JP7152267B2 - 生体信号記録装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は心電計や脳波計のような生体信号記録装置およびその制御方法に関し、特には生体信号をリアルタイムに印刷出力可能な生体信号記録装置およびその制御方法に関する。
記録紙へ心電図を記録するタイプの心電計では、主にロールタイプや折りたたみタイプの長尺記録紙が用いられている(特許文献1)。長尺記録紙を用いることで、不規則な記録時間に対応したり、記録紙の交換回数を削減したりすることができる。
特許第4391837号公報
従来の心電計では、記録紙が無くなったことを検出してユーザに報知することは行われていたが、記録紙の残量管理は行われていなかった。したがって、ユーザは、記録紙がなくなる前に、残りどの程度の時間または回数の記録が可能であるのかを知ることができなかった。そのため、心電図の計測中に記録紙が足りなくなり、記録紙を交換して再度計測をやり直す場合があった。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、記録紙の残量の目安を報知することが可能な生体信号記録装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上述の目的は、生体信号をリアルタイムに印刷出力可能な生体信号記録装置であって、プリンタにセットされた記録紙に周期的に印刷されたパターンの検出結果もしくはパターンを検出するセンサの出力信号を取得する取得手段と、検出結果もしくは出力信号に基づく、検出されたパターンの数が、記録紙の残量に関する予め定められた条件を満たか否かを判定する判定手段と、判定手段によって、検出されたパターンの数が予め定められた条件満たと判定された場合に報知する報知手段と、を有することを特徴とする生体信号記録装置によって達成される。
このような構成により、本発明によれば、記録紙の残量の目安を報知することが可能な生体信号記録装置およびその制御方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る心電計の機能構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る心電計で使用可能な記録紙の例を示す図である。 実施形態に係る心電計の記録紙の残量管理処理に関するフローチャートである。 実施形態に係る心電計が記録紙の残量が少ない場合に実施する表示の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施形態について詳細に説明する。以下では、生体信号記録装置の一例としての心電計に本発明を適用した実施形態について説明するが、本発明は心電図や脳波のような生体信号をリアルタイムに印刷出力可能な生体信号記録装置もしくは、同様の機能を実現可能な他の任意の電子機器に適用可能である。このような電子機器にはモニタ装置といった医療機器はもちろん、適切なアプリケーションソフトウェアが稼働するコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなど)とプリンタ(記録装置)との組み合わせも含まれる。
(心電計の構成)
図1は、本発明の実施形態に係る心電計100の構成例を示すブロック図である。
電極群110は、例えば四肢電極(4つ)および胸部電極(6つ)からなる。電極群110が有する電極の種類や数は、心電計100で計測する心電図信号(誘導)の種類および数によって決まる。
電極群110(心電図電極)は心電計100の入力部111が備えるコネクタに接続される。入力部111は例えば保護回路、誘導選択器、増幅回路などを有し、予め設定された種類と数の心電図信号を出力する。
A/D変換部112は、入力部111から出力される心電図信号のそれぞれをデジタル化し、心電図波形データとして出力する。入力部111とA/D変換部112はアナログフロントエンド(AFE)とも呼ばれる。
フィルタ処理部113は、A/D変換部112を通じて入力される心電図波形データに対し、制御部120からの設定に従ってノイズ除去フィルタを適用する。本実施形態において、フィルタ処理部113は、一例として、筋電ノイズ除去フィルタ、ACノイズ除去フィルタ、およびドリフトノイズ除去フィルタを選択的に適用可能であるものとするが、フィルタ処理の種類や数はこれらに限定されない。
スピーカ114は、制御部120が例えば警告音や音声メッセージを出力するために用いる。
制御部120は例えばROM、RAMおよびプログラマブルプロセッサを含み、ROMに記憶された制御プログラムをRAMに展開してプログラマブルプロセッサが実行することにより、心電計100全体の動作を制御する。ROMには制御プログラムのほか、各種の設定値やGUIデータなどが記憶されており、制御プログラムの実行時に適宜用いられる。また、ROMの少なくとも一部は書き換え可能であってよい。
なお、例えばフィルタ処理部113は、制御部120が有するプログラマブルプロセッサがプログラムを実行することによって実現してもよいし、ASICやASSPなどのハードウェアで実現してもよい。フィルタ処理部113はハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより実現してもよい。
解析部1201は制御部120が実現する心電図波形データの自動解析機能に相当し、計測した心電図波形データに対して自動解析処理を適用する。自動解析処理は、大きく分けて計測処理と所見分類処理の2つに大別できる。計測処理は、心電図の区分点(P、QRS、T)を検出し、計測値(RーR間隔、STレベル、PQ、QRS幅、QT等)を求める処理である。また、所見分類処理は、計測値と予め判定された判定条件とから所見を決定する処理である。なお、ここで挙げた計測値は単なる例示であり、他の計測値を求めてもよい。
カードスロット116にはメモリカードを着脱可能であり、制御部120は装着されたメモリカードに心電図検査データを記録したり、装着されたメモリカードから記録済みの心電図検査データを読み出したりすることができる。なお、心電図検査データは、心電図波形データおよび被検者情報のデータを含む。心電図波形データの自動解析を行った場合、検査データは自動解析結果のデータも含む。心電図検査データは所定のデータ形式で検査ごとに生成される。なお、心電図検査データは複数のデータファイルで構成されてもよいし、1つのデータファイルで構成されてもよい。
操作部117はユーザ(医療関係者)が心電計100に各種設定や指示を入力する入力デバイスであり、ボタン、キー、タッチパネル(ソフトウェアキー)などが一般的に用いられるが、これらに限定されない。音声入力のような物理的な入力操作を必要としない入力方法がサポートされてもよい。操作部117は通常記録の開始指示・終了指示を与えるための通常記録ボタンと、レビュー記録指示を与えるためのレビュー記録ボタンとを有する。
表示部118は、LCDなどの表示装置であり、制御部120の制御に従い、計測中の心電図、あるいはカードスロット116に装着されたメモリカードに記憶された心電図検査データに基づく心電図および/または解析レポートや、メニュー画面などを表示する。本実施形態において表示部118はタッチディスプレイであるものとする。
電源部121は例えば二次電池や商用電源(ACアダプタ)であり、心電計100の各部へ電力を供給する。
外部I/F123は外部機器150を有線または無線によって接続するための汎用インタフェースである。本実施形態において外部I/F123はUSB規格に準拠したインタフェースであるものとするが、無線LANなど他の規格に準拠した汎用インタフェースであってもよい。また、外部I/F123の数は2つ以上であってもよい。外部機器150は例えば記憶装置やパーソナルコンピュータであってよい。
プリンタ119は、例えばサーマルプリンタであり、搬送モータ、搬送ローラ、記録ヘッドとその駆動回路などを有する。プリンタ119は制御部120の制御に従い、心電図波形や解析レポートを所定のフォーマットで印刷出力する。なお、プリンタ119を内蔵することは本発明おいて必須ではなく、プリンタ119は外付けプリンタであってもよい。心電計100は内蔵若しくは外付けのプリンタに心電図を出力可能であればよい。
センサ122は、プリンタ119にセットされる記録紙に周期的に印刷されているパターン(マーカ)を検出するために設けられている。センサ122は例えば所定の波長を有する光を出射する発光素子と、入射光の強度に応じた信号を出力する受光素子とを有する。受光素子の出力は制御部120に入力される。センサ122は、記録紙がプリンタ119にセットされている場合に、発光素子が出射した光が記録紙に反射されて受光素子に入射するように配置されている。
図2は本実施形態の心電計100で用いることのできる記録紙の模式図である。記録紙200はロールタイプまたは折りたたみタイプの連続紙(長尺記録紙)であり、図2はその一部分を示している。記録紙200には方眼状の記録領域210が連続的に印刷されている。また、記録紙200の一定長さごとにミシン目203a,203bが設けられている。隣接するミシン目203a,203bの間を1ページとすると、図2は201a,201b,201cの略3ページ分の記録紙を示している。なお、以下の説明において、ミシン目203a,203bに共通する事項については、単にミシン目203と記載して説明する。ページ201、マーカ202などについても同様である。
記録紙200には特定のパターンであるマーカ202が一定周期で印刷されている。図2の例では、隣接するマーカ202の間隔は1ページの長さ(隣接するミシン目203の間隔)に等しい。マーカ202は印刷位置の調整や記録紙の搬送速度の検出を目的として従来から設けられているパターンであってよい。この場合、記録紙の残量管理を行うために記録紙に対して専用のマーカを設ける必要がないため、心電計の制御ソフトウェアに機能を追加することで、既存の心電計に対しても記録紙の残量管理機能を追加することができる。なお、本発明の目的である記録紙の残量管理を実施する上では、マーカ202の周期(間隔)は1ページの長さと等しくなくてもよい。また、図2ではマーカ202を黒色の正方形とした場合を示しているが、センサ122(ここでは受光素子)が出力する信号によりマーカ202を検出できれば、大きさや色に制限はない。
なお、記録紙200が搬送される際にマーカ202が通過する位置を発光素子が出射する光が照射するようにセンサ122が配置される。また、特許文献1に示されるように、センサ122を記録紙200の幅方向(図2の上下方向)に2つ設けてもよい。この場合、1つは記録紙200が搬送される際にマーカ202が通過する位置を、もう1つは記録紙200が搬送される際にマーカ202が通過しない位置を、センサ122の発光素子が出射する光が照射するようにセンサ122を配置する。
操作部117が有する紙送りボタンが操作されると、制御部120は例えば紙送りボタンが押下されている間、プリンタ119の搬送モータを駆動し、一定速度で記録紙を搬送する。紙送りボタンの押下中は心電図の記録は行われない。紙送りボタンは例えば記録用紙の交換時などに、ユーザが記録紙を手動で搬送させたいときに用いられる。
このような構成を有する心電計100を用いて例えば心電図信号の計測及び記録を行う場合、電極群110の他端に設けられたコネクタを入力部111に接続し、心電計100の電源がONの状態で、電極群110の一端に設けられた胸部電極を被検者の胸部体表面の所定位置に、また四肢電極を被検者の四肢に取り付ける。
入力部111に電極群110が接続されると、検出された心電図信号が入力部111に入力され、A/D変換部112、フィルタ処理部113などの処理を経て心電図波形データとして制御部120に入力される。制御部120は内部のRAMの一部をバッファとして用い、直近の所定秒数分の心電図波形データを一時的に蓄積する。また、制御部120は、バッファ内の心電図波形データを用いて、表示部118への心電図の表示を開始する。
本実施形態の心電計100は以下の計測モードを有するものとする。
(1)12誘導自動計測モード
記録開始指示の入力(例えば操作部117が有するスタートボタンの押下)時点から、予め定められた期間(例えば10秒間)に計測された12誘導心電図信号について、自動解析結果を含んだ心電図検査データを記録するとともに、表示部118およびプリンタ119に出力する。
(2)12誘導手動計測モード
記録開始指示の入力時点から、記録停止指示(例えば操作部117が有するスタートボタンの再押下)の入力時点まで、12誘導のうち指定された一部の誘導の心電図波形をリアルタイムでプリンタ119から出力する。
(3)不整脈計測モード
12誘導のうち指定された3種類の誘導について、記録開始指示が入力されてから、予め定められた期間(例えば数分)に計測された誘導の波形をリアルタイムでプリンタ119から出力する。
(4)リズム計測モード
12誘導のうち指定された1種類の誘導について、記録開始指示が入力されてから、予め定められた期間(例えば数分)に計測された誘導の波形をリアルタイムでプリンタ119から出力する。
なお、これらの計測モードおよび動作は単なる例示であり、これらの全ての計測モードを有する必要はなく、また他の計測モードを有してもよい。
操作部117から記録開始指示が入力されると、制御部120は設定されている計測モードに応じた記録動作を実行し、設定された記録時間の経過、あるいは操作部117からの記録終了指示の入力を検出すると記録動作を終了する。
自動解析処理を実行する場合、制御部120(解析部1201)は、バッファに蓄積された記録期間分の心電図波形データについて自動解析処理を実行する。制御部120は、心電図波形データとその自動解析結果のデータ、被検者情報のデータを含んだ検査データを生成し、カードスロット116に装着されたメモリカードに記録したり、外部I/F123に接続された外部機器150に出力したりする。
なお、検査データのフォーマットに制限はなく、複数のデータファイルから構成されても、1つのデータファイルで構成されてもよい。例えば被検者情報と心電図波形データとを含んだデータファイルと、自動解析結果のデータとが別のデータファイルとして生成される場合、同じ検査に係る複数のデータファイルを判別できるように記録する。例えば、それぞれのデータファイルを同じフォルダに記録したり、同じファイル名で拡張子を異ならせて記録したりすることができる。また、検査データが1つのデータファイルで構成される場合、心電図波形データとその自動解析結果のデータ、被検者情報のデータを含んだデータファイルを生成する。これらは単なる例示であり、他の方法で検査データを生成してもよい。
12誘導自動計測モードの場合、制御部120は、自動解析処理が終了すると、バッファに蓄積されている心電図波形とその自動解析結果とを所定のフォーマットで表示部118および/またはプリンタ119に出力する。
次に、本実施形態の心電計100における記録紙の残量管理動作に関して、図3に示すフローチャートを用いて説明する。図3に示す動作は、制御部120がプログラムを実行することによって実施することができる。また、図3に示す動作は、計測動作とは別個にバックグラウンド処理として実行されてもよい。
S101で制御部120は、プリンタ119の記録紙が交換されたか否かを判定する。記録紙がセットされていない状態から、セットされた状態になったことを検出した場合に制御部120は記録紙が交換されたと判定することができる。記録紙がセットされている状態であるか否かは、センサ122が出力する信号のレベルから検出することができる。
例えば、記録紙がセットされていない状態においてセンサ122の発光素子が出射する光が照射するプリンタ119内の部位の反射率(例えば色)を、記録紙がセットされている場合と有意に異なるようにしておく。また、制御部120のROMには、記録紙がセットされている状態とセットされていない状態とを判別するための閾値が予め記憶されている。したがって制御部120は、センサ122の出力信号のレベルと閾値とを比較することにより、記録紙がセットされているか否かを判定することができる。例えば制御部120は計測が行われていない状態において定期的にセンサ122の出力信号のレベルと閾値との比較を行い、直近の判定結果をRAMに記憶する。記録紙がセットされていない状態の判定結果がRAMに記憶されており、今回の判定処理によって記録紙がセットされている状態と判定された場合、制御部120は記録紙が交換されたと判定することができる。なお、記録紙の交換をプリンタ119が検知可能な場合、S101で制御部120はプリンタ119で記録紙が交換されたことが検知されたか否かを判定してもよい。
S101で記録紙が交換されたと判定した場合、制御部120は処理をS103に進め、例えばRAM内の所定アドレスの値であるカウント値を初期化し、処理をS105に進める。ここで、カウント値の初期値は0もしくはセットされた記録紙に設けられたマーカの総数のいずれかであってよい。プリンタ119にセット可能な記録紙が1種類であれば、制御部120はROMに予め記録された初期値をカウント値にセットすることによりカウント値を初期化することができる。
一方、プリンタ119にセット可能な記録紙(の長さ)が1種類でない場合、制御部120は、例えば表示部118に「セットした記録紙の種類を入力してください」等のメッセージとともに、記録紙の種類を入力するためのGUIを表示する。制御部120は例えば、記録紙の型番および/または長さを複数の候補から選択可能なリストを表示部118に表示し、ユーザが選択した記録紙の種類に対応した初期値をカウント値にセットすることができる。なお、記録紙の種類としてリストに表示する選択肢と、対応する初期値とは予めROMに記憶しておくことができる。なお、プリンタ119にセット可能な記録紙の種類の数によらず、ユーザによる明示的な入力があったことに基づいて記録紙が交換されたと判定するように構成してもよい。
S101で記録紙が交換されたと判定しなかった場合、制御部120はS103をスキップして処理をS105に進める。
S105で制御部120は、プリンタ119において紙送りが開始されたか否かを判定し、紙送りが開始されたと判定されれば処理をS107に進め、判定されなければ処理をS101に戻す。なお、ここでの判定は、単に紙送りが開始されたか否かだけの判定だけでよく、プリントを伴うか否かは問わない。紙送りは、プリンタ119でのプリント時だけでなく、ページの頭出しのために制御部120が自律的に行ったり、ユーザによる紙送り操作に応じて実施されたりする。プリンタ119における紙送りは、制御部120がプリンタ119に対して搬送モータの駆動を指示することによって実施される。したがって、制御部120は搬送モータの駆動命令をプリンタ119に送信した場合に紙送りが開始されたと判定することができる。
なお、紙送りされたことをプリンタ119が検出して制御部120に通知してもよい。例えば、プリンタ119が外付けプリンタであり、紙送り用の操作部を有する場合、プリンタ119は紙送り用の操作部が操作されると、制御部120に通知する。
S107で制御部120は、プリンタにセットされた記録紙の搬送量もしくは搬送速度を表す情報として取得したセンサ122の出力信号に基づいて、検出された記録紙のマークの数を計数し、計数値によってカウント値を変更する。上述したように、記録紙に周期的に印刷されているマークの部分は、記録紙の他の部分と光(センサ122の発光素子が出射する光)の反射率に有意な差を有する。したがって、センサ122の出力信号のレベルが有意に変化した区間の回数をマークの数として検出することができる。カウント値の初期値がマークの総数である場合、制御部120は検出されたマークの数をカウント値から減じる。一方、カウント値の初期値が0である場合、制御部120は検出されたマークの数をカウント値に加える。S107における制御部120の動作は、記録紙がセットされてからの搬送量(累積搬送量)を検出する動作に相当する。なお、プリンタ119からマークの検出結果を取得可能な場合、S107で制御部120はプリンタ119から取得したマークの検出結果(検出されたマークの数)に基づいてカウント値を変更する。
S108で制御部120は、プリンタ119における紙送りが停止されたか否かを判定し、紙送りが停止されたと判定されれば処理をS109に進め、判定されなければ処理をS107に戻す。制御部120は搬送モータの停止命令をプリンタ119に送信した場合に紙送りが停止されたと判定することができる。あるいは、プリンタ119から紙送りの停止が通知されたことに基づいて、制御部120は紙送りが停止されたと判定することができる。
S109で制御部120は、カウント値が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、条件を満たすと判定されれば処理をS111に進め、条件を満たすと判定されなければ処理をS101に戻す。ここで、予め定められた条件とは、記録紙の残量が少なくなったと判定する条件である。本実施形態では、記録紙の残量が予め定められた測定時間もしくは測定回数に達したことを判定する条件とする。なお、記録回数は、予め定められた基準の計測時間(例えば10秒)について記録可能な回数とする。
未使用時の記録紙の総長[m]および設けられたマーカの総数と、検出されたマーク数との差(残りマーク数)とマークの周期(間隔)とから、記録紙の残量(長さ)を求めることができる。この際、マークが各ページの先頭に設けられていない場合は、マークの位置を考慮して残量を求める。例えば心電計の記録(プリント)時の紙送り速度が25mm/秒に設定されているとすると、残量[m]/25×10-3[m]=残り記録可能時間[秒]である。
例えば、予め定められた条件として、
・残量の割合が閾値未満(残量[m]/未使用時の記録紙の総長[m]<閾値)
・残り記録可能時間の割合が閾値未満(残り記録可能時間[秒]/未使用時の記録可能時間[秒]<閾値)
・残量が閾値未満(残量[m]<閾値)
・残り記録可能時間が閾値未満(残り記録可能時間[秒]<閾値)
・残り記録可能回数の割合が閾値未満(残り記録可能回数[回]/未使用時の記録可能総回数[m]<閾値)
・残り記録可能回数が閾値未満(残り記録可能回数[回]<閾値)
・(カウント値の初期値が0の場合)カウント値が閾値以上(カウント値≧閾値)
・(カウント値の初期値が総数の場合)カウント値が閾値未満(カウント値<閾値)
などを記憶しておき、S109での判定に用いることができる。なお、閾値は条件ごとに予め決定し、条件と関連づけて例えば制御部120が有するROMに記憶しておく。
カウント値が予め定められた条件を満たすと判定された場合、S111で制御部120は、記録紙の残量が少ないことをユーザに報知する。報知は表示部118に対する何らかの表示を伴うものとする。
図4(a)は、アイコン401の表示によって記録紙の残量が少ないことをユーザに報知する例を示している。アイコン401は記録紙の残量が少なくない状態では低輝度あるいはグレーアウト表示もしくは無表示とし、記録紙の残量が少ない場合には通常表示とすることができる。あるいは、残量に応じて異なる種類のアイコン401を表示しても良い。この場合、S109で残量が予め定められた条件を満たした場合には、そうでない場合とは表示色や表示パターンを異ならせてもよい。
図4(b)は、アイコン401の詳細を示している。アイコン401は、記録紙が交換された(未使用状態)においては白い部分403が存在しない。灰色の部分402は残量を示している。灰色の部分402は、記録紙の残量に応じて徐々に少なくなる。
また、図4(c)は、メッセージダイアログによって記録紙の残量が少ないことをユーザに報知する例を示している。心電図が表示部118に表示されている状態でメッセージダイアログを表示すると、心電図の視認性を低下させ、電極装着状態の確認などの妨げになることがある。そのため、制御部120は、例えば電極外れが検出されない状態ではメッセージダイアログを表示しないようにしたり、心電図表示領域402(図4(a))以外の領域に表示するようにしたり、心電図表示領域402上への表示開始から一定時間(例えば数秒)経過後に自動で表示を終了するようにしたりすることができる。なお、電極外れの検出は、入力信号レベルに基づく方法など、公知の任意の方法で実現することができる。
メッセージダイアログを表示する場合、メッセージの内容は図4(c)に例示した者以外の表記であってもよい。例えば、残り記録可能時間の代わりに残り記録可能回数を表示してもよい。
なお、図3に示した例では、紙送りの開始および停止を検出し、その間に検出されたマークの数を用いてカウント値を変更した。しかし、紙送りに関する検出を行わずに、単に検出されたマークの数を用いてカウント値を変更しても良い。
また、制御部120は、直近のカウント値を心電計のシャットダウン処理においてRAMからROMなどの不揮発性記憶装置に記憶する。制御部120は、例えば心電計の起動時にS109の判定処理を実施し、ROMに記憶されたカウント値が予め定められた条件を満たす場合にはS111と同様にユーザに報知することができる。
また、S109の判定処理において、記録紙の残量が少ない(カウント値が予め定められた条件を満たす)と判定された場合に、制御部120が例えば外部I/F123を通じて管理装置(例えば心電計100のメーカのサーバ装置)に通知を送信するように構成してもよい。この通知は例えば、心電計メーカにおける消耗品管理などに利用することができる。制御部120は外部I/F123を通じて特定の外部装置が接続されている場合にのみ通知を外部装置に送信してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、記録紙に周期的に設けられているパターンを検出することにより、心電計において記録紙の残量を把握し、適切な情報をユーザに提供することができる。特に、記録紙の残量が少ないと判定される際にユーザに報知することで、記録紙が無くなるまでの目安をユーザに与えることが可能である。そのため、ユーザは、行おうとしている計測の時間と記録紙の残量とに基づいて、記録紙を交換するかどうかを決定することができ、計測中における記録紙切れを事前に防止することができる。また、記録紙の交換が必要になる前に交換用の記録紙を用意しておくことができるため、記録紙の交換時に要する時間を短縮することができる。さらに、記録紙のパターンは従前設けられているものを流用することができるため、既存の心電計についてもソフトウェアの更新によって記録紙の残量管理機能を追加することができる。
なお、上述の実施形態では記録紙に周期的に設けられた既存のパターンを利用するため、パターンの検出数によって記録紙の残量を管理する構成について説明した。しかしながら、記録紙の残りが特定の長さまたは記録時間になる位置に記録紙の残量管理用のパターンを設け、このパターンをセンサ122によって検出して、ユーザに記録紙の残量を報知する構成であってもよい。
なお、本発明に係る心電計は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンのような汎用情報処理装置に、上述した動作を実行させるプログラム(アプリケーションソフトウェア)として実現することもできる。また、心電計が有するROMに記憶され、心電計が有するプロセッサに上述した制御部120の動作を実現させるプログラムとして本発明を実施することもできる。したがって、このようなプログラムおよび、プログラムを格納した記録媒体(CD-ROM、DVD-ROM等の光学記録媒体や、磁気ディスクのような磁気記録媒体、半導体メモリカードなど)もまた本発明を構成する。
100…心電計、118…表示部、119…プリンタ、120…制御部、122…センサ

Claims (10)

  1. 生体信号をリアルタイムに印刷出力可能な生体信号記録装置であって、
    プリンタにセットされた記録紙に周期的に印刷されたパターンの検出結果もしくは前記パターンを検出するセンサの出力信号を取得する取得手段と、
    前記検出結果もしくは前記出力信号に基づく、検出された前記パターンの数が、前記記録紙の残量に関する予め定められた条件を満たか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、前記検出された前記パターンの数が前記予め定められた条件満たと判定された場合に報知する報知手段と、
    を有することを特徴とする生体信号記録装置。
  2. 前記パターンが、前記記録紙への印刷位置の調整もしくは前記記録紙の搬送速度の検出を目的として設けられたパターンであることを特徴とする請求項に記載の生体信号記録装置。
  3. 前記判定手段は、前記記録紙の未使用時における前記パターンの総数と、前記検出された前記パターンの数とに基づいて、前記記録紙の残量が前記予め定められた条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の生体信号記録装置。
  4. 前記判定手段は、前記記録紙の搬送が停止されると、前記判定を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の生体信号記録装置。
  5. 前記判定手段は、前記生体信号記録装置の起動時に、前記生体信号記録装置に記憶されている前記検出された前記パターンの数について前記判定を行うことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の生体信号記録装置。
  6. 前記報知手段は、前記生体信号記録装置の表示部に対する表示により、前記報知を行うことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の生体信号記録装置。
  7. 前記報知手段は、前記生体信号記録装置において電極外れが検出されていない状態においては、前記表示を、前記表示部の心電図表示領域以外の領域に行うことにより、前記報知を行うことを特徴とする請求項に記載の生体信号記録装置。
  8. 前記報知手段は、前記生体信号記録装置の外部装置に前記報知を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の生体信号記録装置。
  9. 生体信号をリアルタイムに印刷出力可能な生体信号記録装置の制御方法であって、
    プリンタにセットされた記録紙に周期的に印刷されたパターンの検出結果もしくは前記パターンを検出するセンサの出力信号を取得する取得工程と、
    前記検出結果もしくは前記出力信号に基づく、検出された前記パターンの数が、前記記録紙の残量に関する予め定められた条件を満たすか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程において、前記検出された前記パターンの数が前記予め定められた条件満たと判定された場合に報知する報知工程と、
    を有することを特徴とする生体信号記録装置の制御方法。
  10. 生体信号記録装置が有するプロセッサに、請求項1から8のいずれか1項に記載の生体信号記録装置の取得手段、判定手段、報知手段の動作を実現させるためのプログラム。
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