JP7165028B2 - トナー用結着樹脂組成物 - Google Patents
トナー用結着樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7165028B2 JP7165028B2 JP2018211080A JP2018211080A JP7165028B2 JP 7165028 B2 JP7165028 B2 JP 7165028B2 JP 2018211080 A JP2018211080 A JP 2018211080A JP 2018211080 A JP2018211080 A JP 2018211080A JP 7165028 B2 JP7165028 B2 JP 7165028B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- mass
- mol
- toner
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
また、低温定着性の向上のための手段としては、低軟化点の樹脂を用いることが一般的である。しかしながら、低軟化点の樹脂に含まれる低分子量成分は帯電の立ち上がり性に悪影響を及ぼす。
〔1〕 アルコール成分及びカルボン酸成分を含む原料モノマーの反応物であるポリエステル樹脂部分と、(メタ)アクリル系化合物を含む原料モノマーの反応物であるビニル系樹脂部分とを有する複合樹脂Aを20質量%以上含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記複合樹脂Aの軟化点が85℃以上115℃以下であり、前記カルボン酸成分における3価以上のカルボン酸系化合物の含有量が、前記アルコール成分100モルに対して2モル以下であり、前記(メタ)アクリル系化合物が、アルキル基の炭素数が1以上5以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含み、該(メタ)アクリル酸アルキルエステルの含有量が、ビニル系樹脂部分の原料モノマー中、30質量%以上である、トナー用結着樹脂組成物、
〔2〕 前記〔1〕記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、電子写真用トナー、並びに
〔3〕 前記〔1〕記載のトナー用結着樹脂組成物の製造方法であって、複合樹脂Aを、
工程A:全カルボン酸成分の5モル%以上50モル%以下のカルボン酸成分の存在下で、ビニル系樹脂部分の原料モノマーの付加重合反応を行う工程、
工程B:工程Aで得られた反応液を、2.5時間以上10時間以下にわたって180~250℃の温度条件下に置き、反応させる工程、ただし、工程Bの反応は、全アルコール成分の98モル%以上のアルコール成分の存在下で行う
工程C:工程Bで得られた反応液に、残りのポリエステル樹脂部分の原料モノマーを添加し、重縮合反応を行う工程
を含む方法により製造する、トナー用結着樹脂組成物の製造方法
に関する。
で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を含むことが好ましい。式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物としては、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンのポリオキシプロピレン付加物、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンのポリオキシエチレン付加物等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を用いることが好ましい。
重縮合工程の後に付加重合工程を行ってもよいし、付加重合工程の後に重縮合工程を行ってもよく、重縮合工程と付加重合工程を同時に行ってもよい。また、重縮合工程と付加重合工程は、同一容器内で行うことが好ましい。
工程A:全カルボン酸成分の5モル%以上50モル%以下のカルボン酸成分の存在下で、ビニル系樹脂部分の原料モノマーの付加重合反応を行う工程、
工程B:工程Aで得られた反応液を、2.5時間以上10時間以下にわたって180~250℃の温度条件下に置き、反応させる工程、ただし、工程Bの反応は、全アルコール成分の98モル%以上のアルコール成分の存在下で行う
工程C:工程Bで得られた反応液に、残りのポリエステル樹脂部分の原料モノマーを添加し、重縮合反応を行う工程
を含む方法により、製造することが好ましい。
工程A及び工程Cでは、付加重合反応又は重縮合反応に適した温度条件で、それぞれの反応を促進することが好ましい。また、工程Bは、エステル化触媒の存在下で、又はエステル化触媒とエステル化助触媒の存在下で行うことが好ましい。
工程Bでは、ポリエステル樹脂部分の原料モノマーの重縮合反応も生じ得るが、工程Aで生成したビニル系樹脂における(メタ)アクリル酸低級アルキルエステルのアルキル基とアルコール成分の水酸基とのエステル交換反応により、複合樹脂における架橋構造の形成が促進されるものと推察される。
なお、樹脂の結晶性は、軟化点と示差走査熱量計による吸熱の最高ピーク温度との比、即ち[軟化点/吸熱の最高ピーク温度]の値で定義される結晶性指数によって表わされる。結晶性樹脂は、結晶性指数が0.6以上、好ましくは0.7以上、より好ましくは0.9以上であり、そして、1.4以下、好ましくは1.2以下、より好ましくは1.1以下の樹脂である一方、非晶質樹脂は、結晶性指数が1.4を超える、好ましくは1.5を超える、より好ましくは1.6以上の樹脂であるか、または、0.6未満、好ましくは0.5以下の樹脂である。樹脂の結晶性は、原料モノマーの種類とその比率、及び製造条件(例えば、反応温度、反応時間、冷却速度)等により調整することができる。なお、吸熱の最高ピーク温度とは、観測される吸熱ピークのうち、最も高温側にあるピークの温度を指す。結晶性樹脂においては、吸熱の最高ピーク温度を融点とする。
フローテスター「CFT-500D」((株)島津製作所製)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/minで加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出す。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
示差走査熱量計「Q-100」(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製)を用いて、試料0.01~0.02gをアルミパンに計量し、室温(25℃)から降温速度10℃/minで0℃まで冷却し、0℃にて1分間維持する。その後、昇温速度10℃/minで測定する。観測される吸熱ピークのうち、最も高温側にあるピークの温度を吸熱の最高ピーク温度とする。
示差走査熱量計「DSC Q20」(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を用いて、試料0.01~0.02gをアルミパンに計量し、200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/minで0℃まで冷却する。次に試料を昇温速度10℃/minで昇温し、吸熱ピークを測定する。吸熱の最高ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移温度とする。
JIS K 0070:1992の方法に基づき測定する。ただし、測定溶媒のみJIS K 0070の規定のエタノールとエーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))に変更する。
以下の方法により、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法により重量平均分子量(Mw)を求める。
(1) 試料溶液の調製
濃度が0.5g/100mLになるように、試料をテトラヒドロフランに、40℃で溶解させる。次いで、この溶液を孔径0.20μmのPTFEタイプメンブレンフィルター「DISMIC-25JP」(東洋濾紙(株)製)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
(2) 分子量測定
下記の測定装置と分析カラムを用い、溶離液としてテトラヒドロフランを、毎分1mLの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μLを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレン(東ソー(株)製のA-500(5.0×102)、A-1000(1.01×103)、A-2500(2.63×103)、A-5000(5.97×103)、F-1(1.02×104)、F-2(1.81×104)、F-4(3.97×104)、F-10(9.64×104)、F-20(1.90×105)、F-40(4.27×105)、F-80(7.06×105)、F-128(1.09×106))を標準試料として作成したものを用いる。括弧内は分子量を示す。
測定装置:HLC-8220GPC(東ソー(株)製)
分析カラム:TSKgel GMHXL+TSKgel G3000HXL(東ソー(株)製)
(1)試料の調製
JIS Z8801の篩を用いて、22メッシュの篩を通過し、30メッシュの篩は通過しない粉末状の試料を採取する。試料が塊等の場合は、市販のハンマー、コーヒーミルを用いて、粉砕し、粉末状として篩いにかける。
2-1. 試料2.000gを、ガラス瓶(柏洋硝子(株)製、M-140)に秤量した後、MEK 95gを加え、内蓋及び外蓋を取り付ける。
2-2. ボールミルにて5時間攪拌する(周速:200mm/sec)。
2-3. 10時間静置する。
3-1. 予め計量済み(1000分の1g単位)のナスフラスコ(質量A(g))に取り付けたガラスフィルタ(目開き規格11G-3)を準備する。ガラスフィルタのシールには、減圧が可能なゴム栓を用いる。
3-2. 2-3において10時間静置した溶解液の上澄みから20mLをメスピペッドで吸い取り、3-1で準備したガラスフィルタを用いて、減圧濾過する。なお、液面から下2cmまでを上澄みとする。溶解液を濾過する前のナスフラスコ内の減圧度を40kPaに調整する。
3-3. 未使用のMEK 20mLをメスピペッドで吸い取り、ガラスフィルタに付着している可溶分を減圧濾過する。
4-1. エバポレータにてナスフラスコ内のMEKを除去する。
ウォーターバス温度:70℃
ナスフラスコ回転数:200r/min
MEK除去中のナスフラスコ内の減圧度:40~20kPaに調整
時間:10分
4-2. 50℃・1torrにて12時間乾燥した後、ナスフラスコの質量B(g)を計量する。
5-1. MEK 20mLに溶解したMEK可溶分X(g)を算出する。
X=B-A
5-2. MEK 95gに溶解したMEK可溶分Y(g)を、MEKの比重を0.805として算出する。
Y=X×95/(20×0.805)
5-3. 試料1gあたりの可溶分Z(質量%)を算出する。
Z=Y/2×100
5-4. MEK不溶分(質量%)=100-Z
なお、MEK不溶分(質量%)は、3回の測定値の平均値とする。
示差走査熱量計「DSC Q20」(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製)を用いて、試料0.01~0.02gをアルミパンに計量し、昇温速度10℃/minで200℃まで昇温し、その温度から降温速度5℃/minで-10℃まで冷却する。次に試料を昇温速度10℃/minで180℃まで昇温し測定する。そこで得られた融解吸熱カーブから観察される吸熱の最高ピーク温度を離型剤の融点とする。
平均粒子径は、個数平均粒子径を指し、走査型電子顕微鏡(SEM)写真から500個の粒子の粒径(長径と短径の平均値)を測定し、それらの数平均値とする。
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマン・コールター(株)製)
アパチャー径:100μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマン・コールター(株)製)
電解液:アイソトンII(ベックマン・コールター(株)製)
分散液:電解液にエマルゲン109P(花王(株)製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB(グリフィン):13.6)を溶解して5質量%に調整したもの
分散条件:前記分散液5mLに測定試料10mgを添加し、超音波分散機(機械名:(株)エスエヌディー製US-1、出力:80W)にて1分間分散させ、その後、前記電解液25mLを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を調製する。
測定条件:前記電解液100mLに、3万個の粒子の粒径を20秒間で測定できる濃度となるように、前記試料分散液を加え、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
表1、2に示すアルコール成分を、窒素導入管を装備した脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、100℃に昇温した後、表1、2に示すテレフタル酸のうち、カルボン酸成分の7モル%分に該当する量(樹脂A1では、116g)を添加し、160℃まで昇温した。
表1、2に示すビニル系樹脂部分の原料モノマーと重合開始剤を別容器で計量、撹拌した後、滴下ロートにより1時間かけて滴下した。
滴下後、160℃に保持したまま、1時間付加重合反応を行い、さらに1時間熟成させた後、200℃まで上昇させ、エステル化触媒とエステル化助触媒を添加し、235℃で5時間反応させた後、160℃まで冷却し、残りの93モル%分に該当するテレフタル酸(樹脂A1では1743g-116g=1627g)を添加し、再度、235℃で5時間重縮合反応させ、さらに235℃、8.0kPaにて表1、2に示す軟化点に到達するまで反応させて、非晶質複合樹脂(樹脂A1~A8、A10~A13)を得た。
表2に示すアルコール成分を、窒素導入管を装備した脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、100℃に昇温した後、表2に示すテレフタル酸を添加し、160℃まで昇温した。
表2に示すビニル系樹脂部分の原料モノマーと重合開始剤を別容器で計量、撹拌した後、滴下ロートにより1時間かけて滴下した。
滴下後、160℃に保持したまま、1時間付加重合反応を行い、さらに1時間熟成させた後、200℃まで上昇させ、エステル化触媒とエステル化助触媒を添加し、235℃で10時間重縮合反応させ、さらに235℃、8.0kPaにて表2に示す軟化点に到達するまで反応させて、非晶質複合樹脂(樹脂A9)を得た。
表2に示すアルコール成分を、窒素導入管を装備した脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、100℃に昇温した後、表2に示すテレフタル酸のうち、カルボン酸成分の6.4モル%分に該当する量(テレフタル酸116g)を添加し、160℃まで昇温した。
表2に示すビニル系樹脂部分の原料モノマーと重合開始剤を別容器で計量、撹拌した後、滴下ロートにより1時間かけて滴下した。
滴下後、160℃に保持したまま、1時間付加重合反応を行い、さらに1時間熟成させた後、200℃まで上昇させ、エステル化触媒とエステル化助触媒を添加し、235℃で5時間反応させた後、160℃まで冷却し、残りのテレフタル酸(1743g-116g=1627g)を添加し、再度、235℃で5時間重縮合反応させ、さらに235℃、8.0kPaにて1時間反応を行った。180℃まで冷却した後、無水トリメリット酸を投入し、180℃から210℃まで10℃/hで昇温し、210℃、8.0kpaにて表2に示す軟化点に到達するまで反応させて、非晶質複合樹脂(樹脂A14)を得た。
表3に示すアルコール成分を、窒素導入管を装備した脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、100℃に昇温した後、表3に示すテレフタル酸のうち、116gを添加し、160℃まで昇温した。
表3に示すビニル系樹脂部分の原料モノマーと重合開始剤を別容器で計量、撹拌した後、滴下ロートにより1時間かけて滴下した。
滴下後、160℃に保持したまま、1時間付加重合反応を行い、さらに1時間熟成させた後、200℃まで上昇させ、エステル化触媒とエステル化助触媒を添加し、235℃で5時間重縮合反応させた後、160℃まで冷却し、残りのテレフタル酸を添加し、再度、235℃で5時間重縮合反応させ、さらに235℃、8.0kPaにて表3に示す軟化点に到達するまで反応させて、非晶質複合樹脂(樹脂B1)を得た。
表3に示すアルコール成分を、窒素導入管を装備した脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、100℃に昇温した後、表3に示すテレフタル酸を添加し、160℃まで昇温した。
表3に示すビニル系樹脂部分の原料モノマーと重合開始剤を別容器で計量、撹拌した後、滴下ロートにより1時間かけて滴下した。
滴下後、160℃に保持したまま、1時間付加重合反応を行い、さらに1時間熟成させた後、200℃まで上昇させ、エステル化触媒とエステル化助触媒を添加し、235℃で10時間重縮合反応させ、さらに235℃、8.0kPaにて2時間反応を行った。
180℃まで冷却した後、表3に示す無水トリメリット酸を投入し、180℃から210℃まで10℃/hで昇温し、210℃、10kPaにて表3に示す軟化点に到達するまで反応させて、非晶質複合樹脂(樹脂B2)を得た。
表4に示す結着樹脂100質量部、着色剤「ECB-301」(C.I.ピグメントブルー15:3(フタロシアニンブルー)、大日精化社製)4質量部、荷電制御剤「LR-147」(日本カーリット社製)1質量部、及び離型剤「サゾールワックスH105」(サゾール社製、融点:110℃)4質量部を、ヘンシェルミキサーでよく攪拌した後、混練部分の全長1560mm、スクリュー径42mm、バレル内径43mmの同方向回転二軸押出機を用いて溶融混練した。ロールの回転速度は200r/min、ロール内の加熱設定温度は100℃であり、混練物の温度は160℃、混練物の供給速度は10kg/時、平均滞留時間は約18秒であった。冷却後、ジェットミルで体積中位粒径(D50)6.5μmのトナー粒子を得た。
カラープリンター「C612dnw」(商品名、沖データ(株)製)にトナーを実装し、未定着で画像出し(印刷面積:6cm×6cm、0.5mg/cm2)を行った。
未定着画像を、前記プリンターの定着機をオフラインで使用し、100mm/secにて100℃から5℃ずつ温度を上げて定着させた。なお、定着紙にはJ紙(富士ゼロックス製、坪量:82g/m2、紙厚:97μm)を使用した。
定着画像に「ユニセフセロハン」(三菱鉛筆社、幅:18mm、JISZ-1522)を貼り付け、30℃に設定した定着ローラーに通過させた後、テープを剥がした。テープを貼る前と剥がした後の光学反射密度を反射濃度計「RD-915」(マクベス社製)を用いて測定し、両者の比率(剥離後/貼付前)が最初に90%を超える定着ローラーの温度を最低定着温度とし、以下の評価基準に従って、低温定着性を評価した。結果を表4に示す。
A:最低定着温度が120℃未満である。
B:最低定着温度が120℃以上、135℃未満である。
C:最低定着温度が135℃以上、150℃未満である。
D:最低定着温度が150℃以上である。
トナー4質量部(0.4g)と、平均粒子径90μmのシリコーンコートフェライトキャリア(関東電化工業社製)96質量部(9.6g)を20mLのポリプロピレン製の容器に入れた後、温度25℃、相対湿度50%(NN)の環境下で0.5分間ボールミルにて混合し、「q/m Meter MODEL 210HS」(TREK社製)を用いて帯電量を測定した。さらに2.5分間撹拌し帯電量を測定した。2つの帯電量の比(0.5分帯電量/2.5分帯電量)の値を算出し、以下の評価基準に従って、帯電の立ち上がり性を評価した。結果を表4に示す。
A:算出値が0.80以上である。
B:算出値が0.60以上、0.80未満である。
C:算出値が0.40以上、0.60未満である。
D:算出値が0.40未満である。
Claims (7)
- アルコール成分及びカルボン酸成分を含む原料モノマーの反応物であるポリエステル樹脂部分と、(メタ)アクリル系化合物を含む原料モノマーの反応物であるビニル系樹脂部分とを有する複合樹脂Aを40質量%以上含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記複合樹脂Aの軟化点が85℃以上115℃以下であり、前記カルボン酸成分における3価以上のカルボン酸系化合物の含有量が、前記アルコール成分100モルに対して2モル以下であり、前記(メタ)アクリル系化合物が、アルキル基の炭素数が1以上5以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含み、該(メタ)アクリル酸アルキルエステルの含有量が、ビニル系樹脂部分の原料モノマー中、30質量%以上である、トナー用結着樹脂組成物。
- ビニル系樹脂部分に対するポリエステル樹脂部分の質量比が80/20以上98/2以下である、請求項1記載のトナー用結着樹脂組成物。
- 複合樹脂Aの重量平均分子量が20,000以上500,000以下である、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物。
- さらに、軟化点が110℃以上150℃以下であり、軟化点が複合樹脂Aよりも高いポリエステル系樹脂Bを含有する、請求項1~3いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
- 請求項1~4いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、電子写真用トナー。
- 請求項1~4いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物の製造方法であって、複合樹脂Aを、
工程A:全カルボン酸成分の5モル%以上50モル%以下のカルボン酸成分の存在下で、ビニル系樹脂部分の原料モノマーの付加重合反応を行う工程、
工程B:工程Aで得られた反応液を、2.5時間以上10時間以下にわたって180~250℃の温度条件下に置き、反応させる工程、ただし、工程Bの反応は、全アルコール成分の98モル%以上のアルコール成分の存在下で行う
工程C:工程Bで得られた反応液に、残りのポリエステル樹脂部分の原料モノマーを添加し、重縮合反応を行う工程
を含む方法により製造する、トナー用結着樹脂組成物の製造方法。 - 工程Aの付加重合反応を、全カルボン酸成分の5モル%以上50モル%以下のカルボン酸成分と全アルコール成分の98モル%以上のアルコール成分の存在下で行う、請求項6記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018211080A JP7165028B2 (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | トナー用結着樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018211080A JP7165028B2 (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | トナー用結着樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020076905A JP2020076905A (ja) | 2020-05-21 |
JP7165028B2 true JP7165028B2 (ja) | 2022-11-02 |
Family
ID=70725039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018211080A Active JP7165028B2 (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | トナー用結着樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7165028B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7258583B2 (ja) * | 2018-08-07 | 2023-04-17 | 花王株式会社 | トナー用結着樹脂組成物 |
JP7153581B2 (ja) * | 2018-09-10 | 2022-10-14 | 花王株式会社 | トナー用結着樹脂組成物 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014013385A (ja) | 2012-06-07 | 2014-01-23 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2015219258A (ja) | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 花王株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
JP2017203831A (ja) | 2016-05-10 | 2017-11-16 | 花王株式会社 | トナー用結着樹脂組成物 |
-
2018
- 2018-11-09 JP JP2018211080A patent/JP7165028B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014013385A (ja) | 2012-06-07 | 2014-01-23 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2015219258A (ja) | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 花王株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
JP2017203831A (ja) | 2016-05-10 | 2017-11-16 | 花王株式会社 | トナー用結着樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020076905A (ja) | 2020-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6054810B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP5822387B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP6713356B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP6055152B1 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP6055153B1 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP6675263B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP7165028B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP2018013521A (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP6762788B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP2018013520A (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP6978923B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP7258583B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP6692712B2 (ja) | トナー用結着樹脂の製造方法 | |
JP6513475B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP7229865B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP7198643B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP7125313B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP6974132B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP7153581B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 | |
JP6781009B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP6673757B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2020034891A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP6323871B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP7142542B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP7229866B2 (ja) | トナー用結着樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210902 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220628 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220711 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221019 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221021 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7165028 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |