JP7164947B2 - 可動コネクタ - Google Patents

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本発明はフローティング機能を有する電気コネクタ、即ち可動コネクタに関する。
接続対象物と導通接続するコネクタとして、フローティング機能を有する可動コネクタが知られている。可動コネクタは、例えば基板に実装する固定ハウジングと、接続対象物を挿入する嵌合室を有する可動ハウジングと、一端側が固定ハウジングに固定され、他端側が可動ハウジングに固定され、一端側と他端側との間に可動ハウジングを移動可能に支持する可動部を有する複数の端子とを有する基本構成を備えている。
このような可動コネクタは、端子構造の違いで細分化すると、先ず、接続対象物と導通接触する接触部がばね構造であるソケット端子を有する可動コネクタ(可動ソケットコネクタ)が知られている(特許文献1:特開2007-165128号公報)。また、他の可動コネクタとしては、接続対象物と導通接触する接触部がピン形状であるプラグ端子を有する可動コネクタ(可動プラグコネクタ)が知られている(特許文献2:特開2002-93531号公報)。
そのような基本構成をもつ従来の可動コネクタは、接続対象物を嵌合室に挿入する際に、嵌合室の挿入口に対して接続対象物の挿入位置がずれていると、接続対象物と接触した可動ハウジングが端子の可動部により変位することで接続対象物の位置ずれを吸収する機能を有するものである。また、接続対象物が嵌合室に嵌合接続した状態で、接続対象物と可動コネクタを実装した基板との間で生じる相対的な位置ずれを、可動ハウジングが端子の可動部により変位することで吸収する機能を有する。したがって、可動コネクタには、可動ハウジングの変位を支持する端子の可動部の柔軟性が求められる。また、特に接触部がばね構造であるソケット端子を有する前記可動コネクタでは、可動ハウジングが変位しても接触部が接続対象物との安定した導通接触を維持できるようにするため、接触部が接続対象物に対して適切な接触圧を発揮することが求められる。
特開2007-165128号公報 特開2002-93531号公報
しかしながら、従来の可動コネクタの端子は、単一の金属片でなる一体物として形成されている。したがって、例えば、端子の可動部の柔軟性を高めるために、端子材料の金属片の板厚をできるだけ薄くすると、例えば前記ソケット端子を有する前記可動コネクタでは、安定した導通接触を得るために必要な接続対象物に対する接触部の接触圧を得ることが難しくなる。また、前記プラグ端子を有する前記可動コネクタでは、ピン形状の接触部の板厚が薄くなることで、接触部の剛性が低下して撓みやすくなる。そうすると接続対象物となる相手端子との嵌合接続時に、相手端子と接触することで、曲がったり座屈するおそれがある。
そこで、ばね構造の接触部による接触圧を高めるため、またピン形状の接触部の剛性を高めるために、端子材料の金属片の板厚を厚くすると、可動部の柔軟性が低下して、可動ハウジングが変位し難くなる、という課題がある。
このように二律背反の関係にある可動部の柔軟性と接触部の適切な機能とを両立するためには、例えば、接触部として上記問題が生じない適切な板厚の端子材料を用いつつ、可動部のばね長をできるだけ長く形成することで、可動部の柔軟性を実現することが考えられる。しかしながら、可動部のばね長を長くすれば長くするほど、可動コネクタが全体的に大型化するため、可動コネクタの小型化の要請に応えることが難しくなるという別の課題が生じる。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は、端子の可動部に求められる機能と接触部に求められる機能とを両立できるような可動コネクタを提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明は、以下の特徴を有するものとして構成される。
即ち、本発明は、第1のハウジングと、接続対象物を挿入する嵌合室を有し、前記第1のハウジングに対して移動可能である第2のハウジングと、前記第1のハウジングに保持されており、前記第2のハウジングを移動可能に支持する可動部を有する第1の端子片と、前記第2のハウジングに保持されており、前記嵌合室の室内で前記接続対象物と導通接触する接触部を有する第2の端子片とを備える可動コネクタについて、前記第1の端子片と前記第2の端子片は、それぞれ金属片にて別部材として形成されており、前記第1の端子片と前記第2の端子片は、それらを相互に連結する端子間連結部を有することを特徴とする。
本発明の可動コネクタによれば、第1の端子片と第2の端子片がそれぞれ金属片にて別部材として形成されているため、可動部を有する第1の端子片と接触部を有する第2の端子片とで、それらに求められる機能に応じて形状、板厚、材質等において異なる特徴を持つ端子として構成することができる。また、本発明の可動コネクタによれば、第1の端子片と第2の端子片を単一の金属片により一体物として形成する場合と比較して、製造可能な第1の端子片の可動部の形状や第2の端子片の接触部の形状の自由度を広げることができる。なお、接触部としては、接続対象物に対して押圧接触するばね構造を有する接触部(ソケット端子)及び接続対象物の押圧接触を受けて導通接触するピン形状の接触部(プラグ端子)等として構成することができる。
そして、前記本発明の第1の端子片と第2の端子片は前記端子間連結部を有するため、第1の端子片と第2の端子片とを別部材として有しながらも、第1の端子片の可動部がフローティング機能を発揮することで、第1のハウジングに対して第2のハウジングを移動可能に確実に支持することが可能である。
前記本発明については、前記第1の端子片の板厚を前記第2の端子片の板厚よりも薄く形成することができる。
本発明によれば、可動部を有する第1の端子片の板厚を、接触部を有する第2の端子片の板厚よりも相対的に薄く構成できるため、可動部の柔軟性を高めることができ、第2のハウジングを動きやすくすることができる。他方、接触部については、第1の端子片の板厚の制約を受けることなく、例えば、ばね構造を有する接触部における適切な接触圧を実現し、またピン形状の接触部の剛性を高めることができる。したがって、可動部として求められる機能と、接触部として求められる機能とを両立することができる。
前記本発明については、前記第1の端子片の板厚を前記第2の端子片の板厚よりも厚く形成することができる。
本発明によれば、可動部を有する第1の端子片の板厚を、接触部を有する第2の端子片の板厚よりも相対的に厚く構成できるので、可動部の断面積を増加することで、インピーダンスマッチングを行うことができる。この場合、接触部については、可動部におけるインピーダンスマッチングの特性を維持しつつ、接触部の柔軟性を高めることで、可動コネクタのタイプに応じて、接触部として求められる機能を実現できる。例えば、可動コネクタには、多数のばね構造の接触部を有する多極コネクタが存在するが、多極コネクタでは端子数が多いため、接続対象物と嵌合接続する際の挿入力が高くなり、接続対象物の挿入が硬くなって嵌合作業が困難になる、という課題がある。接触部の板厚が薄くばね構造に柔軟性を有する前記本発明であれば、接続対象物の挿入力を低減することができる。このように本発明においても、可動部として求められる機能と、接触部として求められる機能とを両立することができる。
前記本発明の端子間連結部は、前記第1の端子片又は前記第2の端子片の何れか一方に設けた連結片部と、前記何れか他方に設けられ前記連結片部に対して係止する係止片部とを有するように構成できる。
本発明によれば、第1の端子片と第2の端子片とが連結片部と係止片部との係止により相互に移動しないように連結されるので、第1の端子片の可動部が端子間連結部と第2の端子片を介して第2のハウジングを移動可能として確実に支持することができる。また第2のハウジングが移動しても、第1の端子片と第2の端子片が分離することがない。
前記本発明の係止片部は、前記連結片部に対して噛み込むカシメ係止片として構成することができる。
本発明によれば、カシメ係止片が連結片部に対して噛み込むことで、簡易な連結構造でありながら係止片部を連結片部に対して強固に固定できる。
前記本発明の係止片部は、前記連結片部に対して押圧接触する係止縁を有する押圧接触片として構成できる。
本発明によれば、係止片部の係止縁が連結片部に対して押圧接触して係止することで、簡易な連結構造でありながら係止片部を連結片部に対して強固に固定できる。
前記本発明の前記第2のハウジングは、前記連結片部を圧入する連結片部用固定溝を有するように構成できる。
本発明によれば、第1の端子片の連結片部を第2のハウジングの連結片部用固定溝に圧入することで、第1の端子片の第2のハウジングに対する固定力を補強することができ、簡易な連結構造でありながら第1の端子の可動部が第2のハウジングを移動可能として確実に支持することができる。
本発明の可動コネクタによれば、可動部を有する第1の端子片と接触部を有する第2の端子片とが別部材であるため、それぞれに求められる機能に応じた特徴を持つ端子として構成することができる。また、第1の端子片と第2の端子片が、端子間連結部を有するため、第1の端子片の可動部がフローティング機能を発揮して、第1のハウジングに対して第2のハウジングを移動可能に確実に支持することができる。
第1実施形態による可動コネクタの正面、平面、右側面を含む斜視図。 図1の可動コネクタの正面、平面、右側面を含む部分分解斜視図。 図1の可動コネクタに備える端子の正面、平面、右側面を含む分解斜視図。 図3の端子の説明図で、分図(a)は接触側端子片の正面図、分図(b)は接触側端子片の右側面図、分図(c)は接触側端子片の背面図、分図(d)は接触側端子片の底面図、分図(e)は可動側端子片の右側面図、分図(f)は可動側端子片の背面図。 図1の可動コネクタの右側面図。 図5のVI-VI線断面図。 図1の可動コネクタのX方向中央におけるY-Z平面に沿う断面図。 第2実施形態による可動コネクタの正面、平面、右側面を含む斜視図。 図8の可動コネクタの正面、平面、右側面を含む部分分解斜視図。 図8の可動コネクタに備える端子の正面、平面、右側面を含む分解斜視図。 図10の端子の説明図で、分図(a)は接触側端子片の正面図、分図(b)は接触側端子片の右側面図、分図(c)は接触側端子片の背面図、分図(d)は可動側端子片の右側面図、分図(e)は可動側端子片の正面図。 図8の可動コネクタのX方向中央におけるY-Z平面に沿う断面図。
以下、本発明による可動コネクタの実施形態の例について図面を参照しつつ説明する。以下の実施形態で示す可動コネクタ1は、基板P1に実装されており、「接続対象物」となる相手コネクタのハウジングに備えるピン端子P2を、基板P1に向けて垂直に挿入して嵌合接続することで、ピン端子P2を基板P1の回路に導通接続するものである。相手コネクタのハウジングには、ピン端子P2のほか、後述するシールド部材7に導通接触するシールド接続用端子(図示略)を備えている。このように可動コネクタ1は、相手コネクタの断面円形のピン端子P2及びシールド接続用端子と導通接続する「可動同軸コネクタ」として構成されている。
本明細書、特許請求の範囲に記載されている「第1」「第2」という用語は、発明の異なる構成要素を区別するために用いるものであり、特定の順序や優劣を示すために用いるものではない。また本明細書、特許請求の範囲では、説明の便宜上、図1等に示されるように、可動コネクタ1の左右方向をX方向、前後方向をY方向、高さ方向をZ方向として説明する。そして、可動コネクタ1の高さ方向(Z方向)における基板P1(図6,図7参照)の側を「下側」とし、可動コネクタ1の側を「上側」として説明するが、それらは可動コネクタ1の嵌合方向や基板P1への実装の仕方を限定するものではない。
第1実施形態〔図1~図7〕
可動コネクタ1は、可動ハウジング2と、固定ハウジング3と、端子4と、複数の保持金具5とを備えている。可動ハウジング2は、基板P1に実装する固定ハウジング3に対して移動可能となるように、端子4によって支持されている。これにより接続対象物としてのピン端子P2の中心軸が可動ハウジング2の中心軸に対してずれていても、ピン端子P2の挿入力を受けた可動ハウジング2がX方向、Y方向又はX-Y方向に移動することで、その中心軸どうしのずれを吸収しつつ導通接続を達成することができる。また、この際、可動ハウジング2は、ピン端子P2の挿入方向となるZ方向にも移動することができる。
可動ハウジング2
可動ハウジング2は、電気絶縁性の合成樹脂でなるハウジング本体6と、金属材でなる導電性のシールド部材7とを有する。シールド部材7はハウジング本体6にインサート成形されており、したがって可動ハウジング2は一体の成形体として構成されている。
ハウジング本体6は、中心軸がZ方向に沿う筒状に形成された筒状周壁6aを有する。筒状周壁6aは円筒状に形成されており、その中心軸における一方端部にはピン端子P2の挿入口6bが形成されており、他方端部には開口6cが形成されている。
筒状周壁6aにおける開口6c側の外周面には、突出部6dがX-Y方向に突出して形成されている。突出部6dは、筒状周壁6aの外周面の右側面と左側面からそれぞれ突出する板状片として形成されている。可動コネクタ1の「接続対象物」となる相手コネクタのハウジングは、ハウジング本体6と後述するシールド本体7aの外周に嵌合接続される。それにより相手コネクタのシールド接続用端子がシールド本体7aに導通接触するようになっている。その嵌合接続の際には、筒状周壁6aの外周面に形成されている庇部6a1がストッパーとなって、相手コネクタのハウジングのZ方向への挿入を停止させるようになっている。また庇部6a1は、固定ハウジング3の上面を被さるように配置されているため、固定ハウジング3の内側への異物の侵入を防ぐように機能する。庇部6a1と突出部6dとの間には括れ部6a2が形成されている。
筒状周壁6aの内側にはピン端子P2が挿入される嵌合室6eが形成されている。嵌合室6eには、後述する端子4の接触側端子片9が配置される。筒状周壁6aの内面には、嵌合室6eに連通する一対の端子保持溝6fが形成されている。端子保持溝6fは、後述する端子4の一対の圧入片9b2に対応して形成されており、各圧入片9b2を差し込むことができる溝形状に形成されている。端子保持溝6fの対向位置には、後述する端子4の接触側端子片9のベース片9b1の押圧を受ける押圧受け部6gが形成されている。
シールド部材7は、円筒状の筒状周壁6aの外周面を全周にわたって覆うシールド本体7aと、シールド本体7aから伸長するシールド接触片7bとが形成されている。
シールド本体7aは、円筒形状に形成されている。具体的には、シールド本体7aは、その円筒形状によって、筒状周壁6aの外側位置で、嵌合室6eに配置される端子4の接触側端子片9の全周を取り囲んでいる。また、シールド本体7aの上端位置は、嵌合室6eの挿入口6b側の端部を超える上側位置に形成されている。これによってハウジング本体6の内側に配置される端子4の部分(接触側端子片9及び可動側端子片8の連結片部8d)を、その全周とZ方向に沿う全長にわたって、電磁波ノイズ及び静電気を遮断してその影響を受けないようにしている。
シールド接触片7bは、円筒形状のシールド本体7aの下端からZ方向で下向きに伸長する縦片部7b1と、縦片部7b1の下端から屈曲して前述した筒状周壁6aの各突出部6dの底面6d1に沿って伸長する接触片部7b2とを有する。接触片部7b2は、突出部6dの底面6d1の面内位置に配置されており、X-Y方向に広がる接触面7b3を有する。この接触面7b3は、後述する保持金具5と導通接触する。
固定ハウジング3
固定ハウジング3は、可動ハウジング2と、端子4と、複数の保持金具5とを取付けるベース部材として構成されている。固定ハウジング3は、電気絶縁性の樹脂成形体であり、その形状は多角形枠状の板片として形成されている。
固定ハウジング3には、前述した可動ハウジング2の各突出部6dの底面6d1とそれぞれ対向する平坦面でなるベース部3aが形成されている。ベース部3aは、四角枠形状の固定ハウジング3の二辺を構成するように一対設けられている。ベース部3aは、突出部6dの対向面の形状、即ち長方形状に対応する長方形状の面として形成されている。
各ベース部3aには、支持片用収容部3a1が設けられている。この支持片用収容部3a1は、各ベース部3aにつき2つ溝状に形成されている。支持片用収容部3a1には、後述する保持金具5の支持片5dが少なくともZ方向に移動可能として収容される。したがって、支持片用収容部3a1の内側空間は、支持片5dの移動を許容する変位許容空間として形成されている。
X方向における右側のベース部3aと左側のベース部3aとの間には、収容部3bが形成されている。収容部3bはZ方向で固定ハウジング3の板厚を貫通する平面視で長方形の貫通孔として形成されており、ここには前述した端子4の可動側端子片8が配置される。収容部3bを底付きの凹形状ではなく貫通孔として形成し、固定ハウジング3の板厚を可動側端子片8を配置する収容空間として利用することで、固定ハウジング3と可動コネクタ1の全高を抑えて低背化している。
Y方向におけるベース部3aの前位置と後位置には、固定ハウジング3の二辺を構成する一対の側壁部3cが設けられている。側壁部3cは、Z方向でベース部3aよりも高く形成されており、ベース部3aから突出する突出面部3c1を有する。突出面部3c1は、可動ハウジング2のY方向への過剰な移動を阻止する移動規制部として形成されている。また、ベース部3aの上面は、側壁部3cの上面よりもZ方向で低く形成されている。そして、可動ハウジング2の突出部6dが、側壁部3cの上面からZ方向で上方に突出しないように、一対の突出面部3c1の間に配置されることで、突出部6dが側壁部3cの上面を超えて配置される場合と比較して、可動コネクタ1を全体として低背化することができる。
また、側壁部3cには、後述する複数の保持金具5がそれぞれ有する固定片5bを保持する保持金具用保持部3c2が設けられている。保持金具用保持部3c2は、固定片5bを圧入により保持する圧入溝として構成されており、保持金具5を強固に保持する。
Z方向における前側の側壁部3cの内面には、後述する端子4の可動側端子片8の固定ハウジング用取付片部8bを保持する端子保持部3c3が設けられている(図7)。端子保持部3c3は、固定ハウジング用取付片部8bを構成する端子片の左右の板縁を保持する溝として形成されている。
端子4
端子4は、「第1の端子片」としての可動側端子片8と、「第2の端子片」としての接触側端子片9とを有している。これらの端子片8,9はそれぞれ別々の金属片による金属加工体として構成されている。なお、本実施形態の可動側端子片8の板厚と接触側端子片9の板厚は同じである。
可動側端子片8
可動側端子片8は、基板接続部8a、固定ハウジング用取付片部8b、可動部8c及び「端子間連結部」をなす連結片部8dとを有する。
基板接続部8aは、基板P1の回路に半田付けされる。
固定ハウジング用取付片部8bは、前述した固定ハウジング3の端子保持部3c3(図7)に保持される。固定ハウジング用取付片部8bには、左右の板縁に圧入突起8b1が形成されており、ここが端子保持部3c3に圧入されることで、可動側端子片8が固定ハウジング3に保持される。
可動部8cは、可動ハウジング2を固定ハウジング3に対して移動可能に支持するばね片として形成されている。可動部8cは、台形波状に屈曲する形状に形成されており、第1の伸長部8c1、第1の横片部8c2、第2の伸長部8c3、第2の横片部8c4、第3の伸長部8c5とを有する。こうした可動部8cは、固定ハウジング3の収容部3bと一対の側壁部3cの内側に配置されており、Z方向における固定ハウジング3の高さ範囲に収容されており、可動コネクタ1の低背化に寄与している。
第1の伸長部8c1は、固定ハウジング用取付片部8bと第1の横片部8c2の一端とを繋ぐようにZ方向に伸長するばね片として形成されている。第1の横片部8c2は、ピン端子P2を可動ハウジング2に挿入する挿入方向(Z方向)に対する交差方向(Y方向)に伸長する直線形状のばね片として形成されている。第2の伸長部8c3は、第1の横片部8c2と第2の横片部8c4とを繋ぐばね片として形成されている。第2の横片部8c4は、第1の横片部8c2と同様に、可動ハウジング2に対するピン端子P2の挿入方向(Z方向)に対する交差方向(Y方向)に伸長する直線形状のばね片として形成されている。第3の伸長部8c5は、第2の横片部8c4と連結片部8dとを繋ぐばね片として形成されている。
このように可動部8cは、従来技術の可動コネクタの可動部、即ちZ方向で上向きの円弧状屈曲部と、下向きの円弧状屈曲部と、それらの円弧状屈曲部を繋ぐ鉛直方向に伸長する伸長部と、を有する丸波状のばね片とは異なる形状としている。即ち、可動部8cは、隣接する直線形状のばね片を屈曲角部8c6で繋げた台形波状のばね片として形成したものである。具体的には、可動部8cは、第1の横片部8c2と第1の伸長部8c1及び第2の伸長部8c3とを屈曲角部8c6で繋ぎ、第2の横片部8c4と第2の伸長部8c3及び第3の伸長部8c5とを屈曲角部8c6で繋ぐ形状である。
従来技術の丸波状の可動部は、例えばY方向(前後方向)で前方への荷重が作用すると、円弧状屈曲部の全長に亘って応力が発生し、板厚方向でも深く応力が発生し、可動部全体に応力が発生する。また、Z方向(上下方向)で上向きの荷重が作用すると、板厚方向で深く応力が発生する。これに対して台形波状の可動部8cは、同様にY方向(前後方向)で前方への荷重が作用すると、第1の横片部8c2、第2の横片部8c4、各屈曲角部8c6の表層で応力が発生し、板厚方向に深く応力が発生することを防ぐことができる。また、Z方向で上向きの荷重が作用すると、各屈曲角部8c6の表層で応力が発生するに留まる。したがって、本実施形態の台形波状の可動部8cは、従来技術の丸波状の可動部よりも変位荷重を小さくすることができ、可動部8cの柔軟な弾性変形によって可動ハウジング2がX方向、Y方向、Z方向及びそれらを組合せた方向へ容易に移動することができる可動コネクタ1とすることができる。また、第2の伸長部8c3は、第1の横片部8c2から第2の横片部8c4にかけて、第1の伸長部8c1から徐々に離間するように斜めに伸長する形状としている。このため、第1の横片部8c2と第2の横片部8c4とが相互に近づく方向(Y方向)に変位した際に、第2の伸長部8c3が第1の伸長部8c1と接触するのを防ぐことができる。
連結片部8dは、矩形状に形成されており、Y方向で後方に突出する突起8d1が形成されている。突起8d1は、後述する接触側端子片9のベース片9b1の係合凹部9b3に対してZ方向の下向きに係止して、可動側端子片8と接触側端子片9とが分離しないように抜け止めする。
接触側端子片9
接触側端子片9は、「端子間連結部」としての係止片部9a、取付基部9b、接触部9cとを有する。
係止片部9aは、一対のカシメ係止片9a1を有する。カシメ係止片9a1は、一対の弾性腕状に形成されており、可動側端子片8の連結片部8dに対して噛み込んで係止することで、これにより接触側端子片9と可動側端子片8とが互いに強固に連結される。
取付基部9bは、ベース片9b1と、ベース片9b1の左右の板縁からY方向に伸長する一対の圧入片9b2とを有する。ベース片9b1は、可動側端子片8の連結片部8dとの対向面に係合凹部9b3を有する。係合凹部9b3には、前述した連結片部8dの突起8d1が入り込んで係合する。これによって連結片部8dとベース片9b1とが相対的にZ方向で離れる方向に移動して脱離しないようになっている。前述したカシメ係止片9a1による連結片部8dに対するカシメ固定に加えて、突起8d1と係合凹部9b3との係合によっても、可動側端子片8と接触側端子片9とが分離しないように、相互に確実に保持されている。
接触部9cは、取付基部9bに繋がる支持基部9c1と、複数の接触片9c2とを有している。
支持基部9c1は、Z方向に伸長し取付基部9bに繋がる連結部9c3と、連結部9c3に繋がる第1環状支持部9c4と、第1環状支持部9c4からZ方向に伸長する断面円弧状の金属片でなる一対の支持腕部9c5と、支持腕部9c5と繋がる第2環状支持部9c6とを有する。
複数の接触片9c2は、その第2環状支持部9c6からZ方向で下向きに片持ち梁状に伸長するばね片として、それぞれ形成されている。本実施形態では、そのようなばね構造を有する3つの接触片9c2が形成されている。各接触片9c2は、基端側から先端側にかけて可動ハウジング2の挿入口6bの中心軸に向けて窄むような漏斗状に形成されている。そして、挿入口6bから挿入されたピン端子P2の挿入力を受けると、その中心軸から離間して開くように弾性変形することで、ピン端子P2に対して押圧接触する。
3つの接触片9c2は、120°間隔でスリットを介して離間して配置されており、それぞれのばねを効かせながら3方向からピン端子P2に対して押圧接触する。これにより接触片9c2は、挿入されるピン端子P2を3つの接触片9c2の中心にセンタリングする機能を有する。また、3つの接触片9c2は、ピン端子P2の長さ方向における所定位置で、周方向に沿って多点接触(3点接触)する。このためピン端子P2が挿入口6bに対して真っ直ぐに挿入されず、斜めに角度を付けて挿入されて嵌合されたとしても、多点接触によって、ピン端子P2の傾斜姿勢に追従して接触することができる。さらに、複数の接触片9c2がピン端子P2を保持する保持力は、可動部8cのばね力よりも強いため、3つの接触片9c2がピン端子P2を保持することで、可動ハウジング2をX方向、Y方向又はX-Y方向に変位させて、ピン端子P2の挿入軸の位置ずれを解消することができる。
保持金具5
保持金具5は、金属片による金属加工体として構成されている。可動コネクタ1には、2つの保持金具5が設けられている。各保持金具5は、一対の固定脚部5a、一対の固定片5b、可動ハウジング用保持片5c、一対の支持片5dを有している。
固定脚部5aは、基板P1に半田付けされる部分とされる。
固定片5bは、前述したように固定ハウジング3の側壁部3cの保持金具用保持部3c2に圧入される。これにより保持金具5が固定ハウジング3に固定される。さらに可動ハウジング2が保持金具5を介して固定ハウジング3に固定されることとなる。
可動ハウジング用保持片5cは、Y方向における前側の固定脚部5a、固定片5bの基端と後側の固定脚部5a、固定片5bの基端とを繋ぐようにY方向に伸長する橋状に形成されている。可動ハウジング用保持片5cは、可動ハウジング2の突出部6dをX方向及びZ方向で過剰に変位しないように移動を規制するストッパーとして機能する。これにより可動ハウジング2は、X方向への過剰な移動が規制され、Z方向の上方への離脱が規制されることとなる。
支持片5dは、ばね構造を有する弾性腕5d1の先端に支持突起5d2を有するばね片として形成されている。弾性腕5d1は、可動コネクタ1の左右の側面においてY方向に伸長し、Y方向における中央手前位置から固定ハウジング3の支持片用収容部3a1に向けて屈曲して伸長するばね片として形成されている。支持突起5d2は、可動ハウジング2の突出部6dの底面6d1に露出するシールド部材7の接触面7b3に対してZ方向で下方から押圧接触する。即ち、支持突起5d2は、弾性腕5d1のばねによって可動ハウジング2を常時上方に付勢するように、接触面7b3に対して押圧接触している。
このように可動ハウジング2が常時上方に付勢されておらず、突出部6dが可動ハウジング用保持片5cと離間していると、可動コネクタ1を実装した基板P1及び基板P1を内蔵する機器が、振動又は衝撃を受けた際に、突出部6dが可動ハウジング用保持片5cと当たって異音が生じ、機器等の故障が疑われる可能性がある。しかしながら、前述のように突出部6dが可動ハウジング用保持片5cに押圧接触していれば、そうした不都合がない。
可動コネクタ1の使用方法
次に、以上のような構造の可動コネクタ1の使用方法と動作を説明する。
ピン端子P2の非嵌合接続状態における可動コネクタ1
可動コネクタ1は、ピン端子P2の非嵌合接続状態では、端子4の基板接続部8aと保持金具5の固定脚部5aが基板P1に対して半田付けされて固定される。この状態で、可動ハウジング2は、4つの支持片5dの弾性腕5d1のばね力により支持突起5d2を介してZ方向の上方に常時付勢されている。4つの支持片5dは、X方向に沿う中心線とY方向に沿う中心線に対して対称に配置されており、可動ハウジング2を下方から偏り無く弾性支持している。可動ハウジング2の各突出部6dは、それらの上面が保持金具5の可動ハウジング用保持片5cに対してZ方向で下から当接した状態とされている。また、可動ハウジング2の各突出部6dは、固定ハウジング3のベース部3aの上方に隙間を介して離間して配置される。
そして、可動ハウジング2は、X方向では、筒状周壁6aの括れ部6a2が可動ハウジング用保持片5cに対して当接するまで移動することができる。また可動ハウジング2は、Y方向では、突出部6dが固定ハウジング3の側壁部3cの突出面部3c1に当接するまで移動することができる。さらに可動ハウジング2は、Z方向の上向きでは、前述のように突出部6dが可動ハウジング用保持片5cに対して常時当接しているため、それ以上は上方に移動することができない。他方、可動ハウジング2は、Z方向の下向きでは、突出部6dが支持片5dを下方に押込んで固定ハウジング3のベース部3aと当接するまで移動することができる。
可動コネクタ1に対するピン端子P2の嵌合接続
可動コネクタ1に相手コネクタのピン端子P2を嵌合接続するには、相手コネクタのハウジングを可動ハウジング2に嵌合接続することで、ピン端子P2を挿入口6bから挿入する。ピン端子P2の中心軸と挿入口6bの中心軸とがX方向又はY方向の少なくとも何れかで位置ずれしている場合には、ピン端子P2が挿入口6bをなす誘導傾斜面に当接して挿入をガイドすることができる。この際、可動ハウジング2は、X方向又はY方向の少なくとも何れかの方向に移動することができる。そしてこの移動の際、可動ハウジング2は、シールド部材7の接触面7b3が支持片5dの支持突起5d2と摺動接触しながら移動する。このためシールド部材7から保持金具5を経由してなされる接地接続が断絶することはなく、可動ハウジング2が移動するピン端子P2との嵌合接続時であっても、常にシールド部材7の基板P1に対する接地接続は維持することができる。したがって、嵌合接続時における外部電磁波の影響や静電気の影響を無くして、ピン端子P2と基板P1の回路とを適切に導通接続することができる。
挿入口6bから嵌合室6eに進入したピン端子P2は、3つの接触片9c2の押圧接触を受けながら下方に挿入される。このとき、可動ハウジング2は、突出部6dがベース部3aに当接するまで支持片5dの付勢力に対抗しながら下方に移動することができる。ピン端子P2が所定深さまで挿入されると、ピン端子P2が可動コネクタ1に嵌合接続されることになる。この嵌合接続状態で、可動ハウジング2は、端子4の可動部8cによって、固定ハウジング3に対して移動することができる。したがって、振動や衝撃が作用する使用環境であっても可動部8cの弾性変形によって、可動ハウジング2と固定ハウジング3とに加わる振動や衝撃を吸収し、基板接続部8aの半田付け部のクラックの発生等を防ぐことができる。
第2実施形態〔図8~図12〕
次に、第2実施形態の可動コネクタ10について説明する。可動コネクタ10が第1実施形態の可動コネクタ1と相違する点は、可動ハウジング11と端子12の構成である。残余の構成については、第1実施形態と同一である。なお、本実施形態における第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して重複説明を省略する。
第2実施形態の可動ハウジング11は、樹脂成形体でなる角筒状のハウジング本体13と、円筒状の金属材でなる導電性のシールド部材14とを有する。ハウジング本体13は、ハウジング本体13よりも厚肉に形成されているシールド部材14の内部に固定して配置されている。ハウジング本体13とシールド部材14との固定方法は、接着、圧入等、どのような方法でも良いが、本実施形態では圧入により固定している。
シールド部材14は、円筒形状のシールド本体14aを有する。シールド本体14aには、ハウジング本体13のピン端子P2の挿通口13aと連通する挿通口14bを有する。また、シールド部材14には、シールド本体14aから下端側においてX-Y方向に板状に突出するシールド接触片14cが形成されている。保持金具5の支持片5dの支持突起5d2は、本実施形態ではそのシールド接触片14cに対して押圧接触して導通接続されている。また、シールド接触片14cは、可動ハウジング2が可動する際には、第1実施形態のハウジング本体6の突出部6dと同じ機能を有している。
端子12は、可動側端子片8と接触側端子片9とを有する。なお、本実施形態の可動側端子片8の板厚と接触側端子片9の板厚は同じである。可動側端子片8の連結片部8dは、ハウジング本体13に設けられている「連結片部用固定溝」としての端子保持溝13bに圧入される(図12)。端子保持溝13bは、連結片部8dの長手方向(Z方向)に沿う左右の板縁を挟み込むようにして連結片部8dを保持する。また連結片部8dには、突条部8eが形成されている。接触側端子片9には、この突条部8eに対して押圧接触する「係止片部」としての押圧接触片9dが形成されている。押圧接触片9dは、取付基部9bのベース片9b1を部分的に切り起こした短いばね片として形成されている。押圧接触片9dには、突条部8eに対して押圧接触する係止縁9d1を有している。この係止縁9d1が、突条部8eに対して押圧接触して係止することで、連結片部8d(可動側端子片8)とベース片9b1(接触側端子片9)とが、相対的にZ方向で離れる方向に移動して脱離しないようにしている。
第1実施形態の端子4では、その製造時に、接触側端子片9の一対のカシメ係止片9a1を可動側端子片8の連結片部8dに対してかしめるためのかしめ工程が必要となる。しかしながら、本実施形態では、可動側端子片8と接触側端子片9とを予め一体化しておく必要がなく、可動コネクタ10の組立工程の中で、可動側端子片8と接触側端子片9とを接続できる。即ち、本実施形態では、連結片部8dをハウジング本体13の端子保持溝13bに圧入することで、押圧接触片9dが突条部8eに係止して抜け止めが補強される。したがって、第1実施形態のようなかしめ工程が不要な分、本実施形態では製造を容易に行うことができる利点がある。
実施形態の変形例
以上説明してきた可動コネクタ1、10の実施形態については、様々な目的に応じて変形して実施することができる。
前記実施形態では、可動側端子片8と接触側端子片9に用いる金属材の板厚が同じものを用いる例を示したが、相互に異なる板厚のものとしてもよい。
即ち、例えば、可動部8cを有する可動側端子片8の板厚は、接触部9cを有する接触側端子片9の板厚よりも薄く形成することができる。これによれば可動部8cの柔軟性を高めることができ、可動ハウジング2、11を動きやすくすることができる。これに対して、接触部9cについては、可動側端子片8の板厚とは関係なく、ばね構造を有する接触部9cがピン端子P2に対する適切な接触圧を発揮できるようにすることができる。したがって、この変形例では、可動部8cとして求められる機能と、接触部9cとして求められる機能とを両立することができる。
以上とは反対に、可動部8cを有する可動側端子片8の板厚は、接触部9cを有する接触側端子片9の板厚よりも厚く形成することもできる。接触側端子片9の板厚とは関係なく、可動部8cの板厚を厚く形成することで、可動部8cの断面積を増加させてインピーダンスマッチングを行うことができる。この場合、接触部9cについては、可動部8cの板厚の制約を受けることなく、可動部8cよりも板厚を薄くして、接触部9cの柔軟性を高めることができる。例えば、前述の接触部9cは接触片9c2が3本だが、その本数が増えれば増えるほど、ピン端子P2の挿入が硬くなり、嵌合接続時の作業性が低下する不具合が想定される。しかしながら、そのような場合でも、インピーダンスマッチングをした可動側端子片8の板厚とは関係なく、接触部9cの板厚を調整して挿入力を和らげることで、作業性を改善することができるようになる。したがって、この変形例でも、可動部8cとして求められる機能と、接触部9cとして求められる機能とを両立することができる。
前記実施形態では、接触側端子片9がばね構造の接触部9cを有する例、即ちソケット端子とする例を示した。しかしながら、ピン形状の接触部を有する形態、即ちプラグ端子の形態としてもよい。もちろんこの場合には、可動ハウジング2、11の構造についてもそれに合わせた変更が必要である。
前記実施形態では、接触片9c2を3つとする例を示したが、それ以外でもよい。但し、前述した多点接触によるピン端子P2に対する追従性を維持するためには、接触片9c2を1つ又は2つとするのではなく、3つ以上とするのが好ましい。
前記第1実施形態では、可動ハウジング2にシールド部材7を設ける例を示したが、可動コネクタ1においてシールド効果が不要であれば、省略することも可能である。その場合には、保持金具5の支持突起5d2は樹脂成形体でなる突出部6dの底面6d1に対して押圧接触することとなる。
前記実施形態では、保持金具5の支持突起5d2が可動ハウジング2をZ方向の上方へ常時付勢する例を示したが、常時付勢することなく可動ハウジング2を載置しているだけでもよい。この場合、弾性腕5d1は、可動ハウジング2がZ方向の下方に向けて押し込まれた際に弾性変形することで、可動ハウジング2を支持するようにしてもよい。
1 可動コネクタ(第1実施形態)
2 可動ハウジング
3 固定ハウジング
3a ベース部
3a1 支持片用収容部
3b 収容部
3c 側壁部
3c1 突出面部
3c2 保持金具用保持部
3c3 端子保持部
4 端子
5 保持金具
5a 固定脚部
5b 固定片
5c 可動ハウジング用保持片
5d 支持片
5d1 弾性腕
5d2 支持突起
6 ハウジング本体
6a 筒状周壁
6a1 庇部
6a2 括れ部
6b 挿入口
6c 開口
6d 突出部
6d1 底面
6e 嵌合室
6f 端子保持溝
6g 押圧受け部
7 シールド部材
7a シールド本体
7b シールド接触片
7b1 縦片部
7b2 接触片部
7b3 接触面
8 可動側端子片(第1の端子片)
8a 基板接続部
8b 固定ハウジング用取付片部
8b1 圧入突起
8c 可動部
8c1 第1の伸長部
8c2 第1の横片部
8c3 第2の伸長部
8c4 第2の横片部
8c5 第3の伸長部
8c6 屈曲角部
8d 連結片部(端子間連結部)
8d1 突起
8e 突条部
9 接触側端子片(第2の端子片)
9a 係止片部
9a1 カシメ係止片
9b 取付基部
9b1 ベース片
9b2 圧入片
9b3 係合凹部
9c 接触部
9c1 支持基部
9c2 接触片
9c3 連結部
9c4 第1環状支持部
9c5 支持腕部
9c6 第2環状支持部
9d 押圧接触片(係止片部)
9d1 係止縁
10 可動コネクタ(第2実施形態)
11 可動ハウジング
12 端子
13 ハウジング本体
13a 挿通口
13b 端子保持溝(連結片部用固定溝)
14 シールド部材
14a シールド本体
14b 挿通口
14c シールド接触片

Claims (7)

  1. 第1のハウジングと、
    前記第1のハウジングに対して移動可能である第2のハウジングと、
    前記第1のハウジングに保持されており、前記第2のハウジングを移動可能に支持する可動部を有する第1の端子片と、
    前記第2のハウジングに保持されており、接続対象物と導通接触する接触部を有する第2の端子片とを備える可動コネクタにおいて、
    前記第2のハウジングは、前記接続対象物の嵌合方向に対して交差する第1の方向と、前記嵌合方向及び前記第1の方向の双方と交差する第2の方向との双方向で移動可能に構成されており、
    前記第1の端子片と前記第2の端子片は、それぞれ金属片にて別部材として形成されており、
    前記第1の端子片と前記第2の端子片は、それらを相互に連結する端子間連結部を有し、
    前記第1の端子片の板厚は前記第2の端子片の板厚よりも薄く形成されている
    可動コネクタ。
  2. 前記端子間連結部は、前記第1の端子片又は前記第2の端子片の何れか一方に設けた連結片部と、前記何れか他方に設けられ前記連結片部に対して係止する係止片部とを有する
    請求項1記載の可動コネクタ。
  3. 前記係止片部が、前記連結片部に対してかしめるカシメ係止片である
    請求項2記載の可動コネクタ。
  4. 前記係止片部が、前記連結片部に対して押圧接触する係止縁を有する押圧接触片である
    請求項2記載の可動コネクタ。
  5. 前記第2のハウジングが前記連結片部を圧入する連結片部用固定溝を有する
    請求項4記載の可動コネクタ。
  6. 前記第1のハウジングは、保持金具を有し、
    前記第2のハウジングは、シールド部材を有し、
    前記保持金具は、前記第1のハウジングを基板に取り付けるように構成され、
    前記シールド部材は、前記基板に対して前記保持金具を経由して接地接続されるように構成されている
    請求項1~請求項5何れか1項記載の可動コネクタ。
  7. 前記保持金具は、ばね片を有し、
    前記ばね片は、前記第2のハウジングを前記嵌合方向の逆方向に付勢可能として前記第2のハウジングを支持する
    請求項6記載の可動コネクタ。
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