JP6434341B2 - 管台検査装置 - Google Patents
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Description
一方、二重管構造における円筒形状の隙間に検査部を挿入しようとした場合、検査部の厚さを小さくしなければならないが、隙間の入口周辺のスペースが狭い場合には、単に検査部の厚さを薄くするだけでは検査部を隙間に挿入できないことがある。
上述した事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、円筒形状の隙間への検査ユニットの挿入性が改良された管台検査装置を提供することにある。
壁を貫通して延びる円筒形状の管台であって、外周側が前記壁に溶接され、内側に隙間を存して円筒形状の内部部材が配置される管台のための管台検査装置において、
前記隙間に挿入可能に構成された検査ユニットを備え、
前記検査ユニットは、
環形状の板材によって構成された環状部、及び、前記環状部から延びる板材によって構成されたアーム部を含むフレームと、
前記管台の状態に関する信号を取得可能な少なくとも1つのセンサ本体と、
前記少なくとも1つのセンサ本体が取り付けられたセンサホルダと、
前記フレームと前記センサホルダとの間に設けられ、前記環状部の内側に規定される開口に対する前記センサホルダの接近を許容しながら前記開口から離れた位置に前記センサホルダを弾性的に保持するように構成されたリーフスプリングと、
を含み、
前記フレームの環状部は可撓性を有する。
前記リーフスプリングの長さ、幅及び厚さは、前記管台に対して前記内部部材が偏心しているときに前記隙間の一部に形成される最小隙間及び最大隙間の各々にて、前記リーフスプリングに作用する応力が上限値を超えることなく、前記センサホルダを前記管台の内周面に対し閾値以上の押し付け力で押し付け可能に設定されている。
この点、上記構成(2)の管台検査装置では、最小隙間での応力が上限を超えず、且つ、最大隙間での押し付け力が閾値以上になるようにリーフスプリングの長さ、幅及び厚さが設定されているので、検査を正確に実行可能でありながら、リーフスプリングの損傷が防止される。
前記環状部の厚さは、前記リーフスプリングの厚さよりも小である。
前記リーフスプリングは前記環状部に溶接されている。
前記リーフスプリングは、
前記環状部から直線状に延びる基端部と、
前記基端部から分岐した2つの先端部とを有し、
前記2つの先端部に前記センサホルダが取り付けられ、
前記少なくとも1つのセンサ本体のうち少なくとも1つは、前記2つの先端部の離間方向にて前記2つの先端部の間に配置されている。
前記リーフスプリングは、
前記環状部から直線状に延びる基端部と、
前記基端部から分岐した2つの先端部とを有し、
前記2つの先端部に前記センサホルダが取り付けられ、
前記少なくとも1つのセンサ本体のうち少なくとも1つは、前記2つの先端部の軸線方向にて前記2つの先端部から離れている。
前記少なくとも1つのセンサ本体は、1対の第1超音波発信器及び第1超音波受信器を含み、
前記リーフスプリングは、前記フレームのアーム部の軸線方向に沿って延び、
前記1対の第1超音波発信器及び第1超音波受信器は、前記アーム部の軸線方向と交差する方向にて相互に離間して配置されている。
前記少なくとも1つのセンサ本体は、1対の第2超音波発信器及び第2超音波受信器を含み、
前記リーフスプリングは、前記フレームのアーム部の軸線方向に沿って延び、
前記1対の第2超音波発信器及び第2超音波受信器は、前記アーム部の軸線方向に沿う方向にて相互に離間して配置されている。
前記センサホルダは、前記管台の内周面と対向配置されるように構成された曲面を有し、
前記少なくとも1つのセンサ本体は、前記曲面の周方向に離間した1対の第1超音波発信器及び第1超音波受信器を含み、
前記曲面の径方向に対する前記第1超音波発信器の発信面の法線の傾斜角は、8°以上25°以下であり、
前記曲面の径方向に対する前記第1超音波受信器の受信面の法線の傾斜角は、8°以上25°以下であり、
前記検査ユニットは、前記発信面及び前記受信面の上に形成された屈折膜を更に含む。
前記センサホルダは、前記管台の内周面と対向配置されるように構成された曲面を有し、
前記少なくとも1つのセンサ本体は、前記曲面の軸線方向に離間した1対の第2超音波発信器及び第2超音波受信器を含み、
前記曲面の径方向に対する前記第2超音波発信器の発信面の法線の傾斜角は、8°以上25°以下であり、
前記曲面の径方向に対する前記第2超音波受信器の受信面の法線の傾斜角は、8°以上25°以下であり、
前記検査ユニットは、前記発信面及び前記受信面の上に形成された屈折膜を更に含む。
温度0℃の大気圧下にて前記屈折膜における縦波の音速が2500m/s以下である。
前記屈折膜はポリスチレンを含む。
前記少なくとも1つのセンサ本体は、
渦電流探傷センサを構成する少なくとも2つの励磁用コイルと少なくとも2つの検出用コイルとを含み、
前記センサホルダは、前記管台の内周面と対向配置されるように構成された曲面を有し、
前記少なくとも2つの励磁用コイル及び前記少なくとも2つの検出用コイルは、それぞれ前記曲面に面して配置され、且つ、前記曲面に沿って前記少なくとも2つの励磁用コイル間を結ぶ仮想線が、前記曲面に沿って前記少なくとも2つの検出用コイル間を結ぶ仮想線と交差するように配置されている。
前記センサホルダは、前記管台の内周面と対向配置されるように構成された曲面を有し、
前記少なくとも1つのセンサ本体は、前記曲面の径方向に沿って超音波を送受信可能な超音波送受信器を含む。
上記構成(14)では、超音波送受信器によって、壁と管台の間の溶接部を容易に検査することができる。
前記少なくとも1つのセンサ本体から延びる配線が、前記フレームに粘着フィルムを用いて固定されている。
上記構成(15)では、配線を粘着フィルムで固定することで、フレームの厚さの増大を抑制しながら、配線を容易に固定することができる。
前記検査ユニットは、前記フレームに固定された液体供給チューブを更に含む。
上記構成(16)では、フレームに固定された液体供給チューブを介して、例えば水等の液体を管台の内周面とセンサ本体の間に確実且つ容易に供給することができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
管台2は金属製であり円筒形状を有する。管台2は円筒形状の外周面2a及び内周面2bを有する。管台2は壁4を貫通して延在しており、壁4は例えば原子炉の圧力容器の上蓋である。管台2の外周側は全周に渡って壁4に溶接され、管台2と壁4の間に環状の溶接部6が形成されている。
管台2の内側には円筒形状の内部部材8が同軸に配置されている。内部部材8は円筒形状の外周面8aを有し、内部部材8と管台2との間には円筒形状の隙間10が形成されている。
図2及び図12は、検査ユニット12(12a,12b)を概略的に示す平面図である。なお、明細書中において複数の符号を括弧で括っている場合、図面には、括弧内の符号のみを付し、括弧の前の符号を付していない。括弧の前の符号は、括弧内の符号のうち1つ以上を指す場合に明細書中で用いるものとする。
検査ユニット12は、フレーム14と、少なくとも1つのセンサ本体16と、センサホルダ18と、リーフスプリング20とを有する。
少なくとも1つのセンサ本体16(16a,16b,16c,16d,16e,16f)は、管台2の状態に関する信号を取得可能な素子である。
センサホルダ18は、縦及び横の長さよりも厚さが薄い扁平なブロック形状を有している。センサホルダ18は、少なくとも1つのセンサ本体16を保持可能な面積を有している。
ここで図3は、図2中のIII−III線に沿う概略的な断面図であり、図4は、図2中のIV−IV線に沿う概略的な断面図である。図3及び図4に示したように、検査ユニット12が隙間に配置された状態では、フレーム14の環状部22が内部部材8の外周面8aに当接した状態で、センサホルダ18がリーフスプリング20の押し付け力(付勢力)によって管台2の内周面2bに押し付けられる。
そして上述した検査ユニット12にあっては、環状部22が可撓性を有しており、環状部22が湾曲可能である。
一方、上記構成の管台検査装置1によれば、フレーム14の環状部22が可撓性を有するので、円筒形状の隙間10に検査ユニット12を挿入するときに、環状部22が湾曲可能である。このため、隙間10の入口周辺のスペースが狭くても、検査ユニット12を容易に隙間10に挿入することができる。
例えば図1に示したように、内部部材8の端部にラッパ形状の部材9が取り付けられていても、環状部22が湾曲することで部材9との干渉を回避することができ、検査ユニット12のセンサヘッド28を容易に隙間10に挿入することができる。
幾つかの実施形態では、リーフスプリング20の長さL、幅W及び厚さTは、最小隙間Gmin及び最大隙間Gmaxの各々にて、リーフスプリング20に作用する応力が上限値を超えることなく、センサホルダ18を管台2の内周面2bに対し閾値以上の押し付け力で押し付け可能に設定されている。つまり、リーフスプリング20の長さL、幅W及び厚さTは、最小隙間Gminから最大隙間Gmaxの範囲に渡って、リーフスプリング20に作用する応力が上限値を超えることなく、センサホルダ18を管台2の内周面2bに対し閾値以上の押し付け力で押し付け可能に設定されている。
一方、図6において、押し付け力の閾値Fthは直線bで表すことができる。また、図6において、リーフスプリング20の応力が上限値(使用最大応力)となるたわみ量と押し付け力の組み合わせは、直線cで近似的に表すことができる。ここで使用最大応力は、リーフスプリング20の材質や使用条件を考慮して、リーフスプリング20の耐久性を確保可能な応力の上限値である。
図7は、長さL、幅W又は厚さTと、たわみ量の許容範囲の大きさとの関係を概略的に示しており、例えば、長さL、幅W及び厚さTのうち2つを固定し、1つを変化させたとき、その変化に応じて、たわみ量の許容範囲の大きさは最大値Rmaxをとる。幾つかの実施形態では、リーフスプリング20の長さL、幅W及び厚さTは、長さL、幅W及び厚さTのうち2つを固定し、1つを変化させたとき、たわみ量の許容範囲の大きさが、最大値Rmaxの80%の大きさの閾値Rth以上になるように設定される。
上記構成では、環状部22の厚さがリーフスプリング20の厚さTよりも小であり、環状部22が確実に湾曲可能である。一方、リーフスプリング20の厚さTが環状部22の厚さよりも大きいことで、同一のたわみ量で発生する押し付け力を増大させることができる。
この構成では、センサホルダ18が開口26内に進入可能であり、センサヘッド28の最小厚さがセンサホルダ18の厚さに等しくなる。このため、より狭小な隙間10にセンサヘッド28を挿入することができる。
例えば、センサヘッド28の厚さは1mm超1.5mm以下であり、1.5mmの隙間10にセンサヘッド28を挿入することができる。そして、1.5mmの隙間にあっても、閾値Fth以上の押し付け力でセンサホルダ18を管台2の内周面2bに押し付けることができる。
幾つかの実施形態では、リーフスプリング20のたわみ量の許容範囲の大きさ(δb−δa)は、3mm以上4mm以下に設定される。
幾つかの実施形態では、リーフスプリング20のたわみ量の上限値に対する許容範囲の大きさ(δb−δa)の比((δb−δa)/δb)は、0.7以上0.9以下に設定される。
この構成によれば、隙間10の大きさの変化に対するセンサヘッド28の押し付け力の変化が抑制され、測定を安定して行うことができる。
幾つかの実施形態では、リーフスプリング20のたわみ量の上限値に対する許容範囲の大きさ(δb−δa)の比((δb−δa)/δb)は、0.75以上0.85以下に設定される。
上記構成では、環状部22の厚さがアーム部24の厚さよりも小であり、環状部22が確実に湾曲可能である。一方、アーム部24の厚さが環状部22の厚さよりも大きいことで、アーム部24の剛性が高くなり、アーム部24を介してセンサヘッド28の位置を正確に決定することができる。
幾つかの実施形態では、環状部22とは別体であって環状部22よりも厚いアーム部24が、環状部22に溶接により固定される。
幾つかの実施形態では、リーフスプリング20の長さLは30mm以上50mm以下であり、幅Wは1mm以上5mm以下であり、そして、厚さTは0.1mm以上0.3mm以下である。
上記構成では、環状部22とは別体のリーフスプリング20を環状部22に溶接することで、環状部22の厚さをリーフスプリング20の厚さTよりも容易に小さくすることができる。
上記構成では、2つの先端部20bにセンサホルダ18が取り付けられており、2つの先端部20bの軸線方向にて2つの先端部20bからセンサ本体16が離れているので、センサ本体16a,16b,16c及びセンサホルダ18の全体厚さの増大を抑制することができる。この結果、管台2に対する内部部材8の偏心が大きく最小隙間Gminがより狭くなっても、最小隙間Gminに検査ユニット12を挿入して検査を実行可能である。
幾つかの実施形態では、傾斜角θa,θbは、10°以上21°以下である。
幾つかの実施形態では、傾斜角θc,θdは、10°以上21°以下である。
上記構成では、屈折膜32における縦波の音速が2500m/s以下であることによって、屈折膜32での音速が遅い。このため、管台2の内部を内周面2bに向かって進行する超音波の伝搬方向の径方向に対する傾斜角(屈折角)θe,θgを所定の値に設定する場合、屈折膜での音速が速い場合に比べて、発信面30a,30cの法線の傾斜角θa,θcを小さくすることができる。この結果として、センサ本体16及びセンサホルダ18の全体厚さの増大を確実に抑制することができ、より狭小な最小隙間に検査ユニット12を挿入可能である。
一方、屈折膜32における縦波の音速は例えば2000m/s以上である。
上記構成では、屈折膜32がポリスチレンを含むことによって、屈折膜32での音速が遅い。このため、管台2の内部を内周面2bに向かって進行する超音波の伝搬方向の径方向に対する傾斜角(屈折角)θe,θgを所定の値に設定する場合、屈折膜での音速が速い場合に比べて、発信面30a,30cの法線の傾斜角θa,θcを小さくすることができる。この結果として、センサ本体16及びセンサホルダ18の全体厚さの増大を確実に抑制することができ、より狭小な最小隙間に検査ユニット12を挿入可能である。
上記構成では、超音波送受信器16fによって、壁4と管台2の間の溶接部6を容易に検査することができる。
上記構成では、配線38を粘着フィルム40aで固定することで、配線38及びフレーム14の全体厚さの増大を抑制しながら、配線38を容易に固定することができる。また、配線38を覆う粘着フィルム40aによって、配線38を保護することができる。
なお、センサ本体16は、図1に示したように、配線38を介して測定器44と電気的に接続され、測定器44が信号を処理することによって、管台2の状態を検査することができる。
上記構成では、フレーム14に固定された液体供給チューブ42を介して、例えば水等の液体を管台2の内周面2bとセンサ本体16の間に確実且つ容易に供給することができる。
例えば、管台検査装置1は、検査ユニット12を内部部材8の周りで回転させるとともに、検査ユニット12を内部部材8の軸線方向にて移動させる走査装置を更に備えていてもよい。
また、管台検査装置1は、原子炉の圧力容器の上蓋に設けられる管台2の検査に適しているが、他の管台2の検査にも適用可能である。
2 管台
2a 外周面
2b 内周面
4 壁
6 溶接部
8 内部部材
9 部材
10 隙間
12(12a,12b) 検査ユニット
14 フレーム
16(16a,16b,16c,16d,16e,16f) センサ本体
16a 第1超音波発信器
16b 第1超音波受信器
16c 第2超音波発信器
16d 第2超音波受信器
16e 渦電流探傷センサのセンサ本体
16f 超音波送受信器
18 センサホルダ
20 リーフスプリング
22 環状部
24 アーム部
24a 本体
24b 補強板
26 開口
28 センサヘッド
30a,30c 発信面
30b,30d 受信面
32(32a,32b,32c,32d) 屈折膜
36a 励磁用コイル
36b 検出用コイル
38 配線
40a,40b 粘着フィルム
42 液体供給チューブ
Claims (16)
- 壁を貫通して延びる円筒形状の管台であって、外周側が前記壁に溶接され、内側に隙間を存して円筒形状の内部部材が配置される管台のための管台検査装置において、
前記隙間に挿入可能に構成された検査ユニットを備え、
前記検査ユニットは、
環形状の板材によって構成された環状部、及び、前記環状部から延びる板材によって構成されたアーム部を含むフレームと、
前記管台の状態に関する信号を取得可能な少なくとも1つのセンサ本体と、
前記少なくとも1つのセンサ本体が取り付けられたセンサホルダと、
前記フレームと前記センサホルダとの間に設けられ、前記環状部の内側に規定される開口に対する前記管台の径方向における前記センサホルダの接近を許容しながら、前記管台の径方向において前記開口から離れた位置に前記センサホルダを弾性的に保持するように構成されたリーフスプリングと、
を含み、
前記フレームの環状部は可撓性を有する
ことを特徴とする管台検査装置。 - 前記リーフスプリングの長さ、幅及び厚さは、前記管台に対して前記内部部材が偏心しているときに前記隙間の一部に形成される最小隙間及び最大隙間の各々にて、前記リーフスプリングに作用する応力が上限値を超えることなく、前記センサホルダを前記管台の内周面に対し閾値以上の押し付け力で押し付け可能に設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の管台検査装置。 - 前記環状部の厚さは、前記リーフスプリングの厚さよりも小である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の管台検査装置。 - 前記リーフスプリングは前記環状部に溶接されている
ことを特徴とする請求項3に記載の管台検査装置。 - 前記リーフスプリングは、
前記環状部から直線状に延びる基端部と、
前記基端部から分岐した2つの先端部とを有し、
前記2つの先端部に前記センサホルダが取り付けられ、
前記少なくとも1つのセンサ本体のうち少なくとも1つは、前記2つの先端部の離間方向にて前記2つの先端部の間に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の管台検査装置。 - 前記リーフスプリングは、
前記環状部から直線状に延びる基端部と、
前記基端部から分岐した2つの先端部とを有し、
前記2つの先端部に前記センサホルダが取り付けられ、
前記少なくとも1つのセンサ本体のうち少なくとも1つは、前記2つの先端部の軸線方向にて前記2つの先端部から離れている
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の管台検査装置。 - 壁を貫通して延びる円筒形状の管台であって、外周側が前記壁に溶接され、内側に隙間を存して円筒形状の内部部材が配置される管台のための管台検査装置において、
前記隙間に挿入可能に構成された検査ユニットを備え、
前記検査ユニットは、
環形状の板材によって構成された環状部、及び、前記環状部から延びる板材によって構成されたアーム部を含むフレームと、
前記管台の状態に関する信号を取得可能な少なくとも1つのセンサ本体と、
前記少なくとも1つのセンサ本体が取り付けられたセンサホルダと、
前記フレームと前記センサホルダとの間に設けられ、前記環状部の内側に規定される開口に対する前記センサホルダの接近を許容しながら前記開口から離れた位置に前記センサホルダを弾性的に保持するように構成されたリーフスプリングと、
を含み、
前記フレームの環状部は可撓性を有するとともに、
前記少なくとも1つのセンサ本体は、1対の第1超音波発信器及び第1超音波受信器を含み、
前記リーフスプリングは、前記フレームのアーム部の軸線方向に沿って延び、
前記1対の第1超音波発信器及び第1超音波受信器は、前記アーム部の軸線方向と交差する方向にて相互に離間して配置されている
ことを特徴とする管台検査装置。 - 前記少なくとも1つのセンサ本体は、1対の第2超音波発信器及び第2超音波受信器を含み、
前記リーフスプリングは、前記フレームのアーム部の軸線方向に沿って延び、
前記1対の第2超音波発信器及び第2超音波受信器は、前記アーム部の軸線方向に沿う方向にて相互に離間して配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の管台検査装置。 - 壁を貫通して延びる円筒形状の管台であって、外周側が前記壁に溶接され、内側に隙間を存して円筒形状の内部部材が配置される管台のための管台検査装置において、
前記隙間に挿入可能に構成された検査ユニットを備え、
前記検査ユニットは、
環形状の板材によって構成された環状部、及び、前記環状部から延びる板材によって構成されたアーム部を含むフレームと、
前記管台の状態に関する信号を取得可能な少なくとも1つのセンサ本体と、
前記少なくとも1つのセンサ本体が取り付けられたセンサホルダと、
前記フレームと前記センサホルダとの間に設けられ、前記環状部の内側に規定される開口に対する前記センサホルダの接近を許容しながら前記開口から離れた位置に前記センサホルダを弾性的に保持するように構成されたリーフスプリングと、
を含み、
前記フレームの環状部は可撓性を有するとともに、
前記センサホルダは、前記管台の内周面と対向配置されるように構成された曲面を有し、
前記少なくとも1つのセンサ本体は、前記曲面の周方向に離間した1対の第1超音波発信器及び第1超音波受信器を含み、
前記曲面の径方向に対する前記第1超音波発信器の発信面の法線の傾斜角は、8°以上25°以下であり、
前記曲面の径方向に対する前記第1超音波受信器の受信面の法線の傾斜角は、8°以上25°以下であり、
前記検査ユニットは、前記発信面及び前記受信面の上に形成された屈折膜を更に含む
ことを特徴とする管台検査装置。 - 壁を貫通して延びる円筒形状の管台であって、外周側が前記壁に溶接され、内側に隙間を存して円筒形状の内部部材が配置される管台のための管台検査装置において、
前記隙間に挿入可能に構成された検査ユニットを備え、
前記検査ユニットは、
環形状の板材によって構成された環状部、及び、前記環状部から延びる板材によって構成されたアーム部を含むフレームと、
前記管台の状態に関する信号を取得可能な少なくとも1つのセンサ本体と、
前記少なくとも1つのセンサ本体が取り付けられたセンサホルダと、
前記フレームと前記センサホルダとの間に設けられ、前記環状部の内側に規定される開口に対する前記センサホルダの接近を許容しながら前記開口から離れた位置に前記センサホルダを弾性的に保持するように構成されたリーフスプリングと、
を含み、
前記フレームの環状部は可撓性を有するとともに、
前記センサホルダは、前記管台の内周面と対向配置されるように構成された曲面を有し、
前記少なくとも1つのセンサ本体は、前記曲面の軸線方向に離間した1対の第2超音波発信器及び第2超音波受信器を含み、
前記曲面の径方向に対する前記第2超音波発信器の発信面の法線の傾斜角は、8°以上25°以下であり、
前記曲面の径方向に対する前記第2超音波受信器の受信面の法線の傾斜角は、8°以上25°以下であり、
前記検査ユニットは、前記発信面及び前記受信面の上に形成された屈折膜を更に含む
ことを特徴とする管台検査装置。 - 温度0℃の大気圧下にて前記屈折膜における縦波の音速が2500m/s以下であることを特徴とする請求項9又は10に記載の管台検査装置。
- 前記屈折膜はポリスチレンを含むことを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の管台検査装置。
- 壁を貫通して延びる円筒形状の管台であって、外周側が前記壁に溶接され、内側に隙間を存して円筒形状の内部部材が配置される管台のための管台検査装置において、
前記隙間に挿入可能に構成された検査ユニットを備え、
前記検査ユニットは、
環形状の板材によって構成された環状部、及び、前記環状部から延びる板材によって構成されたアーム部を含むフレームと、
前記管台の状態に関する信号を取得可能な少なくとも1つのセンサ本体と、
前記少なくとも1つのセンサ本体が取り付けられたセンサホルダと、
前記フレームと前記センサホルダとの間に設けられ、前記環状部の内側に規定される開口に対する前記センサホルダの接近を許容しながら前記開口から離れた位置に前記センサホルダを弾性的に保持するように構成されたリーフスプリングと、
を含み、
前記フレームの環状部は可撓性を有するとともに、
前記少なくとも1つのセンサ本体は、
渦電流探傷センサを構成する少なくとも2つの励磁用コイルと少なくとも2つの検出用コイルとを含み、
前記センサホルダは、前記管台の内周面と対向配置されるように構成された曲面を有し、
前記少なくとも2つの励磁用コイル及び前記少なくとも2つの検出用コイルは、それぞれ前記曲面に面して配置され、且つ、前記曲面に沿って前記少なくとも2つの励磁用コイル間を結ぶ仮想線が、前記曲面に沿って前記少なくとも2つの検出用コイル間を結ぶ仮想線と交差するように配置されている
ことを特徴とする管台検査装置。 - 壁を貫通して延びる円筒形状の管台であって、外周側が前記壁に溶接され、内側に隙間を存して円筒形状の内部部材が配置される管台のための管台検査装置において、
前記隙間に挿入可能に構成された検査ユニットを備え、
前記検査ユニットは、
環形状の板材によって構成された環状部、及び、前記環状部から延びる板材によって構成されたアーム部を含むフレームと、
前記管台の状態に関する信号を取得可能な少なくとも1つのセンサ本体と、
前記少なくとも1つのセンサ本体が取り付けられたセンサホルダと、
前記フレームと前記センサホルダとの間に設けられ、前記環状部の内側に規定される開口に対する前記センサホルダの接近を許容しながら前記開口から離れた位置に前記センサホルダを弾性的に保持するように構成されたリーフスプリングと、
を含み、
前記フレームの環状部は可撓性を有するとともに、
前記センサホルダは、前記管台の内周面と対向配置されるように構成された曲面を有し、
前記少なくとも1つのセンサ本体は、前記曲面の径方向に沿って超音波を送受信可能な超音波送受信器を含む
ことを特徴とする管台検査装置。 - 前記少なくとも1つのセンサ本体から延びる配線が、前記フレームに粘着フィルムを用いて固定されている
ことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の管台検査装置。 - 前記検査ユニットは、前記フレームに固定された液体供給チューブを更に含む
ことを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の管台検査装置。
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