JP7149149B2 - 締め付け工具用治具 - Google Patents

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本発明は、締め付け工具用治具に係り、特に、狭あい部におけるボルトやナットを締め付けるために用いられる締め付け工具用治具に関する。
ボルトやナットの締め付けは、作業者がレンチやスパナなどの締め付け工具を用いて行われる。締め付け作業を迅速かつ容易に行うために、駆動源を備えた締め付け工具が用いられている。
例えば、特許文献1には、筒状の本体と、該本体の一端にナットを嵌め込む六角形状の断面を有する開口を備え、他端に気圧作動道具の駆動ロッドが差し込まれる孔穴を備えたソケットスパナ-が記載されている。
特許文献2には、第1スプロケット及び第2スプロケットを有する本体フレームと、ボルト又はナットに係合するソケットと、駆動軸を有するトルクモータと、を備えるボルト締め付け装置が記載されている。具体的には、特許文献2のボルト締め付け装置では、第1スプロケットにトルクモータの駆動軸を係合し、第2スプロケットにソケットが備える角軸部を係合することで、トルクモータの駆動力を第1スプロケットから第2スプロケットへと伝達することが記載されている。
登録実用新案公報第3055075号 実公平7-24206号公報
特許文献1や特許文献2に記載の工具を用いる場合、周囲に障害物が存在し、高さ方向及び幅方向に制限がある狭あい部(狭い箇所)においては、ソケットをボルトの頭部やナットに係合させることができず、ボルトやナットの締め付け作業を行うことができないことがあった。
このように、狭あい部におけるボルトやナットの締め付け作業の実施が課題となっている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、周囲に障害物が存在し、高さ方向及び幅方向に制限がある狭あい部など、限られた空間においてもボルトやナットの締め付け作業を行うことが可能な締め付け工具用治具を提供することにある。
前記課題は、本発明の締め付け工具用治具によれば、回転軸と直交する断面が多角形状断面である締結部材を締め付けるために用いられる締め付け工具用治具であって、前記締結部材を受容するソケットと、該ソケットに駆動力を入力する被駆動部と、を備え、前記ソケットは、前記締結部材の前記多角形状断面と対応した形状の受容部と、該受容部の外側に形成された外周壁と、前記受容部と連続するように形成された切り欠きと、を有し、前記ソケットは、前記締結部材の前記多角形状断面と対応して配置されて前記受容部を構成する内周壁と、該内周壁の外側に形成された前記外周壁と、を有しており、前記切り欠きは、前記内周壁と前記外周壁との間の領域において前記ソケットの一部を切り欠くことで形成されており、前記切り欠きは、前記締結部材の側方から前記切り欠きを介して前記受容部に前記締結部材を受容可能に形成されており、前記被駆動部としての被駆動軸が、前記ソケットと一体的に形成されており、外部から前記被駆動軸を回転させる駆動力が入力されることで、前記ソケットと共に回転し、前記被駆動軸の回転中心には、前記受容部に連続するように貫通孔が形成されていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の締め付け工具用治具によれば、締結部材の側方から切り欠きを介して締結部材を受容部に受容することが可能となるため、周囲に障害物が存在し、高さ方向及び幅方向に制限がある狭あい部など、限られた空間においてもボルトやナットの締め付け作業を行うことが可能となる。
また、上記の構成では、締結部材としてのナットをアンカーボルトに対して締め付ける場合に、アンカーボルトの長さが長い場合であっても、アンカーボルトを貫通孔に挿通することで、ナットを最後まで締め付けることが可能となる。
また、上記の構成において、前記切り欠きの前記外周壁における幅は、前記締結部材の前記多角形状断面の第1頂点と該第1頂点から最も遠い第2頂点とを結ぶ線分の長さよりも長いとよい。
上記の構成では、締結部材の最も幅が広い部分に対応する多角形断面の最も長い線分よりも外周壁における切り欠きの幅が広くなるため、締結部材が受容部に対して正面を向いていない状態であっても、切り欠きを介して締結部材を受容部に受容することが可能となる。
また、上記の構成において、前記切り欠きは、前記受容部から前記外周壁に向かうにつれて幅が広くなるように形成されており、前記切り欠きは、前記内周壁から前記外周壁に向かうにつれて、幅が広くなるように傾斜した傾斜面を備えているとよい。
上記の構成では、締結部材が受容部に対して正面を向いていない状態であっても、切り欠きを介して締結部材を受容部に引き込むことが可能となる。
また、上記の構成において、前記ソケットの前記被駆動部とは反対側の開口端には、該開口端に向かうにつれて開口径が大きくなるように前記傾斜面が形成されているとよい。
上記の構成では、ソケットの開口端に開口径が大きくなるように傾斜面が形成されているため、締結部材にソケットを適切に係合させることが可能となる。
また、上記の構成において、前記ソケットの前記受容部は、前記受容部に対して前記被駆動軸の側に向かう方向に窪んだ凹部を備え、前記受容部において、前記凹部が、前記締結部材の上面に当接する当接面を形成しているとよい。
上記の構成では、ソケットの凹部に締結部材が嵌り込むことで、受容部における締結部材の係合状態が安定するため、適切に締結部材の締め付けを行うことが可能となる。
また、上記の構成において、前記ソケットは、前記駆動部と接続されている側に磁石を備えているとよい。
上記の構成では、ソケットに締結部材を磁力で固定することや、締め付け工具用治具を電動工具に取り付けるために用いることが可能となる。
本発明に係る締め付け工具用治具によれば、周囲に障害物が存在し、高さ方向及び幅方向に制限がある狭あい部など、限られた空間においてもボルトやナットの締め付け作業を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具を上方から見た場合の外観図である。 本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具を下方から見た場合の外観図である。 本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具の上面図である。 本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具の底面図である。下図に参考としてナットの底面図を示している。 本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具の正面図である。 本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具の側面図である。 締め付け工具用治具とともに用いられるドライブレンチの上面図である。 本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具を用いてナットをアンカーボルトに締結する際の使用手順を示す図であり、アンカーボルトにナットを仮止めした状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具をナットに係合させる前の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具を用いてアンカーボルトにナットを締結した状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る締め付け工具用治具の構成について図1乃至10を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る締め付け工具用治具1を上方から見た場合の外観図であり、図2は、本実施形態に係る締め付け工具用治具1を下方から見た場合の外観図である。図3は、本実施形態に係る締め付け工具用治具の上面図である。図4は、本実施形態に係る締め付け工具用治具の底面図であり、下図に参考としてナットの底面図を示している。図5及び図6は、本実施形態に係る締め付け工具用治具の正面図及び側面図である。なお、図1乃至図6には、矢印にて締め付け工具用治具の前後方向、上下方向、幅方向を適宜図示している。図7は、締め付け工具用治具とともに用いられるドライブレンチの上面図である。図8乃至図10は、本実施形態に係る締め付け工具用治具を用いてナットをアンカーボルトに締結する際の使用手順を示す図である。
<締め付け工具用治具1>
先ず、本実施形態に係る締め付け工具用治具1の用途、材質及び形状等について説明する。本実施形態に係る締め付け工具用治具1(以下、単に締め付け工具用治具1)は、回転軸(中心軸)と直交する断面が多角形状断面を有するボルトやナットなどの締結部材を締め付けるために用いられるものである。図1に示すように、締め付け工具用治具1は、締結部材Kを受容するソケット10と、ソケット10に駆動力を入力する被駆動軸20と、を主構成要素として備えている。具体的には、被駆動軸20は、外部から駆動力が入力される被駆動部であり、被駆動軸20と一体に形成されたソケット10は、被駆動軸20とともに回動する。締め付け工具用治具1は、金属や樹脂などの材料で形成することが可能であるが、強度や耐久性の観点から金属で形成されていることが好ましい。
(ソケット10)
ソケット10は、ボルトの頭部やナットを受容する受容部11を備えている。図1及び図2に示すように、ソケット10は、締結部材の多角形状断面(締結部材の回転軸と直交する断面)と対応して配置されて受容部11を構成する内周壁12と、受容部11(内周壁12)の外側に形成された外周壁13と、を有している。受容部11は、ボルトやナット等の締付部材の回転軸(中心軸)と直交する断面における断面形状に対応した多角形状(本実施形態では六角形状)の空間である。換言すると、受容部11は、締結部材の多角形状の外周面に対応するように内周壁12が設けられることで、受容部11が形成されている。ソケット10のサイズや受容部11の形状やサイズは、作業者によって締付部材のサイズ(ボルトの頭部の大きさやナットの大きさ)に合わせて適宜選択される。
図1乃至図6に示すように、ソケット10の外周壁13には、受容部11と連続するように切り欠き14が形成されている。換言すると、切り欠き14は、内周壁12と外周壁13との間の領域においてソケット10の一部を切り欠くことで形成されている。ここで、図4に示すように、切り欠き14は、締結部材(例えば、図4の下図に示すナットK)の六角形断面(多角形状断面)の少なくとも2辺に跨るようにして形成されている。詳細には、図4に示すように、切り欠き14は、正六角形状断面を有する締結部材(ナットK)の2辺(換言すると、締結部材Kの6つの外側面のうち2面)に跨るようにして設けられている。
より詳細には、切り欠き14は、締結部材(ナットK)の側方(側面)から切り欠き14を介して受容部11に締結部材Kを受容可能に形成されている。このような切り欠き14が設けられていることで、ソケット10は、狭あい部においても、切り欠き14を介して締結部材Kを受容部11に受容することが可能である。
より詳細には、図4に示すように、切り欠き14の外周壁13における幅L1が、締結部材Kの多角形状断面のある任意の頂点(第1頂点)と該頂点から最も遠い頂点(第2頂点)とを結ぶ線分(図4に示す例では、多角形状断面の中心を通る対角線)の長さL2よりも長くなっている。このような構成によれば、締結部材Kの最も幅が広い部分に対応する多角形断面の最も長い線分L2よりも外周壁13における切り欠き14の幅L1が広くなるため、締結部材Kがソケット10の受容部11に対して正面を向いていない状態(換言すると、締結部材Kがソケット10の受容部11に対して回転している場合)であっても、切り欠き14を介して締結部材Kを受容部11に受容することが可能となる。狭あい部では、締結部材Kがどのような方向を向いているか見えにくいことや、締結部材Kの方向を微調整することが困難であることもあるが、上記の様な構成であれば、適切にソケット10の受容部11に締結部材Kを受容することができる。
図1及び図4に示すように、切り欠き14は、受容部11から外周壁13に向かうにつれて幅が広くなるように形成されている。換言すると、切り欠き14は、ソケット10の中心から外周壁13に向かうにつれて幅が広くなるように形成されている。より詳細には、図1及び図4に示すように、切り欠き14が、内周壁12から外周壁13に向かうにつれて、幅が広くなるように傾斜した傾斜面14Aを備えている。このような構成によれば、締結部材Kが受容部11に対して正面を向いていない状態であっても、切り欠き14を介して締結部材Kを受容部11に引き込んで受容することが可能となる。
図2及び図5に示すように、ソケット10の受容部11は、受容部11に対して被駆動軸20側(上方)に窪んだ凹部15を備えている。換言すると、受容部11において、凹部15が、締結部材Kの上面に当接する当接面を形成している。このような構成によれば、ソケット10の凹部15に締結部材Kが嵌り込むことで、受容部11における締結部材Kの係合状態が安定するため、適切に締結部材Kの締め付けを行うことが可能となる。
また、図2に示すように、ソケット10の被駆動軸20とは反対側の開口端には、該開口端に向かうにつれて開口径が大きくなるように傾斜底面16が形成されている。このような構成では、ソケット10の開口端(換言するとソケット10の下面となる部分)に開口径が大きくなるように傾斜底面16が形成されているため、締結部材Kにソケット10を適切に係合させることが可能となる。
さらに、図1及び図3に示すように、ソケット10は、その上面17(被駆動軸20と接続されている側)に埋め込まれた磁石18を備えている。このような構成によれば、ソケット10の受容部11に締結部材Kを磁力で固定することや、締め付け工具用治具1を後述する電動工具Dに磁力にて取り付けることが可能となる。
(被駆動軸20)
被駆動部としての被駆動軸20は、ソケット10と一体的に形成されており、外部から被駆動軸20を回転させる駆動力(回転力、トルク)が入力されることで、ソケット10と共に回転する。被駆動軸20の回転軸は、ソケット10(受容部11)の回転軸、締結部材Kの回転軸と一致することとなる。図1乃至図5に示すよう、被駆動軸20の回転中心には、受容部11に連続するように貫通孔21が形成されている。このような構成によれば、締結部材Kとしてのナットをアンカーボルトに対して締め付ける場合に、アンカーボルトの長さが長い場合であっても、アンカーボルトを貫通孔21に挿通することで、締結部材としてのナットKを最後まで締め付けることが可能となる。
<ドライブレンチ30>
ドライブレンチ30は、図7に示すように、本体部30Aの基端側の第1端部31に第1回動部31aを設けると共に、他端側の第2端部第32に第2回動部32aと、を備えている。本体部30Aの第1回動部31aには、締め付け工具用治具1の被駆動軸20が挿入されて係合し、第2回動部32aには、後述する電動工具Dの駆動軸Daが係合する。第1回動部31aと第2回動部32aは、不図示の回転伝達機構(例えば、ベルトやチェーン)によって、同期回転するように構成されている。第2回動部32aに係合した電動工具Dの駆動軸Daを回転させることで、第1回動部31aに係合した被駆動軸20が同期して回転する。
電動工具Dは、不図示の駆動部(例えばモーター)を備えている。電動工具Dの軸方向における一端側(前方側)からは、駆動軸Daが突出している(後述の図9参照)。駆動軸Daは、駆動部の回転動作によって回転する。
このようなドライブレンチ30を用いることで、電動工具Dにより、締め付け工具用治具1(詳細にはソケット10)を回転させることが可能となる。つまり、ソケット10の受容部11に締結部材としてのボルトやナットが係合した状態で電動工具Dを作動させることで、ボルトやナットを回転させることが可能となっている。
ドライブレンチ30及び電動工具Dは、従来公知であり、市販の工具をそのまま用いることが可能である。
<締め付け工具用治具1を用いた狭あい部における締結部材の締め付け方法>
次に、締め付け工具用治具1を用いて、狭あい部においてナットを締め付ける方法を図8乃至図10を参照して説明する。まず、図8を参照して、締め付け工具用治具1を用いることが有効である狭あい部の例を説明する。図8は、基礎の立ち上がり部Tに埋め込まれたアンカーボルトBに柱Hを配置してワッシャーWとナットKを仮止めした状態を示す図である。
建物の施工において、基礎などを施工した後に、床(床板P)を先行して施工する場合、基礎や地面よりも高い位置にフラットな床の上に作業者が立つことができる。このような床先行工法を採用した場合、作業者の安全が確保され、床よりも上方の位置における作業は容易なものとなる。一方、図8に示すように、基礎の立ち上がり部Tに埋め込まれたアンカーボルトBに柱Hを固定する場合、床板Pが存在していることによって、柱Hの根元に設けられた開口において、アンカーボルトBの上方の空間Sが制限されてしまう。つまり、図8において、柱Hの根元の空間において床板Pが配置されることで狭あい部が形成されている(床板Pが配置されているので、柱Hの根元の開口が半分程度塞がれて狭あい部が形成されている)。
図9は、締め付け工具用治具1をナットKに係合させる前の状態を示す図である。締め付け工具用治具1は、被駆動軸20がドライブレンチ30の本体部30Aの第1回動部31aに係合している。このとき、ソケット10は、その上面17(被駆動軸20と接続されている側)に埋め込まれた磁石18によって、ドライブレンチ30に強固に係合することとなるため、ソケット10がドライブレンチ30から離脱して狭あい部に落下してしまうことが防止される。
そして、ドライブレンチ30の本体部30Aの第2回動部32aには、電動工具Dの駆動軸Daが係合している。図9に示す状態では、空間Sの高さ方向に制限があるため、ナットKの側方(側部)からソケット10の切り欠き14を介してナットKを受容部11に受容する。換言すると、アンカーボルトBに仮止されたナットKに対して、ナットKの側面方向からソケット10が覆うようにしてナットKが受容部11に受容される。そして、受容部11の内周壁12にナットKの外周面を当接させ、かつ、凹部15にナットKの上面を当接させた状態で電動工具Dを駆動することで締め付け工具用治具1を回転させる。このようにして、ナットKのアンカーボルトBに対する締め付けが行われる。
図10は、締め付け工具用治具1を用いてアンカーボルトBにナットKを締結した状態を示す図である。図10に示す状態では、ソケット10の下面がワッシャーWと当接するまでナットKの締め付けが行われており、アンカーボルトBの頂部が被駆動軸20に設けられた貫通孔21に挿通された状態となっている。
ナットKの締め付け作業が終了した後、締め付け工具用治具1、ドライブレンチ30及び電動工具Dを上方に持ち上げることで、ナットKから締め付け工具用治具1を分離する。このときも、ソケット10の切り欠き14を介してナットKを分離することが可能である。
<変形例>
以上までに、本発明の一実施形態に係る締め付け工具用治具1の構成について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、締め付け工具用治具1の構造、材質、形状及び寸法等については、上記の実施形態の中で説明した内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて任意に設計することが可能である。
図8乃至図10に示す例では、狭あい部として、床板Pを施工した柱Hの根元の周囲領域を狭あい部の例としたが、締め付け工具用治具1を適用可能な狭あい部はこれに限定されるものではない。例えば、周囲に障害物が存在し、高さ方向及び幅方向に制限がある狭あい部など、限られた空間であれば締め付け工具用治具1を利用して締結部材を締め付けることが可能である。
また、締結部材としてナットKを例として説明を行ったが、締結部材は、頭部が多角形状断面を有するボルトであってもよい。そして、締結部材が有する多角形状断面は、通常略正六角形状断面であるが、締結部材は、他の略正多角形断面形状を有していてもよい。このとき、締結部材を受容可能な切り欠き部について説明をすると、締結部材の断面形状が四角形状断面の場合、切り欠き部は、四角形状断面の1辺に跨るように形成されていればよく、断面形状が五角形状断面の場合、切り欠き部は、五角形状断面の2辺に跨るように形成されていればよい。また、締結部材の断面形状が七角形状断面の場合、切り欠き部は、七角形状断面の3辺に跨るように形成されていればよく、断面形状が八角形状断面の場合、切り欠き部は、八角形状断面の3辺に跨るように形成されていればよく、断面形状が九角形状断面の場合、切り欠き部は、九角形状断面の4辺に跨るように形成されていればよく、断面形状が十角形状断面の場合、切り欠き部は、十角形状断面の4辺に跨るように形成されていればよい。さらに、締結部材が略正六角形状断面を有する場合と同様に、他の略正多角形状断面を有する場合にも、切り欠きの外周壁における幅が、締結部材の多角形状断面の第1頂点と該第1頂点から最も遠い第2頂点とを結ぶ線分の長さよりも長くなっていると、締結部材がソケットの受容部に対して正面を向いていない状態であっても、締結部材の側方から切り欠きを介して締結部材を受容部に受容することが可能となる。
また、図8乃至図10に示す例では、電動工具Dを用いて締め付け工具用治具1を回転させたが、電動工具Dの代わりに手動工具(例えば、ラチェットハンドル)を用いて締め付け工具用治具1を回転させることも可能である。
また、締め付け工具用治具1は、狭あい部における使用に限定されるものではなく、当然のことながら、狭あい部以外の場所においても、締結部材を締め付けるために用いることが可能である。つまり、電動工具Dを締め付け工具用治具1と組み合わせることで、治具を交換することなく、狭あい部にも、その他の場所のいずれにも対応することが可能となる。
1 締め付け工具用治具
10 ソケット
11 受容部
12 内周壁
13 外周壁
14 切り欠き
14A 傾斜面
15 凹部
16 傾斜底面(傾斜面)
17 上面
18 磁石
20 被駆動軸(被駆動部)
21 貫通孔
30 ドライブレンチ
30A 本体部
31 第1端部
31a 第1回動部
32 第2端部
32a 第2回動部
T 立ち上がり部
P 床板
H 柱
B アンカーボルト
K ナット(締結部材)
S 空間
W ワッシャー
D 電動工具
Da 駆動軸

Claims (6)

  1. 回転軸と直交する断面が多角形状断面である締結部材を締め付けるために用いられる締め付け工具用治具であって、
    前記締結部材を受容するソケットと、
    該ソケットに駆動力を入力する被駆動部と、を備え、
    前記ソケットは、
    前記締結部材の前記多角形状断面と対応した形状の受容部と、
    該受容部の外側に形成された外周壁と、
    前記受容部と連続するように形成された切り欠きと、を有し、
    前記ソケットは、前記締結部材の前記多角形状断面と対応して配置されて前記受容部を構成する内周壁と、該内周壁の外側に形成された前記外周壁と、を有しており、
    前記切り欠きは、前記内周壁と前記外周壁との間の領域において前記ソケットの一部を切り欠くことで形成されており、
    前記切り欠きは、前記締結部材の側方から前記切り欠きを介して前記受容部に前記締結部材を受容可能に形成されており、
    前記被駆動部としての被駆動軸が、前記ソケットと一体的に形成されており、外部から前記被駆動軸を回転させる駆動力が入力されることで、前記ソケットと共に回転し、
    前記被駆動軸の回転中心には、前記受容部に連続するように貫通孔が形成されていることを特徴とする締め付け工具用治具。
  2. 前記切り欠きの前記外周壁における幅は、前記締結部材の前記多角形状断面の第1頂点と該第1頂点から最も遠い第2頂点とを結ぶ線分の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の締め付け工具用治具。
  3. 前記切り欠きは、前記受容部から前記外周壁に向かうにつれて幅が広くなるように形成されており、
    前記切り欠きは、前記内周壁から前記外周壁に向かうにつれて、幅が広くなるように傾斜した傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の締め付け工具用治具。
  4. 前記ソケットの前記被駆動部とは反対側の開口端には、該開口端に向かうにつれて開口径が大きくなるように前記傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の締め付け工具用治具。
  5. 前記ソケットの前記受容部は、前記受容部に対して前記被駆動軸の側に向かう方向に窪んだ凹部を備え
    前記受容部において、前記凹部が、前記締結部材の上面に当接する当接面を形成していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の締め付け工具用治具。
  6. 前記ソケットは、前記被駆動部と接続されている側に磁石を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の締め付け工具用治具。
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