JP7147877B2 - 熱電変換装置の設置方法および熱電変換装置 - Google Patents

熱電変換装置の設置方法および熱電変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、熱電変換装置の設置方法および熱電変換装置に関する。
建物の外側に露出する外側壁と、外側壁よりも建物の内側に位置し外側壁との間に空間が形成された状態で配置された内側壁と、板状であり外側壁と内側壁との間において厚さ方向における一面が外側壁の内面に接触させた状態で外側壁に取り付けられた熱電変換部と、を含む建物の壁構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。ここで、熱電変換部の厚さ方向における他面側は、外側壁と内側壁との間を流動する空気で冷却される。そして、熱電変換部は、厚さ方向における一面側の温度と厚さ方向における他面側の温度との温度差に応じて発電する。
米国特許出願公開第2014/0260003号明細書
しかしながら、特許文献1に記載された壁構造の場合、外側壁と内側壁との間を流動する空気が、外側壁から熱電変換部を通って伝達してくる熱により暖められてしまう。そうすると、熱電変換部の厚さ方向における一面側の温度と他面側の温度との温度差が小さくなり、熱電変換部の発電量が低下してしまう虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、発電量を向上させることができる熱電変換装置の設置方法および熱電変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る熱電変換装置の設置方法は、
第1造営材と、前記第1造営材の厚さ方向において前記第1造営材と隣り合うように配置された第2造営材と、を有する建材に熱電変換装置を設置する熱電変換装置の設置方法であって、
前記第1造営材と前記第2造営材との間の少なくとも一部の領域に空隙が形成され、
前記熱電変換装置は、第1部位と前記第1部位とは異なる第2部位とを有し、
前記第1造営材に穿設された開口部から前記第1部位が前記第1造営材における前記第2造営材側とは反対側へ露出し且つ前記第2部位が前記第2造営材に熱的に結合した状態で前記熱電変換装置を前記建材に設置する。
また、本発明の一態様に係る熱電変換装置の設置方法は、
前記熱電変換装置の少なくとも一部と前記第1造営材との間に、前記第1造営材から前記第2部位への熱の伝達を遮蔽する断熱部が介在していてもよい。
また、本発明の一態様に係る熱電変換装置の設置方法は、
前記第2造営材が、前記第1造営材に穿設された前記開口部に対向する位置から前記開口部に向かって突出する突台部を有し、
前記熱電変換装置が、前記第2部位が前記突台部と熱的に結合した状態で設置されてもよい。
他の観点から見た本発明の一態様に係る熱電変換装置は、
第1造営材と、前記第1造営材の厚さ方向において前記第1造営材と隣り合うように配置された第2造営材と、を有する建材の前記第1造営材に穿設された開口部から少なくとも一部が前記第1造営材における前記第2造営材側とは反対側へ露出した状態で前記建材に設置される熱電変換装置であって、
前記第1造営材と前記第2造営材との間の少なくとも一部の領域に空隙が形成され、
第1伝熱部材と、
前記第2造営材と熱的に結合する第2伝熱部材と、
前記第1伝熱部材と前記第2伝熱部材との間に配置された少なくとも1つの熱電変換素子と、
前記第1伝熱部材と前記第2伝熱部材との間において、前記少なくとも1つの熱電変換素子を囲繞するように配置された断熱部材と、を備え、
前記第1伝熱部材の熱伝導率は、前記第2伝熱部材の熱伝導率よりも高い。
他の観点から見た本発明の一態様に係る熱電変換装置は、
第1造営材と、前記第1造営材の厚さ方向において前記第1造営材と隣り合うように配置された第2造営材と、を有する建材の前記第1造営材に穿設された開口部から少なくとも一部が前記第1造営材における前記第2造営材側とは反対側へ露出した状態で前記建材に設置される熱電変換装置であって、
前記第1造営材と前記第2造営材との間の少なくとも一部の領域に空隙が形成され、
第1伝熱部材と、
前記第2造営材と熱的に結合する第2伝熱部材と、
前記第1伝熱部材と前記第2伝熱部材との間に配置された少なくとも1つの熱電変換素子と、
前記第1伝熱部材と前記第2伝熱部材との間において、前記少なくとも1つの熱電変換素子を囲繞するように配置された断熱部材と、を備え、
前記第1伝熱部材における前記第1造営材に穿設された開口部から前記第2造営材側とは反対側へ露出した部分の放射率は、前記第2伝熱部材の放射率よりも高い。
また、本発明の一態様に係る熱電変換装置は、
前記第2造営材が、前記第1造営材に穿設された前記開口部に対向する位置から前記開口部に向かって突出する突台部を有し、
前記第2伝熱部材が、前記突台部と熱的に結合している、ものであってもよい。
本発明によれば、第1造営材に穿設された開口部から第1部位が第1造営材における第2造営材側とは反対側へ露出し且つ第2部位が第2造営材に熱的に結合した状態で熱電変換装置を建材に設置する。これにより、例えば第2部位が第2造営材から距離を離した状態で熱電変換装置を建材に設置した場合に比べて、第1部位の温度と第2部位の温度との温度差を大きくすることができる。従って、建材に設置された熱電変換装置の発電量を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る熱電変換装置が建物の壁に設置された状態の一例を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る熱電変換装置の断面図である。 実施の形態に係る熱電変換装置の図2AのA-A線での断面矢視図である。 実施の形態に係る熱電変換装置が設置された壁を示す概略断面図である。 比較例に係る熱電変換装置が設置された壁を示す概略断面図である。 変形例に係る熱電変換装置が設置された壁を示す概略正面図である。 変形例に係る熱電変換装置が設置された壁の図5のB-B線での断面矢視図である。 変形例に係る熱電変換装置の断面図である。 変形例に係る熱電変換装置の図7AのC-C線での断面矢視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る熱電変換装置の設置方法について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る熱電変換装置の設置方法は、第1造営材と、第1造営材の厚さ方向において第1造営材と隣り合うように配置された第2造営材と、を有する建材に熱電変換装置を設置する方法である。ここで、熱電変換装置は、第1部位と第1部位とは異なる第2部位とを有し、第1部位の温度と第2部位の温度との温度差に応じて発電する。そして、この熱電変換装置の設置方法では、第1造営材に穿設された開口部から第1部位が第1造営材における第2造営材側とは反対側へ露出し且つ第2部位が第2造営材に熱的に結合した状態で熱電変換装置を建材に設置する。ここで、「熱的に結合」とは、例えば、第2造営材と第2部位との間で熱が伝わっていることを示す。そして、第2造営材と第2部位との間に、樹脂やシートなどを介して熱が伝わっている場合も含まれる。
例えば図1に示すように、本実施の形態に係る熱電変換装置1は、建物の壁Wa10の外側に露出するように壁Wa10に設置される。熱電変換装置1は、図2Aに示すように、複数の熱電変換素子11と、第1伝熱部材12と、第2伝熱部材13と、断熱部材14と、を備える。また、複数の熱電変換素子11は、第1伝熱部材12と第2伝熱部材13との間に配置されている。複数の熱電変換素子11は、それぞれ、いわゆるπ型の熱電変換素子或いは積層型の熱電変換素子であり、第1伝熱部材12に熱的に結合した部分と第2伝熱部材13に熱的に結合した部分とを有する。そして、複数の熱電変換素子11は、それぞれ、第1伝熱部材12に熱的に結合した部分の温度と第2伝熱部材13に熱的に結合した部分の温度との温度差に応じて発電する。複数の熱電変換素子11それぞれの発電量は、第1伝熱部材12に熱的に結合した部分の温度と第2伝熱部材13に熱的に結合した部分の温度との温度差が大きいほど大きくなる。また、複数の熱電変換素子11は、互いに直列に接続されている。
第1伝熱部材12および第2伝熱部材13は、例えば金属から板状に形成されたものである。ここで、第1伝熱部材12は、熱電変換装置1の第1部位に相当し、第2伝熱部材13は、熱電変換装置1の第2部位に相当する。また、第1伝熱部材12の熱伝導率は、第2伝熱部材13の熱伝導率よりも高い。例えば第2伝熱部材13が鉄(熱伝導率:72乃至80.4W/K/m)から形成されているとする。この場合、第1伝熱部材12は、例えば銅(熱伝導率:386乃至402W/K/m)から形成されていてもよい。更に、第1伝熱部材12の少なくとも第2伝熱部材13側とは反対側の表面12aの放射率が、第2伝熱部材13の表面の放射率よりも高い。例えば第1伝熱部材12の表面12aには、黒色の塗料が塗布されていてもよい。
断熱部材14は、第1伝熱部材12と第2伝熱部材13との間に配置されている。断熱部材14は、例えば図2Bに示すように、複数(図2Bでは12個)の熱電変換素子11それぞれを囲繞するように配置されている。断熱部材14は、発泡系断熱材、繊維系断熱材等から形成されている。発泡系断熱材としては、例えばポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、フェノールフォーム等が挙げられる。また、繊維系断熱材としては、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバ、羊毛等が挙げられる。
次に、本実施の形態に係る熱電変換装置1の建物の壁Wa10への設置方法について図3を参照しながら説明する。壁Wa10は、図3に示すように、外側壁Wa1と、外側壁Wa1の厚さ方向において外側壁Wa1と隣り合うように配置された内側壁Wa2と、を有する。ここで、外側壁Wa1、内側壁Wa2は、それぞれ、第1造営材、第2造営材に相当する。また、外側壁Wa1と内側壁Wa2との間には、空隙S1が形成されている。そして、外側壁Wa1における熱電変換装置1が設置される箇所には、外側壁Wa1を厚さ方向に貫通する開口部Ho1が穿設されている。また、内側壁Wa2は、本体部Wa22と、本体部Wa22における開口部Ho1に対向する部位に配設され外側壁Wa1に近づく方向へ突出した突台部Wa21と、突台部Wa21の外側壁Wa1側に形成された取付面Wa21aとを有する。外側壁Wa1と内側壁Wa2の本体部Wa22は、例えばコンクリートから形成され、内側壁Wa2の突台部Wa21は、例えばモルタルから形成されている。
壁Wa10に熱電変換装置1を設置する際、まず、突台部Wa21の取付面Wa21aにエポキシ樹脂を含む接着剤(図示せず)を塗布する。なお、接着剤としては、例えばエポキシ樹脂よりも熱伝導率の高い金属を含むものであるものが、内側壁Wa2から第2伝熱部材13への伝熱性向上の観点から好ましい。次に、熱電変換装置1の第2伝熱部材13を、接着剤により突台部Wa21に接着させることにより、熱電変換装置1を内側壁Wa2に固定する。このように、第2伝熱部材13が第2伝熱部材13に比べて熱容量の大きい内側壁Wa2に固定されていることにより、第2伝熱部材13の温度が、内側壁Wa2の温度と同じ温度で安定的に維持される。また、熱電変換装置1が、内側壁Wa2の突台部Wa21に固定された状態で、外側壁Wa1との間に空隙S2が形成されている。この空隙S2と熱電変換装置1の断熱部材14とから、外側壁Wa1から熱電変換装置1の第2伝熱部材13への熱の伝達を遮蔽する断熱部が構成されている。これにより、外側壁Wa1から第2伝熱部材13への伝熱が抑制されている。
次に、本実施の形態に係る熱電変換装置1の設置方法で設置された熱電変換装置1の発電特性について、比較例に係る熱電変換装置1の設置方法で設置された場合と比較しながら説明する。比較例に係る熱電変換装置1の設置方法では、例えば図4に示すような壁Wa90に熱電変換装置1が設置される。なお、図4において実施の形態と同様の構成については図3と同一の符号を付している。壁Wa90は、外側壁Wa1と内側壁Wa9とを有し、内側壁Wa9には突台部が設けられていない点が実施の形態に係る壁Wa10と相違する。熱電変換装置1は、その第2伝熱部材13が内側壁Wa9から距離を離した状態で、壁Wa90に固定されている。ここで、第2伝熱部材13と内側壁Wa9との間の距離W9は、例えば10乃至20cmに設定されている。比較例に係る設置方法を採用した場合、熱電変換装置1の第2伝熱部材13は、第2伝熱部材13と内側壁Wa9との間を流動する空気の自然対流により冷却されることになる。
ここで、本実施の形態に係る設置方法により熱電変換装置1を壁Wa10に設置した場合と比較例に係る設置方法により熱電変換装置1を壁Wa90に設置した場合とで発電量を計測した結果を表1および表2に示す。ここで、熱電変換装置1を、東向きの壁Wa10、Wa90と、南向きの壁Wa10、Wa90とに設置し、2018年11月から2018年12月の間の1ヶ月間における熱電変換装置1の発電量を計測した。また、熱電変換装置1として、例えば第1伝熱部材12の表面12aの90%以上に黒色の塗料が塗布されたものを採用した。表1は、東向きの壁Wa10、Wa90に熱電変換装置1を設置した場合の結果を示し、表2は、南向きの壁Wa10、Wa90に熱電変換装置1を設置した場合の結果を示す。
Figure 0007147877000001
Figure 0007147877000002
表1に示すように、東向きの壁Wa10、Wa90に熱電変換装置1を設置した場合、実施の形態に係る設置方法を採用した場合のほうが比較例に係る設置方法を採用した場合に比べて発電量が15.8%程度増加していることが判る。また、表2に示すように、南向きの壁Wa10、Wa90に熱電変換装置1を設置した場合、実施の形態に係る設置方法を採用した場合のほうが比較例に係る設置方法を採用した場合に比べて発電量が18.1%程度増加していることが判る。この結果について以下のように考察される。比較例に係る設置方法を採用した場合、第2伝熱部材13が第2伝熱部材13と内側壁Wa9との間を流動する空気の自然対流により冷却されるものであるため、第2伝熱部材13の温度は内側壁Wa9の温度よりも高くなり易い。これに対して、実施の形態に係る設置方法を採用した場合、前述のように、第2伝熱部材13の温度が、内側壁Wa2の温度と同じ温度で安定的に維持される。このため、実施の形態に係る設置方法を採用した場合のほうが、比較例に係る設置方法を採用した場合に比べて、第1伝熱部材12の温度と第2伝熱部材13の温度との温度差が大きくなり、熱電変換装置1の発電量も大きくなると考えられる。
以上説明したように、本実施の形態に係る熱電変換装置1の設置方法によれば、外側壁Wa1に穿設された開口部Ho1から第1伝熱部材12が外側壁Wa1における内側壁Wa2側とは反対側へ露出し且つ第2伝熱部材13が内側壁Wa2の突台部Wa21に接触した状態で熱電変換装置1を建物の壁Wa10に設置する。これにより、例えば第2伝熱部材13が内側壁Wa9から距離を離した状態で熱電変換装置1を建物の壁Wa90に設置した場合に比べて、第1伝熱部材12の温度と第2伝熱部材13の温度との温度差を大きくすることができる。従って、建物の壁に設置された熱電変換装置1の発電量を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る熱電変換装置1の設置方法では、熱電変換装置1を、外側壁Wa1と内側壁Wa2の本体部Wa22との間に空隙S1が形成された壁Wa10に設置する。これにより、外側壁Wa1から内側壁Wa2への伝熱を抑制できるので、第1伝熱部材12の温度と、内側壁Wa2の突台部Wa21に固定された第2伝熱部材13の温度との温度差を大きくできる。従って、第1伝熱部材12の温度と第2伝熱部材13の温度との温度差を大きくできる分、熱電変換装置1の発電量を増加させることができる。
更に、本実施の形態に係る熱電変換装置1の設置方法では、熱電変換装置1の周部と外側壁Wa1との間に、空隙S2が形成されるように熱電変換装置1が内側壁Wa2の突台部Wa21に固定される。また、熱電変換装置1が、複数の熱電変換素子11それぞれを囲繞するように配置された断熱部材14を備える。これにより、外側壁Wa1から第2伝熱部材13への伝熱が抑制され、第2伝熱部材13の温度変動が抑制されるので、熱電変換装置1の発電量を安定させることができる。
また、本実施の形態に係る第1伝熱部材12の熱伝導率は、第2伝熱部材13の熱伝導率よりも高い。更に、第1伝熱部材12における外側壁Wa1に穿設された開口部Ho1から露出した部分の放射率は、第2伝熱部材13の放射率よりも高い。これにより、太陽からの放射エネルギを効率良く熱電変換素子11へ伝達させることができるとともに、第2伝熱部材13の温度変動を抑制することができる。従って、熱電変換装置1の発電量を増加させ且つ安定させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば図5に示すように、複数(図5では8つ)の熱電変換装置1を壁Wa20に二次元に並べて設置してもよい。この場合、図6に示すように、壁Wa20の外側壁Wa201として、その複数の熱電変換装置1が設置される箇所に、外側壁Wa201を厚さ方向に貫通する開口部Ho2が穿設されたものを採用すればよい。そして、壁Wa20の内側壁Wa202として、その開口部Ho2に対向する部位に、外側壁Wa201に近づく方向へ突出した突台部Wa221が配設されたものを採用すればよい。
本構成によれば、複数の熱電変換装置1を電気的に直列に接続することにより、高い出力電圧を得ることができる。
実施の形態では、断熱部材14が複数の熱電変換装置1それぞれを囲繞するように配置されている熱電変換装置1の例について説明した。但し、これに限らず、例えば図7Aおよび図7Bに示す熱電変換装置301のように、断熱部材3014が複数(図7Bでは12個)の熱電変換素子11が配置された1つの領域を囲繞するように配置されているものであってもよい。
実施の形態では、外側壁Wa1と内側壁Wa2との間に空隙S1が形成されている壁Wa10に熱電変換装置1を設置する例について説明したが、これに限らず、例えば外側壁Wa1と内側壁Wa2とが厚さ方向において互いに隣接している壁(図示せず)に熱電変換装置を設置するものであってもよい。
実施の形態では、外側壁Wa1、内側壁Wa2の本体部Wa22が、コンクリートから形成され、内側壁Wa2の突台部Wa21が、モルタルから形成されている例について説明した。但し、これに限らず、例えば外側壁Wa1が樹脂、金属等のその他の材料から形成されていてもよいし、内側壁Wa2が樹脂、金属等のその他の材料から形成されていてもよい。
以上、本発明の実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態および変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本出願は、2019年1月23日に出願された日本国特許出願特願2019-008927号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2019-008927号の明細書、特許請求の範囲および図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、建物の壁に設置される熱電変換装置の設置方法として好適である。
1,301:熱電変換装置、11:熱電変換素子、12:第1伝熱部材、13:第2伝熱部材、14,3014:断熱部材、Ho1,Ho2:開口部、S1,S2:空隙、Wa10,Wa20:壁、Wa1,Wa201:外側壁、Wa2,Wa202:内側壁、Wa21,Wa221:突台部、Wa22,Wa222:本体部

Claims (6)

  1. 第1造営材と、前記第1造営材の厚さ方向において前記第1造営材と隣り合うように配置された第2造営材と、を有する建材に熱電変換装置を設置する熱電変換装置の設置方法であって、
    前記第1造営材と前記第2造営材との間の少なくとも一部の領域に空隙が形成され、
    前記熱電変換装置は、第1部位と前記第1部位とは異なる第2部位とを有し、
    前記第1造営材に穿設された開口部から前記第1部位が前記第1造営材における前記第2造営材側とは反対側へ露出し且つ前記第2部位が前記第2造営材に熱的に結合した状態で前記熱電変換装置を前記建材に設置する、
    熱電変換装置の設置方法。
  2. 前記熱電変換装置の少なくとも一部と前記第1造営材との間に、前記第1造営材から前記第2部位への熱の伝達を遮蔽する断熱部が介在している、
    請求項1に記載の熱電変換装置の設置方法。
  3. 前記第2造営材は、前記第1造営材に穿設された前記開口部に対向する位置から前記開口部に向かって突出する突台部を有し、
    前記熱電変換装置は、前記第2部位が前記突台部と熱的に結合した状態で設置される、
    請求項1または2に記載の熱電変換装置の設置方法。
  4. 第1造営材と、前記第1造営材の厚さ方向において前記第1造営材と隣り合うように配置された第2造営材と、を有する建材の前記第1造営材に穿設された開口部から少なくとも一部が前記第1造営材における前記第2造営材側とは反対側へ露出した状態で前記建材に設置される熱電変換装置であって、
    前記第1造営材と前記第2造営材との間の少なくとも一部の領域に空隙が形成され、
    第1伝熱部材と、
    前記第2造営材と熱的に結合する第2伝熱部材と、
    前記第1伝熱部材と前記第2伝熱部材との間に配置された少なくとも1つの熱電変換素子と、
    前記第1伝熱部材と前記第2伝熱部材との間において、前記少なくとも1つの熱電変換素子を囲繞するように配置された断熱部材と、を備え、
    前記第1伝熱部材の熱伝導率は、前記第2伝熱部材の熱伝導率よりも高い、
    熱電変換装置。
  5. 第1造営材と、前記第1造営材の厚さ方向において前記第1造営材と隣り合うように配置された第2造営材と、を有する建材の前記第1造営材に穿設された開口部から少なくとも一部が前記第1造営材における前記第2造営材側とは反対側へ露出した状態で前記建材に設置される熱電変換装置であって、
    前記第1造営材と前記第2造営材との間の少なくとも一部の領域に空隙が形成され、
    第1伝熱部材と、
    前記第2造営材と熱的に結合する第2伝熱部材と、
    前記第1伝熱部材と前記第2伝熱部材との間に配置された少なくとも1つの熱電変換素子と、
    前記第1伝熱部材と前記第2伝熱部材との間において、前記少なくとも1つの熱電変換素子を囲繞するように配置された断熱部材と、を備え、
    前記第1伝熱部材における前記第1造営材に穿設された開口部から前記第2造営材側とは反対側へ露出した部分の放射率は、前記第2伝熱部材の放射率よりも高い、
    熱電変換装置。
  6. 前記第2造営材は、前記第1造営材に穿設された前記開口部に対向する位置から前記開口部に向かって突出する突台部を有し、
    前記第2伝熱部材は、前記突台部と熱的に結合している、
    請求項4または5に記載の熱電変換装置。
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