JP7153267B2 - 除草装置 - Google Patents

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Description

本発明は、除草装置に関する。
従来、特許文献1に開示された除草装置が知られている。
特許文献1に開示された除草装置は、原動機からの動力が伝達される動力伝達部から左方及び右方に突出する回転軸を有する。動力伝達部の左方及び右方に除草ロータが設けられている。除草ロータは、回転軸と一体回転することにより、地上の草を除草する。
特開平8-187006号公報
例えば、マルチフィルムが敷設された畝の側方を除草する場合、マルチフィルムの際(きわ)まで除草するために除草装置を畝に寄せると、マルチフィルムの裾部を除草ロータでひっかけ、除草ロータにマルチフィルムが巻き込まれるおそれがある。そのため、従来の除草装置では、マルチフィルムの際の除草が困難であり、マルチフィルムの際の除草は、手作業で行っている。
本発明は、マルチフィルムの際まで除草することができる除草装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る除草装置は、機枠と、前記機枠に回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸と共に回転して地上の草を除草するメイン除草ロータと、前記回転軸の軸心方向で前記メイン除草ロータと並べて配置され、且つ前記メイン除草ロータの下端よりも上方で草を除草するサブ除草ロータと、を備え、前記メイン除草ロータは、前記回転軸の軸心である回転軸心の回りに回転させた外形状が前記回転軸心を中心とする円柱状である第1円柱形状を呈し、前記サブ除草ロータは、前記回転軸心の回りに回転させた外形状が前記回転軸心を中心とする円柱状であって前記第1円柱形状の直径よりも小さい直径の第2円柱形状を呈し、前記メイン除草ロータが畝に敷設されたマルチフィルムの幅方向の端部側である裾部の側方に位置する状態で、前記裾部の上方を前記サブ除草ロータによって除草可能である。
また、前記メイン除草ロータは、前記回転軸の軸心方向に間隔をあけて配置された内枠部材及び外枠部材と、前記内枠部材と外枠部材との間に配置され、一端が前記内枠部材の近傍で該内枠部材に連結されると共に他端が前記外枠部材の近傍で該外枠部材に連結され且つ前記回転軸に同心状に嵌められて前記回転軸と一体回転する支軸と、前記内枠部材と前記外枠部材とにわたって設けられた第1草刈刃と、を有する。
また、前記サブ除草ロータは、前記メイン除草ロータの一側方に設けられた第1サブロータと、前記メイン除草ロータの他側方に設けられた第2サブロータとを有する。
また、前記サブ除草ロータは、前記外枠部材に対して前記内枠部材とは反対側の側方に前記回転軸の軸心方向に間隔をあけて配置されたエンド部材であって、前記外枠部材との前記回転軸の軸心方向の間隔が前記内枠部材と前記外枠部材との前記回転軸の軸心方向の
間隔よりも小さいエンド部材と、前記外枠部材と前記エンド部材とにわたって設けられた第2草刈刃と、を有している。
また、原動機から動力が伝達される動力伝達部を備え、前記回転軸は、前記動力伝達部から機体幅方向の一側方及び他側方に突出して設けられ、前記メイン除草ロータは、前記動力伝達部の一側方に配置された第1メインロータと、前記動力伝達部の他側方に配置された第2メインロータとを含む。
また、前記第1草刈刃は、前記支軸の周囲に螺旋状に設けられ、前記第2草刈刃は、前記回転軸の軸心の延長線の周囲に螺旋状に設けられている。
上記の構成によれば、例えば、マルチフィルムが敷設された畝の側方を除草する場合、メイン除草ロータの下端とサブ除草ロータの下端との間に段差があることから、除草ロータによってマルチフィルムの裾部をひっかけずにマルチフィルムの際まで除草をすることができる。
トラクタに除草装置を装着した状態の側面図である。 除草装置の側面図である。 除草装置の背面図である。 マルチフィルムが敷設された畝の側方を除草する場合を示した背面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、走行体として例示するトラクタ(走行車両)2に除草装置1を装着した状態を示す側面図である。図2は、除草装置1の側面図である。図3は、除草装置1の背面図である。
本実施形態においては、図1、図2の矢印A1方向(トラクタ2の前進方向)を前方、図1、図2の矢印A2方向(トラクタ2の後進方向)を後方、図1、図2の矢印K1方向を前後方向として説明する。したがって、図1、図2の手前側が左方(図3の矢印B1方向参照)であり、図1、図2の奥側が右方(図3の矢印B2方向参照)である。
また、前後方向K1に直交する水平方向(トラクタ2の車幅方向)を、除草装置1の機体幅方向K2として説明する。また、除草装置1における機体幅方向K2の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向K2であって除草装置1の幅方向の中心から離れる方向のことである。また、機体外方とは反対の方向を機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向K2であって除草装置1の幅方向の中心に近づく方向である。
図1に示すように、トラクタ2は、エンジン(原動機)3Aと、ミッションケース3Bとを有する車体3を備えている。車体3の前部は、前輪4によって支持され、車体3の後部は、後輪5によって支持されている。即ち、トラクタ2は、前輪4及び後輪5を有する車輪型の走行装置を有する。なお、走行装置は、後輪の代わりに装着されるクローラ式の走行機構を有するセミクローラ型の走行装置であってもよく、また、フルクローラ型の走行装置であってもよい。
エンジン3Aの動力は、ミッションケース3B内の動力伝達装置に伝達され、この動力伝達装置に伝達された動力によって前輪4及び後輪5が回転駆動される。車体3の後部には、運転席6が搭載されている。運転席6の前方には、トラクタ2を操向操作するステアリングハンドル7が設けられている。車体3の後部には、PTO軸(出力軸)が後方に突出状に設けられる。このPTO軸からミッションケース3B内の動力伝達機構の動力が取出し可能とされている。除草装置1は、車体3の後部に、三点リンク機構或いは二点リンク機構等の装着機構を介して昇降可能に装着される。また、除草装置1は、トラクタ2に装備された油圧装置によって昇降される。除草装置1には、PTO軸から動力が伝達される。即ち、トラクタ2のエンジン(原動機)3Aの動力によって除草装置1が駆動される。
図2、図3に示すように、除草装置1は、トラクタ2に装着される機枠8を有する。機枠8は、トラクタ2のPTO軸から動力が伝達される動力伝達部9を備えている。動力伝達部9は、ギヤケース12と、PIC軸(入力軸)11と、伝動ケース13と、伝動機構14とを有する。
ギヤケース12は、除草装置1の機体幅方向K2の中央部に配置されている。PIC軸11は、ギヤケース12に前方側に向けて突出状に設けられている。PIC軸11は、PTO軸にユニバーサルジョイント等のジョイント軸を介して連結されていて、ギヤケース12内にトラクタ2からの動力を入力する。伝動ケース13は、ギヤケース12から下方に向けて突出状に設けられている。伝動ケース13の内部は、ギヤケース12の内部に連通している。
伝動機構14は、ギヤケース12内から伝動ケース13内にわたって設けられている。伝動機構14は、ギヤケース12内に設けられた伝動軸15を有する。伝動軸15は、ギヤケース12に機体幅方向K2の軸心回りに回転可能に支持されている。伝動機構14は、PIC軸11に伝達された動力を伝動軸15に伝達する第1伝動部16を有する。第1伝動部16は、PIC軸11と一体回転する第1ギヤ16Aと、伝動軸15と一体回転する第2ギヤ16Bとを有する。第1ギヤ16Aと第2ギヤ16Bとは互いに噛合している。伝動機構14は、伝動軸15に伝達された動力を伝動ケース13の下部13aへ伝達する第2伝動部17を有する。第2伝動部17は、伝動軸15と一体回転する第1スプロケット17Aと、伝動ケース13の下部13aに配置された第2スプロケット17Bと、第1スプロケット17Aと第2スプロケット17Bとにわたって巻掛けられたチェーン17Cとを有する。
図3に示すように、除草装置1は、機枠8に回転自在に支持された回転軸18を有する。詳しくは、回転軸18は、機体幅方向K2に延伸する軸心(回転軸心)Y1を有し、伝動ケース13の下部13a(動力伝達部9の下部)に軸心回りに回転可能に支持されている。この回転軸18に第2スプロケット17Bが取り付けられている。したがって、PIC軸11に伝達された動力が伝動機構14を介して回転軸18に伝達され、回転軸18が回転する。言い換えると、トラクタ2の動力により回転軸18が駆動される。
回転軸18は、伝動ケース13(動力伝達部9)から機体幅方向K2の一側方(左方)及び他側方(右方)に突出して設けられている。詳しくは、回転軸18は、伝動ケース13から左方に突出する第1軸部18aと、伝動ケース13から右方に突出する第2軸部18bとを有する。なお、回転軸18は、1本の軸部材で構成される必要はなく、複数の軸部材で構成されていてもよい。例えば、伝動ケース13の左方に突出する軸部材及び右方に突出する軸部材で形成されていてもよい。
図3に示すように、除草装置1は、機枠8の下部に設けられた草刈部19を有する。草刈部19は、回転軸18と共に回転して地上(地面G1上)の草G2を除草する除草ロータ21を有する。除草ロータ21は回転軸18の軸心方向(軸心Y1に沿う方向)に延設されている。除草ロータ21は、回転軸18の軸心回りに、例えば、図2の矢印X1方向に回転し、トラクタ2によって前方移動しながら地上の草G2を除草する。
除草ロータ21は、回転軸18と共に回転して地上の草G2を除草するメイン除草ロータ22と、回転軸18の軸心方向でメイン除草ロータ22と並べて配置され、且つメイン除草ロータ22の下端よりも上方で草を除草するサブ除草ロータ23とを含む。
メイン除草ロータ22は、第1メインロータ22Lと、第2メインロータ22Rとを含む。第1メインロータ22Lと第2メインロータ22Rとは、回転軸18の軸心方向で並べて配置されている。詳しくは、第1メインロータ22Lは、伝動ケース13(動力伝達部9)の左方に配置されており、第1軸部18aに一体回転可能に取り付けられている。第2メインロータ22Rは、伝動ケース13の右方に配置されており、第2軸部18bに一体回転可能に取り付けられている。
メイン除草ロータ22(第1メインロータ22L、第2メインロータ22R)は、かご形ロータによって構成されており、回転軸18回りに回転させた外形状が機体幅方向K2に延伸する軸心を有する円柱状(第1円柱形状)を呈する。
図3に示すように、第1メインロータ22Lは、回転軸18に同心状に連結される支軸24と、支軸24の周囲に螺旋状に設けられている草刈刃(第1草刈刃という)25とを有する。支軸24は、機体幅方向K2に延伸する軸心を有する筒状に形成されていて回転軸18の外側に嵌められている。また、支軸24は、回転軸18にフランジ結合されている。詳しくは、回転軸18に取付フランジ26が取り付けられ、この取付フランジ26に接続される接続フランジ27が支軸24に取り付けられている。取付フランジ26は、第1メインロータ22Lの機体内方側に配置されている。
図3に示すように、第1草刈刃25は、複数設けられている。なお、第1草刈刃25は、少なくとも1つ設けられていればよい。第1草刈刃25は、第1メインロータ22Lの機体内方側に設けられた内枠部材28と、機体外方側に設けられた外枠部材29とにわたって設けられている。内枠部材28は、支軸24を中心とするリング状に形成され、複数のスポーク(図示省略)によって接続フランジ27に連結されている。外枠部材29は、図2に示すように、支軸24に取り付けられた円板部29aと、円板部29aの外周に固定されたリング状の枠部29bとを有する。第1草刈刃25は、枠部29bと内枠部材28とにわたって設けられている。
第2メインロータ22Rは、第1メインロータ22Lと同様の構造であるので、同一の部材に同一符号を付して説明を省略する。
第1メインロータ22Lのロータ径D1と第2メインロータ22Rのロータ径D2とは、同径に形成されている。ロータ径は、かご形ロータの回転軌跡である円の直径を意味する。即ち、ロータ径D1は、第1メインロータ22Lの直径であり、ロータ径D2は、第2メインロータ22Rの直径である。
図3に示すように、サブ除草ロータ23は、メイン除草ロータ22の一側方(左方)に設けられた第1サブロータ23Lと、メイン除草ロータ22の他側方に設けられた第2サブロータ23Rとを含む。具体的には、第1サブロータ23Lは、第1メインロータ22Lの左方に回転軸18の軸心方向で並べて配置されている。第1サブロータ23Lは、第1メインロータ22Lに固定されていて、第1メインロータ22Lと同心状に一体回転する。第2サブロータ23Rは、第2メインロータ22Rの右方に回転軸18の軸心方向で並べて配置されている。第2サブロータ23Rは、第2メインロータ22Rに固定されていて、第2メインロータ22Rと同心状に一体回転する。
サブ除草ロータ23(第1サブロータ23L、第2サブロータ23R)は、かご形ロータによって構成されており、軸心回りに回転させた外形状が機体幅方向K2に延伸する軸
心を有する円柱状(第2円柱形状)を呈する。
第1サブロータ23Lは、第1メインロータ22Lの外枠部材29の機体外方に間隔をあけて配置されたリング状のエンド部材30と、軸心Y1の延長線の周囲に螺旋状に設けられている草刈刃(第2草刈刃という)31とを有する。第2草刈刃31は、エンド部材30と第1メインロータ22Lの円板部29aとにわたって設けられている。
第2サブロータ23Rは、第1サブロータ23Lと同様の構造であるので、同一の部材に同一符号を付して説明を省略する。
第1サブロータ23Lのロータ径(直径)D3と、第2サブロータ23Rのロータ径(直径)D4とは同径に形成されている。ロータ径D3及びロータ径D4は、ロータ径D1及びロータ径D2よりも小さい直径に形成されている。したがって、サブ除草ロータ23は、メイン除草ロータ22の下端よりも上方で草を除草する。言い換えると、メイン除草ロータ22の下端と、サブ除草ロータ23の下端との間に段差32が設けられている。
図4は、マルチフィルムM1が敷設された畝U1の側方を除草装置1によって除草する場合を示している。マルチフィルムM1は、畝U1を覆うと共にマルチフィルムM1の幅方向の端部側である裾部Maは、該裾部Maを覆土する土である埋土S1によって押さえられている。草は、この埋土S1にも生える。
例えば、サブ除草ロータ23が設けられていない除草ロータ21の場合、畝U1の側方を除草する場合、マルチフィルムM1の裾部Maの上方まで除草するために除草装置1を畝U1に寄せると、除草ロータ21で裾部Maをひっかけ、除草ロータ21にマルチフィルムM1を巻き込んでしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態の除草装置1では、サブ除草ロータ23が設けられているので、図4に示すように、マルチフィルムM1が敷設された畝U1の側方を除草する際に、除草ロータ21を畝U1に寄せると、メイン除草ロータ22の下端とサブ除草ロータ23の下端との間に段差32があることによりサブ除草ロータ23の下方に裾部Maが位置する。これにより、マルチフィルムM1をひっかけずにマルチフィルムM1の際を除草することができる。つまり、メイン除草ロータ22によってマルチフィルムM1の裾部Maの側方を除草し且つサブ除草ロータ23によって裾部Maの上方を除草することができる。これによって、マルチフィルムM1の際まで除草を行うことができる。
また、本実施形態では、メイン除草ロータ22の一側方に第1サブロータ23Lが設けられ、他側方に第2サブロータ23Rが設けられているので、マルチフィルムM1が敷設された畝U1と畝U1との間の溝である畝間溝を除草する場合に、一方の畝U1に敷設されたマルチフィルムM1の裾部Maの上方を第1サブロータ23Lで除草し、他方の畝U1に敷設されたマルチフィルムM1の裾部Maの上方を第2サブロータ23Rによって除草することができる。
図2に示すように、除草装置1は、機枠8に取り付けられたカバー体36を有する。カバー体36は、草刈部19(メイン除草ロータ22)の上方を覆う上部カバー37と、草刈部19(除草ロータ21)の後方を覆う後部カバー38と、上部カバー37の左の側方に配置された第1側部カバー39Lと、上部カバー37の右の側方に配置された第2側部カバー39Rとを有する。上部カバー37は、機枠8に取り付けられている。
機枠8は、ギヤケース12から左方に突出する左のサポートアーム40Lと、ギヤケース12から右方に突出する右のサポートアーム40Rとを含むサポートアーム40を有する。サポートアーム40Lに取り付けられた取付部材41L及びサポートアーム40Rに取り付けられた取付部材41Rに上部カバー37が取り付けられている。
上部カバー37の後部には、機体幅方向K2の軸心を有する枢軸42が設けられ、この枢軸42を介して後部カバー38の上部が上部カバー37の後部に機体幅方向K2の軸心回りに揺動可能に支持されている。これにより、後部カバー38は上下(上方及び下方)に揺動可能とされている。
後部カバー38は、地面G1側に接地して、草刈部19(メイン除草ロータ22)で除草した跡である除草跡T1を整地する整地部38aを有する。
図2に示すように、除草装置1は、後部カバー38を下方に付勢する弾下装置43を有する。
弾下装置43は、ロッド44と、付勢部材45とを有する。ロッド44の前部は、サポートアーム40に設けられた支持片46に枢支されている。後部カバー38の上部に突設されたブラケット47の上部にホルダ48が設けられ、このホルダ48をロッド44の後部が軸心方向に移動可能に挿通している。ホルダ48は、ブラケット47に機体幅方向K2の軸心回りに回転可能に支持されている。
付勢部材45は、コイルバネによって構成されていて、ホルダ48の前側に配置され且つロッド44の外側に嵌められている。ロッド44には、軸心方向に位置調整可能に設けられたバネ受け部材49が設けられ、付勢部材45は、ホルダ48とバネ受け部材49との間に圧縮状に介在されている。これにより、付勢部材45は、後部カバー38を下方(接地方向)に付勢している。バネ受け部材49の位置を、ロッド44の軸心方向に位置調整することにより、付勢部材45の付勢力を変更することができる。
図2に示すように、除草装置1は、該除草装置1の高さを規定(設定)する高さ設定装置50を有する。高さ設定装置50により、除草ロータ21が、例えば、地面G1の表面を削りながら地上の草G2を除草する高さに設定される。
高さ設定装置50は、支持枠51と、ゲージ輪52と、高さ調節機構53とを有する。支持枠51は、前部が機枠8に枢支されていて、上下に揺動可能である。ゲージ輪52は、支持枠51の後部に支柱部材54、車輪枠55等を介して支持されている。高さ調節機構53は、支持枠51と、ギヤケース12に取り付けられたマスト56との間に設けられていて、支持枠51の上下揺動を規制する。また、高さ調節機構53は、操作ハンドル57の操作等によって長さ方向に伸縮可能とされており、高さ調節機構53を伸縮させることにより、支持枠51を上下に揺動させることができる。
ゲージ輪52が接地することで、除草ロータ21の高さが規定される。また、支持枠51を上下に揺動させることにより、除草ロータ21の高さを変更することができる。
以上詳述した本実施形態では、走行体としてのトラクタ2に装着されるトラクタ装着型(車両装着型)の除草装置1を例示したが、これに限定されることはない。例えば、原動機と該原動機で駆動される走行装置とを備えた走行可能な自走式本機(走行体)と除草装置1とが一体的に構成された自走式の除草作業機に採用される除草装置1であってもよい。この自走式の除草作業機としては、自走式本機に作業者が把持する操向ハンドル等が設けられていて該操向ハンドルを把持した作業者が歩行しながら作業機を操縦する歩行型の除草作業機、または、自走式本機に運転席及び走行装置を操作するステアリングハンドル等が設けられていて運転席に着座した作業者が作業機を操縦する乗用型の除草作業機が考えられる。この自走式の除草作業機においても、原動機から動力伝達部を介して草刈部19(除草ロータ21)に動力が伝達される。また、車輪等の走行装置及び操向ハンドルを備えた走行機体(走行体)に、除草ロータ21、該除草ロータ21を駆動する原動機及び該原動機の動力を除草ロータ21に伝達する動力伝達部を搭載した除草作業機であって、操向ハンドルを把持した作業者が人力で走行移動させる手押し式の除草作業機に採用される除草装置1であってもよい。
本実施形態の除草装置1は、以下の効果を奏する。
除草装置1は、機枠8と、機枠8に回転自在に支持された回転軸18と、回転軸18と共に回転して地上の草G2を除草するメイン除草ロータ22と、回転軸18の軸心方向Y1でメイン除草ロータ22と並べて配置され、且つメイン除草ロータ22の下端よりも上方で草を除草するサブ除草ロータ23と、を備えている。
この構成によれば、例えば、マルチフィルムM1が敷設された畝U1の側方を除草する場合、メイン除草ロータ22の下端とサブ除草ロータ23の下端との間に段差32があることから、除草ロータ21によってマルチフィルムM1の裾部をひっかけずにマルチフィルムM1の際まで除草をすることができる。
また、サブ除草ロータ23は、メイン除草ロータ22と同心状に回転し、且つメイン除草ロータ22の直径よりも小さい直径に形成されている。
この構成によれば、メイン除草ロータ22の下端とサブ除草ロータ23の下端との間に段差のある除草ロータ21を簡単に形成することができる。
また、サブ除草ロータ23は、メイン除草ロータ22の一側方に設けられた第1サブロータ23Lと、メイン除草ロータ22の他側方に設けられた第2サブロータ23Rとを有する。
この構成によれば、マルチフィルムM1が敷設された畝U1と畝U1との間の畝間溝を良好に除草することができる。
また、サブ除草ロータ23は、メイン除草ロータ22が畝U1に敷設されたマルチフィルムM1の幅方向の端部側である裾部Maの側方に位置する状態で、裾部Maの上方を除草可能である。
この構成によれば、マルチフィルムM1が敷設された畝U1の側方を除草する場合、メイン除草ロータ22によってマルチフィルムM1の裾部Maの側方を除草し且つサブ除草ロータ23によって裾部Maの上方を除草することができる。これによって、マルチフィルムM1の際まで除草を行うことができる。
また、原動機3Aの動力が伝達される動力伝達部9を備え、回転軸18は、動力伝達部9から機体幅方向K2の一側方及び他側方に突出して設けられ、メイン除草ロータ22は、動力伝達部9の一側方に配置された第1メインロータ22Lと、動力伝達部9の他側方に配置された第2メインロータ22Rとを含む。
この構成によれば、例えば、原動機3Aを搭載した走行体によって除草装置を進行させながら第1メインロータ22L及び第2メインロータ22Rによって地上の草を除草することができる。
また、メイン除草ロータ22は、回転軸18に同心状に配置され且つ回転軸18と一体回転する支軸24と、支軸24の周囲に螺旋状に設けられている草刈刃25とを有し、サブ除草ロータ23は、草刈刃25とは異なる草刈刃31であって回転軸18の軸心Y1の延長線の周囲に螺旋状に設けられている草刈刃31を有する。
この構成によれば、メイン除草ロータ22及びサブ除草ロータ23は、螺旋状の草刈刃25、31を有しているので、所定の直径のロータ径に容易に形成することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
3A 原動機(エンジン)
9 動力伝達部
18 回転軸
22 メイン除草ロータ
22L 第1メインロータ
22R 第2メインロータ
23 サブ除草ロータ
23L 第1サブロータ
23R 第2サブロータ
24 支軸
25 草刈刃(第1草刈刃)
31 草刈刃(第2草刈刃)
K2 機体幅方向
M1 マルチフィルム
Ma 裾部
G2 草
Y1 回転軸の軸心

Claims (6)

  1. 機枠と、
    前記機枠に回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸と共に回転して地上の草を除草するメイン除草ロータと、
    前記回転軸の軸心方向で前記メイン除草ロータと並べて配置され、且つ前記メイン除草ロータの下端よりも上方で草を除草するサブ除草ロータと、
    を備え
    前記メイン除草ロータは、前記回転軸の軸心である回転軸心の回りに回転させた外形状が前記回転軸心を中心とする円柱状である第1円柱形状を呈し、
    前記サブ除草ロータは、前記回転軸心の回りに回転させた外形状が前記回転軸心を中心とする円柱状であって前記第1円柱形状の直径よりも小さい直径の第2円柱形状を呈し、
    前記メイン除草ロータが畝に敷設されたマルチフィルムの幅方向の端部側である裾部の側方に位置する状態で、前記裾部の上方を前記サブ除草ロータによって除草可能である 除草装置。
  2. 前記メイン除草ロータは、
    前記回転軸の軸心方向に間隔をあけて配置された内枠部材及び外枠部材と、
    前記内枠部材と外枠部材との間に配置され、一端が前記内枠部材の近傍で該内枠部材に連結されると共に他端が前記外枠部材の近傍で該外枠部材に連結され且つ前記回転軸に同心状に嵌められて前記回転軸と一体回転する支軸と
    前記内枠部材と前記外枠部材とにわたって設けられた第1草刈刃と、
    を有する 請求項1に記載の除草装置。
  3. 前記サブ除草ロータは、前記メイン除草ロータの一側方に設けられた第1サブロータと、前記メイン除草ロータの他側方に設けられた第2サブロータとを有する請求項1又は2に記載の除草装置。
  4. 前記サブ除草ロータは、
    前記外枠部材に対して前記内枠部材とは反対側の側方に前記回転軸の軸心方向に間隔をあけて配置されたエンド部材であって、前記外枠部材との前記回転軸の軸心方向の間隔が前記内枠部材と前記外枠部材との前記回転軸の軸心方向の間隔よりも小さいエンド部材と、
    前記外枠部材と前記エンド部材とにわたって設けられた第2草刈刃と、
    を有している 請求項に記載の除草装置。
  5. 原動機の動力が伝達される動力伝達部を備え、
    前記回転軸は、前記動力伝達部から機体幅方向の一側方及び他側方に突出して設けられ、
    前記メイン除草ロータは、前記動力伝達部の一側方に配置された第1メインロータと、前記動力伝達部の他側方に配置された第2メインロータとを含む請求項1~4のいずれか1項に記載の除草装置。
  6. 前記第1草刈刃は、前記支軸の周囲に螺旋状に設けられ、
    前記第2草刈刃は、前記回転軸の軸心の延長線の周囲に螺旋状に設けられている請求項4に記載の除草装置。
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