JP7151757B2 - システムおよび情報提供装置 - Google Patents

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Description

本発明はエレベータの利用者に情報を提供するシステムおよび情報提供装置に関する。
特許文献1には、エレベータのかご内に設けられた表示装置に、かごに乗車した利用者向けの広告を表示する技術が開示されている。
特許第6744499号公報
特許文献1の技術では、広告主が表示したい広告等の情報を表示するものであるため、利用者が利用する可能性が低い情報を提供してしまう場合がある。
本発明の一態様は、エレベータの利用者に対し、当該利用者が利用する可能性がより高い商品やサービスの情報を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るシステムは、エレベータを利用する利用者に、広告宣伝情報を提供するシステムであって、前記利用者が前記エレベータを利用するとき、前記利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部と、取得された前記利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部と、特定された前記属性を示す属性情報に基づいて、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する決定部と、決定した前記広告宣伝情報を前記利用者の端末装置へ出力する出力部と、を含む。
前記の構成によれば、エレベータの利用者の属性に応じた広告宣伝情報を利用者に提供することができる。これにより、エレベータの利用者に対し、当該利用者にとって有益な広告宣伝情報を提供することができる。例えば、利用者の購買意欲を向上させる広告や、利用者が利用する可能性が高い商品やクーポンなどの情報を利用者に提供することができる。
本発明の態様2に係るシステムは、上記態様1において、前記決定部は、前記属性情報に加え、前記エレベータが設置されている場所を示す場所情報に基づいて、前記広告宣伝情報を決定してもよい。
前記の構成によれば、エレベータが設置されている場所に応じた広告宣伝情報(付近のレストランのクーポン等)を提供することができる。広告宣伝情報は利用者によるエレベータの利用に基づき配信されるため、エレベータを利用した利用者がアクセスしやすい位置に存在する店舗の情報など、より有益な広告を提供できる。
本発明の態様3に係るシステムは、上記態様1または2のいずれかにおいて、前記決定部は、前記属性情報に加え、前記利用者が前記エレベータを利用した時間帯を示す時間帯情報に基づいて、前記広告宣伝情報を決定してもよい。
前記の構成によれば、時間帯に応じた広告宣伝情報を利用者に提供することができる。例えば、朝から昼の間に、利用者がエレベータを利用する場合、ランチの広告や、昼食時に利用できるクーポンを提供するなど、有益な広告宣伝情報を提供できる。
本発明の態様4に係るシステムは、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記利用者の前記端末装置への入力に基づく、前記広告宣伝情報を限定するための条件を示す条件情報を受信する設定受信部を備え、前記決定部は、前記属性情報に加え、受信した前記条件情報に基づいて、前記広告宣伝情報を決定してもよい。
前記の構成によれば、利用者による設定に合わせて当該利用者に提供される広告宣伝情報が決定されるため、より利用者にとって有益な広告宣伝情報を提供できる。当該設定は、例えば、エレベータが設置されている建物(職場)からの距離や移動時間、建物からの方角、エリアなどの設定である。また、通勤経路における最寄り駅などを設定することでもよい。これにより、例えば、設定した距離、時間、方角、エリア、最寄り駅などに合致する店舗などの広告宣伝情報が端末装置に出力される。
本発明の態様5に係るシステムは、上記態様1から4のいずれかにおいて、各利用者の前記端末装置に出力された前記広告宣伝情報の出力履歴を記憶する記憶装置と、決定された前記広告宣伝情報が、出力先の利用者の前記出力履歴に含まれているか否かを判定する判定部と、をさらに含んでもよく、前記出力部は、決定された前記広告宣伝情報が、前記出力履歴に含まれていると判定された場合、決定された前記広告宣伝情報を前記端末装置に出力しない構成であってもよい。
利用者によっては、同じ広告宣伝情報が何度も提供されることを好まないことが考えられる。これに対し、前記の構成によれば、過去に出力された広告宣伝情報が再度出力されることはないため、利用者にとって煩わしさが低減される。
本発明の態様6に係るシステムは、上記態様1から5のいずれかにおいて、前記属性情報は、複数の項目を含んでもよく、当該複数の項目のそれぞれに、項目の優先度を示す優先度情報が対応付けられていてもよく、前記決定部は、各項目の優先度に基づき、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定してもよい。
前記の構成によれば、利用者の属性の内、優先すべき項目を重視して広告宣伝情報を決定することで、より利用者に適した広告宣伝情報を提供できる。例えば、利用者がVIPであるか否かを示す項目の優先度が高い場合に、VIPである利用者に適した広告宣伝情報、例えば、高級車の広告などを提供することができる。
本発明の態様7に係るシステムは、上記態様1から6のいずれかにおいて、前記利用者の所持する利用者情報記憶装置から、前記利用者情報を読み取って前記取得部へ出力する利用者情報読取装置と、前記利用者情報読取装置の近傍に設けられた表示装置と、前記表示装置に、前記広告宣伝情報を出力した旨の通知を表示させる表示制御部をさらに含んでもよい。
前記の構成によれば、広告が提供されたことを利用者に画面表示によって通知することで、広告に対して利用者が関心を向ける可能性が向上する。また、利用者情報読取装置の近傍に表示装置を設けることで、利用者が、自身の端末装置に広告宣伝情報が出力されたことを認識することができる。
本発明の態様8に係るシステムは、上記態様7において、前記エレベータが設置されている建物の入り口とエレベータの乗場との間に設けられ、前記利用者情報読取装置および前記表示装置を備えるセキュリティゲートと、前記取得部により取得された前記利用者情報が、登録された利用者を示しているか否かを判定する利用者判定部と、取得された前記利用者情報が、前記登録された利用者を示していると判定された場合、前記利用者が通過可能となるよう前記セキュリティゲートを制御するゲート制御部と、をさらに含む。
前記の構成によれば、エレベータの利用者は、セキュリティゲートを通過するタイミングで広告宣伝情報が自身の端末装置に出力されたことを認識する。これにより、利用者は、例えばエレベータの乗場でかごの到着を待っている間や、エレベータのかごに乗っている間などに広告宣伝情報を確認することができる。
本発明の態様9に係るシステムは、上記態様8において、前記建物には、前記エレベータのかごが複数設けられており、前記利用者情報と行先階とを対応付けて記憶する記憶装置と、前記取得部により取得された前記利用者情報に対応付けられた前記行先階を特定する行先階特定部と、特定された前記行先階に基づき、前記利用者情報を読み取った前記セキュリティゲートが設けられた階床へ移動させる前記かごを決定する号機決定部と、をさらに含み、前記表示制御部は、前記通知とともに、決定されたかごを示す情報を表示させる。
前記の構成によれば、利用者が乗るべきかごを示す情報とともに、広告宣伝情報が利用者の端末装置に出力されたことを示す通知を表示する。利用者は、セキュリティゲートを通過する際に自身が乗るかごがいずれであるかを確認するために表示装置を見るので、利用者に、広告宣伝情報が自身の端末装置に出力されたことを高確率で認識させることができる。
本発明の態様10に係る情報提供装置は、エレベータを利用する利用者に、広告宣伝情報を提供する情報提供装置であって、前記利用者が前記エレベータを利用するとき、前記利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部と、取得された前記利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部と、特定された前記属性を示す属性情報に基づいて、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する決定部と、決定した前記広告宣伝情報を前記利用者の端末装置へ出力する出力部と、を備える。
前記の構成によれば、上記態様1と同様の効果を奏する。
本発明の一態様によれば、エレベータの利用者に対し、当該利用者が利用する可能性がより高い商品やサービスの情報を提供することができる。
実施形態1に係るシステムの要部構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す登録者データベースの一具体例を示す図である。 図1に示す広告宣伝情報データベースの一具体例を示す図である。 システムに含まれる各装置が実行する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 変形例に係るシステムの要部構成の一例を示すブロック図である。 図5に示す店舗情報データベースの一具体例を示す図である。 エリアの一例を示す図である。 条件情報の具体例を示す図である。 条件情報の具体例を示す図である。 条件情報の具体例を示す図である。 変形例に係るシステムの要部構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2に係るシステムの要部構成の一例を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
<システム100の構成>
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、実施形態1に係るシステム100の要部構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、システム100には、ゲート管理装置1、広告管理装置(情報提供装置)2、群管理装置3、エレベータ制御装置4、エレベータ5およびゲート(セキュリティゲート)13が含まれる。システム100は、建物に設置されたエレベータ5を利用する利用者の端末装置7に、広告宣伝情報を提供する情報提供システムである。本実施形態では、システム100が適用される建物には、エレベータ5として複数号機が設置され、それぞれが複数の階床へ移動可能であるものとする。つまり、エレベータ5は、複数のかご51と、当該かご51の各々の内部に設けられた複数の表示部52とを備えるものとする。
システム100では、利用者が有する利用者情報記憶装置から読み取られた利用者情報に基づき当該利用者情報が示す利用者が予め登録された利用者と判定されると、ゲート13を当該利用者が通行可能となる。それと同時に、利用者情報に対応づけられた行先階へ利用者を移動させるための行先階登録が行われる。さらに、当該システム100は、利用者情報に対応づけられた利用者の属性に基づき広告宣伝情報を決定し、決定した広告宣伝情報を当該利用者の端末装置7へ出力する。広告宣伝情報とは、利用者の消費活動を促す情報であり、例えばある店舗、商品またはサービスの広告、イベントの宣伝、またはクーポン等の情報である。広告宣伝情報は、これらの広告、宣伝またはクーポンそのものであってもよいし、広告、宣伝またはクーポンにアクセスするための情報(URLなど)であってもよい。
利用者情報とは、利用者を識別可能な情報であり、例えば利用者ごとにそれぞれ付与されている識別番号(ID番号)である。利用者情報記憶装置とは、例えばICチップ等の記憶領域を備えたカードであり、利用者情報を記憶している。利用者は利用者情報記憶装置に含まれる利用者情報をゲート13に読み取らせることで、ゲート13を通過可能とするとともに、エレベータ5における行先階登録を行い、また、自身の端末装置7で広告宣伝情報を受信することができる。
なお、利用者情報および利用者情報記憶装置は上述の例に限定されない。例えば、利用者情報は利用者の指紋または顔の画像等の情報であってもよい。この場合、利用者は自身の指紋または顔の画像を、受付部12に読み取らせることでシステム100において行われる各処理を実行させることが可能となる。また、利用者情報記憶装置は、例えば端末装置7であってもよい。
<ゲート13>
ゲート13は、エレベータ5が設置されている建物の入り口とエレベータ5の乗場との間に設けられるセキュリティゲートである。本実施形態では、ゲート13が複数設けられている例を説明する。ゲート13の各々には、受付部12および表示部15が設けられる。また、本実施形態では、ゲート13は、ゲート管理装置1によって動作を制御されるフラッパーを備えるフラッパーゲートであるものとして説明する。
受付部12は、利用者の所持する利用者情報記憶装置から、利用者情報を読み取ってゲート管理装置1へ送信する。一例として、利用者情報記憶装置が利用者情報を記憶したICカードである場合、受付部12はICカードの情報を読取り可能なカードリーダである。なお、受付部12はこの例に限定されない、例えば、受付部12は、QRコード(登録商標)を読み取り可能なカメラであってもよい。この例において、QRコードは、利用者情報記憶装置に印字されていてもよいし、利用者情報記憶装置としての端末装置7が表示してもよい。
表示部(表示装置)15は、受付部12の近傍に設けられたディスプレイ等の表示装置である。表示部15は、群管理装置3と通信可能に接続されており、群管理装置3の表示制御部313の制御に従って各種情報を表示する。
なお、ゲート13は、表示部15に代えてまたは表示部15と共に、別の出力装置を備えていてもよい。当該出力装置は、表示部15と同様に、群管理装置3と通信可能に接続されており、群管理装置3の制御に従って各種情報を出力する。当該出力装置は、例えば、音声を出力するスピーカであるが、これに限定されない。
<ゲート管理装置1>
ゲート管理装置1は、ゲート13の制御および管理を行う装置であり、典型的には、ゲート13と通信可能に接続されたサーバである。図1に示すように、ゲート管理装置1は、制御部11、通信部14および記憶部16を備える。ゲート管理装置1は、受付部12が利用者情報記憶装置から読み取った利用者情報に基づき、当該利用者が予め登録された利用者、換言すれば、ゲート管理装置1が備えられている建物への入場を許可されている人物であるか否かを判定する。また、ゲート管理装置1は、利用者が当該建物への入場を許可されている場合、ゲート13のフラッパーを開いた状態とし、利用者の通過を可能とする。
記憶部16は、ゲート管理装置1が実行する各種プログラムや、ゲート管理装置1が使用する各種データを記憶している。本実施形態に係る記憶部16は、少なくとも、登録者データベース161を記憶している。
なお、登録者データベース161は、外部の記憶装置に記憶されていてもよい。この場合、ゲート管理装置1は、通信部14を介して外部の記憶装置と通信を行うことで登録者データベース161に含まれる情報を取得することができる。
登録者データベース161は、予め登録された利用者(登録者)の利用者情報と、当該利用者の行先階、属性等の情報とが対応付けられている。
図2は、記憶部16に記憶されている登録者データベース161の一具体例を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係る登録者データベース161には、ID、デフォルト行先階、許可階、利用属性、勤務先、性別、年齢およびアプリユーザIDを対応付けたレコードが格納されている。当該レコードは、例えば、利用者またはシステム100の管理者が端末装置(不図示)を用いて入力することにより、登録者データベース161に追加される。
IDは、上述した利用者情報に相当する。デフォルト行先階は、対応付けられたIDが示す利用者の行先階として自動的に登録される階床を示す情報である。許可階は、対応付けられたIDが示す利用者が行先階として登録可能な階床を示す情報であり、デフォルト行先階が示す階床を含む。利用属性は、対応付けられたIDが示す利用者の地位を示す情報である。本実施形態では、利用属性は通常の地位の人物を示す「通常利用者」と、通常利用者より高い地位の人物を示す「VIP」とを含むが、利用属性の具体例はこれに限定されない。勤務先は、対応付けられたIDが示す利用者が勤務している企業を示す情報である。性別は、対応付けられたIDが示す利用者の性別を示す。年齢は、対応付けられたIDが示す利用者の年齢を示す。アプリユーザIDは、対応付けられたIDが示す利用者が、自身の端末装置7にインストールしているアプリケーションにて使用しているIDを示す。当該アプリケーションは、利用者に広告宣伝情報を提示する機能を含むアプリケーションである。登録者データベース161のレコードに含まれる情報のうち、利用属性、勤務先、性別および年齢が利用者の属性に相当する。
図1に示すように、制御部11は、取得部111、利用者判定部112、ゲート制御部113、属性特定部114、および行先階特定部115を備える。取得部111は、利用者がエレベータ5を利用するとき、当該利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する。具体的には、取得部111は、受付部12が利用者情報記憶装置から読み取った利用者情報を、通信部14を介して受信(取得)し、利用者が通過しようとしているゲート13を示すゲート識別情報を対応付けて利用者判定部112に出力する。
利用者判定部112は、取得部111から取得した利用者情報が、登録された利用者を示しているか否かを判定する。換言すれば、利用者判定部112は、利用者の特定を行う。具体的には、利用者判定部112は、記憶部16の登録者データベース161を参照し、取得した利用者情報と一致するIDが含まれるレコードが、登録者データベース161のレコードに含まれるか否かを判定する。取得した利用者情報が、登録された利用者を示していると判定した場合(つまり、利用者が特定された場合)、利用者判定部112は、当該判定結果を示す情報(以下、「登録判定」とも称する)をゲート制御部113に出力する。また、利用者判定部112は、特定された利用者を示すレコードを特定情報として属性特定部114および行先階特定部115に出力する。このとき、利用者判定部112は、特定情報にゲート識別情報を対応付けて属性特定部114および行先階特定部115に出力する。
一方、取得した利用者情報が、登録された利用者を示していないと判定した場合、利用者判定部112は、当該判定結果を示す情報(以下、「非登録判定」とも称する)をゲート制御部113に出力する。また、利用者判定部112は、非登録判定を群管理装置3に送信してもよい。
ゲート制御部113は、ゲート13のフラッパーの開閉を制御する。登録判定を取得した場合、ゲート制御部113は、利用者の通過を許可し、フラッパーを開いた状態とする。また、非登録判定を取得した場合、ゲート制御部113は利用者の通過を許可せずフラッパーが閉じた状態を維持する。
通過を許可された利用者がゲート13を通過した後、あるいはフラッパーを開いた状態としてから所定の時間が経過した後、ゲート制御部113はフラッパーを閉じた状態とする。また、フラッパーが開いた状態において、通過を許可されていない利用者がゲート13を通過しようとした場合、ゲート制御部113は、フラッパーを閉じた状態とする。
属性特定部114は、利用者判定部112から特定情報を取得すると、登録者データベース161のレコードから利用者情報が示す利用者の属性を特定する。属性特定部114は、利用者の属性を特定すると、通信部14を介して、当該属性を示す属性情報、特定情報に含まれるアプリユーザID、および、ゲート管理装置1が設けられた建物の場所を示す場所情報を広告管理装置2へ送信する。なお、場所情報は、例えば建物の住所を示す情報である。場所情報は予め記憶部16に記憶されており、属性特定部114が記憶部16から読み出せばよい。
行先階特定部115は、利用者判定部112から特定情報を取得すると、当該特定情報に含まれるデフォルト行先階と、アプリユーザIDとを特定する。行先階特定部115は、通信部14を介して、特定したデフォルト行先階およびアプリユーザID、並びに、取得した特定情報に対応付けられているゲート識別情報を群管理装置3に送信する。
通信部14は、ゲート管理装置1と、システム100に含まれる各装置、特に広告管理装置2および群管理装置3と、が無線または有線通信を行うためのモジュールである。
<広告管理装置2>
広告管理装置2は、制御部21、通信部22、および記憶部23を備える。広告管理装置2は、利用者の属性に応じた広告宣伝情報を選択する。
記憶部23は、広告管理装置2が実行する各種プログラムや、広告管理装置2が使用する各種データを記憶している。本実施形態に係る記憶部23は、少なくとも、広告宣伝情報データベース231を記憶している。
図3は、広告宣伝情報データベース231の一具体例を示す図である。図3に示すように、広告宣伝情報データベース231は、属性の項目と当該属性を有する利用者に提供することが好ましい広告宣伝情報(広告ID)とが対応付けられているレコードによって構成されている。図3に示す例では、当該レコードは、さらに、エレベータが設置されている場所を示す場所情報や、利用者がエレベータ5を利用した時間帯を示す時間帯情報を含んでいる。なお、場所情報および時間帯情報は、広告宣伝情報データベース231のレコードにおいて必須ではない。
図3に示す例では、広告宣伝情報データベース231の各レコードは、利用属性、勤務先、性別、年齢、時間帯、ビル所在地および広告IDを含む。なお、利用属性、勤務先、性別および年齢については既に説明しているため、ここでは説明を繰り返さない。時間帯は、上述した時間帯情報に相当する。ビル所在地は、上述した場所情報に相当する。広告IDは、各広告宣伝情報を識別する情報である。
制御部21は、取得部211、決定部212および出力部213を備える。取得部211は、通信部22を介してゲート管理装置1と通信を行い、ゲート管理装置1から属性情報、場所情報およびアプリユーザIDを取得する。取得部211は、取得したこれらの情報を決定部212に出力する。
決定部212は、特定された利用者の属性に基づいて、当該利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する。具体的には、決定部212は、広告宣伝情報データベース231を参照し、取得した属性情報および場所情報、並びに、現在時刻と一致する情報を含むレコードを特定する。そして、決定部212は、特定したレコードに含まれる広告宣伝情報に、取得したアプリユーザIDを対応付けて出力部213へ出力する。
なお、本実施形態において「属性情報と一致する情報を含むレコード」とは、「取得した属性情報の少なくともいずれかを含んでいるレコード」(部分一致)であるが、これに限定されない。例えば、「属性情報と一致する情報を含むレコード」とは、「取得した属性情報のすべてを含んでいるレコード」(完全一致)であってもよい。また、本実施形態において「場所情報と一致する情報を含むレコード」とは、場所情報が示す場所とビル所在地が示す場所とが一致することを指す。また、本実施形態において「現在時刻と一致する情報を含むレコード」とは、レコードに含まれる時間帯情報が示す時間帯に、現在時刻が含まれることを指す。
例えば、決定部212は、性別として「男性」、年齢として「50歳」を含む属性情報を取得した場合、広告IDがa006の広告宣伝情報を利用者に提供する広告宣伝情報として決定する。また例えば、決定部212は、場所情報として住所Aを取得した場合、広告IDがa002の広告宣伝情報を利用者に提供する広告宣伝情報として決定する。また例えば、決定部212は、時刻情報として10時を取得した場合、広告IDがa002の広告宣伝情報を利用者提供する広告宣伝情報として決定する。
なお、決定部212は、複数のレコードを特定した場合、そのすべてに対応する広告宣伝情報を利用者に提供する広告宣伝情報として決定してもよいし、いずれかに対応する広告宣伝情報を利用者に提供する広告宣伝情報として決定してもよい。後者の例において、決定部212は、例えば、一致する属性情報が最も多いレコードに対応する広告宣伝情報を利用者に提供する広告宣伝情報として決定してもよい。
また、属性情報の複数の項目のそれぞれには、項目の優先度を示す優先度情報が対応付けられていてもよい。この場合、決定部212は、各項目の優先度に基づき、利用者に提供する広告宣伝情報を決定する。
利用者の属性の内、優先すべき項目を重視して広告宣伝情報を決定することで、より利用者に適した広告宣伝情報を提供できる。例えば、利用者がVIPであるか否かを示す項目の優先度が高い場合に、VIPである利用者に適した広告宣伝情報、例えば、高級車の広告などを提供することができる。
出力部213は、決定部212から取得した広告宣伝情報を、通信部22を介して利用者の端末装置7へ送信する。具体的には、出力部213は、取得した広告宣伝情報に対応付けられたアプリユーザIDに基づき端末装置7を特定し、当該端末装置7へ広告宣伝情報を送信する。また、出力部213は、端末装置7へ広告宣伝情報を送信したことを示す広告送信情報を、アプリユーザIDに対応付けて群管理装置3へ送信する。
また、上述の実施形態では、システム100の各装置が記憶部を備え、各データベース(登録者データベース161および広告宣伝情報データベース231)を各記憶部に記憶していたが、これには限られない。例えば、システム100は、システム100の各装置と通信可能に接続されている外部の記憶装置またはサーバが各データベースを格納する構成であってもよい。この場合システム100の各装置は、上記記憶装置またはサーバと通信を行うことで所望の情報を取得する。
<群管理装置3>
群管理装置3は、エレベータ5の運行を管理する装置である。図1に示すように、群管理装置3は、制御部31、群管理装置3を動作させるための情報が記憶されている記憶部32、およびシステム100の各装置と通信するための通信部33を備える。
制御部31は、取得部311、号機決定部312および表示制御部313を備える。取得部311は、ゲート管理装置1から、デフォルト行先階およびアプリユーザIDを示す情報を受信する。取得部311は、取得した情報を号機決定部312へ出力する。
号機決定部312は、取得したデフォルト行先階を示す情報に基づき、利用者情報を読み取ったゲート13が設けられた階床、すなわち利用者がエレベータ5に乗車する出発階へ移動させるエレベータ5のかご51を決定する。また、号機決定部312は、決定したかご51を示す情報に、取得部311から取得したデフォルト行先階、アプリユーザIDおよびゲート識別情報を対応付けた表示情報を表示制御部313へ出力する。また、号機決定部312は、決定したかご51を制御対象とするエレベータ制御装置4へ制御指示を送信する。
表示制御部313は、表示部15に各種情報を表示させる。表示制御部313は、広告管理装置2から広告送信情報を受信すると、号機決定部312から取得した表示情報のうち、広告送信情報に対応付けられているアプリユーザIDを含む表示情報を特定する。表示制御部313は、特定した表示情報に含まれるゲート識別情報が示すゲート13の表示部15に、広告送信情報、並びに、号機決定部312が決定したかご51(号機)および当該かご51の行先階を示す情報を送信し、表示させる。当該表示は、例えば、提供された広告宣伝情報が広告である場合は「広告を配信しました」とのテキストを含むが、これに限定されない。例えば、広告宣伝情報がクーポンである場合は「クーポンを配信しました」とのテキストを含んでもよい。
また、表示制御部313は、ゲート管理装置1から非登録判定を受信すると、当該情報を示す通知を表示部15に表示させてもよい。当該通知は、例えば「カードが登録されていません」とのテキスト等であってもよい。
<エレベータ制御装置4およびエレベータ5>
エレベータ制御装置4は、制御対象となるエレベータ5の号機の制御を行う。エレベータ制御装置4は、例えば、各号機の制御盤である。エレベータ制御装置4は、制御対象の号機について、かご51の移動制御や、各エレベータ乗場での表示、点灯、ドア開閉の制御等を行う。エレベータ制御装置4は、群管理装置3から制御指示を受信すると、当該指示に基づいてかご51を出発階へ移動させる。
<システム100における、端末装置に広告宣伝情報を表示させる処理の流れ>
図4は、システム100において行われる、利用者の端末装置7に広告宣伝情報を表示させる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ゲート管理装置1において、取得部111は、受付部12を介して、利用者情報記憶装置から利用者情報を取得する(S1)。取得部111は、取得した利用者情報を利用者判定部112に出力する。利用者判定部112は、利用者情報を取得すると、登録者データベース161を参照し、取得した利用者情報が登録されているか否かを判定する(S2)。すなわち、利用者判定部112は、取得した利用者情報を含むレコードが、登録者データベース161にあるか否かを判定する。利用者情報が登録されていると判定した場合(S2でYES)、利用者判定部112は、登録判定をゲート制御部113に出力し、特定されたレコードを特定情報として属性特定部114および行先階特定部115に出力する。
行先階特定部115は、取得した特定情報から利用者の行先階を特定する(S3)。具体的には、行先階特定部115は、取得した特定情報に含まれるデフォルト行先階を利用者の行先階として特定する。行先階特定部115は、特定した行先階を示す情報を群管理装置3へ送信する。また、属性特定部114は、取得した特定情報から利用者の属性情報を特定する(S4)。また、属性特定部114は、現在の時刻を示す時刻情報を特定するとともに、記憶部16から場所情報を読み出す。そして、属性特定部114は、属性情報、時刻情報、場所情報および利用者情報を広告管理装置2へ送信する。なお、ステップS4の処理は、ステップS3の処理より前、あるいは、ステップS3の処理と同時に実行されてもよい。ステップS4の処理の後、ゲート制御部113は、ゲート13のフラッパーを開いた状態とする(S5)。これにより、利用者はゲート13を通過可能となる。
広告管理装置2の取得部211は、通信部22を介して利用者情報、属性情報、時刻情報および場所情報を受信し、これらの情報を決定部212に出力する。決定部212は、利用者情報、属性情報、時刻情報および場所情報を取得すると、広告宣伝情報データベース231を参照し、取得した情報に基づき、利用者に提供する広告宣伝情報を決定する(S11)。決定部212は、決定した広告宣伝情報および利用者情報を出力部213に出力する。出力部213は、利用者情報および広告宣伝情報を取得すると、利用者の端末装置7に当該広告宣伝情報を送信する。また、出力部213は、広告宣伝情報を出力すると、群管理装置3に広告送信情報を送信する。
群管理装置3の取得部311は、通信部33を介して行先階を示す情報をゲート管理装置1から受信し、号機決定部312に出力する。号機決定部312は、行先階を示す情報を取得すると、当該情報に基づき、出発階へ移動させるエレベータ5のかご51、すなわち号機を決定する(S21)。号機決定部312は、決定したかご51を示す情報をエレベータ制御装置4に出力する(行先階登録を行う)。エレベータ制御装置4は、号機決定部312によって決定されたかご51を示す情報を取得すると、エレベータ5を制御し、決定されたかご51を、出発階へ移動させる(S31)。また、号機決定部312は、決定したかご51を示す情報を含む表示情報を表示制御部313へ出力する。
表示制御部313は、S11の後、通信部33を介して、広告送信情報を広告管理装置2から受信する。そして、表示制御部313は、受信した広告送信情報に基づく通知を表示させる表示部15を備えるゲート13を特定する。そして、表示制御部313は、特定したゲート13の表示部15に、広告送信情報、すなわち、広告宣伝情報が利用者の端末装置7へ送信されたことを示す情報を送信し、当該情報を表示させることで、当該情報を利用者へ通知する(S22)。また、表示制御部313は、ステップS22において、号機決定部312により決定されたかご51を示す情報、当該かご51の行先階を示す情報を表示部15に送信し、表示させる。
また、端末装置7は、広告宣伝情報を受信すると、利用者に対する通知を行う。当該通知は、例えば、通知画像を表示する、所定の音声を出力する、自装置を振動させる、点灯部(不図示)を点灯または点滅させるなどの処理の少なくともいずれかであればよい。端末装置7は、利用者による所定の広告宣伝情報表示操作を受け付けた場合(S51でYES)、広告宣伝情報を表示させる(S52)。
<システム100の効果>
以上のように、本実施形態に係るシステム100は、エレベータ5を利用する利用者に、広告宣伝情報を提供するシステムであって、利用者がエレベータ5を利用するとき、当該利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部111と、取得された利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部114と、特定された属性を示す属性情報に基づいて、利用者に提供する広告宣伝情報を決定する決定部212と、決定した広告宣伝情報を利用者の端末装置7へ出力する出力部213と、を含む。
前記の構成によれば、エレベータ5の利用者の属性に応じた広告宣伝情報を利用者に提供することができる。これにより、例えば、利用者の購買意欲を向上させる広告や、利用者が利用する可能性が高い商品やクーポンなどの情報を利用者に提供することができる。
なお、利用者情報は、利用者を一意に識別可能なIDであってもよいし、当該情報を用いて利用者を特定可能な情報、例えば、利用者を撮像した画像などであってもよい。
また、システム100において、決定部212は、利用者の属性情報に加え、エレベータ5が設置されている場所を示す場所情報に基づいて、広告宣伝情報を決定してもよい。
前記の構成によれば、エレベータ5が設置されている場所に応じた広告宣伝情報(付近のレストランのクーポン等)を利用者に提供することができる。広告宣伝情報は利用者がエレベータ5を利用するときに配信されるため、そのときの利用者がアクセスしやすい位置に存在する店舗の情報など、より有益な広告を提供できる。
また、システム100において、決定部212は、利用者の属性情報に加え、利用者が前記エレベータ5を利用した時間帯を示す時間帯情報に基づいて、広告宣伝情報を決定してもよい。
前記の構成によると、時間帯に応じた広告宣伝情報を利用者に提供することができる。例えば、朝から昼の間に、利用者がエレベータ5を利用する場合、ランチの広告や、昼食時に利用できるクーポンを提供するなど、有益な広告宣伝情報を提供できる。
また、システム100において、属性情報データベース162に含まれる属性情報は、複数の項目を含んでいてもよく、当該複数の項目のそれぞれに、項目の優先度を示す優先度情報が対応付けられていてもよい。この場合、決定部212は、各項目の優先度に基づき、利用者に提供する広告宣伝情報を決定してもよい。
前記構成によると、利用者の属性の内、優先すべき項目を重視して広告宣伝情報を決定することで、より利用者に適した広告宣伝情報を提供できる。例えば、利用者がVIPであるか否かを示す項目の優先度が高い場合であって、当該利用者の属性がVIPである場合、VIPである利用者に適した広告宣伝情報、例えば、高級車の広告などを提供することができる。
また、システム100は、利用者の所持する利用者情報記憶装置から、利用者情報を読み取って取得部111へ出力する受付部12と、利用者情報読取装置の近傍に設けられた表示部15と、表示部15に、広告宣伝情報を出力した旨の通知を表示させる表示制御部313をさらに含む。
前記構成によると、広告が提供されたことを利用者に画面表示によって通知することで、広告に対して利用者が関心を向ける可能性が向上する。また、利用者情報読取装置の近傍に表示装置を設けることで、利用者が、自身の端末装置7に広告宣伝情報が出力されたことを認識することができる。
また、システム100は、エレベータ5が設置されている建物の入り口とエレベータ5の乗場との間に設けられ、受付部12および表示部15が設けられるゲート13と、取得部111により取得された利用者情報が、登録された利用者を示しているか否かを判定する利用者判定部112と、登録された利用者を示していると判定された場合、利用者が通過可能となるようゲート13を制御するゲート制御部113と、をさらに含む。
前記の構成によれば、エレベータ5の利用者は、ゲート13を通過するタイミングで広告宣伝情報が自身の端末装置7に出力されたことを認識する。これにより、利用者は、例えばエレベータ5の乗場でかご51の到着を待っている間や、エレベータ5のかご51に乗っている間などに広告宣伝情報を確認することができる。
また、システム100において、建物には、エレベータ5のかご51が複数設けられており、利用者情報と行先階とを対応付けて記憶する記憶部16と、取得部111により取得された利用者情報に対応付けられた行先階を特定する行先階特定部115と、特定された行先階に基づき、利用者情報を読み取った受付部12を備えるゲート13が設けられた階床へ移動させるかご51を決定する号機決定部312と、をさらに含む。また、表示制御部313は、上述の通知とともに、特定された行先階と、決定されたかご51とを示す情報を表示部15に表示させる。
前記の構成によれば、利用者が乗るべきかご51を示す情報とともに、広告宣伝情報が利用者の端末装置7に出力されたことを示す通知を表示する。利用者は、ゲート13を通過する際に自身が乗るかご51がいずれであるかを確認するために表示部15を見るので、利用者に、広告宣伝情報が自身の端末装置7に出力されたことを高確率で認識させることができる。
<変形例>
本実施形態に係るシステム100は、上述の構成に限られない。図5は、変形例に係るシステム100Aの構成を示すブロック図である。図5に示すように、システム100Aにおいて、広告管理装置2Aは、制御部21Aおよび記憶部23Aを備える。制御部21Aは、利用者の端末装置7への入力に基づく、広告宣伝情報を限定するための条件を示す条件情報を受信する設定受信部214を含む点において制御部21と異なる。また、制御部21Aにおいて、決定部212は、属性情報に加え、受信した条件情報に基づいて、広告宣伝情報を決定してもよい。また、記憶部23Aの広告宣伝情報データベース231Aには、各広告宣伝情報と属性との対応づけに加え、各広告宣伝情報と、当該広告宣伝情報を提供する会社または店舗に関する情報が対応付けられている。また、記憶部23Aは、店舗情報データベース232を記憶している。
前記構成によると、利用者による設定に合わせて当該利用者に提供される広告宣伝情報が決定されるため、より利用者にとって有益な広告宣伝情報を提供できる。当該設定は、例えば、エレベータ5が設置されている建物(職場)からの距離や移動時間、建物からの方角、エリアなどの設定である。また、通勤経路における最寄り駅などを設定することでもよい。これにより、例えば、設定した距離、時間、方角、エリア、最寄り駅などに合致する店舗などの広告宣伝情報が端末装置7に出力される。
以下、本変形例の具体例について説明する。図6は、店舗情報データベース232の一具体例を示す図である。図6の例では、エレベータ5が設置されている建物B001に関して、会社・店舗、距離、方角およびエリアとの情報が対応付けられている。会社・店舗は、建物B001の近隣に位置する会社や店舗を示す情報である。距離は、建物B001から各会社や店舗までの距離を示す情報である。方角は、建物B001を基準として、各会社や店舗の方角を示す情報である。エリアは、建物B001を基準として、各会社や店舗が位置するエリアを示す情報である。店舗情報データベース232は、建物B001を含む。管理対象の建物の各々について、図6に示す形式のデータを格納している。
図7は、本変形例に係るエリアの例を示す図である。図7に示すように、エリアとは、エレベータ5が設置されている建物(図7の例では建物B001)が存在する位置を中心とする所定の領域を分割した分割領域である。本変形例では、所定の領域を、建物B001から東西方向に沿った線と、南北方向に沿った線とで4つの分割領域とした例を説明する。エリアAは、建物B001から北西方向の分割領域である。エリアBは、建物B001から北東方向の分割領域である。エリアCは、建物B001から南東方向の分割領域である。エリアDは、建物B001から南西方向の分割領域である。
図8~図10は、条件情報の具体例を示す図である。図8に示すように、条件情報として利用者(ユーザ)のIDと、当該利用者が利用するエレベータ5が設置されている建物のIDとが対応付けられている。また、図9に示すように、条件情報として、利用者のIDと、当該利用者が広告宣伝情報の提供を希望する店舗の種別、距離および方角とが対応付けられていてもよい。ここで、店舗の距離とは、建物からの距離の上限値である。例えば、IDがid001の利用者の場合、建物B001からの距離が400m以内にあるコンビニの広告宣伝情報は提供され得るが、当該距離が400mを超えるコンビニの広告宣伝情報は提供されない。また、店舗の方角とは、建物からの方角である。例えば、IDがid001の利用者の場合、建物B001から北東の方角にあるスーパーマーケットの広告宣伝情報は提供され得るが、北東以外の方角にあるスーパーマーケットの広告宣伝情報は提供されない。
図9の例において、IDがid002の利用者には、「建物B001から全方位、かつ400m以内にあるコンビニ、および、建物B001から全方位、かつ800m以内にあるグルメ(食事が可能な店舗)」との条件を満たす店舗の広告宣伝情報が提供され得る。ここで、店舗情報データベース232が図7に示すものである場合、当該利用者がエレベータ5を利用すると、図6に示す「コンビニ1」、「コンビニ2」、および2つの「グルメ」の広告宣伝情報が当該利用者の端末装置7に提供されるが、他の広告宣伝情報は提供されない。
また、図10に示すように、条件情報として、利用者のIDと当該利用者が広告宣伝情報の提供を希望するエリアとが対応付けられていてもよい。図10の例においてIDがid001の利用者には、「エリアBに存在する」との条件を満たす店舗の広告宣伝情報が提供され得る。ここで、店舗情報データベース232が図7に示すものである場合、当該利用者がエレベータ5を利用すると、図6に示す「コンビニ2」、「スーパー1」、およびエリアBに存在する「美容室」の広告宣伝情報は提供されるが、他の広告宣伝情報は提供されない。
本実施形態に係るシステム100は、上述の構成に限られない。図11は、変形例に係るシステム100Bの構成を示すブロック図である。図12に示すように、システム100Bの広告管理装置2Bは、記憶部23に代えて記憶部(記憶装置)23Aを備え、制御部21に代えて制御部21Bを備える。記憶部23Aには、広告宣伝情報データベース231に加えて、アプリユーザIDと、当該アプリユーザIDが示す利用者の端末装置7に出力された広告宣伝情報とを対応付けた出力履歴によって構成される出力履歴データベース233が格納されている。
また、制御部21Bは判定部215を備える。判定部215は、決定部212が決定した広告宣伝情報と、取得部211が取得したアプリユーザIDとを取得し、出力履歴データベース233を参照する。判定部215は、取得した広告宣伝情報が、取得したアプリユーザIDを含む出力履歴に含まれているか否かを判定し、当該判定の結果を出力部213に出力する。すなわち、判定部215は、決定部212によって決定された広告宣伝情報が以前に出力先の端末装置7を利用する利用者に提供されたことがあるか否かを判定する。
決定部212が決定した広告宣伝情報が出力履歴に含まれていた場合、出力部213は、当該広告宣伝情報を端末装置7に出力しない。
以上の構成の効果を説明する。利用者によっては、同じ広告宣伝情報が何度も提供されることを好まないことが考えられるが、当該構成によると、これに対し、過去に出力された広告宣伝情報が再度出力されることはないため、利用者にとって煩わしさが低減される。
また、出力履歴において、クーポンや動画である広告宣伝情報には、アプリユーザIDに加え、当該アプリユーザIDとともに取得部211が取得した属性情報が対応付けられていてもよい。また、当該クーポンが利用者により使用された場合、その旨を示す使用情報とアプリユーザIDとが、端末装置7から広告管理装置2へ送信されてもよい。
また、広告宣伝情報が動画である場合、広告管理装置2は、利用者の当該動画へのアクセス有無、または利用者が当該動画を途中まで視聴したか、あるいは最後まで視聴したかを示す情報を、端末装置7から受信してもよい。
この例に係る広告管理装置2は、広告宣伝情報に基づいて解析を行うマーケティング機能を有していてもよい。例えば、広告管理装置2は、出力履歴においてクーポンに対応付けられた属性情報と、使用情報とに基づき、当該クーポンを使用する傾向にある利用者が利用するエレベータ5の位置や、当該クーポンを使用する傾向にある利用者の性別、年齢等の属性を解析してもよい。また例えば、広告管理装置2は、動画である広告宣伝情報を最後まで視聴する傾向にある利用者が利用するエレベータ5の位置や、動画を最後まで視聴する傾向にある利用者の属性を解析してもよい。
また、広告宣伝情報が動画である場合、広告管理装置2は、利用者が当該動画を最後まで視聴した場合、当該動画に対応する商品の割引クーポンや、商品と交換可能なポイントなどの特典情報をさらに利用者に提供してもよい。具体的には、広告管理装置2は、動画を最後まで視聴したことを示す情報を端末装置7から受信すると、当該端末装置7に対し特典情報を送信する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図12は、実施形態2に係るシステム100Cの構成を示すブロック図である。
図12に示すように、システム100Cは、ゲート管理装置1Aおよび広告管理装置2Cを備える点において実施形態1に係るシステム100と異なる。ゲート管理装置1Aは、ゲート管理装置1と異なり、属性特定部114を備えない制御部11Aおよび登録者データベース161Aを備える記憶部16Aを有する。
登録者データベース161Aが、登録者データベース161と異なる点は、利用属性、勤務先、性別および年齢のカラムを含まない点である。換言すれば、登録者データベース161Aは、各IDが示す利用者の属性情報を含まない。
本実施形態に係る利用者判定部112は、取得部111から取得した利用者情報(ID)が登録者データベース161Aに含まれていた場合、当該利用者情報を広告管理装置2Cへ送信する。なお、広告宣伝情報の決定に場所情報を利用する場合、利用者判定部112は、利用者情報とともに場所情報を広告管理装置2Cへ送信する。
広告管理装置2Cは、制御部21Cおよび記憶部23Bを備える。制御部21Cは、取得部211A、利用者判定部216、属性特定部217、決定部212Aおよび出力部213Aを備える。また、記憶部23Bは、広告宣伝情報データベース231に加えて属性情報データベース234を記憶している。
属性情報データベース234は、図2に示す登録者データベース161に含まれる、ID(利用者情報)、利用属性、勤務先、性別、年齢およびアプリユーザIDのカラムを含む。すなわち、属性情報データベース234の各レコードは、ID,利用属性、勤務先、性別、年齢およびアプリユーザIDを対応付けた情報である。
取得部211Aは、ゲート管理装置1から利用者情報を取得し、属性特定部217に出力する。属性特定部217は、利用者情報を取得すると、属性情報データベース234を参照し、取得した利用者情報に対応付けられた属性情報、すなわち、利用者の属性を特定する。
属性特定部217は、特定した属性情報を決定部212Aに出力する。決定部212Aは、属性特定部217から属性情報を取得すると、利用者の属性に基づいて該利用者に提供する広告宣伝情報を決定し、出力部213Aに出力する。出力部213Aは、利用者の端末装置7に広告宣伝情報を出力する。また、出力部213Aは、広告宣伝情報を提供したことを示す情報に、利用者情報を対応付けて群管理装置3に送信する。群管理装置3の表示制御部313は、当該情報を受信すると、受信した利用者情報に対応付けられたゲート識別情報が示すゲート13の表示部15に当該情報を表示させ、利用者に対して通知を行う。
以上のように、実施形態2に係るシステム100Cでは、利用者の属性の決定を広告管理装置2が行うことができる。
〔その他の変形例〕
上述した例では、システム100、100A~100Cは、広告宣伝情報を端末装置7に提供していたが、システム100、100A~100Cは、広告宣伝情報をエレベータ5の表示部52にも表示させてもよい。
この変形例において、決定部212、212Aは、決定した広告宣伝情報にアプリユーザIDを対応付けて出力部213、213Aに出力する。出力部213、213Aは、取得した広告宣伝情報およびアプリユーザIDを群管理装置3へ送信する。
制御部31は、広告宣伝情報およびアプリユーザIDを受信すると、ゲート管理装置1、1Aから受信したデフォルト行先階のうち、当該アプリユーザIDに対応付けられたデフォルト行先階を特定する。そして、制御部31は、特定したデフォルト行先階へ移動するために号機決定部312が決定した号機を特定し、当該号機に対応するエレベータ制御装置4に広告宣伝情報を送信する。広告宣伝情報を受信したエレベータ制御装置4は、制御対象の号機のかご51が出発階(すなわち、利用者がかご51に乗車した階床)から出発すると、表示部52に広告宣伝情報を表示させる。
広告管理装置2、2A~2Cの制御部21、21A~21Cは、決定した広告宣伝情報に基づく抽選を行ってもよい。具体的には、制御部21、21A~21Cは、決定した広告宣伝情報が抽選の対象である場合、抽選を実行する。当選した場合、出力部213、213Aは、広告宣伝情報とともに特典情報(例えば、クーポン、ポイントなど)を端末装置7へ送信する。
当該抽選は、利用者が特定の属性を有する場合のみ実行してもよい。例えば、利用者の性別が女性である場合に抽選を実行するとしてもよい。また、この例で当選した場合において、表示部15に表示される通知は、当選を通知する内容であってもよい。
また、出力部213、213Aは、特定の広告宣伝情報を端末装置7に送信する場合、当該広告宣伝情報とともに所定量のポイントを示す情報を送信してもよい。この例において、端末装置7は、ポイントが閾値に到達した場合、その旨を広告管理装置2、2A~2Cに通知してもよい。出力部213、213Aは、当該通知を、広告宣伝情報を送信した旨の情報に含めて、群管理装置3に送信する。
群管理装置3の表示制御部313は、表示部15に表示内容を、受信した情報に基づくものとしてもよい。この表示内容は、例えば、「ポイントが貯まりました」であってもよい。
上述した例では、提供する広告宣伝情報を決定するために使用する現在時刻を、広告管理装置2、2A~2Cが特定していたが、これに代えて、現在時刻をゲート管理装置1、1Aが特定してもよい。
この例の場合、ゲート管理装置1、1Aは、特定した属性情報とともに現在時刻を示す時刻情報を広告管理装置2、2A~2Cへ送信する。
上述した例において、登録者データベース161の各レコードには、アプリユーザIDが含まれている。ここで、登録者データベース161のレコードは、アプリユーザIDを含んでいなくてもよい。ここで、アプリユーザIDを含んでいないレコードは、すなわち、エレベータ5の利用者として登録されているが、アプリケーションを利用していない人物、または、エレベータ5の利用者として登録されているが、アプリケーションを介した広告の配信を希望しない人物のレコードである。
この例において、ゲート管理装置1の制御部11は、利用者を特定した後、当該利用者の利用者情報を含むレコードに、アプリユーザIDが含まれているか否かを判定してもよい。アプリユーザIDが含まれている場合、制御部11は、該利用者の属性情報を特定し、広告管理装置2に送信する。一方、アプリユーザIDが含まれていない場合、制御部11は、特定した利用者は広告の配信を希望しない利用者であるとみなし、該利用者の属性情報を特定しない。
当該構成によると、レコードにアプリユーザIDが含まれていない利用者に対しては広告宣伝情報が提供されない。広告宣伝情報の配信を希望する利用者は、レコードを登録者データベース161へ追加する際に、アプリユーザIDを入力することで、広告宣伝情報が配信されようになる。また、広告宣伝情報の配信を希望しない利用者は、レコードを登録者データベース161へ追加する際に、アプリユーザIDを入力しなければよい。これにより、広告宣伝情報の配信を希望する利用者にのみ広告宣伝情報が配信され、広告宣伝情報の配信を希望しない利用者にまで広告宣伝情報を配信することが防止される。また、広告宣伝情報の配信を希望しない利用者の属性情報を広告管理装置2へ送信することが無くなるので、広告管理装置2における無駄な処理の実行を防ぐことができる。
登録者データベース161の各レコードには、利用者のID、デフォルト行先階、許可階、利用属性、勤務先、性別、年齢およびアプリユーザIDに加えて、利用者が広告宣伝情報の配信を希望するか否かを示す配信要否情報がさらに含まれていてもよい。
この例において、ゲート管理装置1の制御部11は、利用者を特定した後、当該利用者のレコードに含まれる配信要否情報を参照し、当該利用者が広告宣伝情報の配信を希望するか否かを判定する。配信要否情報が、広告宣伝情報の配信を希望することを示す場合、制御部11は、該利用者の属性情報を特定し、広告管理装置2に送信する。一方、配信要否情報が広告宣伝情報の配信を希望しないことを示す場合、制御部11は、該利用者の属性情報を特定しない。
当該構成によると、広告宣伝情報の配信を希望しないことを示す配信要否情報が含まれているレコードの利用者に対しては広告宣伝情報が提供されない。広告宣伝情報の配信を希望しない利用者は、レコードを登録者データベース161へ追加する際に、広告宣伝情報の配信を希望しないことを示す配信要否情報を当該レコードに含めることで、広告宣伝情報が配信されなくなる。これにより、広告宣伝情報の配信を希望する利用者にのみ広告宣伝情報が配信され、広告宣伝情報の配信を希望しない利用者にまで広告宣伝情報を配信することが防止される。
上述した各例では、ゲート管理装置1の属性特定部114が利用者の属性情報等を特定し、通信部14を介して広告管理装置2に当該属性情報等を送信していたが、ゲート管理装置1と広告管理装置2とが通信しない構成であってもよい。具体的には、ゲート管理装置1は、利用者の属性情報、アプリユーザID、および場所情報を、該利用者のデフォルト行先階を示す情報およびゲート識別情報と共に群管理装置3に送信する。群管理装置3は、各情報を受信すると、利用者の属性情報、アプリユーザID、および場所情報を広告管理装置2に送信する。なお、以降の処理の流れは、上述した各例と同様である。
〔ソフトウェアによる実現例〕
ゲート管理装置1、広告管理装置2、群管理装置3、およびエレベータ制御装置4の制御ブロック(特に取得部111、取得部211A、属性特定部114、属性特定部217、決定部212・212Aおよび出力部213・213A)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、ゲート管理装置1、広告管理装置2、群管理装置3、およびエレベータ制御装置4は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
2、2A~2C 広告管理装置(情報提供装置)
5 エレベータ
7 端末装置
13 ゲート(セキュリティゲート)
100、100A~100C システム
111、211A 取得部
112、216 利用者判定部
113 ゲート制御部
114、217 属性特定部
115 行先階特定部
212、212A 決定部
213、213A 出力部
214 設定受信部
215 判定部
312 号機決定部
313 表示制御部

Claims (11)

  1. エレベータを利用する利用者に、広告宣伝情報を提供するシステムであって、
    前記利用者が前記エレベータを利用するとき、前記利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部と、
    取得された前記利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部と、
    特定された前記属性を示す属性情報に基づいて、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する決定部と、
    決定した前記広告宣伝情報を前記利用者の端末装置へ出力する出力部と、
    前記利用者情報に対応付けられた条件であって、前記広告宣伝情報を前記利用者毎に限定するための条件を示す条件情報を受信する設定受信部と、を含み、
    前記決定部は、前記属性情報に加え、受信した前記条件情報に基づいて、前記広告宣伝情報を決定する、システム。
  2. エレベータを利用する利用者に、広告宣伝情報を提供するシステムであって、
    前記利用者が前記エレベータを利用するとき、前記利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部と、
    取得された前記利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部と、
    特定された前記属性を示す属性情報に基づいて、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する決定部と、
    決定した前記広告宣伝情報を前記利用者の端末装置へ出力する出力部と、
    各利用者の前記端末装置に出力された前記広告宣伝情報の出力履歴を記憶する記憶装置と、
    決定された前記広告宣伝情報が、出力先の利用者の前記出力履歴に含まれているか否かを判定する判定部と、を含み、
    前記出力部は、決定された前記広告宣伝情報が、前記出力履歴に含まれていると判定された場合、決定された前記広告宣伝情報を前記端末装置に出力しない、システム。
  3. エレベータを利用する利用者に、広告宣伝情報を提供するシステムであって、
    前記利用者が前記エレベータを利用するとき、前記利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部と、
    取得された前記利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部と、
    特定された前記属性を示す属性情報に基づいて、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する決定部と、
    決定した前記広告宣伝情報を前記利用者の端末装置へ出力する出力部と、を含み、
    前記属性情報は、複数の項目を含み、当該複数の項目のそれぞれに、項目の優先度を示す優先度情報が対応付けられており、
    前記決定部は、各項目の優先度に基づき、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する、システム。
  4. 前記決定部は、前記属性情報に加え、前記エレベータが設置されている場所を示す場所情報に基づいて、前記広告宣伝情報を決定する、請求項1から3のいずれか1項に記載のシステム。
  5. 前記決定部は、前記属性情報に加え、前記利用者が前記エレベータを利用した時間帯を示す時間帯情報に基づいて、前記広告宣伝情報を決定する、請求項1から4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記利用者の所持する利用者情報記憶装置から、前記利用者情報を読み取って前記取得部へ出力する利用者情報読取装置と、
    前記利用者情報読取装置の近傍に設けられた表示装置と、
    前記表示装置に、前記広告宣伝情報を出力した旨の通知を表示させる表示制御部をさらに含む、請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記エレベータが設置されている建物の入り口とエレベータの乗場との間に設けられ、前記利用者情報読取装置および前記表示装置を備えるセキュリティゲートと、
    前記取得部により取得された前記利用者情報が、登録された利用者を示しているか否かを判定する利用者判定部と、
    取得された前記利用者情報が、前記登録された利用者を示していると判定された場合、前記利用者が通過可能となるよう前記セキュリティゲートを制御するゲート制御部と、をさらに含む、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記建物には、前記エレベータのかごが複数設けられており、
    前記利用者情報と行先階とを対応付けて記憶する記憶装置と、
    前記取得部により取得された前記利用者情報に対応付けられた前記行先階を特定する行先階特定部と、
    特定された前記行先階に基づき、前記利用者情報を読み取った前記セキュリティゲートが設けられた階床へ移動させる前記かごを決定する号機決定部と、をさらに含み、
    前記表示制御部は、前記通知とともに、決定されたかごを示す情報を表示させる、請求項7に記載のシステム。
  9. エレベータを利用する利用者に、広告宣伝情報を提供する情報提供装置であって、
    前記利用者が前記エレベータを利用するとき、前記利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部と、
    取得された前記利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部と、
    特定された前記属性を示す属性情報に基づいて、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する決定部と、
    決定した前記広告宣伝情報を前記利用者の端末装置へ出力する出力部と、
    前記利用者情報に対応付けられた条件であって、前記広告宣伝情報を前記利用者毎に限定するための条件を示す条件情報を受信する設定受信部と、を含み、
    前記決定部は、前記属性情報に加え、受信した前記条件情報に基づいて、前記広告宣伝情報を決定する、情報提供装置。
  10. エレベータを利用する利用者に、広告宣伝情報を提供する情報提供装置であって、
    前記利用者が前記エレベータを利用するとき、前記利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部と、
    取得された前記利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部と、
    特定された前記属性を示す属性情報に基づいて、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する決定部と、
    決定した前記広告宣伝情報を前記利用者の端末装置へ出力する出力部と、
    各利用者の前記端末装置に出力された前記広告宣伝情報の出力履歴を記憶する記憶装置と、
    決定された前記広告宣伝情報が、出力先の利用者の前記出力履歴に含まれているか否かを判定する判定部と、を含み、
    前記出力部は、決定された前記広告宣伝情報が、前記出力履歴に含まれていると判定された場合、決定された前記広告宣伝情報を前記端末装置に出力しない、情報提供装置。
  11. エレベータを利用する利用者に、広告宣伝情報を提供する情報提供装置であって、
    前記利用者が前記エレベータを利用するとき、前記利用者を特定するために利用される利用者情報を取得する取得部と、
    取得された前記利用者情報が示す利用者の属性を特定する属性特定部と、
    特定された前記属性を示す属性情報に基づいて、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する決定部と、
    決定した前記広告宣伝情報を前記利用者の端末装置へ出力する出力部と、を備え、
    前記属性情報は、複数の項目を含み、当該複数の項目のそれぞれに、項目の優先度を示す優先度情報が対応付けられており、
    前記決定部は、各項目の優先度に基づき、前記利用者に提供する前記広告宣伝情報を決定する、情報提供装置。
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