JP7156656B2 - 調圧弁 - Google Patents

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Description

本発明は、処理液体が流入する流入路と、離接運動によって該流入路の開閉を行う開閉機構とを備え、前記処理液体の圧力を調整する調圧弁に関する。
従来から、液体の圧力を調整する調圧弁が広く使用されている。例えば、調圧弁は、ポンプの吐出口へ接続されて液体の吐出圧の調整に用いられる。
特許文献1においては、流体の流入口と、流体の流出口と、流入口を閉じる方向に付勢する付勢手段を備えた弁体とを有し、流体が第1の圧力以上で前記弁体が前記流入口を開放し、流体の速度の上昇に応じて流体の圧力が上昇し、流体が第2の圧力を超えると前記弁体が前記流出口を閉塞する、又は、前記流出口を狭隘にすることによって、高圧側に所定の値よりも大きい圧力が作用した場合に減衰力を増大させる調圧弁が開示されている。
特開2017-53402号公報
一方、上述したような調圧弁が往復ポンプの吐出圧の調整に用いられる場合、弁体が弁座に振動的に衝突していわゆる弁鳴りが生じる。このような問題に対しては、ダンパーを設けて振動を弱める方法が用いられる。斯かるダンパーには粘性の高い専用のオイルが使用される。
しかしながら、このように、ダンパー液としてオイルが使用された調圧弁はその用途が制限されるという問題がある。例えば、飲料水等の送水にポンプを用いる場合、ユーザはダンパーのオイル漏れによる混入を懸念し、前記調圧弁が使用されたポンプの選択を控える傾向がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、飲料水等を含む幅広い用途に適用できる調圧弁を提供することにある。
本発明に係る調圧弁は、圧力を調整すべき処理液体が流入する流入路と、離接運動によって該流入路の開閉を行う開閉機構とを備える調圧弁において、粘性抵抗によって前記開閉機構の離接運動を減衰させる液体を貯留する吸衝液室と、前記開閉機構に設けられ、前記処理液体を前記吸衝液室に導く誘導路とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記誘導路によって、前記処理液体が前記吸衝液室に導かれ、前記処理液体の粘性抵抗によって前記開閉機構の離接運動が減衰される。
本発明に係る調圧弁は、前記誘導路は、一端が前記流入路に連通し、他端が前記吸衝液室に連通しており、前記開閉機構の内側に形成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記開閉機構の内側に形成された前記誘導路を通って、前記流入路の処理液体が前記吸衝液室に流れ込み、前記処理液体の粘性抵抗によって前記開閉機構の離接運動が減衰される。
本発明に係る調圧弁は、前記開閉機構は、離接運動の際に前記吸衝液室の内面を摺動する板状の摺動部を備え、前記摺動部は該摺動部を厚み方向に貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔は直径が1.5mm未満であることを特徴とする。
本発明にあっては、前記摺動部の周縁が前記吸衝液室の内面を摺動するので、前記吸衝液室内の処理液体は、前記摺動部の前記貫通孔を通ってのみ、前記摺動部の一面側から他面側に移動する。前記貫通孔は直径が1.5mm未満であるので、前記処理液体と前記貫通孔との間に生じる摩擦抵抗は十分大きく、前記開閉機構の離接運動を弱めて減衰させる。
本発明に係る調圧弁は、前記吸衝液室内のガスを外部に排出する排出路を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記排出路が前記吸衝液室内のガスを外部に排出させるので、該ガスによって斯かる調圧弁による処理液体の圧力調整に支障が生じることを事前に防止できる。
本発明に係る調圧弁は、前記排出路内に設けられた弁座と、前記吸衝液室からの液体によって前記弁座に付勢される弁体とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記排出路内には前記弁座及び前記弁体が設けられており、前記吸衝液室から処理液体が前記排出路に流れ出した場合、斯かる処理液体の圧力によって前記弁体が前記弁座を閉じて、前記処理液体が前記排出路を介して外部に流れることを防止する。
本発明によれば、飲料水等を含む幅広い用途に適用でき、調圧弁における用途の制限を極力抑えることができる。
本実施の形態に係るプランジャポンプの要部構成を示す断面図である。 本実施の形態に係るプランジャポンプを、図1の矢印方向から見た図である。 本実施の形態に係る調圧弁の要部構成を示す断面図である。 本実施の形態に係るプランジャポンプの稼働時における、吸衝液室の付近を示す部分的断面図である。 本実施の形態に係る調圧弁において、弁体の作用を説明する部分的断面図である。 本実施の形態に係る調圧弁において、開閉機構の作用を説明する部分的断面図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る調圧弁を、いわゆるプランジャポンプに適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施の形態に係るプランジャポンプの要部構成を示す断面図であり、図2は、本実施の形態に係るプランジャポンプを、図1の矢印方向から見た図である。図中、符号Pは、本実施の形態に係るプランジャポンプを示す。
プランジャポンプPは、有底円筒状をなすクランクケース10と、該クランクケース10に収容されたクランク機構1と、クランクケース10の開口10a側に、クランクケース10と同軸的に配してあるシリンダ20と、クランク機構1の駆動によってシリンダ20内を往復動するプランジャ6とを備える。
クランク機構1は原動軸(図示せず)に連結したクランクシャフト2と、該クランクシャフト2にコンロッド3を介して連結したガイド4と、該ガイド4に案内されるピストン5とを備える。ガイド4は柱状をなす。また、シリンダ20の内側には筒状のシリンダ室22が設けられている。
クランクシャフト2はクランクケース10の底部側に位置している。クランクケース10内において、クランクケース10の開口10a側には、ガイド通路4aが設けてある。ガイド4及びピストン5はガイド通路4a内にて、クランクケース10の軸方向に並設してある。コンロッド3の一端部はクランクシャフト2に連結してあり、他端部はガイド4に連結している。ガイド4にはピストン5の一端部が連結しており、ピストン5の他端部はプランジャ6に連結している。前記原動軸の回転は、クランクシャフト2、コンロッド3、ガイド4及びピストン5によって、クランクケース10の軸方向における往復動作に変換され、プランジャ6は、ガイド通路4a及びシリンダ20内(シリンダ室22)を軸方向に沿って往復動する。
シリンダ20には、液体を吸入する吸入口21と、液体を吐出する吐出口40aとを有するケーシング40が設けられている。ケーシング40は、シリンダ20を挟んでクランクケース10と反対側に位置している。
吐出口40aには、例えば、ノズル装置(図示せず)が接続され、吐出口40aから吐出される液体を噴射する。また、吸入口21には、前記ノズルにて噴射すべき液体(以下、処理液体)を貯蔵したタンク(図示せず)が接続されている。
クランクケース10、シリンダ20及びケーシング40は、複数のスタッドボルト50及びナット51によって取り外し可能に連結してある。
ケーシング40の内部には、処理液体を一時的に貯留する液体室45が設けられている。液体室45は吐出口40aと連通している。液体室45及び吐出口40aの間には、逆止弁を有する吐出バルブ40bが介在されている。吐出バルブ40bは、液体室45が正圧の場合に開き、負圧の場合に閉じる。
また、吸入口21と液体室45とは連通してある。詳しくは、吸入口21は逆止弁を有する吸入バルブ25を介して液体室45と連通している。吸入バルブ25は、液体室45が正圧の場合に閉じ、負圧の場合に開く。
更に、シリンダ20には、シリンダ室22及び吸入口21を接続する通路23が設けてある。シリンダ室22内の処理液体は、通路23に入り、吸入口21に至る。
プランジャ6がクランクケース10側に移動した場合、液体室45は負圧になり、吐出バルブ40bは閉じ、吸入バルブ25は開き、吸入口21から処理液体が吸入され、液体室45に流れ込む。そしてプランジャ6がケーシング40側に移動した場合、液体室45は正圧になり、吐出バルブ40bは開き、吸入バルブ25は閉じる。液体室45内の処理液体は吐出口40aから吐出される。
なお、液体室45の処理液体がシリンダ室22に浸入した場合、侵入した処理液体は通路23を通り、吸入口21に戻る。
図2に示すように、プランジャポンプPは、複数の吐出口40aを備えている。何れかの吐出口40aには本実施の形態に係る調圧弁が取り付けられている。図3は、本実施の形態に係る調圧弁の要部構成を示す断面図である。図中、符号7は、本実施の形態に係る調圧弁を示す。
調圧弁7は、何れかの吐出口40aに接続され、吐出圧を調整する。具体的に、プランジャポンプPは原動機を用いて駆動するため、処理液体の圧力に関係なく一定の回転速度で回転しようとする。そこで、調圧弁7が処理液体の圧力を調整して一定に保つ。また、調圧弁7は、前記原動機が動作している間、前記ノズル装置で処理液体の噴射が急停止した場合などに、処理液体の圧力が過度に上昇することを防ぐことによって、プランジャポンプPの破損を未然に防止する。
本実施の形態に係る調圧弁7は、処理液体をバイパスさせるボディ部9と、処理液体の圧力を調整する圧力調整部8とを備える。
ボディ部9はハウジング95を備えている。ハウジング95には流入口91が形成されており、流入口91は吐出口40a側に配置され、流入口91を介して処理液体がボディ部9内に流入される。
ボディ部9には、シリンダ形状の流入路92が流入口91に連設されており、流入口91に流入した処理液体は流入路92に流れ込む。すなわち、流入路92は一端に流入口91が形成されている。また、流入路92は他端に円筒形状の弁座93が設けられている。流入路92及び弁座93は同一の軸を中心として並設されている。以下、流入路92及び弁座93の並設方向を上下方向という。
また、ボディ部9には、処理液体を貯留する貯留室94が形成されている。弁座93の先端が貯留室94に連通しており、弁座93から流れ出す処理液体は貯留室94に一時的に貯留される。
貯留室94の処理液体を前記タンクに迂回させる迂回路96が形成されている。迂回路96はシリンダ形状であり、一端が貯留室94に連通している。また、迂回路96は流入路92との交差方向に沿って形成されており、他端には迂回口97が形成されている。迂回口97は、例えば、ホース等を介して前記タンクに連通する。
一方、圧力調整部8は、吸衝液室98、開閉機構100等を備えている。詳しくは、上下方向において、貯留室94を挟んで、流入路92と反対側には吸衝液室98が形成されている。例えば、吸衝液室98は 上下方向と交差する方向の断面視にて円形状の内面981を有し、所定の液体を貯留する。後述するように弁座93と離接する動き(以下、離接運動ともいう)によって流入路92の開閉を行う開閉機構100の一部が吸衝液室98に収納される。吸衝液室98には、その粘性抵抗を用いて上下方向における開閉機構100の離接運動を減衰させる液体が貯留される。
また、吸衝液室98は、開閉機構100を保持しつつ、開閉機構100の離接運動をガイドするガイド部99によって覆われている。また、ガイド部99は吸衝液室98を密閉させ、液体の漏れを防ぐ。例えば、ガイド部99は所定の肉厚を有する円筒形状を有しており、ガイド部99の内側に開閉機構100が挿入されることによって保持され、且つ開閉機構100の前記離接運動がガイドされる。
更に、ハウジング95は、開閉機構100を備えている。開閉機構100は、貯留室94及び吸衝液室98に跨るように設けられている。開閉機構100は流入路92及び弁座93と同一の軸を中心として並設されている。開閉機構100は、弁座93側端に配置されたディスク101と、ディスク101を保持するピストン102とを有する。
上述したように、開閉機構100は上下方向に移動可能である。斯かる上下方向に開閉機構100が移動することによって、開閉機構100のディスク101が流入路92(弁座93)の先端と離接する。このような離接運動によって、開閉機構100は流入路92の開閉を行う。
ディスク101は、弁座93の開口93aより大きい円盤部106を有し、円盤部106の一面が弁座93(開口93a)を覆う。また、円盤部106の他面の中心部にはピストン102側に突設された凸部108が設けられている。
ピストン102は、略棒形状であり、ディスク101側の一端部が吸衝液室98及び貯留室94の間を遮る壁を貫通して設けられている。また、ピストン102の他端部は、上述したように、ガイド部99によって上下方向に移動可能に保持されている。更に、ピストン102の中間部は吸衝液室98に収容されている。
ピストン102の一端部には、ディスク101の凸部108に対応する凹部109が形成されている。凹部109と凸部108との係合によって、ディスク101がピストン102に保持される。
上下方向において、ピストン102の凹部109の寸法がディスク101の凸部108の寸法より大きく、凹部109と凸部108の間には隙間が形成されている。
ピストン102の他端部は、上述したように、ガイド部99の内側に挿入されて保持されている。また、ガイド部99は上下方向においてある程度の寸法を有するので、ピストン102が離接運動する際、ガイド部99によってガイドされる。
ピストン102の中間部は、離接運動の際に吸衝液室98の内面981を摺動する板状の摺動部103を有している。すなわち、上下方向と交差する方向における摺動部103の形状及び大きさは、上下方向から見た吸衝液室98の内面981の形状及び大きさと略等しい。
摺動部103は、摺動部103を厚み方向に貫通する貫通孔104を有しており、貫通孔104は直径が、例えば、1.5mm未満である。吸衝液室98に貯留する液体として専用のオイルを使う場合、貫通孔104の直径は1.5mmであるが、本実施の形態に係る調圧弁7においては、後述するようにオイルの代わりに処理液体(非オイル系)を使用する。処理液体は、オイルに比べ粘性が低いので、粘性抵抗を高めるべく貫通孔104の直径は1.5mm未満であり、また過度な粘性抵抗を生じさせない範囲(例えば、1mm以上~1.5mm未満)である必要がある。また、貫通孔104は一つに限るものでなく、必要に応じて複数設けても良い。
ピストン102の他端には介在部81が設けられている。また、上下方向において、介在部81を挟んでピストン102の反対側にはスプリング82が設けられている。すなわち、介在部81は、スプリング82及びピストン102の間に介在している。介在部81にはスプリング82側にスプリング82を係合するための突出部が設けられており、円筒状のスプリング82の一端が介在部81の前記突出部に外嵌することによって、介在部81に保持される。
スプリング82の他端には調圧ネジ83が設けられている。調圧ネジ83は吐出口40aから吐き出す処理液体の圧力を調整する。
スプリング82の復元力は、介在部81を介して、ピストン102に伝わる。すなわち、スプリング82の復元力は、上下方向においてピストン102のディスク101を弁座93側に付勢する。ユーザが調圧ネジ83を適宜締める又は緩めることによってスプリング82の復元力が変化し、これに伴って弁座93を押し付けているディスク101に加わる力も変動するので処理液体の圧力を調整できる。
吐出口40a(流入路92)に係る処理液体の圧力が所定の設定圧あるいは、それ以下の場合にはスプリング82の復元力によってディスク101が弁座93を閉じている。しかし、吐出口40aに係る処理液体の圧力が設定圧を超えると、すなわちスプリング82の復元力よりも吐出口40aに係る処理液体の圧力が大きい場合は、ディスク101(開閉機構100)がスプリング82側に押し上げられ、弁座93から処理液体が流れ出して前記タンクへ流れる。よって、吐出口40aに係る処理液体の圧力が下がり、過度な圧力上昇を防ぐことができる。また、このような離接運動を開閉機構100(ディスク101)が繰り返して行い、弁座93を開閉させることによって、吐出口40aに係る処理液体の圧力を略一定に保つことができる。
しかし、開閉機構100が離接運動を行う場合、例えば、ディスク101が弁座93に振動的に衝突して、いわゆる弁鳴りが生じ、ユーザに違和感を与える。
これに対して、本実施の形態に係る調圧弁7においては、吸衝液室98に貯留される液体の粘性抵抗を用いて上下方向における開閉機構100の離接運動を減衰させることによって、弁鳴りの発生を抑制する。
吸衝液室98には開閉機構100の摺動部103が収容されており、プランジャポンプPの稼働時に吸衝液室98には液体が充満している。この状態にて、開閉機構100が離接運動を行う場合、上述したように、摺動部103の周縁が吸衝液室98の内面981を摺動するので、前記液体は、摺動部103の貫通孔104を通ってのみ、摺動部103の一面側から他面側に移動する。この際、前記液体と貫通孔104とで摩擦抵抗が生じ、開閉機構100の離接運動(エネルギー)が例えば熱などに変換する。これによって、開閉機構100の離接運動が弱まって減衰する。従って、弁鳴りの発生を極力抑えることができる。すなわち、吸衝液室98に充満する液体はいわゆるダンパー液としての役割をなす。
一方、ディスク101は、上下方向にディスク101を貫通する貫通孔105が形成されている。貫通孔105は、ディスク101の円盤部106の中心と、凸部108の中心とを貫通している。
また、ピストン102の前記一端部には、凹部109と吸衝液室98とを連通させる連通路107(誘導路)が形成されている。連通路107は、ピストン102の内側に形成されており、第1連通路107a及び第2連通路107bからなる。
第1連通路107aは、ピストン102の凹部109の底に、ピストン102の軸に沿って設けられ、上下方向に延びる有底穴である。第1連通路107aは一端が凹部109に開口している。第2連通路107bは、第1連通路107aと交差する方向に延びる有底穴である。第2連通路107bは一端が吸衝液室98に開口している。また、第1連通路107aの他端部及び第2連通路107bの他端部は互いに連通している。よって、凹部109と吸衝液室98とは連通路107を介して連通している。
このような構成を有するので、本実施の形態に係る調圧弁7においては、プランジャポンプPの稼働時に吸衝液室98が処理液体によって満杯になり、処理液体がダンパー液としての役割をなす。以下詳しく説明する。
図4は、本実施の形態に係るプランジャポンプPの稼働時における、吸衝液室98の付近を示す部分的断面図である。図4中、淡点部分は処理液体を表す。
プランジャポンプPが稼働すると斯かるタンクから処理液体が吸入口21を介して液体室45に吸入される。液体室45における処理液体の圧力が上がるにつれて、調圧弁7の流入路92にも流入口91を介して処理液体が流れ込む。流入路92(弁座93まで)が満杯になると、処理液体はディスク101の貫通孔105に流れ込む。貫通孔105を通過した処理液体は凹部109に一時的に貯留される。次いで凹部109が満杯になると、処理液体は連通路107に流れ込む。処理液体は、第1連通路107a及び第2連通路107bを通って吸衝液室98に流れ出す。以降、吸衝液室98が満杯になるまで液体が貯留される。
以上のことから、本実施の形態に係る調圧弁7においては、吸衝液室98のダンパー液を別途に用意する必要がない。処理液体がダンパー液として用いられる。
更に、本実施の形態に係るプランジャポンプPの用途を広げることができる。すなわち、吸衝液室98のダンパー液として専用のオイル等を用いる場合は、斯かるダンパー液が漏れる虞があることから、たとえ該ダンパー液が有害物質でなくても、飲料水が処理液体である用途には使われない傾向があった。しかし、本実施の形態に係る調圧弁7においては、処理液体のそのものがダンパー液として用いられるので、このような問題を解決でき、用途が制限されることはない。
本実施の形態に係る調圧弁7は、以上の記載に限るものでない。本実施の形態に係る調圧弁7は吸衝液室98内のガスを外部に排出する排出路88を更に備えている。以下、図4を用いて詳しく説明する。
吸衝液室98の内面981には、吸衝液室98を内外に貫通する貫通孔84が形成されており、排出路88は貫通孔84に連結されている。また、排出路88は、ガス弁86と、弁体室85と、排出孔87とを含む。
ガス弁86は、弁体室85に収容される球状の弁体86aと、弁体86aと離接する弁座86bと、弁体86aを貫通孔84に付勢するスプリング86cとを有する。
弁体室85は、吸衝液室98の外側に設けられ、貫通孔84と連通している。弁体86aは最大断面積が貫通孔84の外側開口より大きく、貫通孔84の外側開口と離接を行うことによって、貫通孔84を開閉する。弁体室85は、シリンダ形状であって、弁体86aの前記離接の方向に所定の長さを有し、対向内面間の寸法が弁体86aの直径より少し大きい。よって、弁体室85は弁体86aを収容して前記接触の運動をガイドする。
排出孔87は、弁体86aの前記離接の方向(貫通孔84の軸方向)に延びており、端部が屈曲している。すなわち、排出孔87は全体としてL字状をなしている。排出孔87は弁座86bを介して弁体室85に連通している。換言すれば、排出孔87において、弁体室85側の縁には弁座86bが周設されており、弁体室85は、排出孔87を介して外部に連通している。
スプリング86cは、排出孔87に挿入され、弁体86a及び貫通孔84と同一の軸を中心として並設されている。スプリング86cの復元力は、弁体86aを貫通孔84に接近させる方向、又は弁座86bから離れる方向に付勢する。よって、弁体86aは弁座86b及び貫通孔84の間を往復する。
例えば、吸衝液室98内の処理液体の圧力よりスプリング86cの復元力の方が大きい場合、弁体86aは貫通孔84と接触して貫通孔84を閉じる。弁体86aが貫通孔84を閉している場合でも、気体(吸衝液室98内のガス)は弁体86aと貫通孔84との間を自由に通過できる。弁体86aと貫通孔84との間を通過した気体は、弁体室85及び排出孔87を経て外側に排出される。
図5は、本実施の形態に係る調圧弁7において、弁体86aの作用を説明する部分的断面図である。図5中、淡点部分は処理液体を表す。
一方、スプリング86cの復元力より吸衝液室98内の処理液体の圧力の方が大きい場合、弁体86aは処理液体に押されて貫通孔84から離れ、弁座86b側に付勢される。この際、弁体86aは、貫通孔84から流れ出す処理液体に押され、弁座86bと接して排出孔87を閉じる。従って、処理液体が排出孔87を通って外側に流れることを防止できる。
以上のような構成を有することから、本実施の形態に係る調圧弁7においては、ガス抜き機構を別途設ける必要が無く、部品点数を減らして、調圧弁7(プランジャポンプP)をコンパクト化することができる。
一般にプランジャポンプPの稼働を開始すると、液体室45内のガス(空気)が流入路92に集まり、開閉機構100の的確な作用が妨害される。このため、強制的に開閉機構100を操作して流入路92を開けるガス抜き機構が必要である。
しかし、本実施の形態に係る調圧弁7においては、上述したような構成を有するのでガス抜きが自然に行われることから、ガス抜き機構を省くことができると共に、プランジャポンプPの稼働の際、斯かるガス抜き機構を操作するユーザの手間を省くこともできる。
また、調圧弁7は、吐出口40aに係る処理液体の圧力が過度に上昇すると、処理液体を前記タンクに迂回させることにより、プランジャポンプPの破損を未然に防止する。
図6は、本実施の形態に係る調圧弁7において、開閉機構100の作用を説明する部分的断面図である。図6中、淡点部分は処理液体を表す。
吐出口40aに係る処理液体の圧力がスプリング82の復元力よりも大きくなると、吐出口40aに係る処理液体の圧力が所定の設定圧を超えることとなる。この際、処理液体によって、ディスク101(開閉機構100)がスプリング82側(図6中の矢印方向)に押し上げられ、弁座93から処理液体が流れ出して貯留室94に貯まる。これによって、吐出口40aに係る処理液体の圧力が下がるので、処理液体の過度な圧力上昇を未然に防ぐことができる。以降、貯留室94に貯まった処理液体は、例えば、ホースなどを介して、前記タンクに戻る。
以上においては、本実施の形態に係る調圧弁7に排出路88(及び貫通孔84)が設けられている場合について説明したが、本実施の形態はこれに限るものでなく、排出路88は必須ではなく、省略可能である。
7 調圧弁
92 流入路
98 吸衝液室
100 開閉機構
103 摺動部
104 貫通孔
107 連通路

Claims (4)

  1. 圧力を調整すべき処理液体が流入する流入路と、離接運動によって該流入路の開閉を行う開閉機構とを備える調圧弁において、
    粘性抵抗によって前記開閉機構の離接運動を減衰させる液体を貯留する吸衝液室と、
    前記開閉機構に設けられ、前記処理液体を前記吸衝液室に導く誘導路とを備え、
    前記誘導路は、
    一端が前記流入路に連通し、他端が前記吸衝液室に通しており、
    前記開閉機構に設けられ、前記開閉機構の内側に形成されていることを特徴とする調圧弁。
  2. 前記開閉機構は、離接運動の際に前記吸衝液室の内面を摺動する板状の摺動部を備え、
    前記摺動部は該摺動部を厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記貫通孔は直径が1.5mm未満であることを特徴とする請求項1に記載の調圧弁。
  3. 前記吸衝液室内のガスを外部に排出する排出路を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の調圧弁。
  4. 前記排出路内に設けられた弁座と、
    前記吸衝液室からの液体によって前記弁座に付勢される弁体とを備えることを特徴とする請求項3に記載の調圧弁。
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