JP7165116B2 - 溶融金属排出装置の摺動盤又は固定盤 - Google Patents

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Description

本発明は、固定盤に対して摺動盤が摺動する溶融金属排出装置の摺動盤又は固定盤に関する。
従来から取鍋、タンディッシュ、電気炉等の容器の底部に取り付けられる溶融金属排出装置が知られている(特許文献1参照)。溶融金属排出装置は、容器に固定される固定盤と、固定盤に対して摺動可能な摺動盤と、を備える。固定盤は、容器のインサートノズルのノズル孔に連通する流出孔を有する。摺動盤は、固定盤の流出孔に連通可能な流出孔を有する。固定盤に対して摺動盤を摺動させ、固定盤の流出孔と摺動盤の流出孔を連通させると、溶融金属排出装置が開となり、溶融金属が流出する。一方、固定盤に対して摺動盤を逆方向に摺動させ、固定盤の流出孔を摺動盤によって塞ぐと、溶融金属排出装置が閉となり、溶融金属の流出が停止する。
ところで、溶融金属排出装置を例えば連続鋳造に使用する場合、鋳造開始時に容器のインサートノズルに詰められた詰物(砂等)をガスにより浮上させる必要がある。また、上注ぎ造塊法においてはインゴットを移動する間(すなわち溶融金属排出装置を閉にする間)に、インサートノズル内で溶融金属が凝固するのを防止する必要がある。
このため、摺動盤には、溶融金属排出装置が閉のとき、固定盤の流出孔に連通し、インサートノズル内にガスを吹き込むガス供給孔が設けられる。また、固定盤には、固定盤の流出孔に連通し、インサートノズル内にガスを吹き込むガス供給孔が設けられる。摺動盤又は固定盤のガス供給孔からガスを吹き込むことにより、インサートノズル内の溶融金属をガス撹拌することができ、インサートノズル内で溶融金属が凝固するのを防止できる。
特開平4-33772号公報
しかしながら、従来の溶融金属排出装置において、例えば1チャージの鋳造終了後に溶融金属排出装置を閉にし、摺動盤又は固定盤のガス供給孔からのガスの吹き込みを止めると、溶融金属が摺動盤又は固定盤のガス供給孔に入り、ガス供給孔の溶融金属が凝固し、少なくとも1つのガス供給孔が詰まる場合がある。ガス供給孔が詰まると、規定の通気量が得られなかったり、ガスの吹き込みができなくなったりする。このため、詰まり以外の問題がなくても、例えば1チャージの鋳造終了後に摺動盤又は固定盤を廃棄し、新品に交換する必要がある。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、ガス供給孔が詰まっても再使用することができる摺動盤又は固定盤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、固定盤に対して摺動盤が摺動する溶融金属排出装置の摺動盤において、前記摺動盤は、前記固定盤の溶融金属の流出孔に連通可能な流出孔と、前記固定盤の前記流出孔に連通可能であり、溶融金属にガスを吹き込むガス供給孔と、を有し、前記ガス供給孔は、溶融金属の凝固によって詰まった初期供給孔と、前記初期供給孔の位置とは別の位置に開けられ、前記初期供給孔よりも径が大きい2次供給孔を含むことを特徴とする溶融金属排出装置の摺動盤である。
本発明の他の態様は、固定盤に対して摺動盤が摺動する溶融金属排出装置の摺動盤の再生方法において、前記固定盤の溶融金属の流出孔に連通可能な流出孔と、前記固定盤の前記流出孔に連通可能であり、溶融金属にガスを吹き込む初期供給孔と、を有する使用済みの摺動盤を回収する工程と、溶融金属にガスを吹き込むための2次供給孔を、溶融金属の凝固によって詰まった前記初期供給孔の位置又は前記初期供給孔の位置とは別の位置に改めて開ける工程と、を備える溶融金属排出装置の摺動盤の再生方法である。
本発明のさらに他の態様は、固定盤に対して摺動盤が摺動する溶融金属排出装置の固定盤の再生方法において、溶融金属の流出孔と、前記流出孔に連通し、溶融金属にガスを吹き込む初期供給孔と、を有する使用済みの固定盤を回収する工程と、溶融金属にガスを吹き込むための2次供給孔を、溶融金属の凝固によって詰まった前記初期供給孔の位置又は前記初期供給孔の位置とは別の位置に改めて開ける工程と、を備える溶融金属排出装置の固定盤の再生方法である。
本発明の一態様及び他の態様によれば、ガス供給孔の詰まり以外の問題がない摺動盤を再使用できる。新品と比較して安価に摺動盤を供給できるし、摺動盤を廃棄する必要がないので、資源の削減に寄与できる。
本発明のさらに他の態様によれば、ガス供給孔の詰まり以外の問題がない固定盤を再使用できる。新品と比較して安価に固定盤を供給できるし、固定盤を廃棄する必要がないので、資源の削減に寄与できる。
本発明の一実施形態の摺動盤が組み込まれる溶融金属排出装置の縦断面図である。 本実施形態の摺動盤の詳細図である(図2(a)は摺動盤の平面図、図2(b)は図2(a)のb-b線断面図である)。 図2のIII部拡大図である(図3(a)は初期供給孔を示し、図3(b)は初期供給孔と2次供給孔を示す)。 本発明の一実施形態の固定盤が組み込まれる溶融金属排出装置の縦断面図である。 本実施形態の固定盤の詳細図である(図5(a)は固定盤の平面図、図5(b)は図5(a)のb-b線断面図である)。 本実施形態の固定盤のガス吹き部材の初期供給孔と2次供給孔を示す図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態の溶融金属排出装置の摺動盤又は固定盤を詳細に説明する。ただし、本発明の溶融金属排出装置の摺動盤又は固定盤は種々の形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
(本実施形態の摺動盤)
図1は、本発明の一実施形態の摺動盤2が組み込まれる溶融金属排出装置1の縦断面図である。溶融金属排出装置1は、取鍋、タンディッシュ、電気炉等の容器4の底部に取り付けられる。以下では、連続鋳造用の取鍋に溶融金属排出装置1を取り付けた例を説明する。もちろん、溶融金属排出装置1の用途はこれに限られるものではない。
容器4は、鉄板製の容器本体4aと、容器本体4aの内側に配設されるマスれんが等の耐火材4bと、を備える。容器4には、連続鋳造される溶融金属(以下、溶鋼という)が収容される。
容器4の底部には、インサートノズル5が取り付けられる。溶融金属排出装置1は、インサートノズル5のノズル孔5aを開閉し、ノズル孔5aからの溶鋼の流出を制御する。
溶融金属排出装置1は、固定盤3と、摺動盤2と、を備える。固定盤3は、板状に形成される。固定盤3は、取付けプレート6を介して容器4に着脱可能に取り付けられる。固定盤3は、溶鋼が流れる流出孔3aを有する。流出孔3aの径は、インサートノズル5のノズル孔5aの径と略同一である。固定盤3のリング状の凸部3bがインサートノズル5のリング状の凹陥部5bに嵌ることで、インサートノズル5に対して固定盤3が位置決めされ、インサートノズル5のノズル孔5aと固定盤3の流出孔3aが連通する。固定盤3の材質は、特に限定されるものではなく、例えばアルミナーカーボン質等の耐火物である。
摺動盤2は、板状に形成される。摺動盤2は、固定盤3の下に摺動可能に重ねられる。摺動盤2も、容器4に取付けプレート6を介して着脱可能に取り付けられる。摺動盤2は、溶鋼が流れる流出孔2aを有する。摺動盤2の流出孔2aの径は、固定盤3の流出孔3aの径と略同一である。また、摺動盤2は、溶鋼にガスを吹き込むガス供給孔11(図2参照)を有する。ガス供給孔11の径は、固定盤3の流出孔3aの径よりも大幅に小さい。摺動盤2の流出孔2aが形成される部分と摺動盤2のガス供給孔11が形成される部分とは一体である。摺動盤2の材質は、特に限定されるものではなく、例えばアルミナーカーボン質等の耐火物である。摺動盤2には、注湯用ノズル7が固定される。注湯用ノズル7の流出孔7aの径は、摺動盤2の流出孔2aの径と略同一である。
スライド装置8は、油圧シリンダ、モータ等の駆動源を備え、固定盤3に対して摺動盤2を摺動させる。スライド装置8は、摺動盤2を直線的に移動させても、回転させてもよい。図1には、スライド装置8が摺動盤2を直線的に移動させる例を示す。
図2(a)(b)は摺動盤2の詳細図である。図2(a)に示すように、摺動盤2のガス供給孔11は、固定盤3の流出孔3a(図1参照)の径よりも小さいピッチ円20上に等配され、ピッチ円20の中心に配置される。なお、ガス供給孔11の数、配置、径は限定されるものではない。
図2(b)に示すように、摺動盤2の下面には、ガス供給孔11に繋がる円状の凹部12が形成される。凹部12には、多孔質の耐火物からなるガス導入部13が嵌められる。ガス導入部13とガス供給孔11との間には、空間(エアプール14)が形成される。ガス導入部13は、配管15を介して不活性ガス等を貯蔵するガス源に接続される。ガス導入部13に導入されたガスは、エアプール14を介してガス供給孔11に供給される。ガス導入部13は、ガス供給孔11にガスを供給する役割と、万が一ガス供給孔11を通過してしまった場合に溶鋼を止める役割を持つ。
図1に示すように、注湯の際、スライド装置8は、固定盤3に対して摺動盤2をスライドさせ、固定盤3の流出孔3aと摺動盤2の流出孔2aを連通させる。溶鋼は、容器4のインサートノズル5、固定盤3の流出孔3a、摺動盤2の流出孔2aを介して流出し、タンディッシュに排出される。一方、注湯停止の際、スライド装置8は、固定盤3に対して摺動盤2を逆方向にスライドさせ、固定盤3の流出孔3aと摺動盤2のガス供給孔11を連通させる。この状態で、摺動盤2のガス供給孔11から溶鋼にガスを吹き込むと、インサートノズル5内がガス攪拌される。このため、注湯停止の際、インサートノズル5内の溶鋼が凝固するのを防止できる。図1には、固定盤3の流出孔3aと摺動盤2のガス供給孔11が連通した状態を示す。
図3(a)は、摺動盤2のガス供給孔11の初期供給孔11aを示す。初期供給孔11aは、鋳造開始時点で開いている貫通孔である。例えば1チャージの鋳造終了後に溶融金属排出装置1を閉にし、初期供給孔11aからのガスの吹き込みを止めると、溶鋼が初期供給孔11aに入り、溶鋼が凝固し、少なくとも1つの初期供給孔11aが詰まる場合がある。図3(a)には、詰まった初期供給孔11aを●で示す。初期供給孔11aが詰まると、規定の通気量が得られなかったり、ガスの吹き込みができなくなったりする。
このため、図3(a)に示す初期供給孔11aが詰まった状態の使用済みの摺動盤2を回収し、図3(b)に示すように、摺動盤2に改めて貫通孔からなる2次供給孔11bを開ける。2次供給孔11bを○で示す。2次供給孔11bは、初期供給孔11aの位置又は初期供給孔11aの位置とは別の位置に開けられる。2次供給孔11bを初期供給孔11aと同じ位置に開ける場合、レーザー等によって初期供給孔11aで凝固した鋼を溶融させ、通気を回復させる。2次供給孔11bを初期供給孔11aとは別の位置に開ける場合、レーザー、細ドリル等によって初期供給孔11aから離れた位置に2次供給孔11bを開ける。図3(b)には、初期供給孔11aから離れた位置に2次供給孔11bを開けた例を示す。初期供給孔11aの位置とは別の位置に2次供給孔11bを開けることで、初期供給孔11aのいくつかが詰まっていても、規定の通気量を確保することができる。
2次供給孔11bの径を初期供給孔11aの径と等しくしてもよいし、異ならせてもよい。2次供給孔11bの数が初期供給孔11aの数よりも少ない場合、2次供給孔11bの径を初期供給孔11aの径よりも大きくするのが望ましい。また、2次供給孔11bを開ける際、ガス導入部13(図2(b)参照)の除去はしてもしなくてもよい。ガス導入部13を除去した場合は、2次供給孔11bを開けた後にガス導入部13を摺動盤2に再度セットする。
以上に本実施形態の摺動盤2の構成を説明した。本実施形態の摺動盤2によれば、以下の効果を奏する。
溶鋼の凝固によって詰まった初期供給孔11aの位置又は初期供給孔11aの位置とは別の位置に改めて2次供給孔11bを開けるので、詰まり以外の問題がない摺動盤2を再使用できる。新品と比較して安価に摺動盤2を供給できるし、摺動盤2を廃棄する必要がないので、資源の削減に寄与できる。
摺動盤2の流出孔2aが形成される部分と摺動盤2のガス供給孔11が形成される部分とが一体であるので、摺動盤2の表面の面精度を確保することができる。これに対して、もし、摺動盤2の流出孔2aが形成される部分と摺動盤2のガス供給孔11が形成される部分とが別体である場合(例えばプラグにガス供給孔を形成し、プラグをモルタル等を用いて摺動盤本体に取り付ける場合)、摺動盤2の表面の面精度を確保することが困難になり、面精度を確保するために研磨工程が必要になる。研磨工程を行うと、ガス供給孔11に研磨汚泥水が浸入し、ガス供給孔11を塞ぎ、通気量が不安定になるおそれがある。
2次供給孔11bが初期供給孔11aから離れているので、2次供給孔11bを開ける際、初期供給孔11aが2次供給孔11bの形状に悪影響を及ぼすのを防止できる。
なお、本発明の溶融金属排出装置の摺動盤は、上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態に具現化できる。
例えば、上記実施形態では、摺動盤の流出孔が形成される部分と摺動盤のガス供給孔が形成される部分が一体であるが、別体であってもよい。
(本実施形態の固定盤)
図4は、本発明の一実施形態の固定盤22が組み込まれる溶融金属排出装置21の縦断面図である。4は容器、5はインサートノズル、22は固定盤、2は摺動盤、7は注湯用ノズル、8はスライド装置である。容器4、インサートノズル5、注湯用ノズル7、スライド装置8の構成は、図1に示す溶融金属排出装置1と同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。摺動盤2は、ガス供給孔11を有さない点を除いて図1に示すものと同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。
固定盤22は、固定盤本体17と、リング状のガス吹き部材16と、を備える。ガス吹き部材16は、モルタル等を用いて固定盤本体17に取り外し可能に取り付けられる。ガス吹き部材16の内周面が固定盤22の流出孔22aを形成する。
図5(a)(b)は固定盤22の詳細図を示す。ガス吹き部材16には、固定盤22の流出孔22aに連通するガス供給孔18が形成される。図5(a)に示すように、ガス供給孔18は、ガス吹き部材16の円周方向に等配されていて、図5(b)に示すように、ガス吹き部材16の上下方向に多段に配置される。ガス吹き部材16の外周面には、エアプールとして機能する円周方向溝16aが形成される。エアプールには、ガス配管19が接続される。なお、なお、ガス供給孔18の数、配置、径は限定されるものではない。
ガス吹き部材16のガス供給孔18から流出孔22aにガスを吹き込むと、図4に示すように、インサートノズル5内がガス攪拌される。このため、注湯停止の際、インサートノズル5内の溶鋼が凝固するのを防止できる。
図6は、ガス吹き部材16に形成した初期供給孔18aと2次供給孔18bを示す。初期供給孔18aは、鋳造開始時点で開いている貫通孔である。例えば1チャージの鋳造終了後に溶融金属排出装置21を閉にし、初期供給孔18aからのガスの吹き込みを止めると、溶鋼が初期供給孔18aに入り、溶鋼が凝固し、少なくとも1つの初期供給孔18aが詰まる場合がある。図6には、詰まった初期供給孔18aをハッチングで示す。初期供給孔18aが詰まると、規定の通気量が得られなかったり、ガスの吹き込みができなくなったりする。
このため、初期供給孔18aが詰まった状態の使用済みの固定盤22を回収し、固定盤22に改めて2次供給孔18bを開ける。2次供給孔18bは、初期供給孔18aの位置又は初期供給孔18aの位置とは別の位置に開けられる。2次供給孔18bを初期供給孔18aと同じ位置に開ける場合、レーザー等によって初期供給孔18aで凝固した鋼を溶融させ、通気を回復させる。2次供給孔18bを初期供給孔18aとは別の位置に開ける場合、レーザー、細ドリル等によって初期供給孔18aから離れて新たに2次供給孔18bを開ける。図6には、初期供給孔18aとは別の位置に2次供給孔18bを開けた例を示す。
このように、溶鋼の凝固によって詰まった初期供給孔18aの位置又は初期供給孔18aの位置とは別の位置に改めて2次供給孔18bを開けるので、詰まり以外の問題がない固定盤22を再使用できる。
1…溶融金属排出装置
2…摺動盤
2a…摺動盤の流出孔
3…固定盤
3a…固定盤の流出孔
11…摺動盤のガス供給孔
11a…初期供給孔
11b…2次供給孔
16…ガス吹き部材(固定盤)
18…固定盤のガス供給孔
18a…初期供給孔
18b…2次供給孔
21…溶融金属排出装置
22…固定盤
22a…固定盤の流出孔

Claims (5)

  1. 固定盤に対して摺動盤が摺動する溶融金属排出装置の摺動盤において、
    前記摺動盤は、前記固定盤の溶融金属の流出孔に連通可能な流出孔と、前記固定盤の前記流出孔に連通可能であり、溶融金属にガスを吹き込むガス供給孔と、を有し、
    前記ガス供給孔は、溶融金属の凝固によって詰まった初期供給孔と、前記初期供給孔の位置とは別の位置に開けられ、前記初期供給孔よりも径が大きい2次供給孔を含むことを特徴とする溶融金属排出装置の摺動盤。
  2. 前記摺動盤の前記流出孔が形成される部分と前記摺動盤の前記ガス供給孔が形成される部分とが一体であることを特徴とする請求項1に記載の溶融金属排出装置の摺動盤。
  3. 前記2次供給孔が前記初期供給孔から離れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の溶融金属排出装置の摺動盤。
  4. 固定盤に対して摺動盤が摺動する溶融金属排出装置の摺動盤の再生方法において、
    前記固定盤の溶融金属の流出孔に連通可能な流出孔と、前記固定盤の前記流出孔に連通可能であり、溶融金属にガスを吹き込む初期供給孔と、を有する使用済みの摺動盤を回収する工程と、
    溶融金属にガスを吹き込むための2次供給孔を、溶融金属の凝固によって詰まった前記初期供給孔の位置又は前記初期供給孔の位置とは別の位置に改めて開ける工程と、を備える溶融金属排出装置の摺動盤の再生方法。
  5. 固定盤に対して摺動盤が摺動する溶融金属排出装置の固定盤の再生方法において、
    溶融金属の流出孔と、前記流出孔に連通し、溶融金属にガスを吹き込む初期供給孔と、を有する使用済みの固定盤を回収する工程と、
    溶融金属にガスを吹き込むための2次供給孔を、溶融金属の凝固によって詰まった前記初期供給孔の位置又は前記初期供給孔の位置とは別の位置に改めて開ける工程と、を備える溶融金属排出装置の固定盤の再生方法。
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