JP7154477B2 - 車両制御システム及び方法 - Google Patents
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Description
従って、本発明は、原動機により後輪が駆動される車両を制御する場合であっても、ステアリング操作に対する車両の応答性又はリニア感を向上させることができる車両制御システム及び方法を提供することを目的としている。
本件発明においては、この新しい技術課題を解決するために、操舵輪のサスペンションが通常走行時よりも圧縮されていると判断された場合には、通常走行時よりも増加トルクの値を大きく設定している。これにより、操舵輪のサスペンションの剛性が高くなっている状態においても、操舵輪に十分な荷重を付与することができ、車両応答性を十分に向上させることができる。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態による車両制御システムを搭載した車両について説明する。図1は、本発明の実施形態による車両制御システムを搭載した車両の全体構成を示すブロック図である。
車両1の車体前部には操舵輪である左右の前輪2aが設けられ、車体後部には駆動輪である左右の後輪2bが設けられている。これら車両1の前輪2a、後輪2bは、車体に対してサスペンション3により夫々支持されている。また、車両1の車体前部には、後輪2bを駆動する原動機であるエンジン4が搭載されている。本実施形態においては、エンジン4は、ガソリンエンジンであるが、原動機としてディーゼルエンジンなどの内燃エンジンや、電力により駆動されるモータを使用することもできる。また、本実施形態において、車両1は、車体前部に搭載されたエンジン4により、トランスミッション4a、プロペラシャフト4b、ディファレンシャルギア4cを介して後輪2bが駆動される所謂FR車であるが、車体後部に搭載されたエンジン4により後輪2bを駆動する所謂RR車等、原動機により後輪が駆動される任意の車両に本発明を適用することができる。
図3は、本発明の実施形態による車両制御システムに備えられたPCM14がエンジン4を制御するエンジン制御処理のフローチャートである。
エンジン制御処理が開始されると、図3に示すように、ステップS1において、PCM14は車両1の運転状態に関する各種センサ信号を読み込んで取得する。具体的には、PCM14は、操舵角センサ8が検出した操舵角、アクセル開度センサ10が検出したアクセル開度、車速センサ12が検出した車速、車両1の変速機に現在設定されているギヤ段等を含む、上述した各種センサが出力した検出信号を運転状態に関する情報として取得する。
例えば、エンジン4がガソリンエンジンである場合、PCM14は、ステップS5において基本トルクに増加トルクを加算することにより最終目標トルクが設定された場合、点火プラグ5cの点火時期を、基本トルクを発生させるための点火時期よりも進角させる。また、点火時期の進角に代えて、あるいはそれと共に、PCM14は、スロットル開度を大きくしたり、下死点後に設定されている吸気弁の閉時期を進角させたりすることによって、吸入空気量を増加させる。この場合、PCM14は、所定の空燃比が維持されるように、吸入空気量の増加に対応して、インジェクタ5bによる燃料噴射量を増加させる。
ステップS7の後、PCM14は、図3に示すフローチャートによる1回のエンジン制御処理を終了する。
図4は、本発明の実施形態においてPCM14が増加トルクを決定するトルク付加量設定処理のフローチャートであり、図5は、本発明の実施形態においてPCM14が決定する目標付加加速度と操舵速度との関係を示したマップである。図6は走行路面の勾配に応じて増加トルク又は低減トルクに乗じる勾配係数の値を示す係数マップであり、図7は車両1の加速又は減速に応じて増加トルク又は低減トルクに乗じる加減速係数の値を示す係数マップである。図8は、目標付加減速度と操舵速度との関係を示したマップである。
図5における横軸は操舵速度を示し、縦軸は目標付加加速度を示す。図5に示すように、操舵速度が閾値TS1以下である場合、対応する目標付加加速度は0である。即ち、操舵速度が閾値TS1以下である場合、PCM14は、ステアリング操作に基づき車両1に加速度を付加するための制御を実行しない(増加トルクを設定せずにメインルーチンに復帰する)。
図8における横軸は操舵速度を示し、縦軸は目標付加減速度を示す。図8に示すように、操舵速度が閾値TS1以下である場合、対応する目標付加減速度は0である。即ち、操舵速度が閾値TS1以下である場合、PCM14は、ステアリング操作に基づき車両1に減速度を付加するための制御を実行しない(低減トルクを設定せずにメインルーチンに復帰する)。
図11は、本実施形態による車両制御システムの作用の一例を示すタイムチャートであり、上段から順に、操舵装置の操舵角[deg]、操舵速度[deg/sec]、基本トルク[N・m]、付加加減速度[m/sec2]、増加/低減トルク[N・m]、点火時期を示している。
2a 前輪(操舵輪)
2b 後輪(駆動輪)
3 サスペンション
4 エンジン(原動機)
5a スロットルバルブ
5b インジェクタ
5c 点火プラグ
5d 可変動弁機構
6 ステアリングホイール
7 操舵装置
8 操舵角センサ
10 アクセル開度センサ(運転状態センサ)
12 車速センサ
14 PCM(制御器)
16 基本トルク設定部
18 増加トルク設定部
20 減少トルク設定部
22 エンジン制御部
Claims (7)
- サスペンションにより操舵輪が支持され、原動機により後輪が駆動される車両を制御する方法であって、
上記車両の運転状態に基づいて、制御器により上記原動機が発生すべき基本トルクを設定する基本トルク設定工程と、
上記車両に搭載された操舵装置の操舵角の増加に基づいて、制御器により上記基本トルクを増加させるための値である増加トルクを設定する増加トルク設定工程と、
上記基本トルクに上記増加トルクを加算したトルクが発生するように、制御器により上記原動機を制御するトルク発生工程と、
を有し、
上記増加トルク設定工程において、上記操舵輪のサスペンションが通常走行時よりも圧縮されていると判断された場合には、通常走行時よりも上記増加トルクの値を大きく設定することを特徴とする車両制御方法。 - 上記車両が下り勾配の路面を走行している場合には、上記増加トルク設定工程において、上記操舵輪のサスペンションが通常走行時よりも圧縮されていると判断される請求項1記載の車両制御方法。
- 上記車両が減速している場合には、上記増加トルク設定工程において、上記操舵輪のサスペンションが通常走行時よりも圧縮されていると判断される請求項1又は2に記載の車両制御方法。
- さらに、上記車両に搭載された操舵装置の操舵角の減少に基づいて、制御器により上記基本トルクを低減させるための値である低減トルクを設定する低減トルク設定工程と、上記基本トルクから上記低減トルクを減算したトルクが発生するように、制御器により上記原動機を制御する第2のトルク発生工程と、を有し、上記低減トルク設定工程において、上記操舵輪のサスペンションが通常走行時よりも圧縮されていると判断された場合には、通常走行時よりも上記低減トルクの値を小さく設定する請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両制御方法。
- 上記車両が下り勾配の路面を走行している場合には、上記低減トルク設定工程において、上記操舵輪のサスペンションが通常走行時よりも圧縮されていると判断される請求項4記載の車両制御方法。
- 上記車両が減速している場合には、上記低減トルク設定工程において、上記操舵輪のサスペンションが通常走行時よりも圧縮されていると判断される請求項4又は5に記載の車両制御方法。
- サスペンションにより操舵輪が支持され、原動機により後輪が駆動される車両を制御する車両制御システムであって、
上記車両の運転状態を検出する運転状態センサと、
上記車両に搭載された操舵装置の操舵角を検出する操舵角センサと、
上記操舵輪のサスペンションの状態を検出又は推定するサスペンション状態検出/推定手段と、
上記運転状態センサの検出信号及び上記操舵角センサの検出信号に基づいて上記原動機を制御する制御器と、を有し、
上記制御器は、
上記運転状態センサの検出信号に基づいて、上記原動機が発生すべき基本トルクを設定し、
上記操舵角センサにより操舵角の増加が検出されると、上記基本トルクを増加させるための値である増加トルクを設定し、
上記基本トルクに上記増加トルクを加算したトルクが発生するように、上記原動機を制御するように構成され、
上記制御器は、上記サスペンション状態検出/推定手段により、上記操舵輪のサスペンションが通常走行時よりも圧縮されていることが検出又は推定された場合には、通常走行時よりも上記増加トルクの値を大きく設定することを特徴とする車両制御システム。
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