JP7147686B2 - クロマトグラフ用サンプル温調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体クロマトグラフなどの分析装置に用いられ、サンプルを冷却又は加熱しながら所定温度に温度調整するサンプル温調機能を備えたクロマトグラフ用サンプル温調装置に関するものである。
液体クロマトグラフのオートサンプラには、分析対象のサンプルの変質等を防止するために、サンプル(又はサンプルを収容したサンプル容器)を冷却又は加熱して所定温度に調整する機能を備えたものがある。
サンプルの温調方式には、ペルチェ素子やヒータなどの温調素子が取り付けられた金属プレート上にサンプルを保持するサンプルホルダを配置してサンプルホルダを直接的に冷却又は加熱する直接温調方式(特許文献1参照。)、サンプルホルダを外気とは熱的に分離された空間(以下、温調空間という。)内に配置し、その温調空間内の空気をペルチェ素子などの温調素子によって冷却又は加熱する空気温調方式などがある。
特開2016-176749号公報
直接温調方式は、サンプルホルダを直接的に冷却又は加熱するため、温調の応答速度が良好であるという利点はあるが、サンプルホルダを均一に温調することが難しいという問題もある。オートサンプラでは、サンプルホルダに保持されたサンプル容器に対して上方からニードルをアクセスさせる構成であるため、サンプルホルダの底面側からサンプルホルダを加熱又は冷却することになる。そのため、サンプル容器内のサンプルには、上下方向に温度分布が発生しやすい。
一方で、空気温調方式は、温調の応答速度が直接温調方式よりも劣る反面、サンプルホルダが配置されている温調空間内を全体的に冷却又は加熱することにより、直接温調方式に比べてサンプルを均一に温調することができる。しかし、温調空間内を全体的に温調しようとすると、温調空間の内部と外部で熱交換を行なう面積が広くなるため、多量の断熱材を使用して温調空間を外気と遮断する必要がある。また、本来的には温調の不要な温調空間内の構造物まで温調することになるため、温調対象の熱容量が大きくなり、サンプルの温調に要する時間が長くなったり、過度に高い温調能力をもった温調素子が必要になったりするなど、効率が悪いという問題がある。さらには、装置サイズの拡大化や装置コストの増大にも繋がる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、サンプル内における温度分布の発生を抑制しつつ、サンプルの温調を高効率に行なうことができるようにすることを目的とするものである。
本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置は、先端及び基端を有するとともに、サンプル容器を保持するサンプルホルダを載置するための載置台を有するサンプルラックと、前面及び背面を有するとともに、前記サンプルラックを収容して前記サンプルラックの前記載置台に載置されたサンプルホルダの温調を行なうための温調空間を内部に有し、前記サンプルラックを前記先端から前記温調空間へ挿入させるためのラック挿入口が前記前面に設けられている筐体と、前記温調空間に収容された前記サンプルラックの前記先端と対向するように設けられ、前記サンプルラックに向かって空気を吹き出すための吹出し口、前記吹出し口から空気が吹き出されるように空気流を形成するためのファン、及び前記ファンによって形成される空気流の経路における前記吹出し口の上流で空気を冷却又は加熱するための温調素子を備えた空気温調部と、を備え、前記サンプルラックは、前記サンプルラックが前記温調空間に収容されている状態で、前記載置台の下面と前記温調空間の床面との間に、前記サンプルラックの前記先端から前記基端へ向かって空気を流すための通気路が形成されるように構成され、前記空気温調部及び前記サンプルラックの先端には、前記サンプルラックが前記温調空間に収容されている状態で、前記空気温調部の前記吹出し口から吹き出される空気のうちの一部を前記通気路へ流入させ、前記吹出し口から吹き出される空気のうちの残りの部分を前記サンプルラックの前記載置台よりも上方で前記サンプルラックの前記先端から前記基端へ向かう方向に流すための構造が設けられている。
すなわち、本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置では、空気温調部において冷却又は加熱されて吹出し口から吹き出される空気の一部がサンプルラックの載置台の下面と温調空間の床面との間の通気路を流れ、空気温調部の吹出し口から吹き出される空気の残りがサンプルラックの載置台よりも上方を流れる。
本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置では、空気温調部において冷却又は加熱されて吹出し口から吹き出される空気の一部がサンプルラックの載置台の下面と温調空間の床面との間の通気路を流れ、空気温調部の吹出し口から吹き出される空気の残りがサンプルラックの載置台よりも上方を流れる。そのため、サンプルラック上のサンプルの温調は、温調空間内全体を温調することによって行なわれるのではなく、サンプルラックの載置台の上下を流れる空気とサンプルラック上のサンプルとの間の熱交換によって行なわれる。そのため、温調空間内全体の温調を行なう場合に比べて温調対象の熱容量が小さくなり、サンプルの温調を高効率に行なうことができる。さらに、サンプルラックの載置台の上下の空間を空気温調部の吹出し口から吹き出された空気が流れるため、サンプル内における上下方向の温度分布の発生を抑制することができる。
クロマトグラフ用サンプル温調装置の一実施例を示す断面図である。 同実施例のサンプルラックを下面側から見た斜視図である。 同実施例のサンプルラックの通気溝を説明するためのサンプルホルダの下面周縁部に沿ったサンプルラックの載置台の断面図である。 同通気溝を説明するためのサンプルホルダ及び載置台の断面図である。
以下、本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1に示されているように、この実施例のクロマトグラフ用サンプル温調装置1は、筐体2、サンプルラック4及び空気温調部6を備えている。筐体2は、前面(図において左側を向く側面)及び背面(図において右側を向く側面)を有する。サンプルラック4は、筐体2の前面に設けられたラック挿入口10から筐体2の内部に挿入される。空気温調部6は、筐体2の背面部に設けられている。
筐体2の内部には、前面のラック挿入口10から挿入されたサンプルラック4を内部に収容するための温調空間8が設けられている。筐体2の温調空間8は、空気温調部6が設けられている背面部を除いて、例えばポリエチレン樹脂発泡材などからなる断熱層12によって覆われている。
サンプルラック4は先端及び基端を有するとともに、サンプルホルダ100を載置するための載置台14を有する。サンプルホルダ100は、複数のサンプル容器102を保持するためのものである。この実施例では、載置台14上に3つのサンプルホルダ100を設置することができるようになっている。サンプルラック4は、温調空間8内に収容されている状態で、載置台14の下面と温調空間8の床面との間に、サンプルラック4の先端から基端へ向かう方向へ空気を流すための通気路20が形成されるように構成されている。具体的には、載置台14の下面の側縁部に、載置台14の下面と温調空間8の床面との間に通気路20を形成するためのスペーサをなす凸条部36(図2参照)が設けられている。
サンプルラック4の基端には、ユーザがサンプルラック4を温調空間8から引き出したり温調空間8へ挿し込んだりするための持ち手16が設けられている。サンプルラック4の先端には、サンプルラック4から先端方向へ延び、空気温調部6の吹出し口24から吹き出される空気の一部を通気路20へ導くためのフード18(第1フード)が設けられている。フード18は、サンプルラック4が温調空間8に収容されている状態において、フード18の先端と空気温調部6の吹出し口24の上縁部との間に隙間が形成されるように設けられている。
空気温調部6は、ファン22、吹出し口24、吸気口26、温調素子28,30、フード32(第2フード)及び上昇ガイド34を備えている。このほか、空気温調部6は、図示されていないが、温調素子28及び30によって温度調整される空気の温度を検出するための温度センサも備えている。
ファン22は、筐体2の背面側から前面側へ向かって空気を送風するように設けられている。吹出し口24は、温調空間8に収容されたサンプルラック4の先端と対向し、ファン22によって送風される空気をサンプルラック4へ向かって吹き出すように設けられている。吸気口26は、温調空間8内の上方の空気を吸気するように設けられている。ファン22が稼働することにより、温調空間8内の空気が吸気口26から吸気され、吹出し口24からサンプルラック4へ向かって吹き出される。温調素子28及び30は、吸気口26から吸気され、吹出し口24から吹き出される空気流の経路上における吹出し口24よりも上流の位置で空気を冷却又は加熱するように設けられている。温調素子28及び30は、例えばペルチェ素子によって実現される。フード32は、吹出し口24の上方に設けられており、吹出し口24の上縁とフード18との間の隙間を通過した空気をサンプルラック4の基端側へ導く。また、上昇ガイド34は吹出し口24の近傍に設けられており、サンプルラック4が温調空間8から引き出されている状態で、吹出し口24から吹き出された空気を温調空間8の上部へ導く。
なお、空気温調部6を構成するファン22、吹出し口24、吸気口26、温調素子28,30、フード32及び上昇ガイド34は一体的に設けられている必要はない。例えば、吸気口26、温調素子28,30及び温度センサを一体的なユニットとし、ファン22、吹出し口24、フード32及び上昇ガイド34とは別に筐体2から取り外すことができるように構成することができる。温調素子28,30や温度センサは結露等によって故障する可能性があるが、それらをファン22、吹出し口24、フード32及び上昇ガイド34とは別に筐体2から取り外すことができることで、空気温調部6のメンテナンスの作業性が向上する。
空気温調部6の吹出し口24からは、温調素子28及び30によって冷却又は加熱されて温度調整された空気が吹き出される。吹出し口24から吹き出された空気のうちの一部はサンプルラック4のフード18によって載置台14の下の通気路20へ導かれ、通気路20を流れながら載置台14上のサンプル容器102の下部を冷却又は加熱する。吹出し口24から吹き出された空気のうちの残りの部分は吹出し口24の上縁とフード18との間の隙間を通過する。吹出し口24の上縁とフード18との間の隙間を通過した空気は、フード32によってサンプルラック4の基端側へ流れながら、サンプルラック4に搭載されたサンプル容器102の上部を冷却又は加熱する。
上記のように、この実施例では、空気温調部6によって温度調整された空気をサンプルラック4の載置台14の上下において流通させ、サンプルラック4に搭載されているサンプル容器102の上部と下部を同時に冷却又は加熱する。これにより、サンプル容器102内において上下方向に温度分布が発生することが抑制される。
この実施例では、吸気口26から吹出し口24へ向かう空気の流れ方向に沿って2つの温調素子28及び30が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの温調素子のみが設けられていてもよいし、3つ以上の温調素子が設けられていてもよい。
図2はサンプルラック4を下面側から見た斜視図である。
図2に示されているように、サンプルラック4の載置台14の複数の箇所に開口38が設けられている。開口38は、通気路20に流入した空気を載置台14よりも上方へ通過させ、空気温調部6において冷却又は加熱された空気を載置台14上のサンプルホルダ100(又はサンプルホルダ100に保持されたサンプル容器102)に直接的に接触させるためのものである。
載置台14の先端側の開口率を大きくすると、通気路20に流入した空気の大部分が載置台14の先端側に設けられた開口38を通過し、載置台14の基端側に設けられた開口38を通過する空気の量が少なくなる。また、通気路20を流れる空気は、筐体2の床面及びサンプルラック4との間で熱交換を行なうため、サンプルラック4の基端側へ近づくにしたがって吹出し口24から吹き出されたときの温度との差が大きくなる(サンプル容器102を温調する効果が小さくなる)。そのため、この実施例では、載置台14における開口38の面積割合(開口率)は、サンプルラック4の先端側よりも基端側を大きくして、通気路20を流れる空気の流れ方向(載置台14の長手方向)における温調効果の均一化を図っている。
また、載置台14上に搭載されたサンプル容器102のうち通気路20を流れる空気の流れ方向に垂直な水平方向において外側に配置されたサンプル容器102は、筐体2の外面に近接するため、筐体2の外部の温度の影響を受けやすい。そこで、この実施例では、通気路20を流れる空気の流れ方向に垂直な水平方向における中央よりも外側の開口38の面積割合を大きくして、サンプルラック4に搭載されたサンプル容器102の温度の面内の均一化を図っている。
また、この実施例では、サンプルラック4の載置台14の下面の2箇所に折り畳み式のスタンド40が設けられている。スタンド40は、サンプルラック4を筐体2から引き出して水平な面上に置いたときに、載置台14を下方から支持して載置台14を略水平な状態に維持するためのものである。このようなスタンド40が載置台14の下面に設けられていると、通気路20を流れる空気の一部がスタンド40で遮られ、スタンド40の後方(サンプルラック4の先端側から見てスタンド40の背後)に設けられている開口38に空気が供給されにくくなり、その開口38の付近に搭載されたサンプル容器102の温調効率が低下する虞がある。そこで、この実施例では、載置台14の下面に、スタンド40の後方(特定の位置)に設けられた開口38へ空気を導くための突起42が設けられている。
この実施例では、サンプルラック4の載置台14に設けられている開口38の総面積は、吹出し口24から通気路20へ導かれる空気の流入面積と略同一となるように設計されている。吹出し口24から通気路20へ導かれる空気の流入面積とは、サンプルラック4のフード18と上昇ガイド34の先端との間に形成される隙間の面積である。このように、通気路20への空気の流入面積と通気路20からの空気の流出面積とが略同一であることにより、載置台14に設けられた各開口38に温度調整された空気を行き渡らせることができる。
さらに、図3A及び図3Bに示されているように、サンプルラック4の載置台14の上面に通気溝44が設けられている。通気溝44は、載置台14上に載置されるサンプルホルダ100の下面周縁部に沿って設けられている。通気溝44は、開口38を介して通気路20からサンプルホルダ100の内部に導入された空気にサンプルホルダ100の下面周縁部の下方を通過させ、サンプルホルダ100の外側へ流出させるためのものである。このような通気溝44が設けられていることにより、サンプルホルダ100の側面に通気口が設けられていない場合でも、サンプルホルダ100の内外の空気の流通がスムーズに行われ、温度調整された空気が開口38を介してスムーズにサンプルホルダ100の内側へ導入される。
上記実施例のクロマトグラフ用サンプル温調装置1は、例えば液体クロマトグラフ用のオートサンプラによって実現される。クロマトグラフ用サンプル温調装置1がオートサンプラである場合、筐体2の温調空間8内には、サンプリング用のニードル、ニードルを水平面内方向と垂直方向へ移動させる移動機構、ニードルによりサンプル容器102から採取した試料を液体クロマトグラフィー分析のための分析流路に注入するための注入ポートなどが設けられる。
以上において説明した実施例は、本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の実施形態の一例を示したに過ぎない。本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の実施形態は以下に示すとおりである。
本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の実施形態は、先端及び基端を有するとともに、サンプル容器を保持するサンプルホルダを載置するための載置台を有するサンプルラックと、前面及び背面を有するとともに、前記サンプルラックを収容して前記サンプルラックの前記載置台に載置されたサンプルホルダの温調を行なうための温調空間を内部に有し、前記サンプルラックを前記先端から前記温調空間へ挿入させるためのラック挿入口が前記前面に設けられている筐体と、前記温調空間に収容された前記サンプルラックの前記先端と対向するように設けられ、前記サンプルラックに向かって空気を吹き出すための吹出し口、前記吹出し口から空気が吹き出されるように空気流を形成するためのファン(22)、及び前記ファン(22)によって形成される空気流の経路における前記吹出し口の上流で空気を冷却又は加熱するための温調素子を備えた空気温調部と、を備え、前記サンプルラックは、前記サンプルラックが前記温調空間に収容されている状態で、前記載置台の下面と前記温調空間の床面との間に、前記サンプルラックの前記先端から前記基端へ向かって空気を流すための通気路が形成されるように構成され、前記空気温調部及び前記サンプルラックの先端には、前記サンプルラックが前記温調空間に収容されている状態で、前記空気温調部の前記吹出し口から吹き出される空気のうちの一部を前記通気路へ流入させ、前記吹出し口から吹き出される空気のうちの残りの部分を前記サンプルラックの前記載置台よりも上方で前記サンプルラックの前記先端から前記基端へ向かう方向に流すための構造が設けられている。
本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の上記実施形態の第1態様では、前記サンプルラックの先端に、前記吹出し口から吹き出される空気の一部を前記通気路へ導くための第1フードが設けられており、前記空気温調部の前記吹出し口の上方には、前記吹出し口から吹き出された空気のうち前記通気路へ導かれなかった空気を前記サンプルラックの前記基端の方向へ導くための第2フードが設けられている。このような態様により、前記空気温調部において温度調整された空気を前記サンプルラックの前記載置台の上下において流すことができ、前記載置台に搭載されたサンプル容器に生じる上下方向の温度分布を緩和することができる。
上記第1態様の具体的な構成の一例では、前記第1フードは前記サンプルラックから先端方向へ延び、前記サンプルラックが前記温調空間に収容されている状態で、前記第1フードの先端と前記吹出し口の縁との間に隙間を形成するように設けられており、前記第2フードは、前記第1フードの先端と前記吹出し口の縁との間の隙間から流出した空気を前記サンプルラックの前記基端側へ導くように設けられている。
本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の上記実施形態の第2態様では、前記サンプルラックの前記載置台の複数の箇所に、前記通気路に流入した空気を前記載置台よりも上方へ通過させるための開口が設けられている。このような態様により、前記通気路を流れる温度調整された空気が前記開口を介して前記サンプルホルダ又は前記サンプル容器に直接的に接触し、前記サンプル容器の温度調整を効率的に行なうことができる。
上記第2態様において、前記載置台における前記開口の面積割合は、前記サンプルラックの前記先端から前記基端へ向かうにつれて大きくなっていてもよい。そうすれば、前記通気路を流れる空気の流れ方向における前記サンプル容器の温調効果の均一化を図ることができる。
また、上記第2態様において、前記載置台における前記開口の面積割合は、前記通気路を流れる空気の流れ方向に垂直な水平方向における中央よりも外側のほうが大きくなっていてもよい。そうすれば、前記通気路を流れる空気の流れ方向に垂直な水平方向における前記サンプル容器の温調効果の均一化を図ることができる。
また、上記第2態様において、前記載置台に設けられている前記開口の総面積は、前記通気路への空気の流入面積と略同一であってもよい。そうすれば、前記通気路への空気の流入面積と前記通気路からの空気の流出面積とが略同一となり、前記載置台に設けられた各開口に温度調整された空気を行き渡らせることができる。
また、上記第2態様において、前記サンプルラックの前記載置台の下面に、前記通気路を流れる空気の一部を前記載置台の特定の位置に設けられている前記開口へ導くための突起を備えていてもよい。そうすれば、前記載置台の下方において空気の淀みが発生しやすい場所に前記開口が設けられている場合でも、そのような位置に設けられた前記開口へ空気を導くことができ、前記載置台上に搭載された前記サンプル容器の温度調整の均一化を図ることができる。
上記の場合の具体例として、前記サンプルラックが、前記載置台の下面に前記載置台を支持するためのスタンドを備えている例が挙げられる。このような場合、前記突起は、前記サンプルラックの前記先端側からみて前記スタンドの背後に位置する前記開口へ空気を導くように設けることができる。
本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の上記実施形態の第3態様では、前記サンプルラックの前記載置台には、前記載置台に載置される前記サンプルホルダの下面周縁部に相当する位置に、前記サンプルホルダの前記下面周縁部の内外において空気を流通させるための通気溝が設けられている。このような態様により、前記サンプルホルダの側面に通気口が設けられていない場合でも、前記サンプルホルダの内外の空気の流通がスムーズに行われ、前記開口を介して温度調整された空気をスムーズに前記サンプルホルダの内側へ導入させることができる。
本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の上記実施形態の第4態様では、前記空気温調部のうち、少なくとも前記温調素子は前記吹出し口及び前記ファンとは別のユニットとして前記筐体から取り外すことができるように構成されている。前記温調素子は結露等によって故障しやすいため、前記吹出し口及び前記ファンとは別に前記筐体から取り外すことができるようになっていることで、前記空気温調部のメンテナンスの際の作業性が向上する。
本発明に係るクロマトグラフ用サンプル温調装置の上記実施形態の第1態様から第4態様は、互いに自由に組み合わせることができる。
1 クロマトグラフ用サンプル温調装置
2 筐体
4 サンプルラック
6 空気温調部
8 温調空間
10 ラック挿入口
12 断熱層
14 載置台
16 持ち手
18 フード(第1フード)
20 通気路
22 ファン
24 吹出し口
26 吸気口
28,30 温調素子
32 フード(第2フード)
34 上昇ガイド
36 凸条部
38 開口
40 スタンド
42 突起
44 通気溝
100 サンプルホルダ
102 サンプル容器

Claims (11)

  1. 先端及び基端を有するとともに、サンプル容器を保持するサンプルホルダを載置するための載置台を有するサンプルラックと、
    前面及び背面を有するとともに、前記サンプルラックを収容して前記サンプルラックの前記載置台に載置されたサンプルホルダの温調を行なうための温調空間を内部に有し、前記サンプルラックを前記先端から前記温調空間へ挿入させるためのラック挿入口が前記前面に設けられている筐体と、
    前記温調空間に収容された前記サンプルラックの前記先端と対向するように設けられ、前記サンプルラックに向かって空気を吹き出すための吹出し口、前記吹出し口から空気が吹き出されるように空気流を形成するためのファン、及び前記ファンによって形成される空気流の経路における前記吹出し口の上流で空気を冷却又は加熱するための温調素子を備えた空気温調部と、を備え、
    前記サンプルラックは、前記サンプルラックが前記温調空間に収容されている状態で、前記載置台の下面と前記温調空間の床面との間に、前記サンプルラックの前記先端から前記基端へ向かって空気を流すための通気路が形成されるように構成され、
    前記空気温調部及び前記サンプルラックの先端には、前記サンプルラックが前記温調空間に収容されている状態で、前記空気温調部の前記吹出し口から吹き出される空気のうちの一部を前記通気路へ流入させ、前記吹出し口から吹き出される空気のうちの残りの部分を前記サンプルラックの前記載置台よりも上方で前記サンプルラックの前記先端から前記基端へ向かう方向に流すための構造が設けられている、クロマトグラフ用サンプル温調装置。
  2. 前記サンプルラックの先端に、前記吹出し口から吹き出される空気の一部を前記通気路へ導くための第1フードが設けられており、
    前記空気温調部の前記吹出し口の上方には、前記吹出し口から吹き出された空気のうち前記通気路へ導かれなかった空気を前記サンプルラックの前記基端の方向へ導くための第2フードが設けられている、請求項1に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  3. 前記第1フードは前記サンプルラックから先端方向へ延び、前記サンプルラックが前記温調空間に収容されている状態で、前記第1フードの先端と前記吹出し口の縁との間に隙間を形成するように設けられており、
    前記第2フードは、前記第1フードの先端と前記吹出し口の縁との間の隙間から流出した空気を前記サンプルラックの前記基端側へ導くように設けられている、請求項2に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  4. 前記サンプルラックの前記載置台の複数の箇所に、前記通気路に流入した空気を前記載置台よりも上方へ通過させるための開口が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  5. 前記載置台における前記開口の面積割合は、前記サンプルラックの前記先端から前記基端へ向かうにつれて大きくなっている、請求項4に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  6. 前記載置台における前記開口の面積割合は、前記通気路を流れる空気の流れ方向に垂直な水平方向における中央よりも外側のほうが大きくなっている、請求項4又は5に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  7. 前記載置台に設けられている前記開口の総面積は、前記通気路への空気の流入面積と略同一である、請求項4から6のいずれか一項に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  8. 前記サンプルラックの前記載置台の下面に、前記通気路を流れる空気の一部を前記載置台の特定の位置に設けられている前記開口へ導くための突起を備えている、請求項4から7のいずれか一項に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  9. 前記サンプルラックは、前記載置台の下面に前記載置台を支持するためのスタンドを備えており、
    前記突起は、前記サンプルラックの前記先端側からみて前記スタンドの背後に位置する前記開口へ空気を導くように設けられている、請求項8に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  10. 前記サンプルラックの前記載置台には、前記載置台に載置される前記サンプルホルダの下面周縁部に相当する位置に、前記サンプルホルダの前記下面周縁部の内外において空気を流通させるための通気溝が設けられている、請求項1から9のいずれか一項に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
  11. 前記空気温調部のうち、少なくとも前記温調素子は前記吹出し口及び前記ファンとは別のユニットとして前記筐体から取り外すことができるように構成されている、請求項1から10のいずれか一項に記載のクロマトグラフ用サンプル温調装置。
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