JP7151780B2 - Oam受信装置、及び、oam受信方法 - Google Patents

Oam受信装置、及び、oam受信方法 Download PDF

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Description

本開示は、OAM受信装置、OAM受信方法、及びOAM伝送システムに関する。
空間多重伝送と垂直偏波及び水平偏波の両偏波伝送とを組み合わせて無線通信を行う無線通信システムが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されている無線通信システムでは、MIMO(multiple-input and multiple-output)によって空間多重された空間多重信号を分離する空間多重分離処理と偏波間干渉を補償する偏波間干渉補償処理とが直列に(つまり、独立して順番に)実行されている。
一方で、近年、軌道角運動量(OAM:orbital angular momentum)を持つ電磁波を用いた無線伝送方式(つまり、OAM伝送方式)が注目されている(例えば、特許文献2)。
特開2013-211887号公報 国際公開第2016/063315号
しかしながら、OAM伝送及び両偏波伝送の組み合わせによって無線送信された信号を、偏波間干渉補償して受信する方法は、未だ提案されていない。
本開示の目的は、OAM伝送及び両偏波伝送の組み合わせによって無線送信された信号を偏波間干渉補償して受信することができる、OAM受信装置、OAM受信方法、及びOAM伝送システムを提供することにある。
第1の態様にかかるOAM受信装置は、OAM(orbital angular momentum)送信装置の複数の送信アンテナ素子からそれぞれ送信された複数の無線信号であって、各無線信号が、互いに共通のOAM(orbital angular momentum)モードによって形成され且つ垂直偏波によって送信された第1OAM無線信号及び水平偏波によって送信された第2OAM無線信号を含む、前記複数の無線信号を受信する、複数の受信アンテナ素子と、前記複数の受信アンテナ素子によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に基づいて、OAM受信ウェイトベクトルを用いたOAM受信処理及び偏波間の干渉成分を除去する干渉補償処理をそれぞれ実行し、且つ、互いに独立した、OAM受信部及び干渉補償部と、を具備する。
第2の態様にかかるOAM受信方法は、OAM(orbital angular momentum)送信装置の複数の送信アンテナ素子からそれぞれ送信された複数の無線信号であって、各無線信号が、互いに共通のOAM(orbital angular momentum)モードによって形成され且つ垂直偏波によって送信された第1OAM無線信号及び水平偏波によって送信された第2OAM無線信号を含む、前記複数の無線信号をそれぞれ受信する、複数の受信アンテナ素子を具備するOAM受信装置によって実行されるOAM受信方法であって、前記複数の受信アンテナ素子によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に対して、OAM受信ウェイトベクトルを用いたOAM受信処理及び偏波間の干渉成分を除去する干渉補償処理を、互いに独立したOAM受信部及び干渉補償部によって実行する。
第3の態様にかかるOAM伝送システムは、OAM送信装置及びOAM受信装置を具備するOAM伝送システムであって、前記OAM送信装置は、各無線信号が、互いに共通のOAM(orbital angular momentum)モードによって形成され且つ垂直偏波によって送信される第1OAM無線信号及び水平偏波によって送信される第2OAM無線信号を含む、複数の無線信号を、複数の送信アンテナ素子からそれぞれ送信し、前記OAM受信装置は、前記送信された複数の無線信号を受信する複数の受信アンテナ素子と、前記複数の受信アンテナ素子によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に対して、OAM受信ウェイトベクトルを用いたOAM受信処理及び偏波間の干渉成分を除去する干渉補償処理をそれぞれ実行し、且つ、互いに独立した、OAM受信部及び干渉補償部と、を具備する。
本開示により、OAM伝送及び両偏波伝送の組み合わせによって無線送信された信号を偏波間干渉補償して受信することができる、OAM受信装置、OAM受信方法、及びOAM伝送システムを提供することができる。
第1実施形態のOAM伝送システムの一例を示す図である。 第1実施形態のOAM送信装置の一例を示すブロック図である。 第1実施形態のOAM受信装置の一例を示すブロック図である。 第2実施形態のOAM受信装置の一例を示すブロック図である。 ウェイト更新部の一例を示すブロック図である。 制御装置のハードウェア構成例を示す図である。 第2実施形態のOAM受信装置における等化器の一例を示すブロック図である。 係数更新部の一例を示すブロック図である。 第2実施形態のOAM受信装置における干渉補償部の一例を示すブロック図である。 係数更新部の一例を示すブロック図である。 フレームの説明に供する図である。 第3実施形態のOAM送信装置の一例を示すブロック図である。 基本ウェイト行列(OAM送信ウェイト行列)の一例を示す図である。 第3実施形態のOAM受信装置の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<第1実施形態>
<OAM伝送システムの概要>
図1は、第1実施形態のOAM伝送システムの一例を示す図である。図1においてOAM伝送システム1は、OAM送信装置10と、OAM受信装置30とを有している。OAM送信装置10とOAM受信装置30とは、例えば、見通し内環境に固定設置されて用いられる。
図1においてOAM送信装置10は、アンテナ素子15-1~15-4を有している。また、OAM受信装置30は、アンテナ素子31-1~31-4を有している。なお、以下では、アンテナ素子15-1~15-4を総称して「アンテナ素子15」と呼ぶことがある。また、アンテナ素子31-1~31-4を総称して「アンテナ素子31」と呼ぶことがある。ここでは、アンテナ素子15及びアンテナ素子31の個数をそれぞれ4つとしているが、これに限定されるものでなく、2以上であればよい。
アンテナ素子15-1~15-4は、例えば、円形配列されている。すなわち、アンテナ素子15は、UCA(Uniform Circular Array)アンテナを構成している。また、アンテナ素子31-1~31-4は、例えば、円形配列されている。すなわち、アンテナ素子31は、UCA(Uniform Circular Array)アンテナを構成している。
OAM送信装置10は、「複数の無線信号」を、アンテナ素子15-1~15-4からそれぞれ送信する。各無線信号は、互いに共通のOAMモードによって形成され且つ垂直偏波によって送信される「第1OAM無線信号」及び水平偏波によって送信される「第2OAM無線信号」を含む。
OAM受信装置30は、OAM送信装置10のアンテナ素子15-1~15-4からそれぞれ送信された複数の無線信号を、アンテナ素子31-1~31-4のそれぞれによって受信する。すなわち、各アンテナ素子31によって受信される無線信号は、アンテナ素子15-1~15-4からそれぞれ送信された複数の無線信号が空間多重された無線信号である。
<OAM送信装置の構成例>
図2は、第1実施形態のOAM送信装置の一例を示すブロック図である。図2においてOAM送信装置10は、変調器11,21と、信号形成部12,22と、送信無線部13-1~13-4,23-1~23-4と、偏波多重器14-1~14-4と、アンテナ素子15-1~15-4とを有している。なお、送信無線部13-1~13-4を総称して「送信無線部13」と呼ぶことができる。また、送信無線部23-1~23-4を総称して「送信無線部23」と呼ぶことができる。また、偏波多重器14-1~14-4を総称して「偏波多重器14」と呼ぶことができる。
変調器11,21は、それぞれ異なる送信ストリームを入力する。そして、変調器11,21は、それぞれ、入力した送信ストリームを変調することによって、得られる変調信号(つまり、シンボル)を出力する。すなわち、変調器11,21から同時期に2つの異なるシンボルが出力されることになる。
信号形成部12は、分配器12Aと、線形プリコーダ12B-1~12B-4とを有している。
分配器12Aは、変調器11から出力された各シンボルを、線形プリコーダ12B-1~12B-4へ分配する。
線形プリコーダ12B-1~12B-4は、分配されたシンボルに対して、使用されるOAMモード(使用OAMモード)に対応する「基本ウェイトベクトル(OAM送信ウェイトベクトル)」の4つのベクトル要素をそれぞれ乗算し、OAM送信処理後のシンボルを得る。そして、線形プリコーダ12B-1~12B-4は、OAM送信処理後のシンボルを、送信無線部13-1~13-4へそれぞれ出力する。ここで、使用OAMモードがモード(+1)の場合、「OAM送信ウェイトベクトル」のベクトル要素は、π/2ずつずれている。
送信無線部13-1~13-4は、線形プリコーダ12B-1~12B-4からOAM送信処理後のシンボルをそれぞれ受け取り、受け取ったシンボルに対して送信無線処理(ディジタルアナログ変換、アップコンバート等)を施す。そして、送信無線部13-1~13-4は、送信無線処理によって得られた無線信号を偏波多重器14-1~14-4へそれぞれ出力する。
信号形成部22は、基本的に信号形成部12と同じ処理を行う。信号形成部22は、分配器22Aと、線形プリコーダ22B-1~22B-4とを有している。
分配器22Aは、変調器21から出力された各シンボルを、線形プリコーダ22B-1~22B-4へ分配する。
線形プリコーダ22B-1~22B-4は、分配されたシンボルに対して、使用されるOAMモード(使用OAMモード)に対応する「基本ウェイトベクトル(OAM送信ウェイトベクトル)」の4つのベクトル要素をそれぞれ乗算し、OAM送信処理後のシンボルを得る。線形プリコーダ22B-1~22B-4の使用OAMモードは、線形プリコーダ12B-1~12B-4の使用OAMモードと同じである。すなわち、線形プリコーダ22B-1~22B-4にて使用されるOAM送信ウェイトベクトルは、線形プリコーダ12B-1~12B-4にて使用されるOAM送信ウェイトベクトルと同じである。そして、線形プリコーダ22B-1~22B-4は、OAM送信処理後のシンボルを、送信無線部23-1~23-4へそれぞれ出力する。
送信無線部23-1~23-4は、線形プリコーダ22B-1~22B-4からOAM送信処理後のシンボルをそれぞれ受け取り、受け取ったシンボルに対して送信無線処理(ディジタルアナログ変換、アップコンバート等)を施す。そして、送信無線部23-1~23-4は、送信無線処理によって得られた無線信号を偏波多重器14-1~14-4へそれぞれ出力する。
偏波多重器14-1~14-4は、送信無線部13-1~13-4から受け取る無線信号を垂直偏波信号に変換し、送信無線部23-1~23-4から受け取る無線信号を水平偏波信号に変換し、該垂直偏波信号と水平偏波信号との偏波多重無線信号をアンテナ素子15-1~15-4へ出力する。これにより、使用OAMモードによって偏波多重無線信号がアンテナ素子15-1~15-4から送信されることになる。すなわち、変調器11と、信号形成部12と、送信無線部13-1~13-4とは、垂直偏波の送信信号を形成する処理部であり、変調器21と、信号形成部22と、送信無線部23-1~23-4とは、水平偏波の送信信号を形成する処理部である。
<OAM受信装置の構成例>
図3は、第1実施形態のOAM受信装置の一例を示すブロック図である。図3においてOAM受信装置30は、アンテナ素子31-1~31-4と、偏波分離器32-1~32-4と、受信無線部33と、OAM受信部34と、干渉補償部35Cを含む復調部35とを有している。なお、偏波分離器32-1~32-4を総称して「偏波分離器32」と呼ぶことができる。
アンテナ素子31-1~31-4は、OAM送信装置10のアンテナ素子15-1~15-4からそれぞれ送信された複数の無線信号(つまり、空間多重信号)を受信して、偏波分離器32-1~32-4へ出力する。
偏波分離器32-1~32-4は、アンテナ素子31-1~31-4にそれぞれ接続されている。各偏波分離器32は、接続されているアンテナ素子31から受け取る受信無線信号を、「垂直成分信号」と「水平成分信号」とに偏波分離し、受信無線部33へ出力する。すなわち、偏波分離器32-1~32-4から、4つの垂直成分信号と4つの水平成分信号とが出力されることになる。
受信無線部33は、偏波分離器32-1~32-4から受け取る、4つの垂直成分信号及び4つの水平成分信号のそれぞれに対して、受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル変換等)を施す。そして、受信無線部33は、受信無線処理後の、4つの垂直成分信号及び4つの水平成分信号を、OAM受信部34へ出力する。
OAM受信部34は、受信無線部33から受け取る、4つの垂直成分信号及び4つの水平成分信号に対して、「OAM受信ウェイトベクトル」を用いた「OAM受信処理」を実行する。これにより、4つの垂直成分信号に対応する、OAM受信処理後の信号と、4つの水平成分信号に対応する、OAM受信処理後の信号とが得られる。
復調部35は、OAM受信部34にて得られた、垂直成分信号に対応するOAM受信処理後の信号及び水平成分信号に対応するOAM受信処理後の信号のそれぞれに対して、復調処理を実行する。復調部35は、偏波間の干渉成分を除去する「干渉補償処理」を実行する干渉補償部35Cを含んでいる。すなわち、OAM受信部34と干渉補償部35Cとは、直列的に(縦列的に)接続されている。
なお、以上の説明では、OAM受信処理が実行された後に、偏波間干渉の干渉補償処理が実行されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、順番は逆でもよい。すなわち、干渉補償部35Cは、OAM受信部34の入力段に配設されてもよい。
以上のように第1実施形態によれば、OAM受信装置30は、互いに独立した、OAM受信部34及び干渉補償部35Cを有している。OAM受信部34及び干渉補償部35Cは、アンテナ素子31-1~31-4によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に基づいて、「OAM受信処理」及び「干渉補償処理」をそれぞれ実行する。
このOAM受信装置30の構成により、OAM伝送及び両偏波伝送の組み合わせによって無線送信された信号を偏波間干渉補償して受信することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、OAM受信装置のより具体的な構成について説明する。なお、第2実施形態のOAM受信装置の基本構成は、第1実施形態のOAM受信装置30の基本構成と同じである。
<OAM受信装置の構成例>
図4は、第2実施形態のOAM受信装置の一例を示すブロック図である。図4には、第2実施形態のOAM受信装置30の一部(受信無線部33、OAM受信部34、及び復調部35)が示されており、他の構成については図示を省略している。
図4においてOAM受信装置30は、受信無線部33、OAM受信部34、及び復調部35を有している。
受信無線部33は、受信無線部33A-1,33A-2,33B-1,33B-2,33C-1,33C-2,33D-1,33D-2を有している。受信無線部33A-1,33A-2は、偏波分離器32-1に接続されている。受信無線部33B-1,33B-2は、偏波分離器32-2に接続されている。受信無線部33C-1,33C-2は、偏波分離器32-3に接続されている。受信無線部33D-1,33D-2は、偏波分離器32-4に接続されている。受信無線部33A-1,33B-1,33C-1,33D-1は、偏波分離器32-1~32-4から垂直成分信号をそれぞれ受け取り、受信無線処理を施す。受信無線部33A-2,33B-2,33C-2,33D-2は、偏波分離器32-1~32-4から水平成分信号をそれぞれ受け取り、受信無線処理を施す。
OAM受信部34は、OAM受信処理部34A-1,34A-2と、通信路行列推定部34B-1,34B-2と、ウェイト算出部34C-1,34C-2とを有している。OAM受信処理部34A-1、通信路行列推定部34B-1、及びウェイト算出部34C-1は、垂直成分信号に対応するOAM受信処理を実行する機能部である。一方、OAM受信処理部34A-2、通信路行列推定部34B-2、及びウェイト算出部34C-2は、水平成分信号に対応するOAM受信処理を実行する機能部である。
通信路行列推定部34B-1は、受信無線部33A-1,33B-1,33C-1,33D-1から受け取り且つOAM送信装置10から垂直偏波によって送信された既知信号(例えば、パイロット信号)に対応する、4つの受信無線処理後の垂直成分信号に基づいて、「通信路行列(第1通信路行列)」を算出する。「第1通信路行列」は、アンテナ素子15-1~15-4とアンテナ素子31-1~31-4との間の通信路に関する通信路行列である。
ウェイト算出部34C-1は、通信路行列推定部34B-1にて算出された第1通信路行列に基づいて、上記の「使用OAMモード」に対応する「基本ウェイトベクトル」の共役転置行列を修正して、「第1OAM受信ウェイトベクトル」の初期値を算出する。「第1OAM受信ウェイトベクトル」の初期値は、OAM受信処理部34A-1に設定(セット)される。
OAM受信処理部34A-1は、受信無線部33A-1,33B-1,33C-1,33D-1から受け取り且つOAM送信装置10から垂直偏波によって送信されたデータ信号に対応する、4つの受信無線処理後の垂直成分信号に対して、「第1OAM受信ウェイトベクトル」を乗算して、「第1OAM受信処理」を実行する。ここで、OAM受信処理部34A-1は、後述する硬判定部35D-1から受け取る「第1誤差ベクトル信号」に基づいて、「第1OAM受信ウェイトベクトル」を調整(更新)しながら、「第1OAM受信処理」を実行する。これにより、適応的な第1OAM受信処理が可能となる。
通信路行列推定部34B-2は、受信無線部33A-2,33B-2,33C-2,33D-2から受け取り且つOAM送信装置10から水平偏波によって送信された既知信号(例えば、パイロット信号)に対応する、4つの受信無線処理後の水平成分信号に基づいて、「通信路行列(第2通信路行列)」を算出する。「第2通信路行列」は、アンテナ素子15-1~15-4とアンテナ素子31-1~31-4との間の通信路行列である。
ウェイト算出部34C-2は、通信路行列推定部34B-2にて算出された第2通信路行列に基づいて、上記の「使用OAMモード」に対応する「基本ウェイトベクトル」の共役転置行列を修正して、「第2OAM受信ウェイトベクトル」の初期値を算出する。「第2OAM受信ウェイトベクトル」の初期値は、OAM受信処理部34A-2に設定(セット)される。
OAM受信処理部34A-2は、受信無線部33A-2,33B-2,33C-2,33D-2から受け取り且つOAM送信装置10から水平偏波によって送信されたデータ信号に対応する、4つの受信無線処理後の水平成分信号に対して、「第2OAM受信ウェイトベクトル」を乗算して、「第2OAM受信処理」を実行する。ここで、OAM受信処理部34A-2は、後述する硬判定部35D-2から受け取る「第2誤差ベクトル信号」に基づいて、「第2OAM受信ウェイトベクトル」を調整(更新)しながら、「第2OAM受信処理」を実行する。これにより、適応的な第2OAM受信処理が可能となる。
図5は、第2実施形態のOAM受信装置におけるOAM受信処理部の一例を示すブロック図である。図5においてOAM受信処理部34A-1は、ウェイト更新部341A-1~341A-4と、乗算器341B-1~341B-4と、加算器341Cとを有している。なお、OAM受信処理部34A-2は、OAM受信処理部34A-1と同じ構成を有している。図5において、主信号A0,A1,A2,A3は、それぞれ、受信無線部33A-1~33D-1から出力された信号である。また、誤差ベクトル信号E1は、後述する硬判定部35D-1から出力された誤差ベクトル信号を表している。また、初期ウェイトは、ウェイト算出部34C-1によって算出された「第1OAM受信ウェイトベクトル」の初期値である。
ウェイト更新部341A-1~341A-4には、主信号A0,A1,A2,A3がそれぞれ入力される。例えば、ウェイト更新部341A-1は、主信号A0と誤差ベクトル信号E1とに基づいて、ウェイト更新部341A-1が保持しているOAM受信ウェイトを更新して、更新後のOAM受信ウェイトを乗算器341B-1へ出力する。ウェイト更新部341A-2~341A-4も同様に、更新後のOAM受信ウェイトを、乗算器341B-2~341B-4へそれぞれ出力する。
乗算器341B-1~341B-4は、主信号A0,A1,A2,A3がそれぞれ入力される。また、乗算器341B-1~341B-4は、ウェイト更新部341A-1~341A-4から更新後のOAM受信ウェイトが入力される。各乗算器341Bは、入力される主信号とOAM受信ウェイトとを乗算して、乗算結果を加算器341Cへ出力する。
加算器341Cは、乗算器341B-1~341B-4から受け取る4つの乗算結果を加算して、加算結果をOAM受信処理後の信号A1kとして出力する。
図6は、ウェイト更新部の一例を示すブロック図である。ウェイト更新部341A-1~341A-4の構成は同じなので、図6には、一例としてウェイト更新部341A-1の構成が示されている。図6においてウェイト更新部341A-1は、遅延回路341A-1Aと、相関回路341A-1Bと、加算器341A-1Cと、メモリ341A-1Dとを有している。
遅延回路341A-1Aは、入力される主信号を、時間(L×Ts)だけ保持した後に出力する。換言すれば、遅延回路341A-1Aは、入力される主信号を、時間(L×Ts)だけ遅延させる。時間(L×Ts)は、或るタイミングの主信号に応じた誤差ベクトル信号E1がフィードバックされるまでに掛かる時間(つまり、フィードバック遅延時間)に対応する。Tsは、シンボル時間を表している。Lは、フィードバック遅延時間に含まれるシンボル時間Tsの数を表している。すなわち、遅延回路341A-1Aが主信号をフィードバック遅延時間分だけ遅延させることにより、相関回路341A-1Bには、主信号と該主信号に対応する誤差ベクトル信号とが同時期に入力されることになる。
相関回路341A-1Bは、主信号と誤差ベクトル信号とを用いて相関値を算出し、算出した相関値を加算器341A-1Cへ出力する。
加算器341A-1Cは、相関回路341A-1Bから受け取る相関値とメモリ341A-1Dから受け取るウェイトとを加算して、加算結果をメモリ341A-1Dへ出力する。
メモリ341A-1Dは、メモリ341A-1Dが保持しているウェイト(保持ウェイト)を加算器341A-1Cへ出力し、加算器341A-1Cから受け取る加算結果によって保持ウェイトを更新すると共に、更新した保持ウェイトを乗算器341B-1へ出力する。なお、メモリ341A-1Dには、ウェイト算出部34C-1で算出された初期ウェイトが最初に保持され、その初期ウェイトが更新される。
以上のように、OAM受信処理部34A-1,OAM受信処理部34A-2では、主信号と誤差ベクトル信号との相関によって、OAM受信ウェイトベクトルを更新している。
図4の説明に戻り、復調部35は、復調処理部35A-1,35A-2を有している。復調処理部35A-1は、OAM受信処理部34A-1に接続されており、垂直成分信号に対応する復調処理を実行する機能部である。復調処理部35A-2は、OAM受信処理部34A-2に接続されており、水平成分信号に対応する復調処理を実行する機能部である。
復調処理部35A-1は、等化器35B-1と、干渉補償部35C-1と、硬判定部35D-1と、フレーム同期部35E-1とを有している。
等化器35B-1は、OAM受信処理部34A-1にて得られた信号から歪み成分を除去して得られた、歪み成分除去処理後の信号を干渉補償部35C-1へ出力する。例えば、等化器35B-1は、OAM受信処理部34A-1にて得られた信号に対して、複数のフィルタ係数(以下、「複数の第3フィルタ係数」と呼ぶことがある)を用いてフィルタリングすることによって、歪み成分を除去する。ここで、等化器35B-1は、後述する硬判定部35D-1から受け取る「第1誤差ベクトル信号」に基づいて、複数の第3フィルタ係数を調整(更新)しながら、歪み成分除去処理を実行する。
図7は、第2実施形態のOAM受信装置における等化器の一例を示すブロック図である。図7において等化器35B-1は、遅延回路351A-1~351A-(N-1)と、係数更新部351B-1~351B-Nと、乗算器351C-1~351C-Nと、加算器351Dとを有している。なお、等化器35B-2は、等化器35B-1と同じ構成を有している。図7において主信号A1kは、OAM受信処理部34A-1から出力されたOAM受信処理後の信号である。また、誤差ベクトル信号E1は、後述する硬判定部35D-1から出力された誤差ベクトル信号を表している。
遅延回路351A-1~351A-(N-1)は、それぞれ、入力される主信号を時間Ts分だけ遅延させて出力する。そして、遅延回路351A-1~351A-(N-1)は、係数更新部351B-2~351B-Nの入力段にそれぞれ配設されている。これにより、係数更新部351B-1~351B-Nには、時間TsずつずれたN個の主信号A1kが同時期に入力されることになる。
各係数更新部351Bは、入力される主信号と誤差ベクトル信号E1とに基づいて、各係数更新部351Bが保持しているフィルタ係数を更新して、更新後のフィルタ係数を乗算器351Cへ出力する。
各乗算器351Cは、主信号A1kとフィルタ係数とを乗算して、乗算結果を加算器351Dへ出力する。
加算器351Dは、乗算器351C-1~351C-Nから受け取るN個の乗算結果を加算して、加算結果を等化処理後の信号として出力する。以上のように、等化器35B-1は、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタである。
図8は、係数更新部の一例を示すブロック図である。係数更新部351B-1~351B-Nの構成は同じなので、図8には、一例として係数更新部351B-1の構成が示されている。図8において係数更新部351B-1は、遅延回路351B-1Aと、相関回路351B-1Bと、加算器351B-1Cと、メモリ351B-1Dとを有している。図8において主信号A1kは、OAM受信処理部34A-1から出力されたOAM受信処理後の信号である。また、誤差ベクトル信号E1は、後述する硬判定部35D-1から出力された誤差ベクトル信号を表している。
遅延回路351B-1Aは、入力される主信号を、時間(L×Ts)だけ保持した後に出力する。換言すれば、遅延回路351B-1Aは、入力される主信号を、時間(L×Ts)だけ遅延させる。時間(L×Ts)は、或るタイミングの主信号に応じた誤差ベクトル信号E1がフィードバックされるまでに掛かる時間(つまり、フィードバック遅延時間)に対応する。Lは、フィードバック遅延時間に含まれるシンボル時間Tsの数を表している。すなわち、遅延回路351B-1Aが主信号をフィードバック遅延時間分だけ遅延させることにより、相関回路351B-1Bには、主信号と該主信号に対応する誤差ベクトル信号とが同時期に入力されることになる。
相関回路351B-1Bは、主信号と誤差ベクトル信号とを用いて相関値を算出し、算出した相関値を加算器351B-1Cへ出力する。
加算器351B-1Cは、相関回路351B-1Bから受け取る相関値とメモリ351B-1Dから受け取るフィルタ係数とを加算して、加算結果をメモリ351B-1Dへ出力する。
メモリ351B-1Dは、メモリ351B-1Dが保持しているフィルタ係数(保持フィルタ係数)を加算器351B-1Cへ出力し、加算器351B-1Cから受け取る加算結果によって保持フィルタ係数を更新すると共に、更新した保持フィルタ係数を乗算器351C-1へ出力する。
以上のように、等化器35B-1では、主信号と誤差ベクトル信号との相関によって、フィルタ係数を更新している。
図4の説明に戻り、干渉補償部35C-1は、OAM受信処理部34A-2にて得られた信号を用いて、等化器35B-1にて得られた歪み成分除去処理後の信号から、垂直偏波に対する水平偏波による干渉成分を除去する。例えば、干渉補償部35C-1は、OAM受信処理部34A-2にて得られた信号に対して複数のフィルタ係数(以下では、「複数の第1フィルタ係数」と呼ばれることがある)を用いてフィルタリングすることにより、「水平干渉成分レプリカ」を形成する。「水平干渉成分レプリカ」は、垂直偏波に対する水平偏波による干渉成分のレプリカである。そして、干渉補償部35C-1は、等化器35B-1にて得られた歪み成分除去処理後の信号から、「水平干渉成分レプリカ」を減算して、干渉補償処理後の信号を形成する。ここで、干渉補償部35C-1は、後述する硬判定部35D-1から受け取る「第1誤差ベクトル信号」に基づいて、複数の第1フィルタ係数を調整(更新)しながら、干渉補償処理を実行する。これにより、適応的な干渉補償処理が可能となる。
図9は、第2実施形態のOAM受信装置における干渉補償部の一例を示すブロック図である。図9において干渉補償部35C-1は、干渉成分レプリカ形成部352Aと、加算器(減算器)352Bとを有している。なお、干渉補償部35C-2は、干渉補償部35C-1と同じ構成を有している。図9において主信号B1kは、等化器35B-1から出力された歪み成分除去処理後の信号である。また、主信号A2kは、OAM受信処理部34A-2から出力されたOAM受信処理後の信号である。また、誤差ベクトル信号E1は、後述する硬判定部35D-1から出力された誤差ベクトル信号を表している。
干渉成分レプリカ形成部352Aは、OAM受信処理部34A-2にて得られた信号A2kに対して複数のフィルタ係数を用いてフィルタリングすることにより、干渉成分レプリカを形成する。
図9に示すように、干渉成分レプリカ形成部352Aは、遅延回路352C-1~352C-(M-1)と、係数更新部352D-1~352D-Mと、乗算器352E-1~352E-Mと、加算器352Fとを有している。
遅延回路352C-1~352C-(M-1)は、それぞれ、入力される主信号を時間Ts分だけ遅延させて出力する。そして、遅延回路352C-1~352C-(M-1)は、係数更新部352D-2~352D-Mの入力段にそれぞれ配設されている。これにより、係数更新部352D-1~352D-Mには、時間TsずつずれたM個の主信号A2kが同時期に入力されることになる。
各係数更新部352Dは、入力される主信号A2kと誤差ベクトル信号E1とに基づいて、各係数更新部352Dが保持しているフィルタ係数を更新して、更新後のフィルタ係数を乗算器352Eへ出力する。
各乗算器352Eは、主信号A2kとフィルタ係数とを乗算して、乗算結果を加算器352Fへ出力する。
加算器352Fは、乗算器352E-1~352E-Mから受け取るM個の乗算結果を加算して、加算結果を干渉成分レプリカとして出力する。以上のように、干渉成分レプリカ形成部352Aは、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタである。
加算器(減算器)352Bは、主信号B1kから干渉成分レプリカを減算して、干渉補償処理後の信号C1kを出力する。
図10は、係数更新部の一例を示すブロック図である。係数更新部352D-1~352D-Mの構成は同じなので、図10には、一例として係数更新部352D-1の構成が示されている。図10において係数更新部352D-1は、遅延回路352D-1Aと、相関回路352D-1Bと、加算器352D-1Cと、メモリ352D-1Dとを有している。図10において主信号A2kは、OAM受信処理部34A-2から出力されたOAM受信処理後の信号である。また、誤差ベクトル信号E1は、後述する硬判定部35D-1から出力された誤差ベクトル信号を表している。
遅延回路352D-1Aは、入力される主信号A2kを、時間(L×Ts)だけ保持した後に出力する。換言すれば、遅延回路352D-1Aは、入力される主信号A2kを、時間(L×Ts)だけ遅延させる。時間(L×Ts)は、或るタイミングの主信号A2kに応じた誤差ベクトル信号E1がフィードバックされるまでに掛かる時間(つまり、フィードバック遅延時間)に対応する。Lは、フィードバック遅延時間に含まれるシンボル時間Tsの数を表している。すなわち、遅延回路352D-1Aが主信号A2kをフィードバック遅延時間分だけ遅延させることにより、相関回路352D-1Bには、主信号A2kと、該主信号A2kと同時期の主信号B1kに対応する誤差ベクトル信号とが同時期に入力されることになる。
相関回路352D-1Bは、主信号A2kと誤差ベクトル信号E1とを用いて相関値を算出し、算出した相関値を加算器352D-1Cへ出力する。
加算器352D-1Cは、相関回路352D-1Bから受け取る相関値とメモリ352D-1Dから受け取るフィルタ係数とを加算して、加算結果をメモリ352D-1Dへ出力する。
メモリ352D-1Dは、メモリ352D-1Dが保持しているフィルタ係数(保持フィルタ係数)を加算器352D-1Cへ出力し、加算器352D-1Cから受け取る加算結果によって保持フィルタ係数を更新すると共に、更新した保持フィルタ係数を乗算器352E-1へ出力する。
以上のように、干渉補償部35C-1では、主信号A2kと誤差ベクトル信号E1との相関によって、フィルタ係数を更新している。
図4の説明に戻り、硬判定部35D-1は、干渉補償部35C-1にて得られた干渉補償処理後の信号に対応する、コンスタレーション上の受信信号点(以下では、「第1受信信号点」と呼ぶことがある)に基づいて、「第1シンボル」を特定する。例えば、硬判定部35D-1は、OAM送信装置10にて用いられた変調方式(PSK(phase-shift keying)、QAM(quadrature amplitude modulation)等)に対応するコンスタレーション上の複数のシンボルのうちで、「第1受信信号点」に最も近いシンボルを「第1シンボル」として特定する。そして、硬判定部35D-1は、例えば、「第1受信信号点」と「第1シンボル」との差ベクトルを、「第1受信信号点」と「第1シンボル」との誤差を示す「第1誤差ベクトル信号」として出力する。
フレーム同期部35E-1は、OAM送信装置10から垂直偏波によって送信されてOAM受信装置30によって受信された既知信号と、予め保持している既知信号とのパターンマッチングによって、フレーム先頭タイミングを検出する。そして、フレーム同期部35E-1は、検出したフレーム先頭タイミングを通信路行列推定部34B-1へ出力する。これにより、通信路行列推定部34B-1は、フレーム内の所定タイミングに配置されている既知信号を抽出することができる。
復調処理部35A-2は、等化器35B-2と、干渉補償部35C-2と、硬判定部35D-2と、フレーム同期部35E-2とを有している。等化器35B-2、干渉補償部35C-2、硬判定部35D-2、及びフレーム同期部35E-2の構成は、基本的には、等化器35B-1、干渉補償部35C-1、硬判定部35D-1、及びフレーム同期部35E-1の構成と同じである。
等化器35B-2は、OAM受信処理部34A-2にて得られた信号から歪み成分を除去して得られた、歪み成分除去処理後の信号を干渉補償部35C-2へ出力する。例えば、等化器35B-2は、OAM受信処理部34A-2にて得られた信号に対して、複数のフィルタ係数(以下、「複数の第4フィルタ係数」と呼ぶことがある)を用いてフィルタリングすることによって、歪み成分を除去する。ここで、等化器35B-2は、後述する硬判定部35D-2から受け取る「第2誤差ベクトル信号」に基づいて、複数の第4フィルタ係数を調整(更新)しながら、歪み成分除去処理を実行する。
干渉補償部35C-2は、OAM受信処理部34A-1にて得られた信号を用いて、等化器35B-2にて得られた歪み成分除去処理後の信号から、水平偏波に対する垂直偏波による干渉成分を除去する。例えば、干渉補償部35C-2は、OAM受信処理部34A-1にて得られた信号に対して複数のフィルタ係数(以下では、「複数の第2フィルタ係数」と呼ばれることがある)を用いてフィルタリングすることにより、「垂直干渉成分レプリカ」を形成する。「垂直干渉成分レプリカ」は、水平偏波に対する垂直偏波による干渉成分のレプリカである。そして、干渉補償部35C-2は、等化器35B-2にて得られた歪み成分除去処理後の信号から、「垂直干渉成分レプリカ」を減算して、干渉補償処理後の信号を形成する。ここで、干渉補償部35C-2は、後述する硬判定部35D-2から受け取る「第2誤差ベクトル信号」に基づいて、複数の第2フィルタ係数を調整(更新)しながら、干渉補償処理を実行する。
硬判定部35D-2は、干渉補償部35C-2にて得られた干渉補償処理後の信号に対応する、コンスタレーション上の受信信号点(以下では、「第2受信信号点」と呼ぶことがある)に基づいて、「第2シンボル」を特定する。例えば、硬判定部35D-2は、OAM送信装置10にて用いられた変調方式(PSK(phase-shift keying)、QAM(quadrature amplitude modulation)等)に対応するコンスタレーション上の複数のシンボルのうちで、「第2受信信号点」に最も近いシンボルを「第2シンボル」として特定する。そして、硬判定部35D-2は、例えば、「第2受信信号点」と「第2シンボル」との差ベクトルを、「第2受信信号点」と「第2シンボル」との誤差を示す「第2誤差ベクトル信号」として出力する。
フレーム同期部35E-2は、OAM送信装置10から水平偏波によって送信されてOAM受信装置30によって受信された既知信号と、予め保持している既知信号とのパターンマッチングによって、フレーム先頭タイミングを検出する。そして、フレーム同期部35E-2は、検出したフレーム先頭タイミングを通信路行列推定部34B-2へ出力する。これにより、通信路行列推定部34B-2は、フレーム内の所定タイミングに配置されている既知信号を抽出することができる。
<OAM伝送システムの動作例>
以上の構成を有するOAM伝送システムの動作例について説明する。
<OAM送信装置の動作例>
OAM送信装置10は、連続した複数のフレームを用いて信号を送信する。図11は、フレームの説明に供する図である。
図11に示すように、各フレームは、フレームの先頭部分に「既知信号系列(パイロット信号系列)」がマッピングされ、先頭部分を除く部分に「データ信号系列」がマッピングされる。垂直偏波によって送信される既知信号系列のパターンと、水平偏波によって送信される既知信号系列のパターンとは、異なる。すなわち、変調器11に入力される既知信号系列のパターンと、変調器21に入力される既知信号系列のパターンとは、異なる。
また、変調器11,21では、既知信号系列に対しては、変調方式として、BPSK又はQPSKが用いられる。一方、変調器11,21では、データ信号系列に対しては、変調方式として、BPSK、QPSK、16QAM、32QAM、64QAM、128QAM、及び256QAM等が用いられる。
<OAM受信装置の動作例>
〈フレーム同期〉
OAM受信装置30は、フレーム同期を確立するために、OAM受信処理部34A-1,34A-2と、復調部35とをONにする。そして、フレーム同期部35E-1,35E-2は、フレーム先頭タイミングを検出し、検出したフレーム先頭タイミングを通信路行列推定部34B-1,34B-2へ出力する。そして、OAM受信装置30は、OAM受信処理部34A-1,34A-2をOFFにする。
〈通信路行列の推定、OAM受信ウェイトベクトルの初期値の算出〉
OAM受信装置30は、通信路行列推定部34B-1,34B-2及びウェイト算出部34C-1,34C-2をONにする。そして、通信路行列推定部34B-1,34B-2は、フレーム先頭タイミングに基づいて、受信無線部33から受け取る受信無線処理後の信号から「既知信号」を抽出し、抽出した「既知信号」に基づいて、通信路行列を算出する。
ウェイト算出部34C-1,34C-2は、通信路行列推定部34B-1,34B-2で算出された通信路行列に基づいて、「使用OAMモード」に対応する「基本ウェイトベクトル」の共役転置行列を修正して、「OAM受信ウェイトベクトル」の初期値を算出する。そして、ウェイト算出部34C-1,34C-2は、算出した「OAM受信ウェイトベクトル」の初期値を、OAM受信処理部34A-1,34A-2にセットする。そして、OAM受信装置30は、通信路行列推定部34B-1,34B-2及びウェイト算出部34C-1,34C-2をOFFにする。
〈データ信号の受信〉
OAM受信装置30は、OAM受信処理部34A-1,34A-2をONにする。そして、OAM受信処理部34A-1,34A-2は、硬判定部35D-1,35D-2から受け取る「誤差ベクトル信号」に基づいて、「OAM受信ウェイトベクトル」を調整(更新)しながら、「OAM受信処理」を実行する。
等化器35B-1,35B-2は、硬判定部35D-1,35D-2から受け取る「誤差ベクトル信号」に基づいて、複数のフィルタ係数を調整(更新)しながら、歪み成分除去処理を実行する。
干渉補償部35C-1,35C-2は、硬判定部35D-1,35D-2から受け取る「誤差ベクトル信号」に基づいて、複数のフィルタ係数を調整(更新)しながら、干渉補償処理を実行する。
硬判定部35D-1,35D-2は、干渉補償部35C-1,35C-2にて得られた干渉補償処理後の信号に対応する、コンスタレーション上の受信信号点に基づいて、「シンボル」を特定する。そして、硬判定部35D-1,35D-2は、特定した「シンボル」と受信信号点との誤差を示す誤差ベクトル信号を、OAM受信処理部34A-1,34A-2、等化器35B-1,35B-2、及び、干渉補償部35C-1,35C-2へ出力する。なお、硬判定部35D-1,35D-2によって特定されたシンボルは、復調部35の後段の機能部(図示せず)へ出力される。
ここで、「OAM受信ウェイトベクトル」の初期値の更新は、通信路行列の算出に既知信号が用いられるため、最も頻繁に行うとしてもフレーム周期である。これに対して、OAM受信処理部34A-1,34A-2は、硬判定部35D-1,35D-2から受け取る「誤差ベクトル信号」に基づいて、「OAM受信ウェイトベクトル」を、逐次(例えばシンボル周期で)、調整(更新)する。これにより、OAM送信装置10とOAM受信装置30との間の通信状況に対してよりマッチした「OAM受信ウェイトベクトル」を用いて、OAM受信処理を実行することができる。このように、OAM受信ウェイトベクトルの逐次調整により通信状況にマッチしたOAM信ウェイトベクトルが得られるので、ウェイト算出部34C-1,34C-2によるOAM信ウェイトベクトルの初期化は、例えば、通信の開始時に実行されればよい。
以上のように第2実施形態によれば、OAM受信装置30は、OAM受信処理部34A-1,34A-2と、干渉補償部35C-1,35C-2とを有している。OAM受信処理部34A-1は、受信無線部33A-1,33B-1,33C-1,33D-1から受け取る垂直成分受信信号に対して、「第1OAM受信ウェイトベクトル」を乗算することにより、第1OAM受信処理を実行する。OAM受信処理部34A-2は、受信無線部33A-2,33B-2,33C-2,33D-2から受け取る水平成分受信信号に対して、「第2OAM受信ウェイトベクトル」を乗算することにより、第2OAM受信処理を実行する。干渉補償部35C-1は、第2OAM受信処理によって得られた信号を用いて、第1OAM受信処理によって得られた信号から、垂直偏波に対する水平偏波による干渉成分を除去する。干渉補償部35C-2は、第1OAM受信処理によって得られた信号を用いて、第2OAM受信処理によって得られた信号から、水平偏波に対する垂直偏波による干渉成分を除去する。
このOAM受信装置30の構成により、OAM伝送及び両偏波伝送の組み合わせによって無線送信された信号を偏波間干渉補償して受信することができる。
また、OAM受信装置30においてOAM受信処理部34A-1は、硬判定部35D-1から受け取る「第1誤差ベクトル信号」に基づいて、「第1OAM受信ウェイトベクトル」を調整(更新)しながら、「第1OAM受信処理」を実行する。また、OAM受信処理部34A-2は、硬判定部35D-2から受け取る「第2誤差ベクトル信号」に基づいて、「第2OAM受信ウェイトベクトル」を調整(更新)しながら、「第2OAM受信処理」を実行する。
このOAM受信装置30の構成により、適応的なOAM受信処理が可能となる。
また、OAM受信装置30において通信路行列推定部34B-1は、OAM送信装置10から垂直偏波によって送信された既知信号に基づいて、複数の送信アンテナ素子と複数の受信アンテナ素子との間の通信路に関する第1通信路行列を算出する。通信路行列推定部34B-2は、OAM送信装置10から水平偏波によって送信された既知信号に基づいて、複数の送信アンテナ素子と複数の受信アンテナ素子との間の通信路に関する第2通信路行列を算出する。ウェイト算出部34C-1は、第1通信路行列に基づいて、使用OAMモードに対応する基本受信ウェイトベクトルの共役転置行列を修正して、第1OAM受信ウェイトベクトルの初期値を算出する。ウェイト算出部34C-2は、第2通信路行列に基づいて、使用OAMモードに対応する基本受信ウェイトベクトルの共役転置行列を修正して、第2OAM受信ウェイトベクトルの初期値を算出する。
このOAM受信装置30の構成により、OAM送信装置10とOAM受信装置30との間の通信状況に対して許容される精度範囲内でマッチした、OAM受信ウェイトベクトルの初期値を算出することができる。
また、OAM受信装置30においてOAM受信処理部34A-1は、垂直偏波によって送信されたデータ信号に対応する第1誤差ベクトル信号に基づいて、第1OAM受信ウェイトベクトルを調整する。OAM受信処理部34A-2は、水平偏波によって送信されたデータ信号に対応する第2誤差ベクトル信号に基づいて、第2OAM受信ウェイトベクトルを調整する。ここで、OAM送信装置10は、各フレームの先頭部分において既知信号を送信し、各フレームの先頭部分を除くデータ送信部分においてデータ信号を送信している。
このOAM受信装置30の構成により、OAM受信ウェイトベクトルをシンボル周期で調整できるので、OAM受信ウェイトベクトルを、OAM送信装置10とOAM受信装置30との間の通信状況に対してよりマッチした値により高速に近づけることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、OAMモード多重伝送に係る実施形態に関する。基本的にモード毎に独立なので、各モードに着目すれば、第3実施形態は、第2実施形態とほとんど相違はない。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
<OAM送信装置の構成例>
図12は、第3実施形態のOAM送信装置の一例を示すブロック図である。図12においてOAM送信装置50は、変調器11-1~11-4,21-1~21-4と、信号形成部52,62とを有している。そして、信号形成部52は、分配器52Aと、線形プリコーダ52B-1~52B-4とを有している。また、信号形成部62は、分配器62Aと、線形プリコーダ62B-1~62B-4とを有している。
変調器11-1~11-4,21-1~21-4は、それぞれ異なる送信ストリームを入力する。そして、変調器11-1~11-4,21-1~21-4のそれぞれは、入力した送信ストリームを変調することによって、得られる変調信号(つまり、シンボル)を出力する。すなわち、変調器11-1~11-4から同時期に4つの異なるシンボルが出力されることになる。また、変調器21-1~21-4からも同時期に4つの異なるシンボルが出力されることになる。ここで、変調器11-1~11-4,21-1~21-4は、複数の使用OAMモードと垂直偏波及び水平偏波との、複数の組み合わせにそれぞれ対応する。そして、変調器11-1~11-4,21-1~21-4に入力される既知信号系列のパターンは、互いに異なっている。これにより、複数の使用OAMモードと垂直偏波及び水平偏波との、複数の組み合わせのそれぞれによって、異なるパターンを持つ既知信号系列が送信されることになる。
信号形成部52において分配器52Aは、同時期に入力した4つのシンボルのそれぞれを、4つの線形プリコーダ52B-1~52B-4へ出力する。すなわち、分配器52Aは、変調器11-1から受け取ったシンボルを4つの線形プリコーダ52B-1~52B-4に分配して、4つの線形プリコーダ52B-1~52B-4のそれぞれに入力させる。変調器11-2~11-4のそれぞれから受け取ったシンボルについても同様である。すなわち、各線形プリコーダ52Bには、分配器52Aに同時期に入力した4つのシンボルから成るシンボルベクトルが入力されることになる。
線形プリコーダ52B-1~52B-4は、複数の使用OAMモードに対応する「基本ウェイト行列(OAM送信ウェイト行列)」の4つの行ベクトルのそれぞれに対応する。なお、「基本ウェイト行列(OAM送信ウェイト行列)」の複数の列ベクトルは、複数の使用OAMモードにそれぞれ対応する。
図13は、基本ウェイト行列(OAM送信ウェイト行列)の一例を示す図である。図13に示す基本ウェイト行列(OAM送信ウェイト行列)の例では、列番号が0,1,2,3の4つの列ベクトルは、モード0、モード1、モード2、及びモード3にそれぞれ対応している。すなわち、列番号0の列ベクトル内における4つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、ゼロである。また、列番号1の列ベクトル内における4つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、π/2である。また、列番号2の列ベクトル内における4つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、πである。また、列番号3の列ベクトル内における4つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、3π/2である。以下では、複数の使用OAMモードが、モード0、モード1、モード2、及びモード3の4つのOAMモードであることを前提として説明する。
図12の説明に戻り、各線形プリコーダ52Bは、入力されたシンボルベクトルに対して、各線形プリコーダ52Bが対応する行ベクトルを乗算する。これにより、多重信号が形成される。各線形プリコーダ52Bは、形成した多重信号を、対応する送信無線部13へ出力する。
信号形成部62の分配器62A及び線形プリコーダ62B-1~62B-4は、分配器52A及び線形プリコーダ52B-1~52B-4と同様の処理を実行する。
すなわち、分配器62Aは、同時期に入力した4つのシンボルのそれぞれを、4つの線形プリコーダ62B-1~62B-4へ出力する。
線形プリコーダ62B-1~62B-4は、複数の使用OAMモードに対応する「基本ウェイト行列(OAM送信ウェイト行列)」の4つの行ベクトルのそれぞれに対応する。線形プリコーダ62B-1~62B-4にて用いられる複数の使用OAMモードは、線形プリコーダ52B-1~52B-4にて用いられる複数の使用OAMモードと同じである。すなわち、線形プリコーダ62B-1~62B-4にて用いられる「基本ウェイト行列(OAM送信ウェイト行列)」は、線形プリコーダ52B-1~52B-4にて用いられる「基本ウェイト行列(OAM送信ウェイト行列)」と同じである。
そして、各線形プリコーダ62Bは、形成した多重信号を、対応する送信無線部23へ出力する。
以上のようにして、OAM送信装置50から、複数のOAMモードについてモード多重され且つ偏波多重された複数の無線信号が、アンテナ素子15-1~15-4から送信されることになる。
<OAM受信装置の構成例>
図14は、第3実施形態のOAM受信装置の一例を示すブロック図である。図14においてOAM受信装置70は、OAM受信部71と、復調部72とを有している。
OAM受信部71は、垂直成分信号に対応するOAM受信処理を実行する機能部である、分配器71A-1、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1、通信路行列推定部71F-1、及びウェイト算出部71G-1を有している。また、OAM受信部71は、水平成分信号に対応するOAM受信処理を実行する機能部である、分配器71A-2、OAM受信処理部71B-2,71C-2,71D-2,71E-2、通信路行列推定部71F-2、及びウェイト算出部71G-2を有している。
分配器71A-1は、受信無線部33A-1,33B-1,33C-1,33D-1から同時期に受け取った4つの受信無線処理後の信号のそれぞれを、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1へ出力する。すなわち、分配器71A-1は、受信無線部33A-1から受け取った無線処理後の信号を、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1に分配して、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1にそれぞれ入力させる。受信無線部33B-1,33C-1,33D-1のそれぞれから受け取った受信無線処理後の信号についても同様である。すなわち、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1は、受信無線部33A-1,33B-1,33C-1,33D-1から同時期に受け取った4つの受信無線処理後の信号から成る、受信信号ベクトルが入力されることになる。
OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1は、「OAM受信ウェイト行列」の4つの行ベクトル(つまり、4つのOAM受信ウェイトベクトル)にそれぞれ対応する。すなわち、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1は、4つの使用OAMモードにそれぞれ対応する。ここでは、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1は、モード0、モード1、モード2、及びモード3にそれぞれ対応している。
OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1のそれぞれは、入力された受信信号ベクトルに対して、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1のそれぞれが対応する「OAM受信ウェイト行列」の行ベクトルを乗算する。ここで、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1の各々は、上記OAM受信処理部34A-1と同様に、復調処理部72A-1,72B-1,72C-1,72D-1から受け取る「誤差ベクトル信号」に基づいてOAM受信ウェイトベクトルを調整しながらOAM受信処理を実行する。
通信路行列推定部71F-1は、受信無線部33A-1,33B-1,33C-1,33D-1から受け取り且つOAM送信装置50から垂直偏波によって送信された既知信号に対応する、4つの受信無線処理後の垂直成分信号に基づいて、「通信路行列」を算出する。ここで、上記の通り、OAM送信装置10から、複数の使用OAMモードと垂直偏波及び水平偏波との、複数の組み合わせのそれぞれによって、異なるパターンを持つ既知信号系列が送信される。これにより、通信路行列推定部71F-1は、互いに異なるパターンの複数の既知信号系列を分離することができるので、各組み合わせの通信路の状態が反映された「通信路行列」を算出することができる。
ウェイト算出部71G-1は、通信路行列推定部71F-1にて算出された通信路行列に基づいて、上記「基本ウェイト行列」の共役転置行列を修正して、「OAM受信ウェイト行列」の初期値を算出する。「OAM受信ウェイト行列」の初期値は、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1に設定(セット)される。なお、通信路行列推定部71Fによる通信路行列の算出、及び、ウェイト算出部71GによるOAM受信ウェイト行列の初期値の算出については、後に詳しく説明する。
分配器71A-2、OAM受信処理部71B-2,71C-2,71D-2,71E-2、通信路行列推定部71F-2、及びウェイト算出部71G-2は、受信無線部33A-2,33B-2,33C-2,33D-2からの信号を用いて動作する点以外、分配器71A-1、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1、通信路行列推定部71F-1、及びウェイト算出部71G-1と同様に動作する。
復調部72は、復調処理部72A-1,72A-2,72B-1,72B-2,72C-1,72C-2,72D-1,72D-2を有している。復調処理部72A-1,72B-1,72C-1,72D-1は、それぞれ、第2実施形態の復調処理部35A-1に対応する。また、復調処理部72A-2,72B-2,72C-2,72D-2は、それぞれ、第2実施形態の復調処理部35A-2に対応する。復調処理部72A-1,72A-2は、モード0に対応する。復調処理部72B-1,72B-2は、モード1に対応する。復調処理部72C-1,72C-2は、モード2に対応する。復調処理部72D-1,72D-2は、モード3に対応する。すなわち、復調処理部72A-1,72A-2と、OAM受信処理部71B-1,71B-2との関係性は、第2実施形態の復調処理部35A-1,35A-2と、OAM受信処理部34A-1,34A-2との関係性と同じである。同様に、復調処理部72B-1,72B-2と、OAM受信処理部71C-1,71C-2との関係性は、第2実施形態の復調処理部35A-1,35A-2と、OAM受信処理部34A-1,34A-2との関係性と同じである。復調処理部72C-1,72C-2と、OAM受信処理部71D-1,71D-2との関係性は、第2実施形態の復調処理部35A-1,35A-2と、OAM受信処理部34A-1,34A-2との関係性と同じである。復調処理部72D-1,72D-2と、OAM受信処理部71E-1,71E-2との関係性は、第2実施形態の復調処理部35A-1,35A-2と、OAM受信処理部34A-1,34A-2との関係性と同じである。すなわち、OAM受信装置70は、2つのOAM受信処理部及び2つの復調処理部のセットを、少なくとも複数の使用OAMモード(モード0,1,2,3)と同じ数だけ有している。
<OAM伝送システムの動作例>
以上の構成を有するOAM送信装置50及びOAM受信装置70を含むOAM伝送システムの動作例について説明する。
<OAM送信装置の動作例>
OAM送信装置50は、OAM受信装置70にフレーム同期を確立させるために、1つの使用OAMモード(例えば、モード0)及び両偏波を用いて既知信号を送信する。そして、OAM送信装置50は、OAM受信装置70に通信路行列を算出させるために、複数の使用OAMモード及び両偏波を用いて既知信号を送信する。例えば、OAM送信装置50は、フレームの先頭部分における最初の第1区間において1つのOAMモード及び両偏波を用いて既知信号を送信し、該先頭部分における第1区間を除く第2区間において複数の使用OAMモード及び両偏波を用いて既知信号を送信してもよい。
そして、OAM送信装置50は、フレームの先頭部分を除く部分において、データ信号系列を複数の使用OAMモード及び両偏波を用いて送信する。
<OAM受信装置の動作例>
〈フレーム同期〉
OAM受信装置70は、フレーム同期を確立するために、OAM受信処理部71B-1,71B-2と、復調処理部72A-1,72A-2とをONにする。そして、復調処理部72A-1,72A-2のフレーム同期部は、フレーム先頭タイミングを検出し、検出したフレーム先頭タイミングを通信路行列推定部71F-1,71F-2へ出力する。そして、OAM受信装置70は、OAM受信処理部71B-1,71B-2をOFFにする。
〈通信路行列の推定、OAM受信ウェイト行列の初期値の算出〉
OAM受信装置70は、通信路行列推定部71F-1,71F-2及びウェイト算出部71G-1,71G-2をONにする。そして、通信路行列推定部71F-1,71F-2は、フレーム先頭タイミングに基づいて、受信無線部33から受け取る受信無線処理後の信号から「既知信号」を抽出し、抽出した「既知信号」に基づいて、通信路行列を算出する。
ウェイト算出部71G-1,71G-2は、通信路行列推定部71F-1,71F-2で算出された通信路行列に基づいて、「基本ウェイト行列」の共役転置行列を修正して、「OAM受信ウェイト行列」の初期値を算出する。そして、ウェイト算出部71G-1,71G-2は、算出した「OAM受信ウェイト行列」の初期値を、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1,71B-2,71C-2,71D-2,71E-2にセットする。そして、OAM受信装置70は、通信路行列推定部71F-1,71F-2及びウェイト算出部71G-1,71G-2をOFFにする。
<データ信号の受信>
OAM受信装置70は、OAM受信処理部71B-1,71C-1,71D-1,71E-1,71B-2,71C-2,71D-2,71E-2及び復調処理部72A-1,72A-2,72B-1,72B-2,72C-1,72C-2,72D-1,72D-2をONして、OAM受信処理及び復調処理を実行する。
なお、以上の説明では、OAM送信装置50は、OAM受信装置70に通信路行列を算出させるために、複数の使用OAMモード及び両偏波を用いて既知信号を送信するものとして説明したが、これに限定されない。OAM送信装置50は、OAM受信装置70に通信路行列を算出させるために、1つの使用OAMモード(例えば、モード0)及び両偏波を用いて既知信号を送信してもよい。
ここで、通信路行列推定部71Fによる通信路行列の算出、及び、ウェイト算出部71GによるOAM受信ウェイト行列の初期値の算出について詳しく説明する。
まず、送信信号と受信信号との関係は、次の式(1)で表すことができる。
Figure 0007151780000001
y(t)は、時刻tの受信信号(OAM分離後、つまりOAM受信処理後の信号)である。x(t)は、時刻tの送信信号(OAM多重化前の信号)である。Hは、通信路行列である。Wは、OAM送信ウェイト行列である。Wは、OAM受信ウェイト行列である。
次に、送信アンテナ素子と受信アンテナ素子とが正対する理想状態を考える。このとき、通信路行列Hは、巡回行列(Hid)となる。ここで、OAM送信装置50は、N個の送信アンテナ素子から成るUCAアンテナを有し、OAM受信装置70は、N個の受信アンテナ素子から成るUCAアンテナを有しているものとする。
巡回行列の性質から、式(1)における「WHW」は、DFT(Discrete Fourier Transform)行列Dを用いた対角化(A)が可能である。従って、式(1)は、次の式(2)のように変形することができる。
Figure 0007151780000002
ここで、Aは、式(3)で表される。また、Aは、対角行列であるので、式(4)のような形となる。
Figure 0007151780000003
Figure 0007151780000004
ここで、OAM送信装置50のUCAアンテナ及びOAM受信装置70のUCAアンテナを実際に設置する際には、例えば1°より小さい微小角が生じるため、通信路行列Hは、理想状態の通信路行列Hidにはならない。
非理想状態の通信路行列Hnidは、次の式(5)のようにモデル化することができる。
Figure 0007151780000005
Rは、理想状態の通信路行列Hidに対する非理想状態の通信路行列Hnidの差分を表す行列である。
このときの送信信号と受信信号との関係は、次の式(6)で表すことができる。
Figure 0007151780000006
式(6)において、OAM受信ウェイト行列Wに、DFT行列Dの共役転置をRの逆行列によって修正したものを用いることにより、式(2)に表したような対角化が可能となる。ここで、「DFT行列Dの共役転置をRの逆行列によって修正したもの」を、例えば次の式(7)で表すと、対角化(A)は次の式(8)によって表すことができる。
Figure 0007151780000007
Figure 0007151780000008
このため、式(7)に表したOAM受信ウェイト行列を得るためには、Rの逆行列を算出できればよい。上記の通り、理想状態の通信路行列Hidに対する非理想状態の通信路行列Hnidの差分を表す行列である。
まず、理想状態の通信路行列Hidを算出することは、理想的な状態にあるN個の送信アンテナ素子とN個の受信アンテナ素子との間のパス(dk,l)に基づく位相回転を算出することと同義である。各パスに基づく位相回転量は、設計値である「アンテナ素子の数(N)」、「アレー半径(r)」、「波長(λ)」、及び、設置時に測定した送受信間の「伝送距離(Z)」によって、幾何学的に算出することができる。ここで、パス(dk,l)は、k番目の送信アンテナ素子とl番目の受信アンテナ素子との間のパスを意味している。
パス(dk,l)は、次の式(9)で表すことができる。また、理想状態の通信路行列Hidは、次の式(10)で表すことができる。
Figure 0007151780000009
Figure 0007151780000010
また、非理想状態の通信路行列Hnidは、既知信号(パイロット信号(p))を用いて推定することができる。受信信号(y)とパイロット信号(p)とは、次の式(11)で表される関係がある。
Figure 0007151780000011
Dは、行列サイズがN×NのDFT行列である。
そして、次の式(12)に表すように、予め計算しておいた行列(s-1)を受信信号に行列積することによって、推定された通信路行列H^nidを算出することができる。
Figure 0007151780000012
以上のように、通信路行列推定部71F-1,71F-2は、例えば式(12)を用いて、通信路行列H^nidを算出することができる。そして、ウェイト算出部71G-1,71G-2は、通信路行列H^nidと理想状態の通信路行列Hidとを用いてRを算出する。そして、ウェイト算出部71G-1,71G-2は、式(7)に示すように、DFT行列(つまり、基本ウェイト行列)Dの共役転置をRの逆行列によって修正することによって、「OAM受信ウェイト行列」の初期値を算出することができる。
以上のように第3実施形態によれば、OAM受信装置70は、2つのOAM受信処理部及び2つの復調処理部(干渉補償部)のセットを、少なくとも複数の使用OAMモードと同じ数だけ有している。
このOAM受信装置の構成により、OAMモード多重伝送及び両偏波伝送の組み合わせによって無線送信された信号を偏波間干渉補償して受信することができる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
OAM(orbital angular momentum)送信装置の複数の送信アンテナ素子からそれぞれ送信された複数の無線信号であって、各無線信号が、互いに共通のOAM(orbital angular momentum)モードによって形成され且つ垂直偏波によって送信された第1OAM無線信号及び水平偏波によって送信された第2OAM無線信号を含む、前記複数の無線信号を受信する、複数の受信アンテナ素子と、
前記複数の受信アンテナ素子によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に基づいて、OAM受信ウェイトベクトルを用いたOAM受信処理及び偏波間の干渉成分を除去する干渉補償処理をそれぞれ実行し、且つ、互いに独立した、OAM受信手段及び干渉補償手段と、
を具備するOAM受信装置。
(付記2)
前記OAM受信手段と前記干渉補償手段とは、直列に接続されている、
付記1記載のOAM受信装置。
(付記3)
前記OAM受信手段は、
前記複数の垂直成分受信信号に対して、第1OAM受信ウェイトベクトルを乗算することにより、第1OAM受信処理を実行する第1OAM受信処理手段と、
前記複数の水平成分信号に対して、第2OAM受信ウェイトベクトルを乗算することにより、第2OAM受信処理を実行する第2OAM受信処理手段と、
を具備し、
前記干渉補償手段は、
前記第2OAM受信処理によって得られた信号を用いて、前記第1OAM受信処理によって得られた信号から、前記垂直偏波に対する前記水平偏波による干渉成分を除去する第1干渉補償手段と、
前記第1OAM受信処理によって得られた信号を用いて、前記第2OAM受信処理によって得られた信号から、前記水平偏波に対する前記垂直偏波による干渉成分を除去する第2干渉補償手段と、
を具備する、
付記1又は2に記載のOAM受信装置。
(付記4)
前記第1干渉補償手段によって干渉成分が除去された信号に対応するコンスタレーション上の第1受信信号点に基づいて第1シンボルを特定すると共に、該特定された第1シンボルと前記第1受信信号点との誤差を示す第1誤差ベクトル信号を出力する、第1硬判定手段と、
前記第2干渉補償手段によって干渉成分が除去された信号に対応するコンスタレーション上の第2受信信号点に基づいて第2シンボルを特定すると共に、該特定された第2シンボルと前記第2受信信号点との誤差を示す第2誤差ベクトル信号を出力する、第2硬判定手段と、
をさらに具備し、
前記第1OAM受信処理手段は、前記第1誤差ベクトル信号に基づいて、前記第1OAM受信ウェイトベクトルを調整し、
前記第2OAM受信処理手段は、前記第2誤差ベクトル信号に基づいて、前記第2OAM受信ウェイトベクトルを調整する、
付記3記載のOAM受信装置。
(付記5)
前記OAM送信装置から前記垂直偏波によって送信された既知信号に基づいて、前記複数の送信アンテナ素子と前記複数の受信アンテナ素子との間の通信路に関する第1通信路行列を算出する第1通信路行列推定手段と、
前記OAM送信装置から前記水平偏波によって送信された既知信号に基づいて、前記複数の送信アンテナ素子と前記複数の受信アンテナ素子との間の通信路に関する第2通信路行列を算出する第2通信路行列推定手段と、
前記算出された第1通信路行列に基づいて、前記共通のOAMモードに対応する基本受信ウェイトベクトルの共役転置行列を修正して、前記第1OAM受信ウェイトベクトルの初期値を算出する第1ウェイト算出手段と、
前記算出された第2通信路行列に基づいて、前記基本受信ウェイトベクトルの共役転置行列を修正して前記第2OAM受信ウェイトベクトルの初期値を算出する第2ウェイト算出手段と、
をさらに具備する、付記4に記載のOAM受信装置。
(付記6)
前記OAM送信装置は、各フレームの先頭部分において前記既知信号を送信し、各フレームの前記先頭部分を除くデータ送信部分においてデータ信号を送信し、
前記第1OAM受信処理手段は、前記垂直偏波によって送信されたデータ信号に対応する前記第1誤差ベクトル信号に基づいて、前記第1OAM受信ウェイトベクトルを調整し、
前記第2OAM受信処理手段は、前記水平偏波によって送信されたデータ信号に対応する前記第2誤差ベクトル信号に基づいて、前記第2OAM受信ウェイトベクトルを調整する、
付記5記載のOAM受信装置。
(付記7)
前記第1干渉補償手段は、前記第2OAM受信処理によって得られた信号に対して複数の第1フィルタ係数を用いてフィルタリングすることによって、前記垂直偏波に対する前記水平偏波による水平干渉成分レプリカを形成する第1干渉成分レプリカ形成手段を具備し、
前記第2干渉補償手段は、前記第1OAM受信処理によって得られた信号に対して複数の第2フィルタ係数を用いてフィルタリングすることによって、前記水平偏波に対する前記垂直偏波による垂直干渉成分レプリカを形成する第2干渉成分レプリカ形成手段を具備し、
前記第1干渉成分レプリカ形成手段は、前記第1誤差ベクトル信号に基づいて前記複数の第1フィルタ係数を調整し、
前記第2干渉成分レプリカ形成手段は、前記第2誤差ベクトル信号に基づいて前記複数の第2フィルタ係数を調整する、
付記6記載のOAM受信装置。
(付記8)
前記第1OAM受信処理手段と前記第1干渉補償手段との間に設けられ、且つ、前記第1OAM受信処理によって得られた信号に対して複数の第3フィルタ係数を用いてフィルタリングすることによって歪み成分を除去する第1等化手段と、
前記第2OAM受信処理手段と前記第2干渉補償手段との間に設けられ、且つ、前記第2OAM受信処理によって得られた信号に対して複数の第4フィルタ係数を用いてフィルタリングすることによって歪み成分を除去する第2等化手段と、
をさらに具備し、
前記第1等化手段は、前記第1誤差ベクトル信号に基づいて前記複数の第3フィルタ係数を調整し、
前記第2等化手段は、前記第2誤差ベクトル信号に基づいて前記複数の第4フィルタ係数を調整する、
付記7記載のOAM受信装置。
(付記9)
前記OAM送信装置は、複数のOAMモードについてモード多重された複数のモード多重無線信号を前記複数の無線信号として送信し、
前記OAM受信装置は、前記複数のOAMモードにそれぞれ対応する、複数のセットの、前記第1OAM受信処理手段、前記第2OAM受信処理手段、前記第1干渉補償手段、及び前記第2干渉補償手段を具備する、
付記3から8のいずれか1項に記載のOAM受信装置。
(付記10)
OAM(orbital angular momentum)送信装置の複数の送信アンテナ素子からそれぞれ送信された複数の無線信号であって、各無線信号が、互いに共通のOAM(orbital angular momentum)モードによって形成され且つ垂直偏波によって送信された第1OAM無線信号及び水平偏波によって送信された第2OAM無線信号を含む、前記複数の無線信号をそれぞれ受信する、複数の受信アンテナ素子を具備するOAM受信装置によって実行されるOAM受信方法であって、
前記複数の受信アンテナ素子によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に対して、OAM受信ウェイトベクトルを用いたOAM受信処理及び偏波間の干渉成分を除去する干渉補償処理を、互いに独立したOAM受信手段及び干渉補償手段によって実行する、
OAM受信方法。
(付記11)
前記OAM受信処理を実行した後に、前記干渉補償処理を実行する、付記10記載のOAM受信方法。
(付記12)
OAM送信装置及びOAM受信装置を具備するOAM伝送システムであって、
前記OAM送信装置は、各無線信号が、互いに共通のOAM(orbital angular momentum)モードによって形成され且つ垂直偏波によって送信される第1OAM無線信号及び水平偏波によって送信される第2OAM無線信号を含む、複数の無線信号を、複数の送信アンテナ素子からそれぞれ送信し、
前記OAM受信装置は、
前記送信された複数の無線信号を受信する複数の受信アンテナ素子と、
前記複数の受信アンテナ素子によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に対して、OAM受信ウェイトベクトルを用いたOAM受信処理及び偏波間の干渉成分を除去する干渉補償処理をそれぞれ実行し、且つ、互いに独立した、OAM受信手段及び干渉補償手段と、
を具備する、
OAM伝送システム。
(付記13)
前記OAM受信手段と前記干渉補償手段とは、直列に接続されている、
付記12記載のOAM伝送システム。
この出願は、2018年11月2日に出願された日本出願特願2018-207742を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 OAM伝送システム
10,50 OAM送信装置
11,21 変調器
12,22,52,62 信号形成部
12A,22A,52A,62A 分配器
12B,22B,52B,62B 線形プリコーダ
13 送信無線部
14 偏波多重器
15 アンテナ素子
23 送信無線部
30,70 OAM受信装置
31 アンテナ素子
32 偏波分離器
33 受信無線部
34,71 OAM受信部
34A,71B,71C,71D,71E OAM受信処理部
34B,71F 通信路行列推定部
34C,71G ウェイト算出部
35,72 復調部
35A,72A,72B,72C,72D 復調処理部
35B 等化器
35C 干渉補償部
35D 硬判定部
35E フレーム同期部
71A 分配器
352A 干渉成分レプリカ形成部

Claims (8)

  1. OAM(orbital angular momentum)受信装置であって、
    OAM送信装置の複数の送信アンテナ素子からそれぞれ送信された複数の無線信号であって、各無線信号が、互いに共通のOAM(orbital angular momentum)モードによって形成され且つ垂直偏波によって送信された第1OAM無線信号及び水平偏波によって送信された第2OAM無線信号を含む、前記複数の無線信号を受信する、複数の受信アンテナ素子と、
    前記複数の受信アンテナ素子によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に基づいて、OAM受信ウェイトベクトルを用いたOAM受信処理及び偏波間の干渉成分を除去する干渉補償処理をそれぞれ実行し、且つ、互いに独立した、OAM受信手段及び干渉補償手段と、
    を具備し、
    前記OAM受信手段は、
    前記複数の垂直成分信号に対して、第1OAM受信ウェイトベクトルを乗算することにより、第1OAM受信処理を実行する第1OAM受信処理手段と、
    前記複数の水平成分信号に対して、第2OAM受信ウェイトベクトルを乗算することにより、第2OAM受信処理を実行する第2OAM受信処理手段と、
    を具備し、
    前記干渉補償手段は、
    前記第2OAM受信処理によって得られた信号を用いて、前記第1OAM受信処理によって得られた信号から、前記垂直偏波に対する前記水平偏波による干渉成分を除去する第1干渉補償手段と、
    前記第1OAM受信処理によって得られた信号を用いて、前記第2OAM受信処理によって得られた信号から、前記水平偏波に対する前記垂直偏波による干渉成分を除去する第2干渉補償手段と、
    を具備し、
    前記OAM受信装置は、
    前記第1干渉補償手段によって干渉成分が除去された信号に対応するコンスタレーション上の第1受信信号点に基づいて第1シンボルを特定すると共に、該特定された第1シンボルと前記第1受信信号点との誤差を示す第1誤差ベクトル信号を出力する、第1硬判定手段と、
    前記第2干渉補償手段によって干渉成分が除去された信号に対応するコンスタレーション上の第2受信信号点に基づいて第2シンボルを特定すると共に、該特定された第2シンボルと前記第2受信信号点との誤差を示す第2誤差ベクトル信号を出力する、第2硬判定手段と、
    をさらに具備し、
    前記第1OAM受信処理手段は、前記第1誤差ベクトル信号に基づいて、前記第1OAM受信ウェイトベクトルを調整し、
    前記第2OAM受信処理手段は、前記第2誤差ベクトル信号に基づいて、前記第2OAM受信ウェイトベクトルを調整する、
    OAM受信装置。
  2. 前記OAM受信手段と前記干渉補償手段とは、直列に接続されている、
    請求項1記載のOAM受信装置。
  3. 前記OAM送信装置から前記垂直偏波によって送信された既知信号に基づいて、前記複数の送信アンテナ素子と前記複数の受信アンテナ素子との間の通信路に関する第1通信路行列を算出する第1通信路行列推定手段と、
    前記OAM送信装置から前記水平偏波によって送信された既知信号に基づいて、前記複数の送信アンテナ素子と前記複数の受信アンテナ素子との間の通信路に関する第2通信路行列を算出する第2通信路行列推定手段と、
    前記算出された第1通信路行列に基づいて、前記共通のOAMモードに対応する基本受信ウェイトベクトルの共役転置行列を修正して、前記第1OAM受信ウェイトベクトルの初期値を算出する第1ウェイト算出手段と、
    前記算出された第2通信路行列に基づいて、前記基本受信ウェイトベクトルの共役転置行列を修正して前記第2OAM受信ウェイトベクトルの初期値を算出する第2ウェイト算出手段と、
    をさらに具備する、請求項1又は2に記載のOAM受信装置。
  4. 前記OAM送信装置は、各フレームの先頭部分において前記既知信号を送信し、各フレームの前記先頭部分を除くデータ送信部分においてデータ信号を送信し、
    前記第1OAM受信処理手段は、前記垂直偏波によって送信されたデータ信号に対応する前記第1誤差ベクトル信号に基づいて、前記第1OAM受信ウェイトベクトルを調整し、
    前記第2OAM受信処理手段は、前記水平偏波によって送信されたデータ信号に対応する前記第2誤差ベクトル信号に基づいて、前記第2OAM受信ウェイトベクトルを調整する、
    請求項記載のOAM受信装置。
  5. 前記第1干渉補償手段は、前記第2OAM受信処理によって得られた信号に対して複数の第1フィルタ係数を用いてフィルタリングすることによって、前記垂直偏波に対する前記水平偏波による水平干渉成分レプリカを形成する第1干渉成分レプリカ形成手段を具備し、
    前記第2干渉補償手段は、前記第1OAM受信処理によって得られた信号に対して複数の第2フィルタ係数を用いてフィルタリングすることによって、前記水平偏波に対する前記垂直偏波による垂直干渉成分レプリカを形成する第2干渉成分レプリカ形成手段を具備し、
    前記第1干渉成分レプリカ形成手段は、前記第1誤差ベクトル信号に基づいて前記複数の第1フィルタ係数を調整し、
    前記第2干渉成分レプリカ形成手段は、前記第2誤差ベクトル信号に基づいて前記複数の第2フィルタ係数を調整する、
    請求項記載のOAM受信装置。
  6. 前記第1OAM受信処理手段と前記第1干渉補償手段との間に設けられ、且つ、前記第1OAM受信処理によって得られた信号に対して複数の第3フィルタ係数を用いてフィルタリングすることによって歪み成分を除去する第1等化手段と、
    前記第2OAM受信処理手段と前記第2干渉補償手段との間に設けられ、且つ、前記第2OAM受信処理によって得られた信号に対して複数の第4フィルタ係数を用いてフィルタリングすることによって歪み成分を除去する第2等化手段と、
    をさらに具備し、
    前記第1等化手段は、前記第1誤差ベクトル信号に基づいて前記複数の第3フィルタ係数を調整し、
    前記第2等化手段は、前記第2誤差ベクトル信号に基づいて前記複数の第4フィルタ係数を調整する、
    請求項記載のOAM受信装置。
  7. 前記OAM送信装置は、複数のOAMモードについてモード多重された複数のモード多重無線信号を前記複数の無線信号として送信し、
    前記OAM受信装置は、前記複数のOAMモードにそれぞれ対応する、複数のセットの、前記第1OAM受信処理手段、前記第2OAM受信処理手段、前記第1干渉補償手段、及び前記第2干渉補償手段を具備する、
    請求項からのいずれか1項に記載のOAM受信装置。
  8. OAM(orbital angular momentum)送信装置の複数の送信アンテナ素子からそれぞれ送信された複数の無線信号であって、各無線信号が、互いに共通のOAM(orbital angular momentum)モードによって形成され且つ垂直偏波によって送信された第1OAM無線信号及び水平偏波によって送信された第2OAM無線信号を含む、前記複数の無線信号をそれぞれ受信する、複数の受信アンテナ素子を具備するOAM受信装置によって実行されるOAM受信方法であって、
    前記複数の受信アンテナ素子によって受信された複数の受信無線信号のそれぞれが偏波分離され且つダウンコンバートされて得られた、複数の垂直成分信号及び複数の水平成分信号に対して、OAM受信ウェイトベクトルを用いたOAM受信処理及び偏波間の干渉成分を除去する干渉補償処理を、互いに独立したOAM受信手段及び干渉補償手段によって実行
    前記OAM受信処理は、前記複数の垂直成分信号に対して、第1OAM受信ウェイトベクトルを乗算することにより、第1OAM受信処理を実行することと、前記複数の水平成分信号に対して、第2OAM受信ウェイトベクトルを乗算することにより、第2OAM受信処理を実行することと、を含み、
    前記干渉補償処理は、前記第2OAM受信処理によって得られた信号を用いて、前記第1OAM受信処理によって得られた信号から、前記垂直偏波に対する前記水平偏波による干渉成分を除去する第1干渉補償処理と、前記第1OAM受信処理によって得られた信号を用いて、前記第2OAM受信処理によって得られた信号から、前記水平偏波に対する前記垂直偏波による干渉成分を除去する第2干渉補償処理と、を含み、
    前記OAM受信方法は、
    前記第1干渉補償処理によって干渉成分が除去された信号に対応するコンスタレーション上の第1受信信号点に基づいて第1シンボルを特定すると共に、該特定された第1シンボルと前記第1受信信号点との誤差を示す第1誤差ベクトル信号を形成することと、
    前記第2干渉補償処理によって干渉成分が除去された信号に対応するコンスタレーション上の第2受信信号点に基づいて第2シンボルを特定すると共に、該特定された第2シンボルと前記第2受信信号点との誤差を示す第2誤差ベクトル信号を形成することと、
    をさらに含み、
    前記第1OAM受信処理では、前記第1誤差ベクトル信号に基づいて、前記第1OAM受信ウェイトベクトルが調整され、
    前記第2OAM受信処理では、前記第2誤差ベクトル信号に基づいて、前記第2OAM受信ウェイトベクトルが調整される、
    OAM受信方法。
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