次に、本出願の実施例を詳細に説明し、図面の部分に実施例の例を示している。常に同一又は類似する符号で、同一もしくは類似する構成要素又は同一又は類似する機能を有する構成要素を表す。図面を参照して説明される下記の実施例は例示的なもので、本出願を解釈するためのものに過ぎず、本出願に対する制限として理解されるべきではない。
本出願の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」「内」、「外」、「軸方向」、「半径方向」、「周方向」等で指示された方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づいていうものであり、本出願の説明の便宜上及び説明を簡素化させるためのものに過ぎず、その対象となる装置又は構成要素は必ず特定の方位に設けられ、特定の方位から構成又は操作されなければならないことを指示するか又はこの旨の示唆をするものではなく、従って本出願に対する制限として理解されるべきではない。本出願の説明において、特に説明されていなければ、用語「複数」は2つ以上を意味する。
本出願の説明において、特に明確に規定又は限定されていなければ、用語「取り付ける」、「連通」、「接続」は広い意味で理解されるべきである。例えば、固定して接続されていてもよいし、取り外し可能に接続されていてもよいし、又は一体化して接続されていてもよい。機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されてもよい。直接接続されていてもよいし、中間の媒介を介して間接的に接続されていてもよく、2つの構成要素が内部で連通することであってもよい。当業者は、具体的な状況に応じて本出願における上記の用語の具体的な意味を理解することができる。
関連の技術において真空炊飯器の圧力開放装置は電磁石と、小型ボールバルブと、シールリングとからなり、小型ボールバルブによって圧力開放孔を閉鎖させることで、調理キャビティ内を密封する。炊飯器を負圧状態から常圧状態に回復させる必要がある場合、電磁石によってボールを押し退けることで、圧力を開放する。しかしながら、圧力開放装置でシールリングは使用時、離脱するリスクがあり、繰り返し使用して一定の時間経過後、経年変形が生じると、構造の密封性が損なわれる。
本出願は、従来技術に存在する技術的課題の一つを解決するために、調理器具に用いる圧力開放装置を提供し、当該圧力開放装置は密封性能に優れ、耐用年数が延長している。
次に、図1~図19を参照して、本出願の調理器具に用いる圧力開放装置及び調理器具100を詳細に説明する。
本出願の調理器具に用いる圧力開放装置は密封アセンブリと、駆動アセンブリとを含む。調理器具100は圧力開放孔21を有し、密封アセンブリは縦方向に移動可能であるか、又は密封部材は縦方向に移動可能な閉鎖部材を含み、前記圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成され、前記駆動アセンブリは前記密封アセンブリに接続され、前記密封アセンブリを駆動して前記圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成される。例えば、駆動アセンブリは密封アセンブリを駆動して移動させることで圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるか、又は、駆動アセンブリは密封アセンブリの閉鎖部材を駆動して移動させることで圧力開放孔21を開放又は閉鎖させることができる。
本出願の調理器具に用いる圧力開放装置は、駆動アセンブリによって密封アセンブリ又は密封アセンブリの閉鎖部材を駆動して移動させることにより、圧力開放孔21の開閉を実現し、構造がシンプルであり、調理器具のコストを削減できる。
次に、図1~図3を参照して本出願の調理器具に用いる圧力開放装置30Aを説明する。
図1~図3に示すように、本出願の一つの実施例の調理器具に用いる圧力開放装置30Aにおいて、調理器具100の蓋体20は圧力開放孔21と、取付け口23とを有し、取付け口23は圧力開放孔21の真上に配置され、圧力開放装置30Aは、密封アセンブリ31Aと、駆動アセンブリ32Aとを含む。
密封アセンブリ31Aは圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成され、密封アセンブリ31Aは閉鎖部材314Aと、密封部材313Aとを含み、閉鎖部材314Aは縦方向に移動でき、密封部材313Aは取付け口23に設けられ、密封部材313Aの中部は閉鎖部材314Aに接続されるため、閉鎖部材314Aに伴って移動でき、密封部材313Aの外周縁は取付け口23に密封して接続される。駆動アセンブリ32Aは閉鎖部材314Aに接続され、閉鎖部材314Aを駆動して移動させることにより、密封部材313Aを連れて移動させることで圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成される。
本出願の調理器具に用いる圧力開放装置30Aにおいて、密封部材313Aを取付け口23に固定することにより、密封部材313Aの中部は閉鎖部材314Aに接続され、且つ、密封部材313Aの外周縁を取付け口23に密封して接続させることで、密封部材313Aの多段階な接続・固定を実現し、密封部材313Aの離脱を防止し、密封部材313Aの密封性を向上させ、圧力開放装置30Aの密封性及び使用性能を向上させることができる。
図2及び図3に示すように、本出願の一つの実施例において、密封部材313Aは、可動部3131Aと、固定部3132Aとを含み、可動部3131Aは閉鎖部材314Aに接続されるため、閉鎖部材314Aに伴って移動でき、固定部3132Aは可動部3131Aに接続され、且つ、固定部3132Aは可動部3131Aの周方向に延在する環形に形成され、固定部3132Aは取付け口23に密封して接続される。
いくつかの例において、閉鎖部材314Aは縦方向(図2で上下方向)に延在する柱状に形成され、閉鎖部材314Aの下端は可動部3131Aに係止して接続される。閉鎖部材314Aと可動部3131Aとの係止接続により密封部材313Aの安定的な密封を実現し、密封部材313Aの離脱を防止できる。
いくつかの具体例において、閉鎖部材314Aの下端の側周壁に環形溝を有し、環形溝が閉鎖部材314Aの周方向に延在することで、閉鎖部材314Aの下端に係止部位3141Aが形成され、可動部3131Aの中部に係止部位3141Aに係止して接続される係止溝31311Aを有するため、可動部3131Aは閉鎖部材314Aに係止して接続され、閉鎖部材314Aに同期して移動することが実現される。
図3に示すように、いくつかの具体例において、圧力開放孔21の真上に環形支持リブ50を有し、環形支持リブ50により取付け口23が画定され、固定部3132Aに環形密封溝31321Aを有し、環形密封溝31321Aは環形支持リブ50の方向に開口し、環形支持リブ50は環形密封溝31321Aに係止して接続される。環形密封溝31321Aが環形支持リブ50に係止して接続されることにより、密封部材313Aは取付け口23に固定され、密封部材313Aの離脱がより一層防止され、安定性が向上する。
なお、環形密封溝31321Aの径方向における寸法は環形支持リブ50の径方向における寸法以上であり、これによって固定部3132Aと環形支持リブ50との係止接続はより堅牢になり、密封部材313Aの密封性が向上する。
いくつかの例において、密封アセンブリ31Aは、押圧部材311Aをさらに含み、押圧部材311Aは取付け口23に取り外し可能に設けられ、押圧部材311Aは固定部3132Aの上部に設けられ、これによって固定部3132Aの外周縁を環形支持リブ50の上面に圧着することができる。押圧部材311Aが押圧することで、押圧の方式で密封部材313Aの取り付けを実現し、密封部材313Aの固定における安定性を向上させることができる。
更なる例として、環形支持リブ50の上面に位置制限突起51が設けられ、位置制限突起51は環形支持リブ50と密封部材313Aとの間の摩擦力を増加させることできる。位置制限突起51を用いた規制により、密封部材313Aはより一層押圧され、密封部材313Aの離脱を防止し、安定性を向上させることができる。
いくつかの例において、密封部材313Aと環形支持リブ50との間の摩擦力を増加させるために、環形密封溝31321Aの内周壁はエッチングして縞などを形成させたことで表面が非平坦な構造として設けられてもよい。
本出願の一つの例において、可動部3131Aは可撓性材料で製造され、固定部3132Aは可撓性材料で製造されてもよい。当然ながら、固定部3132Aは硬質材料で製造されてもよく、これによって固定部3132Aが硬質な材料によって環形支持リブ50に対して密封されることにより、密封部材313Aはより堅牢に固定される。
本出願の一つの例において、密封部材313Aは一体成形された部材であってもよく、これによって密封部材313Aの取付けと取り外しが容易になり、固定しやすくもなる。
本出願の一つの実施例において、駆動アセンブリ32Aは電磁石322Aと、電磁石プッシュロッド323Aとを含み、電磁石プッシュロッド323Aは電磁石322Aによって駆動され、且つ、電磁石プッシュロッド323Aが閉鎖部材314Aに接続され、これによって電磁石322Aのオンオフ制御により、電磁石プッシュロッド323Aの移動を制御することができ、閉鎖部材314Aを駆動して移動させることで、圧力開放孔21を開放又は閉鎖させることができる。
図3に示すように、いくつかの例において、電磁石プッシュロッド323Aの端部(図3で先端の端部)に当接部3231Aを有し、駆動アセンブリ32Aは弾性復帰部材324Aをさらに含み、弾性復帰部材324Aの一端は当接部3231Aに当接して接続され、弾性復帰部材324Aの他端が電磁石322Aに当接して接続される。電磁石プッシュロッド323Aが電磁石322Aに対して移動する時、弾性復帰部材324Aに変形が生じる。
いくつかの具体例において、弾性復帰部材324Aはばねであり、ばねは電磁石プッシュロッド323Aに嵌着される。弾性復帰部材324Aは電磁石プッシュロッド323Aの移動に対して緩衝する役割を果たすことができ、電磁石322Aがオフになると、電磁石プッシュロッド323Aは弾性復帰部材324Aの弾性力により移動できる。
いくつかの例において、通路3211A内に弾性圧力制御部材312Aが設けられ、弾性圧力制御部材312Aの両端は閉鎖部材314A及び電磁石プッシュロッド323Aにそれぞれ当接して接続される。弾性圧力制御部材312Aは閉鎖部材314Aの移動に対して緩衝する役割を果たすとともに、組み立て時の誤差により密封が不十分になる問題を解消して、行き詰る状況を防止できる。さらに、通路3211A内に弾性圧力制御部材312Aが設けられることにより、圧力開放装置30Aが動作できない時、調理キャビティ11内の気圧で弾性圧力制御部材312Aの弾性力を克服して圧力開放孔21を開放させることで、圧力の開放を実現でき、調理器具100の安全性を保証し保護する役割を果たすことで、調理器具100の正常な動作を保証できる。
いくつかの具体例において、圧力開放装置30Aは駆動部321Aをさらに含み、駆動部321Aにねじ穴を有し、電磁石プッシュロッド323Aの一端(図5で下端)にねじが刻まれ、これによって電磁石プッシュロッド323Aと駆動部321Aはねじによって係合して接続され、構造がシンプルであり、接続しやすくもなる。
当然ながら、駆動部321Aはねじ柱を有してもよく、電磁石プッシュロッド323Aにねじ穴を有し、駆動部321Aのねじ柱はねじ穴内に取り付けられ、ねじが回転することで駆動部321Aの高さを調節することもできる。
さらにいくつかの例において、電磁石プッシュロッド323Aは駆動部321Aに係止して接続されてもよい。具体的に、電磁石プッシュロッド323Aの側壁の下端に内側に陥没する環状凹溝を有し、駆動部321Aは環状凹溝内に係止して接続されることが可能であり、これによって電磁石プッシュロッド323Aは駆動部321Aに固定して接続される。
本出願の実施例の調理器具は、上記の実施例の調理器具に用いる圧力開放装置30Aを含む。圧力開放装置30Aは蓋体20内に設けられる。上記の圧力開放装置30Aを採用して、密封部材313Aの固定性能を向上させて、密封部材313Aの離脱を防止することにより、調理器具100の使用性能を向上させることができる。
いくつかの例において、蓋体20に抽気口22をさらに有し、調理器具100は真空装置40Aをさらに含み、真空装置40Aは抽気口22に連通するため、調理キャビティ11内に負圧を形成させることができる。
図1~図3に示すように、本出願の一つの具体的な実施例の調理器具100は電子炊飯装置、炊飯器、電気圧力鍋等であってもよい。
調理器具100は、本体10と、蓋体20と、圧力開放装置30Aと、真空装置40Aとを含む。本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、本体10の底部に加熱装置が設けられる。蓋体20は本体10に取り付けられ、蓋体20に圧力開放孔21と、抽気口22と、取付け口23とを有する。圧力開放孔21の真上に環形支持リブ50を有し、環形支持リブ50により取付け口23が画定される。圧力開放装置30A及び真空装置40Aは蓋体20内に設けられ、真空装置40Aは超小型ダイアフラムポンプであり、圧力開放装置30Aは密封アセンブリ31Aと、駆動アセンブリ32Aとを含む。
密封アセンブリ31Aは押圧部材311Aと、閉鎖部材314Aと、密封部材313Aとを含む。
密封部材313Aは、可動部3131Aと、固定部3132Aとを含み、可動部3131Aの中部に係止溝31311Aを有し、閉鎖部材314Aの下端の側周壁に環形溝を有し、環形溝は閉鎖部材314Aの周方向に延在し、閉鎖部材314Aの下端に係止部位3141Aが形成され、係止溝31311Aは係止部位3141Aに係止して接続される。固定部3132Aに環形密封溝31321Aを有し、環形支持リブ50は環形密封溝31321Aに係止して接続される。押圧部材311Aは固定部3132Aの上部に設けられ、固定部3132Aの外周縁を環形支持リブ50の上面に圧着する。環形支持リブ50の上面に位置制限突起51が設けられ、これによって環形支持リブ50と固定部3132Aとの間の摩擦力が増加する。
本出願の調理器具100において、可動部3131Aが閉鎖部材314Aに係止して接続されることにより、密封部材313Aに対する初歩的な位置決めを実現する。固定部3132Aの環形密封溝31321Aが環形支持リブ50に係止して接続されることにより、より一層の固定を実現する。押圧部材311Aが圧着することで、密封部材313Aに対するより一層の固定及び規制を実現し、これによって密封部材313Aは常に密封又は非密封を実現するために必要な状態に保持され、密封部材313Aは構造の変形が生じて離脱することを防止し、密封できないこと、製品が機能できないことを防止できる。
関連の技術において真空炊飯器の圧力開放構造は電磁石と、小型ボールバルブとからなり、小型ボールバルブによって圧力開放孔を閉鎖させることで、調理キャビティ内を密封する。炊飯器を負圧状態から常圧状態に回復させる必要がある場合、電磁石によってボールを押し退けることで、圧力を開放する。しかしながら、小型ボールバルブはコストが高いため、真空システムのみを有する炊飯器に用いる場合、市場における競争力が足りない。
本出願は、従来技術に存在する技術的課題の一つを解決するために、調理器具に用いる圧力開放装置を提供し、当該圧力開放装置は構造がシンプルであり、製造コストが安い。
次に、図4~図6を参照して本出願の調理器具に用いる圧力開放装置30Bを説明する。
図4~図6に示すように、本出願の一つの実施例の調理器具100は調理キャビティ11と、圧力開放孔21とを有し、圧力開放孔21は調理キャビティ11に連通し、圧力開放装置30Bは、密封アセンブリ31Bと、駆動アセンブリ32Bとを含む。
密封アセンブリ31Bは縦方向(図6で上下方向)に移動でき、圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成され、駆動アセンブリ32Bは横方向プッシュロッド321Bを有し、横方向プッシュロッド321Bは横方向(図6で左右方向)に移動でき、横方向プッシュロッド321Bは密封アセンブリ31Bに接続され、これによって横方向プッシュロッド321Bが横方向に移動する時、密封アセンブリ31Bを駆動して縦方向に移動させることができる。
本出願の調理器具100において、駆動アセンブリ32Bの横方向プッシュロッド321Bにより、横方向プッシュロッド321Bの横方向の運動で生じる力の作用を密封アセンブリ31Bの縦方向の運動で生じる力の作用に変換することにより、密封アセンブリ31Bの圧力開放孔21に対する開閉動作を駆動する。構造がシンプルであり、圧力開放装置30Bのコストを効果的に削減でき、調理器具100のコストを削減できる。
本出願の一つの実施例において、横方向プッシュロッド321Bの少なくとも一部は最高点及び最低点を有する駆動区間3211Bとして形成され、密封アセンブリ31Bに貫通孔3121Bを有し、貫通孔3121Bは横方向に延在してもよく、横方向プッシュロッド321Bは貫通孔3121Bを通し、駆動区間3211Bは貫通孔3121Bに係合されることが可能であり、これによって駆動区間3211Bが移動することで密封アセンブリ31Bを駆動して移動させる。
具体的に、図6に示すように、横方向プッシュロッド321Bが左右に移動する時、駆動区間3211Bは左右に移動し、駆動区間3211Bの貫通孔3121Bに係合される箇所の高さは最高点と最低点との間に変化し、これによって密封アセンブリ31Bを駆動して上下に移動させることで、圧力開放孔21を開放又は閉鎖させ、操作しやすい。
いくつかの好ましい例において、駆動区間3211Bの少なくとも一部は高さが異なる弧形のロッド区間として形成されてもよい。
さらに、いくつかの好ましい例において、駆動区間3211Bは横方向に対して傾斜するように延在する傾斜ロッド区間として形成される。即ち駆動区間3211Bは横方向プッシュロッド321Bの方向に対して傾斜する傾斜ロッド区間として形成され、駆動区間3211Bは最高点及び最低点を有し、駆動区間3211Bの最高点は横方向プッシュロッド321Bに接続され、駆動区間3211Bの最低点は自由端として形成されてもよく、横方向プッシュロッド321Bが移動する時、駆動区間3211Bは同期して移動する。
当然ながら、横方向プッシュロッド321Bは駆動区間3211Bの最低点に接続されてもよく、駆動区間3211Bの最高点は自由端として形成されてもよい。駆動区間3211Bの最高点及び最低点は互いに分断する2つの横方向プッシュロッド321Bにそれぞれ接続されてもよく、横方向プッシュロッド321Bが移動する時、駆動区間3211Bは同期して移動する。
いくつかの例において、駆動区間3211Bは横方向に内から外へ下向きに漸次傾斜するように延在し、最高点及び最低点は駆動区間3211Bの両端にそれぞれ形成される。
図6に示すように、いくつかの具体例において、駆動区間3211Bは左右方向に左方から右方へと下向きに漸次傾斜するように延在し、駆動区間3211Bの最高点及び最低点は駆動区間3211Bの両端にそれぞれ形成され、これによって駆動区間3211Bの左端が密封アセンブリ31Bに係合される場合、密封アセンブリ31Bは圧力開放孔21を開放させ、当駆動区間3211Bの右端が密封アセンブリ31Bに係合される場合、密封アセンブリ31Bは圧力開放孔21を閉鎖させる。
なお、駆動区間3211Bの水平方向(図6で左右方向)の投影の長さは駆動ロッド323Bの移動ストロークに等しく、駆動区間3211Bの縦方向(図6で上下方向)の投影の長さは密封アセンブリ31Bのストロークである。
図6に示すように、いくつかの例において、貫通孔3121Bの内壁面の縦断面は中部から貫通孔3121Bの中央に対して湾曲する弧形に形成され、ここでいう縦断面とは、貫通孔3121Bの軸方向に切断して形成された断面を指し、中部とは、貫通孔3121Bの内壁面における中部の部位を指し、即ち貫通孔3121Bの内壁面の中部は貫通孔3121Bの中央に対して湾曲し、貫通孔3121Bの上方における内壁面は下向きに突出し、貫通孔3121Bの下方における内壁面は上向きに突出する。このような構造はガイドする役割を果たせるため、貫通孔3121Bと駆動区間3211Bは係合しやすくなり、駆動区間3211Bの最高点は貫通孔3121Bの上部に接触し、駆動区間3211Bの最低点は貫通孔3121Bの下部に接触する。
図6に示すように、いくつかの例において、圧力開放装置30Bはバルブボディ33Bをさらに含み、バルブボディ33Bは縦方向に延在する通路331Bを有する。密封アセンブリ31Bは、縦方向プッシュロッド312Bと、密封部材313Bとを含み、縦方向プッシュロッド312Bは通路331Bの長手方向に移動し、縦方向プッシュロッドの先端に貫通孔3121Bが設けられ、密封部材313Bは圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成され、密封部材313Bの外周縁はバルブボディ33Bの底部に密封して接続され、密封部材313Bの中部は縦方向プッシュロッド312Bに係止して接続され、これによって密封部材313Bの中部は縦方向プッシュロッド312Bに伴って移動することで、圧力開放孔21を開放又は閉鎖させることができる。
更なる例として、密封アセンブリ31Bは閉鎖部材314Bをさらに含み、閉鎖部材314Bはバルブボディ33B内に設けられ、且つ、閉鎖部材314Bと縦方向プッシュロッド312Bとの間に弾性部材315Bが設けられ、弾性部材315Bは閉鎖部材314Bの移動に対して緩衝する役割を果たすことができ、組み立て時の誤差により密封が不十分になる問題を解消して、縦方向プッシュロッド312Bが行き詰る状況を防止できる。
例えば、弾性部材315Bはばねであり、閉鎖部材314Bの下端は密封部材313Bの中部に係止して接続され、閉鎖部材314Bの先端にばねの下端に対して位置決めするための位置決め溝を有し、ばねの先端は縦方向プッシュロッド312Bの下端に接続される。
いくつかの具体例において、閉鎖部材314Bの外形寸法は通路331Bの横断面の寸法よりわずかに小さいため、閉鎖部材314Bをバルブボディ33Bの内部に設けることができる。閉鎖部材314Bの下端に環状係止溝を有し、これによって閉鎖部材314Bの縦断面は下端が「工」字状である構造として形成され、密封部材313Bの中部に内側に延在する環状突起を有し、環状突起は閉鎖部材314Bの下端の係止溝内に挿着されることが可能であり、これによって密封部材313Bが閉鎖部材314Bに係止して接続されることで、密封部材313Bの離脱を防止できる。
本出願の一つの例において、駆動アセンブリ30Bは電磁石アセンブリである。電磁石アセンブリは電磁石322Bと、駆動ロッド323Bとを含み、駆動ロッド323Bは電磁石322Bに駆動されて移動して、横方向プッシュロッド321Bを連れて前記横方向に移動させる。
駆動ロッド323Bの外部にばね324Bが嵌着され、ばね324Bの両端は駆動ロッド323Bの自由端及び電磁石322Bにそれぞれ当接して接続され、ばね324Bは駆動ロッド323Bの移動に対して緩衝する役割を果たすことができ、且つ、駆動ロッド323Bが移動してばね324Bを圧縮させると、ばね324Bは電磁石322Bの吸引力を代替して、駆動ロッド323Bがばね324Bの弾性力により初期位置に復帰する。
さらに、バルブボディ33B内にばね324Bが設けられることにより、圧力開放装置30Bが動作できない時、調理キャビティ11内の気圧でばね324Bの弾性力を克服して圧力開放孔21を開放させることで、圧力の開放を実現でき、調理器具100の安全性を保証し保護する役割を果たすことで、調理器具100の正常な動作を保証できる。
図6に示すように、いくつかの例において、駆動ロッド323Bの自由端に係止接続部3231Bが設けられ、横方向プッシュロッド321Bの一端は係止接続部3231Bに係止して接続される。具体的に、駆動ロッド323Bの右端は駆動ロッド323Bの自由端として形成される。横方向プッシュロッド321Bは駆動ロッド323Bの右端に設けられ、横方向プッシュロッド321Bの左端は係止フックとして形成され、係止フックは係止接続部3231Bに係止して接続され、これによって横方向プッシュロッド321Bは駆動ロッド323Bに固定して接続され、両者が同期して移動することを実現する。
本出願の実施例の調理器具は、本体10と、蓋体20と、本出願の実施例の調理器具に用いる圧力開放装置30Bとを含む。本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、蓋体20は本体10に取り付けられ、蓋体20は開位置と閉位置との間に移動でき、圧力開放孔21は蓋体20に設けられ、圧力開放装置30Bは蓋体20内に設けられる。上記の圧力開放装置30Bを採用して、駆動アセンブリ32Bの横方向プッシュロッド321Bによって密封アセンブリ31Bを駆動して移動させることにより、圧力開放孔21の開閉を実現し、構造がシンプルであり、調理器具のコストを削減できる。
図4~図6に示すように、本出願の一つの具体的な実施例の調理器具100は電子炊飯装置、炊飯器、電気圧力鍋等であってもよい。
調理器具100は、本体10と、蓋体20と、圧力開放装置30Bと、真空装置40Bとを含む。本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、本体10の底部に加熱装置が設けられる。蓋体20は本体10に取り付けられ、蓋体20に圧力開放孔21を有する。圧力開放装置30B及び真空装置40Bは蓋体20内に設けられ、真空装置40Bは超小型ダイアフラムポンプであり、圧力開放装置30Bは密封アセンブリ31Bと、駆動アセンブリ32Bと、バルブボディ33Bとを含む。バルブボディ33Bは上下に延在する通路331Bを有する。
駆動アセンブリ32Bは横方向プッシュロッド321Bと、電磁石322Bと、駆動ロッド323Bと、ばね324Bとを含む。ばね324Bは駆動ロッド323Bの外部に嵌着され、ばね324Bの両端は駆動ロッド323Bの右端及び電磁石322Bにそれぞれ当接して接続され、駆動ロッド323Bの右端に係止接続部3231Bがさらに設けられ、横方向プッシュロッド321Bの左端は係止フックとして形成され、これによって横方向プッシュロッド321Bは駆動ロッド323Bに係止して接続される。横方向プッシュロッド321Bの一部は駆動区間3211Bとして形成され、駆動区間3211Bは最高点及び最低点を有する。
密封アセンブリ31Bは縦方向プッシュロッド312Bと、密封部材313Bと、閉鎖部材314Bと、弾性部材315Bとを含み、縦方向プッシュロッド312Bの先端に貫通孔3121Bを有する。縦方向プッシュロッド312Bの下端は通路331B内に設けられ、縦方向プッシュロッド312Bの下部と閉鎖部材314Bとの間に弾性部材315Bが設けられる。密封部材313Bの外周縁はバルブボディ33Bの下端と蓋体20との間に挟設され、密封部材313Bの中部は閉鎖部材314Bの下部に係止して接続され、これによって縦方向プッシュロッド312Bが下向きに移動する時、弾性部材315Bは圧力を受けて、閉鎖部材314B及び密封部材313Bを付勢して共に下向きに移動させることにより、圧力開放孔21を閉鎖させる。
調理キャビティ11に対して抽気する必要がある場合、圧力開放装置30Bが動作して調理キャビティ11内の密封を実現する。具体的に、コントロールプログラムは電磁石322Bを制御してオフさせ、駆動ロッド323Bはばね324Bの弾性力の作用により右方に移動し、横方向プッシュロッド321Bを連れて右方に移動させ、駆動区間3211Bは同期して右方に移動し、駆動区間3211Bの最低点は貫通孔3121Bの下部に接触し、これによって横方向の運動で生じる力の作用は縦方向プッシュロッド312Bを介して縦方向の運動で生じる力の作用に変換され、駆動区間3211Bが右方に移動する時、縦方向プッシュロッド312Bを駆動して下向きに移動させ、これによって密封部材313Bを連れて下向きに運動させることにより、圧力開放孔21を閉鎖させ、調理キャビティ11内の密封を実現する。この時、真空装置40Bは調理キャビティ11に対して抽気することで、調理キャビティ11内に負圧状態を形成させることができる。
圧力開放する必要がある場合、コントロールプログラムは電磁石322Bがオンして吸着されるように制御し、駆動ロッド323Bは左方に移動して、横方向プッシュロッド321Bを連れて左方に移動させ、駆動区間3211Bは同期して左方に移動し、駆動区間3211Bの最高点は貫通孔3121Bの上部に接触し、これによって横方向の運動で生じる力の作用は縦方向プッシュロッド312Bを介して縦方向の作用に変換され、駆動区間3211Bが左方に移動する時、縦方向プッシュロッド312Bは上向きに移動して、密封部材313Bを連れて上向きに運動することにより、圧力開放孔21を開放させ、調理キャビティ11は外部環境に連通し、圧力開放を実現する。
当然ながら、上記の動作過程は一つの好ましい形態に過ぎず、電磁石322Bがオンして吸着されると、駆動ロッド323Bは右方に移動して、密封部材313Bを連れて下向きに運動させることにより、圧力開放孔21を閉鎖させることであってもよい。
関連の技術において真空炊飯器は、その蓋板に圧力開放孔と、抽気孔とを有し、炊飯器で調理して抽気及び負圧密封の保持段階において、圧力開放孔が密封され、真空ポンプを用いて調理キャビティ内の気圧を低減して負圧状態にする。炊飯器で調理して沸騰の段階において、圧力開放孔を開放させる。この時、圧力開放孔の孔径が小さすぎると、圧力開放に大きな騒音が伴う、米汁が圧力開放孔から飛び出す状況が生じるため、使用体験が損なわれる。圧力開放孔の孔径が大きすぎると、真空吸着力が非常に大きくなり、駆動アセンブリにより高い出力が求められ、部材のコストが上がることを招く。
本出願は、従来技術に存在する技術的課題の一つを解決するために、調理器具を提供し、当該調理器具は騒音が小さく、コストが安い。
次に、図7~図11を参照して本出願の調理器具100を説明する。
図7~図12に示すように、本出願の一つの実施例の調理器具100は、本体10と、蓋体20と、超小型ダイアフラムポンプ40Cと、圧力開放装置30Cとを含む。
本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、蓋体20は本体10に取り付けられ、蓋体20は開位置と閉位置との間に移動でき、蓋体20に抽気口22と、圧力開放孔21とを有し、超小型ダイアフラムポンプ40Cは抽気口22に連通するため、調理キャビティ11内に負圧を形成させることができ、圧力開放装置30Cは蓋体20内に設けられ、圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成され、圧力開放装置30Cが圧力開放孔21を開放させる時、空気が圧力開放孔21を介して調理キャビティ11内に入るか、又は調理キャビティ11内の蒸気が圧力開放孔21を介して調理キャビティ11外に排出される。
なお、圧力開放孔21の調理キャビティ11の底壁における正投影の面積は20mm2~51mm2である。例えば、圧力開放孔21の調理キャビティ11の底壁における正投影の面積は20mm2、25mm2又は50mm2であってもよい。圧力開放孔21の形状は円形、方形又はその他不規則な形状であってもよい。
本出願の調理器具100は、圧力開放孔21の調理キャビティ11の底壁における正投影の面積が上記の条件を満たすように限定することにより、圧力開放時の騒音を最大限に低減し、米汁の溢出を防止できるだけでなく、真空吸着力を最大限に低減できるため、調理器具100のコストを削減できる。
本出願の一つの実施例において、圧力開放孔21は円孔として形成され、且つ、圧力開放孔21の直径は5mm~8mmである。
具体的に、圧力開放孔21の直径が5mmである場合、調理キャビティ11内の水が沸騰するまで加熱すると、調理キャビティ11内の気圧は0.4kPaであり、この時圧力開放すると騒音が小さく、溢出する状況が効果的に軽減される。圧力開放孔21の直径が7mmに増加すると、調理キャビティ11内の食材が沸騰する状態における相対圧力は常圧に近いことが測定されている。圧力開放孔21の孔径が8mmに増加すると、真空吸着力を最大限に低減できるため、調理器具100のコストを削減できる。
本出願の一つの実施例において、圧力開放装置30Cは、密封アセンブリ31Cと、駆動アセンブリ32Cとを含む。密封アセンブリ31Cは縦方向(図7で上下方向)に移動できるため、圧力開放孔21を開放又は閉鎖させることができ、駆動アセンブリ32Cは密封アセンブリ31Cに接続され、駆動アセンブリ32Cは密封アセンブリ31Cを駆動して移動させることで、圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成される。
図10及び図11に示すように、いくつかの例において、圧力開放装置30Cはバルブボディ33Cをさらに含み、バルブボディ33Cは縦方向に延在する通路331Cを有し、密封アセンブリ31Cは、バルブコア311Cと、密封部材313Cとを含む。バルブコア311Cはバルブボディ33C内に設けられ、バルブコア311Cは通路331Cの長手方向に移動でき、密封部材313Cは圧力開放孔21を開放又は閉鎖させるように構成され、密封部材313Cの外周縁はバルブボディ33Cの底部に密封して接続され、密封部材313Cの中部はバルブコア311Cに接続され、これによって密封部材313Cの中部がバルブコア311Cに伴って移動することで、圧力開放孔21を開放又は閉鎖させることができる。
いくつかの具体例において、密封部材313Cの外周縁に外側から内側に陥没する環形凹溝を有し、蓋体20に係止フック28を有し、係止フック28は環形凹溝の内側に締まりばめ係合して接続され、これによって密封部材313Cと蓋体20との間における密封性が保証される。バルブボディ33Cの底部は密封部材313Cに圧着され、密封部材313Cに対して押圧することにより、密封部材313Cの外周縁は蓋体20とバルブボディ33Cとの間に挟設され、密封部材313Cの離脱を防止できる。
図11に示すように、いくつかの例において、バルブコア311Cは通路331Cの長手方向に延在する柱状に形成され、バルブコア311Cの一端は駆動アセンブリ32Cに接続され、バルブコア311Cの他端に係止接続部312Cが設けられ、係止接続部312Cは密封部材313Cに係止して接続される。
具体的に、係止接続部312Cはバルブコア311Cの下端に形成され、且つ、係止接続部312Cは縦断面が「工」字状である構造として形成され、密封部材313Cの中部に内側に延在する環状突起を有し、環状突起は係止接続部312Cに係止して接続されることが可能であり、これによって密封部材313Cはバルブコア311Cに係止して接続されることで、密封部材313Cの中部はバルブコア311Cに従って上下に移動し、密封部材313Cの離脱を防止できる。
図10に示すように、いくつかの例において、密封アセンブリ31Cは閉鎖部材314Cをさらに含み、閉鎖部材314Cはバルブボディ33C内に移動可能に設けられ、且つ、閉鎖部材314Cとバルブコア311Cとの間に圧力制御ばね315Cが設けられ、圧力制御ばね315Cは閉鎖部材314Cの移動に対して緩衝する役割を果たすことができ、組み立て時の誤差により密封が不十分になる問題を解消して、バルブコア311Cが行き詰る状況を防止できる。
さらに、バルブボディ33C内に圧力制御ばね315Cが設けられることにより、圧力開放装置30Cが動作できない時、調理キャビティ11内の気圧で圧力制御ばね315Cの弾性力を克服して圧力開放孔21を開放させることで、圧力の開放を実現でき、調理器具100の安全性を保証し保護する役割を果たすことで、調理器具100の正常な動作を保証できる。
また、密封部材313Cの中部は閉鎖部材314Cに接続される。具体的に、閉鎖部材314Cの外形寸法は通路331Cの横断面の寸法よりわずかに小さいため、閉鎖部材314Cはバルブボディ33Cの内部に移動できる。閉鎖部材314Cの下端に環状係止溝を有するため、閉鎖部材314Cの断面は下端が「工」字状である構造として形成され、密封部材313Cの中部に内側に延在する環状突起を有し、環状突起は閉鎖部材314Cの下端の環状係止溝内に挿着されることが可能であり、これによって密封部材313Cが閉鎖部材314Cに係止して接続されることで、密封部材313Cの離脱を防止できる。
本出願の一つの具体例において、駆動アセンブリ32Cは電磁石322Cと、駆動ロッド321Cとを含み、駆動ロッド321Cは電磁石322Cに駆動されるように上下方向に配置され、駆動ロッド321Cは密封アセンブリ31Cに接続されて、密封アセンブリ31Cを連れて上下に移動させる。駆動ロッド321Cの外側に復帰ばね324Cが嵌着され、復帰ばね324Cの両端は駆動ロッド321Cの端部及び電磁石322Cにそれぞれ当接して接続される。復帰ばね324Cは駆動ロッド321Cの移動に対して緩衝する役割を果たすことができ、電磁石322Cがオフになると、駆動ロッド321Cは復帰ばね324Cの弾性力により移動して、調理キャビティ11内の真空吸着力を克服できる。
本出願の一つの実施例において、蓋体20は内蓋201と、蓋板202とを含み、蓋板202は内蓋201の調理キャビティ11に向かう側に設けられ、なお、抽気口22及び圧力開放孔21は蓋板202に設けられる。
図9に示すように、いくつかの例において、蓋板202にサーモスタットホール27をさらに有し、これによって温度検出装置はサーモスタットホール27を介して、調理キャビティ11の内部の温度をリアルタイムに検出し、調理キャビティ11内の温度変化に応じて動作状態を適宜調整することで、調理器具100の使用性能を向上させることができる。なお、サーモスタットホール27及び抽気口22は圧力開放孔21の両側に対称に配置され、これによって製造プロセスの難易度が下がり、製造しやすくもなる。
図7及び図10に示すように、いくつかの例において、内蓋201にシールリング26がさらに設けられ、シールリング26の先端は内蓋201に固定され、シールリング26の下端は蓋板202に当接して接続され、内蓋201と蓋板202とシールリング26との間に圧力開放空間61が画定され、圧力開放空間61は圧力開放孔21に連通する。
更なる例として、内蓋201に蒸気バルブ62がさらに設けられ、蒸気バルブ62は圧力開放空間61に連通し、圧力開放孔21を介して圧力開放空間61に入った蒸気は、蒸気バルブ62を介して外部環境に排出される。
図7~図10に示すように、本出願の一つの具体的な実施例の調理器具100は電子炊飯装置、炊飯器、電気圧力鍋等であってもよい。
調理器具100は、本体10と、蓋体20と、超小型ダイアフラムポンプ40Cと、圧力開放装置30Cとを含む。本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、蓋体20は本体10に取り付けられ、蓋体20は内蓋201と、蓋板202とを含み、蓋板202に抽気口22と、圧力開放孔21と、サーモスタットホール27とを有する。
圧力開放装置30Cは、密封アセンブリ31Cと、駆動アセンブリ32Cと、バルブボディ33Cとを含み、バルブボディ33Cは縦方向に延在する通路331Cを有し、密封アセンブリ31Cは、バルブコア311Cと、密封部材313Cと、閉鎖部材314Cと、圧力制御ばね315Cとを含む。閉鎖部材314Cの先端はバルブコア311Cに接続され、圧力制御ばね315Cは閉鎖部材314Cとバルブコア311Cとの間に設けられる。閉鎖部材314Cの下端に環状係止溝を有し、密封部材313Cの中部に内側に延在する環状突起を有し、密封部材313Cは閉鎖部材314Cの下端の環状係止溝内に挿着される。駆動アセンブリ32Cは電磁石322Cと、駆動ロッド321Cとを含み、電磁石322Cはボルトで内蓋201に固定される。駆動ロッド321Cの外側に復帰ばね324Cが嵌着され、復帰ばね324Cの両端は駆動ロッド321Cの端部及び電磁石322Cにそれぞれ当接して接続される。超小型ダイアフラムポンプ40Cは抽気口22に連通するため、調理キャビティ11内に負圧を形成させることができる。
なお、圧力開放孔21は円孔として形成され、圧力開放孔21の直径は5mm~8mmであるか、又は圧力開放孔21の調理キャビティ11の底壁における正投影の面積は20mm2~50mm2である。
調理器具100が動作する時、調理キャビティ11内の水が沸騰する状態まで加熱すると、発生する蒸気の量が継続して増加するのに伴い、圧力が大きくなり、圧力差の作用により、高圧ガスが圧力開放孔21から排出され、高圧ガスが断面面積の小さい圧力開放孔21を通過する時、ガスの流速が大きいため、大きな騒音が生じ、水とガスの混合物は圧力開放孔21から飛び出す。
大量の実験データが示すように、圧力開放孔21の直径が5mmである場合、調理キャビティ11の水が沸騰するまで加熱すると、本体内の気圧は0.4kPaであり、ガスにより生じる騒音にしても溢出の問題にしても大きな改善が見られる。圧力開放孔21の直径が7mmである場合、調理キャビティ11は沸騰する状態における相対圧力が常圧に近い。
調理器具100が負圧状態から瞬間的に常圧状態に戻る場合、圧力開放孔21を閉鎖させた密封部材313Cを開放させるために駆動アセンブリ32Cが必要である。F=PS(Pはガスの単位面積当たりの圧力であり、Sは圧力開放孔の投影面積である)から分かるように、気圧が一定である場合、圧力開放孔21の投影面積が小さければ小さいほど、真空吸着力が小さくなり、駆動アセンブリ32Cが小さい真空吸着力を克服することになるため、出力も小さくなる。上述したように圧力開放孔21の最小直径は5mmであり、最大真空度を-40kPaに設定する場合、密封部材313Cが圧力開放孔21を閉鎖させた状態で受けた最大真空吸着力はF1=PS=80gfであり、駆動アセンブリ32Cが圧力開放孔21を開放させるのに克服すべき抵抗はF抵=F1+F2であり、ここで、F2は電磁石322C、駆動ロッド321C、密封部材313C等における抵抗であり、F2は約20gfであるため、F抵=100gfになる。駆動アセンブリ32Cが真空吸着力を克服するのは、主に復帰ばね324Cの回復弾性力、即ちF弾=1.25F抵=125gfにより実現し、調理器具100に使用可能な電磁石の型番に対して、試験を行ったところ、圧力開放孔21の直径が8mmである場合、電磁石322Cの出力、体積、耐用年数及び信頼性は最適であることが判明している。
真空炊飯器は通常、蓋体に真空ポンプが取り付けられ、真空ポンプで抽気して調理器具内に負圧状態を実現することで、調理の効果を向上させる。しかしながら、真空ポンプが蓋体の前端にコントロールパネルの近くに取り付けられる場合、真空ポンプの重力により蓋体の開閉時のトルクが大幅に増加するため、真空ポンプが緩んだり、離脱したりする問題が生じる。
本出願は、従来技術に存在する技術的課題の一つを解決するために、調理器具を提供し、当該調理器具は蓋体を開ける時、真空ポンプが安定している。
次に、図12~図14を参照して本出願の調理器具100を説明する。
図12~図14に示すように、本出願の一つの実施例の調理器具100は、本体10と、蓋体20と、真空ポンプ40Dとを含む。
本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、蓋体20は枢動軸203を介して本体10に枢動可能に接続され、蓋体20は開位置と閉位置との間に移動でき、蓋体20に抽気口22と、排気口24と、蒸気通路25とを有し、抽気口22、排気口24及び蒸気通路25はいずれも調理キャビティ11に連通する。真空ポンプ40Dは蓋体20内に設けられ、真空ポンプ40Dは抽気口22及び排気口24にそれぞれ連通するため、調理キャビティ11内に負圧を形成させることができる。なお、真空ポンプ40Dは枢動軸203と蒸気通路25との間に配置される。蒸気通路25に蒸気バルブが設けられ(図示せず)、蒸気バルブによって調理器具100の内部の圧力を調節することで、蒸気の排出を実現できる。
本出願の調理器具において、真空ポンプ40Dが枢動軸203と蒸気通路25との間に設けられることにより、真空ポンプ40Dの回転トルクの低減につながり、これによって蓋体20を開ける時における回転トルクを低減するとともに、蓋体20を開ける時における真空ポンプ40Dの安定性を向上させることができ、蓋体を開けたら飛び上がる現象を効果的に防止できる。
本出願の一つの実施例において、蒸気通路25は枢動軸203に隣接する部位に設けられ、真空ポンプ40Dは蒸気通路25に隣接して設けられ、これによって蓋体を開ける時、真空ポンプ40Dの回転トルクを低減するとともに、蓋体を開けたら飛び上がる現象を防止できる。
当然ながら、真空ポンプ40Dは枢動軸203に隣接する部位に設けられてもよく、これによって真空ポンプ40Dの回転トルクがより一層低減し、蓋体を開けやすくもなる。
図14に示すように、本出願の一つの実施例において、枢動軸203の軸線に垂直する法線方向において、抽気口22は蓋体20の中部に設けられ、これによって抽気口22の調理キャビティ11の横断面における正投影は中央に位置し、真空ポンプ40Dが均一に抽気できる。
本出願の一つの実施例において、排気口24は枢動軸203及び蓋体30の外周縁に隣接して設けられる。
いくつかの例において、本体10の上部における枢動軸203に近い部位に集水溝が設けられ(図示せず)、且つ、排気口24の本体10の上部における正投影は集水溝内に位置し、排気口24が枢動軸203及び蓋体30の外周縁に隣接して設けられることにより、真空ポンプ40Dが抜き出した蒸気を調理キャビティ11から排出することも、集水溝で蒸気の凝縮により形成された凝縮水を回収することも容易になり、蓋体が開けると凝縮水が調理キャビティ11内に流入することを防止できる。
本出願の一つの実施例において、真空ポンプ40Dは取付け支持フレーム71を介して蓋体20内に固定され、真空ポンプ40Dが取付け支持フレーム71に取り付けられることにより、真空ポンプ40Dと蓋体20との接触を防止することで、真空ポンプ40Dの動作中に生じる騒音を低減し、安定性を向上させることができる。
図12及び図13に示すように、いくつかの例において、取付け支持フレーム71は、少なくとも2つの支持柱711と、支持板712とを含む。少なくとも2つの支持柱711は互いに対向して配置され、支持板712は少なくとも2つの支持柱711の上部に設けられ、且つ、支持板712は各支持柱711に固定して接続され、真空ポンプ40Dは支持板712に取り付けられる。
いくつかの好ましい例において、支持板712は弾性材料で製造されてもよい。例えば、支持板712はゴム板であり、弾性材料からなる支持板712を採用し、真空ポンプ40Dを弾性材料で製造された支持板712に取り付けることにより、真空ポンプ40Dの動作騒音を低減できるだけでなく、蓋の開閉時において真空ポンプ40Dに対して緩衝することで、騒音をより一層低減できる。
いくつかの好ましい例において、支持柱711は弾性材料で製造されてもよく、これによって真空ポンプ40Dの動作時の騒音をより一層低減できる。
いくつかの具体例において、少なくとも2つの支持柱711は枢動軸203の軸線に垂直する法線方向に間隔を開けて配置され、これによって蓋体20を開ける時、少なくとも2つの支持柱711は2つの支持柱711を結ぶ線に垂直する方向に回転し、真空ポンプ40Dの移動距離が短縮されるため、蓋体を開ける過程における真空ポンプ40Dの安定性が向上する。
いくつかの具体例において、支持板712の真空ポンプ40Dに向かう側の外面は、少なくとも一部が真空ポンプ40Dの外形に適合する弧形面として形成され、これによって真空ポンプ40Dを支持板712に取り付けることで、蓋体を開ける過程における真空ポンプ40Dの安定性をより一層向上させることができる。
図16に示すように、本出願の一つの実施例において、真空ポンプ40Dは真空ポンプ入口401と、真空ポンプ出口402とを有し、真空ポンプ入口401は接続管403を介して抽気口22に連通し、真空ポンプ出口402は接続管22を介して排気口24に連通する。なお、接続管22は気流の流動時に生じる騒音を効果的に低減する観点から、ゴム管であってもよい。
本出願の一つの実施例において、調理器具100は上記の実施例に記載の調理器具に用いる圧力開放装置を含む。上記の調理器具に用いる圧力開放装置を採用して、駆動アセンブリによって密封アセンブリを駆動して移動させることにより、圧力開放孔の開閉を実現し、構造がシンプルであり、調理器具のコストを削減できる。
図12~図14に示すように、本出願の一つの具体的な実施例の調理器具100は炊飯器、電気圧力鍋又は煮物用電気調理鍋等であってもよい。
調理器具100は、本体10と、蓋体20と、真空ポンプ40Dと、取付け支持フレーム71と、コントロールパネル72とを含む。本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、本体10の上部に枢動軸203に近い部位に集水溝が設けられる。蓋体20は枢動軸203を介して枢動可能に本体10に接続され、蓋体20に抽気口22と、排気口24と、蒸気通路25とを有し、排気口24の本体10の上部における正投影は集水溝内に位置し、蒸気通路25に蒸気バルブが設けられ、取付け支持フレーム71は蓋体20内に取り付けられ、コントロールパネル72は蓋体20の上部に、枢動軸203から離隔する部位に設けられる。
取付け支持フレーム71は2つの支持柱711と、1つの支持板712とを含み、支持板712は支持柱711に固定され、支持板712はゴム板であり、支持板712の上側の外面は弧形面として形成され、真空ポンプ40Dは支持板712に取り付けられる。真空ポンプ40Dは真空ポンプ入口401と、真空ポンプ出口402とを有し、真空ポンプ入口401は接続管403を介して抽気口22に連通し、真空ポンプ出口402は接続管22を介して排気口24に連通する。真空ポンプ40Dが動作する時、抽気口22から調理キャビティ11内のガスを抜き出し、排気口24から排出することにより、調理キャビティ11内に負圧を形成させて、調理キャビティ11内の米粒の内部における微小な気泡が速く放出されるよう促し、水が米粒の内部に入ることが容易になり、米粒が早く吸水することを実現する。
なお、蒸気通路25は枢動軸203に隣接する部位に設けられ、真空ポンプ40Dは枢動軸203と蒸気通路25との間に枢動軸203に隣接するように設けられる。真空ポンプ40Dを当該部位に設けることにより、真空ポンプ40Dの回転トルクを低減して、蓋体20を開ける時における回転トルクを低減するとともに、蓋体20を開ける時における真空ポンプ40Dの安定性を向上させることができ、蓋体を開けたら飛び上がる現象を効果的に防止できる。
関連の技術において真空炊飯器は、米粒等が吸気口に詰まることを防止するために、真空ポンプの吸気口に詰まり防止カバーを設ける必要がある。詰まり防止カバーは通常プラスチックからなる多孔質の部材を採用するが、このようなプラスチックからなる詰まり防止カバーは可動の蓋板に取り付ける際、取り付けにくく、取付けと取り外しの時損傷しやすく、洗浄しにくい等の問題があり、しかも長時間使用後詰まり防止カバーの孔が小さくなり、真空引きが順調にできず、騒音が大きいことが生じやすい。
本出願は、従来技術に存在する技術的課題の一つを解決するために、調理器具を提供し、当該調理器具は詰まり防止の効果に優れ、順調に抽気できる。
次に、図15~図19を参照して本出願の調理器具100を説明する。
図15~図19に示すように、本出願の一つの実施例の調理器具100は、本体10と、蓋体20と、抽気装置40Eと、詰まり防止部材81とを含む。
本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、蓋体20は本体10に取り付けられ、蓋体20は開位置と閉位置との間に移動でき、蓋体20に抽気口22を有し、抽気装置40Eは抽気口22に連通し、抽気装置40Eが抽気する時、調理キャビティ11内に負圧を形成させることができる。
さらに、詰まり防止部材81は抽気口22に設けられ、抽気装置40Eが動作する時、詰まり防止部材81と蓋体20との間に少なくとも1つの気流通路が画定され、前記気流通路は調理キャビティ11及び抽気口22に連通し、各気流通路の横断面の面積S1は4mm2以下である。
本出願の調理器具100において、詰まり防止部材81が設けられることにより、抽気装置40Eは動作する時、詰まり防止部材81と気流通路を画定し、気流通路の横断面の面積を限定することにより、米粒等大きな食材顆粒が抽気口22に詰まることを効果的に防止でき、詰まり防止機能を実現し、順調な抽気を保証し、調理器具100の使用体験を向上させることができる。
本出願の一つの実施例において、詰まり防止部材81は可撓性の部材であり、且つ、詰まり防止部材81は抽気口22に係止して接続される。可撓性の詰まり防止部材81を採用し、その柔軟であるという特性を利用して、その変形により取付け又は取り外しを容易にする。具体的に、詰まり防止部材81の一端に抽気口22の孔径の大きさよりわずかに大きい環形係止フックを有してもよく、環形係止フックが抽気口22に係止して接続されることにより、詰まり防止部材81は蓋体20に固定される。
図16及び図17に示すように、いくつかの例において、蓋体20は内蓋201と、蓋板202とを含み、蓋板202は内蓋201の調理キャビティ11に向かう側に接続され、即ち蓋板202は内蓋201の下側に配置される。
さらに、詰まり防止部材81は、固定部811と、詰まり防止部812とを含む。固定部811は蓋板202の上側に配置され、固定部811の少なくとも一部の横断面の面積は抽気口22の横断面の面積より大きく、これによって固定部811は蓋板202に係止して接続されることが可能であり、詰まり防止部812は固定部811に接続され、詰まり防止部812は蓋板202の下側に配置され、詰まり防止部812の蓋板202に向かう側に少なくとも1つの凹溝813を有し、抽気装置40Eが動作する時、凹溝813と蓋板202との間に気流通路が画定され、且つ、凹溝813の横断面の面積はS1であり、S1は4mm2以下であり、これによって米粒等大きな食材顆粒が凹溝813に詰まることを効果的に防止できる。
図17及び図18に示すように、いくつかの例において、詰まり防止部812は複数の凹溝813を含み、複数の凹溝813が固定部811の周方向に間隔を開けて分布することで、間隔を開けて分布する複数の気流通路が形成され、これによってガスは複数の方向から抽気口22に入り、抽気効率が向上する。
いくつかの具体例において、複数の凹溝813の横断面の総面積S2は7mm2以上であり、これによって抽気装置40Eの動作効率を効果的に保証でき、抽気が順調にできない、騒音が大きい等の問題を防止できる。
図19に示すように、いくつかの例において、凹溝813は方形に形成されてもよく、当然ながら、凹溝813の断面は円形又はV字状等に形成されてもよく、これによって凹溝813の金型製作及び加工は容易になる。
図17及び図19に示すように、いくつかの例において、固定部811の詰まり防止部812に接続された箇所に環形凹溝814を有し、環形凹溝814は抽気口22を避けるように構成され、凹溝813は環形凹溝814に連通し、これによって調理キャビティ11内のガスは凹溝813を介して環形凹溝814に連通し、抽気装置40Eが動作する時、ガスは抽気口22を介して順調に抽気装置40Eに連通する。
図17~図19に示すように、固定部811の少なくとも一部は円錐台状に形成され、これによって固定部811を蓋板202の上側に取り付けることができ、固定部811の一部は傾斜するガイド面として形成され、これによって蓋板202に係止して接続されて固定されることで、詰まり防止部材81の離脱を防止できる。また抽気装置40Eが動作しない時は、固定部811の円錐台の下側が蓋板202の上側に接続されることで、調理キャビティ11内に密封した空間を形成できる。
好ましくは、固定部811の少なくとも一部は円錐状に形成されてもよく、これによって蓋板202に係止して接続されることで、詰まり防止部材81の離脱を防止し、調理キャビティ11を密封することができる。
図15及び図16に示すように、いくつかの例において、内蓋201に接続部位82が設けられ、接続部位82は抽気口22に連通する接続通路821を有し、抽気装置40Eは接続通路821に連通する。内蓋201と蓋板202との間にシールリング60がさらに設けられ、シールリング60の先端は、接続部位82と内蓋201との間に内蓋201に掛着され、シールリング60は接続部位82によって内蓋201により一層圧着され、シールリング60と内蓋201、接続部位82との間の密封性が向上する。シールリング60の下端が蓋板202に当接して接続されることで、蓋板202と内蓋201との間に密封した空間が形成され、抽気口22及び接続通路821は空間内に設けられ、これによって抽気装置40Eは抽気口22及び接続通路821を介して調理キャビティ11内に対して抽気でき、抽気する過程で、優れた密封性を有する。
本出願の一つの好ましい実施例において、抽気装置40Eは真空ポンプであり、構造がシンプルであり、取り付けやすい。
本出願の一つの実施例において、調理器具100は上記の実施例に記載の調理器具に用いる圧力開放装置を含む。上記の調理器具に用いる圧力開放装置を採用して、駆動アセンブリによって密封アセンブリを駆動して移動させることにより、圧力開放孔の開閉を実現し、構造がシンプルであり、調理器具のコストを削減できる。
図15~図19に示すように、本出願の一つの具体的な実施例の調理器具100は炊飯器、電気圧力鍋又は煮物用電気調理鍋等であってもよい。
調理器具100は、本体10と、蓋体20と、真空ポンプと、詰まり防止部材81とを含む。本体10は上部が開放する調理キャビティ11を有し、蓋体20は内蓋201と、蓋板202とを含み、蓋板202は内蓋201の下側に配置される。蓋板202に抽気口22を有し、内蓋201に接続部位82が設けられ、接続部位82は接続通路821を有し、接続通路821は抽気口22に連通する。内蓋201と蓋板202との間にシールリング60が設けられ、シールリング60の先端は内蓋201に固定され、下端は蓋板202に当接して接続される。真空ポンプは接続部位82を介して内蓋201に固定され、真空ポンプの給気口は接続通路821に連通する。
詰まり防止部材81は抽気口22に係止して接続され、詰まり防止部材81は可撓性の部材であり、詰まり防止部材81は、固定部811と、詰まり防止部812とを含む。固定部811の一部は円錐台状に形成され、詰まり防止部812の上側に4つの凹溝813と、1つの環形凹溝814とを有し、凹溝813は詰まり防止部812の周方向に延在し、環形凹溝814は凹溝813の中部に、固定部811の詰まり防止部812に接続された箇所に設けられ、抽気口22を避けるように構成され、凹溝813は環形凹溝814に連通し、凹溝813の横断面の面積はS1であり、S1は4mm2以下であり、4つの凹溝813の横断面の総面積S2は7mm2以上である。
真空ポンプが動作する時、詰まり防止部材81は蓋体20と調理キャビティ11との間における圧力差の作用により上向きに移動し、調理キャビティ11内のガスは凹溝813と蓋体20との間に形成された気流通路を介して抽気口22に入り、接続通路821を介して真空ポンプの給気口に連通し、真空ポンプが調理キャビティ11内に対して抽気することで、調理キャビティ11内に負圧を形成させる。調理キャビティ11内に所定の負圧値に達すると、真空ポンプが動作を停止し、詰まり防止部材81は蓋体20と調理キャビティ11との間における圧力差の作用により下向きに移動し、固定部811の一部が抽気口22を閉鎖させることで、調理キャビティ11内に密封した空間を形成し、調理キャビティ11は負圧状態に維持される。
本明細書の説明において、用語「一つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」等を含んでいる説明は、当該実施例又は例を用いて説明している具体的な特徴、構造、材料又は利点は本出願の少なくとも一つの実施例又は例に含まれていることを意味する。本明細書において、上記の用語を用いた例示的な説明は、必ずしも同一の実施例又は例に限定されるものとは限らない。さらに、説明されている具体的な特徴、構造、材料又は利点はいずれか一つ又は複数の実施例もしくは例において適切な方式で組み合わせることができる。
本出願の実施例を示しそれを説明しているが、当業者であれば、本出願の原理と趣旨を逸脱しない範囲においてこれらの実施例に様々な変更、補正、差し替え及び変形を行うことができ、本出願の範囲は添付の特許請求の範囲及び均等な内容により限定されることが理解できる。