JP4417269B2 - ループスアンチコアグラント検出試薬キット - Google Patents
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Description
第1凝固時間測定試薬のホスファチジルエタノールアミンの濃度が40〜280μMであり、第2凝固時間測定試薬のホスファチジルエタノールアミンの濃度が1〜30μMであることを特徴とするループスアンチコアグラント検出用試薬キットに関する。
第1部分試薬がホスファチジルセリン及びホスファチジルエタノールアミンを含むリン脂質を含有し、第3部分試薬がホスファチジルセリン及びホスファチジルエタノールアミンを含むリン脂質を含有し、
第1部分試薬のホスファチジルエタノールアミンの濃度が40〜280μMであり、第3部分試薬のホスファチジルエタノールアミンの濃度が1〜30μMであることを特徴とするループスアンチコアグラント検出用試薬キットに関する。
PE、PS、PCなどのリン脂質の脂肪酸側鎖は、さまざまなものが用いられるが、好ましくは、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸などがあげられ、更に好ましくはオレイン酸を挙げることができる。
また、第2凝固時間測定試薬中のPE濃度は1〜30μM、好ましくは1〜27μM、より好ましくは6〜21μMであり、PS濃度は1〜25μM、より好ましくは6〜19μMであり、PC濃度は10〜140μM、より好ましくは25〜64μMである。PE濃度が低いと凝固時間が延長するため好ましくない。
また、 第3部分試薬のPE濃度は1〜30μM、好ましくは1〜27μM、より好ましくは6〜21μMであり、PS濃度は1〜25μM、より好ましくは6〜19μMであり、PC濃度は10〜140μM、より好ましくは25〜64μMである。
まず検体試料を2つに分け、一方には第1凝固時間測定試薬を添加し、もう一方の検体試料には、第2凝固時間測定試薬を添加する。凝固時間測定試薬がそれぞれ第1部分試薬と第2部分試薬とに分かれている場合には、第1部分試薬と第2部分試薬とを混合してから、検体に添加してもよいし、まず第1部分試薬(又は第2部分試薬)を検体に添加した後、第2部分試薬(又は第1部分試薬)を添加してもよい。第1部分試薬又は第2部分試薬を別々に添加する場合、第1部分試薬(又は第2部分試薬)添加後、第2部分試薬(又は第1部分試薬)添加前に、必要に応じて検体と部分試薬の混合物を加熱してもよい。
検体に各試薬を添加した後、試料の凝固時間を測定する。凝固時間の測定は、公知の方法で行えばよく、例えば公知の自動測定装置を用いて測定すればよい。
PEの濃度の検討
ヘペス、エラグ酸、トリス、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)及びホスファチジルコリン(PC)を混合し、第1部分試薬1〜6及び第3部分試薬を調製した。
第1部分試薬1の各成分の濃度はヘペスが50mM、エラグ酸が0.1mM、トリスが25mM、PSが123μM、PCが38μM、PEが13μMであった。また、PE濃度を67μM、101μM、134μM、202μM、269μMに変更する以外は第1部分試薬1と同様にして、第1部分試薬2〜6を調製した。第1部分試薬1〜6のpHは7.35であった。
第3部分試薬の各成分の濃度はヘペスが50mM、エラグ酸が0.1mM、トリスが25mM、PSが12μM、PEが13μM、PCが38μMであった。pHは7.35であった。なお、PE、PS、PCは脂肪酸側鎖がオレイン酸である合成リン脂質を使用した。
9種類のLA強陽性患者血漿、9種類のLA弱陽性患者血漿及び5種類のワーファリン投与患者血漿を入手した。各患者血漿は、正常血漿と1:1で混合したものを測定試料とした。
[式1]
Lupus Ratio(LR)=(b/a)/(d/c)=bc/ad
ここで、式1中のa、b、c、およびdは、表1に示す組み合わせで得られた測定値を表す。
PSの濃度の検討
ヘペス、エラグ酸、トリス、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)及びホスファチジルコリン(PC)を混合し、第1部分試薬7〜12及び第3部分試薬を調製した。
第1部分試薬7の各成分の濃度はヘペスが50mM、エラグ酸が0.1mM、トリスが25mM、PEが67μM、PCが38μM、PSが37μMであった。また、PS濃度が62μM、93μM、123μM、185μM、247μMに変更する以外は第1部分試薬7と同様にして第1部分試薬8〜12を調製した。第1部分試薬7〜12のpHは7.35であった。
第3部分試薬の各成分の濃度はヘペスが50mM、エラグ酸が0.1mM、トリスが25mM、PSが12μM、PEが13μM、PCが38μMであった。pHは7.35であった。なお、PE、PS、PCは脂肪酸側鎖がオレイン酸である合成リン脂質を使用した。
また、塩化カルシウム濃度が25mMになるように精製水で調製したものを、第2部分試薬、第4部分試薬とした。ここで調製した各試薬を用いること以外は実施例1と同様にして凝固時間を測定した。
各種検体の反応性の検討
LA強陽性検体(表2に示す検体番号1〜9)、LA弱陽性検体(表2に示す検体番号10〜17)、ワーファリン投与患者検体(表2に示す検体番号18〜22)、VIII因子欠乏患者血漿検体(表2に示す検体番号23〜25)、ヘパリン投与患者血漿検体(表2に示す検体番号26、27)について、実施例1で用いた試薬(第1部分試薬1〜6、第2部分測定試薬、第3部分測定試薬及び第4部分測定試薬)と市販のLA測定試薬である希釈ラッセル蛇毒試薬(表2に示すdRVVT)を用いて測定した。
その結果を表2に示す。
また、PE濃度が13μMの第1部分試薬1を用いた場合はLA弱陽性検体である検体番号15について陰性と判定された。
しかし、第1部分測定試薬2〜6を用いることにより、LA強陽性患者検体、LA弱陽性検体とも陽性と判定され、ワーファリン投与患者検体、VIII因子欠乏患者血漿検体、ヘパリン投与患者血漿検体については陰性と判定され、LA陽性患者検体をパリン投与患者血漿やワーファリン投与患者血漿とを区別するとともに、LAの検出感度を高め、LA弱陽性検体であても特異的に検出できるLA検出用試薬キットを提供できることが明らかとなった。
Claims (16)
- ホスファチジルセリン及びホスファチジルエタノールアミンを含むリン脂質を含有する第1凝固時間測定試薬とホスファチジルセリン及びホスファチジルエタノールアミンを含むリン脂質を含有する第2凝固時間測定試薬を備え、
第1凝固時間測定試薬のホスファチジルエタノールアミンの濃度が40〜280μMであり、第2凝固時間測定試薬のホスファチジルエタノールアミンの濃度が1〜30μMであることを特徴とするループスアンチコアグラント検出用試薬キット。 - 第1凝固時間測定試薬と第2凝固時間測定試薬とのホスファチジルエタノールアミンまたはホスファチジルセリンの濃度比が3〜15である請求項1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第1凝固時間測定試薬および第2凝固時間測定試薬がホスファチジルコリンを含有する請求項1または2に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第1凝固時間測定試薬及び前記第2凝固時間測定試薬が活性化剤及びカルシウムイオンを含有する請求項1〜3にいずれか1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記活性化剤がエラグ酸、カオリン、セライト及びコロイドシリカからなる群より選択される請求項4に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第1凝固時間測定試薬及び前記第2凝固時間測定試薬が蛇毒及びカルシウムイオンを含有する請求項1〜3にいずれか1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第1凝固時間測定試薬及び前記第2凝固時間測定試薬が組織因子及びカルシウムイオンを含有する請求項1〜3にいずれか1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 第1部分試薬及び第2部分試薬からなる第1凝固時間測定試薬と、第3部分試薬及び第4部分試薬からなる第2凝固時間測定試薬とを備え、
第1部分試薬がホスファチジルセリン及びホスファチジルエタノールアミンを含むリン脂質を含有し、第3部分試薬がホスファチジルセリン及びホスファチジルエタノールアミンを含むリン脂質を含有し、
第1部分試薬のホスファチジルエタノールアミンの濃度が40〜280μMであり、第3部分試薬のホスファチジルエタノールアミンの濃度が1〜30μMであることを特徴とするループスアンチコアグラント検出用試薬キット。 - 第1部分試薬と第3部分試薬とのホスファチジルエタノールアミンまたはホスファチジルセリンの濃度比が3〜15である請求項8に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第1部分試薬および第3部分試薬がホスファチジルコリンを含有する請求項8または9に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第1部分試薬及び前記第3部分試薬が活性化剤を含有する請求項8〜10にいずれか1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記活性化剤がエラグ酸、カオリン、セライト及びコロイドシリカからなる群より選択される請求項11に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第1部分試薬及び前記第3部分試薬が蛇毒を含有する請求項8〜10にいずれか1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第1部分試薬及び前記第3部分試薬が組織因子を含有する請求項8〜10にいずれか1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記第2部分試薬及び前記第4部分試薬がカルシウムイオンを含有するからなる請求項8〜14にいずれか1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
- 前記リン脂質が合成リン脂質または純度99%以上に精製された天然由来のリン脂質である請求項1〜15にいずれか1に記載のループスアンチコアグラント検出用試薬キット。
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