JP7149201B2 - ハブクラッチ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、フリーホイール機能を備えたハブクラッチ装置に関する。
4輪駆動車においては、例えば、特許文献1に示すように、2輪駆動状態と4輪駆動状態を切り替え可能とし、2輪駆動状態において、従動側車輪を従動側車軸から切断されたフリー状態とし、従動側車輪から受ける走行抵抗を遮断する一方で、4輪駆動状態において、従動側車輪と従動側車軸をロック状態とし、従動側車輪にエンジンからの駆動力を伝達可能とした、フリーホイール機能を備えたハブクラッチ装置が採用されることがある。
このタイプのハブクラッチ装置は、例えば、図2に示す4輪駆動車Cに採用される。この4輪駆動車Cは、エンジン1と、変速機2と、トランスファレバー3によって切替機構4を作動させて2輪駆動状態と4輪駆動状態を切り替えることが可能なトランスファ5を備えている。2輪駆動状態においては、トランスファ5から後側プロペラシャフト6b、後側ディファレンシャル7b、及び、後側車軸8bを介して後輪9bに駆動力が伝達される一方で、切替機構4の作用によって、トランスファ5から前側プロペラシャフト6aへの駆動力の伝達が遮断される。その一方で、4輪駆動状態においては、2輪駆動状態のときと同様に、後輪9bに駆動力が伝達されるとともに、トランスファ5から前側プロペラシャフト6a、前側ディファレンシャル7a、前側車軸8a(シャフト11)、及び、ハブクラッチ装置100を介して、前輪9aにも駆動力が伝達される。
このハブクラッチ装置100は、図7及び図8に示すように、エンジンからの駆動力によって軸周りに回転するシャフト101と、車輪9a(図2参照)とともに軸周りに回転するハブ102と、シャフト101とハブ102との間の回転伝達を接続又は遮断のいずれかに切り替え可能な切替機構103を主要な構成要素としている。シャフト101及び切替機構103は、ハブ102及びこのハブ102と一体に設けられたカバー104及びスピンドル105の内部に収納されている。シャフト101には、スライドギア106が軸方向に相対移動可能かつ軸周りに一体回転可能に設けられている。また、ハブ102には、スライドギア106と係合可能なアウタギア107が軸周りに一体回転可能に設けられている。
切替機構103は、スライドギア106をシャフト101に対して軸方向に相対移動させて、スライドギア106とアウタギア107を係合させて、シャフト101とハブ102との間の回転伝達を可能とする一方で、スライドギア106とアウタギア107の係合を解除して、前記回転伝達を遮断する機能を有している。
切替機構103には、この切替機構103の内部空間(負圧室)を2輪駆動負圧室108と4輪駆動負圧室109に仕切るダイヤフラム110が設けられている。2輪駆動負圧室108は、2輪駆動負圧経路111を介して2輪駆動負圧ポート112に、4輪駆動負圧室109は、4輪駆動負圧経路113を介して4輪駆動負圧ポート114にそれぞれ接続されている。ダイヤフラム110の2輪駆動負圧室108側には磁性材料からなる円板状の外側補強板115が、4輪駆動負圧室109側には内側補強板116がそれぞれ併設されている。ダイヤフラム110、外側補強板115及び内側補強板116は、リベット117で一体化されており、ダイヤフラム110の軸方向の移動に伴って、外側補強板115及び内側補強板116は軸方向に移動するようになっている。
カバー104の内部には、磁性材料からなるダイヤフラムカバー118が固定されており、このダイヤフラムカバー118の内周端部に、外側補強板115に臨むように起立する円筒状のフランジ部118aが形成されている。ダイヤフラムカバー118には磁石119が併設されており、この磁石119によってダイヤフラムカバー118(フランジ部118a)には磁性が付与されている。ダイヤフラムカバー118と外側補強板115との間には、コイルばね120が介装されている。このコイルばね120は、外側補強板115(ダイヤフラム110、内側補強板116)をダイヤフラムカバー118と離間させる方向に付勢している。内側補強板116の外周縁側には、スライドギア106が軸方向に一体移動可能に設けられており、内側補強板116の軸方向への移動に伴って、スライドギア106も同方向に移動する。
2輪駆動状態においては、図7に示すように、2輪駆動負圧室108が負圧状態とされて、ダイヤフラム110が2輪駆動負圧室108側に移動する。この移動に伴って、スライドギア106とアウタギア107の係合が解除されて、シャフト101とハブ102との間の回転力の伝達が遮断された2輪駆動状態に切り替えられるとともに、外側補強板115が磁性を有するダイヤフラムカバー118のフランジ部118aの先端平面に磁力によって吸着される。2輪駆動状態への切り替えが完了すると、2輪駆動負圧室108は大気開放され、磁石119の吸着力のみによって2輪駆動状態が維持される。
その一方で、4輪駆動状態においては、図8に示すように、4輪駆動負圧室109が負圧状態とされて、ダイヤフラム110が4輪駆動負圧室109側に移動する。この移動に伴って、スライドギア106とアウタギア107が係合して、シャフト101からハブ102への回転力の伝達が可能な4輪駆動状態に切り替えられる。4輪駆動状態への切り替えが完了すると、4輪駆動負圧室109は大気開放され、コイルばね120の付勢力のみによって4輪駆動状態が維持される。
このように、2輪駆動状態又は4輪駆動状態への切り替えとともに、各負圧室108、109を大気開放することによって、各負圧室108、109の気密を確保するシール材121、122、123に常に負荷がかかって、その劣化が進行したり、負圧によって装置内部に泥水が吸い込まれたりするのを防止している。
特開2016-203895号公報
特許文献1に係る構成においては、図7に示すように、ダイヤフラムカバー118のフランジ部118aの先端と、外側補強板115との間が平面接触の状態となっているのが理想である。ところが、フランジ部118a又は外側補強板115の加工精度に起因して、これらの表面にうねりや傾きがあると、両者の間の接触面積が平面接触しているときと比較して大きく減少し、両者の間に部分的に隙間が生じることがある。すると、2輪駆動状態の吸着時における保持姿勢(接触状態)が不安定となり、この外側補強板115を磁石119の磁力で確実に吸着させるための切り替え作動負圧が、製品ごとに大きくばらつく虞がある。
そこで、この発明は、切り替え作動負圧のばらつきを低減して、安定的に駆動状態の切り替えを行うことを課題とする。
この課題を解決するために、この発明においては、スライドギアが軸方向に相対移動可能かつ軸周りに一体回転可能に設けられた、駆動源からの駆動力によって軸周りに回転するシャフトと、前記スライドギアと係合可能なアウタギアが軸周りに一体回転可能に設けられた、車輪とともに軸周りに回転するハブと、前記スライドギアを前記シャフトに対して軸方向に相対移動させて、前記スライドギアと前記アウタギアが係合した係合状態と、前記スライドギアと前記アウタギアが離れた解除状態のいずれかの状態に切り替える切替機構と、を有し、前記切替機構が、前記スライドギア側又は前記アウタギア側の一方に設けられ、磁石によって磁力を付与される吸着部と、前記スライドギア側又は前記アウタギア側の前記一方とは反対の他方に設けられ、前記吸着部によって吸着される被吸着部と、を有し、前記被吸着部に、前記吸着部の当接を部分的に阻止する穴加工部が形成されているハブクラッチ装置を構成した。
このように、穴加工部を形成することにより、吸着部と被吸着部が全面で接触した場合と比較して、両者間の接触面積を減らすことができるため、吸着部及び被吸着部のうねりや傾き等の表面状態の影響を極力小さくすることができる。これにより、吸着部と被吸着部との接触状態が安定し、所定の作動負圧でスライドギアの切り替えを確実に行うことができる。このため、この切り替え作動負圧の製品ごとのばらつきを低減して、安定した吸着状態を確保することができる。
前記構成においては、前記吸着部と前記被吸着部とを軸方向に相対移動させて、前記係合状態と前記解除状態を切り替える際に負圧を与える負圧室を、前記係合状態とする際に負圧とする係合負圧室と、前記解除状態とする際に負圧とする解除負圧室に仕切るダイヤフラムをさらに有し、前記吸着部が、前記切替機構を覆うダイヤフラムカバーに形成された、先端が前記被吸着部に臨むフランジ部であり、前記被吸着部が、前記ダイヤフラム側に設けられ、このダイヤフラムとともに軸方向に移動する補強板である構成とすることができる。
この補強板への穴加工部の形成は容易であるため、その加工コストを抑制することが可能となる。
前記各構成においては、前記穴加工部が3箇所以上に形成されている構成とすることができる。
このように、3箇所以上の穴加工部を形成することにより、吸着部と被吸着部の表面状態の影響を一層小さくすることができ、両者間の安定した吸着状態を確保することができる。この穴加工部の数は3箇所以上であれば特に限定されないが、3箇所とすることにより高い安定性を確保できる場合がある。
この発明に係るハブクラッチ装置は、上記のように被吸着部に穴加工部を形成して、吸着部と被吸着部との間の接触面積を減らしたので、吸着部及び被吸着部のうねりや傾き等の表面状態の影響を極力小さくすることができる。このため、吸着部と被吸着部との接触状態が安定し、吸着状態と非吸着状態を切り替える際の切り替え作動負圧の製品ごとのばらつきを低減して、安定した吸着状態を確保することができる。
この発明に係るハブクラッチ装置の一実施形態を示す縦断面図 図1に示すハブクラッチ装置を採用した4輪駆動車の一例を示す全体構成図 吸着部と被吸着部の接触部の要部を示す断面図 図3中のIV-IV線に沿う断面図 ハブクラッチ装置の要部を示す縦断面図(2輪駆動状態) ハブクラッチ装置の要部を示す縦断面図(4輪駆動状態) 従来技術に係るハブクラッチ装置の一例を示す縦断面図(2輪駆動状態) 従来技術に係るハブクラッチ装置の一例を示す縦断面図(4輪駆動状態)
この発明に係るハブクラッチ装置の一実施形態を図1に示す。このハブクラッチ装置は、例えば、図2に示す4輪駆動車Cに採用される。この4輪駆動車Cは、上記において説明したように、エンジン1と、変速機2と、トランスファレバー3によって切替機構4を作動させて2輪駆動状態と4輪駆動状態を切り替えることが可能なトランスファ5を備えている。
2輪駆動状態においては、トランスファ5から後側プロペラシャフト6b、後側ディファレンシャル7b、及び、後側車軸8bを介して後輪9bに駆動力が伝達される一方で、切替機構4の作用によって、トランスファ5から前側プロペラシャフト6aへの駆動力の伝達が遮断される。その一方で、4輪駆動状態においては、2輪駆動状態のときと同様に、後輪9bに駆動力が伝達されるとともに、トランスファ5から前側プロペラシャフト6a、前側ディファレンシャル7a、前側車軸8a(シャフト11)、及び、ハブクラッチ装置10を介して、前輪9aにも駆動力が伝達される。
このハブクラッチ装置10は、駆動源1としてのエンジン(以下において、駆動源1と同じ符号を付する。)の駆動力によって軸周りに回転するシャフト11と、車輪9a(図2参照)とともに軸周りに回転するハブ12と、シャフト11とハブ12との間の回転伝達の切り替えを行う切替機構13を主要な構成要素としている。シャフト11及び切替機構13は、ハブ12及びこのハブ12と一体に設けられたカバー14及びスピンドル15の内部に収納されている。ハブ12とカバー14は、ボルト16によって一体に締結されている。
ハブ12とスピンドル15の間には、軸受17が介在して設けられており、ハブ12とスピンドル15は、軸周りに相対回転可能となっている。また、シャフト11にはブッシュ18が設けられており、このシャフト11がスピンドル15に対してスムーズに軸周りに回転し得るようになっている。
シャフト11には、リング状のスライドギア19が設けられている。シャフト11の外径面及びスライドギア19の内径面には、セレーション11a、19aが形成されている。このセレーション11a、19a同士の嵌合によって、スライドギア19はシャフト11に対して軸方向に相対移動可能かつ軸周りに一体回転可能となっている。また、スライドギア19の外径面には、スプライン歯19bが形成されている。
カバー14の内部には、ハブ12と軸周りに一体回転可能な、リング状のアウタギア20と、このアウタギア20と軸方向に隣り合うようにリング状のスリーブ21が組み込まれている。アウタギア20とスリーブ21の間には、シール部材22が設けられており、気密が図られている。アウタギア20の内径面には、スプライン歯20aが形成されている。このスプライン歯20aは、スライドギア19に形成されたスプライン歯19bと係合可能となっている。
スライドギア19に形成されたスプライン歯19bとアウタギア20に形成されたスプライン歯20aが係合した状態でシャフト11を軸周りに回転すると、その回転力が、スライドギア19及びアウタギア20を介して、ハブ12に伝達される。
切替機構13は、スライドギア19をシャフト11に対して軸方向に相対移動させて、スライドギア19とアウタギア20が係合した係合状態と、スライドギア19とアウタギア20が離れた解除状態のいずれかの状態に切り替える機能を有している。
切替機構13には、この切替機構13の内部空間(負圧室)を、スライドギア19とアウタギア20の係合を解除する際に負圧となる解除負圧室23としての2輪駆動負圧室(以下において、解除負圧室23と同じ符号を付する。)と、スライドギア19とアウタギア20を係合させる際に負圧となる係合負圧室24としての4輪駆動負圧室(以下において、係合負圧室24と同じ符号を付する。)に仕切るダイヤフラム25が設けられている。
2輪駆動負圧室23は、2輪駆動負圧経路26を介して2輪駆動負圧ポート27に、4輪駆動負圧室24は、4輪駆動負圧経路28を介して4輪駆動負圧ポート29にそれぞれ接続されている。2輪駆動負圧経路26及び4輪駆動負圧経路28には、タイマ制御される遮断弁(図示せず)が設けられている。この遮断弁は、2輪駆動負圧経路26又は4輪駆動負圧経路28の負圧が、予めタイマ設定した所定時間を経過したときに作動して、負圧状態の2輪駆動負圧室23又は4輪駆動負圧室24を大気開放するようになっている。
ダイヤフラム25の2輪駆動負圧室23側には補強板30としての外側補強板(以下において、補強板30と同じ符号を付する。)が、4輪駆動負圧室24側には内側補強板31がそれぞれ併設されている。ダイヤフラム25、外側補強板30、及び、内側補強板31は、リベット32で一体化されている。そして、ダイヤフラム25の軸方向の移動に伴って、外側補強板30及び内側補強板31は、軸方向に一体に移動する。
図4に示すように、後述するダイヤフラムカバー33のフランジ部34(吸着部35)によって吸着される、外側補強板30の被吸着部36には、吸着部35との当接を部分的に阻止する穴加工部37が形成されている。この穴加工部37は、周方向に所定間隔を空けて形成された、被吸着部36の表裏面に貫通する3個の貫通孔(以下、穴加工部37と同じ符号を付する。)である。各貫通孔37は、円環状の吸着部35に沿ってカーブを描く長孔である。
フランジ部34や外側補強板30は、機械加工によって形成されるため、その加工精度に起因して、その表面にうねりや傾きが生じる場合がある。この場合、両者の間に部分的な隙間が生じ、吸着時の保持姿勢(接触状態)が不安定となり、切り替え作動負圧の製品ごとのばらつきが生じることがある。このように、貫通孔37を形成すると、この貫通孔37を形成しない場合と比較して、吸着部35(フランジ部34)と被吸着部36(外側補強板30)との間の接触面積を減らすことができ、吸着部35及び被吸着部36のうねりや傾き等の表面状態の影響を極力小さくすることができる。このため、吸着部35と被吸着部36との接触状態が安定し、吸着状態と非吸着状態を切り替える際の切り替え作動負圧の製品ごとのばらつきを低減して、安定した吸着状態を確保することができる。
カバー14の内部には、切替機構13を覆うリング状のダイヤフラムカバー33が固定されている。ダイヤフラムカバー33は、磁性材料から構成されている。ダイヤフラムカバー33の内周縁には、先端が外側補強板30に臨み、この外側補強板30を吸着する円環状のフランジ部34が形成されている。フランジ部34の近傍には、磁石38が設けられている。フランジ部34は、この磁石38によって磁化されており、外側補強板30の被吸着部36を磁力で吸着する吸着部35として機能する。
ダイヤフラムカバー34と外側補強板30との間には、コイルばね39が介装されている。このコイルばね39は、外側補強板30、ダイヤフラム25、及び、内側補強板31をダイヤフラムカバー34と離間させる方向に付勢している。内側補強板31の外周縁側には、スライドギア19が軸方向に一体移動可能に設けられており、内側補強板31の軸方向の移動に伴って、スライドギア19も同方向に移動する。
2輪駆動負圧室23を負圧状態とすると、図5に示すように、ダイヤフラム25が2輪駆動負圧室23側に移動する。この移動に伴って、スライドギア19とアウタギア20の係合が解除されて、シャフト11とハブ12との間の回転力の伝達が遮断された2輪駆動状態に切り替えられる。この切り替え後に所定時間が経過すると、2輪駆動負圧経路26に設けられたタイマ(図示せず)が作動し、2輪駆動負圧室23は大気開放される。そして、外側補強板30の被吸着部36が、フランジ部34の吸着部35の磁力によって吸着され、この吸着力のみによって2輪駆動状態が維持される。
2輪駆動状態において、4輪駆動負圧室24を負圧状態とすると、図6に示すように、ダイヤフラム25が4輪駆動負圧室24側に移動する。この移動に伴って、スライドギア19とアウタギア20が係合して、シャフト11からハブ12への回転力の伝達が可能な4輪駆動状態に切り替えられる。この切り替え後に所定時間が経過すると、4輪駆動負圧経路28に設けられた前記タイマが作動し、4輪駆動負圧室24は大気開放される。そして、コイルばね39の付勢力のみによって4輪駆動状態が維持される。
このように、2輪駆動状態又は4輪駆動状態への切り替えとともに、2輪駆動負圧室23及び4輪駆動負圧室24を大気開放することによって、各負圧室23、24の気密を確保するシール材40、41、42に常に負荷がかかって、その劣化が進行したり、負圧によって装置内部に泥水が吸い込まれたりするのを極力防止することができる。
上記の実施形態に係るハブクラッチ装置10はあくまでも例示であって、切り替え作動負圧のばらつきを低減して、安定的に駆動状態の切り替えを行う、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部材の形状、配置などを適宜変更することができる。
例えば、上記の実施形態においては、穴加工部37として貫通孔37を例示したが、フランジ部34と外側補強板30との間で非接触の部分が形成されていればよく、例えば、有底の凹部とすることもできる。また、穴加工部37の個数、形状、大きさ等も適宜変更することができる。
1 駆動源(エンジン)
9a 車輪(前輪)
11 シャフト
12 ハブ
13 切替機構
19 スライドギア
20 アウタギア
21 スリーブ
23 解除負圧室(2輪駆動負圧室)
24 係合負圧室(4輪駆動負圧室)
25 ダイヤフラム
30 補強板(外側補強板)
33 ダイヤフラムカバー
34 フランジ部
35 吸着部
36 被吸着部
37 穴加工部(貫通孔)
38 磁石

Claims (3)

  1. スライドギア(19)が軸方向に相対移動可能かつ軸周りに一体回転可能に設けられた、駆動源(1)からの駆動力によって軸周りに回転するシャフト(11)と、
    前記スライドギア(19)と係合可能なアウタギア(20)が軸周りに一体回転可能に設けられた、車輪(9a)とともに軸周りに回転するハブ(12)と、
    前記スライドギア(19)を前記シャフト(11)に対して軸方向に相対移動させて、前記スライドギア(19)と前記アウタギア(20)が係合した係合状態と、前記スライドギア(19)と前記アウタギア(20)が離れた解除状態のいずれかの状態に切り替える切替機構(13)と、
    を有し、前記切替機構(13)が、
    前記スライドギア(19)側又は前記アウタギア(20)側の一方に設けられ、磁石(38)によって磁力を付与される吸着部(35)と、
    前記スライドギア(19)側又は前記アウタギア(20)側の前記一方とは反対の他方に設けられ、前記吸着部(35)によって吸着される被吸着部(36)と、
    を有し、前記被吸着部(36)に、前記吸着部(35)の当接を部分的に阻止する穴加工部(37)が形成されているハブクラッチ装置。
  2. 前記吸着部(35)と前記被吸着部(36)とを軸方向に相対移動させて、前記係合状態と前記解除状態を切り替える際に負圧を与える負圧室を、前記係合状態とする際に負圧とする係合負圧室(24)と、前記解除状態とする際に負圧とする解除負圧室(23)に仕切るダイヤフラム(25)をさらに有し、
    前記吸着部(35)が、前記切替機構(13)を覆うダイヤフラムカバー(33)に形成された、先端が前記被吸着部(36)に臨むフランジ部(34)であり、前記被吸着部(36)が、前記ダイヤフラム(25)に設けられ、このダイヤフラム(25)とともに軸方向に移動する補強板(30)である請求項1に記載のハブクラッチ装置。
  3. 前記穴加工部(37)が3箇所以上に形成されている請求項1又は2に記載のハブクラッチ装置。
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