JP7157689B2 - 長尺体用リールの耐荷重構造 - Google Patents
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Description
また特許文献3に示すように、長尺体が通される挿通開口をケーシングに設けて、長尺体の先端に挿通開口よりも大きなストッパを設けることによって、長尺体がケーシング内に引き込まれてしまうことを防止するようにした長尺体用リールも知られているが、長尺体を引き出しきった時の長尺体用リールの耐荷重性を高めることを目的とするものではなかった。
長尺体が強い力で引っ張られた時などに、長尺体の固定端とドラムの固定部との固定箇所に強い力や衝撃が直接が加わると、その固定が外れてしまったり、破損しまったり、またあるいはコードリールなどではコード内部の断線が生じたりする恐れがある。そのための強度向上の対策としては、例えば一般グレード樹脂製のドラムをグラスファイバーなどの強化プラスチック製や金属製のものに変更するなど、従来はドラムの材質変更によって対応していたが、製品重量やコストアップの原因となってしまっていた。
耐荷重構造の提供を課題とする。
本発明は、長尺体が強い力で引っ張られた時などに、長尺体の固定端とドラムの固定部との固定箇所に強い力や衝撃が直接が加わることを抑制して、その固定が外れてしまったり、破損しまったり、またあるいはコードリールなどではコード内部の断線が生じたりすることを防止するのに有利な長尺体用リールの耐荷重構造を提供することを課題とする。
本発明に係る長尺体用リールの耐荷重構造は、前記長尺体が前記固定端の近傍まで引き出された際に、前記長尺体の前記固定端に引っ張り荷重が加わる前に、前記ストッパが前記小開口部の縁部に当接して前記引っ張り荷重の少なくとも一部を受けることができる。これによって、前記ドラムに加わる前記引っ張り荷重を減少させることができる。
前記挿通開口は、前記小開口部に繋がった大開口部を備えたものとして実施することができる。前記大開口部は、前記長尺体及び前記ストッパの外径よりも大きく、前記大開口部から前記長尺体及び前記ストッパを通すことができるようにしたものである。
この場合、前記長尺体が引き出される際に前記大開口部に前記長尺体が位置しないようにする構造を備えたものとすることが望ましい。
また、前記荷重受け部は、前記ドラムを収納するケーシングに設けられたものとすることも部品点数減少などの観点から望ましい。
耐荷重構造を提供することができたのもである。
具体的には、本発明は、長尺体が強い力で引っ張られた時などに、長尺体の固定端とドラムの固定部との固定箇所に強い力や衝撃が直接が加わることを抑制して、その固定が外れてしまったり、破損しまったりすることの防止対策に有利な長尺体用リールの耐荷重構造を提供することができたものである。
本発明に係る長尺体用リールの耐荷重構造は、種々の製品に適用することができるが、例えば高所作業者や工具などの落下事故を防ぐための落下防止ワイヤーやセーフティリール、旅行カバン・スキー・スノーボード・自転車等の防犯のための防犯ワイヤー、伸縮自在のワイヤがついているキーホルダ、電動ドライバー・エアドライバーなどの軽量工具の吊り下げ用のリール、電源や信号用コードを巻き取るコードリールなど、長尺体に強い力や衝撃が加えられる恐れがある種々の製品に有利適用することができる。
(概要)
この実施の形態に係る長尺体用リールは、ケーシング11などの支持体と、これに支持されて回転するドラム31とを備え、ドラム31によって可撓性を有する長尺体21を巻き取ったり繰り出したりすることができるものである。その用途は、コードリールや、落下防止ワイヤーや、ホースリールや、ケーブルリールなど種々の用途を例示することができるが、この実施の形態ではワイヤーリールとして実施されている。さらに詳しくは、盗難防止用やリールワイヤー錠用のワイヤーリールであって、長尺体21の先端に係合部(図示せず)を備え、長尺体21をループ状にして錠(図示せず)の係合穴に挿入して施錠できるようにした防犯用のワイヤーリールとして実施されている。
支持体は、ドラム31を回転可能に保持できるものであればよく、例えばドラム31のほぼ全体を覆うケーシング11であってもよく、ドラム31のほぼ全体がむき出しの状態で保持されるフレームであってもよく、構築物の一部を兼ねるものであってもよい。
この実施の形態に係る長尺体用リールでは、長尺体21が最後まで引き出された時に、長尺体21の固定端22とドラム31の固定部34との固定構造を保護するために耐荷重構造が採用されている。この耐荷重構造は、強い力で長尺体21が引っ張られた時に、長尺体21がドラム31から外れてしまわないように、あるいは長尺体21とドラム31の固定部分が破損しないように、またあるいはコードリールなどではコード内部の断線が生じないようにするためなど、種々の目的のために採用することができる。
挿通開口42は、小開口部43を備える。この小開口部43の小開口部内径cは、長尺体21の本体外径 aよりも大きく、且つ、ストッパ外径bよりも小さい。従って、長尺体21は挿通開口42に長手方向に自由に移動可能であり、自由に引き出しあるいは巻き取り可能であるが、長尺体21が固定端22近くまで引き出された時には、固定端22に引っ張り荷重が加わる前に、ストッパ23が小開口部43の縁部44に当接してその荷重が小開口部の縁部44とストッパ23との間で受けられ、長尺体21がそれ以上引き出されることを回避する。
なお、ストッパ23が小開口部の縁部44に当接した状態では固定端22に力が加わらないようにするために、固定端22とストッパ23との間の距離は、小開口部43と固定部34との距離よりも長くしておくことが適当である。
この実施の形態では、組み立ての作業性の向上のために、挿通開口42は、小開口部43に繋がった大開口部45を備えたものとされている。大開口部45は、その大開口部内径dが本体外径 a及びストッパ外径bよりも大きなものとされている。これによって、組み立てに際しては、大開口部45から長尺体21とストッパ23を通すことができる。特に挿通開口42にて大きな荷重を受ける場合は、その周囲を一枚の板金など接合部がない構造としておく方が有利であるが、その場合にも大開口部45から長尺体21とストッパ23を通すことができるようにしておくことで、組み付けの効率を向上させることができる点で有利である。
なお、長尺体21が引き出される際(特に固定端22の近くにまで引き出された時)に、長尺体21が大開口部45に位置しないようにするに構成しておくことが望ましい。その具体例としては、中心軸32の軸方向において、小開口部43を大開口部45よりもドラム31の固定部34に近づけておく構造を示すことができる。具体的には、ドラム31の固定部34をドラム31の軸方向の一端寄り(矢印t1)に設け、挿通開口42をドラム31の軸方向の他端寄り(矢印t2)に配置した構造とする。そして、小開口部43を大開口部45に比べてドラム31の軸方向の一端寄り(矢印t1)に配置する。他の構造としては、大開口部45をブッシングや閉鎖板で閉ざしてしまう構造を示すことができる。
上述の説明では、大径及び小径の表現を用いたが、これらは必ずしも真円のものに適用されることを意図するものではなく、一方が他方の通過を許す形状や大きさであるか否かを示すものであると理解されるべきであり、その形状は楕円形や多角形や不定形のものであっても構わない。
この実施の形態に係る長尺体用リールでは、長尺体21が急速に巻き取られることを抑制するために、その巻き取り速さを制御して安全性を確保するためのブレーキング構造が設けられている。
具体的には、ドラム31に対して長尺体21が1周巻かれた状態では長尺体21には接触しないが、2周が重なって巻かれた状態では長尺体21に接触する位置に、ブレーキ部13を設けるものである。より具体的にはドラム31の捲回部分の表面とブレーキ部13との距離を、長尺体21の本体外径 aよりも大きく、本体外径 aの2倍よりも小さなものとする。
ただし、ドラム31への長尺体21の巻き数を多く設定する場合は、2周重なって巻かれた状態では長尺体21とは接触しないが、3周重なって巻かれた状態では長尺体21と接触する位置に、ブレーキ部13を設けるなど、重なって巻かれる巻き数とストッパ23の位置は、種々変更して実施することができる。
ドラム31には長尺体21に所定長さ巻き取られる必要があるため、長尺体21がドラム31に重ならずに並らんで巻かれるようにしておくことが、このブレーキング構造を適正に作用させるためには望ましい。ドラム31に長尺体21が重ならずにうまく巻かれないうちにブレーキ部13がある位置のみで長尺体21が重なって巻かれてしまうと、いたずらに早くブレーキがかかったり、長尺体21がドラム31とブレーキ部13との間に詰まってしまったりしてドラム31が回転しなくなってしまう恐れがある。
このような事態の発生を抑制するために、この実施の形態では、ドラム31に巻かれた長尺体21がドラム31の軸方向に移動することを促す詰まり抑制構造が採用されている。
なおこのテーパ部分35は、ドラム31の軸方向の全体に渡って設けたものであっても構わないが、その一部に設けたものであっても構わない。例えば、図2(A)に示すように挿通開口42の直近からドラム31の軸方向へ2~3巻き分をテーパのない円筒部分36としたり、図2(B)に示すように引き出し口から最も遠い数巻き分を円筒部分36としたり、図2(C)に示すように中央のみをテーパ部分35にしたりするなど、テーパ部分35を設ける位置や範囲は、やぜんまいバネなどの駆動源33によるトルクの強さや、長尺体21の径や、弾性や、表面の摩擦係数など捲回された長尺体21の軸方向への滑り性を考慮して、変更して実施することができる。
テーパ部分35の角度は、10~45度程度であることが適当であり、より好ましくは30度前後であるが、これについても材質による硬さや表面摩擦係数や滑り性等を考慮して変更して実施することができる。
13 ブレーキ部
21 長尺体
21a 長尺体本体
21b 芯材
22 固定端
23 ストッパ
31 ドラム
32 中心軸
33 駆動源
34 固定部
35 テーパ部分
36 円筒部分
41 荷重受け部
42 挿通開口
43 小開口部
44 縁部
45 大開口部
a 本体外径
b ストッパ外径
c 小開口部内径
d 大開口部内径
Claims (2)
- 長尺体と、前記長尺体の固定端が固定されて回転することにより前記長尺体を巻き取るドラムとを備えた長尺体用リールにおいて、
前記ドラムから引き出された前記長尺体が通される挿通開口を有する荷重受け部を備え、
前記長尺体の前記固定端の近傍にストッパが設けられ、
前記挿通開口は、小開口部と、前記小開口部に繋がった大開口部とを備え、
前記小開口部は、前記長尺体の外径よりも大きく、且つ、前記ストッパよりも小さく、
前記大開口部は、前記長尺体及び前記ストッパの外径よりも大きく、
前記大開口部から前記長尺体及び前記ストッパを通すことができるものであり、
前記長尺体が前記固定端の近傍まで引き出された際に、前記長尺体の前記固定端に引っ張り荷重が加わる前に、前記ストッパが前記小開口部の縁部に当接して前記引っ張り荷重の少なくとも一部を受けることで、前記ドラムに加わる前記引っ張り荷重を減少させる構造を備え、
前記固定端を固定する前記ドラムの固定部が前記ドラムの軸方向の一端寄りに設けられ、前記挿通開口が前記ドラムの軸方向の他端寄りに配置され、
前記小開口部が前記大開口部に比べて前記ドラムの軸方向の前記一端寄りに配置されたことを特徴とする長尺体用リールの耐荷重構造。 - 前記荷重受け部は、前記ドラムを収納するケーシングに設けられたことを特徴とする請求項1に記載の長尺体用リールの耐荷重構造。
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JP2019049740A JP7157689B2 (ja) | 2019-03-18 | 2019-03-18 | 長尺体用リールの耐荷重構造 |
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JPS5182985U (ja) * | 1974-12-25 | 1976-07-02 | ||
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