JP7164942B2 - 吸水剤の製造方法及び吸水剤 - Google Patents
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Description
近年、環境保全の観点から、使用済み衛生材料(例えば、紙おむつ)に含まれる再生資源(例えば、パルプ)を回収し、これを再利用する試みがなされている。衛生材料から再生資源を回収するには、まず再生資源を吸水性樹脂から分離させる必要がある。しかしながら、一般的に、水を吸収してゲル状となった吸水性樹脂(以下、「使用済み吸水性樹脂」と称する)は再生資源と分離し難く、それ故、衛生材料から使用済み吸水性樹脂を除いて再生資源だけを回収することが困難である。
具体的には、本発明者らは、従来の吸水剤と同等以上の優れた吸水性能を有し、且つ、吸水後において優れた自己分解特性を有する吸水性樹脂について研究を重ね、その結果、特定組成の水性溶媒で膨潤した吸水性樹脂を凍結乾燥することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
項1
アルコール及び水を含有する水性溶媒で膨潤した吸水性樹脂を凍結乾燥する工程を含む、吸水剤の製造方法。
項2
前記水性溶媒が、アルコールを1~25質量%含有する、項1に記載の吸水剤の製造方法。
項3
前記アルコールが、炭素数5以下の低級アルコールである、項1又は2に記載の吸水剤の製造方法。
項4
前記アルコールが、第2級アルコール又は第3級アルコールである、項1乃至3のいずれか1項に記載の吸水剤の製造方法。
項5
前記アルコールが、炭素数5以下の第3級アルコールである、項1又は2に記載の吸水剤の製造方法。
項6
多孔質構造を有しており、
下記式(1)で表されるゲル劣化指数が0.75以下である、吸水剤。
ゲル劣化指数=B/A (1)
(ここで、Aは初期のゲル強度(Pa)、Bは3日後のゲル強度(Pa)である)
項7
生理食塩水に対する、保水能が35~50g/g以上であり、加圧下吸水能が24~30ml/gであり、吸水速度が35~42秒である、請求項6に記載の吸水剤。
本発明の吸水剤は、優れた吸水性能を維持しつつ、吸水後の分解が速い。
なお、本明細書中において、「~」で結ばれる数値範囲は、「~」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「~」で結ぶことで特定の数値範囲を得ることができるものとする。
また、本明細書では、凍結乾燥される前後の吸水性樹脂を区別するため、凍結乾燥された吸水性樹脂を「吸水剤」と称する。
本発明の吸水剤の製造方法は、アルコール及び水を含有する水性溶媒で膨潤した吸水性樹脂を凍結乾燥する工程(以下、「凍結乾燥工程」と略記する場合がある)を含む。
以下、本発明で用いられる吸水性樹脂について説明した後、凍結乾燥工程について説明する。
<吸水性樹脂>
本発明で用いられる吸水性樹脂の種類は特に限定されない。例えば、公知の吸水性樹脂を広く使用され得る。例えば、吸水性樹脂は、澱粉-アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉-アクリル酸グラフト重合体の中和物、酢酸ビニル-アクリル酸エステル共重合体のケン化物、アクリル酸重合体部分中和塩架橋物等が挙げられる。これらのなかでは、生産量及び製造コスト等の観点から、アクリル酸重合体部分中和塩架橋物が好ましい。
吸水性樹脂の中位粒子径も特に限定されず、公知の吸水性樹脂と同様の範囲とすることができる。例えば、中位粒子径は、100~800μm、好ましくは200~600μm、より好ましくは250~550μm、特に好ましくは300~500μmとすることができる。
なお、本明細書では「(メタ)アクリル」とは「アクリルもしくはメタクリル」を意味する。つまり、例えば、「(メタ)アクリル酸」との記載は「アクリル酸もしくはメタクリル酸」との記載と同義である。
使用する水溶性エチレン性不飽和単量体は、水溶液とすることもできる。この水溶液の濃度は、特に限定はされないが、通常20質量%以上飽和濃度以下とすればよく、25~70質量%が好ましく、30~55質量%がより好ましい。
ラジカル重合開始剤は、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、L-アスコルビン酸等の還元剤と併用して、レドックス重合開始剤とすることもできる。
重合反応で使用するラジカル重合開始剤の使用量は、例えば、使用する水溶性エチレン性不飽和単量体の総量に対して0.005~1モル%とすることができる。この場合、急激な重合反応が起こりにくく、また、反応時間も必要以上に長くなりにくい。
重合反応では、必要に応じて架橋剤を使用することができる。
逆相懸濁重合は、1段で行ってもよく、或いは、2段以上の多段で行っても良い。その段数は生産性を高める観点から、2~3段であることが好ましい。
2段目以降の各段における逆相懸濁重合では、水溶性エチレン性不飽和単量体の他に、ラジカル重合開始剤と、必要に応じて添加する架橋剤を、2段目以降の各段における逆相懸濁重合の際に添加する水溶性エチレン性不飽和単量体の量を基準として、前述した水溶性エチレン性不飽和単量体に対する各成分のモル比の範囲内で添加して、上記した方法と同様の条件で逆相懸濁重合を行えばよい。
乾燥して得られた吸水性樹脂は、適宜、篩等を使用した分級処理により、粒度調節を行うこともできる。
上述した吸水性樹脂をアルコール及び水を含有する水性溶媒で凍結乾燥することにより吸水剤を製造することができる。このようにして得られた吸水剤は、優れた吸水性能を有し、且つ、吸水後の分解も速い(即ち、自己分解特性に優れる)。
凍結乾燥工程で使用される水性溶媒は、アルコール及び水を必須の成分として含有する。水性溶媒に含まれる水の割合は好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは70質量%以上である。水性溶媒は、界面活性剤などの添加剤や水以外の溶媒を含んでいてもよいが、実質的にアルコール及び水のみを含有することが好ましい。「実質的にアルコール及び水のみを含有する」とは、水性溶媒がアルコール及び水のみからなる場合だけでなく、水性溶媒が微量に添加剤及び/又は水以外の溶媒を含有する場合を含んでおり、具体的には、添加剤及び/又は水以外の溶媒を、0を超え1質量%以下含有する場合を含み、好ましくは添加剤及び/又は水以外の溶媒を、0を超え0.5質量%以下含有する場合を含む。
このような水性溶媒を凍結乾燥工程で用いて得られる吸水剤は、吸水性能及び自己分解特性に優れる。
この点、本発明の製造方法で得られる吸水剤が自己分解特性に優れる理由は明白ではないが、本発明者らは以下のように推測している。
これらのなかでも、(1)水への溶解度が高い(2)蒸気圧が高い、という2つの条件のうち一方の条件を満たすアルコールを用いることが好ましく、2つの条件を全て満たすアルコールを用いることがより好ましい。水への溶解度が高いアルコールは、吸水性樹脂内で大きな氷晶の形成を阻害し易く、蒸気圧の高いアルコールは、吸水性樹脂を凍結乾燥させる際に昇華し易い。そのため、(1)及び/又は(2)の条件を満たすアルコールを用いることでより微小な孔を有する多孔質構造の吸水剤が得られると考えられる。
吸水性樹脂に水性溶媒を吸水させる(即ち、吸水性樹脂を水性溶媒で膨潤させる)ことにより、水性溶媒によって体積が膨張した吸水性樹脂が得られる。吸水性樹脂を水性溶媒で膨潤させる方法は特に限定されず、例えば、公知の方法を広く採用することができる。
凍結乾燥工程では、上述のようにアルコール及び水を含有する水性溶媒で膨潤した吸水性樹脂を凍結乾燥させる。「凍結乾燥」とは、水性溶媒で膨潤した吸水性樹脂を凍結し、この凍結した吸水性樹脂から実質的に全ての水性溶媒を昇華させることである。
膨潤した吸水性樹脂を凍結させる方法は、特に限定されず、膨潤した吸水性樹脂を所定時間、内部が低温雰囲気に維持された冷凍機内に静置して凍結させることが好ましい。
乾燥機内の温度は、水性溶媒の凝固点よりも高温であればよく、例えば-20℃~10℃であり、好ましくは-10℃~0℃である。なお、乾燥機内の温度は、一定であってもよいし、段階的に昇温させることも可能である。具体的には、最初に凍結した吸水性樹脂を一次乾燥させ、次いで、一次乾燥よりも高い温度で二次乾燥を行うことができる。
なお、冷凍機と乾燥機は別の装置であってもよいが、冷凍機能と乾燥機能とを兼ね備えた1つの装置を用いることもできる。このような装置としては、後記するドライチャンバーを例示できる。
次に、本発明の吸水剤について説明する。本発明の吸水剤は、下記式(1)
ゲル劣化指数=B/A (1)
(ここで、Aは初期のゲル強度(Pa)、Bは3日後のゲル強度(Pa)である)
により表されるゲル劣化指数が0.75以下である。
吸水剤のその他の構成、例えば、形状及び中位粒子径等は、前述の吸水剤の製造方法の項で説明した吸水剤とすべて同様とすることができる。
本発明の製造方法で得られた吸水剤又は本発明の吸水剤を用いて、各種吸収性物品を形成することができる。吸収性物品は、吸水剤を含む吸収体を備える。具体的には、吸水剤と、親水性繊維とで吸収性物品を形成することができる。
親水性繊維は、例えば、セルロース繊維、人工セルロース繊維等が挙げられる。なお、親水性繊維には、本発明の目的が阻害されない範囲内であれば、疎水性を有する合成繊維が含有されていてもよい。
液体透過性シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の繊維からなる、エアスルー型、スパンボンド型、ケミカルボンド型、ニードルパンチ型等の不織布等が挙げられる。
液体不透過性シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂からなる合成樹脂フィルム等が挙げられる。
(製造例1;吸水性樹脂の製造)
還流冷却器、滴下ロート、窒素ガス導入管、及び、翼径50mmの4枚傾斜パドル翼を2段で有する攪拌翼を備えた内径110mmで2L容の丸底円筒型セパラブルフラスコを準備した。このフラスコに、炭化水素分散媒としてn-ヘプタン300gをとり、高分子系分散剤として無水マレイン酸変性エチレン-プロピレン共重合体(三井化学株式会社、ハイワックス1105A)0.74g、及び、界面活性剤としてHLB3のショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ株式会社、リョートーシュガーエステルS-370)0.74gを添加し、攪拌しつつ加温溶解した後、55℃まで冷却した。
第2段目の重合後、125℃の油浴で反応液を昇温し、n-ヘプタンと水との共沸蒸留によりn-ヘプタンを還流しながら274gの水を系外へ抜き出した。その後、キレート剤としてジエチレントリアミン五酢酸・五ナトリウム塩の4.5%水溶液5.89g(0.53ミリモル)、及び後架橋剤としてエチレングリコールジグリシジルエーテルの2%水溶液4.42g(0.51ミリモル)を添加し、80℃で2時間保持した後、n-ヘプタンを蒸発させて乾燥させた。得られた重合物を目開き850μmの篩に通過させ、球状粒子が凝集した形態の吸水性樹脂231.2gを得た。吸水性樹脂の中位粒子径は320μm、水分率は7.3%であった。取得した吸水性樹脂に対して0.2質量%の非晶質シリカ(エボニックデグサジャパン株式会社製、カープレックス#80)を混合し、以下の実施例及び比較例に用いた。
回転子入り300mLビーカーに、水76gとtert-ブチルアルコール4gとを入れ、80gの水性溶媒を調製した後、マグネチックスターラー(小池精密機器製作所社製 M-20G)(スターラーチップ:8mm×30mm、リング無し)にて600rpmで攪拌しながら、25℃にて、製造例1で製造した吸水性樹脂20gを、水性溶媒(80g)に投入した。渦が消えて液面が水平になる直前に水性溶媒の攪拌を止めて内容物を取り出し、水性溶媒で5倍に膨潤した吸水性樹脂100gを得た。この際、吸水性樹脂が水性溶媒を完全に吸水するまでに12秒要した。この吸水性樹脂を次のように凍結乾燥した。
ドライチャンバー内の吸水性樹脂の温度が-10℃に到達して1時間後、ドライチャンバー内を20℃とし、二次乾燥を5時間行った。これにより、多孔質構造を有する吸水剤20gを得た。
水性溶媒を水72gとtert-ブチルアルコール8g使用して調製したこと以外は、実施例1と同様に多孔質構造を有する吸水剤20gを得た。
水性溶媒を水68gとtert-ブチルアルコール12g使用して調製したこと以外は、実施例1と同様に多孔質構造を有する吸水剤20gを得た。
水性溶媒を水64gとtert-ブチルアルコール16g使用して調製したこと以外は、実施例1と同様に多孔質構造を有する吸水剤20gを得た。なお、実施例4で得られた吸水剤のゲル強度は、ネオカードメーターの測定限界値を下回ったため測定不能であった。そのため、吸水剤のゲル強度は500Pa未満と推定し、ゲル劣化指数もこの推定値に基づいて算出した。
製造例1で得られた吸水性樹脂100gを、膨潤及び凍結乾燥をせずに、そのまま使用した。
tert-ブチルアルコールを使用せずに水性溶媒を水80gのみとしたこと以外は、実施例1と同様に多孔質構造を有する吸水剤20gを得た。
水性溶媒を水72gとジオキサン8g使用して調製したこと以外は、実施例1と同様に多孔質構造を有する吸水剤20gを得た。
各実施例及び比較例で得られた吸水剤について、ゲル強度(初期、1日後及び3日後)、保水能、加圧下吸水能、吸水速度及び中位粒子径の測定を、以下のように行った。
[ゲル強度測定とゲル劣化指数の算出]
100mlビーカーに0.02%ビタミンC入りの生理食塩水(0.9%塩化ナトリウム水溶液)49gを投入し、マグネチックスターラー(小池精密機器製作所社製 M-20G)(スターラーチップ:8mm×30mm、リング無し)を使用し600rpmで攪拌する。この攪拌により生じる渦中に吸水剤1.00gを投入した後、渦が消えて液面が水平になるまで攪拌させた。このように作製した5倍膨潤ゲルを、室温(25℃)で1時間(初期値)、並びに恒温恒湿器(ESPEC社製 LHU-113)(温度:40℃、湿度:60%)で3日間(72時間)放置後、ネオカードメーター(アイテクノエンジニアリング社製 ME-303)によりゲル強度測定を行った。室温(25℃)で1時間放置したゲルのゲル強度が前記式(1)のA(初期のゲル強度(Pa))に相当し、恒温恒湿器で3日間放置したゲルのゲル強度が前記式(1)のB(3日後のゲル強度(Pa))に相当する。この測定結果に基づいて上述した式(1)からゲル劣化指数を算出した。
評価用の吸水剤2.00gを綿袋内に入れた後、生理食塩水500gを綿袋内に流し込むと同時に全体を浸漬させた。綿袋の上部を輪ゴムで縛り、30分間浸漬後、遠心分離機(コクサン社製 H-122)(167G)で1分間脱水し、重量WAを測定した。また、綿袋内に試料を入れないで同様の操作を実施して、綿袋の空重量WBを測定した。そして、以下の式より保水能を算出した。
保水能(g/g)=(WA-WB)/2
図1は、吸水剤の加圧下吸水能測定に使用した測定装置の模式図である。図1に示す測定装置Yを用いて測定した。図1に示す測定装置Yは、ビュレット部1と導管2、測定台3、及び、測定台3上に置かれた測定部4からなる。ビュレット部1は、ビュレット10の上部にゴム栓14、下部に空気導入管11とコック12が連結されており、さらに、空気導入管11は先端にコック13を有している。ビュレット部1と測定台3の間には、導管2が取り付けられている。導管2の内径は6mmである。測定台3の中央部には、直径2mmの穴があいており、導管2が連結されている。測定部4は、円筒40(プレキシグラス製)と、この円筒40の底部に接着されたナイロンメッシュ41と、重り42とを有している。円筒40の内径は、20mmである。ナイロンメッシュ41の目開きは、75μm(200メッシュ)である。そして、測定時にはナイロンメッシュ41上に吸水剤5が均一に撒布されている。重り42は、直径19mm、質量119.6gである。この重り42は、吸水剤5上に置かれ、吸水剤5に対して4.14kPaの荷重を加えることができるようになっている。
一方、円筒40のナイロンメッシュ41上に0.10gの吸水剤5を均一に撒布して、この吸水剤5上に重り42を置く。測定部4は、その中心部が測定台3中心部の導管口に一致するようにして置く。
吸水剤5が吸水し始めた時点から継続的に、ビュレット10内の生理食塩水の減少量(吸水剤5が吸水した生理食塩水量)WE(mL)を読み取る。吸水開始から60分間経過後における吸水量を吸水剤5の加圧下での生理食塩水に対する吸水能として、次式により求めた。
加圧下吸水能(mL/g)=WE/0.1
回転子(8mm×30mm、リング無し)入り100mlビ-カ-に、生理食塩水50gを加え、恒温槽内で25℃にて保持した。次いで、評価用の吸水剤2.00gを、600rpmで攪拌した生理食塩水の渦中に投入し、同時にストップウォッチによる計測を開始した。渦が消えて液面が水平になった時点を終点として、それまでの時間(秒)を吸水速度とした。
評価用の吸水剤5.00gをロボットシフター(セイシン企業社製「RPS-205」)(周波数80Hz、2分)を用いて測定した。使用したふるいは、850μm、710μm、600μm、500μm、425μm、300μm、180μm及び75μmとした。
表1に示すように、実施例1乃至4で得られた吸水剤は、凍結乾燥前の吸水性樹脂(比較例1)と同等以上の優れた吸水性能を有し且つ優れた自己分解特性を有する。
また、図2(a)及び(c)はそれぞれ、実施例3及び比較例2で得られた吸水剤を倍率200倍で観察したSEM画像を示し、図2(b)は、比較例1で得られた吸水性樹脂を倍率200倍で観察したSEM画像を示す。これらの図から、実施例3の吸水剤は、微小なサイズの孔を有する多孔質構造であることが分かる。
1 ビュレット部
2 導管
3 測定台
4 測定部
5 吸水剤
10 ビュレット
11 空気導入管
12 コック
13 コック
14 ゴム栓
40 円筒
41 ナイロンメッシュ
42 重り
Claims (8)
- 吸水性樹脂を水性溶媒で吸水させることにより膨潤させ、膨潤した吸水性樹脂を凍結乾燥することで前記水性溶媒を昇華させ、下記式(1)で表されるゲル劣化指数を0.75以下とする工程を含み、
前記水性溶媒が、1~25質量%のアルコール及び前記アルコールの溶媒である水を60質量%以上含み、
前記吸水性樹脂が、アクリル酸重合体部分中和塩架橋物である、吸水剤の製造方法。
ゲル劣化指数=B/A (1)
(ここで、Aは初期のゲル強度(Pa)、Bは3日後のゲル強度(Pa)である) - 吸水性樹脂を水性溶媒で吸水させることにより膨潤させ、膨潤した吸水性樹脂を凍結乾燥することで前記水性溶媒を昇華させる工程を含み、
前記吸水性樹脂が、アクリル酸重合体部分中和塩架橋物であり、
前記水性溶媒が、1~25質量%のアルコール及び前記アルコールの溶媒である水を60質量%以上含み、
前記水性溶媒が、アルコールを1~25質量%含有する、吸水剤の製造方法。 - 前記アルコールが、炭素数5以下の低級アルコールである、請求項1又は2に記載の吸水剤の製造方法。
- 前記アルコールが、第2級アルコール又は第3級アルコールである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の吸水剤の製造方法。
- 前記アルコールが、炭素数5以下の第3級アルコールである、請求項1又は2に記載の吸水剤の製造方法。
- アクリル酸重合体部分中和塩架橋物である吸水性樹脂を含み、
下記式(1)で表されるゲル劣化指数が0.75以下を満たす多孔質構造を有し、生理食塩水に対する保水能が35~38g/gであり、加圧下吸水能が24~30ml/gであり、吸水速度が35~55秒である、吸水剤。
ゲル劣化指数=B/A (1)
(ここで、Aは初期のゲル強度(Pa)、Bは3日後のゲル強度(Pa)である) - アクリル酸重合体部分中和塩架橋物である吸水性樹脂を含み、
下記式(1)で表されるゲル劣化指数が0.75以下を満たす多孔質構造を有し、
生理食塩水に対する保水能が35~50g/gであり、加圧下吸水能が24~30ml/gであり、吸水速度が35~55秒であり、中位粒子径が420~480μmである、吸水剤。
ゲル劣化指数=B/A (1)
(ここで、Aは初期のゲル強度(Pa)、Bは3日後のゲル強度(Pa)である) - アクリル酸重合体部分中和塩架橋物である吸水性樹脂(但し、発泡剤、親油性界面活性剤、及びポリエトキシル化親水性界面活性剤を含む粒状高吸収性ポリマーを除く)を含み、
下記式(1)で表されるゲル劣化指数が0.75以下を満たす多孔質構造を有し、
生理食塩水に対する保水能が35~50g/gであり、加圧下吸水能が24~30ml/gであり、吸水速度が35~55秒である、吸水剤。
ゲル劣化指数=B/A (1)
(ここで、Aは初期のゲル強度(Pa)、Bは3日後のゲル強度(Pa)である)
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JP2019072653A (ja) | 2019-05-16 |
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