JP7159012B2 - 振動構造ジャイロスコープ - Google Patents

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Description

本開示は、振動構造ジャイロスコープに関し、排他的ではないが特に、コリオリ型ジャイロスコープに関する。
微小電気機械システム(MEMS:Micro-Electro-Mechanical Systems)技術を使用して作製された振動構造ジャイロスコープは、誘導及び制御のために航空宇宙応用における使用を見出している。典型的なコリオリ型振動構造ジャイロスコープは、静電駆動信号に応答して平面内で振動するために柔軟脚によって支持された環状共振器を備える。環状共振器は、例えば、WO2006/006597に記載されるようにcos2θ振動対を使用して動作できる。動作時、駆動トランスデューサは、通常共振周波数、例えば、14kHzで運動の主軸に沿って1次キャリア振動を励起する。ジャイロスコープが環状共振器の平面に垂直な軸の周りに回転するとき、コリオリ力が発生し、コリオリ力は、主軸に対して45°に配向する運動の2次軸に沿う2次応答振動になるようにエネルギーを結合する。図1に概略的に示す完全に環状の共振器の理論的な事例において、1次運動は、励起周波数によらず、主軸に常に整列する。コリオリ誘起式2次応答振動は、45°で2次軸に整列し、周波数スプリットは全く存在しない。
しかし、実際には、共振器の環状形状において幾何学的不完全が存在し、これは、所与の共振周波数(例えば、14kHz)における1次キャリア振動が、2つの直交モード、すなわち、わずかに高い周波数fHにシフトした高周波数モード(HFM:high frequency mode)及びわずかに低い周波数fLにシフトした低周波数モード(LFM:low frequency mode)の重ね合わせである。不完全が、異なる周波数を有するモードをもたらすため、一方は、他方に比べて必然的に高い周波数である。しかし、高いモード周波数fHは、モード周波数が同じである完全な場合に比べて高くてもよく、高くなくてもよい。周波数スプリットΔfは、HFMの周波数とLFMの周波数との差、すなわち、Δf=fH-fLである。cos2θ振動対の場合、直交する高周波数モード及び低周波数モードは、互いに対して常に45°にあるが、基準軸として通常使用される主軸に対して任意の角度位置αにあり得る。角度αの値は、共振器の不完全に依存することになる。
MEMS設計及び作製プロセスは、高周波数モードと低周波数モードとの間のいずれの周波数差をも最小にしようと試みて微細公差を有する平面シリコンリング共振器を生産することが可能である。しかし、環状共振器の幾何形状における小さな不完全さえもが、通常、残留周波数スプリットを生じることになる。
MEMSリングジャイロスコープの性能は、製造時に達成され得るのに比べて、高周波数モード及びの低周波数モードの正確な平衡化によって改善され得る。1つのアプローチにおいて、環状共振器の質量または剛性分散は、例えば、製造後の材料のレーザ除去を使用して調整される。WO2013/136049に記載されるレーザ平衡化は、通常、誘導性ジャイロスコープについての生産プロセスの一部として使用される。これは、改善された性能を与えるが、動作及び寿命中のいずれの変動にも対処できない。
容量性ジャイロスコープにおいて、静電平衡スキームは、通常、環状共振器の周りに配置された幾つかの平衡電極板を使用するため、平衡は、リングの周りの任意の位置に対して分解され得る。初期の静的静電平衡補正は、板の1つまたは複数の板に対して適用されて、局所的に、環状共振器の剛性を調整し、製造公差を補償し得る。しかし、動作中に静電平衡電圧を制御することも知られている。例えば、WO2006/006597は、ジャイロスコープの動作中の振動周波数調整のために使用される16の平衡電極板を記載する。静電平衡は、剛性の局所的低減を適用し、剛性の局所的低減は、リングと平衡板との間の電圧差の2乗に比例する周波数減少を生成する。これは、高周波数モード及び低周波数モードが、正確な整合を達成しようとして差動的に調整され得ることを意味する。環状共振器の周りに位置する4つの平衡板の群に固定DC電圧を適用することによって、周波数スプリットΔfは、1Hz未満まで低減され得る。HFMの周波数とLFMの周波数との間に0.424Hzスプリットを有する33,000Q値ジャイロスコープの例が図2に見られる(α=0°)。
静電平衡が容量性ジャイロスコープに関して使用されたが、平衡板に印加されるデジタル制御式電圧は、デジタル-アナログ変換器(DAC)、及び、その規定されたLSB(最下位ビット)、すなわち、連続するアナログ出力の間のステップによってセットされる離散的アナログ出力値を有する。電圧を線形に変化させるデジタル手段を使用すると、平衡効果の分解能は、印加される電圧差の増加に伴って減少する。これは、平衡の2乗の性質により、周波数スプリットΔfは2乗された電圧に関連する。動的平衡が、大きな静的平衡補正と組合せて実装される場合、利用可能な分解能は低下し、それが、全体のジャイロスコープ性能を制限する。
容量性ジャイロスコープの動作中に、改善された静電周波数平衡を達成する欲求が残ったままである。
振動構造ジャイロスコープが本明細書で開示され、振動構造ジャイロスコープは、
静電駆動力に応答して平面内で振動するために配置された環状共振器と、
静電駆動力を生成する電圧を印加して、1次周波数fPで主軸に沿う1次cosnθ共振を励起するために配置された静電容量駆動電極のセットであって、それにより、平面外軸の周りに印加される角速度から生じるコリオリ力が、2次周波数fSで2次軸に沿う2次cosnθ共振を誘起する、静電容量駆動電極のセットとを備え、
環状共振器の幾何形状は、1次周波数fPが高周波数モードfH及び直交低周波数モードfLの重ね合わせであり、Δf=fH-fLとして規定される周波数スプリットΔfを有することをもたらし、
振動構造ジャイロスコープは、
周波数fHを周波数fL未満で小さな周波数オフセットfOだけ下げて、オフセット周波数fH’にする、すなわち、fH’=fH-Δf-fOにするために、静的静電平衡力を生成する第1の静的平衡電圧を印加するために配置されたデジタル制御式の第1のセットの容量性平衡電極と、
周波数fLを同じ小さな周波数オフセットfOだけ下げて、オフセット周波数fL’にする、すなわち、fL’=fL-fOにするために、小さな静的静電平衡力を生成する第2の静的平衡電圧を印加するために配置されたデジタル制御式の第2のセットの容量性平衡電極とを更に備え、
第2のセットの容量性平衡電極は、微細周波数調整±δfを提供する動的静電平衡力を生成する微細平衡電圧を動的に印加して、微細周波数調整±δfをオフセット周波数 L ’に適用し、それにより、動作中に L H に維持するために配置される。
実際には、1次周波数fPが高周波数モードfH及び直交する低周波数モードfLの重ね合わせであることを、環状共振器の不完全な幾何形状が残念ながらもたらすことが理解されるであろう。低周波数モードfLは、数学的に直交する、すなわち、高周波数モードfHのノード位置と比較してアンチノード位置にある。1次cos2θ共振の場合、高周波数モードfHと直交する低周波数モードfLとの間に45°の角度が存在する。1次cos3θ共振の場合、高周波数モードfHと直交する低周波数モードfLとの間に30°の角度が存在する。もちろん、高次cosnθ共振を励起することができ、高周波数モードfHと直交する低周波数モードfLとの間の角度は、90°/nの一般的なルールによって与えられる。
本開示によれば、第1のセットのデジタル制御式平衡電極は、(Δf+fO)だけ周波数fHを下げるために静的静電平衡力を生成する第1の静的平衡電圧を印加する。したがって、先にわかったように、周波数スプリットΔfを除去しようと試みて周波数fLに整合するために周波数fHを単に下げるのではなく、第1のセットの平衡電極によって高周波数モードfHに適用される更なる周波数オフセットfOが存在する。本開示によれば、第2のセットのデジタル制御式平衡電極は、周波数fLを同じ小さな周波数オフセットfOだけ下げるために使用される。これは、高周波数モードfH及び低周波数モードfLがここで共に、周波数平衡を適用可能な新しい周波数位置に小さな周波数オフセットfOだけシフトされることを意味する。Δf及びfOを提供する静的平衡が、著しく非線形であり、アナログ領域で正確に達成することが非常に難しいことに留意されたい。第2のセットの平衡電極は、同様に、微細平衡電圧を動的に印加するために使用され、これがここで周波数オフセットfOの周りで適用されるため、従来技術の周波数平衡スキームと比較して、微細周波数調整±δfが達成される。動的微細平衡(アナログまたはデジタル領域で実施される)は、低周波数モードfLに対して小さな周波数オフセットfOを適用するために使用されるのと同じ第2のセットの電極を使用する。これは、動的平衡の分解能が、周波数スプリットΔfを除去するために印加される第1の静的平衡電圧の大きさによらず、改善されることを保証する。こうした動的微細平衡は、ジャイロスコープの通常動作中にまたジャイロスコープの寿命にわたって経験される動作上の不平衡によりよく対処し得る。
種々の例において、第2のセットの容量性平衡電極は、第1のセットの容量性平衡電極によって印加される第1の静的平衡電圧より小さい第2の静的平衡電圧を印加するために配置される。小さな周波数オフセットfOによって意味されるものは、周波数オフセットfOが周波数スプリットΔfと比較して小さいことである。そのため、種々の例において、fO<Δf、好ましくは、fO<<Δfであることが認識されるであろう。動的微細平衡は、通常動作中に予測される変動の範囲を補正する必要があるだけであるため、周波数オフセットfOは、周波数スプリットΔfと比較してきわめて小さい可能性がある。幾つかの例において、fOは、約Δf/5、Δf/6、Δf/7、Δf/8、Δf/9、Δf/10、またはΔf/10未満として選択される。周波数オフセットfOが小さければ小さいほど、分解能がよくなる。微細周波数調整±δfの利用可能な範囲は、周波数オフセットfOに等しい最大値までである。
種々の例において、第2のセットのデジタル制御式容量性平衡電極は、微細周波数調整±δfを提供する動的静電平衡力を生成する微細平衡電圧を動的に印加するために動的に制御される。幾つかの例において、ジャイロスコープは、第2のセットのデジタル制御式容量性平衡電極に接続され、微細周波数調整±δfを提供するために第2のセットの容量性平衡電極を動的に制御するために配置されたデジタル制御回路を備えることができる。幾つかの例において、ジャイロスコープは、第2のセットのデジタル制御式容量性平衡電極に接続され、微細周波数調整±δfを提供するために第2のセットの容量性平衡電極を動的に制御するために配置されたアナログ信号制御回路を備えることができる。種々の例において、第2のセットの容量性平衡電極は、第1のセットの容量性平衡電極と独立に制御される。例えば、ジャイロスコープは、第1のセットの容量性平衡電極と独立に第2のセットのデジタル制御式容量性平衡電極を制御するために配置されたデジタル制御システムを備えることができる。第1及び第2のセットの平衡電極は、以下で更に論じるように、その角度位置は別として物理的に同一であることができる。
1つまたは複数の例において、第1のセットの容量性平衡電極は平衡電極の4つの群を備え、4つの群は、環状共振器の周りに等角度で、すなわち、互いに90°で配置される。一般に、4つの群はそれぞれ、n/2またはnの平衡電極を備える。各群内の1つまたは複数の平衡電極は、同じ電圧を印加するために共に接続される。平衡電極のこれらの4つの群のうちの1つの群は、高周波数モードfHの軸に整列するか、またがるか、または隣接する。主軸に沿って励起される1次cos2θ共振の例の場合、4つの群は、それぞれ1つまたは2つの平衡電極を備える、すなわち、全部で4つまたは8つの電極を備える。
1つまたは複数の例において、第2のセットの容量性平衡電極は、平衡電極の別の4つの群を備え、4つの群は、環状共振器の周りに等角度で、すなわち、互いに90°で配置される。一般に、4つの群はそれぞれ、別のn/2またはnの平衡電極を備える。各群内の1つまたは複数の平衡電極は、同じ電圧を印加するために共に接続される。平衡電極のこれらの4つの群のうちの1つの群は、低周波数モードfLの軸に整列するか、またがるか、または隣接する。第2軸に沿って誘起される2次cos2θ共振の例の場合、4つの群は、それぞれ1つまたは2つの平衡電極を備える、すなわち、全部で4つまたは8つの電極を備える。
cos2θ共振の例の場合、本明細書で開示するジャイロスコープが、16全ての容量性平衡電極をおそらくは使用して、静的及び動的静電平衡力を環状共振器に印加し、一方、従来技術の静電平衡スキームにおいて、16の平衡電極のうちの8つの平衡電極だけが、任意の時点で一度に使用されることが認識されるであろう。
1つまたは複数の例において、駆動電極は、第1及び/または第2のセットの平衡電極と独立に制御される。幾つかの例において、駆動電極は、アナログ励起電圧を印加するために配置することができる。幾つかの例において、駆動電極は、デジタル制御式励起電圧を印加するために配置することができる。容量性駆動電極のセットは、適したデジタル制御回路に接続することができる。容量性駆動電極のセットは、環状共振器の内部にまたは外部に配置され得る。
1つまたは複数の例において、ジャイロスコープは、例えば、2次周波数fSを示す電圧を検知することによって、誘起された2次cosnθ共振を測定するために配置された容量性センス電極のセットを更に備える。これは、ジャイロスコープが印加される角速度を決定することを可能にする。開ループ動作において、容量性センス電極は、2次周波数fSを示す電圧を直接検知することができる。閉ループ動作において、容量性センス電極は、2次cosnθ共振をゼロにするためにフィードバック信号を提供することができる。したがって、駆動電極は、1次及び2次駆動電極を備えることができる。こうした閉ループ動作は、例えば、US6,282,958に記載されるようによく知られており、その内容は参照により本明細書に組込まれる。容量性センス電極のセットは、環状共振器の内部にまたは外部に配置され得る。
種々の例において、振動構造ジャイロスコープは、容量性電極の各セットに接続されたデジタル制御回路を備えることができる。少なくとも1つのデジタル制御回路は、第1のセットの容量性平衡電極に接続することができ、少なくとも1つの他のデジタル制御回路は、第2のセットの容量性平衡電極に接続することができる。デジタル制御回路は、第1及び第2のセットの容量性平衡電極を独立に制御するために接続することができる。各デジタル制御回路は、平衡電圧を発生するために配置されたデジタル-アナログ変換器(DAC)、例えば、デジタル制御式平衡電圧を発生するために配置された8ビット(またはそれより大きなビット、例えば、16ビット)DACを備えることができる。
1つまたは複数の例において、第1のセットの容量性平衡電極はDACに接続され、第2のセットの容量性平衡電極は別の独立制御式DACに接続される。先に論じたように、第1のセットは4つの群を備えることができ、各群は、2つの独立制御式平衡電極を備えることができる。これらの例において、第1のセットの容量性平衡電極は第1及び第2のDACに接続される。先に同様に論じたように、第2のセットは4つの群を備えることができ、各群は、2つの独立制御式平衡電極を備えることができる。これらの例において、第2のセットの容量性平衡電極は第3及び第4のDACに接続される。これらの例において、4つの各群に印加される電圧が調整されることを可能にする4つの独立制御式DACが存在する。
容量性駆動電極の角度位置が、主軸を規定するために使用され得ることが理解されるであろう。各容量性平衡電極の角度位置は、主軸に対して規定され得る、例えば、角度的に360°まで移動し得る、または、環状共振器の周りに±180°になり得る。幾つかの例において、ジャイロスコープは、4つの平衡電極の群において環状共振器の周りで等間隔の角度位置にN(例えば、N=16)の容量性平衡電極を備え、4つの群は互いに90°に配置される。平衡電極のこれらの4つの群内の平衡電極の1つまたは複数は、それぞれの第1及び第2のセットの平衡電極を提供する。Nの容量性平衡電極は、環状共振器の内部及び/または外部に配置され得る。平衡電圧と周波数調整との間に2乗関係が存在するため、印加電圧が、環状共振器に関して正であるか、負であるか、すなわち、環状共振器の内部に位置決めされた平衡電極に印加されたか、外部に位置決めされた平衡電極に印加されたかは問題ではない。
Nの容量性平衡電極は、環状共振器の周りに等間隔に配置されたN/2またはN/4の平衡電極を備えて、静的平衡電圧を印加するために使用可能な第1のセットの容量性平衡電極を提供することができる。Nの容量性平衡電極は、環状共振器の周りに等間隔に配置された別のN/2またはN/4の平衡電極を備えて、微細平衡電圧を印加するために使用可能な第2のセットの容量性平衡電極を提供することができる。先に開示したように、第1及び第2のセットの容量性平衡電極はそれぞれ、4つの群の平衡電極を備え、4つの群は、環状共振器の周りに等角度で、すなわち、互いに90°で配置される。各群は、同じ電圧を印加するために共に電気的に接続される1つ、2つ、または3つ以上の平衡電極を備えることができる。
幾つかの例において、容量性駆動電極のセットは、静電駆動力を生成する電圧を印加して、主軸に沿って1次cos2θ共振を励起するために配置される。これらの例において、ジャイロスコープは、4つの平衡電極の4つの群において環状共振器の周りで等間隔の角度位置において16の容量性平衡電極を備え、4つの群は互いに90°に配置される。こうした例において、第1のセットの容量性平衡電極は、4つの群のそれぞれにおいて4つの平衡電極の1つまたは2つの平衡電極からなり、第2のセットの容量性平衡電極は、4つの群のそれぞれにおいて4つの平衡電極の別の1つまたは2つの平衡電極からなる。
以下の議論によって理解されことになるように、Nの平衡電極のうちのどの平衡電極が第1のセットに属するか、また、どの平衡電極が第2のセットに属するかは、予め決定されるのではなく、動的に決定される。4つの群の平衡電極は、Nの平衡電極の中で、所与の時点で第1のセットまたは第2のセットに属し得る。幾つかの例において、ジャイロスコープは、任意の所与の時点で、どの4つの群の容量性平衡電極が第1のセットを提供するか、また、どの4つの群の容量性平衡電極が第2のセットを提供するかを決定するために配置されたデジタル制御システムを備える。第1及び第2のセットの平衡電極は互いに排他的である。
幾つかの例において、主軸に対する高周波数モードfHの角度位置αは、変化しない場合があり、そして、どの4つの群の容量性平衡電極が第1のセットを提供するか、また、どの4つの群の容量性平衡電極が第2のセットを提供するかは変化しない。
幾つかの例において、周波数スプリットを除去するために使用される容量性平衡電極は、所与のジャイロスコープの寿命の所与の時点で決定することができる。この決定は、主軸に対する高周波数モードfHの角度位置αに依存することができる。角度位置αは、変形環の理論的場合と比較してリングが物理的にどのように変形するかに応じて変化し得る変数である。したがって、ジャイロスコープは、主軸に対する高周波数モードfHの角度位置αを決定するために配置された制御システムを備えることができる。制御システムは、どの4つの群が、Nの容量性平衡電極の中で、角度位置αに基づいて任意の所与の時点で第1のセット及び第2のセットをそれぞれ提供するかを決定することができる。幾つかの例において、第1のセットの容量性平衡電極は、平衡電極の4つの群のうちの少なくとも1つの群が、高周波数モードfHの軸に整列するか、またがるか、または隣接するように選択される。幾つかの例において、第2のセットの容量性平衡電極は、平衡電極の4つの群のうちの少なくとも1つの群が、低周波数モードfLの軸に整列するか、またがるか、または隣接するように選択される。
幾つかの例において、高周波数モードfHは主軸に整列し、それによりα=0である。これらの例において、高周波数モード及び低周波数モードは、主軸に整列する第1のセットの平衡電極に静的平衡電圧を印加することによって平衡し得る、すなわち、fH’がfL’に整合し得る。代替的に、これらの例において、高周波数モード及び低周波数モードは、主軸にまたがるまたは隣接する、例えば、主軸に対して、cos2θ共振について±90°/4n、例えば、±11.25°で位置決めされる第1のセットの平衡電極の対に静的平衡電圧を印加することによって平衡し得る、すなわち、fH’がfL’に整合し得る。これは、主軸に沿って静的静電平衡力を分解することを可能にする。
幾つかの例において、高周波数モードfHは主軸に整列せず、それによりαは非ゼロ値である。こうした例において、高周波数モードfHは主軸に対して角度αにあり、それにより、1次周波数fP及び2次周波数fSは、
P=(fHcos2α+fLsin2α)/2
及び
S=(fLcos2α+fHsin2α)/2
として規定され得る。
これらの例において、高周波数モード及び低周波数モードは、主軸に対して角度位置αに整列する第1のセットの平衡電極に静的平衡電圧を印加することによって平衡し得る、すなわち、fH’がfL’に整合し得る。代替的に、これらの例において、高周波数モード及び低周波数モードは、角度位置αにまたがるまたは隣接する、例えば、cos2θ共振について±90°/4n、例えば、±11.25°で位置決めされる第1のセットの平衡電極の対に静的平衡電圧を印加することによって平衡し得る、すなわち、fH’がfL’に整合し得る。
α=22.5°(2α=45°)の場合について、成分sin2α及びcos2αは等しいため、非ゼロ周波数スプリットが存在しても、主軸振動及び第2軸振動は、(2つのモードの重ね合わせによって)同じ中間周波数で共振するように見える。この場合、高周波数モード及び低周波数モードは、cos2θ共振について主軸から、22.5±45°に、すなわち、-22.5°または67.5°に位置決めされる第2のセットの平衡電極に微細平衡電圧を印加することによって平衡し得る、すなわち、fH’がfL’に維持され得る。
幾つかの例において、高周波数モードfHは第2軸に整列し、それによりα=45°である。これらの例において、高周波数モード及び低周波数モードは、第2軸に整列する第1のセットの平衡電極に静的平衡電圧を印加することによって平衡し得る、すなわち、fH’がfL’に維持され得る。代替的に、これらの例において、高周波数モード及び低周波数モードは、第2軸にまたがるまたは隣接する、例えば、第2軸に対して、cos2θ共振について±90°/4n、例えば、±11.25°で位置決めされる第1のセットの平衡電極の対に静的平衡電圧を印加することによって平衡し得る、すなわち、fH’がfL’に維持され得る。これは、第2軸に沿って静的静電平衡力を分解することを可能にする。
1つまたは複数の非制限的な例は、単に例としてまた添付図を参照してここで述べられる。
コリオリ型振動構造ジャイロスコープについての主振動軸及び第2振動軸を概略的に示す図である。 典型的なコリオリ型振動構造ジャイロスコープについての残留周波数スプリットを示す図である。 静電周波数平衡が従来技術による振動構造ジャイロスコープにどのように実装されるかを概略的に示す図である。 静電周波数平衡が従来技術による振動構造ジャイロスコープにどのように実装されるかを概略的に示す図である。 静電周波数平衡が従来技術による振動構造ジャイロスコープにどのように実装されるかを概略的に示す図である。 静電周波数平衡が本開示の例による振動構造ジャイロスコープにどのように実装されるかを概略的に示す図である。 静電周波数平衡が本開示の例による振動構造ジャイロスコープにどのように実装されるかを概略的に示す図である。 静電周波数平衡が本開示の例による振動構造ジャイロスコープにどのように実装されるかを概略的に示す図である。 静電周波数平衡が本開示の例による振動構造ジャイロスコープにどのように実装されるかを概略的に示す図である。 平衡電極の対が駆動軸にまたがる振動構造ジャイロスコープにおける容量性電極の第1の例示的な配置構成を提供する図である。 平衡電極が駆動軸に整列する振動構造ジャイロスコープにおける容量性電極の第2の例示的な配置構成を提供する図である。 デジタル制御式電圧についての平衡周波数関係を示す図である。 動的周波数シフトの関数としての周波数シフト分解能を示す図である。
主軸Pに沿う励起式1次cos2θ共振2及び主軸Pに対して45°の第2軸Sに沿うコリオリ誘起式2次cos2θ共振4を有する環状共振器が図1に概略的に示される。幾何学的に完全な共振器の場合、周波数スプリットは全く存在せず、平衡が全く必要とされない。実際には、環状共振器の不完全な幾何形状は、残念ながら、1次cos2θ共振2の1次周波数fPが高周波数モードfH及び直交する低周波数モードfLの重ね合わせであることをもたらす。
図2は、14Hzの公称周波数の駆動式1次cos2θ共振を有するシリコンMEMS振動構造ジャイロスコープについての実際の一例を示す。高周波数モード(HFM)の周波数と低周波数モード(LFM)の周波数との間に0.424Hzスプリットが存在する。この例では、α=0°である。
本開示の例による振動構造ジャイロスコープは、図5または図6に見られるように、容量性電極配置構成を備えることができる。環状共振器6は、8の容量性駆動またはセンス電極8によって外側を囲まれる。環状共振器6は、4つのセットでグループ化された16の容量性平衡電極10のセットによって内側を囲まれる。図5及び図6において、容量性平衡電極10は、主軸P及び第2軸Sに対して異なる角度位置を有するが、制御ロジックは同じである。動作中、静的またはデジタル制御式平衡電圧は、16の容量性平衡電極10のうちの4つの電極の任意の群に独立に印加され得る。こうしたジャイロスコープの動作原理は、例えば、US7,637,156から知られており、その内容は参照によりその全体が本明細書に組込まれる。
従来技術による静電周波数平衡スキームにおいて、残留周波数スプリットΔf=fH-fLは、動作中に検出され(図3A)、その後、静的平衡-Δfが印加されて、fHを下げ、それにより、fLに整合する(図3B)。第1のセットの電極、すなわち、図5及び図6に見られる16の電極のうちの4つの電極の群は、静的平衡電圧を印加するために使用される。ジャイロスコープの寿命中のfHとfLとの間の偏差に対処するために、動的平衡調整±δfが、高周波数モードfHに適用されて、fHをfLに整合した状態で維持することができる(図3C)。しかし、高周波数モードfHを調整するために静電平衡力を生成する電圧をデジタル制御するとき、平衡効果の分解能は、電圧差の増加と共に減少する。
本開示の例による静電周波数平衡スキームにおいて、図4A~図4Dによって示すように、動的平衡の前に印加された更なるオフセット平衡が存在する。これまでと同様、残留周波数スプリットΔf=fH-fLは、動作中に検出され(図4A)、その後、静的平衡-Δfが印加されて、fHを下げ、それにより、fLに整合する(図4B)。第1のセットの電極、すなわち、図5及び図6に見られる16の電極のうちの4つの電極の群は、静的平衡電圧を印加するために使用される。図4Cの新しい静的平衡ステップにおいて、更なる周波数オフセットfOが、第1のセットの電極を使用して印加されて、周波数fHを、周波数fLより小さく、オフセット周波数fH’、すなわち、fH’=fH-(Δf+fO)まで下げる。第2のセットの電極、すなわち、図5及び図6に見られる16の電極のうちの4つの電極の別の群は、低周波数モードfLに同じ周波数オフセットfOを適用するために使用され、周波数fLは、同様に、同じ周波数オフセットfOだけ下げられオフセット周波数fL’、すなわち、fL’=fL-fOになる。周波数オフセットfOは、周波数スプリットと比較して小さい。動的平衡ステップが、図4Dにおいてその後続くと、動的平衡は、微細周波数調整±δfを提供し、微細周波数調整±δfはオフセット周波数fL’に適用されて、fL’がfH’に保たれることを維持する。この微細周波数調整±δfは、同じ第2のセットの電極によって印加される。微細周波数調整±δfは、周波数オフセットfOの最大までの任意の値を有し得る。トリムが十分に微細であると、小信号近似が適用される可能性があるため、この微細動的平衡がアナログ領域で実施される可能性があることに留意されたい。こうした静電周波数平衡スキームは、図5及び図6に見られる16の電極のうちの4つの電極の少なくとも2つの群、すなわち、少なくとも8の平衡電極を、また、通常、4つの電極の各群が電極の対を備えるとき、平衡電極の16全てを使用する。
図5に見られる例において、主軸Pにまたがる平衡電極(ESB-11.25及びESB11.25)の対が存在する、すなわち、電極(ESB-11.25及びESB11.25)のそれぞれは主軸Pに隣接する。これは、同じ平衡電圧を印加するために使用される4つの電極の群内の1つの対である。cos2θ共振についてα=0の場合を考えると、静的平衡電圧は、主軸に対して±11.25°で第1のセットの平衡電極の対に印加される。周波数オフセットfO用の小さな静的平衡電圧及び微細周波数調整±δf用の微細平衡電圧は共に、第2軸Sにまたがる平衡電極(ESB33.75及びESB56.25)の別の対に印加される、すなわち、電極(ESB33.75及びESB56.25)のそれぞれは、第2軸Sに隣接する。やはり、これは、第2のセットを提供する4つの電極の群内の1つの対である。
図6に見られる例において、主軸Pに整列した平衡電極ESB0が存在する。これは、同じ平衡電圧を印加するために使用される4つの電極の群内の1つの平衡電極である。cos2θ共振についてα=0の場合を考えると、静的平衡電圧は、主軸に整列した第1のセットの平衡電極に印加される。周波数オフセットfO用の小さな静的平衡電圧及び微細周波数調整±δf用の微細平衡電圧は共に、第2軸Sに整列した別の平衡電極(ESB45)に印加される。やはり、これは、第2のセットを提供する4つの電極の群内の電極である。
より一般的に、ジャイロスコープの動作中に、モード位置α、すなわち、主軸に対する高周波数モードfHの角度位置αを決定するデジタル制御システムが存在する。モード位置αがわかっている場合、高周波数モードfHに整列する(または、またがる、または、隣接する)電極の群は、静的平衡用の第1のセットを提供するために使用される。したがって、第2のセットの電極は、低周波数モードfLに整列する(または、またがる、または、隣接する)電極の他の群である。図5及び図6を参照すると、16の平衡電極のうちのどの平衡電極が第1のセットとして指定されるか、また、どの平衡電極が第2のセットとして指定されるかは、ジャイロスコープの寿命における所与の時点においてモード位置αに応じて動的に決定される。
[実施例]
この例証的な実施例において、振動構造ジャイロスコープは、14kHzの1次周波数fPで励起された1次cos2θ共振を有し、8Hzの残留周波数スプリットΔfを有する。図4A~図4Dによって示す静電平衡スキームに続いて、8Hzの静的平衡(図4B)、0.1Hzの小さな周波数オフセットfO(図4C)が印加され、微細平衡電圧は、±δfとして示す動的微細周波数平衡調整を可能にする(図4D)。微細周波数調整δfは、最大でfOまでの値をとり得る、すなわち、δf=±0.1Hz以下、例えば、δf=±0.05Hzまたはδf=±0.01Hzであり得る。
n(LSB)のDAC値を有するDACの場合、DAC出力電圧V(n)=knである。DACは、nが0から2Nまで変化するにつれて、平衡電圧を0V~V0まで制御し得る。ここで、Nは、DACのビット数である、すなわち、8ビットDACはN=256を有する。平衡効率ηBは、2乗関係によって電圧差ΔV=V0-V(n)に関連する、すなわち、ηBはΔV2に依存する。n=12でかつV0=10Vの例の場合、ηB=10ΔV2/Hzが得られる。
Figure 0007159012000001
nの変化に対する感度、すなわち、分解能は、下記の通りである。
Figure 0007159012000002
これは、分解能がnの関数であることを示すため、nが小さいとき、より微細な分解能が達成される。
図7において、グラフ上のポイントA(小さなn)は、8Hzの静的平衡の周りの、すなわち、図3Cによる、動的周波数平衡調整δf=±0.05Hzを示し、一方、グラフ上の領域B(大きなn)は、0.1Hzの周波数オフセットfOの周りの、すなわち、
図4Dによる、動的周波数平衡調整δf=±0.05Hzを示す。図8は、結果として得られる周波数シフト分解能が、Aと比較してBについてどれほど微細であるかを示す。分解能の向上は8.81である。
この実施例は、動的平衡調整が、比較的大きな静的平衡補正、例えば、8Hzと組合せて実装されると、利用可能な分解能が低下し、それが、全体のジャイロスコープ性能を制限する(図3)ことを示す。一方、高周波数モードと低周波数モードの両方に適用される更なる周波数オフセットfO=0.1Hzは、図4によれば、動的周波数平衡調整の分解能が、初期の静的平衡によらず、維持されることを保証する。これは、異なるジャイロスコープの範囲にわたる改善を提供する。

Claims (15)

  1. 振動構造ジャイロスコープであって、
    静電駆動力に応答して平面内で振動するために配置された環状共振器と、
    静電駆動力を生成する電圧を印加して、1次周波数fPで主軸に沿う1次cosnθ共振を励起するために配置された静電容量駆動電極のセットであって、それにより、平面外軸の周りに印加される角速度から生じるコリオリ力が、2次周波数fSで2次軸に沿う2次cosnθ共振を誘起する、静電容量駆動電極のセットとを備え、
    前記環状共振器の幾何形状は、前記1次周波数fPが高周波数モードfH及び直交低周波数モードfLの重ね合わせであり、Δf=fH-fLとして規定される周波数スプリットΔfを有することをもたらし、
    振動構造ジャイロスコープは、
    前記周波数fHを前記周波数fL未満で小さな周波数オフセットfOだけ下げて、オフセット周波数fH’にする、すなわち、fH’=fH-Δf-fOにするために、静的静電平衡力を生成する第1の静的平衡電圧を印加するために配置されたデジタル制御式の第1のセットの容量性平衡電極と、
    前記周波数fLを同じ小さな周波数オフセットfOだけ下げて、オフセット周波数fL’にする、すなわち、fL’=fL-fOにするために、小さな静的静電平衡力を生成する第2の静的平衡電圧を印加するために配置されたデジタル制御式の第2のセットの容量性平衡電極とを更に備え、
    前記第2のセットの容量性平衡電極は、微細周波数調整±δfを提供する動的静電平衡力を生成する微細平衡電圧を動的に印加して、前記微細周波数調整±δfを前記オフセット周波数 L ’に適用し、それにより、動作中に L H に維持するために配置される、ジャイロスコープ。
  2. 前記小さな周波数オフセットは、fO<Δf、好ましくは、fO<<Δfを満たす、請求項1に記載のジャイロスコープ。
  3. 前記第1のセットの容量性平衡電極と独立に前記第2のセットの容量性平衡電極を制御するために配置されたデジタル制御システムを備える、求項1または2に記載のジャイロスコープ。
  4. 前記高周波数モードfHの角度位置αを前記主軸に対して決定するために配置された制御システムを備える、求項1~3のいずれかに記載のジャイロスコープ。
  5. Nの容量性平衡電極を備え、前記制御システムは、前記Nの容量性平衡電極の中で平衡電極のどの4つの群が、前記角度位置αに基づいて任意の所与の時点で前記第1のセット及び前記第2のセットをそれぞれ提供するかを決定する、請求項4に記載のジャイロスコープ。
  6. 前記第1のセットの容量性平衡電極は、平衡電極の前記4つの群のうちの少なくとも1つの群が、前記高周波数モードfHの軸に整列するか、またがるか、または隣接するように選択される、請求項5に記載のジャイロスコープ。
  7. 前記第2のセットの容量性平衡電極は、平衡電極の前記4つの群のうちの少なくとも1つの群が、前記低周波数モードfLの軸に整列するか、またがるか、または隣接するように選択される、請求項5または6に記載のジャイロスコープ。
  8. 前記第2のセットのデジタル制御式容量性平衡電極に接続され、前記微細周波数調整±δfを提供するために前記第2のセットの容量性平衡電極を動的に制御するために配置されたアナログ信号制御回路を備える、求項1~7のいずれかに記載のジャイロスコープ。
  9. 前記第2のセットのデジタル制御式容量性平衡電極に接続されたデジタル制御回路を備え、前記デジタル制御回路は、前記小さな周波数オフセットfOを生成するデジタル制御式電圧を発生するために配置されたデジタル-アナログ変換器(DAC)を備える、求項1~8のいずれかに記載のジャイロスコープ。
  10. 前記第2のセットのデジタル制御式容量性平衡電極に接続された前記デジタル制御回路は、前記微細周波数調整±δfを提供するために前記第2のセットの容量性平衡電極を動的に制御するために配置される、請求項9に記載のジャイロスコープ。
  11. 前記第1のセットのデジタル制御式容量性平衡電極に接続されたデジタル制御回路を備え、前記デジタル制御回路は、前記第1の静的平衡電圧を生成するデジタル制御式電圧を発生するために配置されたデジタル-アナログ変換器(DAC)を備える、求項1~10のいずれかに記載のジャイロスコープ。
  12. 前記誘起された2次cosnθ共振を測定するために配置された容量性センス電極のセットを更に備える、求項1~11のいずれかに記載のジャイロスコープ。
  13. 静電容量駆動電極の前記セットは、前記主軸に沿って1次cos2θ共振を励起するために静電駆動力を生成する電圧を印加するために配置される、求項1~12のいずれかに記載のジャイロスコープ。
  14. 4つの平衡電極の4つの群で前記環状共振器の周りに等間隔の角度位置において16の容量性平衡電極を備え、4つの群は互いに90°に配置される、請求項13に記載のジャイロスコープ。
  15. 前記第1のセットの容量性平衡電極は、前記4つの群のそれぞれにおいて前記4つの平衡電極のうちの1つまたは2つの平衡電極からなり、前記第2のセットの容量性平衡電極は、前記4つの群のそれぞれにおいて前記4つの平衡電極のうちの別の1つまたは2つの平衡電極からなる、請求項14に記載のジャイロスコープ。
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