JP2009530603A - 二軸振動ジャイロスコープ - Google Patents

二軸振動ジャイロスコープ Download PDF

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Abstract


【課題】 振動子の相対運動の間、機械的リンク要素により引き起こされる振動子内の応力を減少させる2軸振動ジャイロスコープを提供すること。
【解決手段】 本発明の2軸振動ジャイロスコープは、(a)第1電極の組を搭載するベース・プレートと、(b)前記ベース・プレート上方に配置される振動層とを有する。前記振動層は、(x)前記ベース・プレートに固定されたアンカ部分と、(y)前記アンカ部分に、一体型のスプリング構成を介して、それぞれがリンクされる4個の振動子と、これにより有効回転中心の周囲で、対応する振動子の同一面内の角度変位が可能となり、(z)前記隣接する振動子の間をリンクする機械的リンク要素と、記振動子の一つが、同一面内の第1の角度変位を受けると、前記機械的リンク要素は、前記振動子のうちで隣接する振動子の同一面内の反対の角度変位を生成し、を有する。前記機械的リンク要素は、前記有効回転中心に対し接線方向に伸びる少なくとも一つの部分を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、二軸振動ジャイロスコープとその操作方法に関する。
振動(コリオリ)ジャイロスコープは公知である。本発明の背景となる包括的な説明は、非特許文献1と特許文献1に開示されている。
米国特許第6944931号明細書 米国特許第5763781号明細書 Huikai Xie and Gary Fedder "Integrated Micro electromechanical Gyroscopes", Journal of Aerospace Engineering April 2003. An Approach for Increasing Drive-Mode Bandwidth of MEMS Vibratory Gyroscopes, Cenk Acar and Andrei M. Shkel, JOURNAL OF MICROELECTROMECHANICAL SYSTEMS, VOL. 14, NO. 3, JUNE 2005.
本発明は、特許文献2に示されている二軸のジャイロスコープの形状を改良する。図1に示す形状を以下「基準(参照)形状」と称する。この基準形状は、4個の同一面(in-plane)内にある振動部材44、45、46、47を有する。これらの振動部材は、そのベースで狭くなっており、静止アンカ48により支持されている。この振動部材は、互いにたわみ要素49、50、51、52の手段で結合される。これらの各たわみ要素は、同一面内(in-plane)共振モード(これは駆動モード、第1モード、励起モードとも称する)と、同一面外(out-of-plane)共振モード(これは第2モード、検出モード、コリオリモードとも称する)とを有する。本発明の特徴は、他の振動ジャイロスコープの形態にも応用可能である。
従来公知のように、振動ジャイロスコープは、オープン・ループ・モード、又はクローズド・ループ「フォースバランス(force-balance)」モードのいずれかで、動作する。
一般的に、上記した基準形状にはいくつかの欠点(制限)がある。
1.隣接する振動部材間での同一面内結合が限られていること。
同一面内結合は、1本の部材に誘導される静的な角度変位(static angular deflection)の、隣接する部材に強制に起きる変位に対する比率(ratio)である。同一面内結合は、製造の不正確さの影響を最小にし、等しい振幅を得るために、必要である。これは、基準形状では、約10%に制限される。
2.第2共振周波数を自由に選択することができない点。
振動ジャイロスコープの感受性は、図2の矢印で示す駆動(励起(excitation))モードとコリオリ(Coriolis)モードの共振周波数が、一致した時に最大となる。たわみビームの共振周波数ω=√k/Iは、同一面内あるいは同一面外のいずれでも、慣性Iと剛性(stiffness)kに依存する。剛性は、ビームのたわみ長さLとその幅wと厚さhに依存する。振動部材の慣性とそのたわみ長さは、同一面内(in-plane)と同一面外(out-of-plane)の振動モードに対し、ほぼ同一であるので、それぞれの共振周波数は、wがh(ウェーハの厚み)に等しくない限り、同一とはならない。従来公知のように、振動ジャイロスコープの感受性を向上させるためには、その励起周波数は低くなければならない。しかし、大きなh(厚いウェーハ)は、振動質量を増加させるために必要であり、比較的高い共振周波数を示す。
3.同一面内振動の振幅が限られる点。
レート誘導(the rate-induced)のコリオリ変位を最大にするために、振動部材44、45、46、47の同一面内の振動の振幅は、材料の弾性限界と形状が許す大きさでなければならない。一般的に、長さl(エル)のたわみ要素の最大変位は、長さl(長さの3乗)に比例する。基準形状においては、lは、ビームの実際の長さに比較して短く、限られた振動振幅しか得られない。図1の接線方向の結合要素49、50、51、52は、比較的小さな振幅で破損することがある。それは短い故に応力集中があるからである。
4.2個の共振周波数の間のマッチングの長期に渡る不安定性。
スケール・ファクタとバイアスの(ゼロ・レート出力)の安定性は、あらゆる振動ジャイロスコープの重要な性能の指標である。1軸あるいは2軸のジャイロスコープにかかわらずそうである。両方の安定性とも、時間経過と温度変化に応じて、励起周波数と第2モード共振周波数がマッチングする程度に関連する。ある研究者は、このようなマッチングは解決できない試みと見なしている。これに関しては非特許文献2を参照のこと。
以下に述べる本発明の様々な特徴は上記した欠点を解決する。本発明の目的は以下のフォースバランス・ループを提供することである。
1.コリオリ・モードの誘導力を差別的に操作するフォースバランス・ループ。
2.共通モードの同一面外変位を操作して、Z軸加速度がレート測定値に影響を及ぼさないようにし、Z軸加速度の読みを提供するフォースバランス・ループ。
3.「直交」チャネルと「同一相」チャネルに分離して、直交信号による電子信号のダイナミック・レンジの無駄を省き、その無駄を有効な信号に利用するフォースバランス・ループ。
4.第1モードと第2モードを透明に監視するオンライン・自己テストを提供すること。
本発明は、二軸の振動ジャイロスコープとその操作方法に関する。
本発明の2軸振動ジャイロスコープは、(a)第1電極の組を搭載するベース・プレートと、(b)前記ベース・プレート上方に配置される振動層と、前記振動層は、以下の(x)(y)(z)を有し、(x)前記ベース・プレートに固定されたアンカ部分と、(y)前記アンカ部分に、一体型のスプリング構成を介して、それぞれがリンクされる4個の振動子と、これにより有効回転中心の周囲で、対応する振動子の同一面内の角度変位が可能となり、(z)前記隣接する振動子の間をリンクする機械的リンク要素と、前記振動子の一つが、同一面内の第1の角度変位を受けると、前記機械的リンク要素は、前記振動子のうちで隣接する振動子の同一面内の反対方向の角度変位を生成し、を有し、前記機械的リンク要素は、前記有効回転中心に対し接線方向に伸びる少なくとも一つの部分を有し、これにより、前記振動子の相対運動の間、前記機械的リンク要素により引き起こされる前記振動子内の応力を減少させる。
本発明の一実施例によれば、前記機械的リンク要素は、U字形状である。
本発明の一実施例によれば、前記振動子は、前記アンカ部分に、少なくとも2本のビームの対を介して、リンクされる。
本発明の一実施例によれば、前記少なくとも2本のビームは、前記アンカ部分から振動子の方向に拡がる。
本発明の一実施例によれば、前記振動子の一体型スプリング構成は、ねじりビームを有し、これにより、前記振動子の同一面外の変位に対する機械的抵抗力を減らす。
本発明の一実施例によれば、前記各振動子は、三角形である。
本発明の一実施例によれば、前記振動子の全面積は、前記振動子を囲む四角形の面積の90%以上である。
本発明の一実施例によれば、(c) 前記振動層に取り付けられ、第2電極の組を搭載するカバー・プレートをさらに有し、前記第1電極の組と第2電極の組とは、前記振動層の厚さを分割する面で対称となる。
本発明の一実施例によれば、前記ベース・プレートとカバー・プレートは、ホウ珪酸ガラス製であり、前記振動層は、シリコン製である。
本発明の一実施例によれば、前記第1電極の組は、前記各振動子の下に少なくとも2個の電極を有する。
本発明の一実施例によれば、前記アンカ部分と4個の振動子は、1個の共通の電気出力接続を有する。
本発明の2軸振動ジャイロスコープは、(a)第1電極の組を搭載するベース・プレートと、(b)前記ベース・プレート上方に配置される振動層とを有する。前記振動層は、以下の(x)(y)を有し、(x)前記ベース・プレートに固定されたアンカ部分と、(y)前記アンカ部分に、一体型のスプリング構成を介して、それぞれがリンクされる少なくとも2個の振動子とを有する。これにより、対応する振動子の同一面内の角度変位が可能となり前記振動子の一体型スプリング構成は、ねじりビームを有し、これにより、前記振動子の同一面外の変位に対する機械的抵抗力を減らす。
本発明の振動ジャイロスコープの操作方法は、(a)以下の(i)(ii)を有する振動ジャイロスコープを用意するステップと、(i)第1振動方向に第1共振周波数で、第2振動方向に第2共振周波数で振動する少なくとも一対の振動子と、前記第1振動方向と第2振動方向とは互いに直交し、(ii)前記第1共振周波数と第2共振周波数の少なくとも一方を変化させる電気的に制御可能な共振モディファイアと、(b)前記第1振動方向に前記第1共振周波数で、前記振動子の振動運動を励起し、前記第2振動方向に前記第2共振周波数で、前記振動子の慣性回転レートを表す機械的応答を検出するステップと、(c)前記ステップ(b)の間で、以下の(i),(ii),(iii)を実行するステップと、(i)振動力を前記振動子にかけるステップと、前記(i)ステップは、第2振動方向で、前記第1共振周波数の上下に等しく離間した一対のテスト周波数で行い、(ii)前記第2振動方向に前記一対のテスト周波数の各々で、発生した振動の振幅を測定するステップと、(iii)前記一対のテスト周波数で得られた振幅を等しくするために、前記電気的に制御可能な共振モディファイアを調節するステップと、これにより前記第1共振周波数と第2共振周波数をマッチさせる。
本発明の一実施例によれば、前記電気的に制御可能な共振モディファイアは、静電気スプリングを有する。
本発明の一実施例によれば、前記ステップ(b)は、電圧を第1電極の組にかけることにより行われ、これにより、第1共振周波数における第2振動方向の前記振動子の変位を除くためにフォースバランスを達成し、前記静電気スプリングは、前記第1電極の組とは異なる第2電極の組を用いる。
本発明の一実施例によれば、前記静電気スプリングは、前記第2振動方向における前記振動子の共振周波数に対する前記フォースバランスの影響を除くために、駆動される。
本発明の一実施例によれば、前記一対のテスト周波数は、前記第1の対のテスト周波数であり、(a)振動力を前記振動子にかけるステップと、前記(a)ステップは、第2振動方向で、前記第1共振周波数の上下に等しく離間した第2の対のテスト周波数で行い、前記第2の対のテスト周波数と第1の対のテスト周波数とは異なり、(b)前記第2振動方向に前記第2の対のテスト周波数の各々で、発生した振動の振幅を測定するステップと、(c)前記第1と第2の対のテスト周波数の各々における振動の振幅の測定値から、前記第1共振周波数における前記振動子のゲイン係数の予測値を獲得するステップとを有する。
本発明の一実施例によれば、(a)第1振動方向に第1共振周波数で、第2振動方向に第2共振周波数で振動する少なくとも一対の振動子と、前記第1振動方向と第2振動方向とは互いに直交し、(b)第1共振周波数における第2振動方向の前記振動子の変位を除くためにフォースバランスを達成するよう、電圧を前記第1電極の組にかけるフォースバランス装置と、(c)電圧を第2電極の組に供給する静電気スプリング装置と、これにより、前記第2振動方向の前記振動子の振動の共振周波数を前記第1共振周波数にマッチさせる。前記第2電極の組は、前記第1電極の組とは連続しておらず、前記静電気スプリング装置は、電圧を前記第2電極の組に供給するよう構成され、これにより、前記第2振動方向における前記振動子の振動の共振周波数に対する前記フォースバランス装置の影響を取り除く。
本発明それぞれが上部電極と下部電極の間に配置された一対の振動子の共通モード変位と差動モード変位を同時に測定する方法において、(a)前記上部電極と下部電極との間に、振動動作の周波数よりも高い第1周波数を有する第1振動電気信号を供給するステップと、前記信号は、2つの振動子に反対極性でかけられ、(b)前記上部電極と下部電極との間に、振動動作の周波数よりも高く、かつ第1周波数とは異なる第2周波数を有する第2振動電気信号を供給するステップと、前記信号は、2つの振動子に同一極性でかけられ、(c)前記一対の振動子への共通の電気接点から得られた信号を増幅するステップと、(d)前記第1周波数における信号の成分から、前記一対の振動子の差動モード変位を獲得するステップと、(e)前記第2周波数における信号の成分から、前記一対の振動子の差動モード変位を獲得するステップとを有する。
本発明の一実施例によれば、(f)前記共通モード変位から線形加速度の表示を獲得するステップをさらに有する。
本発明の一実施例によれば、(g)前記上部電極と下部電極の少なくとも一方に前記共通モード変位の少なくとも一部打ち消すよう選択された電圧を加えるステップをさらに有する。
本発明の一実施例によれば、(h)前記共通モード変位を、前記共通モード変位の閉鎖ループの相殺を行うために、前記フォースバランス装置への入力として採用するステップをさらに有する。
本発明の一実施例によれば、(i)それぞれが上部電極と下部電極の間に配置された第2の対の振動子の差動モード変位を測定するステップをさらに有し、前記第2の対の振動子は、前記第1の対の振動子に電気的に接続され、(j)前記第2の対の振動子の前記上部電極と下部電極の間で、前記第1周波数を有する第3の振動信号を与えるステップをさらに有し、前記信号は、2つの振動子に反対の極性でかかり、前記第3信号は、前記第1信号と所定の位相差である。
一般的に結合部材は、ある変位範囲に渡り、隣接する振動要素間の機械的結合を提供する。この結合は、図2の点線の円で示すように、一対の噛み合った歯車に類似する機能を実行する。図2は本発明により結合を改善した例を示す。同図において、基準形状の結合要素49、50、51、52は、対応する結合要素Fで置換する。
図1、2のいずれかに示すように、ヒンジ点の周囲で、部材が回転すると、隣接する部材の反対方向の回転を引き起こす。歯車の例で言えば、ある歯車のある点と隣接する歯車の対応する点との間の相対距離は、回転するにつれて(噛み合い点を除いて)、増加(離れる)又は減少する(近づく)。その結果、結合部材は、曲げと伸長/収縮の両方に耐えなければならない。基準形状の結合部材は、短く、前記のヒンジ点に対し半径方向に伸びている。それ故に、曲げと収縮/伸長の両方で、ストレスにより回転に抵抗するようになる。かくしてこれは、回転運動と結合比率を制限することになる。十分長い接線方向の結合部材は、半径方向の結合部材よりも性能が優れている。その理由は、その両端の間の相対的な回転と相対的な分離変化の両方に対抗する柔軟性があるからである。このような柔軟性は、図2のU字形結合部材Fで満たされる。この結合部材Fは、ヒンジ点に対し接線方向にあり、かつ比較的長い有効長さを有し、同時に短い半径方向長さを有する。
これらの接線方向結合器は、静的結合比率(static coupling ratio)を、最大80%まで高める。これは、振動構造の共振周波数では、ほぼ100%まで増加する。この結果、製造誤差にもかかわらず、4本の振動部材の全てで等しい振動振幅となり、かつ結合要素の応力を最小にし、より高い振動振幅が得られるようになる。本発明による結合要素は、1本の接線方向梁(ビーム)を有し、対称性のためU字形が好ましい。この要素は、複数のU字形の湾曲を有して曲がりくねり(即ち、交互の方向に湾曲)、さらに応力を減らすこともできる。
図3は、振動構造61の好ましい形状の上面図である。同図において、4個の部材A、B、C、Dは、三角形をしている。この三角形の部材2は、カプラー部材5により隣接する部材に結合される。最小の応力で比較的大きな変位を得るために、各部材2は、2本のたわみビーム1、4で支持される。このビームは、センサーの全体寸法に比例する長さである。ビーム1,4は、ポイント8で交差して、所定のヒンジ位置を提供する。これは、回転中心が瞬時のビーム変位に依存するような1本のたわみビームの構成とは異なる。この全体的な振動構造は、中心部分6により支持される。これは、図9−a、9−bに示す。振動ジャイロスコープの良好な感受性は、大きな振動質量から得られる。平面的な形状の振動質量は、振動領域になるが、微細機械加工された装置のコストは、その全体面積と共に増加する。図3に示す好ましい形状においては、無駄な領域はない。これは振動構造61の大部分が、振動質量、たわみ要素、アンカ領域として機能するからである。かくして振動質量の有効面積の全表面積に対する割合は、90%以上である。
基準形状の上記の制限2を解決するために、接線方向捻れビーム3が、振動質量を支持するたわみビーム1,4に追加される。この接線方向捻れビーム3は、2つの端部でアンカ留めされて、たわみ性(flexing compliance)よりも捻り性(torsion compliance)を大きくする。これは、同一面内のコンプライアンスの減少に比べて、同一面外のコンプライアンスの大幅な減少になる。その結果、同一面内のコンプライアンスは、より大きなウェーハの厚みに対してさえも、たわみビームの幅を選択することで、制御される。また、同一面外のコンプライアンスは、捻り要素により、必要によっては、同一面内のコンプライアンスの値まで減少させることができる。
以下に詳述するように、同一面内の振動は、図3の両面コーム・ドライブ11により励起される。この両面コーム・ドライブ11には、反対極性の2個のAC電圧によりエネルギーが加えられる。その結果発生した変位は、両面コーム7の第2の組により検出され、これが、容量性の位置ピックオフ(機械運動を信号に変える検知装置)として機能する。
図2に示す軸XとYの周囲の慣性回転ΩとΩは、それぞれコリオリの力となる。このコリオリの力が、4本の振動部材を、2VΩに比例して、同一面外で変位させる。ここでVは、同一面内の瞬間(瞬時)レートである。例えば部材AとCは、Ωに比例して、同一面外で差分的に振動する。Z軸の加速は、全てのプレートの比例的かつ瞬時的な「共通モード」変位となる。この同一面外歪みが、出力レート信号に影響を与え、「g感受性」として知られる誤差となる。この変位は、振動部材と静止容量性プレートとの間のキャパシタンスを検出することにより、測定できる。図9−aと図9−bに示す本発明の実施例は、振動部材の両側に配置された容量性プレートを有し、差分位置検出を提供し、これにより安定したゼロ位置と、レート信号と加速度信号の両方の双極出力を提供する。これは、対称構造の出力残余エラーが、奇数のテーラー項のみを含むからである。この測定された加速度を用いて、誘導された「g感受性」に対する補償信号を生成する。別の構成として、出力レート信号内の加速度で誘導された誤差は、同一面外の変位を対向させることにより、図5−bの加速度「フォースバランス」を用いて、取り除くことができる。これにより、より正確な加速度信号が得られる利点がある。
本発明の一実施例の振動構造は、5mm×5mmで、200μm厚の単結晶シリコン・ウェーハから、ディープ・リアクティブ・イオンエッチング(DRIE)により生成される。このシリコンは、図9−a,9−bの底部基板60と光学カバー・プレート62に、陽極結合(anordically bonded )される。この底部基板とカバー・プレートは、ホウ珪酸ガラス(例えば、パイレックス《商標》)、熱膨張係数がシリコンに近い非導電性材料から形成される。
レート信号とZ軸の変位は、精度は落ちるが、対称構造でなくても、さらに振動部材の一面にのみ配置した容量性プレートでも、測定できる。かくして本発明は、対称構造あるいは両面構造に限定されない。
図4は、図3のコーム7、11と振動構造を支持する底部基板60の上面図である。図9−aは図4の線A−Aの断面を、図9−bは図4の対角線の断面を示す。ハッチングを施していない領域は、浅い領域で、振動部材と台形の容量性プレートの間のエア・ギャップを構成する。この容量性プレートが、第2モード機能を実行する。図9−aに示すように、図3の振動構造の中心領域6は、図4の領域20に取り付けられ、図4の周辺領域21は図9−aの底部基板60に取り付けられる。コーム・ドライブ11の固定要素は、隆起リッジ29に搭載され、第1モード共振周波数(通常、数kHz)で電圧Sinωtのエネルギー(バイアス電圧Vと−Vの上にあり)が与えられ、この結果、適正な力の極性が得られる。静止コーム・ピックオフ要素25は、隆起リッジ29の上に搭載され、周波数f(通常100kHz)の2つの位相が対向する電圧f(0)とf(180)で励起される。このピックオフ励起電流は、図5−a、5−bの発電機33により供給される。振動構造体61内に誘導されるピックオフ電流は、貫通導体63を介して、図5−bの荷電増幅器22の入力点に流れ、図5−a、5−b内の電圧信号31に変換され、以下に述べるよう処理される。
第2モード振動は、容量性ポジション・ピックオフ装置で検知される。この容量性ポジション・ピックオフ装置は、図4の4個の台形プレート23で実現され、図9−aに示すように、振動構造61に面する。10μmのエア・ギャップは、底部プレート内で浅いキャビティ40を、選択的事項として、上部プレート62内でキャビティ40’をエッチングすることにより、形成される。これらのプレートには、通常50kHzの周波数fで4相のAC電圧でエネルギーが与えられる。このエネルギーは、図5−a、5−bの発電機33で生成される。図9の導電性の振動構造61内の誘導電流は、それぞれの可変のエア・ギャップにより振幅変調される。2つの対向するキャパシタの励起電圧は、反対なので、全誘導電流は、同一面外差分変位に比例する。この同一面外差分変位は、直交軸の周りの慣性回転レートの値である。例えば、Y軸の周囲の慣性回転Ωyは、f(0)とf(180)で指定される検出キャパシタに影響を与える。
図4に示すように、静止容量性プレートと振動構造等の間のキャパシタンスは、1つの励起電圧を振動構造にかけて、各静止プレートに誘導された電流を、例えば専用の荷電増幅器を各プレートに接続して、測定することにより、測定される。
図5−aは、オープン・ループ・モードにある本発明の二軸ジャイロスコープに関連する信号の生成と処理方法を示す。二軸のジャイロスコープを例に説明するが、本発明の方法は、いかなる軸数の振動ジャイロスコープにも適応可能である。ブロック30は、振動構造を表し、I〜CosωtSinΩtとI〜SinΩt sinΩtは、それぞれ第1モード・ピックオフ電流と第2モード・ピックオフ電流を表す。上記したさらなる電流と共に、これらの電流は、加算器22(図4の荷電増幅器22と同じ)で加算され、電圧信号31に変換される。第1モード瞬時変位は、復調器ブロック32により得られる。この復調器ブロック32は、キャリア周波数fを電流Iから取り出す。またこの復調器32は、第1モード振動を励起する第1フィードバック・ループ内に含まれる。これは位相比較器34により行われる。位相比較器34は、復調器32の出力位相を駆動電圧Sin ωtのそれと比較する。制御器35は、差分位相がゼロになるまで、ωを調整する。図6に示すように、これは、第1モードを共振周波数で駆動するのに相当する。これは、必要とされる励起電圧を最小にするために、好ましい。第1モード振幅を安定化するために、第2フィードバック・ループを用いる。第2フィードバック・ループでは、復調器36は振動振幅を取り出し、比較器37が、それを基準電圧Vrと比較する。制御器35がこの駆動振幅を、Vrとのマッチングが得られるまで、調整する。
レート情報信号31は、第1モード振動振幅とキャリア周波数fにより乗算された入力慣性レ−トに比例する。このキャリア周波数fは、台形プレート23(図9−aでは、選択的事項として台形プレート23’)に加えられる。これらのプレートは、フォースバランス電圧を加えるのに用いられる。このフォースバランス電圧は、固定バイアス電圧Vcと、X軸に対しては制御された電圧Vxと−Vxと、Y軸に対しては制御された電圧Yyと−Yyとを含む。出力信号は、周波数ωの2個の信号を得るために、同期復調器とフィルターのブロック38、39により、キャリア周波数fをまず取り除くことにより、得られる。これらの信号は、それぞれ慣性レートにより、振幅変調される。この2つの成分は、分離される。その理由は、復調器は、基準周波数f(0)とf(180)のいずれかと同位相の周波数成分に対してのみ感受性があるからである。さらなる復調器フィルタ・ブロック50と51が、Cosωtを基準信号として用い、周波数ωの振動キャリアを取り除き、慣性回転レート出力信号を得る。当業者に明らかなように、90度位相シフトした基準信号が必要であるが、その理由は、コリオリ信号は、第1モード振動に対し90度シフトしているからである。
実際には、振動ジャイロスコープ内の第2モード振動は、コリオリの加速度誘導された振動(第1モード振動(Y軸))と直交相の振動)と、第1モード振動から浮遊的に結合された同相振動成分を含む。この成分は、図7−aのフェイザー(phasor)として示すように、従来は「直交」成分と称するもので、直交相故に、出力には影響せず、図5−a、図5−bの復調器50、51により無視されるのが理想である。しかし、以下の2つの理由により、これは、当てはまらない。
1.図6に示すように、第2モード振動共振周波数ωと振動周波数ωとの間のミスマッチは、浮遊位相シフトとなる。図7−bに示すように、この「直交」信号は、コリオリ信号と同相の成分を有し、出力エラーとして現れる。この周波数マッチング・ループは、図7−bの位相関係を図7−aの位相関係に、位相シフトを最小にすることにより、戻す。
2.「直交」信号の位相が、図7−aに示す関係に回復された場合でも、この位相は、図5−a、図5−bの電圧信号31の信号ダイナミック・レンジの大部分を占める。
「直交」信号は、図5−aのように、実験的に電圧VPXとVPyを調整することにより、キャンセルできる。これらの電圧は、第2モード制御器ブロック53内で比例電圧±VPXSinωtと、±VPySinωtに変換される。これらは、後で電圧V、V、V、Vと加算されて、元の第2浮遊振動と反対の同一面外力を生成する。この個々の調整は、図10−a、図10−bに示すように、クローズド・ループで自動的に行われる。
従来技術では、周波数ωを周波数ωに一致させるが、これは、電子電圧(二軸ジャイロスコープの2個の電圧)に依存するいわゆる静電気スプリングを調整することにより、行われる。静電気スプリングは、負のスプリング定数を有し、機械的スプリングと組み合わせた時には、この定数を小さくする。機械的共振器では、これは共振周波数を下げることになる。しかし、このオープン・ループの方法は不十分である。その理由は、高Qの共振器(高い感受性を達成するために必要である)における周波数への位相依存度は、極めて高く、長期に渡るマッチングは保証できない。本発明においては、自動共振マッチングは、クローズド・ループで得られる。これは、1軸あるいは2軸の振動ジャイロスコープの両方に適応可能な方法である。この方法は、2つの異なる周波数(パイロット信号)は、共振振動構造において、2つの異なる周波数がωに対しほぼ対称に配置されている場合のみ、等しい応答を励起する(図6)。
図5−a、図5−bのブロック52は、周波数トランスレーターを表す。この周波数トランスレーターは、周波数ω+ωとω−ωの2つパイロット信号を生成する。ここでωは第1モード振動周波数で、ωは所定の周波数オフセットであり、これはセンサーのバンド幅にほぼ等しい。これ以外のことは、本発明にとって重要なことではない。第2モード制御器ブロック53は、以下に述べるように、4個の制御電圧V、V、V、Vを生成する。この制御電圧は、それぞれのパイロット信号と加算されて、容量性プレート24と選択的事項として容量性プレート24’に加えられる(図4、図9−a)。これらの電圧は、静電気スプリングを介して、それぞれの振動部材の第2モード共振周波数を制御して、クローズド・ループの方法で、各軸の対応する共振周波数ωを、ωがωに等しくなるまで、修正する。フィードバック・ループは、ゆっくりと変化する影響(例、温度)を保証するためのものあるので、このフィードバック・ループは、狭いバンド幅を有し、それ故に、ジャイロスコープの操作に対し透明な程十分弱い信号であるパイロット信号を処理できる。本発明においては、第2モード(コリオリ)の共振周波数ωは、それぞれの軸の各2個の対向する振動部材の差分変位モードの共振周波数であり、それ故に、パイロット信号は、差分的に対向する振動部材の各対に加えられる。Y軸の振動振幅は、パイロット励起から得られたものであるが、図5−a、図5−bの同期復調機+LPフィルタであるブロック54、55で検出され、対応する信号VLY、VHYに変換される。同様にX軸において、同期復調機+LPフィルタであるブロック58、59は、信号VLX、VHXを生成する。これらの電圧は、図6では総称してVとVで示す。差分電圧VLY−VHYとVLX−VHXを第2モード制御器ブロック53が用いて、上記の4個の制御電圧V、V、V、Vを生成する。
共振周波数ロック・ループとして機能することに加えて、この検出されたパイロット信号V、Vは、コリオリ信号チャネルのビルトイン・テスティング用に、機能する。第1振動の同様なモニタリングと組み合わせて、ジャイロスコープの全体的な適切な機能は、ジャイロスコープの操作に透明な方法で有効化される。これは、従来の振動ジャイロスコープとは対照的である。すなわち従来の振動ジャイロスコープにおいては、コリオリ・チャネルは、通常の従来操作と干渉することによってのみモニターされる。すなわち、コリオリのチャネルを励起し、操作を有効化するために、ジャイロスコープへ入力レートを物理的に加えることによりモニターされる。
図6に示すように、オープン・ループの振動ジャイロスコープにおいては、スケール・ファクタ(出力電圧の入力角度レートに対する比率)は、第2モード共振カーブのピークに比例することが知られている。他方で、共振振動構造の周波数で正規化した伝達関数(transfer function)は、A(ω/Q)/(ω+ω/Q+1)に比例することが知られている。このピーク値は、AとQの両方に比例する。ここでAは、電子部品を含む全利得であり、Qは、ダンピングに反比例し、主に空気圧(即ち真空レベル)に依存するクオリティ・ファクタである。両方のファクタは、長期の不安定性を示すために、安定したスケール・ファクタは、フォースバランスを用いずに保証することは、困難である。本発明は、フォースバランスを用いずに、ゲインの不確定性を解決するが、これは第2の共振器の伝達関数を特定することにより行い、かつそれを直接励起せずに行う。直接励起は、ジャイロスコープの操作を妨害することになるからである。
図6から明らかなように、ピーク・ゲインは、共振器のAとQの両方に依存する。それ故に、ω=ωの時には、この2個のパイロット信号の加算は、この両方の影響を受けて、ピーク・ゲインの決定には不十分である。このことは、図8に示されている。図8は、異なるAとQを有する共振器の共振カーブAとBを示す。この差は、真空の劣化とダンピングの変化の結果である。ピーク・ゲインは、ゲイン・カーブの1つの傾斜の2つのポイントにおけるゲイン値が既知の時には、明確に決定できる。このような値を得るために、本発明は、周波数がω±ωとω±ωにおける2組のパイロット信号を用いる。この周波数ω±ωとω±ωは、ωに対し対称位置にある。図8のそれぞれの振幅を測定し、図5−a、図5−bのブロック54、55、58、59でωとωとを交換すること(swapping)により、必要とされる値は、は共振周波数(これは、ジャイロスコープの有効動作バンド幅に対応する)又はその近傍での共振器の動作を妨害することなく、得られる。
図9−aは、底部基板60の断面を示す。この底部基板60の上に振動構造が搭載される。この底部基板60は、台形プレートに接続されたメッキされた貫通導体23、24を有する。選択的事項として、カバー・プレート62も同様な貫通導体23’、24’を有する。この貫通導体23’、24’は、その上部側で振動構造に面し、底部基板60の極性とは反対のピックオフ電圧でエネルギーが加えられる。カバー・プレート62は、対称構造を可能とし同時に気密シールを形成する。
図5−bの光学ブロック67は、フォースバランスを提供する。フォースバランスは、第2モード位置信号56、57を増幅し、Z軸において、比例する回復力を、電圧V、V,−V、−Vの手段で加えることにより、得られる。これらの電圧は、DCバイアス電圧Vと、周波数fの対応する励起ピックオフ信号に加えられ、さらに図4の台形プレート23に加えられる。回復力は、全第2モード振動に反対である。この第2モード信号は、コリオリ成分と「直交」成分を含む。それ故に、対応する電圧は、前と同様に、復調器・フィルタ・ブロック50、51により復調され、出力電圧を得る。上記したように、「直交」成分が大きくなると、利用できるダイナミック・レンジは小さくなる。これは、ジャイロスコープがオープン・ループあるいはクローズド・ループで動作しているかに関係なく、当てはまる。
図10−aは、本発明のオープン・ループの実施例を示す。この実施例においては、「直交」信号は、個々の装置の較正を必要とすることなく、自動的にバランスを取って打ち消される。この方法は、この構成要素のみで動作する専用のフォースバランス・ループに基づく。2個の軸信号は、「同期復調器+LPフィルタ」であるブロック38、39により分離される。「同期復調器+積分器」であるブロック71、74が、それぞれの「直交」成分に比例する電圧を提供する。この電圧は、さらにこれらブロック内のインテグレータ(積分器)により増幅される。その結果得られた振幅は、「変調器」であるブロック75、78内で振動信号により増幅されて、コリオリ成分のない「直交」成分を得る。これらの「直交」成分は、その後、「インバータ/バッファ」であるブロック70により、相補的電圧に変換され、バランスさせる力を生成する。その結果、レート信号は、「直交」成分がなくなり、さらに処理される。図10−aにおいては、レート信号は、前と同様に、復調器・フィルタ・ブロック50、51により、オープン・ループ・モードで処理される。ただし、「直交」成分は存在せず、完全なダイナミック・レンジが得られる点を除く。
図10−bは、従来の実施例と同様な実施例を示す。この実施例においては、「直交」成分のないコリオリ信号が「同期復調器+積分器」であるブロック72、76とブロック73、77で得られ、「直交」信号と組み合わされ、フォースバランスを得る。コリオリ成分は、復調器・フィルタ・ブロック50、51で処理され、レート信号を得る。この方法では、フォースバランス操作の利点と自動「直交」成分の打ち消しの利点がある。この方法は、従来のフォースバランス・ループを「同相」チャネルと「直交」チャネルとに分離するが、振動振幅は依然として小さいままで(プリアンプの出力点で)、そして個別に各成分を増幅する。その結果、「同相」のコリオリ信号の完全なダイナミック・レンジが保持され、最大の解像度が得られる。
上記したように、4個の同一面外変位は、Z軸の加速度の値を、オープン・ループ・モード(図5−a)あるいはフォースバランス(図5−b)のいずれかで、与えることができる。両方とも、図4の4個の台形プレート23は、周波数f(0)のAC電圧で励起される。このAC電圧は発電機33で生成される。励起電圧は、パイロット信号に付加され、反対の周波数f(180)は、図9のカバー・プレート62に対向するプレートに与えられる。図5−bの電圧信号31の周波数fの対応する成分は、その後、復調器・フィルタ・ブロック100により比例信号に変換されて、検出された変位の極性と方向を与える。フォースバランス・モードにおいては、それはブロック66に加えられる。そこでは比例する再バランス電圧が生成され、電圧V、V、−V、−Vに含まれる。
実際には、フォースバランスの実現と、容量性相互作用を用いた第2共振周波数制御用の静電気スプリングの制御は、上記した構成よりも複雑である。その理由は、フォースバランスの電圧は、静電気スプリングに好ましくない影響があり、第2共振周波数に影響するするからである。以下に述べる変形例は可能であるが、図5−a、図5−bのいずれにも開示していない。
図11−Cは、図9−aの4枚のプレート24と24’のいずれかの容量性プレートを示す。説明を簡単にするために、このプレートは、電圧Vspringがかかっているものとする。各プレートとそのそれぞれの振動部材(ゼロ電圧に保持される)との間のエア・ギャップ距離を「d」とすると、振動部材の同一面外の変位Zは、次式(1)で示される力F(z)となる。
(1) F(z)=(Vspring)z/d
数式(1)は、負のスプリング定数を表す。即ち、機械式スプリングとは異なり、方向Zで動作する力である。機械的スプリングと質量とを組み合わせた場合には、共振周波数は減少する。図11−aは、Z軸の回復力(restoring force)を、いくつかのVspringの値に対するZ軸の変位との関係でを示す。
説明を簡単にするために、図9−aの台形プレート23、23’の電圧は、それぞれV+VとV−Vとする。ここでVはバイアス電圧で、Vは制御電圧である。図11−bは、いくつかの電圧Vの値に対して、振動プレートにかかる力を示す。これは、次式で近似できる。
(2) F(Z)=V/d+(V +V )・z/d
数式(1)(2)の=は近似を意味する。
数式(2)の第1項は、フォースバランス得るのにに必要な、Vに線形に比例するフォース成分を表す。第2項は、数式(1)のスプリングと組み合わされるスプリング成分を表す。言い換えると、補償されない限り、フォースバランス・ループは、第2モード共振周波数制御ループと干渉する。
図11−Cに示す本発明の一実施例によれば、台形プレート23、23’と容量性プレート24、24’上の電圧は、コマンド信号VspringとVforceから、プロセッサ111、112により生成される。その結果、数式(2)のスプリング項の増加は、数式(1)のスプリング項の対応する減少で補償される。これにより、可変のスプリングは、Vspringのみで制御され、フォースバランスは、Vforceのみで制御される。
本発明は、二軸のシリコンの単結晶製造技術を用いて説明したが、本発明は、単軸の振動ジャイロスコープにも適応可能でもあり、また別の製造技術を用いて製造することもできる。
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。
基準形状を表す図。 改善された機械的結合系を表す図。 本発明の一実施例の形状を表す図。 レートセンサー(rate sensor)の容量性プレートを表す図。 オープン・ループ・ジャイロスコープの信号処理のブロック図。 フォースバランスをしたジャャイロスコープの信号処理を表すブロック図。 第2モードのゲインと位相を周波数の関数として表す図(グラフ)。 直交信号とコリオリ信号との間の理想のフェイザー関係を表す図。 直交信号とコリオリ信号との間の実際のフェイザー関係を表す図。 異なるダンピング係数を有する共振カーブを表す図。 本発明の一実施例の断面図。 本発明の一実施例の断面図。 「直交」信号が専用のフォースバランス・ループにより自動的にバランスした本発明のオープン・ループの実施例を表す図。 「直交」成分にかかわらず、ダイナミック・レンジを完全に保持する分割された「同位相」と「直交相」のフォースバランス・ループを表す図。 静電気スプリングの制御電圧への依存性を表す図。 バランス力の制御電圧への依存性を表す図。 力の制御とスプリングの制御を切り離した構成を表す図。
符号の説明
44,45,46,47 振動部材
48 静止アンカ
49,50,51,52 たわみ要素
60 底部基板
61 振動構造
62 カバー・プレート
67 光学ブロック
1,4 たわみビーム
2 部材
3 接線方向捻れビーム
5 カプラー部材
6 領域
7,11 コーム
20 領域
21 周辺領域
22 荷電増幅器
23,24 貫通導体
29 隆起リッジ
40 キャビティ
31 電圧信号
32 復調器
33 発電機
35 制御器
36 復調器
37 比較器
38,39 ブロック
50 復調器・ブロック
51 フィルタ・ブロック
52 ブロック
53 第2モード制御器ブロック
54,55 ブロック
58,59 ブロック
54,55,58,59 ブロック
56,57 第2モード位置信号
71,74 ブロック
75,78 ブロック
72,76,73,77 ブロック
111,112 プロセッサ
図中の英文の翻訳
図1:従来技術
図2:励起、コリオリ
図4
24:静電気スプリング
23:フォースバランス
電荷増幅器
図6
横軸:周波数
縦軸:位相
点線:位相
実線:ゲイン
図5−a,5−b
30:第1モード、第2モード
32,36,38,39,50,51,54,55,58,59,100:同期復調器+LPフィルタ
33:ピックオフ・励起生成器
35:第1モード制御器
53:第2モード制御器
52:周波数変換器
第1モードピーク振幅
第2モード瞬時変位
66:フォースバランス制御器
フォースバランス&コリオリ・ピックオフ励起
図7−a、7−b
縦軸:主振動
横軸:コリオリ
図10−b
70:インバータ/バッファ
38,39,50,51:同期復調器+LPフィルタ
71−74:同期復調器+積分器
75−78:変調器
図11−c
111:プロセッサ1
112:プロセッサ2
電子スプリング・プレート
フォースバランス・プレート

Claims (23)

  1. (a)第1電極の組を搭載するベース・プレートと、
    (b)前記ベース・プレート上方に配置される振動層と、
    前記振動層は、以下の(x)(y)(z)を有し、
    (x)前記ベース・プレートに固定されたアンカ部分と、
    (y)前記アンカ部分に、一体型のスプリング構成を介して、それぞれがリンクされる4個の振動子と、
    これにより有効回転中心の周囲で、対応する振動子の同一面内の角度変位が可能となり、
    (z)前記隣接する振動子の間をリンクする機械的リンク要素と、
    記振動子の一つが、同一面内の第1の角度変位を受けると、前記機械的リンク要素は、前記振動子のうちで隣接する振動子の同一面内の反対方向の角度変位を生成し、
    を有し、
    前記機械的リンク要素は、前記有効回転中心に対し接線方向に伸びる少なくとも一つの部分を有し、
    これにより、前記振動子の相対運動の間、前記機械的リンク要素により引き起こされる前記振動子内の応力を減少させる
    ことを特徴とする2軸振動ジャイロスコープ。
  2. 前記機械的リンク要素は、U字形状である
    ことを特徴とする請求項1記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  3. 前記振動子は、前記アンカ部分に、少なくとも2本のビームの対を介して、リンクされる
    ことを特徴とする請求項1記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  4. 前記少なくとも2本のビームは、前記アンカ部分から振動子の方向に拡がる
    ことを特徴とする請求項3記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  5. 前記振動子の一体型スプリング構成は、ねじりビームを有し、
    これにより、前記振動子の同一面外の変位に対する機械的抵抗力を減らす
    ことを特徴とする請求項1記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  6. 前記各振動子は、三角形である
    ことを特徴とする請求項1記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  7. 前記振動子の全面積は、前記振動子を囲む四角形の面積の90%以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  8. (c) 前記振動層に取り付けられ、第2電極の組を搭載するカバー・プレート
    をさらに有し、
    前記第1電極の組と第2電極の組とは、前記振動層の厚さを分割する面で対称となる
    ことを特徴とする請求項1記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  9. 前記ベース・プレートとカバー・プレートは、ホウ珪酸ガラス製であり、
    前記振動層は、シリコン製である
    ことを特徴とする請求項8記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  10. 前記第1電極の組は、前記各振動子の下に少なくとも2個の電極を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  11. 前記アンカ部分と4個の振動子は、1個の共通の電気出力接続を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の2軸振動ジャイロスコープ。
  12. (a)第1電極の組を搭載するベース・プレートと、
    (b)前記ベース・プレート上方に配置される振動層と、
    前記振動層は、以下の(x)(y)を有し、
    (x)前記ベース・プレートに固定されたアンカ部分と、
    (y)前記アンカ部分に、一体型のスプリング構成を介して、それぞれがリンクされる少なくとも2個の振動子と、
    これにより、対応する振動子の同一面内の角度変位が可能となり、
    を有し、
    前記振動子の一体型スプリング構成は、ねじりビームを有し、
    これにより、前記振動子の同一面外の変位に対する機械的抵抗力を減らす
    ことを特徴とする振動ジャイロスコープ。
  13. 振動ジャイロスコープの操作方法において、
    (a)以下の(i)(ii)を有する振動ジャイロスコープを用意するステップと、
    (i)第1振動方向に第1共振周波数で、第2振動方向に第2共振周波数で振動する少なくとも一対の振動子と、
    前記第1振動方向と第2振動方向とは互いに直交し、
    (ii)前記第1共振周波数と第2共振周波数の少なくとも一方を変化させる電気的に制御可能な共振モディファイアと、
    (b)前記第1振動方向に前記第1共振周波数で、前記振動子の振動運動を励起し、前記第2振動方向に前記第2共振周波数で、前記振動子の慣性回転レートを表す機械的応答を検出するステップと、
    (c)前記ステップ(b)の間で、以下の(i),(ii),(iii)を実行するステップと、
    (i)振動力を前記振動子にかけるステップと、
    前記(i)ステップは、第2振動方向で、前記第1共振周波数の上下に等しく離間した一対のテスト周波数で行い、
    (ii)前記第2振動方向に前記一対のテスト周波数の各々で、発生した振動の振幅を測定するステップと、
    (iii)前記一対のテスト周波数で得られた振幅を等しくするために、前記電気的に制御可能な共振モディファイアを調節するステップと、
    これにより前記第1共振周波数と第2共振周波数をマッチさせる
    を有する
    ことを特徴とする振動ジャイロスコープの操作方法。
  14. 前記電気的に制御可能な共振モディファイアは、静電気スプリングを有する
    ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 前記ステップ(b)は、電圧を第1電極の組にかけることにより行われ、
    これにより、第1共振周波数における第2振動方向の前記振動子の変位を除くためにフォースバランスを達成し、
    前記静電気スプリングは、前記第1電極の組とは異なる第2電極の組を用いる
    ことを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 前記静電気スプリングは、前記第2振動方向における前記振動子の共振周波数に対する前記フォースバランスの影響を除くために、駆動される
    ことを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 前記一対のテスト周波数は、前記第1の対のテスト周波数であり、
    (a)振動力を前記振動子にかけるステップと、
    前記(a)ステップは、第2振動方向で、前記第1共振周波数の上下に等しく離間した第2の対のテスト周波数で行い、前記第2の対のテスト周波数と第1の対のテスト周波数とは異なり、
    (b)前記第2振動方向に前記第2の対のテスト周波数の各々で、発生した振動の振幅を測定するステップと、
    (c)前記第1と第2の対のテスト周波数の各々における振動の振幅の測定値から、前記第1共振周波数における前記振動子のゲイン係数の予測値を獲得するステップと
    を有する
    ことを特徴とする請求項13記載の方法。
  18. (a)第1振動方向に第1共振周波数で、第2振動方向に第2共振周波数で振動する少なくとも一対の振動子と、
    前記第1振動方向と第2振動方向とは互いに直交し、
    (b)第1共振周波数における第2振動方向の前記振動子の変位を除くためにフォースバランスを達成するよう、電圧を前記第1電極の組にかけるフォースバランス装置と、
    (c)電圧を第2電極の組に供給する静電気スプリング装置と、
    これにより、前記第2振動方向の前記振動子の振動の共振周波数を前記第1共振周波数にマッチさせる
    前記第2電極の組は、前記第1電極の組とは連続しておらず、
    前記静電気スプリング装置は、電圧を前記第2電極の組に供給するよう構成され、
    これにより、前記第2振動方向における前記振動子の振動の共振周波数に対する前記フォースバランス装置の影響を取り除く
    ことを特徴とする2軸振動ジャイロスコープ。
  19. それぞれが上部電極と下部電極の間に配置された一対の振動子の共通モード変位と差動モード変位を同時に測定する方法において、
    (a)前記上部電極と下部電極との間に、振動動作の周波数よりも高い第1周波数を有する第1振動電気信号を供給するステップと、
    前記信号は、2つの振動子に反対極性でかけられ、
    (b)前記上部電極と下部電極との間に、振動動作の周波数よりも高く、かつ第1周波数とは異なる第2周波数を有する第2振動電気信号を供給するステップと、
    前記信号は、2つの振動子に同一極性でかけられ、
    (c)前記一対の振動子への共通の電気接点から得られた信号を増幅するステップと、
    (d)前記第1周波数における信号の成分から、前記一対の振動子の差動モード変位を獲得するステップと、
    (e)前記第2周波数における信号の成分から、前記一対の振動子の差動モード変位を獲得するステップと、
    ことを特徴とする2軸振動ジャイロスコープ。
  20. (f)前記共通モード変位から線形加速度の表示を獲得するステップ、
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. (g)前記上部電極と下部電極の少なくとも一方に、前記共通モード変位の少なくとも一部打ち消すよう選択された電圧を加えるステップ、
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項19記載の方法。
  22. (h)前記共通モード変位を、前記共通モード変位の閉鎖ループの相殺を行うために、前記フォースバランス装置への入力として採用するステップ、
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項19記載の方法。
  23. (i)それぞれが上部電極と下部電極の間に配置された第2の対の振動子の差動モード変位を測定するステップ、
    をさらに有し、
    前記第2の対の振動子は、前記第1の対の振動子に電気的に接続され、
    (j)前記第2の対の振動子の前記上部電極と下部電極の間で、前記第1周波数を有する第3の振動信号を与えるステップ、
    をさらに有し、
    前記信号は、2つの振動子に反対の極性でかかり、
    前記第3信号は、前記第1信号と所定の位相差である
    ことを特徴とする請求項19記載の方法。


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