JP7157071B2 - 結晶性医薬品の製造 - Google Patents

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Description

本発明は、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の比表面積(SSA)を有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子、およびそのような粒子の製造方法に関する。
化合物、N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)およびその製造は、特許文献1に開示されている。化合物(I)は、強力なアンドロゲン受容体(AR)モジュレータであり、がん、とりわけ前立腺がんなどのAR依存性がん、およびARアンタゴニズムが望まれる他の疾患の治療に有用である。化合物(I)は、構造:
Figure 0007157071000001
により表される。ピラゾール環の水素原子が、1-位および2-位の間の互変異性平衡で存在するので、当業者には、本明細書において言及される場合、上記構造および化学名「N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)」は、化合物(I)の互変異性体、すなわち「N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-3-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド」を含むものと認識されている。
化合物(I)は、水に溶解しにくい。難溶性の化合物は、しばしば低い経口バイオアベイラビリティーが問題となる。難溶性薬物のバイオアベイラビリティーの向上は、微粒子化により日常的に試みられている。微粒子化、すなわち粒径のほんの数マイクロメートルの範囲への低減は、通常、比表面積(SSA)の増加により難溶性薬物の溶出率を増加させる。しかしながら、微粒子は、しばしば流動性や分散性が悪く、後の製剤過程において障害を引き起こす。
化合物(I)の安定な結晶形と、アセトニトリルおよび水の混合物からの結晶化によるその製造方法は、特許文献2に開示されている。その方法は、鋭い角を有する不規則な小さな粒子を生成する。そのような粒子は、例えば粉末の流動性が低いため、あるいは単離が煩雑であるため、製剤加工目的には最適でない。したがって、製剤過程に、より適した化合物(I)の結晶性粒子が必要とされている。
国際公開第2011/051540号 国際公開第2016/120530号
今回、化合物(I)が、後の製剤過程にとってより良好な特性を有する結晶性粒子として結晶化溶媒から得られることが見いだされた。一つの実施態様において、得られる粒子は、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の一貫した相対的に高い比表面積(SSA)と、例えば100~1000μmの範囲のより大きな体積中位径と、狭い粒度分布とを有する。別の実施態様において、粒子は、丸みを帯びた粒子形状を有する。丸みを帯びた粒子形状を有する粒子は、実質的に鋭い角を欠くことにより特徴づけられる。本発明の粒子は、単離が容易であり、流動性が良く、低い粘着性を示す。さらに、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の粒子の比表面積(SSA)は、例えば粉砕(milling)により粒子の体積中位径が10~100μmに減少されたとしても大きく変わることはない。これにより、粒径のばらつきに関係なく、一貫したバイオアベイラビリティーが確認される。
したがって、本発明の粒子は、製剤加工に特によく適している。
よって、一つの実施態様によれば、本発明は、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の比表面積(SSA)を有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子を提供する。
別の実施態様によれば、本発明は、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の比表面積(SSA)と、10μm以上、好ましくは15μm以上、より好ましくは20μm以上の体積中位径(Dv50)とを有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子を提供する。
別の実施態様によれば、本発明は、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の比表面積(SSA)と、10~1000μmの間、好ましくは15~800μmの間、より好ましくは20~750μmの間の体積中位径(Dv50)とを有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子を提供する。
別の実施態様によれば、本発明は、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の比表面積(SSA)と、100~1000μmの間、好ましくは120~800μmの間、より好ましくは150~750μmの間の体積中位径(Dv50)とを有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子を提供する。本発明の上記実施形態の一つの特別な実施態様によれば、結晶性粒子は丸みを帯びた粒子形状を有する。
また別の実施態様によれば、本発明は、100~1000μmの間、好ましくは120~800μmの間、より好ましくは150~750μmの間の体積中位径(Dv50)を有し、丸みを帯びた粒子形状を有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子を提供する。
なお別の実施態様によれば、本発明は、N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)を活性成分として含む医薬製剤であって、活性成分が上記実施形態のいずれかに記載の結晶性粒子の形態である医薬製剤を提供する。
また別の実施態様によれば、本発明は、活性成分が、100~1000μmの間の体積中位径(Dv50)と丸みを帯びた粒子形状とを有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子から、例えば、10~100μmの間の体積中位径(Dv50)が得られるように該粒子を粉砕することにより製造される、医薬製剤を提供する。
なお別の実施態様によれば、本発明は、活性成分が、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の比表面積(SSA)と100~1000μmの間の体積中位径(Dv50)と丸みを帯びた粒子形状とを有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子から、例えば、10~100μmの間の体積中位径(Dv50)が得られるように該粒子を粉砕することにより製造される、医薬製剤を提供する。
また別の実施態様によれば、本発明は、N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子の製造方法であって、
a)N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)を、エタノールおよび水を含み、水の含有量が、溶媒の重量に対して35~60%、好ましくは40~58%、より好ましくは42~55%である溶媒中に提供する工程;
b)混合物をおおよそ還流温度にN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)が溶解するまで加熱する工程;
c)混合物を約20~35℃に少なくとも3時間のあいだ、好ましくは約4時間~約8時間のあいだ、任意にはシーディング(seeding)しながら冷却する工程;
d)任意には工程c)と同時に、水を少なくとも1時間のあいだ、好ましくは約2時間~約10時間のあいだ、工程d)後の溶媒中の水の量が、溶媒の重量に対して55~80%、好ましくは58~78%、より好ましくは60~75%となるように加える工程;ならびに
e)沈殿を単離する工程
を含む方法を提供する。
また別の実施態様によれば、本発明は、100~1000μmの間、好ましくは120~800μmの間、より好ましくは150~750μmの間の体積中位径(Dv50)を有し、丸みを帯びた粒子形状を有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子であって、
a)N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)を、エタノールおよび水を含み、水の含有量が、溶媒の重量に対して35~60%、好ましくは40~58%、より好ましくは42~55%である溶媒中に提供する工程;
b)混合物をおおよそ還流温度にN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)が溶解するまで加熱する工程;
c)混合物を約20~35℃に少なくとも3時間のあいだ、好ましくは約4時間~約8時間のあいだ、任意にはシーディングしながら冷却する工程;
d)任意には工程c)と同時に、水を少なくとも1時間のあいだ、好ましくは約2時間~約10時間のあいだ、工程d)後の溶媒中の水の量が、溶媒の重量に対して55~80%、好ましくは58~78%、より好ましくは60~75%となるように加える工程;ならびに
e)沈殿を単離する工程
を含む方法により得られうるその結晶性粒子を提供する。
一つの特別な実施形態によれば、上記方法により得られうる粒子は、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲の比表面積(SSA)を有する。
レーザー光回折により分析された本発明により製造された化合物(I)の結晶性粒子の粒径分布を示す。 本発明により製造された化合物(I)の結晶性粒子の走査電子顕微鏡画像(倍率50倍、バー500μm)を示す。 (参照)特許文献2の実施例1にしたがい製造された化合物(I)の粒子の走査電子顕微鏡画像(倍率50倍)を示す。
本明細書において使用される場合、用語「丸みを帯びた粒子形状を有する粒子」は、実質的に鋭いまたは粗い角を欠いた曲面を有する、実質的に球形、楕円形、ジャガイモ様形状を有する本発明の粒子を意味する。このような形状および表面は、粒子を、特に50~100倍の倍率で、走査電子顕微鏡下で観察した場合に一貫して明白である。本発明の丸みを帯びた粒子は、さらに、0.8超、好ましくは0.82超の平均アスペクト比および/または0.89超、好ましくは0.9超の平均高感度(HS)円形度により特徴付けられる。
本明細書において使用される場合、用語「アスペクト比」は、粒子の長径に対する短径の比を意味し、0~1の範囲にある。
本明細書において使用される場合、用語「高感度(HS)円形度(high sensitivity (HS) circularity)」は、円形度の2乗に等しいパラメータであり、円形度は、粒子の投影面積に等しい円の円周の、粒子の実際の周囲(外周)に対する比、に等しい。したがって、高感度(HS)円形度は、(4π×面積)/(外周2)として計算される。
粒子の平均アスペクト比および平均高感度(HS)円形度は、Morphologi G3(商標)粒径および粒形アナライザ(マルバーン インスツルメンツ)などの、乾燥分散体に基づく光学顕微鏡に基づく方法により決定することができる。試料は、Morphologi G3(商標)統合型乾燥粉末分散機(マルバーン インスツルメンツ)を用い、例えば7mm3のサンプル量および1.0バールの分散圧を用いて調製することができる。自動画像分析は、フィルターなしで適切に行われる。適用される倍率は、分析される粉末の粒径に依存し、典型的には10倍である。
本明細書において使用される場合、用語「N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子」は、化合物(I)が少なくとも部分的に結晶性(微結晶を含む)の形態である化合物(I)の粒子を意味する。例えば、その用語は、化合物(I)が少なくとも部分的に特許文献1に開示されている結晶形Iである化合物(I)の粒子を含む。結晶形Iの粉末X線回折(XRPD)パターンは、約8.5°、10.4°、16.6°、16.9°および24.3°(2θ)に特徴的なピークを有する。したがって、その用語は、約8.5°、10.4°、16.6°、16.9°および24.3°(2θ)でXRPDの特徴的なピークを示す粒子を含む。
化合物(I)の結晶性粒子の粒径分布は、レーザー光回折により、例えば、分散媒として空気を用いるTornado Dry Powder Systemを備えたBeckman Coulter LS13320レーザー回折粒径分析器を用い、測定圧24”H2O±2”H2O、サンプル量10ml、システム制御ターゲット 減衰率(obscuration)で5%を用い、フラウンホーファー光学モデルを適用して分析することができる。
考慮されるパラメータは、それぞれDv10、Dv50およびDv90として表される粒子の10パーセンタイル、50パーセンタイルおよび90パーセンタイルのμmでの体積径であり、それらは粒子が球と等価の幾何学的形態を有すると仮定することにより決定される。
化合物(I)の結晶性粒子の比表面積(SSA)は、例えば、TriStar 3000自動ガス吸着分析機(マイクロメリティクス社)を用い、ブルナウアー(Brunauer)、エメット(Emmett)およびテラー(Teller)(BET)理論に基づく3点窒素吸着法を用いて分析することができる。試料は、好適には、40℃で20時間真空乾燥される。体積法は、相対圧力範囲0.1~0.3P/P0で使用することができる。
本発明は、N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子の製造方法であって、
a)N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)を、エタノールおよび水を含み、水の含有量が、溶媒の重量に対して35~60%、好ましくは40~58%、より好ましくは42~55%である溶媒中に提供する工程;
b)混合物をおおよそ還流温度にN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)が溶解するまで加熱する工程;
c)混合物を約20~35℃に少なくとも3時間のあいだ、好ましくは約4時間~約8時間のあいだ、任意にはシーディングしながら冷却する工程;
d)任意には工程c)と同時に、水を少なくとも1時間のあいだ、好ましくは約2時間~約10時間のあいだ、工程d)後の溶媒中の水の量が、溶媒の重量に対して55~80%、好ましくは58~78%、より好ましくは60~75%となるように加える工程;ならびに
e)沈殿を単離する工程
を含む方法を提供する。
工程a)において使用される溶媒は、通常エタノールおよび水を含む。工程a)の溶媒中の水の量は、溶媒の重量に対し、約35~60%、好ましくは約40~58%、より好ましくは42~55%である。好ましくは、溶媒は本質的にエタノールおよび水からなる。例えば、工程a)の溶媒は、溶媒の重量に対して、35~60%の水および40~65%のエタノール、好ましくは40~58%の水および42~60%のエタノール、より好ましくは42~55%の水および45~58%のエタノールを含む。一つの実施形態によれば、工程a)の溶媒は、溶媒の重量に対して、45~52%の水および48~55%のエタノールを含む。別の実施形態によれば、工程a)の溶媒は、溶媒の重量に対して、48~55%の水および45~52%のエタノールを含む。
工程a)に用いられる化合物(I)の量は、好適には、溶媒の重量に対して、約1~20%、好ましくは約5~15%、例えば6~12%である。例えば、150~250kgの化合物(I)が、適切な反応器において1500~3800kgのエタノール-水溶媒中に提供される。混合物は、その後、攪拌しながら、好適には、おおよそ還流温度に、例えば約65~85℃に、化合物(I)が溶解するまで加熱される。工程c)において、混合物はその後、典型的には80rpm未満の攪拌速度で、穏やかに攪拌しながらゆっくりと20~30℃に冷却される。冷却は、少なくとも3時間のあいだ、好ましくは約4~約8時間のあいだ、任意には化合物(I)の結晶を用いてシーディングしながら行われる。シーディングは、約75℃から開始し、そして任意には再びより低い温度となる温度で好適に実施される。例えば、シーディングは、1回または混合物の温度が約50~70℃である場合に複数回実施される。シーディングの結晶の量は、通常、最初に反応器に提供した化合物(I)の重量に対して0.5%未満である。化合物(I)のシーディング結晶は、例えば、特許文献2に記載された方法を用いて製造することができる。
工程d)において、水を添加した後の溶媒中の水の量が、溶媒の重量に対して、55~80%、好ましくは58~78%、より好ましくは60~75%となるように、さらに水が混合物にゆっくりと加えられる。好ましくは、溶媒は、本質的にエタノールおよび水からなる。例えば、工程d)後の溶媒は、溶媒の重量に対して、55~80%の水および20~45%のエタノール、好ましくは58~78%の水および22~42%のエタノール、より好ましくは60~75%の水および25~40%のエタノールを含む。
一つの実施形態によれば、工程d)後の溶媒は、溶媒の重量に対して、60~65%の水および35~40%のエタノールを含む。別の実施形態によれば、工程d)後の溶媒は、溶媒の重量に対して、65~70%の水および30~35%のエタノールを含む。また別の実施形態によれば、工程d)後の溶媒は、溶媒の重量に対して、70~75%の水および25~30%のエタノールを含む。
別の実施形態によれば、工程a)の溶媒は、溶媒の重量に対して、48~55%の水および45~52%のエタノールを含み、工程d)後の溶媒は、溶媒の重量に対して、60~65%の水および35~40%のエタノールを含む。別の実施形態によれば、工程a)の溶媒は、溶媒の重量に対して、45~52%の水および48~55%のエタノールを含み、工程d)では、溶媒の重量に対して、70~75%の水および25~30%のエタノールを含む。
水の添加は、少なくとも1時間のあいだ、好ましくは約2~約10時間のあいだ、例えば約6~約10時間のあいだ実施される。混合物は水の添加のあいだ、穏やかに、典型的には80rpm未満の攪拌速度で攪拌される。混合物の温度は、水の添加のあいだ、約20~35℃の範囲に適切に保たれる。
あるいは、工程c)およびd)は、同時に実施することもできる。この実施形態においては、水は冷却工程のあいだに加えられる。水添加の手順は、混合物を任意のシーディングを含めて約20~35℃に冷却しながら上記に説明したように実施することができる。同時に行われる冷却と水の添加は、少なくとも3時間のあいだ、好ましくは4~10時間のあいだに適切に実施される。
工程d)の後、混合物をさらに、好ましくは約10~30℃に、例えば10~20℃に、少なくとも1時間のあいだ、例えば1~3時間のあいだ冷却することができる。冷却後、混合物は、沈殿が完了するまで適切に攪拌される。沈殿した結晶性粒子は、容易に、例えば遠心分離により単離され、水および/またはエタノールで洗浄される。単離された沈殿は、減圧下、例えば真空下で、少なくとも30℃、例えば40~60℃で、乾燥が完了するのに必要な期間乾燥することができる。
上記方法により得られる粒子は、結晶性であり、典型的には丸みを帯びた粒子形状を有し、典型的には約8~約16m2/g、より典型的には約10~約15m2/gの範囲の比表面積(SSA)を示す。得られる粒子は、通常、100~1000μmの間、好ましくは120~800μmの間、より好ましくは150~750μmの間、特には180~700μmの間、例えば200~650μmの間の体積中位径(Dv50)を有する。Dv10は、通常、約50μm超、好ましくは約60μm超、より好ましくは約70μm超、特には80~500μmの間、例えば100~400μmの間である。Dv90は、通常、2000μm未満、好ましくは1500μm未満、より好ましくは1400μm未満、特には300~1300μmの間、例えば400~1200μmの間である。
さらに、粒子の80容量%は、通常50~2000μmの間、好ましくは60~1500μmの間、より好ましくは70~1400μmの間、特には80~1300μmの間、例えば100~1200μmの間である。
上記方法により得られる丸みを帯びた粒子は、典型的には0.8超の平均アスペクト比および/または0.89超の平均高感度(HS)円形度により特徴付けられる。より典型的には、丸みを帯びた粒子は、0.8超の平均アスペクト比および0.89超の平均高感度(HS)円形度により特徴付けられる。なおより典型的には、丸みを帯びた粒子は、0.82超の平均アスペクト比および0.9超の平均高感度(HS)円形度により特徴付けられる。
上記方法により得られる粒子は、大きな体積中位径、狭い粒径分布、および鋭い角を実質的に欠くことにより特徴づけられる丸みを帯びた粒子形状を有するので、単離が容易であり、自由に流動し、低い粘性を示す。上記方法により得られる丸みを帯びた粒子の比表面積(SSA)は、約8~約16m2/g、好ましくは約10~約15m2/gの範囲であり、粉砕または他の好適な手段により、粒子の体積中位径(Dv50)が、例えば10~100μmの範囲に減少しても、有意には変化しない。これにより、粒径の変化に関わらず、一貫したバイオアベイラビリティーを確認する。したがって、必要に応じて打錠塊の高い均一性が望まれるばあい、丸みを帯びた粒子は、例えば、10~100μmの範囲、好ましくは15~95μmの間、典型的には20~90μmの間のDv50を有する粒径に粉砕することができ、そのような粒子は、錠剤などの経口投与用の医薬剤形の製造に良く適している。
本発明の方法により得られる粒子結晶性の丸みを帯びた粒子は、したがって、当該技術分野において知られている賦形剤と共に、錠剤、カプセル剤、または粉剤などの医薬剤形の製造に、そのまま、または粉砕した形態で使用することができる。
本発明は、さらに以下の実施例により説明される。
実施例1.N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子の製造
粒状水素化ホウ素ナトリウム(15kg)およびEtOH(1370kg)を、6.3m3のエナメル質反応容器に入れた。混合物を22℃で30分間攪拌することにより溶解した。(S)-3-アセチル-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノ-フェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(225kg)を反応容器に加えた。その後、混合物を反応が完了するまで、22℃で4時間攪拌した。その後、混合物のpHをHCl水溶液で酸性に調整した。その後、水(800kg)を加え、混合物のpHをNaOH水溶液の添加により7.0±1.0に調整した。混合物を65°に温め、その後、6.3m3のジャケット付きスチール反応容器に移した。混合物を78℃に温めて混合物を溶解した。溶液を窒素雰囲気下で64℃に冷却した。溶液を緩やかな攪拌下、64℃でシードした。その後、溶液を緩やかな攪拌下、8時間のあいだ30℃に冷却した。その後、水(2600kg)を緩やかな攪拌下で7~10時間のあいだ30℃で加えた。混合物を緩やかな攪拌下で2時間のあいだ20℃まで冷却し、その後さらに1時間攪拌した。沈殿した生成物を遠心分離により単離し、水で洗浄し、真空下、40~60℃で乾燥して214kgの丸みを帯びた粒子形状の結晶性粒子を得た。
実施例2.N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子の製造
水(450kg)、EtOH(920kg)およびN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-3-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(215kg)を、100kgのリンスEtOHと共に6.3m3のスチール反応容器に入れた。混合物を75℃に温めることにより溶解した。活性炭SX Ultra(11kg)およびCelite(21kg)を加え、次いで78℃で1時間攪拌した。混合物を窒素雰囲気下で75℃に冷却し、ろ過した。ろ液を6.3m3のジャケット付きスチール反応容器に移した。炭/セライトケーキを水(970kg)およびEtOH(345kg)の温めた(75℃)混合液で洗浄した。洗浄液も反応容器に加えた。溶液を78℃で30分間攪拌し、その後70℃まで冷却した。緩やかな攪拌を残りの過程のあいだ維持した。溶液を70℃でシードし、その後4時間のあいだ30±5℃に冷却した。その後、水(840kg)を30±5℃で6時間のあいだ加えた、混合物を2時間のあいだ20℃に冷却し、その後、さらに1時間攪拌した。沈殿した生成物を遠心分離により単離し、EtOHで洗浄し、真空下、40~60℃で乾燥して190kgの丸みを帯びた粒子形状の結晶性粒子を得た。
実施例3.N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子の製造
水(1400kg)、EtOH(1215kg)およびN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-3-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(210kg)を、6.3m3のスチール反応容器に入れた。混合物を75℃に温めることにより溶解した。活性炭SX Ultra(11kg)およびCelite(21kg)を加え、次いで1時間攪拌した。その後、混合物を熱時ろ過した。ろ液を6.3m3のジャケット付きスチール反応容器に移した。炭/セライトケーキをEtOH(170kg)で洗浄した。洗浄液も反応容器に加えた。温度を70℃に調整した。溶液を70℃でシードし、その後60℃に冷却した。その後、混合物を4時間、30℃に冷却し、水(1050kg)を同時に加えた。混合物をさらに30分間攪拌した。沈殿した生成物を遠心分離により単離し、水で洗浄し、真空下、70℃で乾燥して190kgの丸みを帯びた粒子形状の結晶性粒子を得た。
実施例4.粒径分布の決定
本発明により製造された化合物(I)の結晶性の丸みを帯びた粒子の粒径分布を、レーザー光回折により決定した。決定は、分散媒として空気を用いるTornado Dry Powder Systemを備えたBeckman Coulter LS13320レーザー回折粒径分析器を用い、測定圧24”H2O±2”H2O、サンプル量10ml、システム制御ターゲット 減衰率で5%を用い、フラウンホーファー光学モデルを適用して行った。粒径分析の結果を図1に示す。本分析によれば、粒子のDv10の値は359μm、Dv50は632μm、そしてDv90は925μmであった。
実施例5.走査電子顕微鏡(SEM)画像による粒子の特徴付け
本発明により製造された化合物(I)の結晶性の丸みを帯びた粒子を、走査電子顕微鏡イメージングにより特徴付けた。SEM図を図2に示す(倍率50倍、バー500μm)。比較として、特許文献2の実施例1により製造した粒子のSEM画像を図3に示す(倍率50倍、バー30μm)。本発明により製造された粒子は、狭い粒径分布を有する丸みを帯びた粒子形状を示す一方、特許文献2により製造された粒子は鋭い角を有する小さく不規則なものである。
実施例6.粒子の比表面積(SSA)の決定
比表面積(SSA)および粒径分布(PSD)は、本発明により製造された化合物(I)の結晶性の丸みを帯びた粒子の2つのバッチ(AおよびB)について決定した。その後、2つのバッチの粒子を粉砕し、次いでSSAおよびPSDを決定した。結果を表1および2に示す。結果は、粒子の比表面積(SSA)は、粒子を粉砕し、粒径を低下させても有意には変化しなかったことを示す。
Figure 0007157071000002
Figure 0007157071000003
比表面積は、TriStar 3000自動ガス吸着分析機(マイクロメリティクス社)を用い、ブルナウアー、エメットおよびテラー(BET)理論に基づく3点窒素吸着法を用いて測定した。試料を40℃で20時間、真空乾燥した。相対圧力範囲0.1~0.3P/P0で体積法を適用した。

Claims (48)

  1. 8~16m2gの範囲の比表面積(SSA)、および10~1000μmの間の体積中位径(Dv50)を有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子。
  2. 10~15m 2 /gの範囲の比表面積(SSA)を有する請求項1記載の結晶性粒子。
  3. 5~800μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項1または2記載の結晶性粒子。
  4. 20~750μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項1または2記載の結晶性粒子。
  5. 100~1000μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項1または2記載の結晶性粒子。
  6. 120~800μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項1または2記載の結晶性粒子。
  7. 150~750μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項1または2記載の結晶性粒子。
  8. 0.8超の平均アスペクト比および/または0.89超の平均好感度(HS)円形度により特徴づけられる丸みを帯びた粒子形状を有する請求項5~7のいずれか1項に記載の結晶性粒子。
  9. .82超の平均アスペクト比および/または0.9超の平均高感度(HS)円形度により特徴付けられる請求項記載の結晶性粒子。
  10. 0.8超の平均アスペクト比および0.89超の平均高感度(HS)円形度により特徴付けられる請求項記載の結晶性粒子。
  11. 0.82超の平均アスペクト比および0.9超の平均高感度(HS)円形度により特徴付けられる請求項記載の結晶性粒子。
  12. 10~100μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項1または2記載の結晶性粒子。
  13. 15~95μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項1~3のいずれか1項に記載の結晶性粒子。
  14. 20~90μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項1~4のいずれか1項に記載の結晶性粒子。
  15. 100~1000μmの間の体積中位径(Dv50)と、0.8超の平均アスペクト比および/または0.89超の平均好感度(HS)円形度により特徴づけられる丸みを帯びた粒子形状を有するN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の結晶性粒子。
  16. 120~800μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項15記載の結晶性粒子。
  17. 150~750μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項15記載の結晶性粒子。
  18. N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)を請求項1~17のいずれか1項に記載の結晶性粒子の形態で活性成分として含む医薬製
  19. N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)を請求項5~8および15~17のいずれか1項に記載の結晶性粒子から粉砕された10~100μmの間の体積中位径(Dv50)を有する結晶性粒子の形態で活性成分として含む医薬製
  20. 粉砕された結晶性粒子が、15~95μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項19記載の医薬製剤。
  21. 粉砕された結晶性粒子が、20~90μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項19記載の医薬製剤。
  22. 比表面積(SSA)が、ブルナウアー、エメットおよびテラー(BET)理論に基づく3点窒素吸着法を用いて分析される請求項1または2記載の結晶性粒子。
  23. 平均アスペクト比および/または平均高感度(HS)円形度が、乾燥粉末分散系に対する光学顕微鏡法により決定される請求項8~11および15~17のいずれか1項に記載の結晶性粒子。
  24. 体積中位径(Dv50)が、分散媒として空気を用い、フラウンホーファー光学モデルを適用することによりレーザー光回折により測定される請求項1~17および22~23のいずれか1項に記載の結晶性粒子。
  25. N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)の10~1000μmの間の体積中位径(Dv50)を有する結晶性粒子の製造方法であって、
    a)N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)を、エタノールおよび水を含み、水の含有量が、溶媒の重量に対して35~60%である溶媒中に提供する工程;
    b)混合物を還流温度にN-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾル-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(I)が溶解するまで加熱する工程;
    c)混合物を20~35℃に少なくとも3時間のあいだ、任意にはシーディングしながら冷却する工程;
    d)任意には工程c)と同時に、水を少なくとも1時間のあいだ、工程d)後の溶媒中の水の量が、溶媒の重量に対して55~80%となるように加える工程;ならびに
    e)沈殿を単離する工程
    を含む方法。
  26. 工程a)において水の含有量が、溶媒の重量に対して40~58%である請求項25記載の方法。
  27. 工程a)において水の含有量が、溶媒の重量に対して42~55%である請求項25記載の方法。
  28. 工程c)において混合物が4時間~8時間のあいだ冷却される請求項25記載の方法。
  29. 工程d)において水が2時間~10時間のあいだ加えられる請求項25記載の方法。
  30. 工程d)において水が、工程d)後の溶媒中の水の量が、溶媒の重量に対して58~78%となるように加える請求項25記載の方法。
  31. 工程d)において水が、工程d)後の溶媒中の水の量が、溶媒の重量に対して60~75%となるように加える請求項25記載の方法。
  32. 粒子が、100~1000μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項25~31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 粒子が、120~800μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項32記載の方法。
  34. 粒子が、150~750μmの間の体積中位径(Dv50)を有する請求項32記載の方法。
  35. 粒子が、0.8超の平均アスペクト比および/または0.89超の平均好感度(HS)円形度により特徴づけられる丸みを帯びた粒子形状を有する請求項25~34のいずれか1項に記載の方法。
  36. 粒子が、8~16m2gの範囲の比表面積(SSA)を有する請求項25~35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 粒子が、10~15m 2 /gの範囲の比表面積(SSA)を有する請求項36記載の方法。
  38. 工程a)において、溶媒がエタノールおよび水からなる請求項25~37のいずれか1項に記載の方法。
  39. 工程a)において、溶媒が、溶媒の重量に対し35~60%の水および40~65%のエタノールを含む請求項38記載の方法。
  40. 工程d)において、混合物の温度を、水を加えるあいだ20~35℃の範囲内に保つ請求項25~39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 工程c)およびd)が同時に実施される請求項25~40のいずれか1項に記載の方法。
  42. 工程d)の後、混合物を、少なくとも1時間のあいださらに冷却する請求項25~41のいずれか1項に記載の方法。
  43. 工程d)の後、混合物を、少なくとも1時間のあいだ10~30℃にさらに冷却する請求項25~41のいずれか1項に記載の方法。
  44. 工程c)のあいだ、混合物を50~70℃でシードする請求項25~43のいずれか1項に記載の方法。
  45. 工程a)における化合物(I)の量が、溶媒の重量に対して、1~20%である請求項25~44のいずれか1項に記載の方法。
  46. 工程a)における化合物(I)の量が、溶媒の重量に対して、5~15%である請求項45のいずれか1項に記載の方法。
  47. 単離された沈殿が、少なくとも30℃の温度で減圧下で乾燥される請求項25~46のいずれか1項に記載の方法。
  48. 単離された沈殿が40~60℃で減圧下で乾燥される請求項47記載の方法。
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