JP7153519B2 - 凝固時間測定用試薬及びその製造方法、試薬キット及び凝固時間の測定方法 - Google Patents
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Description
本実施形態のAPTT試薬は、リン脂質としてPC、PS及びPEを含む。APTT試薬に含まれるリン脂質は、天然由来リン脂質であってもよく、合成リン脂質であってもよい。天然由来のリン脂質としては、例えばウサギ脳、ウシ脳、ヒト胎盤、大豆、卵黄などに由来するリン脂質が挙げられる。本実施形態では、LAに対する感度を向上させる観点から、合成リン脂質又は純度99%以上に精製された天然由来リン脂質が好ましい。リン脂質は、固形でもよいし、クロロホルムなどの有機溶媒に溶解された溶液でもよい。
本実施形態のAPTT測定用試薬の製造方法(以下、「製造方法」ともいう)は、製造されるAPTT試薬におけるPCの濃度に対するPSの濃度の比が0.16以上0.25以下となり、PSの濃度が7μg/mL以上13μg/mL以下となるように、PC、PS及びPEを混合することを含む。本実施形態の製造方法により、上記の本実施形態のAPTT試薬を得ることができる。PC、PS及びPEの詳細については、上記のとおりである。
ICA = [(D-A)/G]×100
(式中、A:正常検体の凝固時間、D:血液検体の比率が50%(v/v)の混合検体の凝固時間、G:血液検体の凝固時間)
PC(9:1) = [(G-B)/(G-A)]×100
PC(8:2) = [(G-C)/(G-A)]×100
PC(5:5) = [(G-D)/(G-A)]×100
PC(2:8) = [(G-E)/(G-A)]×100
PC(1:9) = [(G-F)/(G-A)]×100
(式中、A:正常検体の凝固時間、B:血液検体の比率が10%(v/v)の混合検体の凝固時間、C:血液検体の比率が20%(v/v)の混合検体の凝固時間、D:血液検体の比率が50%(v/v)の混合検体の凝固時間、E:血液検体の比率が80%(v/v)の混合検体の凝固時間、F:血液検体の比率が90%(v/v)の混合検体の凝固時間、G:血液検体の凝固時間)
RC-S(20) = [(C-B)/D]×100
RC-S(50) = [(D-C)/E]×100
(式中、B:血液検体の比率が10%(v/v)の混合検体の凝固時間、C:血液検体の比率が20%(v/v)の混合検体の凝固時間、D:血液検体の比率が50%(v/v)の混合検体の凝固時間、E:血液検体の比率が80%(v/v)の混合検体の凝固時間)
RC-Sc(20) = [[(3×B+D)/4-B]/D]×100
RC-Sc(50) = [[(C+E)/2-B]/E]×100
(式中、B:血液検体の比率が10%(v/v)の混合検体の凝固時間、C:血液検体の比率が20%(v/v)の混合検体の凝固時間、D:血液検体の比率が50%(v/v)の混合検体の凝固時間、E:血液検体の比率が80%(v/v)の混合検体の凝固時間)
S/Sc(20+50) = (RC-S(20)/RC-Sc(20))×100+(RC-S(50)/RC-Sc(50))×100
APTT試薬に含まれる3種のリン脂質(PE、PC及びPS)のうち1種の濃度を変動したときの、LA及びヘパリンに対する感度への影響を検討した。
(1.1) リポソームの調製
ジオレオイル(DO)PE(Avanti Polar Lipids, Inc.)、DOPC(Avanti Polar Lipids, Inc.)及びDOPS(Avanti Polar Lipids, Inc.)をそれぞれ所定の量で含むリン脂質/クロロホルム溶液を調製して、ナスフラスコに添加した。ナスフラスコをロータリエバポレーターで回転してクロロホルムを蒸発させ、ナスフラスコの内壁面にリン脂質の薄膜を形成した。1000 mLの緩衝液(TAPS、HEPES及びグリシン含有、pH 7.4)をナスフラスコに添加し、リン脂質の薄膜を膨潤して、リポソーム含有緩衝液を得た。リポソーム含有緩衝液をスターラーにより500 rpmで60分間撹拌した。その後、水浴型超音波装置UT-306H(シャープ株式会社)を用いてリポソーム含有緩衝液に37 kHzの超音波を15分間照射して、リポソームを分散した。リポソーム含有緩衝液に、0.2μmポリカーボネートメンブレン(Millipore社)及びEmulsiFlex-C50 (Avestin社)を用いたエクストルーダー処理を行って、リポソームの粒子径を均一化した。
500 mgのエラグ酸(東京化成工業株式会社)を0.1 N水酸化ナトリウム水溶液に溶解してエラグ酸溶液を得た。得られたエラグ酸溶液と、10 mM TAPS緩衝液(pH 8.6)と、塩化亜鉛(キシダ化学株式会社)と、塩化アルミニウム(キシダ化学株式会社)とを混合して、活性化剤を含む溶液を得た。
リポソーム含有緩衝液と、活性化剤を含む溶液とを混合して、リン脂質の組成が異なるAPTT試薬を得た。各APTT試薬中のリン脂質の組成は、表1~3に示すとおりであった。実施例1では、試薬中のPE、PC及びPSの標準濃度をそれぞれ15μg/mL、45μg/mL及び10μg/mLとした。APTT試薬中のリン脂質以外の成分の濃度は、次のとおりであった:10 mM TAPS、50 mM HEPES、1%(w/w)グリシン、0.1 mMエラグ酸、60μM塩化亜鉛及び50μM塩化アルミニウム。得られたAPTT試薬を、以下では「第1試薬」とも呼ぶ。
塩化カルシウム(キシダ化学株式会社)を純水に溶解して、25 mM塩化カルシウム水溶液を調製した。得られた塩化カルシウム水溶液を、以下では「第2試薬」とも呼ぶ。
正常検体として、コアグトロールIX(シスメックス株式会社)を用いた。LA含有検体として、LA Positive Control(Precision Bio Logic社)を用いた。ヘパリン含有検体として、Heparin Control(Precision Bio Logic社)を用いた。
凝固時間の測定は、全自動凝固時間測定装置CS-2000i(シスメックス株式会社)により行った。血液検体(50μl)を37℃で1分間加温した後、第1試薬(50μl)を添加し、37℃で3分間加温した。そして、血液検体と第1試薬との混合物に第2試薬(50μl)を添加し、波長660 nmにおける透過光量の変化を測定して、凝固時間を取得した。LAに対する感度の指標として、LA比を下記の式(I)より算出した。また、ヘパリンに対する感度の指標として、ヘパリン比を下記の式(II)より算出した。
(ヘパリン比)=(ヘパリン含有検体の凝固時間)/(正常検体の凝固時間) ・・・(II)
各血液検体の凝固時間、LA比及びヘパリン比を表4~6に示す。また、PE濃度を変動したAPTT試薬のPS/PEの値に対してLA比及びヘパリン比をプロットした。同様に、PC濃度を変動したAPTT試薬及びPS濃度を変動したAPTT試薬のPS/PCの値に対してLA比及びヘパリン比をプロットした。結果を図3~5に示す。
APTT試薬においてPS濃度を一定にして、PC濃度を変動したときの、LA及びヘパリンに対する感度への影響をさらに検討した。比較のため、市販のAPTT試薬も用いた。
(1.1) 第1試薬及び第2試薬
リン脂質として、DOPE、DOPC及びDOPSを用いた。PCの濃度を変動したAPTT試薬を、実施例1と同様にして調製した。実施例2では、試薬中のPE、PC及びPSの標準濃度をそれぞれ15μg/mL、45μg/mL及び10μg/mLとした。各APTT試薬中のリン脂質の組成は、表7に示すとおりであった。カルシウムイオン含有水溶液として、実施例1と同じ第2試薬を用いた。
本実施形態のAPTT試薬と比較するため、4種の市販のAPTT試薬を用いた。以下、これらの市販の試薬をそれぞれ製品A~Dとも呼ぶ。製品AはトロンボチェックAPTT-SLA(シスメックス株式会社)であり、製品Bはコアグピア(登録商標)APTT-S(積水メディカル株式会社)であり、製品CはアクチンFS(シスメックス株式会社)であり、製品Dはヒーモスアイエル・シンサシルAPTT(アイ・エル・ジャパン株式会社)である。製品Aは、LA及びヘパリンに対する感度が中程度のAPTT試薬として知られる。製品Bは、LAに対する感度が高いAPTT試薬として知られる。製品Cは、ヘパリンに対する感度が中程度のAPTT試薬として知られる。製品Dは、ヘパリンに対する感度が高いAPTT試薬として知られる。なお、製品Cは、LAに対して感度がほとんどないことが知られている。
LA含有検体として、Weak LA Positive Control(Precision Bio Logic社)を用いた。この検体は、実施例1で用いたLA含有検体よりもLAの含有量が低い。正常検体及びヘパリン含有検体は、実施例1と同じであった。
実施例1と同様にして、第1試薬及び第2試薬を用いて各血液検体の凝固時間を測定した。取得した凝固時間に基づいて、LA比及びヘパリン比を算出した。また、上記の市販の試薬を用いて凝固時間を測定し、LA比及びヘパリン比を算出した。いずれのAPTT試薬を用いた場合も、凝固時間の測定は、全自動凝固時間測定装置CS-2000i(シスメックス株式会社)により行った。
各APTT試薬のリン脂質の組成、PS/PCの値、正常検体の凝固時間、LA比及びヘパリン比を表8に示す。表中、A~Dは、それぞれ製品A~Dを示す。また、実施例2で調製したAPTT試薬のPS/PCの値に対してLA比及びヘパリン比をプロットした。結果を図6及び7に示す。表8から分かるように、いずれのAPTT試薬を用いた場合も、正常検体の凝固時間は30秒付近であった。
APTT試薬において濃度比PS/PCを一定にして、各リン脂質の濃度を変動したときの、LA及びヘパリンに対する感度への影響を検討した。
リン脂質として、DOPE、DOPC及びDOPSを用いた。PS/PCの値が0.22で一定となるように各リン脂質の濃度を変動したAPTT試薬を、実施例1と同様にして調製した。各APTT試薬中のリン脂質の組成は、表9に示すとおりであった。カルシウムイオン含有水溶液として、実施例1と同じ第2試薬を用いた。正常検体、LA含有検体及びヘパリン含有検体は、実施例2と同じであった。
実施例1と同様にして、第1試薬及び第2試薬を用いて各血液検体の凝固時間を測定した。取得した凝固時間に基づいて、LA比及びヘパリン比を算出した。
各APTT試薬のリン脂質の組成、PS/PCの値、正常検体の凝固時間、LA比及びヘパリン比を表10に示す。また、実施例3で調製したAPTT試薬のPS濃度に対してLA比及びヘパリン比をプロットした。結果を図8及び9に示す。表10から分かるように、いずれのAPTT試薬を用いた場合も、正常検体の凝固時間は30秒付近であった。
APTT試薬においてリン脂質の組成を一定にして、エラグ酸の濃度を変動したときの、LAに対する感度への影響を検討した。
リン脂質として、DOPE、DOPC及びDOPSを用いた。エラグ酸の濃度の異なるAPTT試薬を、実施例1と同様にして調製した。各APTT試薬中のエラグ酸の濃度は、32、48、64、80、96、112又は128μMであった。いずれのAPTT試薬においても、PE、PC及びPSの濃度はそれぞれ15μg/mL、45μg/mL及び10μg/mLであり、PS/PCは0.22であった。カルシウムイオン含有水溶液として、実施例1と同じ第2試薬を用いた。正常検体及びLA含有検体は、実施例1と同じであった。
実施例1と同様にして、第1試薬及び第2試薬を用いて各血液検体の凝固時間を測定した。取得した凝固時間に基づいて、LA比を算出した。
各APTT試薬のエラグ酸の濃度、正常検体の凝固時間及びLA比を表11に示す。また、参考例1で調製したAPTT試薬のエラグ酸の濃度に対してLA比をプロットした。結果を図10に示す。表11から分かるように、いずれのAPTT試薬を用いた場合も、正常検体の凝固時間は30秒付近であった。
APTT試薬における濃度比PS/PCを、標準濃度のAPTT試薬よりも低くしたときの、LA及びヘパリンに対する感度への影響を検討した。
リン脂質として、DOPE、DOPC及びDOPSを用いた。PS/PCの値が標準濃度のAPTT試薬より低いAPTT試薬を、実施例1と同様にして調製した。実施例4では、試薬中のPE、PC及びPSの標準濃度をそれぞれ15μg/mL、45μg/mL及び10μg/mLとした。各APTT試薬中のリン脂質の組成は、表12に示すとおりであった。表中、APTT試薬1は、標準濃度のAPTT試薬であった。APTT試薬2及び3では、PS濃度を下げることにより、PS/PCの値をAPTT試薬1より低くした。APTT試薬4及び5では、PC濃度を上げることにより、PS/PCの値をAPTT試薬1より低くした。比較のため、実施例2で用いた製品A及びDを実施例4でも用いた。カルシウムイオン含有水溶液として、実施例1と同じ第2試薬を用いた。正常検体、LA含有検体及びヘパリン含有検体は、実施例2と同じであった。
実施例1と同様にして、第1試薬及び第2試薬を用いて各血液検体の凝固時間を測定した。取得した凝固時間に基づいて、LA比及びヘパリン比を算出した。
各APTT試薬のリン脂質の組成、PS/PCの値、各検体の凝固時間、LA比及びヘパリン比を表13に示す。表13から分かるように、いずれのAPTT試薬を用いた場合も、正常検体の凝固時間は30秒付近であった。
APTT試薬において濃度比PS/PCを一定にして、各リン脂質の濃度を標準濃度より下げたときの、LA及びヘパリンに対する感度への影響を検討した。
リン脂質として、DOPE、DOPC及びDOPSを用いた。PS/PCの値が0.22で一定となるように各リン脂質の濃度を標準濃度より下げたAPTT試薬を、実施例1と同様にして調製した。参考例2では、試薬中のPE、PC及びPSの標準濃度をそれぞれ15μg/mL、45μg/mL及び10μg/mLとした。各APTT試薬中のリン脂質の組成は、表14に示すとおりであった。表中、APTT試薬1は、標準濃度のAPTT試薬であった。APTT試薬2では、各リン脂質の濃度がAPTT試薬1の1/2であり、APTT試薬3では、各リン脂質の濃度がAPTT試薬1の1/4であった。カルシウムイオン含有水溶液として、実施例1と同じ第2試薬を用いた。正常検体、LA含有検体及びヘパリン含有検体は、実施例2と同じであった。
実施例1と同様にして、第1試薬及び第2試薬を用いて各血液検体の凝固時間を測定した。取得した凝固時間に基づいて、LA比及びヘパリン比を算出した。
各APTT試薬のリン脂質の組成、PS/PCの値、各検体の凝固時間、LA比及びヘパリン比を表15に示す。表15から分かるように、いずれのAPTT試薬を用いた場合も、正常検体の凝固時間は30秒付近であった。
11、21: 第1容器
12、23: 梱包箱
13、24: 添付文書
20: 試薬キット
22: 第2容器
Claims (18)
- ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルセリン(PS)及びホスファチジルエタノールアミン(PE)を含み、PCの濃度に対するPSの濃度の比が0.16以上0.25以下であり、PSの濃度が7μg/mL以上13μg/mL以下であり、PEの濃度が9μg/mLより高く且つ25μg/mL未満である、活性化部分トロンボプラスチン時間測定用試薬。
- 試薬におけるPCの濃度が、28μg/mL以上50μg/mL未満である請求項1に記載の試薬。
- 試薬におけるPCの濃度が、50μg/mLより高く且つ60μg/mL以下である請求項1に記載の試薬。
- 活性化剤を含む請求項1~3のいずれか1項に記載の試薬。
- 前記活性化剤が、エラグ酸化合物、シリカ、カオリン及びセライトからなる群より選択される少なくとも1種である請求項4に記載の試薬。
- 前記活性化剤が、エラグ酸化合物であり、試薬におけるエラグ酸化合物の濃度が、10μM以上400μM以下である請求項4又は5に記載の試薬。
- 金属イオン形成化合物を含む請求項1~6のいずれか1項に記載の試薬。
- 前記金属イオン形成化合物が、亜鉛、マンガン、アルミニウム及びニッケルから選択される少なくとも1つの金属の塩である請求項7に記載の試薬。
- リン脂質がリポソームの形態にある請求項1~8のいずれか1項に記載の試薬。
- 前記リポソームの平均粒子径が1000 nm以下である請求項9に記載の試薬。
- ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルセリン(PS)及びホスファチジルエタノールアミン(PE)を含む第1試薬と、
カルシウムイオンを含む第2試薬と
を含み、前記第1試薬におけるPCに対するPSの濃度比が0.16以上0.25以下であり、PSの濃度が7μg/mL以上13μg/mL以下であり、PEの濃度が9μg/mLより高く且つ25μg/mL未満である、
活性化部分トロンボプラスチン時間測定用試薬キット。 - 血液検体と、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルセリン(PS)及びホスファチジルエタノールアミン(PE)を含む第1試薬と、カルシウムイオンを含む第2試薬とを混合して、凝固時間を測定することを含み、前記第1試薬におけるPCの濃度に対するPSの濃度の比が0.16以上0.25以下であり、PSの濃度が7μg/mL以上13μg/mL以下であり、PEの濃度が9μg/mLより高く且つ25μg/mL未満である、活性化部分トロンボプラスチン時間の測定方法。
- 前記第1試薬と前記血液検体との混合比が、体積比で表して8:2~2:8である請求項12に記載の方法。
- 前記血液検体の凝固時間に延長が認められる場合、前記血液検体におけるループスアンチコアグラントの存否を判定することをさらに含む請求項12又は13に記載の方法。
- 前記血液検体の凝固時間の延長が、前記第1試薬及び前記第2試薬を用いて正常検体の凝固時間を測定し、前記血液検体の凝固時間と前記正常検体の凝固時間との比較結果に基づいて判定される請求項14に記載の方法。
- ループスアンチコアグラントの存否が、前記第1試薬及び前記第2試薬を用いて、前記血液検体と前記正常検体との混合検体の凝固時間を測定し、前記混合検体の凝固時間、前記血液検体の凝固時間及び前記正常検体の凝固時間に基づいて判定される請求項15に記載の方法。
- 前記血液検体と前記第1試薬と前記第2試薬との混合物に光を照射して、透過度に関する光学的情報を取得し、前記光学的情報に基づいて凝固時間を取得する請求項12~16のいずれか1項に記載の方法。
- ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルセリン(PS)及びホスファチジルエタノールアミン(PE)を混合することを含む、活性化部分トロンボプラスチン時間測定用試薬の製造方法であって、前記試薬におけるPCの濃度に対するPSの濃度の比が0.16以上0.25以下であり、PSの濃度が7μg/mL以上13μg/mL以下であり、PEの濃度が9μg/mLより高く且つ25μg/mL未満である、前記試薬の製造方法。
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