるスタッフの中で、手が清潔でないスタッフがいるか確認する(S20)。「手が清潔でない」空きスタッフがいる場合(S20のY)、スタッフ特定部36は、そのスタッフを特定して(S22)、作業を割り当てる。図6に示す状態管理表64においては、手が清潔でない空きスタッフがスタッフCであるため、スタッフ特定部36は、スタッフCを特定して、内視鏡3に関する作業を割り当てる。なお手が清潔でない空きスタッフが存在しなければ(S20のN)、スタッフ特定部36は、「手の清潔」な空きスタッフを特定して(S18)、作業を割り当てる。
スタッフ特定部36がスタッフを特定すると、通知処理部42は、そのスタッフに、内視鏡3に関して実施する作業内容を通知する(S24)。通知処理部42は、スタッフが装着しているヘッドセットに、作業内容の音声データを送信してよい。これによりスタッフは、作業内容を即時に把握して作業を開始できる。
S18、S22において、条件に該当するスタッフが複数人存在することがある。この場合、スタッフ特定部36は、条件に該当する全てのスタッフを特定して、通知処理部42が、特定された全てのスタッフに、実施する作業内容を通知してもよい。
なお条件に該当するスタッフが複数人存在する場合、スタッフ特定部36は、1人のスタッフに絞ってもよい。たとえばスタッフ特定部36は、予め設定されている通知先の優先度にしたがって、1人のスタッフを特定してよい。またスタッフ特定部36は、割り当てる作業の実施場所の近くにいることが推測される1人のスタッフを特定してよい。たとえば実施するべき作業と同じ作業を終了したばかりのスタッフは、作業場所の付近にいることが推測されるため、スタッフ特定部36は、そのスタッフを特定してもよい。またスタッフ特定部36は、各スタッフの作業量を把握して、作業量を均一化させる目的でスタッフを特定してもよい。
通知処理部42は、スタッフのヘッドセットに作業内容の音声データを通知した後、作業を構成する各工程を示す音声データを工程順に通知してよい。スタッフは、ヘッドセットから各工程の手順を聞くことで、作業手順を正確に理解して実施できる。作業の各工程を示す音声データは、手順保持部38に保持されていてよい。通知処理部42は、スタッフに割り当てられた作業について保持されている音声データを手順保持部38から読み出し、スタッフのヘッドセットに送信してよい。
判定部40は、スタッフが作業工程を適切に実施したか否かを判定する機能を有してよい。作業手順としてID読取装置にIDを読み取らせる順番や、所定のボタンを操作するタイミングなどが定められている場合、判定部40は、取得部30が取得する情報から、作業工程が適切に実施されているか否かを判定する。判定部40が、作業工程が適切に実施されていないことを判定すると、通知処理部42は、作業工程が適切に実施されていないことを示す情報をヘッドセットに通知してよい。
以上、本発明を複数の実施例をもとに説明した。これらの実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1・・・医療支援システム、30・・・取得部、32・・・内視鏡管理部、34・・・スタッフ管理部、36・・・スタッフ特定部、42・・・通知処理部、44・・・ステータス情報記録部、60・・・RFIDリーダテーブル、62・・・スタッフ状態テーブル、64・・・状態管理表。
本発明は、医療施設におけるスタッフの作業を支援する技術に利用できる。

Claims (8)

  1. 内視鏡が洗浄された状態にあるか否かを管理する内視鏡管理部と、
    作業ステータスに、医療スタッフの手が清潔であるか否かを示す情報と、医療スタッフが作業中の状態にあるか、または空きの状態にあるかを示す情報とを対応付けたスタッフ状態テーブルと、
    前記スタッフ状態テーブルを参照して、医療スタッフの作業ステータスから当該医療スタッフが、洗浄された状態の内視鏡の取り扱い作業への割り当てに適した状態にあるか否かを管理するスタッフ管理部と、
    内視鏡に関する作業を実施する医療スタッフを、前記内視鏡管理部により管理されている内視鏡の状態および前記スタッフ管理部により管理されている医療スタッフの状態にもとづいて特定するスタッフ特定部と、
    特定した医療スタッフに、内視鏡に関して実施する作業内容を通知する通知処理部と、
    を備える医療支援システム。
  2. 前記内視鏡管理部は、内視鏡に関して実施される作業にもとづいて、内視鏡が洗浄された状態にあるか否かを管理する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療支援システム。
  3. 前記スタッフ管理部は、医療スタッフが内視鏡に関して実施した作業にもとづいて、当該医療スタッフが、洗浄された状態の内視鏡の取り扱い作業への割り当てに適した状態にあるか否かを管理する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療支援システム。
  4. 前記通知処理部は、医療スタッフが装着している音声出力装置に、作業の各工程を示す音声データを通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療支援システム。
  5. 内視鏡が洗浄された状態にあるか否かを管理する第1管理ステップと、
    作業ステータスに、医療スタッフの手が清潔であるか否かを示す情報と、医療スタッフが作業中の状態にあるか、または空きの状態にあるかを示す情報とを対応付けたスタッフ状態テーブルを参照して、医療スタッフの作業ステータスから当該医療スタッフが、洗浄された状態の内視鏡の取り扱い作業への割り当てに適した状態にあるか否かを管理する第2管理ステップと、
    管理装置が、内視鏡に関する作業を実施する医療スタッフを、管理されている内視鏡の状態および管理されている医療スタッフの状態にもとづいて特定する特定ステップと、
    前記管理装置が、特定した医療スタッフに、内視鏡に関して実施する作業内容を通知する通知ステップと、
    を含む医療支援方法。
  6. 前記第1管理ステップは、内視鏡に関して実施される作業にもとづいて、内視鏡が洗浄された状態にあるか否かを管理するステップを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療支援方法。
  7. 前記第2管理ステップは、医療スタッフが内視鏡に関して実施した作業にもとづいて、医療スタッフが、洗浄された状態の内視鏡の取り扱い作業への割り当てに適した状態にあるか否かを管理するステップを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療支援方法。
  8. 前記通知ステップは、医療スタッフが装着している音声出力装置に、作業の各工程を示す音声データを通知するステップを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療支援方法。
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