JP7158827B2 - 眼科撮影装置およびその制御方法 - Google Patents

眼科撮影装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は眼科撮影装置およびその制御方法に関し、特に高分解能の眼底画像を効率よく取得可能な眼科撮影装置および制御方法に関する。
近年、眼底観察装置に補償光学(Adaptive Optics:以下、AOと記載)を搭載し、高分解能に網膜の微細構造を描出する研究開発が行われている。眼底観察装置として、例えば、低コヒーレンス光による干渉を利用した光断層画像撮像装置(Optical Coherence Tomography:以下、OCTと記載)にAOを搭載したAO-OCTが挙げられる(非特許文献1)。
眼底撮影において、人眼の光学系(角膜、水晶体、硝子体)は不均一であり、眼底を撮影する光の波面に収差が生じるため、高分解能に網膜を描出することは一般に困難である。AOを搭載した眼底観察装置では、波面センサーを用いて光波面の収差を計測し、波面補正デバイスを用いて収差を打ち消すため、高分解能な眼底画像を取得することが可能となる。
波面補正デバイスとして、銀などの金属でできた反射面を変形させることが可能な形状可変鏡(Deformable Mirror:以下、DMと記載)が用いられる。近年では特に、つなぎ目の無い1枚の金属薄膜(メンブレン)を、反射面の裏面から複数のアクチュエータで押すことで反射面を変形させるDMが広く用いられている。アクチュエータとしては、コイルと磁石を組み合わせた電磁方式や、電極に蓄積する電荷同士の引力を利用した静電方式、誘電体に電圧をかけることで生じる屈伸を利用した圧電方式などが挙げられる。
メンブレン型のDMでは、あるアクチュエータによるメンブレンの変形が、その周囲のアクチュエータ位置のメンブレン形状にも影響を及ぼす。すなわち、メンブレンをある所望の形状に変形させる場合、周囲のアクチュエータの影響も考慮してアクチュエータを押す量(駆動量)を決める必要がある。このため、事前にアクチュエータを個別に駆動した時のメンブレンの変形を記録しておき、所望のメンブレンの形状変化を得るのに最も良好なアクチュエータの駆動量の組み合わせを計算する。
予め決められた駆動量で個別にアクチュエータを駆動した時のメンブレンの変形を表したものを「影響関数」と呼ぶ。AOでは一般に、装置の調整段階や起動時等にDMのアクチュエータを順次駆動し、影響関数を波面センサーで測定、記録する一連のシーケンスを有する。得られた影響関数はさらに適切に計算され、メンブレンの所望の形状を得るのに必要となる駆動量を計算する関数に変換される。この関数の一例は数学的な行列を用いたもの(制御行列)であり、Zernike多項式の係数群を1次元ベクトルとして関数へ入力すると、アクチュエータの駆動量が1次元ベクトルとして出力される。AOでは、波面センサーで測定された収差をもとに先述の計算を行い、アクチュエータを駆動する動作を繰り返すことで、リアルタイムに光波面の収差を補正することができる。
影響関数の測定は、上述の調整段階等に加え、温度等の外的環境の変化によるDMの特性の変化や、装置への衝撃等によるAOの光学系の光軸の変動が生じた場合等にも行う必要がある(特許文献1)。また、AOの性能を確認するため、定期的に影響関数を測定することもあり得る。
以下、メンブレン型のDMで影響関数を測定、記録し、メンブレンの所望の形状を得るのに必要となる駆動量を計算する関数に変換するまでのプロセスをDMのキャリブレーションと記載する。
特開2007―21045号公報
"Adaptive-optics optical coherence tomography for high-resolution and high-speed 3D retinal in vivo imaging",R.Zawadzki et.al,Optics Express,17 October 2005,Vol.13,No.21,pp.8532―8546
従来の影響関数の測定は、DMのアクチュエータを1つずつ順次駆動する。メンブレン型のDMは100個程度のアクチュエータを有しており、例えば一般的なDMは97個や144個のアクチュエータ数である。また、測定精度を高めるため、1個のアクチュエータにつき異なる駆動量で複数回の測定を行う。このようにアクチュエータ数が多く、かつ複数回の測定を行う必要があり、影響関数を測定するのに時間がかかることが課題であった。
本発明は上記課題に鑑み、DMの影響関数を効率的に測定し、測定にかかる時間を短縮することができるAO搭載の眼科撮影装置を提供すること目的とする。
本発明に係る眼科撮影装置は、測定面に入射した光の集光位置を検出することにより当該光の波面を測定する波面測定手段と、入射された光の波面を変化させるための反射面と、前記反射面を変形させるための複数アクチュエータをそれぞれ駆動する複数の駆動部を有する波面補正手段を有する眼科撮影装置であって、前記反射面の変形の影響関数を求める時に、光を入射した状態で前記複数の駆動部から駆動する所定の数のアクチュエータを選択する選択手段と、前記選択された所定の数のアクチュエータを駆動部駆動して前記反射面を変形させた状態で、駆動された所定の数のアクチュエータにより変形された反射面毎に対応する前記測定面の複数の集光位置のずれ量を計測する計測手段と、前記計測されたずれ量に基づいて、前記影響関数を求める演算手段とを有し、前記選択手段は、前記駆動部により前記所定の数のアクチュエータを同時駆動して変形された反射面毎の前記測定面の集光位置がオーバーラップしないアクチュエータを選択する。
本発明によれば、DMの影響関数を効率的に測定することができる。
本発明の一実施形態の眼科撮影装置の機能構成図である。 本発明の一実施形態における光学系の構成図である。 DMの構造を説明するための模式図である。 シャックハルトマンセンサーを説明するための模式図である。 ハルトマン像を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるキャリブレーション動作のフローチャートである。 本発明の一実施形態における駆動パターンを説明するための模式図である。 本発明の一実施形態における影響範囲を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態における影響関数および制御行列を説明するための図である。 本発明の一実施形態における表示制御部による表示画面を説明するための図である。 本発明による実施例2の眼科撮影装置の光学系の構成図である。 本発明による実施例3の眼科撮影装置の光学系の構成図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。以下の説明は本質的に、説明的及び例示的なものにすぎず、いかなる形でも、本開示及びその用途又は使用を限定することを意図していない。実施形態において示されるコンポーネントの相対的構成、並びに、ステップ、数値表現及び数値は、別段の具体的な指示がない限り、本開示の範囲を限定しない。当業者によってよく知られている技法、方法及びデバイスは、以下で論考する実施形態を可能にするために当業者がこれらの詳細を知る必要がないので、詳細に論考されていない場合がある。
[実施例1]
[装置の全体構成]
図1は本発明による一実施形態の眼科撮影装置の機能ブロック図である。図1において、制御部300により制御される光学系100は測定対象Tに対して測定光を照射し、測定対象Tからの戻り光を検出する。画像生成部400は光学系100の出力である信号Sを処理して画像IMを生成し、表示制御部500に出力する。表示制御部500は液晶ディスプレイ等の表示デバイス(不図示)を含み、入力した画像を表示する。また、生成された画像は記憶部600に測定対象Tを特定する情報と共に記憶される。
図1に示す眼科撮影装置は、特定の機能を持つハードウェアに接続されたPC(パーソナルコンピュータ)によって実現することが出来る。例えば、光学系100をハードウェアで実現し、制御部300、画像生成部400および表示制御部500を前記ハードウェアに接続されたPCに搭載可能なソフトウェアモジュールで実現することが出来る。以下の実施例においてはPCの演算処理装置CPUが当該ソフトウェアモジュールを実行することで機能を実現するが、本発明はこのような方法に限定されるものではない。画像生成部400は、例えばASIC等の専用のハードウェアで実現しても良いし、表示制御部はCPUとは異なるGPU等の専用プロセッサによっても良い。また光学系100とPCとの接続はネットワークを介した構成によっても本発明の主旨を変更することなく実現が可能である。
次に、各部の詳細な構成について説明を行う。
<光学系100の構成>
図2は、図1における測定対象Tを被検眼118とした場合の光学構成を示す図である。以下に図2を参照して光学系100の構成について説明する。光学系100の主要な構成要素は、光源101、AO部140、参照光学系150、受光光学系160からなる。なお、図2には示していないが、アライメントを容易にするための前眼部観察部、被検眼に固視位置を提示する固視灯光学系、眼底の撮影位置を確認するための広画角眼底撮影部を有していても良い。しかしながら、これは公知の構成による事が出来、本発明の中心的部分ではないため説明は省略する。
光源101は、低コヒーレンス光源であり、例えば、中心波長840nm、波長幅100nmのSuper Luminescent Diode(以下、SLD)光源が用いられる。本実施形態においてはSLD光源を用いたが、その他にチタンサファイアレーザー等も用いられる。
光源101から出射された光は、シングルモードファイバ(以下、SMファイバー)102-1を介して、ビームスプリッター103に導かれ、測定光と参照光に分岐される。本実施形態では、ビームスプリッター103はファイバカプラにより構成されている。ビームスプリッター103の分岐比は、90(参照光):10(測定光)である。
分岐された測定光はSMファイバー102-4を介してAO部140に導かれ、コリメータ105-1によって平行光とされる。
次に、測定光は光分割部107を透過し、リレー光学素子130-1~130-6でDM104、スキャン光学系108、被検眼118に導光される。本実施形態では、リレー光学素子はレンズで構成されている。光リレー光学素子130-1~130-6は、DM104、スキャン光学系108および被検眼118の入射瞳が略位相共役となるように調整されている。
本実施形態では、波面補正デバイスであるDM104として電磁方式のものを用いた。図3(a)に電磁方式の模式図を示す。基板201上に複数のコイル204が並べられており、コイルに対向する位置に磁石202が取り付けられている。コイル204に対し直列に抵抗206が接続され、電圧205を印加することでコイル204に電流を流す。電流の大きさを制御することでコイル204により発生する電磁力の大きさを換え、磁石202と電磁力の相互作用により光を反射する反射面であるメンブレン203が変形する仕組みになっている。
なお、本実施形態では電磁方式を用いるが、静電方式(図3(b))や圧電方式(図3(c))のDMを用いてもよい。メンブレン203の変形を生じさせる方法として、静電方式では電極206に電圧205を印加することで発生する力を利用し、圧電方式ではPZTなどの圧電材料207に電圧205を印加することで発生する力を利用する。
スキャン光学系108はx-y2次元のスキャンができるものとし、単一のミラーで2次元スキャンするものであっても、複数のスキャナーから構成されるものであっても良い。本実施形態では、y(鉛直)方向、x(水平)方向いずれもガルバノスキャナーからなる。また、スキャン光学系108は、制御部300の指示に基づき、撮影領域の位置を変更(ステアリング)することも可能である。
リレー光学素子130-5および130-6は測定光の眼底Erへのフォーカスを調整する機能を持つ。リレー光学素子130-6はステージ109上に固定されており、光軸方向に動くことで、フォーカス調整をすることが出来る。なお、本実施形態ではレンズを動かしてフォーカスを調整しているが、レンズを固定し、光路長を調整する機構を有するBadal Optometerを使用しても良い。
なお、リレー光学素子130-1~130-6は、レンズ表面の反射光が迷光となることを防ぐため、ミラーを使用する構成でも良い。
スキャン光学系108とステージ109は制御部300によって制御され、被検眼118の眼底Erの所望の範囲で測定光をスキャンすることが出来る。測定光は、ステージ109上に乗ったフォーカスレンズ130-6により、被検眼118に入射し、眼底Erにフォーカスされる。
眼底Erを照射した測定光は反射・散乱し、戻り光としてリレー光学素子130-1~130-6を逆順にたどり、光分割部107に戻る。戻り光は光分割部107により分割され、リレー光学素子130-7、130-8およびアパーチャ132を介し、波面測定を行う波面センサー106に導光される。リレー光学素子130-7、130-8は、DM104、スキャン光学系108および被検眼118の入射瞳と略位相共役となるように調整されている。アパーチャ132は、迷光が波面センサー106に入るのを防ぐために挿入されている。また、光分割部107の分岐比は、被検眼117への入射光量、AO部140の光の利用効率(スループット)、波面センサー106の感度、受光光学系160のスループットで決まり、本実施形態では90(透過):10(反射)である。
光分割部107を透過した測定光の戻り光は、コリメータ105-1、SMファイバー102-4を介し、ビームスプリッター103に入射する。
一方、ビームスプリッター103で分岐された参照光は、SMファイバー102-3を介して出射され、コリメータ151によって平行光とされる。参照光は、分散補償ガラス152を介し、ミラー153で反射される。ミラー153はステージ154上に配置されており、被検者の眼軸長の相違等に対応して光軸方向に駆動され、コヒーレンスゲート位置を調整するように制御部300で制御される。なお、本実施形態では参照光の光路長を変更しているが、測定光の光路と参照光の光路との光路長差を変更出来れば良い。
ミラー153で反射された参照光は、光路を逆順にたどり、分散補償ガラス152、コリメータ151、SMファイバー102-3を介し、ビームスプリッター103に入射する。ビームスプリッター103では、測定光の戻り光と参照光が合波されて干渉光となり、受光光学系160に入射する。
受光光学系160に入射した干渉光は、コリメータ161、グレーティング162、結像レンズ163を介し、ディテクター164に入射する。干渉光はグレーティング162によりスペクトルに分解され、ディテクター164上で干渉光のスペクトル成分ごとに受光され、信号Sに変換されて画像生成部400に入力される。
<AO動作>
AOの動作を以下に説明する。本実施形態では、波面測定手段に対応する波面センサー106としてシャックハルトマンセンサーを用いる。シャックハルトマンセンサーは、マイクロレンズアレイにより入射される戻り光を分割し、それぞれの分割された測定光を測定面を有する2次元センサー上に集光する。図4にシャックハルトマンセンサーの模式図を示す。
図4(a)は、シャックハルトマンセンサーの断面を模式的に示したものである。マイクロレンズアレイ414はマイクロレンズ415が2次元格子状に並んだものであり、光420が入射すると、光波面421は分割されて2次元センサー410の測定面上に集光する。図4(a)の光420に重畳して記載されている矢印は、光の伝搬する方向を示している。
図4(b)はシャックハルトマンセンサーを光の入射側から見た時の模式図である。図4(a)のA-A’の線に対応する図(b)上での位置を示す。
図4(c)は、2次元センサー410上で光420が集光している様子を模式的に示したものである。光420が照射するマイクロレンズアレイ414の領域に対応して、集光スポット430が並ぶ。2次元センサー410の信号を取得し、画像化することで、図4(d)に模式的に示す輝点451が並ぶハルトマン画像450となる。なお、ハルトマン像の座標軸は、x方向、y方向を図4(d)に示す通りとする。
図5(a)は、収差を有する光波面422がマイクロレンズアレイ414に入射する様子を模式的に表したものである。収差を有する光波面422がマイクロレンズ415で分割され2次元センサー410に集光する集光位置は、無収差の光波面の場合に対しずれる。図5(b)に、その場合に取得されるハルトマン像を示す。領域455はマイクロレンズ415に対応するハルトマン像の領域を示している。ハルトマン像における参照輝点453は無収差の光波面が入射した場合の集光位置に対応する。
図5(c)において、参照輝点453の重心位置(参照重心)454に対する輝点451の重心位置452のx方向、y方向の移動量を(dx、dy)と表す。(dx、dy)は収差を有する光波面422の傾きに対応しており、収差を有する光波面をΦ(x、y)で表し、マイクロレンズ415の焦点距離fとすると、以下の関係が成り立つ。
dx=f∂Φ (1)
dy=f∂Φ (2)
ここで∂、∂はそれぞれx、y方向の偏微分である。なお、本実施形態で使用するシャックハルトマンセンサーは、マイクロレンズアレイ414と2次元センサー410の距離(図4(a)の破線両矢印で示す距離416)がおおよそ焦点距離fとなるように調整されており、式(1)、(2)が精度よく成り立つ。
ここで、マイクロレンズ415をq(q=1、2、・・・、Q:Qはマイクロレンズアレイ414の総マイクロレンズ数)の連番で表すものとし、q番目のマイクロレンズによるハルトマン像の輝点の重心位置を、基準位置に対する移動量(dx、dy)と表す。
DMのキャリブレーションにおいては、アクチュエータを駆動部により1つずつ駆動し、移動量(dx、dy)をすべてのマイクロレンズについて記録する。このとき、p番目のアクチュエータによるq番のマイクロレンズに対応する移動量(ずれ量)を(dxpq、dypq)と表すことにする。この(dxpq、dypq)を用いて制御行列を計算するが、詳細は後述するものとし、今は上記制御行列が得られたものとしてAO動作を説明する。
眼底Erから反射・散乱した測定光の戻り光は、光分割部107で分割され、戻り光の一部は波面センサー106に導光される。波面センサー106において、測定光のハルトマン像450を取得し、計測手段として機能する制御部300は集光位置の輝点451の重心位置(dx、dy)を計算する。計測手段として機能する制御部300はさらに、(dx、dy)を制御行列に入力することでDM104への入力信号を計算し、測定光の収差が低減されるようにDM104を駆動する。
波面センサー106によるハルトマン像の取得と、制御部300での計算、およびDM104の駆動の一連の動作は繰り返し行われ、測定光の収差が低減されるように常に動き続ける。また、制御部300がDM104への入力信号には、例えば眼底Erへのフォーカスを変更するための凹面形状(デフォーカス)など、測定光の光波面を所望の形状に変形させるための信号を重畳させたものであっても良い。
<制御部300>
次に制御部300について説明する。前述したように、本実施形態において制御部300は、CPUにより実行されるソフトウェアモジュールであり、光学系100の各部を制御する。更に、本実施形態において眼科撮影装置全体の動作を制御するとともに、本実施形態において選択手段、計測手段、演算手段として機能する。また、制御部300は眼科撮影装置を操作するユーザーの入力も受け付けるものとする。具体的には、制御部300には被検眼を特定する患者ID等の情報、撮影に必要なパラメータ、眼底をスキャンするパターンの選択等を不図示のキーボードやマウス等のデバイスから入力される。そして、これに基づいて各部を制御すると共に得られた信号、画像等のデータを不図示の記憶部600に保存する機能を有する。
<画像生成部400>
画像生成部400は、光学系100から出力された信号Sに対して様々な処理を行う事で、被検眼に関する画像を生成・出力する。
<表示制御部500>
次に表示制御部500について説明する。前述したように表示制御部500は液晶ディスプレイ等の表示デバイスを含み、画像生成部400から入力した画像を表示画面に表示する。図10は表示制御部500によって表示される表示画面の構成を示したものである。なお、同図において示される表示画面とは別に、制御部300によって入力される患者ID等の被検眼の特定情報の入力画面が必要であるが、これは公知の構成による事が出来、本発明の中心的部分ではないため説明は省略する。
[キャリブレーション方法]
次に、本実施形態におけるDMのキャリブレーション方法を図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
<ステップS501>(模型眼の取り付け)
まず、被検眼118の位置に模型眼190を取り付ける。ここで、模型眼190は、被検眼118の光学系の特性を模した光学素子191と、網膜を模した模擬網膜192と、瞳孔を模したアパーチャ193からなる。本実施形態では、光学素子191として焦点距離17mmのダブレットレンズ、模擬網膜192として光を拡散する特性を持つフィルムを用いた。なお、光学素子191は3つ以上のレンズを組み合わせたレンズ等であってもよい。また、被検眼118により光学性能を近づけるため、光学素子191と模擬網膜192の間を水で満たすような構成であってもよい。
本実施形態では、アパーチャ193の直径は6.7mmであり、被検眼118の網膜Er上で3μmのスポットサイズに集光する条件に相当する。なお、模型眼190は、アパーチャ193が被検眼118の瞳孔位置に略一致するように取り付けられる。
また、模擬網膜192は光学素子191の後側焦点位置に設置されており、模型眼190は正視眼と略同じ光学系となっている。
<ステップS502>(模型眼を照射)
光源101を点灯し、先述した測定光の光路を介して模型眼190を照射する。
<ステップS503>(光学系を調整)
光学素子191で模擬網膜192に集光され、反射・散乱した光は、先述の測定光と同様に戻り光として波面センサー106に到達する。ステージ109を駆動してリレー光学素子130-6を動かし、波面センサー106で測定される光波面421のデフォーカスが最小となるように調整する。
<ステップS504>(参照ハルトマン像を取得)
参照となるハルトマン像(参照ハルトマン像)を取得する。DMのキャリブレーションにおいては、AO動作は実施されない。光学系100の収差が存在するため、参照重心454と参照ハルトマン像の輝点455の重心位置456は一般に一致していない(図5(d))。このため、計測手段として機能する制御部300は、参照ハルトマン像の重心位置456を参照(基準)として、DM104のアクチュエータ駆動による輝点451の重心位置452の移動量(dxr、dyr)を求める。
<ステップS505>(正の電圧でアクチュエータを駆動)
選択手段として機能する制御部300は、駆動パターンに従い、駆動される所定の数のアクチュエータを選択し、正の電圧でアクチュエータの駆動を駆動部へ指示する。駆動パターンとは、単独で駆動するアクチュエータの位置、または略同時に駆動する所定の数のアクチュエータの組み合わせのことを指す。駆動パターンはm=1、2、・・・、Mの順に適用され、総数はMである。また、先述の略同時とは、波面センサー106による1回の計測中に、DM104のメンブレンの複数個所の形状変化を生じさせることを指す。
電圧の正負(負の電圧は後述)は、図3(a)において、基準電位(不図示)に対して決まる電圧205の向きを表している。正の電圧および負の電圧は、お互いに異なる符号で同じ大きさの電圧が印加されることを示している。
アクチュエータに印加可能な最大値V+max(正の向きの最大電圧)と表す場合、本実施形態では正の電圧をV=0.5V+maxに設定した。この値は、印加電圧が大きくて変形量が頭打ちになる非線形領域を避けた最大の値であることが望ましい。また、負の電圧は、符号のみが異なるV=-Vである。
[駆動パターン]
図7を参照しながら、駆動パターンについて説明する。図7(a)はDMのメンブレン203を反射面側から見た模式図である。また、コンタクト点710は、反射面の裏面からアクチュエータで力を加えるために接触している位置を表している。本実施形態におけるDMのアクチュエータ数は97個である。
図7(b)は、本実施形態における駆動パターンを説明したものである。コンタクト点710にそれぞれ対応するアクチュエータの並びを模式的に示しており、駆動パターンの順番mを重畳させて表記している。同じ順番mで表記されているアクチュエータの組み合わせが駆動パターンである。
本駆動パターンにおいて、m=1の駆動パターンで駆動される開始点751は、メンブレンの左下と、ほぼ中央の2か所であり、順次駆動パターンを適用することで、複数のアクチュエータを略同時に駆動(同時駆動)する。
なお、本駆動パターンは、破線矢印に示す方向に沿って順次アクチュエータを駆動部により駆動することで、同時駆動アクチュエータ間の距離が極力離れるように設計されたものである。
同時駆動の終了点752は、複数のアクチュエータが略同時に駆動部により駆動される最後の駆動パターンを表し、本実施形態ではm=48で同時駆動が終了する。
本実施形態では、アクチュエータ数が奇数(97)、同時駆動のアクチュエータ数が偶数(2)であり、すべての駆動においては複数(2個)のアクチュエータを割り当てられない。そのため、同時駆動の終了点752に達したのちもさらに、アクチュエータを単独で駆動する駆動パターンを適用する。本実施形態では、単独駆動のアクチュエータ755が1か所存在し、駆動パターンの総数M=49となる。
駆動パターンは記憶部600に複数記憶されており、DMのキャリブレーションの際に制御部300に読み出される。
<ステップS506>(ハルトマン像を取得)
計測手段として機能する制御部300は、波面センサー106からハルトマン像を取得する。
<ステップS507>(重心位置の移動量を計算)
ステップS507で取得したハルトマン像から正の電圧印加時の各輝点の移動量(dxr、dyr)を求める。
<ステップS508~ステップS510>(負の電圧で移動量を計算)
ステップS508~ステップS510で、正の場合と同様、負の電圧印加時の各輝点の移動量(dxr、dyr)を求める。
<ステップS511>(線形性を判定)
正負の印加電圧それぞれの場合に求められた移動量の差分の絶対値を求め、しきい値(Tx、Ty)と比較する。
||dxr|-|dxr||<Tx (3)
||dyr|-|dyr||<Ty (4)
式(3)(4)を満たす場合、線形性が良好であると判断してステップS512に進む。また、満たさない場合には非線形性のため精度よく測定できていないと判断し、ステップS520において電圧値を小さくする調整を行い、ステップS505に戻る。
<ステップS512>(影響範囲を判定)
制御部300は波面センサー106の出力に基づいて、ステップS505、S508において、正負の電圧それぞれで複数のアクチュエータを同時駆動した場合の影響範囲を判定する。ここで、影響範囲とは、あるアクチュエータを駆動した場合に、メンブレンが変形し、ハルトマン像の輝点の移動量(dx、dy)が変化する範囲のことである。図8(a)に示しているのは、図7(b)における駆動パターンm=3を適用した場合のハルトマン像である。図8(a)の領域803で示されるのが影響範囲である。
複数駆動の駆動パターンでは、影響範囲がオーバーラップすると正しい測定とならない。このため、複数の影響範囲の中心間を結ぶ線をまたぐ方向に、影響を受けていない輝点451の一列のライン802が少なくとも1つ存在し、さらには3列以上のライン801があることが望ましい。ここで、影響を受けていない輝点とは、移動量(dx、dy)が許容値以下の変化を起こしていない輝点のことである。
ライン802またはライン801が存在する場合、S513に進み、存在しない場合にはステップS521に進む。
制御部300は、ステップS521において、駆動パターンの修正を行う。具体的には、アクチュエータの駆動を同時駆動から独立の駆動等に変更し、影響範囲がオーバーラップしなくなると見込まれる駆動の組み合わせと順番を変更した駆動パターンに作り直す。S505に戻り、修正された駆動パターンに基づいて計測を行う。なお、図6には不図示であるが、修正後の駆動パターンを記憶部600に記憶し、後述のGUI901上から選択できるようにしても良い。
<ステップS513>(データを分割し影響関数を取得)
同時駆動の各アクチュエータの影響範囲を考慮して波面センサー106からのデータを分割し、それぞれのアクチュエータに対応付けて記憶する。具体的には、ライン802を境として移動量(dx、dy)のデータを分割し、分割によりデータが無くなった範囲には0の値を埋める。
演算手段として機能する制御部300は、移動量(dx、dy)を影響関数に換算する。ここで、「影響関数」は一般にメンブレンの変形(すなわち、移動量)を表すものであるが、本実施形態においては、電圧値の単位入力値当たりに換算した変形を影響関数と呼ぶことにする。具体的には、アクチュエータpを駆動した場合に、マイクロレンズqに対応する移動量を(dxpq+、dypq+)、(dxpq-、dypq-)とすると、影響関数IFpqx、IFpqyは次のようになる:
Figure 0007158827000001
<ステップS514>(未取得データがあるかどうか判定)
駆動パターンmが総数Mに満たない場合には、まだ影響関数を取得していない駆動パターンがあると判断し、S522でmを1だけインクリメントしてS505に戻る。また、mがMと等しいか、大きい場合には、すべての駆動パターンを適用したため、S515に移る。
<ステップS515>(影響関数から制御行列を生成)
式(5)、(6)で表される影響関数は、アクチュエータへの印加電圧が入力、ハルトマン像の輝点の移動量が出力となるような関係を表す。一方、AO動作においては、ハルトマン像の輝点の移動量を入力とし、アクチュエータへの印加電圧を出力とする制御行列を用いる。影響関数と制御行列はお互いに入力と出力が入れ替わっており、一般の逆行列を求める手続きに従って、影響関数から制御行列を求める。
まず、影響関数をすべてのインデックスp=1、2、・・・、P、q=1、2、・・・、Qおよびx、yについて並べた行列を生成する。以下、この行列をIFと表すと、図9(a)のような行列となる。なお、図9(a)において、IFの添え字は一般的な行列と異なりIF列行と表記している。
図9に示す通り、アクチュエータへの印加電圧を並べたベクトルV(図9(b))、ハルトマン像の輝点の移動量を並べたベクトルD(図9(d))とすると、次の関係式が成り立つ。
D=IF・V (7)
ここで、・は行列とベクトルの積を表す。
本実施形態では、アクチュエータ数P=97、マイクロレンズ数Q=1000程度である。なお、光で照射されていないマイクロレンズ(例えば、図4のマイクロレンズ490)は式(7)における計算から除外する。このため、マイクロレンズ数Qはマイクロレンズアレイ全体のマイクロレンズ数よりも少ない。また、光420がマイクロレンズアレイを照射する位置や大きさが変化すると、マイクロレンズ数Qも時間的に変化する。
影響関数の行列IFは、行数2000程度、列数97の縦長な行列であり、特異値分解の手法を用いて、擬似逆行列を求める。行数と列数が異なる(行数>列数)行列は、正方行列(行数=列数)を前提とした逆行列が存在ないため、一般化された逆行列(擬似逆行列)を計算する必要がある。擬似逆行列を添え字+で表すと、ある行列Aに対し、次のような性質がある:
・A=I (8)
ここで、Iは対角成分がすべて1、非対角成分がすべて0の単位行列であり、I・A=Aとなる性質がある。式(7)に左からIFの擬似逆行列IFを作用させ、式(8)を用いると
V=IF・D (9)
となる。式(9)におけるIFは制御行列と呼ばれ、移動量のベクトルDから、DMに入力すべき電圧Vを求めるために用いられる行列である。以降、制御行列をCMと表すと、式(9)は以下のようになる:
V=CM・D (10)
AO動作中は、繰り返しハルトマン像から移動量を求め、ベクトルDにして式(10)に基づきアクチュエータの信号を計算する。求めたアクチュエータの信号は、収差が打ち消されるように符号を反転後、ゲイン倍させて現在の駆動量に付加され、アクチュエータを駆動する。ゲインは、AOによるフィードバックの安定性と収束の速さを調整するために用いられる0から1までの値である。本実施形態では、AO開始直後のアクチュエータ駆動の1回目ではゲイン1、2回目以降はゲイン0.7に設定されている。
[GUI]
図10を参照しながら、本実施形態におけるDMのキャリブレーション時のGUIの一例を説明する。図10は表示制御部500によって表示される表示画面の構成を示したものである。
図10において表示デバイス901には、DM情報表示領域902とハルトマン像表示領域903で構成される表示画面が表示される。また、ユーザーが入力可能なユーザーインターフェースである入力領域912、913、プルダウンメニュー914およびボタン911が配置されている。
ユーザーは入力領域912にDMのキャリブレーションで用いる電圧値Vを入力する。本実施形態では、電圧をV+maxで規格化した0~1の値を指定できる。また、入力領域913ではステップS505からS514をm=1からMまで行うのを1セットとしたキャリブレーションを何回行うかを指定することができ、平均化したデータを得ることができるようになっている。本実施形態では、20回の平均回数を指定している。
プルダウン914では、図7(b)に示されるような駆動パターンを複数の選択肢から選択できるようになっている。
開始ボタン911を押下することで、DMのキャリブレーションが開始される。アクチュエータが順次駆動され、ハルトマン像が取得されるのに伴って、DM情報表示領域902には駆動済みアクチュエータ921、駆動中のアクチュエータ922、及び、未駆動のアクチュエータ(921と922以外)が識別可能な表示形態で明示される。識別可能な表示形態としては、色の違い、濃度の違い、駆動済を示すマークの重ね書きなどである。また、ハルトマン像において、移動量が矢印925の長さと向きで視覚的に確認できるよう、重畳表示される。ハルトマン像にはさらに、影響範囲926が表示され、影響を受けていない輝点のラインを矩形領域927で明示することで、キャリブレーションが正しく行われているかを確認することが可能である。
[異なる駆動パターン]
駆動パターンは、前述したパターンに限らない。
図7(b)における単独駆動のアクチュエータ755は、図7(c)に示す通り、開始点751としてm=1で駆動することにより、キャリブレーションにかかる時間を短縮することができる。
また、図7(d)に示す通り、4か所の開始点751から始まり、それぞれ矢印の向きに従ってm=18まで同時駆動する。m=19からさらに2カ所を開始点としてm=23まで同時駆動する。m=24からは単独駆動とする。
この場合、ステップS512における影響範囲の判定は、図8(b)に示す通り、複数の一列のライン802が存在するかどうかによって実施することができる。ここでは、幅を持つライン802に影響範囲がオーバーラップするかどうかを判定している。
このように、異なる数の同時駆動数の駆動パターンを用意することで、DMのキャリブレーションにかかる時間を短縮することが可能となる。
なお、ユーザーは、プルダウン914から先述の駆動パターンも選択することができるようになっている。
また、本実施形態では、複数の同時駆動アクチュエータに同じ符号の電圧を印加したが、お互いに異なる符号で、互い違いとなるように電圧を印加するようにしても良い。このことにより、アクチュエータ間の影響をより低減して測定することが可能である。
このように、アクチュエータを1つずつ単独で駆動した場合と比較して、半分以下の所要時間で影響関数を測定することができ、キャリブレーションにかかる時間を短縮することができる。
[実施例2]
実施例1では模型眼190を用いたが、実施例2においては図11に示す通り、ミラー1101を挿脱する構成でも良い。
図11の構成において、温度等の外的環境の変化等を検出する機構(不図示)を設け、外的環境の変化によるDMの特性の変化や、装置への衝撃等によるAOの光学系の光軸の変動が生じた場合を自動的に判定し、自動で挿脱してキャリブレーションを行うモードを有している。
[実施例3]
実施例3においては図12に示す通り挿脱可能なミラー1201を設置し、キャリブレーション時にミラー1201を光路内に挿入し、光源101を点灯しない状態で、別光源1202を使う構成でも良い。
[実施例4]
実施例1~3は、アクチュエータが正常に駆動されることを前提にしている。本実施例4においては、個々のアクチュエータを駆動しても影響範囲803が実測されない場合、当該アクチュエータが故障していると判定して、該当するアクチュエータを被検眼を撮影するときには使用しない駆動パターンに変更する。また、影響関数は該当するアクチュエータを省いて制御行列を計算する。そして、このようにして求めた制御行列に基づいて波面補正を行い、被検眼を撮影することにより、撮影への影響を抑えることができ、更には、撮影ができなくなることがない。
[その他の実施例]
前述した実施例において、撮影データは被検眼118に対して広帯域光源を用いたスペクトラルドメイン方式のOCTによって得たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば波長掃引型のOCTを用いても良い。
また、装置はSLOでも良い。
また、装置は顕微鏡であっても良く、対象Tとしては眼以外の物で、例えば生体由来の組織であってもよい。

Claims (7)

  1. 測定面に入射した光の集光位置を検出することにより当該光の波面を測定する波面測定手段と、
    入射された光の波面を変化させるための反射面と、前記反射面を変形させるための複数のアクチュエータをそれぞれ駆動する駆動部を有する波面補正手段を有する眼科撮影装置であって、
    前記反射面の変形の影響関数を求める時に、光を入射した状態で前記複数のアクチュエータから駆動する所定の数のアクチュエータを選択する選択手段と、
    前記選択された所定の数のアクチュエータを駆動部で駆動して前記反射面を変形させた状態で、駆動された所定の数のアクチュエータにより変形された反射面毎に対応する前記測定面の複数の集光位置のずれ量を計測する計測手段と、
    前記計測されたずれ量に基づいて、前記影響関数を求める演算手段とを有し、
    前記選択手段は、前記駆動部により前記所定の数のアクチュエータを同時駆動して変形された反射面毎の前記測定面の集光位置が、オーバーラップしないアクチュエータを選択することを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 前記演算手段は、前記求めた影響関数を用いて、入射された波面を変化させるために必要な前記所定の数のアクチュエータそれぞれを駆動する駆動量を計算するための関数を求めることを特徴とする請求項1に記載の眼科撮影装置。
  3. 前記駆動量を計算するための関数を記憶する記憶手段を更に有し、
    前記演算手段は、前記波面測定手段が測定した被検眼からの戻り光の波面を補正するための前記所定の数のアクチュエータそれぞれを駆動する駆動量を、前記記憶された関数を用いて求めることを特徴とする請求項2に記載の眼科撮影装置。
  4. 前記影響関数を求める時の表示画面を表示する表示手段を更に有し、
    前記表示画面には、駆動済みのアクチュエータと未駆動のアクチュエータを識別できる前記反射面を示す画像を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  5. 前記アクチュエータを駆動したときに前記測定面に当該アクチュエータに対応する集光位置のずれ量が計測手段により計測されない場合、前記演算手段は、当該アクチュエータの影響関数を省いて前記駆動量を計算するための関数を求めることを特徴とする請求項2又は3に記載の眼科撮影装置。
  6. 測定面に入射した光の集光位置を検出することにより当該光の波面を測定する波面測定手段と、
    入射された光の波面を変化させるための反射面と、前記反射面を変形させるための複数のアクチュエータをそれぞれ駆動する駆動部を有する波面補正手段を有する眼科撮影装置の制御方法であって、
    前記反射面の変形の影響関数を求める時に、光を入射した状態で前記複数のアクチュエータから駆動する所定の数のアクチュエータを選択する選択ステップと、
    前記選択された所定の数のアクチュエータを前記駆動部で駆動して前記反射面を変形させた状態で、前記駆動部により変形された反射面毎に対応する前記測定面の複数の集光位置のずれ量を計測する計測ステップと、
    前記計測されたずれ量に基づいて、前記影響関数を求める演算ステップとを有し、
    前記選択ステップにおいて、前記駆動部により前記所定の数のアクチュエータを同時駆動して変形された反射面毎の前記測定面の集光位置が、オーバーラップしないアクチュエータが選択されることを特徴とする制御方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の眼科撮影装置を、コンピュータにより実現するためのプログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体。
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