JP7161933B2 - マイクロホンアレイ - Google Patents

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本発明は、複数のマイクロホンを備えたマイクロホンアレイに関するものである。
マイクロホンアレイは、被検体から発生する音を複数の異なる場所で同時に測定することが可能であり、製品から発生する音を測定する装置などに用いられる。下記の特許文献1には、2つのマイクロホンアレイを用いた音響計測装置が記載されている。
特開2006-214740号公報
上記特許文献1に示すように、従来のマイクロホンアレイでは、棒状の部材を組み合わせて構成されたフレームの上に複数のマイクロホンが固定されている。
他方、複数のマイクロホンを用いて音の計測を行う場合、通常は、マイクロホンの配置を決定する作業が必要となる。例えば、被検体から発生する音を測定する場合、測定を行なうべき空間の範囲や音の周波数に応じて、随時、マイクの配置を変えながら、最適な配置を絞り込んでいかなければならない。
ところが、フレーム上に各マイクロホンが固定された従来のマイクロホンアレイでは、マイクロホンの配置の変更が容易ではない。マイクロホンの配置を変更するには、マイクロホンをフレームから一旦取り外し、別の場所に再度固定しなくてはならず、それを複数のマイクロホンについて行わなければならない。しかも、適切なマイクロホンの配置を決定するには、上記のような配置変更を複数のマイクロホンについて何度も行う必要がある。従って、従来のマイクロホンアレイでは、測定作業に要する時間と労力が非常に大きいという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のマイクロホンの配置を簡単に変更できるマイクロホンアレイを提供することにある。
本発明の一態様に係るマイクロホンアレイは、被検体において発生する音を検出するための複数のマイクロホンと、被検体に対向して配置される枠体と、枠体に設けられ、それぞれ1つのマイクロホンを保持する複数のマイクロホンホルダとを有する。枠体は、複数の棒状の第1枠部材と、複数の棒状の第2枠部材と、複数の第1枠部材と複数の第2枠部材とを連結する複数の連結部材とを含む。複数の第1枠部材は、第1仮想平面に沿って互いに平行に配置されており、複数の第2枠部材は、第1仮想平面と平行な第2仮想平面に沿って互いに平行に配置されている。第1仮想平面及び第2仮想平面と垂直な法線方向から見て、複数の第1枠部材と複数の第2枠部材とが複数の交差部において交差している。1つの連結部材は、1つの交差部において1つの第1枠部材と1つの第2枠部材とを法線方向に平行な軸の周りで回動可能に連結する。複数のマイクロホンホルダの各々は、1つの連結部材に固定されている。
この構成によれば、法線方向から見た第1枠部材と第2枠部材との交差角度を変更する操作により、法線方向から見た複数の連結部材の相対的な配置が変化し、これに伴って、法線方向から見た複数のマイクロホンホルダの相対的な配置が変化する。従って、第1枠部材と第2枠部材との交差角度を変更する簡単な操作によって、法線方向から見た複数のマイクロホンの相対的な配置を変更することが可能となる。
上記マイクロホンアレイは、第1仮想平面及び第2仮想平面と平行な第3仮想平面に沿って互いに平行に配置された複数の棒状部材と、それぞれ1つの棒状部材と係合する複数の係合部とを有する。複数の係合部は、それぞれ異なる1つの連結部材に固定されている。1つの棒状部材は、法線方向から見て2以上の交差部と重なっており、当該2以上の交差部に位置する2以上の連結部材に固定された2以上の係合部と係合している。1つの棒状部材と係合する1つの係合部は、当該1つの棒状部材の長手方向と平行な方向への移動を許容されるとともに、当該1つの棒状部材に対する相対的な回転を規制され
この構成によれば、第1枠部材と第2枠部材との交差角度を変更する操作によって複数のマイクロホンの相対的な配置を変化させた場合に、各棒状部材と係合する2以上の係合部は、各棒状部材に対して平行に移動するものの、各棒状部材に対して相対的に回転しない。これにより、第1枠部材と第2枠部材との交差角度を変更する操作によって複数のマイクロホンの相対的な配置を変化させた場合でも、各棒状部材に対する各マイクロホンの相対的な回転が抑えられる。
マイクロホンは、検出対象の音を導入するための音孔を有してよい。マイクロホンホルダは、当該マイクロホンホルダに固定される連結部材の軸と音孔とが重なるようにマイクロホンを保持してよい。
この構成によれば、第1枠部材と第2枠部材との交差角度を変更する操作に伴って、第1枠部材と第2枠部材とを連結している連結部材が不規則に回転しても、連結部材の軸と音孔とが重なっているため、法線方向から見た複数のマイクロホンの音孔の相対的配置は、法線方向から見た複数の連結部材の相対的配置とほぼ一致する。従って、法線方向から見た複数のマイクロホンの音孔の相対的配置が、各連結部材(各マイクロホンホルダ)の回転の影響を受け難くなり、第1枠部材と第2枠部材との交差角度によって定まり易くなる。
棒状部材の長手方向は、法線方向から見て、第1枠部材と第2枠部材とがなす角の二等分線に対して平行であってよい。
この構成によれば、上記の二等分線が被検体に対して一定の方向を向くように枠体の姿勢を保つ場合、第1枠部材と第2枠部材との交差角度を変更する操作によって複数のマイクロホンの相対的な配置を変化させても、各マイクロホンが被検体に対して相対的に回転しなくなる。
係合部は、長手方向に沿って棒状部材が挿入される貫通孔を含んでよい。
この構成によれば、係合部が棒状部材の長手方向に沿って移動可能となる。
係合部は、マイクロホンホルダと一体に形成されてもよいし、又は、第1枠部材と第2枠部材とを貫通する連結部材を介してマイクロホンホルダに固定されてもよい。
係合部がマイクロホンホルダと一体に形成されることにより、部品点数が少なくなり、構成が簡易になる。係合部が連結部材を介してマイクロホンホルダに固定されることにより、マイクロホンを連結部材の近くに配置させ易くなるため、連結部材のガタつきによるマイクロホンの位置ずれを抑え易くなる。
マイクロホンは、音の検出信号を伝送するためのケーブルに接続されてよい。上記マイクロホンアレイは、それぞれ1つのマイクロホンのケーブルを当該1つのマイクロホンのマイクロホンホルダに固定するケーブルクランプを少なくとも1つ有してよい。ケーブルクランプは、第1枠部材と第2枠部材とを貫通する連結部材を介してケーブルをマイクロホンホルダに固定してよい。
この構成によれば、マイクロホンが位置する側からその反対側へケーブルが渡っているため、被検体から離れる方向へケーブルを引き回し易くなり、音の測定に対するケーブルの影響が低減するとともに、第1枠部材と第2枠部材との交差角度を変更する操作においてケーブルが邪魔になり難くなる。また、第1枠部材と第2枠部材との間をケーブルが渡っているため、マイクロホンの回転が抑制され易くなる。
マイクロホンは、音の検出信号を伝送するためのケーブルに接続されてよい。上記マイクロホンアレイは、法線方向から見て、第1枠部材と第2枠部材とがなす角の二等分線と平行な方向へケーブルを案内するケーブル案内部を少なくとも1つ有してよい。ケーブル案内部は、1つの連結部材に固定されてよく、当該1つの連結部材に対して二等分線と平行な方向に隣接した他の1つの連結部材に固定されるマイクロホンホルダに保持されたマイクロホンのケーブルを案内してよい。
この構成によれば、各マイクロホンのケーブルが第1枠部材と第2枠部材とがなす角の二等分線に対して平行な方向へ案内されることにより、第1枠部材と第2枠部材との交差角度を変更する操作がなされた場合でも、ケーブルがこの二等分線に対して概ね平行となるようにマイクロホンの姿勢が保たれ易くなる。従って、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作に伴う各マイクロホンの回転が抑制され易くなる。
本発明によれば、複数のマイクロホンの配置を簡単に変更できるマイクロホンアレイを提供できる。
図1は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイの一例を示す正面図であり、各マイクロホンの間隔が広がった状態を示す。 図2は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイの一例を示す正面図であり、各マイクロホンの間隔が狭まった状態を示す。 図3は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイにおいて第1枠部材と第2枠部材との交差部付近を拡大した斜視図である。 図4は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイにおいて第1枠部材と第2枠部材との交差部付近を拡大した側面図である。 図5は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイの一変形例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイの他の一変形例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係るマイクロホンアレイの一例を示す正面図であり、各マイクロホンの間隔が広がった状態を示す。 図8は、第2の実施形態に係るマイクロホンアレイの一例を示す正面図であり、各マイクロホンの間隔が狭まった状態を示す。 図9は、第2の実施形態に係るマイクロホンアレイにおいて第1枠部材と第2枠部材との交差部付近を拡大した斜視図である。 図10は、第2の実施形態に係るマイクロホンアレイにおいて第1枠部材と第2枠部材との交差部付近を拡大した側面図である。 図11は、第2の実施形態に係るマイクロホンアレイの一変形例を示す図である。
<第1の実施形態>
図1及び図2は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイ1の一例を示す図である。図1及び図2に示すマイクロホンアレイ1は、被検体において発生する音を検出するための複数のマイクロホン10と、被検体に対向して配置される枠体20と、枠体20に設けられた複数のマイクロホンホルダ30とを有する。複数のマイクロホンホルダ30は、それぞれ1つのマイクロホン10を保持する。枠体20は、複数の棒状の第1枠部材21と、複数の棒状の第2枠部材22とを含む。
本明細書では、図面に表される各要素の相対的な位置関係を説明するため、互いに垂直な3つの方向(X,Y,Z)が規定される。X方向は互いに逆を向く2つの方向(X1,X2)を含み、Y方向は互いに逆を向く2つの方向(Y1,Y2)を含み、Z方向は互いに逆を向く2つの方向(Z1,Z2)を含む。これらの方向は、説明の便宜上与えられたものに過ぎず、マイクロホンアレイ1の使用の態様を限定するものではない。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るマイクロホンアレイ1は、枠体20に設けられた複数のマイクロホンホルダ30の配置を変更することができる。図1は各マイクロホン10のX方向の間隔が広がった状態を示し、図2は各マイクロホン10のX方向の間隔が狭まった状態を示す。音の測定が行われる被検体は、フレーム20のY2側に位置する。
図3及び図4は、図1及び図2に示すマイクロホンアレイ1において第1枠部材21と第2枠部材22との交差部付近を拡大した図である。図3は交差部のY2側の斜め方向から見た斜視図を示し、図4は交差部のX2側から見た側面図を示す。マイクロホンアレイ1は、図4に示すように、複数の第1枠部材21と複数の第2枠部材22とを連結する複数の連結部材23を有する。
複数の第1枠部材21は、図3及び図4に示すように、X-Z平面に平行な第1仮想平面P1に沿って配置されており、図1及び図2に示すように、互いに平行に並んでいる。図1及び図2の例において、第1枠部材21の配置間隔は均等である。枠体20は、概ね長さが等しい2本の第1枠部材21と、この2本の第1枠部材21に比べて長い1本以上の第1枠部材21(図1及び図2の例では4本の第1枠部材21)とを含み、相対的に長い1本以上の第1枠部材21は、相対的に短い2本の第1枠部材21の間に位置する。
複数の第2枠部材22は、図4に示すように、第1仮想平面P1と平行な第2仮想平面P2に沿って配置されており、図1及び図2に示すように、互いに平行に並んでいる。図1及び図2の例において、第2枠部材22の配置間隔は均等である。枠体20は、概ね長さが等しい2本の第2枠部材22と、この2本の第2枠部材22に比べて長い1本以上の第2枠部材22(図1及び図2の例では4本の第2枠部材22)とを含み、相対的に長い1本以上の第1枠部材21は、相対的に短い2本の第2枠部材22の間に位置する。
図1及び図2の例において、複数の第1枠部材21の両端部と複数の第2枠部材22の両端部とは、概ね共通の長方形の辺上に位置する。第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度が変化すると、この長方形のサイズが変化する。
図1及び図2に示すように、第1仮想平面P1及び第2仮想平面P2に垂直な法線方向(Y方向)から見て、複数の第1枠部材21と複数の第2枠部材22とが複数の交差部において交差している。図3に示すように、1つの連結部材23は、1つの第1枠部材21と1つの第2枠部材22とが交差する1つの交差部において、当該1つの第1枠部材21と当該1つの第2枠部材22とを法線方向(Y方向)に平行な軸AXの周りで回動可能に連結する。
複数のマイクロホンホルダ30の各々は、1つの連結部材23に固定されている。図3及び図4の例において、マイクロホンホルダ30のY1側の面には、Y方向に伸びたボルト状の連結部材23が設けられている。連結部材23は、第1枠部材21及び第2枠部材22に形成された貫通孔をそれぞれ貫通する。連結部材23のY1側の端部には、ナット24が取り付けられている。
マイクロホン10は、図3に示すように、検出対象の音を導入するための音孔11を有する。マイクロホンホルダ30は、当該マイクロホンホルダ30に固定される連結部材23の軸AXと音孔11とが重なるようにマイクロホン10を保持する。
図3の例において、マイクロホン10は、音孔11が形成された端面12を持つ。マイクロホンホルダ30は、被検体が位置するY2側に端面12が位置し、端面12が軸AXに対して概ね垂直になり、かつ、端面12に形成された音孔11が軸AXと重なる場所に位置するようにマイクロホン10を保持する。
図3に示すマイクロホン10は、全体的に直方体の形状を持ち、音の検出信号を伝送するためのケーブル15に接続される。マイクロホンホルダ30は、マイクロホン10のZ2側の部分をX方向の両側から抱え込むようにして保持する2つの把持部31を有する。ケーブル15は、2つの把持部31の隙間からZ2側に引き出されている。
また図3に示すマイクロホンホルダ30は、マイクロホン10の端面12に対して反対側の面(Y1側の面)に当接する当接面32を有する。マイクロホン10は、例えば両面粘着テープなどによって当接面32に固定される。
以上説明したように、本実施形態に係るマイクロホンアレイ1では、第1仮想平面P1に沿って互いに平行に配置された複数の第1枠部材21と、第1仮想平面P1に平行な第2仮想平面P2に沿って互いに平行に配置された複数の第2枠部材22とが、第1仮想平面P1及び第2仮想平面P2に垂直な法線方向(Y方向)から見て、複数の交差部において交差している。そして、1つの連結部材23は、1つの交差部において1つの第1枠部材21と1つの第2枠部材22とを法線方向(Y方向)に平行な軸AXの周りで回動可能に連結している。また複数のマイクロホンホルダ30の各々は、異なる1つの連結部材23に固定されている。
このような構成によれば、法線方向(Y方向)から見た第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作により、法線方向(Y方向)から見た複数の連結部材23の相対的な配置が変化し、これに伴って、法線方向(Y方向)から見た複数のマイクロホン10の相対的な配置が変化する(図1、図2)。従って、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する簡単な操作によって、法線方向(Y方向)から見た複数のマイクロホン10の相対的な配置を変更できる。これにより、音の測定において適切なマイクロホン10の配置を決定する作業が非常に簡単になり、測定作業に要する時間と労力を大幅に削減することができる。
また、本実施形態に係るマイクロホンアレイ1では、マイクロホンホルダ30によって、連結部材23の軸AXとマイクロホン10の音孔11とが重なるようにマイクロホン10が保持される。これにより、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作に伴って、第1枠部材21と第2枠部材22とを連結している連結部材23が不規則に回転しても、連結部材23の軸AXと音孔11とが重なっているため、法線方向(Y方向)から見た複数のマイクロホン10の音孔11の相対的配置は、法線方向(Y方向)から見た複数の連結部材23の相対的配置とほぼ一致する。従って、法線方向(Y方向)から見た複数のマイクロホン10の音孔11の相対的配置が、各連結部材23(各マイクロホンホルダ30)の不規則な回転の影響を受け難くなり、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度によって安定的に定まり易くなる。
次に、本実施形態に係るマイクロホンアレイ1の変形例について説明する。
(変形例1)
図5は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイ1の一変形例を示す図であり、第1枠部材21と第2枠部材22との交差部付近を拡大した側面図である。この変形例に係るマイクロホンアレイ1は、1つのマイクロホン10のケーブル15を当該1つのマイクロホン10のマイクロホンホルダ30に対して固定するケーブルクランプ60を有する。ケーブルクランプ60は、第1枠部材21と第2枠部材22とを貫通する連結部材23を介してケーブル15をマイクロホンホルダ30に固定する。マイクロホンアレイ1は、例えばマイクロホンホルダ30ごとに1つのケーブルクランプ60を有する。
図5の例において、ケーブルクランプ60は、連結部材23の貫通孔を有しており、第1枠部材21及び第2枠部材22とナット24との間に挟まれている。マイクロホン10のケーブル15は、枠体20のY2側から第1枠部材21と第2枠部材22との間を通って枠体20のY1側に渡っており、枠体20のY1側においてケーブルクランプ60に挟持されている。
この変形例によれば、マイクロホン10が位置する側(Y2側)からその反対側(Y1側)へケーブル15が渡っているため、被検体から離れる方向へケーブル15を引き回し易くなる。そのため、音の測定に対するケーブル15の影響を低減できるとともに、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作においてケーブル15が邪魔になり難くなる。また、第1枠部材21と第2枠部材22との間をケーブル15が渡っていることにより、マイクロホン10の回転範囲が制限されるため、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作に伴うマイクロホン10の回転を抑制できる。
(変形例2)
図6は、第1の実施形態に係るマイクロホンアレイ1の他の一変形例を示す図であり、第1枠部材21と第2枠部材22との交差部付近を拡大した側面図である。この変形例に係るマイクロホンアレイ1は、法線方向(Y方向)から見て第1枠部材21と第1枠部材21とがなす角の二等分線に対して平行な方向(図6の例ではZ方向)へケーブル15を案内するケーブル案内部70を有する。1つのケーブル案内部70(図6におけるZ2側のケーブル案内部70)は、1つの連結部材23(図6におけるZ2側の連結部材23)に固定されており、当該1つの連結部材23に対して上記の二等分線と平行な方向(Z方向)に隣接した他の1つの連結部材23(図6におけるZ1側の連結部材23)に固定されるマイクロホンホルダ30に保持されたマイクロホン10のケーブル15を案内する。
図6の例において、ケーブル案内部70は、連結部材23の貫通孔を有しており、第1枠部材21及び第2枠部材22とナット24との間に挟まれている。マイクロホン10のケーブル15は、枠体20のY2側から第1枠部材21と第2枠部材22との間を通って枠体20のY1側に渡っており、枠体20のY1側においてケーブル案内部70により案内される。
この変形例によれば、各マイクロホン10のケーブル15が第1枠部材21と第2枠部材22とがなす角の二等分線に対して平行な方向へ案内されることにより、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作がなされた場合でも、ケーブル15がこの二等分線に対して概ね平行となるようにマイクロホン10の姿勢が保たれ易くなる。従って、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作に伴う各マイクロホン10の回転(上記の二等分線に対する相対的な回転)を効果的に抑制できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7及び図8は、第2の実施形態に係るマイクロホンアレイ1の一例を示す図である。図7は各マイクロホン10のX方向の間隔が広がった状態を示し、図8は各マイクロホン10のX方向の間隔が狭まった状態を示す。図9及び図10は、図7及び図8に示すマイクロホンアレイ1において第1枠部材21と第2枠部材22との交差部付近を拡大した図である。図9は交差部のY2側の斜め方向から見た斜視図を示し、図10は交差部のX2側から見た側面図を示す。
第2の実施形態に係るマイクロホンアレイ1は、上述した第1の実施形態に係るマイクロホンアレイ1と同様な構成に加えて、複数の棒状部材40と、複数の係合部50とを有する。複数の係合部50は、それぞれ1つの棒状部材40と係合する。また複数の係合部50は、それぞれ異なる1つの連結部材23に固定される。
複数の棒状部材40は、図10に示すように、第1仮想平面P1及び第2仮想平面P2と平行な第3仮想平面P3に沿って配置されており、図7及び図8に示すように、互いに平行に並んでいる。図7及び図8の例において、棒状部材40の配置間隔はそれぞれ均等であり、マイクロホンアレイ1は11本の棒状部材40を有する。
1つの棒状部材40は、法線方向(Y方向)から見て2以上の交差部(第1枠部材21及び第2枠部材22の交差部)と重なっており、当該2以上の交差部に位置する2以上の連結部材23に固定された2以上の係合部50と係合する。図7及び図8の例では、6本の棒状部材40がそれぞれ3つの係合部50と係合し、5本の棒状部材40がそれぞれ2つの係合部50と係合している。
1つの棒状部材40と係合する1つの係合部50は、当該1つの棒状部材40の長手方向と平行な方向への移動を許容されるとともに、当該1つの棒状部材40に対する相対的な回転を規制される。
図7及び図8に示すように、棒状部材40の長手方向は、法線方向(Y方向)から見て、第1枠部材21と第2枠部材22とがなす角の二等分線に対して平行(Z方向に対して平行)である。第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更した場合、各係合部50に固定される各連結部材23及び各マイクロホンホルダ30は、第1枠部材21と第2枠部材22とがなす角の二等分線に対して平行に移動(Z方向へ平行に移動)する一方、この二等分線に対して相対的に回転しない。
図9及び図10の例において、係合部50は、棒状部材40の長手方向に沿って棒状部材40が挿入される貫通孔51を含んでおり、マイクロホンホルダ30と一体に形成されている。係合部50は、マイクロホンホルダ30のY1側に設けられており、係合部50のY1側の面にボルト状の連結部材23が設けられている。
以上説明したように、本実施形態に係るマイクロホンアレイ1では、1つの棒状部材40が法線方向(Y方向)から見て2以上の交差部(第1枠部材21及び第2枠部材22の交差部)と重なっており、当該2以上の交差部に位置する2以上の連結部材23に固定された2以上の係合部50と係合している。また、1つの棒状部材40と係合する1つの係合部50は、当該1つの棒状部材40の長手方向と平行な方向への移動を許容されるとともに、当該1つの棒状部材40に対する相対的な回転を規制される。
このような構成によれば、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作によって複数のマイクロホン10の相対的な配置を変化させた場合に、各棒状部材40と係合する2以上の係合部50は、各棒状部材40に対して平行に移動するものの、各棒状部材40に対して相対的に回転しない。これにより、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作によって複数のマイクロホン10の相対的な配置を変化させた場合でも、各棒状部材40に対する各マイクロホン10の相対的な回転を抑制することができる。マイクロホン10の回転を抑制することで、音の測定結果に対するマイクロホン10の回転の影響を効果的に低減できる。
また、本実施形態に係るマイクロホンアレイ1では、係合部50の長手方向が、第1枠部材21と第2枠部材22とがなす角の二等分線に対して平行に設定されている。
このような構成によれば、例えば図7及び図8に示すように、上記の二等分線が被検体に対して一定の方向を向くように枠体20の姿勢を保つ場合、第1枠部材21と第2枠部材22との交差角度を変更する操作によって複数のマイクロホン10の相対的な配置を変化させても、各マイクロホン10が被検体に対して相対的に回転しなくなる。従って、音の測定結果に対するマイクロホン10の回転の影響をより効果的に低減できる。
更に、本実施形態に係るマイクロホンアレイ1によれば、係合部50とマイクロホンホルダ30とが一体に形成されるため、部品点数を削減し、構成を簡易にすることができる。
次に、本実施形態に係るマイクロホンアレイ1の変形例について説明する。
(変形例)
図11は、第2の実施形態に係るマイクロホンアレイ1の一変形例を示す図であり、第1枠部材21と第2枠部材22との交差部付近を拡大した側面図である。この変形例に係るマイクロホンアレイ1では、棒状部材40と係合する係合部50Aが連結部材23Aを介してマイクロホンホルダ30に固定されている。
図11の例において、係合部50Aは、第1枠部材21及び第2枠部材22のY1側に位置する。連結部材23Aは、係合部50A、第1枠部材21及び第2枠部材22の貫通穴をそれぞれ貫通するボルトであり、マイクロホンホルダ30のY1側の端面に設けられたネジ孔に螺合されている。係合部50Aは、Z1側とZ2側とに分かれた2つの貫通孔52及び53を持っており、貫通孔52及び53の間に設けられたスペースから連結部材23Aを差し込むことができる。
この変形例によれば、係合部50Aが連結部材23Aを介してマイクロホンホルダ30に固定されることにより、マイクロホン10を連結部材23Aの近くに配置させ易くなるため、連結部材23Aのガタつきによるマイクロホン10の位置ずれを抑え易くなる。
また、枠体20のY1側(被検体が位置する側に対して反対側)に係合部50Aを設けることによって、棒状部材40がマイクロホン10及び被検体から遠ざかるため、音の測定結果に対する棒状部材40の影響を低減できる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上述した実施形態では、被検体において発生する音を検出する複数のマイクロホンを有したマイクロホンアレイの例が挙げられているが、本発明はこれらの例に限定されない。本発明は、上述したように音を検出対象としてもよいし、音以外の種々の物理量(例えば振動、熱、磁気、静電容量、光など)を検出対象としてもよい。すなわち本発明は、所定の物理量を検出する複数のセンサを有したセンサアレイにも適用可能である。この場合、上述した実施形態における「マイクロホン」は「センサ」と読み替え、「音」は「センシング対象の物理量」と読み替えてよい。
1…マイクロホンアレイ、10…マイクロホン、11…音孔、12…端面、15…ケーブル、20…枠体、21…第1枠部材、22…第2枠部材、23,23A…連結部材、24…ナット、30…マイクロホンホルダ、31…把持部、32…当接面、40…棒状部材、50,50A…係合部、51~53…貫通孔、60…ケーブルクランプ、70…ケーブル案内部、P1…第1仮想平面、P2…第2仮想平面、P3…第3仮想平面、AX…軸

Claims (7)

  1. 被検体において発生する音を検出するための複数のマイクロホンと、
    前記被検体に対向して配置される枠体と、
    前記枠体に設けられ、1つの前記マイクロホンをそれぞれ保持する複数のマイクロホンホルダとを有し、
    前記枠体は、
    複数の棒状の第1枠部材と、
    複数の棒状の第2枠部材と、
    前記複数の第1枠部材と前記複数の第2枠部材とを連結する複数の連結部材と
    を含み
    前記複数の第1枠部材は、第1仮想平面に沿って互いに平行に配置されており、
    前記複数の第2枠部材は、前記第1仮想平面と平行な第2仮想平面に沿って互いに平行に配置されており、
    前記第1仮想平面及び前記第2仮想平面と垂直な法線方向から見て、前記複数の第1枠部材と前記複数の第2枠部材とが複数の交差部において交差しており、
    1つの前記連結部材は、1つの前記交差部において1つの前記第1枠部材と1つの前記第2枠部材とを前記法線方向に平行な軸の周りで回動可能に連結し、
    前記複数のマイクロホンホルダの各々は、1つの前記連結部材に固定されており、
    前記第1仮想平面及び前記第2仮想平面と平行な第3仮想平面に沿って互いに平行に配置された複数の棒状部材と、
    それぞれ1つの前記棒状部材と係合する複数の係合部とを有し、
    前記複数の係合部は、それぞれ異なる1つの前記連結部材に固定されており、
    1つの前記棒状部材は、前記法線方向から見て2以上の前記交差部と重なっており、当該2以上の交差部に位置する2以上の前記連結部材に固定された2以上の前記係合部と係合しており、
    1つの前記棒状部材と係合する1つの前記係合部は、当該1つの棒状部材の長手方向と平行な方向への移動を許容されるとともに、当該1つの棒状部材に対する相対的な回転を規制される、
    マイクロホンアレイ。
  2. 前記マイクロホンは、検出対象の音を導入するための音孔を有し、
    前記マイクロホンホルダは、当該マイクロホンホルダに固定される前記連結部材の前記軸と前記音孔とが重なるように前記マイクロホンを保持する、
    請求項に記載のマイクロホンアレイ。
  3. 前記棒状部材の前記長手方向は、前記法線方向から見て、前記第1枠部材と前記第2枠部材とがなす角の二等分線に対して平行である、
    請求項1又は2に記載のマイクロホンアレイ。
  4. 前記係合部は、前記長手方向に沿って前記棒状部材が挿入される貫通孔を含む、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のマイクロホンアレイ。
  5. 前記係合部は、
    前記マイクロホンホルダと一体に形成される、
    又は、
    前記第1枠部材と前記第2枠部材とを貫通する前記連結部材を介して前記マイクロホンホルダに固定される、
    請求項に記載のマイクロホンアレイ。
  6. 前記マイクロホンは、音の検出信号を伝送するためのケーブルに接続されており、
    1つの前記マイクロホンの前記ケーブルを当該1つのマイクロホンの前記マイクロホンホルダに固定するケーブルクランプを少なくとも1つ有し、
    前記ケーブルクランプは、前記第1枠部材と前記第2枠部材とを貫通する前記連結部材を介して前記ケーブルを前記マイクロホンホルダに固定する、
    請求項1~のいずれか一項に記載のマイクロホンアレイ。
  7. 前記マイクロホンは、音の検出信号を伝送するためのケーブルに接続されており、
    前記法線方向から見て、前記第1枠部材と前記第2枠部材とがなす角の二等分線と平行な方向へ前記ケーブルを案内するケーブル案内部を少なくとも1つ有し、
    前記ケーブル案内部は、1つの前記連結部材に固定されており、当該1つの連結部材に対して前記二等分線と平行な方向に隣接した他の1つの前記連結部材に固定される前記マイクロホンホルダに保持された前記マイクロホンの前記ケーブルを案内する、
    請求項1~のいずれか一項に記載のマイクロホンアレイ。
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