JP7162188B2 - 光学機器用アクチュエータおよびこれを備えたレンズ鏡筒 - Google Patents

光学機器用アクチュエータおよびこれを備えたレンズ鏡筒 Download PDF

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Description

本開示は、レンズ等の光学機器を光軸方向に沿って前後に駆動する光学機器用アクチュエータおよびこれを備えたレンズ鏡筒に関する。
従来、レンズ鏡筒のレンズ枠体を光軸方向において前後に移動させるために、高速応答が可能なSIDM(Smooth Impact Drive Mechanism)等のガイド軸加振用振動アクチュエータが使用されている。
例えば、特許文献1には、駆動軸と、駆動軸の第1端側が接着剤等を用いて固定された圧電素子と、駆動軸の第2端側を軸方向に平行に移動可能な状態で支持する支持部材と、駆動軸を含む駆動部が軸方向とは異なる方向の外力を受けた場合に駆動部に作用するべき外力の影響を緩和するために圧電素子に取り付けられた外力緩和支持部(バネ等)を備えた駆動装置について開示されている。
国際公開第2014/091656号
しかしながら、上記従来の駆動装置の構成では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された駆動装置の構成では、駆動軸等へ軸方向とは異なる方向の外力を受けた場合でも、バネ等の外力緩和支持部によって外力の影響を緩和することができる。
しかし、従来の構成では、駆動軸の第1端側が軸方向に移動可能な状態で支持された、いわゆるフローティング構造が採用されている。つまり、従来の構成では、光軸方向においてレンズを案内するガイド軸の端部が不安定な状態で支持されている。このため、駆動装置が、例えば、フォーカスレンズ群を含むレンズ鏡筒に搭載された場合、ガイド軸によって案内されるフォーカスレンズ群の光軸間の調整が困難になるおそれがある。
本開示の課題は、ガイド軸の軸方向に交差する方向から付与される外力に起因する破損を防止しつつ、レンズの光軸調整を容易に実施することが可能な光学機器用アクチュエータおよびこれを備えたレンズ鏡筒を提供することにある。
本開示に係る光学機器用アクチュエータは、レンズを含む可動枠と、ガイド軸と、振動付与部と、ウェイトと、第1枠体と、第2枠体と、弾性部材と、を備えている。ガイド軸は、可動枠をレンズの光軸に沿って移動可能に支持する。振動付与部は、ガイド軸の第1端側に振動を付与する。ウェイトは、振動付与部に固定されている。第1枠体は、ガイド軸の第1端側に配置された振動付与部とウェイトとを支持する。第2枠体は、ガイド軸の第1端側とは反対の第2端側を固定された状態で支持する。弾性部材は、ガイド軸の第1端側に設けられており、ウェイトを介して、ガイド軸の第1端に対して、振動付与部を軸方向に沿って押圧する。
(発明の効果)
本開示に係る光学機器用アクチュエータによれば、ガイド軸の軸方向に交差する方向から付与される外力に起因する破損を防止しつつ、レンズの光軸調整を容易に実施することができる。
本開示の一実施形態に係る光学機器用アクチュエータを備えたレンズ鏡筒の構成示す斜視図。 図1のレンズ鏡筒を構成する各部品の分解図。 図2のレンズ鏡筒に含まれる3群・4群ユニットを構成する各部品の分解図。 図3の3群・4群ユニットにおいて圧電素子によって付与される振動の方向を示す側面図。 図3の3群・4群ユニットを撮像素子側から見た正面図。 図5のJ-J線断面図。 図2のレンズ鏡筒に含まれる固定枠を像面側から見た図。 図7のL-L線断面図。 圧電素子と主軸ガイドとの接続部分周辺の構成を示す分解斜視図。 圧電素子周辺の構成および主軸ガイドの第2端側の圧入部分の構成を模式的に示す断面図。 主軸ガイドがガイド保持枠に圧入された部分を示す拡大図。 図10の透過モデルを示す図。 簡略化された振動付与部の周波数応答特性を示すグラフ。 実際の振動付与部の周波数応答特性を示すグラフ。 振動付与なしの場合の時間と振幅との関係を示すグラフ。 振動付与ありの場合の時間と振幅との関係を示すグラフ。 3群・4群ユニットのフォーカス制御について説明する斜視図。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施形態1)
本開示の一実施形態に係る光学機器用アクチュエータを備えたレンズ鏡筒10について、図1~図11を用いて説明すれば以下の通りである。
(1)レンズ鏡筒の構成
本実施形態に係るレンズ鏡筒10は、図1に示すように、複数のレンズを含む光学系と、1群ユニット11と、2群ユニット12と、カム枠13と、3群・4群ユニット14と、5群ユニット16と、外装ユニット17と、ベースリング18とを備えている。そして、レンズ鏡筒10は、ベースリング18の部分において、カメラ本体(図示せず)のマウント部に装着される。
ここで、図1に示す光軸AX方向は、レンズ鏡筒10の光学系の光軸方向である。以下、光軸方向における被写体側とは、カメラ本体の撮像素子(図示せず)が配置された像面側とは反対側を意味する。以下、レンズ鏡筒10の光学系の光軸方向を、光軸AX方向とする。
(1-1)光学系の構成
レンズ鏡筒10の光学系は、図2に示すように、1群ユニット11と、2群ユニット12と、カム枠13と、3群・4群ユニット14と、5群ユニット16と、外装ユニット17と、ベースリング18等によって構成されている。
1群ユニット11は、筒状の部材であって、その内部には、被写体側に複数のレンズが配置されている。1群ユニット11は、被写体側に複数のレンズを保持した状態で、光軸AX方向に沿って前進および後退する。
これにより、複数のレンズの間の距離が変化して、広角撮影および望遠撮影を行うことができる。
2群ユニット12は、1群ユニット11の内周面側に配置された円筒状の部材である。2群ユニット12は、複数のレンズを保持している。2群ユニット12に含まれる複数のレンズは、1群ユニット11に含まれる複数のレンズよりも光軸AX方向における像面側に配置される。
カム枠13は、図2に示すように、円筒状の部材であって、カム溝が形成されている。カム枠13は、2群ユニット12と、3群・4群ユニット14の外周面側に配置される。そして3群・4群ユニット14の外周面に設けられたカムピンが、カム枠13のカム溝に嵌合される。
3群・4群ユニット14は、フォーカスレンズL11を含むフォーカスユニットであって、1群ユニット11および2群ユニット12と同様に、複数のレンズを保持している。
3群・4群ユニット14は、略円筒状の部材であって、複数のレンズを保持している。3群・4群ユニット14に含まれる複数のレンズは、図2に示すように、2群ユニット12に含まれる複数のレンズよりも光軸AX方向における像面側に配置される。また、3群・4群ユニット14は、図3に示すように、フォーカスレンズL11を保持している。フォーカスレンズL11は、3群・4群ユニット14に含まれる複数のレンズの中で、光軸AX方向における像面側に配置されている。さらに、3群・4群ユニット14は、図3に示すように、略円筒状の固定枠30の外周部に配置されたメインヨーク31および対向ヨーク34と、可動枠33に配置された駆動コイル33cとを含むように構成されている。これにより、3群・4群ユニット14は、駆動コイル33c等を含む駆動部によって駆動されることで、複数のレンズを保持した状態で、フォーカスレンズL11を含む可動枠33を光軸AX方向に前後に移動する。
3群・4群ユニット14(固定枠30)の外周面から突出するように設けられたカムピンは、回転駆動源から付与される回転駆動力を受けて、カム枠13に形成されたカム溝に沿って移動する。これにより、1群ユニット11から3群・4群ユニット14までに含まれる複数のレンズを光軸AX方向において前後に移動させて、複数のレンズ間の距離を調整することで、広角撮影や望遠撮影等を行うことができる。
なお、3群・4群ユニット14の詳細な構成については、後段にて詳述する。
5群ユニット16は、図2に示すように、1群ユニット11の内周面側に配置された略円筒状の部材である。5群ユニット16は、複数のレンズを保持している。また、5群ユニット16には、相対回転可能な状態でカム枠13が取り付けられる。
外装ユニット17は、図2に示すように、レンズ鏡筒10の外装部分を構成する円筒状の部材である。外装ユニット17の外周面には、円環状のフォーカスリング、ズームリング等が回転可能な状態で取り付けられている。
ベースリング18は、外装ユニット17における像面側の端部に取り付けられており、外装ユニット17とともにレンズ鏡筒10の外装部分を構成している。そして、ベースリング18は、カメラ本体(図示せず)に対して取り付けられる。
(1-2)3群・4群ユニット14の構成
本実施形態のレンズ鏡筒10は、可動枠33によって保持されたフォーカスレンズL11を、光軸AX方向において前後に移動させるレンズユニットである。具体的には、レンズ鏡筒10を構成する3群・4群ユニット14が、図3に示すように、固定枠30、メインヨーク31、マグネット(駆動部)32(図6等参照)、可動枠33、主軸ガイド(ガイド軸)40、副軸ガイド41、対向ヨーク34、ガイド保持枠(第2枠体)35、振動付与機構36を備えている。
また、3群・4群ユニット14では、固定枠(第1枠体)30と、フォーカスレンズL11を保持する可動枠33と、主軸ガイド40と、ガイド保持枠(第2枠体)35、振動付与機構36と、によって、可動枠33を光軸AX方向に沿って前後に移動させる光学機器用アクチュエータが構成される。
なお、図3~図8は、3群・4群ユニット14の構成を示している。図6は、図5のJ-J線断面図、図8は、図7のL-L線断面図である。
固定枠30は、3群・4群ユニット14の外郭を構成する略円筒状の部材であって、メインヨーク31、マグネット32、可動枠33、主軸ガイド(ガイド軸)40、副軸ガイド41等が配置される。そして、固定枠30の一部は、後述する光学機器用アクチュエータを構成する第1枠体として用いられる。
メインヨーク31は、図3および図6に示すように、側面から見て略U字状の部材であって、図5に示すように、固定枠30の外周面側に2つ設けられている。
マグネット32は、図6に示すように、メインヨーク31の略U字状の部分の間に設けられており、後述する駆動コイル33cとともに可動枠33を駆動するアクチュエータを構成する。そして、マグネット32は、図6に矢印で示すZ方向(径方向内側)に磁場Mを発生させる。より詳細には、図6に示す上側に配置されたマグネット32は、図中下向きに磁場Mを発生させ、下側に配置されたマグネット32は、図中上向きに磁場Mを発生させる。
可動枠33は、図4および図6に示すように、固定枠30に対して相対的に光軸AX方向へ前後に移動可能であって、主軸軸受部33a、副軸軸受部33b、駆動コイル33c、本体部33dを有している。
主軸軸受部33aは、光軸AX方向に沿って本体部33dに形成された貫通穴であって、主軸ガイド40が挿入されている。
副軸軸受部33bは、主軸軸受部33aと同様に、光軸AX方向に沿って本体部33dに形成された貫通穴であって、副軸ガイド41が挿入されている。
主軸ガイド40は、主軸軸受部33aに摺動可能に係合し、図3および図4に示すように、固定枠30に対して可動枠33を相対的に移動させる際のガイド部材として、光軸AX方向に沿って配置されている。そして、主軸ガイド40は、光軸AXの方向における第1端40aが、後述する振動付与機構36(圧電素子36a)に接続されている(図8および図9参照)。一方、第1端40aとは反対側の第2端40bが、ガイド保持枠35に形成された圧入穴35a(図10および図11参照)に固定された状態で支持されている。また、主軸ガイド40は、図4に示すように、可動枠33を移動させる際に、後述する振動付与機構36から図中の振動付与方向において所定の振動が付与される。
さらに、主軸ガイド40の第1端40aは、図10に示すように、固定枠30に形成された挿入孔30aに挿入されている。そして、挿入孔30aの内周面と主軸ガイド40の外周面との間には、円環状の隙間dが形成されている。円環状の隙間dは、主軸ガイド40の外周面を取り囲むように形成されている。
副軸ガイド41は、副軸軸受部33bに挿通され、図3および図4に示すように、主軸ガイド40に略平行に配置されている。そして、副軸ガイド41は、光軸AX方向における一方の端が固定枠30に保持され、その反対側の端部が後述するガイド保持枠35に保持される。そして、副軸ガイド41は、主軸ガイド40に沿って光軸AX方向において可動枠33が前後に移動する際に、主軸ガイド40とともに可動枠33の姿勢を維持できるように、可動枠33のガイド部材として機能する。
駆動コイル33cは、図6に示すように、可動枠33の本体部33d側に固定されており、固定枠30側に固定されたメインヨーク31およびマグネット32の近傍に配置されている。そして、可動枠33を可動させる際には、駆動コイル33cには、図6に示すように、図面に垂直なX軸方向に電流が流れる。
これにより、図6に示すように、マグネット32によって生じる径方向内側に向かう磁場と、駆動コイル33cを流れる電流とによって、可動枠33に図中Y軸方向(左方向)へのローレンツ力F1を発生させることができる。よって、駆動コイル33cに電流が流れることで、可動枠33は、光軸AX方向において前後に移動する。
なお、本実施形態のレンズ鏡筒10では、可動枠33に対して付与される推力は、マグネット32、駆動コイル33cによって発生するローレンツ力F1に依存する。つまり、本実施形態では、可動枠33の推力は、後述する振動付与機構36から付与される振動には依存しない。
本体部33dは、図5に示すように、中心部分においてフォーカスレンズL11を保持している。そして、本体部33dのフォーカスレンズL11を保持する部分の外周側に設けられた主軸軸受部33aおよび副軸軸受部33bには、主軸ガイド40および副軸ガイド41が挿通される。
対向ヨーク34は、略U字状のメインヨーク31の開口部分を覆うように取り付けられている。
ガイド保持枠35は、図3に示すように、可動枠33の光軸AX方向における被写体側とは反対側の像面側に配置されている。そして、ガイド保持枠35は、可動枠33の像面側の位置において、主軸ガイド40(第2端40b側)、および副軸ガイド41のそれぞれの端部を保持している。
また、ガイド保持枠35は、主軸ガイド40の第2端40bが圧入固定される圧入穴35aと、圧入穴35aの外周側に圧入穴35aと同心円状に形成された溝部35bとを有している(図10および図11参照)。
ここで、3群・4群ユニット14のフォーカス制御について、説明する。
図16において、位置検出部202は、可動枠33に固定されたセンサマグネット203と、センサマグネット203に対向するように固定枠30に固定されたMR素子(図示せず)とで構成される。なお、位置検出部202は、エンコーダによって構成されていてもよく、固定枠30に対する可動枠33の位置を検出できるものであればよい。
位置検出部202は、制御部201と電気的に接続されており、センサマグネット203の光軸方向への移動量を制御部201へ出力する。駆動コイル33cのコイル端末部205は、制御部201と電気的に接続されている。
制御部201は、位置検出部202から得られた可動枠33の現在の位置に基づいて、駆動コイル33cに駆動電流を流すことで、可動枠33を所望の位置に移動することができる。
さらに、制御部201は、振動付与機構36とも電気的に接続されており、振動付与部36の動作を制御することができる。
本実施形態では、制御部201が、可動枠33の現在位置、速度に応じて、振動付与機構36の振動量、振動周波数を自在に変更可能な構成を有している。例えば、主軸ガイド軸の振動速度は、可動枠33の移動速度より大きいことが好ましい。
これにより、主軸ガイド40と可動枠33の相対速度が0を挟んで±に変化する。そのため、速度によって方向が反転する摩擦成分を相殺することができる。
また、本実施形態では、制御部201は、可動枠33が移動するとき、振動付与部36は、機械強度の限界を超えない範囲で、主軸ガイド40が可動枠33の移動速度の2倍以上の速度で、振動するように制御する。
これは、2倍未満の速度で振動させると、主軸ガイド40の振動の反転時に、駆動コイル33cにより移動する可動枠33と、振動付与機構36により振動する主軸ガイド40間の相対速度が0付近となり、速度によって方向が反転する摩擦成分を十分に相殺できなくなるためである。さらに、主軸ガイド40と可動枠33の間に、静止摩擦などの負荷が増大し、振動付与機構36から意図しない可動枠33への影響が発生するためである。
(1-3)振動付与機構36の構成
振動付与機構36は、図3および図4に示すように、主軸ガイド40に対して、主軸ガイド40の軸方向に略平行な方向に沿って振動を付与する機構であって、図7および図8に示すように、主軸ガイド40の被写体側の端部(第1端40a)が当接する位置に配置されている。そして、振動付与機構36は、図3に示すように、圧電素子36a、ウェイト36b、バネ36c、ホルダ(第1枠体)36d、および緩衝シート(緩衝材)36eを有している。
なお、本実施形態では、振動付与機構36は、例えば、20kHz~60kHzの範囲内の振動を付与するように制御される。
圧電素子36aは、電圧が印加されると力を発生させる圧電性を有する素子であって、交流電圧が印加されて伸縮を繰り返すことで、超音波振動を発生させる。そして、圧電素子36aは、可動枠33(本体部33d)と主軸ガイド40との間に生じる摩擦抵抗を低減するために、主軸ガイド40に対して所定の超音波振動を付与する超音波振動子として用いられる。
具体的には、圧電素子36aは、可動枠33(本体部33d)と主軸ガイド40との間に生じる静止摩擦が動摩擦に変化するように、図4に示す振動付与方向(軸方向に略平行な方向)に沿って、主軸ガイド40に対して所定の超音波振動を付与する。
ここで、超音波振動により主軸ガイド40が振動する加速度をα、可動枠33の質量をmkとすると、可動枠33が主軸ガイド40と同じ加速度αで振動をするために必要な力は、α×mkとなる。また、主軸ガイド40から可動枠33に伝達できる力は、主軸ガイド40と可動枠33の間で作用する摩擦力Tとなる。
T≧α×mkの状態では、主軸ガイド40と可動枠33が略一体的に動く。
すなわち、可動枠33は、圧電素子36aによる主軸ガイド40の加速度αの振動に合わせて、加速度αで振動する。この時、可動枠33に伝達できる力(摩擦力T)は、可動枠33が加速度αで振動をするために必要な力(α×mk)と同じか、大きい。このため、主軸ガイド40の振動が同じ加速度αで可動枠33に伝わり、主軸ガイド40と可動枠33とは、略一体的に動き、相対的に滑らない。
一方、T<α×mk(関係式(1))の状態では、主軸ガイド40と可動枠33は、一体的に動かず相対的に滑りが発生する。
すなわち、圧電素子36aによって主軸ガイド40が加速度αで振動しても、可動枠33は加速度αでは振動できず、振動しない、あるいは加速度αより小さな加速度で振動する。加速度αより小さな加速度で振動する場合は、可動枠33の振幅は、主軸ガイド40の振幅より小さくなる。この時、可動枠33に伝達できる力(摩擦力T)は、可動枠33が加速度αで振動するために必要な力(α×mk)より小さい。このため、主軸ガイド40の振動が同じ加速度αでは、可動枠33に伝わることができず、主軸ガイド40と可動枠33との間には、相対的な滑りが発生する。
また、T<α×mkの状態では、圧電素子36aによる振動が続いている間はずっと、主軸ガイド40と可動枠33との間に相対的な滑りが発生し続ける。その状態では、主軸ガイド40と可動枠33との間の摩擦は、静止摩擦ではなく、動摩擦になる。
つまり、T<α×mkの状態で圧電素子36aによる振動が続いている間は常に、主軸ガイド40と可動枠33の間では、動摩擦状態が維持される。一般的に、動摩擦力は、静止摩擦力よりも小さい。よって、動摩擦が発生している状態が維持されている場合には、静止摩擦が発生している状態よりも小さい駆動力で可動枠33を駆動することができる。
また、動摩擦状態が維持されている場合は、物体が動き出す時、静止摩擦状態から動摩擦状態に遷移することで発生する、いわゆるスティックスリップ現象も発生しない。これにより、動摩擦状態が維持されていることで、小さい駆動力でスティックスリップが発生することなく物体を移動させることができるため、微小移動量の高精度駆動に有利となる。
さらに、T<α×mkの状態では、可動枠33は、加速度αより小さな加速度で振動する。すなわち、可動枠33は、主軸ガイド40より小さい振幅で振動する場合がある。この振動量は、主軸ガイド40の振幅より小さく、圧電素子36aの振幅より小さい。圧電素子36aの振幅は、被駆動体(可動枠33)の位置制御に必要な精度よりも十分小さく、例えば、1/10以下である。従って、被駆動体(可動枠33)は、圧電素子36aによって振動しても、位置制御として問題となることはない。
これにより、圧電素子36aから主軸ガイド40に対して付与される超音波振動は、可動枠33の本体部33dと主軸ガイド40とが接触する部分における摩擦抵抗を効果的に低減することができる。この結果、アクチュエータ(マグネット32と駆動コイル33c)によって生じるローレンツ力F1(図6参照)によって、高速かつ高精度に可動枠33を所望の位置へ移動させることができる。
図12は、本開示の振動付与部36を簡略化した振動付与部101である。102は、ウェイト36bを示し、103は、バネ36cを、104は、主軸カイド40を、105は、35b溝部を、106は、圧電素子36aをそれぞれ示す。また、x、Xは、ウェイト36b、主軸ガイド40の軸線方向109上の位置を示し、F、(-F)は、圧電素子36aで発生する加振力である。なお、簡略化した振動付与部101において、緩衝シート36eは、省略されている。
以下の式(100)は、簡略化された振動付与部101の、加振力(-F)からウェイト位置xまでの伝達関数を示し、以下の式(101)は、加振力Fから主軸ガイド位置Xまでの伝達関数を示す。
Figure 0007162188000001
Figure 0007162188000002
式(100)と式(101)は、一般的な、周波数応答特性として表現されており、sは、s=jω(jは虚数単位、ωは角周波数)であり、ω=2πf(fは周波数(Hz))である。式(100)中のm1は、ウェイト36bの質量[kg]を示し、式(101)中のm2は、主軸ガイド40の質量(kg)を示す。
また、図13は、式(100)と式(101)の周波数応答特性を示すグラフである。
図13において、点線は、式(100)の計算結果、実線は、式(101)の計算結果を示している。図13で示されるように、式(100)、式(101)の特性は、W1、W2(10000Hzより低域に存在し、図示せず)に反共振点を持ち、W3、W4に共振点を持つ2次形式で表される特性を示す。本構成においては、以下の関係式を満たすように設定されている。
W4<W1<W3
W2×10<W4
20×1000<W4/2π
50×1000<W3/2π
(上述の関係式において、W1,W2,W3,W4の単位はラジアン/秒である。)
図14は実際の振動付与部の特性で、実線は、主軸ガイド軸40の周波数応答特性を示し、点線は、ウェイト36bの特性を示す。
実線は、32kHzと65kHzに式(100)、式(101)で示した理論計算値W3,W4に対応するピークを持ち、その間に平坦で安定した応答性を示す。さらに可聴域、また可動枠33が制御される帯域10kHz以下では振動応答性が低く抑えられている。
一方、点線は、実線と同様のピークを持つが、そのピーク間に理論計算値W1に対応する反共振点を持ち、振動応答性が抑制されている。
この様に、本構成の振動付与機構36によれば、主軸ガイド40を騒音の発生や可動枠33に制御擾乱などの影響を与えず、目的の周波数32kHzから65kHzの帯域で、効率よく振動させることが可能である。また、ウェイト36bの振動を目的の振動付与帯域で抑制でき、ウェイト36b側で発生する振動の外部部品へ影響を小さくすることができる。
次に、可動枠33の応答波形を、図15A、図15Bに示す。
図15Aおよび図15Bにおける点線は目標値で、±2.3μmの三角波である。図15Aにおける実線は、振動を付与しないときの目標に対する可動枠33の応答値の測定波形である。図15Bにおける実線は、振動を付与したときの目標値に対する可動枠33の応答値の測定値である。ここで、示されるように本構成の振動付与機構36の振動付与により、約±2μmの制御目標に対してまったく追従しなかった可動枠33が、極めて高精度で微小な目標値に追従させることが可能となる。
ここで、圧電素子36aは、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(ZrTi)O3)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)等の圧電セラミックス等が用いられる。
なお、超音波振動とは、人間の耳には聞こえない高い振動数(例えば、振動数が20kHz以上の定常音として耳に感じない音)を持つ弾性振動波(音波)であって、広義の意味では、人が聞くこと以外の目的で利用される音を意味し、人間に聞こえるかどうかは問わない。
ウェイト36bは、有底状の略円筒状の部材であって、図9に示すように、圧電素子36aの被写体側の端部に接続されている。そして、ウェイト36bは、略円筒状の外周面における被写体側とは反対側の像面側の端部に形成されたフランジ部36baを有している。フランジ部36baは、径方向外側へ突出するように形成されており、後述するバネ36cによって主軸ガイド40の軸方向に沿って押圧される。また、ウェイト36bの底面には、圧電素子36aにおける主軸ガイド40の第1端40aとの接続側とは反対側の端部が、接着剤によって固定されている。
バネ36cは、図9に示すように、ソレノイドバネとして形成された弾性部材であって、ウェイト36bの外周面側に取り付けられている。そして、バネ36cは、図10に示すように、一方の端部がウェイト36bのフランジ部36baに係止され、その反対側の端部がホルダ36dの内部に保持され、圧縮された状態でホルダ36d内に配置されている。
これにより、バネ36cは、主軸ガイド40の軸方向(光軸AX方向)に沿って、ウェイト36bを介して、主軸ガイド40の第1端40aの端面に向かって圧電素子36aを押圧する。すなわち、バネ36cは、主軸ガイド40を振動させる方向に沿って圧電素子36aを付勢することで、圧電素子36aの挙動を主軸ガイド40に対して伝達するために設けられている。
また、バネ36cは、主軸ガイド40の軸方向に交差する方向への外力が付与された場合に、主軸ガイド40を軸方向に交差する方向へ移動可能な状態で支持する。これにより、主軸ガイド40の第1端40a側の端面とこれに対向する圧電素子36aの端面との間の接続部分が破壊されることを防止することができる。
さらに、バネ36cの表面には、防振用のグリースが塗布されている。これにより、振動付与機構36の部分における防振性能を向上させることができる。
すなわち、本実施形の構成では、主軸ガイド40の第1端40a側が、ウェイト36bおよびバネ36cを介して、後述するホルダ36dの内面側に固定されている。
ホルダ36dは、図9および図10に示すように、有底状の略円筒状の部材であって、筒状の内部空間に、圧電素子36a、ウェイト36bおよびバネ36cを内包する。そして、ホルダ36dは、上述したように、底面において、内包されたバネ36cの被写体側の端部を支持している。さらに、ホルダ36dは、図10に示すように、固定枠30に形成された挿入孔30aの部分を覆うように、固定枠30に対して固定されている。
これにより、ホルダ36dは、固定枠30の一部とともに、第1枠体を構成する。
緩衝シート36eは、例えば、ポリイミド樹脂等によって形成されたシート状の部材であって、図9および図10に示すように、主軸ガイド40の第1端40a側(被写体側)の端面と、圧電素子36aの像面側の端面との間において、バネ36cの付勢力によって保持されている。そして、緩衝シート36eを介して、主軸ガイド40の第1端40a側の端面とこれに対向する圧電素子36aの端面とが接続されている。
<主な特徴>
本実施形態では、以上のように、フォーカスレンズL11を含む可動枠33を光軸AX方向において前後に移動させる光学機器用アクチュエータとして、フォーカスレンズL11を含む可動枠33、主軸ガイド40、圧電素子36a、ウェイト36b、固定枠30、ガイド保持枠35、バネ36cを備えている。主軸ガイド40は、可動枠33をフォーカスレンズL11の光軸AX方向に沿って移動可能に支持する。圧電素子36aは、主軸ガイド40の第1端40a側に振動を付与する。ウェイト36bは、圧電素子36aに固定されている。固定枠30は、主軸ガイド40の第1端40a側に配置された圧電素子36aとウェイト36bとを支持する。ガイド保持枠35は、主軸ガイド40の第1端40a側とは反対の第2端40b側を固定された状態で支持する。バネ36cは、主軸ガイド40の第1端40a側に設けられており、ウェイト36bを介して、主軸ガイド40の第1端40aに対して圧電素子36aを軸方向に沿って押圧する。
すなわち、本実施形態の構成では、主軸ガイド40の第2端40b側がガイド保持枠35に圧入された状態で固定された構成において、主軸ガイド40の第1端40a側がバネ36cを介して、ホルダ36dに固定されている。
このため、例えば、主軸ガイド40の軸方向に交差する方向から外力が付与された場合において、主軸ガイド40の第1端40a側は、バネ36cの弾性によって軸方向に交差する方向に移動する。
これにより、主軸ガイド40と圧電素子36aとの接続部分における破損を効果的に防止することができる。
また、主軸ガイド40の第2端40b側が、ガイド保持枠35において固定された状態で支持されている。
これにより、従来のフローティング構造と比較して、主軸ガイド40の第2端40b側を固定支持して主軸ガイド40を安定的に支持することができるため、フォーカスレンズL11を含む複数のレンズの光軸AXの調整を容易に実施することができる。
この結果、主軸ガイド40の軸方向に交差する方向から付与される外力に起因する破損を防止しつつ、レンズ鏡筒10に含まれるレンズの光軸調整を容易に実施することができる。
また、本実施形態では、上述したように、主軸ガイド40の第1端40a側が、固定枠30に形成された挿入孔30aに、円環状の隙間dを介して挿入されている。
これにより、主軸ガイド40の軸方向に交差する方向から外力が付与された場合でも、主軸ガイド40の第1端40a側は、隙間dの範囲内において軸方向に交差する方向に移動可能となる。そして、主軸ガイド40の第1端40aは、上述したバネ36cによって支持されている。このため、主軸ガイド40の第2端40b側がガイド保持枠35に圧入固定された構成において、軸方向に交差する方向から外力が付与された場合でも、隙間dの範囲内において、軸方向に交差する方向に移動した主軸ガイド40の第1端40a側を移動させて、主軸ガイド40と圧電素子36aとの接続部分における破損を防止することができる。
さらに、本実施形態では、主軸ガイド40の第1端40aと圧電素子36aとの接続部分において、主軸ガイド40の第1端40aの端面と、対向する圧電素子36aの端面との間には、緩衝シート36eが配置されている。
これにより、主軸ガイド40の第2端40b側がガイド保持枠35に圧入固定された構成において、主軸ガイド40の軸方向に交差する方向から外力が付与された場合でも、主軸ガイド40の第1端40a側の端面と圧電素子36aの端面との接続部分に係るせん断応力を、緩衝シート36eによって吸収することで、接続部分の破壊をより効果的に防止することができる。
そして、緩衝材として設けられた緩衝シート36eが薄いシート状に形成されていることで、圧電素子36aの端面と接続される主軸ガイド40の第1端40a側の端面を安定的に支持することができる。
さらにまた、本実施形態では、ガイド保持枠35が、図10および図11に示すように、主軸ガイド40の第2端40bを圧入固定する圧入穴35aの周囲に形成された環状の溝部35bを有している。
環状の溝部35bは、圧入穴35aと同心円状に配置されており、主軸ガイド40の第2端40b側を固定しているガイド保持枠35の圧入穴35aの周辺の部分が変形して動きやすくするために形成されている。
このため、主軸ガイド40に対して軸方向に交差する方向から外力が付与された場合において、第2端40bを支持する圧入穴35a付近が変形することで、圧入穴35aを支点にして主軸ガイド40が光軸AXの方向に動きやすい状態を形成することができる。そして、上述したように、主軸ガイド40の第1端40a側がバネ36cを介して支持されている。
これにより、主軸ガイド40の軸方向に交差する方向から外力が付与された場合でも、主軸ガイド40の第1端40a側を移動させて外力を逃がすことができる。
また、主軸ガイド40の第2端40b側が圧入支持される圧入穴35aの周囲の部分が、環状の溝部35bによって薄肉形状になるため、主軸ガイド40に付与される振動を吸収することができる。
この結果、さらに効果的に、外力が付与された際の破損部分の発生を防止するとともに、主軸ガイド40に付与された振動を効果的に吸収することができる。
[他の実施形態]
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、主軸ガイド40の第1端40a側の端面とこれに対向する圧電素子36aの端面との間に、緩衝シート36eが設けられた例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、主軸ガイド40の第1端40a側の端面とこれに対向する圧電素子36aの端面とが、接着剤によって固定された構成であってもよい。
ただし、上記実施形態のように、主軸ガイド40の第1端40a側の端面とこれに対向する圧電素子36aの端面との間に、緩衝シート36e等の緩衝材が設けられていることで、主軸ガイド40の第1端40a側の端面とこれに対向する圧電素子36aの端面との接続部分の破損をより効果的に防止することができる。
(B)
上記実施形態では、主軸ガイド40の第2端40b側が、ガイド保持枠35の圧入穴35aに対して圧入固定された例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、主軸ガイドの第2端側の固定は、圧入固定に限らず、接着剤等を用いた固定であってもよい。
(C)
上記実施形態では、複数のレンズ群を備えたレンズ鏡筒10に含まれる3群・4群ユニット14に対して、本開示の光学機器用アクチュエータを適用した例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
本開示の光学機器用アクチュエータを適用される対象としては、例えば、レンズ鏡筒の4群ユニットに限定されるものではなく、撮像素子や他の可動枠を駆動するアクチュエータであってもよい。
(D)
上記実施形態では、振動付与機構36から主軸ガイド40に対して、主軸ガイド40の軸方向に略平行な方向に沿って振動が付与される例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
振動付与部から主軸ガイドに対して付与される振動としては、例えば、動摩擦抵抗を低減する際には、軸方向に交差する方向に沿って付与されてもよい。
(E)
上記実施形態では、振動付与機構36から主軸ガイド40に対して超音波振動が付与される例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
振動付与部から付与される振動は、超音波振動に限られるものではなく、可動枠と主軸ガイドとの間に生じる摩擦抵抗を低減する振動であれば、例えば、可聴域の振動が付与されてもよい。
また、振動付与部から付与される超音波振動は、上記実施形態で説明した20kHz~60kHzの範囲に限らず、範囲外の超音波振動が付与されてもよい。
(F)
上記実施形態では、弾性部材として、ソレノイドバネを用いた例を挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、ソレノイドバネ以外に、板ばね等の他の弾性部材を用いてもよい。すなわち、弾性部材は、ガイド軸を軸方向に沿って押圧するものであれば、特に限定されるものではない。
(G)
上記実施形態では、第1枠体としての固定枠30の一部と、第2枠体としてのガイド保持枠35とが別々の部材として設けられた構成を例として挙げて説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
例えば、第1枠体と第2枠体とが一体化された構成であってもよい。
(H)
上記実施形態では、バネ36cに防振用のグリースが塗布された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、バネ等の弾性部材への防振用のグリースの塗布は必須ではなく、塗布されていない構成であってもよい。
本開示の光学機器用アクチュエータは、ガイド軸の軸方向に交差する方向から付与される外力に起因する破損を防止しつつ、レンズの光軸調整を容易に実施することができるという効果を奏することから、各種光学機器に搭載されるアクチュエータとして広く適用可能である。
10 レンズ鏡筒
11 1群ユニット
12 2群ユニット
13 カム枠
14 3群・4群ユニット
16 5群ユニット
17 外装ユニット
18 ベースリング
30 固定枠(第1枠体)
30a 挿入孔
31 メインヨーク
32 マグネット(駆動部)
33 可動枠
33a 主軸軸受部
33b 副軸軸受部
33c 駆動コイル(駆動部)
33d 本体部
34 対向ヨーク
35 ガイド保持枠(第2枠体)
35a 圧入穴
35b 溝部
36 振動付与機構
36a 圧電素子(振動付与部)
36b ウェイト
36ba フランジ部
36c バネ(弾性部材)
36d ホルダ(第1枠体)
36e 緩衝シート(緩衝材)
40 主軸ガイド(ガイド軸)
40a 第1端
40b 第2端
41 副軸ガイド
AX 光軸
d 隙間
F1 ローレンツ力
L11 フォーカスレンズ
M 磁力

Claims (13)

  1. レンズを含む可動枠と、
    前記可動枠を前記レンズの光軸に沿って移動可能に支持するガイド軸と、
    前記ガイド軸の第1端側に振動を付与する振動付与部と、
    前記振動付与部に固定されたウェイトと、
    前記ガイド軸の前記第1端側に配置された前記振動付与部と前記ウェイトとを支持する第1枠体と、
    前記ガイド軸の前記第1端側とは反対の第2端側を固定された状態で支持する第2枠体と、
    前記ガイド軸の前記第1端側に設けられており、前記ウェイトを介して、前記ガイド軸の前記第1端に対して、前記振動付与部を軸方向に沿って押圧する弾性部材と、
    を備えている光学機器用アクチュエータ。
  2. 前記ガイド軸の前記第1端と前記振動付与部との間に配置された緩衝材をさらに備えている、
    請求項1に記載の光学機器用アクチュエータ。
  3. 前記緩衝材は、シート状に形成されている、
    請求項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  4. 前記第2枠体は、前記ガイド軸の前記第2端が圧入によって固定支持される圧入穴を有している、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  5. 前記第2枠体は、前記圧入穴の外周側に、前記圧入穴と同心円状に形成された溝部を、さらに有している、
    請求項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  6. 前記弾性部材は、前記ウェイトと前記第1枠体との間に配置されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  7. 前記弾性部材は、ソレノイドバネである、
    請求項1からのいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  8. 前記弾性部材には、防振用のグリースが塗布されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  9. 前記振動付与部における前記ガイド軸と接続された側とは反対側の第1端は、前記ウェイトに対して接着固定されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  10. 前記振動付与部は、前記ガイド軸の前記第1端に対して、前記ガイド軸の軸方向に沿って振動を付与する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  11. 前記振動付与部は、圧電素子である、
    請求項1から1のいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  12. 前記レンズは、フォーカスレンズである、
    請求項1から1のいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータ。
  13. 請求項1から1のいずれか1項に記載の光学機器用アクチュエータと、
    前記レンズと前記光軸方向を合わせて配置された複数のレンズ群と、
    を備えたレンズ鏡筒。
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