JP7162367B1 - 酢酸セルロース組成物の製造方法及びその製造システム - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用プラスチックが担ってきた用途を代替する生分解性プラスチックとして十分な機能を持つ酢酸セルロース組成物の製造方法を提供する。【解決手段】製造システム10において、酢酸セルロース25の粒状体を撹拌しながら液状の可塑剤26を混合し第1混合物21を生成する第1混合容器11と、この第1混合物21と充填剤27とを混合して第2混合物22を生成する第2混合容器12と、第2混合物22を粘性流動する温度に設定し混練する混練機30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、生分解性プラスチック用途の酢酸セルロース組成物の製造技術に関する。
酢酸セルロースは、その成分がいずれも天然に存在し土中や海水中で分解されるために、生分解性プラスチックとしての用途が注目されている。また酢酸セルロースそのものは、熱可塑性を持たないが、適当な可塑剤を用いて加熱成型することができる。
特許6599197号公報
しかし、上述したように加熱成型された酢酸セルロース組成物は、一般的な汎用プラスチックと比較して機械的特性が劣ることが指摘されている。また、酢酸セルロースは、加水分解を受けて低分子化され、最終的には二酸化炭素と水にまで分解される。しかし、酢酸セルロースの自然界における生分解速度は遅いことが指摘されており、生分解性プラスチックの認定基準を満たすことが困難な場合もある。このため、これまで汎用プラスチックが担ってきた用途を生分解性プラスチックで代替させるに当たり、酢酸セルロースでは、機能的な条件が不十分であった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、汎用プラスチックが担ってきた用途を代替する生分解性プラスチックとして十分な機能を持つ酢酸セルロース組成物の製造技術を提供することを目的とする。
本発明に係る酢酸セルロース組成物の製造方法において、酢酸セルロースの粒状体を粘性流動させる温度に設定した混練機に投入する工程と、前記酢酸セルロースの粒状体を前記混練機で撹拌しながら液状の可塑剤をポンプにより前記混練機の内部に注入し混合し第1混合物を生成する工程と、前記第1混合物を前記混練機で撹拌しながら充填剤をポンプにより前記混練機の内部に注入し混合して第2混合物を生成する工程と、粘性流動する温度に設定された前記第2混合物混練体を造粒手段で冷却凝固させペレット状にカットする工程と、を含む。
本発明により、汎用プラスチックが担ってきた用途を代替する生分解性プラスチックとして十分な機能を持つ酢酸セルロース組成物の製造技術が提供される。
本発明の第1実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造システムの概略図。 本発明の第2実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造システムの概略図。 本発明の実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法を説明するフローチャート。 本実施形態の効果を確認した比較例及び実施例を示すテーブル。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造システム10a(10)(以下、単に「製造システム10a」という)の概略図である。このように製造システム10aは、酢酸セルロース25の粒状体を撹拌しながら液状の可塑剤26を混合し第1混合物21を生成する第1混合容器11と、この第1混合物21と充填剤27とを混合して第2混合物22を生成する第2混合容器12と、第2混合物22を粘性流動する温度に設定し混練する混練機30と、を備えている。
第1実施形態では、最初に酢酸セルロース25と可塑剤26を混合して第1混合物21にしてから、充填剤27とを混合して第2混合物22にする。これにより、比較例として挙げる酢酸セルロース25と可塑剤26と充填剤27の三者を同時に混合したり酢酸セルロース25と充填剤27を混合してから可塑剤26を混合したりするような場合に比べて、機能性に優れる酢酸セルロース組成物が得られる。
また、第1実施形態において、第1混合物21及び第2混合物22の各々は、別々の混合容器11,12で混合されたものである。しかし、このような形態に限定されることはなく、第1混合物21を生成した混合容器に充填剤27を追加して、第2混合物22を同じ混合容器で生成するようにしてもよい。
酢酸セルロース25は一般的に得られるものであり、酢化度は60以下、好ましくは49~60の間である品種が好ましい。また組成物の基本物性や成形加工性を好ましいレベルに調整するために、複数の品種の酢酸セルロース25を混合して使用する場合もある。この酢酸セルロース25は、第1供給容器15から第1混合容器11に供給される。この第1供給容器15からの供給方式は、第1混合容器11で一度に処理される単位分量だけ区切って酢酸セルロース25を断続的に供給するバッチ方式と、酢酸セルロース25の供給速度を制御して連続的に供給する連続方式と、がある。
この酢酸セルロース25は、平均粒径が0.1mmから1.0mmの範囲にある粒状体であることが好ましい。この平均粒径が0.1mmよりも小さいと取り扱いが困難となり粒状体が舞い上がる等して作業性が低下してしまう。また、この最大粒径が1mmよりも大きいと、第1混合容器11に供給された酢酸セルロース25の比表面積が小さくなり、投入された可塑剤26が酢酸セルロース25の粒状体を十分に濡らすことなく分離してしまう場合がある。しかし、本発明に適用される酢酸セルロース25の平均粒径は、上述した範囲に限定されない。
可塑剤26は、フタル酸エステル系、トリメリット酸エステル系、脂肪族2塩基酸エステル系、リン酸エステル系、酢酸エステル系、リシノール酸エステル系、スルホンアミド系根基二塩基酸エステル系、クエン酸エステル系など、いずれ使用可能であるが、酢酸エステル系、クエン酸エステル系が好ましい。これらの可塑剤は、単独使用でも、目的に応じて混合使用でも可能である。また組成物の基本物性や成形加工性を好ましいものに調整するために、これらのうち複数の可塑剤26を混合して使用する場合もある。これら可塑剤26の配合量は、酢酸セルロース25が100重量部に対し、可塑剤26が10重量部から100重量部、好ましくは20重量部から40重量の範囲に含まれるよう調整される。
この可塑剤26の投入は、上述したバッチ方式である場合は、第1混合容器11の出力端18を閉止した状態で、一度に処理される単位分量だけ投入される。この場合、酢酸セルロース25の単位分量の全量を供給してから第1混合容器11を動作させながら可塑剤26を投入したり、第1混合容器11を動作させながら酢酸セルロース25の供給と酢酸セルロース25の投入とを同時にしたりすることが考えられる。
また可塑剤26の投入は、上述した連続方式である場合は、第1混合容器11の出力端18を開放した状態で、第1混合容器11を動作させながら、供給速度を調整した酢酸セルロース25と投入速度を調整した酢酸セルロース25とを同時に投入する。なお、可塑剤26の第1混合容器11への投入は、噴霧器16により噴霧することが均一な第1混合物21を生成する観点から好ましいが、噴霧ではなくパイプ(図示略)から流下させるようにしてもよい。
第1混合容器11は、特に制限されるものではなく、タンブラーミキサー、ヘンシェルミキサー、リボンミキサー、ニーダなどの混合機を使用することができる。第1混合容器11における撹拌翼の回転数は、200rpm以上、好ましくは400rpm以上、より好ましくは500rpm以上の高速回転が実現されるものが好ましい。このような高速回転が実現されることで、第1混合容器11に加熱手段を設けなくても(もちろん加熱手段を設けてもよい)、運動エネルギーの摩擦熱により酢酸セルロース25を昇温させることができる。このときの温度は、40℃~70℃、好ましくは50℃~60℃の範囲に調整する。これにより、可塑剤26の粘性を下げて濡れ性を向上させて、満遍なくムラ無く酢酸セルロース25に均一に分散させることができる。
充填剤27は、大きく鉱物系(無機)充填剤、バイオマス系無機充填剤、バイオマス系有機充填剤、生分解性樹脂充填剤に分類される。これらのうち鉱物系(無機)充填剤としては、タルク、炭カル、シリカ、マイカ等が挙げられる。これらの粒度分布は、5μm~150μmが好ましい。5μmより小さい微粉や150μmより大きい粗粒は、コンパウンド性能に悪い影響を与える。
またバイオマス系無機充填剤としては、卵殻や貝殻等が挙げられる。なお卵殻は付着する薄膜にタンパク質・アミノ酸が含まれており、このアミノ酸が加熱分解して、硫化水素ガスが製造時及び成形加工時に発生する。このため卵殻から薄膜を除去して用いることが望ましい。またバイオマス系有機充填剤としては、杉・ヒノキ・竹・コーヒ粕等の木質系粉末や工業的に分離されたセルロース粉末・セルロース繊維・ヘミセルロース粉末・ナノセルロース粉末・改質リグニン等が挙げられる。これらも、粒度分布が5μm~150μmが好ましい。また生分解性樹脂充填剤としては、PBS(ポリブチレンサクシネート)、PBAT(ポリブチレン・アジペート・テレフタレート、PHBH(ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)等が挙げられる。これらの充填剤は、単独や混合して使用することができる。
これら充填剤27は、第2供給容器17から第2混合容器12に供給される。充填剤27の配合量は、酢酸セルロース25が100重量部に対し、充填剤27が10重量部から300重量部の範囲に含まれるよう調整される。充填剤27の配合量が10重量部よりも少ないと生分解性プラスチックとしての生分解速度が十分に担保されない。充填剤27の配合量が300重量部よりも多いと酢酸セルロース25のマトリックス相の連続性が保たれない。
そして、上述したバッチ方式である場合は、第2混合容器12の出力端19を閉止した状態で、一度に処理される単位分量だけ、第2供給容器17から充填剤27が第1混合容器11から第1混合物21が投入される。
また上述した連続方式である場合は、第2混合容器12の出力端19を開放した状態で、第2混合容器12を動作させながら、供給速度を調整した充填剤27と投入速度を調整した第1混合物21とを同時に投入する。第2混合容器12は、投入された第1混合物21と充填剤27とを撹拌して生成した第2混合物22を混練機30に送出する。
また他の実施形態として、第1混合物21を生成した混合容器に充填剤27を追加して、第2混合物22を同じ混合容器で生成する場合は、第1混合物21を生成したときの摩擦熱により、充填剤27に含まれる水分を除去して効果的に乾燥させた第2混合物22を生成することができる。
なお第2混合容器12は、公知の添加剤として、難燃剤、難燃助剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、耐光剤など)、着色剤、帯電防止剤、滑剤、アンチブロッキング剤、分散剤、抗菌剤、消臭剤などを投入し、第2混合物22に配合させてもよい。ただし、これら添加剤の配合量については、いずれも酢酸セルロース組成物の基本性能をバランスよく保つ程度にすることが望ましい。またこれら添加剤を第1混合物21に混合させる順番は、充填剤27よりも先でも後でも同時でも有り得る。
このうち酸化防止剤は、フェノール系、フォスファイト系のものが挙げられる。これらは、単独使用、混合使用のいずれも可能である。また分散剤としては、金属石けん、ワックスなどが挙げられるが、特にステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムが好ましい。また消臭剤としては、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油などが挙げられる。これら消臭剤は、加水分解で発生する酢酸を吸収する作用により、酢酸酸セルロースを無臭化する。またエポキシ化大豆油などには溶融時の流動性を向上させる作用も合せ持つ。
混練機30は、投入手段31と、駆動手段32と、混練手段33と、脱水手段34と、造粒手段35と、から構成されている。ここで混練手段33は、外側を構成するシリンダと、駆動手段32の駆動力でシリンダ内部を回転するスクリュー(図示略)とから構成されている。ここでシリンダ及びスクリューは、第1混合物21が粘性流動する120℃から250℃の範囲の温度に設定されている。
投入手段31には、第2混合容器12から第2混合物22が投入される。そして、投入された第2混合物22は、シリンダの内部で軸回転するスクリューにより加熱混練され第1混合物21は粘性流動し、充填剤27は再凝集が抑制されつつ粘性流動体のマトリックス中に均一分散していくことになる。
そして、この第2混合物22の粘性流動体が、脱水手段34を通過すると、密閉系が開放系に切り替わり含まれる水分が気化して除去される。この脱水手段34は、第2混合物22を大気圧に開放する開口で構成することができる。さらには、混練機30の内部圧力を減圧させる減圧器を設け、水分の気化を促進させることもできる。水分の除去は、酢酸セルロース組成物の加水分解を抑制する効果が得られる。
そして第2混合物22は、第1混合物21(酢酸セルロース25及び可塑剤26)のマトリックス相に微細化した充填剤27の分散相が均一に形成された状態で、混練手段33の最下流から吐出する。そして吐出した第2混合物22の混練体は、造粒手段35において束状に分岐されて冷却凝固させた後にペレット状の酢酸セルロース組成物にカットされる。
このペレット状の酢酸セルロース組成物は、図示略の射出成形機で再加熱して溶融させてから、金型に注入してバルク状の成形品としたり、延伸加工(例えばインフレーション法、カレンダー加工法、T-ダイ法、吹き込み法等)してフィルム状の成形品としたり、発泡させて発泡成形品としたりして、一般的な高分子加工成形品を製造するための原料となる。
なお、図1において混練機30として、一軸や多軸の押出器等の連続式のものを例示しているが、ニーダやバンバリミキサー等のバッチ式のものも採用することができる。混練機30は、第1混合物21が粘性流動する温度に密閉空間を調整して撹拌(混練)を実行することができるものであれば適宜採用される。
図3のフローチャートに基づいて本発明の実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法を説明する(適宜、図1参照)。まず、第1混合容器11で酢酸セルロース25の粒状体を撹拌しながら液状の可塑剤26を混合し第1混合物21を生成する(S11)。次に、第2混合容器12で第1混合物21と充填剤27とを混合して第2混合物22を生成する(S12)。そして、第2混合物22を粘性流動する温度に設定した混練機30で混練する(S13)。
この混錬体を冷却凝固させペレット状にカットした酢酸セルロース組成物を生成する(S14)。そして、このペレットを射出成形機で再加熱して溶融させてから金型に注入して成形品を製造する(S15)。
(第2実施形態)
図2は本発明に係る酢酸セルロース組成物の製造方法の第2実施形態を示す製造システム10b(10)の概略図である。図3のフローチャートを参照して第2実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法を説明する。なお、図2において図1と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第2実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法は、まず、供給容器15から混練機30の投入手段31に直接投入した酢酸セルロース25の粒状体をこの混練機30で撹拌しながら、液状の可塑剤26を混合し、第1混合物21を生成する(S11)。なお、この液状の可塑剤26は、ポンプにより混練機30の内部に注入される。この工程において、酢酸セルロース25は粘性流動する温度に設定され可塑剤26とともに混練される。
次に、この混練機30に充填剤27を投入し、第1混合物21と充填剤27とを混合して第2混合物22を生成する(S12)。なお、この充填剤27は、ポンプにより混練機30の内部に注入される。そして、混練機30において第2混合物22を粘性流動する温度に設定し混練する(S13)。このように酢酸セルロース25の粒状体、液状の可塑剤26及び充填剤27は、この順番で、混練機30の上流から下流に投入される。
次に造粒手段35で、この混錬体を冷却凝固させペレット状にカットした酢酸セルロース組成物を生成する(S14)。そして、このペレットを射出成形機で再加熱して溶融させてから金型に注入して成形品を製造する(S15)。なお、第2実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法で消臭剤を配合する場合は、充填剤27よりも下流で、消臭剤を投入することが望ましい。
図4は本実施形態の効果を確認した比較例及び実施例を示すテーブルである。なお実施例1~実施例10は第1実施形態に対応し、実施例11は第2実施形態に対応する。
(比較例1)
使用した酢酸セルロース25は酢化度55%の(株)ダイセルの製品である。可塑剤26の配合量は、酢酸セルロース100重量部に対し、トリアセチン単独又はトリアセチンとアセチルクエン酸トリブチルの混合物が42重量部である。さらに添加剤の配合量が、フェノール系の酸化防止剤0.3重量部、フォスファイト系の酸化防止剤0.3重量部、分散剤としてZnステアレート1.0重量部である。比較例1の配合は、後述する比較例2や実施例に対し、充填剤27を含んでいない。
すなわち比較例1に係る酢酸セルロース組成物は(図1参照)、第1混合容器11において酢酸セルロース25の粒状体を撹拌しながら液状の可塑剤26を混合し第1混合物21を生成し、この第1混合物21を混練機30で粘性流動する温度に設定し混練するというものである。よって、比較例1では、充填剤27を混合した第2混合物22を生成する工程が無い。
具体的に500rpm/minに設定した高速ミキサーを第1混合容器11として酢酸セルロース25と可塑剤26の第1混合物21を生成する。さらに120rpm/minに設定した低速ミキサーであるリボンブレンダーを用いて第1混合物21と添加剤を混合した。押出機30は、台湾メーカーCKF社製、CK70HT(スクリュー径70mm、L/D=44)を用いた。スクリュー回転数の設定は300~600rpmであり、押出温度の設定は投入手段31から190―200―200―200―200―210―210℃(ダイス)とした。
そして、押出機30から吐出した混練体をペレットに成形し冷却した後に、射出成形機で再加熱し溶融させてから金型に注入して、各種の基本性能(MFR,引張強度,曲げ弾性率,衝撃強度)を試験するための試験片を作成した。なお、消臭効果については、人間による官能検査とした。比較例1の酢酸セルロース組成物の基本性能は、図4に示す通りである。
(比較例2)
比較例2では、比較例1の組成に、追加される充填剤27として、タルク65重量部がさらに配合される。すなわち比較例2に係る酢酸セルロース組成物は、図1を参照して説明すると、第1混合容器11を用いずに、第2混合容器12において酢酸セルロース25の粒状体と液状の可塑剤26と充填剤27の三者を一緒に混合する。そして、生成した混合物を混練機30で粘性流動する温度に設定し混練するというものである。よって、比較例2では、酢酸セルロース25と液状の可塑剤26とを優先的に混合し第1混合物21を生成する工程が無い。
そして、比較例2の酢酸セルロース組成物で作成した試験片の基本性能は、後述する実施例に対して明らかに劣っている。よって、各種試験(MFR,引張強度,曲げ弾性率,衝撃強度)は実施していない。
(実施例1)
実施例1では、比較例2と同組成に対し、本発明の第1実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法を適用した。具体的に、500rpm/minに設定した高速ミキサーを第1混合容器11として酢酸セルロース25と可塑剤26の第1混合物21を生成する。そして、120rpm/minに設定した低速ミキサーであるリボンブレンダーを第2混合容器12として第1混合物21と充填剤27と添加剤との第2混合物22を生成する。押出機30は、比較例1で説明したものと同じである。実施例1の酢酸セルロース組成物の基本性能は、比較例1に対して曲げ弾性率の向上が認められる。
(実施例2)
実施例2では、実施例1の組成に、追加される消臭剤として、エポキシ化大豆油2.0重量部がさらに配合される。そして、このエポキシ化大豆油も一緒に混合して第2混合物22を生成するように、実施例1と共通の酢酸セルロース組成物の製造方法が適用される。実施例2の酢酸セルロース組成物の基本性能は、エポキシ化大豆油が配合されたことにより、実施例1に対してMFR及び消臭効果の向上が認められる。
(実施例3)(実施例4)(実施例5)(実施例6)(実施例7)(実施例8)
実施例3-8は、実施例2と同組成に対し、タルクに替えて、それぞれ炭カル65重量部(実施例3)、卵殻65重量部(実施例4)、杉木粉30重量部(実施例5)、ヒノキ木粉30重量部(実施例6)、竹粉30重量部(実施例7)、セルロース粉末30重量部(実施例8)が充填剤27として配合される。酢酸セルロース組成物の製造方法は他の実施例と共通である。これら実施例1-8の酢酸セルロース組成物の基本性能は、各種の充填剤27が配合されていることにより、比較例1に対して少なくとも曲げ弾性率の向上が認められる。
実施例4における卵殻は、スクリーンメッシュ(80メッシュ~100メッシュ)により、粗粒の卵殻が除去されている。卵殻を充填剤27として使用する場合、製造時、成形加工時において、含まれるアミノ酸が加熱分解され硫化水素が発生するが、消臭剤の機能により消臭される。
実施例5の木粉は、富山県産の杉粉であり、50メッシュパスで水分10%である。実施例6の木粉は、富山県産のヒノキ粉であり、50メッシュパスで水分10%である。実施例7の木粉は、福井県産の竹粉であり、50メッシュパスで水分10%である。なお、実施例5,6,7に関しては、酢酸セルロース25と可塑剤26とを撹拌混合する際に生じる摩擦熱を用いて、木粉に含まれる水分を除去し乾燥させることができる。
実施例8におけるセルロース粉末は、KCフロック;W400Y、日本製紙(株)の製品を用いている。微粉グレードは、水分;7%以下、灰分;0.3%以下、見かけ比重;0.4g/ml以上、PH;5.0~7.5、白色度;80以上、平均粒径;24μm、400メッシュパス、90wt%以上である。充填剤27としてセルロース粉末が配合されることで、充填量の増加、引張強度及び熱変形温度(数値表示略)の大幅向上が認められ、射出成形品においては寸法安定性も向上した。
(実施例9)(実施例10)
実施例9-10では、実施例2の組成に、追加される生分解樹脂として、PBS20重量部(実施例9)及びPHBH20重量部(実施例10)がさらに配合される。酢酸セルロース組成物の製造方法は他の実施例と共通である。ここでPBS(ポリブチレンサクシネート)は、使用グレード;FZ71PM、MFR:22g/10min、密度:1.26、曲げ弾性率:630MPa、引張強度:30MPa、引張伸度30%、MTT/PTTであり、PHBH(ポリ(3-ビドロキシブチレート-CO-3-ヒドロキシヘキサノエート))は、使用グレード;X151A、MFR:3g/10min、密度:1.19、曲げ弾性率:850MPa、(株)カネカの製品を使用している。
実施例9-10の酢酸セルロース組成物の基本性能は、生分解樹脂が配合されたことにより、比較例1及び他の実施例に対して衝撃強度の向上が認められる。
(実施例11)
実施例11では、比較例2(及び実施例2)と同組成に対し、本発明の第2実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法を適用した。押出機30は、比較例1で説明したものと同じである。酢酸セルロース100重量部を混練機30に投入手段31から直接投入する。次に酢酸セルロースの投入位置よりも下流において、可塑剤26としてトリアセチン42重量部を定量注入システムにより混練機30に直接投入する。
さらに可塑剤26の投入位置よりも下流において、充填剤27としてタルク65重量部を定量フィーダーにより混練機30に直接投入する。そして、充填剤27の投入位置よりも下流において、消臭剤としてエポキシ化大豆油2.0重量部を定量注入システムにより混練機30に直接投入する。実施例11の酢酸セルロース組成物の基本性能は、比較例1に対してMFR及び曲げ弾性率の向上が認められ、実施例2に対してもMFR、引張強度及び衝撃強度の向上が認められる。
10(10a,10b)…酢酸セルロース組成物の製造システム(製造システム)、11…第1混合容器、12…第2混合容器、15…供給容器、16…噴霧器、17…供給容器、18…出力端、19…出力端、21…第1混合物、22…第2混合物、25…酢酸セルロース、26…可塑剤、27…充填剤、30…混練機、31…投入手段、32…駆動手段、33…混練手段、34…脱水手段、35…造粒手段。

Claims (9)

  1. 酢酸セルロースの粒状体を粘性流動させる温度に設定した混練機に投入する工程と、
    前記酢酸セルロースの粒状体を前記混練機で撹拌しながら液状の可塑剤をポンプにより前記混練機の内部に注入し混合し第1混合物を生成する工程と、
    前記第1混合物を前記混練機で撹拌しながら、充填剤をポンプにより前記混練機の内部に注入し混合して第2混合物を生成する工程と、
    粘性流動する温度に設定された 前記第2混合物混練体を造粒手段で冷却凝固させペレット状にカットする工程と、を含む酢酸セルロース組成物の製造方法。
  2. 請求項1 に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記充填剤は、タルク、炭カル、シリカ及びマイカの群から選択される少なくとも一つの鉱物系充填剤である酢酸セルロース組成物の製造方法。
  3. 請求項1 に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記充填剤は、卵殻及び貝殻の群から選択される少なくとも一つのバイオマス系無機充填剤である酢酸セルロース組成物の製造方法。
  4. 請求項1 に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記充填剤は、杉、ヒノキ、竹及びコーヒ粕の群から選択される少なくとも一つの木質系粉末又は工業的に分離されたセルロース粉末、セルロース繊維、ヘミセルロース粉末、ナノセルロース粉末及び改質リグニンの群から選択される少なくとも一つのバイオマス系有機充填剤である酢酸セルロース組成物の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記充填剤は、PBS、PBAT及びPHBHの群から選択される少なくとも一つの生分解性樹脂充填剤である酢酸セルロース組成物の製造方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記第2混合物を生成する際に、エポキシ化大豆油及びエポキシ化亜麻仁油の少なくとも一つが添加剤として配合される酢酸セルロース組成物の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記混練機の密閉系を開放系に切り替る脱水手段を用いて、混錬体に含まれる水分を気化し除去する工程、を含む酢酸セルロース組成物の製造方法。
  8. 投入された酢酸セルロースの粒状体が粘性流動する温度に設定される混練機と、
    前記 酢酸セルロースの粒状体撹拌されながら液状の可塑剤が前記混練機の内部に注入され混合し第1混合物を生成する第1ポンプと、
    前記第1混合物が撹拌されながら、充填剤が前記混練機の内部に注入され混合して第2混合物を生成する第2ポンプと、
    粘性流動する温度に設定された 前記第2混合物混練体を冷却凝固させペレット状にカットする造粒手段と、を備える酢酸セルロース組成物の製造システム。
  9. 請求項8に記載の酢酸セルロース組成物の製造システムにおいて、
    前記混練機の密閉系を開放系に切り替ることで、混錬体に含まれる水分を気化し除去する脱水手段を備える酢酸セルロース組成物の製造システム。
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